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- しまくとぅば単語帳:ナ
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ナ(~ナ) 座喜味,大木
~か。~かい。~の。~ねえ。
- 用例
- イビイビ、アンル ヤンナ(あらあら、そうなのか)・座。クチビケーシ、ワジャン ナインナ(口先だけで、仕事ができるか)・木。
- メモ
- 軽く尋ねる場合に用いる。音1:~ナー。
ナ(~ナ) ①喜名,高志保,儀間,楚辺,古堅,大木②高志保,儀間,長浜,古堅,大木
①~よ。②~な。
- 用例
- ①チム ウチャーチ チバラナ(心を合わせて頑張ろうよ)・木。ヘークナー ヤーカイ ケーラナ(早く家に帰ろうよ)・儀。②ウヤヌ クトー イチマディン ワシンナ(親のことはいつまでも忘れるな)・古。イーチン スナ(息もするな〈息をひそめなさい〉)・木。
- メモ
- ①動詞の意志形に付いて希望の意をそえる。②禁止の意を表す。
ナー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅、渡具知
①もう。すでに。もはや。②まもなく。やがて。③もう。さらに。④おしまい。終わり。いざ。
- 用例
- ①ナー ジカン ヤイビーシガ、シコートービーミ(もう時間ですが、準備していますか)・儀。ナー ヲゥタトーグトゥ ウワラナ(もう疲れたから終わろう)・儀。ナー デージ(もう大変だ)・湾。②ナー ハジマイル ハジドー(まもなく始まるはずだよ)・儀。③ナー ティーチ(もう一つ)・具。ナー チュマカイ(もう一杯〈おかわり〉)・座。④チューヲゥティ ナー ナイサ(今日で終わるよ)・儀。ナー ナイネー カンゲーイサ(いざとなったら考えるさ)・儀。
ナー 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大湾,古堅,渡具知
①庭。②~場。~広場。
- 用例
- ①ナーヲゥティ フシカブ フーチョーン(庭で切り干し大根を干している)・儀。②アシビナー(村芝居などをおこなう広場)・儀。ウシナー(闘牛場)・湾。
- メモ
- ①類:フカー。
ナー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,大木
①縄。②助数詞。~本。
- 用例
- ①アミフイグマイニ、ナール ノートーンレー(雨降り籠〔こも〕りで〈家にいるので〉、縄を綯〔な〕っているんだよ)・儀。②アトゥ ミナーヤ ノーリヨー(あと縄3本は綯いなさいよ)・儀。
- メモ
- ②チュナー(縄1本)、タナー(縄2本)、ミナー(縄3本)と数える。
ナー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,牧原,長田
名。名前。
- 用例
- イャー ワラベー、ヌー ナー ヤタガ(お前の子どもは、何という名前だったねえ)・儀。
- メモ
- 類:ヌージ・ノージ。
ナー 喜名,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,比謝矼
あなた。
- 用例
- ナーン アサバン ウサガミシェーミ(あなたも昼ご飯を召し上がりますか)・儀。
- メモ
- →ウンジュ。
ナー~ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅,大木
おのおの~。それぞれ~。
- 用例
- ナーメーメー(それぞれ)・楚。ナーカンゲーカンゲー(それぞれの考え)・儀。ナーチリヂリ(それぞれ散り散りになること)・儀。ナーハイバイ(それぞれが勝手に行動すること。)・儀。
- メモ
- あとに付く語は重複させる。
ナー(~ナー) 高志保,儀間,楚辺,古堅,親志
~か。~かい。~の。~ねえ。
- 用例
- ワキティ トゥラサンナー(分けてくれないか)・儀。ウタッサニ、ウアチミシェービーンナー(お達者でいらっしゃいますか)・親。アンチューカマディ イラッティ、ニジラリンナー(そんなにまで言われて、我慢できるのか)・儀。
- メモ
- 尋ねる時や反語的に使う。音1:~ナ。
ナー(~ナー) 喜名,儀間,長浜,楚辺,古堅,大木
①~ずつ。②~ごとに。~それぞれに。
- 用例
- ①クヮーシ ミーチナー ワキーン(お菓子を3個ずつ分ける)・儀。サケー クーテンナール ヌムンドー(酒は少しずつ飲むんだよ)・儀。②アマクマナー(あちこちそれぞれに〈あちこちに〉)・儀。チュイナー チュイナー(一人ずつそれぞれに)・儀。
ナー アラン 比謝
満足しない。飽き足らず。納得しない。合点しない。
- 用例
- クルチン ナー アラン、ウクイシマディン サカウクイ ッシ(殺しても飽き足らず、送るのも逆さにして送って)・民・比。
- メモ
- 音2:ナーヤ アラン。
ナーイ 喜名,渡慶次,儀間,長田
まだか。
- 用例
- イャーヤ ナーイ(お前はまだか)・儀。
- メモ
- もう準備はできているかと急〔せ〕かす言葉。
ナーイーイー 喜名,渡慶次,儀間
それぞれが勝手に物を言う様。各人各様に言う様。
- 用例
- ナーイーイー シーネー、ハナシーヤ ティーチン マトゥマランサ(それぞれが勝手に物を言うと、話はちっともまとまらないよ)・儀。
ナーイリ 喜名,渡慶次,儀間
名前の知れたこと。悪い意味で使われる。
- 用例
- アレー、ナーイリヌスル ヤタン(彼は、名の知れた盗人だった)・儀。
ナーイルー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
名前の知れた悪い人。
- 用例
- ナーイルー ヤタシガ、ナマネー マットーバ ナトーン(名の知れた悪人だったが、今ではまともになっている)・儀。
ナーイルムン 渡具知
名の知れた人。名の通った人。
- 用例
- ナーイルムン ヤテール バーテー(名の通った人だったわけさあ)・民・具。
ナーウグヮン 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺
{にはおぐゎん(庭御願)}。行事。庭で御願をすること。
- メモ
- 地域によって日時に違いはあるが、長浜では旧9月9日に庭で料理を供え、子の方角(北)と月に向かって拝んだ。
ナーウミーウミー 喜名,渡慶次,儀間
それぞれの思い。
- 用例
- ナーウミーウミー、ユー カンゲーティ チュクラットーン(それぞれの思いで、よく考えて作られている)・儀。
ナーカ 喜名,渡慶次,儀間
①中。内部。②あい中。
- 用例
- ②ワッター ヤートゥ イッター ヤートゥヌ ナーカンカイ アタン(私たちの家とお前たちの家のあい中にあった)・儀。
ナーカガタミ 楚辺
桶半分の水。
- 用例
- アミチュージンカイ チカイル ミジェー、ナーカガタミシ クリ チュータン(湯灌〔ゆかん〕に使う水は、桶に半分入れて汲んできよった)・楚。
- メモ
- 死者の湯灌に使う水は、ナーカガタミといって男性2人で桶に半分くらいの水を入れて汲んできた。
ナーガティ 渡具知,比謝
もうすぐ。もうやがて。
- 用例
- ナーガティ ニーシン マッチーサンナー(もうすぐ煮えるのも待てないのか)・比。
ナーガティ シニガター ナトーシガ、ヘークナー クーワ(もうやがて死にそうになっているが、早く来なさい)・民・具。
- メモ
- 音1:ナーヤガティ。
ナーカヌヒー 楚辺
旧盆の中日。旧7月14日。
ナーカメンジキ 楚辺
植物。コメツブウマゴヤシ。
- 用例
- ナーカメンジケー、ウミバタンカイ ミートータン(コメツブウマゴヤシは、海岸に生えていた)・楚。
ナーカンゲーカンゲー 喜名,渡慶次,儀間
それぞれの考え。各人の違う考え。
- 用例
- ウレー ナー、ナーカンゲーカンゲール ヤグトゥ、シカター ネーンサ(それはもう、それぞれの考えだから、仕方がないよ)・儀。
ナーギー 村史
鎌投げ。
- メモ
- →イラナナギエー。
ナーギーガー 楚辺
自分本位な人。人の意見を聞かず自分のことだけを通すこと。
- 用例
- ナーギーガー ヒチ、ドゥーヌ ウミービカーン トゥースンディ スン(人の意見を聞かずに、自分の思いだけを通そうとする)・楚。
- メモ
- 音1:ナーゲーガー。
ナーギムン 座喜味,渡慶次,儀間,大湾
土産物。土産。
- 用例
- ナーギムン ムッチ ゥンジャレー、トゥントゥルモーカー スカ ウッサ ソータン(土産を持って行ったら、飛び上がるほど喜んでいた)・儀。
ナーク 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
脈。脈拍。
- 用例
- アンマサイネー、ナークン トゥッテーヲゥイ シーヨー(気分が悪かったら、脈も取ったりしなさいよ)・儀。
ナーク ウッチョーン(脈うっている)・座。ナーク サーティ ンリ(脈に触れてみて)・座。
ナーク 座喜味
①宮古島。②宮古島産の馬。
ナークェーグェー 喜名,渡慶次,儀間
それぞれに働いて生活を維持すること。各人が自活すること。
- 用例
- ナマカラー、ナークェーグェー ッシ イキヨー(今からは、それぞれに働いて生活していきなさいよ)・儀。
ナークェームン 楚辺
ずる賢い者。理屈っぽい者。したたか者。
- 用例
- ワッター ワラベー ナークェームン ナティ、ハナシーン ナラン(私の子どもは理屈っぽくて、話にもならない)・楚。
- メモ
- 音1:ナルクェームン・ナルケームン。
ナーククトゥバ 楚辺
宮古言葉。宮古語。宮古方言のこと。
- 用例
- アンチュターガ ナーククトゥバ ヒチョーグトゥ、ムル チムエー ワカランサー(あの人たちが宮古語をしているから、全部意味が分からないなあ)・楚。
ナークトゥヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
脈取り。脈をとって占いをする人。
- 用例
- ンカシェー、ナークトゥヤーン メンシェータンヤー(昔は、脈取りもいらっしゃったね)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば2 おばあが語る どぅーよーじょー』より、脈を取っている様子。
ナークヱーマ 楚辺
地名の併称(宮古と八重山)。先島諸島(宮古列島・八重山列島の総称)。
- 用例
- イクサヌ バーナカイ、ナークヱーマー マラリアヌ ヘーティ、デージナ アワリ ヒチャル フージーロー(戦争の時に、宮古八重山はマラリアが流行って、非常に苦労したらしいよ)・楚。
ナークンチュ 楚辺
宮古の人。宮古人。
- 用例
- タクシーアッカサーヤ、ナークンチュガ マンローンネー スンテー(タクシードライバーは、宮古の人が多いみたいだよ)・楚。
ナークゥンマ 座喜味,大湾
哺乳類。宮古馬。
- メモ
- 宮古馬は小ぶりだが力が強くおとなしいので、競馬や役馬に使われていた。
ナーゲーガー 楚辺
自分本位な人。人の意見を聞かず自分のことだけを通す人。
- メモ
- 音1:ナーギーガー。
ナーサティ 喜名,渡慶次,儀間
{なあさて(な明後日)}。翌々日。あさって。明後日。
- 用例
- ソーグヮチェー、ナーサティ ナトーンドー(正月は、翌々日になっているよ)・儀。
- メモ
- →アサティ。
ナーシー(~ナーシー) 座喜味,古堅
~沿いに。~辺りに。~から。
- 用例
- クラヌ シチャナーシー アッチュイ(倉の下辺りから歩くし)・民・古。カーラナーシー(川沿いに)・古。
- メモ
- 音1:~ナーリー。
ナージチュー 長浜,大木
植物。ハイキビ。
- メモ
- 音1:ナジチュー。
ナーシビ 渡慶次,儀間,古堅
植物。茄子〔なす〕。

- 用例
- ナーシビン ウッサ ディキトールヤー(ナスビもたくさんできているね)・儀。
- メモ
- 音2:ナスビ。
ナーシラサー 高志保
薬指。
- メモ
- →クスイイービ。
ナーシル 親志,渡慶次,儀間,楚辺,長田
苗代〔なわしろ〕。
- 用例
- イネー、ナーシルヲゥティ スダティティカラル イーンドー(稲は、苗代で育ててから植えるんだよ)・儀。
- メモ
- 田んぼに植える苗を育てる場所として、田んぼの隅の方に苗代があった。音1:ナーシルー。
ナーシルー 長田
苗代〔なわしろ〕。
- メモ
- →音1:ナーシル。
ナーシルバル -
{苗代原}。高志保の小字。
ナーダ 喜名,渡慶次,儀間,大木,牧原
まだ。未だ。
- 用例
- ウヌ ワラベー、ナーダ ケーテー クーンナー(その子は、まだ帰ってこないのか)・儀。
- メモ
- 音1:ナーマ・ナーラ。
ナータマシダマシ 喜名,渡慶次,儀間
各々の取り分。分け前。
- 用例
- ナータマシダマシ、ドゥークル トゥレー(各々の分け前は、自分で取りなさい)・儀。
ナーヂキー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅、儀間
名付け。命名の儀式。
- 用例
- ナーヂキーネー ナーチキヤーガ ナーヂキカカン カンティ、アカングヮ ダチ ナー チキータン(ナーヂキーには名を付ける人が*ナーヂキカカンを被〔かぶ〕って、赤子を抱いて名を付けよった)・儀。
- メモ
- 赤子が生まれたその日に、主に祖母が「ナーヂキー」とよばれる命名の儀礼をおこなった。その時の名前は仮の名の*ワラビナー(童名)で、戸籍に記載されることはない。名前が決まると、火の神や仏壇に報告した。また、赤子を縁側に寝かせて健康を願い、赤子の上からバッタを飛ばしたり、海の近い所では蟹〔かに〕を取ってきて這〔は〕わすところもあった。
ナーヂキカカン 渡慶次,儀間,楚辺
名付け下裳〔したも〕。赤子の命名式で被〔かぶ〕る白い未使用の腰巻き。
- 用例
- パーパー ナーヂキカカノー、マーンカイ ウッチェーガヤー(おばあさんのナーヂキカカンは、どこに置いてあるのかねえ)・儀。
- メモ
- 赤子が生まれ童名が決まると、*ナーチキヤーがナーヂキカカンを被ったまま火の神に報告して拝んだ。
ナーチキヤー 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,長田
赤子の名付けをおこなう人。
- 用例
- ナーチキヤーヤ、ファーフジ タヌデーサ(ナーチキヤーは、おばあさんを頼んであるよ)・儀。
ナーチャ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,長田
{なあした(な明日)}。翌日。
- 用例
- ヤシェー ウヌママ ソーチーネー、ナーチャマディネー ネーインドー(野菜をそのままにしておくと、翌日までには萎〔な〕えるよ)・儀。ナーチャ ウキタレー、イノー ヒンギティ ヲゥラン ナトータンディ(翌日起きたら、犬は逃げていなくなっていたって)・儀。
ナーチャミー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
{なあしたみ(な明日見)}。人生儀礼。葬式の翌朝、墓へ参ること。
- 用例
- ナーチャミーヤ、アサ ヘーク ゥンジ クーワ(ナーチャミーは、朝早く行ってきなさい)・儀。
- メモ
- 地域によって3日から1週間、墓参りするところもある。墓前にはお茶や水を供え香を焚〔た〕いた。昔は現在のように24時間死者を置いてから葬ることはなかったので、稀に生き返ることもあったという。それを確かめるためにナーチャミーをするようになったとの伝承と、死者の着物や副葬品を盗む輩がいたので、墓が荒らされていないかの確認のためだともいわれていた。
→アサミジ。
ナーチリヂリ 喜名,渡慶次,儀間
それぞれ散り散りになること。四散すること。
- 用例
- ヤーニンジュン ナーチリヂリ ナティ、マーンカイガ ハチャラー ワカラン ナトータン(家族もそれぞれ散り散りになって、どこに行ったのか分からなくなっていた)・儀。
ナートゥメーイドゥメーイ 喜名,渡慶次,儀間
それぞれ探し合うこと。
- 用例
- ナートゥメーイドゥメーイ ッシ ハインテー(それぞれ探し回って行くさ)・儀。
ナーナー 喜名,渡慶次,儀間
いい加減。適当。
- 用例
- ナーナー シェー、ワジャー ナランシガ(いい加減では、仕事はできないけど)・儀。
ナーナーメー 古堅
それぞれ。銘々。各々。
- メモ
- 音1:ナーメーメー。
ナーナイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
亡くなる。
- 用例
- ウッサ ヨーティ メーグトゥ、ヤガティ ナーナインデー(そんなに弱っていらっしゃるから、やがて亡くなるね)・儀。
- メモ
- →ケーマースン。
ナーニンブチ 楚辺
庭念仏。楚辺の*イリベーシ舞の時に歌う念仏歌。
ナーバ 楚辺,大湾,古堅
植物。キノコ。
- 用例
- ナーバー カマランヌーン アグトゥ、キー チキリヨー(キノコは食べられないものもあるから、気をつけなさいよ)・楚。
- メモ
- ナーバは食用になるものと毒性のものがある。一般的に庭の湿った所にはよく*ミミグイ(きくらげ)が生息していた。
ナーバ 伊良皆,大湾
梅毒〔ばいどく〕。南蛮瘡〔なんばんがさ〕。
- メモ
- →ジンブンガサ。
ナーハイバイ 渡慶次,儀間,楚辺
それぞれが勝手に行動すること。
- 用例
- イッターヤ、チャー ナーハイバイ スンナー(お前たちは、いつも勝手に行動するのか)・儀。
ナーハクトゥバ 楚辺
那覇言葉。那覇方言のこと。
- 用例
- アレー ナゲー ナーハンケー ヲゥタグトゥ、ナーハクトゥバ ヒチョーン(彼は長らく那覇にいたから、那覇言葉をしている)・楚。
- メモ
- 音1:ナーファクトゥバ。
ナーバル 親志,楚辺
梅毒。
- 用例
- ワンガ ナーバル カカトーンレー、ターニン イランキヨー(私が梅毒に罹〔かか〕っているとは、誰にも言わないでよ)・楚。
- メモ
- →ジンブンガサ。
ナーハンチュ 楚辺
那覇の人。
- 用例
- ナーハンチョー、チュインカイン 「ハイタイ」リ イーンローヤー(那覇の人は、一人にも「ハイタイ」というよな)・楚。
ナービ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
飲食関係。鍋。
- 用例
- チュガ ウーサヌ、チャー マギナービンカイ ニチョーン(人が多くて、いつも大きな鍋に炊いている)・儀。
ナービー 波平
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- →ギチギチー。
ナービカチカチー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,比謝,大湾,大木,比謝矼,牧原,長田
昆虫。蝉。アブラゼミ。

- 用例
- アサ ヘークカラ、ナービカチカチーヌ ナチ ミンチャサン(朝早くから、アブラゼミが鳴いてやかましい)・儀。
- メモ
- →ギチギチー。
ナービカチャー 長田
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- 音1:ナービカチュー。→ギチギチー。
ナービカチャカチャー 瀬名波
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- 鳴き声が、鍋を石や貝殻で磨〔みが〕く音に似ていたのでそう呼ばれた。音1:ナービカチュカチュー。→ギチギチー。
ナービカチュー 渡慶次,長浜,大湾
昆虫。蝉。アブラゼミ。

- メモ
- 音1:ナービカチャー。→ギチギチー。
ナービカチュカチュー 渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,牧原,長田
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- 音1:ナービカチャカチャー。→ギチギチー。
ナービカチュルー 比謝,大湾,古堅
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- →ギチギチー。
ナービカチルー 古堅
昆虫。蝉。アブラゼミ。

- メモ
- →ギチギチー。
ナービカッチャイ 都屋
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- 音1:ナービカッチュイ。→ギチギチー。
ナービカッチュイ 長浜
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- 音1:ナービカッチャイ。→ギチギチー。
ナービカッチュー 長浜
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- →ギチギチー。
ナービギチギチー 座喜味
昆虫。蝉。アブラゼミ。
- メモ
- →ギチギチー。
ナービサグイ 喜名,渡慶次,儀間
{なべさぐり(鍋探り)}。鍋を探ってつまみ食いをすること。
- 用例
- ゥンマヲゥティ ナービサグイ ソーシェー、ター ヤガ(そこで鍋を探ってつまみ食いをしているのは、誰ねえ)・儀。
ナーヒチビチ 喜名,渡慶次,儀間
それぞれの縁故、ひいき筋。
- 用例
- ナーヒチビチ、ウレー シカター ネーンサ(それぞれのひいき筋は、それは仕方がないよ)・儀。
ナービチュクヤー 古堅
{なべつくりあ(鍋作りあ)}。鋳物屋〔いものや〕。
ナービナクー 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,大湾,古堅
{なべなこ(鍋な錮)}。鋳掛屋〔いかけや〕。鍋などの穴をふさぐ修繕屋。
- 用例
- ナービナクーンカイ、フルナービ ノーシミーン(鍋の修繕屋に、古い鍋を修繕させる)・儀。
- メモ
- 音2:アチナービナクー・ナービナクーサー・ヒグルナービナクー・ヒジュルナービナクー。
ナービナクーサー 古堅
鋳掛屋〔いかけや〕。鍋などの穴をふさぐ修繕屋。
- メモ
- →ナービナクー。
ナービヌヒング 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,牧原
鍋底につく煤〔すす〕。鍋墨。
- 用例
- チランカイ、ナービヌヒングヌ タックヮトーンドー(顔に、鍋墨がついているよ)・儀。
ナービヌフタ 喜名,渡慶次,儀間
鍋蓋〔なべぶた〕。
- 用例
- ナービヌフター マーンカイガ ウチャラー、カメーティン カメーララン(鍋蓋はどこに置いたのか、探しても探せない)・儀。
ナービヰシー 喜名,渡慶次,儀間
鍋敷き。
- 用例
- ヘーク、ナービヰシー ムッチ クーワ(早く、鍋敷きを持ってきなさい)・儀。
ナービラ 大木,比謝矼
(~て)みましょう。
- 用例
- ハナシー シ ナービラ(話をしてみましょう)・木。
ナーヒン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝矼
もっと。
- 用例
- イャーヤ、ナーヒン ヌーガラ フーサル アリー(お前は、もっと何か欲しいのか)・儀。ナーヒン ヲゥン(もっといる)矼。
- メモ
- 音1:ナーフィン。
ナーヒングヮー 座喜味,古堅
もう少し。
ナーヒントー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
これ以上は。
- 用例
- ナーヒントー、ムッチェー イチーサンレー(これ以上は、持っていけないよ)・儀。ナーヒントー カミーサンレー(これ以上は食べられないよ)・儀。
ナーファ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
地名(那覇)。
- 用例
- ユンタンジャカラ ナーファマデー トゥーサンドー(読谷山から那覇までは遠いよ)・儀。
ヰキガヌ ウヤヌ ナーファカイ イクルバーヤ(父親が那覇に行く時には)・民・楚。
ナーファクトゥバ 座喜味
那覇言葉。那覇方言のこと。
- メモ
- 音1:ナーハクトゥバ。
ナーフィン 座喜味
もっと。
- メモ
- 音1:ナーヒン。
ナーベーラー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅
植物。ヘチマ。

- 用例
- ナーベーラーヤ アンダー イリランヨークー、ウヌママル ニーンドー(へちまは油は入れずに、そのまま炒めるんだよ)・儀。
- メモ
- ヘチマは皮をむいて鍋で炒めると*ルージル(水分)が出るので、油を入れずに炒める。
ナーベーラーヂー 座喜味,伊良皆,大湾,古堅
ヘチマのように垂れ下がった老女の乳房。
ナーベーラーヌカジ 喜名
ヘチマを乾燥させて作ったたわし。
ナーベーラーゥンブサー 大湾、儀間、渡慶次
料理。ヘチマの煮物。
- 用例
- チューヌ アサバノー ナーベーラーゥンブサール ヤンナー(今日の昼ご飯はナーベーラーゥンブサーなのか)・儀。
- メモ
- ※写真はヘチマに豚バラや豆腐を入れて煮たもの。
ナーボーチ 喜名,渡慶次,儀間,宇座
庭ぼうき。
- 用例
- チカインディ サレー、ナーボーチヌ カメーララン(使おうとしたら、庭ぼうきが探せない)・儀。
ナーマ 喜名,渡慶次,儀間
まだ。未だ。
- 用例
- ヤガテー ンケーヤー チューヌ ハジ ヤシガ、ナーマイ(やがて迎えが来るはずだが、まだねえ)・儀。ナーマ ヌーン シェーネーンル アンナー(まだ何もしてないのか)・儀。
- メモ
- 音1:ナーダ・ナーラ。
ナームティムティ 喜名,渡慶次,儀間
それぞれが専門としていること。
- 用例
- ナームティムティヌ アグトゥ、チュヌ クトゥンカイヤ クチェー ハサマンシェー マシ(それぞれの専門があるから、人のことには口をはさまない方がいい)・儀。
- メモ
- 音2:ナーンケーンケー。
ナーメーメー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
それぞれ。銘々。各々。
- 用例
- ナマカラー、ナーメーメー カンゲーリヨー(今からは、各々で考えなさいよ)・儀。
ナーメーメークルシ、ドゥーヌ ムノー カメーリヨー(各々で、自分の物は探しなさいよ)・儀。
ンナ、ナーメーメー ヤーカイ イキヨー(皆、銘々家に行けよ)・民・古。
- メモ
- 音1:ナーナーメー。
ナーヤ アラン 渡慶次,儀間,大木
満足しない。飽き足らず。納得しない。合点しない。
- 用例
- アッサ クィティン、ナーヤ アラン(あんなにあげても、満足しない)・木。
クッサ カリン、ナーヤ アラン(こんなに食べても、まだ足りない)・木。アッサ オーティン ナーヤ アラン、ヤーマディ ウーティ チョータンディ(あれだけ喧嘩〔けんか〕しても納得がいかず、家まで追って来ていたって)・儀。
- メモ
- →ナー アラン。
ナーヤーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
再来年。
- 用例
- ナーヤーン ナイネー、イッター ワラビン ガッコー アッチーサニ(再来年になると、あなたたちの子どもも学校に通うでしょう)・儀。
ナーヤガティ 喜名,渡慶次,儀間
もうやがて。
- 用例
- ナーヤガティ、アンマーヤ ケーティ チューンドー(もうやがて、お母さんは帰ってくるよ)・儀。
- メモ
- 音1:ナーガティ。
ナーラ 楚辺
まだ。未だ。
- 用例
- キッサカラ マッチョーシガ、ナーライ(さっきから待っているが、まだねえ)・儀。
- メモ
- 音1:ナーダ・ナーマ。
ナーラビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
若い娘。
- 用例
- ナーラビンチャー ウチスルイネー、アンシ チュラムン ヤル(若い娘たちが揃うと、とてもきれいなものだ)・儀。
- メモ
- 音2:ミヤラビ。
ナーラビワカムン 渡慶次,儀間,楚辺
若い娘と青年。若者。
- 用例
- ナーラビワカムンヌチャー アチマティ、ヲゥルイハニ ハネーチョーン(若者たちが集まって、踊って盛り上がっている)・儀。
ナーランクトゥ 喜名,渡慶次,儀間
いまだかつてないこと。
- 用例
- アリガ ワッターンカイ ヌーガラ ムッチ チューンディシェー、ナーランクトゥ ヤン(彼が私たちのところに何か持って来るということは、いまだかつてないことだ)・儀。
ナーリー(~ナーリー) 喜名,儀間,楚辺,比謝,大木
①~沿いに。~辺りに。~から。②「不適切な時間帯に」の意。~から。
- 用例
- ①アブシナーリー アッチュン(畦〔あぜ〕沿いに歩く)・木。カーラナーリー イチーネー、ワカイサ(川沿いに行くと、分かるさ)・儀。②アサナーリー(朝っぱらから)・儀。ユルナーリー(夜から)・儀。
- メモ
- ①音1:~ナーシー。②類:~ナゲーイ・~ンナーラ。
ナーンケーンケー 大木
それぞれが専門としていること。
- メモ
- →ナームティムティ。
ナーンナーン 喜名,都屋,古堅
幼児語。良く噛〔か〕む様。
- 用例
- ナーンナーン ッシ、カミヨー(よく噛〔か〕んで、食べなさいよ)・古。
- メモ
- 音1:ナンナン。類:ンナーンナー・ンナンナ。
ナーゥンジグヮー 伊良皆,長浜
{にはいでごら(庭出で小等)}。*ムラアシビ本番の数日前に*アシビナーで公開練習をすること。予行演習。
ナイ 親志,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,大木,比謝矼,長田
果実。実。
- 用例
- ナイヌ ナトーン(実がなっている)・親。
- メモ
- パパイア、ミカンなどの果物はナイ、稲、麦などは*ミーといった。類:ミー。
ナイ(~ナイ) 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,古堅
~と。
- 用例
- カジェー ブーナイ ブーナイ サグトゥ(風はビュービュー吹いたから)・民・比。
ウレー クヮタナイ タジーンディヨー(それはぐつぐつ煮えたぎるってよ)・民・比。
- メモ
- 用例のブーナイはブーブー、クヮタナイはクヮタクヮタなど、擬音語や擬態語の繰り返す部分に付き、その様を表す。
ナイガター 喜名,渡慶次,儀間
なりそう。できそうなこと。
- 用例
- アヌ タイヤ、ヤガティ マジョーン ナイガター ヤン(あの二人は、やがて一緒になりそうだ)・儀。
- メモ
- 音1:ナイギサー。
ナイギサー 喜名,渡慶次,儀間
なりそう。できそうなこと。
- 用例
- イャーヤ、チューヲゥティ ナイギサー ヤミ(お前は、今日でできそうねえ)・儀。
- メモ
- 音1:ナイガター。
ナイチナレー 楚辺
内地に習うこと。習慣や言葉、行事などを内地に習うこと。
ナイチャー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
内地の人。日本本土の人。
ナイハンスン 喜名,渡慶次,儀間
なり損なう。
- 用例
- シバヤヌ ウフヤク ナイハンスン(芝居の大役をなり損なう)・儀。
否:ナイハンサン(なり損ねない)過:ナイハンチャン(なり損なった)継:ナイハンチョーン(なり損ねている)・儀。
ナイムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝矼
生り物。実。
- 用例
- ンカシヌ ナイムンディーネー、キンブソーナムンガ ウーサタン(昔の果物といったら、ミカン類が多かった)・儀。
キーヌ ナイムンヌ ナトーシ(木の実が生っているのを)・民・具。
ナイムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
鳴り物。太鼓や鉦、三線等の音の出る物。
- 用例
- ナイムヌン、ウトゥタカダカートゥ ハネーチョーサヤー(鳴り物も、音高々と賑わっているね)・儀。
- メモ
- *ムラアシビの時に太鼓、鉦、*ブラを担当する係の者にもいう。※写真はヱイサーなどで使う大太鼓。
ナイン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
①できる。②なる。
- 用例
- ①ウッサ ヤレー、ドゥーチュイシ ナイン(それだけなら、一人でできる)・儀。
②チャーガラ ナイン(どうにかなる)・儀。
否:ナラン(ならない)希:ナイブサン(なりたい)過:ナタン(なった)継:ナトーン(なっている)・儀。
ナエーティ 楚辺
要領よく。
- 用例
- シクチェー アシガカンヨークー、チャー ナエーティル スンロー(仕事は焦らずに、いつも要領よくやるんだよ)・楚。
ナカ 瀬名波
中。内。
- 用例
- ナカンカイ イミソーレー(中にお入りください)・瀬。
- メモ
- →ウチ。
ナカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
仲。
- 用例
- ミートゥンダ、イッペー ナカ ユタサン(夫婦、とても仲がよい)・儀。
ナガー 座喜味,長浜,大湾
①長いもの。
②爬虫類。ヘビの総称。
- 用例
- ②ナガーガ ヲゥンドー(ヘビがいるぞ)・湾。
- メモ
- ②※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その5)』「ハブ除け呪文」より。→クチナー。
ナカアシビ 儀間
芸能a。旧8月中旬におこなわれた儀間の*ムラアシビ。
- メモ
- 儀間の*アシビは農閑期を利用して年に4、5回おこなわれ、おもに旧7月16日の*ハタスガシー、8月中旬のナカアシビ、9月の*ワカリアシビがあった。
ナガアミ 喜名,渡慶次,儀間
長雨。
- 用例
- ナガアミヌ チヂチ ハルシクチン ナラン(長雨が続いて畑仕事もできない)・儀。
ナカイ(~ナカイ) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
①~へ。~に。②~してから。~して。
- 用例
- ①ウフシヌ スバナカイ ミートーシ ヤサ(大きな岩の側に生えているのだよ)・楚。アマナカイ タッチョータサ(あそこに立っていたよ)・儀。
②ソーラッティ ゥンジャーナカイ(連れられて行ってからに)・古。
- メモ
- ①→音1:~カイ。音2:~ナカニ。②→音1:~カイ。音2:~ナカニ。類:~ニ・~マ。
ナカイーバル -
{中上原}。楚辺の小字。
ナカイービ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,比謝矼、瀬名波
中指。
- 用例
- クサ カインディチ、ナカイービ ヤマチ ネーン(草を刈っていたら、中指を痛めてしまった)・儀。
ナガイチチ 喜名,渡慶次,儀間
長生き。
- 用例
- タンメーン パーパーン、ナガイチチ シミソーリヨー(おじいさんもおばあさんも、長生きしてくださいよ)・儀。
- メモ
- →チョーミー。
ナカイリ ①喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,比謝矼,牧原②長浜
①仲人。②(売買に関する)仲介人。
- 用例
- ①ニービチ ウワティ アトゥ、ナカイリンカイ グリージ シーガ イチュン(結婚式が終わった後、仲人にお礼をしに行く)・儀。
- メモ
- ①音2:ナカダチ。②他字などで牛を購入する場合に仲介に立って見定めてくれる人。
ナカオーキバル -
{中大木原}。大木の小字。
ナカガーバル -
{中川原}。渡慶次の小字。
ナガガカイ 渡慶次,儀間,楚辺
長くかかること。長引くこと。
- 用例
- イャーヤ ナガガカイ ソーシガ、トゥジュマイヤ スミ(お前は長いことかかっているが、やり遂げきれるか)・儀。
ヤンメーヌ ノーイグリサヌ、ナガガカイ ソーン(病気が治りにくくて、長引いている)・儀。
ナガカライ 儀間,渡慶次,喜名
猫などを長く飼うこと。
- 用例
- マヤーソーナムノー ナガカライ スシェー アランロー(猫などは長く飼うものではないよ)・儀。
ナカグー 渡慶次,儀間,宇座,楚辺
芭蕉〔ばしょう〕の幹の中の部分。
- 用例
- バサーヌ ナカグー サカチ、ウリカラ ヲゥー トゥイタン(芭蕉の幹の中の部分を裂〔さ〕いて、それから繊維を取りよった)・儀。
- メモ
- ※写真はナカグーを裂いたもの。
ナカグシ 古堅
跡継ぎ。
- 用例
- イャンチュイル ナカグシ(お前一人が跡継ぎ)・民・古。
ナカグミ 楚辺
茶色の半襦袢〔はんじゅばん〕。
- 用例
- ナカグメー、カミンチュガ キチョーンセータン(ナカグミは、神人が身に着けていらっしゃった)・楚。
- メモ
- 神行事の際に神人が着る、茶色の半襦袢のことで、その上から*カカン(下裳〔したも〕)を着て、白の神衣装をまとった。
ナカグル 喜名,渡慶次,儀間
中頃。
- 用例
- ハチグヮチヌ ナカグル、コーイムン シーガ イカヤー(8月の中頃、買い物に行こうね)・儀。
ナガサクバル -
{長佐久原}。比謝の小字。
ナガサン 喜名,渡慶次,儀間、古堅
長い。
- 用例
- ウヌ ウーベー、ワンニンカイヤ ナガサン(その帯は、私には長い)・儀。
- メモ
- 音1:ナガハン。対:インチャサン(短い)。
ナガシ 楚辺
時雨。夕立ち。にわか雨。
- 用例
- ウヌ アメー ナガシル ヤグトゥ、イットゥカネー ハリーサ(その雨はにわか雨だから、一時したら晴れるさ)・楚。
- メモ
- 夏の午後から夕方にかけてよく見られる雨。激しいにわか雨を伴う意味と、秋の末から冬の初め頃に降ったりやんだりする小雨のこともいう。音2:ナガシアミ。類:ナチグリ。
ナガシアミ 喜名,渡慶次,儀間
時雨。夕立ち。にわか雨。
- 用例
- ナガシアミル ヤグトゥ、イットゥチャー クヮックトーカナ(にわか雨だから、一時は隠れていよう)・儀。
- メモ
- →ナガシ。
ナカジル 古堅
三線の真ん中の弦。
ナカジン 喜名,渡慶次,儀間,長浜
中心。中央。
- 用例
- チカサヤカ、ナカジンヲゥティ ヰチョーカナ(近い所より、中央の方に座っておこう)・儀。
ナカズニガー 古堅
仲宗根ガー(井戸)。古堅の拝所の名称。
- メモ
- 古堅集落の発祥に関わる仲宗根家の屋敷跡にある*カー。井泉ではなく、今帰仁に向かって遥拝〔ようはい〕するために造られた井戸だという。
ナカセーラバル -
{仲石良原}。波平の小字。
ナガタ 長田
地名(読谷村長田)。
ナカタゲー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
仲たがい。
- 用例
- シージャトゥ ナカタゲー シ、イチカラン アーテー ネーン(兄と仲たがいして、いつからも〈ずっと〉会ってない)・儀。
ナカダチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
仲人。
- 用例
- ナカダチェー タヌリ チー(仲人は頼んできたね)・儀。
- メモ
- →ナカイリ。
ナガタバル -
{長田原}。牧原、長田の小字。
ナガタンチュ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
長田の人。
ナガチヂチ 喜名,渡慶次,儀間
長続き。
- 用例
- ヌー シン、ナガチヂチ サンヤー(何をやっても、長続きしないね)・儀。
ナカチネー 楚辺
中流家庭。
ナガチバー 渡慶次,儀間
長尻。長居。長座。また、長尻の人。
- 用例
- アンチュカナー ナガチバー スル チュン ヲゥル(そこまで長居する人もいるね)・儀。
- メモ
- 音2:ナガチビ・ナガヰー。
ナカチバル -
{中地原}。喜名の小字。
ナカチバル -
{仲地原}。伊良皆の小字。
ナガチビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
長尻。長居。長座。また、長尻の人。
- 用例
- チュヌ ヤーカイヤ、ナガチべー サンキヨー(他所の家には長居はするなよ)・儀。
- メモ
- →ナガチバー。
ナガチビサー 喜名,渡慶次,儀間
長尻の人。長居する人。
- 用例
- アレー ナガチビサー ヤグトゥ、イチガ ケーイラー ワカランドー(彼は長居する人だから、いつ帰るか分からないよ)・儀。
ナカティー 喜名,渡慶次,儀間
{なかて(中手)}。中くらいの物。
- 用例
- ワームノー、ナカティーカラ ムッチ クーワ(私のは、中くらいの物から持ってきなさい)・儀。
- メモ
- 音2:ナカムイグヮー。
ナガデー 喜名,渡慶次,儀間
長い間。久しい間。
- 用例
- ナガデー チラ ミシランタンヤー(久しく顔を見せなかったね)・儀。
- メモ
- 類:ナガレー・ナガレーク・ナゲー。
ナガドーバル -
{長堂原}。宇座の小字。
- メモ
- 行政上の表記は「ナガドウバル」。
ナカニ(~ナカニ) 楚辺
①~へ。~に。②~してから。~して。
- 用例
- ユヌヒーナカニ、ウヌ クヮン ゥンマリティ(同じ日に、その子も生まれて)・民・楚。
- メモ
- →~ナカイ。
ナガニ 座喜味,古堅,長田
背中。
- 用例
- カーミーヌ ナガニ(亀の背中)・田。
- メモ
- 音1:ナガリ。
ナガニジシ 長浜
背肉。ロース肉。
ナガニブニ 伊良皆,大湾
背骨。
- メモ
- 音1:ナガリブニ。
ナガニン 喜名,渡慶次,儀間
長年。
- 用例
- ナガニン イチャテー ンランタルムン、アッタニ ハイイチャティ ネーン(長年会ってみなかったのに、急に出会ってしまった)・儀。
ナカヌカー 高志保
高志保の井泉の名称。
- メモ
- 飲料水用で、*ゥンブガー(産水を汲む泉)でもあった。
ナカヌカー 波平
波平の井泉の名称。
ナガヌチ 喜名,渡慶次,儀間
長命。長生き。
- 用例
- ウンジョー ナガヌチ シンソーリヨー(あなたは長生きしてくださいよ)・儀。
- メモ
- →チョーミー。
ナカヌヒー 儀間
旧盆の中日。旧7月14日。
ナカノーイ 喜名,渡慶次,儀間
仲直り。
- 用例
- チヌール、ナカノーイ ソーンデー(昨日、仲直りしたんだよ)・儀。
ナカバーヤ 座喜味
家の中央にたつ柱。中柱。
ナカバシル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
仕切り戸。引き戸。
- 用例
- イクサユーネー チュヌ マーシーネー、ナカバシルンカイ ヌシティ ハカンカイ ソーティ イクタン(戦争中は人が亡くなると、引き戸に載せて墓に連れて行きよった)・楚。
ナガバナシ 喜名,渡慶次,儀間
長話。
- 用例
- ウヌ ナガバナシェー、イチ ナイネー ウワイガ(その長話は、いつになったら終わるのか)・儀。
ナガハマ 座喜味,長浜
地名(読谷村長浜)。
ナガハマ クンジョー 村史
{ながはま こんじゃう(長浜 根性)}。字民性。長浜の人は根性が悪い。
- メモ
- 長浜の人を悪く言うときに使われた。
ナガハマ ゥンナビー 親志,伊良皆,大木,村史
字民性。長浜砕米〔さいまい〕。長浜の人は、砕米を炊いて食べるほど倹約すること。
- メモ
- →ゥンナビー。
ナガハマー 渡具知,長田
植物。甘藷の品種名。長浜。
- 用例
- ナガハマーンチ シルーガ、クファーガ アタサ(ナガハマーといって白いのが、硬いのがありよったさ)・田。
ナガハマガー 長浜
長浜川。長浜の地名。川の名称。
- メモ
- 洗濯に利用した。長浜川一帯はかつて豊かな田園地帯だった。かつて海に注ぐ長浜川は、上流が座喜味城跡の麓〔ふもと〕まで繋がり、座喜味城を築城した護佐丸は、この川を利用し物資を運んだと考えられている。現在は長浜ダムが建設されている。
ナガハマチュラー 長浜
長浜美人。
ナガハマボー 長浜
芸能a。長浜棒。棒術。武芸としての棒術が豊年祭などの行事に取り入れられ、災厄払いの縁起のよい芸能として演じられる。
- メモ
- 1800年代に、津堅のハンタ小ウスメーが長浜に来て教えた津堅棒、砂カチ棒、カジチリ棒と、浦添カントーという人が伝えた*ウラシークワンディー(浦添小湾手)、御殿勤めをしていた山内ウメーが見覚えてきて、長浜の青年に教えた*ヤマチボー(山内棒)、*アカヒラーボー(赤平棒)などがある。6尺棒、3尺棒を基本に、槍〔やり〕、薙刀〔なぎなた〕などの古武術も含む。
ナガハマンチュ 座喜味,伊良皆,都屋,長浜,大湾,古堅
長浜の人。
ナカバル -
{中原}。喜名、渡具知の小字。
ナガハン 楚辺
長い。
- メモ
- 音1:ナガサン。
ナカビー 渡具知
旧盆の中日。旧7月14日。
ナガビクン 楚辺
長引く。
- メモ
- 音1:ナガビチュン。
ナガビチュン 喜名,渡慶次,儀間
長引く。
- 用例
- カジヒチェー ヘーク ノーサンネー ナガビチュンドー(風邪は早く治さないと長引くよ)・儀。
否:ナガビカン(長引かない)過:ナガビチャン(長引いた)継:ナガビチョーン(長引いている)・儀。
- メモ
- 音1:ナガビクン。
ナカプーカー 喜名,渡慶次,儀間
中が空洞になっていること。
- 用例
- ナカプーカー ッシ、ヌーン イッチョー ネーンタン(中が空洞になって、何も入っていなかった)・儀。
ナカブクバル -
{仲袋原}。伊良皆、長浜の小字。
ナガボーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
寝そべること。横になること。
- 用例
- アマヲゥティ ナガボーヤー シ、ニンジクローン(あそこで横になって、寝入っている)・儀。
ナカミ 座喜味
内臓。豚など食品としての内臓。
ナガミ 喜名,渡慶次,儀間
眺め。
- 用例
- ヤマンカイ ヌブイネー、ナガミヌ チュラサン(山に登ると、眺めがきれいだ)・儀。
ナガミーン 喜名,渡慶次,儀間
眺める。
- 用例
- ヤマヌ ウヮービカラ ナガミーン(山の上から眺める)・儀。
否:ナガミラン(眺めない)希:ナガミーブサン(眺めたい)過:ナガミタン(眺めた)継:ナガミトーン(眺めている)・儀。
ナカミジル 喜名,渡慶次,儀間
料理。中身汁。中味汁。
- 用例
- アチコーコー ナカミジルヌ マーサヨー(熱々の中味汁の美味しいことよ)・儀。
- メモ
- 豚のモツ(大腸・小腸・胃等)と椎茸、豚肉、コンニャクを入れて醤油味に仕立て、好みでネギやすり下ろした生姜を入れて食する。沖縄の祝いには欠かせない食べ物である。
ナカミチ 喜名,座喜味,波平,長浜,大木
中道。集落中央にある主要道。
ナカミチバル -
{中道原}。渡具知の小字。
ナカムイグヮー 楚辺
中くらいの物。
- 用例
- ワンネー ナカムイグヮーカラ チカイサ(私は中くらいのを使うさ)・楚。
- メモ
- →ナカティー。
ナガムチ 喜名,渡慶次,儀間
長持ち。
- 用例
- ウヌ クェーヤ、ガンヂューサヌ ナガムチ ソーサ(その鍬〔くわ〕は、頑丈で長持ちしているさ)・儀。
ナガムン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,牧原
爬虫類。ヘビの総称。
- 用例
- ナガムンヌ ゥンマカラ ホーティ ハイタンドー(ヘビがそこから這〔は〕って行きよったよ)・儀。ナーンカイ、ナガムンヌ イッチョータンリサー(庭に、ヘビが入っていたってよ)・親。
- メモ
- →クチナー。
ナカメー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅
{なかまへ(中前)}。二番座。居間。民家の間取りのひとつ。
- 用例
- タンメーヤ、ナカメーヲゥティ ユクティ メーン(お爺さんは、二番座で休んでいらっしゃる)・儀。ヒティミティムントゥ ユーバノー、ナカメーヲゥティ カムタン(朝食と夕飯は、茶の間で食べよった)・楚。
- メモ
- 類:ニバンジャ・メーユカ。
ナカメーバル -
{中前原}。渡慶次の小字。
ナカモーシバイ 長浜
仲毛芝居。
- メモ
- 1887(明治20)年頃、那覇市の久茂地川の中州、仲毛にできた沖縄で最初の本建築の常設芝居小屋のこと。仲毛演芸場〔なかもうえんじば〕ともいった。→チョンダラー。
ナガヤマバル -
{長山原}。長浜の小字。
ナガヤンメー 喜名,渡慶次,儀間
長病〔ちょうびょう〕。長患〔ながわずら〕い。病気が長引いていること。
- 用例
- ナガヤンメー カカティ、ヤーニンジュヌ ヤッケー ナトーン(長い病気にかかって、家族の厄介になっている)・儀。
ナガヰー 喜名,渡慶次,儀間
長居。
- 用例
- ナガヰー シ、ユラリティ ネーンシェー(長居して、ゆっくりしてしまったさ)・儀。
- メモ
- →ナガチバー。
ナカユーエー 楚辺
{なかいはひ(中祝ひ)}。
- 用例
- サンジャーグヮー ウワイネー、ナカユーエーヌ マチカンティー ヤタン(サンジャーグヮーが終わると、ナカユーエーが待ち遠しかった)・楚。
- メモ
- *サンジャーグヮー(旧7月20日)から旧9月20日の赤犬子祭りまでの間にナカユーエーということで、字負担で豚を解体し盛大におこなった。その準備にあたった人たちは豚の解体が終わると、骨で出汁を取った汁を食べ、夜は豚肉料理を作って、*アシビの関係者で食した。
ナカユクイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
中休み。休憩。
- 用例
- ナカユクイ ソーイニ、アママデー ゥンジ チューサ(中休みしている間に、あそこまで行ってくるさ)・儀。
ナカラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,座喜味
半分。途中。半量。
- 用例
- ナカラビカーン イッティ トゥラシェー(半分くらい入れてちょうだい)・儀。ナー ナカラ(もう半分〈おかわり〉)・座。
ナカラワタ 楚辺
腹半分。
- 用例
- ナカラワタ カムシガル マシ ヤル(お腹半分だけ食べた方が良い)・楚。
- メモ
- 音2:ワタナカラ。
ナガリ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木、瀬名波
背中。
- 用例
- ナガリヌ コーサヌ、カチ トゥラシェー(背中が痒〔かゆ〕いから、かいてくれ)・儀。
- メモ
- 音1:ナガニ。
ナガリーン 喜名,渡慶次,儀間
流れる。
- 用例
- ウヌ ミジェー、シチャヌ カーラマディ ナガリトーン(その水は、下の川まで流れている)・儀。
否:ナガリラン(流れない)過:ナガリタン(流れた)継:ナガリトーン(流れている)・儀。
ナガリシーミー 渡慶次,儀間
{ながれせいめい(流れ清明)}。日を選ばずいつでも供えることができる清明祭のこと。
- メモ
- 音2:モーキシーミー。
ナガリジシ 渡慶次,儀間,楚辺
豚肉の背中の部分。
- 用例
- ナガリジシ コーティ クーワ(ナガリジシを買ってきなさい)・儀。
ナガリブサー 座喜味
流れ星。流星。
- メモ
- 音1:ナガリブシ。
ナガリブシ 都屋
流れ星。流星。
- メモ
- 落ちる方向に不幸が起こるとされる。音1:ナガリブサー。
ナガリブニ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
背骨。
- 用例
- ナガリブニヌ ヤリ、ニンジン ナラン(背骨が痛くて、寝ることもできない)・儀。
- メモ
- 音1:ナガニブニ。
ナガレー 楚辺
長い間。久しい間。
- メモ
- →ナガデー。
ナガレーク 楚辺
長い間。久しい間。
- 用例
- アンシ ゥンマトーティヨー、ナガレーク スラカーニルヨ(そしてそこでね、長い間育ってからによ)・民・楚。
- メモ
- →ナガデー。
ナガワラビ 喜名,渡慶次,儀間
{ながわらべ(長童)}。背が伸びた子ども。背が伸びること。
- 用例
- ウヌ ワラベー、ユカイ ナガワラビ ナトールムンナー(その子は、だいぶ背が伸びているね)・儀。
ナカンダカリ 座喜味
座喜味の地域区分名。
ナガゥンマ 儀間
子どもの遊び。数名の子どもが屈んで前の帯をつかみ、その上を渡って行く遊び。
ナギ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,比謝矼
長さ。
- 用例
- アマンカイ アヌ ボーヤ、チャナギ アイギサーガ(あそこにある棒は、どのくらいの長さありそうねえ)・儀。
ナギヌ ナガサン(長さが長い)・浜。
ナギーチラカスン 渡慶次,儀間
投げ散らかす。散らかす。
- 用例
- ナギーチラカチ、カタヂキラン バーイ(投げ散らかして、片付けないのか)・儀。
否:ナギーチラカサン(投げ散らかさない)希:ナギーチラカシーブサン(投げ散らかしたい)過:ナギーチラカチャン(投げ散らかした)継:ナギーチラカチョーン(投げ散らかしている)・儀。
- メモ
- →チラカスン。
ナギーン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,渡具知,大湾,大木
①投げる。捨てる。②放り出す。
- 用例
- ①トゥジンカイ ナギラッティ(妻に捨てられて)・民・湾。アママディ マーイ ナギーン(あそこまで毬を投げる)・儀。
否:ナギラン(投げない)希:ナギーブサン(投げたい)過:ナギタン(投げた)継:ナギトーン(投げている)・儀。
②ヤー ナギティ、マー アシディ アッチョーガ(家を放り出して〈留守にして〉、どこを遊んで歩いているか)・儀。
- メモ
- →シティーン。
ナギエー 喜名,渡慶次,儀間
投げ合い。
- 用例
- イシェー ナギエー シーネー アブナサヌ、チュンカイ アタイネー デージドー(石は投げ合いをしたら危ないよ、人に当たったら大変だよ)・儀。
ナキギー 楚辺
泣き声。鳴き声。
- 用例
- ユル ニッカカラ、ナキギーヌ チカリータン(夜遅くから、泣き声が聞こえていた)・楚。
- メモ
- 音2:ナチグィー。
ナギクムン 喜名,渡慶次,儀間
投げ込む。
- 用例
- イチンカイ イシ ナギクムン(池に石を投げ込む)・儀。
否:ナギクマン(投げ込まない)希:ナギクミーブサン(投げ込みたい)過:ナギクラン(投げ込んだ)継:ナギクローン(投げ込んでいる)・儀。
ナキブサー 楚辺
泣き虫。

- 用例
- イクサユーヤ ナキブサー ワラビガ ヲゥイネー、イッペー デージ ヤタン(戦争中は泣き虫の子がいると、とても大変だった)・楚。
- メモ
- 音1:ナチブサー。類:ナチブー・ナチブス。
ナグイ 楚辺
豚に食わせる人糞。
- 用例
- ナマ ナイネー、ンカシヌ ナグイルシェー カンゲーラランヤー(今となっては、昔の人糞を豚に食わすことは考えられないね)・楚。
- メモ
- 豚の餌が乏しかった時代、*フール(豚小屋兼便所)に豚を飼い、人糞を餌として与えていた。
ナグサミ 喜名,渡慶次,儀間
慰め。
ナグサミーン 喜名,渡慶次,儀間
慰める。
- 用例
- ナチョール チュ ンナシ ナグサミーン(泣いている人を皆で慰める)・儀。ウンジュガ ナグサミティ トゥラシンソーリ(貴方が慰めてあげてください)・儀。
否:ナグサミラン(慰めない)希:ナグサミーブサン(慰めたい)過:ナグサミタン(慰めた)継:ナグサミトーン(慰めている)・儀。
ナグヌナナマガイ 渡慶次,儀間
名護の七曲がり。
- メモ
- 「名護の七曲がり」は地形に沿って曲がりくねった海岸沿いの道で、悪路として知られていた。しかし、1975(昭和50)年の沖縄海洋博覧会にあわせておこなわれた国道58号の拡張工事で整備されて、今では昔の面影はほとんど残ってない。音2:ナグマガイ。
ナグマガイ 座喜味
名護曲がり。名護の七曲がり。
- メモ
- →ナグヌナナマガイ。
ナグリガタナサン 渡慶次,儀間、喜名
名残り惜しい。
- 用例
- イチヌ ユー ナティン、チュヌ ワカリディシェー ナグリガタナサンヤー(いつの世になっても、人の別れというのは名残惜しいね)・儀。
- メモ
- 音1:ナグリガタナハン。
ナグリガタナハン 楚辺
名残り惜しい。
- 用例
- ッチュヌ ワカリルシェー ナグリガタナハッサー(人のお別れというのは名残惜しいなあ)・楚。
- メモ
- 音1:ナグリガタナサン。
ナグリムン 瀬名波
ぐれた者。生活態度がよくない者。不良。
ナゲー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
長い間。長らく。久しく。
- 用例
- イャーヤ ナゲー ミーランタシガ、マーガランカイ ゥンジル ヲゥティー(お前は長いこと見えなかったが、どこかに行っていたの)・儀。
- メモ
- →ナガデー。
ナゲーイ(~ナゲーイ) 儀間
「不適切な時間帯に」の意。~から。
- 用例
- アサナゲーイ(朝っぱらから)・儀。
- メモ
- →~ナーリー。
ナゲーサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
長いこと。久しいこと。
- 用例
- ウヤトゥン ナゲーサ イチャテー ンラン(親とも長いこと会っていない)・儀。
アイヤー、ナゲーサヤー(あれまあ、久しぶりだね)・儀。
ナケースン 喜名、儀間、渡慶次
泣かす。
- 用例
- マタン ワランチャー ナケーチョーサ(またも子どもたちを泣かせているさ)・儀。
否:ナケーサン(泣かせない)希:ナケーシーブサン(泣かせたい)過:ナケーチャン(泣かせた)継:ナケーチョーン(泣かせている)・儀。
ナサーウヮー 座喜味,大湾
哺乳類。母豚。繁殖用雌豚。
- メモ
- →アヒャー。
ナサガスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
他人の陰口を言ったり、ないがしろにする。
- 用例
- イャーヤ トゥーチ、チュ ナサガスンヤー(お前はいつも、人をないがしろにするね)・儀。
否:ナサガサン(ないがしろにしない)希:ナサガシーブサン(ないがしろにしたい)過:ナサガチャン(ないがしろにした)継:ナサガチョーン(ないがしろにしている)・儀。
ナサキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
情け。思いやる心。気持ち。思いやり。情愛。
- 用例
- ウレー ワー ナサキ ヤグトゥ、ウキトゥティ トゥラシェー(それは私の気持ちだから、受け取ってちょうだいね)・儀。
ウヤヌ ヤーンカイ チラン ミシラン、ナサキン ネーンル(実家に顔も見せない、情けもないね)・儀。
ナザシ 喜名,渡慶次,儀間
名指し。
- 用例
- ナザシ サッティ、イヒョーナー ヤタン(名指しされて、変なものだった)・儀。
ナサランヌー 高志保、儀間、渡慶次
生活が苦しい者。
- 用例
- ナサランヌータール ヤテーハニ(生活に苦しい人たちだったんでしょう)・高。
ナサリーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
楽に暮らせる。金銭的に余裕があって、いろいろなことができる。
- 用例
- イッターヤ、ナマネー ナサリーンテー(あなたたちは、今ではもう生活も楽でしょう)・儀。
ヤーヌ ナサラン、ガッコー ヤミトーン(家が金銭的に余裕がなくて、学校を辞めている)・儀。
否:ナサラン(可能でない)・儀。
ナシアガイン 喜名,渡慶次,儀間
産み終える。
- 用例
- ワンネー ミッチャイシ ナシアガインディチル ヤンデー(私は3人で産み終えるつもりなんだよ)・儀。
否:ナシアガラン(産み終えない)過:ナシアガタン(産み終えた)継:ナシアガトーン(産み終えている)・儀。
ナシアンダグヮー ①親志②喜名,大湾
①体につける油。②液体髪油。
- メモ
- ①体に塗る油は今でいうクリームの類〔たぐい〕。
ナシーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
つける。塗る。
- 用例
- ヤマチェール トゥクルンカイ、クスイ ナシーン(怪我をしたところに、薬を塗る)・儀。
否:ナシラン(塗らない)希:ナシーブサン(塗りたい)過:ナシタン(塗った)継:ナシトーン(塗っている)・儀。
ナシウヤ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{なしおや(産し親)}。生みの親。
- 用例
- クヮー チャーシ ヤティン、ナシウヤル カメーティ ハインドー(子どもはどんなことをしてでも、生みの親を探していくんだよ)・儀。
ナシグスイ 儀間
塗り薬。軟膏〔なんこう〕。
- 用例
- ルゲーティ ヒサ ヤマチェーグトゥ、ナシグスイ チキーン(転んで足を痛めたので、軟膏をつける)・儀。
ナシグヮ 喜名,渡慶次,儀間
{なしごら(産し子等)}。産んだ子。実子。
- 用例
- ドゥーヌ ナシグヮヤ、チャー ソーティン カナサル アル(自分が産んだ子は、どんなにしていても愛しいものだ)・儀。
- メモ
- 音1:ナシングヮ。→ジチックヮ。
ナシヂキ 楚辺
産み月。臨月。
- メモ
- 音1:ナシヂチ。
ナシヂチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
産み月。臨月。
- 用例
- ナシヂチ ナトールムン、シクチェー カギン ッシ シーヨー(臨月になっているから、仕事は加減してしなさいよ)・儀。ムッチョーティ マーヒチ、ナー ナシヂチ ヤテーンテー(身ごもったまま亡くなって、もう臨月だったんでしょうね)・民・具。
- メモ
- 音1:ナシヂキ。
ナジチュー 楚辺,古堅
植物。ハイキビ。
- 用例
- ナジチューヌ ミーレーカラー、トゥッティン マタ ミーティ チューン(ハイキビが生えたら、取ってもまた生えてくる)・楚。
- メモ
- 音1:ナージチュー。
ナシハンジョー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
{なしはんじゃう(産し繁盛)}。子孫繁栄。
- 用例
- アトゥドゥミアンマーガ、ウッサ ナシハンジョー シミテーン(後妻が、こんなにも子孫繁栄させてある)・儀。
- メモ
- →クヮナシハンジョー。
ナシヒルギ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{なしひろげ(産し広げ)}。子孫繁栄。
- 用例
- アンマーヤ ウッサ ナシヒルギ シ、ディカシ ヤサ(お母さんはそれだけ子孫繁栄させて、上出来だよ)・儀。
- メモ
- →クヮナシハンジョー。
ナシムンヌクヮ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
産んだ子。実子。
- 用例
- イッターヤ、ナシムンヌクヮー イクタイガ(あなたたちは、子どもは何人ねえ)・儀。
- メモ
- →ジチックヮ。
ナシメー 喜名,高志保,渡慶次,儀間
{なしまへ(産し前)}。出産前。出産が近づく頃。
- 用例
- ナシメー ナトーシガ、ボージャームノー シコーテーミ(出産が近づいているが、赤ん坊のものは準備してあるねえ)・儀。
ナシングヮ 楚辺
{なしごら(産し子等)}。産んだ子。実子。
- 用例
- ナシングヮー イクタイガ(産んだ子どもは何人ね)・楚。
- メモ
- →音1:ナシグヮ。
ナスビ 楚辺
植物。茄子〔なす〕。

- 用例
- ナスベー イフェー ミジンカイ チキトーチーネー、アコー ヌギーサ(茄子は少し水に浸しておくと、アクは抜けるよ)・楚。
- メモ
- →ナーシビ。
ナスン 喜名,渡慶次,儀間
①成す。する。②寄せる。避〔よ〕ける。
- 用例
- ①ヰキガワラビ ヤキューセンシュ ナスン(男の子を野球選手にする)・儀。
否:ナサン(しない)希:ナシーブサン(したい)過:ナチャン(した)継:ナチョーン(している)・儀。
②チカーンヌーヤ、アマンカイ ナチョーケー(使わないのは、あそこに寄せておきなさい)・儀。
ナスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
産む。
- 用例
- ヤーノー ヰナグングヮガ クヮ ナスンドー(来年は娘が子どもを産むよ)・儀。
否:ナサン(産まない)希:ナシーブサン(産みたい)過:ナチャン(産んだ)継:ナチョーン(産んでいる)・儀。
ナダ 喜名,親志,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,比謝矼,長田
涙。
- 用例
- イャー ハナシー チチーネー、ナチカサヌ ナダヌル ウティール(お前の話を聞いたら、悲しくて涙が落ちるんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ナラ。音2:ミーナダ・ミーナラ・ミナラ。
ナダグルグルー 喜名,渡慶次,儀間
涙ぐんでいる様。
- 用例
- ウドゥルカチャレー、ナダグルグルー ソータン(驚かせたら、涙ぐんでいた)・儀。
- メモ
- 音2:ミーナダグルグルー。
ナダソーソー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
涙が落ちる様。
- 用例
- ナダソーソー シ ナチャグトゥ、ミーン マッカーラ ナトーン(涙を流して泣いたから、目も真っ赤になっている)・儀。
ナダヤッサン 喜名,渡慶次,儀間
温厚だ。おとなしい。穏やかである。
- 用例
- ムル、アンシ ナダヤッサル(皆、なんて穏やかなんだ)・儀。
- メモ
- →ウフヤッサン。
ナダヨーサン 喜名,渡慶次,儀間
涙もろい。
- 用例
- ルク ナダヨーサヌ、チャーン ナラン(あまりにも涙もろくて、どうしようもない)・儀。
- メモ
- 音1:ナラヨーハン。
ナチ 喜名,渡慶次,儀間
夏。
- 用例
- ナチン ウワティ、ヤガティ ヒークル ナイル(夏も終わって、やがて寒くなるのだ)・儀。
ナチイーン 喜名,渡慶次,儀間
泣き入りけいれん。憤怒〔ふんぬ〕けいれん。乳幼児が大泣きして、呼吸困難やけいれんなどを起こす病態。
- 用例
- マタン ナチイッチョーサ(またも泣き入りけいれんをおこしているさ)・儀。
ナチイヤー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{なきいりあ(泣き入りあ)}。泣き入りけいれん、憤怒〔ふんぬ〕けいれんをよく起こすこと。また、その状態の子ども。
- 用例
- ナチイヤーヤ ウトゥルサンロー(ナチイヤーは怖いよ)・古。
ナチカカイン 喜名,渡慶次,儀間
泣きつく。
- 用例
- ハジン ネーラン、ジンヌ ネーン ナタレー ワンニンカイ ナチカカインナー(恥もなく、お金がなくなったら私に泣きつくのか)・儀。
否:ナチカカラン(泣きつかない)希:ナチカカイブサン(泣きつきたい)過:ナチカカタン(泣きついた)継:ナチカカトーン(泣きついている)・儀。
- メモ
- 音2:ナチシガイン。
ナチカサン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①悲しい。②懐かしい。③感きわまって涙がでるほど哀れである。
- 用例
- ①イクサユーヌ クトゥ ウビゥンジャシーネー、ナチカサンヤー(戦争のことを思い出すと、悲しいね)・儀。
ムヌン カミーサン ワランチャー クトゥ カンゲーイネー、ナチカシク ナイサ(ご飯も食べられない子どもたちのことを考えたら、悲しくなるさ)・儀。
- メモ
- ②音1:ナチカハン。
ナチカハン 楚辺
①悲しい。②懐かしい。③感きわまって涙がでるほど哀れである。
- 用例
- ①ヘーマーシ ヒチャル アンマー クトゥ ウビゥンジャシーネー、ナチカハンヤー(早死にしたお母さんのことを思い出すと、悲しいね)・楚。
- メモ
- ②音1:ナチカサン。
ナヂキ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
口実。
- 用例
- コーイムン ナヂキ ッシ、ケーテー クーン(買い物を口実に、帰ってこない)・儀。
- メモ
- 音1:ナヂャキ。
ナヂキーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
理由を付ける。口実にする。責任を他の人に転嫁する。
- 用例
- イチュナサ ナヂキティ クトゥワイサ(忙しさを理由にして断るさ)・儀。
- メモ
- 音1:ナヂャキーン。
ナチグィー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
泣き声。鳴き声。

- 用例
- アンシ ナチュタルムンヌ、ナチグィーン チカラン ナトーン(あんなに泣きよったのに、泣き声も聞こえなくなっている)・儀。
アササーヌ ナチグィーヌ チカリールヤー(セミの鳴き声が聞こえるね)・儀。
- メモ
- →ナキギー。
ナチグェー 渡具知
植物。大豆の品種名。下大豆〔げだいず〕。
- メモ
- →シルチー。
ナチグェーグェー 喜名,渡慶次,儀間,長浜
泣きじゃくっている様。

- 用例
- チュヌ メーヲゥティ ナチグェーグェー シ、フージン ネーラン(人の前で泣きじゃくって、みっともない)・儀。
ナチグリ 渡慶次,儀間,楚辺
夏ぐれ。夏のにわか雨。時雨。夕立ち。
- 用例
- ナチグリヤ スグ ヤムサ(夏のにわか雨は直ぐに止むよ)・儀。
- メモ
- →ナガシ。
ナチシガイン 喜名,渡慶次,儀間
泣きすがる。泣きつく。
- 用例
- ウヌ ワラベー アンマーガ フカンカイ イチュンディ シーネー、スグ ナチシガインドー(その子どもは母親が外に行こうとすると、直ぐ泣きすがるよ)・儀。
否:ナチシガラン(泣きすがらない)希:ナチシガイブサン(泣きすがりたい)過:ナチシガタン(泣きすがった)継:ナチシガトーン(泣きすがっている)・儀。
- メモ
- →ナチカカイン。
ナチジンウガミ 座喜味,儀間
今帰仁拝み。
- メモ
- 沖縄では、祖先の霊は子孫の繁栄を願い、災厄から守ってくれるものだから、その報恩感謝のために絶えず祖先を拝まなければならないという祖先崇拝の信仰が盛んで、各門中で遠祖の居住地を巡って、生活跡や井泉、墓、拝所などを拝む。今帰仁拝みは、今帰仁城跡内外の拝所や旧跡を拝むこと。※写真は座喜味の旧家、門中による今帰仁拝みの様子。
ナチスーブ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
鳴き勝負。泣き勝負。
- 用例
- ムンジカン ナタレー、ウヮーヌ ナチスーブ ソーン(餌の時間になったら、豚が鳴き勝負をしている〈勝負するかのように鳴き始めている〉)・儀。
アカングヮガ、アマクマヲゥティ ナチスーブ ソーン(赤子が、あちこちで泣き勝負している〈勝負するかのように泣き始めている〉)・儀。
- メモ
- 競うかのようにあちこちで鳴(泣)くこと。
ナチネービー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
泣き真似。
- 用例
- ウヌ ワラベー ヌライネー、ナチネービー スンドー(その子どもは叱ると、泣き真似をするよ)・儀。
ナチブー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
泣き虫。
- 用例
- ナチブービカーン アチマティ、ミンチャサン(泣き虫ばかり集まって、うるさい)・儀。
- メモ
- →ナキブサー。
ナチブサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,古堅
泣き虫。
- 用例
- ワラビヌ ナチブサー ナティ、トゥーチ ウファ シル シクチェー スタル(子どもが泣き虫で、いつもおんぶして仕事をしよったんだよ)・儀。
- メモ
- →音1:ナキブサー。
ナチブサーアジャ 座喜味
泣きぼくろ。
ナチブス 喜名,渡慶次,儀間,古堅
泣き虫。
- 用例
- ワッター ナチブス ワラベー、マーンカイ ゥンジャガヤー(私たちの泣き虫な子は、どこへ行ったのかな)・儀。
- メモ
- →ナキブサー。
ナチマキ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
夏負け。夏ばて。
- 用例
- ムヌン チュファーラ カマンネー、ナチマキ スンドー(ご飯もたくさん食べないと、夏ばてするよ)・儀。
- メモ
- 音2:フミキマキ。
ナチムニー 喜名,渡慶次,儀間
{なきものいひ(泣き物言ひ)}。泣くような甘え声。猫なで声。
- 用例
- トゥーチ ナチムニー シ、フンレー ソーン(いつも猫なで声をして、甘えている)・儀。
ナチムン 喜名,渡慶次,儀間
夏物。
- 用例
- ナー ヒークル ナイグトゥ、ナチムノー ウサミーン(もう寒くなるんだから、夏物は収める)・儀。
- メモ
- 対:フユムン(冬物)。
ナヂャキ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
口実。
- 用例
- ハルカイ イチ ナヂャキ シ、アシビーガ ゥンジャン(畑へ行くと言い訳して、遊びに行った)・具。ミジフサヤ ナヂャキ(水が欲しいのは口実)・民・具。
- メモ
- 音1:ナヂキ。
ナヂャキーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
言い訳にする。口実にする。
- 用例
- チブルヌ ヤムンディチ、ナヂャキーサ(頭が痛いといって、言い訳にするさ)・儀。
- メモ
- 音1:ナヂキーン。
ナチュン 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
泣く。鳴く。

- 用例
- ヤールーヌ ナチョーン(ヤモリが鳴いている)・古。
ワランチャー ウドゥルカシーネー ナチュンドー(子どもたちを驚かせたら泣くよ)・儀。
否:ナカン(泣かない)希:ナチブサン(泣きたい)過:ナチャン(泣いた)継:ナチョーン(泣いている)・儀。
ナチョーラ 喜名,親志,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,古堅,牧原
海藻。海人草〔かいにんそう〕。マクリ。
- 用例
- ナチョーラヤ シジティ ヌミーネー、ムシグスイ ナイン(海人草は煎〔せん〕じて飲むと、虫下しの薬になる)・儀。
- メモ
- 戦後、学校でギョウ虫検査の時に、虫下しの薬として煎〔せん〕じたナチョーラを飲まされた。
ナチワレー 喜名,儀間,古堅
泣き笑い。嬉し泣き。
- 用例
- ナチワレー ッシ、ヌール カンゲートーラー ワカラン(泣き笑いして、何を考えているのか分からない)・儀。
ナッコーガー 波平
波平・高志保の川、井泉の名称。
- メモ
- 高志保と波平の字界にあった。現読谷小学校辺りはかつて谷底状になっており、高志保の小字東原(*アガリバル)に源流をもつ小川が流れていた。このナッコーガーは*ノロが使用した*ヌールガーでもあり、読谷小学校敷地内に「祝女泉跡地」の石碑が建立され高志保の年中行事で拝される。
ナッコービラ 波平
波平の坂道の名称。
- メモ
- 波平から読谷小学校に下りていく階段は、かつてナッコービラと呼ぶ坂道だった。
ナッコーリバル -
{仲折原}。波平の小字。
- メモ
- 行政上の表記は「ナッコオーリバル」。
ナッター 喜名,親志,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,大湾,古堅
あなた方、あなたたちの尊敬語。
- メモ
- 音1:ニッター。→ウンジュター。
ナットゥービサ 長浜
扁平足〔へんぺいそく〕。
ナディイタ 宇座
瓦造りで形を整えるために使う道具。
- メモ
- 板で作られた左官用コテに似たもので、手のひらの大きさより若干大きかった。
ナナ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①数詞。7つ。②数詞。7~。
- 用例
- ②ナナチチ(7か月)・儀。ナナキブイ(7軒)・儀。ナナマール(7回)・田。
- メモ
- ①音2:ナナチ。②→シチ~。
ナナイルイーチュー 座喜味
{なないろいと(七色糸)}。死者の左襟に刺した7つの色糸。
ナナウブン 渡慶次,儀間,楚辺
{ななおぼん(七御盆)}。7品盛られたお盆。ひとつの器から共食する夫婦固めの儀式。
- 用例
- ニービキネー ナナウブンディチ、ウブヌンカイ ナナチヌ クヮッチー ナラビータン(結婚式には七御盆ということで、御盆に7種類のご馳走を並べよった)・楚。
- メモ
- *ナカイリ(仲人)が新夫婦に水撫でした後、*ユレーヌウブン(夫婦固めの儀式)といって、高御盆にタコ、ご飯、汁、豆、和え物、肉、豆腐など7品を入れて、一箸ずつ夫婦に食させた。音2:ナナチレーヌウブン。
ナナカサビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{ななかさべ(七重べ)}。死者に7枚重ね合わせて着せる着物。死装束。
- 用例
- アヌユーンカイ ウクイネー、ナナカサビ クシティ ウクイタン(あの世に送る時は、7枚の着物を重ねて着せて送りよった)・儀。
- メモ
- →イチクビー。
ナナカジャイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{ななかざり(七飾り)}。*ウチカビを7組にまとめたもの。
- 用例
- シチニンチネー ウチカビン ナナカジャイ シキーン(七年忌には*ウチカビも7組供える)・儀。
ナナキブイ 伊良皆
{ななけぶり(七煙り)}。字の発祥の7軒。
- メモ
- 音2:ナナチネー。
ナナクビー 渡具知
死者に7枚重ね合わせて着せる着物。死装束。
- メモ
- →イチクビー。
ナナシカマ 喜名
70円の借金の形〔かた〕に使役されること。
- 用例
- ナナシカマ カイネー、チネードーリ スン(70円借りると、家庭が崩壊する)・喜。
- メモ
- 金を返済する時に、その返礼として元金や利子とは別に7日の労働を提供しなければならず、繁忙期に労働を請求されると、自分の畑の手入れができなくなり家計が成り立たなくなったという。1894(明治27)年生の談。→チュシカマ。
ナナタイ 楚辺
数詞。7人。
- メモ
- →シチニン。
ナナチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
数詞。7。7つ。7歳。
- 用例
- ンカシェー ナナチ ヤティン、ウヤヌ ティガネー スタンドー(昔は7歳でも、親の手伝いをしよったよ)・儀。
- メモ
- →ナナ。
ナナチアガヤー 喜名,渡慶次,儀間
7つ上がり。早上がり。数え7歳で小学校に入学すること。
- 用例
- ナナチアガヤー ヤティン、ナンクル ンナンカイ ウーティ ハイン(7つ上がりでも、自然に皆に追っていく)・儀。
ナナチキ 瀬名波,楚辺,古堅
数詞。7か月。
- メモ
- 音1:ナナチチ。
ナナチチ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。7か月。
- 用例
- ナナチチ ナイルムン、ナー ヤガテー ウワイサ(7か月なるんだから、もうやがて終わるさ)・儀。
- メモ
- 音1:ナナチキ。
ナナチチヒャーイ 長浜
{ななつきひあがり(七月干上がり)}。日照り。旱魃〔かんばつ〕。
ナナチチャー 喜名,渡慶次,儀間
{ななつきあ(七月あ)}。妊娠7か月で生まれた子。
- 用例
- ワン チャクシェー、ナナチチャー ヤン(私の長男は、7か月で生まれた子である)・儀。
ナナチネー 伊良皆,長浜
七家庭。字の発祥の7軒。
- メモ
- →ナナキブイ。
ナナチビールー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
7歳になっても病弱で成長が遅い子。
- 用例
- ナナチビールー ヤタシガ、ユー フル イートーンヤー(ナナチビールーだったのに、よく成長しているね)・儀。
- メモ
- 昔は栄養失調の子が多く、7歳になっても歩くことができない子のことをナナチビールーといっていた。
ナナチブサー 座喜味
七つ星。北斗七星。おおぐま座。
- メモ
- 北の空に輝き、北極星の周りを回る、柄杓の絵の形をした星。類:ニーブブシ。
ナナチョー 瀬名波
植物。マカヤに似た草。
- メモ
- 家畜の世話は子どもの仕事だった。牛馬には、*マカヤに似たナナチョーやサトウキビの葉をあげた。牛は歯が全部揃ってないので、細かく切ってあげた。山羊〔やぎ〕には、*カンダバー、木の葉をあげた。
ナナチレーヌウブン 渡慶次,儀間,楚辺
七御盆。夫婦固めの儀式用に7品盛られたお盆。
- 用例
- ナマン ニービキネー、ナナチレーヌウブンディチ アガヤー(今も結婚式には、七御盆ってあるかな)・楚。
- メモ
- →ナナウブン。
ナナトゥ ①渡慶次,儀間,瀬名波,古堅②楚辺
①数詞。7年。②人生儀礼。七年忌〔しちねんき〕。七回忌〔しちかいき〕。
- 用例
- ②ナナトゥン ナイル スルムンヌ(七年忌もなるんだのに)・民・楚。
- メモ
- ②→シチニンチ。
ナナハシヌカビ 渡慶次,儀間
{ななはしのかび(七橋の紙)}。人生儀礼。三十三年忌に仏壇に供える、階段形に切れ込みが入った7枚の白紙。
- メモ
- ※写真は三十三年忌の法要に供えられたナナハシヌカビ(儀間)。
ナナハシラ 座喜味
{ななはしら(七柱)}。集落の草分けといわれている7つの門中。
ナナヒヌカンウガマー 高志保
7つの*ヒヌカン(火の神)を拝むことになる者。三行半〔みくだりはん〕を下されて婚家を7回変わる者。
ナナヒル 長田,古堅,伊良皆,座喜味,大湾
①7尋〔ひろ〕。尋は両手を左右に広げた時の長さで、水深などを計る単位。②長田川の途中にある深い*クムイの名称。7尋は水深がとても深いことを意味する。
- メモ
- ②→ナナヒログムイ。
ナナヒログムイ 伊良皆
長田の地名。七尋グムイ。

- メモ
- *クムイは池や水たまりの意。長田川沿いに位置し、7尋もの水深があるとされ、こう呼ばれた。子どもたちの遊び場でもあった。ナナヒルグムイや単にナナヒロ、ナナヒルとも呼ばれた。音2:ナナヒル。類:ダム。
ナナマール 伊良皆
行事。七廻り。旧12月20日以降の吉日夜におこなう、部落発祥の*ナナキブイ(7軒)に感謝する行事。
- メモ
- *ユナサモー(伊良皆の地名、拝所)に薪を7か所積み上げて一晩燃やし、集まった人々は焚き火に当たりながら各戸持ち寄りの豆腐を食べた。これに先立ち、役員と根屋、7人の少年2組は*シマヌドゥンを拝する。
ナナマブイ 儀間,楚辺
{ななまぼり(七守り)}。7個の魂。
- メモ
- 人は魂を複数持っており、儀間や楚辺では7つあるといわれナナマブイと呼んでいる。
ナナイェージャー 楚辺
三枚肉。豚バラ。
- 用例
- ナナイェージャー マースヂキ ヒチェーン(三枚肉を塩漬けにしてある)・楚。
- メモ
- →サンマイニク。
ナヌカ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。7日。
- メモ
- →シチニチ。
ナバクユン 伊良皆
からかう。冷やかす。
- 用例
- アリンカイ ナバクラッタン(彼にからかわれた)・伊。アンスカ ナバクランケー(そんなに冷やかすな)・伊。
- メモ
- 類:ワクイン・ワチャクイン。
ナバターイン 渡慶次,儀間
のけ反〔ぞ〕る。
- 用例
- ウヌ ワラベー、イーシ チカンネー スグ ナバターインドー(その子どもは、言うことを聞かないと直ぐにのけ反るよ)・儀。
ナバタートーン(のけ反っている)・儀。
ナビクン 楚辺
なびく。
- 用例
- カジヌ チューハヌ、ハタヌ ナビカギーン(風が強くて、旗がなびきよる)・楚。
- メモ
- 音1:ナビチュン。
ナビゲー 喜名,親志,座喜味,波平,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,大湾,牧原
飲食関係。杓子〔しゃくし〕。
- 用例
- ゥンマヲゥティ ナビゲー ムッチ タッチョーシヤカ、ヘーク ホートゥヌ シル イッティ クーワ(そこで杓子を持って立っているより、早く鳩の汁を入れてきなさい)・儀。
- メモ
- →サナゲー。
ナビチュン 渡慶次,儀間
なびく。
- 用例
- ヰーカジグヮー フチ、カラジヌ ナビチョーン(心地よい風が吹いて、髪がなびいている)・儀。
- メモ
- 音1:ナビクン。
ナマ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
今。現在。
- 用例
- ナマ、ガッコーカラ ケーティ チャン(今、学校から帰ってきた)・儀。
ナマカラ コーイムン シーガ イチュグトゥ、ケーイヤ ニッカ ナインドー(今から買い物に行くから、帰りは遅くなるよ)・儀。
ナマアシ 喜名,渡慶次,儀間
あぶら汗。
- 用例
- ナマアシ ダラナイ シ、マーガラ ヤメーサニ(あぶら汗をだらだら流して、どこか痛いんじゃないの)・儀。
ナマガーラチ 古堅
生乾き。半分乾き。
- 用例
- アレームンヌ ナマガーラチ シ、クサク ナトーン(洗濯物が生乾きして、臭くなっている)・古。
- メモ
- 類:ハンブンカーキー。
ナマガエーカ 儀間,古堅、渡慶次、喜名
今までの間。今まで。
- 用例
- ナマガエーカ、ンチン ンランタン(今までの間、見ても見なかった〈見たこともなかった〉)・儀。ナマガエーカ ケーティン クーラン(今まで帰ってもこない)・古。
- メモ
- 音2:ナママディ・ナマントー。
ナマキーン 喜名,渡慶次,儀間
怠ける。
- 用例
- マルケーテー、シクチ ナマキーン(たまには、仕事を怠ける)・儀。否:ナマキラン(怠けない)希:ナマキーブサン(怠けたい)過:ナマキタン(怠けた)継:ナマキトーン(怠けている)・儀。
ナマグル 喜名,渡慶次,儀間
今頃。
- 用例
- ナマグルカラ、ユビーガ チューンディチン アンナー(今頃から、呼びに来るってこともあるか)・儀。
- メモ
- 音2:ナマジブン。
ナマサキ 楚辺
今先。今しがた。
- 用例
- ナマサキル、コーイムンカラ ケーティ チャル(今しがた、買い物から帰ってきたんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:ナマサチ。
ナマサチ 喜名,渡慶次,儀間,比謝矼
今先。今しがた。
- 用例
- ナマサチル、ユバッティ ハイタンデー(今先、呼ばれて行きよったんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ナマサキ。
ナマサン 楚辺
①生煮えである。煮えて(炊けて)ない。②無神経である。無感覚である。また、ずうずうしい。
- メモ
- →ウルサン。
ナマシ 楚辺
刺身。
- 用例
- ナマシン アルムンヌ、チューヤ クッヮチー ヤサ(刺身もあるから、今日はご馳走だね)・楚。
ナマジシ 喜名,渡慶次,儀間
生肉。
- 用例
- アマカラ、インヌ ナマジシ クーティ ハイタン(あそこから、犬が生肉を咥〔くわ〕えて行きよった)・儀。
ナマジブン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
今時分。今頃。
- 用例
- ナマジブンカラ アシビーガ イチーネー、ナンジニ ケーティ チューガ(今時分から遊びに行ったら、何時に帰ってくるのか)・儀。
- メモ
- →ナマグル。
ナマダマシ 伊良皆
生肉の配分。
- 用例
- カンカーネー ナーメーメー チネーンカイ ナマジシ ワキティ クィータンヨ、ウリンカイ ナマダマシンディ イタン(*カンカーには各家庭に〈屠った牛や豚の〉生肉を分けてくれよったよ、それにナマダマシと言いよった)・伊。
ナマチ 瀬名波,長田
{なまき(生気)}。ひょうきん。愉快な。
- 用例
- トゥナインカイ、ジコー ナマチナ オジサンガ ヲゥティ(隣に、とてもひょうきんな叔父さんがいて)・民・田。
ナマチキティ 喜名,高志保,儀間,楚辺,古堅,波平
未だに。今でも。今もって。
- 用例
- ナマチキティ シンコー ソーンドー(今でも信仰しているよ)・波。
ナマチキティ ヌーヌ アティン ネーン(未だに何の連絡もない)・儀。
ナマチナムン 渡慶次,儀間,楚辺
ひょうきん者。
- メモ
- →スクチナチュ。
ナマチブルヤン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
{なまつぼろやみ(生頭病み)}。軽い頭痛。
- 用例
- ナマチブルヤン スグトゥ、チューヤ シクチ ユックイン(軽い頭痛がするから、今日は仕事を休む)・儀。
ナマチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{なまきあ(生気あ)}。ひょうきん者。
- 用例
- アヌ ニーシェーヤ、アンシ ナマチャー ヤテール(あの青年は、あんなにひょうきん者だったんだね)・儀。
- メモ
- →スクチナチュ。
ナマヂラー 渡慶次,儀間,楚辺、喜名
生面〔なまづら〕。いつも薄笑いしているような人。
- 用例
- ムノー イラン ソーティ、ナマヂラーヤ(物は言わないくせに、薄笑いばかりして)・儀。
ナマヂラワレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生面笑〔なまづらわら〕い。薄笑い。にやにや笑うこと。
- 用例
- ワッター ンチ、ナマヂラワレー シ トゥーティ ハイタン(私たちを見て、にやにやして通って行きよった)・儀。
ナマディー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
今頃。未だに。こんなに遅く。
- 用例
- ナマディーナーカラ アシビーガ イチュンナー(今頃から遊びに行くのか)・儀。
- メモ
- 音1:ナマリー。
ナマトー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
今のところ。
- 用例
- クヌ シクチェー、ナマトー ウワイギサー アランドー(この仕事は、今のところ終わりそうもないよ)・儀。
ナマナマー 喜名,渡慶次,儀間
{いなまいなま(いな間いな間)}。差し迫った様。急に。
- 用例
- チャー ナマナマー シ タヌミーガ チューサ(いつも急に頼みに来るさ)・儀。
ナマニー 喜名,渡慶次,儀間
生煮え。
- 用例
- ウヌ シシェー、ナマニー ソーン(その肉は、生煮えしている)・儀。
- メモ
- →ウルニー。
ナマニン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
今にも。
- 用例
- ナマニン アミ フイギサー ソーン(今にも雨が降りそうにしている)・儀。
ナマネー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅
やっと。今度こそ。今には。
- 用例
- トーヒャー、ナマネー チチャシェー(それっ、やっと着いたよ)・民・高。ナマネー、ウヤヌ アリガタサン ワカテーサニ(今度こそ、親のありがたさも分かったでしょう)・儀。
ナママディ 喜名,渡慶次,儀間
今まで。
- 用例
- ナママディ、ヌー シ アッチョータガ(今まで、何をして歩いていたのか)・儀。
- メモ
- →ナマガエーカ。
ナマミジ 喜名,渡慶次,儀間
生水。
- 用例
- ウヌ ミジェー ワカチェーネーン、ナマミジル ヤンドー(その水は沸かしてはない、生水だよ)・儀。
ナマムン 喜名,渡慶次,儀間,宇座
生もの。
- 用例
- ナチヌ アチサイネー、ナルビチ ナマムノー カマンシェー マシ(夏の暑い時は、なるべく生ものは食べない方がいい)・儀。
ナマリー 高志保
今頃。未だに。こんなに遅く。
- 用例
- チューヤ ナマリー ナトール(今日はこんなに遅くなっている)・高。
- メモ
- 音1:ナマディー。
ナマリーン 渡慶次,儀間,楚辺
鈍〔なま〕る。切れ味が悪くなる。
- 用例
- ホーチャー チカイヂューサイネー、ナマリーンドー(包丁を使い過ぎると、切れ味が悪くなるよ)・儀。
継:ナマリトーン(切れ味が悪くなる)・儀。
ナマン 喜名,渡慶次,儀間
今も。
- 用例
- ハーッシャ、ナマン クーンル アンナー(はあもう、今も来ないのか)・儀。
ナマンシ 楚辺
最近のこと。
- 用例
- アリガ ヤマトゥンカイ ゥンジャシェー、ナマンシル ヤル(あの人が大和に行ったのは、最近のことだよ)・楚。
ナマントー 古堅
今まで。
- 用例
- キジムナーガル ナマントー トゥッティ トゥラチョール(*キジムナーが今まで取ってくれたんだよ)・民・古。
- メモ
- →ナマガエーカ。
ナマゥンム 喜名,渡慶次,儀間
生芋。
- 用例
- ウレー ナマゥンムル ヤンドー(それは生芋だよ)・儀。
ナムジャー ①喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾②楚辺
①馬鹿。馬鹿者。②植物。たくさんなるが美味しくない甘藷。
- 用例
- ①ナムジャーガ ゥンジトーティ、ヌー クサムニー スガ(馬鹿者のくせに、何を強がっているか)・儀。
- メモ
- ①→ゲレン。②音2:ナムジャーゥンム。
ナムジャーイー 座喜味
たくさんなるが実入りがよくないこと。
ナムジャームニー 喜名,渡慶次,儀間
馬鹿な物言い。
- 用例
- ナムジャームニー シ、アンソール ムヌイーヨーン アンナー(馬鹿な物言いをして、そんな物の言い方もあるか)・儀。
ナムジャーゥンム 座喜味,伊良皆,大湾
植物。たくさんなるが美味しくない甘藷。
- メモ
- 音2:ナムジャー。
ナラ 座喜味,伊良皆,上地,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,長田
涙。
- メモ
- →音1:ナダ。
ナラーシ 大木
教育。躾〔しつ〕け。習慣。
- 用例
- ワラベー ナラーシヨール ヤンドー(子どもは躾けようだよ)・木。
- メモ
- →イーナラワシ。
ナラースン 喜名,高志保,儀間,楚辺,比謝矼
教える。習わす。
- 用例
- ナラーシミソーチ(教えてくれて)・矼。ターガ ナラースタガ(誰が教えよったか)・高。
ウットゥンカイ ティー ナラースン(弟に空手を教える)・儀。
否:ナラーサン(教えない)希:ナラーシーブサン(教えたい)過:ナラーチャン(教えた)継:ナラーチョーン(教えている)・儀。
ナライカタ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
習い方。習うこと。
- 用例
- ヰナグヌウヤンカイ ナライカタ サグトゥ(母親に習い方したから)・民・古。
パーパーンカイ、ナライカタ ッシ チューシェー マシ ヤサ(おばあさんに、習ってきた方が良いよ)・儀。
- メモ
- 音1:ナレーガタ。
ナライン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
教わる。習う。
- 用例
- ウヤカラ ナラタン(親から教わった)・高。
「ウヤカラ ナラティ クー」ンチ、ナランガ ゥンジャンディ(「親から習ってきなさい」といって、習いに行ったって)・民・楚。
シージャカラ ワジャ ナライン(兄から技を習う)・儀。
否:ナラーン(習わない)希:ナライブサン(習いたい)過:ナラタン(習った)継:ナラトーン(習っている)・儀。
ナラシクシクー 宇座
何かに傷ついて涙がしょっちゅう出る様。
- 用例
- ナラシクシクー ッシ(涙がしょっちゅう流れ出て)・宇。
- メモ
- 音2:ナラスクスクー。
ナラスクスクー 儀間、渡慶次、喜名
何かに傷ついて涙がしょっちゅう出る様。
- メモ
- →ナラシクシクー。
ナラビ 喜名,渡慶次,儀間
並び。隣。
- 用例
- ワッター ヤーヌ ナラビ ヤタサ(私の家の隣だったよ)・儀。
ナラビーン 喜名,渡慶次,儀間
並べる。
- 用例
- ビン リッパニ ナラビーン(瓶をきれいに並べる)・儀。
否:ナラビラン(並べない)希:ナラビーブサン(並べたい)過:ナラビタン(並べた)継:ナラビトーン(並べている)・儀。
ナラブン 喜名,渡慶次,儀間
並ぶ。
- 用例
- ヘークナー ゥンジ、イチバンメーンカイ ナラブン(早く行って、一番前に並ぶ)・儀。
否:ナラバン(並ばない)希:ナラビーブサン(並びたい)過:ナラダン(並んだ)継:ナラドーン(並んでいる)・儀。
ナラヨーハン 楚辺
涙もろい。
- メモ
- 音1:ナダヨーサン。
ナランヌー 喜名,渡慶次,儀間
できない者。
- 用例
- ナランヌーンカイヤ、ヌーン イーチキランサ(できない者には、何も言いつけないよ)・儀。
ナリ 喜名,渡慶次,儀間
慣れ。習慣。
- 用例
- ナー ウヌ ナリ ナトーサ(もうその習慣になっているさ)・儀。
ナリーン 喜名,渡慶次,儀間
慣れる。
- 用例
- ハマティ シーネー、ヘーク ナリーンテー(頑張ってやったら、早く慣れるさ)・儀。
否:ナリラン(慣れない)希:ナリーブサン(慣れたい)過:ナリタン(慣れた)継:ナリトーン(慣れている)・儀。
ナリナムン 喜名,渡慶次,儀間
慣れること。
- 用例
- シクチェー ムル ナリナムンル ヤルヨー(仕事はすべて慣れることだよ)・儀。
ナリユチ 喜名,渡慶次,儀間
成り行き。
- 用例
- チャヌユーナ ナリユチヌ アティン、チュンカイ ティー アギテー ナラン(どのような成り行きがあろうと、人に手を上げてはならない)・儀。
ナルカジリ 喜名,渡慶次,儀間
できる限り。
- 用例
- ナルカジリ ハマタシガ、チャーン ナランタン(できる限り頑張ったが、どうにもならなかった)・儀。
ナルクェームン 喜名,渡慶次,儀間
ずる賢い者。理屈っぽい者。したたか者。
- 用例
- ナルクェームン ナティ、ウヤヌ イーシェー ムル チカン(ずる賢い者になって、親の言うことはまったく聞かない)・儀。
- メモ
- 音1:ナークェームン・ナルケームン。
ナルケームン 長田
ずる賢い者。理屈っぽい者。したたか者。
- メモ
- 音1:ナークェームン・ナルクェームン。
ナルッテン 渡慶次,儀間
滑りやすい様。
- 用例
- ナルッテン ソーグトゥ、キー チキリヨー(滑りやすいから、気をつけなさいよ)・儀。
ナルビチ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
なるべく。
- 用例
- チム ヒガンラー、ナルビチェー イカンシェー マシ(気がすまないなら、なるべくは行かない方がいい)・儀。
ナルフドゥ 喜名,渡慶次,儀間
なるほど。
- 用例
- ナルフドゥ ンチャ、イャーガ イータシェー アタトーサ(なるほどそうさ、あなたが言いよったのは合っているさ)・儀。
ナレー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
できたら。できれば。
- 用例
- ナレー イチブサー ネーンサー(できたら行きたくないな)・儀。
ナレー(~ナレー) 儀間,大木
~習い。習うこと。慣れること。
- 用例
- シミナレー(墨習い)・木。アッチナレーン サントー ナランドー(歩き慣れ〈歩き練習〉もしないといけないよ)・儀。
ナレーガタ 古堅
習い方。習うこと。
- 用例
- トーンカイ ナレーガタ シーガ ゥンジャン(唐へ習い方をしに行った)・古。
- メモ
- 音1:ナライカタ。
ナン~ 喜名,上地,渡慶次,儀間
何~。
- 用例
- ナンニン(何年)・儀。ナンドゥチ(何時)・儀。
- メモ
- 数量や程度、時間などが不定な時に助数詞に付く。
ナンカ 喜名,渡慶次,儀間
{なぬか(七日)}。人生儀礼。死後7日目ごとに49日まで行われる人生儀礼。
- 用例
- ナンカネー、ハカンカイン イチュンドー(ナンカには、墓にも行くよ)・儀。
- メモ
- 音2:ナンカジューコー。
ナンカジューコー 渡慶次,儀間,楚辺
{なぬかぜうかう(七日焼香)}。人生儀礼。死後7日目ごとに49日まで行われる人生儀礼。
- 用例
- ナンカジューコーネー、ウチャコー メンシェーンドー(ナンカジューコーには、お客さんもいらっしゃるよ)・儀。
- メモ
- →ナンカ。
ナンカヌシーク 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{なのかのせっく(七日の節句)}。行事。正月7日の節句。
- 用例
- ナンカヌシークヤ トートーメーンカイン ウサギーンドー(七日節句は仏壇にも供えるよ)・浜。
ウヮー クルシーネー、ナンカヌシークーヌ ミミガーヤ ウチョーキヨー(正月前に豚を解体したら、七日の節句用の耳皮は置いておきなさいよ)・伊。
- メモ
- 正月7日に、前年の師走27日に正月用に解体した豚の霊を供養する意味でナンカヌシークをおこなう。前年の師走27日から正月三が日を外せば、豚の初七日(死後7日目の法事)に当たった。その日は、塩漬けした豚の*ミミガー(耳皮)や*チブルガー(頭皮)を調理して、豆腐や山芋等の茶請けと一緒に仏壇に供えた。また、仏壇の花米などの供え物や若松なども片付けるので、その花米で雑炊を作る家庭もあった。類:ミミガーユールー・ウヮーヌナンカ。
ナンギ 楚辺
難儀。苦労。
- 用例
- ナンギン サンヨーイ ユルクドーンルル(難儀もせずに喜んでいるという)・民・楚。
- メモ
- 音1:ナンジ。
ナンギクンギ 楚辺
難儀や苦労を強調した言葉。
- メモ
- 音1:ナンギタンギ・ナンジクンジ。
ナンギサー 楚辺
難儀ばかりしている人。
- メモ
- 音1:ナンジサー。対:ラクサー(楽ばかりしている人)。
ナンギタンギ 楚辺
難儀や苦労を強調した言葉。
- 用例
- ナンギタンギ ヒチ メーナチ シクチ ヒチン、ティーチン クラシガター ラコー ナラン(どんなに難儀をして毎日仕事をしても、ちっとも生活は楽にならない)・楚。
- メモ
- 音1:ナンギクンギ・ナンジクンジ。
ナンクル 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,長田
自然に。ひとりでに。何とか。
- 用例
- ワラベー ウヤー ヲゥランティン、ナンクル フル イーティ イチュン(子どもは親はいなくても、ひとりでに成長していく)・儀。
ナンクル ナイサ(何とかなるさ)・田。
- メモ
- 音1:ナンクルー。
ナンクルー 楚辺
自然に。ひとりでに。
- 用例
- アレー ナー ナゲー ナーハンケー ヲゥグトゥ、ナンクルー ナーハクトゥバ ナトール ハジロー(彼はもう長らく那覇にいるから、自然に那覇言葉になっているはずだよ)・楚。
- メモ
- 音1:ナンクル。
ナンクルミー 喜名,渡慶次,儀間
自生。
- 用例
- ゥンマンカイ ミートーシェー、ムル ナンクルミール ヤル(そこに生えているのは、全部自生だよ)・儀。
ナンクヮー 伊良皆,楚辺
植物。カボチャ。南瓜〔なんか〕。
- メモ
- 音1:ナンクヮン。→チンクヮー。
ナンクヮン 伊良皆
植物。カボチャ。南瓜。
- メモ
- 音1:ナンクヮー。→チンクヮー。
ナンゴーリー ナンゴーリー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
赤子を風呂に入れる時に、主に頭を撫でながら言う言葉。
ナンゴーリーグヮー 瀬名波
赤ちゃんの頭を洗うこと。
ナンジ 喜名,渡慶次,儀間,牧原
難儀。苦労。
- 用例
- ナンジェー コーティヤティン シーリヌ クトゥバン アン(難儀は買ってでもしなさいという言葉もある)・儀。ヌーン ナンジン ネーン(何の苦労もない)・牧。
- メモ
- 難儀するということは、仕事を多くする、修行をする意味でもあることからそういわれた。音1:ナンギ。
ナンジクンジ 喜名,渡慶次,儀間
難儀や苦労を強調した言葉。
- 用例
- チャッサ ナンジクンジ シン、ティーチン ジノー タマラン(どんなに難儀をしても、ちっとも金は貯まらない)・儀。
- メモ
- 音1:ナンギクンギ・ナンギタンギ。
ナンジサー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
難儀ばかりしている人。
- 用例
- ナンジサーヤ、チャー ナンジサー ヤサ(難儀ばかりしている人は、いつも難儀ばかりしている人だ〈難儀し通しだ〉)・儀。
- メモ
- →音1:ナンギサー。
ナンジサー 座喜味
植物。桑の実。
- メモ
- 音2:ナンデーサー・ナンデンサー。
ナンジディマ 喜名,渡慶次,儀間
難儀手間。手間賃。
- 用例
- ナンジディマー ハラリヨーヤー(難儀手間は払いなさいよ)・儀。
ナンジャ 渡具知,牧原,長田
{なんりゃう(南鐐)}。銀。
ナンジャガーミ 渡具知
{なんりゃうがめ(南鐐甕)}。飲食関係。銀の入った甕。
- 用例
- ウヌ タカラヌ ナンジャガーミ ダチ(その宝のナンジャガーミを抱いて)・民・具。
- メモ
- *ナンジャ(銀)は塩の美称語としても使われる。
ナンジャギーファー 楚辺
{なんりゃうぎは(南鐐簪)}。銀の簪〔かんざし〕。
- 用例
- ナンジャギーファーヤ、ワッターガー コーイハンタン(銀の簪は、私たちには買えなかった)・楚。
- メモ
- 音1:ナンジャジーファー。
ナンジャジーファー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間
{なんりゃうぎは(南鐐簪)}。銀の簪〔かんざし〕。
- 用例
- ワンニン ナンジャジーファーン フーサンレー(私も銀の簪も欲しいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ナンジャギーファー。
ナンジャマース 座喜味,儀間,長浜,大湾
{なんりゃうましほ(南鐐真塩)}。銀の塩。塩の美称語。
- 用例
- エンギ イーディチ、ナンジャマース・クガニマースンリチ アリ ヤシガ(縁起がいいといって、ナンジャマース・*クガニマースといってあれだけど)・民・湾。
ナンジュ 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大木
たいして。それほど。あまり。
- 用例
- クンドゥヌ シバヤー、ナンジュ アランタン(今度の芝居は、たいしたことなかった)・儀。
ナンジュ ムヌン イランル アンデー(あまり物も言わないんだよ)・儀。ナンジョー アイビラン(それほどではありません)・浜。ナンジュ ネーン(あまり無い)・木。イャーヤ、ナンジュ カムル グトー ネーラン(お前は、たいして食べるようではない)・民・具。
- メモ
- 後に否定形が呼応して、「たいして~ない」「あまり~ない」の文に用いる。音1:ナンズ。
ナンジワジャ 喜名,渡慶次,儀間
難儀な仕事。重労働。
- 用例
- チャー ナンジワジャビカーン イーチキーサ(いつも難儀な仕事ばかり言いつけるさ)・儀。
ナンズ 楚辺
たいして。それほど。あまり。
- 用例
- タカハヌ ワリネー、ナンズ マーハー ネーンタン(高い割には、たいして美味しくなかった)・楚。
- メモ
- 音1:ナンジュ。
ナンタラガーキー 楚辺
無頓着。無関心。どうでもいいような人のこと。
- 用例
- ワッター ユメー、ナンタラガーキー ナティ デージ ヤン(私たちの嫁は、無頓着で大変だ)・楚。
アレー ナンタラガーキール ヤルムンヌ(彼はどうでもいいような人なのに)・楚。
ナンチキ 楚辺
こげ。焦げつき。
- 用例
- ヒーヌ チューハヌ、ナンチキ クガリトーシガ(火が強くて、焦げついているよ)・楚。
- メモ
- 音1:ナンチチ。
ナンチキカジャ 楚辺
こげ臭い。焦げ臭い。
- メモ
- 音1:ナンチチカジャ。
ナンチチ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
こげ。焦げつき。
- 用例
- ナンチチン、カメーカラー クスイ ヤサ(焦げも、食べてしまえば薬だよ)・儀。
- メモ
- 音1:ナンチキ。
ナンチチカジャ 喜名,渡慶次,儀間
こげ臭い。焦げ臭い。
- 用例
- ナンチチカジャ スシガ、ヌー ニチョーガ(焦げ臭いが、何を煮ているのか)・儀。
- メモ
- 音1:ナンチキカジャ。
ナンチチャーメー 大湾
おこげ。こげめし。焦げ飯。
ナンティン 渡慶次,儀間,楚辺
植物。南天。
- 用例
- ナンティノー、ソーグヮチニ カジャイネー カリーナ ムンドー(南天は、正月に飾ると嘉例なものだよ)・儀。
ナンデーサー 都屋
植物。桑の実。
- メモ
- 音1:ナンデンサー。→ナンジサー。
ナンデンサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅,大木,瀬名波
植物。桑の実。

- 用例
- ワッターガ グナサイネー、ナンデンサーン ユー カムタン(私たちが小さい頃は、桑の実もよく食べよった)・儀。
- メモ
- 音1:ナンデーサー。→ナンジサー。
ナントゥ 喜名,渡慶次,儀間
何回。何度。どんなに。
- 用例
- ヤナワラバーヤ、ナントゥ イチン チチクヮーン(悪い子は、どんなに言っても聞きやがらない)・儀。
ナントゥー 喜名,渡慶次,儀間,長田
{なんとう(年頭)}。料理。餅粉に味噌や黒糖を混ぜて作る。
- 用例
- ソーグヮチネー ナントゥーヌ カマリーグトゥ、タヌシミ ヤタン(正月にはナントゥーが食べられるので、楽しみだった)・儀。
- メモ
- 餅粉に味噌と黒糖と胡椒などを加えて、最後にゴマやピーナッツで飾って、月桃の葉の上に乗せて蒸して作る。音2:ナントゥーンス。
ナントゥーンス 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{なんとうみそ(年頭味噌)}。料理。餅粉に味噌や黒糖を混ぜて作る。
- 用例
- アンマーガ チュクイル ナントゥーンソー、ヌーヤカ マーサタン(母が作るナントゥーンスは、何よりも美味しかった)・儀。
- メモ
- →ナントゥー。
ナンドゥキ 楚辺
何時〔なんどき〕。
- メモ
- 音1:ナンドゥチ。
ナンドゥチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
何時〔なんどき〕。
- 用例
- ウヤヌヤーンカイヤ ナンドゥチ ハイガ(実家には何時に行くのか)・儀。
- メモ
- 音1:ナンドゥキ。
ナンドゥチ ヤティン 喜名,渡慶次,儀間
何時でも。
- 用例
- アチャヤ ヒマ ヤグトゥ、ナンドゥチ ヤティン シムンドー(明日は暇だから、何時でもいいよ)・儀。
ナンドゥルー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
①すべっこいもの。②締まりのない人。けじめのない人。無関心な人。
- 用例
- ②ナンドゥルー ナティ、ヌー ティーチン シーアーシーサン(けじめがなくて、何ひとつ仕上げることができない)・儀。
ナンドゥルサン 喜名,渡慶次,儀間,比謝矼
滑りやすい。つるつるしている。滑らかである。
- 用例
- ナンドゥルサン ミーカラヤ アッカンキヨー(滑りやすい所からは歩くなよ)・儀。
ナンドゥルク シ(滑りやすいようにして)・矼。
- メモ
- 音1:ナンルラハン・ナンルルハン。
ナンナン 渡具知,大湾
幼児語。良く噛〔か〕む様。
- メモ
- →音1:ナーンナーン。
ナンバン 座喜味
①南蛮。東南アジアの国々。②飲食関係。南蛮焼きの甕〔かめ〕。
- メモ
- 音2:ナンバンガーミ。
ナンバンガーミ 座喜味
飲食関係。南蛮焼きの甕〔かめ〕。
- メモ
- →ナンバン。
ナンマーチ 古堅,長田
並松。松並木。
- 用例
- ムカシェー、ミチヌ スバナカイ ナンマーチンチ アタンヨー(昔は、道の側に並松ってあったよ)・民・古。
- メモ
- 現在の国道58号は、首里王府時代の宿道と呼ばれた主要道で、戦前までは松並木があった。特に伊良皆から比謝に至る並松は見事だった。比謝矼に向かうと道沿いが集落となり並松はなかった。音1:ナンマチ。
ナンマチ 伊良皆
並松。松並木。
- メモ
- →音1:ナンマーチ。
ナンルラハン 楚辺
滑りやすい。
- 用例
- カーヌ ハター ンリティ ナンルラハン(井戸の側は濡れて滑りやすい)・楚。
- メモ
- 音1:ナンドゥルサン・ナンルルハン。
ナンルルハン 楚辺
滑りやすい。
- メモ
- 音1:ナンドゥルサン・ナンルラハン。

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