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- しまくとぅば単語帳:ヒ
は、用例やメモ、音声などがあることを示しています
ビ(~ビ) 喜名,親志,都屋,比謝,大木,牧原
{部(べ)}。~の階層の者。~様。
- 用例
- アサタビ(首里勤め。政務を司る役)。ウミナイビ(王女。王の娘)。
ヒー 喜名,渡慶次,儀間
日。
- 用例
- ヒーカラ サチ キミラナ(日から先に決めよう)。
- メモ
- 音1:フィー。
ヒー 喜名,親志,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木,比謝矼,牧原
屁。おなら。
- 用例
- ヒーヤ、アカングヮカラ トゥスイマディ ター ヤティン ヒール スル(おならは、赤子から年寄りまで誰でも出るんだよ)。諺:ヒラン ヒーヌ カジャ スミ(ひらない屁が臭うものか〈火のない所に煙は立たない〉)。
- メモ
- 音1:フィー。
ヒー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
火。
- 用例
- ヒーヤ チャーチー(火は消したねぇ)。ヒー メースン(火を燃やす)。
- メモ
- 音1:フィー。
ヒー 親志,座喜味,上地,高志保,渡慶次,長浜,比謝,比謝矼,牧原
樋〔ひ〕。とい。水や湯を引くための管や溝。
- 用例
- チューカーヌ ヒー(急須の樋)。
- メモ
- 音1:フィー。→ティー。
ヒー(~ヒー) 喜名,渡慶次,儀間,長田
~よ。~ね。
- 用例
- ワンネー ナー イカヒー(私はもう行こうね)。ワンネー アワティトールムン イカヒー(私は急いでいるから行こうね)。
- メモ
- 音1:~イー。意志を表わす形に付く。対等・目下に対する親しみの気持ちを表わす。
ヒーアイロン 渡慶次,儀間
火アイロン。炭火を入れて使うアイロン。
- メモ
- 柄の部分が木で、ジュラルミン製もある。新語。
ヒーウチ 喜名,渡慶次,儀間
{ひうち(日内)}。喪中。
- 用例
- ヒーウチネー アマクマ アッカンドー(喪中にはあちこち出歩かないよ)。
ピーカラカラー 渡慶次,儀間,宇座,瀬名波
鳥名。イソヒヨドリ。
- メモ
- 特徴的な鳴き声からそう呼んだ。→イシジューサー。
ビーグ 喜名,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
植物。イグサ。藺草。備後藺〔びんごい〕。
- メモ
- 音2:ビング。類:ヰー。楚辺では畳にもビーグといった。
ビークーニー 長浜
料理。豚の内臓等の切れ端を炒めた料理。
- メモ
- 音1:ビークニー。師走27日のウヮークルシーに屠った豚の臓物をンブシー(蒸し煮)したもの。
ヒーグクチ 座喜味,大湾
癲癇〔てんかん〕の一種。火を見ると引き起こされる癲癇。
- メモ
- →ククチ。
ヒーグサ 座喜味
植物。オオイタビ。
- メモ
- 音1:チーグサ。→イシベー。
ヒーグシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
難癖。
- 用例
- チュヌ ヒーグシビカーン カメーティン、ドゥーヌ タミネー ナラン(人の難癖ばかり探しても、自分のためにはならない)。
ヒーグチ 渡慶次,儀間
急須口。
- 用例
- ヒーグチカラ チャーヌ タトーンドー(急須口からお茶が垂れているよ)。
- メモ
- →②ティー。
ヒーグチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{ひくちあ(樋口あ)}。ラッパ飲み。
- 用例
- チャワヌンカイ イッティ ヌメー シムルムンヌ、ヒーグチャー シ(茶碗入れて飲めばいいのに、ラッパ飲みして)。
ヒーグトゥ 伊良皆
火事。
- メモ
- →クヮジ。
ビークニー 瀬名波,長浜
料理。豚の内臓等の切れ端を炒めた料理。
- メモ
- 音1:ビークーニー。内臓や肉等の切れ端に大根や昆布等を入れて蒸し煮にした。
ビーグムスル 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺
藺草〔いぐさ〕で編んだ筵〔むしろ〕。
- 用例
- ビーグムスルヤ、ガンジューサヌ ナゲー チカーリーン(藺草で編んだむしろは、頑丈で長いこと使える)。
- メモ
- →トゥナミムスル。
ヒーグラシ 喜名,渡慶次,儀間
その日暮らし。
- 用例
- イチマディ タッチン、チャー ヒーグラシル ヤル(いつまで経っても、その日暮らしだよ)。
ヒーグルマー 楚辺
{ひぐるま(火車)}。蒸気船。
- 用例
- ヒーグルマーガ トゥーイネー ミジラハヌ ンジーガ イクタン(蒸気船が通ると、珍しくて見に行きよった)。
- メモ
- →ジョーキ。
ヒーゲーシ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,長田
{ひかへし(火返し)}。火難防止祈願。
- 用例
- ンカシヤ クヮジヌ ゥンジーネー、ヒーゲーシ シ ヤクバレー スタン(昔は火事が出ると、火返しをして厄払いをした)。
- メモ
- 火事が多い時期、広場に仮小屋を作って燃やし、防火の意味で火返しをした。伊良皆では10月戊の日に、アザブー(字賦)で雇った年配の男性2人が、各家の竈を拝み、茅葺きの家からは茅一本、瓦家からは燃える物を集めて来て、それで小屋を作り、晩に火を点ける。字の役目の人たちが鉦を打って「ホーハイ」と言いながら、部落中に合図する。それが聞こえたら、各家では鉦などの鳴り物を鳴らし、家の前に置いてある水を持って、「ホーハイ」と言いながら火の点いた小屋に水をかけて消火した。→カママーイ。
ヒーサ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
{ひえさ(冷えさ)}。寒さ。
- 用例
- ヒーサヌフシガラン ヒーシ ヌクタマラナ(寒くてたまらない、火で温まろう)。
ヒーサー 波平
日取りを選ぶ人。
ヒーサカー 比謝矼
寒さに震えること。
- 用例
- ヒーサカー シ チャグトゥ(寒くて震えてきたので)。
ヒーサガタガタ 喜名,渡慶次,儀間
寒さでガタガタ震える様。とても寒い様。
- 用例
- ヒーサガタガタ スシヤカ、マンドーヌ チン カサビレー(寒さでガタガタ震えるよりは、たくさんある着物を重ねなさい)。
- メモ
- 対:アチクヮンクヮン・アチプープー・アチヤーフーヤー(とても暑い様)。
ヒーサグファイ 渡具知
寒さで凍えること。
- 用例
- フカンカイ ゥンジャチヨ、ヒーサグファイ シミティ(外に出してね、寒さで凍えさせて)。
ヒーサクリサ 大木
寒さ苦しさ。
- 用例
- ヒーサクリサ サッティ(寒く苦しい思いをさせられて)。
ヒーサゴーイ 楚辺
寒さで凍えること。
ヒーサマガイ 喜名,渡慶次,儀間
寒くて縮こまること。
- 用例
- カンジュシン ネーンガ アラー、ヒーサマガイ シ ニントーサ(被るのもないのか、寒さで縮こまって寝ているさ)。
ヒーサミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
寒がり。
- 用例
- ヒーサミーヌ ゥンジトーティ、フカマールービカーン シ アッチ(寒がりのくせに、外を出歩いてばかりで)。
- メモ
- 対:アチサミー(暑がり)。
ヒーサン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,大湾,比謝矼
{ひえさ(冷えさ)}。寒い。
- 用例
- アミグヮー フタレー ヒーサンヤー(雨が降ったから寒いね)。ウヌ ヰキガン ヒーサン アシガヤー(その男も寒くもあるがね)。ヒーク ナトーン(寒くなっている)。
- メモ
- 音1:ヒーハン。対:アチサン・アチハン(暑い)。
ヒージー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝,古堅
平生。平常。普段。
- 用例
- ヒージーカラ ウヤミーメーヤ シワル ヤル、シチグヮチ ソーグヮチビカーン シェー ナランデー(平生から親見舞いはしないといけない、盆正月だけではだめだよ)。ヒージーヤ フリタルフーナー ッシ(平生は馬鹿者のふりをして)。
- メモ
- 音1:フィージー。→チニヒージー。
ヒージーキヤー 楚辺
普段着。
- 用例
- ワンネー ヒージーキヤーディチン ニサンメール アタル(私は普段着といっても2、3枚しかなかったよ)。
- メモ
- →トゥンジーヒージー。
ヒージーチヤー 喜名,渡慶次,儀間
普段着。
- 用例
- ワンネー ヒージーチヤー チチ イチュン(私は普段着を着て行く)。
- メモ
- →トゥンジーヒージー。
ヒージャ 伊良皆,比謝,大湾
地名(読谷村比謝)。
ヒージャ ヒチャベー 比謝,村史
{ひじゃしたはや(比謝舌早)}。字民性。比謝の人は早口だとのこと。
ヒージャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,大湾,古堅
山羊〔ヤギ〕。

- 用例
- メーアサ、ヒジャーヌ クサ カイガ イチュタン(毎朝、山羊の草を刈りに行きよった)。
- メモ
- 音1:フィージャー。
ヒージャー 大湾,比謝矼
{ひがは(樋川)}。樋のある井泉。
ヒージャークェー 喜名,親志,座喜味,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,大木,牧原,長田
昆虫。ケラ。

- メモ
- 音2:ヒージャーグェー・ヒージャーチヌクェー・ヒージャーベーベー。類:ンスクェームーカー。山羊の糞の肥やしを積んだ所によくいた。
ヒージャーグェー 高志保
昆虫。ケラ。
- メモ
- →ヒージャークェー。
ヒージャークサ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,大湾
山羊の草。山羊の飼料となる草。
- 用例
- ガッコー イチュル メーニ、メーアサ ヒージャークサ カイガ イチュタン(学校へ行く前に、毎朝山羊の草を刈りに行った)。
ヒージャーグサ 長浜,大湾
{やぎくさ(山羊草)}。植物。カラムシ。苧麻。
- メモ
- 類:ヲゥーベー。山羊のよく食べる草。
ヒージャーグスイ 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間
{やぎぐすり(山羊薬)}。山羊汁を食べて滋養(栄養)を取ること。
- 用例
- チューネー ヒージャージルン ダテーン カリ、ヒージャーグスイ ナトーサ(今日は山羊汁もいっぱい食べて、栄養になったさ〈元気になったさ〉)。
- メモ
- 滋養強壮や、遅い出産を促すために薬になるといって山羊汁を食した。強壮薬として好まれるが、「三年キズもゥンベーイン(化膿する)」と言われるように、傷の治らないうちは食べない方がいいと言われている。
ヒージャージル 喜名,渡慶次,儀間,古堅
料理。山羊汁。
- 用例
- ヒージャージル カミーガ イチュン(山羊汁を食べに行く)。
- メモ
- 山羊を食すと滋養が取れ元気が出るということで、人が大勢集まるイベントなどでよく山羊汁が振る舞われる。沖縄の郷土料理のひとつである。
ヒージャーチヌクェー 古堅
昆虫。ケラ。

- メモ
- →ヒージャークェー。
ヒージャーヒジ 座喜味
山羊髭〔やぎひげ〕。山羊のように顎の下に長く垂れた髭。
ヒージャーベーベー 座喜味
昆虫。ケラ。

- メモ
- →ヒージャークェー。
ヒージャーベーベー 座喜味
植物。イヌビワ。
- メモ
- 葉を山羊がよく食べるのでそう呼んだ。→アンマーチーカー。
ヒージャーマジムン 楚辺
山羊の妖怪。
- 用例
- フルナビゲー ナイネー、アリンカイ バキータンリ、ヒージャーマジムンヨ(古杓子なると、あれに化けよったって、山羊マジムンね)。
ヒージャーヤー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
山羊小屋。
- 用例
- ヒージャーヤーンカイ クヮックトーン(山羊小屋に隠れている)。
ヒージャウーチョー 比謝,大湾
人名。比謝右京。字比謝に伝わる怪力者。
- 用例
- ンカシェー ヒージャヌ ブラクンカイ、ヒージャウーチョーンディル チュヌ メンシェータシガ(昔は比謝の部落に、比謝右京という人がいらっしゃったが)。
- メモ
- 琉球国の正史『球陽』には、尚貞王代(在位1669-1709年)の記事として、比謝村の武士儀間が登場する。儀間は牧場の番を役職としており、薩摩藩の在番使、川上右京が同地を狩りに訪れた際、大きな猪や暴れ馬を素手で取り抑えた。川上は、儀間のその怪力を褒め称え、自身の名「右京」を褒美として与えた。その後儀間右京は出世し、「右京筑登之親雲上(ウキョウチクドゥンペーチン)」と名乗ったとある。
ヒージャバル
{比謝原}。比謝の小字。
ヒージャヤードゥイ 伊良皆
地名(読谷村比謝屋取)。
ヒージャンチュ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
比謝の人。
ヒージラー 渡慶次,儀間
燃えかす。
- 用例
- ヒージラー クンピティ、ヒサ ユーゲーラチ ネーン(燃えかすを踏んで、足を火傷してしまった)。
- メモ
- 音2:ヒージリ。
ヒージリ 楚辺
燃えかす。
- 用例
- ヒージリヤ リッパ チャーシヨー(燃えかすはちゃんと消してよ)。
- メモ
- →ヒージラー。
ヒーソーグヮチ 高志保,比謝
{ひしやうぐわつ(火正月)}。貧乏人が火にあたって正月を迎えること。
- 用例
- アガターヤ ヌーン カムシェー ネーラン、ヒーソーグヮチ サーヤー(私たちは何も食べるのがない、火にあたって正月をしようね)。
ヒーター 楚辺
袖なしの綿入れ。ちゃんちゃんこ。
- 用例
- クーシーカーシー シ チュクテール ヒーター ヤティン、ジコー ヌクハタン(継ぎ接ぎだらけで作った袖なしの綿入れでも、とても温かった)。
- メモ
- →スリチラーウッチャキグヮー。
ヒータイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
兵隊。
- 用例
- ヒータインカイ、イチーヌガーイネー シムシガヤー(兵隊に、行き逃れたらいいのにね)。
- メモ
- 音1:フィータイ。
ヒータイアガイ 座喜味,大湾
兵隊上がり。以前、兵隊だった人。
- 用例
- アンチュターヤヨー、ヒータイアガイ ヤグトゥヨー(あの人達はね、兵隊上がりだからね)。
ヒータイシラビ 喜名,渡慶次,儀間
兵隊調べ。徴兵検査。
- 用例
- ヒータイシラビガ イチル チューラーディチ、チャー シワ ヤタン(徴兵検査がいつくるのかと、いつも心配だった)。
ヒータイヌジン 喜名,渡慶次,儀間
{へいたいのぜに(兵隊の銭)}。恩給。
ヒータタヤン 楚辺
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- メモ
- 音1:ヒタターヤン。→スンクヮンヤミ。
ヒーダニ 座喜味,都屋
火種。
ヒーダマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
火玉。人魂。火事の前兆として見える。
- 用例
- ンカシェー、ヒーダマガ アガイシン ユー ミータンヤー(昔は、火の玉が上がるのもよく見えたね)。
ヒータマガイ 渡慶次,儀間,楚辺
{ひのたまあがり(火の玉上がり)}。人魂。火事の前兆として見える。
- 用例
- マタン ヒータマガイガ アガイタンドー(またも火の玉が上がりよったよ)辺。ヒータマガイヌ アガイネー ソーガーサタンヤー(火の玉が上がると恐かったね)。
- メモ
- ヒータマガイが上がると、その近くで火事が起こるといわれていた。電気のない時代、夜が暮れると真っ暗で、火の玉がよく見えたという。→タマガイ。
ビーチャー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅
哺乳類。ジャコウネズミ。
- 用例
- チカグロー、ハルヲゥティ ビーチャーガ ユー ナチョーン(近頃は、畑でジャコウネズミがよく鳴いている)。ビーチャーガ ナチネー イークトゥ アサ(ジャコウネズミが鳴くといいことがあるよ)。
- メモ
- チンチンという鳴き声は※ジン(銭)が入ってくると言われ喜ばれたが、ピチピチピチと鳴けば※クチグトゥ(口論)がある※ヤナナチ(変な鳴き方)と言われ、災いがあるのではと恐れられた。ジャコウネズミが※ジュークーエー(尾をくわえて数珠つなぎ)して歩いたり、家の床に上がると厄で、※ユタや※シムチヌヤーに行かなければならないと言われていた。
ビーチャーカジャ 座喜味,大湾
ジャコウネズミの臭い。
ヒーテーチキヤー 座喜味
焚き付け。薪などに火を付けるために用いる燃えやすいもの。
ヒートゥ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,大湾
哺乳類。イルカ。
- 用例
- ヒートゥヌ シシヤ、チーヌ マンドーン(イルカの肉は、血が多い)。
ヒートゥイ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,古堅
煙草盆。

- メモ
- →タバクブン。
ヒートゥイ 楚辺
日取り。祝い事や法事などの日取りを決めること。
- 用例
- アンマーヤ、ニービチヌ ヒートゥインカイ イクタン(母は、結婚式の日取りに行った)。
- メモ
- 類:ヒドゥイ。巫女や書物で占う人に占ってもらって日取りをすることが多い。
ヒートゥートゥー 瀬名波,古堅,大木
のんきな性格の人。返事がないこと。
- 用例
- チュヌ ジノー カトーティ ヒートゥートゥー ソーン(人のお金を借りておいて、何も言ってこない)。
ヒートゥヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾,古堅
煙草盆。

- 用例
- タンメー ヒートゥヤーヤ、マーマカチョーキヨー(おじいさんの煙草盆は、ちゃんと片づけておきなさいよ)。
- メモ
- →タバクブン。
ヒーナシ 喜名,渡慶次,儀間,比謝矼
{ひなし(日無し)}。特に日を選ばないこと。
- メモ
- 一般に何かを行うにあたって吉日を選ぶが、旧七月七日の七夕は位牌や仏具の取り替え、遺骨の移動などを行ってよいとされている。
ヒーヌクミダムン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
出産後火で温まるための薪。
- 用例
- ナー ナシヂチン チカユトールムン、ヒーヌクミダムヌン シコーリワル ナインレー(もう出産も近づいているから、ヒーヌクミダムンも準備しないといけないよ)。
- メモ
- 妊娠8か月頃になると、夫が山から木を切り倒して来て、出産後に地炉で温まるためのヒーヌクミダムンを準備した。→クヮナシダムン。
ヒーバー 座喜味,比謝矼,牧原,長田
爬虫類。ガラスヒバァ。ナミヘビ科。
- 用例
- ヒーバーグヮーリチ、クーテー ヘビグヮーガ クェーヌ ミーンカイ ユー ヰチョータン(ヒーバーグヮーといって、小さいヘビが堆肥の間によくいた)。
ヒーバーシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼
火箸。
- 用例
- ウマンカイ アヌ ヒーバーシ ネーレー(そこにある火箸をよこしなさい)。
- メモ
- 鉄製の細くて長い物で、火のついた木炭などを挟むのに使う。
ヒーバーチ 渡慶次,儀間,長浜
火鉢。火箱。
- 用例
- ヒーサイニ ヒーバーチ メー ナシーネー、ゥンジチーブコー ネーンサ(寒いときに火鉢を前にすると、動きたくないよ)。
- メモ
- 類:ヒバク。木製でテーブル兼用として使った。中央付近に鉄製の火箱があり、暖を取ったりお茶を沸かしたりした。
ヒーバーバー 喜名,渡慶次,儀間
火が激しく燃えている様。
- 用例
- ヒーバーバー メートーシガ、チケー ネーニ(火が激しく燃えているが、大丈夫ねぇ)。
ヒーバタラキ 楚辺
{ひばたらき(火働き)}。出火時の消火にあたること。
- 用例
- クヮジ ゥンジーネー、ムルシ ヒーバタラキ スタン(火事になると、全員で消火にあたった)。
ヒーハン 楚辺
{ひえさ(冷えさ)}。寒い。
- 用例
- トーン ヤンリコーコー シ ヒーハンヤー(戸もあちこち壊れて寒いね)。
- メモ
- →音1:ヒーサン。
ビービー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
幼児語。肉。
- 用例
- ビービーヤ カマサンケー(肉は食べさせるな)。
ピーピーカーカー 喜名,渡慶次,儀間
極貧な様。
- 用例
- アンシ ピーピーカーカー ヤタルムン、ナマネー イェーキ ソーサ(あんなに貧乏だったのに、今では裕福になっているさ)。
ビービーギー 喜名,渡慶次,儀間
植物。ガジマル。
- 用例
- ビービーギーヌ フヮーシ ボージグヮー チュクイタン(ガジマルの葉で帽子を作っていた)。
ヒーヒーグヮー 渡慶次,儀間,古堅
口笛。
- 用例
- ヒーヒーグヮー フチュン(口笛を吹く)。トゥーサカラ ヒーヒーグヮーヌ チカリーサ(遠くから口笛が聞こえるさ)。
ビービーグヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
草笛。
- 用例
- ダー、タンメーガ ビービーグヮー チュクティ トゥラサ(どれ、おじいさんが草笛を作ってあげよう)。
- メモ
- ガジマルの葉先から内側に巻いて、口に当たる部分を少しだけ切り、息を吹きかけると音が出る。
ビービーグヮー 渡慶次,儀間,大湾
大腸。主に食用の豚の大腸。
- 用例
- ビービーグヮー イッティ、シームン チュクイン(豚の大腸を入れて、吸い物を作る)。
- メモ
- 音2:ビービーワータ。管状の形がビービーグヮー(草笛)と似ていることからそういわれた。
ピーピーグヮー 座喜味,大湾
鳥の雛〔ひな〕。
- メモ
- 孵化〔ふか〕してすぐ、親に抱かれている時期のひよこ。
ヒーヒートゥー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
のんきな性格の人。返事がないこと。
- 用例
- イクケーン イェージシン、チャー ヒーヒートゥー ヌーリチン ネーン(何回合図しても、いつも返事がなく何のこともない)。
ビービーワータ 大湾
大腸。主に食用の豚の大腸。
- メモ
- →ビービーグヮー。
ヒーヒヤー 古堅
屁こき。屁ひり。
- 用例
- ヒービカーン ヒール チュンカイ ヒーヒヤーディ イーサ(屁ばかりこく人に屁ひりと言うよ)。
- メモ
- 音1:ヒーヒラー。
ヒーヒラー 親志,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼
屁こき。屁ひり。
- 用例
- ウヌ ワラビヌ ヒーヒラー ヤシヨ(その子どもの屁こきなことよ)。ヰナグングヮヌ ヒーヒラー ナタグトゥ(娘が屁ひりなったから)。
- メモ
- 音1:ヒーヒヤー。
ヒーフチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
火吹き。火を吹きおこす道具。火吹き竹。
- 用例
- ヒーフチャー チカイネー、ウビジ テーチカイサ(火吹きを使うと、直ぐに火がつくよ)。
- メモ
- 竹製の火吹きで火おこしをした。
ヒーマーチ 長浜,楚辺
火の用心の御願。火難防止祈願。
- メモ
- →カママーイ。
ヒーマーチヌウガン 儀間,長浜
火の用心の御願。火難防止祈願。
- メモ
- 長浜では、旧10月初壬〔みずのえ〕の日に、角々のグジューゥンーメー(49歳のお爺さん)たちが各家庭を廻ってヒヌカンに御願をした。→カママーイ。
ヒームサー 波平,渡慶次,儀間
昆虫。甘藷の害虫。アリモドキゾウムシ。イモの中に入る虫。
- メモ
- →イリムシ。
ヒーメーサー 伊良皆
共同製糖時の火回りの係。
ピーヤーカーヤー 喜名,渡慶次,儀間,長浜
子どもたちが何かとうるさくしている様。
- 用例
- ワランチャー シグニン、ピーヤーカーヤー シーガーチー ソーティ ハイタサ(子どもたちを4、5人も、ピーヤーカーヤーしながら連れて行きよったよ)。
ピーヤーグヮー 座喜味
鳥の雛〔ひな〕。ひよこ。
- メモ
- ①音2:ピーヨーグヮー。
ピーヨーグヮー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
①鳥の雛〔ひな〕。ひよこ。②幼い子。
- 用例
- ②ピーヨーグヮー イクタイン ソートータン(幼い子を何人も連れていた)。
- メモ
- ①→ピーヤーグヮー。
ピーヨーピーヨー 喜名,渡慶次,儀間
複数人引き連れている様。
- 用例
- ピーヨーピーヨー ッシ ワランチャー ソーティ アッチョータン(何人も子どもを連れて歩いていた)。
ヒーラ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
農具。へら。

- 用例
- ヒーラシ ナーヌ クサ ハライン(ヘラで庭の草を払う)。
- メモ
- 音1:フィーラ。畑の草を払ったりする時に使う道具で、鉄製の刃に木製の柄がついているもの。片手用で植え付けや草刈りなどに使う。
ヒーラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
南京虫。ごきぶり。油虫。
- 用例
- ヒーサヌ トゥクマンカイヤ、ヒーラーン ゥンジランディ(寒い所には、ごきぶりも出ないんだって)。
- メモ
- →トービーラー。
ビーラー 座喜味,長浜,大木,長田
ひ弱な人。弱体。病弱。
- 用例
- ビーラーヤ、ナー ヤコー タタン(ひ弱な人は、もう役には立たない)。ビーラー ナティ(虚弱で)。
- メモ
- 音1:ビールー。類:ヤフヮラー・ヤファラムン。
ヒーラチヤン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
しみるような痛み。ひりひりする痛み。
- 用例
- ティーヌ カーガ ハギティ ヒーラチヤン スン(手の皮が剥けて染みるように痛い)。
- メモ
- →スンクヮンヤン。
ヒーラチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
疼〔うず〕く。ヒリヒリ痛むこと。
- 用例
- カジョーラーヤ、スー ナシーネー ヒーラチ、ノーイン(蕁麻疹は、酢を塗りつけるとヒリヒリして治る)。シリキジンカイ アカチンキ ナシーネー、ヒーラチュンドー(すり傷に赤チンを塗ると、ヒリヒリ痛むよ)。
- メモ
- 傷ややけどなどがひりひり痛む。
ピーリンパーラン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
大声で話している様。
- 用例
- ヒッチーナーン ピーリンパーラン ユンタク ソーサ(一日中も大声でおしゃべりしているさ)。アンシ ユールン ピーリンパーラン ッシ(あんなして夜も大声で話して)。
ヒールー 伊良皆
伊良皆の小地名。
- メモ
- 伊良皆部落の入り口、58号線の側にあったアシビナーのこと。
ヒールー 古堅
{ほいろ(焙炉)}。手炙り用の小さい火鉢。
- 用例
- ンカシヤ ヒールー ヌーヌーンチン アテーグトゥ(昔は小さな火鉢などもあったから)。
ビールー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ひ弱な人。弱体。病弱。
- 用例
- ムヌン ウホーク カマンネー、ビールー ナインドー(ご飯もたくさん食べないと、体が弱くなるよ)。
- メモ
- →音1:ビーラー。
ヒールームイグヮー
地名(伊良皆の小地名)。
- メモ
- 類:ヒール-モー。一里塚のこと。単にムイグヮーとも呼んだ。
ヒールーモー 大湾
地名(伊良皆の小地名)。
- メモ
- 類:ヒールームイグヮー。ガジマルの大木が2本あり、ガジマルの西側と、10~20メートルほど離れた2か所に一里塚があった。
ビールーングヮ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,古堅
虚弱児。幼児期に体が弱く、病気ばかりしている子どものこと。
- 用例
- グナサイネー ビールーングヮ ヤタルムン、ナマネー アンシ ガンジュームン ナトーサ(小さい頃は虚弱児だったのに、今ではあんなに頑丈者になっているさ)。
ヒーン 比謝,牧原
経る。
- 用例
- ニン ヒトール ハブ(何年も経ったハブ)。
- メモ
- 音1:フィーン。
ヒーン 大木
ひる。体外へ出す。
- 用例
- イャー ヒー ヒリガターネー ヒサヌ アドゥ クミンキヨー(あなたはおならが出そうになったら、踵を〈お尻に〉押し込みなさいよ)。
ビーン(~ビーン) 儀間,大湾,比謝矼,長田
~です。~ます。
- 用例
- ウンジュガ ウカジ ヤイビーン(貴方のお陰です)。ワー ヲゥジャサー ナトーイビーンドー(あの方は私のおじになっていますよ)。
- メモ
- 話し相手に対する丁寧の敬語。
ビカージ(~ビカージ) 座喜味
~ばかり。~だけ。
- 用例
- アリビカージ ヒッチー チカティ(あの人だけしょっちゅう使って)。
- メモ
- 音2:~ビカーン・~ビケー・~ビケージ・~ビケーン。
ビカーン(~ビカーン) 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
~ばかり。~だけ。
- 用例
- サキビカーン ヌリン シクチヌ ナイミ(酒ばかり飲んでいても仕事ができるか)。
- メモ
- →~ビカージ。
ヒカイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
光る。
- 用例
- ミガチャレー ピカナイ ヒカトーン(磨いたらピカピカに光っている)。否:ヒカラン(光らない)過:ヒカタン(光った)継:ヒカトーン(光っている)。
- メモ
- 音1:ヒチャイン。
ヒガサンチジ 親志
地名(恩納村比留の小地名)。
- メモ
- 旅立つ人を見送る野原。
ヒカットゥ 渡慶次,儀間,大木
しかと。しっかりと。ちゃんと。
- 用例
- ウレー ヒカットー ワカランサー(それはちゃんとは分からないなあ)。
- メモ
- 音1:シカットゥ・シカトゥ。
ピカナイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ピカピカと光る様。
- 用例
- ガラス ミガチャレー ピカナイ ソーン(ガラスを磨いたらピカピカに光っている)。
- メモ
- 音1:ピチャナイ。類:ピッチャナイ・ピチャピチャ。
ヒカマ 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
午後。昼間。
- 用例
- ヒカマカラ ウキティ イクタン(昼間から起きて行った)。
- メモ
- →音1:シカマ。
ヒカマミジ 渡慶次,儀間
旧7月七夕から15日迄、仏壇に供える水。
- 用例
- ヒカマミジヤ、ウンケーカラ ウークイマディ ウサギンドー(昼間水は、ウンケーからウークイまで供えるよ)。
- メモ
- 音1:ヒルマミジ。
ヒカマモチ 長浜
旧盆のウンケーの昼間に供える団子。
- メモ
- →ウンケーダーグ。
ヒカヤービンビン 楚辺
昆虫。蛍。
- 用例
- ヒカヤービンビン、サタヤヌ クシンジ マカヤヌ ハナ クヮティ ウティンソーリ(ホタルよ、砂糖屋の後ろでマカヤの花を食べて落ちますように)。
- メモ
- →ジーナー。
ヒガン 喜名,長浜
彼岸。
- メモ
- 音1:ヒンガン。墓へは行かず仏前で拝する。彼岸はグソーヌワタクシ(私事祭)だという。
ヒキ 楚辺
姻戚〔いんせき〕。婚姻による血縁関係のない親戚。
ヒギ 楚辺
髭〔ひげ〕。
- 用例
- チュヌ ヤーカイ イキーネー、ヒギン スティカラ イケー(人の家に行く時には、髭も剃ってから行きなさい)。
- メモ
- 音1:ヒジ。
ヒキーン ①座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,古堅,大木②古堅,大木
①供える。②据える。
- 用例
- ①ヒヌカヌンカイ ミジ ヒキーン(火の神に水を供える)。否:ヒキラン(供えない)希:ヒキーブサン(供えたい)過:ヒキタン(供えた)継:ヒキトーン(供えている)。
- メモ
- →音1:シキーン。
ヒキナイン 楚辺
退く。
- 用例
- ンチャグトゥ ウヌ フトゥキヌ ヒキナティヨー、ドゥークル ヒキナティテー ティーン カカランヨーイ(見たらその仏が退いてね、ひとりでに退いてね、〈人の〉手もかからずに)。
- メモ
- 音1:ヒチナイン。→シンチュン。
ヒキナスン 楚辺
取り置きする。傍に確保しておく。
- 用例
- ナーマ ハジェー ネーン ブノー、クチャナカイ ヒキナスン(まだ配ってない分は、裏座に取って置く)。否:ヒキナサン(取り置きする)希:ヒキナシーブサン(取り置きたい)過:ヒキナチャン(取り置いた)継:ヒキナチョーン(取り置いている)。
- メモ
- 音1:ヒチナスン。
ヒキヒキ 楚辺
引き引き。引っ張っている様。
- 用例
- チンヌ スス クーヤーニ ヒキヒキ ヒチャグトゥ(着物の裾を咥えて引っ張たりしたので)。
ヒキワカスン 楚辺
引き分ける。間引くこと。
- 用例
- ヤシェー ヒキワカスンディチ、ハルカイ ハイタン(野菜を間引きするといって、畑に行った)。否:ヒキワカサン(間引きしない)希:ヒキワカシーブハン(間引きしたい)過:ヒキワカチャン(間引いた)継:ヒキワカチョーン(間引いている)。
- メモ
- 音1:ヒチワカスン。
ヒグイ 楚辺
冷え。体が冷えること。
- 用例
- アミカイ ンリーネー ヒグイ イーンドー(雨に濡れると体が冷えるよ)。
- メモ
- 音1:ヒジュイ。
ヒクサン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,渡慶次,儀間,宇座,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
低い。
- 用例
- アヒーヤ ワンヤカ フロー ヒクサン(兄さんは私より背が低い)。
- メモ
- 音1:ヒクハン。対:タカサン・タカハン(高い)。
ヒクッテン 古堅
低く。
- 用例
- ヒクッテングヮー チュクティ(低く作って)。
ヒグッテン 楚辺
冷え冷えと。
- 用例
- アミフイアトゥ ナティ、ヒグッテン ソールヤー(雨降り後で、冷え冷えとしているね)。
- メモ
- 音1:ヒジュッテン。
ヒクハン 波平,高志保,瀬名波,長浜,楚辺
低い。
- 用例
- ワッター ヤーヌ イシガチェー イッペー ヒクハン(私たちの家の石垣はとても低い)。
- メモ
- →音1:ヒクサン。
ヒグルカジ 楚辺
冷たい風。冷風。
- 用例
- ハシルグチヤ ヒグルカジヌ フチ、シラハンヤー(戸口は冷たい風が吹いて、涼しいね)。
- メモ
- 音1:ヒジュルカジ。対:アチカジ(熱風)。
ヒグルカンジャー 楚辺
寒々としている様。ひっそりと静まり返っていること。
- 用例
- ターン ヤーカイ ヲゥラングトゥ、ヤーヌ ウチヤ ヒグルカンジャー ソーン(誰も家に居ないから、家の中は冷え冷えとしている)。
- メモ
- 音1:ヒジュルカンジャー。
ヒグルグヮンス 楚辺
{ひえがんそ(冷え元祖)}。跡継ぎがいない仏壇。
- 用例
- クヮン タイミッチャイナール ナスグトゥ、ヒグルグヮンスン マンドーサ(子どもも2、3人しか産まないから、跡継ぎがない仏壇も多いさ)。
- メモ
- 音1:ヒジュルグヮンス。
ヒグルナービナクー 楚辺
鍋の修理屋。鋳〔い〕掛け屋。鉄板に開いた穴をネジで止めて、にわか修理すること。
- 用例
- ヒグルナービナクーガ チーネー イェージ シーヨーヤー(鍋の修理屋がきたら、合図しなさいよ)。
- メモ
- 音1:ヒジュルナービナクー。戦後出現した鍋の修理方で、鞴〔ふいご〕を使わないのでヒジュル(冷たい)と言われた。→ナービナクー。
ヒグルハン 楚辺
冷たい。
- 用例
- カーラヌ ミジヤ ヒグルハヌ、イッペー イーヤンベー ヤン(川の水は冷たくて、とても気持ちいい)。
- メモ
- 音1:ヒジュルサン。対:アチサン・アチハン・ヌクサン・フクヮハン(温かい)。
ヒグルミジ 楚辺
冷たい水。冷水。
- 用例
- ヌーリー カーキトーニヌ、ヒグルミジヌ マーサヨー(喉が渇いている時の、冷たい水の美味しいことよ)。
- メモ
- 音1:ヒジュルミジ。
ビケー(~ビケー) 渡具知,古堅,大木
~ばかり。~だけ。
- 用例
- クーブビケー(昆布ばかり)。4、5チンビケーガ ヤラ(4、5斤ほどだったのか)。
- メモ
- →~ビカージ。
ビケーイ(~ビケーイ) 大木
~ばかり。~だけ。
- 用例
- カーギビケーイ シダチ、ヤーヌクトー サン(化粧ばかりして家のことはしない)。
- メモ
- →ビカージ。
ビケージ(~ビケージ) 座喜味,渡具知
~ばかり。~だけ。
- 用例
- カレーンチャシガヨ、ヌガ ムル フーニビケージル ヤグトゥヨ(食べてはみたけどね、なんで、ほとんど骨ばかりだからね)。タバクビケージ フチ(煙草ばかり吹いて)。
- メモ
- →~ビカージ。
ビケーン(~ビケーン) 儀間,楚辺,古堅
~ばかり。~だけ。
- 用例
- ニンカラニンジュー シクチビケーン(年がら年中仕事ばかり)。
- メモ
- →ビカージ。
ヒコーイン 高志保,渡慶次,儀間,楚辺
準備する。支度する。身支度する。
- 用例
- スージヌ クヮッチー ヒコーイン(お祝いのご馳走を準備する)。
- メモ
- →音1:シコーイン。
ヒサ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①足。②助数詞。~足〔あし〕。~歩。
- 用例
- ①ヒサヌ ミーハジミーヤ、ユッチャラユッチャラ マーカイガ トーリーラー ワカラン(赤子の歩き始めは、ヨタヨタとどこに倒れるのか分からない)。ヒサ アラティカラ ヤーヌウチカイ イレー(足を洗ってから家の中に入りなさい)。ヒサヌ ヘーサン(足が速い)。
- メモ
- ①音1:フィサ。→ッサ。②歩数を数える助数詞。チュヒサ(ひと足)、タヒサ(ふた足)と数える。
ヒサイービ 座喜味,大湾
足の指。
ヒサカキエー 喜名
子どもの遊び。足相撲。
- メモ
- 二人で座って、お互いの足を掛け合って遊ぶ。
ヒサカタ 喜名,渡慶次,儀間
足形。足跡。
- 用例
- ターガ ヤーヌ ウチカイ カラヒサーシ イッチャガヤー、ヒサカタヌ イッチョーン(誰が家の中に裸足で入ったのかな、足跡が入っている)。
ヒサギーン 喜名,渡慶次,儀間,比謝
引っ提げる。さげて持つ。持ち上げる。
- 用例
- ターチヌティーンカイ ニムチ ヒサギーン(両手に荷物を引っ提げる)。否:ヒサギラン(引っ提げない)希:ヒサギーブサン(引っ提げたい)過:ヒサギタン(引っ提げた)継:ヒサギトーン(引っ提げている)。
- メモ
- 音1:ヒサギユン。
ヒサギユン 比謝
引っ提げる。さげて持つ。持ち上げる。
- 用例
- フツーヌ チュノー、ターチヌ ティーシン ヒサギユーサン アタイヌ タバクブン(普通の人では、両手でも持ち上げれないくらいの煙草盆)。
- メモ
- 音1:ヒサギーン。
ヒサグーフ 座喜味,大湾
くるぶし。
ヒサクドーン 大湾
しびれる。
ヒサクビ 座喜味,伊良皆,牧原
足首。
- メモ
- 音1:ヒサヌクビ。
ヒサクムン 大湾
あぐらをかく。
ヒサゲットー 伊良皆,大湾
子どもの遊び。片足ずもう。
- メモ
- →カーター。
ヒサシリシリ 喜名,渡慶次,儀間
足を摺り寄せて来る様。
- 用例
- ヒサシリシリ シ、チャー タックヮイ ヤサ(足を摺り寄せてきて、ずっとくっついているさ)。
ヒサダーカー 座喜味,大湾,古堅
つま先立ち。背伸び。
- 用例
- ヒサダーカー スン(つま先立ちする)。
- メモ
- 音1:ヒサダカー。
ヒサダカー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
つま先立ち。背伸び。
- 用例
- ヒサダカー シン ジョーイ トゥドゥカンタン(背伸びしても絶対に届かなかった)。
- メモ
- 音1:ヒサダーカー。
ヒサナー 大湾
足の甲。
- メモ
- 音1:フィサナー。音2:ヒサンラ・ヒサビラ。
ヒサヌカー 座喜味,渡慶次,儀間,長浜
足の裏の皮。
- 用例
- ルゲーティ、ヒサヌカー シリハジ ネーン(転んで、足の裏皮をすりむいてしまった)。
ヒサヌクビ 牧原
足首。
- メモ
- 音1:ヒサクビ。
ヒサヌソー 喜名,渡慶次,儀間
足の感覚。
- 用例
- ヒサヌソーン ネーンル アラー、チュヌ サバ クリ ハチョーサ(足の感覚もないのか、人の草履を履いて行っているさ)。
ヒサヌワタ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,牧原
足の裏。
- 用例
- ヒサヌワタヌ マックール シ ユグリトーン(足の裏が真っ黒くして汚れている)。
- メモ
- 音1:フィサヌワタ。
ヒサヌワリ 渡慶次,儀間
踵のひび割れ。あかぎれ。
- 用例
- ヒーサイネー ヒサヌワリヌ ヤムタン(寒い時には踵のあかぎれが痛かった)。
- メモ
- 類:ユーギリ・ユンジリ。
ヒサハゴーサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾
足を踏み入れるのを躊躇する。
- 用例
- ソージカチン サッテー ネーン、ヒサハゴーサ(掃除もされてなくて、足を入れるのに躊躇する)。
- メモ
- 草むらなどの足元が見えないところに入る際に、蛇や糞などを踏むことを怖がったり、汚い家に入る時にも言った。
ヒサビラ 高志保
足の甲。
- メモ
- →ヒサナー。
ヒサブタ 伊良皆,長浜
フィラリア症で異常に足がふくらんでいる状態。象皮病。
- メモ
- →カタヒサブッター。
ヒサブッター 座喜味,渡慶次,儀間,大湾
フィラリア症で異常に足がふくらんでいる状態。象皮病。
- 用例
- クサフリール カカタラー ヒサブッター ナトーン(フィラリアに罹ったのか足が膨らんでいる)。
- メモ
- →カタヒサブッター。
ヒサブッチョー 座喜味
足が太くて頑丈なことや人。
- 用例
- タークナーサーヌ ヒサブッチョー(田を耕す人は足が太くて頑丈だ)。
ヒサブニ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾
①足の骨。②豚足。
- 用例
- ①ヒサブニ ヲゥーティ ネーン(足の骨を折ってしまった)。②ヒサブニヤ ナゲー ニークミヨー(豚足は長いこと煮込みなさいよ)。
- メモ
- ②→ウヮーヌヒサ。
ヒサマンクー 楚辺
正座。
- 用例
- ヤナクトゥ シーネー、シンシーンカイ ヒサマンクー シミラリータン(悪いことをしたら、先生に正座させられた)。
- メモ
- 音1:ヒサマンチュー・フィサマンチュー。→チンシメーギー。
ヒサマンチ 座喜味,渡具知,大湾,古堅,大木
正座。
- 用例
- ヒサマンチ カキーン(正座する)。
- メモ
- →チンシメーギー。
ヒサマンチュー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾
正座。ひざまずき。
- 用例
- ヒサマンチュー ソータレー、ヒサヌ ヒラクローン(正座していたら、足がしびれている)。チュヌ ヤーンカイ イチネー、ヒサマンチュー シーワル ヤンドー(人の家では、正座するものだよ)。
- メモ
- 音1:ヒサマンクー・フィサマンチュー。→チンシメーギー。
ヒサムジュムジュー 喜名,渡慶次,儀間
足がむずむずする様。
- 用例
- グミヌ マンリ ヒサムジュムジュー スン(ゴミが多くて足がむずむずする)。
ヒサンラ 楚辺
足の甲。
- 用例
- ヒサンランカイ ニーブターヌ ゥンジトーン(足の甲におできができている)。
- メモ
- →ヒサナー。
ヒジ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
ひげ。髭。
- 用例
- ヒジン ヌビトーシガ、カンスイヌル ネーンレー(髭も伸びているが、カミソリがないんだよ)。
- メモ
- 音1:ヒギ。
ヒジ 喜名,親志,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
肘。
- 用例
- ヒジサーニ ウッチーネー ヤミル スルヨー(肘で打ったら痛いんだよ)。
- メモ
- 類:ヒジゲー。
ヒジガーキー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
肩肘。頬杖〔ほおづえ〕。
- 用例
- ヒジガーキー シ カタグヮー チキトーン(頬杖をついてかっこつけている)。
- メモ
- →カタヒギガーキー。
ヒジグサン 楚辺
{ひじつゑ(肘杖)}。肩肘。頬杖〔ほおづゑ〕。
- メモ
- →カタヒギガーキー。
ヒシクミアイク 伊良皆
漁法。川で行う網代〔あじろ〕漁法。
- メモ
- 川の流れに沿って竹で囲み、獲物の通り道を作り、アイクバーキに誘い込んで獲物を捕る方法。→ウチクミアイク。
ヒジゲー 大湾
肘。
- メモ
- →ヒジ。
ヒジチ 大木
杼〔ひ〕。機織り器具のひとつ。
- メモ
- 音1:フィジチ。
ヒシディーバル
{菱良原}。座喜味の小字。
ヒシビシートゥ 喜名,渡慶次,儀間
薄めに。薄く。
- 用例
- シシェー カミーヤッサヌ グトゥ、ヒシビシートゥ チリヨー(肉は食べやすいように、薄く切りなさいよ)。
- メモ
- 対:アチアチートゥ(厚めに)。
ヒジボーボー 喜名,渡慶次,儀間
髭ぼうぼう。髭もじゃ。
- 用例
- ヒジボーボー ッシ チラン ミーラン(髭ぼうぼうで顔も見えない)。
ヒジマー 古堅
髭の濃い人。髭が伸びている人。
- メモ
- 音1:ヒジモー。
ヒジミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
片付ける。
- 用例
- ヘークナー ゥンジ、ヒジミティ クー(早く行って、片付けて来よう)。チカティ ウワタシェー、アサギンカイ ヒジミーン(使って終わったのは、離れに片付ける)。否:ヒジミラン(片付けない)希:ヒジミーブサン(片付けたい)過:ヒジミタン(片付けた)継:ヒジミトーン(片付けている)。
- メモ
- 音1:シジミーン。→カタヂキーン。
ヒジメー 伊良皆,波平,大木,長田
植物。稲の品種名。在来種の米。
- メモ
- 在来種米で、1935年頃まで栽培されていた。草丈が高く籾に芒〔のぎ〕があり、芒の色によって赤ヒジ-、白〔シル〕ヒジ-、コージャー(斑模様)などと呼んでいた。→アカヒジー・シルヒジー。
ヒジモー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
髭の濃い人。髭が伸びている人。
- 用例
- ヒジモー ナトーシガ、ヒジ スインレー サン(髭も伸びているが、髭を剃ろうとしない)。
- メモ
- 音1:ヒジマー。
ヒジャイ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
左。
- 用例
- ワンネー ヒジャイカラ マーイサ(私は左から回るよ)。ヒジャイヌ チヌンカイヤ チョーバン クンチ(左の角には京判をくくって)。
- メモ
- 音1:フィジャイ。対:ニジリ(右)。
ヒジャイウチャーシー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
左前。着物を左前に着ること。
- 用例
- ヒジャイウチャーシー、シーネー フージェー ネーンドー(着物を左前にして着ると、みっともないよ)。
ヒジャイグムン 座喜味,大湾
左御紋〔ひだりごもん〕。左三つ巴。琉球王家の紋章。
ヒジャイナー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
左縄。左撚りにした縄。魔除けの道具。
- 用例
- クヮナシーニン ウラジャンカイ、ヒジャイナー ハイタン(出産の時にも、裏座に左縄を張っていた)。
- メモ
- 音1:ヒジャイネー・ヒジャイネーンナ・ヒジャイノーイ。綱は通常右手を上にして綯うが、その逆に左手を上に右手を下にして綯った縄で魔除けと厄払いの効力があるといわれ、産室にも下げた。
ヒジャイヌーリー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
音痴。音程はずれ。
- 用例
- ヒジャイヌーリー ヤティン シムグトゥ、ティーチェー ウタレーワ(音痴でもいいから、一曲歌いなさい)。
ヒジャイネー 伊良皆,高志保,長浜,大湾
左縄。左撚りにした縄。魔除けの道具。
- メモ
- →音1:ヒジャイナー。
ヒジャイネーンナ 瀬名波,渡具知,大湾
左縄。左撚りにした縄。魔除けの道具。
- メモ
- →ヒジャイナー。
ヒジャイノーイ 座喜味
左縄。左撚りに綯うこと。
- 用例
- チナグヮー ヒジャイノーイ スン(綱を左撚りにする)。
- メモ
- →ヒジャイナー。
ヒジャイマチ 長浜
左巻き。
ヒジャイマチャー 座喜味
左巻きの旋毛〔つむじ〕、またその人。
ヒジャイミグイ 座喜味
{ひだりめぐり(左巡り)}。左回り。左前。順調にいっていないこと。順当ではないこと。
- 用例
- ウレー、ヒジャイミグイ ソーンドー(それは、順調にいってないよ)。
ヒジャイムティー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
左側。
- 用例
- ヒジャイムティーカラ イチーネー チカササ(左側から行くと近いよ)。
ヒジャイリッコー 座喜味,大湾,牧原
左利き。
- メモ
- 類:ヒジャヤー・ヒジャヤーリッコー。
ヒジャガー 古堅
川の名称。比謝川。
ヒジャガーイチゴー 楚辺
植物。甘藷の品種名。
ヒジャバシ 大湾,比謝矼
地名(読谷村比謝矼)。
ヒジャバシバル
{比謝矼原}。比謝矼の小字。
ヒジャバシンチュ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
比謝矼の人。
ヒジャバル
{比嘉原}。牧原の小字。
ヒジャミーン 瀬名波
隔てる。
- 用例
- ミチドゥ ヒジャミトーン(道を隔てている)。
- メモ
- シマクトゥバは道を隔てると変わると言われている。
ヒジャヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,比謝矼
左利き。
- 用例
- ワッター チョーデーヤ ムル ヒジャヤー ヤン(私の兄弟は全員左利きだ)。
- メモ
- →ヒジャイリッコー。
ヒジャヤーリッコー 楚辺
左利き。
- 用例
- ヒジャヤーリッコー ヤティン ノーサンティン シムン(左利きでも直さなくてもいい)。
- メモ
- →ヒジャイリッコー。
ヒジャルー 渡慶次,儀間
不器用。
- 用例
- アレー ヒジャルー ヤグトゥ、チャー シクチェー ニーサン(彼は不器用だから、いつも仕事が遅い)。
- メモ
- →ティーグファー。
ヒジュイ 喜名,渡慶次,儀間
体が冷えること。冷え。
- 用例
- クヮ ナチ チャーキ アミンレーンカイ ンリーネー、ヒジュイ イーンドー(子どもを産んで直に雨にでも濡れたら、体が冷えるよ〈冷えて体調を悪くするよ〉)。
- メモ
- 音1:ヒグイ。
ヒジュイオーイ 楚辺
寒い様。冷え込む様。
- 用例
- イャーヤ カーラカラ ヒジュイオーイ シーヨーンチ(おまえは川から寒い思いをしなさいよ〈寒さして暮らしなさい〉と言った)。
ヒジュイン 喜名,渡慶次,儀間
冷える。
- 用例
- アミ フイネー ヒジュインドー(雨が降ると冷えるよ)。カジ ヒチーネー デージ ヤグトゥ ヒジュランキヨー(風邪をひいたら大変だから、冷えるなよ)。
- メモ
- 対:ヌクタマイン(温まる)。
ヒジュー 喜名,渡慶次,儀間
いつも。ずっと。
- 用例
- ヒジュー、ヒージャーヌ クサカヤービカーン シミラッタン(いつも、山羊の草刈りばかりさせられた)。
- メモ
- →イチグ。
ヒジュッテン 喜名,渡慶次,儀間
冷え冷えと。
- 用例
- カーラヌ スバヤ ヒジュッテン ソーン(川の側は冷え冷えとしている)。
- メモ
- 音1:ヒグッテン。
ビジュル 座喜味,渡具知,大湾
{びんづる(賓頭盧)}。霊石。拝所。
- メモ
- 県内各所にある拝所で、多くは霊石が拝する対象となっている。賓頭盧が由来と考えられている。村内では大湾、古堅、渡具知で拝されている。大湾では、子宝祈願のため山田からビジュルをウンチケー(お迎え)して、「双子でもいいので授けてください」と拝んだら双子が生まれたので、この神はマササミシェーン(霊力高い)と言われ、その霊石は今でも大湾のニーヤ(根家)で祀られている。
ヒジュルアシ 喜名,渡慶次,儀間
冷や汗。
- 用例
- ヒジュルアシ ハトーシガ、アンマサー ネーニ(冷や汗をかいているが、気分は悪くないねぇ)。
ヒジュルー 喜名,渡慶次,儀間
①冷たい人。②冷たいもの。
- 用例
- ①アレー ヒジュルー ナティ、イェーサチン サンサ(彼は冷たい人で、挨拶もしないさ)。②アチサグトゥ ヒジュルーンデー ヌマナ(暑いから冷たいものでも飲もう)。
ヒジュルカジ 喜名,渡慶次,儀間
冷たい風。冷風。
- 用例
- キーヌ シチャーヤ、ヒジュルカジヌ ッチ スガリーンドー(木の下は、冷たい風がきて涼しいよ)。
- メモ
- →音1:ヒグルカジ。
ヒジュルカンジャー 喜名,渡慶次,儀間
寒々としている様。ひっそりと静まり返っている様。
- 用例
- ウッサヌ ワランチャーガ ヲゥタルムン、ムル ヤータッチ ヒジュルカンジャー ソーン(たくさんの子どもたちがいたのに、みんな分家して寒々としている)。
- メモ
- 音1:ヒグルカンジャー。
ヒジュルグヮンス 喜名,渡慶次,儀間
{ひえがんそ(冷え元祖)}。跡継ぎがいない仏壇。
- 用例
- ヒジュルグヮンス ナイネー、ティラカイ アジキーシェー マシ ヤサ(仏壇を継ぐ人がいなくなったら、寺に預けた方がいいよ)。
- メモ
- 音1:ヒグルグヮンス。
ヒジュルコーコー 喜名,渡慶次,儀間
とても冷たい様。
- 用例
- ミジヌ ヒジュルコーコー シ、マーサシヨ(水がとても冷たくて、美味しいことよ)。
ヒジュルサン 喜名,渡慶次,儀間
冷たい。
- 用例
- ウヌ ミジェー ワクミジ ナティ、イッペー ヒジュルサン(その水は湧き水なので、とても冷たい)。
- メモ
- →ヒグルハン。
ヒジュルナービナクー 喜名
鍋の修理屋。鋳〔い〕掛け屋。鉄板に開いた穴をネジで止めて、にわか修理すること。
- メモ
- →音1:ヒグルナービナクー。
ヒジュルミジ 喜名,渡慶次,儀間
冷たい水。冷水。
- 用例
- ハルカラ ケーティ チーネー、ヒジュルミジ フーサン(畑から帰ってきたら、冷たい水が欲しい)。
- メモ
- 音1:ヒグルミジ。
ヒジュルムン 喜名,渡慶次,儀間
冷たい物。
- 用例
- アチサヌ ヒジュルムン フーサンヤー(暑くて冷たいのが欲しいね)。
ヒジュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大木
削る。薄く削り取る。
- 用例
- ゥンマヌ チメー ヒジャーニ、マタ イリーノーシー スン(馬の爪は薄く削り取って、また入れ直しする)。カチュー ヒジュン(鰹節を削る)。否:ヒガン(削らない)希:ヒジーブサン(削りたい)過:ヒジャン(削った)継:ヒジョーン(削っている)。
ヒタ 渡慶次,儀間
下手。
- 用例
- ヒタカラル ジョージン ナイサ(下手から上手になるんだよ)。
ヒタイ 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
したり。でかした。よくやった。
- 用例
- ヒタイサイ、ユー ディキトービンドー(お見事です、よくできていますよ)。ヒタイヒャー、ナマヌ グトゥ ヤサ(でかしたぞ、今の調子だぞ)。
- メモ
- 「ヒタイヒャー」は目下の人に、「ヒタイサイ」は目上の人に使う。→シタイ。
ヒタターヤン 楚辺
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- 用例
- ナガリヌ ヒタターヤン スシガ、マジ ンチンディ(背中がヒリヒリ痛いが、まず見てごらん)。
- メモ
- 音1:ヒータタヤン。→スンクヮンヤミ。
ヒダティーン 喜名,渡慶次,儀間
隔てる。
- 用例
- クイ ウッチ メートゥ クシトゥ ヒダティーン(杭を打って前と後を隔てる)。ミチ ヒダティティ、ヒジャイムティーカイ アシガ、ワッター ヤー ヤサ(道を隔てて、左側にあるのが私の家だよ)。否:ヒダティラン(隔てない)希:ヒダティーブサン(隔てたい)過:ヒダティタン(隔てた)継:ヒダティトーン(隔てている)。
ビタビタ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①柔らかい様。板などが薄くて撓んでいる様。②病弱な様。体が弱い様。
- 用例
- ①ウヌ イター ビタビタ ッシ チョードゥ イーアタイ ヤサ(その板は柔らかくて、ちょうどいいくらいだよ)。②トゥーチ カジビカーン ヒチ アンシ ビタビタ ソールヤー(いつも風邪ばかりひいて、なんて病弱なんでしょうね)。
- メモ
- ①類:ビタビタ。
ヒタラカ 渡具知
強か。したたか。
- 用例
- ヒタラカ ナー シグ クンジョー ゥンジティ(強かもう、すぐ根性出て〈怒って〉)。
- メモ
- 音1:シタラカ・シタルカ。
ビタロー 村史
魚名。フエダイ科の魚類。
ヒチ 高志保
干支。
- 用例
- ヒチヌ アシェーヤー(干支があるでしょう)。
ヒチ 波平
敷居。
- メモ
- →音1:シチ・シキ。
ヒチ 喜名,渡慶次,儀間,宇座
採石道具の一つ。堀削に使う鉄棒。
- メモ
- 音1:シチ。
ビチー(~ビチー) 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
~べき。
- 用例
- リッパ シービチー ヤサ(ちゃんとすべきだよ)。
ヒチウーシ 古堅
民具。挽き臼。
ヒチウキーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
承諾する。引き受ける。
- 用例
- クンドゥヌ ヤクメー ワーガ ヒチウキーサ(今度の役員は、私が引き受けるよ)。否:ヒチウキラン(引き受けない)希:ヒチウキーブサン(引き受けたい)過:ヒチウキタン(引き受けた)継:ヒチウキトーン(引き受けている)。
- メモ
- →オー ウキーン。
ヒチェー 瀬名波,長浜,渡具知
引合。報告。
- メモ
- →ウフィチェー。
ヒチキーン 大湾,古堅
躾ける。叱る。礼儀作法を教える。
- 用例
- ヤクミンカイ ヒチキラッティ(役目に注意されて)。カンセー ナランディチ ヒチキタクトゥヨー(こんなではいけないといって躾けたかららね)。
- メモ
- 音1:シチキーン。
ヒチクーダ 村史
竹ばさみ。芭蕉布をつくる工程で不純物をこき落とす道具。
ヒチグヮチ 座喜味,波平,都屋,儀間,宇座,長浜
①数詞。7月。②行事。旧盆。旧7月13日から15日まで祖霊を現世に招き、数々の供物やご馳走で歓待する。
- 用例
- ①ヒチグヮチヤ メーニン ウーアチサ ヤサ(7月は毎年猛暑だよ)。
- メモ
- ①音1:シチグヮチ。→②音1:シチグヮチ。
ヒチグヮチアシビ 波平
芸能。旧7月に催す村遊びのこと。
ヒチグヮチソーロー 都屋,渡慶次,楚辺
{ひちぐわつしやうりゃう(七月精霊)}。旧盆。
- メモ
- →②シチグヮチ。
ヒチグヮチャー 宇座
{ななぐわつごら(七月小)}。旧盆。
- メモ
- →②シチグヮチ。
ヒチサチュン 喜名,渡慶次,儀間
①引き裂く。ひき破る。
②親しい仲を無理に離す。
- 用例
- ①ハサンシ ヌヌ ヒチサチュン(ハサミで布を引き裂く)。②タイガ ナカ ヒチサチュン(二人の仲を引き裂く)。否:ヒチサカン(引き裂かない)希:ヒチサチーブサン(引き裂きたい)過:ヒチサチャン(引き裂いた)継:ヒチサチョーン(引き裂いている)。
ヒチジ 儀間
植物。ツツジ。

- メモ
- →音1:チチジ。
ヒチジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①羊。②未。十二支のひとつで第8番目に数えられる。
- 用例
- ①ワンネー ヒチジェー ナーダ ンチェー ンランサー(私は羊はまだ見たことがないね)。
ヒチジドゥシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
未年。
- 用例
- ワッター ヤーヤ、ヒチジドゥシニ チュクタン(私の家は、未年に造った)。
ヒチジヌチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
未の人。未年生まれの人。
- 用例
- ヒチジヌチュガ アチマティ、アシビ ソーン(未年生まれの人が集まって、村芝居をしている)。
ヒチス 渡慶次,儀間
引き潮。
- 用例
- ヒチスナイネー タク トゥイガ イカヤー(引き潮になったら、蛸捕りに行こうね)。
- メモ
- 対:ミチス(満ち潮)。
ヒチタンパーク― 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
石油入れ。石油を入れる一斗缶。
- 用例
- ヒチタンユーヤ、ナー、ヒチタンパークーヌ スク チチョーンドー(石油は、もう石油入れの底をついているよ)。
ヒチタンユー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
石油。
- 用例
- ヒチタンユーン タカク ナティ、コーイグリク ナトーン(石油も高くなって、買いにくくなっている)。
- メモ
- 音1:シチタンユー。
ヒチトゥイン 喜名,渡慶次,儀間
引き取る。
- 用例
- ウヌ ニムチェー ワンガ ヒチトゥイン(その荷物は私が引き取る)。否:ヒチトゥラン(引き取らない)希:ヒチトゥイブサン(引き取りたい)過:ヒチトゥッタン(引き取った)継:ヒチトゥットーン(引き取っている)。
ヒチナイン 喜名,渡慶次,儀間
退く。
- 用例
- イャーヤ クシンカイ ヒチナトーケー(お前は後ろに退いていきなさい)。否:ヒチナラン(退かない)希:ヒチナイブサン(退きたい)過:ヒチナタン(退いた)継:シチナトーン(退いている)。
- メモ
- 音1:ヒキナイン。→シンチュン。
ヒチナスン 喜名,渡慶次,儀間
取っておく。傍に確保しておく。
- 用例
- アンマー タマシ ヒチナスン(母の分を取って置く)。否:ヒチナサン(取っておかない)希:ヒチナシーブサン(取っておきたい)過:ヒチナチャン(取っておいた)継:ヒチナチョーン(取っておいておく)。
ヒチビ 座喜味
節日〔せちにち〕。季節の変わり目などに伝統的な年中行事を行う日。
- 用例
- ヒチビ シキランネー(節日のご馳走を供えないと)。
- メモ
- →音1:シチビ。
ヒチファ 渡慶次
引合。報告。
- メモ
- →ウフィチェー。
ヒチマ 楚辺
御初米。初穂。
- 用例
- ヒチマ トゥイネー、ヰナグングヮンチャーンカイ ワキータン(新米を収穫したら、娘たちにも分けた)。ヒチマンディチ、ムヤーナーヌ トゥクマンカイ ミーメー ムッチ イクル ナレーヌ アタン(ヒチマといって、守姉のところに新米を持って行く習慣があった)。
- メモ
- 音1:シチマ。類:ウファチメー・シチマメー・シチュマ。
ヒチマースン 波平,渡慶次,儀間
引き合わせる。未婚の男女を周囲の人たちで引き合わせること。
- 用例
- ヒチマーシンソーチ(引き合わせてくれた)。アヌ タイヤ ヒチマーチル マジョーン ナチェーンドー(あの二人は引き合わせて夫婦にしたんだよ)。否:ヒチマーサン(引き合わせない)希:ヒチマーシーブサン(引き合わせたい)過:ヒチマーチャン(引き合わせた)継:ヒチマーチョーン(引き合わせている)。
ヒチムン 高志保,渡慶次,儀間,古堅
敷物。
- 用例
- ヒジュルサグトゥ、ヒチムン シチ ヰーン(冷たいから、敷物を敷いて座る)。
- メモ
- →音1:シチムン。
ヒチムンジェーク 楚辺
挽物細工〔ひきものざいく〕。箪笥等の細かい細工。
- 用例
- ヒチムンジェークヤ、デージナ ワジャ ヤッサー(箪笥等の細かい細工は、すごい技術だよ)。
ヒチャ 喜名,座喜味,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,古堅
下。
- 用例
- ゥンブサグトゥ ヒチャンカイ ウチョーチュンドー(重いから下に置いておくよ)。
- メモ
- 音1:シチャ。対:イー・ウィー・ウヮービ(上)。
ヒチャイン 喜名,渡慶次,儀間
光る。
- 用例
- ユル ナイネー、ジーナーグヮーヌ ヒチャインドー(夜になると、蛍が光るよ)。否:ヒチャラン(光らない)過:ヒチャタン(光った)継:ヒチャトーン(光っている)。
- メモ
- 音1:ヒカイン。
ヒチャギーン 比謝矼
引き上げる。助け上げる。
- 用例
- カミカラン カンシ ヒチャギラサッティ(神様からもこのように助け上げられて)。
ヒチャシバ 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
下唇。下くちびる。
- 用例
- ヒチャシバヌ フックトーン(下唇が膨れている)。
- メモ
- →音1:シチャシバ。
ピチャナイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ピカピカと光る様。
- 用例
- アマヌ ヤーヌ ユカヌ ピチャナイ ソーシヨ(あそこの家の床がピカピカと光っていることよ)。
- メモ
- →音1:ピカナイ。
ピチャピチャ 座喜味
ピカピカと光る様。
- メモ
- →ピカナイ。
ヒチャンタ 楚辺
馬具名。鞍当て。馬の鞍の下敷。
- 用例
- ヒチャンタディチン ワンネー ワカランサー(ヒチャンタといわれても私は分からないね)。
- メモ
- →音1:シチャンタ。
ヒチュン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
敷く。
- 用例
- ヘーク ネマ ヒチ ニンシレー(早く寝間を敷いて寝かしなさい)。
- メモ
- →音1:シチュン。
ヒチラー 村史
貝名。スガイ。
ヒチワカスン 渡慶次,儀間
引き分ける。間引くこと。
- 用例
- トーナバー ヒチワカスン(からし菜を間引きする)。否:ヒチワカサン(間引かない)希:ヒチワカシーブサン(間引きたい)過:ヒチワカチャン(間引いた)継:ヒチワカチョーン(間引いている)。
- メモ
- 音1:ヒキワカスン。
ヒチゥンマガ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
親族語彙。玄孫〔やしゃご〕。
- 用例
- ヒチゥンマガヤ イクタイ ヲゥガ(玄孫は何人居るねぇ)。
- メモ
- 音1:シチゥンマガ・ヤチゥンマガ。
ヒッカキーン 喜名,渡慶次,儀間
引っ掛ける。
- 用例
- チン ハーヤンカイ ヒッカキーン(着物を柱に引っ掛ける)。否:ヒッカキラン(引っ掛けない)希:ヒッカキーブサン(引っ掛けたい)過:ヒッカキタン(引っ掛けた)継:ヒッカキトーン(引っ掛けてある)。
ヒッキリムッキリ 楚辺
切れぎれに。
- 用例
- アンソーヌ ヒッキリムッキリ ソーシガン、チカーリーンナー(そんなに切れ切れになっているのが、使えるか)。
- メモ
- 音1:ヒッチリビッチリ。
ヒックスン 楚辺
引っ越す。移る。
- 用例
- ヤーニンジュナー ヒックチ ゥンジヨー(家族とも引っ越しして<移って>行ってよ)。
- メモ
- →①ウチーン。
ヒックムン 喜名,渡慶次,儀間
引っ込む。
- 用例
- ワッター イノー、チュガ チーネー ウークカイ ヒックムン(私たちの犬は、人がきたら奥に引っ込む)。否:ヒックマン(引っ込まない)希:ヒックミーブサン(引っ込みたい)過:ヒックダン(引っ込んだ)継:ヒックドーン(引っ込んでいる)。
ヒッケースン 喜名,渡慶次,儀間
引き返す。
- 用例
- ワシリムン シ、ミチナカカラ ヒッケースン(忘れ物をして、道中で引き返す)。否:ヒッケーサン(引き返さない)希:ヒッケーシーブサン(引き返したい)過:ヒッケーチャン(引き返した)継:ヒッケーチョーン(引き返している)。
ヒッケーラスン 喜名,渡慶次,儀間
ひっくり返す。
- 用例
- クサミチャーマ、ウマンカイ アシ ムル ヒッケーラスン(怒って、そこにあるのを全部ひっくり返す)。否:ヒッケーラサン(ひっくり返さない)希:ヒッケーラシブサン(ひっくり返したい)過:ヒッケーラチャン(ひっくり返した)。
- メモ
- →ウッケースン。
ヒッサガイン 喜名,渡慶次,儀間
ぶら下がる。
- 用例
- ヲゥタランルアラー ナマン キーンカイ ヒッサガトーサ(疲れないのか、まだ木にぶら下がっているさ)。否:ヒッサガラン(ぶら下がらない)希:ヒッサガイブサン(ぶら下がりたい)過:ヒッサガタン(ぶら下がった)継:ヒッサガトーン(ぶら下がっている)。
- メモ
- →サガイン。
ヒッサギーン 渡慶次,儀間,楚辺
引っ提げる。さげて持つ。持ち上げる。
- 用例
- ゥンブサグトゥ、タイシ ヒッサギーン(重いので、二人で引っさげる)。
ヒッサン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
薄い。
- 用例
- ウヌ ヌノー、チヌンカイ シーネー ヒッサンデー(その布は、着物にすると薄いよ)。
- メモ
- →ウスサン。
ビッスー 渡慶次,儀間
口を尖らせる仕草。
- 用例
- ヌラタレー ビッスー サギンデー(叱ったら口を尖らせよるよ)。
- メモ
- 類:ユームーグチ。
ヒッタイ 座喜味
したり。でかした。よくやった。
- 用例
- ヒッタイヒャー(でかしたぞ)。
- メモ
- 音1:ヒタイ。→シタイ。
ヒッタイカータイ 楚辺
ずぶ濡れになっている様。
- 用例
- アンシ ヒッタイカータイッシ(そんなにずぶ濡れになって)。
- メモ
- →シップートゥ。
ヒッタイクヮッタイ 渡慶次,儀間,楚辺
ずぶ濡れになっている様。
- 用例
- ミジアシビ シ、ヒッタイクヮッタイ ソーン(水遊びをして、ずぶ濡れになっている)。
ヒッタイディー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
濡れ手。濡れた手。
- 用例
- ヒッタイディーシ サーイネー、カビル ヤグトゥ ヤリーシガ(濡れた手で触ると、紙だから破れるよ)。
- メモ
- 音1:シッタイディー。
ヒッタイビサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
濡れ足。濡れた足。
- 用例
- ヒッタイビサヤ、ユー フチカラル ヤーヌ ウチンカイ イーンロー(濡れた足は、よく拭いてから家の中に入るんだよ)。
- メモ
- 音1:シッタイビサ。
ヒッタイミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
濡れた所。
- 用例
- ヒッタイミーカラ アッチーネー、チンヌ スソー カナギティ アッケー(濡れた所から歩く時には、着物の裾はまくり上げて歩きなさい)。
- メモ
- 音1:シッタイミー。
ヒッタイン 喜名,上地,渡慶次,儀間,楚辺
濡れる。
- 用例
- カサン カンランヨークー アミカイ ンリーグトゥ、ドゥーイッペー ヒッタトーン(傘もかぶらずに雨に濡れるから、体中濡れてる)。
- メモ
- →音1:シッタイン。
ヒッタクマッタク 渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
あれこれする様。
- 用例
- ヒッタクマッタク、ヒッチーナーン ユンタク スサ(あれこれ、1日中でもおしゃべりするさ)。アシビンカイ ゥンジーンディチ、ヒッタクマッタク ソーン(村芝居に出るといって、あれこれ〈支度〉している)。
ヒッタティーン 喜名,渡慶次,儀間
引っ張り上げる。
- 用例
- ウレー ゥンブサヌ、タイシ ヒッタティーン(それは重いから、二人で引っ張り上げる)。否:ヒッタティラン(引っ張り上げない)希:ヒッタティーブサン(引っ張り上げたい)過:ヒッタティタン(引っ張り上げた)継:ヒッタティトーン(引っ張り上げている)。
ヒッタティムッタティ 楚辺
持ったり下したりしている様。
- 用例
- ウマヲゥティ ヒッタティムッタティ シ、ヘーク ムッチ イカニ(そこで持ったり下ろしたりして、早く持って行け)。
ヒッタティルー 楚辺
2、3日の約束で金を借りること。一時的に金を借りること。
- 用例
- アチャアサティヤ ジンヌ イッチ チューグトゥ、ヒッタティルー シミティ トゥラシ(明日明後日にはお金が入ってくるから、2、3日お金を借してくれ)。
ヒッチー ①喜名,親志,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,大木,牧原,長田②喜名,渡慶次,儀間,大木,長田
①一日。一日中。②しょっちゅう。いつも。ずっと。
- 用例
- ①チュー ヒッチーヤ(今日一日は)。ヒッチーナーン アシディ アッチュンナー(一日中遊んで歩くのか)。②ヒッチー ジンミ スン(いつも協議する)。ヒッチー クヮヌ クトゥビカーン カンゲートーン(ずっと子どものことばかり考えている)。ナー アサカラ ヒッチー ウヌ クラーグヮー ウーティ ゥンジ(もう朝からずっとその雀を追って行って)。
- メモ
- 音1:フィッチー。
ヒッチーグシー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
一日越し。
- 用例
- ナマー ハロー ヒッチーグシー ゥンヂョーン(今は畑には1日越し行っている)。
- メモ
- 音2:ヒッチハイグシー。
ヒッチーヌヒー 儀間
決められたその日だけしかできないこと。日延べができないこと。
- 用例
- ヒッチーヌヒーディチ、ジュールクニチャーヤ ジヒトゥ ウヌ ヒートーティ ウワラサントー ナランディ(ヒッチーヌヒーといって、ジュールクニチャーは是非その日で終わらないといけないそうだ)。
ヒッチーバル 喜名,渡慶次,儀間
一日中畑仕事をすること。一日がかりの畑仕事。
- 用例
- ヒッチーバル シーネー、ヲゥタティ ナーチャヤ ウキーカンティー スン(一日中畑仕事をすると、疲れて翌日は起きにくい)。
ヒッチーヒッチー 大木
いつもいつも。ずっとずっと。
- 用例
- ヒッチーヒッチー チチャンテーン(ずっとずっと搗いたって)。
ヒッチーユッチー 楚辺
一日中。
- 用例
- ユンタクヂューサヌ、ヒッチーユッチー ヰシカカトーン(おしゃべりが多くて、一日中座り込んでいる)。
ヒッチーン 喜名,渡慶次,儀間
引き切る。引き破る。
- 用例
- チカーランヌー カビ ヒッチーン(使えない紙を引き破る)。否:ヒッチラン(引き破らない)希:ヒッチーブサン(引き破りたい)過:ヒッチッチャン(引き破った)継:ヒッチッチョーン(引き破っている)。
ヒッチーンヒー 渡慶次,儀間
一日中自由なこと。人の都合を構わずに、1日中居座ったり話したりしていること。
- 用例
- アレーナー ヒッチーンヒール ヤグトゥ、イェーテーサンケー(彼はもう1日中自由な人だから、相手にはするな)。
ヒッチェイ 楚辺
額。おでこ。
- 用例
- ヰナグヤ、ヒッチェイヤ ヒルサシル チュラサル(女は、額が広いのがきれいなんだよ)。
- メモ
- 類:メービチェー・メービチャイ・メーバチャイ・ムッコー・マコー。
ヒッチェーハガー 楚辺
額が禿げている人。額禿げ。
- 用例
- アッピーグヮー ヒッチェーハガー ヤシヨー(兄さんの額が禿げていることよ)。
ヒッチッチュン 楚辺
引っ付く。くっつく。
- 用例
- ヌイ タックヮーシーネー ヒッチッチュンテー(糊をつけたらくっつくよ)。否:ヒッチンカン(くっつかない)過:ヒッチッチャン(くっついた)継:ヒッチッチョーン(くっついている)。
- メモ
- →タックヮイン。
ヒッチハイグシー 楚辺
一日越し。
- 用例
- マチカイ ヒッチハイグシー、ムッチ イチュタン(町に1日越し、持って行った)。
- メモ
- →ヒッチーグシ。
ヒッチャキーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
引っかける。
- 用例
- アカングヮンカイ、シーバイ ヒッチャキラッタン(赤ん坊に、小便を引っかけられた)。否:ヒッチャキラン(引っかけない)希:ヒッチャキーブサン(引っかけたい)過:ヒッチャキタン(引っかけた)継:ヒッチャキトーン(引っかけている)。
- メモ
- →ハンチキーン。
ヒッチャキヰー 渡慶次,儀間,楚辺
尻を軽く掛けて座ること。縁側に、軽く尻を掛けるような感じで座ること。
- 用例
- ヰーヌンカイ ヒッチャキヰー シ、ハナシクローン(縁側に尻を掛けて、話し込んでいる)。「バーキ コーンソーリヨー」ヒチ、ゥンマンカイ ヒッチャキヰーシーネー(「バーキを買ってください」と、そこに尻をかけて座ると)。
ピッチャナイ 座喜味
ピカピカと光る様。
- 用例
- ピッチャナイ ヒカラチ(ピカピカに光らせて)。
- メモ
- →ピカナイ。
ヒッチュクン 楚辺
くっつく。
- メモ
- →タックヮイン。
ヒッチリグーファー 波平
爬虫類。ヒメハブ。
ヒッチリビッチリ 喜名,渡慶次,儀間
切れぎれに。
- 用例
- アンチュカナー ヒッチリビッチリ シ ウッチェール(そんなにまで切れぎれにして置いてあるね)。
- メモ
- 音1:ヒッキリムッキリ。
ビッチン 楚辺
財布。
- 用例
- ビッチンヤ コータシガ、イリーヌ ジノー ネーラン(財布は買ったが、入れる金はない)。
ヒッティーン 座喜味
捨てる。
- 用例
- カーミー カライーサン ナイネー、ムル ヒッティール バーヨ(亀を飼えなくなると、みんな捨てるんだよ)。
- メモ
- 音1:ヒティーン・シティーン。
ヒッティン ネーン 喜名,渡慶次,儀間
応えない。気にしない。
- 用例
- アレー ヌーリ イラッティン、ヒッティン ネーンサ(彼は何と言われても、気にしないさ)。
ヒッテー ネーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
応えない。気にしない。
- 用例
- ワッター ユメー、ヌー イチン ヒッテー ネーン(私の嫁は、何を言っても応えない)。
ヒッパイカッパイ 楚辺
顔が引っ張ったように突っ張っている様。
- 用例
- ハナダイン ヌグラン、ヒッパイカッパイ シミティ(鼻水も拭かないで、ヒッパイカッパイさせて)。
ヒッパイン 喜名,渡慶次,儀間
引っ張る。引きずる。
- 用例
- ヒジャイニジリカラ ヒッパイン(左右から引っ張る)。否:ヒッパラン(引っ張らない)希:ヒッパイブサン(引っ張りたい)過:ヒッパタン(引っ張った)継:ヒッパトーン(引っ張っている)。
- メモ
- →スンクン。
ヒッピラコー 古堅
ぺしゃんこ。
- 用例
- ヒッピラコー ナトーン(ぺしゃんこになっている)。
ヒツマ 楚辺
旧6月に収穫する新米。初穂米。
- 用例
- ヒツマ カタミティ、ヰナグングヮンチャー ヤーンカイ イクタン(初収穫の米を担いで、娘たちの家に行きよった)。
- メモ
- →シチマ。
ヒティーン 座喜味,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,牧原
捨てる。
- 用例
- ウレー タカラ ヤグトゥ ヒティランドー(それは宝だから捨てないよ)。アレー ナー ユデー ヲゥランタグトゥ ヒティタンドー(あれはもう読んでなかったから捨てたよ)。ナー ウレー チカーングトゥ、ヒティーシェー マシ ヤサ(もうそれは使わないから、捨てた方がいいよ)。否:ヒティラン(捨てない)希:ヒティーブサン(捨てたい)過:ヒティタン(捨てた)継:ヒティトーン(捨てている)。
- メモ
- 音1:シティーン・ヒッティーン。
ヒティウイ 喜名,渡慶次,儀間
捨て売り。
- 用例
- ヒティウイ ナティ ヤシゴーイ シチャン(捨て売りで安く買ってきた)。
- メモ
- 音1:シティウイ。
ビティビティ 喜名,渡慶次,儀間
なよなよ。弱々しい様。
- 用例
- ウヌ ボーヤ ビティビティ ッシ、ナマニン ヲゥーリーギサン(その棒は弱々しくて、今にも折れそうだ)。ワラビヌ ヨーガリティ、アンシ ビティビティソール(子どもが痩せて、とても弱々しいね)。
ヒティホーラー 喜名,渡慶次,儀間
捨て散らかすこと。全く面倒を見てない。ほったらかし。
- 用例
- ワランチャー ヒティホーラー シ、アシビーガ イチュンナー(子どもたちをほったらかして遊びに行くのか)。アマンカイ ヒティホーラー シェーシェー チカーンル アンナー(あそこに捨て散らかしてあるのは使わないのか)。
ヒティミティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
つとめて。朝。早朝。
- 用例
- ヒティミティヌ エーダニ、ウヤヌヤーンカイ ゥンヂ クーワ(朝の間に、実家に行ってきなさい)。
- メモ
- 音1:シティミティ。
ヒティミティナカー 渡慶次,儀間,楚辺
間食。午前10時のおやつ。
- 用例
- ヒティミティナカーヤ ゥンム ゥンブチェーン(時のおやつは芋を蒸かしてある)。
- メモ
- →ジュージヂャー。
ヒティミティムン 親志,座喜味,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大木,長田
朝ご飯。朝食。

- 用例
- ヒティミティムン カリカラ イケー(朝食を食べてから行きなさい)。ヒティミティムン シコーテービーグトゥ、ウサガミソーレー(朝ご飯の準備ができていますから、召し上がってください)。
- メモ
- →音1:シティミティムン。
ヒティムトゥン 渡慶次,儀間,宇座
朝ご飯。朝食。
- 用例
- ヘーベートゥ ヒティムトゥヌン ヒコーラットーン(早々と朝食も準備されている)。
- メモ
- 音1:シティムトゥン。→シティミティムン。
ヒティムン 喜名,渡慶次,儀間
捨て物。捨てるほどある物。
- 用例
- タマナーン ディキーヂューサヌ、ネーン チカン ヒティムン ヤサ(キャベツもでき過ぎて、値もつかず捨て値だよ)。
- メモ
- 物が有り余って捨てるほどある時に使う。野菜でも作りすぎて値段が安くなり、捨て値で売る時にも「ヒティムン」という言葉を使う。
ヒトゥ 大湾
親族語彙。姑。舅。
- メモ
- →音1:シトゥ。
ヒドゥイ 渡慶次,儀間,楚辺
日取り。祝い事や法事などの日取りを決めること。
- 用例
- ニービチヌ ヒドゥイヤ チャー ナトーガ(結婚式の日取りはどうなっているか)。
- メモ
- →ヒートゥイ。
ヒトゥカタ 渡慶次,儀間,楚辺
ひたすら。
- 用例
- ヒトゥカタ ウヤヌヤー カユトーン(ひたすら実家に通っている)。ヒトゥカタ スビヌ ハーマンカイ(ひたすら楚辺の浜に)。
ヒトゥムトゥムン 座喜味
朝ご飯。朝食。
- メモ
- 音1:ヒティムトゥン・フトゥムトゥン。→シティミティムン。
ヒトゥムトゥン 上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波
朝ご飯。朝食。
- メモ
- 音1:ヒトゥムトゥムン・フトゥムトゥン。→シティミティムン。
ヒトフタトノジュー 渡慶次,儀間,古堅
子どもの遊び。お手玉遊び。
- 用例
- ウタグヮー シーガーチー、ヒトフタトノジュー シ アシブタンヤー(歌を歌いながらお手玉遊びをしたね)。
- メモ
- →オーシートー。
ヒナイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木,比謝矼
減る。
- 用例
- ヒナイルムン(減るのに)。ヒナラスン(減らす)。イェーキヤ ヒナラン(富は減らない)。メーナチ イヒナー ヒナイン(毎日少しずつ減る)。否:ヒナラン(減らない)過:ヒナタン(減った)継:ヒナトーン(減っている)。
ヒナカン 楚辺
火の神。竈神。
- メモ
- →ウカマ。
ビナサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
①汚い。不衛生な。②下品な。やり方が汚い。
- 用例
- ①ルク ビナサヌ、ヒサン イリララン(あまりにも不衛生で、足も入れられない)。②アッター シーヨーヌ ビナサシヨー(彼らのやり方の下品なことよ)。
- メモ
- 音1:ビナハン。→ハゴーサン。
ヒナタグーシ 瀬名波
火掻き棒。薪をくべる棒。
- メモ
- →ヒナタンボー。竈の灰をかき混ぜたり、燠火〔おきび〕の出し入れに使う木切れ。
ヒナタングーシ 瀬名波,大湾
火掻き棒。薪をくべる棒。
- メモ
- 堅い材質で燃えにくかった。→ヒナタグーシ。
ヒナタンボー 儀間
火掻き棒。竈の灰をかき混ぜたり、燠火〔おきび〕の出し入れに使う木切れ。
- 用例
- ウヌ ヒナタンボーシ ワー チビ スグリヨー(その火掻き棒で私の尻を殴りなさいよ)。
- メモ
- 音2:ヒナンタ。ヒナタンボーは約50㎝の棒で、以前は木などで火を起こしていたので、生活必需品だった。
ビナドゥクル 座喜味
汚い所。不潔な所。
- 用例
- トービーラーヤ ビナドゥクルンカイル ヲゥンドーヤ(ゴキブリは不潔な所にいるんだよ)。
ビナハナシー 長浜
くだらない話。最低な話。
ビナハン 座喜味
①汚い。不衛生な。②下品な。やり方が汚い。
- 用例
- ②アリガ ハナシー ビナハヌ チカンケー(あれの話は下品だから聞くな)。
- メモ
- 音1:ビナサン。→ハゴーサン。
ヒナラスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
減らす。
- 用例
- イャーヤ ナーヒン ゼーサン ヒナラスンバーイ(お前はもっと財産を減らすのか)。否:ヒナラサン(減らさない)希:ヒナラシーブサン(減らしたい)過:ヒナラチャン(減らした)継:ヒナラシーブサン(減らしている)。
ヒナンタ 喜名
火掻き棒。竈の灰をかき混ぜたり、燠火〔おきび〕の出し入れに使う木切れ。
- 用例
- カマンカイ ヒナンタヌ アシェーヤー(竈の中に火掻き棒があるでしょう)。
- メモ
- →ヒナタンボー。
ヒニクイン 喜名
ひねくれる。
- 用例
- アレー キッサ ヒニクトーンレー(彼はすでにひねくれているよ)。
ヒニクリムン 古堅
ひねくれ者。
- 用例
- カンジュヤーヤ イールンセー、ヒニクリムンリヌ ハナシ(雀はいうなれば、ひねくれ者という話)。
- メモ
- 類:ヒンジムン・ヒンジャー・ボーハンムン。
ヒヌカン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,牧原
火の神。竈神。
- 用例
- ヒヌカンカイヤ、チャーヤ アラン ミジル ウサギーンドー(火の神には、お茶じゃなく水を供えるんだよ)。ヒヌカヌンカイ ユリー コーイン(火の神に許しを請う)。
- メモ
- 各家庭で拝されるほか、字の火の神や、かつての地頭屋敷(殿内)などに祀られた火の神がある。→ウカマ。
ヒヌカンウガマシ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,長浜,牧原,長田
火の神を拝むこと。
- メモ
- →ウカマウガマシ。
ヒヌカンガナシー 渡慶次,儀間,楚辺
{ひのかみがなし(火の神加那志)}。火の神様。
- 用例
- ヒヌカンガナシーディシェー、ヒヌカン ウヤマトール クトゥバ ヤサ(ヒヌカンガナシーというのは、火の神を敬った言葉だよ)。
- メモ
- →ウカマ。
ヒヌビ 喜名,渡慶次,儀間
日延べ。延期。
- 用例
- イチュナサグトゥ、スージヤ ヒヌビ スン(忙しいから、お祝いは日延べする)。
ヒバク 楚辺
火箱。火鉢。
- 用例
- ヒーク ナイネー、ヒバク メー ナチ ヌクタマイタン(寒くなると、火鉢を前にして暖まった)。
- メモ
- →ヒーバーチ。
ヒバリユン 瀬名波
ひびが入る。乾燥して裂ける。
- 用例
- クチン ヒバリトーン(口も乾燥して裂けている)。
ヒビナズーネー 楚辺
料理。もやしの酢の物。
- 用例
- ヒビナズーネーディネー スーネーグヮーヤタルバーテー、アヌ ニンブトゥカーンチアタセー(ヒビナズーネーとうのは和え物のことだよ、あの)。
- メモ
- もやしをゆでて酢をかけただけのもので、ウークイにも供えた。
ヒマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
暇。時間。
- 用例
- ヒマヌル ネーンレー(暇がないんだよ)。ヒマー ドゥークルル チュクインドー(暇は自分で作るんだよ)。
- メモ
- 類:マル。
ヒマダーリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
時間を無駄にすること。時間を費やすこと。
- 用例
- ヌーン アラン ムンヌ チュ アビティ、ヒマダーリ ソーサ(何でもないのに人を呼んで、時間を無駄にしてしまったさ)。チャッサ ヒマダーリ シ チュクタンディチ ワカイミ(どんなに時間を費やして作ったといって、分かるか)。
ヒミキ 楚辺
喘息〔ぜんそく〕。咳がひどいこと。
- 用例
- ユル ニントーイニ ヒミキ スグトゥ、イサンカイ ミシランネー(夜寝ている時に咳がひどいから、医者に診せないと)。
- メモ
- 音1:ヒミチ。→サックィーヒミチ。
ヒミチ 親志,渡慶次,儀間,大湾,古堅
喘息〔ぜんそく〕。咳がひどいこと。
- 用例
- ワラビヌ ヒミチ シ、ユルン ニンラランサ(子どもの咳がひどくて、夜も眠れないさ)。
- メモ
- 音1:シミチ・ヒミキ。→サックィーヒミチ。
ヒミチグスイ 渡慶次,儀間,大湾
喘息〔ぜんそく〕の薬。
- 用例
- アフィラーヤ ヒミチグスイ ヤンディサ(アヒルは喘息の薬だって)。
ヒミチグスグス 喜名,渡慶次,儀間,古堅
咳がひどい様。喘息でゼイゼイしている様。
- 用例
- ヒミチグスグス シ、クスイヤ ヌローシガ ナガガカイ ソーサ(咳がひどくてゼイゼイして、薬は飲んでいるが長患いしているさ)。
ヒミチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅
喘息〔ぜんそく〕持ちの人。
- 用例
- ユル カラジ アライネー ヒミチャー ナインドー(夜、髪を洗うと喘息持ちになるよ)。
- メモ
- 音1:シミチャー。
ヒヤ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
それ。力を入れる時の掛け声。
- 用例
- ヒヤ、ナー イフェー グテー イリレー(それ、もう少し力を入れろ)。
ヒャー(~ヒャー) 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木
①~野郎。~奴。②感動詞や文末について勢いを表す。
- 用例
- ①ウヌヒャー(この野郎)。カーグファーグヮーヒャー(面の皮の厚い奴め)。クヌヒャーヤ イーシン チカンサ(此奴は言うことも聞かないさ)。②トーヒャー、ナー イチデージ(さあ、もう一大事)。シタイヒャー(よくやったな)。
- メモ
- ①人をののしる時にいう。
ヒャーイ 都屋,渡慶次,儀間,大木
干上がり。日照り。旱魃。
- 用例
- ヒャーイガ チヂチーネー、カムシン ネーン ナインドー(日照りが続くと、食べ物もなくなるよ)。ナナチチ ヒャーティ(7か月日照りして)。
- メモ
- →サーイ。
ヒヤーガラスン 楚辺
干上がらせる。田や池の水を干上がらせる。
- 用例
- イチ サレーティ、ヒヤーガラセーワ(池を浚って、干上がらせなさい)。
- メモ
- 類:ヒラスン。
ヒャーク 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
百。100歳。
- 用例
- ワッター ウスメーヤ ヒャーク ナミシェーン(私のおじいさんは100歳になられる)。
ヒャークニティーチー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{ひゃくにひとつ(百に一つ)}。よく嘘をつく人。いい加減で百にひとつしか本当のことを言わないような人。
- 用例
- アリガ イーシェー ヒャークニティーチー、ヌーガル フントー ヤラー ワカラン(彼が言うのはヒャークニティーチーだから、何が本当なのか分からない)。
- メモ
- 音1:ヒャークヌティーチ。→ハークイチー。
ヒャークヌティーチ 座喜味,大湾
{ひゃくにひとつ(百に一つ)}。よく嘘をつく人。いい加減で百にひとつしか本当のことを言わないような人。
- 用例
- ウレーヒャー、ヒャークヌティーチル ヤル ムンヌ(それはもう、百のうちひとつもあたらないんだもの)。
- メモ
- 音1:ヒャークニティーチ。→ハークイチー。
ヒヤーナイ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
元気よく。勇んで。気勢をあげる様。
- 用例
- ヒヤーナイ スルバー(気勢をあげるわけ)。チナヒチ メーニ ヒヤーナイ モートータン(綱引き前に、気勢を上げて踊っていた)。
ヒャクゴー 波平,高志保,楚辺,長田
植物。甘藷の品種名。沖縄百号。
ヒャッカニチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
百箇日。百日忌。死後百日目に執り行う法要。
- 用例
- アチャヤ ヒャッカニチ ナトーンドー(明日は百日忌だよ)。
- メモ
- 近い親族で行う。
ビューナイ 喜名,渡慶次,儀間
風がビュービュー吹いている様。
- 用例
- フカー カジ ビューナイ ソーンドー(外は風がビュービュー吹いているよ)。
ヒヨー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼,長田
日傭。日雇い。
- 用例
- ンーナー ヒヨー タヌディ、ジン ゥンジャチル タゲースタシガ(皆は日雇いを頼んで、金を出して耕したんだが)。アッピーヤ ナガー ヒヨー ソータサ(兄さんは長いこと日雇い人をしていたさ)。
ヒヨーサー 座喜味,高志保
日傭人。日雇い人。
ヒラ 高志保,渡慶次,儀間,長浜,牧原
坂。
- 用例
- ヒラヌ チューサヌ、ヌブインディ イーチ フチョーサ(坂がきつくて、登るのに息切れしてしまったさ)。
ヒラ(~ヒラ) 喜名,渡慶次,儀間,古堅,長田
助数詞。~片〔ひら〕。
- 用例
- ウコー チュヒラ ワティ チカレーワ(線香一片を割って使いなさい)。
- メモ
- 1片は線香6本。チュヒラ(1片)、タヒラ(2片)と数える。
ビラ 親志,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
植物。分葱〔わけぎ〕。ネギ。

- 用例
- ビラヤ アタイグヮーンカイ、イーテータサ(ネギは屋敷内の畑に、植えてあったさ)。
- メモ
- ネギは手軽に栽培できることから、ほとんどの家庭で植えられており、日常的に食卓にも出される。
ヒラー 渡具知
平たいもの。平たい様。
- 用例
- ヒラーガ (平たいのが)。
- メモ
- →タッペーラー。
ヒライグリサン ク 喜名,渡慶次,儀間
付き合いにくい。
- 用例
- ヒライグリサイネー デージドー(付き合いにくいと大変だよ)。
- メモ
- 音2:ヒレーグリー。対:ヒライヤッサン・ヒライヤッシー(付き合いやすい)。
ヒライシバル
{平石原}。波平の小字。
ヒライヤッサン 喜名,渡慶次,儀間
付き合いやすい。
- 用例
- ワッター ムーコー、イッペー ヒライヤッサン(私の婿は、とても付き合いやすい)。
- メモ
- 対:ヒライヤッサン・ヒライヤッシー(付き合いやすい)。
ヒライン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼
交際する。付き合う。接する。
- 用例
- ヒラタンリ(交際したって)。ヰヌグトゥ ヒラティ(同じように接して)。イェーカンチャートー ユー ヒラリヨー(親戚とは、よく付き合いなさいよ)。
- メモ
- 音1:ヒレーユン。
ヒラウコー 喜名,渡慶次,儀間
{ひらおかう(平御香)}。平たい黒い線香。
- 用例
- トートーメーンカイ ヒラウコー タヒラ ウサギーン(仏壇に平線香を2片供える)。
- メモ
- ヒラウコー1枚をチュヒラ(1片)と数え、チュヒラは6本の線香が集まったもので、割りやすいように筋が入っている。
ヒラウジン 喜名
{ひらおぜん(平御膳)}。平たい御膳。
ヒラオーハ 楚辺
{ひらあをば(平青葉)}。植物。葉野菜類の総称。
- メモ
- 音1:ヒラオーファ。
ヒラオーファ 親志,座喜味,渡慶次,儀間
{ひらあをば(平青葉)}。植物。葉野菜類の総称。
- 用例
- ヒラオーファ ゥンブチ カムン(葉野菜を蒸して食べる)。
- メモ
- 音1:ヒラオーハ。
ヒラカー 座喜味
すり減ったり、押しつぶされて平らなこと。
- 用例
- ウーシヤ ハーヌ ヒラカー ナイン(臼は歯がすり減って平たくなる)。
ヒラカーバル
{平川原}。宇座の小字。
ヒラガタミー 大湾
棒の両端に荷物をつるし、両肩にあてて担ぐこと。
ヒラキーン ①波平②喜名,渡慶次,儀間
①平たくなる。②へたり込む。座り込む。
- 用例
- ①ヒサシ クンピーネー ヒラキーンテー(足で踏みつけたら平たくなるさ)。②ヲゥタヤーニ ジーンカイ ヒラキーン(疲れて地面にへたり込む)。②ハーエー シミタレー イーチハーハー シ、ジーンカイ ヒラキトーサ(走らせたら息ハーハーして、地面に座り込んでいるさ)。否:ヒラキラン(座り込まない)希:ヒラキーブサン(座り込みたい)過:ヒラキタン(座り込んだ)継:ヒラキトーン(座り込んでいる)。
ヒラキーン 伊良皆,長浜
開〔ひら〕ける。
- 用例
- ユーヌ ヒラキティカラ(世が開けてから)。
ヒラグェー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
農具。平鍬〔ひらぐわ〕。
- 用例
- ミマターグェーヤカ、ヒラグェーシ カジーシル マシ ヤル(三又の鍬より、平たい鍬で耕した方がいい)。
ヒラクドーン 大湾
しびれる。
ヒラクムン 親志,渡慶次,儀間,楚辺
しびれる。
- 用例
- ナゲー ヒサマンチュー、サレー ヒサガ ヒラクローン(長いこと正座していたら、足がしびれている)。
- メモ
- 音2:ヒングムン。
ヒラクン 楚辺
開く。目や口などを開ける。
- メモ
- →フラクン。
ヒラグン 喜名,高志保,儀間
{ひらくみ(平組)}。弁髪〔べんぱつ〕。中国男子の髪型で3本に分けたものを平たく編むこと。
- 用例
- 歌:トーヤ ヒラグン、ヤマトー カンプー、サラバ ウチナーヤ メーカタガシラ(唐は弁髪、大和はちょんまげ結い髮、さらば沖縄は沖縄結い髮)。
ヒラゲー 大湾
両肩。
ヒラシチヌゥンバイ 長浜
大晦日に供えるご飯。
- メモ
- 長浜ではトゥシヌユールに挽き臼や篦〔へら〕、鋤、鎌などの農具ご飯を供えて農事の労に謝意を表した。
ヒラジョーキー 親志
民具。竹ヒゴを縦横に編んだ丸いザル。
- メモ
- 女性はヒラジョーキーに芋を入れて台所で食した。
ヒラスン 座喜味
干す。干上がらせる。田や池の水を干上がらせる。
- 用例
- クムイ ヒラスン(池の水を干す)。
- メモ
- →ヒヤガラスン。
ヒラター 喜名,渡慶次,儀間
平たいもの。
- 用例
- ヒラターイシ カメーティ クーワ(平たい石を探してきなさい)。
- メモ
- →タッペーラー。
ヒラターイユグヮー 長浜
魚名。平たい魚。
- 用例
- ヒラターイユグヮーン マンドータンデー(平たい魚もたくさんいたよ)。
ヒラターヂンナン 楚辺
貝名。畑などにいる平たいカタツムリ。
- 用例
- アヌ タッピラカー ソーシカイ、ヒラターヂンナンディ イータサ(あの平べったいのに、ヒラタ―ジンナンといっていたさ)。
ヒラタービラ 座喜味
植物。ニラ。

- メモ
- →キリビラ。
ヒラタウタキ 伊良皆
平田御嶽。伊良皆の拝所。ユナサモーの御嶽。ユナサ御嶽。
- メモ
- 御嶽の下方にはヒラタヌシー(平田之子)の屋敷があり、今は傾斜で野原になっている所がそれだといわれている。ニッチュ(根人)門中はヒラタウタキといい、ジョーグチ(門口)門中はユナサウタキと呼んでいる。ウタキの名称は後から出たことで、古来よりユナサモーと呼んだという。ユナサモーの端っこにあり、初御願に拝む。
ヒラタッター 座喜味,伊良皆
平たいもの。平たい様。
- メモ
- →タッペーラー。
ヒラタヌシー 伊良皆
平田子。
- メモ
- 平田子は屋比久子と一緒に尚巴志のフニシン(遺骨)を担いで伊良皆に隠しに来た。平田子はジョーグチ(門口)の娘を妻にして、伊良皆に落ち着き、ニッチュ(根人)門中になっている。ニッチュ門中には平田子と屋比久子両方の子孫がいて、尚巴志、平田子、屋比久子の香炉が祀られている。
ヒラチガー 座喜味
植物。コバンモチ。ホルトノキ科。
- メモ
- →シラチグ。
ヒラチュン 喜名,渡慶次,儀間
開く。容器などを開ける。
- 用例
- ハーマヲゥティ ウジュー ヒラチュン(浜で御重を開く)。否:ヒラカン(開かない)希:ヒラチーブサン(開きたい)過:ヒラチャン(開いた)継:ヒラチョーン(開いている)。
ヒラヂンナン 村史
貝名。畑などにいる平たいカタツムリ。
- メモ
- →ハブヂンナン。
ヒラナービ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
平鍋。底が浅い平たい鍋。
- 用例
- ヒラナービンカイ ポーポー ヤチュン(平鍋にポーポーを焼く)。
ヒラナカ 楚辺
潰した豚1頭分の半分の肉。
- 用例
- タトゥクマシ、ヒラナカナー ワキーサ(2か所で、潰した豚を半分ずつ分けるさ)。
ヒラバーキー 親志
民具。平たいカゴ。
ヒラバーチー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
平たい大きな皿。
- 用例
- ティンプラーヤ、ヒラバーチーンカイ イリーシェー マシ ヤサ(天ぷらは、平たい大きな皿に入れた方がいいよ)。
- メモ
- 類:ハーチ。
ヒラハグサ 伊良皆,大湾,古堅
植物。オオバコ。
- メモ
- 音1:ヒラファグサ。→シップイグサ。
ヒラファグサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
植物。オオバコ。
- 用例
- ヒラファグサヤ マーンカイ ヤティン ミーサ(オオバコはどこにでも生えるよ)。
- メモ
- 音1:ヒラハグサ。→シップイグサ。
ヒラフチバカ 村史
平葺墓。屋根の部分が平たい墓。
- メモ
- 音2:ヒラフチバカ。
ヒラホーグサ 長浜
植物。オオバコ。
- メモ
- →シップイグサ。
ヒラマーチャー 牧原
平松。枝ぶりがきれいな松。
- メモ
- 音1:ヒラマーチュー。
ヒラマーチュー 渡慶次,儀間,渡具知
平松。枝ぶりがきれいな松。
- 用例
- アマヌ ヒラマーチューヤ、イチ ンチン アンシ チュラサルヤー(あそこの平松は、いつ見てもとてもきれいだね)。
- メモ
- 音1:ヒラマーチャー。渡具知ではモーアシビ所として使っていた。
ヒラムスル ①牧原,長田②喜名,渡慶次,儀間
植物。①ヒルムシロ。②オオタニワタリ。
- 用例
- ①ターンカイ ヒラムスルリヌ ムンヌ ミーンヨーヤー(田んぼにヒラムスルというものが生えるよね)。②イチヌ スバンカイ、ダテーンヌ ヒラムスルガ ミートーン(池の側に、たくさんのオオタニワタリが生えている)。
- メモ
- ①陽あたりのよい池、溝、水田などに生える多年生の水草。②チャセンシダ科の常緑性シダ植物。
ヒラムスル 牧原,長田
植物。水草。ヒルムシロ科。単子葉植物の科で水中に生育する多年草。
- メモ
- 陽当たりのよい池、溝、水田に生え、浮葉は長楕円形で先はとがっている。
ヒラヤーチー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
{ひらやき(平焼き)}。料理。小麦粉にニラ等を入れて薄く焼いたもの。

- 用例
- チリビラー イッティ ヒラヤーチー ヤチュン(ニラを入れてヒラヤーチーを焼く)。
- メモ
- 一般の家庭でもよく食べられる家庭料理で、作り方もとても簡単である。
ヒランメー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知
料理。麦ご飯。麦飯。
- 用例
- ヒランメー ニチェールムン、ヘーク ブチダヌンカイ ウサギレー(麦御飯を炊いてあるんだから、早く仏壇に供えなさい)。
- メモ
- 音1:フィランメー。→ターキーメー。
ヒランメージューシー 渡慶次,儀間,楚辺
料理。麦飯雑炊。
- 用例
- ヒランメージューシーヤ ニチチャーキ ナティ、アチサヌ カマラン(ヒランメージューシーは炊き立てで、熱くて食べられない)。
ヒリーン 伊良皆,大湾,古堅,大木,牧原
拾う。
- 用例
- ヒリーガ ヤラチェール バー(拾いに行かせたわけだ)。
- メモ
- 音1:フィリーン。類:ヒルイン。
ヒリグササン 古堅
生臭い。
- 用例
- ユービヌックヮー、シタタカ ヒリグササンヨー(鮫は、非常に生臭いよ)。
- メモ
- 音1:ヒルグササン。
ヒリトゥンガスン 古堅
放り飛ばす。
- 用例
- ヲゥトゥン ヒリトゥンガスヌ アタイサグトゥ(夫も放り飛ばすほどだったから)。
ビリビリ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
柔らかい様。
- 用例
- ニージューサヌ ゥンムヌ ビリビリー ソーン(煮え過ぎて芋が柔らかくなっている)。
- メモ
- →①ビリビリ。
ヒリヒリーグヮー 村史
玩具。笛の一種。
- メモ
- →バンバトゥグヮー。
ヒル 渡慶次,儀間,楚辺
①尋。約180㎝。②助数詞。~尋。長さや深さを数える単位。
- 用例
- ①ヌヌヤ チュヒルナー ヲゥーティカラ タクベー(布は一尋ずつ折り曲げてから、たたみなさい)。②ヌヌヤ イッタンシ ナナヒル ヤサ(布は1反で7尋だよ)。
- メモ
- チュヒル(1尋)、タヒル(2尋)、ミヒル(3尋)と数える。
ヒル 喜名,親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
植物。ニンニク。
- 用例
- ヒル トゥティ チェーグトゥ、チキムン スシェー マシテー(ニンニクを取ってきてあるから、漬物にした方がいいよ)。
- メモ
- 年越しの夕飯に、葉を半分ほど切ったヒルを添えて食する。ヒルには邪気を払う力があると言われているが、長浜では「ユールン ヒルナシ(夜も昼にせよ)」と、働ける時間を長くしなさいという意味で食したという。風邪の予防、滋養強壮に効く。ニンニク酒にして常備した。
ヒル 親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
昼。日中。
- 用例
- ヒルヲゥティ、ユージュ ウチナチ チューサ(昼のうちに、用事を済ませてくるさ)。
- メモ
- 音1:フィル。
ビル 牧原
海藻名。ミル。
ヒルイン 渡慶次,儀間
拾う。
- 用例
- チラカチール グミヤ ワンガ ヒルイン(散らかしてあるゴミは私が拾う)。否:ヒルラン(拾わない)希:ヒルイブサン(拾いたい)過:ヒルタン(拾った)継:ヒルトーン(拾っている)。
- メモ
- →ヒリーン。
ヒルイングェー 喜名,渡慶次,儀間
拾い食い。つまみ食い。
- 用例
- ヒルイングェービカーン シ、ワタ ミッチョーン(つまみ食いばかりして、腹いっぱいだ)。
- メモ
- →ガチングェー。
ヒルガイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
広がる。
- 用例
- ヤナクサー スグ ヒルガイン(雑草は直ぐに広がる)。イバサグトゥ、ナー イヘー ヒルガレー(狭いから、もう少し広がりなさい)。否:ヒルガラン(広がらない)希:ヒルガイブサン(広がりたい)過:ヒルガタン(広がった)継:ヒルガトーン(広がっている)。
ヒルガッスー 楚辺
ニンニクの漬物。

- 用例
- チャーヌ チャワキン ネーンラー、ヒルガッスーンデー ゥンジャシェー(お茶の茶請けもないなら、ニンニクの漬物でも出しなさい)。
ヒルガラシ 喜名,宇座
昼鳴く烏。
ヒルギ 座喜味,伊良皆,古堅
植物。ヒルギ。
- メモ
- 音1:フィルギ。
ヒルギーン 喜名,渡慶次,儀間
広げる。
- 用例
- ウチュクイヂチン、ンナヌ メーヲゥティ ヒルギーン(風呂敷包みを、皆の前で広げる)。否:ヒルギラン(広げない)希:ヒルギーブサン(広げたい)過:ヒルギタン(広げた)継:ヒルギトーン(広げている)。
ヒルグササン 喜名,渡慶次,儀間
生臭い。
- 用例
- ウヌ イユヤ ヒルグササンドー(その魚は生臭いよ)。
- メモ
- 音1:ヒリグササン。
ヒルグサリカジャ 喜名,渡慶次,儀間
生臭いにおい。
- 用例
- イユ クシレーティ アトー ヒルグサリカジャ スン(魚をさばいた後は生臭いにおいがする)。
ヒルザキ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅
ニンニク酒。ニンニクを泡盛で漬けたもの。
- 用例
- カジヒチーネー ヒルザキ ヌマサリータン(風邪をひいたらヒルザキを飲まされた)。
ヒルサン 喜名,渡慶次,儀間
広い。
- 用例
- トゥナイヌ ナーヤ イッペー ヒルサン(隣の庭はとても広い)。
- メモ
- 音1:ヒルハン。対:イバサン・イバハン(狭い)。
ヒルサンミー 喜名,渡慶次,儀間
広い所。
- 用例
- アシブラー ヒルサンミーンヲゥティ アシベー(遊ぶなら広い所で遊びなさい)。
- メモ
- 対:イバサンミー・イバドゥクル・イバミー(狭い所)。
ヒルヂキー 渡慶次,儀間,古堅
ニンニクの漬物。
- 用例
- クチャカラ ヒルヂキー ゥンジャチ クーワ(裏座からニンニクの漬物を出してきなさい)。
- メモ
- ニンニクを黒糖と泡盛で漬けたもの。
ヒルニンジ 喜名,渡慶次,儀間
昼寝。
- 用例
- パーパーヤ ヒルニンジ ソーグトゥ、イェージェー サンタン(おばあさんは昼寝をしているから、挨拶はしなかった)。
ヒルハン 楚辺
広い。
- 用例
- イッター ヤシチヤ マーヤカ ヒルハン(お前の屋敷はどこよりも広い)。
- メモ
- →音1:ヒルサン。
ヒルビルートゥ 喜名,渡慶次,儀間
広々と。
- 用例
- ヒルビルートゥ シ、アンシ イーヤンベー ヤル(広々として、なんて心地よいんだろう)。
- メモ
- 類:ワーワートゥ。
ヒルヒルカンジャー 瀬名波
植物。
- メモ
- ヒルヒルカンジャーを束ねて綱曳をした。
ヒルファグサ 座喜味
植物。オオバコ。
- メモ
- →シップイグサ。
ヒルマ 喜名,渡慶次,儀間
昼間。
- 用例
- ヒルマヲゥティ、ユージョー ゥンヂ チューサ(昼間で、用事は行ってくるさ)。
- メモ
- →シカマ。
ヒルマイン 喜名,渡慶次,儀間
広まる。
- 用例
- ヤナクトー チューチャンナカイ ヒルマインドー(悪い話はあっという間に広まるよ)。否:ヒルマラン(広まらない)過:ヒルマタン(広まった)継:ヒルマトーン(広まっている)。
ヒルマサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木,牧原
不思議だ。奇妙である。
- 用例
- ウッピナーヌ イシ チャーシ ムッチ チャガヤーディチ、ジコー ヒルマサン(そんなに大きな石をどんなにして持ってきたかといって、とても不思議だ)。
- メモ
- 音1:ヒルマハン。珍しい事件などについて言う。
ヒルマシームン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
不思議なこと。奇妙なこと。
- 用例
- ウレー ミッタ ヒルマシームン ヤッサー(それは本当に奇妙なことだな)。
- メモ
- 音1:ヒルマシムン。
ヒルマシムン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
不思議なこと。奇妙なこと。
- 用例
- イャーガ チューンディシェー ヒルマシムンル ヤル(お前がくるってことは不思議なことなんだよ)。ウマ ヌーガラ ヒルマシムンチ サクトゥ(そこは何か奇妙なことといって)。
- メモ
- 音1:ヒルマシームン。
ヒルマナカ 宇座,長浜
{ひるまなか(昼間中)}。午後3時から4時頃の時間帯。
ヒルマハン 楚辺
不思議だ。奇妙である。
- 用例
- アッタニ ネーン ナインディチン アンナー、ヒルマハンヤー(急になくなるってこともあるのかな、不思議なことだ)。
- メモ
- →音1:ヒルマサン。
ヒルマミジ 高志保
{ひるまみづ(昼間水)}。旧7月七夕から15日迄、仏壇に供える水。
- メモ
- 音1:ヒカマミジ。
ヒルマムチ 座喜味
{ひるまもち(昼間餅)}。旧盆のウンケーとウークイの午後3時頃に供える団子。
- メモ
- →ウークイダーグ・ウンケーダーグ。
ヒルマムン 渡慶次,儀間
午後3時のおやつ。
- 用例
- ユックティ、ヒルマムン ウサガミソーレー(休んで、3時のおやつを召し上がってください)。
- メモ
- →アーシー。
ヒルミーン 喜名,渡慶次,儀間
広める。
- 用例
- イークトー ムルカイ ヒルミーン(いいことは皆に広める)。否:ヒルミラン(広めない)希:ヒルミーブサン(広めたい)過:ヒルミタン(広めた)継:ヒルミトーン(広めている)。
ヒレー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
付き合い。仕えること。
- 用例
- ヒレー ジョージ ナイネー、ナンクル シキン ワタティ ハイサ(付き合い上手になると、自然に世間を渡って行くよ)。歌:アキタキタ チバナ クラミリバ ヤムイ ママウヤヌ ヒレーヤ カンガ アユラ(ああ痛い痛い シマアザミ 踏めば痛い 継親に仕えるのは このようなものか)。
- メモ
- →トゥイヒレー。
ビレー(~ビレー) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~付き合い。~に仕えること。
- 用例
- ケートゥナイビレー(近所付き合い)。ヲゥトゥビレー(夫へに仕えること)。
- メモ
- →ヒレー。
ヒレーグリー 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
付き合いにくいこと。付き合いにくい人。
- 用例
- イチ ンチン クサブックティ、ヒレーグリー ヤッサー(いつ見ても膨れっ面をして、付き合いにくい人だ)。
- メモ
- →ヒライグリサン。
ヒレーユン 古堅,大木
付き合う。交際する。
- メモ
- →ヒライン。
ヒロハグサ 座喜味
植物。オオバコ。
- メモ
- 音1:ヒロハグサ。→シップイグサ。
ビワ 渡具知,大湾,大木
植物。ビワ。枇杷。
- 用例
- ビワヌ ファー(ビワの葉)。
- メモ
- *サギグスイ(下げ薬)としてビワの葉をお茶にして飲む。
ヒン 渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
すねること。
- 用例
- シクチ イーチキーネー、ヒンル スンレー(仕事を言い付けると、すねるんだよ)。
- メモ
- 音2:ヒンチ。
ヒン~ 儀間,牧原
ひん~。
- 用例
- ティーヌクビ ヒンマギティ ネーン(手首を捻ってしまった)。
- メモ
- 動詞につき、意味をつよめる。
ヒンガー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
垢じみているもの、人。汚れがしみついて汚くなっていること。
- 用例
- チヌン ケーランネー、ヒンガー ナトーンドー(着物も着替えないと、汚れているよ)。
ヒンガーマーヤー 瀬名波
顔が汚れていること。垢まみれの人。
- メモ
- →ヒンガーマヤー、ヒンガーマーヲゥー。
ヒンガーマーヲゥー 喜名,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
顔が汚れていること。垢まみれの人。
- 用例
- ウヌ ワラベー、ンジュルカージ ヒンガーマーヲゥー ソーン(その子は、見るたびに顔が垢まみれだ)。
- メモ
- *マーヲゥーとは猫のことで、猫がよく顔を撫でることから、顔の汚れを取っている状態に例えている。→チラヒンガー。
ヒンガーマヤー 座喜味,楚辺
顔が汚れていること。垢まみれの人。
- 用例
- イャーヤ、ヒンガーマヤー ナインドー(お前は、垢まみれのネコみたいになるぞ〈子どもたちがなかなかお風呂に入らない時にそういった〉)。
- メモ
- →チラヒンガー。
ヒンガーワラバー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
垢まみれの子ども。
- 用例
- ユーフルン イラングトゥ、ヒンガーワラバー ナトーン(風呂も入らないから、垢まみれの子になっている)。
ヒンガスン ①座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅②楚辺
①逃がす。②亡くす。
- 用例
- ①トゥッカチミテーヌ トゥイグヮー ヒンガスン(捕まえてある小鳥を逃がす)。否:ヒンガサン(逃がさない)希:ヒンガシーブサン(逃がしたい)過:ヒンガチャン(逃がした)継:ヒンガチョーン(逃がしている)。②アッタルクヮ ヒンガチャンヤー(大切な子を亡くしてしまったね)。
- メモ
- 幼い子どもが亡くなった時には、ヒンガチャンといった。
ヒンガン 伊良皆,上地,渡慶次,儀間
彼岸。
- メモ
- 音1:ヒガン。春分の※ニングヮチヒンガン(二月彼岸)、秋分の※ハチガチヒンガン(八月彼岸)には仏壇に重箱を供えた。
ヒンガンボージ 伊良皆
{ひがんばうず(彼岸坊主)}。人生儀礼。ニ月彼岸に行う3歳児の整髪儀式。
- メモ
- →サラタティー。
ヒンガンボージャー 渡慶次,儀間,楚辺
{ひがんばうずあ(彼岸坊主あ)}。人生儀礼。ニ月彼岸に行う3歳児の整髪儀式。
- 用例
- ヒンガンボージャーニ、イャームン カラジグヮーン チラヤー(彼岸ボージャーに、あなたの髪も切ろうね)。
- メモ
- →サラタティー。
ヒンギアラシー 波平
競って逃げること。
- メモ
- 音2:ヒンギグーネー。
ヒンギーン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
逃げる。
- 用例
- フニンカイ ヌトーティ、アヌー マーガラカイ ヒンギティ イクンリチル ヤタラー(船に乗って、あのうどこかに逃げて行くつもりだったのか)。アッピーガ ウーティチューグトゥ ヒンギラ(兄さんが追ってくるから逃げよう)。否:ヒンギラン(逃げない)希:ヒンギーブサン(逃げたい)過:ヒンギタン(逃げた)継:ヒンギトーン(逃げている)。
ヒンギウシ 渡具知
逃げ牛。逃げた牛。
ヒンギグーネー 喜名,渡慶次,儀間
競って逃げること。
- 用例
- シクチ イーチキタレー、ヒンギグネー ッシ ムル ヲゥラン ナトーン(仕事を言いつけたら、競い合って逃げて全員いなくなっている)。
- メモ
- →ヒンギアラシー。
ヒンギマーイ 喜名,渡慶次,儀間
逃げ回ること。
- 用例
- ヌラーリル スラーディチ、ヒンギマーイ ソーン(叱られると思って、逃げ回っている)。
ヒンギウヮー 喜名,渡慶次,儀間
逃げ豚。逃げた豚。
- 用例
- ヒンギウヮーンカイ チチカミラリーギサー ヤタン(逃げた豚に突き上げられそうだった)。
ヒンギゥンマ 喜名,渡慶次,儀間
逃げ馬。逃げた馬。
- 用例
- ヒンギゥンマヌ パカナイ シーネー アンシ ウトゥルサタルヤー(逃げた馬がパカパカすると〈追ってくると〉とても恐かったね)。
ヒング 喜名,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,大木,比謝矼,牧原
垢。煤〔すす〕。
- 用例
- アミラングトゥ、ドゥーイッペー ヒング ヤサ(浴びないから体中垢だらけだよ)。
ビング 座喜味
イグサ。備後藺〔びんごい〕。
- メモ
- →ビーグ。
ヒングブッター 喜名,渡慶次,儀間
煤だらけ。垢だらけ。
- 用例
- ヒングブッター シ、マーヲゥティ アシディ チャガ(煤だらけで、どこで遊んできたのか)。
ヒングムン 楚辺
しびれる。
- 用例
- ナガヰー シーネー ヒサガ ヒングムンドー(長く座ると足がしびれるよ)。否:ヒングマン(しびれない)継:ヒングローン(しびれている)。
- メモ
- →ヒラクムン。
ヒングヤーグヮー 波平
煤だらけの小屋。
ビングヮー 楚辺
植物。ツルムラサキ。

- 用例
- ビングヮーディチ チチャル ウベー アシガヤー、ヒカットー ワカランサー(ビングヮーといって聞いた覚えはあるが、はっきりは分からないさ)。
ヒンケー 古堅
口答え。反抗。
- 用例
- タインカイ ヒンケー サビランタンリヨー(二人に口答えしなかったそうだよ)。
- メモ
- →クチゲー。
ビンシー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
{びんす(瓶子)}。酒や水を入れる錫製の器。拝みや結婚式などの儀式に用いる携帯用の道具にもいう。
- 用例
- ニービチネー ビンシーン チカインドー(結婚式にはビンシーも使うよ)。
- メモ
- 音2:ビンシードーグ・ビンドーグ・ビンスドーグ。
ビンシードーグ 大湾
{びんすだうぐ(瓶子道具)}。拝みや結婚式などの儀式に用いる携帯用の道具。
- メモ
- 仕切られた木の箱に*ビンシーや拝みに必要なものが納められている。→ビンシー。
ヒンジムン 喜名,渡慶次,儀間
ひねくれ者。
- 用例
- ワラビヌ ヒンジムン ナティ、テーン ミーン タタラン(子どもがひねくれ者で、どうしようもない)。
- メモ
- →ヒニクリムン。
ヒンジャー 喜名,渡慶次,儀間
ひねくれ者。
- 用例
- ヒンジャー ナティ ウヤヌ イーシン チカン(ひねくれ者で親の言うことも聞かない)。
- メモ
- →ヒニクリムン。
ビンジャク 喜名,長田
地名(喜名と伊良皆の中間地点の小地名)。
- メモ
- そこには洞穴があって、昔からジュリグヮー幽霊が出るといわれた。
ビンス 長田
雄弁な者。
ヒンスー 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{ひんそ(貧素)}。貧乏。
- 用例
- ヒンスーヤ ソーティン、チャー マクトゥ ソーケー チャーン ネーンサ(貧乏はしていても、いつも誠しておけばどうもないよ)。
- メモ
- 音1:フェンスー・ヘンスー。→クンチュー。
ヒンスームン 伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
貧乏者。
- 用例
- ヒンスームンディチ ウシェーラッティン、アトー ターガル リッシン スラー ワカランドー(貧乏者だと馬鹿にされても、後は誰が立身するのか分からないよ)。
- メモ
- 音1:フィンスームン。→クーシームン。
ビンスドーグ 喜名,渡慶次,儀間
{びんすだうぐ(瓶子道具)}。拝みや結婚式などの儀式に用いる携帯用の道具。
- メモ
- →ビンシー。
ビンスドーグムッチャー 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺
御願用の道具持ち。
- 用例
- ワンネー イクケーヌン ビンスドーグムッチャー シミラッタン(私は何回も御願用の道具持ちをさせられた)。
- メモ
- 結婚式などの場合、相手方の家に向かう時に、御願用の道具を持つ役目の人をビンスドーグムッチャーといった。
ヒンセー 楚辺
返済。借金払い。
- 用例
- ウリサーニ ナー ヒンセー スンリチョールバーテー(それでもう返済するというわけさ)。
- メモ
- →ウッカバレー。
ビンタ 渡慶次,儀間,楚辺
①鬢〔びん〕。②頬を平手打ちすること。
- 用例
- ①アリガ ビンタグヮーヌ ナガサヨー(彼の鬢の長いことよ)。②ティーガンマリ シ、シンシーンカイ ビンタ サッタン(悪戯をして、先生に平手打ちされた)。
ビンダナー 座喜味
雨降りの時にできる池。
ビンダレー 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,牧原
{びんだらひ(鬢盥)}。洗面器。
- 用例
- ビンダレーンカイ ミジ イッティ チラ アライン(洗面器に水を入れて顔を洗う)。
ヒンチ 喜名,渡慶次,儀間
すねること。
- 用例
- ヒンチ サーニ ヒンギティ ハイタン(すねて逃げていった)。
- メモ
- →ヒン。
ビンヂキ 伊良皆,牧原
{びんつけ(鬢付)}。頭髪につける油。
ビンヂキデー 伊良皆
{びんつけだい(鬢付代)}。頭髪用の油の代金。
ヒンチャー 喜名,渡慶次,儀間
よくすねること。またはその人。
- 用例
- イャーグトゥ ヒンチャー ナイネー、ターガン チカーンドー(お前のようにすねてばかりいると、誰がも使わないよ〈雇わないよ〉)。
ビンチョー 伊良皆
勉強。
- 用例
- ビンチョー シミティ クィミソーリ(勉強させてください)。
ビンドゥク 大湾
梅毒。
- 用例
- ビンドゥク カカトーサ(梅毒罹っているさ)。ビンドゥク ムッチョンドー(梅毒を持っているよ)。
- メモ
- →ジンブンガサ。
ビントゥジュー 楚辺
{べんたうぢゅう(弁当重)}。小さな重箱の弁当箱。
- 用例
- ゥンマハラセーネー ビントゥジュー ムッチ、イッペーヌ タヌシミ ヤタン(琉球競馬には弁当重を持って、とても楽しみだった)。
- メモ
- 遠足や※ゥンマハラセーを見に行く時に弁当として持って行った。
ヒントー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間
返答。
- 用例
- イャーヤ ヒントーン ナラン バーイ(お前は返答もできないのか)。ジュンニ イャビーンリチ、アマンジャラーンケー ヒントー サーイヤーサイ(本当に言いますといって、阿麻和利に返答してですね)。
- メモ
- 類:イリヒントー・フィジフィントー。
ビントー 楚辺
弁当。
- 用例
- アチャヤ ビントー ヤシガ、アンマーヤ ウビトーガヤー(明日は弁当だが、お母さんは覚えているかね)。
ビンドーグ 座喜味
{びんどうぐ(瓶道具)}。酒や水を入れる錫製の器。拝みや結婚式などの儀式に用いる。
- メモ
- →ビンシー。
ビンナイ 長浜
ビュンビュンと。風をきるように速く移動する様。
- 用例
- ンカシェー カンシ イユ トゥインディ タッチョーチーネー、トゥビイユヌ ビンナイ トゥディ チャン(昔はこうして魚をとろうと立っていると、トビウオがビュンビュンと飛んできた)。
ビンビンダークー 村史
子どもの遊び。スミレを根こそぎ取って逆さまに吊し、蛸を干す真似をして遊んだ。
ヒンプン 座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
門と家の間にある塀。外から家の中を見られないように作られた目隠しの塀。

- 用例
- ワッター ヒンプンヤ イシガチシ チュクテータン(私たちのヒンプンは石垣で造ってあった)。
- メモ
- 中国語の屏風のことで、種類には石垣、竹垣、ゲッキツなどの生け垣があった。また、外部からの※ヤナムンを跳ね返す役目もあるとされた。
ヒンマガイン 牧原
ひん曲がる。ひどく曲がる。
- 用例
- キーヌ スバンカイ ヒンマガティ、スクロータン(木のそばに深くかがんで、すくんでいた)。
ヒンリン 楚辺
返済。借金払い。
- 用例
- 「ヒンリンサビンドー」ンチ、ヒントー サギタンディヤー(「返済しますよ」と、返事したってね)。
- メモ
- →ウッカバレー。
ヒゥンマガ 都屋
親族語彙。ひ孫。曾孫。
- メモ
- 類:マタゥンマガ。

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