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- しまくとぅば単語帳:マ
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マー
どこ。
- 用例
- マーカイル ゥンジャラー カメーティン ヲゥランレー(何処に 行ったのか 探しても いないよ)。
マーンケー アガ、ウヌ ハカー(どこにあるのか、その墓は)。
マーアンダ
種油。植物油。
- 用例
- ワッタガ グナサイネー ウヮーヌアンダガル ウーサル、マーアンラディシェー アンスカ ネーランタン(私が 小さい頃までは 豚の油が 多かったんであって、植物油は そんなに なかった)。
マーアンラ
種油。植物油。
- 用例
- ワッタガ グナサイネー ウヮーヌアンラガル ウーサル、マーアンラディシェー アンスカ ネーランタン(私が 小さい頃までは 豚の油が 多かったんであって 植物油は そんなに なかった)。
マーイ
まり。毬。
- 用例
- ソーグヮチネー アバーガ マーイ コーティ トゥラスサヒー(正月には 姉さんが まりを 買って あげるねぇ)。
マーイ
回り。
- 用例
- ヤーヌ マーイヌ クサ ハラレー(家の 周りの 草を 取り・払いなさい)。
マーイサー
力石。真石。力比べ用の石。黒色の堅い石。
- 用例
- ジャヌアタイヌ マーイサー ムッチースガヤー ディチ グテースーブ スタン(どのくらいの 力石を 持てるか といって 力勝負を した)。
マーイサー ヤチ(固い石を焼いて)。
- メモ
- マーイシ、チチイシと同義。二才達が夕食後にカタミスーブ(担ぎ勝負)をした。青年のチチイシ(力石)として使われた。
マーイシ
力石。真石。力比べ用の石。黒色の堅い石。
- メモ
- マーイサー、チチイシと同義
マーイナギエー
まり投げ。
- 用例
- アブナサグトゥ マーイナギエーヤ フカヲゥティ シックヮー(危ないから まり投げは 外で やってきなさい)。
マーイニー
料理名。
- メモ
- 前夜から水につけておいた糯米を豚のワタに入れて炊いた。あまりたくさん入れるとはち切れるので、トーカチで加減しながら餅米、水と塩を入れて炊く。
マーイン
回る。
- 用例
- ワンネー ヒジャイカイ マーイン(私は 左に 回る)。
過:マータン(回った)否:マーラン(回らない)希:マーイブサン(回りたい)継:マートーン(回っている)。
マーウ
【哺乳類】猫〔ネコ〕(幼児語)。
- メモ
- 餌をやるときなどにマーウ マーウと呼んだ。
マーウジャー
砂糖キビの一種。
- メモ
- マーウジャーというユンタンザウージに別村の人はユンタンジャと呼んでいた。昭和10年頃までは栽培していた。
マーオーハー
【植物】ハルノノゲシ。
マーオーフヮー
【植物】ハルノノゲシ。
マーガラ
何処か。
- 用例
- ヤー カイブサシガ マーガラ イートゥクロー ネーンガヤー(家を 借りたいが 何処か 良い処は ないかね)。
マーガラーンカイ
どこかにか。
マーギン
黍〔キビ〕。
- 用例
- マチヤヲゥティ マーギン コーティクーワ(店で 黍を 買って来なさい)。
- メモ
- 類:マージン(黍)。
黄色く色づいた頃に収穫した黍穂を、足で踏んでもみ落として脱穀した。米に混ぜて黍飯にしたり、黍餅を作って食べた。
マーギンウケーメー
黍のお粥。
- 用例
- ハルシクチガ イチュナサイネー アシーヤ マーギンウケーメー カムルバーン アタン(畑仕事が 忙しい時には 3時のおやつは 黍のお粥を 食べることも あった)。
マーギンゥンバン
黍御飯。
- 用例
- クミヌ イキラサイネー マーギンゥンバン ニータサ(米が 少ない時には 黍御飯を 炊いていたさ)。
- メモ
- 祝い事にも米が少ない時はマーギンゥンバンを炊いた。
マーグ
女性の下着入れ。
- 用例
- ヰナゴー ヤータッチイチーネー マーグン ムッチイチュタン(女は 家を出て・嫁に行く時には 下着入れも 持って 行った)。
マーグーヒーグー
しわくちゃ。
- 用例
- ウッサ マーグーヒーグーシェーワカラー ノーサランサ(そんなに しわくちゃにしたら 直せないさ)。
マーサ
黒石。
- メモ
- 類:マーイサー。
マーサマーサ
美味しそうに。
- 用例
- ムノー チャー マーサマーサ スガラットーン(食事は いつも 美味しそうに 準備されている)。
マーサムン
美味しい物。うまいもの。
- 用例
- マーサムン ビカーン カミーネー アトゥシンカヌ ムノー ネーンルナイサイ(美味しいの ばかり 食べると 後から来る人の 分は なくなるでしょう)。
- メモ
- 対:ニージャムン(不味い物)。
マーサムンジョーグー
美味しいのだけ食べる人。美味い物上戸(好き)。
- 用例
- ワラビヌ マーサムンジョーグーナティ イラリ カローン(子どもが 美味しいのだけを・美味い物上戸なので 選んで 食べている)。
マーサン
美味しい。おいしい。
- 用例
- チャー ヲゥガリティルヲゥグトゥ ヌーヤティン マーサン(いつも お腹を空かせているんだから 何でも 美味しい)。
マーサギサー(おいしそう)。アンシ マーサタルヤー(あんなに美味しかったことよね)。マーサネー(美味しければ)。
- メモ
- 類:マーハン(美味しい)。対:ニーサン(不味い)。
マージェー
【虫】セスジツチイナゴ。
- メモ
- 魚捕りに使う網を立てて、皆で追い立てて網に追い込んで捕った。集めたマージェーをカシガー(カマス)に入れて字事務所に積んでいた。肥やしにしていたのか売っていたようだ。炒めると美味だった。
マージェー
バッタ。
- 用例
- ワランチャーガ マージェートゥバシェーシ アシドーン(子どもたちが バッタを跳ばせて 遊んでいる)。
マーシガター
亡くなりそう。
- 用例
- インガ ムヌンカマンナティ マーシガター ナトーン(犬が 餌を食べなくなって 死にそうになっている)。
マーシシ
赤身の肉。
マーシミソーチャン
亡くなられた。
マージム
真心。
- 用例
- イクチナティン チョー マージムル テーヒチヤル(幾つになっても 人間は 真心が 大切だ)。
マージュー
しわ。しわくちゃ。しわだらけ。
- 用例
- アンスカ マージューナチェール(あんなに しわだらけにして)。
マージン
【植物】黍〔キビ〕。
- 用例
- マージンヌ ユカティ ウホーク トゥイネー ムルカイ ワキーサ(黍も 豊作で たくさん 収穫したら 皆に 分けるよ)。
マース
塩。
- 用例
- ウミカラ ウス クリッチ マース チュクイン(海から 潮水を 汲んで来て 塩を 焚く・作る)。
マース
汗が白く残ったもの。
- 用例
- マース フチョン(塩が吹いている。汗が乾いて塩分が白く残っているような状態)。
マースウブシー
塩味のウブシー料理。
マースウヤー
塩売り。
マースクェー
【爬虫類】アオカナヘビ。
マースクェー
【爬虫類】キノボリトカゲ。

マースヂキ
塩漬け。
- 用例
- シシェー マースヂキシ ウッチュサ(肉は 塩漬けして おくさ)。
マースデー
出産の祝儀。塩代。
- 用例
- スージカイ イチュシガ マースデーヤ シコーテーミ?(お祝いに 行くが マースデー・祝儀は 準備してあるねぇ?)。
マースデーグヮー イーラセー(出産のお祝いをもらわせなさい〔あげなさい〕)。
- メモ
- 出産祝いにあげる祝儀のことで、以前はお金をあげることができずに、縁起の良い塩を芭蕉の葉等に包んであげたことから「マースデー(塩代)」といわれている。現在は主にお金をあげるが、それでもその祝儀のことをマースデーといっている。
マースミジ
塩水。
- 用例
- ムンヌキムントゥシ マースミジ ヤシチヌ マンマールカイ ハンチュン(悪者除けとして 塩水を 屋敷の 周囲に 撒きなさい)。
マースヤー
製塩業。塩屋。
- 用例
- マース チュクトーテーグトゥ ヤーンナーヤ マースヤーディ イータン(塩を 作っていたから 屋号は マースヤー・塩屋と いっていた)。
マースユー
塩湯。にがり。
- 用例
- マースユーシ、トーフォ シーマスタン(塩汁で、豆腐は固めさせた)。
- メモ
- 海の遠い親志ではマースユーと呼ばれるニガリを使って豆腐を作った。
マースン
回す。
- 用例
- サーターグルマ ウシンカイ ヒカチ マースン(砂糖車を 牛に 引かせて 回す)。
過:マーチャン(回した)否:マーサン(回さない)希:マーシーブサン(回したい)継:マーチョーン(回している)。
マースン
死ぬ。亡くなる。
- 用例
- イチュクガ マーヒチャイ(いとこが亡くなったり)。マーシンリヌ イグン(亡くなるときの遺言)。チュヌ マースン(人が 亡くなる)。
- メモ
- 類:ミークーイン(亡くなる)。
マーソーガー
しょうが。生姜。
- 用例
- マーソーガー イリージューサヌ カマランナトーン(しょうがを 入れすぎて 食べられなくなっている)。
マーターガーター
肩車。

マータク
竹の一種。
- 用例
- ヤマカイ イチーネー ジャッサヤティン マータクヌ ミートーン(山に 行けば いくらでも 孟宗竹が 生えている)。
- メモ
- 真竹・タイサンチク・孟宗竹に言った。
高さ10メートル近くにもなり、竹の子は食用、幹は竿・建築用材などにする。
マータクヤー
【爬虫類】キノボリトカゲ。

- 用例
- ワンネー マータクヤーヤ サーイサンタン(私は 木登りトカゲは 触れなかった)。
マータクヤーオーラセー
キノボリトカゲの喧嘩。

- 用例
- マータク トゥッカチミティ マータクヤーオーラセースタン(木登りトカゲを 捕まえて来て 喧嘩をさせた)。
マーチ
【植物】松〔マツ〕。
- 用例
- マーチ トゥティッチ タムンスン(松を 取って来て 薪にする)。
マーチカスー
松ぼっくり。
- 用例
- クシヌ ヤマンカイ マーチカスー トゥイガル ンジャンレー(後の 山に 松ぼっくりを 取りに 行ったんだよ)。
マーチガマーバル
松蒲原(古堅の小字)。
マーチバー
松の葉。松葉。
- 用例
- マーチバー ホーチュシェー ワランチャー シクチ ヤタン(松の葉を 掃くのは 子どもの 仕事 だった)。
マーチブニ
松船。松材の舟。
- 用例
- ンカシェー マーチブニシ タムンソーナムン ハクブタン(昔は 松船で 薪などを 運んでいた)。
- メモ
- 漁業で用いるサバニのひとつで、松の木で造った刳船で、運搬用としても使っていた。
マーチムム
【植物】ヤマモモ。
マーチュー
松林。
マーチュー
旋毛〔つむじ〕。
マーチユカ
松材の床。
マーチョー
松林。
- 用例
- ワッタガ グナサイネー マーチョーヤ イー アシビドゥクル ヤタン(私たちが 幼い頃は 松林は 良い 遊び場 だった)。
マーチンニーバル
松根原(座喜味の小字)。
マーッティ
どこで?。
マーナー
【爬虫類】トカゲ。
マーニ
【植物】クロツグ。
- 用例
- マーニシ チュクタル チナヤ ヨーイネー クタンドー(クロツグで作った縄は容易には腐れないよ)。
マーヌ
どこの。
- 用例
- イャーヤ ンチャルウビガ アシガ マーヌガヤー?(君は 見覚えが あるが どこのかね?)。
マーハン
美味しい。
- 用例
- トーフチャンプルーヤ イッペー マーハン(豆腐チャンプルーは とても 美味しい)。
- メモ
- 類:マーサン(美味しい)。対:ニーサン(不味い)。
マーヒチャン
亡くなった。
- 用例
- チューアサ ヘーク タンメーヤ マーヒチャン(今朝 早く おじいさんは 亡くなった)。マーヒチャグトゥ(亡くなったので)。
- メモ
- 類:ミーウティー(目落ち・亡くなった)・トータビカイゥンジャン(唐旅に行った・亡くなった)・ミークータン(目を瞑った・亡くなった)・ヲゥランナイン(居なくなった・亡くなった)・ヲゥモーランナイン(居なくなられた・亡くなった)・スーカーワタイヒチャン(三途の川を渡った・亡くなった・年寄りに使う)・ケーマースン(亡くなった)・トーナタン(限界に来た・亡くなった)・グソーカイゥンジャン(後生に行った・亡くなった)・シジャン(死んだ・亡くなった)・マーシチャン(亡くなった)。
マーヒラキー
尻をつけて座り込む。
- 用例
- マーヒラキーシ チベー ドゥルブッターソーン(尻をつけて座り込んだら 尻は 泥だらけになっている)。
- メモ
- 類:マンビラカー(尻をつけて座り込む)。
マーマ
まま。
マーマー
何処何処。畳語。
マーマートゥ
まんまと。見事に。
- 用例
- ドゥシンカイ マーマートゥ サッティネーン(友達に まんまと やられてしまった)。
マーマカスン
きちんと取っておく。ちゃんと片づける。
- 用例
- チカイ ウワイネー リッパ マーマカシヨー(使い 終わったら ちゃんと 片づけなさいよ)。
マーマチ
【魚】オオヒメ。
- 用例
- マーマチ ヤティカラ ジコーヌ マーサ イユヤサ(オオヒメだったら とても 美味しい 魚だよ)。
マーマリン
何処までも。
- 用例
- ウヌ ワラビヤ マーマリン ウーティ チューン(その 子どもは 何処までも 追って 来る)。
マーミ
豆。
- 用例
- バーキヌミー マーミ トゥッティチェーグトゥ カー ハジュンディ デージヤサ(ザルのいっぱい 豆を 取って来てあるから 皮を 剥くのに 大変だ)。
マーミーサートゥー
【虫】カマキリ。

マーミグー
豆粉。
マーミグサーグヮー
【植物】カラスノエンドウ。
- 用例
- マーミグサーグヮーヌ ハナヤ チュラムンヤン(カラスノエンドウの 花は きれいなもんだよ)。
マーミグヮーギー
【植物】ギンネム。
- 用例
- マーミグヮーギーヤ ワラビヌ アシビンカイ ユー チカイタン(ギンネムは 子どもの 遊びに よく 使われた)。
マーミサートゥー
【虫】カマキリ。

- 用例
- キーンカイ マーミサートゥーガ シガトーン(木に かまきりが 止まっている)。
マーミタタチャー
【民具】民具のひとつ。豆を叩く棒。
マーミタッチドゥフン
豆の叩きどころ。
マーミナー
もやし。
- 用例
- マーミナヤ ヤーヲゥティン チュクラリンドー(もやしは 家でも 栽培できるよ)。
マーミナクー
きな粉。
マーミヌカー
豆の皮。
- 用例
- マーミヌカーヤ メーヌ アタインカイ ホートーケー(豆の皮は 前の 畑に 撒きなさい)。
マーミヌハートゥー
【虫】カマキリ。

- 用例
- キーンカイ マーミヌハートゥーガ シガトーン(木に かまきりが 止まっている)。
マーミヌハートゥーオーラセー
カマキリの喧嘩。
- 用例
- マーミヌハートゥー ターチ トゥティッチ マーミヌハートゥーオーラセー スタンヤー(カマキリを 2匹 取って来て マーミヌハートゥーオーラセーしたね)。
マームスビ
真結び・玉結び。
- 用例
- アンスカナー マームスビシェール ハンリグリサン(そんなにきつく 玉結びにしてあるから 外しにくい)。
マームティー
どこら辺。
- 用例
- マームティーンカイガ ウチェーラー カメーイサンレー(どこら辺に 置いてあるのか 探せないよ)。
マーヤークィーヤー
何処もかしこも。
- 用例
- マーヤークィーヤー ゥンジリワル シキヌン ワカインドー(何処もかも 行ってみて 世の中のことが 分かるんだよ)。
マーヤガ
どこ。
マーユーイ
髪の結い方の一種。
- 用例
- ミヤラビンチャーヤ マーユーイビカーンシン チュラサルアル(若い娘たちは 髪を丸く結っただけでも きれいだよ)。
- メモ
- 丸結い。成人前の男子の髪型。
マーラン
馬艦。馬艦船。
- 用例
- マーランヌミー(馬艦船にいっぱい)。
マーランセン
馬艦船。
- メモ
- 国頭の山から木材や薪を運搬していた。
マーリカー
どこら辺。
- 用例
- マーリカー ゥンジョーガヤー ウーティ ゥンジンディ(どこら辺に 行っているか 追って 行ってごらん)。
マール
回数。
- 用例
- ミジクミーガー タマールヤ イキワルナインテー(水汲みには 2回は 行かなくちゃいけないよ)。
- メモ
- 1回(チュマール)、2回(タマール)の回数を数えるのに使う。
マール
前(に)。~ならないうち(に)。~する前(に)。
- 用例
- シナンマールー(死なないうちに)。ティーダヌ ウティランんマールウティ(太陽が落ちないうちに)。アサヌ マール(朝っぱらから)。
- メモ
- マルと同義。
マールイー
円座。
マールー
丸。円形。
- 用例
- ゥンマンカイアヌ マールーウブヌンカイ イッティ ムッチクーワ(そこにある 丸いお盆に 入れて 持って来なさい)。
マールー
前(に)。~ならないうち(に)。~する前(に)。
- 用例
- シリラン マールー(羽化しない前のもの)。
マールー
輪番。
マーワタ
真綿。
マーンクイ
どこでも。どこもかしこも。
- 用例
- マーンクイ アッチ(どこもかも歩いて)。
マーンクイン
どこでも。どこもかしこも。
マーンクィン
どこもかしこも。そこら中。
- 用例
- マーンクィン クーイミチティ アチサーネーンナー(何処もかも 閉め切って 暑くないね)。
マーンダ
菜種油。
マーンチカサ
近くはどこでも。
マイコーマイコー
擬態語。ひらひらと舞う様子。
- 用例
- マイコーマイコーシ(蝶のようにひらひら舞って)。
マイホーイン
所構わず放りちらかす。
マイン
(糞を)する。
- 用例
- クスマイン(糞をする)。クスマテーン(糞してある)。クスマティ(糞をして)。
マカイ
椀。お椀。碗。
- メモ
- 類:マッカイ。
マガイ
関節。
マガイ
曲がっていること。曲がっているところ。
- 用例
- イヒヌ マガイヤ ヌバチ チカーリーサ(少しだけ 曲がっているなら 伸ばして 使えるよ)。
キーヌ マガイヤ チカリーシガ、ッチュヌ マガイヤ チカーラン(木の曲がりは使えるが、人の曲がり〔ひねくれ者〕は使えない。ことわざ)。
マカイアラヤーウーキグヮー
お椀を洗う桶。
- メモ
- 大工に茶碗洗いウーキグヮーを注文すると小さい桶を、マカイアラヤーと言うと大きいのを作ってくれた。
マガイヒガイ
曲がりくねっていること。
- 用例
- ウヌ ボーヤ マガイヒガイシ チカーランサ(その棒は 曲がりくねっていて 使えないよ)。
マガイン
曲がる。
- 用例
- ナー イフィ イチーネー ニジリンカイ マガイン(もう 少し 行くと 右に 曲がる)。
過:マガタン(曲がった)否:マガラン(曲がらない)希:マガイブサン(曲がりたい)継:マガトーン(曲がっている)。
マカターマージェー
【虫】トノサマバッタ。
- 用例
- マカターマージェーヤ ゥンブラーサタン(トノサマバッタは 威厳があった)。
マカチ
~と。
- 用例
- バンマカチトーリタン(バンと倒れた)。
マカネー
賄い。
- 用例
- チューヌ シェークマカネーヤ イクタイブンガ?(今日の 大工賄いは 何人分ねぇ?)。
マカネーヤー
食堂。
- 用例
- マカネーヤーヌ ネーサントゥ イーナカ ナトーンディサ(食堂の 姉さんと 良い仲に なっているらしいよ)。
マガハン
大きい。
マカヤ
【植物】チガヤ。
- 用例
- ドゥシンチャートゥ マジョン マカヤ カイガ イチュン(友達と 一緒に チガヤを 刈りに 行く)。
- メモ
- 家畜の飼料や鍋蓋の材料として使われた。
マカヤー
【植物】チガヤ。
- 用例
- カマンタ チュクイシ、マカヤードーヤ(大鍋の蓋をつくるのは、チガヤだよね)。
マガラ
間柄。
- 用例
- イェーカン マンディ ジャヌフージナ マガラルヤラー ワカランサ(親戚も 多く どういった 間柄なのか 分からないさ)。
マカラー
賢い人。
- 用例
- サンナン マカラー(三男は賢い)。
マガルーヒガルー
曲がりくねった。
- 用例
- イャームノー アンシ マガルーヒガルーソール(お前のは とても 曲がりくねっているね)。
マギ
鉢のひとつ。
- 用例
- スージネー マギカイ クヮッチー ムイタン(祝いには 大きな鉢に 御馳走を 盛った)。
マギアビー
大声で話すこと。
- 用例
- マギアビーシーネー ニントール ワラビガ ウキーシガ(大声を出すと 寝ている 子が 起きるよ)。
マギアミ
大雨。
- 用例
- ウーマックールーッシ マギアミ フインデー(空が真っ黒くなっているから 大雨が 降るよ)。
- メモ
- 類:ウーアミ(大雨)。
マギー
位の高い者。
マギー
大きいもの。
- 用例
- ヌーヤティン マギーカラ トゥティクーワ(何でも 大きいのから 取ってきなさい)。
- メモ
- 対:グナー(小さいの)。
マギイービ
親指。
マキイクサ
負け戦。
- 用例
- ハジミカラ ワカトール マキイクサヤ サンシェーマシ(最初から 分かっている 負け戦は しない方が良い)。
- メモ
- 対:カチイクサ(勝ち戦)。
マギーグムイ
大きな池。
マキーン
負ける。
- 用例
- クンドゥヌ ヤマゥンムヤ ディキラン ヤマゥンムスーブヤ マキーンレー(今年の 山芋は 不出来で 山芋勝負は 負けるね)。
過:マキタン(負けた)否:マキラン(負けない)希:マキーブサン(負けたい)減:マキトーン(負けている)。
- メモ
- 対:カッチュン(勝つ)。
マギーン
曲げる。
- 用例
- クルマンカイ イラングトゥ ターチンカイ マギーン(車に 入らないから 2つに 曲げる)。
過:マギタン(曲げた) 否:マギラン(曲げない)希:マギーブサン(曲げたい)減:マギトーン(曲げている)。
- メモ
- 対:ヌバスン(伸ばす)。
マギウヮー
大きな豚。
- 用例
- マギウヮー ヲゥテンド(大きな豚がいたよ)。
マギサ
大きさ。
マギサン
大きい。
- 用例
- ワッター ワラビヌル フロー マギサンデー(私の 子の方が 背は 大きいよ・高いよ)。
- メモ
- 類:マギハン(大きい)。対:グナサン(小さい)・グナハン(小さい)。
マギスージ
大きな祝い。
マギッチュ
大柄な人。
マキバカ
巻き墓。
- 用例
- マキバカヤ フィンチャーバカンカイ ヤーヌイー マキカキテータン(巻き墓は 掘り込み墓に 屋根に マキをかけてあった)。
- メモ
- マキカキーン(強化する)。
マギハン
大きい。
- 用例
- イャームンヤカ ワームノー ジョーイ マギハンテー(君のものより 私のが ずっと 大きいよ)。
- メモ
- 類:マギサン(大きい)。対:グナサン(小さい)・グナハン(小さい)。
マギマギー
大きいさま。
- 用例
- マギマギートゥ スージスン(大きくお祝いする)。
マギマギートゥ
大きく。
- 用例
- ヤー チュクイラー マギマギートゥ チュクレー(家を 造るなら 大きく 造りなさい)。
マギマギトゥ
大きく。
マギユージュ
大事に至る用事。
- 用例
- ヌーン チネーサンタシガ マギユージュナティネーン(何も 気にしてなかったが 大事に至ってしまった)。
マク
幕。
- 用例
- マク アキーシェー ナマー マッチョーキヨー(幕を 開けるのは 今は 待っていてよ)。
マク
腕白。乱暴者。
- 用例
- アマヌ ワランチャーヤ ムル マクナティ(あそこの 子どもたちは 皆 腕白ばかりだ)。
- メモ
- ウーマク、アンマク、シティマクも同様な意味。
マクアタイ
幕引き係。
- メモ
- 演技しない者が担当した。
マグイ
しわ。皺。
- 用例
- トゥシ トゥイネー チラヌ マグイヤ シカターネーンサ(年を 取ると 顔の しわは 仕方がないさ)。チラヌ マグイヨ(顔のしわよ)。
マクトゥ
誠。
- 用例
- チュニンジノー チャー マクトゥソーケー アトー イークトゥン アサ(人間は いつも 誠であれば 後は 良い事も あるさ)。
- メモ
- マクトーアトゥヌタカラ(誠は後の宝)。
マクトゥナムン
誠な者。正直者。誠実な人。
- 用例
- ルク マクトゥナムンナティ ティーチン ユダノーサン(あまりにも 正直者で ちっとも 気をゆるすことはない)。
マクトゥンチュ
誠な人。正直者。誠実な人。
マクブ
【魚】ベラ科。鯛に類する上等な魚。
- 用例
- マギ スージヤティン マクブヤ コーイサンタン(大きな 祝いでも マクブは 買えなかった)。
マグラー
分からず屋。
マグリーン
しわになる。
- 用例
- チンヌ マグリティ(着物がしわになって)。
- メモ
- 紙、布、皮膚などがしわになるときに用いる。
マグリムン
義理や道理が分からない者。分からず屋。
- 用例
- アレー マグリムンヤグトゥ ナー ジノー カラサン(あいつは金を借りても返さないから、もう金を貸さない)。
- メモ
- マグラーともいう。
マサイン
勝る。優る。
- 用例
- チュヌバイ ハタラケーカラー ウッサヌブノー シクチヤ マサイン(人の倍 働いたら その分は 仕事量は 勝る・技術も 優る)。
マサカイ
真っ盛り。
- 用例
- チチヌマサカイソーニ(満月のときに)。
マサグトゥ
案の定。
- 用例
- ンチャ マサグトゥ(ほら案の定)。
マササアミソーチ
霊験あらたかで。
マササアン
霊験あらたか。
- 用例
- マササアミシェーン(霊験あらたかである)。
マササン
崇高な。崇高である。霊力高い。
- 用例
- マササル クヮンヌン(崇高な観音)様。マササミシェーン(崇高であられる)。
マシ
好き。良い。まし。ほかよりはよい。
- 用例
- マシヤラー ドゥークルル イールヨー チュ タルガキテーナラン(好きなら 自分で 言うんであって 人を 当てにしていたら駄目だよ)。
ワンネー ヒージャージル、ヒージャーカジャ スシガ マシ ヤサ(私は山羊汁は、山羊の臭いがする方がいい)。マシヤンドー(良いよ)。
マジ
まず。
- 用例
- クトゥワラッティン シムグトゥ マジ タヌリ ンディ(断られても いいから まず 頼んで ごらん)。
マジェー
まずは。
- 用例
- ナティン ナランティン マジェー シンダナ(出来ても 出来なくても まずは やってみよう)。
マシシ
赤肉。
- 用例
- ウヮーヌシシヤ マシシビカーンヤカ イフェー アンラジシン マンチョーシェーマシ(豚肉は 赤肉だけより 少しは 脂身のある肉も 混ざっていた方が良い)。
- メモ
- 脂身のない肉の部位。
マシドゥイ
枡取り。
- メモ
- 上納の穀物の量に不正がないように各字に役職があった。喜名ではグーフンニーに、そのマシドゥイを務めた人が祀られているという。正月三日に区民揃って「子孫繁盛、ィエーキ繁盛、健康繁盛させてください」という祈願をした。グーフンニーも参照。
マジマットーン
積まれている。
マジム
真心。
- 用例
- ワンネー チャー マジムカラ イャークトゥ ウムトーンドー(私は いつも 真心から お前の事を 想っているよ)。
- メモ
- 対:ヤナジム(悪い心)。
マジムン
積む。
- 用例
- ジョーグチンカイ ゥンニ マジムン(門の入り口に 稲を 積む)。マジマットータン(積まれていた)。
過:マジダン(積んだ)否:マジマン(積まない)希:マジミーブサン(積みたい)継:マジドーン(積んでいる)。
マジムン
魔物。もののけ。霊的なもの。
- 用例
- マジムンヌ ゥンジーンドー スグトゥ ユックランマール ヘーク ケーラナ(魔物が 出るよ という話だから 夜が暮れないうちに 早く 帰ろう)。
マジムンヌ タッチュンドー(魔物が立つ〔現れる〕よ)。
マジュン
一緒に。
- 用例
- スリーカイヤラー マジュン イチュシェーマシ(集まりになら 一緒に 行く方が良い)。
- メモ
- 類:マジョーン(一緒)。
マジョーイ
一緒に。
マジョーン
一緒に。
- 用例
- ワンニン マジョーン イチュグトゥ シコーイルエーダヤ マッチョーケー(私も 一緒に 行くから 準備する間 待っていて)。
- メモ
- 類:マジュン(一緒)。
マジョーンシンカ
一緒に何かをするグループ。
マジョン
一緒に。
- 用例
- マジョンイチュサ(一緒にいくさ)。
マジリ
間切。
- 用例
- マジリ ワキティカラ ナマヌ ムランカイ ナトーン(間切を 分けてから 現在の 市町村に なっている)。
- メモ
- 琉球王国時代の行政区分。おおよそ現在の市町村域と重なる。
マジリーン
混ぜる。
- 用例
- ウッサシェー イキラサグトゥ ヌーガラグヮー マジリーン(それだけでは 少ないので 何かを 混ぜる)。
マジリムン
何か足りない時に補う物。
- 用例
- ヌーガラ イキラサンネーシ アトゥティーチェー マジリムン イリレーワ(何か 物足りないような気がして あとひとつは 何か補う物を 入れなさい)。
マジワイ
交わり。交際。
- 用例
- ドゥシンチャー マジワイヤ ジフィ シワルナイル(友達との 交際は 是非 やらなくちゃいけない)。
マスドゥイ
枡取り。
マタ
股。ふたつにわかれているところ。
- 用例
- マタカイ ヌーガラ クヮーチョーシガ ヌーヤガヤー?(股に 何か 挟んでいるが 何かな?)。
マタ ハッパッティ、フージェー ネーランドー(股をひろげて、みっともないぞ)。
マタイチク
またいとこ。
- 用例
- アリトー マタイチクル ヤシガ チョーデーヌグトゥ ヒラトーン(彼とは また従兄弟 なんだが 兄弟みたいに 付き合っている)。
マタイチュク
またいとこ。
マタイチュク ミーックヮ
甥姪の子。
マタゥンマガ
ひ孫。曾孫。
- 用例
- クリヲゥティ マタゥンマガヤ イクタイナトーガ?(これで 曾孫は 何人ねぇ?)。
マタガーバル
又川原(波平の小字)。
マタグルシ
二度と起き上がれないほど懲らしめられる。
- 用例
- マタグルシ スンドー(叩きのめしてやるぞ)。マタグルシ サリーン(叩きのめされ、二度と起き上がれないようにされる)。
マタサン
まともな。上等な。
- 用例
- イクサユーネー マタサル チン チチョーシェー チュイン ヲゥランタン(戦世には まともな 着物を 着ているのは 1人も いなかった)。
マタジニ
二度死ぬこと。
- 用例
- マタジニ サッティ(叩きのめされて)。
- メモ
- 叩きのめされ、二度と起き上がれないこと。マタグルシ参照。
マタバシ
股ぐら。股。
- 用例
- マタバシンカイ ニーブターガ ゥンジティ フックトーン(股ぐらに おできが出来て 腫れている)。
マタバシゴーヤク
内股膏薬〔うちまたこうやく〕。
- メモ
- 内股に貼った膏薬のようにあちこちについたりして、せっそうのない人。
マタンカー
真向い。真正面。
- 用例
- マタンカーンカイ ヰッチョーシガ ワッター ハーメーヤサ(真正面に 座っているのが 私の お婆さんだよ)。
マタンマガ
ひ孫。曾孫。
マチ
してやられた。
- 用例
- マチウタッタサヤー(してやられたなあ)。マチウタットータン(してやられていた)。マチウタッタルムン(してやられてたな)。
マチ
欺く。騙す。
- 用例
- チュ マチウッチ(人を欺いて)。
マチ
市。
マチ
旋毛〔つむじ〕。
- 用例
- マチカイ ニーブターガ ゥンジトーン(つむじに おできが できている)。
マチ
相手を仰向けにたたきつけること。
- 用例
- マチウッチシナスン(仰向けに叩きつけて死なす)。
マチウキーン
待ち受ける。
- 用例
- ハナシガ アグトゥ シグトゥカラ ケーイニ チカクヲゥティ マチウキーン(話が あるから 仕事から 帰る時に 近くで 待ち受ける)。
過:マチウキタン(待ち受けた)否:マチウキラン(待ち受けない)希:マチウキーブサン(待ち受けたい)継:マチウキトーン(待ち受けている)。
マチウッチュン
してやった。
- 用例
- チャー サットータルムン チューネー マチウッチュン(いつも やられていたのに 今日こそは してやった)。
- メモ
- 対:シェーサッタン(してやられた)。
いつもやられてばかりなのに、先に行動を起こして相手より優った時に使う。
マチカーバル
松川原(喜名の小字)。
マチガイン
間違える。
- 用例
- ヤーン ワカラン ミチ マチガイン(家も わからずに 道を 間違える)。
過:マチガタン(間違えた)否:マチガラン(間違えない)希:マチガイブサン(間違えたい)継:マチガトーン(間違えている)。
マチガタ
町。
- 用例
- コーイムンスラー マチガター マシヤサ(買い物するなら 町の方が 良いよ)。
マチカンティー
待ちかねること。
- 用例
- ンナ イャーガ ケーティチューシ ジャッサ マチカンティー ソーグトゥ(皆 貴方が 帰ってくるのを どんなに 待ちかねて いることか)。
クヮーシヌ ハイキュー マチカンティー(お菓子の配給待ちかねる)。マチカンティーし(待ちかねて)。
マチギ
まつ毛。まつげ。
- 用例
- マチギヌ ミーンカイ イッチ カシマサン(まつ毛が 目に 入って 違和感がある)。
ケラマー ミーシガ マチゲー ミーラン(慶良間島は見えるがまつげはみえない。灯台もと暗し)。
- メモ
- 類:マチゲ(まつ毛)。
この場合のカシマサンは違和感があるという意味で使われる。
マチゲ
まつ毛。まつげ。
- 用例
- ターンカイガ ニチャラー マチゲヌ ナガサヨー (誰に 似たのか まつ毛の 長いこと)。
- メモ
- 類:マチギ(まつ毛)。
マチゲー
間違い。
- 用例
- マチゲーラングトゥニ ユー タシカミーガーチー シーヨー(間違えないように 良く 確かめながら しなさいよ)。
マチサージ
薄いタオル。
- 用例
- チブルカイ マチサージ マチュン(頭に 薄いタオルを 巻く)。
マチジ
真上。
- 用例
- マチジカイ ムヌ ウッチ チブルカイ ウティーネー チャースガ?(真上に 物を 置いて 頭に 落ちたら どうするか?)。
マチジ
長浜の地名。
- メモ
- マテージミチを歩いてきたら、マチジという休憩所で荷を下ろし休憩し、ムラを眺めた。ここは馬車は通れないくらい細い道。
マチヂカサ
高志保の古い呼称。
- メモ
- 高志保は、マチヂカサ→ウチドゥマイ→タカムチ→タカシップと名称が変遷したとの伝承もある。
マチバーキ
小さなザル。
- 用例
- マチバーキカイ ゥンム イッティ ゥンジャスン(小さなザルに 芋を 入れて 出す)。
マチバル
地名(読谷村牧原)。
マチバル
牧原(牧原の小字)。
マチバルハンクー
【植物】ノボタン。
- メモ
- 実は完熟するとおいしかった。男子の鬼頭に似て、実の皮が剥〔は〕げ中身があらわれることからそう呼ばれたのだろう。
マチブイ
まつわりつき。
- 用例
- マチブイシガ(まとわりつくが)。
マチブイカーブイ
うるさくつきまとうこと。
- 用例
- ワラビヌ マチブイカーブイシ ティーチン シクチェー メーネーアガカン(子どもが つきまとうから ちっとも 仕事が 捗らない)。
マチブイカーブイ
絡まる。絡みつく。巻き付く。
- 用例
- クサヌ マチブイカーブイシ(草が絡まって)。
マチブイン
絡まる。絡みつく。巻き付く。
- 用例
- ワラビガ ティーガンマリシ イーチューガ マチブイン(子どもが 悪戯をして 糸が 絡まる)。
マチブトークトゥ(まとわりついているので)。
継:マチブトーン(絡まっている)。
マチボー
巻き棒。棒術の一種。
- メモ
- 薙刀と槍が先頭に立って、そこを中心にして巻いて行き、二手に分かれていく。
マチホーイン
撒き散らす。
- 用例
- ワランチャーンカイ クミンレー アラーシーネー スバヒランカイ マチホーインドー(子ども達に 米でも 洗わせたら 周辺に 撒き散らすよ)。
マチマーイ
練り歩き。
- メモ
- 波の上祭にはジュリ馬ガマチマーイシタ(練り歩いた)。
マヂムン
積む。積み上げる。
- 用例
- タテマヂンサットータンリ(縦に積まれていたって)。
マチヤ
店。雑貨店。
- 用例
- アンマーヤ ナゲーサ マチヤ ソータン(母は 長いこと 店を やっていた)。
マチヤー
店。雑貨店。
マチャー
旋毛〔つむじ〕。
マチャーシクジーン
まわりをかき乱すこと。
- 用例
- ワランチャー ソーティ イチーネー マチャーシクジーンドー(子ども達を 連れて 行ったら まわりをかき乱すよ)。
マチャースン
まとわりついて(立ち込めて)いる様子。
- 用例
- マーチバーヌ オーサルアタラー キブシ マチャースン(松の葉が 青かったのか 煙が 立ち込めている)。
マチャーチョーン
巻き上げる。
- 用例
- クルキブシマチャーチョータン(黒煙を巻き上げた)。
マチヤグヮー
店。雑貨店。
マチヤヌバーン
店番。
- 用例
- ユージュカイ イチブサシガ ターガラ マチヤヌバーン タヌマランガヤー?(用事に 行きたいんだが 誰か 店番を 頼めないかな?)。
マチュー
旋毛〔つむじ〕。
マチュン
巻く。
- 用例
- イーチューガ マチブラングトゥ ヨンナー マチュン(糸が 絡まらないように ゆっくり 巻く)。
過:マチャン(巻いた)否:マカン(巻かない)希:マチブサン(巻きたい)継:マチョーン(巻いている)。
マチュン
撒く。
マチュン
蒔く。
- 用例
- ハルカイ ヤシェーヌ サニ マチュン(畑に 野菜の 種を 蒔く)。
過:マチャン(蒔いた)否:マカン(蒔かない)希:マチブサン(蒔きたい)継:マチョーン(蒔いている)。
マチュン
待つ。
マッカーラ
真っ赤。
- 用例
- アカバナーヌ マッカーラ サチ チュラサシヨー(ハイビスカスが 真っ赤に 咲いて 綺麗だこと)。
マッカイ
茶碗。お碗。飯や汁を盛る椀。
- 用例
- アンスカ ヤーサーネーングトゥ グナマッカインカイ イリレー(そんなに お腹はすいてないので 小さなお碗に 入れなさい)。
マッカヤー
【植物】チガヤ。
マックール
真っ黒。
- 用例
- メーナチ ウミカイ イチュグトゥ マックールナルカ ヒーカイ ヤキトーン(毎日 海に 行くから 真っ黒くなるぐらい 陽に 焼けている)。
マックールー
真っ黒。
マックラシン
真暗闇。
- 用例
- デンキン ネーランル アグトゥ ユルナイネー マックラシンルナイタル(電気も ないん だから 夜になると 真っ暗闇に なった)。
- メモ
- 類:ウーグラシン(真暗闇)。対:ウーアカガイ(とても明るいこと)。
マックヮ
枕。
- 用例
- ワンネー マックヮガ ネーンネー ニンララン(私は 枕が ないと 寝れない)。
マックヮグヮン
枕元。
- 用例
- マックヮグヮヌンカイ(枕元に)。
マックヮバン
枕元。
- 用例
- マックヮバヌンカイ ハサングヮー ウチョーチーネー マジムノー クーンサ(枕元に ハサミを 置いてたら 魔物は 来ないよ)。
マッコー
【植物】ハリツルマサキ。
- 用例
- マッコーヤ ヤシチンカイン ユー イーラットータン(ハリツルマサキは 屋敷にも 良く 植えられていた)。
マッサチ
真っ先。
- 用例
- ヌーガラアイネー マッサチニ ウヤカイル シラスルヨー(何かあったら 真っ先に 親に 知らせるんだよ)。
マッシーラ
真っ白。
- 用例
- アンシ ユグリトータルムン アラタレー マッシーラ ナトーン(あんなに 汚れていたのに 洗ったら 真っ白く なった)。
マッシーラナティ(真っ白になって)。マッシーラグヮーソール(真っ白になっている)。
マッシーラー
真っ白。
- メモ
- マッシールーとも言う。
マッシールー
真っ白。
- 用例
- アンスカ マッシールーヤ アランタヌハジヤシガヤー(そんなに 真っ白では なかった筈だがなぁ)。
マッスーグー
真っすぐな(者・物)。
- 用例
- ボーヤ マッスーグーソーシカラ ムッチ クーワ(棒は 真っ直ぐなのから 持って 来なさい)。
マッタクー
凧。
- 用例
- アチャヤ マッタクートゥバシェー スンドー(明日は 凧揚げ大会を するよ)。
マッタラー
【鳥】ツバメ。
- 用例
- ウッサヌ マッタラーガ トゥリチョールヤー(沢山の ツバメが 飛んできているね)。
マッチールー
真っ黄色。
- 用例
- シバインカイ チカイヌ ヌヌ マッチールーンカイ スミーン(芝居に 使う 布を 真っ黄色に 染める)。
マッチャグヮー
雑貨店。
マッチュン
待つ。
- 用例
- ウヤヌ ケーティチーガーターナイネー フカカイ ゥンジティ マッチュン(親が 帰る頃になると 外に 出て 待つ)。
過:マッチャン(待った)否:マッタン(待たない)希:マッチーブサン(待っている)継:マッチョーン(待っている)。
マットーバ
真っすぐ。
- 用例
- マットーバ イチーネー ワッターヤーンカイ チチアタイサ(真っすぐに 行くと 私の家に 突き当たるよ)。
マットーバ イチ(正直に言って)。マットーバナタン(成功した)。マットーバイイネー(まともに言ったら)。マットーバ イレー(正直に言え)。
マットーバー
真っすぐ。正しく。
マットーバー
正直者。
- 用例
- アマヌ ヤーニンジョー ムル マットーバーヤサ(あそこの 家族は 全員 正直者だよ)。
マッパダカ
真っ裸。
- 用例
- マッパダカ ナティ アマカイ ハイシェー ターヤガ?(真っ裸に なって あそこに 行くのは 誰ね?)。
マッピルマ
真昼間。
- 用例
- アチサンアレー マッピルマナーリー アッチ イチュンナー?(暑いのに 真昼間から 歩いて 行くの?)。
マディ
~まで。
- 用例
- ウヤガ ケーティチュールマディ マッチュン(親が 帰って来るまで 待つ)。
- メモ
- 到達点(場所・時間など)を示す。
マディー
失って惑う気持ちを表す接尾辞。
- 用例
- ウヤマディー(親がどこにいるかと探し迷うこと)。ヤーマディー(迷子になること)。イーチマディー(息苦しいこと)。
- メモ
- →ウヤ(親)やヤー(家)などの語の後ろについて、迷ってわからなくなった状態をあらわす。
マテージビラ
地名。坂の名。
- メモ
- 長浜の地名で急な坂。サーターヤーモー付近からマテージビラと言う。
マテージミチ
長浜の道の名称。
- メモ
- 馬車も通れないような細くて急な坂道でマテージビラとも言う。
マトゥ
的。
- 用例
- マトゥ ミガキティ ヤー ハンチュン(的を めがけて 矢を 射る)。
マトゥマイン
まとまる。
- 用例
- チューネー ハナシーン マトゥマイサ(今日には 話も まとまるさ)。
過:マトゥマタン(まとまった)否:マトゥマラン(まとまらない)継:マトゥマトーン(まとまっている)。
マトゥミーン
まとめる。
- 用例
- チューヲゥティ ハナシー マトゥミーン(今日で 話を まとめる)。
過:マトゥミタン(まとめた)否:マトゥミラン(まとめない)希:マトゥミーブサン(まとめたい)継:マトゥミトーン(まとめている)。
マヌジバル
真之地原(高志保の小字)。
マヌチュン
招く。
- 用例
- サンサーニマヌチ(サンで招いて)。
マブイ
魂。
- 用例
- マブイル ウトゥチャラー ウートゥルバイソーン(魂を 落としたのか 気が抜けたようにぼんやりしている)。マブイヤトゥララン(魂は取れない)。マブイトゥイン(魂を取る)。
マブイヌギタン
魂が抜けた。
- 用例
- スーガ ウビジ トーリティ マブイヌギタン(お父さんが 急に 倒れたので 魂が抜けたようだった)。
- メモ
- 大変びっくりした時に使う。
マブイワカシ
魂分かし。
- メモ
- 葬式3日後に近親者が集まり行なう。
マブイワカリ
魂別れ。
- 用例
- マブイワカリヤ シジュークニチガ ウワティカラ ウヌユル スン(魂別れは 四十九日が 終わってから その夜に 行った)。
- メモ
- 人が亡くなって49日目に、あの世とこの世との別れを告げるためにマブイワカリを行う。
マフックヮ
夏の暑い真昼。
- 用例
- マフックヮゲーイ アシビーガ イチュンナー?(真昼間なのに 遊びに 行くの?)。
マブヤー
魂。
- 用例
- マブヤーチキーン(魂を付ける)。
マブヤー マブヤー
マブイ込めの呪文と方法。
- メモ
- マブイを落とした子がカマデーなら名前を呼んで、「カマデー カマデー マブイ ユーバンシコーテンドー イユンメーン ムッチチェーンドー チューヌヒーネー カンナジ マブヤーチキーグトゥ クヌユーバンカミヨー(カマデーの魂よ、夕飯を準備してあるよ。魚も米も持ってきているよ。今日のうちには必ず魂を付けるから、この夕飯を食べてよ)」と、言って手を上げた。それから着物を持ってマブイを落とした場所へ行き「○干支の生まれのカマデーがここでマブイを落としたので、今日の良き日に戻って来てください」と唱え、サンでマブイを着物に拾い上げるような仕草を3回行なう。それが済むと、その着物をカマデーに着せてから夕飯をあげた。ユレーユーバンと言って皆で奪い合って夕飯を食べた。サンはその晩カマデーの枕元に置き、翌日片付けた。
マブヤーウティ
魂が抜ける、落ちること。
- 用例
- ルク ウドゥルカシーネー マブヤーウティスンドー(余り 驚かすと 魂が抜け落ちるよ)。
マブヤークミ
魂込め。
- 用例
- マブヤークミシーネー チノー サンニチガエーカー ケーランタン(魂込めをしたら 服は 3日間は 着替えなかった)。
- メモ
- 類:マブイグミ。
マブイウティ(魂が体から抜け落ちること)をしている人の魂を、祈願によって再び体に取り戻すこと。またはその祈願。
マフラー
触れ者。狂った人。
ママ
自由。
- 用例
- ユヌナカネー ママナランクトゥガル ウーサル(世の中には 自由にならないことの方が 多い)。
ママウヤ
継親。
- 用例
- ワンネー ママウヤカイ スダッティラッタシガ イッペー カナササッタン(私は 継親に 育てられたが とても 可愛がられた)。
ママチョーデー
義兄弟。義姉妹。
- 用例
- ワッターヤ ママチョーデーヤシガ イッペー ナカーユタサンドー(私たちは 義理の兄弟・姉妹だが とても 仲はいい)。
ママックヮ
継子。
- 用例
- ママックヮン ジチックヮン ユヌグトゥ カナサシ スダティーン(継子でも 実子でも 同じように 可愛がって 育てる)。
ママナイン
一緒にいる。
- 用例
- アバートゥ ママナイン(姉さんと一緒にいる)。
マミク
【植物】クスノハカエデ。
- 用例
- マミクヤ アンスカ ンチェーンランサー(クスノハカエデは そんなに 見たことはないね)。
マミクヮースン
ごまかす。
- 用例
- チンスー ハカイヌカージ チュヌミー マミクヮースン(斤数・数量を 測るたびに 人の目を ごまかす)。
マムイン
守る。
- 用例
- ヰナグヌウヤヤレー チャーシヤティン ドゥーヌクヮ マムイン(女の親なら どんなことをしても 自分の子を 守る)。
過:マムタン(守った)否:マムラン(守らない)希:マムイブサン(守りたい)継:マムトーン(守っている)。
マヤー
【哺乳類】猫〔ネコ〕。
- 用例
- マヤーヤ ニンヒーネー アトー ヌーシヌ ヌチ トゥインディスンディ(猫は 年月が経つと 後は 主の 命を 取ろうとするらしい)。
- メモ
- 死んだ猫を吊るす風習がかつてあった。
マヤーグチャー
猫舌。
- 用例
- マヤーグチャーヤグトゥ シロー サマティカラ ヌムサ(猫舌だから 汁は 冷まってから 飲むよ)。
マヤーコートゥ
猫〔ネコ〕の爪先。
マヤージク
【鳥】フクロウ。ふくろう。
- 用例
- マヤージクヤ ユル ナイニル ンラリル(ふくろうは 夜に なると 見られる)。
マヤージクク
【鳥】フクロウ。ふくろう。
- 用例
- キーヌ イーンカイ マヤージククヌ ヰチョーンドー(木の上にフクロウがいるよ)。
マヤージクク
怒っているような仏頂面。
- 用例
- マヤージククン グトーサ(〔仏頂面をして〕フクロウのようだ)。
- メモ
- フクロウのような無愛想で不気味な顔。
マヤースン
惑わす。
- 用例
- ウヮーン ナガカレーシーネー アトー チュ マヤースンディ(豚も 長いこと飼うと 後は 人を 惑わすんだって)。
アカマターヌ マヤーチヨー(アカマターが惑わしてね)。目ルマヤーサッティ(惑わされて)。
マユ
眉。
- 用例
- ハカヌマユ(亀甲墓の部分名称)。
マユジバル
真与地原(波平の小字)。
マユナカ
真夜中。
- 用例
- チヌーヤ マユナカル ケーティチャル(昨日は 真夜中に 帰ってきたんだよ)。
マル
暇。時間。
- 用例
- イャーガ マルヌ アイニ カシーシーガ クーワ(お前が 暇・時間が ある時に 加勢しに 来てね)。
マルヌ ネーンサク(暇もないくらいに)。
マル
丸ごと。大。
- 用例
- マルイユ(丸ごとの魚・尾頭付き)。マルヂンヤグトゥ(大金だから)。
マル
空いている時間や空間。広さ。
- 用例
- アシブル マルヌ ネーン(遊ぶ時間が無い)。クマー マルヌ ネーン(ここは広さが足りない)。マルヌ ヌーヤン クィーヤン(広さがどうのこうの)。
- メモ
- マドゥともいう。
マル
空間。場所。
- 用例
- マルヌアルトゥクル(空いているところ)。
マル
普段。
- 用例
- マルネーウガマラン(普段は会えない)。
マルイサー
黒く固い石。
マルウーキー
丸い桶。
マルゥンジャシ
丸出し。
- 用例
- イャーヤ ウチナーグチ マルゥンジャシナー(お前は 沖縄の言葉・方言 丸出しね)。
マルケーティ
まれ(に)。たま(に)。
- 用例
- イチュナサグトゥ マルケーティル ウヤヌヤーンカイン イチースンデー(忙しいから たまにしか 実家にも 行けないよ)。
マルゴーシ
まる壊し。
- 用例
- マルゴーシシ(まるごと壊して)。
マルジケーサン
毎日は使わない。
マルチジン
まとまった金。大金。
マルチャ
まな板。
- 用例
- チカイジューサヌ マルチャン タッピラカー ナトーン(使いすぎて まな板も ぺしゃんこに なっている)。
マルチャゲェー
年の夜に戸主が大きく切った豚肉のこと。
- メモ
- それで年越しをしたのでトゥシトゥイジシ(年越し肉)とも言った。
マルチャジシ
年の夜に戸主が大きく切った豚肉のこと。
- メモ
- 30日の年の夜にヤーヌヌーシ(戸主)が分厚く切った肉を二枚皿に入れて、家族それぞれに出し、家族が食べた後に仏壇に供えた。それで年越しをしたのでトゥシトゥイジシ(年越し肉)とも言った。
マルッテン
丸っこい。
- 用例
- フルン グナサヌ マルッテンシ クェートーン(背も 小さくて 丸っこく 太っている)。
マルバイ
まる出し。
- 用例
- ワラビヤティン マルバイシーネー ハジカサンドー(子どもでも 陰部を出していたら 恥ずかしいよ)。
- メモ
- 下着をはいておらず、陰部を露出していること。
マルヒージー
常平生。平常。ふだん。常日頃。
- 用例
- トゥナイヤ マルヒージーカラ チャー マーサムン カローン(隣は 常平生から いつも 美味しい物を 食べている)。
マルマル
合間に。
- 用例
- シクチヌ マルマルニル ウンナワジャー スルヨー(仕事の 合間に そんなことは するんだよ)。
マルンリー
ずぶ濡れ。
- 用例
- マルンリーシ ヘーク チンケーレー(ずぶ濡れになって 早く 着換えなさい)。
- メモ
- 類:シップートゥ(ずぶ濡れ)。
マンカーヒンカー
混ざり合っていること。
- 用例
- イルヌ マンカーヒンカーシ ミー イホーナーナイン(色が 混ざり合って 目が 変になる)。
- メモ
- 類:マンチャーヒンチャー(混ざり合っていること)。
マンガタミー
しっかり荷物を肩に担ぐこと。
- 用例
- ニムチ ゥンブサギサ マンガタミーシ ハイタン(荷物を 重そうに しっかりと肩に担いで 行った)。
- メモ
- 仕事などを抱え込むことにも言う。
マンキー マンキー
混ぜ混ぜ。
マンキーン
混ぜる。
- 用例
- ンチャンカイ シナ マンキーン(土に 砂を 混ぜる)。
過:マンキタン(混ぜた)否:マンキラン(混ぜない)希:マンキーブサン(混ぜたい)継:マンキトーン(混ぜている)。
マングースヤーマ
マングースをとる仕掛け。
マングラ
頃。
- 用例
- ウレー ワッターガ ジューハチ マングラ アランタガヤー(それは 私たちが 18歳の頃 じゃなかったかな)。
ウヌマングラヌムン(その頃のもの)。4、5年マングラ(4、5年の頃)。
マングラ
辺り。
- 用例
- アヒーヤ アサ ヘーク ゥンジティハイタシガ マーマングラ ゥンジョーガヤー?(兄さんは 朝 早く 出て行ったが どこら辺りまで 行っているのかな?)。ユーフルヤーヌ マングラ(銭湯の近辺)。
- メモ
- おおよその場所をしめす。
マンサージ
鉢巻きの一種。
- メモ
- 現在ではエイサーや棒術などを披露する際にマンサージを巻いているが、かつては士族の被り物であった。
マンサン
出産祝い。
- 用例
- チャクシボージャー マンサンネー ンナ メンソーリヨー(長男坊の 出産祝いには みんな いらっしゃってくださいね)。
- メモ
- 母子の体調に合わせて1週間目に行うところが多かった。「満散(まんさん)」は、儀礼の終了を意味する仏教用語。
マンサン
満産。製糖作業の終了後の慰労会。
- メモ
- 製糖が終わると字で豚をつぶして盛大に慰労会をした。字で行われる全体の製糖終了後の慰労会。闘牛なども行われた。
マンサングヮー
満産。個人の製糖終了祝い。
- 用例
- マンサングヮー サビーグトゥ ユサンレー ワッターンカイ メンソーリヨー(製糖終了祝いを しますから 夕方は 私たちの家に いらっしゃってくださいね)。
マンサングヮー
満産。製糖終了後の慰労会。
- メモ
- 各サーター組(製糖組)の製糖終了祝い。
マンサンスージ
出産祝い。
- メモ
- 産の忌み明けの儀礼と考えられる。それまではジールウチ(地炉の内)と称し産家への訪問は控えられた。産後吉日を選んで行なった出産祝い。一般には産後7日目に行なわれた。
マンサンユーエー
出産祝い。
- メモ
- 子どもが生まれて7日目の夜、近親者が集まってする祝い。
マンジャーカーカー
物欲しそうにしている様子。
- 用例
- ワランチャー マンジャーカーカーシミティ ンナンカイ ワキティトゥラサニ(子ども達を 物欲しそうにさせて 皆に 分けてあげなさい)。
- メモ
- 類:ミミンジカカヤー(物欲しそうにしている様子)。
マンジューヰ
【植物】パパイヤ。
マンジュン
一緒に。
- 用例
- ウヌ チュンカイ ソーカイ サレヤーニ マンジュン グー ナトービーシ(その人に紹介されて一緒に仲間になっている)。
マンジュン
物欲しげ。羨む。
- 用例
- ヌーンネーン チャー チュヌムン マンジュン(何もなく いつも 人の物を 羨む)。ムヌマンティ(物欲しげに)。
マンジョーン
一緒に。
- 用例
- ンナト マンジョーン、ベンキョーシミ トゥラシミソーリ(みんなと一緒に、勉強させてください)。
マンダーチー
しっかりと抱く。抱きしめる。
- 用例
- クヮ マンダーチーシ ソーティハイタン(子どもを 抱きかかえて 連れて行った)。
- メモ
- 類:マンラーキー(しっかりと抱く・抱きしめる)。
マンタキー
全部。
- 用例
- ワキランヨークー マンタキー フーサン(分けずに 全部 欲しい)。
マンチャー
まざっているさま。
マンチャーヒンチャー
まぜこぜ。いろいろ入り混じったさま。畳語。
- 用例
- ヌーンクィ マンチャーヒンチャーシ ヌーガヌーヤラ ワカランナトーン(何もかも 混ざりあって 何が何だか 分からなくなっている)。
- メモ
- 類:マンカーヒンカー(混ざり合っている様子)。
マンチュン
混ざる。
- 用例
- マッシールカイ アカーガ マンチュン(真っ白に 赤が 混ざる)。
マンチョーシェー(混ざっているさあ)。カタフィサマンチャー(片足違えて)。
マンチョーン
混ざっている。
- 用例
- ウレー ヌーヤークィーヤー マンチョーンデー(それは 色々 混ざっているよ)。
マンディ
たくさん。
マンドーイ
沢山あるし。
マントーヲゥイ
【植物】ハヤトウリ。
- 用例
- マントーヲゥイヤ イリチャーシ マーサタン(ハヤトウリは 炒めて 美味しかった)。
- メモ
- 類:チャヨテ(ハヤトウリ)。
マントーン
物欲しげにしている。羨んでいる。
- 用例
- クヮーシ カローシ アマヲゥティ ワランチャーガ マントーン(お菓子を 食べているのを あそこで 子どもたちが 物欲しげにしている)。
マンドーン
たくさんある。たくさんいる。
- 用例
- ヤマカイ イチーネー キーヌナイン マンドーン(山に 行ったら 木の実も たくさんある)。
シシン マンドーン(肉もたくさんある)。クヮヌ マンリ(子どもが多くて)。ジンブノーマンリ(知恵があって)。
マンニー
瓜ふたつ。よく似ている。
- 用例
- ミッチャイチョーデー マンニーソーン(3姉妹 瓜ふたつだ)。
マンヌムン
飲み込む。丸飲みする。
- 用例
- クスイヤ ンジャサグトゥ チュバチニ マンヌムン(薬は 苦いので 一度に 飲み込む)。マンヌマラン(飲み込めない)。
過:マンヌダン(飲み込んだ)否:マンヌマン(飲み込まない)希:マンヌミーブサン(飲み込みたい)継:マンヌドーン(飲み込んでいる)。
マンハラチャー
仰向け。
- 用例
- アカングヮヤ マンハラチャーシ ニンシリヨー(赤子は 仰向けに 寝かしなさいよ)。
- メモ
- 対:ウッチントゥー(うつ伏せ)。
マンビカー
【魚】シイラ。
マンビキ
【魚】シイラ。
マンビラカー
尻をつけて座り込む。
- 用例
- ヲゥタティルヲゥラー アマヲゥティ マンビラカーソーン(疲れているのか あそこで 尻をつけて座り込んでいる)。
- メモ
- 類:マーヒラキー(尻をつけて座り込む)。
マンブリ
すっかり惚れること。
- 用例
- ワッター アッピーヤ トゥナイヌ ネーサヌンカイ マンブリソーン(私の 兄は 隣の 姉さんに すっかり惚れこんでいる)。
マンボーヤー
腹這い。
- 用例
- アカングヮガ マンボーヤーソーン(赤ん坊が 腹這いになっている)。
マンマール
周囲。
- 用例
- ヤーヌ マンマール ユー カメーティ ンディ カンナジ アサ(家の 周囲を よく 探して ごらん 必ず あるよ)。
マンマールー
まん丸。
- 用例
- アンリッパ マンマールーシ カチェール(あんなにきれいに まん丸に 書いたね)。
マンラーキー
しっかりと抱く。抱きしめる。
- 用例
- クヮーシ マンラーキーソーン(お菓子を しっかり抱きしめている)。
- メモ
- 類:マンダーチー(しっかりと抱く・抱きしめる)。
マンリグヮサグヮサ
物が有り余っている様子。
- 用例
- マンリグヮサグヮサ ヌール トゥティシムラー ワカラン(あり余るほどあるから 何を 取っていいのか 分からない)。

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