「戦時記録」下巻
凡例
用語・表記、その他編集の留意点


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凡例

一、本巻は、『読谷村史』第五巻資料編4「戦時記録」下巻である。
一、本巻の構成は「史(資)料にみる読谷山と沖縄戦」「米軍上陸後の収容所」「帰村時行政文書等にみる村民移動」「証言記録」「慰霊の塔は語る」の各章からなり、巻末に「『戦時記録・上巻』の正誤表」および「協力者一覧」「村民の戦争体験に関する字誌及び個人刊行書等一覧」を掲載した。
一、「証言記録」は、「男性の証言」「女性の証言」「子どもたちの証言」「いくさ場の人間模様」「座談会」「航空兵及び関係者の証言」に分類した。
一、本巻が対象とする時代は、沖縄戦を中心に、「満州事変」から太平洋戦争に至るいわゆる十五年戦争の時期と、戦後村民の帰村により村の再建がはじまる戦後復興期までとした。
一、体験記をまとめるにあたっては、話者の「語り」を生かすように努めたが、第三者のプライバシーを侵害するおそれのあるものや記憶違い、思い違いによる事実誤認などについては、執筆者と監修委員会が検討し整理した。
一、証言記録の話者の表記は「氏名(字名・屋号)生年」を原則とした。
一、証言記録の「子どもたちの証言」は当時十五歳以下を原則とした。
一、聞き取り調査は、村民を主体にして行い、本村にかかわりのあった元日本軍人、本村から上陸または駐留した元米軍人などもその対象とした。
一、県外在住の元日・米軍人については、書簡・Eメール等で手記や写真等を提供していただいた。
一、編集にあたり、一九四五年当時の行政区全二二字を対象に一九八九年四月から「沖縄戦戦災実態調査」を実施し、三七〇九家族(一万九一三三人分)の回答を得た。それに基づいて聞き取り調査を行ない、すべてテープに録音した上で翻字原稿化した。本巻に収録したものはそのうちの一部で、選定にあたっては事務局および各執筆担当者でこれを行った。
一、本巻の編集にあたっては監修委員会で最終的な検討を行なった。不適切な表現や事実誤認に基づいたと思われる表現、および差別的用語、不快用語とみられる言葉については、監修委員会の判断で訂正を加えた。ただし引用に関しては、原文の趣旨を尊重してそのまま用いた。

用語・表記、その他編集の留意点

イ 原則として常用漢字、現代かなづかいで表記した。
ロ 年代は西暦表記を原則としたが、執筆者の意向を尊重し、必ずしも統一してはいない。和暦と併記する場合は( )で元号年を入れた。
ハ 専門用語や難解な漢字には、できるだけふりがなを付した。
ニ 方言は原則としてカタカナで表記し、漢字表記の方言読みにはカタカナでルビを付した。
ホ 地名、屋号、方言、慣用語等の表記については通例によった。読谷村の表記は当時の村名を採用して読谷山村を用いた。
ヘ 機関の名称についてはなるべく正確を期したが、当時の通例に従って略記したものもある。
ト 写真資料については、当編集室所蔵以外のものは、その都度提供機関及び個人名を記した。
チ 原本で判読できない文字は■で表示した。
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