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- しまくとぅば単語帳:ニ
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ニアーイン
似合う。
- 用例
- アヌタイヤ タキフドゥウチャティ ニアーイン(あの二人は 体格も良く 似合っている)。 否:ニアーラン(似合わない)。
ニアーラン
似合わない。
- 用例
- ウヌチノー イャーネー ニアーラン(その着物は あなたには 似合わない)。
- メモ
- 対:ニアトーン(似合っている)。
ニー
所。元。
- 用例
- ウスガナシーメーヌ ニーンカイ(王様のもとへ)。
ニー
荷。
- 用例
- ムタランニー ムッチ アマカラ アッチチューシェー ターヤガヤー?(持てないほどの荷物を 持って あそこから 歩いて来るのは 誰かね?)。
ニー
根。根元。根っこ。根株。
- 用例
- マギキーナティ ニー ハトーグトゥ トーシグリサン(大きな木になって 根が 張っているので 倒しにくい)。チミヌ ニー(爪の根元)。
ニー
子(干支)。子の方角。
- 用例
- ジューニシェー ニーカラ ハジマイン(十二支は 子から 始まる)。
ニーゥンブハン
荷が重い。肩の荷が重い。
- 用例
- ウッサヌ シクチ イーチキネー ウレー ニーゥンブハンレー(そんなに沢山の 仕事を 言いつけると それは 肩の荷が重いよ)。
ニーカ
後は。
- 用例
- ニーカヤ チャクシンカイル ワンダリールヨー(後は 長男に 厄介になるんだよ)。
ニーカー
将来。
ニーグイ
根。根元。根っこ。根株。
- 用例
- グンボーヤ ニーグイカラ ヒチヌゲー(ゴボウは 根っこから 引き抜きなさい)。ウヌ ニーグイ ヤイビンリ(その出自ですって)。
- メモ
- 類:ニームトゥ(根っこ)。
ニークター
煮えすぎてくたくたになっている様。
- 用例
- ニークターナティ カマリヌサコーアラン(煮えすぎて 食べられたもんじゃない)。
ニーグヤー
根。根元。根っこ。根株。
ニーグヤー
出産後火に温まるための薪。
- 用例
- クヮナシメーネー ニーグヤー アチミーシェー ヲゥトゥヌ シクチヤタン(出産前に 産後火に温まるための薪を 集めるのは 夫の 仕事だった)。
- メモ
- 類:クヮナシダムン(出産後火に温まるための薪)・ヒーヌクミダムン(出産後火に温まるための薪)。 産後、産婦が冷えないように地炉で根のついた大きな木(ニーグヤー)を燃やして温めた。
ニーグヤーダムン
薪になる松の根っこ。
ニーグルマグヮー
取っ手がひとつの荷車。
ニーケーヤー
二階家。
ニーサン
まずい。おいしくない。
- 用例
- チヌーカラ チブルヤンシ ヌーカリン ニーサン(昨日から 頭痛がして 何を食べても 美味しくない)。ムンヌ ニーサリワン(餌が不味くても)。
- メモ
- 類:ニーハン(おいしくない・食が進まない)。対:マーサン(美味しい)。
ニーサン
遅い。
- 用例
- ワッター アンマーヤ チャー シコーイシガ ニーサン(私の お母さんは いつも 支度するのが 遅い)。
- メモ
- 類:ニーハン(遅い)。対:ヘーサン(早い)。
ニーサンマーサン
不味い美味しいに関わらず。好き嫌い。
- 用例
- ニーサンマーサン サンヨークー ヌーヤティン カミルスル(好き嫌い しないで 何でも 食べるんだよ)。
ニーシ
根元。
- 用例
- ニーシ チリーン(子孫が絶える)。ニーシ チリタン(子孫が絶えた)。ニーシ コーリティネーン(子孫が絶えてしまった)。
- メモ
- 子孫が絶えることを、根元が絶えると表現する。
ニーシェー
二才。青年。
- 用例
- ニーシェーターヤ グテーンマンディ サーラナイ カタジキテータン(青年達は 力があるから さっさと 片づけてあった)。
ニーシェーガシラ
青年頭。
- 用例
- クンドゥヌ ニーシェーガシラヤ ターガ アタタガヤー(今年の 青年頭は 誰が あたったのかな)。
- メモ
- 二才頭→青年頭。青年組織の代表(部長・会長)となる人で、字の色々な会議などに参加する。
ニーシェーグヮーバーチー
年上の女性が若い男性と一緒になる事。
- 用例
- アヌヰナゴー チャー ニーシェーグヮーバーチーシ(あの女は いつも 若い青年とばかりつき合っている)。
ニーシジーン
煮過ぎる。
- 用例
- ヘーク ヒー チャーサンネー ニーシジーンドー(早く 火を 消さないと 煮過ぎるよ)。
ニージシバル
二石原(長浜の小字)。
ニージャー
まずくて食えない芋〔イモ〕。
- 用例
- ニージャーヤ サッコー クササンロー(虫が入った芋はとっても臭いよ)。
- メモ
- 虫が入って苦くなった芋。
ニージャーカマジャー
不機嫌。
- 用例
- アサナーリーカラ ニージャーカマジャーソーン(朝っぱらから 不機嫌だ)。
ニージャムン
まずい食べ物。おいしくないもの。
- 用例
- メーナチ ニージャムン ビカーン カマサッティ ニリトーッサー(毎日 まずい物 ばかり 食べさせられて 飽きているよ)。
- メモ
- 対:マーサムン(美味しいもの)。
ニージャンム
まずくて食えない芋〔イモ〕。
- 用例
- ニージャンムヤ クササヌ カマランドー(虫が入った芋は 臭くて 食べられないよ)。
- メモ
- 虫が入って苦くなった芋。
ニージューサン
煮過ぎ。
- 用例
- ウヌデークニヤ プットゥルーシ ニージューサンデー(その大根は トロトロになって 煮過ぎだよ)。
ニージリ
子孫が絶える事。
- 用例
- ヰキガングヮガ ヲゥラン ニージリナトーン(男の子が いなくて 子孫が途絶えている)。
ニーセー
青年。
ニーセーガシラ
青年頭。
- メモ
- 二才頭→青年頭。青年組織の代表(部長・会長)となる人で、字の色々な会議などに参加する。
ニーセースーチチ
二才総聞。青年会計。
- メモ
- 字座喜味の役職名で、各組にそれぞれニーセーガシラ(二才頭、青年の代表者)がいたが、それを統べる重要な役職だった。組長を務めた者から選出されたという。 ニーセーは青年の意。高志保や大湾、比謝などでは字(ムラ)の会計職をスーチチ(総聞)と呼んだ。
ニーセースーデー
二才総代。
- 用例
- ニーセースーデー アタイネー イチュナシムンヤタン(ニーセースーデーになると 忙しかった)。
- メモ
- ムラアシビ・村芝居に青年会の代表となる人。字の役員と一緒に集まり等に参加する。
ニーセーソーダイ
二才総代。
- メモ
- 字楚辺の役職名で夜遊びをしている者など字内規に触れる者を取り締まった。字事務所を境に東西に1人ずつ年配の人が当たった。
ニーダカサン
値が高い。
- 用例
- マチカイ イチーネー ヌーンクイ ニーダカサン(町に 行くと 何でも 値が高い)。
ニータサ
恨むこと。
ニータサベーサー
嫉妬深い。
- 用例
- アレー ニータサベーサーヤグトゥ ヌーン チカサンシェーマシ(彼は 嫉妬深いから 何も 耳に入れない方が良い)。
ニータサン
恨めしい。妬ましい。
- 用例
- シトゥカイ サッタヌクトー イチマディタッチン ニータサン(姑に やられたことは 何時まで経っても 恨みに思う)。
- メモ
- 類:ニータハン(恨みに思う)。
ニータハン
恨めしい。妬ましい。
- 用例
- ワンガ クマトーネー ジヌン カラサン イッペー ニータハンデー(私が 困っている時には 金も 貸さない とても 恨みに思うよ)。
- メモ
- 類:ニータサン(恨みに思う)。
ニーッチュ
根人。
- メモ
- ニッチュともいう。ムラ(字)の発祥家や有力家を表す。伊良皆にはその名を冠した屋号がある。
ニーテー
五体。体格。
- 用例
- ニーテー マギサヌ、チカラスーブディネー アリカイ カナイシェー ヲゥランタン(五体が 大きく、力勝負では 彼に 敵う者は いなかった)。
ニーデー
根元。
- 用例
- ニーヤーンカイ ニーデーヤ マチラットーン(根家に根元は祀られている)。
ニードゥクル
根所。根元になる所。
- 用例
- アジャヌ ニードゥクロー マーナトーガ(字・集落の 根所・発祥の家は どこか)。
- メモ
- 字ごとにある、その集落の発祥家。ニーヤ(根家、根屋)と同様。ニーッチュ(根人)もそれに類する語。
ニードゥシ
子年。
- 用例
- ワッター ヤーニンジョー ムル ニードゥシウマリヤン(私の 家族は 全員 子年生まれだ)。
ニーニー
兄。兄さん。
ニーヌッチュ
子年生まれの人。
- 用例
- ニーヌッチュ アチマティ ヲゥドゥイヌ チーク ソータン(子年生まれの人が 集まって 踊りの 稽古を していた)。
ニーヌファ
子の方角。北。
- 用例
- ニーヌファカイ ンカティ イチュン(子の方角〔北〕に 向かって 行く)。
ニーヌファブシ
子の方角の星。北極星。
- 用例
- ニーヌファブシ ミアティシ イケーワ(北極星を 目当てに 行きなさい)。
- メモ
- 類:ニヌファブシ・ニヌファ ヌ ミフシガナシ。北の空にひとつ輝く動かない星で、北の空の大将と称された。ニーヌファブシ(北)、ウマノハノブシ(南)を目印に船を動かしていた。『日本の星名事典』北尾浩一著〈山城ウシ(95歳)、上原亀吉(66歳)〉
ニーハン
おいしくない。食が進まない。
- 用例
- ルク アチハヌ ムヌン ニーハン(余りにも 暑いから 食欲がない)。
- メモ
- 類:ニーサン(おいしくない・食が進まない)。
ニーハン
遅い。
- 用例
- ワッター スーヤ アッチ ニーハン(私の 父は 歩くのが 遅い)。
- メモ
- 類:ニーサン(遅い)。
ニービ
土の種類。
- 用例
- アマヌ ヤマー ニービヌ マンドーン(あそこの 山は ニービが 多い)。
- メモ
- ジャーガル土になる前の粘りがあって柔らかい土。粒の細かい砂岩。
ニービキ
結婚。
- 用例
- ニービキネー ウジンムイディチ クヮッチーン ダテーン チュクイタン(結婚式には 御膳盛といって ご馳走も 沢山 作った)。
- メモ
- 類:ニービチ(結婚)。
ニービキスーギ
結婚祝い。
- 用例
- ニービキスーギヤ マギマギートゥスシェー マシヤサ(結婚祝いは 盛大にやった方が 良いよ)。
- メモ
- 類:ニービチスージ(結婚祝い)。
ニービキニンジュ
婚礼の行列に参加する人たちのこと。
- メモ
- ニービチニンジュと同義。
ニービキンチュ
嫁を迎える人達。
- 用例
- ニービキンチュヤ ヤガテー メンシェーンドー(ニービキンチュ〔嫁を迎える人達〕は やがて いらっしゃるよ)。
- メモ
- 類:ユミゾーイ(嫁を迎える人達)・ユミソーヤー(嫁を迎える人達)。 夕方の満潮時に、婿側から嫁を迎えに行く人たちのことを、ニービキンチュといった。
ニービチ
結婚。結婚式。
- 用例
- アチャヌ ニービチヌ シタコー ナトーミ?(明日の 結婚式の 準備は できている?)。
- メモ
- 類:ニービキ(結婚)。 結婚する時に女が男を嫌って、山に逃げて木にしがみついたので、そのまま木の根を引き抜いてきたことからニービチ(根引)と言われるようになったという昔話がある。イチムシグヮー(生物)がワサワサしている時(活動・繁殖期)にニービチをした方が栄えるといわれていた。ニービチの時は敷居を踏まずに家を出なさいと言われ、また行列で行くときは振り返ってはいけなかった。
ニービチスージ
結婚祝い。
- 用例
- イッター ニービチスージェー ワッタン アヤカラシヨー(あなた達の 結婚式は 私たちも あやからせてね)。
- メモ
- 類:ニービキスーギ(結婚祝い)。
ニービチヂン
結婚式の着物。
- メモ
- 嫁入り道具として持参する衣類や当日着る着物のこと。
ニービチンチュ
ニービチ(結婚式)の行列に参加する者たち。
- メモ
- ニービチ(結婚式)当日に婿側から花嫁を迎えるために出向く人達と、嫁側から花嫁のお供をして行く人達のこと。
ニービラー
ノビル。ネビル。
ニーブ
ひしゃく。柄杓。
- 用例
- ニーブヌ ヰーヌ コーリトーグトゥ ノーチョーキヨー(柄杓の 柄が 壊れているから 直していてね)。 トーダキーサーニ ニーブ ツクテービテンヤー(トーダキ〔竹の一種〕で柄杓をつくっていましたね)。
ニーブイ
眠気がさすこと。
- 用例
- ムンカリアトー ニーブイシ フシガラン(ご飯を食べた後は 眠くて しょうがない)。ニーブイシミティ(眠らせて)。ニーブイイッチャル ジブン(寝入った時分)。
ニーブイアビー
眠そうな声で話すこと。
ニーブイカーブイ
しきりに眠気がさす様。
- 用例
- ンジュルカージ ニーブイカーブイソーン(見るたびに 眠たそうにしている)。
ニーブイガマン
子供が眠たくてぐずること。
- 用例
- ウヌ ワラベー ニーブイガマンル ヤンデー(その子は 眠たいのを我慢してぐずっているんだよ)。
ニーブイグサ
オジギソウ。
- 用例
- ワラビソーイネ ニーブイグサ トゥッティ ユー アシブタン(子どもの頃は オジギソウを 取って よく 遊んだ)。
ニーブイクヮンソー
甘草。アキノワスレグサ。
ニーブイハブグヮー
ヘビの一種。ヒメハブ。
ニーブガー
井戸の一種。
- 用例
- ニーブガーカラル ミジェー クムテーグトゥ ジコー ナンジヤタン(ニーブガーから 水を 汲んでいたので とても 難儀だった)。
- メモ
- 柄杓〔ひしゃく〕で水を汲む井戸。
ニーブク
~するやいなや。
- 用例
- トゥイヤーニーブク(取ると直ぐに)。チケーニーブク(着くと直ぐに)。
ニーブター
できものの一種。
- 用例
- ニーブターヌ ニチ ムッチ ヤリ ニンラランタン(おできが 熱を 持って 痛くて 眠れなかった)。 ニーブターンデー アンダマースグヮール チキティ(腫れ物なんかには 豚の脂と塩をつけて〔治した〕)。
- メモ
- はれ物。根太〔ねぶと〕。おでき。
ニーブターヌクチ
治療するためできものの芯をだすところ。
- 用例
- ダ、ニーブターヌクチヤ マーンカイ(どれ、腫れ物の芯を出す所はどこに)。
ニーブヤー
ヘビの一種。ヒメハブ。
- メモ
- 動作が鈍いのでそう呼んだ。
ニーブヤー
良く寝る人。寝坊助。
- 用例
- アレー ニーブヤーナティ アサー チャー ウキーカンティーヤサ(彼は 寝坊助で 朝は いつも 起きかねている・直ぐには起きられない)。
ニーブル
ノビル。
- 用例
- スベー ニーブルン ユー ミートータン(楚辺は ノビルも よく 生えていた)。
- メモ
- 類:ニービラ。 ネギに似た小さな野草で食用となる。
ニーマーラー
ずんぐりむっくり。
- 用例
- イャーヤ ニーマーラーディチル ニサブトーンナー(あなたは ずんぐりむっくりだから 嫌っているの?)。
- メモ
- 背が低くて太っている人に言った。
ニームッチャー
角材のひとつ。
- 用例
- ニームッチャーシル ヤーヤ ムッチュンドー(屋根を支える角材で 家は支えるんだよ)。
- メモ
- 類:ヒサンガーミ(角材のひとつ)。 角材のひとつで、屋根の重量を支える角材をニームッチャーといった。
ニームトゥ
根元。根。
- 用例
- ヤナクサヤ ニームトゥカラ トゥランネー マタ ミーンドー(雑草は 根元から 取らないと また 生えてくるよ)。
- メモ
- 類:ニーグイ(根元)。
ニームノー クヮテーウミ?
煮た物を食べているか?。
- メモ
- 常識外れ、正常でない者に対して発した言葉。
ニーヤ
根家。発祥と言われる家。
- メモ
- 屋取集落は別として、古村と呼ばれる集落にはほとんどニーヤが存在する。 伊良皆ではジョーグチ(屋号門口)、ジーブ(屋号儀保)、ニッチュ(屋号根人)がニーヤと言われているが、その中でもジョーグチが最初だという。
ニーヤムツスク
ニーヤ(根家)としての務め。
ニーリンギー
幼児が睡眠中、隣に寝ている人を越えてあちこちに移動していること。
ニーリングィー
幼児が睡眠中、隣に寝ている人を越えてあちこちに移動していること。
ニーリングィーサー
睡眠中、隣に寝ている人を越えてあちこちに移動している幼児。
- 用例
- ウレー イッペー ニーリングィーサードー(この子は とても 寝ながらよく隣で寝ている人を越えてあちこち転がる子だよ)。
ニーワンレー
荷が崩れる。
- 用例
- チュバチニ ウッサ チミーネー ニーワンレースンドー(一度に そんなに沢山 積むと 荷崩れするよ)。
ニーン
似る。
- 用例
- チョーデーヤ ハナリトーティン ニーンヤー(姉妹は 離れていても 似るもんだね)。 否:ニラン(似ない)。
- メモ
- 類:ニチョーン(似ている)。
ニーン
煮る。
- 用例
- シシヌシルン ヤガテー ニーンレー カリカラ イケー(肉汁も やがて 煮えるから 食べてから 行きなさい)。 否:ニラン(煮ない)希:ニーブサン(煮たい)過:ニチャン(煮た)継:ニチョーン(煮ている)。
ニーンム
ふかし芋。炊いた芋。
- 用例
- ニーンム ムッチイケー(炊いた芋を持って行きなさい)。
ニオーグヮーバーチー
姉さん女房。
- 用例
- ニオーグヮーバーチー カメーティ バチクヮイヤサ(姉さん女房を めとって 良かったさ)。
ニオーブトゥキ
仁王。仏頂面。
- メモ
- 無愛想な怖い顔をしていることのたとえ。
ニカリトーン
魚が腐れかけている様。
- 用例
- ウヌイヨー イフェー ニカリトーンデー(その魚は 少し 腐れかかっているよ)。
ニガン
根神。
- メモ
- 集落の元となる神。座喜味では発祥に関わる家として屋号となっている。
ニガンジーバル
根神地原(宇座の小字)。
ニガンヌール
神人の呼称。
- メモ
- 集落発祥と伝わる旧家から出る神人の呼称。
ニギリ
右。
- 用例
- ニギリカイ マガティ イチーネー スグ ワカイサ(右に 曲がって 行くと 直ぐに 分かるよ)。
- メモ
- 類:ニジリ(右)。対:ヒジャイ(左)。
ニクジー
サトウキビの搾りかすの細かいもの。
- 用例
- ニクジーヤ チュトゥクマンカイ マジローケー(サトウキビの搾りかすは 一か所に 積んでおきなさい)。
ニグトゥ
寝言。
- 用例
- ウリガ ニグトゥシーネー タマネー トゥンウキーサ(彼が 寝言すると たまには 飛び起きるさ)。
ニクブク
藁縄で編んだ筵〔むしろ〕。
- 用例
- アミフイネー ハルカイ イカラングトゥ ヤーヲゥティ ニクブク アムタン(雨降りには 畑に 行けないから 家で 藁縄の筵を 編んでいた)。 タタミ ウィーンカイ ニクブク シチュンナー(畳の上に筵を敷くのか。上質な物を食べたり飲んだりしたあとに質の劣るものを出された時に言った)。
- メモ
- 粗筵〔あらむしろ〕。農家で用いた。
ニクブクヌチャー
粗筵〔あらむしろ〕編み機。
- メモ
- ニクブク(藁縄筵)織機。
ニクン
にきび。
- 用例
- ニクングヮー ゥンジトーシェー(ニキビが出ているさ)。
ニゲー
願い。
- 用例
- イャー ニゲーヤ ヌーヤガ、イチマーニ(君の 願いは 何ね、言ってごらん)。
ニゲーグトゥ
願い事。
- 用例
- マクトゥソーチーネー アトー ニゲーグトゥン カナワイサ(誠していたら 後は 願い事も 叶うさ)。
ニサブイカーブイ
選り好み。
- 用例
- アバーン イートゥシナトールムンヌ ニサブイカーブイシェー ナランデー(姉さんも いい年になっているんだから 選り好みばかりしては いけないよ)。
ニサブイン
嫌がる。疎ましく思う。
- 用例
- カーギヌ ワッサグトゥルヤラー ヰナグヌル ニサブインデー(容姿が 悪いからなのか 女が 嫌がるんだよ)。 ニサブヤーイ(嫌がって)。ニサブヤーニ(疎ましく思い)。
ニサブトーン
嫌がっている。
- 用例
- アッター タイヤ タゲーニ ニサブトーン(あの 2人は お互いに 嫌がってる)。
ニシ
北。
- 用例
- ワランチャーヤ ニシンカイ ンカティ ハイヌグトータシガ(子どもたちは 北に 向かって 行くようだったが)。
ニジーカンティー
こらえかねること。耐えかねること。
- 用例
- ナー ワンネー ニジーカンティール ソーシガ(もう 私は こらえかねているんだが)。
ニジークネー
我慢強く辛抱している様子。
- 用例
- ナママディ ジャッサ ニジークネー ソーグトゥ!(今まで どれだけ 我慢してきたことか!)。
- メモ
- ニジーは我慢・辛抱、クネーは堪えるの意味で、我慢強く辛抱している様子。
ニシーティ
気をつけて。
- 用例
- シクチ シーネー ユー ニシーティ シーヨーヤー(仕事を する時には よく 気をつけて しなさいよ)。
- メモ
- 類:ニニーク(気をつけて)。
ニジーディー
耐える力。我慢する力。
- 用例
- ニジーディーヌ ネーンネー マーンカイ ゥンジン チトゥマランサ(我慢することが 出来なかったら どこに 行っても 勤まらないさ)。
- メモ
- 類:ニジーレー(耐える力・我慢する力)。
ニジーレー
耐える力。我慢する力。
- 用例
- ニジーレーヌ ネーンネー ナガヂトゥメーシーサンドー(我慢することが 出来なかったら 長くは務まらないよ)。
- メモ
- 類:ニジーディー(耐える力・我慢する力)。
ニシーン
似せる。
- 用例
- イャームントゥ ワームン ニシーン(君の物と 私の物を 似せる) 否:ニシラン(似せない)希:ニシーブサン(似せたい)過:ニシタン(似せた)継:ニシトーン(似せている)。
ニジーン
ねじる。
- 用例
- クンニジティ スン リシガ(ねじ伏せてやろうとするが)。
- メモ
- クンは接頭辞。
ニジーン
握る。
- 用例
- ハナリラングトゥニ ティー チューク ニジーン(離れないように 手を 強く 握る)。 否:ニジラン(握らない)希:ニジーブサン(握りたい)過:ニジタン(握った)継:ニジトーン(握っている)。
ニジーン
我慢する。こらえる。
- 用例
- イャーガ ヲゥランナイネー サビサーアシガ チャーガラシ ニジーンテー(君が いなくなったら 寂しいけど どうにかして 我慢するさ)。 ヰキガヤレー ハープチナイ ソーティン、ニジリワル ヤンドー(男なら歯ぎしりするほど憤っていても、こらえるものだよ)。 ニジタクトゥ(我慢したから)。ニジティ(我慢して)。 否:ニジララン(我慢できない)ニジラン(我慢しない)希:ニジーブサン(我慢したい)過:ニジタン(我慢した)継:ニジトーン(我慢している)。
ニシカジ
北風。
- 用例
- ニシカジヌ フチーネー ヒークナインドー(北風が 吹くと 寒くなるよ)。
- メモ
- 類:ニシブチ(北風)。
ニシヌウドゥン
首里城北殿。
ニシハマヤーバル
北浜屋原(宇座の小字)。
ニシバルンチュ
西原の人。
ニシブチ
北風。
- 用例
- チューヤ ニシブチヌ フチ シラハン(今日は 北風が 吹いて 涼しい)。
- メモ
- 類:ニシカジ(北風)。
ニシマックヮ
北枕。
ニシムン
偽物。
- 用例
- イャーガ ムッチ チェーシェー ソームノーアラン ニシムンルヤル(お前が 持って 来たのは 本物ではなく 偽物だ)。
ニジヤー
けち。握り屋。
ニジャシチ
寝座敷。
- 用例
- ニジャシチンカイ ンヂ(寝室へ行き)。
ニジャマサ
寝ぼけること。
- 用例
- ニジャマサ サーニヨ、ニーリングィー スンドーリチ(寝ぼけてね、隣で寝ている人も越えてあちこち転がるよ)。
ニジューグカジャイ
25飾り。ウチカビ25組。
- 用例
- ニジューグニンチヤグトゥ ウチカビ ニジューグカジャイ ウサギーン(25年忌だから 打ち紙を 25組 供える)。
- メモ
- 法事にはウチカビ(3枚1組)を供えるが、25年忌にはそれを25組、ニジューグカジャイ(25飾り)を供える。
ニジューグカン
25貫=50銭。
ニジューグニンキ
25年忌。
- 用例
- ヘームンヤー ナー ニジューグニンキ ナトーサヤー(早いもんだね もう 25年忌になったね)。
- メモ
- 類:ニジューグニンチ(25年忌)。
ニジューグニンチ
25年忌。
- 用例
- アンマー ニジューグニンチヤ ヤーニンジュシ ウサギラヤー(母の 25年忌は 家族で 供えようね)。
- メモ
- 類:ニジューグニンキ(25年忌)。
ニジューゴーヌスーギ
25歳の祝い。
- 用例
- ニジューゴーヌスーギヤ ヤーニンジュスーギ サーヤー(ニジューゴーヌスーギ〔25歳の祝い〕は 家族で祝おうね)。
- メモ
- 類:ニジューゴーヌスージ(25歳の祝い)。 生まれ年の干支に当たった人の25歳の祝いだが、特に大きくすることはなく家族で祝った。
ニジューゴーヌスージ
25歳の祝い。
- 用例
- ニジューゴーヌスージヤ ウグヮンビカーンル スタル(25歳の祝いは 御願だけをした)。
- メモ
- 類:ニジューゴーヌスーギ(25歳の祝い)。生年祝い。
ニシユンタンジャ
北読谷山→読谷村の北部地域。
ニシラーチョーン
似合っている。
- 用例
- アヌ タイヤ イッペー ニシラーチョーン(あの 2人は とても 似合っている)。
ニジララン
我慢ができない。耐えられない。
- 用例
- アンマディ イラッテー ワンヤティン ニジララン(そこまで 言われたら 私でも 我慢ができない)。
ニジリ
右。
- 用例
- ニジリカイ マガティ イチーネー スグ ワカイサ(右に 曲がって 行くと 直ぐに 分かるよ)。
ニシリー
嫌々ながら物事をすすめること。
- 用例
- ニシリーシ シクチシーネー ドゥースクナインドー(嫌々ながら 仕事すると 怪我するよ)。
ニジリヌティー
右手。
- 用例
- ウヌ ニムチェー ニジリヌティーシ ムッチョーケー(その 荷物は 右手で 持っていなさい)。
ニジリヌヒサ
右足。
- 用例
- イャー ニジリヌヒサ アギティンディ(君の 右足を 上げてごらん)。
ニジリマチ
右巻き。
ニシンケー
北向き。
- 用例
- ヤーヤ ニシンケーシェー チュクンナヨー(家は 北向きには 造るなよ)。
ニシンラバル
西平原(喜名の小字)。
ニスダチ
鍋の大きさ。二升炊き。
ニスダチグヮー
鍋の大きさ。二升炊き。
ニスナバー
フダンソウ。
ニタカマンタ
似た者同士。
- 用例
- アヌ ミートゥンダヤ ニタカマンタナティ ターガル マシヤラー ワカラン(あの 夫婦は 似た者同士で 誰が 良いのか 分からない)。
- メモ
- 類:ノータカマンタ(似た者同士)。 カマンタ(大鍋の蓋)と大鍋がちょうどピッタリ収まるようなもの同志。
ニチ
熱。
- 用例
- ウヌ ワラベー チラー アカーナトーシガ ニチヌル アンテー(その 子は 顔が 赤くなっているが 熱が あるんじゃないの)。
ニチサマシ
熱冷まし。
- 用例
- ニチヌ サガラン ニチサマシル ヌマチョーンデー(熱が 下がらなくて 熱さましを 飲ませているんだよ)。
- メモ
- 解熱のための食べ物や薬。
ニチパンパン
熱が上がっている様子。
- 用例
- ニチパンパンシ クスイヤ ヌマチャシガ、ニチェー サガラン(熱が高くて 薬は 飲ませたが、熱が 下がらない)。
ニチョールー
似たもの。
- 用例
- ワンニンカイ ニチョールー(私に似たもの)。
ニチョーン
似る。
- 用例
- チョーデーディチ アンシ ニチョーンヤー。ターチューヌグトゥルアル(姉妹って よく 似ているね。双子みたいだ)。
ニヂリ
握り(飯)。
- 用例
- ニヂリティーチ(握り飯ひとつ)。
ニッカ
遅く。
- 用例
- シクチヌ ヨーイネー ウワラン アンシル ニッカナトーンデー(仕事が なかなか 終わらなくて それで 遅くなったんですよ)。 ニッカ ナイビタン(遅くなりました)。トゥチン ニッカナティ(時間も遅くなって)。
ニッター
あなた方。あなたたち。
- 用例
- ニッターンカイ ワンガ マーティ イチャビーサ(貴方の所に 私が 回って 行きますよ)。ニッターンカイ トゥミティキリ(お宅に泊めてくれ)。
- メモ
- 目上の人に対して使う。二人称複数。
ニッチュスー
村の宗家の主。根人主。
ニッチリケッチリ
のろのろしている様。
- 用例
- ニッチリケッチリシ ヤクンタッタン(のろのろして 役に立たない)。
ニドゥ
二度。
- 用例
- ウンナクトー ニドゥトゥ スシェーアラン(そんなことは 二度と するものではない)。
ニニーク
気をつけて。
- 用例
- シクチェー アシガカンヨークー ニニークシーヨー(仕事は 焦らずに 気を付けてしなさいよ)。
- メモ
- 類:ニシーティ(気をつけて)。
ニヌファ ヌ ミフシガナシ
北極星。
- メモ
- 類:ニヌファブシ・ニーヌファブシ。子の方の御星加那志→北のお星さま→北極星。
ニヌファブシ
北極星
- メモ
- 類:ニーヌファブシ・ニヌファ ヌ ミフシガナシ。北の空にひとつ輝く動かない星。
ニバンジャ
二番座。
- メモ
- 民家の間取りのひとつ。
ニバンドゥイ
二番鶏〔にばんどり〕。
- 用例
- ナー ニバンドゥイガ ウタイギネー、ナンジグレー(〔時計がなくても〕もう二番鶏が鳴くと、何時頃〔とわかる〕)。
ニフェー
ありがとう。
- 用例
- イッペー ニフェーヤイビータン。イチマディン ウンジュガ ウンジェー ワシリヤビラン(大変 ありがとうございました。いつまでも 貴方の 恩義は 忘れません)。
ニフェードー
ありがとう。
ニホンマツ
二本松。
- メモ
- 儀間の地名。岬にあり、小字片江原(カテーバル)の二本松は若者の社交場であった。
ニムチ
荷物。
- 用例
- アチャヤ ヤマトゥンカイ イチュンディシガ ニムチェー マトゥミテーミ?(明日は 日本本土に 行くらしいが 荷物はまとめてあるかい〔荷物の準備はできているかい〕?)。
ニムトゥ
根。
ニューバル
入原(座喜味の小字)。
ニラン
似ない。
- 用例
- ウヤックヮルヤシガ ティーチン ニラン(親子だが ちっとも 似ない)。
- メモ
- 対:ニーン(似る)・ニチョーン(似る)。
ニリ
米に混ざっている小石や砂。
- 用例
- ティーチナーティーチナー ニリン リッパ トゥリヨー(ひとつひとつ 小石や砂も ちゃんと 取りなさいよ)。
ニリーン
飽きる。いやになる。
- 用例
- ヒッチー ユヌクトゥビカーン チカサリーネー ターヤティン ニリーン(いつも 同じことばかり 聞かされたら 誰だって 飽きる)。 ニリラスン(嫌になる)。ナーニリティテー(もう飽きてね)。 否:ニリラン(飽きない)過:ニリタン(飽きた)継:ニリトーン(飽きている)。
ニン
忍・念。
- 用例
- アンシ ニンヌネーランチュン ヲゥル(そんなに 忍耐のない人も いるさ)。
ニン
年。
- 用例
- ニンヌ タッテーカラー ヤナクトゥン ワシリーサ(年が 経てば 嫌なことも 忘れるさ)。
ニンガキトーン
念頭におく。気にかけている。心得ている。
- 用例
- ウヤヌ クトー チャー ニンガキトーン(親の 事は 何時も 気にかけている)。
ニンカラニンジュー
年がら年中。
- 用例
- ニンカラニンジュー シクチ ビケーンシ イフェー アシディクーナ(年がら年中 仕事 ばかりして 少しは 遊んで来よう)。
ニンキジューコー
年忌焼香。年忌法要。
- 用例
- ニンキジューコーヤ ワシランヨークー カチ ウッチョーケー(年忌法要は 忘れないように 書いて おきなさい)。
- メモ
- 類:ニンチジューコー(年忌焼香・年忌法要)。
ニングル
懇ろ。愛人。
- 用例
- ニングルグヮー(懇ろにしている者)。
ニングヮチ
2月。
- 用例
- クネーダル ソーグヮチ ンケータシガ ウビジ ニングヮチナトーサ(この前 正月を 迎えたのに そんなに早く 2月になっているさ)。
ニングヮチウマチー
二月御祭。
- メモ
- 門中での初御願。
ニングヮチカジマーイ
二月風廻り。
- メモ
- 旧暦2月に吹く強い風。 旧暦2月の大時化の続く期間、毎日のように風向きが急変し、ときには突風を伴うので航海は危険だった。
ニングヮチダー
二月田。
- メモ
- ハル(立春)からムシ(啓蟄)の2月に稲を植えた。
ニングヮチハチカーグヮー
二月二十日。男性が女性をもてなす。
- 用例
- ニングヮチハチカーグヮーネー ヰキガンチャーガ ヰナグンチャー ティレーイタン(ニングヮチハチカーグヮー〔二月二十日〕には 男性が 女性を もてなした)。
- メモ
- 旧2月15日にはニングヮチハチカーグヮーといって、男性が女性を招いて豆や山芋等の御馳走を作って歓待した。
ニングヮチヒガン
二月彼岸。
- メモ
- 彼岸の節に重箱を準備する。ひとつの重には餅、もうひとつの重は肉、豆腐、昆布、ターンム、天ぷらと5種を詰めたものを1組、紙3枚を夕方供える。
ニングヮチヒンガン
二月彼岸。
- 用例
- ヒーサシン ニングヮチヒンガン マディヤサ(寒さも 2月彼岸 までだよ)。
- メモ
- 2月彼岸の入日から7日間は、かかさずに仏壇にお茶を供え、彼岸入りから4日目の中日には、ヒヌカン(火の神)や仏壇に重箱料理を供える。
ニンゴームイ
二合盛り。
- メモ
- サキムイ(結納)のこと。 嫁乞いに行き、嫁方の了解が得られると、ニンゴームイをする。2合の酒を入れて行くのでニンゴームイと言われた。ニンゴームイは男の親たちが、女方へ酒とご馳走を持って行くが本人は行かない。女の家では親族が出席して酒盛りをする。
ニンシーン
寝かせる。
- 用例
- ワラビガ ウキトーネー ヌーンナラングトゥ ヘーク ニンシーン(子どもが 起きていると 何もできないから 早く 寝かせる) 否:ニンシラン(寝かさない)希:ニンシーブサン(寝かせたい)過:ニンシタン(寝かせた)継:ニンシトーン(寝かせている)。
- メモ
- 対:ウクスン(起こす)。
ニンシェーガシラ
青年頭。
- メモ
- 類:ニーセーガシラ、ニーシェーガシラ。二才頭→青年頭。
ニンシェーター
二才達。青年達。
ニンジグシ
寝グセ。
- 用例
- イャー カラジヨー ニンジグシ チチョーンドー(お前の 髪よ 寝癖が ついているよ)。
ニンジクローン
寝入っている。
- 用例
- ワラベー ニンジクロールムン ウクサンカヒー(子どもは 寝入っているから 起こさないでおこうね)。
ニンジケーイ
寝返り。
- 用例
- ウレ ルークルグヮー ナー ニンジケーイングヮー サギーッサー(その子は自分でもう寝返りをするようだよ)。
ニンジケーサー
目が覚めてから再び眠ること。
- 用例
- ニンジケーサーサレー チブルゥンブーソーン(目が覚めてからまた寝たので 頭が重い・軽い頭痛がする)。
ニンジジャー
寝室。
- 用例
- アンマーヤ ニンジジャー カタヂキトーン(お母さんは 寝室を 片付けている)。
ニンジチゲー
寝違い。
- 用例
- ニンジチゲーシ クビガ イジカンナトーン(寝違いで 首が 動かなくなっている)。
ニンジノースン
目が覚めてから再び眠りなおすこと。
- 用例
- ヘーク ウキージューサヌ ニンジノースン(早く 起き過ぎたので 眠りなおす)。
ニンジハナ
寝入りばな。
- 用例
- ニンジハナ シーバイ シーブサヌ ミー クヮティネーン(寝入りばな 小便が したくて 目が さえてしまった)。
ニンジブスク
寝不足。
- 用例
- ワラビヌ ナチ ニンララン ニンジブスクソーン(子どもが 泣いて 寝れなくて 寝不足だ)。
ニンジフリーン
寝過ごしてしまう。
- 用例
- タケーンニンジシーネー ニンジフリーンドー(二度寝したら 寝過ごしてしまうよ)。
ニンジャニユーフー
- メモ
- 類:ユナカユーフー。夜中、人が寝てから出る。東の空に輝く明るい星。
ニンジュ
集まりの構成員。
ニンジュー
年中。
- 用例
- グナサイネー ニンジュー クヮムヤービカーン シミラッタン(小さい頃は 年中 子守ばかり させられた)。
ニンジュガシラ
あるグループの頭。
- 用例
- ニンジュガシラヤティカラ チュヤカ ハマランネー(ニンジュカシラだったら 他の人以上に 頑張らないと)。
ニンジュムスビー
製糖開始前の発会式。
- メモ
- 怪我をしないように頑張ろうと結束した。
ニンジュン
寝る。
- 用例
- イッチン マッチン ケーテー クーランムー ナー ニンジュンドー(いつまで 待っていても 帰って 来ないから もう 寝るよ)。ニンララン(寝られない)。 否:ニンラン(寝ない)希:ニンジーブサン(寝たい)過:ニンタン(寝た)継:ニントーン(寝ている)。
- メモ
- 対:ウキーン(起きる)。
ニンジリ
年の終わりに掛けを払うこと。
- 用例
- シワーシナイネー ニンジリヌ シワスタン(師走になると 借金を返す 心配をした)。
ニンジン
人間。
- 用例
- アレー ニンジンヌ スヌワジャーアランシガ(あれは 人間が することではないよ)。
ニンスー
年数。
- 用例
- ニンスーヌ タティワル ヌーヤティン ジョージナイル(年数が 経たってこそ 何でも 上手になるんだよ)。
ニンスク
人足。人夫。
- 用例
- クンドゥヌ ニンスクヤ イッペー ハマヤーヤン(今度の 人夫は とても頑張り屋だ)。
ニンソー
面相。顔つき。
ニンタイウキタイ
寝たり起きたり。
ニンタン
寝た。
ニンダン
寝ない。
ニンタンフーナー
寝たふり。狸寝入り。
- 用例
- イクケーヌン アビタシガ ニンタンフーナーシ ウキーンサンタン(何度も 声をかけたが 寝たふりして 起きる様子もなかった)。
ニンチジューコー
年忌焼香。年忌法要。
- 用例
- ニンチジューコーヤ クヮゥンマガンチャーン アチマティ ティー ウサーシヨーヤー(年忌焼香には 子や孫たちも 集まって 手を 合わせなさいよ)。
- メモ
- 類:ニンキジューコー(年忌焼香・年忌法要)。 1年忌~33年忌までの法事。
ニンティ
寝て。
ニントゥ
年頭。正月の挨拶。
- メモ
- 正月2日は重箱を持っておじ、おばの家や実家を年始廻りした。豚肉料理などもそろえて、今年もよろしくお願いしますと挨拶に行った。
ニントゥー
年頭。正月の挨拶。
- 用例
- ニントゥーヤ ヰキガワラビカラ サチヤラシェー(年頭は 男の子から 先に遣りなさい)。
- メモ
- 正月のお客は、女よりも先に男が来るのが良いとされていた。
ニントゥウガミ
年頭拝み。
- メモ
- ウサギムン(供え物)と線香を持って本家などに行った。
ニントーン
寝ている。
ニンナーニンナー
ゆっくり。念入りに。
- 用例
- アレー チャー ニンナーニンナー シクチスグトゥ ジョートーヤサ(彼は いつも ゆっくり念入りに 仕事をするから 上等だよ)。
ニンヌネーラン
熱心さがない。
- 用例
- ニンヌネーラングトゥ ヌーシミティン トゥジュミーサン(熱心さがないから 何をさせても やり遂げきれない)。
ニンヌハイ
年月が経つこと。
ニンヒーン
年を経る。
- 用例
- ニンヒトール ハブ(何年もたったハブ)。
ニンプ
借金のかたに働くこと。
- 用例
- ヤーガ ヒンスーナティ ニンプ サントーナランタン(家が 貧しくて 借金のかたに働かないと いけなかった)。
- メモ
- 昔は借金をしても返す当てがないときに、子どもを借金のかたに働かせることがあった。
ニンフィーン
年を経る。
- 用例
- ナガラク ナティシ ニンフィトーン(長らく年を経ている)。ニンフィーンネー(年を経ると)。
ニンブチ
念仏。
ニンブチー
念仏者。
ニンブチャー
念仏者。
- 用例
- ソーシキネー ニンブチャー タヌリチュータン(葬式には 念仏者を 頼んできた)。
- メモ
- 死者の出た家に呼ばれ、その家の庭などで鉦を打ちながら念仏を唱え、弔うことを職業とした者。 かつて楚辺におり、楚辺の屋号花打(ハナウチ)から屋富祖マッチャーが引き継ぐ。ハシル(雨戸)で作った小屋で鉦を鳴らしていた。 ニンブチャーは念仏歌を歌いながら鉦を叩くのでカニウッチャーともいった。
ニンブチャー
物乞い。乞食。
ニンブチャーガニ
葬式用の鉦鼓。念仏者の鉦。
- 用例
- ニンブチャーガニヌ チカリーネー ソーガサタン(葬式用の鉦鼓の音が 聞こえると 怖かった)。
ニンブトゥカー
スベリヒユ。
- 用例
- アマカイ ミートーシガ ニンブトゥカーヤサ(あそこに 生えているのが スベリヒユだよ)。
- メモ
- お盆に和え物にして仏壇に供えた。
ニンブトゥカーズネー
スベリヒユの和え物。
- メモ
- ウンケーにヒカマモチ(昼間餅)と一緒に供えた。
ニンラン
寝ない。
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