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花の数え歌 はなのかぞえうた
一つとやー
低うに手を下げ 屈むほど 屈むほど
人の見上げる 藤の花 藤の花
二つとやー
二心なき 梅の花 梅の花
枝折る袖に 香るなり 香るなり
三つとやー
水の中にも 不足なく 不足なく
色よく咲いたる かきつばた かきつばた
四つとやー
余所の花をば 羨まず 羨まず
我身大事の 牡丹花 牡丹花
五つとやー
色よく咲いたと 褒められて 褒められて
高ぶる色なき 菊の花 菊の花
六つとやー
無理に開かぬ 朝顔の 朝顔の
今日はしぼんで 明日咲く 明日咲く
七つとやー
何より人に 踏まれても 踏まれても
咲くやたんぽぽ 笑顔良し 笑顔良し
八つとやー
八重桜木の 一人咲く 一人咲く
人を見下げぬ その木(気)振り その木振り
九つとやー
心に針持つ 人よりも 人よりも
形に針持つ 鬼あざみ 鬼あざみ
十とやー
道義を違えぬ 草や木の 草や木の
神の恵みの 尊しや(尊しや)
説明文
いろいろな花を歌った数え歌で、当時、学校で教わったと思われます。
しまくとぅばではないですが、紹介しました。
【歌い手】神谷カマド(1902・M35生、瀬名波)