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- しまくとぅば単語帳:ユ
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ユアカブシ
明けの明星
- メモ
- 類:ユーアカブシ。日の出の前の東の空に輝く明るい星。
ユイ
結。
- メモ
- ユイマールと同意。
ユイ
フルイ。
- メモ
- 籾や米の細かく砕けたものをふるい分ける。
ユイ
ゆえ。せい。
- 用例
- ターユイニ アンナタガディチ ユー カンゲーリヨー(誰のせいで そうなったのか よく 考えなさいよ)。 サナジヌ ユイニ(フンドシのおかげで)。
ユイ
手足の長さ。
- 用例
- ユイ ナガサン(手足が長い)。
ユイ
竹の節と節の間。
ユイアガイン
流れ着く。
- 用例
- アーシンカイ ユイアギティ(泡瀬に流れ着いて)・ユイアガトーンドシチチョール(ユイあがっていると聞いて)。
ユイガラー
ふるい落とした細かい殻。
ユイグヮー
収穫調整用具。
ユイマール
結。
- メモ
- 集落、隣人間でなされる相互扶助のこと。畑仕事などは、風のないところで線香に火を点けて、それが二本燃え尽きるまでと、時間を計ってユイマールしていたという。
ユイムン
寄り物。
ユイムン チチムン
寄り物 付き物。
ユイヤシー
棒術での合図。
- メモ
- 直ぐに舞台に出るという意味。
ユイユイ
ニワトリにえさをやる時の掛け声。
- 用例
- トゥイヌ ムン クイニ、「ユイユイ」ディリーサイ(鶏の餌をやる時に、「ユイユイ」というでしょう)。
ユイン
寄る。近づく。
- 用例
- シワ ユトーン(しわがよっている)。スク ユトーンド(アイゴの稚魚が押し寄せているぞ)。
ユー
よく。良好に。しばしば。
- 用例
- ワランチャーンカイ ユー イチ チカスン(子どもたちに よく 言って 聞かせる)。ユー シーヨー(気をつけなさい)。
ユー
世。時代。
- 用例
- イチヌユーナティン ドゥシンチャーヤ カワランサ(何時の世になっても 友達は 変わらないさ)。 イクサユー(戦争時)。タンメーユー(おじいさんの時代)。
ユー
相互扶助。出し合うこと。
- 用例
- チュガ マーシーネー ユー ヌチュタン(人が 亡くなると ユーを 集めた)。
- メモ
- 人が亡くなったり不幸があった場合等、近くの人達が物品や金品を集めて援助すること。葬祭の相互扶助。葬式にはイックヮンユー(2銭)を持って行った。
ユー
湯。
- 用例
- チャー イリーヌ ユー ワカスン(お茶を 入れる 湯を 沸かす)。
ユー
夜。
- 用例
- ユー ユックティカラヤ マーニン イカンドー(夜が 暮れてからは どこにも 行かないよ)。
ユーアカブシ
明けの明星
- メモ
- 類:ユアカブシ。日の出の前の東の空に輝く明るい星。AM3時半から5時ごろ見られる(夏と冬でも違う)。
ユーアキガタ
夜明け方。
- 用例
- アッピーヤ ユーアキガタル ケーティチョール(兄さんは 夜明け方に 帰ってきているんだよ)。
ユーアキドゥーシ
夜通し。
- 用例
- ユーアキドゥーシ サキヌリ シクチ ユックインディチン アンナー(夜明け通し 酒を飲んで 仕事を 休むってことも あるか)。
ユーイ
手足の長さ。
- 用例
- ユーイ ナガサグトゥ、フルイーンドー(手足が長いから、大きくなるよ)。
ユーイゥンマ
肩馬。肩車。

- 用例
- ユーイゥンマシ アシブンディチ ウティティカラヤー(肩車をして 遊んで 落ちてはいけないよ)。
- メモ
- 類:カタゥンマ(肩車)。
ユーイリガタ
夕方。
ユーイン
結う。
- 用例
- ヰナグワランチャー カラジ ユーイン(女の子の 髪を 結う)。 否:ユーラン(結わない)希:ユーイブサン(結いたい)過:ユータン(結った)継:ユートーン(結っている)。
ユーカーギ
夕陽が落ちて陰になること。
- 用例
- ユーカーギナイネー スガリティ イーヤンベーヤン(夕陽が落ちて陰になると 涼しくて 良い気持ちだ)。
- メモ
- 対:アサカーギ(朝の陽ざしが弱い時間帯)。
ユーカキー
鰹節、味噌にお湯をかけた汁物。
- 用例
- クチニーサイネー ユーカキール クスイナイサ(食欲がない時には ユーカキー・鰹節と味噌を入れて湯をかけた汁物が 薬になるんだよ・体に良いよ)。
- メモ
- 類:カチューユー(鰹節、味噌にお湯をかけた汁物)。
ユーガクリ
世隠れ。
ユーガラサー
夜烏。夕烏。夕方鳴く烏。
ユーガラシ
夜烏。夕烏。夕方鳴く烏。
- 用例
- ユーガラシガ ナチーネー チュヌ マースンディイータン(夕烏が 鳴くと 人が 亡くなるといっていた)。 ユーガラシー、ヒーヤ ユーシーヨー(夕方にカラスが鳴いたら、火には気をつけなさいよ)。
- メモ
- 夕方に鳴くカラスは縁起が悪く不吉なものとされ忌み嫌われる。そのカラスが屋根の上近辺で鳴くと、その家に不幸があるとされる。カラスが東からニシ(北)の方に飛んでいったら、人が死ぬか火災がおきるかもしれないので火の用心しなさいといわれた。海辺の所では雁の一種、鴨の一種のこともそう呼ぶ。
ユーキ
夜更かし。
- 用例
- シナムンヌ マニアーランネー ユーキシヤティン シアギラントー ナラン(品物が 間に合わないなら 夜更かししてでも 仕上げないと いけない)。
ユーキテーキ
夜更かしが続くこと。
- 用例
- モーアシビスンディ ユーキテーキシ シクチン メーネーアガカン(モーアシビ・<夜、若い男女が集落外れの野原で遊ぶ>をするって 夜更かしが続き 仕事も はかどらない)。
ユーギリ
足の指のあかぎれ。
- 用例
- ヒークナイネー ユーギリガ ヤムタンヤー(寒くなると 足指のあかぎれが 痛かったね)。
- メモ
- 冬の寒い時期に、足の指が赤く切れることをユーギリといった。
ユークー
欲張り。
- 用例
- ユークーヤ チュヌムンマディ トゥティ イカディ スサ(欲張りめ 人の物まで 取って 行こうと するさ)。
ユーグミー
夕方辺りが暗くなること。
- 用例
- ユーグミーナイネー ヌーガラ チムサビサンネースン(夕方辺りが暗くなると 何か 人寂しいような気がする)。
- メモ
- 対:アケーイン(明るくなる)。
ユーグミーン
余熱。
- 用例
- デークネー ニーティカラ ウヌママ ユーグミーン(大根は 煮えてから そのまま 蓋をしておく)。
- メモ
- 料理後の食材や調理器具に残った熱をうまく利用すること。
ユーグラシ
世+暮らし。
- 用例
- ユーグラシシーヨー(暮らしなさいね)。
ユークル
そろそろ。ほどよく。
- 用例
- スーヤ ユークル ハルカラ ケーティチューシガ アサバノー シコーテーミ?(お父さんは そろそろ 畑から 帰って来るけど 昼ご飯の 準備はできているね?)。
ユーゲースン
火傷する。
- メモ
- 類:ユゲースン(火傷する)。
ユーサン
~できない。
- 用例
- ソーグヮチン シーウーサン/ソーグヮチェ シーユーサン(正月もできない)。
ユーサンデ
夕方。
ユーサンディ
夕方。
ユーサンネー
もしかしたら。
- 用例
- ユーサンネーアン(もしかしたら有る)。
ユーサンリ
夕方。
- 用例
- ユーサンリナイネー アンマーン スーン ハルカラ ケーティ チューン(夕方になると お母さんも お父さんも 畑から 帰って来る)。
ユーサンリアケー
夕焼け。
- 用例
- チューヌ ユーサンリアケーヌ チュラサシヨ(今日の 夕焼けの きれいなこと)。
ユーサンレー
もしかしたら。
- 用例
- ユーサンレー アチャル イチュラーワカラン(もしかしたら 明日 行くかもしれない)。
ユーシジトーン
世も末だ。
- 用例
- ウヤンカイ クチゲーイ シーニカラー ナー ユーシジトーン(親に 口答え するんだったら もう 世も末だ)。
ユーシタイ
いい気味だ。ざま見ろ。それ見たことか。
- 用例
- チュガ イーシン チカングトゥ アンナイサ ユーシタイヤサ(人の 言うのも 聞かないから そうなるんだ いい気味だ)。
ユーシッタイ
いい気味だ。ざま見ろ。それ見たことか。
ユーシバイ
寝小便。
- 用例
- ミジ ダテーン ヌミネー ユーシバイスンドー(お茶を 沢山 飲むと 寝小便をするよ)。
ユーシバヤー
夜尿症の人。
- 用例
- チャー ウールヌ フーサットーシガ ユーシバヤーガル ヲゥンテー(いつも 布団が 干されているが 夜尿症の人が いるんでしょうね)。
ユージュ
用事。
- 用例
- ユージュヌ アグトゥ チューヌ スリーヤ イトゥマ シッチャン(用事が あるから 今日の 集まりは 休みに してきた)。 ユージュ ゥンジクーイー(用事に行ってくるね・便所に行ってくるね)。
ユージュタバカイ
多忙。用事が重なる。
- 用例
- ユージュタバカイシ マーニン イカラン(用事が重なって・多忙で どこにも 行けない)。
ユージュヒージュ
用事が重なる状態。
- 用例
- ユージュヒージュガ チヂチ イチュナサヌ フシガランサ(用事が 続いて 忙しくて たまらないよ)。
ユージョー
養生。
- 用例
- クヮナチアトゥヤ ユージョーシッカラル ヤーヌ シクチン スンドーヤー(出産後は 養生してから 家の 仕事も するんだよ)。
ユーシリーン
亡くなる。
- 用例
- ユーヤシリティ(亡くなって)。
ユーシリタン
夭折した。亡くなった。
- 用例
- アフィーヤ ユーシリタン(兄さんは死んだ)。
ユーシンチャー
有志の人達。
ユースー
夭折した子。
- 用例
- ユースーヤティン リッパ ホームイガタスン(幼くして亡くなった子でも ちゃんと 葬る)。
- メモ
- 幼くして亡くなった子どものことで、位牌に載せないこともあった。
ユースーグヮー
夭折した子。
- メモ
- 幼くして亡くなった子どものこと。
ユースン(~ユースン)
~出来る
- 用例
- シーウースミ(出来るか)。チーユースルンサー(来ることができるのなら)。チーユースンナー(来ることができるか)。
ユースン(~ユースン)
~出来る
- 用例
- 3つ
ユーダ
枝。
ユーダイダラダラ
よだれを垂らしている様。
ユータキメー
出し合った米で炊いたご飯。
- 用例
- ユータキメーヤ ジムスヲゥティ ニチ ムチチュータン(ユータキメーは 公民館で 炊いて 持って来た)。
- メモ
- 人が亡くなった場合等、親戚や隣近所から出し合ったもので食事を賄った。そのことをユータキメーという。
ユーチ
四。四つ。
- 用例
- ワンニンカイ ユーチェー トゥラシェー(私に 4つは 取らせてね)。
ユーチ
斧。
ユーチ
石斧
- 用例
- ハーマヌ イシェー ユーチサーイ チッチャン(浜の石を石斧で切った)。
- メモ
- ユーキともいう。
ユーチラーネーン
無益だ。何の益もない。
- 用例
- ヌーンユーチラーネーン(何の意味も無い)。
ユーチラン ネーン
無益だ。何の益もない。
ユーディキヤー
優等生。
- メモ
- 良く出来た者。
ユーデー
世代。
ユーデーマンデー
世の中の続く限り・世代万代。
- 用例
- ユーデーマンデー テーミヌユーガ チジチュシ ニガイン(世の続く限り 平和な世の中が 続くように 願う)。
ユートゥイ
あか取り。

- メモ
- 船底にたまった水を汲み出す道具。琉球松をくりぬいて作った。
ユートゥギ
夜伽。
- 用例
- トゥナイヌ ユートゥギカイ チューマデー ゥンジチューサ(隣の 夜伽に 今日までは 行って来るさ)。
- メモ
- 類:ユートゥジ(夜伽)。
ユートゥジ
夜伽。
- 用例
- クヮヌゥンマリーネー パーパーターヤ ユートゥジカイ ハイタン(子どもが 生まれると お婆さんたちは 夜伽ぎに 行った)。
- メモ
- 類:ユートゥギ(夜伽)。 子供が生まれた時など、母親と赤子を守る意味で、夕方から年配の人が産家に泊まりに来る夜伽の風習があった。出生したばかりの赤子を魔物などから守るために親戚などが、夜、家に集まり賑やかに過ごした。
ユートゥトゥーミ
生きている限り。
ユードゥリ
夕凪。
ユーナ
ハマボウ。オオハマボウ。
- 用例
- ユーナヌ キーガ ウッサ ミートールヤー(ユーナの 木が 沢山 生えているね)。
ユーナーガーサ
ハマボウ。オオハマボウ。オオハマボウの葉。
- 用例
- カビガ ネーンネー ユーナーガーサシ チビ フチュタン(紙が ない時には オオハマボウの葉で 尻を 拭いていた)。
- メモ
- キンキリヌウケオチとも言った。
ユーナーギ
ハマボウ。オオハマボウ。
- 用例
- ユーナーギーヌ マギクナイジューサヌ イフェー タッチラナ(オオハマボウの木が 大きくなりすぎているから 少し 切ろうか)。
- メモ
- オオハマボウの木。
ユーナーギー
ハマボウ。オオハマボウ。
- メモ
- ユウナの木。
ユーナービ
夜なべ。
- 用例
- ワカサヌムンヌチャー アチマティ ユーナービシ ボーシ クムタン(若者たちが 集まって 夜なべをして 帽子を 編んだ)。
ユーナービヤー
夜なべする離れ。
- 用例
- ユル ナイネー ヰナグン ヰキガン ユーナービヤーヲゥティ アチマイタン(夜に なると 女も 男も 夜なべ屋・離れに 集まった)。
- メモ
- 娯楽が少ない以前は、昼間の農作業を終えて夜になると、屋敷内の離れで若者が集まって夜なべをしながら楽しんでいた。その部屋のことをユーナービヤー(夜なべ屋)という。
ユーナガーサ
ハマボウ。オオハマボウ。オオハマボウの葉。
ユーナギマヤーグヮー
沖縄ゾウムシ。
- 用例
- ユーナギマヤーグヮー トゥッティ アシブタン(沖縄ゾウムシを 取って 遊んだ)。
- メモ
- オオハマボウの木につく沖縄ゾウムシを取って遊んだ。
ユーニゲー
世願い。
ユーヌク
はったい粉。麦こがし。
- 用例
- ユーヌクカイ サーター イッティ ユーシ カチャーチ カムタン(はったい粉に 砂糖を 入れて 湯で かき混ぜて 食べた)。
- メモ
- 大麦や裸麦を炒った上で挽いた粉。麦焦がし、煎り麦、香煎とも呼ばれる。大豆から作られる「きな粉」と混同されやすいが、色は灰褐色である。
ユーヌヒラキティカラ
世が開けてから⇒大分後になってから。
ユーネーラン
世が無い。
- 用例
- ユーネーランナタルバー(亡くなったわけだ)。
ユーバン
夕飯。
- 用例
- チューヌ ユーバンヤ ヌー シコーレー マシガヤー?(今日の 夕飯は 何を 作ったら いいのかねぇ?)。
ユーバンマンジャー
宵の明星
- メモ
- 類:イリブサー。日没後の西の空に輝く明るい星。夕食の時に見られるので、その名が付けられた。
ユーバンヲゥイ
夕飯時。
- 用例
- ユーバンヲゥイ ナイネー ヘーク ヤーカイ ケーティ クーヨー(夕飯時に なったら 早く 家に 帰って 来なさいよ)。
ユービ
夕べ。
- 用例
- ユービヤ ヌーガラ フカヲゥティ サワジョーヌ フージヤタシガ ヌーガラ アイルスタガヤー(夕べは 何か 外で 騒いでいる 様子だったが 何か あったのかな)。
ユーヒグイ
冬が近づく頃の夕方の寒さ・夕冷え。
- 用例
- ナー ユサンリナイネー ユーヒグイイーンヤー(もう 夕方になると 夕冷えするね)。
- メモ
- 類:ユーヒジュイ(冬が近づく頃の夕方の寒さ)。
ユーヒジー
夕方冷えること。夜になって涼しくなること。
ユーヒジュイ
夕方冷えること。夜になって涼しくなること。
- 用例
- フカカイ タッチョーチーネー ユーヒジュイイーンドー ヘーク ヤーヌウチカイ イレーワ(外に 立っていると 夕冷えするから 早く 家の中に 入りなさい)。 ユーヒジュイグヮー タッチニ(夕方になり涼しくなってきた時)。
- メモ
- 類:ユーヒグイ(冬が近づく頃の夕方の寒さ)。
ユーヒッタイ
ざま見ろ。それ見たことか。
ユービヌクヮー
鮫〔サメ〕の一種。
- メモ
- 刺身や煮付けなどにして食べた。臭みが強く、食後の尿も臭かった。ンナトゥーグヮーともいう。
ユービヌックヮー
鮫〔サメ〕の一種。
- メモ
- 刺身や煮付けなどにして食べた。臭みが強く、食後の尿も臭かった。ンナトゥーグヮーともいう。
ユービン
ツルムラサキ。
ユービンチク
郵便局。
- 用例
- ユービンチクヲゥティ ティガミ ゥンジャスン(郵便局で 手紙を 出す)。
ユービンムッチャー
郵便配達員。
- 用例
- ユービンムッチャーガ チューグトゥ アリンカイ ティガミ ムタシェー(郵便配達員が 来るから 彼に 手紙を 持たせなさい)。
ユーフー
頭にできる皮膚病の一種。
- メモ
- 頭のあちこちが禿〔は〕げ、伝染するという。
ユーフキヤー
美しい声で鳴く鳥。
ユーフキヤー
良く歌う人。
ユーフル
湯風呂。風呂。

- 用例
- ユグリトーラー ユーフルカラ イランレーサン ヌーソーガ(汚れているなら 風呂から 入ろうとはせずに 何しているか)。
ユーフルサージ
風呂で使う手ぬぐい。
ユーフルヤー
風呂屋。銭湯。
- 用例
- チカグロー ユーフルヤーン イキラクナティヤー(近頃は 風呂屋も 少なくなったね)。
ユーベー
愛人。二号。妾。
- 用例
- ルク チュラカーギーナティ イェーキンチュヌ ユーベールナトーンディサ(余りにも 美人で 金持ちの 妾になっているらしいよ)。
ユーベーハタベー
愛人。二号三号。
- 用例
- アヌ チョー ユーベーハタベー イクタイルヲゥラー ワカラン(あの 人は 2号3号妾が 何人いるか 分からない)。
- メモ
- ユーベーが二号、ハタベーが三号。ユーベー・妾の畳語で、おもしろおかしく表現する時などに使うことが多い。
ユーマーイ
夜警。
- 用例
- チューヤ ユーマーインカイ ゥンジラントーナラン(今日は 夜警に 出なくちゃいけない)。
ユーヤユックティ
夕は暮れて。
ユーユー
龕の先にある飾り物。
ユーユートゥ
悠々と。
- 用例
- ヌー ユーユートゥソーガ ジカノー ネーンシガ(何を 悠々としているか 時間は ないよ)。
ユーユーユー
ニワトリにえさをやる時の掛け声。
ユーユッキーン
日が暮れる。夜が暮れる。
- 用例
- ユーユッキタクトゥ(日が暮れたので)。
ユーユックィン
日が暮れる。夜が暮れる。
- 用例
- ナマリーナー ケーテークーラン ナー ユーユックィサ(こんなに遅くなっても 帰って来ない もう 夜が暮れるよ)。 否:ユーユックラン(夜が暮れない)過:ユーユックタン(夜が暮れた)継:ユーユックトーン(夜が暮れている)。
ユーユックヮースン
夜通し何かを行うこと・夜を越す。
- 用例
- ダラダラシーネー ユーユックヮースンドー(ダラダラしていると 夜を越すよ)。 否:ユーユックヮサーン(夜を越さない)希:ユーユックヮーシーブサン(夜を越したい)過:ユーユックヮーチャン(夜を越した)継:ユーユックヮーチョーン(夜を越している)。
ユーラ
枝。
ユーラーティー
ひとつの皿から分けて食べる。
- 用例
- ティーチヌ サラカラ ユーラーティーシ カムン(ひとつの 皿から 分け合って 食べる)。
ユーラーマー
トンボの一種。ヤンマ。
ユーラーユーラー
ゆらゆら揺れる様。
ユーラットーン
縛られている。
ユーリー
幽霊。
- 用例
- ユーリーヤカ イチッチュヌル ウトゥルサル(幽霊より 生きている人が 怖い)。
ユール
夜。
- 用例
- ヒロー シクチスグトゥ ユールナイネー アシバーン マンディ(昼は 仕事をするから 夜になると 遊ぶ人も 多い)。
- メモ
- 類:ユル(夜)。
ユールーミー
トンボの一種。
ユールーミー
夜盲症。
ユールキヤー
夜着。
- 用例
- ユーフルンイッチ ユールキヤーンカイ ケータレ一 サージャートゥソーン(風呂も入って 夜着に 着替えたら さっぱりした)。
- メモ
- 類:ユールチヤー(夜着)。
ユールジンジナー
キリギリス。
- 用例
- ユールジンジナーガ ナチハジミーネー ナー ヒークナインドー(キリギリスが 鳴き始めると もう 寒くなるよ)。
ユールチヤー
夜着。
- 用例
- ワームン ユールキヤーヤ ススヌ ヤリトーテーグトゥ ノートーキヨー(私の 夜着は 裾が 破れていたから 縫っていてね)。
- メモ
- 類:ユールキヤー(夜着)。
ユールヌヒマ
夜の暇。
- 用例
- ユールヌヒマルヤルムンヌ ナーヒン ユックティカラ イケースムンムンヌ(夜の暇なのに もっと 休んでから 行けばいいのに)。
- メモ
- 昼間の仕事を終えて、夕食の片付けも済んだ後の時間のこと。
ユールヌミチ
夜道。
- 用例
- ユールヌミチヤ クラサヌ キーチキリヨー(夜道は 暗いから 気をつけなさいよ)。
ユールヌムイ
夜の睦言。
- 用例
- ユールヌムイヤイビーンテー(夜の睦言でしょうね)。
ユールミー
夜盲症。
- 用例
- ンカシェー カミムンヌ イキラサヌ ユールヌミー ウーサタン(昔は 食べ物も 少なく 夜盲症が 多かった)。
ユーレー
模合・集まり。
- 用例
- チューヌ ユーレーヤ マーヲゥティヤタガ(今日の 集まりは 何処でだったねぇ?)。
ユーレー
由来。
ユーレーガマ
集まりの場所。
- 用例
- シクチン ウワティ ユーバン カリ アトゥヤ ユーレーガマンカイ アチマイシガ イッペー タノシミヤタン(仕事も 終えて 夕飯を 食べた 後は ユーレーガマ・集まり場所に 集まるのが とても 楽しみだった)。
- メモ
- 特に決まった場所ではなく、その時々に仲間同士で決めた集まりどころ。
ユーレーグヮー
模合。寄り合い。
ユーレーマートゥー
ひとつの皿から分けて食べること。
- 用例
- ティーチヌ サラカラ ユーレーマートゥーシ カムン(ひとつの 皿から 分け合って 食べる)。
- メモ
- 類:ユラーティー(ひとつの皿から分けて食べること)。
ユーレーマチレー
世代末代。いつまでも。
ユーワー
硫黄。
ユカ
より。
- 用例
- ユクナマユカトゥスイナタグトゥ(もっと今より年寄りになったので)。
ユカ
床。
- 用例
- ユカヌ フギティ ウリル ノーチョーンデー(床に 穴が開いて それを 直しているんだよ)。
ユカーッチュ
ありがとう。ご苦労さま。
- 用例
- ユカーッチュドーヤー(ありがとう)。
- メモ
- 帰る人へ労をねぎらう感謝の言葉で用いた。
ユカーッチュ
気をつけて。
- 用例
- ユカーッチュ シッキヨー(気をつけて行きなさいよ)。
ユカイ
よっぽど。かなり。相当。けっこう。
- 用例
- アンシ ウフヤッシー クサミカチ アレー ユカイ クサミチョーンレー(あんなに おとなしい人を 怒らせてしまって 彼は かなり 怒っているよ)。 ユカイナゲー(けっこう長く)。ユカイ トゥシーナティ(もっと年寄りになって)。ユカイ ヒラヤンヨ(急な坂だよ)。
ユカイウッサ
かなりの量。
- 用例
- ユカイウッサ ムッチッチ トゥラチェーサ(かなりの量を 持って来て あるさ)。
ユカイウッサ
かなりな量。相当な量。思ったより多い量。
ユカイン
実る。
- 用例
- クンドゥヌ キンブグヮーヤ ユー ユカインドー(今年の ミカンは よく 実るよ)。
ユカサ
床下。
- 用例
- ソージマーイネー ユカサン ソージスタン(掃除廻りには 床下も 掃除した)。
- メモ
- 類:ユカサヌミー(床下)。
ユカサヌミー
床下。
- 用例
- ユカサヌミー ソージシーネー カンナジ ジングヮーン ウティトータサ(床下を 掃除すると 必ず お金も 落ちていたよ)。
- メモ
- 類:ユカサ(床下)。 以前の床は床板と床板の間に少しずつ隙間があり、その隙間から床下に落ちた少額のお金を探し当てるのも子どもにとっては楽しみだった。
ユカサンミー
床下。
- 用例
- ユカサンミーンカイ(床下に)。
ユカッチュ
士族。
- 用例
- ンカシェー ユカッチュヌル メーン アタイタル(昔は 士族だけが 米も 食べられた)。
ユカトーン
実っている・上出来。
- 用例
- クンドゥヌ ヲゥージヤ イチヤカ ユカトーン(今年の サトウキビは いつもより 上出来だ)。
ユカトーン
野菜などの作物がよく育っている様。
- 用例
- アマヌ ムヂュクイヤ ユカトーンヤー(あそこの作物はよくできているね)。
ユガフー
世果報。
- 用例
- イチヌユー ナティン ユガフー ニガティイカナ(何時の世に なっても 世果報を 願って行こう)。
ユカムチ
床持ち。根太。
- メモ
- エーキンチュの家は、丸太を真っ直ぐ削ったユカムチ(根太)の上にイヌマン(ヤンバルダキ)を置き、その上にニクブクを敷いて。そのニクブクの上からアダンバー茣蓙を敷いた。
ユカムチ
床板を支える横木。
- 用例
- ユカムチヤ ガンジューラシヨー(床板を支える横木は 頑丈にしなさいよ)。
ユガムン
歪む。
- 用例
- アンシ チーネー ユガムンドー(そういうふうに 切ったら 歪むよ)。
ユカラン
実らない。
- 用例
- クェーヌル イキラサラー ティーチン ユカランサ(堆肥が 少ないのか ちっとも 実らないさ)。
ユカル
四つの角。四方の隅。
ユカルヒ
良い日。
ユガローン
歪んでいる。
- 用例
- イャーガ ムッチ チェーシェー ムル ユガローン(お前が 持って 来たのは 全部 歪んでいる)。
ユガワイ
世変わり・世の移り変わり。
- 用例
- ユガワイヤ トゥミティン トゥミララン ミジラシムン(世の移り変わりは 止めようにも 止められない 珍しい事だ)。
ユク
よけい。なお。さらに。
- 用例
- アンイーネー ユク チカンナイサ(そう言うと なおさら 聞かなくなるよ)。
- メモ
- 類:ユクン(よけい・なお・さらに)。
ユク
横。
- 用例
- ウヌ ハクヤ ユクナチョーケー(その 箱は 横にしておきなさい)。
ユク
欲。
- 用例
- チュヌ ユクヤ ハテーネーラン(人の 欲は 果てしない)。
ユクイ
行方。
- 用例
- ナーマ ユクイヤ ワカランルアンナー?(まだ 行方は 分からないの?)。
ユクイドゥクル
休み所・休憩所。
- 用例
- アマクマカイ ユクイドゥクル チュクラットーン(あちこちに 休憩所が 造られている)。
ユクイン
休む。休憩する。
- 用例
- ヲゥタトーグトゥ アヌ キーヌシチャヲゥティ ユクイン(疲れたから あの 木の下で 休む)。 ユクミソーラセー(休んでもらいなさい)。 否:ユクラン(休まない) 希:ユクイブサン(休みたい)過:ユクタン(休んだ) 継:ユクトーン(休んでいる)。
ユクガン
誤解。邪推。勘違い。
- 用例
- ヌートゥクィートー リッパ ハナシーサンネー ユクガン サラリンドー(何がどうなのかと ちゃんと 話しないと 誤解 されるよ)。 ユクガントゥミソーチ(勘違いなさって)。
ユクシ
嘘。
- 用例
- イャーヤ ウレー ユクシルヤサニ?(お前 それは 嘘でしょう?)。
ユクシムナー
嘘つき。
- 用例
- ユクシムナーガ イーシェー シンヨーサンサ(嘘つきが 言うのは 信用しないさ)。
ユクシムニー
嘘+物言い。
- 用例
- イャーヤ トゥーチ ユクシムニー ビカーンッシ(お前は いつも 嘘 ばかりついて)。 ユクシムニールセーサミ(嘘をついたんでしょう)。
ユクシムニーサー
嘘つき。
ユクジューサン
欲張り。
- 用例
- アッター タイヤ イッペー ユクジューサン(彼奴ら 2人は とても 欲張りだ)。
ユクスン
欲張る。
- 用例
- ドゥーヌムノー アティン ナーヒン ユクスンナー?(自分の物は あっても まだ 欲張るのか?)。
ユグスン
汚す。
- 用例
- カラヒサー ナイネー ヤー ユグスンドー(裸足に なると 家を 汚すよ)。 否:ユグサン(汚さない)希:ユグシーブサン(汚したい)過:ユグチャン(汚した)継:ユグチョーン(汚している)。
ユクタヤーバル
横田屋原(座喜味の小字)。
ユクドゥイ
横取りする。
- 用例
- アリガル ワームン ユクドゥイ ソールヨー(彼奴が 私の物を 横取り しているんだよ)。
ユクナムン
欲張り者。
- 用例
- ユクナムンナティ ムタランニー トゥッテーサ(欲張り者で 持てないほどの物を 取ってあるさ)。
ユクヌーディー
横喉。飲食物を急いで食べた時にむせるところ。
- メモ
- 喉頭。気道。気管。
ユクヌーリー
横喉。飲食物を急いで食べた時にむせるところ。
- 用例
- アワティティ カムンディ ユクヌーリーカイ イッチネーラン(慌てて 食べようとして 気道に 入ってしまった)。 ユクヌーリーンカイ イリーン(食物が気管に入ってむせる)。
- メモ
- 喉頭。気道。気管。
ユクネー
宵の口。
- 用例
- ナマー ユクネールヤルムンヌ ナーイフェー アシリカラ ケーラナ(今は 宵の口だから もう少しは 遊んでから 帰ろう)。
ユクネーニーブヤー
宵の口から眠たがる人。
- 用例
- ユクネーニーブヤーナティ ムンカメーカラー スグ ニンジルスル(宵の口から眠たがる人で 食事が済んだら 直ぐに 眠るんだよ)。
ユクバイ
横道にそれる。
- 用例
- ヤーカイ マッスグ ケーラレーサン チューン ユクバイシ ハイタン(家に 真っすぐに 帰ろうとはせずに 今日も 横道にそれて 行った)。
ユクムニー
本論から外れた言い方・横物言い。
- 用例
- チュガ ムヌイーネー ユクムニー ビカーンシ チュヌ ハナシーヤ チカン(人が 話したら 本論から外れた言い方 ばかりして 人の 話を 聞かない)。
ユクユク
余計余計。ますます。
- 用例
- ユクユクマシナタン(ますます良くなった)。
ユグラー
不潔な人。
- 用例
- ティーヒサン アララン ユグラーヤ(手足も 洗わない 不潔な人だ)。
ユグリ
汚れ。
- 用例
- ユグリヤ ウトゥチカラル ナカカイ イーンドー(汚れは 落としてから 中に 入るんだよ)。
ユグリーン
汚れる。
- 用例
- チンヌ ススガ ユグリーン(着物の 裾が 汚れる)。 否:ユグリラン(汚れない)希:ユグシーブサン(汚したい)過:ユグリタン(汚れた)継:ユグリトーン(汚れている)。
ユグリカーハイ
汚れている様。
- 用例
- イチ ンチン アンシ ユグリカーハイシミティ(いつ 見ても そんなに 汚れてばかりで)。
ユグリハイカラー
表面だけ着飾っている人。
- 用例
- ユーフルン イラン ユグリハイカラーヤ(風呂も 入らない 表面だけ着飾って)。
ユクレー
休んでよ。
ユクヮースン
休ませる。
- 用例
- ウシゥンマヤティン マルケーテー ユクヮースンドー(牛や馬でも たまには 休ませるよ)。 否:ユクヮーサン(休ませない)希:ユクヮーシーブサン(休ませたい)過:ユクヮーチャン(休ませた)継:ユクヮーチョーン(休ませている)。
ユクン
よけいに。なお。さらに。もっと。
- 用例
- イャームン チラ ンジーネー ユクン ナチルスル(君の 顔を 見たら よけい 泣くんだよ)。
- メモ
- 類:ユク(よけいに・なお・さらに)。
ユゲースン
火傷する。
- 用例
- チビユゲーラスシンウイ(尻を火傷する者もいる)。
- メモ
- 類:ユーゲースン(火傷する)。
ユゲーラスン
湯がく。
- 用例
- チュー トゥティ チェーヌ ヲゥー ユゲーラスン(今日 取って 来た 芭蕉を 湯がく)。
ユサブユン
嫌がる。不満に思う。
- 用例
- ィヤー チャヌアタイヌムンヤクトゥ アマンレー ユサブイガ(お前は何様のつもりで、先方を嫌がるのか)。アレー ユサブンナ(彼を嫌うな)。
- メモ
- ヌサブインと同義。
ユサンディ
夕方。
ユサンリナチブサー
夕方になるとよく泣く子ども・黄昏泣き・夕暮れ泣き。
- 用例
- ワラビヌ ユサンリナチブサー ナティ ユーバヌン シコーララン(子どもが 夕暮れ時に泣くので 夕飯の 準備も できない)。
ユシ
由。
- 用例
- ユシヌアクトゥ(理由があって)。ユシヌアル(訳がある)。
ユシアシ
良し悪し・善悪。
- 用例
- ワラビヤティン ムングトゥヌ ユシアシヤ ワカイルスル(子どもでも 物事の 良し悪しは 分かるよ)。
ユシーン
寄せる。
- 用例
- チン ヒッパティ ユシーン(着物を 引っ張って 寄せる)。カチユシレー(寄せなさい)。 否:ユシラン(寄せない)希:ユシーブサン(寄せたい)過:ユシタン(寄せた)継:ユシトーン(寄せている)。
ユシカーバル
吉川原(楚辺の小字)。
ユシギー
イスノキ。
ユシグトゥ
教訓・教え。
- 用例
- ウヤヌ ユシグトゥヤ イクチナティン ワシテーナラン(親の 教えは 幾つになっても 忘れてはいけない)。
ユシジ
イスノキ。
ユシドーフ
ゆし豆腐・おぼろ豆腐・くみ豆腐。
- 用例
- ユシドーフヤ ソーユービカーン カキティン マーサン(ゆし豆腐は 醤油だけ かけても 美味しい)。
- メモ
- 豆腐を作る時に、にがりを入れて固まりはじめた、型に入れる前の柔らかい豆腐のことで、そのまま温めて醤油をかけて食べることが多い。または、味噌汁仕立てにしたり、最近では沖縄そばのトッピングにもよく使われる。
ユジナムン
余計な物・贅沢品。
- 用例
- ユジナムン ビカーン コーティ アンマーンカイ ヌラーリンドー(余計な物 ばっかり 買って お母さんに 怒られるよ)。
- メモ
- 類:ユルジナムン(余計な物・贅沢品)。
ユシヌクジ
アロールートから取るデンプン。
ユシヌクジンム
アロールート。
ユシミヌカドゥ
四隅の角。
- メモ
- 類:ユシンヌカドゥ。屋敷の四隅の角のことで、屋敷の御願をする時にも拝む。また、四隅の角をいつもきれいにしておくと、悪い風(もの)も入ってこない。
ユジュイン
譲る。
- 用例
- チカーンヌーヤ ウットゥンチャーンカイ ユジュイン(使わないのは 弟たちに 譲る)。 否:ユジュラン(譲らない)希:ユジュイブサン(譲りたい)過:ユジュタン(譲った)継:ユジュトーン(譲っている)。
ユシリ
子どもの仮墓。
- メモ
- 7歳未満の子が亡くなった時には畑の畦や墓の右側に仮に安置する。それをユシリという。 墓が開く機会に洗骨して納め、その仮安置場所を壊す。
ユシンヌカドゥ
四隅の角。
- 用例
- ヤシチヌウグヮン シーネー ユシンヌカドゥン ウガムン(屋敷の拝みを する時には 四隅の角も 拝む)。
- メモ
- 類:ユシミヌカドゥ。屋敷の四隅の角のことで、屋敷の御願をする時にも拝む。また、四隅の角をいつもきれいにしておくと、悪い風(もの)も入ってこない。
ユス
他所。
- 用例
- ゥンマンカイ ネーンラー ユスヲゥティ コーティチューサ(そこに 無いなら 他所で 買ってくるさ)。
ユスグトゥ
よそ事。
- 用例
- ユスグトゥンカイヤ クチヤ ゥンジャサンシェー マシドー(他所の事には 口は 出さない方が 良いよ)。
ユスジュン
ゆすぐ。
- 用例
- ヤーカイ ケーティ クチ ユスジュン(家に 帰って 口を ゆすぐ)。 否:ユスガン(ゆすがない)希:ユスジーブサン(ゆすぎたい)過:ユスジャン(ゆすいだ)継:ユスジョーン(ゆすいでいる)。
ユスミ
四隅。
- 用例
- ヤシチヌ ユスミンカイ ムーチーガーサ アジテーシ サスン(屋敷の 四隅に 餅を包んだ月桃などの葉を 十字にしたのを 挿す)。
ユタ
巫女。
- 用例
- ヌービョーチディチ ワカランラー イサハンブン ユタハンブン ディチアンドー(病名が 分からないんなら 医者 半分 ユタ・巫女半分 という言葉もあるよ)。
- メモ
- ユタや物知りのところへ死者のアカシに行くことをクチイチャーシーガイチュン(死者の言い分を聞きに行く)とも言う。ユタは、占いを職として生霊死霊の口寄せもする。
ユダ
枝。
ユダイ
唾液〔だえき〕。よだれ。垂れるようにでてくる液。
ユダイムシ
なめくじ
ユタガカイ
ユタがかり。
- メモ
- 巫女(ユタ)になる際の神がかりの状態。
ユダグヮー
小枝。
ユタコーヤー
ユタをよく買う人・ユタ好き。
- 用例
- ワッター ハーメーヤ ユタコーヤーナティ トゥーチ ウグヮンウサギトーン(私たちの お婆さんは ユタ好きで いつも 御願ばかりしている)。
- メモ
- 類:ユタジョーグー(ユタをよく買う人・ユタ好き)。
ユタサワッサ
善し悪し。
- 用例
- ユタサワッサナラースン(善し悪しを教える)。
ユタサン
よろしい。
- 用例
- クンドゥヌ クトー クリッシ ユタサン(今度の 事は これで よろしい)。なーユタサン(もうよろしい)。
- メモ
- 類:ユタハン(よろしい)。
ユタジョーグー
ユタをよく買う人・ユタ好き。
- 用例
- アンマーヤ ルク ユタジョーグーナティ フシガラン(お母さんは あまりにも ユタ好きで たまったものじゃない)。
- メモ
- 類:ユタコーヤー(ユタをよく買う人・ユタ好き)。
ユタヌユクシムニートゥ インヌクスクヮイシェーノーラン
ユタの虚言と犬が糞を喰うのは治らない。
ユタハン
よろしい。
- 用例
- ウッサ アチミテールムン ナー ウッサシ ユタハン(そんなに沢山 集めてあるから もう それで いいよ)。
- メモ
- 類:ユタサン(よろしい)。
ユタミチュン
ゆらゆら動いている状態。
- 用例
- リッパ クンランネー ニムチヤ ユタミチュンデー(ちゃんと 括らないと 荷物は ゆらゆら動くよ)。
ユタムニー
巫女・占い師のような口のききかた。
- 用例
- フリムントー ユヌムン ユタムニー ビカーンシ!(触れ者 みたいに 占い師のような口のききかた ばかりして!)。
- メモ
- ユタとは巫女・占いを職として生霊死霊の口寄せをする人で、ユタムニーはあたかもそれらしく物を言うこと。
ユダヤー
よだれを垂らしている人。
ユチー
余計。余分。
ユチク
裕福。豊か。
- 用例
- ワカサイネー アンシ ヒンスー ヤタルムン ナマネー ユチク ナトーン(若い時には とても 貧乏 だったのに 今では 裕福に なっている)。 ユチクシーヨー(豊かに暮らしなさいよ)。ユチクニカローガヤー(満足に食べているか)。
ユチファ
ゆとり。(金の)余裕。
ユチミ
ゆとり。(金の)余裕。
- 用例
- チョー ユチミヌ ネーンネー イーカンゲーヤ ウカバンドー(人間は 余裕が ないと 良い考えは うかばないよ)。
ユチユン
倹約する。
ユチラーネーン
やりがいがない。
- 用例
- ジャッサ ナラーチン チカンティカラ ユチラーネーンサ(いくら 教えても 聞かないなら やりがいがないよ)。
ユチラーネーン
役にもたたない。
- 用例
- ジンカニヤ アティン ユチラーネーン(金があっても何の役にもたたない)。ヌーン ユチラーネーン(大変だと思って)。
ユチラスン
倹約して余裕を出す。
ユチラン
倹約しない。
ユチン
四角。
ユチンバン
四角番。四角の方向。
- メモ
- 集落を中心にニーヌファ、ウマヌファ、トゥイヌファ、トゥラヌファがユチンバン。
ユッカイ ユッカイ
結構、結構。
ユッカウッサ
かなりな量。相当な量。思ったより多い量。
- 用例
- ユッカウッサグヮー(相当な量)。
ユッカジール
四日地炉。
- メモ
- 産後は地炉で暖を取っていた。その4日目のこと。ユッカジールにはかならず幽霊が赤子の命を取りにくるといわれた。
ユッカジールー
四日地炉。
- メモ
- 産後は地炉で暖を取っていた。その4日目のこと。ユッカジールーにはかならず幽霊が赤子の命を取りにくるといわれた。
ユッカナティ
一昨日。
- 用例
- ユッカナティヌ クトゥヤ ワシティ ネーンサ(一昨日の ことは 忘れて しまったさ)。
ユックィーン
日が暮れる。
- 用例
- ユックィタクトゥ(日が暮れたので)。ユール ユックイネー(日が暮れると)。
ユックイン
休む。休憩する。
- 用例
- ユックてぃ(休んで)。ユックミソーラセー(休んでもらいなさい)。
- メモ
- ユクインともいう。
ユックィン
日が暮れる。
- 用例
- ユーヌユックティン(日が暮れても)。ユックィランマール(日が暮れないうちに)。
ユックヮースン
休ませる。
ユッターユッター
ゆらゆら。揺れ動く様。
ユッタイクヮッタイ
揺れ動いている様子。
- 用例
- ユッタイクヮッタイ アマカラ ミジ カタミティ チューン(ユッタイクヮッタイ・揺れ動きながら あそこから 水を 担いで くる)。
- メモ
- 穏やかな波のようにやわらかく揺れ動くさま。
ユッチャラハイハイ
あちこちふらついている様子。
- 用例
- ユッチャラハイハイ マーカイガヤー(ユッチャラハイハイ どこにかね?)。
ユトゥトゥーチ
長時間。
- 用例
- シバヤ ンジュンディ ユトゥトゥーチ ヰッチョータレー ヒサ ヒラクローン(芝居を 見るって 長時間 座っていたら 足が しびれた)。
ユトゥナティ
一昨年。
- 用例
- アンマー スージヤ ユトゥナティル ヤタル(お母さんの お祝いは 一昨年 だったよ)。
ユトゥユトゥー
ゆらゆら。
ユナカ
夜中。
- 用例
- チヌーヤ ユナカル ケーティチョータル(昨日は 夜中 帰ってきているんだよ)。
ユナガタ
夜通し。
- 用例
- ムヌウミーシ ユナガタ ニンラランタン(物思いをして 夜通し 寝れなかった)。
- メモ
- 類:ユナガトゥ(夜通し)。
ユナガトゥ
夜通し。
- 用例
- トゥナイヌ インヌ ナチ ユナガトゥ ニンラランタン(隣の 犬が 鳴いて 夜通し 寝れなかった)。
- メモ
- 類:ユナガタ(夜通し)。
ユナカヌサンゴー
夜中の三更。夜中遅い時間。
- 用例
- アリガムノー ユージュカイ イケーカラー チャー ユナカヌサンゴーヤサ(彼は 用事に 行ったら いつも 夜中になるよ)。 ユナカヌサンゴーリチ、ユナカ マタ サンゴー、ヤーンジ ヌランリヌ カイセツン アシガ(夜中のサンゴーといって、夜中また三合、家で飲んだという解説もあるが)。
- メモ
- 酒を飲みに行った時に、ついつい時間が経つのも忘れて夜中になることにも言った。 更〔こう〕は、夜警が更代〔こうたい〕するという意味から、日暮れから夜明けまでを五等分したもので、初更、二更、三更、四更、五更といった。そこからきた言葉か。
ユナカユーフー
- メモ
- 類:ニンジャニユーフー。夜2時から3時、東の空に輝く明るい星。
ユナギーパッパー
ゾウムシ。
ユナクブバル
与那久保原(古堅の小字)。
ユナサモー
伊良皆の地名、拝所名。
- メモ
- ユナサウタキ(ヒラタウタキ)が位置する。大きな松がいっぱいあり、アシビナーからここまでずっと石畳が敷かれていた。左側には獅子屋があった。ナナマールーの行事が終わった後ここで会食する。ナナマールーはユナサモーから出発し字四隅の角を廻ってユナサモーに戻る。ユナサモーでは薪をナナキブイに見立て七つ積んだものを燃し、それで暖まりながら豆腐をウサンデーした。豆腐だけで他の御馳走はない。
ユナバーキ
目が細かいザル。
- 用例
- マースヤ ユナバーキンカイ イリーシェー マシヤサ(塩は 目の細かいザルに 入れたほうが いいよ)。
ユナブバル
与那部原(渡具知の小字)。
ユナン
四男。
ユナンカ
四七日。
- 用例
- ユナンカネー アンスカ ウチャクヤ メンソーランサ(ユナンカ・4週忌には それほど お客さんは いらっしゃらないよ)。
- メモ
- 人が亡くなって28日目に行う法事。ナンカ(7日)法要の4週目の法要。
ユニ
米。
- 用例
- イッスマシッシ ユニ ハカイン(一升枡で 米を 計る)。
ユニー
1年忌。一年忌。
- 用例
- ユニーネー ハカンカイン イチュンドー(1年忌には 墓にも 行くよ)。
- メモ
- 類:ユヌイ(1年忌)・ユニースーコー(1年忌)。 1年忌。人が亡くなって1年目の法事。
ユニースーコー
1年忌焼香。1年忌法要。
- 用例
- ユニースーコーネー クヮゥンマガンチャー ティー アーシーガ クーヨー(1年忌には 子や孫も 手を 合わせに 来なさいよ)。
- メモ
- 類:ユヌイ(1年忌)・ユニー(1年忌)。
ユニシガーミ
米粟の入った甕。
ユニマシ
米枡。
ユニモーヤー
小地名。
- メモ
- キラマグチの下にはユニモーヤーという離れ岩はあり、そこは波が高い。
ユヌ~
同じ~。
- 用例
- ユヌムン(同じようなもの)。
ユヌイ
1年忌。一年忌。
- 用例
- ユヌイ ウチナシェーカラー イヒナーヤ フカンカイ ゥンジラリーサ(1年忌が 終わったら 少しは 外にも 出られるよ)。
- メモ
- 類:ユニースーコー(1年忌)・ユニー(1年忌)。
ユヌウッサ
同じ量。
ユヌクトゥ
同じ事。同じように。
ユヌグトゥ
同じ事。同じように。
- 用例
- チョーデーヤ タイル ヲゥルムンヌ チャー ユヌグトゥル スル(兄弟は 2人だけ なんだから いつも 同じように するんだよ)。
ユヌグトゥサビーンドー
同じようにしますよ。
ユヌコーベー
物事が均一な状態。
- 用例
- ユヌコーベー ナシワル イシガチヤ リッパ チマリンドー(均一にしてこそ 石垣は ちゃんと 積めるんだよ)。
ユヌジナムン
いろいろな食べ物。ちょっと変わった食べ物。
- 用例
- ユヌジナムノー カムナヨー(何でもかんでも食べるなよ)。
ユヌタキ
同じ丈。
- 用例
- ヤマトゥン ウチナーン ユヌタキー(大和・日本本土も沖縄も平等)。
ユヌタッペー
同じ。
- 用例
- イャートゥ ワンネー ユヌタッペーヤサ(お前と 私は 同じだよ)。
ユヌチルマー
同い年。
ユヌチルミー
同い年。
ユヌナカ
世の中。
- 用例
- ユヌナカネー イッターガ ワカランクトゥガル ウーサルヨー(世の中には 君たちが 知らないことが 多いんだよ)。
ユヌハッチン
互角。
- 用例
- イッター タイヌ スーブヤ ユヌハッチンヤサ(お前達 2人の 勝負は 互角だよ)。
ユヌミチ
どうせ。
- 用例
- ユヌミチ イチュルムンヤラー ヘーク ゥンジチューシェー マシルヤル(どうせ 行くものなら 早く 行ってきた方が いい)。
ユヌムン
同じもの。同じこと。
- 用例
- ユヌムン ビカーン コーイネー チカーランシガ(同じ物 ばかり 買うと 使えないよ)。 ウリトゥ ユヌムン(これと同じ)。
ユビゥンジャスン
呼び出す。
- 用例
- ヤーカイ ケートーヌ シンカンチャー ユビゥンジャスン(家に 帰っている 人達を 呼び出す)。 否:ユビゥンジャサン(呼び出さない)希:ユビゥンジャシーブサン(呼び出したい)過:ユビゥンジャチャン(呼び出した)継:ユビゥンジャチョーン(呼び出している)。
ユビダ
田んぼの深い所。
- 用例
- ユビダンカイ ヒサ チックディ デージヤタン(田んぼの深みに 足を 突っ込んで 大変だった)。
ユビダー
泥田。泥深い田。
- メモ
- ユビラーと同義。
ユビバル
与比原(高志保の小字)。
ユビムドゥスン
呼び戻す。
- 用例
- ナーチュケーン ユビムドゥスン(もう一回 呼び戻す)。 否:ユビムドゥサン(呼び戻さない)希:ユビムドゥシーブサン(呼び戻したい)過:ユビムドゥチャン(呼び戻した)継:ユビムドゥチョーン(呼び戻している)。
ユビユシーン
呼び寄せる。
- 用例
- ワッター ヤーンカイ ンナ ユビユシーン(私の 家に 皆 呼びよせる)。 否:ユビユシラン(呼び寄せない)希:ユビユシーブサン(呼び寄せたい)過:ユビユシタン(呼び寄せた)継:ユビユシトーン(呼び寄せている)。
ユビラー
泥田。泥深い田。
- メモ
- ユビダーと同義。
ユフク
裕福。
ユフルウトゥルー
風呂嫌い。風呂に入るのが怖い者。
ユブン
呼ぶ。
- 用例
- ドゥーチュイシェー シーサングトゥ クヮヌチャー ユブン(1人では できないから 子どもたちを 呼ぶ)。 否:ユバン(呼ばない)希:ユビーブサン(呼びたい)過:ユラン(呼んだ)継:ユローン(呼んでいる)。
ユマングィ
夕間暮。
ユミ
嫁。
- 用例
- ワッター ユミンチャーヤ ムル ユーハタラチャーヤン(私たちの 嫁は 皆 働き者だ)。
ユミジ
湯水。
- 用例
- ユミジヌグトゥ ジン チカイン(湯水のように 金を 使う)。
ユミゾーイ
結婚式に嫁を連れに行く人たち・嫁迎え。
- 用例
- ヤガティ ユミゾーイシンカガ メンシェーンドー(やがて ユミゾーイ・嫁迎えの人たちが いらっしゃるよ)。
- メモ
- 類:ニービキニンジュ(根引き人衆・結婚式人数・嫁を連れに行く人たち)。 車が使えない時代の結婚式には、嫁を嫁ぐ家(婚家)に連れて行く時には、荷物持ちなどの人と一緒に行列を作って行った。
ユミソーヤー
嫁の介添え人。嫁の付き添いをする夫婦。
ユミトゥイ
嫁取り・嫁を迎える。
- 用例
- イャー ユミトゥイヌ ヒドゥイヤ キマティー(あなたの 嫁取りの 日(日取り)は 決まったねぇ?)。
ユミヌウトゥー
嫁のネズミ。
- メモ
- 天井のネズミにご飯を与えることを言う。ネズミに対して、「ユミヌウトゥー トゥシトゥリヨー ガイナスナヨー(嫁のウトゥーも年越ししてね、害を与えないでね)」と、天井はもちろん、あちこちに食べ物を置いて祈願した(伊良皆の事例)。
ユム
見苦しい。
- 用例
- ユムシラギカミティ(見苦しい白髪で)。
ユムジラー
此奴は!。お前は!。
- 用例
- ユムジラーヤ アマンカイ イケー(お前は あそこに 行け)。
ユムドゥイグチ
三つ口・欠唇等。
- 用例
- ナマヤ ユムドゥイグチヤティン イサヌヤーヲゥティ チャンリッパ ノーチトゥラスン(今は 三つ口でも 病院で ちゃんと 治してくれる)。
ユムルヤー
雀。
- 用例
- ユムルヤーヤ イッペー ウヤコーコーナ トゥイヤンディサ(雀は とても 親孝行な 鳥なんだって)。
ユムン
読む。
- 用例
- ユーバンアトゥ メーナチ スムチ ユムン(夕食後に 毎日 本を 読む)。 否:ユマン(読まない)希:ユミーブサン(読みたい)過:ユラン(読んだ)継:ユローン(読んでいる)。
ユラ
枝。
- 用例
- アヌ マーチヌ ユラムチヌ チュラサヨー ミグトゥヤンヤー(あの 松の 枝ぶりの 美しさよ 見事だね)。
ユラーティー
ひとつの器から食べ物を分け合って食べること。
- 用例
- マギサラカイ ウホーク イッティ ンナシ ユラーティーシ カムン(大皿に 沢山 入れて 皆で 分け合って 食べる)。
- メモ
- 類:ユーレーマートゥー(ひとつの器から食べ物を分け合って食べること)。
ユライ
よだれ。
- 用例
- アヌ ワラビヨ チュガ ムン カムシ ユライ タラチ ンチョーン(あの 子よ 人が 物を 食べるのを よだれを 垂らして 見ている)。
ユライムヌイー
だらだら話す人。
- 用例
- イャームノー ユライムヌイーシ ヌール イチョーラー ワカラン(お前のは だらだら話して 何を 言っているのか 分からない)。
ユラザケー
枝栄え。
ユラチキ
四つ竹。
- 用例
- ユラチキヤ イー ウトゥ ゥンジャスン(四竹は 良い 音を 出す)。
- メモ
- 四個の竹片を片手に2片ずつ持ち、それを手の中で打合せて音を出す。民謡では口説風の歌や、万作踊などの伴奏に用いるほか,沖縄では芸術的な舞踊の伴奏にも盛んに用いられる。
ユラヤー
よだれを垂らしている人。
- 用例
- ウヌ ワラベー ミーチナルカ ユラヤーナティ ノーイヤスガヤー(その 子は 3歳になるのに よだれを垂らして 治るかな)。
ユラヤームシ
シバンムシ。
- 用例
- ユラヤームシヤ グナサヌ カメーイグリハン(シバンムシは 小さくて 見つけにくい)。
ユラリアキネー
商売をしながら人の家で時間つぶしをすること。
- 用例
- ユラリアキネーシ モーケー アイルスラーヤ?(商売をしながら休んでばかりで 儲けは あるのかね?)。
- メモ
- 類:ユラリアチネー(商売をしながら人の家で時間つぶしをすること)。
ユラリアチネー
商売をしながら人の家で時間つぶしをすること。
- 用例
- ユラリアチネーシーネー ユーユックインドー(商売をしながら休んでばかりだと 夜が暮れるよ)。
- メモ
- 類:ユラリアキネー(商売をしながら人の家で時間つぶしをすること)。
ユラリーン
ゆっくりする。
- 用例
- アリガ チーネー チャー ナゲー ユラリーン(彼が 来たら いつも 長い事 ゆっくり休んでいく)。
ユラン
油断。
- 用例
- ユランシーネー チュンカイ ヌガリンドー(油断すると 人に 出し抜かれるよ)。
ユランクヮラン
のんびりゆっくりすること。
- 用例
- ユランクヮランスグトゥ ダー ンナ ケーティ イチュタシェー(のんびりゆっくりするから ほら 皆 帰って 行ったさ)。
- メモ
- 類:ユランターリー(のんびりゆっくりすること)。
ユランターリー
のんびりゆっくりすること。
- 用例
- ウリガ ワジャスシヨ ユランターリーシ(此奴が やることよ のんびりゆっくりで)。
- メモ
- 類:ユランクヮラン(のんびりゆっくりすること)。
ユリー
休暇・休み。
- 用例
- アチャカラ ナイチカイ イチュグトゥ ニサンニチヤ ユリートゥラシ(明日から 内地に 行くから 2、3日は 休みをくれ)。
ユリー
許し。
- 用例
- ユリー ヰーティカラル ワジャヤ シカキンドー(許しを 得てから 仕事は 手がけるんだよ)。
ユリーン
茹でる。
- 用例
- ンスナバー バーキヌミー ユリーン(ふだん草を ザルいっぱいに 茹でる)。 否:ユリラン(茹でない)希:ユリーブサン(茹でたい)過:ユリタン(茹でた)継:ユリトーン(茹でている)。
ユル
ゆるりと。ゆったり。ゆっくり。
- 用例
- ユカイ ナゲーユルシ(けっこう長いことくつろいで)。イフィグヮーユル シチャグトゥ(シばらく間をおいたら)。タチチ ビカージ ユルサクトゥ(2か月ほど経ったら)。
ユル
夜。
- 用例
- ユルナイネー ヘーク ニンジルスタル(夜になると 早く 眠ったんだよ)。
- メモ
- 類:ユール(夜)。
ユルクビ
喜び。
- 用例
- イャー ユルクビヤ ヤーニンジュ ムルガ ユルクビヤサ(君の 喜びは 家族 全員の 喜びだよ)。
ユルクブン
喜ぶ。
- 用例
- クヮガ ゥンマリーネー ンナシ ユルクブン(子が 生まれると 皆で 喜ぶ)。 否:ユルクバン(喜ばない)希:ユルクビーブサン(喜びたい)過:ユルクラン(喜んだ)継:ユルクローン(喜んでいる)。
ユルシガレー
放し飼い。
ユルジナムン
いろいろな食べ物。ちょっと変わった食べ物。
ユルジナムン
よろずのもの。いろいろなもの。
- 用例
- ユルジナムン ビカーン コーティ アンマーンカイ ヌラーリンドー(余計な物 ばっかり 買って お母さんに 怒られるよ)。
- メモ
- 類:ユジナムン(余計な物・贅沢品)。
ユルジバナシ
仕事などの合間の話。おしゃべり。
ユルスン
許す。
- 用例
- イリシワキシ ワビイレーカラー ターヤティン ユルスン(訳を話して 詫びを入れたら 誰でも 許す) 否:ユルサン(許さない)希:ユルシーブサン(許したい)過:ユルチャン(許した)継:ユルチョーン(許している)。
- メモ
- 類:ヌガーラスン(見逃す・許す)。
ユルスン
放す。
- 用例
- ナー ナンジヤグトゥ ティー ユルスンドー(もう 難儀だから 手を 放すよ)。 ウリ ユルシェー ヌギーテーンヨ(それ〔甕の中で握った砂糖〕を放せば〔手は〕抜けただろうよ)。 否:ユルサン(放さない)希:ユルシーブサン(放したい)過:ユルチャン(放した)継:ユルチョーン(放している)。
ユルットゥ
ほっとする。
- 用例
- マギスージン ウワティ ユルットゥナトーン(大きな祝いも 終わって ほっとしている)。
ユルナーリー
夜から。
- 用例
- ユルナーリー マーカイ アシビーガ イチュガ?(夜から どこに 遊びに 行くの?)。
- メモ
- 対:アサナーリー(朝っぱらから)。
ユルヒル
夜も昼も。
- 用例
- ユルヒル ハタラチン ティーチン ジノー タマラン(夜も昼も 働いても ちっとも 金は 貯まらない)。
ユルマチ
夜市。
ユルミーン
緩める。
- 用例
- チューク クンチェーシ イフィ ユルミーン(強く 括ってあるのを 少し 緩める)。 否:ユルミラン(緩めない)希:ユルミーブサン(緩めたい)過:ユルミタン(緩めた)継:ユルミトーン(緩めている)。
ユルユナカ
夜よなか・真夜中。
- 用例
- イャーヤ ユルユナカカラ マーカイ ゥジティ イチュガ(お前は 真夜中から どこに 出て 行くのか)。
ユレーグヮー
寄り合い。模合。
ユレーシンカ
寄り合い仲間。模合仲間。
ユレーヌウブン
ひとつの器から共食する夫婦固めの儀式。
- メモ
- カフーナチュ(果報な人)が新夫婦にミジナディー(水撫で)して、タカウブン(高御盆)に載ったハナビーダク(蒸し蛸)とスンカンに盛ったアカメー(赤飯)を一箸ずつ夫婦の口に運んだ。 楚辺ではナナチレーヌウブン(七品の盆)という言い方もする。
ユンガシマサン
とてもうるさいこと。
- 用例
- ヰナグヌ ミッチャイ アチマイネー ユンガシマサンドー(女が 3人 集まったら とてもうるさいよ)。
ユングェー
木槌。
- 用例
- ユングェー チカタラー マーマカシヨー(木槌を 使ったんなら ちゃんと片づけなさいよ)。
ユングササン
ひどく臭いこと。
- 用例
- フールヌ ソージカチン サングトゥ ユングササン(便所の 掃除も しないから とても臭い)。
ユングサミチュン
ひどく怒る。
- 用例
- アリガ イーシ チカンネー ユングサミチュンドー(彼の 言うことを 聞かないと ひどく怒るよ)。
ユングサミチョーン
ひどく怒っている。
- 用例
- ナー デージナトーン! スーヤ ユングサミチョーンディンドー(もう 大変だ! 父は ひどく怒っているってよ)。
ユンジリ
あかぎれに似た裂け目。
- 用例
- ユンジリ ゥンジトーン(皮膚に裂け目ができている)。
- メモ
- 足の裏や指の股、関節のしわなどにそってできる。
ユンターヒンター
長々とした無駄話。
- 用例
- イッター アンマーヤ ユンターヒンターナティ イチル ケーティハイラーヤー(君の お母さんは 無駄話が長くて 何時になったら 帰って行くんでしょうね)。
- メモ
- 類:ユンタクヒンタク(漫然としゃべっていること)。
ユンタキ
同じ高さ。
- 用例
- トゥーヌ イービヌ ユンタキヤ アランシトーユヌムン、ニンジヌン ムル チガイルスルヨー(10本の 指が 同じ高さで ないのと同じく、人間も 皆 違うんだよ)。
ユンタク
おしゃべり。
- 用例
- ヲゥマヲゥティ ユンタク ビカーン シーネー シクチェー メーネー アガカンサ(そこで おしゃべり ばかり していたら 仕事は 前に 進まないよ)。
ユンタクー
おしゃべりな人。饒舌〔じょうぜつ〕な人。
- 用例
- アイナー! ユンタクーガ アチマティ チャーシ ワジャー スガヤー?(あれまあ! おしゃべりな人が 集まって どうやって 仕事を するのかな?)。
ユンタクジョージー
おしゃべりが上手な人。
- 用例
- ユンタクジョージーヤ サンサナートゥ ユヌムン(おしゃべり上手はクマゼミと同じようなもの)。
ユンタクヒンタク
ぺちゃくちゃ。べらべら。おしゃべりする様。
- 用例
- イッチン クーランルヤーディ ウムレー、ゥンマヲゥティ ユンタクヒンタク ソーテーサヤー(いつまで経っても 来ないと 思ったら、そこで 長々と無駄話をしていたんだね)。
- メモ
- 類:ユンターヒンター(漫然としゃべっていること)。
ユンタンザウージ
甘蔗の品種。読谷山種。
- メモ
- 甘蔗(サトウキビ)の品種で、楚辺の屋号クラカル(蔵角)の比嘉牛(次郎)によって品種改良され、戦前沖縄糖業を長く支えた。
ユンタンジャ
読谷山。
- メモ
- ユンタンザともいう。
ユンタンジャーグヮー
甘蔗の品種。読谷山種。
- メモ
- 甘蔗(サトウキビ)の品種で、楚辺の屋号クラカル(蔵角)の比嘉牛(次郎)によって品種改良され、戦前沖縄糖業を長く支えた。
ユンタンジャダキ
地名(読谷村親志の小地名)。
- メモ
- クールーダキ、ヤグラダケともいう。現在の読谷山岳。
ユンタンジャビラ
読谷山坂。沖縄市高原の地名、坂道の名称。
ユンヂチ
同じ月が2回あること。
- メモ
- 2回目の月がヒーナシ(日無し)で仏事を行うのに最適と言われる。
ユンヂチヌアイネー キーヌンカサギーン
閏年には木でさえも妊娠する。
- メモ
- その年に妊娠しないと子どもが出来ないとも言われた。
ユンチリーン
呆れ返る。
- 用例
- シクチンサン クチビカーンカナイグトゥ ユンチリーサ(仕事もせずに 口答えばかりするから 呆れ返るさ)。
ユンチリトーン
呆れ返っている。
- 用例
- ワンネー キサ ユンチリトーンデー(私は 既に 呆れ返っているよ)。
ユンヌ
与論島。
ユンヌミ
夜の目。灯し。
- 用例
- ユンヌミ リーシェー トゥブシ(夜の目というのは灯し)。
ユンハゴーサン
ひどく汚いこと。
- 用例
- ソージンサングトゥ グミブッターシ ユンハゴーサン(掃除もしないから ゴミだらけで ひどく汚い)。

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