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- しまくとぅば単語帳:ハ
は、用例やメモ、音声などがあることを示しています
バ(~バ) 高志保
~ば。~ならば。
- 用例
- 歌:ウチユ ナダヤシク ワタイブシャ アラバ、マクトゥユイ フカヌ ミチヤ フムナ(世間を波風立てず渡ろうと思うならば、真実一路より他の道を踏むな)・高。
- メモ
- 文語的に用いられることが多い。未然形に付く。類:~ルンサー・~ルンシェー。
ハー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
歯。
- 用例
- ハーヌ ヤリ、チヌーヤ ニンラランタン(歯が痛くて、昨日は眠れなかった)・儀。
アシジャヌ ハー(下駄の歯)・座。
まじない:イングヮー ハートゥ ワン ハートゥ ミースーブー(犬の歯と私の歯と生え勝負)・瀬。
- メモ
- 瀬名波の用例は、乳歯が抜けたとき、上の歯は床下に、下の歯は屋根に放り投げながら言う。音1:ファー。
ハー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
刃。
- 用例
- イラナヌ ハー(鎌の刃)・湾。
ホーチャーヌ ハーガ カキトーン(包丁の刃が欠けている)・儀。
ハー 座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅,大木
植物。葉。
- 用例
- ハーヌ カリトーン(葉が枯れている)・都。
クバヌ ハーカラ ウティーヌ アミヌ チャッピン フイネー、ウトゥン マガサイ(クバの葉から落ちる雨が大きく降れば、音も大きいし)・民・楚。
- メモ
- 音1:ファー。
ハー 座喜味
ああ。へえ。ほう。
ハー クーイン 喜名,親志,渡慶次,儀間,古堅
歯にしみる。
- 用例
- ヒジュルムン カミーネー、ハー クーイン(冷たい物を食べたら、歯にしみる)・古。
コーリ カンクータレー、ハー クーティ フシガラン(氷を噛んだら、歯にしみてたまらない)・儀。
バー 牧原
親族語彙。叔母。
- メモ
- 音2:バーグヮー・バーチー・バーチーグヮー・バーバー。類:ヲゥバマーグヮー。対:ウンチュー(叔父)。
バー 親志,座喜味,高志保,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,牧原,長田
①場合。折。時。②わけ。理由。
- 用例
- ①カー フティン、ウスミジガ イッチ チューヌ バーヌ アイビーン(井戸を掘っても、潮水が入ってくる場合があります)・浜。ンカシ、ガシ ナトール バーニ(昔、飢饉の時に)・湾。②ヒンギティ ヲゥラン バーイ(逃げてしまったわけ〈のか〉)・儀。
- メモ
- ①音2:バス。
ハーイ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①針。②鍼。③助数詞。~針。
- 用例
- ①ハーイヤ アブナサグトゥ、チカイネー カタヂキリヨー(針は危ないから、使ったら片付けなさいよ)・儀。
②ハーイ タティラン アレー ナランレー(鍼を立てないといけないよ)・民・古。
③ウッピナー ヤリティ、ミハーイヤ ノーリワル ナインレー(そんなに大きく破れて、3針は縫わないといけないよ)・儀。
- メモ
- ①音1:ファーイ。③縫い目を数える助数詞。チュハーイ(1針)、タハーイ(2針)、ミハーイ(3針)と数える。
ハーイ 楚辺
柱。
- 用例
- ワランチャー フル ハカインディ、ハーインカイ キジ チキテーン(子どもたちの背丈を測るって、柱に傷をつけてある)・楚。
- メモ
- 音2:ハーヤ。
ハーイヌミー 喜名,渡慶次,儀間
{はりのめ(針の目)}。針の穴。
- 用例
- トゥシ トゥッティ ミーン ワッシク ナティ、ハーイヌミーン トゥーシーサン ナトーン(年を取って目も悪くなり、針の穴も通せなくなっている)・儀。
アレー ハーイヌミーカラ、フキティ チョーンドー(彼は針の穴から、潜り抜けてきているんだよ)・儀。
- メモ
- 運よく助かった時や、苦しいことから生き抜いてきた場合の表現としても使われる。
ハーイユ 楚辺
魚名。サヨリ。
- 用例
- ハーイヨー トゥブーンカイ ニチョーン(サヨリはトビウオに似ている)・楚。
ハーウーベー 大木
植物。ハドノキ。
- メモ
- 葉は衣服にくっつく。
ハーエー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅,比謝矼
かけっこ。かけ足。走ること。
- 用例
- アマカラ ハーエー シ チューシガ、ワー ゥンマガ ヤサ(あそこから走って来るのが、私の孫だよ)・儀。
カーマンカイ ハーエーハーエー シ イチュシ、ワンネー ンーチョール バーテー(遠くに走って行くのを、私は見ているわけ)・民・比。
ハーエーゴンゴン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
勢いよく走る様。
- 用例
- ワランチャーガ、ハーエーゴンゴン シ ハイタン(子どもたちが、勢いよく走って行きよった)・儀。
- メモ
- 音1:ハーエーブンブン。
ハーエースーブ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,長田
走り勝負。かけっこ。徒競走。
- 用例
- ヒサー ヘーサテーグトゥ、チャー ハーエースーボー イチバン ヤタン(足は速かったから、いつもかけっこは一番だった)・儀。
ハーエーブンブン 長浜
勢いよく走る様。
- メモ
- 音1:ハーエーゴンゴン。
ハーガー 喜名,親志,儀間
車輪。歯車。
- 用例
- ハーガーヌ カタンチョーン(車輪が傾いている)・儀。
ハーカキムニー 座喜味,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
{はかけものいひ(歯欠物言ひ)}。①思ったことをはっきり言わないこと。ためらったものの言い方。②筋の通らない、でたらめなことを言うこと。
- 用例
- ①ハーカキムニー スグトゥ、ヌール イチョーラー ワカラン(はっきり言わないから、何を言っているのか分からない)・儀。
②アレー ハーカキムニービカーン スグトゥ、ジャーフェー ヤッサー(彼はでたらめなことばかり言うから、厄介だ)・儀。
ハーカタ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
歯形。
- 用例
- ゥンマガンカイ ティー クーラッティ、ハーカタ イッチョーン(孫に手を噛〔か〕まれて、歯形が入っている)・儀。
ハーガラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
枯れ葉。甘蔗の枯れ葉などに言う。
- 用例
- ハーガラー アチミティ、メースシェー マシ ヤサ(枯れ葉を集めて、燃やした方がいいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ファーガラ・ファーガラー。→カリバー。
ハーガラガッコー 楚辺
甘蔗の枯れ葉で屋根を葺いた学校。
- メモ
- 古堅尋常小学校の分校で現古堅小学校の前身。音1:ファーガラガッコー。音2:ファーガラヤーガッコー。
ハーガラムスル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
甘蔗の葉で編んだ筵〔むしろ〕。
- 用例
- ヒーサイネー、ハーガラムスル シチャンテーン、ドゥーヤ クヮイヌ グトゥル アタル(寒い時には、甘蔗の葉で編んだ筵を敷いても、体は凍るようだった)・儀。
- メモ
- 甘蔗の葉で編んだ筵で、寒い時にはその上に*トゥナミムスル(藺草で編んだ筵)を敷いて温かくした。
ハーガラヤー 楚辺
甘蔗の枯れ葉で屋根を葺いた家。
バーキ 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大湾,古堅,大木
①飲食関係。カゴ。②助数詞。~カゴ。
- 用例
- ①チューン、バーキヌ ミー ゥンム フティ チェーンドー(今日も、バーキいっぱいに芋を掘ってきてあるよ)・儀。
トゥヤーカラヨー、バーキ カミティ イユ ウイガ チュータンヨー(都屋からね、バーキを頭に載せて魚を売りに来よったよ)・湾。
②ゥンム ミバーキ フティ チャン(芋を3カゴ掘ってきた)・湾。ゥンム チュバーキ ワキティ トゥラチェーン(芋を1カゴ分けてくれた)・儀。
- メモ
- ①バーキは沖縄の代表的な竹製民具のひとつで、戦前の農村では欠くことのできないものであった。原料は*シマダキで、主に農産物の運搬に使用し、昭和中期まで各農村では、女性が頭上にバーキを載せている光景が至るところで見られた。②チュバーキ(1カゴ)、タバーキ(2カゴ)、ミバーキ(3カゴ)と数える。
バーキガミ 喜名,渡慶次,儀間
大食い。必要以上に大食いすること。加減を知らない食べ方。
- 用例
- イャーヤ サクン ワカラン、バーキガミ ッシ(お前は加減も分からない、大食いして)・儀。
- メモ
- 大きな深みのある*バーキに相当するぐらいに大食いをすること。
→アバラガミ。
ハーキサミヨー 大湾
あれまあ。ええっ。きゃあ。とても驚いた時や悲しい時、助けを必要とする時などに発する語。
- メモ
- →アキサミヨー。
ハーギシー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①歯ぎしり。②怒りや悔しさで歯をかみしめること。歯がゆいこと。
- 用例
- ①ワラビヌ ハーギシー シ、ニンラランタン(子どもが歯ぎしりして、寝れなかった)・儀。②ハーギシー スン(怒りで歯ぎしりする)・古。
ハーギシギシー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
①歯ぎしりする様。②怒りや悔しさで歯をかみしめる様。歯がゆい様。
- 用例
- ①ニントーイニ、アンスカナー ハーギシギシー スルヤー(寝ている時に、そんなにも歯ぎしりするなあ)・儀。②ハーギシギシー スッサー(怒りで歯がギシギシするよ)・座。
- メモ
- ②音1:ハーギチギチー。
ハーギチギチー 座喜味
歯ぎしりする様。怒りや悔しさで歯をかみしめる様。歯がゆい様。
- メモ
- 音1:ハーギシギシー。
バーキツクヤー 座喜味
カゴを作る人。
ハーク 儀間,長浜,宇座,瀬名波
①数詞。百。②100文。2厘。
- メモ
- ①音1:ヒャーク。
ハークイチー 大木
{ひゃくいち(百に一)}。よく嘘をつく人。いい加減で百にひとつしか本当のことを言わないような人。
- メモ
- 類:ヒャークニティーチー・ヒャークヌティーチ。
パークー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
一斗缶。
- 用例
- パークーンカイ シチタンユー コーティ クーワ(一斗缶に石油を買ってきなさい)・儀。
パークー 喜名,渡慶次,儀間
おしゃべりな人。
- 用例
- トゥナイヌ ハーメーヤ パークー ナティ、トゥーチ ムヌ ユリ アッチュサ(隣のおばあさんはおしゃべりで、いつも噂話をして歩くさ)・儀。
- メモ
- →アビヤー。
ハーグェー 宇座
農具。平鍬〔ひらぐわ〕。
- メモ
- 音2:ヒラグェー。
ハークガニー 高志保,長浜
お年玉。
- 用例
- ゥンマンカイ チュール ゥンマガンチャーヤ、ハークガニーディチ ヰーラシヨーヤー(そこにくる孫たちは、ハークガニーといってあげなさいよ)・民・浜。
ハークス 喜名,親志,渡慶次,儀間
{はくそ(歯糞)}。歯垢〔しこう〕。
- 用例
- ハークスヌ タックヮトーン(歯垢がついている)・儀。
バーグヮー 大湾,古堅,牧原
親族語彙。叔母。
- メモ
- →バー。
バーケー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
奪い合い。取り合い。
- 用例
- ウフッチュガ ワラビトゥ、クヮーシバーケー ソーン(大人が子どもと、お菓子の奪い合いをしている)・儀。
- メモ
- →ケートゥイバーケー。
ハーシシ 楚辺
歯肉。歯茎。
- 用例
- ハーヤミ ヒチ、ハーシシマディ ハリトーン(歯痛〔しつう〕で、歯茎まで腫れている)・楚。
- メモ
- 音1:ハシシ。
ハージャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
飲食関係。平たいザルで、四角形と丸い形のがある。

- 用例
- ナーヲゥティ ハージャーンカイ マーミ フースン(庭でハージャーに豆を干す)・儀。
- メモ
- 味噌を造るときに麹〔こうじ〕をねかせたり、豆類や切り干し大根などを広げて干す時などに使った。
ハーダーリー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いい加減。だらしない。
- 用例
- アヌ ヰキガー ハーダーリー ナティ、シカンサー(あの男性はいい加減で、好きじゃないなあ)・儀。
ハーダムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{はだもの(葉薪物)}。葉のついた薪〔たきぎ〕。
- 用例
- ハーダムン トゥイアチミティ、ヒー メースン(ハーダムンを取り集めて、火を燃やす)・儀。
- メモ
- 葉がついたままの小枝を薪として使った。
ハーダリー 座喜味
手ぶら。何も持っていない状態。
- 用例
- ハーダリール ヤンデー(手ぶらだよ)・座。ハーダリーシル チョーンドー(手ぶらで来ているよ〈手土産も持ってきてないよ〉)・座。
- メモ
- 音1:ハーラリー。→カラティ。
ハーチ 渡慶次,儀間,楚辺
鉢。大皿。平たくて口径が広く浅い器。

- 用例
- ゥンム ハーチヌミー イッテータシガ、ウビジ ネーン ナトーン(芋を大きな皿のいっぱい入れてあったが、あっという間になくなっている)・儀。
- メモ
- 類:ヒラバーチー。
バーチー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,古堅
親族語彙。叔母。
- 用例
- ワカサイネー、バーチーンカイ ユー タシキラッタン(若い頃は、叔母によく助けられた)・儀。
- メモ
- →バー。
バーチーグヮー 伊良皆,波平,都屋,渡慶次,儀間
親族語彙。叔母。
- メモ
- →バー。
ハーチグヮームッチャー 伊良皆
供え物の入った鉢を持つ役割の者。
バーチラー 大木
下品な女。あばずれ。
ハーッサ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- ハーッサ、アンシ ナンジワジャ ヤテール(はあ、あんなに難儀な仕事だったんだね)・儀。
- メモ
- →アーッサ。
ハーッサバヨー 楚辺
あれまあ。ええっ。きゃあ。とても驚いた時や悲しい時、助けを必要とする時などに発する語。
- メモ
- →アキサミヨー。
ハーッサビヨー 大湾
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- メモ
- →アーッサビヨー。
ハーッサヨー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- ハーッサヨー、ヲゥタティ ヰジチーブコー ネーン(もう、疲れて動きたくもない)・儀。
- メモ
- →アーッサ。
ハーッシ 伊良皆
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- メモ
- →アーッサ。
ハーッシャビヨー 大湾
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- メモ
- →アーッサビヨー。
ハーッシャヨー 楚辺,大湾
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- トゥメーイガンドー ヒチ、ハーッシャヨー(探しあぐねて、もう大変だ)・楚。
- メモ
- →アーッサ。
ハートゥヤー 座喜味,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,大湾
鳥名。鶏の一種。羽が多い大型の鶏。
- 用例
- ハートゥヤー ムッチ チャーイヨ、ウヌ リューヌ ミミンカイ イッテーヌ フージ(鶏を持ってきてよ、その龍の耳に入れたようだね)・民・宇。
- メモ
- 羽が小さい名古屋コーチンなどの卵を代わりに抱卵〔ほうらん〕させることもあった。※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その1)』「龍とにわとり」より。沖縄に伝承される民話に、龍の耳に入ったムカデを鶏が取ったという話がある。
ハートー 親志,座喜味,渡慶次,渡具知,大湾,古堅
ああもう。もう本当に。驚きあきれた時に発する語。
- 用例
- ハートー、アン ヤタン(ああもう、ああいうことだった)・親。ハートー、アンシェー ナランサ(ああもう、それではいけないよ)・儀。
- メモ
- →アートー。
ハーナー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
ああもう。思っているよりも大変そうだという時に発する語。
- 用例
- ハーナー、デージ(ああもう、大変)・湾。ハーナー、イカンケー シムタン(ああもう、行かなければよかった)・儀。
ハーナーナー 座喜味
ああもうもう。それはそれは。もう大変だという時に発する語。
- 用例
- ハーナーナー、アン ヤレー アマンケー イカンケー(それはそれは、そうならあそこには行くな)・座。
ハーヌ ミーハジミー 瀬名波
歯の生え始め。
ハーヌヤリー 古堅
歯痛。
- メモ
- 音2:ハーヤミー・ハーヤリー。
ハーバー 座喜味,長浜,大湾
端々。枝葉末節。本筋や中心からはずれたところ。
バーバー 親志,瀬名波,古堅,大木,比謝矼,長田
親族語彙。叔母。
- メモ
- →バー。
バーバー 儀間,渡慶次,喜名
火や風などの勢いが強い様。
- 用例
- ヒーバーバー(火が激しく燃えている様)・儀。カジバーバー(風が強く吹く様)・儀。
パーパー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,瀬名波
親族語彙。祖母。おばあさん。
- 用例
- パーパーンカイ クヮーシ ムッチ イチュン(おばあさんにお菓子を持って行く)・儀。
- メモ
- ハーメーよりも敬った言い方。→ハーメー。
パーパークーギ 座喜味
植物。イタチガヤ。直訳はお婆さんの陰毛の意味。
- メモ
- 高さ10~30㎝、枯れたような色で細く、すぐに抜くことができた。川端や崖などに生えていた。類:ハーメークーギー。
ハーバーハーバー 喜名,渡慶次,儀間
急かしている様。
- 用例
- ハーバーハーバー ヌー イスジョーガ(そんなに急かして何を急いでいるのか)・儀。
- メモ
- 英語のHurry up.に由来する。戦後に生まれた言葉。
パーパーフージョー 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
煙草入れ。携帯用の煙草入れ。
- 用例
- アマンカイ アヌ パーパーフージョー トゥッティ クーワ(あそこにある煙草入れを取ってきなさい)・儀。
- メモ
- 音2:ハーメーフージョー・フージョー・フジョー。
ハーバラン 喜名,親志
歯槽膿漏〔しそうのうろう〕。
- メモ
- *トゥブシ(松の根っこの油のしみたもの)を削って、それで突き刺して膿を出した。トゥブシはばい菌がつかないといわれていた。
バーハン(~バーハン) 楚辺
~たい。~したい。
- メモ
- 音1:~バハン。音2:~ブーハン・~ブサン。
ハーパンチュー 喜名,渡慶次,儀間
出っ歯。
- 用例
- ヤナ ハーパンチューヤ(嫌な、出っ歯め)・儀。
- メモ
- 類:メーバー。
ハーヒャー 渡慶次,儀間,大湾
えっ。へえ。意外なことに驚いたり、感心したり、疑ったりした時に発する語。
- 用例
- ハーヒャー、ヒンギティ ヲゥラン バーイ(えっ、逃げていない〈逃げてしまった〉のか)・儀。
- メモ
- 音2:ハーヤー・ハイヤー。
ハーフーバカ 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
破風墓〔はふばか〕。
- メモ
- 破風墓とは、沖縄特有の墓の形式のひとつで、屋根が破風形となっているものである。
ハーフーブキ 楚辺
破風葺き。建築様式のひとつ。
- メモ
- 屋根の最頂部から下方に向かって、2つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした家屋。音2:ファーフーブチ。
ハーフジ 長浜,楚辺
親族語彙。祖父母。
- メモ
- 音1:ファーフジ。
ハーフジユー 楚辺
祖父母の代。祖父母のいた時代のこと。
- メモ
- 音1:ファーフジユー。
ハープチナイ 長浜
歯を食いしばっても我慢できないほど憤〔いきどお〕る様。
- 用例
- ヰキガ ヤレー、ハープチナイ ソーティン ニジリワル ヤンドー(男だったら、歯を食いしばってでも耐えるものだよ)・浜。
- メモ
- 類:ハープチプチー。
ハープチプチー ①喜名,儀間②伊良皆,長浜
①冷たいものが歯にしみる様。②歯を食いしばっても我慢できないほど憤る様。
- 用例
- ①ヒジュルムン カミーネー ハープチプチー スン(冷たいものを食べると歯にしみる)・儀。
- メモ
- ②→ハープチナイ。
ハーベール 親志,都屋,大木,比謝矼,牧原,長田
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。
- メモ
- 音1:ハーベールー・ハベール・ハベル・ハベルー。
ハーベールー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。

- 用例
- ハーベールーニ ナティ チールンサー、ヰナグヌウヤトゥ ウムリヨー(蝶になってきたら、女親と思いなさいよ)・民・古。
ニンジジャーンカイ ハーベールーヌ イッチョーン(寝間に蛾が入っている)・儀。
- メモ
- →音1:ハーベール。
ハーマ 座喜味,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,大木,瀬名波
浜。
- 用例
- ハーマンカイ ウリティ、ンナ ヒルイン(浜に下りて、貝を拾う)・儀。
ハーマアシビ 渡慶次,儀間,楚辺
浜遊び。農作業を終えた後に若い男女が浜で遊ぶこと。
- 用例
- ワッタン ワカサイネー、ユー ハーマアシビ スタン(私たちも若い頃は、よく浜遊びをしよった)・儀。
ハーマイリキ 楚辺
{はまいれき(浜炒れき)}。料理。豚を屠殺した後の肉を浜で洗い、浜に簡単な竈を据えて脂身や肉の切れ端などを炒めたもの。

- 用例
- ウヮー クルチ アトー、ハーマンジ カマ チュクティ ハーマイリキ スタン(豚を潰した後は、浜でカマドを作ってハーマイリキをしよった)・民・楚。
ハーマイリキメー 楚辺
{はまいれきまい(浜炒れき米)}。料理。浜で炒めた豚肉を入れて作ったお粥。
- 用例
- ハーマイリキメーディチ、マタ ウケー タチ(ハーマイリキメーといって、またお粥を炊いて)・民・楚。
ハーマジー 楚辺
浜地。
ハーマジューコー 楚辺
{はまぜうかう(浜焼香)}。海難事故や旅先で亡くなった人を、浜辺から遙拝〔ようはい〕すること。
- 用例
- アッピー ハーマジューコー ウサギーン(兄のハーマジューコーを供える〈おこなう〉)・楚。
- メモ
- →ウミジューコー。
ハーマヤー 楚辺
{はまや(浜屋)}。浜番。字からの依頼で浜の番をする人。
- 用例
- ハーマヤーヌ チャーチャーヤ、ガンヂュー ヒチョーガヤー(浜番のお父さんは、元気にしているかな)・楚。
- メモ
- →ウミバン。
ハーメー 伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,古堅,比謝矼
親族語彙。祖母。おばあさん。
- 用例
- シバイ ミーガ、ハーメー ソーティ イキワル ヤッサー(芝居を観に、おばあさんを連れて行かなくちゃ)・儀。
- メモ
- 類:オバー・パーパー・パッパー・ハンシー・ヰナグハーフジ・ヰナグファーフジ・ンメー・ゥンメー・ゥンーメー。
ハーメークーギー 親志,大湾
植物。イタチガヤ。
- メモ
- →パーパークーギ。
ハーメーフージョー 楚辺
煙草入れ。携帯用の煙草入れ。
- 用例
- ワッター ゥンメーヤ、チャー ハーメーフージョー ヒサギトータン(私のおじいさんは、いつも煙草入れを下げていた)・楚。
- メモ
- →パーパーフージョー。
ハーモー 喜名,座喜味,伊良皆,儀間,古堅
歯が欠けている人。歯がない状態。
- 用例
- メーバ ヌジャレー、ハーモー ナトーン(前歯を抜いたら、ハーモーになっている)・儀。
ハーヤ 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間
柱。
- 用例
- ウヌ ハーヤヌ キジェー、ターガ チキテーガ(その柱の傷は、誰がつけたのか)・儀。
- メモ
- →ハーイ。
ハーヤー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間、古堅
歯医者。歯科医院。
- 用例
- ハーヌ ヤリ、ハーヤーカイル ゥンヂ チャンレー(歯が痛くて、歯医者に行ってきたんだよ)・儀。
ハーヤー 比謝,古堅
えっ。へえ。意外なことに驚いたり、感心したり、疑ったりした時に発する語。
- 用例
- ハーヤー、ナイガヤーリチ、ンナ アタマ ヒニトーンバー(えっ、できるかなって、みんな頭をひねっているわけ)・民・比。
- メモ
- →ハーヒャー。
ハーヤシェー 喜名,渡慶次,儀間
植物。葉野菜。菜っ葉。葉野菜類の総称。
- 用例
- ハーヤシェー イッティ シル ワカスン(葉野菜を入れて汁を作る)・儀。
- メモ
- →ウジュル。
ハーヤミー 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,古堅
歯痛。
- 用例
- ハーヤミー シ フシガラングトゥ、ハーヤーンカイ ゥンジ クーヒー(歯が痛くてたまらないから、歯医者に行ってこようね)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば2 おばあが語る どぅーよーじょー』より。→ハーヌヤリー。
ハーヤリー 比謝矼
歯痛。
- 用例
- ハーヤリー ソーン(歯痛している〈歯が痛い〉)・矼。
- メモ
- →ハーヌヤリー。
パーラー 座喜味、喜名、渡慶次、儀間
下痢。水のような便が勢いよく出ること。
- 用例
- チヌーカラ パーラー ッシ、ナーマ ノーランサー(昨日から下痢をして、まだ治らないなあ)・儀。
- メモ
- →クスタリー。
パーラークスマヤー 伊良皆
下痢。
- メモ
- →クスタリー。
パーラーメンナ 瀬名波
植物。ルリハコベ。
- メモ
- 魚を取る毒として、ルリハコベを突いて潮だまりに入れ、浮いてきた魚をとった。
→アラミンナー。
パーラナイ 喜名,渡慶次,儀間
勢いよく。一目散に。
- 用例
- ヌーンカイル ウヮーットーラー、パーラナイ ヒンギティ ハイタン(何に追われているのか、一目散に逃げて行きよった)・儀。
- メモ
- →イッサンハーエー。
ハーラリー 座喜味
手ぶら。何も持っていない状態。
- メモ
- 音1:ハーダリー。→カラティ。
パーランクー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
①片面だけに牛皮を張った小太鼓。②子どもの遊び。降雨後、土をこねて平皿を作り地面に投げつけてパーンとかポンと音を立てる遊び。
- 用例
- ①ウスメーガ パーランクー チュクティ トゥラスサ(おじいさんがパーランクーを作ってやるよ)・儀。
- メモ
- ②類:ボントゥシェー。
ハーリー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
行事。爬竜船〔はりゅうせん〕競漕。航海安全や豊漁を祈願し、*サバニでおこなう競漕。
- 用例
- ヤガティ チユン アキティ、ハーリーン ハジマインドー(やがて梅雨も明けて、ハーリーも始まるよ)・儀。
- メモ
- 宇座では海上安全と豊漁祈願をしていたが、昭和10年以後途絶えた。楚辺では大正の末頃に一度おこなわれた。都屋では昭和7、8年頃、専業漁師を中心に産業組合が結成され、旧5月4日に御願をした後、字内だけでハーリーをおこなっていた。復帰後は村主催のハーリー大会がおこなわれている。類:ユッカヌヒー。
ハイイカイン 楚辺
ばったり出会う。出会う。出くわす。
- 用例
- クンドー チョンジョンウフスー ハイイカタル バー(今度は仲順大主に出会ったわけだ)・民・楚。
- メモ
- 音1:ハイイチャイン。類:ハッカカイン・ハッチャカイン。
ハイイチャイン 喜名,親志,座喜味,高志保,渡慶次,儀間
ばったり出会う。出会う。
- 用例
- ヤマカラ ウリティ ッチ ハイイチャイネー スグ クヮーリーシェー(山から降りてきて出会ったら、直ぐに喰われるさあね)・民・高。ドゥシトゥ ハイイチャティ ネーン(友達とばったり出会ってしまった)・儀。
- メモ
- →音1:ハイイカイン。
ハイウスイン 高志保
抱き込む。
- 用例
- モーアシビ スン トゥクルカラ ハイウスティ、オクサノー ワーチンカイ ヒックヮーサーイ(モーアシビをしている所から抱き込んで、奥さんは脇にはさみ抱えて〈連れ去った〉)・民・高。
ハイカカイン 比謝矼
さしかかる。
- 用例
- タコーヤマ ハイカカタグトゥ(多幸山にさしかかったから)・民・矼。
ハイカラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ハイカラ。おしゃれ。
- 用例
- ハイカラーネーネー、チュラスガイ シ マーカイガヤー(ハイカラな姉さんよ、おしゃれしてどこに行くのかねえ)・儀。
歌:ニーシェーグヮー ハイカラーヤ ワキガミトゥ キンバ、アバグヮ ハイカラーヤ サラシバカマ(〈若い〉青年のおしゃれは分け髪と金歯、姉さん〈若い女性〉のおしゃれは洗いたての下着)・楚。
ハイグスイ 村史
貼り薬。湿布薬。
ハイクヮースン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
通り越す。通り過ぎる。
- 用例
- ユンタク スンディチ ハイクヮーチ ネーラン(おしゃべりをしていて通り越してしまった)・儀。
アイヒャー、ハイクヮーチャシェー(あれまあ、通り過ぎてしまったさ)・儀。過:ハイクヮーチャン(通り越した)継:ハイクヮーチョーン(通り越している)・儀。
ハイケーイン 喜名,渡慶次,儀間
張り替える。
- 用例
- アカイン フルク ナトーグトゥ、ハイケーイン(障子も古くなっているから、張り替える)・儀。
否:ハイケーラン(張り替えない)希:ハイケーイブサン(張り替えたい)過:ハイケータン(張り替えた)継:ハイケートーン(張り替えている)・儀。
ハイケーニーケー 喜名,渡慶次,儀間
何度も行き来する様。
- 用例
- ハイケーニーケー ソータル フージ ヤシガ、ヌー ユージュ ヤタガヤー(何度も行き来していたようだが、何の用事だったのかなあ)・儀。
- メモ
- →アッケーヒッケー。
ハイサーリー 楚辺
こんにちは。あいさつの言葉。
- 用例
- ハイサーリー、ターガラ ヲゥイビガヤー(こんにちは、誰かいますか)・楚。
- メモ
- 音2:ハイサイ。
ハイサイ 渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
こんにちは。あいさつの言葉。
- 用例
- ハイサイ、マーンカイ メンシェーガ(こんにちは、どこへいらっしゃるの)・儀。
- メモ
- 読谷では男女とも「ハイサイ」と言っていた。→ハイサーリー。
ハイタックヮスン 渡慶次,儀間
必要以上に張りつける。
- 用例
- ヌーヤークィーヤー カンゲーランヨークー、ハイタックヮーチェーサ(何やかや考えずに、張りつけてあるさ)・儀。
否:ハイタックヮサン(張りつけない)希:ハイタックヮシーブサン(張りつけたい)過:ハイタックヮチャン(張りつけた)継:ハイタックヮーチョーン(張りつけている)・儀。
ハイドードー 座喜味
子どもの遊び。肩車。

- メモ
- →ウマドードー。
ハイノースン 喜名,渡慶次,儀間
張り直す。
- 用例
- アンシェー トゥーランリーグトゥ、ナー チュケーン ハイノースン(それではいけないというから、もう1回張り直す)・儀。
ハイバンユー 高志保
{はいばんよ(廃藩世)}。廃藩の頃。
ハイビョー 瀬名波,古堅
肺病。主として肺結核。
ハイミグイン 渡慶次,儀間,楚辺
立ち寄る。
- 用例
- チャー ソーガヤーディチ、ウヤヌヤーンカイ メーナチ ハイミグイン(どうしているのかなあと、実家に毎日立ち寄る)・儀。
- メモ
- →トゥンミグイン。
ハイミングヮスン 喜名,渡慶次,儀間
張り巡らす。
- 用例
- ゥンマカラ アママディ ハイミングヮスン(そこからあそこまで張り巡らす)・儀。
否:ハイミングヮサン(張り巡らせない)希:ハイミングヮシーブサン(張り巡らせたい)過:ハイミングヮチャン(張り巡らせた)継:ハイミングヮチョーン(張り巡らせている)・儀。
ハイヤー 座喜味
えっ。へえ。意外なことに驚いたり、感心したり、疑ったりした時に発する語。
- メモ
- →ハーヒャー。
ハイヤンジュン 喜名,渡慶次,儀間
張り損ねる。
- 用例
- チュガ スシ ンジャガーチー サンネー、アカイ ハイヤンジュンドー(人がするのを見ながらしないと、障子を張り損ねるよ)・儀。
ハイヨー 渡慶次,儀間,楚辺
あれ。ええっ。ちょっと待てよ。
- 用例
- ハイヨー、アネー アランタルムン バッペーティ ネーンサ(ちょっと待てよ、そうするつもりじゃなかったのに間違ってしまったさ)・儀。
- メモ
- →アイヨー。
ハイン 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
①行く。去って行く。走る。②(汗や血が)流れる。③(~て)いく。
- 用例
- ①ヤーカイ ハチェール バー(家に帰ったわけさ)・木。イッチ ハイタン(入って行きよった)・高。
イスジョーラー、イャーヤ ヘーク サチ ハレー(急いでいるなら、お前は早く先に行きなさい)・儀。
過:ハイタン(行きよった)継:ハチョーン(行っている)・儀。②アシ ハトーン(汗をかいている)・古。
③ヘーゥンマラー ヤティン、アトー ンナトゥ ウーティ ハイサ(早生まれでも、後は皆についていくよ)・儀。ワラべー、ウヤー ヲゥランティン フル イーティ ハイン(子どもは、親はいなくても育っていく)・儀。ガッコー ウワイネー、ンナ ヤーカイ ケーティ ハイン(学校が終わると、皆家に帰って行く)・儀。
ハイン 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,大湾,古堅,大木
①張る。貼る。②開ける。③あらわにする。むき出しにする。
- 用例
- ①ジー カチ、ハーヤンカイ ハイン(字を書いて、柱に貼る)・儀。
否:ハラン(貼らない)希:ハイブサン(貼りたい)過:ハタン(貼った)継:ハトーン(貼っている)・儀。
②チン ハトーティ(着物をはだけて)・具。
③アネッ、チビ ハイネー ヤーチュー スンドー(ほら、お尻をむき出しにしたらお灸をすえるよ)・儀。
- メモ
- ①対:ハガスン(剥がす)。
ハイゥンマ 喜名,渡慶次,儀間
走り馬。よく走る馬。駿馬〔しゅんめ〕。
- 用例
- トゥシヌ ハイシェー、ハイゥンマヌ ハインネール アル(年が過ぎるのは、足の早い馬が駆け抜けるようだ)・儀。
ハウイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,長田
羽織。
- 用例
- スージンカイ ハウイ チチ イチュン(お祝いに羽織を着て行く)・儀。
ハカ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
墓。
- 用例
- ナー ウヌ チュガー、ハカー アキブーハーネーラン(もうその人がは、墓は開けたくない)・民・楚。
- メモ
- 墓に指を指してしまったら、指をくわえて片足跳びで7回まわらないといけないといわれた。
→シンジュ。
ハガー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
禿〔は〕げている人。
- 用例
- ワカサヌムンヌ、キー ヌギティ ハガー ナトーン(若いのに、毛が抜けて禿げになっている)・儀。
- メモ
- 音2:ハギー。類:ハギヤー。
ハガー 楚辺
配る人。配達人。
- 用例
- ムラジュー クバイグトゥ ハガーヤ ウーハシェー マシ(村中に配るから、配る人は多い方がいい)・楚。
- メモ
- 音2:ハジャー。
ハカームシ 伊良皆
昆虫。シャクトリムシ。
- メモ
- 音2:ハカヤームシ。
ハカイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
秤。
- 用例
- ハカイッシ ハカティカラ ワキーサ(秤で量ってから分けるよ)・儀。
ハカイヌミー 喜名,儀間
秤目。
- 用例
- ハカイヌミー バッペーイネー アトッシ デージ ナインドー(秤目を間違えたら後で大変〈なこと〉になるよ)・儀。
ハカイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
計る。測る。量る。
- 用例
- ナマ、ジカン ハカトーン(今、時間を計っている)・儀。ミチヌ ナギ ハカイン(道の長さを測る)・儀。否:ハカラン(はからない)希:ハカイブサン(はかりたい)過:ハカタン(はかった)継:ハカトーン(はかっている)・儀。
ハカグチ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
端緒〔たんしょ〕。糸口。畑の鍬入れ。仕事などの始め。
- 用例
- ハル ワキーグトゥ、ハカグチ アキティ ヤシェーン イーリワ(畑を分けてあげるから、畑の鍬〔くわ〕入れをして野菜も植えなさい)・儀。
ハカグヮーチュクエー 村史
子どもの遊び。墓作りごっこ遊び。
- メモ
- マッチ箱を棺にして死んだ蛙やバッタを入れて葬式ごっこをした。墓は盛り上がった所に横穴を掘って作った。屋敷内でやると怒られるので、山や畑でやった。
ハカジー 渡慶次,儀間
墓地。墓敷地。
- 用例
- ハカジーヤ、コーティ ウッチェーンナー(墓地は、買っておいてあるね)・儀。
- メモ
- 音2:ハカシチ。
ハカジェーク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
墓大工。
- 用例
- アヒーヤ ハカジェーク シ、ムンクェージク ソーン(兄は墓大工をして、生計を立てている)・儀。
ハカシチ 喜名,渡具知
墓敷地。墓地。
- メモ
- →ハカジー。
ハカスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
吐かせる。抜く。
- 用例
- ミジンカイ チキティ アク ハカスン(水に浸してあくを抜く)・儀。
ハカスン 喜名,渡慶次,儀間
弁償させる。
- 用例
- ウリンデー ネーン ナシーネー、ハカスンドー(それなんかをなくしたら、弁償させるよ)・儀。
否:ハカサン(弁償させない)希:ハカシーブサン(弁償させたい)過:ハカチャン(弁償させた)継:ハカチョーン(弁償させている)・儀。
ハガスン 喜名,渡慶次,儀間
剥〔は〕がす。
- 用例
- ハーヤンカイ ハテーヌ カビ ハガスン(柱に張ってある紙を剥がす)・儀。
否:ハガサン(剥がさない)希:ハガシーブサン(剥がしたい)過:ハガチャン(剥がした)継:ハガチョーン(剥がしている)・儀。
- メモ
- 対:ハイン(張る)。
ハカドゥイン 喜名,渡慶次,儀間
捗〔はかど〕る。
- 用例
- タイミッチャイシ ヤレー、シクチン ハカドゥイン(2、3人でなら、仕事も捗る)・儀。
否:ハカドゥラン(捗らない)過:ハカドゥタン(捗った)継:ハカドゥトーン(捗っている)・儀。
- メモ
- 類:ハバクン・ハバチュン。
ハガナー 座喜味,楚辺,古堅,大木
切れ者。器用な者。働き者。
- 用例
- ハガナー ナティ、ヌー ヤティン ノーチ トゥラスン(器用な人で、何でも直してくれる)・儀。
- メモ
- 音1:ハガニー。音2:ハガニムン。
パカナイ 古堅
何度も続けてものを叩いたり、殴ったりする様。続けてどんどんやる様。
ハガナハン 楚辺
物足りない。不足である。
- 用例
- ウッサグヮー ムッチ ゥンヂェー、ハガナハンレー(たったそれだけ持って行っては、物足りないよ)・楚。
ハガニ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
鋼〔はがね〕。刃物の刃の部分。
- 用例
- ハガニヌ ヲゥーリティ、チカーラン ナトーン(刃が折れて、使えなくなっている)・儀。
- メモ
- 鍬〔くわ〕の具合が悪くなると、鍛冶屋で鋼を継ぎ足してもらった。
ハガニー 喜名,渡慶次,儀間
切れ者。器用な者。働き者。
- 用例
- ワッター ユメー、イッペー ハガニーグヮー ヤン(私の嫁は、とても働き者だ)・儀。
- メモ
- →音1:ハガナー。
ハガニサッスー 渡具知
切れ者で口達者なこと。
- 用例
- ヰナグヌ ドゥク ハガニサッスー ナヤーニ(女があまりにも切れ者で口達者になって)・民・具。
ハガニムン 大湾
切れ者。器用な者。働き者。
- 用例
- ハガニムン ナティヨー(頭が切れてね)・湾。
- メモ
- →ハガナー。
ハカヌジョー 村史
墓の部分名称。墓の門。
ハカヌスーギ 楚辺
{はかのしうぎ(墓の祝儀)}。墓の新築祝い。
- 用例
- ハカヌスーゲー、ヤーヌスーギトゥ ユヌグトゥ マギーロー(墓の祝いは、新築祝いと同じように大きい〈盛大だ〉よ)・楚。
- メモ
- 音1:ハカヌスージ。
ハカヌスージ 喜名,渡慶次,儀間
{はかのしうぎ(墓の祝儀)}。墓の新築祝い。
- 用例
- ハカヌスージネー、ハカヌ ナカヲゥティン サンシン ヒチ モーイン スンドー(墓の祝いには、墓の中でも三線を弾いて踊りもするよ)・儀。
- メモ
- 墓の祝いは墓の中や、墓庭で三線を弾いて踊り、嘉例をつけ、墓前には供物を供えておこなう。また、墓の年忌祝いは一年忌祝い、三年忌祝い、七年忌祝い、十三年忌祝い、二十五年忌祝い、三十三年忌祝いがあるが、その間に死者が出ると年忌祝いはおこなわない。それで三年忌祝いに三十三年忌祝いまで済ませるところが多いという。※写真はハカヌスージに墓庭で踊っている様子(儀間)。音1:ハカヌスーギ。
ハカヌナー 渡慶次,儀間,長浜
墓の部分名称。墓庭。
- 用例
- ハカヌナーヲゥテイ ジューバコー ヒラチュサ(墓庭で重箱は開くさ)・儀。
- メモ
- 音2:ハカヌメー。
ハカヌメー 楚辺
{はかのまへ(墓の前)}。墓庭。
- 用例
- シーミーネー ハカヌメーヲゥティ ジューバク ヒラクン(清明祭には墓前で重箱を開く)・楚。
- メモ
- →ハカヌナー。
ハカバーン 高志保,渡具知,大湾
墓の番。
- メモ
- 渡具知では死者の着ている着物を盗まれないようにと、死後3日ほど親戚の人が夜通し番をした。
ハカブシン 渡慶次,儀間,楚辺
墓普請。
- 用例
- ニッター ハカブシノー イチカラ ハジマイビーガ(あなたたちの墓普請はいつから始まるんですか)・儀。
ハカマ 古堅
{はかま(袴)}。和装の袴とは異なり、幅の広いズボン形の下着。女性は下着、男性は乗馬用として用いた。
- メモ
- →カカン。
ハガマ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
羽釜。

- 用例
- チカイヂューサヌ、ハガマー アナ アチョーン(使いすぎて、羽釜は穴が開いている)・儀。
ハカメー 高志保,渡慶次,儀間,渡具知
墓参り。
- 用例
- ウヤヌ ハカメー(親の墓参り)・具。ヤーニンジュッシ ハカメーカイ イチュン(家族で墓参りに行く)・儀。
ハカヤームシ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
昆虫。シャクトリムシ。
- 用例
- チヌンカイ ハカヤームシヌ シガトーン(着物に尺取り虫がついている)・儀。
ハカヤームシガ イッケン ハカイーネー、ジャーフェードー(ハカヤームシが〈体について〉一間計ったら、大変だよ)・湾。
- メモ
- シャクトリムシに体を計られると、大変なことになるよという俗説があった。→ハカームシ。
ハカレー 渡具知
計らい。計画。処置。
- 用例
- ヰーハカレーヌ アン(良い計画がある)・民・具。
ハカレーグトゥ 高志保
はかりごと。悪巧み。計略。
- 用例
- ハカレーグトゥ サーイ、シージャー イーゥンジャチ ヤラチェール バーヨー(悪巧みをして、兄さんを追い出して行かしたわけよ)・民・高。
ハギー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅
禿〔は〕げている人。
- 用例
- ワッター タンメーヤ、ハギータンメーディチ アジャナ チキラットータン(私たちのおじいさんは、ハギータンメーとあだ名をつけられていた)・儀。
- メモ
- →ハガー。
ハギーダックイ 座喜味
禿の血筋。
ハギーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①禿げる。②剥〔む〕ける。③色あせる。
- 用例
- ①ヤーヌ ウチヲゥティ ボーシ カンジーネー、チブルヌ ハギーンドー(家の中で帽子を被〔かぶ〕ると、頭が禿げるよ)・儀。
チブルヌ キーヌ ハギトーン(頭の毛が禿げている)・慶。②ティーヌ カーガ ハギトーン(手の皮が剥けている)・儀。
③ウヌ チノー イル ハギティ、チュヌ ヤーンカイヤ チチェー イカランサ(その着物は色あせて、人の家には着ていけないよ)・儀。
否:ハギラン(はげない)過:ハギタン(はげた)継:ハギトーン(はげている)・儀。
バキーン 喜名,渡慶次,儀間,大木
化ける。
- 用例
- アカマターガ チュラヰキガンカイ バキヤーナカイ(アカマタが美男子に化けて)・民・木。
マヤー ナガカライ シーネー バキーンリンドー(猫を長く飼うと化けるそうだよ)・儀。否:バキラン(化けない)過:バキタン(化けた)継:バキトーン(化けている)・儀。
ハギジー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,大湾,古堅
禿げ地。荒地。
- 用例
- ヤマヌミーヌ ハロー ハギジー ナティ、ヌーン イーララン(山の中の畑は荒れ地で、何も植えられない)・儀。
ハギジャビヨー 伊良皆
ああもう。あれまあ。しまった。びっくりした時、何かし損ねた時、予想に反した時などに発する語。また驚いた時や助けを必要とする時に発する叫び。
- メモ
- →アギジャビヨイ。
ハギチブラー 喜名,渡慶次,儀間
坊主刈り。丸刈り。
- 用例
- ハギチブラー サレー、サージャートゥ ナトーン(丸刈りにしたら、すっきりした)・儀。
ハギナー 渡慶次,儀間,楚辺
平等に配ること。
- 用例
- ムットゥンカイ ハギナー スンディチ、デージ ヤサ(全員に平等に配るって、大変だ)・儀。
バキムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
化け物。お化け。
- 用例
- アネアネ、ユル ナチーネー バキムンヌ ゥンジティ チューンドー(ほらほら、夜泣くとお化けが出て来るよ)・儀。
ハギモー 親志
禿げ野原。
ハギヤー 座喜味
禿げている人。
- メモ
- →ハガー。
ハク 喜名,座喜味,儀間、渡慶次
①箱。②助数詞。~箱。
- 用例
- ①ハクヌ ナカンカイ イェンチュヌ イッチョーン(箱の中に鼠〔ねずみ〕が入っている)・儀。②タハコー ムッチ イカンネー、マニアーランドー(2箱は持って行かないと、間に合わないよ)・儀。
- メモ
- ②チュハク(1箱)、タハク(2箱)、ミハク(3箱)と数える。
ハクゴーイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
箱買い。品物を箱ごと買うこと。
- 用例
- ンカシェー、ソーミン ハクゴーイ スタン(昔は、素麺を箱買いしよった)・儀。
バクジマ 村史
サザエの蓋〔ふた〕。
バクジマクヮーエー 村史
子どもの遊び。サザエの蓋を賭ける遊び。
- メモ
- 地面にお碗大の穴を掘り、小石を集めて穴の前に置き、サザエのふたを転がして小石に当て、穴に落とすのを競った。
ハクソー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
百姓。農民。
- 用例
- ハクソーン ヲゥグトゥル、ワッター シクチアッチャーン ムノー カマリンドー(農業をする人もいるから、私たち勤め人もご飯が食べられるんだよ)・儀。
ハグチ 楚辺
歯茎。歯並び。
- 用例
- ミヤラビンチャーヌ、ワライハグチヌ チュラハヨー(若い娘たちが、笑った時の歯並びの美しいこと)・楚。
- メモ
- →クチビル。
ハクヂミ 喜名,渡慶次,儀間
箱詰め。
- 用例
- ニムチェー ハクヂミ ッシ ウカットーン(荷物は箱詰めにして置かれている)・儀。
バクチャーガマ 渡具知
渡具知にある洞窟名。*チャンクルーで博打〔ばくち〕をして遊んだ。
パクナイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
パクッと食いつく様。躊躇〔ちゅうちょ〕なく食べる様。ためらうことなく食いつく様。
- 用例
- ユカイ ヤーサル アタラー、パクナイ カロータン(よっぽどお腹がすいていたのか、ためらうことなく食いついていた)・儀。
ハクヌジ 古堅
{はこぬぎ(箱抜ぎ)}。赤飯を箱につめて抜いたもの。
- メモ
- 米寿祝に斗掻きと箱抜きにした赤飯を土産として客に持たせた。
ハクヌメー 楚辺
毎日のように。
- 用例
- コーリガシーガ ハクヌメー ジン イミーガ チューン(高利貸しが毎日のようにお金を請求しに来る)・楚。
ワンネー アリカラ ジン カトーシガ、ナマ ヤーネー ジノー ネーンシガ、ハクヌメー イミーガ チャーギンレー(私は彼から金を借りているが、今家には金はないのに、毎日のように催促しに来よるよ)・楚。
パクパク 喜名,渡慶次,儀間
口を開け閉〔し〕めしている様。口をパクパクしている様。
- 用例
- クチ パクパク ソーシガ、ヌール イチョーラー ワカラン(口をパクパク動かしているが、何を言っているか分からない)・儀。
バクヨー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
博労〔ばくろう〕。家畜の売買をする人。
- 用例
- ンカシェー、ウヮーバクヨー ウシバクヨーディチ マンドータン(昔は、豚博労や牛博労がたくさんいた)・儀。
ハクラン 儀間,楚辺,古堅
霍乱〔かくらん〕。コレラによる下痢や嘔吐〔おうと〕。
- 用例
- ハクランヌ ヘートーグトゥ、キー チキリヨー(コレラが流行っているから、気をつけなさいよ)・楚。
- メモ
- 民間療法では、臍〔へそ〕の周りに灸をする(古堅)、乾燥させたセンブリを煎〔せん〕じて飲む(楚辺)、*ンジャナバーの青汁を飲むか絶食。山羊〔やぎ〕を食す(楚辺)、*コーレーグースーを入れた素麺を食す(古堅・儀間)などがあった。音2:ハクランソーカン。
ハクランソーカン 楚辺
コレラによる下痢や嘔吐〔おうと〕。
- 用例
- ハクランソーカン ナティ、ヤーカラン ゥンジラランサ(下痢や嘔吐で、家からも出られないさ)・楚。
- メモ
- →ハクラン。
ハクルー 渡慶次,儀間、瀬名波
二十四節気のひとつ。白露〔はくろ〕。
ハクン 楚辺
①掛ける。身につける。②履く。③弁償する。
- 用例
- ①クビカジャイ クビンカイ ハクン(首飾りを首に掛ける)・楚。②サバ ハクン(草履を履く)・楚。
否:ハカン(はかない)希:ハキブーハン(はきたい)過:ハチャン(はいた)継:ハチョーン(はいている)・楚。
- メモ
- ③音1:ハチュン。②→クムン。
ハクン 楚辺
吐く。もどす。
- 用例
- サキ ヌミヂューハヌ ハクン(酒を飲み過ぎて吐く)・楚。
- メモ
- 音1:ハチュン。
ハグン 楚辺
配る。
- 用例
- イユ チャッサン トゥティ チェーグトゥ、ケートゥナインカイ ハグン(魚をたくさん取ってきたから、隣近所に配る)・楚。
否:ハガン(配らない)希:ハキブーハン(配りたい)過:ハジャン(配った)継:ハジョーン(配っている)・楚。
- メモ
- →クバイン。
ハグン 楚辺
剥〔は〕ぐ。
- 用例
- ユー カキティ カー ハガーニ(湯をかけて皮を剥いで)・民・楚。
- メモ
- 音2:ハジュン。
ハグン 楚辺
(板などを)接〔は〕ぐ。つぎ合わせる。(船を)造る。
- 用例
- ハーマヲゥティ フニ ハグタンディ(浜で船を造っていたって)・民・楚。
バケチャー 喜名,渡慶次,儀間
バケツ。
- 用例
- バケチャーヌ ミー、ミジ クリ クーワ(バケツのいっぱい、水を汲んできなさい)・儀。
ハゴーウミー 大木
くすぐったがりや。
- メモ
- 音1:ハゴーミー。
ハゴーギー 大木
植物。サルスベリ。百日紅。
ハゴーサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,比謝,大湾
汚い。
- 用例
- グミ ゥンマンカイ ウチョーチーネー ハゴーサンドー(ゴミをそこに置いていたら汚いよ)・儀。ハゴーサヌ アマリニ、トゥマラサンテール バー(汚くてあまりに、泊まらさなかったわけ)・民・比。
- メモ
- 音1:ハゴーハン。類:ビナサン・ビナハン。
ハゴーハン 楚辺
汚い。
- 用例
- ヤーヌ ジコー ハゴーハン(家がとても汚い)・楚。
- メモ
- →音1:ハゴーサン。
ハゴーミー 渡慶次,儀間,楚辺
きれい好き。少しでも汚れているのを嫌がること。
- 用例
- ルク ハゴーミー ナティン、ヤッケー ヤサ(余りにもきれい好きになっても、厄介だ)・儀。
ハゴーミー 渡慶次,儀間、古堅
くすぐったがりや。
- 用例
- ハゴーミー ナティ、サーイン ナランサ(くすぐったがりやで、触ることもできないさ)・儀。
- メモ
- 音1:ハゴーウミー。
ハゴームン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
汚い奴。汚いもの。厄介者。
- 用例
- アレー チュヌ ムヌン トゥラトゥラ シ、ミッタ ハゴームン ヤッサー(あいつは人の物も取ろう取ろうして〈取りたがって〉、ほんとに汚い奴だ)・儀。
- メモ
- →カテーナムン。
ハゴーリーッチュ 喜名,渡慶次,儀間
汚い奴。厄介者。
- 用例
- アリ サク ハゴーリーッチョー ヲゥラン(彼ほど汚い奴はいない)・儀。
- メモ
- →カテーナムン。
ハゴーリムン 伊良皆
大げさな人。
バサ 渡慶次,儀間,瀬名波,渡具知,古堅,大木,渡具知
①馬車。②助数詞。~台。
- 用例
- ①イクサユーニ ヤンバルンカイ ヒナン スンディチ、バサ カキティ ゥンヂャン(戦世に山原に避難しようと、馬車で行った)・儀。②ウッサ ヤレー チュバサンカイ ヌインテー(それだけなら馬車1台に載るでしょう)・儀。
- メモ
- ①音1:バシャ。②馬車を数える助数詞。チュバサ(馬車1台)、タバサ(馬車2台)、ミバサ(馬車3台)と数える。
バサー 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,牧原
芭蕉〔ばしょう〕。芭蕉布。芭蕉の布や着物にも言う。
- 用例
- ンカシェー アタイグヮーンカイ、バサーン イーテータンドー(昔は屋敷内の畑に、芭蕉も植えてあったよ)・儀。
- メモ
- 音1:バシャー。
バサーギン 楚辺
芭蕉の着物。
- メモ
- 音1:バサーヂン。
バサーヂン 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
芭蕉の着物。
- 用例
- ナチヌ バサーヂンヌ シラサヨー(夏のバサーヂンの涼しいことよ)・儀。
- メモ
- 音1:バサーギン。
バサーヲゥーヌ シン 大湾
植物。イトバショウの芯。
バサグヮー 瀬名波
子どもの遊び。馬車ごっこ遊び。
- メモ
- ソーメン箱に、ソテツの中の芯をとってタイヤにして、ヒモをつけて遊んだ。
バサナイ 喜名,親志,座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,比謝矼,牧原,長田,瀬名波,渡具知
バナナ。

- 用例
- ティーチヌ キーンカイ、ウッサキー バサナイヌ ナトールヤー(1本の木に、そんなにたくさんバナナが生〔な〕っているね)・儀。
バサナイギー 喜名,渡慶次,儀間,大木,比謝矼,牧原
バナナの木。
- 用例
- ンカシェー、ヤシチンカイ バサナイギーン イーテータン(昔は、屋敷内にバナナの木も植えてあった)・儀。
バサナイヲゥー 喜名,親志,都屋,高志保,牧原
植物。ミバショウ。バナナのなる芭蕉。

- メモ
- →トーヲゥー。
バサムチャー 大湾
馬車持ち。馬子。馬方。
- メモ
- バサムチャーが*チンバーイシ(石垣や柱に使うために海岸から切り出した石)を運ぶ時、比謝矼の*マカネーヤーでお昼を食べていた。音1:バサムッチャー・バシャムッチャー。
バサムッチャー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,大湾
馬車持ち。馬子。馬方。
- 用例
- チャンミーグヮーヤ、バサムッチャー ッシ メータンディサ(*チャンミーグヮーは、馬車引きをしていらっしゃったそうだ)・儀。
- メモ
- 黒糖を那覇へ出荷する際、軽便鉄道を利用すると運搬費がかかるので、読谷の人たちは馬車で運んでいたことから*ユンタンジャバシャムッチャーと呼ばれるようになったという。音1:バサムチャー・バシャムッチャー。
ハサムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
挟〔はさ〕む。
- 用例
- ハンリラングトゥ、ジョーブニ ハサムン(外れないように、しっかり挟む)・儀。
否:ハサマン(挟まない)希:ハサミーブサン(挟みたい)過:ハサダン(挟んだ)継:ハサドーン(挟んでいる)・儀。
バサヤドゥ 喜名
馬車宿。*バサムッチャーが那覇への往復途中に休憩する宿。
- メモ
- 読谷の馬車宿は喜名にあった。宿の前に馬車を何台か停めて、馬に餌をやり、バサムッチャーは中で食事をとっていた。
バサヲゥー 伊良皆,比謝,大湾,古堅,大木,牧原,長田
植物。イトバショウ。繊維を取る糸芭蕉。

- メモ
- →シマヲゥー。
ハサン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
ハサミ。鋏。
- 用例
- ワラビンカイ ハサン チカーシーネー、アブナサンドー(子どもにハサミを使わせると、危ないよ)・儀。
ハシ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
①箸。②助数詞。~箸。
- メモ
- ②箸で一度に取る量の助数詞。チュハシ(1箸)、タハシ(2箸)、ミハシ(3箸)、ユハシ(4箸)、イチハシ(5箸)と数える。
ハシ 喜名,渡慶次,儀間
橋。
ハジ 渡慶次,儀間,楚辺
飲食関係。桶。醤油などを作る時に使う大きな桶。
- 用例
- ウリンカイ スグ トーマーミーン ウホーク、サントゥナーン クミータンドー ハジンカイ(それに、すぐそら豆もたくさん、3斗ほども込めて〈入れて〉いたよ、桶に)・楚。
ハジ 喜名,儀間
筈。
- 用例
- クヮー、チュイル ヤタル ハジ ヤッサー(子どもは、一人だったはずだよ)・儀。
ハジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
恥。
- 用例
- チュニンジノー、ハジ シランネー イチカランドー(人間は、恥を知らないと生きられないよ)・儀。
- メモ
- →チラハジ。
ハジーン 座喜味,渡慶次,儀間,古堅
脱ぐ。
- 用例
- ンリトーグトゥ、ウヮービヌ チン ハジーン(濡れているから、上の着物を脱ぐ)・儀。
否:ハジラン(脱がない)希:ハジーブサン(脱ぎたい)過:ハジタン(脱いだ)継:ハジトーン(脱いでいる)・儀。
- メモ
- 音2:ハンジュン。
ハジガーバル -
{萩川原}。長浜の小字。
ハジカサウミーグヮー 伊良皆
恥ずかしがりや。
- メモ
- 音2:ハジカサミー。
ハジカサミー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
恥ずかしがりや。
- 用例
- ハジカサミー ナティ、チュヌ メーヲゥティ ハナシー ナイガヤー(恥ずかしがりやで、人前で話ができるかな)・儀。
- メモ
- →ハジカサウミーグヮー。
ハジカサワレー 喜名,渡慶次,儀間
恥ずかしげに笑うこと。
- 用例
- トゥーチ ハジカサワレービカーン シ、ムヌン イランサ(いつも恥ずかしげに笑ってばかりで、物も言わないさ)・儀。
ハジカサン 喜名,渡慶次,儀間,長浜
恥ずかしい。
- 用例
- チュヌ メー ヲゥティ ウタタイ モータイ スシェー、イッペー ハジカサン(人前で歌ったり踊ったりするのは、とても恥ずかしい)・儀。
- メモ
- 音1:ハジカハン。
ハジカハン 楚辺
恥ずかしい。
- メモ
- 音1:ハジカサン。
ハジキーン 楚辺,古堅
①損なう。物などを当たり(もらい)損なう。②~し損なう。
- 用例
- ①ニッカ イキーネー、フービ ハジキーンロー(遅く行くと、褒美をもらい損ねるよ)・楚。
②ウヤヌ ミーウティー、ミーハジキタンディ(親の死に目を、見損ねたそうだ)・民・古。
- メモ
- ②音1:ハジャキーン。
ハジサ 喜名,渡慶次,儀間
端の方。
- 用例
- ハジサンカイ ヰーネー ウティーンドー(端の方に座ると落ちるよ)・儀。
ハシシ 喜名,渡慶次,儀間
歯肉。歯茎。
- 用例
- ハシシヌル フックティ ヤムンデー(歯茎が腫〔ふく〕れて痛いんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ハーシシ。
ハジチラー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
恥知らず。
- 用例
- シキヌン シラン ハジチラーヤ(世間も知らない恥知らずめ)・儀。
ハシットゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
元気に。すっきり。
- 用例
- クスイン ヌレーティカラ、ナマネー ハシットゥ ナイサ(薬も飲んだんなら、今度こそすっきりするよ)・儀。
ハジトゥイン 喜名,渡慶次,儀間
剥〔は〕ぎ取る。削〔そ〕ぎ取る。
- 用例
- ハーヤンカイ タックヮーチェーヌ クユミ ハジトゥイン(柱にくっつけてある暦を剥ぎ取る)・儀。
否:ハジトゥラン(剥ぎ取らない)希:ハジトゥイブサン(剥ぎ取りたい)過:ハジトゥッタン(剥ぎ取った)継:ハジトゥットーン(剥ぎ取っている)・儀。
ハジブニ 宇座
接〔は〕ぎ船。
ハジマイ 喜名,渡慶次,儀間
最初。始まり。
- 用例
- ハジマイヤ ンナ、ワカランル アルヨー(最初は皆、分からないんだよ)・儀。
- メモ
- 対:ウワイ(終わり)。
ハジマイン 喜名,渡慶次,儀間
始まる。
- 用例
- ナー ヤガティ、シバイン ハジマインドー(もうやがて、芝居も始まるよ)・儀。
否:ハジマラン(始まらない)過:ハジマタン(始まった)継:ハジマトーン(始まっている)・儀。
- メモ
- 対:アガイン(終わる)。
ハジマカー 親志,伊良皆,長浜,楚辺,大湾、瀬名波
ハゼノキかぶれ。漆〔うるし〕かぶれ。
- 用例
- ハジマカーヌ ヰーゴーハヌ、ニジララン(ハゼノキかぶれが痒〔かゆ〕くて、我慢できない)・楚。
- メモ
- 音2:ハジマキ。
ハジマカーギー 座喜味,伊良皆,大湾,古堅、瀬名波
植物。櫨〔はぜ〕の木。ハゼノキ。ウルシ科の落葉高木。
- メモ
- 木の下を通るだけでも*ハジマカーが出る人がいるので、石を吊り下げ注意した。葉は*ヒージャー(山羊〔やぎ〕)の好物だった。
ハジマキ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ハゼノキかぶれ。漆〔うるし〕かぶれ。
- 用例
- ハジマキシ、ドゥーイッペー フチ ゥンジトーン(ハゼノキかぶれで、体中に〈湿疹が〉吹き出ている)・儀。
- メモ
- 漆かぶれをすると、「ウミドー ガイドー、ウミドー ガイドー(海だぞ貝だぞ、海だぞ貝だぞ)」と2回唱えた(渡慶次・儀間)。
→ハジマカー。
ハジミ 喜名,渡慶次,儀間
初め。最初。
- 用例
- ハジメー、ターン ワカランル アル(最初は、誰も分からないんだよ)・儀。
ハジミーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
始める。
- 用例
- ハジミービラ(始めましょう)・座。
ジカンドゥーイ ハジミーン(時間どおり始める)・儀。否:ハジミラン(始めない)希:ハジミーブサン(始めたい)過:ハジミタン(始めた)継:ハジミトーン(始めている)・儀。
ハジミティ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
初めて。
- 用例
- ワンネー アッタートー、ハジミティル イチャイル(私は彼らとは、初めて会うんだよ)・儀。
ハジミティヤー、ミーシッチョーティ クィミソーリヨー(はじめまして、お見知りおきくださいね)・瀬。
ハジミティ ヤイビンヤー(初めてですね〈はじめまして〉)・瀬。
バシャ 座喜味
馬車。
- 用例
- バシャ カキティ(馬車に荷車をつけて)・座。
- メモ
- 音1:バサ。
ハジャー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
配る人。配達人。
- 用例
- シンブンハジャー ソーン(新聞配達をしている)・儀。
- メモ
- →ハガー。
バシャー 親志
芭蕉〔ばしょう〕。芭蕉布。芭蕉の布や着物にも言う。
- メモ
- 音1:バサー。
ハジャキーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼
①損なう。物などを当たり(もらい)損なう。②~し損なう。
- 用例
- ①チュヌ ウーサイネー、ハジャキーンテー(人が多いと、当たり損ねるさ)・儀。
否:ハジャキラン(損なわない)過:ハジャキタン(損なった)継:ハジャキトーン(損なっている)・儀。
②シンカンチャーヤ ヌーンクイ カミハジャキティ、ミー ハトータンリ(臣下達は何もかも食べ損ねて、目を見張っていたって)・民・古。
- メモ
- ②音1:ハジキーン。
バシャジェーク 比謝矼
馬車大工。
バシャムッチャー 喜名,大湾
馬車持ち。馬子。馬方。
- メモ
- 音1:バサムチャー・バサムッチャー。
ハジュン 喜名,渡慶次,儀間
配る。
- 用例
- シンシーカラ アジカトール チョーミン、ンナンカイ ハジュン(先生から預かった帳面を、皆に配る)・儀。
- メモ
- →クバイン。
ハジュン ①喜名,渡慶次,儀間,古堅②古堅,大木,比謝矼
①剥〔は〕ぐ。②取りあげる。剥奪〔はくだつ〕する。
- 用例
- ①カー ハジュン(皮を剥ぐ)・古。イラナシ キーヌ カー ハジュン(鎌で木の皮を剥ぐ)・儀。否:ハガン(剥がない)希:ハジブサン(剥ぎたい)過:ハジャン(剥いだ)継:ハジョーン(剥いでいる)・儀。②メンキョ ハジュン(免許を取りあげる)・木。
- メモ
- ②→ハグン。
ハシリ 座喜味,楚辺,宇座
雨戸。戸。
- 用例
- ニンジュグトゥ、ハシリン ミチレー(寝るから、雨戸も閉めなさい)・楚。
- メモ
- 音1:ハシル。音2:ミグイバシル。
ハジリーン 大湾
外れる。
- 用例
- タイヤ ナー、ウヤヌコーヤ ハジリトール バーテー(二人はもう、親孝行から外れているんだよ〈親孝行ではなかったんだよ〉)・民・湾。
- メモ
- 音1:ハンリーン。対:アタイン(当たる)。
ハシリグチ 楚辺
戸口。
- 用例
- ハシリグチンカイ タッチョーシェー、ター ヤガヤー(戸口に立っているのは、誰かな)・楚。
- メモ
- 音1:ハシルグチ。
ハシリミチ 楚辺
戸道。
- 用例
- ハシリミチンカイ ヒッカカティ、ハシルン アッキカンティー ヒチョーン(戸道に引っかかって、戸も歩き〈開け〉にくくなっている)・楚。
- メモ
- 音1:ハシルミチ。
ハシル 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
雨戸。戸。
- 用例
- ヒーサグトゥ、ハシル ミチレー(寒いから、戸を閉めなさい)・儀。
なぞなぞ:イチーネー サチ ナイシ、ケーイネー アトゥ ナイシェー ヌー ヤガ(答え/ハシル)(行く時は先になり、帰りには後になるのは何だ(答え/戸))・湾。
- メモ
- →音1:ハシリ。
ハシルグチ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,大湾,古堅
戸口。
- 用例
- ハシルグチンカイ ヰラヤカ、ウチンカイ イレー(戸口に座るより、中に入りなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ハシリグチ。
ハシルミチ 喜名,渡慶次,儀間
戸道。
- 用例
- ハシルミチンカイ グミヌ イッチョーン(戸道にゴミが入っている)・儀。
- メモ
- 音1:ハシリミチ。
ハジヲゥーキ 喜名,親志,儀間,楚辺
住居関係。大きめの桶。
- メモ
- 味噌を作ったり、そら豆を漬ける時に使った大きめの桶。女性用の頭上運搬具としても使われた。
バス 比謝矼,牧原,比謝
場合。時。
- 用例
- ナン アタイル バス(災難に遭う場合)・比。カユイル バスネー(通う時には)・矼。
- メモ
- →バー。
ハソーフー 伊良皆,宇座,瀬名波,大湾
破傷風〔はしょうふう〕。
- メモ
- 民間療法では、*ヒルザキを飲んだり患部につけた。類:カクジシミ。
ハタ 喜名,座喜味,儀間
端。近く。そば。
- 用例
- ウヤヌヤーヌ ハタンカイ、ヤー チュクイン(実家の近くに、家を造る)・儀。
バタ(~バタ) 渡慶次,儀間,楚辺
~ばた。~ほとり。
- 用例
- カーラバタ(川端)・儀。ウミバタ(海端)・楚。
パタイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
死。
- 用例
- アマヲゥティ パタイ ソーン(あそこで死んでいる)・儀。
- メモ
- 戦後、フィリピン出身の在沖米兵隊から入ったタガログ語由来の言葉といわれている。
ハタカイン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
立ちはだかる。
- 用例
- ウニヌ ハタカトーン(鬼が立ちはだかっている)・湾。
ミチヌ マンナカンカイ ハタカイン(道の真ん中に立ちはだかる)・儀。継:ハタカトーン(立ちはだかっている)・儀。
ハタガシラ 宇座,瀬名波,渡具知
旗頭。綱引きなどの時に立てる大きな旗。
ハダカユー 古堅
{はだかよ(裸世)}。太古の昔。はるか昔、人間が裸で暮らしていた頃。
ハダカンボー 座喜味
裸。裸ん坊。
ハダカゥンマ 喜名,渡慶次,儀間
裸馬。馬具を着けてない馬。
- 用例
- ハダカゥンマンカイヤ ヌイグリサン(裸馬には乗りにくい)・儀。
ハタキ 親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①畑。②助数詞。~面。
- メモ
- ②チュハタキ(畑1面)、タハタキ(畑2面)、ミハタキ(畑3面)と数える。類:ハル。
ハタキアーサ 古堅
植物。ネンジュモ。念珠藻。
- メモ
- 音1:ハタケアーサ。音2:モーアーサ。
ハタキーン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
広げる。
- 用例
- ティー ハタキレー(手を広げなさい)・瀬。ターチヌ ヒサ ハタキティ、ヌー ソーガ(両足を広げて、何をしているのか)・儀。
否:ハタキラン(広げない)希:ハタキーブサン(広げたい)過:ハタキタン(広げた)継:ハタキトーン(広げている)・儀。
ハタクンジマーチ 波平
旗頭を括〔くく〕った松。
- メモ
- 多くの*ムラ(字)には*アシビで掲げる旗頭がある。アシビの際にそれをくくりつける松をハタクンジマーチと呼んだ。
ハタケアーサ 渡具知
植物。ネンジュモ。念珠藻。
- メモ
- →音1:ハタキアーサ。
ハタスガシー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅
行事。字の旗頭や*ムラアシビに用いる衣装、獅子などを虫干しする行事。

- 用例
- ブラヌ ウトゥン チカリーグトゥ、ヤガティ ハタスガシーヌ チャーギンドー(ボラの音も聞こえるから、やがてハタスガシーの行列が来よるよ)・喜。
- メモ
- 旧盆後の7月16日におこなう字が多い。渡慶次では部落の備品など虫干した。喜名ではアシビの衣装や旗頭を保管している*ヌンドゥンチを拝んでから衣装等を出した。その後、旗を持って鉦や太鼓をたたいて字内を練り歩いた。※写真は宇座のハタスガシー。
ハタゾー 瀬名波
旗竿。
ハタハター 喜名,座喜味,儀間
焦る様。
- 用例
- シクチ マニアースンディ、ハタハター ソーン(仕事を間に合わせるって、焦っている)・儀。
パタパター 喜名,渡慶次,儀間
痛くてもがいている様。もだえ苦しむ様。
- 用例
- カラシニ チッカキティ、パタパター ソータン(脛〔すね〕をぶつけて、パタパターしていた)・儀。
ハタミーハギ 親志
眼瞼縁炎〔がんけんえんえん〕。まぶたが赤く腫〔は〕れて痛む症状。目の縁が赤くなる状態。
ハダムチ 長浜,楚辺,大湾,古堅,大木
{はだもち(肌持ち)}。気候が肌に与える感触。堆肥を作るのに丁度良い気候にもいう。
- 用例
- クングヮチ ナタレー、ハダムチヌ ユク ナトーン(9月になったら、肌もちが良くなっている)・木。
ハダムチ ユタハヌ、ヰークェー ナイサ(気候もいいから、良い堆肥ができるさ)・楚。
ハタムッチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
旗持ち。葬列の時に葬式旗を持つ役目の人。
- 用例
- ソーシキネー、ハタムッチャーン マジョーン ハカマディ スネーティ イクタン(葬式には、旗持ちも一緒に墓まで行列を組んで行きよった)・楚。
ハタラカー 楚辺
働き者。
- 用例
- ヘンスームノー ヤシガ、イッペー ハタラカー ヤタンリ(貧乏者だが、とても働き者だったって)・楚。
- メモ
- 音1:ハタラチャー。→アガチャー。
ハタラチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
働き者。
- 用例
- ヰキガー ハタラチャー アラントー ナランサ(男は働き者でなければいけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ハタラカー。→アガチャー。
ハチ~ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,牧原
初~。
- 用例
- ハチゥンマガ(初孫)・儀。ハチハルー(初畑。仕事始め)・伊。
- メモ
- 初めての意を表す。
ハチ~ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,古堅
数詞。8~。
- 用例
- ハチグヮチ(8月)・儀。ハチニチ(8日)・儀。
- メモ
- 類:ヤ~。
バチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
罰〔ばつ〕。
- 用例
- ヤナクトゥ シーネー、カンナジ イチカー バチ アタインドー(悪いことをしたら、必ずいつかは罰が当たるよ)・儀。
バチ クヮイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
役に立つ。うまくやる。出かす。思うとおりに物事がすすむ。
- 用例
- チューヤ、ウッサヌ チュガ アチマトーグトゥ バチ クヮイサ(今日は、そんなに多くの人が集まっているからうまくやれるよ)・儀。
パチ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
幼児語。叩くこと。しつけなどで注意をする時にいう。
- 用例
- ティーガンマリ シーネー、パチ サリーンドー(悪戯すると、叩かれるよ)・儀。
ハチアギー 高志保
正月3日に豚小屋の掃除をすること。
ハチアッキー 楚辺
{はつあるき(初歩き)}。産婦が赤子を連れて初めて里帰りすること。
- メモ
- 音1:ハチアッチー。
ハチアッチー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
{はつありき(初歩き)}。産婦が赤子を連れて初めて里帰りすること。
- 用例
- ハチゥンマガヌ ハチアッチーヤ、イッペー マチカンティー ヤタン(初孫が初めて家に来るのは、とても待ち遠しかった)・儀。
- メモ
- 赤子を連れて歩く時には、*ムンヌキムンとしてサンやハサミなどを持って行った。ハチアッチーに、祖母の家にご馳走を持って行ってお供えした時、実家の*オバーが、「ここの孫ですよ」という意味で*ナービヌヒング(鍋の煤)を子どもの*マユヌタナカーにつけた。音1:ハチアッキー。
ハチウガミ 座喜味,伊良皆
行事。初御願。年初めの拝み。
- メモ
- 伊良皆では正月3日に字のハチウガミがある。*ニーヤ(根屋)も全員揃って*カー、*ウタキを拝む。昔は役員たちが夜遅くまで各戸を回っていた。音2:ハチウガン・ハチウグヮン。
ハチウガン 伊良皆,比謝
行事。初御願。年初めの拝み。
- メモ
- →ハチウガミ。
ハチウクシー 座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大木,牧原
行事。初起こし。仕事始め。
- 用例
- ハチウクシーネー、カリー チキーン(初起こしには、嘉例をつける)・儀。
- メモ
- 儀間では、1月3日に有志役員が字の*ムートゥドゥクルと*ゥンブガーなどの井泉で1か年の健康などを祈願する。長浜では「手足を頑丈にしてください」と祈願してから、鍬やへらを持って畑へ行った。※写真は2019(平成31)年旧1月3日、伊良皆公民館でおこなわれたハチウクシー。音2:ハチハル・ハチバル・ハチハルー。類:フナマチー。
ハチウグヮン 喜名,座喜味,上地,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,牧原
行事。初御願。年初めの拝み。
- 用例
- ハチウグヮノー、アザヌ ヤクミ スリトーティ ウグヮン スン(初祈願は、字の役員が揃って祈願する)・儀。
- メモ
- 字民の無事・安泰・豊作を祈願する。字によって日は異なるが、正月1日から9日の間におこなわれる。→ハチウガミ。
ハチウビー 瀬名波,長浜
行事。年明け最初におこなう門中の水撫で。
- メモ
- 長浜は正月2日に、御嶽や字の火の神を拝んだ。瀬名波は正月4日におこなった。
ハチウンチ 座喜味,渡慶次,儀間,比謝,大湾
{はつうんき(初運気)}。年の初めに運勢を占いに行くこと。
- 用例
- トゥシ アキーネー、ソーソー ハチウンチ ゥンヂ チューサ(年が明けたら、さっさと運勢占いに行ってくるよ)・儀。
- メモ
- 音2:ハチシムチ・ハチヂー。
ハチカー 座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{はつか(二十日)}。行事。二十日正月。旧正月20日に正月祝いの締めくくりとして特別な御馳走を食べた。
- 用例
- ハチカーネー、マースヂキ シェーヌ ウヮーヌ シシ ニータン(ハチカーには、塩漬けにした豚足を炊きよった)・儀。
- メモ
- 年末につぶして塩漬けにしておいた豚足を縄でくくり、正月20日に使う肉として囲炉裏の上で燻製保存していた。それを調理して仏壇に供えた後に食した。男が女に*シチビ(節日)としてご馳走する。音2:ハチカーグヮー・ハチカソーグヮチ。
ハチカーグヮー 喜名,伊良皆
{はつかあごら(二十日あ小等)}。行事。二十日正月。旧正月20日に正月祝いの締めくくりとして特別な御馳走を食べた。
- メモ
- →ハチカー。
ハチカウリー 瀬名波
{はつかうるほひ(二十日潤ひ)}。農業には20日越しに雨が降ると良いということでハチカウリーといった。
- 用例
- ハチカウリードー、ハマリヨー(ハチカウリーだよ、頑張れよ)・瀬。
- メモ
- 終戦直後は食糧難だったので、雨が降ると翌日から2、3日は増産休みといって学校を休んで農作業を手伝った。
ハチカソーグヮチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{はつかしゃうぐゎつ(二十日正月)}。行事。二十日正月。旧正月20日に正月祝いの締めくくりとして特別な御馳走を食べた。
- 用例
- ハチカソーグヮチネー、トートーメーンカイ クヮッチーン ウサギータン(二十日正月には、仏壇にご馳走も供えよった)・儀。
ハチカソーグヮチネー、ウヮーヌヒサ シジーン(二十日正月には、豚足を煮込む)・座。歌:ハチカテン タカキ、マルチャ チャンミカチ、チューマディ ショーガチ、マシシ ヒキラ(20日に2切れ、まな板を叩き、今日まで正月、赤肉を供えよう)・浜。
- メモ
- 正月20日に門松などの飾り物や供え物を片付け、暮れに塩漬け保存しておいた豚足と大根、収穫期に入っているえんどう豆を一緒に炊いた。また、その煮汁で*ヒランメー(麦飯)を炊いた。長浜の用例は、ハチカソーグヮチにちなんで伝承されていた歌。→ハチカー。
ハチガタノー 渡慶次
{はつがたのあ(初潟野あ)}。その年に生まれた赤子を連れて、渡慶次の*カタノー馬場に馬競争の見物に行くこと。
ハチカヂチ 座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,古堅,大木
{はつかづき(二十日月)}。陰暦20日の夜の月。月の出が遅いため宵闇〔よいやみ〕になる。
- 用例
- ハチカヂチン アガトービーシガ(二十日月も上がっていますが)・民・浜。
ハチガニク 楚辺
{はつがねく(初兼久)}。その年に生まれた赤子を連れて、*スビガニクの琉球競馬見物に行くこと。
ハチカユー 座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,古堅,大木
{はつかよ(二十日夜)}。旧20日の夜。月の出が遅いため宵闇になる。
- 用例
- ハチカユーヌ チチンリシ、ウリン ママングヮカラル ゥンジトーシ ヤテール フージ ヤイビン(二十日夜の月というの、これも継子〈話〉から出ていたようです)・民・木。
「ハチカユーヌ チチヌ アガイヌナカイ チキ」ンリチャグトゥ(「二十日夜の月の上がるまでに〈麦を〉搗〔つ〕け」と言ったので)・民・古。
ハチガリー 伊良皆,古堅
{はつがれい(初嘉例)}。初めての生年祝い。
- メモ
- 初めての生年祝いということで、ハチガリーとして縁起をかつぎ、近所の人や親戚はお祝いをあげた。
バチカンジャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
罰当たり者。
- 用例
- ヌーヌ ゥンマリル ヤラー、ムルトー チガティ バチカンジャー ヤサ(どういう生まれなのか、皆とは変わって罰当たり者だ)・儀。
ハヂキ 高志保,楚辺
針突。入れ墨のこと。女性及び一部の男性が入れていた。
- 用例
- ンカシヌ オバーター ムル、ハヂキ イリーンディ(昔のおばあさんたちは皆、針突を入れるって〈突いたって〉)・民・楚。
- メモ
- ※写真は楚辺出身で1890(明治23)年生。音1:ハヂチ。
ハチクニチ 高志保
{はつくにち(初九日)}。行事。旧正月9日に1年間の村の繁栄を祈願する行事。
- メモ
- 高志保では、*ウグヮンウスメーと称される50歳以上の男子が公民館に集まり、1年間の村の繁栄を祈願する。
バチクヮースン 喜名,渡慶次,儀間
{ばちくらはしをりむ(罰喰らはし居りむ)}。痛い目にあわす。
- 用例
- チューネー、バチクヮーサヤー(今日こそ、痛い目に合わせてやるぞ)・儀。
バチクヮイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
上出来。でかすこと。思う通りに物事が進む時に使う。
- 用例
- イャー ヰナグングヮー ヰームーク アタティ、バチクヮイ ヤサ(お前の娘は良い婿を当たって、上出来だ)・楚。
- メモ
- →ディカシ。
ハチグヮチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
数詞。8月。
- 用例
- ハチグヮチマディル ウーアチサ ヤル、クングヮチカラー イフェー シラク ナイサ(8月までが猛暑だよ、9月からは少し涼しくなるさ)・儀。
ハチグヮチカンカー 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺
行事。8月カンカー。悪除け行事。
- 用例
- ハチグヮチカンカーニン ウシ クルチャン(8月カンカーにも牛を解体した)・喜。
- メモ
- →カンカー。
ハチグヮチジューグヤ 波平,渡慶次,儀間,楚辺
行事。八月十五夜。旧8月15日の夜。
- 用例
- ハチグヮチジューグヤヌ ウチチューヌ アカガトーシヨー(八月十五夜のお月様の明るいこと)・儀。
- メモ
- →ジューグヤー。
ハチグヮチヒンガン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
行事。八月彼岸。
- 用例
- ハチグヮチヒンガンネー、トートーメーンカイ ジューバクン シキーンドー(八月彼岸には、仏壇に重箱〈料理〉も供えるよ)・儀。
- メモ
- 二月彼岸と同様に餅と料理を重箱詰めにし、仏壇に供える。
ハチグヮチャー 楚辺,渡具知
植物。ササゲ。インゲン豆の一種で炒めて食べることが多い。
- 用例
- ハチグヮチャーン ニチ、ウサギレー(ササゲも炒めて、差し上げなさい)・楚。
- メモ
- 音2:ハチグヮチャーマーミ。
ハチグヮチャーマーミ 座喜味,伊良皆,楚辺
植物。ササゲ。8月に収穫できるインゲン豆の一種。
- メモ
- →ハチグヮチャー。
ハチケーシ 伊良皆
{はつかへし(初返し)}。供物の一部を取り替えること。
- メモ
- →ウチジヘーシ。
ハチケーラスン 座喜味
裏返す。ひっくり返す。
- メモ
- 音1:カチケーラスン。→ウッケースン。
ハチコーイン 座喜味,伊良皆
人の言うことを聞かない犬。人によくかみつく犬。
- 用例
- クレー ハチコーインドー(これはよくかみつく犬だよ)・伊。
ハチコーサン ①座喜味,長浜,古堅,儀間②喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,古堅
①肌にあたると痒〔かゆ〕い。②気が強い。人の言うことを聞かず、聞き分けがない。人と調和できない。
- 用例
- ①ナガリヌ ハチコーサグトゥ、カチ トゥラシェー(背中がかゆいから、かいてくれ)・儀。②ワラビヌ クチビカーン カナティ、イッペー ハチコーサン(子どもが口答えばかりして、とても気が強い)・儀。
アレ ハチコーサンドー(あいつは人の言うことを聞かないよ)・浜。
- メモ
- ②言行がなめらかでない、角のある者などにも言う。音1:ハチコーハン。
ハチコーハン 楚辺
①肌にあたると痒〔かゆ〕い。②気が強い。人の言うことを聞かず、聞き分けがない。人と調和できない。
- 用例
- ②トゥナイヌ ワラバーヤ ハチコーハン(隣の子は気が強い)・楚。
- メモ
- ②音1:ハチコーサン。
ハチコームン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
気が強い人。人の言うことを聞かず、聞き分けのない者。人と調和できない者。
ハチコーゥンム 親志
植物。クワズイモ。
- メモ
- 音2:ヰーゴーダーゥンム・ヰーゴーラーゥンム・ヰーゴーゥンム。類:ゥンバシ。
ハチシムチ 座喜味
{はつしょもつ(初書物)}。年の初めに運勢を占いに行くこと。
- メモ
- →ハチウンチ。
ハチジューゴーヌスーギ 楚辺
{はちじふごのしうぎ(八十五の祝儀)}。人生儀礼。八十五歳祝儀。数え85歳の祝い。
- 用例
- ンカシェー、ハチジューゴーヌスーギ ンケーイル チョー イキラハタン(昔は、八十五歳祝儀を迎える人は少なかった)・楚。
- メモ
- 音1:ハチジューゴーヌスージ。
ハチジューゴーヌスージ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜,大湾
{はちじふごのしうぎ(八十五の祝儀)}。人生儀礼。八十五歳祝儀。数え85歳の祝い。
- 用例
- ワッターン、ハチジューゴーヌスージ アヤカーイビラ(私たちも、八十五歳の祝いをあやかりましょう)・儀。
- メモ
- 音1:ハチジューゴーヌスーギ。
ハヂチ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
針突。入れ墨のこと。女性及び一部の男性が入れていた。
- 用例
- ンカシヌ ハーメーター ハヂチェー、チュラサタンヤー(昔のお婆さんたちの針突は、きれいだったね)・儀。
- メモ
- ※写真は伊良皆出身で1885(明治18)年生。音1:ハヂキ。
ハチヂー 喜名,渡慶次,儀間
{はつげ(初卦)}。年の初めに運勢を占いに行くこと。
- 用例
- ソーグヮチ アトゥ、ヘーベートゥ ハチヂー タティーガ イチュン(正月後、早めに初占いに行く)・儀。
- メモ
- →ハチウンチ。
ハヂチガサ 渡具知
針突(*ハヂチ)の瘡〔かさ〕。針突を突いたあとにできる瘡蓋〔かさぶた〕。
ハヂチャー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,渡具知,大湾
針突(*ハヂチ)を突く人。針突専門の施術師。
- 用例
- ワッター シマネー、ハヂチャーヤ ヲゥランタン(私の村には、針突を専門に突く人はいなかった)・儀。
- メモ
- 音1:ファヂチャー。
ハチトゥシビー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{はつとしび(初年日)}。正月開けて最初の、各人の生まれた年の十二支と同じ日。
- 用例
- ハチトゥシビーネー、ヒヌカンカラ ヲゥガムン(ハチトゥシビーには、火の神から拝む)・儀。
- メモ
- 正月を迎えて最初の干支に当たった日を、ハチトゥシビーとしてあり合わせの物でご馳走を作って祝った。元日から家族の*トゥシビーのたびに、お米と一緒に*ウブクやご馳走を供えて拝む。
パチナイ 喜名,波平,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,長田
パチパチと。どんどん。いきごんでする様。
- 用例
- スルバン パチナイ スン(算盤をパチパチとはじく)・浜。
ゥンマー ヲゥージ パチナイ クヮイン(馬はサトウキビをパキパキと〈いきごんで〉喰う)・波。
ハチナンカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
人生儀礼。初七日〔しょなのか〕。
- 用例
- ハチナンカネー、アサヌマールヲゥティ ハカニン イキワル ナインドー(初七日には、朝のうちに墓にも行かないといけないよ)・儀。
ハチニチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。8日。
ハチニン 儀間,古堅
数詞。8人。
ハチハル 喜名
{はつはる(初原)}。行事。仕事始め。
- メモ
- 正月4日に、鎌やへらなどの農具を揃えて手足に怪我のないよう健康祈願した後に畑へ出た。音1:ハチバル・ハチハルー。→ハチウクシー。
ハチバル 高志保
{はつばる(初原)}。行事。仕事始め。
- メモ
- 正月3日の初仕事の儀式。仏壇に*チャワキを供え手を合わせ、実際には仕事をしない。音1:ハチハル・ハチハルー。→ハチウクシー。
ハチハルー 座喜味,伊良皆,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝,牧原
{はつはる(初原)}。行事。仕事始め。
- 用例
- ハチハルーンカイ イチュンディチ ヤシガ、アミ フトーサー(ハチハルーに行くつもりだけど、雨が降っているなあ)・儀。
- メモ
- 正月明けの2日か3日に、ハチハルーをおこなった。その日は健康祈願をした後に、鍬や篦〔へら〕等の農具を出して畑へ出た。音1:ハチハル・ハチバル。→ハチウクシー。
ハチマールー 伊良皆
{はつまはる(初回る)}。年が明けて輪番制でおこなう最初の製糖作業のこと。
- メモ
- 組単位で製糖作業をおこなうが、製糖作業が始まるとハチマールーに当たった家は、全員の食事の準備をし製糖小屋で一緒に食した。
ハチマキ 喜名
帕〔はちまき〕。
パチミカスン 座喜味
パチンとたたく。
ハチムーチー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{はつもちいひ(初餅飯)}。行事。子どもが生まれて初めての*ムーチー。
- 用例
- ハチムーチーヤ、チュケートゥナインカイン クバリヨー(初ムーチーは、隣近所にも配りなさいよ)・儀。
- メモ
- 子どもが生まれて最初のムーチーの行事を迎える家では、たくさん作って、親戚や隣近所に*カリーナムン(縁起物)として配った。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より、ムーチーを配っている様子。
ハチムン 喜名,渡慶次,儀間
履物。
- 用例
- ユージュカイ イチュンディチ ヤシガ、ハチムンガル ネーン ナトーンレー(用事に行くつもりだが、履物がなくなっているんだよ)・儀。
ハチャー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
昆虫。蜂。
- 用例
- ハチャーンカイ ササッティ、アカブックイ ソーン(蜂に刺されて、赤く膨〔ふく〕れている)・儀。
ハチャーガマク 座喜味
蜂のようにくびれた腰。女性の容姿を形容する語。
ハチャーヌシー 喜名,渡慶次,儀間
蜂の巣。
- 用例
- アマンカイ、チャッペーヌ ハチャーヌシーガ アン(あそこに、大きな蜂の巣がある)・儀。
- メモ
- →グーブーグヮー。
ハチャイヒッチャイ 楚辺
吐いたり下したり。嘔吐〔おうと〕と下痢をくり返す様。
- 用例
- ワタ ヤンティ、ハチャイヒッチャイ ヒチョーン(お腹をこわして、吐いたり下したりしている)・楚。
ハチャグイン 楚辺
はち切れる。はじける。破裂する。
- 用例
- マーミン ヘーク ムランネー、カマン マール ハチャグイサ(豆も早く収穫しないと、食べないうちにはじけるよ)・楚。
- メモ
- 類:ハッチーン・ハッチリーン。
ハチャグミ 喜名,渡慶次,儀間
菓子名。米で作った沖縄風おこし。
- 用例
- ハチャグミ チュクティ カマスサ(ハチャグミを作って食べさせるさ)・儀。
- メモ
- 米を炒〔い〕ってはじけさせ、溶かした砂糖でからめて丸く固めたもの。
ハチャグミグサ 座喜味
植物。オオアブラガヤ。
- メモ
- 川や沼など水辺の湿地に生える。秋に花房がでて、実は揉〔も〕むと皮が剥〔む〕け、食べられる。葉は縁が鋭く、手を切ってしまうことがある。
ハチュン 喜名,渡慶次,儀間
①掛ける。身につける。②履く。③弁償する。
- 用例
- ①クビカジャイ ハチュン(首かざりを掛ける)・儀。
否:ハカン(かけない)希:ハチブサン(かけたい)過:ハチャン(かけた)継:ハチョーン(かけている)・儀。
②カタヒサー アシジャ クリ、カタヒサー サバ ハチュン(片足は下駄を履き、片足は草履を履く)・儀。
③ウリキテーヌ ブノー、ワッターガ ハチュンテー(損した分は、私たちが弁償するさ)・儀。
- メモ
- ②→クムン。③音1:ハクン。類:ワンチャメーイン。
ハチュン 喜名,渡慶次,儀間
吐く。もどす。
- 用例
- ニチヌ チューサヌ ハチュン(高熱でもどしている)・儀。
否:ハカン(吐かない)希:ハチブサン(吐きたい)過:ハチャン(吐いた)継:ハチョーン(吐いている)・儀。
- メモ
- 音1:ハクン。
ハチランパチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
初散髪。子どもが生まれて初めて髪を切ること。
- 用例
- ハチランパチヤ、ナー ウワティー(初散髪は、もう終わったねえ)・儀。
ハチングヮ 楚辺,大湾
親族語彙。初子〔はつご〕。初めての子。
- メモ
- →アラングヮ。
ハチゥンマガ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
初孫。
ハッカカイン 高志保
ばったり出会う。出会う。
- 用例
- ハッカカトール バーヨー(出会ってしまったわけさ)・高。
- メモ
- →ハイイカイン。
ハッキサミヨー 渡具知,古堅
あれまあ。ええっ。きゃあ。とても驚いた時や悲しい時、助けを必要とする時などに発する語。
- メモ
- →アキサミヨー。
ハッケーヒッケー 楚辺
何度も行き来する様。
- 用例
- ハッケーヒッケー、ヌー ヒチ アッチョーガ(何度も行き来しているが、何をして歩いているのか)・楚。
- メモ
- →アッケーヒッケー。
ハッサイナー 長田
それはもう。大変だ、すごいという時に発する語。
- メモ
- →アッサイヨー。
ハッサイヨー 親志
それはもう。大変だ、すごいという時に発する語。
- メモ
- →音1:アッサイヨー。
ハッサビヨ 伊良皆
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- メモ
- →アーッサビヨー。
ハッサミヨー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝矼
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- 用例
- ハッサミヨー、イャーガ スル クトゥヨー、アンソール シーヨーン アンナー(ああもう、お前のすることよ、そんなやり方もあるか)・儀。
ハッサミヨー、タマシ ヌギティ(ああもう、びっくりした)・具。
- メモ
- →アーッサビヨー。
ハッサミヨーナーナー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
ああもう。しまった。
ハッサヤー 伊良皆
それはもう。大変だ、すごいという時に発する語。
- メモ
- →アッサイヨー。
ハッサヨー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- メモ
- →アーッサ。
ハッシェ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- ハッシェ、ムノー ウマーン(はあ、ものを思わない〈非常識だ〉)・湾。
- メモ
- →アーッサ。
パッタイパッタイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
①バタバタ。布などが強風にあおられて、はためく様。②バタバタ。次々に倒れたり、物にバタバタと打ち当たったりする様。
- 用例
- ②ウヮーグヮー ヤティン、ウチヤンジーネー、ナゲー パッタイパッタイ スン(豚でも、打ちそこなうと、長い間バタバタと苦しんで暴れる)・座。
パッタラケー 座喜味
手足をバタバタとばたつかせている様。
- メモ
- 類:パッタラケーパッタラケー・パッタラケー・パッタリゲーヤー。
パッタラケーパッタラケー 座喜味
手足をバタバタとばたつかせている様。次々に倒れたり、物に打ち当たったりする様。
- メモ
- →パッタラケー。
パッタリゲーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
手足をバタバタとばたつかせている様。
- 用例
- アマヲゥティ、パッタリゲーヤー シ ナチョータン(あそこで、手足をばたつかせて泣いていた)・儀。
- メモ
- →パッタラケー。
パッタンクー 喜名,渡慶次,儀間
メジロ落としカゴ。メジロを取るためにわらびや竹で作ったカゴ。
- 用例
- パッタンクー シカキティ チャン(メジロ取りカゴを仕掛けてきた)・喜。
- メモ
- 音1:パッタンコー。→ソーミナーヤーマ。
バッタンコー 比謝矼
メジロ落としカゴ。メジロを取るためにわらびや竹で作ったカゴ。
- メモ
- 音1:パッタンクー。→ソーミナーヤーマ。
パッチー 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
玩具。メンコ。
- 用例
- ヰキガ ワランチャーガ、パッチー ッシ アシドーン(男の子たちが、メンコをして遊んでいる)・儀。
ハッチーン 渡具知,古堅
はち切れる。はじける。破裂する。
- 用例
- ワタ ハッチヤーナカイ、シナチャンリヌ ハナシー(腹を破裂させて、死なせたという話)・民・具。
- メモ
- →ハチャグイン。
ハッチブラー 楚辺
仮面。面。
- 用例
- ハッチブラー カンティ、ワランチャー ウドゥルカサンケー(仮面を被って、子どもたちを驚かすな)・楚。
ハッチャー 瀬名波
がに股。
- メモ
- 類:マタガニー。対:チンシトーブー(足が真っすぐなこと)。
ハッチャカイン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅
ばったり出会う。出会う。出くわす。
- 用例
- チュクェーイチムシンカイ、ハッチャカイシェーヤー(人を喰うような生き物に、出くわすさあね)・民・高。
イチャイブサー ネーン チュトゥ ハッチャカイン(会いたくない人と出くわす)・儀。
- メモ
- →ハイイカイン。
ハッチリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
はち切れる。はじける。破裂する。
- 用例
- カミヂューサイネー、ワタガ ハッチリーンドー(食べ過ぎると、腹がはち切れるよ)・儀。
否:ハッチリラン(はち切れない)過:ハッチリタン(はち切れた)継:ハッチリトーン(はち切れている)・儀。
- メモ
- →ハチャグイン。
バッチン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
罰金。
- 用例
- バッチン ウサミーヌ ジンヌル ネーンレー(罰金を納めるお金がないんだよ)・儀。
ハットゥ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
法度。
- 用例
- トゥイオーラシェーヤ ハットゥ ナトーグトゥ、シェー ナランサ(闘鶏は法度になっているから、やってはいけないよ)・儀。
ハットゥバスン 高志保
吹き飛ばす。
- 用例
- バクダノー ウティティ、ミミン ハットゥバチ(爆弾が落ちて、耳も吹き飛ばして)・高。
パッパー 渡具知
親族語彙。祖母。おばあさん。
- メモ
- →ハーメー。
パッパー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,古堅
幼児語。車。
- 用例
- パッパーヌ チューンドー(車がくるよ)・儀。
ハッパイン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,大木
張る。開く。大きく開くこと。
- 用例
- カー ハッパティ(皮を張って)・木。アカングヮガ ヒサ ハッパトーン(赤子が足を大きく開いている)・儀。
否:ハッパラン(開かない)希:ハッパイブサン(開きたい)過:ハッパタン(開いた)継:ハッパトーン(開いている)・儀。
ハップガスン ①喜名,渡慶次,儀間,楚辺②喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
①穴を開ける。②内情を他人にもらす。暴露する。
- 用例
- ①ブーカー ハップガスン(風船に穴をあける)・古。
②ナー、クヌ チワネー ムル ハップガスン(もう、この際全部暴露する)・儀。否:ハップガサン(暴露しない)希:ハップガシーブサン(暴露したい)過:ハップガチャン(暴露した)継:ハップガチョーン(暴露している)・儀。
- メモ
- ①→チップガスン。
バッペー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝
間違い。誤り。
- 用例
- イクケーヌン バッペーテー ナランドー(何回も間違えてはいけないよ)・儀。ヤマシシトゥ チュトゥ バッペーティ、チュ イテール バーテー(猪と人と間違えて、人を射てあるわけ)・民・比。
- メモ
- 類:マチゲー。
バッペーイン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大木,長田、宇座
間違える。間違う。
- 用例
- ミチ バッペーティ ネーランヨー(道を間違えてしまってよ)・民・宇。イチムシトゥ バッペーティ(動物と間違えて)・田。
バッペーティン シムグトゥ、マジェー ゥンジ ンラナ(間違えてもいいから、まずは行ってみよう)・儀。
否:バッペーラン(間違えない)希:バッペーイブサン(間違えたい)過:バッペータン(間違えた)継:バッペートーン(間違えている)・儀。
- メモ
- 類:マチガイン。
パッミカサー 大湾
急な発熱。
- 用例
- ウヌ ワラベー、パッミカサー ソーンドー(この子は、急な熱発しているよ)・湾。
ハティ 喜名,渡慶次,儀間
果て。終わり。
- 用例
- ハティン ネーン シクチ ハジミテーサヤー(終わりのない仕事を始めたね)・儀。
ハティー ①喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,牧原②喜名,渡慶次,儀間、牧原
①命知らず。②終わりがないこと。③厄介。厄介者。
- 用例
- ①ドゥク ハティー ナティ(あまりにも命知らずで)・湾。
②ハティー ヤイビッサー(終わりがないですね)・牧。
③クヮガ ハティー ナティ、ウヤー チャー シワ ソーン(子どもが厄介者で、親はいつも心配している)・儀。
- メモ
- ①→ヌチシター。
ハティグトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
しまつにおえないこと。厄介なこと。大変なこと。困ったこと。
- 用例
- ヤッケーグトゥ ウクチ、ハティグトゥ ナトーサー(厄介なことを起こして、困ったことになったな)・儀。
- メモ
- →ジャーフェー。
ハティチガイ 喜名,渡慶次,儀間
かなり違っていること。かなりおかしくなること。
- 用例
- パーパーヤ、ハティチガイ ソーン(おばあさんは、かなりおかしくなっている)・儀。
ハティッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あさましい者。限界を知らない者。
- 用例
- ハティッチュ ヤグトゥ、ターン チカユランサ(あさましい者だから、誰も近寄らないよ)・儀。
ハティマク 喜名,渡慶次,儀間
腕白。
- 用例
- ワラビヌ ハティマク ナティ、ティーン チキララン(子どもが腕白で、手がつけられない)・儀。
- メモ
- →アカマク。
ハティムン 長浜,大湾
しまつにおえないこと。厄介なこと。大変なこと。困ったこと。
- 用例
- ハティムン ヤテーンデー(大変なことだったろう)・湾。ハティムン ヤンドー(困ったもんだよ)・浜。
- メモ
- →ジャーフェー。
ハティルカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
果てなく。存分に。
- 用例
- ハティルカ アマイカンティ、チャー サレー マシガヤー(たくさん有り余って、どうすればいいかねえ)・儀。
ハナ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①花。②寸志。おひねり。
- 用例
- ①ナーヌ ハナヌ チュラサヨーヤー(庭の花が美しいことよ)・儀。ウッサキーナー ハナヌ サチョーン(こんなにたくさん花が咲いている)・牧。
②ワランチャー ヲゥドゥイヌ チビラーサヌ、ハナ ナギーン(子どもたちの踊りが素晴らしくて、おひねりを投げる)・儀。
- メモ
- ②宇座では、その年最後の*ワカリアシビを催す時に、羽織袴に正装したおじいさんが、その年の*ムラアシビの出来具合等を口上し、ハナをもらった。ハナは、ワカリアシビ終了後の慰労会費用に当てられることもあった。
ハナ 高志保
端。先端。
- 用例
- シーヌ ハナ(岩の先端)・高。
ハナ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
鼻。
- 用例
- ハナヌ サチカイ ガジャンヌ シガトーン(鼻の先に蚊が止まっている)・儀。
ハナグヮーン タカダカートゥグヮー ソーセー(鼻も高々としているね〈赤ちゃんを褒める時にいう〉)・座。
ハナ(~ハナ) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~はな。~はじめ。~すぐ。~途端。
- 用例
- ゥンジーハナ アンマートゥ ハイイチャタン(出た途端にお母さんと出会った)・喜。ニンジハナ ウクサッタン(寝てすぐに起された)・儀。
ハナ ウスイン 古堅
鼻を切り落とす。鼻を削〔そ〕ぐ。
- 用例
- ウンジュガ キニ カカトールンサーヤー、ワンネー ハナ ウスティ シムン(貴方がそんなに気に掛かるなら、私は鼻を切り落としていい)・民・古。
- メモ
- 音2:ハナ ウスジュン。
ハナ ウスジュン 高志保
鼻を切り落とす。鼻を削ぐ。
- 用例
- ハナ ウスジャーニ ヤナカーギー ナテール バーテー(鼻を切り落として醜くなったわけ)・民・高。
- メモ
- →ハナ ウスイン。
ハナ ハンクン 楚辺
①人の鼻を指ではじく。②悪臭などが鼻をつく。
- 用例
- ①マキーネー、ハナ ハンクンドー(負けたら、鼻をはじくよ)・楚。
②イユヌ クサリティ、ハナ ハンクン(魚が腐れて、鼻をつく嫌な臭いがする)・楚。
- メモ
- ②音1:ハナ ハンチュン。
ハナ ハンチュン 喜名,渡慶次,儀間
①人の鼻を指ではじく。②悪臭などが鼻をつく。
- 用例
- ①アシベー シ、タゲーヌ ハナ ハンチュン(遊びあいをして、互いの鼻をはじく)・儀。
②ヌーガル クサリトーラー、ハナ ハンチュンヤー(何が腐れているのか、鼻につく臭いだね)・儀。
- メモ
- ②音1:ハナ ハンクン。
ハナ ヒーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾
くしゃみをする。
- 用例
- ターガ ヤティン、ハナ ヒーネー「クスクェー」ディ イリヨーヤー(誰がでも、くしゃみをしたら「クスクェー」と言うんだよ)・儀。
ハナ フクン 楚辺
いびきをかく。
- メモ
- 音1:ハナ フチュン。
ハナ フチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
いびきをかく。
- 用例
- ワンネー ユル ニントーティ、ジコー ハナ フチュンディ(私は夜寝ていて、ひどくいびきをかくそうだ)・儀。
- メモ
- 音1:ハナ フクン。
ハナ フラクン 楚辺
いい気になる。
- メモ
- 音1:ハナ フラチュン。
ハナ フラチュン 喜名,渡慶次,儀間
いい気になる。
- 用例
- チュケーン カッチャンディチ、ハナ フラチュンナー(1回勝っただけで、いい気になるのか)・儀。
- メモ
- 音1:ハナ フラクン。
ハナイカ 長田
料理。花イカ。赤く染めたイカ。
- メモ
- イカを赤粉で染め、糯米〔もちごめ〕をひいたものに入れ、餅のようにしたものを平たくして油で焼いた。裕福な家では*ムイチリー(祝い膳)にハナイカを入れた。
ハナイチー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
花生け。花瓶。
- 用例
- ハナイチー コーティ チェーンドー(花瓶を買ってきたよ)・儀。
ハナウクマーミー 座喜味
植物。フジマメの一種。

ハナウッチャー 渡慶次,儀間,楚辺
{はなうちあ(花打ちあ)}。布団の打ち直しをする職人。
- 用例
- ハナウッチャーガ ヤーヌ カージ マーティ チュータン(布団打ちが各家を回ってきよった)・儀。
- メモ
- 古くて硬くなった布団を解体し、綿をほぐしながらゴミや塵などを取り除いて元に戻すこと。
ハナウッティー 宇座
植物。甘藷の品種名。
- 用例
- ハナウッティー、ジョートー ウム ヤタルムヌ(ハナウッティーは、上等な芋だったのに)・宇。
ハナガサ 渡慶次,儀間,瀬名波
花笠。
ハナガサヤーエー 瀬名波
子どもの遊び。ガジマルの落ち葉で作った笠の取り合い。
ハナカタマイ 座喜味,古堅
鼻づまり。
- メモ
- 音2:ハナカタマヤー・ハナピーピー。
ハナカタマヤー 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
鼻づまり。鼻づまりの人。
- 用例
- ハナカタマヤー シ、イーチン シーグリサン(鼻づまりで、息苦しい)・儀。
- メモ
- →ハナカタマイ。
ハナガチャー 座喜味
植物。ムクゲ。
ハナギタ 大湾、瀬名波
鼻柱。鼻筋。鼻梁。
- 用例
- ハナギタ ヲゥーレー(鼻柱をへし折れ〈脅し文句〉)・湾。
- メモ
- 音1:ハナゲタ。音2:ハナシジ。
ハナキンブギー 長浜、瀬名波
植物。マサキ。柾〔まさき〕。
- メモ
- →フチマ。
ハナキンブンギー 楚辺
植物。マサキ。柾〔まさき〕。
- 用例
- ハナキンブンギーヤ チャーギヌ カワイン ナイタンロー(柾はイヌマキの代わりにもなりよったよ)・楚。
- メモ
- →フチマ。
ハナクス 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
{はなくそ(鼻糞)}。鼻くそ。
- 用例
- ハナクス シリタックヮサンケー(鼻くそを擦りつけるな)・儀。
ハナグニ 渡慶次,儀間,楚辺
芸能a。遊びや芸能が盛んな村。
- 用例
- ハナグニシンカー、シバヤン ジコー ジョージ ヤタン(遊びが盛んな村の人たちは、芝居もとても上手だった)・儀。
- メモ
- 若者の*モーアシビや村芝居等が盛んな村のことをハナグニ(花の国、華やかな国)といっていた。
ハナグミ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
花米。神仏に供えるお米。
- 用例
- ハナグミ カミーン(花米を押しいただく)・儀。
- メモ
- →チンパナ。
ハナゲタ 瀬名波
鼻柱。鼻筋。鼻梁。
- メモ
- →ハナギタ。
ハナゴーゴー 喜名,渡慶次,儀間
いびきをかいている様。
- 用例
- ハナゴーゴー ッシ ニントーン(いびきをかいて寝ている)・儀。
ハナザキ 座喜味,古堅
泡盛などの蒸留酒造りで、最初に出てくるアルコール度の高い酒。
ハナシ ハンガク 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{はなし はんがく(話 半学)}。人の話を聞けば、半分学問したようなものだということ。
- 用例
- ハナシ ハンガクディチ アグトゥ、チュヌ ハナシーヤ ユー チキヨー(話半学といってあるから、人の話はよく聞きなさいよ)・儀。
ハナシー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
話。
- 用例
- ナマカラ ハナシール チチーガ イチュンデー(今から話を聞きに行くんだよ)・儀。
ハナシークヮッチー 大湾
ご馳走の話だけを聞かされて、実際には御馳走にありつけないこと。良い話をたくさん聞かされること。
- 用例
- 「アシティビチディチヨ、ウヮーヌヒサヨー、マーサンドー」ディチ、ハナシークヮッチー ソービータン(「アシティビチといってね、豚の足はね、美味しいよ」と、話ばかりご馳走になっていました)・湾。
- メモ
- 音1:ハナシクヮッチー。
ハナシガレー 座喜味、渡慶次,儀間
放し飼い。ほったらかすこと。
- メモ
- 音2:ユルシガレー。
ハナシキ 楚辺
風邪。
- 用例
- アカングヮヌ ハナシキ カカトーン(赤子が風邪をひいている)・楚。
- メモ
- 音1:ハナシチ・ハナヒチ。→カジヒチ。
ハナシクヮッチー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ご馳走の話だけを聞かされて、実際には御馳走にありつけないこと。良い話をたくさん聞かされること。
- 用例
- チューヤ ハナシクヮッチー シミラッタサー(今日はハナシクヮッチーをさせられたなあ)・儀。
- メモ
- 音1:ハナシークヮッチー。
ハナシジ 大湾、儀間、渡慶次
鼻柱。鼻筋。鼻梁。
- 用例
- ウヌ ワラバーヤ ハナシジ トゥーティ、アン リッパ ゥンマリトール(その子は鼻筋が通って、あんなに立派に生まれているね)・湾。
- メモ
- →ハナギタ。
ハナシチ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
風邪。
- 用例
- アチャカラー シグトゥ ヤルムンヌ、ヘーク ハナシチカラ ノーサンネー(明日からは仕事だのに、早く風邪から治さないと)・儀。
- メモ
- 音1:ハナシキ。→カジヒチ。
ハナシチガマラサン 伊良皆
風邪が流行する。
- メモ
- *クカル(アカショウビン)が飛んだらハナシチガマラサンといわれていたとのこと。
ハナシッピルー 長田
鼻が低い人。鼻のひしゃげた人。
- メモ
- 音2:ハナビラー・ハナビルー。
ハナスン 喜名,渡慶次,儀間
①離す。②放す。
- 用例
- ①タイ グー ナイネー、ヤナクトゥビカーン スグトゥ ハナスン(二人一緒になると、悪い事ばかりするから離す)・儀。
②イン カチミタシガ、ヲゥタトーグトゥ ナー ハナスン(犬を捕まえたが、疲れたのでもう放す)・儀。
否:ハナサン(はなさない)希:ハナシーブサン(はなしたい)過:ハナチャン(はなした)継:ハナチョーン(はなしている)・儀。
- メモ
- ②ユルスン。対:カチミーン(捕まえる)。
ハナスン 喜名,渡慶次,儀間
話す。
- 用例
- シンシーガ アトゥカラ ハナスンディ(先生が後から話すって)・儀。
否:ハナサン(話さない)希:ハナシーブサン(話したい)過:ハナチャン(話した)継:ハナチョーン(話している)・儀。
- メモ
- →カタイン。
ハナダイ 喜名,渡慶次,儀間
はなたれ。鼻水。

- 用例
- アネアネ、ハナダイ タトーシガ(ほらほら、鼻水が垂れているよ)・儀。
- メモ
- →ハナミジ。
ハナダイポロポロ 喜名,渡慶次,儀間
鼻水を垂らしている様。

- 用例
- アイナー、ハナダイポロポロ シミティ(あれまあ、鼻水をだらだら垂らさせて)・儀。
ハナタカー ①喜名,座喜味,渡慶次,儀間②座喜味
①鼻が高い人。②いばっている人。
- 用例
- ①アヌ ニーシェーヤ イッペー ハナタカー ヤン(あの青年はとても鼻が高い人だ)・儀。
ハナタカサン 座喜味
鼻が高い。いばっている。
ハナダヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
{はなだりあ(洟垂りあ)}。はなたれ。よく鼻水を垂らしている人。

- 用例
- フル イーティマディン ハナダヤー ヤタン(大きくなってまでもはなたれだった)・儀。
カジ ヒチル、ハナダヤー ナトーリー(風邪をひいて、鼻水をたらしているのねえ)・儀。
- メモ
- 音1:ハンダヤー。
ハナダヤーワラビ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
{はなだりあわらべ(洟垂りあ童)}。はなたれ小僧。
- 用例
- ヤナハナダヤーワラベー、ヌー サル ムンガ(嫌なはなたれ小僧め、何様のつもりか)・儀。
- メモ
- 子どもにも使うが、大人に対しても馬鹿にした言い方で使う。
ハナヂ 上地
鼻血。
- 用例
- ハナヂ ハティ(鼻血が流れて)・上。
- メモ
- →音1:ハナヂー。
ハナヂー 喜名,渡慶次,儀間
鼻血。
- 用例
- キーサカラ ハナヂーヌ トゥマラン(さっきから鼻血が止まらない)・儀。
- メモ
- 鼻血が出ると、仰向けになって*フーチバーの葉を揉〔も〕んで鼻孔に入れる、後頭部の頭髪を強く引っ張るなどの民間療法があった。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば2 おばあが語る どぅーよーじょー』より。音1:ハナヂ。
ハナヂナ 座喜味
牛の鼻につける綱。
- メモ
- *スルガーギー(シュロ)を編んで作った丈夫な綱を牛の鼻につけた。
ハナバーチ 喜名,渡慶次,儀間
花鉢。
- 用例
- ハナバーチヌ ハナンカイ ミジ カキーン(花鉢の花に水をかける)・儀。
ハナハガー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
鼻がはげていること。鼻のはげた人。
- 用例
- カジ ヒチ、ハナミジ ゥンジーヂューサヌ ハナハガー ナトーン(風邪をひいて、鼻水が出すぎてハナハガーになっている)・儀。
- メモ
- 鼻をかみすぎたりして、皮膚が赤くなったり、剥〔む〕けたりした時にいう。悪口としても使われる。
ハナビーダク 波平
料理。蒸〔む〕した蛸〔たこ〕。
- メモ
- *ニービチ(結婚式)の儀式に使われた。
ハナピーピー 喜名,親志,渡慶次,儀間,大湾,古堅
鼻づまり。鼻風邪。
- 用例
- カジ ヒチ、ハナピーピー ソーン(風邪をひいて、鼻が詰まっている)・儀。
- メモ
- →ハナカタマイ。
ハナヒチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,大湾
{はなひき(鼻引き)}。風邪。
- 用例
- ハナヒチ カカイン(風邪に罹〔かか〕る〈風邪をひく〉)・湾。
ニチヌ アンネー スシガ、ハナヒチル ヤンテー(熱があるようだが、風邪じゃないのか)・儀。
- メモ
- 音1:ハナシキ。→カジヒチ。
ハナビラー 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,比謝矼,長田、瀬名波
鼻が低い人。鼻のひしゃげた人。
- 用例
- ワッター ゥンマガー ハナビラー ヤシガ、イッペー ウジラーサンドー(私の孫は鼻は低いが、とても可愛いよ)・儀。
- メモ
- 音1:ハナビルー。→ハナシッピルー。
ハナビラーダックイ 伊良皆
鼻がひしゃげた血筋。鼻が低い血筋。
ハナビルー 座喜味
鼻が低い人。鼻のひしゃげた人。
- メモ
- 音1:ハナビラー。→ハナシッピルー。
ハナプーカー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
洟提灯〔はなぢょうちん〕。鼻水が風船のようにふくらんだもの。

- 用例
- ハナプーカー ゥンジャチ ニントーサ(洟提灯を出して寝ているさ)・儀。
- メモ
- 寝ている時などに、鼻汁が風船状にふくらんだものが提灯に似ていることからそういわれた。
ハナブックヮ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅,比謝矼、瀬名波
鼻翼〔びよく〕。小鼻。鼻のふくらむ部分。
- 用例
- ハナブックヮ チケー(鼻を突け〈脅し文句〉)・湾。ハナ ハンカッティ、ハナブックヮヌ フックトーン(鼻をはじかれて、鼻が膨れている)・儀。
ハナマチガー 牧原
植物。甘藷の品種名。
- メモ
- *タードーシ(田倒し)後に植える甘藷は、葉が大きくて家畜の餌にもなるハナマチガーだった。
ハナミジ 喜名,渡慶次,儀間,長浜
鼻水。

- 用例
- ハナミジ タトーグトゥ、ヘーク ヌグレーワ(鼻水が垂れているから、早く拭きなさい)・儀。
- メモ
- 音2:ハナダイ・。
ハナムジュムジュー 喜名,渡慶次,儀間
鼻がむずむずする様。
- 用例
- ハナ ガンマリ サレー、ハナムジュムジュー ッシ チョーン(鼻をいじったら、鼻がむずむずしてきている)・儀。
ハナムニー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{はなものいひ(鼻物言ひ)}。鼻声。風邪などで鼻が詰まっている時の話し方。
- 用例
- ハナヒチ カカティ、ハナムニー ナトーン(風邪に罹り〈風邪をひいて〉、鼻声になっている)・儀。
- メモ
- 音1:ハナムヌイー。
ハナムヌイー 座喜味
{はなものいひ(鼻物言ひ)}。鼻声。風邪などで鼻が詰まっている時の話し方。
- 用例
- ハナムヌイー ソーン(鼻が詰まったような話し方をしている)・座。
- メモ
- 音1:ハナムニー。
ハナモー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
鼻の欠けた者。
- 用例
- ハナモー ナティ、ンル カタン ネーン(鼻が欠けて、見る影もない)・儀。
ハナモームニー 渡慶次,儀間,大湾
鼻の欠けた者のような話し方。
- 用例
- ハナモームニー スグトゥ、ヌール イチョーラー ワカランサ(鼻の欠けたような話し方をするから、何を言っているのか分からないよ)・儀。
ハナリ 高志保,渡慶次,儀間
①離れ。離れた所。②離れ島。
- 用例
- ②ハナリンカイ ヤラサッティ、ジコー アワリ シチャン(離れ島に遣られて、とても苦労した)・儀。
タビハナリンカイ ナガサリーシガヤーサイ(遠く離れ島に島流しにされるんですがね)・民・高。
- メモ
- ②音2:ハナリジマ。
ハナリガナサ 喜名,渡慶次,儀間
{はなれがなさ(離れ愛さ)}。離れているほど愛しいということ。
- 用例
- ハナリガナサディチ、チカサヤカ トゥーサンカイ ヲゥシェー マシ ヤサ(離れているほど愛しいというから、近くより遠くにいる方が良いよ)・儀。
ハナリジーグヮー 渡具知
離れ岩。
ハナリジマ 喜名,渡慶次,儀間
離れ島。
- 用例
- ハナリジマンカイ ワタティ イチュン(離れ島に渡って行く)・儀。
- メモ
- →ハナリ。
ハナリダカシ 渡具知
離れにある高い岩。
ハナワライ 座喜味、儀間、渡慶次
相手を軽蔑〔けいべつ〕した笑い。
- 用例
- クヌヒャーヤ、ハナワライ シークヮティ(こいつは、軽蔑した笑いをしやがって)・儀。
ハナヲゥー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
鼻緒。下駄の前の緒。
- 用例
- ハナヲゥーヌ チリトーン(鼻緒が切れている)・儀。
ハナン トーカチ 瀬名波
鼻が低い様。斗掻きで米を切ったように鼻が低くなること。
- 用例
- ハナン トーカチ ナティ(鼻も低くなって)・瀬。
ハニ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
羽根。翼〔つばさ〕。
- 用例
- マータクンカイ ハニ チキティ、トゥーサマディ トゥバスン(凧〔たこ〕に羽根をつけて、遠くまで飛ばす)・儀。
ハニ(~ハニ) 楚辺
~でしょう。~よねえ。
- メモ
- →音2:~サニ。
ハニーン 喜名,渡慶次,儀間
①(水などを)はねる。②はねつける。拒否する。受け付けない。
- 用例
- ①ミジ ハニラッティ、マルンリー ソーン(水をはねられて、ずぶ濡れになっている)・儀。
②ガッティノー アラングトゥ、クンドー ハニーン(合点がいかないから、今回は拒否する)・儀。
否:ハニラン(拒否しない)希:ハニーブサン(拒否したい)過:ハニタン(拒否した)継:ハニトーン(拒否している)・儀。
ハニゲー 長浜
羽交〔はが〕い。左右の翼の付け根部分。羽。翼。
- 用例
- ハニゲー ダトーン(翼がだれている)・浜。
ハニヂバル -
{羽地原}。長浜の小字。
ハニムシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
昆虫。羽虫。羽蟻〔はねあり〕。交尾期の羽がついたアリやシロアリ。
- 用例
- ハニムシヌ トゥビネー、ヰーヒー ヤサディタン(羽虫が飛ぶと、良い日だと言った)・座。
ハニムシヌ トゥビーネー シライヌ ヲゥンドー(羽蟻が飛ぶとシロアリがいるよ)・儀。
ハネーカスン 喜名,渡慶次,儀間
華やかにする。盛り上げる。
- 用例
- ヤーニンジュシ スージ ハネーカスン(家族でお祝を盛り上げる)・儀。
チョーデー タイシ、ウスマサ ジャー ハネーカスン(兄弟二人で、とても座を華やかにする)・儀。
否:ハネーカサン(華やかにしない)希:ハネーカシーブサン(華やかにしたい)過:ハネーカチャン(華やかにした)継:ハネーカチョーン(華やかにしている)・儀。
ハネークン 楚辺
華やぐ。盛り上がる。栄える。
- メモ
- 音1:ハネーチュン。
ハネーチュン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
華やぐ。盛り上がる。栄える。
- 用例
- アッターンカイ モーラシーネー、ジコー ハネーチュンドー(彼らに躍らせたら、とても盛り上がるよ)・儀。
否:ハネーカン(盛り上がらない)希:ハネーカシーブサン(盛り上げたい)過:ハネーチャン(盛り上がった)継:ハネーチョーン(盛り上がっている)・儀。
- メモ
- 音1:ハネークン。
ババーヌエー 儀間
子どもの遊び。竹馬。
- メモ
- →アシゥンマ。
ハバカイヂューハン 楚辺
忙しい。忙しすぎる。
- 用例
- ハバカイヂューハヌ、ムヌカンゲーン ナラン(忙しすぎて、考えごともできない)・楚。
ハバカユン 大木
{はばかりをりむ(憚り居りむ)}。幅をきかす。広い場所をとってのさばる。
ハバクヮスン 楚辺
混乱させる。
- 用例
- チュガ イーシェー キカングトゥ、アリガ キーネー ハバクヮスンロー(人の言うことを聞かないから、彼が来たら混乱させるよ)・楚。
ハバクン 楚辺
①捗る。進む。作業が片付く。②食べつくす。
- メモ
- ①→ハカドゥイン。音1:ハバチュン。
ハバチクン 楚辺
幅が利く。顔が利く。
- 用例
- ワッター シマヲゥテー、ターガ ハバチクガヤー(私の村では、誰が顔が利くのかな)・楚。
- メモ
- 音1:ハバチチュン。
ハバチチュン 喜名,渡慶次,儀間
幅が利く。顔が利く。
- 用例
- アヒーヤ グテーン カナイシナカイ、チブルン ユタサグトゥ ハバチチュン(兄は力も強ければ、頭もいいので顔が利く)・儀。
- メモ
- 音1:ハバチクン。
ハバチュン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,大湾
①捗る。進む。作業が片付く。②食べつくす。
- 用例
- ①シンカヌ ウーサグトゥ、シクチン ハバチュンテー(人数が多いから、仕事も捗るんじゃないねえ)・儀。
ウッペール セイフグトゥ ハバチャグトゥ、トゥスイヤ イッペー タカラリチ(こんなに大きな政府事を片付けたので、年寄りはとっても宝といって)・民・高。
②ウッサ ヲゥグトゥ、ハバチュンデー(それだけいるから、食べきるよ)・座。ドゥーテーガ マギサル ウッサー、ユー ハバチュン(体が大きいだけあって、よく食べる)・儀。
チーニーブク、カミムンヌ アルッサ ハバチ チキーン(来ると同時に、食べ物のありったけ食べつくす)・儀。
否:ハバカン(食べつくさない)希:ハバチーブサン(食べつくしたい)過:ハバチャン(食べつくした)継:ハバチョーン(食べつくしている)・儀。
- メモ
- ①→ハカドゥイン。②音1:ハバクン。
パパヤー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,大湾,古堅
植物。パパイア。
- 用例
- ハルンカイ ダテーンヌ パパヤー イーラットーン(畑にたくさんのパパイアが植えられている)・儀。ヤシチナカイ パパヤー イートーチーネー、マルケーティヌ オカズ ジョートーデー(屋敷にパパイアを植えていたら、たまにはおかずに良いよ)・儀。クンドゥヌ カジフチシ、パパヤーン ムル トーサッタン(今度の台風で、パパイアも全部倒された)・慶。
- メモ
- 青パパイアは産婦の乳の出をよくするといわれ重宝された。熟した実にも薬効がある。
パパヤーイリチャー 喜名,渡慶次,儀間
料理。パパイア炒め。
- 用例
- パパヤーイリチャー チュクイグトゥ、パパヤー シリシリー シェー(パパイア炒めを作るから、パパイアをすりおろしなさい)・儀。
バハン(~バハン) 高志保、儀間、渡慶次
~たい。~したい。
- 用例
- イッタン ワカク ナイバハラー(あなたたちも若くなりたかったら)・民・高。
- メモ
- →音1:~バーハン。
ハブ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
爬虫類。①ヘビの総称。②ハブ。
- 用例
- ①チャッピナーヌ ハブヌ、トゥーティ ハイタン(とても大きなヘビが、通って行きよった)・儀。
②ハブ ニーネー フカヲゥティ ニリ、ティンジョーヌ シーシガ ナビンカイ ウティーネー ドゥク ナインドー(ハブを煮るなら外で煮ろ、天井の煤が鍋に落ちると毒になるよ)・古。
- メモ
- ①→クチナー。②かつてはハブも汁にしたり、焼いたりして食べた。
ハブカクジャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
{はぶかくぢあ(ハブ顎あ)}。顎〔あご〕が大きい人。顎がハブのように張った人。
- 用例
- トゥナイヌ ニーシェーヤ ハブカクジャー ヤン(隣の青年は顎〔あご〕が大きい)・儀。
- メモ
- →カクジャー。
ハブグサ 楚辺
植物。ツルソバ。

- 用例
- ハブグサー カマランディ(ツルソバは食べられないって)・楚。
- メモ
- →ウシヌミンタマ。
ハブチャ 楚辺
植物。エビスグサ。
- 用例
- ハブチャー キールーハナヌ サチュン(エビスグサは黄色い花が咲く)・楚。
ハブチョーギン 渡具知
芸能a。演目名。ハブ狂言。渡具知のムラアシビの演目。
ハブヂンナン 渡慶次
貝名。少し大きくて、殻が固いカタツムリ。
- メモ
- 食用にはできない。*チンナンオーラセーをして遊んだ。
ハブトゥヤー 伊良皆
{はぶとりあ(ハブ取りあ)}。ハブを取る人。
ハベール 波平,楚辺
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。

- メモ
- →音1:ハーベール。
ハベル 高志保
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。
- 用例
- 歌:アカギ アカムサガ ハベル ナティ トゥバワ、トゥムシシチチャヌ イニントゥムリ(赤木赤虫が蝶になって飛べば、友寄平敷屋の遺念と思え)・民・高。
- メモ
- →音1:ハーベール。
ハベルー 渡慶次
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。

- メモ
- →音1:ハーベール。
ハマイン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,長田,波平
励む。頑張る。
- 用例
- ハマティ シクチ ソーン(頑張って仕事をしている)・波。ハマティ カムン(頑張って食べる)・具。
チューヲゥティ ウワラスヌ カンゲーシ、ムルシ ハマインテー(今日で終わらせる考えで、皆で頑張るさ)・儀。
否:ハマラン(頑張らない)希:ハマイブサン(頑張りたい)過:ハマタン(頑張った)継:ハマトーン(頑張っている)・儀。
- メモ
- 音1:ハマユン。→キバイン。
ハマウイ 喜名,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,大湾、古堅
①浜下り。浜に下りて厄払いをすること。②行事。浜下り。旧3月3日に浜に下りて、貝などを拾って遊ぶこと。
- 用例
- ①トゥイヌ ヤーンカイ イーネーヤ、ハマウイ サーンネー ナランドー(鳥が家に入ったら、浜下りしなければならないよ)・湾。
- メモ
- ①野鳥が家に入ると不吉とされ、家を開け放して浜に下りそこで過ごして厄払いをした。類:フカゥンジ。②*サングヮチサンニチウジューと蓬餅〔よもぎもち〕などを作り、浜に出て、汚れを払い健康を祈願する行事。※挿絵は紙芝居『三月三日の浜下り』より。
音1:ハマウリ。
ハマウリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺、古堅、伊良皆
①浜下り。浜に下りて厄払いをすること。②行事。浜下り。旧3月3日に浜に下りて、貝などを拾って遊ぶこと。
- 用例
- ②アングヮーターガ スルティ ハマウリ ソーン(娘たちが揃って浜下りをしている)・儀。サングヮチサンニチーヤ ヰナグヌ ハマウリ ヤル フージドーヤー(三月三日は女の浜下りらしいよね)・民・喜。
- メモ
- ②楚辺では、旧3月3日に*ティールを持って楚辺の浜へ貝を採りに行った。浜で遊んだ後は豆腐作りや肥やしに使うために潮水を汲んで帰った。音1:ハマウイ。
ハマガー 長浜
長浜の井泉の名称。
- メモ
- 海岸近くに位置し、海水が混じっているので、甘藷などは洗ったが、農具は洗わなかった。
ハマグンボー 大湾
植物。モンパノキ。
- メモ
- 戦前から庭木として植えられていた。→ガンチョーギー。
ハマスーキ 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
植物。モンパノキ。
- 用例
- ハマスーケー シルハナグヮーヌ サチュン(モンパの木は白い花が咲く)・儀。
- メモ
- →ガンチョーギー。
ハマバン 渡慶次,儀間,瀬名波
浜番。字からの依頼で浜の番をする人。
- メモ
- →ウミバン。
ハマホーギ 長浜
植物。ハマゴウ。
- メモ
- *カンカーの時、牛の血をつけたゲッキツやハマゴウの枝葉を、集落の入口や各家の門や軒に差して魔除けにした。音2:ホーギ。類:フコーガ・ホーゲーラー。
ハママーチ 親志,大木
植物。リュウキュウヨモギ。
- メモ
- 煎〔せん〕じて飲むと*チムグチカミラリヤーや利尿に効くといわれている。
ハマヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
働き者。よく励む人。頑張り屋。没頭する人。
- 用例
- イャー ヲゥトー、アンシ ハマヤー ヤル(お前の夫は、とても働き者だね)・儀。
- メモ
- →アガチャー。
ハマヤーバル -
{浜屋原}。宇座の小字。
ハマユン 大木
励む。頑張る。
- メモ
- 音1:ハマイン。→キバイン。
ハミ 喜名
{はみ(食み)}。家畜などの飼料。
ハラ 喜名,渡慶次,儀間
側。方。
- 用例
- アガタヌ ハランカイ ハーエーシ ハイタン(あそこの方に駆け足で行きよった)・儀。
ハライグリサン 渡慶次,儀間
難産である。
- 用例
- ヰナグングヮヌ クヮ ナスヌ カージ ハライグリサヌ、シワ ヤサ(娘が子どもを産むたびに難産で、心配だ)・儀。
- メモ
- 類:ハラヂューハン。対:ハライヤッサン(安産である)。
ハライメー 喜名,渡慶次,儀間
{はらひまへ(払ひ前)}。払うべきお金。模合等でまだ払ってないお金。
- 用例
- イャーヤ、ハライメーヤ ウビテー ヲゥミ(お前は、払うべきお金があるのを覚えているか)・儀。
- メモ
- 対:トゥイメー(取り分)。
ハライヤッサン 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺
安産である。
- 用例
- ワンネー クヮ ナスヌ カージ、チャー ハライヤッサタン(私は子どもを産むたびに、いつも安産だった)・儀。
- メモ
- 対:ハライグリサン(難産である)。
ハライン 喜名,渡慶次,儀間
①取り除く。取り払う。②払う。お金を払う。借金を払う。
- 用例
- ①ヤナクサヌ ミーカントーグトゥ、クサ ハライン(雑草が生い茂っているから、草を取り除く)・儀。
②ヤーヌ ヌーシンカイ、ヤーデー ハライン(家の主に、家賃を払う)・儀。
カテーヌ ジン ハライン(借りたお金を払う)・儀。
否:ハララン・ハラーン(はらわない)希:ハライブサン(はらいたい)過:ハラタン(はらった)継:ハラトーン(はらっている)・儀。
ハラウービ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,長田
腹帯。
- 用例
- ワタン マギク ナトーグトゥ、ハラウービ スシェー マシテー(お腹も大きくなってきたから、腹帯をした方が良いね)・儀。
- メモ
- 腹が目立ち始める5、6か月になると、犬は多産で安産だということで犬にあやかって、戌の日に腹帯を締めた。
ハラガー ①喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅②喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,座喜味,高志保
①三枚肉。②横っ腹。側面。
- 用例
- ①ハラガー イッティ アンダンスー チュクイサ(豚バラを入れて油味噌を作るさ)・儀。②ハラガー キラッティ パタパター ソーン(横っ腹を蹴られてもだえ苦しんでいる)・儀。
- メモ
- ①→サンマイニク。②*バーキなどを編むときの側面にもいう。
ハラガーニンジ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
仰向〔あおむ〕け寝。
- 用例
- アカングヮー ハラガーニンジ シミトーケー(赤ん坊は仰向け寝させておきなさい)・儀。
- メモ
- →アファナカーニンジ。
ハラゴー 喜名,渡慶次,儀間
腹身。魚の身の腹の部分。
- 用例
- ハラゴーヤ ティンプラー シーネー マーササ(魚の腹の部分は、天ぷらにしたら美味しいよ)・儀。
ハラゴー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,古堅
罰金札を清算すること。規則違反の取り締まりや風紀取り締まり。
- メモ
- 他所の畑から農作物、カズラ、松の下枝やソテツを取った時は*イックヮンフダ(一貫札)、未成年者が煙草を吸った場合には*タバクフダ(煙草札)が科された。また、鶏を放し飼いしたら*トゥイフダ(鶏札)の罰金も科されて鶏も取り上げられた。そうして集めた罰金で豚を解体して、家族割り当てで肉を分配した。
ハラゴーモー 古堅
田畑の農作物を確保するための規約(*ハラゴー)を守らせる場所として、全字民が集まる広場のこと。
- メモ
- 古堅には、ムラの掟を制定し遵守〔じゅんしゅ〕せしめる場所としてハラゴーモーという、全字民が集まれるほどの広い原っぱがあり、そこで豚を解体してご馳走した。また、この場所は高台に位置するため、*ヨーカビー(旧8月8日)に*タマガイ(火の玉)が集落で上がらないか見張った。
ハラスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間、楚辺
(汗や血を)流す。(汗を)かく。出す。
- 用例
- アンダグヮー ハラサーニ、ンスグヮー イッティ(油を出して、味噌を入れて)・民・楚。
ティー アライグトゥ ミジ ハラスン(手を洗うから水を出す)・儀。
否:ハラサン(出さない)希:ハラシーブサン(出したい)過:ハラチャン(出した)継:ハラチョーン(出している)・儀。
ハラスン 喜名,渡慶次,儀間
晴らす。雨、気持ち、恨みを晴らす。
- 用例
- ンリラングトゥ シ、アミ ハラスン(濡れないように、雨を晴らす)・儀。
ナママディ ウムトータシ アンマーンカイ ハナシー シ、チム ハラスン(今まで思っていたことを母親に話して、気持ちを晴らす)・儀。
チャーシン ウラミ ハラサントー ナラン(どうしても恨みを晴らさないといけない)・儀。
否:ハラサン(晴らさない)希:ハラシーブサン(晴らしたい)過:ハラチャン(晴らした)継:ハラチョーン(晴らしている)・儀。
ハラダチ 喜名,渡慶次,儀間
腹立ち。怒り。
- 用例
- ハラダチン シミソーランキヨーヤー(怒らないでおいてくださいね)・儀。
ハラヂューハン 楚辺
難産である。
- 用例
- ワー トゥジェー、クヮ ナスヌ カージ ハラヂューハン(私の妻は、子を産むたびに難産だ)・楚。
- メモ
- →ハライグリサン。
ハラトゥイ 楚辺
腹取りが得意な闘牛用の牛の名前。
- 用例
- ワッター ウシェー、ハラトゥイディ イラットータン(私の牛は、腹取りと言われていた)・楚。
パラパラーミンナ 渡慶次
植物。ルリハコベ。
- メモ
- ヤギやウサギにたくさんやると下痢をした。→アラミンナー。
ハラムン 渡慶次,儀間,楚辺
孕〔はら〕む。妊娠する。身ごもる。
- 用例
- ヰナグングヮガ タイミー ハラドーン(娘が二人目を妊娠している)・儀。
- メモ
- →カサギーン。
ハララー 楚辺
魚名。ヤクシマイワシ。
- 用例
- ハララーヤ ンジヌ ウーハグトゥ、ワランチャーンカイヤ カマサラン(ヤクシマイワシは小骨が多いから、子どもたちには食べさせられない)・楚。
ハラン 都屋,瀬名波,古堅
魚の卵。
バラン 瀬名波
ススキの花。
- メモ
- →ガラマー。
ハランサーイ 伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
つわり。悪阻〔おそ〕。
- 用例
- ハランサーイン ヤガティ ウワイサ(つわりもやがて終わるよ)・儀。
パリ 渡具知,儀間,喜名,渡慶次,古堅
差し引きゼロにすること。ちゃら。
- 用例
- ナー パリヤー(もう、〈これで〉ちゃらね)・具。
ハリーン 喜名,渡慶次,儀間
晴れる。
- 用例
- ヤガテー アミン ハリーンテー(やがて雨も晴れるさ)・儀。
クンドゥヲゥティ ヌーンクィ ウチナチ、ヤクン ハリーサ(今年で何もかも終わって、厄も晴れるさ)・儀。
否:ハリラン(晴れない)継:ハリトーン(晴れている)・儀。
ハリーン 喜名,渡慶次,儀間
腫〔は〕れる。膨〔ふく〕れる。
- 用例
- ウッピナー ティーヌ ハリトール(そんなに大きく手が腫れているね)・儀。チーヌ ハリトーン(乳が腫れている)・儀。否:ハリラン(腫れない)継:ハリトーン(腫れている)・儀。
ハリヤク 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,牧原
晴厄。厄が晴れること。
- 用例
- クジュ トゥシビー ヤテーグトゥ、クンドー ハリヤク ヤサ(昨年は生まれ年だったから、今年は晴厄だよ)・儀。
- メモ
- 牧原ではハリヤクの時は客を招いて大きなお祝いをした。
ハル 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,牧原,渡具知、親志
①畑。②助数詞。~面。
- 用例
- ①ハルン ルク ウーサイネー、カジーンディ デージル ヤル(畑もあまり多いと、耕すのに大変だ)・儀。
ハル アキーン(畑を開ける〈開墾する〉)・牧。ハルカイ イチュン(畑に行く)・親。イャーヤ ハルンカイヤ イカンハニ(お前は畑には行かないでしょう)・楚。
- メモ
- ②チュハル(畑1面)、タハル(畑2面)、ミハル(畑3面)と数える。→ハタキ。
ハル 親志,上地,長浜,大木,比謝矼,牧原,長田
春。
ハル アシバスン 喜名,渡慶次,儀間
畑を遊ばせる。作物を作らず、畑を放置する。
- 用例
- フユー ッシ、ハル アシバスンナー(怠けて、畑を遊ばせるのか)・儀。
ハルカイキヤー 楚辺
畑仕事用の着物。野良着。
- メモ
- 音1:ハルカイチヤー。音2:ハルカラー・ハルカラアッチャー・ハルカラチヤー・ハルギン。
ハルカイチヤー 渡慶次,儀間
畑仕事用の着物。野良着。
- 用例
- ハルカイチヤーヤ ヤーヌ クサーンカイ カキトーケー(野良着は家の後にかけておきなさい)・儀。
- メモ
- →音1:ハルカイキヤー。
ハルガチャー 大木
畑仕事に精を出す者。
ハルカラー 喜名,渡慶次,儀間
畑仕事用の着物。野良着。
- 用例
- ハルカラーン、マルケーテー アラーンネー(野良着も、たまには洗わないと)・儀。
- メモ
- →ハルカイキヤー。
ハルカラアッチャー 渡慶次,儀間,大湾,古堅
畑仕事用の着物。野良着。
- 用例
- ウスメーヤ、ハルカラアッチャー チチル ハイタンドー(おじいさんは、野良着を着て行きよったんだよ)・儀。
- メモ
- →ハルカイキヤー。
ハルカラチヤー 大木
畑仕事用の着物。野良着。
- メモ
- →ハルカイキヤー。
ハルギン 楚辺
畑仕事用の着物。野良着。
- メモ
- →ハルカイキヤー。
ハルサー 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
{はるしあ(墾しあ)}。農民。農業をしている人。畑仕事を主にする者。
- 用例
- ワッター ヤーニンジョー、ンカシカラ ハルサー ッシ ムヌクェージク ソーン(私の家族は、昔から農業をして生計を立てている)・儀。
ハルシクチ 喜名,渡慶次,儀間
畑仕事。
- 用例
- ナチヌ アチサイネー ハルシクチン ヲゥタイン(夏の暑い時は畑仕事も疲れる)・儀。
ハルジタク 楚辺
野良着姿。
- 用例
- ハルジタクヌ ママ、ヤーンカイヤ アガイナヨー(野良着姿のまま、家には上がるなよ)・楚。
- メモ
- 音2:ハルスガイ。
ハルスーブ 座喜味,長浜
{はるしようぶ(原勝負)}。行事。農事奨励祭。畑や農作物の勝負。
- メモ
- 音2:ハルヤマスーブ。
ハルスガイ 喜名,渡慶次,儀間
{はるそがり(原装り)}。野良着姿。
- 用例
- ハーメーヤ ハルスガイ ッシ ゥンジティ ハイタン(おばあさんは野良着姿で出て行きよった)・儀。
- メモ
- →ハルジタク。
ハルナー 喜名,渡慶次,儀間
{はるな(原名)}。小字名。
- 用例
- ンカシヌ ハルナーヤ、ムサットゥ ワカラン ナトーン(昔の小字名は、全く分からなくなっている)・儀。
ハルヌシチ 長浜
春の節。
ハルビーサ 村史
{はるびえさ(原冷えさ)}。立春の頃、大豆などの種まきの頃に寒さが続く日のこと。
ハルブクター 楚辺
冬物の野良着。古着の破れた箇所をつぎはぎして厚めになった着物。
- メモ
- →ウシマー。
ハルマーイ 喜名,渡慶次,儀間
{はるまはり(原回り)}。畑の見回り。
- 用例
- ウスメートゥ マジョーン、ハルマーイシーガ イチュン(お父さんと一緒に、畑の見回りをしに行く)・儀。
ハルミチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{はるみち(原道)}。畑と畑の間にある道。
- 用例
- ハルシクチガ イチュナサイネー、ハルミチヲゥティル アサバヌン カムタル(畑仕事が忙しい時には、ハルミチで昼ご飯も食べよったんだよ)・儀。
ハルヤー 大湾
{はるや(原屋)}。畑の作業小屋。
ハルヤーポン 渡慶次
行事。旧2月と8月に、字民の健康と繁栄を祈願する、大御願の別称。
- メモ
- かつてこの祭りの指導的役割をした老人が、畑の豊作を祈願するために「ハルヤー」と唱え、太鼓をポンと叩いたことから、のちのちハルヤーポンと呼ばれるようになったといわれている。→ウフウグヮン。
ハルヤマスーブ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{はるやましょうぶ(原山勝負)}。行事。農事奨励祭。畑や農作物の勝負。
- 用例
- センゼンヌ ハルヤマスーボー、イッペー タヌシミ ヤタンヤー(戦前の原山勝負は、とても楽しみだったね)・儀。
- メモ
- 戦前は競馬や角力なども行われた。→ハルスーブ。
ハルイェンチュ 座喜味,大湾,古堅
畑の鼠〔ねずみ〕。畑にいる鼠。
ハルウェンチュ 長田
畑の鼠〔ねずみ〕。畑にいる鼠。
ハレイチ 長浜
払い地。請け払い地。
- メモ
- 渡慶次や恩納村の宇加地、与久田、美留〔びる〕、仲泊まで長浜の田んぼがあった。
ハワイー 渡具知,長田
植物。甘藷の品種名。
ハワイイチー 楚辺,古堅
ハワイへ行って来た人。ハワイ帰りの人。
ハワイチンヌク 座喜味
植物。里芋の一種で、一般の里芋より大きい外来種。
- メモ
- 音1:ハワイヂンヌク。
ハワイヂンヌク 大湾
植物。里芋の一種で、一般の里芋より大きい外来種。
- メモ
- 音1:ハワイチンヌク。
ハン~ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,大湾,牧原
半~。
- 用例
- ハンクン(重箱半組)・儀。ハンブン(半分)・儀。
バン 座喜味,儀間,楚辺,渡具知
①番。順番。②助数詞。~番。
- 用例
- ①ドゥーヌ バン(自分の番)・楚。ワームン バノー ナーマイ(私の番はまだねえ)・儀。②イチバン ウットゥグヮー(一番下の子)・座。
- メモ
- ②順序の助数詞。イチバン(1番)・ニバン(2番)・サンバン(3番)と数える。
バンク 古堅
*ムラアシビをする舞台のこと。
ハンクン 喜名,渡慶次,儀間
{はんくみ(半組)}。重箱の餅1箱とおかず1箱のこと。
- 用例
- ジューバコー ハンクンシ シマビーガヤー(重箱は半組でいいですかね)・儀。
- メモ
- →ジューバク。
ハンケークー 座喜味
植物。ノボタン。野牡丹。
- メモ
- →ヌブタン。
ハンシ 大木
一時的な処置。一時しのぎ。間に合わせ。
- メモ
- →トーイヌハンシ。
ハンジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
判じ。易者。占い師。
- 用例
- イサヌヤー カカティン マシェー ナランティカラ、ハンジン カカリワル ヤンテー(病院にかかってもよくならないんだったら、易者もかからないといけないでしょう)・儀。
ハンジ コーイン(易者の判じを買う)・古。
バンジ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
真っ盛り。たけなわ。丁度。絶頂期。最中。
- 用例
- アッターヤ バンジル ヤグトゥ、ヌー ヤティン ナイサ(彼らは絶頂期だから、何でもできるよ)・儀。ナマン バンジ ヤサ(今も盛りだ)・座。バンジ ユチン フイギールムン(丁度雪も降りよるのに)・民・古。
- メモ
- →サラバンジ。
ハンシー 親志,座喜味,上地,楚辺,大木
親族語彙。祖母。おばあさん。
- メモ
- 士族の言葉。→ハーメー。
ハンジャ 座喜味,波平,長浜,大湾
地名(読谷村波平)。
ハンジャ イガルー 波平,村史
字民性。波平イガルー。波平では「我々」を「イガルー」と言ったことから、そう呼ばれた。
ハンジャ クーブー 座喜味,波平,大湾,儀間、渡慶次、村史
{はびら こぶ(波平 昆布)}。字民性。波平の人は、結び昆布のような締まり屋であること。
- 用例
- ワランチャーグヮー ヤイニーネー、「ハンジャ クーブーヤ」リチ オーイテールムン(子どもの頃は、「波平昆布め」といって喧嘩〔けんか〕していたもの)・座。
ハンジャンチュヤ、ティー タッピラカチン ハナサンドー(波平の人は、手を叩きつけても離さないよ)・波。
- メモ
- 自治会や*アシビトゥイケーの時に出した、波平の昆布の煮方がとても美味しいと評判になったからという話もある。
バンジャー 座喜味,古堅
真っ盛りの人。絶頂期の人。
- メモ
- →サラバンジャー。
ハンジャンチュ 座喜味,波平,都屋,大湾,古堅
波平の人。
ハンジュン 楚辺、渡慶次
脱ぐ。
- 用例
- チン ハンジュン(着物を脱ぐ)・慶。アンサーニ、ゥンマ ハンジャーナカイ(そうして、そこを脱いでからに)・民・楚。
「ウヌ ボーシェー ジョートー ヤッサー、アチャー ワンガ ハンティ イキワル ヤッサー」「アンシェー、イャー ハンティ イキヌンサー、ワー カンティ イクサ」(「その帽子は上等だなあ、明日私が被〔かぶ〕って行かないといけないなあ」「それなら、お前が脱いで行くなら、私が被って行くさ」)・楚。
- メモ
- 3番目の用例は「ハンジュン(脱ぐ)(被る)」と「カンジュン(被る)」の話の掛け合い。「帽子を被っていく」と言ったのを「脱いでいく」と面白がって、話の掛け合いをしている。→ハジーン。
ハンジュン 楚辺
被〔かぶ〕る。
- 用例
- ワンガ ハンティ イクサ(私が被って行くさ)・楚。
- メモ
- 音1:カンジュン。
バンジョーガニ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
番匠金。かね尺。さしがね。
- 用例
- バンジョーガネー、リッパ アティリヨー(番匠金は、ちゃんと当てなさいよ)・儀。
バンシルー 伊良皆,楚辺,古堅
植物。バンジロウ。グヮバ。
- メモ
- 音1:ベンシルー。音2:バンスルー・バンソーリ・バンソーリー。類:ベンスルー。
バンスルー 座喜味
植物。バンジロウ。グヮバ。

- メモ
- →音1:バンシルー・ベンスルー。
ハンスン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,大湾
①外す。免れる。払い除ける。②責務を果たす。果たす。処理する。③~しそこなう。~しそびれる。
- 用例
- ①ヤク ハンスン(災いを免れる)・高。
チカーランヌー ネジ ハンスン(使えないネジを外す)・儀。
否:ハンサン(外さない)希:ハンシーブサン(外したい)過:ハンチャン(外した)継:ハンチョーン(外している)・儀。
②クチヌメー ハンスン(自分が食べる分の働きを果たす)・座。③アシビハンスン(遊びそこなう)・儀。ミーハンスン(見逃す)喜。
ハンスン(~ハンスン) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~放す。
- 用例
- イーハンスン(言い放つ)・喜。ミーハンスン(見放す)・楚。
- メモ
- →ハナスン。
バンソーリ 波平
植物。バンジロウ。グヮバ。

- メモ
- 音1:バンソーリー。→バンシルー。
バンソーリー 長浜
植物。バンジロウ。グヮバ。

- メモ
- 音1:バンソーリ。→バンシルー。
ハンタ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
崖。崖っぷち。
- 用例
- ハンタ クシ ナチ ヰーネー アブナサヌ(崖を背にして座ったら危ないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ファンタ。→スギバナ。
ハンダイ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
飯台。ちゃぶ台。
- 用例
- ムヌン ナラン マール、ハンダイ メー ナチョーン(食事もできないうちに、飯台を前にしている)・儀。
パンタタカー 楚辺
漁法。海面を棒でパンパン叩きながら魚を網に追い込む漁法。小規模な追い込み網漁。
- 用例
- パンタタカーシ イユ トゥイン(パンタタカーで魚を取る)・楚。
- メモ
- →タタカー。
ハンタバル -
{坂田原}。波平の小字。
ハンタバル -
{半多原}。瀬名波の小字。
ハンタバル -
{繁多原}。座喜味の小字。
ハンダマ 喜名,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木
植物。スイゼンジナ。水前寺菜。

- 用例
- ハンダマー、ンカシカラ ウチナーヲゥテー ユー カマットーン(水前寺菜は、昔から沖縄ではよく食べられている)・儀。
ハンダヤー 喜名,座喜味,伊良皆,古堅,比謝矼
鼻水をたらしている者。はなたれ。

- メモ
- 音1:ハナダヤー。
ハンチキーン 座喜味
引っかける。
- 用例
- シーバイ ハンチキーグトゥ(おしっこを引っかけるから)・座。
- メモ
- 音2:ヒッチャキーン。
ハンチケーラスン 渡慶次,儀間
跳ね返す。弾〔はじ〕き返る。
- 用例
- ヒサシ ハンチケーラスン(足で跳ね返す)・儀。
否:ハンチケーラサン(跳ね返さない)希:ハンチケーラシーブサン(跳ね返したい)過:ハンチケーラチャン(跳ね返した)継:ハンチケーラチョーン(跳ね返している)・儀。
ハンチャーガーミー 座喜味
昆虫。タガメ。
- メモ
- ゲンゴロウよりもひとまわり大きかった。捕まえて背中に土をつけ、*グーシ(串、竹串)を曲げてそこに挿し、もう一方を固定してくるくる歩いて回るのを楽しんだ。→カーミー。
ハンチューヤーマー 波平
植物。センダングサ。
- メモ
- →サシグサ。
ハンチュン ①喜名,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,大湾②喜名,渡慶次,儀間,大湾、比謝
①はじく。はじき飛ばす。②射る。弾く。
- 用例
- ①マースミジ ハンケー(塩水をはじけ)・比。ゴムカン ハンチュン(ゴムカンを弾く)・儀。
②ユミ ハンチュン(弓を射る)・湾。
ハンヂリー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,牧原
{はんぎれ(半切れ)}。住居関係。底の浅い桶〔おけ〕。盥〔たらい〕。桶を半分に切ったような形。
- 用例
- トーフ シーネー、ハンヂリー チカイビタン(豆腐を作る時には、底の浅い桶を使っていました)・座。
ハンヂリーッシ、アライムヌン スタンヤー(盥で、洗濯もしていたね)・儀。
- メモ
- →キーターレー。
バンティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼
番手。番。
- 用例
- ジョーヌ バンティ サグトゥ(門の番をしたから)・民・矼。ンナガ チュールマディ バンティ ソーチュン(皆が来るまで番をしておく)・儀。
ジンスグミヌ ヰキガヌチャーガ、ヒーグヮー メーチ バンティ ヒチヨー(隣組の男性たちが、火を燃やして番をしてよ)・民・楚。
ハンディムン 大湾
外れ者。はみ出し者。
- メモ
- 音1:ハンリムン。音2:ハンティンムン。
ハンティンムン 座喜味
外れ者。はみ出し者。
- メモ
- →ハンディムン。
ハンドゥー 座喜味,大湾
{はんどう(半銅)}。飲食関係。炊事や飲み水用の水甕で、口が広く胴が短い。
- メモ
- 音2:ハンドゥーガーミ。類:ミージガーミー・ミジガーミ。
ハンドゥーガーミ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾
{はんどうがめ(半銅甕)}。飲食関係。炊事や飲み水用の水甕で、口が広く胴が短い。
- 用例
- ンカシェー ナマヌ グトゥ シ スイドーン ネーンル アグトゥ、ハンドゥーガーミンカイ ミジ タミティ ウッチュタン(昔は今のように水道もないから、水甕に水を溜めておきよった)・儀。
- メモ
- →ハンドゥー。
バントー 座喜味,大湾
番頭。
- 用例
- マチヤヌ バントー(雑貨店の番頭)・座。
バンナイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
どんどんと。バンバンと。次々に。テキパキと物事を進める様。
- 用例
- クガニヌ ハナヌ バンナイ アガトール バー(黄金の花が勢いよく上がっているわけさ)・民・湾。
チャッサ アティン フスクル スグトゥ、バンナイ ハクベー(いくらあっても不足するんだから、どんどん運べ)・儀。
ハンナギーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
放り投げる。
- 用例
- ハンナギテー イカランサ(放り投げては行けないよ)・民・古。イャーガン ナランラー、ハンナギレー(お前がもできないのなら、放っておきなさい)・木。
ウレー、アマンカイ ハンナギトーケー(それは、向こうに放り投げておきなさい)・儀。
否:ハンナギラン(放り投げない)希:ハンナギーブサン(放り投げたい)過:ハンナギタン(放り投げた)継:ハンナギトーン(放り投げている)・儀。
- メモ
- 音2:ブンナギーン。
バンバトゥグヮー 村史
玩具。鳩の形をした笛。
- メモ
- 旧4月の*スビガニクでの*アブシバレーの時と、旧6月の*トゥキシカタノーでおこなわれる馬競争の時に、玩具が売られていた。
バンバラー 大木
がらんどう。広い家に何もない様。
- メモ
- →ウーガーガー。
バンバラグィー 長浜
乱暴な声。
パンパングヮーヨー 瀬名波、宇座
子どもの遊び。まりつき歌を歌いながら座ってまりをつき、歌い終わったら次の人に渡して、また初めから歌う。
ハンブヌー 喜名,渡慶次,儀間
半分のもの。
- 用例
- ハンブヌーヤ ワンガ カムサ(半分のものは私が食べるよ)・儀。
ハンブンカーキー 喜名,渡慶次,儀間
半分乾き。生乾き。
- 用例
- ウヮーチチヌ ワッサヌ、ハンブンカーキール ソール(天気が悪くて、生乾きだよ)・儀。
- メモ
- →ナマガーラチ。
バンマカスン 長浜
バンと強く打つ。
- メモ
- 相手にバンと強い衝撃を与える。
ハンメー 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,大木、楚辺
飯米〔はんまい〕。食糧。食事。餌〔えさ〕。
- 用例
- メーナチヌ ハンメーヤ、ヌー チュクイガヤー シ カンゲーイシン ナンジ ヤサ(毎日の食事は、何を作ろうかと考えるのも難儀だよ)・儀。
ゥンマヌ ハンメー(馬の餌)・波。ヤーヲゥテー ハンメー スガララングトゥ、アンスグトゥ アマンジ マカネー ヒチ(家では食事も作れないから、だからあそこで賄〔まかな〕いをして)・民・楚。
バンメーイチ 喜名
{ばんまへいけ(番前池)}。喜名番所の前にあった池の名称。
- メモ
- 人手で土を運び出して造った大きな池で、農具を洗ったり、子どもらが水浴びをしたり、利用度が高かった。喜名公民館前に位置し、跡地には石碑が建立されている。※写真は1960(昭和35)年頃に撮影されたもの。
ハンメースガヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
食事の準備をする人。食事を作る人。
- 用例
- ウッサヌ シンカヌ ハンメースガヤーヤ、デージナ シクチ ヤサ(大勢の人たちの食事を作る人は、大変な仕事だ)・儀。
「クマヌ ナー ジョーヒチャートゥシ ナー、ハンメースガヤーグヮー クマンカイ ウチョーチミソーランナー」ディ イチャグトゥ(「ここのもう女中として、食事係〈として〉ここに置いてくれませんか」と言ったから)・民・楚。
- メモ
- 音2:ムンスガヤー。
ハンメーデー 喜名,渡慶次,儀間
飯米代。食事代。
- 用例
- ハンメーデーヤ ムルカラ ヌチャーサンネー(飯米代は皆から徴収しないと)・儀。
ハンリーン 喜名,渡慶次,儀間
外れる。
- 用例
- クンドー ヤクミカラ ハンリーン(今年は役目から外れる)・儀。
クサビヌ ハンリトーン(楔〔くさび〕が外れている)・儀。否:ハンリラン(外れない)希:ハンリーブサン(外れたい)過:ハンリタン(外れた)継:ハンリトーン(外れている)・儀。
- メモ
- →音1:ハジリーン。対:アタイン(当たる)。
ハンリムン 喜名,渡慶次,儀間
外れ者。はみ出し者。
- 用例
- ハンリムンヌン シクチヌ チトゥマイミ(はみ出し者にも仕事が務まるか)・儀。
- メモ
- →音1:ハンディムン。

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