読谷村しまくとぅば「むんがたい」

堂ぐゎー屋敷ぬタンメー どぅぐゎーやしちぬたんめー

話者 天久サダ子(1912・T元) 地域 波平 時間 00:59
  • しまくとぅば
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 くれーかいよ、(んかし)あぬー沖縄(うちなー)やあぬー(とう)(くに)とぅる(ぬー)んくい(とぅ)()えそーたんち。なー、今日(ちゅー)明日(あちゃー)ん、なー(とう)からよ、(とう)(くに)からなー(ふに)()っち(ちゅー)し、なー()ちかんてぃーさーにかい。


 あぬ久茂地(くむじ)(どう)ぐゎーでぃぬ(とぅくま)んき、あぬ神家(かみやー)ぐゎーぬ()てーるふーじ。あんさぐとぅ、ちゃータンメー(たー)やうぬ(ぬぶ)やーに、神家(かみやー)んかい(ぬぶ)やーに、泊港(とぅまいんなとぅ)今日(ちゅー)(ちゅー)がやー明日(あちゃー)(ちゅー)がやーんち(んー)ちょーしが(くー)んなたぐとぅ。


 今度(くんど)ぉとーとーなー、あぬーちぶいかぎやーいや、あぬアタビーすぐいが()ぢゃんり。あんさーいまたうりにちきてぃん(なま)(うた)や。


  (どう)ぐゎー屋敷(やしち)ぬタンメーさい


  アタビーすぐいがめんそーらに


  ゥンムニー()むぐとぅ(さち)なとり


  目糞(みーくす)(ぬぐ)てぃ(なま)(ちゅー)


 とーうっさやさ。

 これはね、昔、沖縄は唐の国といろんな交易をしていたそうだ。もう、唐の国から船が入って来るのを、今日か明日かと待ちかねていたようだ。



 久茂地の(どう)ぐゎーという所に神家があったようで、タンメー達はいつも、その神家に登って、泊港の方を眺めて、今日は船が入って来るか、明日かなと見ていた。




 けれども、なかなか船が来ないので、とうとうタンメーは着物の裾をたくしあげて、蛙を捕りに行ったそうだ。そんなタンメーのことを歌ったのがこれだよ。


  堂ぐゎー屋敷のおじいさんよ


  蛙を捕りに行きませんか


  ゥンムニーを食べるので先に行ってください


  目やにを拭いてすぐに行くよ


 はい、これだけだよ。

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