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- しまくとぅば単語帳:フ
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ファー
葉。
- 用例
- キーヌファーヌ ウティティ ジャッサ ホーチン フシガラン(木の葉が 落ちて どんなに 掃いても どうしようもない)。
ファー
歯。
ファー
葉。
- 用例
- キーヌ ファー(木の葉)。
ファーイ
針。
ファーガラ
枯れ葉。
- 用例
- ファーガラタバティ(枯れ葉を束ね)。
ファーガラー
枯れ葉。
- 用例
- ファーガラーヤ チュトゥクマンカイ ホーチ ウッチョーケー(枯れ葉は 一か所に 掃いて 集めておきなさい)。
- メモ
- サトウキビなどの枯れ葉に言った。
ファーガラガッコー
甘蔗の下葉で葺いた学校。
ファーガラヤー
甘蔗の下葉で葺いた家。
- メモ
- 波平のアガリジョーにあった学校は、ファーガラヤー学校と呼ばれた。
ファーカンダ
祖父母と孫。
ファーカンラ
祖父母と孫。
- 用例
- ファーカンラヌチャー イチマディン ガンジューシーヨー(孫たちよ いつまでも 元気でいなさいよ)。
- メモ
- 祖父母と孫を一緒にした言葉だが、祖父母から孫に対して使うこともある。
ファーバー
端々。枝葉。
- メモ
- 本筋や中心からはずれたところ。末節。
ファーフーブチ
破風葺き。
ファーフーヤー
破風の家屋。
- メモ
- 建築様式のひとつ。本を半開きで伏せたような屋根の妻の三角形の部分を破風という。
ファーフジ
祖父母。
- 用例
- ファーフジカイ ソーラッティ ハイタシガ マーカイガヤー?(祖父母に 連れられて 行ったが どこにかねぇ?)。
ファーフジ
祖父母。
ファーブシ
端節。
- メモ
- 本格的なウフブシ(大節)に対して短い曲にいう。
ファーフジユー
祖父母の代。
フィー
火。
フィー
日。
- 用例
- アチマイルフィー(集まる日)。
フィー
樋〔とい〕。
フィー
屁。
フィージー
平生。
- 用例
- フィージーヤ チカン(普段は使わない)。フィージーカラ(普段から)。
フィーター
冬の防寒着。
- メモ
- 冬用の羽織に似た着物。綿入れ。ヒーターともいう。 虎の威を借るの意味でも使う。フィータ カントーン(本性を隠している)。チュヌ フィーター カンティ(人の威を借りて)。
フィーターグヮー
冬の防寒着。
- メモ
- 冬用の羽織に似た着物。綿入れ。
フィータイ
兵隊。
フィーフィラー
屁こき。
フィーヨーグヮーアシビ
囃し立て遊ぶこと。
フィーラ
へら。

ブイグヮー
短棒。
フィサ
足。
フィサブー
フィラリア症で異常に足がふくらんでいる状態。
フィサマンチュー
正座。
- 用例
- フィサマンチューカキティ(正座して)。
フィジチ
杼〔ひ〕。
- メモ
- 機織り器具のひとつ。
フィジフィントー
返事返答。
- 用例
- フィジフィントースタルバー(返答したわけだ)。
フィジャイ
左。
- メモ
- 類:ヒジャイ。
フイスリワタンギー
振り袖綿入れ。
フイターフイター
振り振り。
- 用例
- フイターフイターシ(揺さぶりながら)。
フイタックヮースン
振りまわす。
- 用例
- フイタックヮーチ(振りまわして)。
フィチグヮチ
七月。
フィッパク
逼迫。
フィビチ
大きな池。
- メモ
- 大きなクムイになるとフイビチといって桶に綱をつけて2人がかりで水を抜いた。
フィラファーグサ
オオバコ。
フィランメー
麦飯。
フィリーン
拾う。
- 用例
- クミ フィッティ(米を拾って)。フィリラリール(拾える)。
フィル
昼。
フィルトゥンガスン
放り飛ばす。
- 用例
- フィルトゥンガスラーアティ(放り飛ばされるのではないかと思うほど)。
フイン
拒む。断る。
- 用例
- シクチンサンヌー ヰキガヤ チューニン フイン(仕事もしない 男は 今日にでも 振る)。
- メモ
- 男女間で交際や求婚を断るなどの意味に使われる。
フイン
掘る。
フイン
降る。
- 用例
- マックールソーシガ ナマニン アミ フインレー(空が・真っ黒くしているが 今にも 雨が 降るよ)。 否:フラン(降らない)過:フタン(降った)継:フトーン(降っている)。
フイン
振る。
- 用例
- ミチ トゥースンリー ハタフイン(道を 通すために 旗を振る)。 否:フラン(振らない)希:フイブサン(振りたい)過:フタン(振った)継:フトーン(振っている)。
フィンカーバカ
掘り込み墓。
- 用例
- スビン ウミヌハタカイヤ フィンカーバカガル マンドータル(楚辺も 海岸沿いには 掘り込み墓が 多かったんだよ)。
- メモ
- 類:フィンチャーバカ(掘り込み墓)。
フィンケー
口答え。
フィンスームン
貧乏者。
フインチャー
掘り込み墓。横穴式の墓。
フィンチャー
掘り込み墓。横穴式の墓。
フィンチャーバカ
掘り込み墓。横穴式の墓。
- 用例
- シチャヌウミヤ イチナーギ フィンチャーバカ チュクラットータン(下の海岸は そこら一帯 掘り込み墓が 造られていた)。
- メモ
- 類:フィンカーバカ(掘り込み墓)。 岩に穴を掘って造った墓のことで、海岸沿いの岩などによく見られる。
フー
ははー。
- メモ
- 目上の人を敬い額ずくときに発する言葉。
フー
運。
- 用例
- フーヌマンドーシェー ゥンマリカラ キマティルウル(運がある人は 生まれる時から 決まっているんだよ)。 フーニフーアリ(運には運がある)。フーヌアン(幸運だ)。
フー
帆。
フー
頬。
ブー
賦。夫役。
- 用例
- ムラブー(村の賦役)。クニブー(国の賦役)。
フーイ
冷たい水を飲むときの言葉。
- メモ
- 水などをフーイと吹いてから飲ませる。それは水の中の魔物を吹き払うまじないと同じ。
フーウウン
いいえ。否定の応答。
ブーカナイルチュ
武に長けている人。
- メモ
- 武+敵う+人。
フーガワイ
風変わり。
- 用例
- ミッタ フーガワイナ ニーシェーヤタン(とても 風変わりな 青年だった)。
フーガン
風変わり。
- 用例
- フーガンナティヨ(風変わりでね)。フーガンナー(風変わりな者)。
フーガンナムン
ひょうきん者。
- 用例
- ウヌ ワラビヌ フーガンナムンヤシヨー(その 子どもの ひょうきんなことよ)。
フーキ
流行病。
- 用例
- フーキゲーシトゥシ カンカーネー ウシ クルチ ムライリグチンカイ サギータン(流行病を払い除けるために カンカー・悪除け行事には 牛を 潰して 村の入り口に 下げた)。
- メモ
- 類:フーチ(流行病)。
フーク
肺。
- 用例
- ウヮーヌ フークン チカイグトゥ アラティ ウチョーケー(豚の 肺も 使うから 洗って おきなさい)。
- メモ
- 豚などの肺。食品としての名。
フーグ マーチ
抱護松。
- メモ
- 類:ホーグ(抱護。抱護林)。台風の多い沖縄では、海岸近く等に防風林として木を植えたり、集落を囲むような形で植えたりしていた。集落を囲むように集落の境などに植えられていた。風水思想との関連も。
フークー
奉公。
- 用例
- ワンネー ヤーチカラ フークーカイ ヤラサッタン(私は 8歳から 奉公に 出された)。
フークマーミ
心臓。
- 用例
- ウヮーヌシシ ニーニ フークマーミソーナムヌン ムルイリーネー ジコー マーサン(豚肉を 炊く時に 心臓なども 全部入れると とても 美味しい)。
- メモ
- 食用としての主に豚の心臓にいう。
ブーサー
じゃんけん。
ブーサーシー
じゃんけん。
フーサン
欲しい。
- 用例
- ワンネー チャーシヤティン アヌ チン フーサン(私は どうしても あの 着物が 欲しい)。
フージ
風采。ようす。身なり。
- 用例
- フレーフージーシ(馬鹿なふりをして)。フージェー ネーン(みっともない。なりふりが悪い)。
フージー
~のような。
- 用例
- ヤク ハラチョール フージーナティ(厄祓いということで)。遠足フージーヤルバー(遠足みたいなものさ)。ウヌ フージ(そのようだ)。イチェール フージ(言ったようだ)。
フージー
~のような感じ。
- 用例
- ワンニンカイ ニチョールー、ワンフージー(私に似ているもの、私のような感じ)。
フージュク
風習。風俗。
- 用例
- ウチナーヌ フージュク ヤティカラ マムラントー ナランサ(沖縄の 風習 であるなら 守らないと いけないさ)。
フージョー
携帯用のたばこ入れ。
フージョー
冗談。
- 用例
- トゥーチ フージョービカーン スグトゥ ヌーヌル ソークトゥヤラー ワカランサ(いつも 冗談ばかり するから 何が 本当のことなのか 分からないさ)。
- メモ
- 類:テーファ(冗談)。
フージラ
頬。
- 用例
- フージランカイ メーチブガ チチョーン(頬に ご飯粒が ついている)。
- メモ
- 類:フータイ(頬)。
フーシン
帆船。
フージンネーン
みっともない。
- 用例
- アンソール スガイシ フージンネーラン ヤーヲゥテイ ケーティ クーワ(そんな 服装をして みっともない 家で 着替えて 来なさい)。
フースン
干す。
- 用例
- ダテーン チン アラテーグトゥ ナマカラ フースン(たくさんの 着物を 洗ったから 今から 干す)。 フースンリセーヤー、アブシンカイ フーシュル(〔刈り取った稲を〕干すというでしょう、畦に干す)。 否:フーサン(干さない)希:フーシーブサン(干したい)過:フーチャン(干した)継:フーチョーン(干している)。
フーセン
帆船。
ブーターブーター
ぶらさがってゆれている様。
フータイ
ふっくらとして頬が垂れていること。
フータイ
頬。
- 用例
- アカングヮヌ フータイヌ ウジラーサヨー(赤子の 頬っぺたの 可愛いこと)。
- メモ
- 類:フージラ(頬)。
フータヤー
頬がふっくらしたかわいらしい子。
- 用例
- フーグヮー タトーンレー、マンマールーグヮー ソーシンカイ フータヤー(頬が垂れているよ、まるまるとしている子にフータヤー〔という〕)。
フーチ
もぐさ。
フーチ
風気。伝染病。流行病。
- 用例
- フーチガ ヘーイネー ムラジュー カカイヌクトゥン アタンヤー(流行病が 流行ると 村中 罹ることも あったね)。ウシヌ フーチ(牛の伝染病)。
フーチ
鞴〔ふいご〕。
フーチガマギサン
伝染病が増える。
フーチゲーシ
悪風返し。流行病返し。
- 用例
- フーチゲーシトゥシ カンカーネー ウシ クルチ ウシヌ フニ ムラヌ イリグチンカイ サギータン(悪風返しとして カンカーには 牛を 潰して 牛の 骨を 村の 入り口に 下げた)。
- メモ
- 類:ヤナムンゲーシ・ヤナカジゲーシ。 フーチゲーシとして、カンカー等の行事に悪風返し(流行病)として左縄を綯って軒下に下げた。
フーチヌカミ
鞴の神。
フーチヌカミヤ マギー
フーチの神は大きい→霊力高い。
フーチヌユーエー
鞴〔ふいご〕まつり。
- メモ
- フーチヌユエーともいう。鍛冶屋〔かじや〕が旧暦の11月7日に鞴の神をまつり、隣近所や得意先を招いてお祝いをした。豚を潰し、その頭を供えていた。
フーチヌユエー
鞴〔ふいご〕まつり。
- メモ
- フーチヌユーエーともいう。鍛冶屋〔かじや〕が旧暦の11月7日に鞴の神をまつり、隣近所や得意先を招いてお祝いをした。豚を潰し、その頭を供えていた。
フーチヌユエービーサ
11月のフーチヌユエーの頃の寒さ。
フーチバー
蓬〔ヨモギ〕。

- 用例
- クシヌ ミチカイ フーチバーヌ ミートーテーグトゥ チリクーワ(後の 道に よもぎが 生えていたから 摘んで来なさい)。
フーチバージューシー
よもぎの入った雑炊。よもぎ雑炊。
- 用例
- チューヌ ユーバノー フーチバージューシー ニチェーサ(今日の 夕飯は フーチバージューシーを 炊いてあるさ)。
フーチバームーチー
蓬餅。よもぎ餅。
フーチビーサ
フーチユエー(鞴祭)をする頃の寒さ。
フーチムーチー
蓬餅。よもぎ餅。
- メモ
- 3月の浜下りには御馳走は作らずンムニーグヮー(芋煮)の上にフーチーバー(よもぎ)を1、2枚のせたものを3個仏壇に供えた。そのンムニーにフーチムーチーと言った。
フーチムチ
蓬餅。よもぎ餅。
フーチャートゥジャー
包丁研ぎ屋。
フウチョウシバル
風長次原(長浜の小字)。
フーテー
ふっくらとして頬が垂れていること。
ブードゥナミー
賦役や利益を過不足なく等しくすること。
- メモ
- 製糖作業などの共同作業における労働時間や賃金などが、特定個人だけに偏らないように清算すること。ブーは賦、トゥナミは平均の意味。カーフスクー、クヮーフスクーともいう。
フーナー
風な。ような。
- 用例
- シランフーナー(知らないふり)。フリタルフーナーシ(気が触れたみたいにして)。アランフーナー(そうでないように)。
ブーナイ
風が吹き抜けるよう素早く駆け抜ける様。
プーナイ
プップッと口から物を吹く様。
- 用例
- ナマゥンム カナーサーニ、プーナイプーナイ ハンチヌ バーン、ササイリーンリチ。タナガー トゥイネー。(生芋を噛んで、プップッと吹き飛ばす時も、ササを入れると言っていた。川エビをとる時には)。
ブーナイブーナイ
ビュービュー。
- 用例
- ハマカジン ブーナイブーナイ(浜風もビュービュー)。
フーニ
骨。
- 用例
- ヨーガリヤーニ フーニヌ ゥンジトーサー(痩せて骨が浮き出ている)。
フーニジル
骨汁。
フーニヌシル
骨汁。
- 用例
- フーニヌシルヤ ダシ ゥンジティ ジコー マーサン(骨汁は 出汁が 出て とても 美味しい)。
- メモ
- 豚を潰した後に各部位に切り分けるが、その時に肉を切り取った後の骨を汁にしたもの。
フービ
褒美。
- 用例
- チューヤ フービン ダテーン ヰーティチャン(今日は 褒美も たくさん 貰ってきた)。
ブーブー
民間療法の瀉血〔しゃけつ〕。
- 用例
- ブーブー トゥイシェー マシドー(瀉血をした方がいいよ)。
- メモ
- 瀉血に用いる竹筒やコップにもいう。 熱が出たときにも剃刀で瀉血することがあった。
フーフダ
符札。護符。
- 用例
- ウヌ フーフダヤ ハーヤンカイ ハトーケー(その 護符は 柱に 張っておきなさい)。
- メモ
- 病気・天災などの災厄がふりかかるのを防護するために、その効力を期待して家の柱や出入り口に貼る護符のこと。
フーフラ
符札。護符。
- 用例
- フーフランハジ(護符も剥いで)。
- メモ
- フーフダ参照。
フーミ
風味。
- 用例
- クヌ シームンヤ アンシ フーミガアル(この 吸い物は なんて 風味があるんでしょう)。
フームチブニ
帆船。帆持ち船。
- 用例
- フームチブニヌ ハイギーシガ ヌー チローガヤー(帆船が 行くが 何を 積んでいるのかな)。
フームン
法文。経文。
- 用例
- ボージャーヌ フームンハンチ(坊主が法文を唱え)。
フーリーン
乾く。
- 用例
- フーリトーラー ヘクナー イリミソーリ、ナマカラ アミ フイガター ナトーイビンドー(乾いているなら早く取り入れてください、今から雨が降りそうになっていますよ)。
- メモ
- 主に雑穀などを天日に干している時に使う。
フーリンナー
ホウレンソウ。ほうれん草。
- 用例
- フーリンナー アルッサ ユリーン(ほうれん草は あるだけ・全部 茹でる)。
フール
豚小屋兼便所。便所。
- 用例
- フール イーブサグトゥ イチュター マッチョーディヨー(便所に 行きたいから 少しは 待っていてよ)。 フールカイ イケー(便所にいきなさい)。
- メモ
- 不動神が宿っており魔除けの場所とされていた。夜、出先から帰ってくるとヤナカジやヤナムンを祓う為にフールに回り豚を起こしてから家に入った。
フールアッチャー
腹の調子が悪く便所にしょっちゅう行く者。
- メモ
- フールは豚舎兼便所。
フールガミ
便所の神様。
フールチ
ひよめき。
フールヌカミ
便所の神様。
- 用例
- フールヌカミヤ ムンヌキムントゥシ アガミラットーン(便所神は 魔除けとして 崇められている)。
- メモ
- フールヤー(豚舎、便所を含む)にはフールヌカミ(便所の神)がいて、いかなる悪者でも払い除ける力があるといわれている。
フールヤー
豚舎。豚小屋兼便所。
- 用例
- ユル ニッカ ケーティ チーネー フールヤーヲゥティ チン パンパンスタン(夜 遅く 帰って 来たら 豚舎で 着物を パンパンとはたいた)。
- メモ
- 類:ウヮーヌヤー(豚舎)。 夜外出から帰ると、まずフールヤーで着物をパンパンとはたいてヤナムンを払ってから家の中に入った。
フェー
ハエ。蠅。
- 用例
- ミーヌ フェー ウーイユサン、アレー ヤコー タタンテー(目の前の蝿も追い払えない〔自分のことも自分でできない〕、あいつは役に立たないなあ)。
フェー
灰。
フェー
南。
- 用例
- アッターヤ フェーカタ シンカルヤン ハジドー(彼らは 南方面の 人たちだ 筈よ)。
フェーヌウドゥン
首里城南殿。
フェーヌカジ
南風。
- 用例
- フェーヌカジヌ フチーネー アンシ イーヤンベーヤル(南風が 吹くと とても 気持ち良い)。
フェーバル
南風原(渡慶次の小字)。
フェーフチ
煙草盆で灰を落とす所。灰落とし。
- 用例
- タバクヌ フェーヤ フェーフチカイ リッパ ウトゥシヨー(煙草の 灰は 灰落としに ちゃんと 落としなさいよ)。
フェーマユジバル
南真与地原(波平の小字)。
フェームティ
南側。
フェーライ
追い剥ぎ。
- メモ
- フェーレーと同義。
フェーレー
追い剥ぎ。
- 用例
- センゼノー タコーヤマカイ フェーレー ゥンジータンディ(戦前は 多幸山に 追剥ぎが 出たそうだ)。
フェンサー
害虫の一種。
- メモ
- カズラにつくてんとう虫みたいな虫。
フェンサーアシビ
虫遊び。
- メモ
- 虫遊び。4月の字マンサンが終わってから行われた。アブシバレーとは違う日に行われた。字中みんな仕事をせず、青年たちは相撲を取ったりして遊んだ。そういうアシビの日には肥料を使うことや針仕事はハブが出ると言われ禁じられた。カズラを食べる虫を、遊びで追い払う日。
フェンスー
貧乏。
- 用例
- フェンスーナムン(貧乏な者)。
- メモ
- 類:ヒンスー。
フェンスーナムン
貧乏者。
フォートゥ
鳩。
フカ
鮫〔サメ〕類。
- メモ
- 獰猛〔どうもう〕な人食い鮫のこと。
フカ
外。
- 用例
- ワラベー イーウヮーチチネー フカヲゥティル アシブル(子どもは 良い天気には 外で 遊ぶんだよ)。
フカー
庭。
- 用例
- フカーナカイ フーチェール フシカブヤ ユックイネー トゥリヨーヤー(庭に 干してある 切り干し大根は 日が暮れたら 取りなさいよ)。
フカイ
深い所。
- 用例
- フカインカイ イクナヨー(深みに行くなよ)。
フカゥンジー
外には行けないので、家の中から外の様子を見ること。
- 用例
- クンドー パーパーガ ヲゥランナティメーグトゥ ゥンマハラセーヤ ンジーガー イカラン フカンジールスンドー(今年は おばあさんが 亡くなられたから 競馬は 見には 行けない 家の中から外を見るんだよ)。
- メモ
- 楚辺では年内に不幸があった家は、4月15日の4月アブシバレーにフカンジーとして、午後3時頃から1番座の前の両側に枝葉のついたままの竹を立て、それを中央で円にした。それは公にウマハラセ―(競馬)を見に行くことができないので、その藪の中から外を見ているということで行った。
フカサクバル
深迫原(大湾の小字)。
フカサクバル
深迫原(比謝の小字)。
フカサル
深い。親しい。
- 用例
- フカサルドゥシ(親しい友人)。
フカサン
深い。親しい。
フカシー
深い。親しい。
- 用例
- フカシクソーン(親しくしている)。
フカジェークー
建物の枠組みなどの職人。
フカシク
深く。
- 用例
- イッペーフカシクシ(とても仲良くして)。
フカスン
蒸かす。
- 用例
- アンマーガ ナマ ゥンム フカスン(お母さんが 今 芋を 蒸かす)。
フカスン
沸かす。
- 用例
- ミジ フカチ(水を沸かし)。
フガスン
穴を開ける。ほがす。
- 用例
- ユー ミーヌグトゥシ アナ フガスン(良く 見えるように 穴を 開ける)。 否:フガサン(穴を開けない)希:フガシーブサン(穴を開けたい)過:フガチャン(穴を開けた)継:フガチョーン(穴を開けている)。
フカブバル
外部原(喜名の小字)。
フカンジ
外出。
- メモ
- 年配の方々は「縁側には寝るな」と今でも戒めて言う。またハブに咬まれた時も一晩は縁側で寝た。その年に死者が出た家では、4月アブシバレーの頃にフカンジする。御馳走を準備せずに一晩は縁側で寝る。前年の4月以降に亡くなった人の家はフカンジをする。親戚が集まって縁側で夜伽をし、競馬に出た馬が馬小屋に入ってから翌日に家に入った。鳥が家に入って外に出て行かず、だらだらと家の中にいるときはフカンジをしなければならない。
フギーベーサン
穴が開きやすい。
フキーン
小鳥が鳴きさえずること。
- 用例
- シージャガ カラトール ソーミナーヤ ユー フキーン(兄が 飼っている メジロは よく さえずる)。
- メモ
- 鳥が美しい声で鳴くこと。
フキーン
抜ける。
- 用例
- ハーイヌ ミーカラ フキーン(針の 穴から 抜ける)。 否:フキラン(抜けない)希:フキーブサン(抜けたい)過:フキタン(抜けた)継:フキトーン(抜けている)。
- メモ
- 針の穴の小さな所からも抜け出てきたことで、簡単にはできないことを達成したとき。例えば、未熟児だった赤子が無事に成長していくときなどに使う。
フギーン
穴があく。抜ける。
- 用例
- ナービヌ フギーン(鍋に穴が開く)。
フキシヌミーミー
節穴。
フキダシバル
吹出原(長浜の小字)。
フギトーン
穴が開いている。
- 用例
- フギディール(穴の開いている籠)。
フキバカ
平葺墓。
- 用例
- ワッター ハカヤ フキバカヤタン(私たちの 墓は 平葺墓だった)。
- メモ
- 屋根の部分を平たくした墓。
フキヤー
よく鳴くメジロ。
フグイ
陰嚢〔ふぐり〕。
- 用例
- フグイ トゥラリンドー(ふぐいとられるぞ・脅し文句)。
フグイチヤー
家畜の去勢をする人。
フクイン
喜ぶ。
- 用例
- イャーガ リッパ シーアーシーネー ワッタン フクインテー(お前が ちゃんと やり遂げたら 私たちも 喜ぶさ)。 ジコーフクイミシェータン(とても喜ばれた)。
フクガー
産毛。
フクガーギー
産毛。
フクガードゥイ
烏骨鶏〔ウコッケイ〕。
フクギー
産毛。
フクジ
フクギ。福木。
フクジバル
福地原(喜名の小字)。
フクジャー
鳥肌が立つ。
- 用例
- ウヌ トゥイヤ ガタガタフティ フクジャーソールムン ハクンレーンカイ イッティ ヌクタミレー(その 鳥は ガタガタ震えて 鳥肌が立っているから 箱にでも 入れて 温めなさい)。
フクシン
埃〔ほこり〕。
- 用例
- フクシンブーブーシ ゥンマヲゥテー ムノー カマランサ(埃だらけで そこでは ご飯も 食べられないさ)。 ウッチャンナギヤーニ フクシン カントービン(放りだして埃を被っています)。
フクシンカジャ
埃〔ほこり〕っぽい匂い。かび臭い匂い。
フクター
ぼろ布。ぼろきれ。着古した着物。
- 用例
- ンリトールトゥクマー フクター ムッチッチ ススレー(濡れている所は ぼろ布を 持って来て 拭きなさい)。
フクターチクター
衣類がボロボロになっている状態。
- 用例
- ジヌン ネーンルアラー イカナ ハルカイアッチャーヤティン アンスカ フクターチクターシ(金が ないのか いかな 野良着でも そこまで ボロボロになって)。
- メモ
- ボロを更に重ねた様子。
フクタームシ
ミノムシ。
- 用例
- ウッピナーヌ フクタームシヌ サガトール(とても大きな ミノムシが 下がっている)。
フグチャー
おし。ものを言わない人。
ブクトーサージ
厚めのタオル。
- 用例
- ドゥー フチーネー ブクトーサージェー マシドー(体を 拭くときには 厚めのタオルが 良いよ)。
フクトータン
喜んでいた。
- 用例
- ワッター アンマーヤ ジコー フクトータン(私の お母さんは とても 喜んでいた)。
フクバー
かわはぎ。
- 用例
- フクバーヤ カーハジュンディチル デージヤンデー(かわはぎは 皮を剥ぐって 大変なんだよ)。
フクマーミ
心臓。
- メモ
- 豚などの心臓。食品としての名。
フクリーラー
龍舌菜。アキノノゲシ。
フクリラー
ハルノノゲシ。
フクル
袋。
フサトゥバル
富里原(楚辺の小字)。
フサリーン
干される。
フサン
欲しい。
- 用例
- トゥジ シーブサン(妻にしたい)。
ブサン
~したい。
- 用例
- チチブサン(聞きたい)。
フシ
くるぶし。
フシ
音楽の楽節。
- 用例
- フシ カワラシェー(〔エイサーの時など〕曲をかえなさい)。
フシ
星。
- 用例
- チューヌ フシヤ アンシ チュラサルヤー(今日の 星は とても きれいだね)。
フシ
節。関節。
- メモ
- 竹の節や木の節にもいう。
ブシ
武士。
ブシガー
武士ガー。波平の井泉の名称。
- メモ
- 波平が新たに集落を広げるとき、候補地を決めてこの井戸を掘ったが、フンシークミヤー(風水師)よりブシガーの水を飲むと武士のような人びとが生まれ争いが絶えなくなると言われ、今の前島の場所に集落を発展させることになった。集落内のカーを整備する際にもこのカーは「シーダカサン」という理由で未整備となったという。
フシカブ
切り干し大根。
- メモ
- フシカブーともいう。大根を天日で乾燥させ保存した。
フシカブイリチャー
切り干し大根炒め。
フシカブズーネー
切り干し大根炒め。
- 用例
- アチャ フシカブズーネー ニーグトゥ フシカブヤ チューヲゥティ ミジンカイ フックヮチョーケー(明日 切り干し大根炒めを 煮るから 切り干し大根は 今日で 水に 浸しておきなさい)。
- メモ
- 昔は大根はほとんどの家庭でも作っていたので、保存食として切り干し大根を作ることが多かった。
フシガラン
きりがない。たまらない。どうしようもない。
- 用例
- ワランチャーウーサヌ ジャッサ モーキティン フシガランサ(子沢山で どんなに 儲けても どうしようもないさ)。 ナー フシガランドー(もうきりがないよ)。ウタ アビティ フシガラン(歌う始末であった)。フシガランムン(たまったもんじゃない)。フシガランナヤーニ(たまらなくなって)。フシガランナイネー(どうしようもないときは)。
- メモ
- どんなに間に合わそうとしても追いつかないこと。採算が取れないなどの意味もある。
フシガリーン
どんなことでもできる。
- 用例
- ウッティン フシガリーン(売ればどんなことでもできる)。
フシクビ
関節。
- 用例
- フシクビヌ ヤディ(関節が痛くて)。
フシフギヌミー
節穴。
- 用例
- フシフギヌミーカラ マジェー ンーチンディ(節穴から まずは 見てごらん)。
フシフギミー
節穴。
フシマ
榊〔さかき〕。
フジョー
携帯用のたばこ入れ。
- メモ
- 年寄りが腰に下げていた。
ブジョー
奉行。
- 用例
- ブジョーヌチャー(奉行達)。
フジョーマキ
不浄負け。
- 用例
- マーン ヤムラー チュマーシヤーカイ イチーネー フジョーマキスンドー(どこか 痛いなら 喪家に 行くと 不浄負けするよ)。
- メモ
- 傷や病気のある人が、葬式などに行って、よけいに悪くなること。
ブジラー
棒きれ。
ブシン
普請。
- 用例
- ニッター ヤーブシンノー ナー ハジマトービーミ?(貴方たちの 家普請は もう 始まっていますか?)。
フシンミ
節穴。
フス
臍〔へそ〕。

- 用例
- アカングヮヌ フスヤ ナヌカグレーシーネー カリーサ(赤子の ヘソは 七日ぐらいしたら 枯れるさ)。フス チナジュン(へその緒をきる)。
フスク
不足。
- 用例
- ヌーン フスクヌルアラー チャー アンマサシ(何か 不足でもあるのか いつも 気分がすぐれない)。
フスクジラービーサ
松の葉が落ちる頃の寒さ。晩秋の寒さ。
- 用例
- フスクジラービーサガ ウワレーカラー ナー ヒークルナイサ(晩秋の寒さが 終わる・過ぎると もう 寒くなるんだよ)。
- メモ
- 秋が深まった頃の寒さ。
フスチガー
臍継ぎ。お産に立ち会う人。
- 用例
- フスチガーガ メンソーチョーグトゥ ウンチケーシェー(臍継ぎをする人が いらっしゃっているから 案内しなさい)。
- メモ
- 類:フスチジャー(臍継ぎをする人)。
フスチジャー
臍継ぎ。お産に立ち会う人。
- 用例
- ワッター パーパーン フスチジャー シンシェータン(私の 祖母も 臍継ぎを なさっていた)。
- メモ
- 類:フスチガー(臍継ぎをする人)。 出産時に赤子の臍を切る役目をする手慣れた人のことで、ほとんどが女性であった。
フスヌウー
へその緒。
フスヌヲゥー
へその緒。
- 用例
- ワランチャー フスヌヲゥーヤ トゥティウッチェーン(子どもたちの 臍の緒は 取って置いてある)。
フスン
干す。
フタ
蓋〔ふた〕。
フダ
(罰則の)札。
フタガー
波平の井泉の名称。
- メモ
- フタガーがあった場所は、段丘の低い位置で戦前までは川も流れていた。かつては井戸が4つ並んでおり、それをまとめてフタガーと呼んでいた。消防署用地となり、現在の場所に石碑が建立された。
フタカチャヌミユ
良い世の中。
- 用例
- チャー フタカチャヌミユ アラチウタビミソーリ ディチル ニガイン(いつも 良い世の中で あらせて下さいませ といって 願う)。
フダグヮー
札→罰金札。
- メモ
- 作物を荒らすなど内規に触れると罰金札を渡された。
ブタサン
太っている。厚い。
フタディール
蓋付きの籠。

- 用例
- フタディールンカイ アギドーフ イッテーン(蓋つきの籠に 揚げ豆腐を 入れてある)。
フタディールーグヮー
蓋つきの籠。

フダミ
ためにならないこと。
- 用例
- フダミナ クトゥ(ためにならないこと)。クニヌ フダミ カカタクトゥ(国益にならないということになって)。
フタムチ
使い勝手が悪い。
- 用例
- ウヌ マカイヤ ルク マギサヌ フタムチヤッサー(その お椀は あまりにも 大きくて 使い勝手が悪いな)。
フタン
掘った。
フタン
降った。
フチクル
懐。
フチクヮースン
吹きつける。吹きかける。
- 用例
- キブシ フチクヮースン(煙を吹きつける)。フチクヮーシヨ(吹きつけなさいよ)。
ブチクン
卒倒。気絶。
- 用例
- ブチクンナヤーニ(気絶して)。ブチクングヮー ソーン(気絶している)。ブチクンナラナラーヒチ(気を失いそうになり)。
ブチクンケーラスン
卒倒させる。気絶させる。
ブチゲーイ
卒倒。気絶。
- 用例
- シジガウタラ ブチゲーイガヤタラ(死んでいたのか気絶していたのか)。
ブチダン
仏壇。
- 用例
- タナバタネー ブチダンヌ ウコールン ソージ スン(七夕には 仏壇の 香炉も 掃除する) 。
フチチリーン
息絶え絶え。
- 用例
- フチチリヤーニ(息絶え絶えになって)。
フチバンタ
崖っぷち。
- 用例
- アマー フチバンタナティ アブナサヌ イカンケー(あそこは 崖っぷちで 危ないから 行くな)。
ブチマーザーター
鍋の底やふちについた黒糖。
- 用例
- ブチマーザーターヤ カカジティ カミーネー ジコー マーサン(鍋底についた黒糖は 削って 食べたら とても 美味しい)。
フチャーイ
草木が生い茂っている所。
- 用例
- フチャーイカイ ヒンギレーカラー カメーイカンティースン(草木が生い茂っている所に 逃げたら 探しにくい)。
- メモ
- 類:フチャーリトーン(草木が生い茂っている)。
フチャーユン
繁茂している。
- 用例
- キーヌ フチャーチ(生い茂って)。
フチャーリトーン
草木が生い茂っている。
- 用例
- フチャーリトーン トゥクルカイ ヒンギティ ハイタン(草木が生い茂っている 所に 逃げて 行った)。
- メモ
- 類:フチャーイ(草木が生い茂っている)。
フチャギ
小豆を付けた餅。
- 用例
- フチャギン シコーテーグトゥ ブチダヌンカイ シキレーワ(吹上餅も 準備してあるから 仏壇に 供えなさい)。
- メモ
- 8月15夜に供える小豆をまぶした長円形の餅。吹上餅。 フチャギを作って月眺めをし、若者はアシビ(村芝居)を見に行った。
フチュクル
懐。
- 用例
- ミーララングトゥシ フチュクルンカイ クヮックヮチ ムッチ チャン(見つからないように 懐に 隠して 持って 来た)。
フチュクルビングヮー
懐の小瓶。
- メモ
- ニービチの翌朝、姑と花嫁が「よろしく」と盃を交わす小瓶の酒に言った。
フチュン
葺く。

フチュン
吹く。
- 用例
- アチャーヤ ウーカジフチヌ フチュンリンドー(明日は 大きな台風が 吹くってよ)。 否:フカン(吹かない)過:フチャン(吹いた)継:フチョーン(吹いている)。
ブチリー
不潔。
- 用例
- チヌン アラーン ブチリーヤ(着物も 洗わない 不潔な!)。
フチリーン
目がくらむ。
- 用例
- ジンヌ フチリヤーニ(金に目がくらんで)。
フチンカリーン
吹き込まれる。
- 用例
- フチンカンタン(吹き込まれた)。フチンカリヤーニ(吹き込まれて)。
フッキーン
膨れる。腫れる。
フックィーン
膨れる。腫れる。
- 用例
- ガジャンヌキ ササリヤーニ フックトーサー(蚊にさされてふくれているなあ)。
フックイン
膨れる。腫れる。
- 用例
- ヤマチェール ヒサ ンラシーネー フックインドー(怪我・痛めた 足を 濡らすと 腫れるよ)。ちらフックィン(顔が膨れる)。 否:フックラン(膨れない)過:フックタン(膨れた)継:フックトーン(膨れている)。
フックヮスン
膨らませる。
- 用例
- ワランチャー ブーカー フックヮスン(子どもたちの 風船を 膨らませる)。 否:フックヮサン(膨らまさない)希:フックヮシーブサン(膨らましたい)過:フックヮチャン(膨らませた)継:フックヮチョーン(膨らませている)。
ブッターカーター
何でもかんでも。
- 用例
- ブッターカーター ヌーマディン ムッチチェーサヤー(何でもかんでも 何までも 持って 来たんだね)。
- メモ
- 類:ブッタークヮッター(何でもかんでも)。
ブッタークヮッター
何でもかんでも。
- 用例
- ブッタークヮッター ヌーンクィ タックヮーチェール(何でもかんでも 何もかも くっつけてあるね)。
- メモ
- 類:ブッターカーター(何でもかんでも)。
フッタン
布令した。
- 用例
- ムットゥ フッタン(皆に知らせた)。マヤー ビカージ フッテーネーン(猫だけには知らせなかった)。
- メモ
- 類:フリーン(知らせる)。
フッチャーバル
淵茶原(高志保の小字)。
ブッテカサー
パッと。
- 用例
- ブッテカサーニ ヒンギトーン(パッと逃げ出した)。
ブットゥ
脂身。
フットーティ
震えて。
- 用例
- ガタナイ フットーティ(ガタガタ震えて)。
フティ
掘って。
フティ
降って。
フディ
筆。
- 用例
- ヤーノー ガッコー ゥンジーグトゥ フディ コーティトゥラサヤー(来年は 学校 出るから 筆を 買ってあげようね)。 フディヌ サチヤ ヤイヌ サチ(筆の先は槍の先と同じで財産を食い潰してしまう。学問は生活の役に立たない)。
フディー
稲光。
フディー
禿〔はげ〕。悪口の一種。
フディカチミスージ
入学祝い。
- 用例
- チャクシヌ フディカチミスージネー ケートゥナイン イェージスン(長男の 入学祝には 隣近所も 合図・招待する)。
フドゥ
背たけ。
フドゥイーレー
大きくなったら。成長したら。
フドゥイーン
大きくなる。成長する。
フドゥー
不動神。拝所の名称。
- メモ
- フドー参照。
フドゥウヮースン
育てる。
フトゥキウガン
解き御願。
- メモ
- フトゥチウガン参照。
フトゥキブニ
仏骨。ほとけ骨。
- 用例
- カソーバヲゥティ ハジミティ フトゥキブニ ンチャン(火葬場で 初めて 仏骨を 見た)。
- メモ
- 仏〔ほとけ〕の形をした頸椎〔けいつい〕の一番上の頭蓋骨〔ずがいこつ〕と接した骨。 フトゥキブニは結喉と呼ばれていたそうで、その形状が座禅をしている仏様の姿にみえる事から、火葬後喉仏が残っていると「生前良い行いをしていた」といわれている。
フドゥタカー
背の高い人。
フドゥタカサン
背が高い。
フトゥチウガン
解き御願。
- メモ
- 類:フトゥチヌウガン(解きの御願)・フトゥキウガン(解き御願)・ウグヮンブトゥチ(御願解き)・シーシミチ(煤払い)。 一年を締めくくり、神様に御礼をする御願、行事。
フトゥチヌウガン
解き御願。
- メモ
- フトゥチウガン参照。
フトゥチバー
ソテツの葉。
フトゥチュン
解く。
- 用例
- イクチン クンチェーグトゥ ヘーク ナーカラ フトゥケー(幾つも 括ってあるから 早く 縄から 解きなさい) ムルフトゥチ(全部解いて)。アーダーラ フトゥチミソーヤニ(粟俵を解いて)。 否:フトゥカン(解かない)希:フトゥチーブサン(解きたい)過:フトゥチャン(解いた)継:フトゥチョーン(解いている)。
フドゥフドゥ
程々。大きくなる。成長する。
- 用例
- フドゥフドゥヤシガ(大きくなって・年頃だけど)。フルフルナティ(成長して)。
フトゥフトゥー
ぶるぶる震える状態。
- 用例
- オーエー ハジマイネー フトゥフトゥースン(喧嘩が 始まったら ブルブル震える)。
フトゥムトゥン
朝ご飯。朝食。
フドー
不動神。拝所の名称。
- メモ
- 悪疫払い、集落守護に関わる拝所。儀間、渡慶次、瀬名波にある。 儀間の不動は、渡慶次との境、集落中央北側に位置し、悪風がえしの守り神として祀られている。戦前軍人が出征する際、総出で祈願祭を行った。当初、その祠は儀間の人びとを見守るため南向きであったが、渡慶次カタノーで催されるンマスーブ(馬勝負)時に馬の蹴り足から人びとを守るため、その向きを西側に変えた。1月3日のハチウガン(初御願)、12月24日の解御願(フトゥチウガン)で字の役員によって拝されている。 渡慶次の不動は、不動明王に起因する拝所と言われる。旧9月16日に行われるウフウガン(大御願)、通称ハルヤーポン祭では、不動の前に米や粟で作った餅などを供え、豊作を祈願する。カンカー祭では、悪疫を封じるために牛の足骨を下げた。不動門中との関わりで、他市町村からの関係者も参拝に訪れている。 瀬名波ではフルーと呼ばれ、イーヌファ(亥の端)、サルヌファ(申の端)、ミーヌファ(巳の端)、トラヌファ(寅の端)の四方(4か所)で集落を守護する神である。大御願、フトゥチ御願で拝される。
フトーン
降っている。
フトンガー
布団の表。
- 用例
- フトンガーン フルクナトーグトゥ トゥイケーティ チカイン(布団の表も 古くなっているから 取り替えて 使う)。
- メモ
- 布団の表を裏返して使うこと。
フトンマキ
冬に唇周りが乾燥して荒れること。
フナウクイ
船送り。
- 用例
- ンカシヌ フナウクイネー キブシ アギータン(昔の 船送りには 煙を 上げていた)。
フナウクイモー
旅立つ人の乗る船を見送る野原。
フナクブリ
船の遭難。
フナジバル
船地原(長浜の小字)。
フナスクバル
富名迫原(牧原の小字)。
フナトー
船頭。
- 用例
- フナトーター(船頭たち)。
フナヰー
船酔い。
- 用例
- マギ フニ ヤテーグトゥ クンドー フナヰーヤ サンタン(大きな 船 だったので 今度は 船酔いは しなかった)。
フニ
骨。
- 用例
- アンシ ヤムンドースタシガ フニンデーン ヲゥーテーネーンガヤー(とても 痛がっていたが 骨でも 折れてないかね)。フニ アラサン(骨が太い。屈強な)。
フニ
茎。
フニ
船。
- 用例
- マギ フニ ヤレーシムシガ グナ フニ ヤイネー フナヰー スンレー(大きな 船 ならいいけど 小さな 船 だったら 船酔いするよ)。
フニアラアラートゥ
骨太で頑丈そうな様。
- 用例
- フニアラアラートゥ シ、マギッチュ ヤッサー(骨太で頑丈そうな、大きい人だなあ)。
フニクブリ
船こぼれ。遭難。
- 用例
- フニクブリシ(船が遭難シて)。
フニグヮークージェー
舟漕ぎ。
フニジル
骨汁。
フニシン
遺骨。洗骨後の骨。
フニトゥカートゥー
骨と皮。
- 用例
- フニトゥカートゥーナティ ムノー カレーヲゥミ(骨と皮だけになって ご飯は 食べているねぇ?)。
- メモ
- ひどく痩せていること。
フニナガシ
船流し→流刑。
フニヤン
骨が痛むこと。
フニワキー
分骨。
フニンジャシ
船出。
- 用例
- ソーグヮチ ウワイネー フニゥンジャシ ディチ ティンマグヮーッシ ナーファカイ サーター ハクブタン(正月が 終わると 船出 ということで 伝馬船で 那覇に 砂糖を 運んだ)。
フニンジャシサレー
船出し浚い。
- 用例
- アチャヤ フニンジャシサレー ヤグトゥ ンナ アチマリヨー(明日は 船出し浚い だから 皆 集まりなさいよ)。
- メモ
- 浜辺付近に砂が積もって船を沖に出すのが困難になるので、砂が積もって来ると定期的に、フニンジャシサレーといってその砂を浚う作業を行っていた。
フニンチュ
船人。
ブヒョージョーズ
御評定所。
- メモ
- 国政を担当する最高機関。
フミクン
蒸し暑い。
- 用例
- チューヤ フミクンヤー フシガラン アチサレー(今日は 蒸し暑いね たまらない 暑さだよ)。
- メモ
- 類:フミチュン(蒸し暑い)。
フミチュン
蒸し暑い。
- 用例
- カジ ティーチンネーン ジコー フミチュン(風 ひとつない とても 蒸し暑い)。
- メモ
- 類:フミクン(蒸し暑い)。
フヤ
ランプの火屋〔ほや〕。
フヤ
靴。
フヤランプ
ほやランプ。火屋ランプ。

- 用例
- フヤランプン ユグリトーグトゥ ミガチョーキヨー(ほやランプも 汚れているから 磨いていてね)。
フユー
怠け。ものぐさ。無精。
- 用例
- フユーシェーヤーディ ウムイネー ジャッサヤティン フユーナイサ(怠けようと 思ったら 幾らでも 怠けられるさ)。フユーナ ムン(無精者)。
フユーテークサリティ
怠け者でどうしようもないこと。
- 用例
- フユーテークサリティ ヌーン ヤクンタッタン(怠け者でどうしようもなく 何の 役にも立たない)。
フユーナー
怠け者。無精者。
- 用例
- フユーナーナティル トゥジ ヒンガチェーサ(怠け者だから 妻を 逃がした・逃られたんだよ)。
- メモ
- 類:フユーナムン(怠け者)・アカヒチムン(怠け者)・オーヒチャー(怠け者)。対:ハタラチャー(働き者)。
フユーナムノー ラクサー、ナンジサーヤ クワッチーサー
怠け者は楽ばかり、難儀する者は御馳走にありつける。
フユーナムン
怠け者。無精者。
- 用例
- フユーナムンヌ ゥンジトーティ ヌーン アビランケー(怠け者の くせに 何も 言うな)。
- メモ
- 類:フユーナー(怠け者)・アカヒチムン(怠け者)・オーヒチャー(怠け者)。対:ハタラチャー(働き者)。
ブラ
法螺。ホラ貝。
- メモ
- 人を集合させる際に用いた。ブラの吹き方で区別して集めた。25歳までの青年を集めるときは通常に吹き、25歳以上から35歳までの二才を集めるときは吹き方を変えていた。
フラー
触れ者。馬鹿者。気のふれたもの。
- 用例
- フラーターヤ チューン アチマティ トゥイオーラシェーソーン(馬鹿者たちは 今日も 集まって 闘鶏をしている)。フラーフージ(馬鹿のようだ)。
ブラーカジ
竜巻。
- 用例
- ブラーカジヤ マーカイガ ンカイラー ワカラングトゥ ウトゥルサン(竜巻は どこに 向かうのか 分からないから 怖い)。
フラクン
開く。目を開く。
- 用例
- イェージシーネー ミー フラクンドー(合図したら 目を 開くよ)。
- メモ
- 類:フラチュン(開く・目を開く)。
フラチュン
開く。目を開く。
- 用例
- チャーニンジヤアラン マルケーテー ミー フラチュン(ずっと眠りっぱなしではなく たまには 目を 開ける)。 クチフラチュン(口をあける)。クチェーフラチ(口を開けて)。
- メモ
- 類:フラクン(開く・目を開く)。 (目、口、器の口などが)開くこと。
フラン
掘らない。
フラン
降らない。
フリ
稲光。
フリアシビ
余計な遊び。
- 用例
- フリアシビサーヤカ ヘーク シクチ カメーティ クーワ(余計な遊びをするより 早く 仕事を 探して きなさい)。
フリー
稲光。
フリー
布令。お知らせ。
ブリー
無礼。失礼。
- 用例
- ブリーヤイビーシガ(失礼ですが)。グブリー ナイン(ご無礼になる)。
フリーガンナイ
稲光。稲妻。雷。
- 用例
- フリーガンナイガ ナイネー ワランチャーヤ シカムサ(稲妻が 鳴ると 子どもたちは 怖がるよ)。
フリーカンパイ
稲光。稲妻。雷。
- メモ
- パチャパチャーと雷が鳴る時に言った言葉。フリーは稲光、カンパイはカンナイ(雷)が変化したものか。
フリーマーイ
布令廻り。
フリーン
ふれる。告げる。一般にしらせる。
- 用例
- フリティ アッチュン(告げて歩く)。
フリーン
気が触れる。
- 用例
- ムヌカンゲーチューサヌ アトー フリーンドー(考え事が多すぎて 終いには 気が触れるよ)。 否:フリラン(気が触れない))過:フリトーン(気が触れた)継:フリトーン(気が触れている)。
フリーン
惚れる。
- 用例
- トゥナイヌ チュラヰナグングヮンカイ フリーン(隣の 美人の娘に 惚れる)。ウチフリティ(惚れ込んで)。
フリーン
震える。
- 用例
- クサ フリトーン(フィラリア症で震えている)。
フリガミ
加減を知らずに食べること。
- 用例
- フリガミッシ アマヲゥティ スリケーリトーン(加減を知らずに食べて あそこで 反り返っているさ)。
- メモ
- 触れ者のように、加減を知らずに食べる事。
ブリセーラバル
武理石原(長浜の小字)。
ブリディー
全員の手。
ブリバカ
群れ墓→たくさんの墓。
フリバリトーン
星空。星空がきれいなこと。
- 用例
- チューヤ イッペー フリバリトーン(今日は とても 星空がきれいだ)。
ブリブシ
群星。スバル。
- 用例
- 天(てぃん)ぬ群星(むりぶし)や 読(ゆ)みば読まりしが 親のゆしぐとぅや 読みやならん(「てぃんさぐぬ花」)
- メモ
- 類:ブルブシ・ムリブサー。5つか6つか7つの星が小さくかたまって群れている(『日本の星名事典』)。
ブリブシ
北斗七星
- メモ
- 北の空に輝き、北極星のまわりをまわる(ひしゃくの絵)の形をした星。群れになっている星のことをほとんどブリブシという。
フリムン
触れ者。馬鹿者。ならずもの。気のふれたもの。
- 用例
- ヤナ フリムンヤ シクチンサン ムルアシディアッチョーン(嫌な 馬鹿者は 仕事もせずに 遊んでばかりいる)。
- メモ
- 類:ウーサラフリムン・サラフリムン・フラー。 触れ者→狂った者。
フリワザ
触れ技。
- 用例
- フリワザシ(馬鹿げた事をし)。
ブリンマ
群れ馬。
- メモ
- 馬場ではブリンマ(群れ馬)といって、見物客に見せるためにパレードのように歩かせた。
フル
豚小屋。
フル
背たけ。背。体格。
- 用例
- ナーイヒンチョー フル ヌビレー ヤンムー(ンヌ)ヤー(もう少しだけでも 背が 伸びたら いいのにね)。 フル イーン(背丈が伸びる・成長する)。フルタカサー(背丈は)5尺未満。フルイーティン(成長しても)。フルイリヨー(大きくなれよ)。
フルイーン
大きくなる。成長する。
- 用例
- ワラビヤ ウヤー ヲゥランティン ナンクル フルイーン(子どもは 親は いなくても 自然に 成長する)。
フルウトゥ
古夫。元夫。
フルウヮースン
育てる。
- 用例
- ウットゥンチャーヤ ワーガ フルウヮースン(弟たちは 私が 育てる)。 否:フルウヮーサン(育てない)希:フルウヮーシーブサン(育てたい)過:フルウヮーチャン(育てた)継:フルウヮーチョーン(育てている)。
- メモ
- 類:スダティーン(育てる)。
フルガニコーヤー
金属類を買い集めている商売人。
- 用例
- チカーラン ナトーシェー アチミティ フルガニコーヤーンカイ ウイサ(使えなくなったのは集めてフルガニコーヤーに売るさ)。
ブルキー
ブリキ。
フルキジ
古傷。
フルギン
地名(読谷村古堅)。
フルギンガー
古堅ガー。古堅の湧泉の名称。

- メモ
- 古堅にあるウブガー(産井)とミーガー(新井)の二つを総称して古堅ガーと呼んでいる。ウブガーは、ミーガーの奥にあり、かつては産湯用にここで水を汲み、その水で赤子の額を撫でるミジナディー(水撫)の習慣があった。産湯を汲む際、小さなエビを捕らえてきて赤子の身体の上を這わし、その健康を祈願した。ミーガーはウブガーよりも後に造成されたと伝わり、水量が豊富で生活用水として利用された。かつてカーソウジの際には、妊婦の夫たちが浜辺から砂利を運んできて井泉の底に沈め、清めたという。
フルギンチュ
古堅の人。
フルギンバル
古堅原(古堅の小字)。
フルギンブーブー
米つきバッタ。
- 用例
- フルギンブーブー カチミティ チェーン(米つきバッタを 捕まえて きた)。
- メモ
- ショウリョウバッタ。
フルギンワタイグチー
地名(読谷村古堅の小地名)。
フルクドーン
古くなっている。
フルグナー
背が低い人。
- 用例
- アレー フルグナーヤシガ ハチコードー(彼は 背は小さいが 気は強いよ)。
- メモ
- 対:フルタカー(背が高い)・フルマギー(背が高い)。
フルグマー
背が低い人。
フルサ
1年以内に死者が出なかった家。
- 用例
- ジュールクニチーに墓参するミーサに対して、ミーサでない家のこと。
- メモ
- ミーサ参照。
フルサガイ
お下がり。
- 用例
- イェーカンチャーカラ フルサガイン マンリ タシカトーン(親戚から お下がりが 多く 助かっている)。
フルサン
古い。
- 用例
- ワッター ヤーヤ ナー サンジューニン アマイグトゥ フルサンレー(私の 家は もう 30年 余るから 古いよ)。
- メモ
- 対:ミーサン(新しい)。
フルジ
古着。
フルジヤー
古着屋。
フルスビ
古楚辺。
- メモ
- 楚辺集落のあった地域の呼称。楚辺の旧集落。
フルタカー
背が高い人。
- 用例
- フルタカーヤシガ グテーヤ ネーン(背は高いが 力は ない)。
- メモ
- 類:フルマギー(背が高い)。対:フルグナー(背が低い)。
フルタキ
背たけ。
- 用例
- フルタキ マギサン(背丈も高い)。
- メモ
- フドゥタキともいう。フドゥ・フル参照。
フルチ
筬〔おさ〕。
フルッチュ
梅毒にかかったことがある人。
- 用例
- フルッチュ ナティマディ ヰナグアシビ ソーサ(梅毒に 罹ってからも 女遊び しているさ)。
フルドゥイ
廃鶏〔はいけい〕。
- メモ
- 年をとり、卵をうまなくなった鶏〔ニワトリ〕。
フルバサリーン
滅ばされる。
- 用例
- フルバサリヤーイ(退治されて)。
フルバスン
踏み倒す。
- 用例
- イャーヤ チュヌ ジン フルバスンナー!(お前は 人の お金を 踏み倒すのか!)。
フルヒージリ
焼け残った木切れ。
- 用例
- フルヒージリンカイ ミジ カキレー(焼け残った木切れに 水を かけなさい)。
ブルブシ
群星。スバル。
- 用例
- 天(てぃん)ぬブルブシや んなが上んかいてぃーん 「てぃんさぐぬ花」天(てぃん)ぬ群星(むりぶし)や 読(ゆ)みば読まりしが 親のゆしぐとぅや 読みやならん
- メモ
- 類:ブリブシ・ムリブサー。5つか6つか7つの星が小さくかたまって群れている。
フルフル
年頃。
- 用例
- フルフルナティ(育つにしたがって)。フルフル ナティカラン、シチグヮチ、ショーグヮチェー(年頃になってからも、盆、正月は)。
ブルボー
全員が行う棒術。
フルマギー
背が高い人。
- 用例
- ヤーニンジュ ムル フルマギーヤン(家族 皆 背が高い)。
- メモ
- 類:フルタカー(背が高い)。対:フルグナー(背が低い)。
フルミチ
フル(豚小屋兼便所)へ通る道。
- メモ
- フル(豚小屋兼便所)そのものにも言った。
フルムン
古い物。
- 用例
- ヌーヤティン アトー フルムン ナイルスル(何でも 後は 古い物に なるんだよ)。鍋蓋ぬ フルミーねー(古くなったら)。
フルムン
古くなる。
- 用例
- カマンタヌ フルムン(鍋蓋が古くなる)。
フルヤー
古い家。
- 用例
- フルヤーヤグトゥ チュクイケーリワルナイル(古い家だから 建て替えなくちゃいけない)。
フルヰーン
成長する。
- 用例
- フルヰーティ ヤーワカイタン(成長して分家した)。
ブン
盆。
- メモ
- 食事などを載せて運ぶ道具。
フンシ
風水。
- 用例
- ハカ チュクイネー フンシン アティリヨーヤー(墓を 造る時には 風水を 当てなさいよ)。 フンシクディウサギラ(風水をみてさしあげましょう)。
- メモ
- 古代中国に発生した土地の吉凶(善悪)評価法。風水説・風水思想・風水地理学などの名称で呼ばれる。
フンシー
風水。
- メモ
- フンシ参照。
ブンジー
分別。
- 用例
- ウッサヌ トゥシヤラー ブンジーヤ アイルスル(それだけの 年だったら 分別は あるはずだ)。
フンシミー
風水見。風水師。
- 用例
- ヤシチ コーイヌメーニ フンシミーンカイ ミシーン(屋敷を 買う前に 風水見に 見てもう)。
ブンジュリ
品格のある女郎。
- 用例
- ブンジュリナヤーイ(品格のあるジュリで)。
ブンジラー
棒切れ。
- 用例
- ブンジラー ムッチゥンジ マヤー イーフォーレー(棒切れを持って行って猫を追い払いなさい)
ブンジリ
お盆前に借金を清算する。
- 用例
- ブンジリメーヤグトゥ ジノー シコートキヨー(お盆前に借金の清算をするから お金を 準備しておきなさいよ)。
フントー
本当。
- 用例
- フントー アヌ タイヤ マジョーン ナトーンナー?(本当に あの 2人は 一緒に なっているの?)。
ブンナギーン
放り投げる。
- 用例
- チカーランヌーヤ フカンカイ ブンナギーン(使えないのは 外に 放り投げる)。 否:ブンナギラン(放り投げない)希:ブンナギーブサン(放り投げたい)過:ブンナギタン(放り投げた)継:ブンナギトーン(放り投げている)。
フンヌ
本に。誠に。
- 用例
- フンヌヤー チュヌイーシ チチョーチーネー アネー ナランタルムン(ほんにね 人のいう事を 聞いておけば そういうことには ならなかったのに)。
フンヌール
本ノロ。
ブンブントゥ ソーン
風格のある人を形容した言葉。
ブンミチャー
悪者除けの儀式に使う棒。
- 用例
- ワンニン ブンミチャー チュクティンチャンデー(私も ブンミチャーは 作ったことがあるよ)。
- メモ
- 葬式の済んだ日の夜、ヤナムンゲーシ(悪者払い)として、約70㎝の竹に薄い板切れ(4㎝×12㎝)に穴を開けたのを紐で結んだブンミチャーを作り、ブンブンと音を立てながら振り回した。
ブンラーハン
学がある。学がありそう。
- 用例
- フルン タカダカートゥ カーギンチュラサヌ ブンラーハンヤー(背も 高くて 美男子だし 学がありそうだね)。
フンレー
甘える。
- 用例
- フンレービカーンシッ ジャッサ イチチカチン ノーランサ(甘えてばかりで どんなに 言って聞かせても 直らないさ)。
フンレームン
甘えんぼうな人。
- 用例
- ルク フンレームンナティ チャースガ?(あまりにも 甘えん坊で どうするの?)。

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