読谷村しまくとぅば「むんがたい」

ウフヤガー うふやがー

話者 知花三七(1893・M26) 地域 波平 時間 00:28
  • しまくとぅば
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 ウフヤガーや、大屋(うふや)でぃんしぇーぬ(ちゅ)ぬ、(みじ)ぇ、かんし其処(ぅんま)(くぶ)んぐゎーなたぐとぅ。なー(てち)やてーんてー、かんし()でぃ()だぐとぅ(てぃー)し、(みじ)美味(まー)はんなたぐとぅ。


 


 (むかし)ぬアンビンでぃち()ぐとぅ、うりから()っち(ぅん)ぢ、其処(ぅんま)から()でぃ(ぅん)ぢお(ちゃ)()かちゃぐとぅ、(びち)湧泉(かー)(みじ)かーに(ちゃー)美味(まー)はんなたぐとぅ。(とぅ)()っち、うぬ(ちゅ)ぬうんとーぬ()(とぅ)めーてーんでぃち、ウフヤガー()ちょーるばー。


 ウフヤガー(大屋湧泉)はね、大屋(うふや)という人が、窪みになった所から水が湧き出ているのを見つけた。もう夏だったんでしょうね、手ですくって飲むと、水が美味しかったらしい。


 それで、アンビン(陶器製の水差し)を持って行き、そこから水を汲んでお茶を沸かしたら、他の湧泉よりお茶が美味しかったそうだ。それで、その水を使うようになり、大屋がその湧水を探したということで、ウフヤガーと名が付いているわけだよ。

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解説

屋号大屋が掘り当てたため、その名で呼ばれている。上流には滝があり、滝つぼは子ども達の絶好の遊び場所で、シードーと呼ばれた。ここを通る水路がチビチリガマへ続いている。(「波平ガイドマップ」波平のカー、大屋(ウフヤ)ガー)

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