あぬー、世ぬ中んかいやてー、くぬ動物ぬ名ぁ付きーんでぃ、なー昔殿様がよ、ある場所んかい、あぬ集まりんでぃち、皆んかい話さーま集まいるくとぅぬ有たるばーて。
あんさーい、「今日や集まいる日やぐとぅ、早く行きわるやる」んでぃちなー、なー牛ぇ先頭やしがよ、牛ぬ一番先歩ち行いたしがやー。うぬ鼠でぃしぇー牛見ちゃーま、「いぇーいぇー牛、待っちょーけー少ぐゎー私にん一緒ん行ちゅさ」でぃち。なー鼠ぉ 牛ぬ耳ぬかい乗とーてぃ、なーうぬ集まいる場所んかい行ちゅるばーてー。
あんさーい、うぬ集まいる場所んかい行ぢゃぐとぅ、「トーヒャー今ねー着ちゃしぇー」でぃち、うぬ鼠ぉ牛ぬ耳から飛ん降りやーま一番なとーるばーよ。あんし牛ぇ二番。うんぐとぅーし、其処んかい順番しでー先来しんでーなー番ぉ付きたぐとぅ、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、十二干支が有るでしょう。
あんさーに、うぬ猫んでぃしぇーや干支や無んしぇーやー。くれー殿様のーて鼠んかい、「猫んけい合図しーよーやー」んち、うぬ鼠んかい言ちぇーんりしが、うぬ鼠ぉなー猫とー仇やしぇーやー、なー、うぬ鼠ぉなー猫んかい何りん言らんてーるば。あんさーい、猫ぁ一ちぇー、なー干支んかい入ってー無んばーて。
昔、殿様が干支に動物の名を付けるということになって、ある場所に皆集まることになった。
それで、牛は歩くのが遅いので、「今日は集まりの日だから、早く行かなくちゃいけない」と、誰よりも先に出て行ったようだ。ネズミはその様子を見て、「おい、おい、牛よ、ちょっと待ってくれ、私も一緒に行くから」と言い、牛の耳にピョンと乗って、一緒に行ったわけさ。
そうして、その場所に来たら、「トーヒャー!やっと着いたぞ」と、ネズミは牛から降りたので、一番になったわけだよ。それで、牛は二番。そのようにして、先に来た順に番をつけていって、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥と、十二支が決まった。
それで、猫が干支に入ってないのはね。殿様は、ネズミに「猫にも連絡しなさいよ」と言ったそうだが、ネズミは猫と仲が悪かったから、連絡しなかったんだ。それで、猫は十二支に入ってないんだって。