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4 戦争と軍人・軍属概説

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 十五年戦争

 一九二九年(昭和四)の世界大恐慌に巻き込まれた日本はその活路を中国に求め、一九三一年(昭和六)中国東北部を占領し、国際連盟の反対を押し切って「満州国」をでっち上げた。清朝最後の皇帝溥儀(ふぎ)を皇帝に仕立て、長春を新京と改名し首都とした。いわゆる十五年戦争の始まりである。
 一九三二年(昭和七)一月、日本軍部は「満州事変」に対する世界の注目をそらし、中国の抗日運動を弾圧するため、軍部の謀略により、上海市内で起きた中国人による日本人僧侶への死傷事件を口実として上海占領を計画した。しかし中国民衆の抵抗と国際連盟への提訴、そして米英の抗議で失敗に終わった。いわゆる上海事件である。

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