読谷村史 > 「戦時記録」上巻 > 

用語解説

参考文献

― ま行 ―

巻脚絆
 ゲートル。ズボンの上から脚に巻き、締めて用いる布製のもの。
 
誠部隊
 昭和十九年三月二十二日から二十年六月末日まで第三十二軍の指揮下にあった部隊。読谷山村北飛行場には、誠八三四九(第三飛行場中隊)、誠一六六二六(第二十六対空無線隊の一部)が駐留。
 
マラリア
 ハマダラ蚊で媒介される原虫感染症。熱発作を繰り返す熱帯病の一種。一七〇〇年代、八重山開拓寄人政策で強制移住・部落分割・未開地開拓などにより、次第に八重山全土で蔓延。マラリア防あつ事業が繰り返し行われたが、太平洋戦争により人口が流動し、宮古群島・沖縄群島にも及び、戦後まで被害をもたらした。ことに、八重山群島では、戦争による犠牲者よりもはるかに多い三六〇〇余の死亡者を出した。戦後、米国軍政府のアテブリン錠剤などの施薬により次第に終息。
 
「満州国」
 「満州事変」により、日本が中国の東北三省および東部内蒙古(熱河省)に作りあげた国家。一九三二年(昭和七)、もと清の宣統帝であった溥儀を執政として建国、三四年に溥儀が皇帝に即位。首都は新京(長春)。四五年日本の敗戦に伴い消滅。中国では「偽満州国」と称する。
 
「満州事変」
 一九三一年(昭和六)九月十八日、奉天(今の瀋陽)北方の柳条湖の鉄道爆破事件を契機とする、日本の中国東北部侵略戦争。十五年戦争の第一段階で、翌七年には「満州国」を樹立。華北分離工作を経て、日中戦争に発展。
 
満蒙開拓青少年義勇軍
 満蒙開拓義勇軍。一九三八年(昭和十三)から四五年(昭和二十)まで、国策により「満州」に送り出された未成年者の兵農移民。
 
満蒙開拓団
 一九三二年(昭和七)、「満州国」建国とともに、国策により満蒙地方(中国東北部と内蒙古)へ送り込まれた集団農業移民。同年十月に第一次の武装移民、翌年に第二次の武装移民、三次の武装移民と成人の満蒙移民団が送り込まれた。
 
ミッドウェー海戦
 一九四二年(昭和十七)六月五日、ハワイ諸島の北西に位置するミッドウェー沖での日米海空戦。米軍は日本軍のミッドウェー・アリューシャン作戦を暗号書で察知、日本軍の大艦隊攻撃に対して先制集中攻撃をかけた。日本軍は主力空母四隻が沈没し大敗。この海戦を契機に、日本と連合国軍の勢力が逆転した。
 
飯上げ
 軍隊で担当兵が食事を運んでくること。
参考文献

読谷村史 > 「戦時記録」上巻 >