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ター
だれ。誰。
- 用例
- ターヤガ ゥンマンカイ タッチョーシェー(誰か そこに 立っているのは)。
ター
田。田んぼ。
- 用例
- アチャーカラ ターシクチヌ ハジマイグトゥ イチュナシクナイン(明日から 田んぼ仕事が 始まるから 忙しくなる)。
- メモ
- 類:ターブックヮ(田んぼ)。
ダー
どれ。ねえ。もう。ほら。
- 用例
- ダー ゥンマンカイ ウチェータル ワームン クヮーシェー ターガ カラガ(どれ そこに おいてあった 私の お菓子は 誰が 食べたか)。
ダー ジンヌアリワル コーイル(もう金があればこそ買えるのだから)。ダー マキタシェー(もう負けたさあ)。
ターイユ
【魚】鮒〔フナ〕。
- 用例
- ワンネー ターイユヤ カレーンダン(私は 鯉を 食べたことがない)。
- メモ
- 発熱時、ンジャナ(植物名、ホソバワダン)といっしょに煎〔せん〕じて熱冷ましとして飲ませた。
ターイュー
【魚】鮒〔フナ〕。
ターイユシンジ
鮒の煎じ汁。
- 用例
- ターイユシンジ カミーネー マシナイサ(鮒の煎じ物を 食べたら 良くなるよ)。
- メモ
- 鮒と苦菜・ホソバワダンを一緒に煎じることで、発熱や体力が弱ったときに効用があるといわれている。
ターウッチー
田打ち。田を耕すこと。田起こし。
- 用例
- ターウッチーネー イャーン シクチ ユックティ カシーサンネー(田起こしには お前も 仕事を 休んで 加勢しないと)。
ターウッチャー
【民具】農具のひとつ。
- メモ
- 田をうつ鍬〔くわ〕。田を耕す農具。
ターウッチャー
田打ち。田を耕すこと。田起こし。
ターウッチャーグェー
【民具】農具のひとつ。
- メモ
- 田をうつ鍬〔くわ〕。田を耕す農具。
ターウッチャーゲー
田打ち鍬。
ターウッチャーゲェー
田打ち鍬。
ターウムラー
田芋〔タイモ〕の田んぼ。
ターウルサー
田んぼ用の鍬。
- 用例
- ターウルサーン フルクナティ ミームン コーリワルヤサ(田んぼ用の鍬も 古くなっているから 新しいのを 買わなくちゃいけない)。
ターゥンナジ
【魚】タウナギ。
ターゥンナジャー
【魚】タウナギ。
ターゥンム
【植物】田芋〔タイモ〕。水芋。

ターガニ
田蟹。
ターガラ
誰か。
- 用例
- ターガラ ヲゥマカラ ハインネースタシガ ターヤタガヤー?(誰か そこから 行くようだったが 誰だったのかな?)。
ターグ
【民具】桶〔おけ〕。
- 用例
- ターグ カタミティ ハルカイ イチュン(水桶を 担いで 畑に 行く)。
- メモ
- 担桶(たご)。
ダーグ
団子。
- 用例
- ムチグミガ アグトゥ ダーグ チュクイン(餅米が あるから 団子を 作る)。
ターグー
【民具】桶〔おけ〕。
- メモ
- 担桶(たご)。
ターグェー
【民具】農具のひとつ。
- メモ
- 田を耕す農具。田をうつ鍬〔くわ〕。
ターグサ
田の草。
- 用例
- イーウヮーチチヤグトゥ ターグサ トゥイガ イチュン(良い天気だから 田んぼの草を 取りに 行く)。
ターグサカチャー
【民具】農具のひとつ。
- メモ
- 田の雑草をとる道具。
ターグサトゥヤー
【民具】農具のひとつ。
- メモ
- 田の雑草をとる道具。
タークナーサー
田をこなす人。
- メモ
- 田を耕し、土を細かくしてならす人。
ターグヮーニーバル
田小根原(大湾の小字)。
ターターバイ
滑稽〔こっけい〕な歩き方。
- メモ
- キノボリトカゲのように股を横に広げたままの歩き方。
タータガー
波平の井泉の名称。
- メモ
- 波平のムラ建ての頃、多和田兄弟がその地に移り住んでいたとのことから、こう呼ばれている。現在は元の場所に石碑が建立されている。
タータモー
波平の拝所の名称。
- メモ
- 村の創建に関わった多和田兄弟が居住した地であり、聖域とされている。座喜味からノロが馬に乗って、上地のウガンを拝んで、タータモーで休んでから波平のカミサギに来た。その際、馬に乗り降りするための四角い踏み石がタータモーと波平のカミサギにあった。
ターチ
2。ふたつ。2歳。
- 用例
- クヮーシヤ ターチナー ワキレー(お菓子は 2つずつ 分けなさい)。
ターチ マーチャー
2本の松。
- メモ
- 枝が2つに分かれていた松。
ターチージラー
二面性を持つ人・八方美人。
- 用例
- アレー ターチージラー ヤグトゥ カンユーナ ハナシーヤ ナラン(彼奴は 二面性が あるから〔八方美人だから〕 大事な 話は できない)。
- メモ
- 類:チラターチャー(二面性を持つ人・八方美人)。
ターチーメー
小麦飯。
- 用例
- ターチーメー ジャッサン ニチェーグトゥ カミーガ クーワ(小麦飯を たくさん 炊いてあるから 食べに 来なさい)。
ターチマタグェー
二本爪鍬。二又鍬。
- 用例
- ターチマタグェーシェー カジーヤッササ(二本爪鍬なら 耕しやすいよ)。
- メモ
- 類:タマターグェー(二本爪鍬)。
ターチマチャー
旋毛〔つむじ〕が2つあること。
- 用例
- ターチマチャーヤ ウーマクディシガ フントーヤガヤー(つむじが2つ巻いているのは 腕白だというが 本当かな)。
ターチマチュー
旋毛〔つむじ〕が2つあること。
ターチミシー
2歳違い。
- 用例
- チョーデーヤ ターチミシーガ チョードゥイーアタイヤサ(姉妹は 2歳違いが 丁度いいくらいだよ)。
ターチュー
双子。
- 用例
- マタン ターチュー ナチェーンディンドー(またも 双子を 産んだってよ)。
タードーシ
田の水を干して畑として使うこと。
- メモ
- 田倒し。
タードーシー
田の水を干して畑として使うこと。
- 用例
- タードーシーネー カシーサビーグトゥ イェージシンソーリヨー(田んぼの落水には 加勢しますから 連絡してくださいね)。
- メモ
- 田倒し。
水稲の収穫後、排水をし畑にすること。
ダーナー
ほらもう。
- 用例
- ダーナー ナカラナトーセー(ほらもう半分になっているさ)。
ターナナチ
7つのが2つ。14の意味。
ターヌアブシボー
田の畦道棒。
- メモ
- ターウチ(田打ち)の後、幅の狭い畦道で棒術をやったことから、畦道で行なう棒をそう呼んだ。
ターバージェーク
下手な大工。
- 用例
- ターバージェークヤラワン リッパ トゥジミレーシムン(下手な大工でも ちゃんと やり遂げたらいい)。
- メモ
- 手は早いが荒っぽい仕事をする大工のこと。元々は田場という大工のことだが、下手な大工を皮肉って言うようになった。
対:ウシヌイジェーク(手は鈍いが素晴らしい技を持っている大工)。
ターハラガー
田打ちの時に食べる肉。
- 用例
- ヒーサイニヌ ターハラガーヤ ジコー マーサタン(寒い時の ターハラガー・田打ちの時に食べる肉は とても 美味しかったね)。
- メモ
- 田植えの時に田んぼの傍らで手伝い人と一緒に食べる豚肉などの食事。田の近くで食べる食事。
タービ
足袋。
- 用例
- チュヌ メーンカイ ヰジーネー ユグリ タービヤ ハクナヨー(人前に 出る 時には 汚れた 足袋は 履くなよ)。
ターブク
田んぼ。
ターブックヮ
田んぼ。
- 用例
- ウーアミヤシガ ターブックヮヤ チャーナトーガヤー(大雨だが 田んぼは どうなっているんだろう)。
- メモ
- 類:ター(田んぼ)。
ターマーアーケージュー
【虫】トンボの一種。オニヤンマ。

- 用例
- ウッサキーナーナー ターマーアーケージュー トゥテーサヤー(そんなに沢山の おにやんまを 取ってあるね)。
ターマートンボ
【虫】トンボの一種。オニヤンマ。

ターム
【植物】田芋〔タイモ〕。水芋。

タームー
【植物】田芋〔タイモ〕。水芋。

タームジ
田芋の茎。
タームジグヮーダー
台所の前方にある小芋を植える畑。
- 用例
- タームジグヮーダーンカイ イーテーヌ ゥンムヤティン イーハンメーナティ タシカイン(タームジグヮーダーに 植えてある 小芋でも 良い 食料になって 助かるよ)。
タームックェーグヮー
【鳥】クミラー(和名バン)よりも小さい水鳥。
タームラ
田芋〔タイモ〕の田んぼ。
タームラー
田芋〔タイモ〕の田んぼ。
タームン
誰の物。
- 用例
- ウレー タームンガヤラー ワカラン(それは 誰の物か 分からない)。
ターユーシンジ
鮒〔フナ〕を煎〔せん〕じた汁。
- メモ
- 発熱時に熱冷ましとして飲んだ。
ターラ
俵。
- 用例
- ゥンマカイ アヌウッサ ターランカイ イッティ トゥラシェー(そこに あるだけ 俵に 入れて ちょうだい)。
ターラグー
あき俵。
- 用例
- ターラグーカラシ(空いている俵を貸して)。
ターラサー
【植物】ホルトノキ。
ターラジシ
樽や甕に保存した肉。
- 用例
- ターラジシ チュカケー トゥッティチ ムタセー(樽に保存した肉を 一片 取って来て 持たせなさい)。
- メモ
- 旧12月27日に解体した豚は用途(部位)ごとに分けて塩漬けにし、樽や甕に保存した。それをターラジシといった。
ターリ
憑くこと。
- 用例
- カミダーリ(神が取り憑く)。ジンダーリ(金銭欲に取り憑かれる)。
ターリー
お父さん。
- メモ
- 士族の父の呼称。
ターリトーン
ぼけている。
- 用例
- ワッター ハーメーヤ ユカイ ターリトーン(私たちの お婆さんは かなり ぼけている)。
ターリムヌイー
体が弱くなってうわ言を言う事。
- 用例
- チカグロー ウスメーヤ ターリムヌイーシ フシガラン(近頃 お爺さんは うわ言を言って 大変だ)。
ターレー
【民具】盥〔たらい〕。
- 用例
- チュージダレー(手水たらい)。
ターンナ
【軟体動物】タニシ。
- 用例
- ターンナ トゥティ チェーシガ チャースガ?(タニシを 取って 来たが どうしようか?)。
ターンム
【植物】田芋(タイモ)。水芋。

- 用例
- クンドゥヌ ソーグヮチターゥンムヤ ディキトーン(今年の 正月用の田芋は 上出来だ)。
ターンムダー
田芋〔タイモ〕が植えられている田んぼ。
ターンムニー
田芋煮。
ターンムヌファーヂラー
反応のない顔。
- メモ
- 田芋の葉が水をはじくように、何を言っても何の反応もない人のこと。
ターンムラー
田芋〔タイモ〕が植えられている田んぼ。
タイ
2人。二人。
- 用例
- タイ グーナイネー ヌールスラー ワカラン(二人 一緒になると 何をするか 分からない)。タイ ナギティ(二人投げて)。
タイ
呼びかけや話の最後に添える敬語。
- 用例
- ウムトービーンドータイ(思っていますよ)。エータイ(もし)。
タイウティーン
垂れ落ちる。
- 用例
- ナイヌ マギサイネー タイウティーンドー(実が 大きいと 垂れ落ちるよ)。
過:タイウティタン(垂れ落ちた)否:タイウティラン(垂れ落ちない)継:タイウティトーン(垂れ落ちている)。
ダイクスー
だらだらして締まりのない人。
- 用例
- ダイクスーナティ アリガン ヤコータッチュンナー(だらだらしていて 彼奴がも 役に立つか)。
- メモ
- 類:ダヤー(だらだらして締まりのない人)。
タイサガイン
垂れさがる。
- 用例
- ミーヌイージューサイネー タイサガインテー(実がつきすぎると 垂れさがるよ)。
過:タイサガタン(垂れさがった)否:タイサガラン(垂れさがらない)継:タイサガトーン(垂れさがっている)。
ダイサナジャー
服装がだらだらしている様子。
- 用例
- アヌ ワラビヌ チンヨー ダイサナジャーシ ナマニン ヌギーギサーソーン(あの 子の 着物よ だらだらして 今にも 脱げそうだよ)。
ダイソージ
大掃除。
ダイダイ
だらだら。
- 用例
- イチマディ ウマヲゥティ ダイダイシ ニントーガ(何時まで そこで だらだら 寝ているか)。
タイダマシー
2人分。
ダイチューチ
高血圧でマヒした疾患。
タイドゥキーン
退治する。征伐する。
- 用例
- ジャーヤタイドゥキティ(蛇を退治して)。タイドゥキティトゥラシ(討ち取ってくれ)。
ダイムニー
だらけた締まりのない言い方。
- 用例
- ダイムニーシ ヘーク アビラニ(だらけた物言いをして 早く 言いなさい)。
タイラギーン
平らげる。
- 用例
- タイラギワルナイル(退治しなければならない)。
タイワヌー
甘藷の品種。台湾。
- メモ
- 飼料用。
タイワングサー
ムラサキカタバミ。
- 用例
- ハルカイ タイワングサーガ ミーティ フシガラン(畑に ムラサキカタバミが 生えて 大変だ)。
タイワンボー
皮膚病の一種。
- メモ
- 頭のあちこちに白癬〔はくせん〕ができ、はげる皮膚病。床屋でうつることがあった。
タイン
垂れる。
- 用例
- ウヮービカラ ミジガ タイン(上から 水が 垂れる)。
継:タトーン(垂れている)。
ダイン
だれる。疲れる。
- 用例
- ウッサヌムン チューヲゥティ ハクビーネー ダインドー(それだけの物を 今日中で 運ぶと 疲れるよ)。
継:ダトーン(だれている)。
タウチー
【鳥】闘鶏〔とうけい〕。軍鶏。
- 用例
- クンドゥヌ タウチーヤ イッペー ユーオーヤーヤン(今度の 軍鶏は とっても 喧嘩に強い)。タウチーオーラセー(闘鶏)。タウチードゥイ(闘鶏用の鶏)。
タウチーオーラセー
【鳥】闘鶏〔とうけい〕。軍鶏。
- 用例
- イェーヒャー!タウチーオーラシェービカーンシ ムル シクチェーサン(おいこら!闘鶏だけして 全然 仕事もしない)。
タエンガー
上地の井泉の名称。
- メモ
- 『琉球国由来記』第14巻の読谷山間切「年中祭祀」の項で、「タエン川 上地村 麦稲四祭三日崇、祭之日、花米三合完、五水二合完(同村百姓中)供□ 之。同巫ニテ祭祀也。」とある。このように古くから知られるカーではあるものの、現在ではその正確な位置はわからなくなっている。
タカアタイ
高くつく。
- 用例
- イャームノー ケーテー タカアタイルソール(お前のは かえって 高くついているんだよ)。
- メモ
- 対:ヤシアタイ(安くつく)。
タカイェンチュ
【哺乳類】鷹〔タカ〕のエサになる小さな鼠〔ネズミ〕。
タカウイ
高く売る・高売り。
- 用例
- ワラビディチ タカウイ サッテーサヤー(子どもだといって 高く 売りつけられたんだね)。
- メモ
- 対:ヤシウイ(安売り)。
タカウジン
高御膳。
- 用例
- タンメーヤ タカウジンカイ イッティ ムン ウサガイタン(お爺さんは 高御膳に 入れて 食事を 召し上がっていた)。
- メモ
- 足のついた大きめの四角い御膳で、宴会や祝い事などに御馳走を出すときに使う。
タカウチャギ
つんつんして歩く。気取って歩く。偉そうにして。
- 用例
- アネアネ ゥンマカラ タカウチャギシ ハイシェー ターヤガヤー?(あれあれ そこから 顔を上げて偉そうにして 歩いていくのは 誰かねぇ?)。
- メモ
- 類:サマウチャギ(つんつんして歩く・気取って歩く)。
タカウブン
高御盆。足のついた盆。
- メモ
- 家の主と長男はタカウブンで食事を出した。
タカゴーイ
高く買う。
- 用例
- イャームノー タカゴーイシェーンテー(お前のは 高く買ったんじゃないか)。
- メモ
- 対:ヤシゴーイ(安く買う)。
タカサニル カジヤ カカイル
高い所に風は当たる。
- メモ
- 部下の不始末を詫びなければならない上位の立場の人の様子。
タカサン
高い。
- 用例
- アヌ ヤマガ イチバン タカサン(あの 山が 一番 高い)。
- メモ
- 高さや物の位置。
タカシチ
楚辺の拝所・遙拝所の名称。
- メモ
- タカヒチチとも呼ぶ。ヒチチは蘇鉄のこと。楚辺の地名、拝所で桃原門中はここから渡名喜島などに向かって拝する。
タカシップ
高志保。
タカシップバル
高志保原(高志保の小字)。
タカシップンチュ
高志保の人。
タカシプ
高志保。
タカジューシー
鷹雑炊。
- メモ
- 鷹〔タカ〕の肉を入れた炊き込みご飯。
ダカスン
抱かせる。
- 用例
- シラスル タメネー クーガ ダカシェー(孵化させるためには卵を抱かせなさい)。
タカテーン
大切。大事。
- 用例
- イャーガ イチバン タカテーンディ ウムイシェー ヌーヤガ?(お前が 一番 大切だと 思うのは 何か?)。
- メモ
- 類:テーヒチ(大切)。
タカトゥイイェンチュ
【哺乳類】鷹〔タカ〕のエサになる小さな鼠〔ネズミ〕。
タカドゥクマ
高い所。
- 用例
- タカドゥクマカイ ヌブイネー ドゥースクナインドー(高い所に 登ると 怪我するよ)。
タカナーヒクナー
でこぼこ。
- 用例
- タカナーヒクナーシ ミチン ワッサヌ アッチグリサン(でこぼこで 道が 悪く 歩きにくい)。
タカヌクンマチ
たくさんの鷹〔タカ〕が空高く渦巻くように飛ぶこと。
タカヌクンマチグヮー
【爬虫類】タカヌクンマチ(鷹の群れが渦巻くように飛ぶ)の季節に出る小さなハブ。
タカヌシーバイ
鷹の小便。
- 用例
- タカヌシーバイヌグトゥシ アミフティン ウリーヤサンサ(鷹の小便ぐらいの 雨が降っても 畑は潤わないさ)。
- メモ
- 鷹の渡る頃(9~10月)の小雨。
タカバー
高歯。高下駄。歯の高い下駄。
- メモ
- 雨降りに履いた。
タカハジ
高窓。
- 用例
- ユル アチサイネー タカハジ アキーママ ニンジュタン(夜 暑い時は 高窓を 開けたまま 眠った)。
- メモ
- 天井に近い所の窓で、風を入れたり換気をするのに最適である。
タカハシリグチバル
高知口原(儀間の小字)。
タカハタ
高織。
- 用例
- ハーメーヤ タカハタ チカティ ヌヌ ウイタン(お婆さんは 高機を 使って 布を 織っていた)。
タカハン
高い。
タカビー
偉ぶる。高ぶる。
- 用例
- ルク タカビーナイネー ターン チカユランサ(あまりにも 高ぶると 誰も 近寄らないよ)。
- メモ
- 類:タカブイ(偉ぶる)。
タカヒーバー
【爬虫類】鷹〔タカ〕のエサになる小さな蛇〔ヘビ〕。
タカビチャイ
雨降りの後に太陽が強く照ること。
- 用例
- アミフティアトゥヤ タカビチャイシ アチサヌ フシガラン(雨降り後は 太陽が強く照って 暑くて たまらない)。
タカヒップ
高志保。
- メモ
- 類:タカシップ(高志保、高志保の人)。
タカビティ
偉ぶって。
- 用例
- アレー タカビティ ハナシンナラン(彼は 偉ぶって 話にならない)。
タカブイ
偉ぶる。
- 用例
- アンシ タカブイシ ヌーサルムヌヤグトゥ(そんなに 偉ぶって 何様のつもりか)。
- メモ
- 類:タカビー(偉ぶる)。
タカブキ
メジロなどが高らかに美しく鳴くこと。またはそのメジロ。
タカフキー
高い声で歌うこと。
- 用例
- タカフキーグヮー スン(高い声で歌う)。
タカブキー
メジロなどが高らかに美しく鳴くこと。またはそのメジロ。
タカブキー
高い声で歌うこと。
タカフッキー
メジロなどが高らかに美しく鳴くこと。またはそのメジロ。
タカマーイ
鷹〔タカ〕が上空を円を描くように飛ぶこと。
タカムチ
高志保の古名。
タカラ
宝。
- 用例
- クヮー イチヌユーナティン イチバンヌ タカラヤサ(子どもは いつの世も 一番の 宝だ)。
タカラバク
宝箱。棺箱。
- 用例
- ンカシェー クヮンチェーバクンカイ タカラバクディン イタンヤー(昔は 棺桶に 宝箱とも いっていたね)。
- メモ
- 類:クヮンチェーバク(棺箱)。
タカラムン
宝物。
- 用例
- ヰナグワランチャーヤ タカラムン アチミエースタン(女の子達は 宝物 集めをしていた)。
タカワタイ
鷹渡り。
- メモ
- 10月頃、鷹〔タカ〕が秋に南へ渡っていくこと。
タカワレー
高笑い・高々と笑う。
- 用例
- ウッサヌミーヲゥティ タカワレーシ フージンネーン(大勢の前で 高笑いして みっともない)。
タキ
高さ。
- 用例
- クンタキ(この高さ)。
タキ
丈。才能。崇高。
- 用例
- タキダーサヌ ヰキガ(身分の高い男)。タキダカサ アグトゥ(才能があるので)。ゥンマリヌ タキヌ カワティ(生まれながら崇高で)。
タキ
滝。
- 用例
- ウチナーナカイヤ タキディヌタケー ネーンサニ(沖縄には 滝といえるほどの 滝は ないでしょう)。
タキ
背たけ。身長。
- 用例
- クジュヤカ ユカイ タキン フルイートールムンナー(昨年より かなり 背丈が 伸びたね)。
- メモ
- 類:タキフドゥ(背丈・身長)。
ダキ
【植物】竹〔タケ〕。
- 用例
- ヤマカイ ダキ トゥイガ イチュン(山に 竹を 取りに 行く)。
- メモ
- ダキの花が咲くと厄とされる。
ダキ
薪〔たきぎ〕。
タキーマーミ
腎臓。豚などの腎臓。
- メモ
- 食品としての名称。
タキーマーミ
豚の膵臓。
- 用例
- シシニージルンカイ タキーマーミ イリーネー マーサンドー(肉の煮汁に タキーマーミ・豚の膵臓を 入れると 美味しいよ)。
タギーン
煮えたぎる。
- 用例
- ヘーク ヒー チャーサンネー ウヮーヌムノー タギーンドー(早く 火を 消さないと 豚のエサは 煮えたぎるよ)。
- メモ
- 類:タジーン(煮えたぎる)。
ダキウービ
桶の箍[たが]
- 用例
- ウヌタキヤ ヒティンナヨー ダキウービ スグトゥ(その竹は捨てるなよ、桶の箍にするから)。
ダキウメーシ
竹で作ったお箸。
ダキガクイ
竹囲い。
- 用例
- ヤシチヌ ダキガクイヌ チュラサヨー(屋敷の 竹囲いの 綺麗・見事なことよ)。
ダキガヤ
竹茅。リュウキュウチク。
ダキギーファー
竹製のカンザシ。
- 用例
- ダキギーファーヤ ドゥーナクルル チュクイタル(竹製のカンザシは 自分で 作ったんだよ)。
- メモ
- 類:ダキジーファー(竹製のカンザシ)。
ダキグーシ
竹串。
- 用例
- ダキグーシンカイ チチヌチャーニ ヤチュシェー マシヤサ(竹串に 抜いて 焼いた方が 良いよ)。
ダキクビ
竹壁。
- 用例
- ダキクビディシェー ワンネー チュクテーンラン(竹壁というのは 私は 造ったことがない)。
タキサン
霊力が高い。
- 用例
- タキサントゥクマカイヤ アシビーガ イカンキヨー(霊力が高い所には 遊びには 行くなよ)。
- メモ
- 類:サーダカサン(霊力が高い)・シジダカサン(霊力が高い)・シーダカサン(霊力が高い)。
ダキジーファー
竹製のカンザシ。
- メモ
- 荼毘から帰る時はジーファーのブットゥー(膨らんでいる箇所)を髪の中に入れ、ダキジーファーをさした。
死者が出ると竹をカンザシにした。人が亡くなるとジーファーを取り替えた。
ダキジーフヮー
竹製のカンザシ。
- 用例
- ハーメーヤ ナマン ダキジーファール サチョーンナー?(お婆さんは まだ ダキジーフヮーを 挿しているのねぇ?)。
- メモ
- 類:ダキギーフヮー(竹製のカンザシ)。
タキチキーン
(苦痛や心配、病気などが)最悪の状態になる。
- 用例
- シワ タキチキトーン(極度に心配している)。
タキチキトーン
危篤状態。
- 用例
- イスジ ミーメーシーガ イカンネー ナー タキチキトーンディンドー(急いで 見舞いに 行かないと もう 危ないらしいよ)。
タキナムン
協力せず、他人に迷惑かける人。
- メモ
- 人の道に外れたことをすると言われた。子どもを叱る時にもフラーと同義に使った。
ダキヌクヮ
竹の子。
タキフドゥ
背丈。体格。
- 用例
- アマヌ チョーデーヤ タキフドゥウチャティ イー ニーシェーヤン(あそこの 兄弟は 背丈もすらっとして 良い 青年だ)。タキフドゥイーティ(成長して)。
- メモ
- 類:タキ(背丈・身長)。
タキフル
背丈。体格。
- 用例
- タキフル スルティ(背丈がそろっている。体格もいい)。
タキブン
丈分。身分。身の丈。
- 用例
- ドゥーヌ タキブンヤ ワカテーゥンミ!(自分の 身の丈を 分かっているか!)。タキブンンーヂュン(身分を見る)。
ダキボーチ
竹の帚〔ほうき〕。
- 用例
- ダキボーチシェー ユー ホーカリーサ(竹箒では きれいに 掃けるよ)。
ダキユカ
竹で編んだ床。
- 用例
- ダキユカヤ ナチネー シラサタン(竹床は 夏には 涼しかった)。
タギラシケーサー
何度も煮立たすこと。
- 用例
- タギラシケーサーシ スーガラクナトーン(何度も煮立たすから 味が濃くなっている)。
- メモ
- 類:タジラシケーサー(何度も煮立たすこと)。
タギラスン
煮立たせる。
- 用例
- カミヌクチェーシ シーラングトゥシ タギラスン(食べ残した物が 腐れないように 煮立たせる)。
- メモ
- 類:タジラスン(煮立たせる)。
ダキングヮ
3歳以下の子供。
- 用例
- ダキングヮヤルマレー チャー フンレームンヤサ(3歳までは いつも 甘えん坊だよ)。
- メモ
- 類:ダチングヮ(3歳以下の子供)。
タキンチャバル
高土原(楚辺の小字)。
タキンチャバル
多金下原(座喜味の小字)。
タク
蛸〔タコ〕。
- 用例
- ユービン ユールウミカイゥンジ タク トゥッティチャン(夕べも 夜釣りに行って タコを 取ってきた)。
- メモ
- 蛸〔タコ〕のことだが、赤ちゃんがお乳を欲しがっている時に老女の乳房をさしていうこともあった。オバー タク クーラシェー(おばあさんの蛸〔乳房〕をくわえさせたら)。
タクジョーグー
蛸〔タコ〕好き。
- メモ
- 入れ歯が合わず、蛸をかんでいるように口をもぐもぐ動かすこと、あるいはその者をさすこともある。
タクトゥ
二言。
- 用例
- タクトゥ イチン ワカランバーイ(二言 言っても 分からないのか)。
タクトゥイ
蛸〔タコ〕捕り。
- メモ
- 蛸を捕ること。
タクトゥヤー
蛸〔タコ〕を捕る人。
- メモ
- 蛸を捕るのが上手い人。
タクヌエーク
蛸に似た者。
- 用例
- タクヌエークートー ヰヌムン ビーラーナティ アッチユーサン(生まれつき骨の無い蛸のように、体が弱くて歩けない)。
- メモ
- 骨がしっかりしておらず体の不自由な者。エークの項参照。
タクブン
畳む。
- 用例
- カーラチョーシェー ムル タクブン(乾いているのは 全部 たたむ)。タクディウチュン(畳んで置く)。
過:タクラン(たたんだ)否:タクマン(たたまない)希:タクミーブサン(たたみたい)継:タクローン(たたんでいる)。
タクマ
才知。利口。
- 用例
- イフェー ノンカーン ヲゥリワルヤル ムルガムル タクマナイネー チャースガ?(少しは 呑気な奴も いたほうがいい 皆が皆 才知・利口だったら どうするの?)。タクマサーニ(知恵で)。
タクマクェームン
ずる賢い。
- 用例
- イャーサク タクマクェームノー ヲゥラン(お前ほど ずる賢い奴は いない)。
タクヤーチャー
蛸〔タコ〕。
- メモ
- 蛸がヤーチャー〔八本足〕のところからついた呼称か。
タグン
他言。
- 用例
- クヌクトー イカナシン タグンシェー ナランドー(このことは 絶対に 他言しては いけなよ)。
タゲー
互い。
- 用例
- タゲーニ チカラ アーチ ウミハマティイカヤー(お互いに 力を 合わせて 頑張ろうね)。
タケーン
2度。2回。
- 用例
- ユヌクトゥ タケーン スンディチンアンナー(同じことを 二度も するってことがあるか)。
タコウバル
多幸原(長浜の小字)。
タシ
足し。補い。
- 用例
- ウッサー ムッチ ゥンジ タシニシェーワ(それだけは 持って 行って 足しにしなさい)。
ダシ
出汁。
- 用例
- ウヮーヌフーニ シジーネー ジコー ダシ イジーン(豚骨を 煎じると とても 出汁が 出る)。
- メモ
- 鰯などで出汁を取った。
タシーバル
多志原。
タジーン
煮えたぎる。
- 用例
- ユー ンチョーカンネー チューチャンナカイ タジーンドー(よく 見ておかないと あっという間に 煮えたぎるよ)。
- メモ
- 類:タギーン(煮えたぎる)。
タシカ
確か。
- 用例
- タシカ アヌ ワラビ ヤタンディ ウムイシガ(確か あの 子ども だったと 思うが)。
タシカミーン
確かめる。
- 用例
- イミヌ ワカラングトゥ ナーチュケーン タシカミーン(意味が 分からないから もう一回 確かめる)。
過:タシカミタン(確かめた)否:タシカミラン(確かめない)希:タシカミーブサン(確かめたい)継:タシカミトーン(確かめている)。
タシキ
助け。
- 用例
- ンナヌ タシキガネーンアレー トゥジュマランサー(皆の 助けがないと やり終えないさ)。
タシキーン
助ける。
- 用例
- ドゥシガ クマトーイネー タシキーンテー(友達が 困っていたら 助けるさ)。
過:タシキタン(助けた)否:タシキラン(助けない)希:タシキーブサン(助けたい)継:タシキトーン(助けている)。
タジトーン
煮えたぎっている。
- 用例
- キサカラ タジトーンドー(さっきから 煮えたぎっているよ)。
タシバル
多志原(儀間の小字)。
タシマ
他部落。他集落。
- 用例
- ンカシェー タシマカイ ユミナティイチーネー ゥンマディマ トゥラリータン(昔は 他部落に 嫁になっていくと 馬手間を 取られた)。
タシマンチュ
他所の集落の人。
- 用例
- ンカシェー タシマンチュトゥ ミートゥナイシェー デージヤタン(昔は 他部落の人と 夫婦になるのは 大変だった)。
タシメーイン
補う。
- 用例
- タラーンムノー ワンガ タシメーイン(足りない分は 私が 補う)。
過:タシメータン(補った)否:タシメーラン(補わない)希:タシメーイブサン(補いたい)継:タシメートーン(補っている)。
タシメーヒシメー
寄せ集めて償うさま。
- 用例
- ムルカラ タシメーヒシメーシ ミークヮースン(皆から 寄せ集めて 穴埋めをする)。
タジャ
ありさま。
- 用例
- ヒーソーグヮチ スル タジャ ヤクトゥ(火正月をするありさまで)。
タジャタジャ
ありさま。
- 用例
- スイン アンアンシ タジャタジャ ナティ(首里もあのようなことになって)。
タジラシケーサー
何度も煮立たすこと。
- 用例
- ヌクイムノー タジラシケーサーシル タブイルヨー(残ったものは 何度も煮立たせて 保存するんだよ)。
- メモ
- 何度も温めなおした食べ物。アチラチケーサーとも言う。
何度も同じ事を繰り返す時にも使う。
タジラスン
煮えたぎらせる。
- 用例
- アサバンヌヌクイ タジラスン(昼飯の残りを 煮立たす)。
過:タジラチャン(煮立たせた)否:タジラサン(煮立たせない)希:タジラシーブサン(煮立たせたい)継:タジラチョーン(煮立たせている)。
- メモ
- 類:タギラスン(煮立たたせる)。
タズニーン
尋ねる。
- 用例
- ヤーヌ ワカラン アマカラ チューヌ チュンカイ タズニーン(家が分からないので あそこから 来る人に 尋ねる)。
過:タズニタン(尋ねた)否:タズニラン(尋ねない)希:タズニーブサン(尋ねたい)継:タズニトーン(尋ねている)。
タタ
次第に。だんだん。
- 用例
- タタイチュシンデー(だんだんと進んでいくと)。
- メモ
- タッタタッタの変化形。
タターサン
不釣り合い。
- 用例
- ウヌ チン チチイチュシェー ルク タターサンデー(その 着物を 着て行くのは あまりにも 不釣り合いだよ)。
タダウッサグヮー
ただこれだけ。
- 用例
- イャーヤ タダウッサグヮール ムッチチャンナー?(お前は たったこれだけ 持って来たの?)。
タタカー
漁法のひとつ。
- メモ
- パンタタカー参照。
タダスン
正す。
- 用例
- ヌーガ フントーヤガディチ ンナシ タダスン(何が 本当なのか 皆で 正す)。
過:タダチャン(正した)否:タダサン(正さない)希:タダシーブサン(正したい)継:タダチョーン(正している)。
タタチュン
叩く。
- 用例
- クルマボーシ マーミ タタチュン(車棒で 豆を 叩くさ)。
過:タタチャン(叩いた)否:タタカン(叩かない)希:タタチーブサン(叩きたい)継:タタチョーン(叩いている)。
タタナー
伝馬船系。
- 用例
- タタナーンカイ ウーシティ(タタナーに積んで)。
- メモ
- ラタナーともいう。前と後ろが平たい感じの舟で、カーラー(龍骨)やタナザー(ろっ骨材)がついていた。
タタン
畳。
- 用例
- ソーグヮチメーナイネー タタン ケーイン(正月前には 畳を 替える)。
タタンマー
畳間。
- 用例
- チューヤ タタンマーンカイ ニンジュシェー マシヤサ(今日は 畳間で 寝た方が いいさ)。
タタンヤー
畳屋。
- 用例
- タタンヤーンカイ タタノー アチレーテーミ?(畳屋に 畳を 注文してあるねぇ?)。
タチ
太刀。
- 用例
- タチ ムッチョービータンヤ(太刀を持っていましたね)。
タチ
辰。
- 用例
- タチヌ ツギェー ヌーヤンチ ワカイミ?(辰の 次は 何だか 分かるねぇ?)。
タチー
他系・血統が違う他姓。
- 用例
- タチーヤレー ブチダノー ムタランサ(他系・血のつながりがなければ 仏壇は 継げないさ)。
タチー マジクイ
他系交わり。
- メモ
- グヮンスを継ぐ者がなく、本来の系統以外から入ること。
タチイー
立ち合い。
- 用例
- ンナシ タチイーシ キミテーシヤ マムラントーナラン(皆で 立会いのもとに 決めたのは 守らないといけない)。
タチーマーミ
腎臓。豚などの腎臓。
- メモ
- 食品としての名。
タチーマジクイ
血縁関係がないこと。血統関係のない者が相続すること。
- 用例
- タチーマジクイソーシェー ジャーフェーグトゥレー(血縁関係がない人が仏壇に祀られていることは 厄介なことだよ)。
- メモ
- 血縁関係のない人が墓に入っていたり、仏壇に祀られていること。
タヂーン
滾る。たぎる。煮えたぎる。
タチエームチエー
分家して生活していること。
- 用例
- ジナヌーターヤ ユー タチエームチエーソーン(次男家族は よく 分家して頑張っている)。
タチキ
来月。
- 用例
- タチキカラー ナー ヒジュルクナイグトゥ フユジタクン サンネーナラン(来月からは もう 冷たくなるから 冬の準備を しなくちゃいけない)。
タチクチ
先祖。始まり。
- 用例
- イャー タチクチヤ マーナトーガ(お前の 先祖は どこねぇ?)。
- メモ
- その家の最初の先祖のことで、どこから分家したのかという場合に「タチクチはどこか」などと使う。
ダチクムン
抱き込む。
- 用例
- ドゥシンチャー ムル ドゥーヌミーカイ ダチクムン(友達を 全員 自分のところに 抱き込む)。
過:ダチクラン(抱き込んだ)否:ダチクマン(抱き込まない)希:ダチクミーブサン(抱き込みたい)継:ダチクドーン(抱き込んでいる)。
- メモ
- 腕の中にかかえるようにして抱く、仲間に引き入れる、味方にする、巻き添えにする等の意味がある。
タチクンパイ
立ちっぱなし・立ち通し。
- 用例
- アサカラ クッヮチースガインディ タチクンパイシ クシンマーンヤムサ(朝から ご馳走の準備で 立ちっぱなしで 腰やあちこちが痛い)。
タチケーイリケー
何度もおかわりをすること。
- 用例
- タチケーイリケー イクケーンル イッティ カムタラー ワカラン(何度もおかわりしていたが 何回 おかわりして 食べたか 分からない)。
タチジク
分家する。
- 用例
- ユミ カメーレーカラー タチジク サンアレーナラン(嫁を 探したら 分家 しなくちゃいけない)。
タチチ
2か月。
- 用例
- ウッサアレー タチチヤ ムッチュサ(それだけあれば 2か月は 持つよ)。
タチドゥシ
辰年。
- 用例
- タチドゥシニ ウーカジフチガアタシ ウビトーミ?(辰年に 大きな台風があったのを 覚えているねぇ?)。
タチナキ
遠吠え。
- 用例
- チカグロー ユルナイネー インヌ タチナキシ ニンジブスクヤン(近頃は 夜になると 犬が 遠吠えするので 寝不足だ)。
- メモ
- 類:タチナチ(遠吠え)。直訳は「立ち鳴き」。
タチナチ
遠吠え。
- 用例
- インヌ タチナチスシェー アンスカ マシェーアラン(犬が 遠吠えするのは あまり 良くない)。
- メモ
- 類:タチナキ(遠吠え)。直訳は「立ち鳴き」。
タチヌイユ
魚名。太刀魚。
- 用例
- トゥグチトーティ タチヌイユヌ アガトーン(渡具知で太刀魚が揚がっている)。
タチヌチュ
辰年生まれの人。
- 用例
- アレー タチヌチュヤグトゥ ナー イクチェーナタガヤー?(彼は 辰年生まれだから もう 何歳になったかな?)。
タチヌチュン
立ち退く。
- 用例
- ミーミチ チュクイグトゥ ヲゥマカラ タチヌチュン(新しい道を 造るので そこから 立ち退く)。
過:タチヌチャン(立ち退いた)否:タチヌカン(立ち退かない)希:タチヌチーブサン(立ち退きたい)継:タチヌチョーン(立ち退いている)。
タチヌニーウガン
伊良皆の拝所の名称。
- メモ
- 辰之根拝所(タチヌニーウガン): 由来不明で漢字は当て字だが、力石にまつわる伝説がいくつか残る。1953年の旧暦10月に字で再建したコンクリートの碑があり、アザシーミー(字清明祭)で拝する。「エーキンチュ(お金持ち)にアヤカイ(あやかり)」するのだという。
タチバー
足駄〔あしだ〕。高下駄。
- メモ
- 高い2枚の歯のついた下駄。
タチバーアシジャ
足駄〔あしだ〕。高下駄。
- メモ
- 高い2枚の歯のついた下駄。
タチハバカイン
立ちはばかる。
- 用例
- ヤナムンチャーガ メーンカイ タチハバカイン(嫌な奴が 前に 立ちはばかる)。
タチブラ
立ち法螺。
- 用例
- タチブラフチ ンナンカイ シラスン(立ち法螺を吹いて 皆に 知らせる)。
- メモ
- 部落中に村芝居をすることを知らせる時に、威勢よく法螺貝を吹くこと。タチブラは短音で鳴らし、アシビの際に吹いた。ププププププゥーと短く切ってホラ貝を吹いて青年を招集した。
ダチミ
地名(読谷村座喜味)。
タチムドゥイ
出戻り。出戻りした者。
タチムドゥヤー
出戻り。出戻りした者。
- 用例
- アヌ ヰナグーグヮー タチムドゥヤー ヤンリサ(あの娘は出戻りだってよ)。
タチムン
刃物類。
- 用例
- タチムンヤ アブナサヌ カジミトーケー(刃物類は 危ないから 隠しておきなさい)。
- メモ
- 刃物類の総称で、包丁、刀、ノコギリなど。
ダチメー
芋粕を粉にして煮たもの。
タチャガイヌバガイ
頻繁に立ち寄り、顔を見せること。
- 用例
- ウヤヌヤーヤ チャー タチャガイヌバガイシーヨー(実家には いつも 立ち寄り顔を見せなさいよ)。
タチュー
太刀魚。
ダチュン
抱く。
- 用例
- ハジミティ アカングヮ ダチュン(初めて 赤ん坊を 抱く)。
過:ダチャン(抱いた)否:ダカン(抱かない)希:ダチブサン(抱きたい)継:ダチョーン(抱いている)。
タチワ
立場。
- 用例
- ウヌタチワナティ ワカイルクトゥンアン(その立場になって 分かることもある)。
タチンニーウガン
伊良皆の拝所の名称。
- メモ
- タチヌニーウガン参照。
タッキー
血筋。系統。一族。
タッキーン
切る。
- 用例
- ワームン イラナシ タッキーン(私の 鎌で 切る)。
- メモ
- 類:タッチーン(切る)。
タックイ
血筋。系統。一族。
ダックイ
血筋。系統。一族。
タックィー
血筋。系統。一族。
- 用例
- タックィーヤ チャー マジョーンナーヤサ(一族は いつも 一緒だよ)。
ダックィー
血筋。系統。一族。
- 用例
- グサマルダックィー(護佐丸系統)。
タックィトーン
かぶれている。
- 用例
- ドゥーイッペー タックィトーン(体中 かぶれている)。
タックィン
かぶれる。
- 用例
- ムシンカイ ササッティ タックィン(虫に 刺されて かぶれる)。
タックェー
血筋。系統。一族。
タックミーン
押し込める。
- 用例
- タックミテーウイシ(押し込んだりして)。
タックムン
突っ込む。
- 用例
- タックムタンリ(突っ込んだって)。
タックルスン
殴る。
- 用例
- タックルサリンドー(殴られるぞ〔脅し文句〕)。
タックルスン
打ちのめす・痛い目にあわせる。
- 用例
- イャーヤ イーシチカンアラー タックルスンドー(お前は 言うことを聞かなければ 痛い目にあわせるぞ)。
過:タックルチャン(打ちのめした)否:タックルサン(打ちのめさない)希:タックルシーブサン(打ちのめしたい)継:タックルチョーン(打ちのめしている)。
タックヮースン
くっつける。ひっつける。
- 用例
- ヌーイグヮーサーニ ハーヤカイ リッパ タックヮースン(糊で 柱に きれいに くっつける)。
アッタータイヤ イー ニアイヤルムン タックヮースンテー(あの2人は 良い 似合いだから 一緒にしよう)。
過:タックヮーチャン(くっつけた)否:タックヮーサン(くっつけない)希:タックヮーシーブサン(くっつけたい)継:タックヮーチョーン(くっつけている)。
- メモ
- 物をくっつける以外にも、人と人をくっつけるという意味でも使う。
タックヮイムックヮイ
べたべたとくっつきあうさま。畳語。
- 用例
- トゥーチ タックヮイムックヮイシ カシマサヌ アマンカイ イケー(いつも べたべたくっついて 邪魔だから あそこに 行け)。
タックヮイン
くっつく。ひっつく。
- 用例
- ウヌ ワラベー ヰキガヌウヤカイル タックヮインレー(その 子は 父親に くっつくんだよ)。
過:タックヮタン(くっついた)否:タックヮラン(くっつかない)希:タックヮイブサン(くっつきたい)継:タックヮトーン(くっついている)。
タッケーラスン
こぼす。
- 用例
- ウーキヌ ミジ カーラマディ ムッチ ゥンジ タッケーラスン(桶の 水を 川まで 持って 行って こぼす)。
過:タッケーラチャン(こぼした)否:タッケーラサン(こぼさない)希:タッケーラシーブサン(こぼしたい)継:タッケーリトーン(こぼれている)。
タッケーリーン
こぼれる。
- 用例
- アンソール ムチヨーシーネー ミジェー タッケーリーンレー(そんな 持ち方をすると 水は こぼれるよ)。
タッタイタッタイ
段々と。
タッタタッタ
次第次第に。
- 用例
- イャームノー タッタタッタ ワッシクルナインムンナー(お前の物は 次第に 悪くなっていくんだよ)。
タッタタッタ ユーデーヌ ナガリティ(次第次第に世も流れていって)。
タッタンパー
立ちたがらない。
- 用例
- ナー ジカンナトールムン タッタンパーシ!(もう 時間なのに 立ちたがらないさ!)。
タッチーカンティー
立ちづらい・立ちにくいこと。
- 用例
- ヒサヌ ヤリ タッチーカンティースン(足が 痛くて 立ちにくい)。
タッチーン
叩き切る。
- 用例
- ワームン イラナシ タッチーン(私の 鎌で 叩き切る)。
過:タッチッチャン(叩き切った)否:タッチラン(叩き切らない)希:タッチーブサン(叩き切りたい)継:タッチッチョーン(叩き切っている)。
- メモ
- 力を入れて切ること。
タッチカイ
近く。
タッチキーン
くっつける。
- 用例
- ハーヤカイ ヌーイグヮーサーニ タッチキーン(柱に 糊で くっつける)。
過:タッチキタン(くっつけた)否:タッチカラン(くっつかない)希:タッチキーブサン(くっつけたい)。
- メモ
- 類:タックヮースン(くっつける)。対:ハガスン(剥がす)。
タッチャーイン
豚肉などの固いのを切る。
- 用例
- ソーキブニ タッチャーイン(ソーキ骨〔豚肉のあばら骨〕を 切る)。
- メモ
- 豚肉などの固いのを切るときに使う。
タッチュー
先が尖っている物。
- 用例
- アマンカイ タッチューソーシンカイ カキトーケー(あそこの 尖った物に かけておきなさい)。
タッチュージーグヮー
尖った岩。
タッチュン
立つ。
- 用例
- イージブンナイネー ワンネー ユージュヌアグトゥ タッチュン(良い頃合いに 私は 用事があるから 〔席を〕立つ)。
過:タッチャン(立った)否:タタン(立たない)希:タッチーブサン(立ちたい)継:タッチョーン(立っている)。
ダッチョークンダ
らっきょうのように足首のしまったきれいなふくらはぎ。
タットゥイヒットゥイ
心が定まらない様子・そわそわしている様子。
- 用例
- ウンナゲー カンゲーティン タットゥイヒットゥイ ナーマ キミーサンバーイ?(そんなに長いこと 考えても落ちつかず まだ 決めきれないの?)。
タッピラカー
ぺしゃんこ。踏みつぶしたように平たいさま。
- 用例
- ンナシ クンピタレー タッピラカーナトーン(皆で 踏んづけたら ぺしゃんこになっている)。
タッピラカスン
叩いて平らにする。
- 用例
- ヒンマガトーヌ トゥータンガニー タッピラカスン(ひん曲がっている トタンを 叩いて平らにする)。
過:タッピタカチャン(叩いて平らにした)否:タッピラカサン(叩いて平らにしない)希:タッピラカシーブサン(叩いて平らにしたい)継:タッピラカチョーン(叩いて平らにしている)。
タッピラキーン
ぺしゃんこになる。
- 用例
- タッピラキークトゥ(ぺしゃんこになるので)。
タッピラコー
ぺしゃんこ。踏みつぶしたように平たいさま。
タッペー
~いうこと。
- 用例
- ウヌタッペーンリ(そうわけだって)。ウヌタッペーヤサ(そういうことだよ)。ウヌタッペーガヤラ、ウレーワカラン(そういうことなのかどうか、それは分からない)。
タティ
縦。
- 用例
- ウレー タティネー ウカンキヨー(それは 縦には 置くなよ)。
タティ
両手。
タティーシバル
立石原(高志保の小字)。
タティーン
立てる。
- 用例
- ゥンマー イバサグトゥ アマリカーンカイ タティーンテー(そこは 狭いから あちら辺にでも 立てるさ)。
過:タティタン(立てた)否:タティラン(立てない)希:タティーブサン(立てたい)継:タティトーン(立てている)。
タティフダ
立て札。
- 用例
- カドゥカイ タティフダ タティーン(角に 立札を 立てる)。
タティブラ
立ち法螺。
- メモ
- 死者が出るとタティブラといってカッティ(上手な人)が朝早くホラ貝をブーと長くふいた。喪家の前で3~4回吹く。荼毘に出る時も吹いた。
タデーマ
只今。たちまち。
- 用例
- タデーマウランナトータン(すぐにいなくなった)。
ダテーン
たくさん。
- 用例
- クヮッチーン ダテーン ヌクトーグトゥ ヤーカイ ムッチ イキヨーヤー(ご馳走も たくさん 残っているから 家に 持って 行きなさいよ)。
- メモ
- 類:ジャッサン(たくさん・多く)・ジャッサキー(たくさん・多く)・ウホーク(たくさん・多く)。対:ウフィ(少し)・イヒ(少し)・クーテン(少し)・イキラク(少し)。
ダテーン
大きく。大いに。うんと。
- 用例
- ウユエーヤ ダテーンシチャン(御祝を大きくした)。
ダテーンナムン
大した物。
- 用例
- ナランシン ナインフーナーシ ダテーナムンレー(出来もしないのに 出来るようなそぶりをして 大したやつだ)。
- メモ
- 過大評価する時に使う。
タトゥ
2年。
- 用例
- ヤマトゥカイ ゥンジカラ イーナナー タトゥナインナー(大和に 行ってから こんなに早く 2年になるねぇ?)。
タトゥアッチ ジヌンモーキティ チョータンドー(2年いて金も儲けてきていたよ)。タトゥグシ(2年越し)。
タトゥ ミトゥ
2、3年。
タトゥイ
例え。
- 用例
- タトゥイ アンヤティン ワンネー イャーガ イシル シンジール(例え そうであっても 私は お前の 言うことを 信じる)。
タトゥイバナシ
例え話。
- 用例
- ワンガ ナマ イチャシェー タトゥイバナシルヤンドー(私が 今 話したのは 例え話だよ)。
タトゥレー
例えば。
- 用例
- タトゥレー イャートゥワンガ ケールースン リチョールチムエーテー(例えば お前と私が 交換する という意味だよ)。
ダトーン
だれている。疲れている。
- 用例
- アンマーヤ ユカイウッサ ダトーンデー(お母さんは かなり 疲れているよ)。
- メモ
- 類:ダリーン(ぐったりする・気持ちがゆるむこと)。
タナ
棚。
- 用例
- ヒジャイヌ タナカラ トゥッティ カメー(左の 棚から 取って 食べなさい)。
タナカ
間。中間。
- 用例
- ゥンマヌ タナカナカイ ウチェーグトゥ ウリ ムッチ クーワ(そこの 間に 置いてあるから それを 持って 来なさい)。
- メモ
- 類:タバサ(間)。
タナガー
【甲殻類】エビの総称。
タナガー
【甲殻類】川エビの総称。
- 用例
- タナガー トゥイガ イチュシェーシムシガ カーラヤ キーチキリヨー(川エビを 捕りに 行くのはいいが 川は 気をつけなさいよ)。
タナガーイン
変わり種がでる。
タナガーグヮー
【甲殻類】川エビの総称。
タナガームン
変わり種。変わった人。
- 用例
- スグリムンガ ゥンジネー、タナガームンディチ(秀でた人が出ると、種変わり者といって)。
タナガトーン
変わり者・変わっている。
- 用例
- フカヌチョーデーヤ ウヤカイ ニチョーシガ アリチュイ タナガトーンヤー(他の兄弟は 親に 似ているが 彼ひとり 変わっているね)。
タナゲー
【甲殻類】エビの総称。
タナゲー
【甲殻類】川エビの総称。
タナゲーイン
今までのものとは違うものになる。
タナゲーイン
変わり種。変わった人。
- メモ
- 今までのものとは違うものになる。
タナゲームン
変わり種。変わった人。
タナバタ
七夕。
- 用例
- タナバタネー ハカヌ ソージスン(七夕には 墓の 掃除をする)。
- メモ
- 各家では七夕に墓掃除をし、字行事では村芝居の道具や旗を出して虫干しした。
七夕からはもう仏様はお家にいらっしゃるということで、揚げ豆腐や旬のチンヌク(里芋)などを仏前に供えた。
シチグヮチネー グソーンチュ アミーガチュークトゥ マーンクェイクナヨー(7月には後生の人が浴びに来るからどこにも行くなよ)と海に入っては行けないと言われた。
七夕の日はヒーナシ(日無し)といって、日を選ばなくて良いので、人が亡くなって3年あるいは5年後には皆シンクチ(洗骨)した。
タナンカ
ふた七日。
- 用例
- タナンカン ウチャコー ウーサンドー(ふた七日〔死後2週目の法要〕も お客は 多いよ)。
- メモ
- 死後14日目に行う法事。
タニ
陰茎〔いんけい〕。
タニウルシー
種下ろし。種蒔きに行くこと。
- メモ
- ムンチャニ(種子)蒔きに行くときは、行く人には山盛りのンバイメー(ご飯)を入れた。おかわりで2回入れたらクミサニ(米種)を2回蒔くことになるということで、おかわりしないように山盛りのご飯をサニマチャー(種を蒔く人)に入れた。
タニゥンマガ
玄孫〔やしゃご〕の後。玄孫以降。
タニンハティ
男性器も丸出しで。
タヌシミ
楽しみ。
- 用例
- ナマカラーナー ムルトゥ マジョン タヌシミンシワルナインレー(今からはもう 皆と 一緒に 楽しまなくちゃいけないよ)。
タヌムン
頼む。
- 用例
- チュガ タラーングトゥ ティーガネーサー タヌムン(人手が 足りないから 手伝いを 頼む)。
過:タヌラン(頼んだ)否:タヌマン(頼まない)希:タヌミーブサン(頼みたい)継:タヌドーン(頼んでいる)。
タノミンチュ
頼み人。
タバイ
束。
- 用例
- タムン ミタバイビカーン タバトーケー(薪を 3束ほど 束ねておきなさい)。
タバイン
束ねる。
- 用例
- タムンヌアルッサ タバイン(薪をあるだけ全部 束ねる)。タバティ(縛って)。タバラリール(縛られる)。
過:タバタン(束ねた)否:タバラン(束ねない)希:タバイブサン(束ねたい)継:タバトーン(束ねている)。
タバカサ
多忙。
- 用例
- チュンカイ タヌメーヤンムンヌ ドゥーチュイ タバカサシ(人に 頼めばいいのに 1人で 忙しくして)。
タバク
煙草。
- 用例
- ワンニンカイン タバク チュフチェー フカシェー(私にも 煙草を 一吹きさせてくれ〔一服 吸わせてくれ〕)。
タバクケェー
【爬虫類】アオカナヘビ。
タバクブン
煙草盆。たばこ盆。
- 用例
- タンメー ハナシーシーネー タバクブン ウビゥンジャスサ(お爺さんの 話をすると 煙草盆を 思い出すさ)。
タバサ
間。狭い隙間。
- 用例
- アマヌ タバサンカイ ウッチェーシェー イャームンヤサ(あそこの 間に 置いてあるのは お前の物だよ)。クヮーギヌ タバサ(桑木の隙間)。
- メモ
- 類:タナカ(間)。
タナカ(中間)より狭い空間にタバサと言った。
タバラッティ
束ねられて。
タビ
旅。外地に出ること。
- メモ
- 集落外に出て行くこと。後生に旅立つ(亡くなる)ことにも言う。
ダビ
荼毘。葬式。
- 用例
- チューヤ トモビキアタイグトゥ ダビヤ アチャルナイル(今日は 友引だから 葬式は 明日しかできない)。
- メモ
- 野辺送り。身内はバサーを被った。
ダビイリミ
葬式に掛かる費用。
- 用例
- ダビイリミヤ アトゥカラル ハライグトゥ コーデーヤ マーマカチョーキヨー(葬式にかかった費用は 後で 支払うから 香典は ちゃんとまとめておきなさいよ)。
タビウクイ
見送り・旅送り。
- 用例
- ンカシェー フニカラル イチュグトゥ タビウクイネー キブシ アギータン(昔は 船から 行くので 旅の見送りは 煙を 焚いた)。
タビウクイモー
旅立つ人を見送る野原。
- メモ
- 多くの字にタビウクイモーとよばれる場所があり、海を見渡せる小高い丘や岬などが多い。出征軍人や外地へ旅立つ人が乗った船を松の枝葉を焚いて見送った。
タビジコーイ
旅支度。
- 用例
- タビジコーイ シメーサヤー(旅支度をなさったんですね〔お悔やみ〕)。
ダビヤー
喪家のこと。
- メモ
- ダビ当日だけの呼称。字内で死者が出た場合は、部落中の家の門口にシマダキ(竹)を切って横たえておいた。箒を置く家もあった。
タブ
タブノキ。
タブイン
保管する。蓄える。保存する。
- 用例
- シブイヤ チュケーンナカイ カマンヨークー ヤーンヌムヌン タブイン(冬瓜は 一度には 食べずに 来年の分まで 保管する)。
タブラカスン
そそのかす。誘惑する。
- 用例
- ワッター ワラビ タブラカスンナー!(私の 子を そそのかすのか!)。
タマイウファカ
玉井御墓。
タマイヒマイ
曲がりくねったさま。
- 用例
- ウヌ キーヤ タマイヒマイシ チカーランサ(その 木は 曲がりくねっていて 使えないさ)。
ダマイマク
黙っているが意地・力がある人。
- 用例
- ダマイマクサコー ウトゥルムノーネーラン(黙っている人こそ 怖いものはない)。
タマイミジ
溜まり水。
- 用例
- タマイミジサーニ ティーヒサ アライン(溜まった水で 手足を 洗う)。
タマイン
貯まる。
- 用例
- ムルシ クメーキーネー ジヌン タマイン(皆で 節約したら お金も 貯まる)。
過:タミタン(貯めた)否:タマラン(貯まらない)希:タミーブサン(貯めたい)継:タマトーン(貯まっている)。
タマイン
溜まる。
- 用例
- アミ フティ ミジヌ タマイン(雨が 降って 水が 溜まる)。
過:タミタン(溜めた)否:タマラン(溜まらない)希:タミーブサン(溜めたい)継:タマトーン(溜まっている)。
ダマイン
黙る。
- 用例
- チラフックティ ムヌンアビラン ダマイン(怒って顔がふくれて 物も言わずに 黙る)。
過:ダマタン(黙った)否:ダマラン(黙らない)希:ダマイブサン(黙りたい)継:ダマトーン(黙っている)。
タマウドゥン
玉陵。
タマガイ
火の玉。人魂。
- 用例
- ヤーヌ チカサカラ タマガイガ トゥビーネー キーチキリヨー(家の 近くから 火の玉が 飛んだら 気をつけなさいよ)。ワンネーナー タマガトーサー(私はもう タマガイを見てしまったさ)。
- メモ
- 霊が成仏せずに上がる火玉。夜中に鋸や杵を搗く音がすることにもいい、タマガイは死者が出る前兆といわれた。
ダマカスン
騙す。
- 用例
- チュ ダマカチャイ(人を騙したりして)。ダマカスンリソーン(騙そうとしている)。
タマガトーン
凶兆がすでに現れていること。
- 用例
- タマガイガ トゥバギルムン タマガトーンレー(火の玉が飛んでいるんだのに すでに凶兆が現れているよ)。
タマギレー
魂げらい。
タマグヒン
ガラス瓶。
- 用例
- ウヌ タマグヒンヌンカイ アンダ コーティ クーワ(その 瓶に 油を 買って 来なさい)。
- メモ
- タマは玉でガラスの意。クヒンは小瓶の意。
タマグヮーギー
【植物】オオムラサキシキブ。竹鉄砲の弾にした木の実の総称。
- メモ
- ササガー(珊瑚樹)やタマグヮーギー(オオムラサキシキブ)などの木の実を竹鉄砲の弾にして遊んだ。
タマグヮーギー
【植物】サンゴジュ。
- メモ
- 木自体は濃い紫色。ササ(魚をとるための毒)として川に流した。
タマゴアンダンスー
卵油味噌。
- 用例
- タマゴアンダンスーシ ニジリメー チュクイン(卵入り油味噌で お握りを 作る)。
- メモ
- 類:タマゴアンランスー。
油を薄くしき、その中に溶き卵を入れて、味噌と砂糖を入れる、油味噌のこと。
タマゴアンランスー
卵油味噌。
- 用例
- タマゴアンランスーシ ニジリメー チュクイン(卵入り油味噌で お握りを 作る)。
- メモ
- 類:タマゴアンダンスー。
油を薄くしき、その中に溶き卵を入れて、味噌と砂糖を入れる、油味噌のこと。
タマシ
魂・精神。
- 用例
- ウヤヌ イーシン ユー チチ タマシイリヨーヤー(親の 言うことを 良く 聞いて しっかりした子になりなさいよ)。タマシ ヌギーン(魂が抜ける〔ほどに驚いた〕)。
タマシ
分けられた分。銘々の分。持ち分。
- 用例
- ナーメーメータマシル ムッチ イチュンドー(それぞれの分を 持って 行くんだよ)。ハマイシガ タマシ(頑張る人のもの)。
タマシーウンチケー
魂ご案内。
- メモ
- 遺体があがらない場合、魂ウンチケーとして浜辺で石3つを遺体(遺骨)の代わりにした。
タマシイッチョーン
しっかりしている・性根がすわっている。
- 用例
- アヌ クヮヤ ウヤウムヤーナティ ジコー タマシイッチョーン(あの 子は 親思いで とても しっかりしている)。
- メモ
- 対:タマシネーン(しっかりしてない・性根がすわっていない)タマシイラン(しっかりしてない・性根がすわってない)。
タマシイラン
しっかりしてない・性根がすわってない。
- 用例
- ワラビヌ タマシイラングトゥ アワリヤサ(子どもが しっかりしてないから 哀れだ)。
- メモ
- 類:タマシネーン(しっかりしてない・性根がすわっていない)。対:タマシイッチョーン(しっかりしている・性根がすわっている)。
タマシウッチュン
分け前を配る。
- 用例
- ンナ アチマイネー タマシウッチュン(皆が 集まったら 分け前を配る)。
タマシヌギーン
魂が抜ける。びっくりする。
- 用例
- タマシヌガヤーナカイ(肝をぬかして)。タマシヌギヤーニ(驚いて)。
タマシヌギタン
魂が抜けるほど驚くこと。
- 用例
- チューネー ウトゥルサヌ タマシヌギタン(今日には 恐ろしくて 魂が抜けるほど驚いた)。
タマシネーン
しっかりしてない・性根がすわっていない。
- 用例
- イクケーン イチン ワカラン タマシンネーンチュンヲゥル(何回 言っても 分からない 性根がすわっていない人だ)。
- メモ
- 類:タマシイラン(しっかりしてない・性根がすわっていない)。対:タマシイッチョーン(しっかりしている・性根がすわっている)。
ダマスン
騙す。
- 用例
- ユクシムニースシェー アトー チュダマスン(嘘をつく人は 終いには 人をだます)。
過:ダマチャン(騙した)否:ダマサン(騙さない)希:ダマシーブサン(騙したい)継:ダマチョーン(騙している)。
タマター
【民具】農具のひとつ。
- メモ
- 二叉鍬〔ふたまたぐわ〕。先が2本に分かれた畑を耕す農具。
タマターグェー
【民具】農具のひとつ。
- 用例
- ターチマタグェーシェー カジーヤッササ(二本爪鍬なら〔二又鍬では〕 耕しやすいよ)。
- メモ
- 類:ターチマターグェー(二本爪鍬)。
二叉鍬〔ふたまたぐわ〕。先が2本に分かれた畑を耕す農具。
タマチシャ
レタス。
タマドゥール
玉灯籠。
- 用例
- クラサグトゥ タマドゥール チキティ アッチュン(暗いから 角ランプを つけて 歩く)。
- メモ
- 携帯用の四角いランプ。角ランプ。小さなガラスのランプにもいう。
ブリキの四角形で四辺はガラスを張って作ったランプで、夜道を歩く時などに使用した。
タマドゥールーとも言う。
タマトー
トマト。
- 用例
- メーアサ ナーヌ タマトー トゥイグヮーガ クヮイガ チューン(毎朝 庭の トマトを 小鳥が 食べに 来る)。
タマナー
キャベツ。
- 用例
- タマナーン ヘーク トゥランネー ムシンカイ クヮーリーサ(キャベツも 早く 取らないと 虫に 食われるよ)。
タマナギ
玉葱。
- 用例
- タマナギ チッチャレー ナダソーソーッシ(玉葱を 切ったら 涙ぽろぽろしている)。
ダマヤー
言葉数の少ない人。黙っている者。
- 用例
- ダマヤーヲゥトゥアタティ バチクヮトーサ(大人しい夫を持って 良かったさ)。
- メモ
- 対:アビヤー(よくしゃべる人)。
タマルールー
玉灯籠。
- メモ
- 携帯用の四角いランプ。角ランプ。
タマン
魚の名。ハマフエフキダイ。
- 用例
- タマンシ シル ワカスン(ハマフエヒキで 汁を 沸かす)。
タマンワリー
瓶の割れた物・ガラス製の割れた物。
- 用例
- シナバヤ タマヌワリーヌ マンドーグトゥ アシビーネー キーチキリ(砂場は 瓶の割れたのが 多いから 遊ぶ時には 気をつけなさいよ)。
タミ
ため。
- 用例
- ルク フンデーシミーネー クヮヌ タミニ マシェーアラン(あまり 甘やかすと 子どもの ために よくない)。
タミーン
たわめる・しなわせる。
- 用例
- ダキ ナーイフィグヮー タミーン(竹を もう少し たわめる)。
継:タミトーン(たわめている)。
タミーン
貯める。
- 用例
- ウットゥヌ ガクヒ ハマティ タミーン(弟の 学費を 頑張って 貯める)。
過:タミタン(貯めた)否:タミラン(貯めない)希:タミーブサン(貯めたい)継:タミトーン(貯めている)。
タミシ
試し。
- 用例
- タミシニ アリガ イヌトゥーイ コーティ クーワ(試しに 彼の 言う通りに 買って 来なさい)。
タミシミーレー
試し見る。
ダム
長田の地名、堰。
- メモ
- 戦前長田に造成された堰。ナナヒルと呼ばれる水深が深いクムイの上にあり、このダムの水力を用いたタービンがあり、製茶、精米に利用された。米軍基地嘉手納弾薬庫内である現在も、ダムは残りその痕跡を確認することができる。
タムカン
保たない。
- 用例
- イャームノー ジョーイ タムカンサ(お前のは 絶対に 保たないよ)。
タムチュン
保つ。
- 用例
- ウヌヨーナ タティーヨーシン タムチュンナー(そのような 立て方でも 保つか)。タムチュンドー(保つよ)。
タムチョーン
保っている。
- 用例
- ナマネー タムチョーンテー(今度は 保っているんじゃないか)。
タムトゥ ギレー
カミアサギ及びカミサギへの道を設営すること。
- メモ
- ウマチー当日早朝、ノロが伊良皆にやって来る前に、カミアサギの周辺やノロの歩く道を掃除し、ススキでカミアサギを囲った上から旧家が縄を張ってカミアサギを設営した。
タムン
薪〔たきぎ〕。
- 用例
- アミフランマール タムン トゥティ クーワ(雨が降らないうちに 薪を 取って きなさい)。
タムンウヤー
薪売り。
- 用例
- ヤンバルカラ タムンウヤーガ チュータン(山原から 薪売りが 来ていた)。
ダヤー
だれたもの。生気がないもの。やる気がないもの。
- 用例
- イャーヤ シクチンサン イチマディ ダヤーソーガ(お前は 仕事もしない いつまで やる気がないのか)。
- メモ
- 類:ダイクスー(生気がない・やる気がない)。疲れて元気がなくなったもの。
タユイ
頼り。
- 用例
- ワッターヤー ヰナグダチナティ ナーチュイル タユイヤンドー(私たちは 女所帯で 貴方1人が 頼りなんだよ)。
タユイン
頼る。
- 用例
- ヌーガラアイネー ヲゥジャサー タユインテー(何かあったら 叔父さんを 頼るさ)。
過:タユタン(頼った)否:タユラン(頼らない)希:タユイブサン(頼りたい)継:タユトーン(頼っている)。
タラーン
足りない。
- 用例
- ウッピグヮーシェー ジョーイ タラーンサ(たったそれだけでは 絶対に 足りないよ)。
タライン
足りる。
- 用例
- ウッサアレー ムルガ カムシン タライン(それだけあれば 皆が 食べるのも 足りる)。
タラサーギー
【植物】ホルトノキ。
- 用例
- ナーンカイ タラサーギー イーン(庭に ホルトノキを 植える)。
タラシアギー
蒲鉾の一種。
- 用例
- ウジングヮームインカイ タラシアギーン イッタンドー(お祝いの膳にタラシアギーも入れたよ)。
- メモ
- 油に垂らし揚げたもので、蒲鉾の品種名にもなっている。
タラジー
食べたりない。
- 用例
- ヰキガチョーデー ウーサテーグトゥ ムノー チャー タラジーヤタン(男兄弟が 多かったから 食事は いつも 食べたりなかった)。
- メモ
- 美味しくてもっと欲しいけれどごちそうさまという、相手への心遣いが入ったタラジサビタン(ごちそうさま)という表現もある。
タラスン
垂らす。
- 用例
- ティーラヌ チューサグトゥ シダイ タラスン(太陽が 強いから すだれを 垂らす)。
過:タラチャン(垂らした)否:タラサン(垂らさない)希:タラシーブサン(垂らしたい)継:タラチョーン(垂らしている)。
ダラダラ
だらだら。液体が続いて垂れるさま。
ダラバル
陀良原(高志保の小字)。
タラフ
菓子入れ。
- 用例
- クヮーシヤ タラフンカイ イッチョーサ(お菓子は タラフ・菓子入れに 入っているよ)。
- メモ
- 漆器や木で作られた円形の蓋付き菓子入れのことで、蓋の中央には丸く摘みがついていた。大きさは直径12~15㎝が主流で、それの黒糖や飴を入れていた。
ダランクヮラン
だらだら。のらくら。だらしないさま。のろいさま。畳語。
タリーン
飼料を手で揉んでつくる。
- 用例
- ナマ ウヮーヌムン タリトーン(今 豚の餌を 作っている)。
継:タリトーン。
- メモ
- 残飯を煮込んで豚の餌を作ることをタリトーンと言った。
タリーン
醸造する。
- 用例
- チューヤ サキ タリーン(今日は 酒を 醸造する)。
タリーン
垂れる。
ダリーン
ぐったりする・気持ちがゆるむ事。
- 用例
- ヒッチーバルーシーネー ヲゥタティ ダリーンドー(1日中畑仕事をすると 疲れて ぐったりするよ)。
- メモ
- 類:ダトーン(だれている・疲れている)。
タルガー
樽皮。黒糖を詰める砂糖樽のこと。
- 用例
- グテーヌカナイシェー タルガー イクチン カタミータサ(力の強い人は 砂糖樽を 幾つも 担いでいたさ)。
タルガキーン
頼りにする・あてにする。
- 用例
- イチュナサイネー クヮヌチャー タルガキーンテー(忙しい時には 子ども達を あてにするさ)。
過:タルガキタン(頼りにした)否:タルガキラン(頼りにしない)希:タルガキーブサン(頼りにしたい)継:タルガキトーン(頼りにしている)。
タルガヨー
ミカンの種類。
ダルサン
怠い。
- 用例
- ニチゥンジティ チヌーカラ ドゥー ダルサン(熱が出て 昨日から 体が 怠い)。
タルマチャーディール
大きな籠。
- 用例
- タルマチャーディール カタミティ(大きな籠を担いで)。
- メモ
- 砂糖樽のように竹で編まれた大きな籠のこと。
タルミンチュ
人を手伝いとして頼む。
- 用例
- イチュナサレー タルミンチュ タヌムセー マシヤサ(忙しいなら 手伝いを 頼んだ方が 良いよ)。
タルミンチュマカネー
人を頼んだ時の賄い。
- 用例
- タルミンチュマカネーヤ ヘーベートゥ チュクランネー マニアーシカンティースンドー(手伝いの人達の賄いは 早々と 作らないと 間に合わすのに大変だよ)。
タルムン
頼む。
- 用例
- ウヌチュ タルディ(その人を頼んで)。
ダルヤン
だるっこい痛み。
- 用例
- チヌーカラ カジヒチ ダルヤンシ シクチン ユックトーン(昨日から 風邪をひいて 体がだるくて 仕事も 休んでいる)。
タレーイン
補う。
- 用例
- チヌーヤ フスクソーテーグトゥ チューヌムンカラ タレーイン(昨日は 不足していたから 今日の物から 補う)。
過:タレータン(補った)否:タレーラン(補わない)希:タレーイブサン(補いたい)継:タレートーン(補っている)。
タレーダチ
不足を満たし。
タレーマ
早く。
- 用例
- ヒサヌヘーサヨ タレーマ チョーサ(足の速いこと そんなに早く 来ているさ)。
タン
炭。
- 用例
- ウスメーヤ ヤマカイ タン ヤチーガ イチュタン(おじいさんは 山に 炭を 焼きに 行った)。
タンカー
真向かい。真正面。
- 用例
- ワッター ヤーヌ タンカーカイ チュテーバイ ヤー カトータン(私の 家の 向かいに 一時 家を 借りていた)。
タンカー
満1歳。
- 用例
- アチャヲゥティ チャクシヲゥマガヤ タンカーナイン(明日で 長男孫は 満1歳になる)。
タンカーゲーイ
等価の品物を交換すること。
- 用例
- ワームントゥ イャームントゥ タンカーゲーイサーヤー(私の物と お前の物と お互いに交換しよう)。
タンカースーギ
満1歳の誕生日祝い。
- 用例
- アチャヤ チャクシヲゥマガヌ タンカースーギヤグトゥ メンソーリヨー(明日は 長男坊〔孫〕の 満1歳の誕生日だから いらっしゃってくださいね)。
- メモ
- 類:タンカースージ(満1歳の誕生日)・タンカーユーエー(満1歳の誕生日)。
タンカースージ
満1歳の誕生日祝い。
- 用例
- マギマギートゥ タンカースージスン(盛大に 満1歳の誕生日を祝う)。
- メモ
- 類:タンカースーギ(満1歳の誕生日)・タンカーユーエ(満1歳の誕生日)。
タンカーダチー
分家をする次男、三男のこと。
- 用例
- タンカーダチーヤ ハマティ モーキリヨー(次男三男は 頑張って 儲けなさいよ)。
タンカーナー
相手と対等なこと。
- 用例
- ユヌチルミーヤ ワキヒダテーネーン ムル タンカーナーヤサ(同年生は 分け隔てなく 皆 対等だよ)。
タンカーマンカー
向かい合っているさま。
- 用例
- タンカーマンカー ヰチョーティカラ ジョートーヤサ(向かい合って 座っているなら 上等さ)。
タンカーユーエー
満1歳の誕生日祝い。
- 用例
- アチャヤ ヰナグングヮヌ タンカーユーエースン(明日は 娘の 満1歳の誕生日祝いをする)。
- メモ
- 類:タンカースーギ(満1歳の誕生日)・タンカースージ(満1歳の誕生日)。
タンカーヰー
向かい合って座る様子。
- 用例
- アネアネ アマゥンティ タンカーヰーソーシェー(ほらほら あそこで 向かい合って座っているさ)。タンカーヰーシ(向き合って座り)。
- メモ
- タンカー+ヰー。
タンガサ
皮膚にできるできもの。
- 用例
- アチクナタレー イーナ タンガサ ヰジートーサ(暑くなったら こんなに早く できものが できているさ)。
- メモ
- 夏の暑い時期に幼児が頭にできる出来物のことだが、帯状疱疹にもタンガサという。
ダンガサ
傘の一種。洋傘。
タンガマ
炭焼き窯。
タンキーン
手加減する。用心する。控えめにする。
- 用例
- ハジミティヌ ワジャヤグトゥ タンキーン(初めての 仕事だから 手加減する)。
ルク タンキ タンキ シンセーグトゥ(ひどく控えめ控えめになさるから)。
過:タンキタン(手加減した)否:タンキラン(手加減しない)希:タンキーブサン(手加減したい)継:タンキトーン(手加減している)。
タンシ
タンス。
- 用例
- ウヌ タンシヤ ニービチニ ムッチチェーシルヤンナー?(その タンスは 結婚式の時に 持ってきたものねぇ?)。
タンシヌバーン
タンスの番。
- 用例
- タンシヌバーンビカーンシミティ チュラジンヤティン ゥンジャチ チールスル(箪笥にしまい込んでばかりいないで きれいな着物でも 出して 着るんだよ)。
- メモ
- 着ないでタンスにしまい込んであること。
ダンジュカ
なるほど。いかにも。
- 用例
- ダンジュカ アンシル アリトゥ グーヤテーサヤー(なるほど それで 彼と 一緒だったんだね)。
ダンジュガ
なるほど。いかにも。
ダンダン
数々。いろいろ。たくさん。
- 用例
- クヮッチーヌ ダンダン(たくさんの御馳走)。ハナシヌ ダンダン(話の数々)。
タンチ
短気。
- 用例
- タンチ ゥンジーネー ククル ウティチキティ ヨンナー カンゲーレー(短気が 出そうになったら 心を 落ち着けて ゆっくり 考えなさい)。
タンチプープー
短気を起こしていつも怒っていること。
- 用例
- イチ ンチン タンチプープーシ ワライシン ワカイヤスミ?(何時 見ても 怒ってばかりで 笑うということも 分かるか?)。
タンチャー
短気な人。
- 用例
- イャーグトゥシ タンチャーナイネー ユミナイシン ヲゥランサ(お前みたいに 短気な人には 嫁になる人も いないよ)。
タンディ
どうか。どうぞ。
- 用例
- タンディ クネーティ クィミソーリ(どうか堪えて下さい)。
- メモ
- タンディ~タボリ(どうか~してください)。
タントゥイ
種取。
- 用例
- ナー タントゥイヌ シチナトーサヤー(もう 種取の 時期だね)。
- メモ
- 11月の行事。立冬の入日に田に籾だねを蒔き、各家で豊年満作祈願する。
タントゥイ(種取)の日に、伊良皆では、子どもたちが、芭蕉の枯れ葉を束にしたものを竹の先に巻いて、火を点けて振り回しながら、「こちらが豊作になるよ」と、インダカリとメンダカリに分かれて互いに威勢よくガーエーした。そのイーガーイ、メーガーイ(インダカリのガーエー、メンダカリのガーエー)を、大人たちは側で酒を酌み交わしながら歓談した。
タンナ
手綱。
- 用例
- ヲゥトゥヌ タンナヤ トゥジガル トゥイル(夫の 手綱は 妻が 取るんだよ)。
タンナファクルー
菓子の名前。
タンニヒチ
尋ねて。
タンバー
足に障害があり、左右に揺れながら歩く人。
ダンパチヤー
断髪屋。理髪店。
ダンパチャー
断髪屋。理髪店。
タンブー
足に障害があり、左右に揺れながら歩く人。
タンブトーン
(木の実などが)たわわになっている。
- 用例
- キンブヌ タンブトーン(蜜柑がたわわになっている)。
タンププ
タンポポ。
- 用例
- タンププヤ チールー ハナガ サチュン(タンポポは 黄色い 花が 咲く)。
タンメー
祖父。おじいさん。
- メモ
- 士族のお爺さん。名称、呼称としても使う。
タンメーンムグヮー
甘藷の種類。おじいさんの甘藷。
- メモ
- 実があまり付かなかったから、タンメーンムグヮーといって少し植えた。
タンヤチャー
炭焼き。炭焼き人。
- 用例
- メーデー ヤマヲゥティ タンヤチャーソーシン マンドータン(以前は 山で 炭焼きをしている人も 多かった)。
ダーアンシェー アンルナトールムン(だってほら、そういうことになっているのだもの)。
タンリ
どうか。どうぞ。
- 用例
- タンリ ウキトゥティタボリ(どうか受け取ってください)。
- メモ
- タンリ~タボリ(どうか~してください)。

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