読谷村史 > 「戦時記録」上巻 > 

用語解説

参考文献

― や行 ―

屋嘉節
 終戦直後、金武村(町)の屋嘉収容所や、美里村(現石川市)の収容所で流行った琉球民謡。戦場になった故郷を嘆き、親を失い、愛する人と散り散りになった悲しみを歌い、絶望の中で希望を見出そうという歌詞が、敗戦で打ちひしがれた人々の共感を呼び、戦争体験の原点として今に歌い継がれている。
 
夜間通信
 夜間、遠隔地の相手と灯火等を使って行う交信。
 
夜襲
 夜、暗にまぎれて敵陣地を急襲すること。
 
野戦病院
 戦場の後方に設けられ、傷病兵を一時収容し、治療する施設。
 
野砲
 カノン砲。大砲の一種。主に射角四五度以下で低い弾道による遠距離射撃に適した。
 
山部隊
 第二十四師団(雨宮中将)の通称。昭和十九年七月ごろから読谷山村に駐屯した山部隊は、山一二〇七(第二十四師団防疫給水部)・三四七四(同歩兵第二十二連隊)・三四七五(同歩兵第三十二連隊)・三四七六(同歩兵第八十九連隊第七中隊)・三四七八(同捜索第二十四連隊)・三四八〇(同野砲兵第四十二連隊)・三四八二(同通信隊無線小禄第六分隊)・三四八三(同輜重兵第二十四連隊)。兵隊は座喜味・喜名・古堅などの民家に駐留し、北海道出身者が多かったという。
 
遊撃隊
 攻撃すべき敵を定めないで、戦列外にあって臨機に味方を助けたり、敵を攻撃するために備えた軍隊または艦隊。大本営直轄の秘密部隊で、ゲリラ戦を任務としていた。沖縄戦では、第三、第四遊撃隊があったが、第一護郷隊、第二護郷隊と秘匿名で呼ばれた。両隊は、沖縄本島北部に配置され、沖縄守備軍(第三十二軍)が崩壊した後のゲリラ活動を行った。第一遊撃隊はニューギニア、第二遊撃隊はフィリピンに配置されていた。
 
友軍
 味方の軍隊。沖縄戦では、住民が日本兵のことを友軍と称した。
 
読谷山村建設隊
 昭和二十一年八月十二日に、知花英康村長が戦後復興を行なうために六〇〇人の村民で組織した再建先発隊。
 
抑留
 戦時に捕虜となったあと、自由な移動を制限され、或る場所に留めおかれること。
参考文献

読谷村史 > 「戦時記録」上巻 >