しまくとぅば単語帳

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ホ(79件)
ホー
ほと。女の陰部。
メモ
音2:ホーミ。
ボー
棒。棒術。
用例
ボーシ オーダー カタミーン(棒でもっこを担ぐ)。
メモ
棒術はカリーなものでムラアシビや座直しで演じた。宇座や波平では旧暦7月の盆にも披露される。
ボー
反抗。
用例
ウヤンカイヤ ボー シェー ナランサ(親に反抗してはいけないよ)。
メモ
→ゲー。
ボーアガイ
有頂天。
用例
イーシンデー ボーアガイル スンデー(言えば言うほど有頂天になるんだよ)。
メモ
いい気になること。注意しても良くはならず悪くなる時に使う。
ホーイダラカー
這っている様。
用例
ホーイダラカー シ(這っていて)。
ホーイン
撒き散らかす。
用例
カビジリーヌ アルッサ マーンクィンカイ ホーイン(紙切れのありったけ、あちこちに撒き散らかす)。
否:ホーラン(撒き散らかさない)希:ホーイブサン(撒き散らかしたい)過:ホータン(撒き散らかした)継:ホートーン(撒き散らかしている)。
ホーイン
這う。
用例
アカングヮヤ ムチチグルカラ ホーイン(赤子は6か月頃から這う)。
否:ホーラン(這わない)希:ホーイブサン(這いたい)継:ホートーン(這っている)。
ホーカ
手品。
用例
ンカシェー ホーカリシェー、アンスカ ンチェーンランタン(昔は手品というのは、あまり見かけなかった)。
ホーキ
ほうき。箒。
ホーキ
用例
ホーキン ヤンリカーカーシ チカーリン ナラン(ほうきも壊れて使えない)。
メモ
類:ホーチ。
ホーギ
植物名。ハマゴウ。
メモ
→ハマホーギ。
ホーキンクン
掃き集める。
用例
チラカトーヌ カビジリー ホーキンクン(散らかっている紙切れを掃き集める)。
メモ
類:ホーチンチュン。
ホーグ
抱護林。防風林。
用例
ウミヌハタンカイ イチナーギ ホーグヌ イーラットータン(海岸沿い一帯に防風林が植えられていた)。
メモ
台風の多い沖縄では、海岸近く等に防風林として木を植えたり、集落を囲むような形で植えたりしていた。
ホークン
掃く。
用例
ワランチャーガ アシリアトゥ グミブッター ソーグトゥ、ホーチシ ホークン(子どもたちが遊んだ後は埃だらけなので、ほうきで掃く)。
メモ
類:ホーチュン。
ホーゲーラー
植物名。ハマゴウ。
用例
ホーゲーラーヤ ウミカイ イケー チャッサ ヤティン ミートータン(ハマゴウは、海に行けば幾らでも生えていた)。
メモ
→ハマホーギ。
ボージガー
坊主井戸。坊主御主・ボージウシュー(尚□王の晩年の愛称)が、牧原と喜名に一時滞在した時に使用していた井戸の名称。
メモ
牧原では、ウカー(御井戸)とも呼ばれ、戦後、埋まったのを掘り起こし祠と井戸を建立、現在はゴルフ場敷地内にある。喜名の坊主ガーは村人が坊主御主のために掘った井戸で、今もカーサレーの時に拝されている。
ボーシクマー
帽子編みをする人。
用例
ヤガマーヲゥティ ボーシクマーガ アチマトーン(離れに帽子を組む人が集まっている)。
メモ
音1:ボーシクミ。
ボーシクマーイガタ
帽子組用の鋳型(木製)。
ボーシクミ
帽子編み。
用例
パーパーン アンマーン ボーシクミ ソータン(お祖母さんも、お母さんも帽子組をしていた)。
メモ
音1:ボーシクマー。明治38(1905)年、渡嘉敷小のカマが波平で初めて編み方を指導普及した。屋号虎島袋で、4、5人に指導普及させたのが波平初のボーシクミヤーといわれている。
ボーシクミヤー
帽子を作るために集まる家。
ボージシ
豚肉の背中の肉。
用例
ボージシ コーティッチ スーチカー スン(ボージシを買って来て塩漬けにする)。
ボージナディー
2月彼岸に行う3歳児の整髪儀式。
用例
ボージナディーネー カラジグヮー チラヤー(ボージナディーには髪を切ろうね)。
メモ
2月彼岸の彼岸入りして4日目に、子どもの髪を切る儀式があった。→サラタティー。
ボージマアヤグヮー
縦縞の紋様。
ボージャー
赤子。赤ん坊。
ボージャー
用例
ボージャーヌ ウマリトーンドー(赤ちゃんが生まれたよ)。ボージャー ナチャン(赤子を産んだ)。
トゥナイヤ ヰキガボージャー ゥンマリタンディ(隣は男の子が生まれたって)。
メモ
→アカングヮ。
ボージャースージ
新生児出生祝い。
メモ
伊良皆では10月に行われる。
ホーチ
箒〔ほうき〕。
ホーチ
用例
メーデー ホーチン ドゥナークルル チュクイタル(以前は、ほうきも自分たちで作っていた)。
メモ
音1:ホーキ。
ホーチカキ
掃き掃除。
用例
ホーチカキヤ ワラビンカイ シミーサ(掃き掃除は子どもにさせるさ)。
メモ
音1:ホーチカチ。
ホーチカチ
掃き掃除。
用例
ホーチカチヤ メーナチ ヤティン シーヨー(掃き掃除は毎日でもしなさいよ)。
メモ
音1:ホーチカキ。
ボーチカヤー
棒術をつかう人。
ホーチブサー
ほうき星。
メモ
音1:ホーチブシ。赤く尾を引いたように光っていた。この星が見えると天変地変があるといわれていた。戦前は多くの人が見たが、戦後はほとんど見られなくなってしまった。
ホーチブシ
ほうき星。
メモ
音1:ホーチブサー。ホーチブサー参照。
ホーチャー
包丁。
ホーチャー
用例
ホーチャーン チリラン ナトーグトゥ、トゥジョーケー(包丁が切れなくなっているから、研いでおきなさい)。
ホーチャートゥジャー
包丁研ぎ屋。
ホーチュン
掃く。
用例
ワンネー メーナチ ナーボーチシ フカ ホーチュンドー(私は毎日庭ぼうきで外を掃くよ)。
否:ホーカン(掃かない)希:ホーチーブサン(掃きたい)過:ホーチャン(掃いた)継:ホーチョーン(掃いている)。
メモ
音1:ホークン。
ボーチラー
無法者。自分勝手な人。乱暴者。
用例
ヤーニンジュ ムル ウフヤッサンムンヌ、ウリ チュイ ボーチラー ナティ ジャーフェー ヤサ(家族全員大人しいのに、彼奴だけが乱暴者で厄介だな)。
ボーチラーワラバー
きかん坊。
用例
クレー ボーチラーワラバー ヤサ(この子はきかん坊だ)。
ボーチリムヌイー
乱暴な物言い。暴言。
用例
ボーチリムヌイービカーン シーネー、ターン イャーガ イーシェー チカンサ(暴言を吐いてばかりいると、誰もお前の言うことは聞かないさ)。
ボーチリムン
無法者。自分勝手な人。乱暴者。
メモ
音2:ボーチラー。
ホーチンチュン
掃き集める。
用例
キージラーソーナムン ホーチンチュン(木切れ等を掃き集める)。
メモ
音1:ホーキンクン。
ホーチゥンジャスン
掃き出す。
用例
フカンカイ グミ ホーチゥンジャスン(外にゴミを掃き出す)。否:ホーチゥンジャサン(掃き出さない)希:ホーチゥンジーブサン(履き出したい)過:ホーチゥンジャチャン(掃き出した)継:ホーチゥンジャチョーン(履き出している)。
ホートゥ
鳩〔ハト〕。
用例
ホートゥヌ シシヤ ニーネー ウヮービンカイ ウチュンディ(鳩の肉は煮えると上に浮くそうだ)。
メモ
音1:ホートゥイ。
ホートゥイ
鳩〔ハト〕。
メモ
音1:ホートゥ。
ホートゥンニ
鳩胸。胸の骨が突出していること。
ホートヌヤー
<鳩の家。長浜の地名、拝所。
メモ
恩納村宇加地にあり、サングヮチャーモー(三月毛)とも呼ぶ。旧3月3日に拝す湊原ウガンジュの祠がある。長浜港が盛んな頃、航海安全と豊漁を祈願した所とも、海上での死者を祀った所とも伝えられている。
ボーヌー
牛の名前のひとつ。闘牛用の牛の名前で、角が横一文字になっている牛のこと。
用例
ボーヌーディヌ ウシヌ ナーン アタサ(ボーヌーという牛の名前もあったさ)。
ホーハイ
火事の時に叫ぶまじないの語。
ホーハイムーチー
年中行事。旧12月7日か8日に、月桃の葉に包んで蒸した餅を食べ、邪気を払い、健康を願う行事。
メモ
→ウナームーチー。
ボーハンムン
ひねくれ者。
メモ
類:ヒニクリムン。
ボーフイ
棒振り。穢祓いの儀式。人が死んだ後の厄払い。
メモ
死者が出ると、家の柱の周囲を呪文を唱えながら3回ほど廻って、家の前に置いた臼を蹴飛ばして倒し、字のホーグの方まで「ボーフイ、ボーフイ」と悪魔払いするのをよく見た。
ボーフー
用例
ボーフーヌ ナーチャヤ チュイングヮヌ フニ ハラスン(暴風の翌日は一人子が船を走らせる)。
メモ
一人で船を出しても間違いはないと言っていたほど、暴風の翌日は大凪で風はないから何の心配もないという意味。
ボーフヤー
ボウフラ。蚊〔カ〕の幼虫。
用例
ボーフヤー ワチーネー ガジャンヌ ウフク ナインドー(ボウフラが湧くと蚊が多くなるよ)。
ボーフヤー
棒を振って悪払いをする役目の者。
メモ
ボーフイ参照。
ボーフラー
ボウフラ。蚊〔カ〕の幼虫。
用例
ボーフラーヌ ワチョーンドー(ボウフラが湧いているよ)。
メモ
音1:ボーフヤー。
ボーボー
赤子。赤ん坊。
ボーボー
メモ
→アカングヮ。
ポーポー
菓子名。麦粉、砂糖、水などを混ぜて平たく焼き、端からくるくると巻いたもの。
ポーポー
用例
アンマーガ ヤチュル ポーポーヌ カバハヨー(お母さんが焼くポーポーの香ばしいことよ)。
メモ
音2:カラマカーポーポー・カラクイポーポー・カラマチャーポーポー・スビポーポー・カーポーポー。スビポーポー参照。
ポーポーカンシェー
子どもの遊びのひとつ。土をこねて叩きつける遊び。
用例
ポーポーカンシェーシ アシビーネー、ティーン ドゥルブッター ナイタン(ポーポーカンシェーをして遊ぶと、手も泥だらけになった)。
メモ
こねた土を円形にし中心に窪みをつけて、すばやく地面にたたきつけて、中央の窪んだのが大きい方が勝ちとなる。
ボーボーグヮー
赤子。赤ん坊。
用例
ボーボーグヮー ダチョーン(赤ん坊を抱いている)。
メモ
→アカングヮ。
ホーミ
ほと。女の陰部。
メモ
音2:ホー。
ホームイガタ
葬ること。
用例
イチムシ ヤティン、リッパ ホームイガター サンネー ナランドー(動物であっても、ちゃんと葬らないといけないよ)。
ホームイン
葬る。
用例
イノー ヤシチヌ クシンカイ ホームイン(犬は屋敷の後に葬る)。
否:ホームラン(葬らない)希:ホームイブサン(葬りたい)過:ホームタン(葬った)継:ホームトーン(葬っている)。
ホーヤー
乳児の胎毒。
ホーヤーホーヤー
這い回る様。
ホーララケーケー
赤子が這いまわっている様。
用例
ホーララケーケーシ、アンシ イリキサルヤー(赤子が這い廻って、何て楽しいんでしょう)。
ホーリーホーリー
子どもを抱き、ゆすってあやす様子。
ホーリバイ
散り散りになること。
用例
ホーリバイ シ(散り散りになって)。
ボーントゥグヮー
きのこの種類。
ボーンナグヮー
魚介名。ホシダカラ。星宝貝。
メモ
紐で結わえて牛に見立てて、幼児が引いて遊んだ。
ポコミカスン
ポコッと打つ。相手を軽く殴る。
ポッテカー
馬鹿。
用例
ポッテカーヌ ゥンジトーティ ワンニンカイ クチ カナインナー(馬鹿者のくせに、私に口答えするのか)。
メモ
→ゲレン。
ポッテカスー
馬鹿。
用例
ヤナ ポッテカスーヤ アマンカイ イチクヮレー(嫌な馬鹿者は、あそこに行きやがれ)。
メモ
→ゲレン。
ホロホロ
(かさぶたなどが)乾いて自然に薄く剥〔は〕がれる様。
用例
ウシヌクスーヤ、ナンクル ホロホロ ウティーサ(乳児の脂漏性湿疹は、自然に乾いてホロホロと剥がれ落ちるよ)。
ボロボロジューシー
柔らかい雑炊。おじや。かずらやヨモギを入れて作った。
ボロボロジューシー
用例
クチニーサイネー、ボロボロジューシー ヤレー カマリルスラー ワカランサ(食欲がないときには、おじやは食べられるかも知れないよ)。
ホンシジ
本筋。本来の血統。
ボンタン
ミカンの種類。ザボン。
ボントゥシェー
降雨後、土をこねて平皿を作り地面に投げつけてパーンとかポンと音を立てて遊ぶ遊び。
ボンボロー
おんぼろ。
用例
アンスカ ボンボロー ヤティナー?(そこまでおんぼろだったのか?)。
ボンボローグヮー
植物名。ホオズキ。
ポンポンセン
ポンポン船。
ボンマカスン
ボンと打つ。
メモ
類:ポンミカスン。
ポンミカスン
ボンと打つ。
用例
アタビーヌ チブルグヮー ポンミカチ スグイタン(蛙の頭をポンと殴って捕った)。
メモ
類:ボンマカス。
yomikomi
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