風ぬ北んかい廻いねーよ、なー波ん強さぬよ、あれー潮ぬる吹ちふがちぇーんでぃぬ話るしみしぇーたんど。自然によ、なーうぬ潮がよ、バンバン上がやーいて、たったいたったいふがちゃーいてうんぐとぅし、後ぉ吹ちふがちゃーいよ、二ちあんよ、あれー、穴ぁ。
私達が学校あっちーねー其処から下りてぃ行ちゅたんど、草刈いが行ちーねーよ、「スーフチガマから下りらやー」んち、海んかい浴みーがよ下ん。其処ふきらりんど、下んかい。あれー、あんすぐとぅかーま昔からやぐとぅて、なーあれー何千年んないるしーさに。
あんし、なーありが潮ぬ上がいねーよ、竜巻ぬぐとぅるあんよ。暴風の場合はちゃんぎん上がいぐとぅ、二ちからよ、ちょうどぅ鯨ぬ潮吹ちゅんねーして、ちゃんぎん上がいんよ。
あんしる、彼処ぁ山やたる筈で、松ぬ生てぃ、大ぎ松んちゃーが有たんよ。
風が北に廻ると、もう波も強くて、あれは潮の勢いで穴があいたという話をなさっていたよ。自然にね、その潮がバンバンと打ちつけて、だんだんと岩が削られてね、しまいには二つの穴があいたわけだ。
私たちが学校へ通う年頃には、草刈りに行く時や泳ぎに行く時など、「スーフチガマから下りよう」と言って、そこから下りて行ったよ。スーフチガマから海に下りることができるよ。ずっと昔からそうだったから、スーフチガマはもう何千年にもなるんでしょうね。
そこから潮が上がる様子は竜巻のようだよ。暴風の時にはとても高く上がるよ、二つの穴から、ちょうど鯨が潮を吹いているように、とても高く上がるよ。
潮風を防ぐために松が植えられていたのか、その周辺は大きな松の木でいっぱいだった。