ガラシぇー、昔ぇ鷹ぬ類やたんでぃ。今じぶん飛りあっちゅる鷹てー。
あんやしが、うぬガラサーや鷹やか頭ぉちちょーてーるばーてー。あんし、狩人ぬ来に撃ちゅんでぃしーねー、だー、うれー真っ白そーれー分かいやっさぬ、撃たりーくとぅ。
あんさーに、あぬー昔ぇあんぐとーる染物すしぇー藍んでぃたんよー。うりから、うぬ藍ぬじゅる所ぉ山をぅてぃるすたさ、畑をぅてぃる、うぬ水さらしるやくとぅ。
あんさーに、其処んじ羽ぇ染みてぃ黒なたくとぅ、木ぬ中んかい居しぇーなんじゅ分からん。うりからガラサーや黒なたんでぃる物語やたんでー。
昔、カラスは鷹の姿だったそうだ。今の季節に渡る鷹みたいにね。
だけど、カラスは鷹よりも知恵があったんでしょうね。狩人が来たら真っ白い姿ではすぐに見つけられ、撃たれてしまうからと考えた。
昔は染め物をするには「藍」というものを使い、水のある山や畑で染めていた。
そこで、カラスは羽を黒く染めたので、林の中でも見つからないようになった。それからカラスは黒くなったという物語だったよ。