部落ぬ造ってぃ始まいや、うぬカーから始またんでぃちゃぬちむ。
それで、うぬカー始またぐとぅ、うれーゥンブガー付きたるばー、カーぬ始まいてー。まじ、言えば、この部落では儀間のその世の始まいですね。
あんとぅ、うぬカーから始まてぃ、あんさ、うぬカーや一番なたぐとぅ、生まりーぬうっさーむる其処ぬ水飲どーんちゃん。あんさーまかに、うぬ水ぇ今ちきてぃ拝どーるばーてー。水ぬ恩を拝んでいるわけですよ。
あんとぅ、うりから次第に世ぬ中ぬ開きてぃいちゅしんでー、人ぬ多くないしんでー、あぬだーカーや其処んかいん出来、此処んかいん出来し、さしが。
儀間の始まりは、その井泉から始まったということだよ。
それは初めて出来た井泉ということで、ゥンブガー(産井泉)とつけたわけだ。まあ、言えば、これが儀間部落の始まりですね。
だから、その井泉が最初に出来たので、この儀間で生まれた人は全員そこの水を飲んで育ったということ。それで、水への感謝を表わす意味で産井泉を拝んでいるわけですよ。
それから、次第に世の中が発展していくにつれて、人も多くなり、あちらこちらの家で掘り抜き井戸が作られたんだ。