犬ぬ足ぬ三ち有たんでぃしぇーよー。私たー小てんぐゎーそーいにぬ話、うんに劇をぅてぃ聞ちゃしがよー。
足ぁ三ちなたぐとぅ、「なー、くぬ世ぬ中ぬ為んならん」ぐとぅでぃち、「なー一ちぇー足貰らしみそーり」でぃ、神様んかい願たぐとぅやー。
神様やまた、「あんやさ」でぃち、可哀想に思やーに。自分ぬ前んかい座ちょーる香炉ぬよ、御香る立てぃーる香炉ぬ足ぁ四ち有たんでぃ。
「とー、ぃやーや座ちー何んならん。何んさんるあぐとぅ、ぃやー足一ちぇー犬んかい分きれー」でぃち。「あんししまびーん」でぃち、犬んかい分きたぐとぅやー、犬ぉなー大変有難いし、神様んかい。
ありが、犬ぬ小便しーに足引ったてぃーしやー、「神様ぬ呉てーみしぇーぬ足んかい、小便引っちゃきてーならん」でぃち、足引ったてぃーんでぃぬ話や聞ちゃさ。
犬の足は三本だったという話はね。私が小さい頃に、劇で見たんだがね。
足が三本しか無かった犬は「これでは世の中の為に尽くせない」と考えて、「もう一本足を下さい」と、神様にお願いした。
それを聞いた神様は、「それもそうだな」と、犬を気の毒に思った。神様の前にある香炉には足が四本あったんだって。
そこで、神様は香炉に、「そうだ、お前は座ってばかりで動くことはない。いつも座ってばかりだから、お前の足を一本犬にあげなさい」とおっしゃった。香炉は「いいですよ」と、犬に足を一本分けてあげたので、四本足になった犬は神様に心から感謝した。
それから、犬が小便をする時に片足を上げるのは、「神様がくださった大切な足に、小便をかけてはいけない」と、片足を上げるようになったという話を聞いたよ。