しまくとぅば単語帳

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ミ(439件)
弟子使い役目。
ミアーイン
(傷が)治る。
用例
クスイ ナシテーグトゥ タデーマ ミアーインドー(薬を塗ってあるから直ぐに治るよ)。
ウッピナーヌ キジ ヤタルムン、チャンリッパ ミアートーン(あんなに大きな傷だったのに、きれいに治っている)。
クスイヤ ナシトーシガ ナーマ ミアーランル アンデー(薬は塗っているんだが、まだ治らないんだよ)。
ミアティ
目当て。
用例
ニフンマーチ ミアティニ ケーティ チューン(二本松を目当てに帰って来る)。
ミアティシ(目印にして)。
メモ
→アティ。
ミー
いっぱい。
用例
バーキヌ ミー ゥンムガ イッチョーン(カゴのいっぱい、芋が入っている)。
ナービヌ ミー(鍋のいっぱい)。ウリガ ミー(それのいっぱい)。トーシンヌ ミー(唐船のいっぱい)。
メモ
類:ミッチャキ。
ミー
めっ。だめ。
用例
ミー サリンドー(だめと叱られるよ)。
メモ
幼児をにらむようにして注意する時にいう。
ミー
間。中。
用例
イララン ミーンケー イッチャルムン(〔人間関係で〕抜き差しならない間に入ってしまったものだ)。キーヌ ミー(木の間)。
ダテーンヌ チュヌ ミーカイ イッチ イチュン(大勢の人の中に入っていく)。
ミー
欠損。
用例
ミー クヮースン(補填する)。
ミー
穴。
用例
ハーイヌ ミーンカイ イーチュー ヌチュンディ スシガ、ナランル アンレー(針の穴に糸を貫こうとするが、できないんだよ)。
ミーフガー(穴の開いているさま)。
ミー
実。果実。中身。
用例
ミーヤ ウチュカリ ンナシル ナトーン(実は食べてしまって、汁だけになっている)。
メモ
汁の中に入れる具にもいう。
ミー
所。方。
用例
アーシヌ ミーンカイ スリ(泡瀬の方に住み)。
ミー
身。(皮、骨に対して)動物の肉の部分。
用例
イユヤ チュブルル マシリ イヤビタシガ、ワッターヤ ミール マシ ヤンデー(魚は頭が美味しいといわれたが、私たちは身の方が好きだよ)。
ミー
巳。十二支のひとつ。
用例
タチヌ ツゲー ミー ナトーサ(辰の次は巳だよ)。
メモ
十二支の第6番目に数えられるヘビ年のこと。
ミー
目。
用例
ミーカイ グミガ イッチ ヤムン(目にごみが入って痛い)。
ミー
3。3つ。
メモ
音2:ミーチ。
ミー~
新しい~。
ミー クーイン
①目を瞑る。②亡くなる。
用例
①ウッサヌ クトゥヤ ミー クーイサ(それだけのことは目をつぶるよ)。
②チュー アカトゥンチル、ミー クーインソーチャンレー(今日の明け方、亡くなられたんだよ)。
過:ミークータン(亡くなった)。
ミークーティ ニンタンフーナー ソーン(目を閉じて、寝たふりをしている)。
メモ
→ケーマースン。
ミー ナイン
実になる。成功する。
用例
ウッサ ハマテールムン、クンドー ミー ナイサ(そこまで頑張ったから、今度は成功するよ)。
ミー ナスン
実・結果を得る。
用例
ウッサヌ ジン カキテールムン、ミー ナシワル ナインデー(多額のお金をかけてあるから、結果を出さなくちゃいけないよ)。
ミー ナスン
実にする。成功させる。
用例
クリトーテー カンナジ ミー ナスン(今度こそは必ず成功させる)。
ミー ハイン
目を張る。
用例
ミー ハトータンリ(目を丸くしていたって)。
ミー ハッパイン
目を見張る。目を開いて怒る。
用例
ガンマリシーネー、ウスメーンカイ ミー ハッパラリンドー(悪戯をしたら、お爺さんに怒られるよ)。
ミーアギーン
見上げる。
用例
ミーアギラッタンディ(認められたそうだ)。
ミーアティーン
見つける。見破る。
用例
マチヲゥティ チュラヂン ミーアティーン(町できれいな着物を見つける)。ミーアティラッティ(見つけられて)。
ミーウクイ
見送り。
用例
ワラビガ ヤマトゥカイ イチュグトゥ ミーウクイ シーガ イチュン(子どもが大和に行くので、見送りに行く)。
ミーウシ
雌牛。
用例
ミーウシ ターチ カラトーン(雌牛を2頭飼っている)。
メモ
類:ウナメ(雌牛)。対:クティー・クティウシ(雄牛)。
ミーウチー
目移り。
用例
ミーウチー ッシ コーイサンタン(目移りして買えなかった)。
ミーウティー
目落ち。臨終。亡くなる。
用例
ナー ミーウティー シンソーチェーサヤー(もう亡くなられたんですね)。
メモ
→ケーマースン。
ミーウトゥイ
臨終。
用例
ミーウトゥインカイ マニアーチャン(臨終に間に合わせた)。
メモ
音2:ミーウティー。
ミーウトゥスン
見落とす。
用例
ユー ンランネー ミーウトゥスンドー(よく見ないと見落とすよ)。
否:ミーウトゥサン(見落とさない)過:ミーウトゥチャン(見落とした)継:ミーウトゥチョーン(見落としている)。
ミーウビー
見覚え。
用例
ウヌ ウービンカイ ミーウビーヤ ネーラニ?(その帯に見覚えはないねぇ?)。
メモ
音2:ンチャルウビ。
ミーウルスン
見下ろす。
用例
チャッサ モーキラワン チュ ミーウルスンディヌ クトー サンキヨー(どんなに儲けても、人を見下ろすというようなことはするなよ)。
否:ミーウルサン(見下ろさない)希:ミーウルシーブサン(見下ろしたい)過:ミーウルチャン(見下ろした)継:ミーウルチョーン(見下ろしている)。
ミーガー
新しい井戸。井泉の名称。
メモ
新しい井戸の意で村内各所にある。波平のミーガーは、1904(明治37)年に7か月の日照りがあった後に造った波平では一番新しい共同井戸。前島に位置。座喜味のミーガーも波平と同様、明治37年の旱ばつ時に造成されたという。
ミーガー
瞼〔まぶた〕。
用例
ミーガーガ フックトーシガ チャー サガ?(まぶたが膨れているがどうしたの?)。
ミーガー
茗荷〔ミョウガ〕。
ミーガー ウクリーン
元気を取り戻す。元気が出る。
用例
ヒージャーグスイ シ、ミーガー ウクリタン(山羊汁を食べて、元気が出た)。
チューヤ クヮッチー カリ、ミーガー ウクリタッサー。(今日はご馳走を食べて、瞼が盛り上がるほど元気が出たなあ。元気のでるような嬉しいことがあったときの表現)。
過:ミーガーウクリタン(元気が出た)継:ミーガーウクリトーン(元気が出ている)。
メモ
疲れてまぶたがへこんでいたのが、栄養がつくものを食べて元気になること。
ミーカーギ
顔を見せる。立ち寄る。
用例
イャーヤ ミーカーギン ネーン アンスカ イチュナサル アンナー?(お前は顔も見せない、そんなに忙しいの?)。
メモ
→ヌバガイカーギ。
ミーカークーカー
ソテツの実。
用例
ミーカークーカー ナギティ アシブタン(ソテツの実を投げて遊んだ)。
ミーガークーガー
植物名。サルナシ。ナシカズラ。
ミーガークーガー
メモ
類:ミーガーコーガー・ミーカンコー。
小さな卵(クーガ)の形の実がたくさんなった。お盆にみょうが(ミーガー)とともに仏壇に供えた。盆の飾り物に用いた。
ミーガーコーガー
植物名。サルナシ。ナシカズラ。
ミーガーコーガー
メモ
類:ミーガークーガー。
ミーガーラ
雌瓦。
用例
カーラナカイン ミーガーラトゥ ヲゥーガーラガ アンドー(瓦にも雌瓦と雄瓦があるよ)。
メモ
対:ヲゥーガーラ(雄瓦)。
瓦には雄と雌があって、雄瓦の下に置く平らな瓦。
ミーカガン
潜水用の水中眼鏡。
メモ
類:ウミガンチョー。
ミーガシマサン
目に違和感がある。
用例
ヌーヌル イッチョーラー ミーガシマサン(何が入っているのか目に違和感がある)。
メモ
音1:ミーガシマハン。
ミーガシマハン
目に違和感がある。
用例
ミーカイ グミヌル イッチョーラー ミーガシマハン(目にゴミが入っているのか、目に違和感がある)。
メモ
音1:ミーガシマサン。
ミーカバ
新しい匂い。
用例
ウヌ キーヤ ミーカバ スン(その木は新しい匂いがする)。
ミーカンゲー
世話。
用例
ミーカンゲー シ クィミソーチ ニフェーデービータン(お世話になりありがとうございました)。
ミーカンゲー
世話。
用例
ミーカンゲー シ クィミソーチ ニフェーデービータン(お世話になりありがとうございました)。
グナ ワランチャー アチミティ ミーカンゲースン(小さな子たちを集めて世話する)。
ミーカンコー
植物名。サルナシ。ナシカズラ。
ミーカンコー
メモ
類:ミーガークーガー。
ミーガンチョー
眼鏡。
用例
ワームン ミーガンチョーヤ、マーンカイガ ウチャラー ワカラン ナトーン(私の眼鏡は、何処に置いたのか分からなくなっている)。
メモ
音2:ガンチョー。
ミーガンチョーグヮーシ
菓子名。眼鏡菓子。はなぼうろ。穴あき菓子。
用例
スーコーヌ ムイグヮーシカイ、ミーガンチョーグヮーシン シキータン(法事の盛り菓子に、はなぼうろも供えた)。
メモ
類:ミンタマーガーシー・ミーフガーガーシ。法事などに仏壇に飾る焼き菓子。眼鏡のような大きな2つの穴があるのでミーガンチョーグヮーシ(眼鏡菓子)、ミーフガーガーシ(穴あき菓子)、ミンタマーガーシー(目玉菓子)などといい、小麦粉、砂糖、卵黄で作る。
ミーカンティー
見えにくい。
用例
トゥーサカラー ミーカンティー スン(遠い所からは見えにくい)。
ミーキラリーン
見限る。
用例
ナー クリウテー ミーキラリーンテー(もう今度こそ見限られるさ)。
ミークェーハークェー
実食い葉食い。全て食べられること。
用例
ウレー ミークェーハークェー ムル カマリルムンナー(それは実や葉も全部食べられるね)。
ミークゲーン
目が離せない。
用例
ヌール スラー ワカラングトゥ、ミークゲーンナラン(何をするか分からないから、目が離せない)。
ミークサー
常に目やにが出ている人。目くそやろう。悪口の一種。
用例
ワッター パーパーヤ ミーヌ ワッサヌ ミークサー ナトーン(私のおばさんは目が悪くて、目やにだらけになっている)。
ミークス
目糞。目やに。
用例
ミーンカイ ミークスヌ タックヮトーン(目に目やにがついている)。
ミーグスイ
①目薬。②目の保養。
用例
①ミーガ アカローグトゥ ミーグスイ イリーン(目が赤くなっているから目薬を入れる)。
②チューヌ シバイヤ アンシ ミーグスイ ヤタルヤー(今日の芝居はとても目の保養になったね)。
メモ
目の保養に美しいものを見ること。良い物を見て目の保養になること。
ミークスヌ ウッピグヮー
ほんの少し。わずかな量。
用例
ヨーイ ミークスヌ ウッピグヮー マース イリレー(本当にほんの少しだけ塩を入れなさい)。
メモ
→ウムヨーグヮー。
ミークスワラバー
目やにがついている子ども。悪口の一種。
ミーグソー
新後生。新たに亡くなった人、または新しく墓に入ることになった人のこと。
用例
シチグヮチネー ミーグソーヤ チュヌ ヤーカイ イカンドー(お盆にはミーグソーは他所へ行かないよ)。
メモ
1年内に死者の出た家。
ミーグチ
新口。朝一番のお客。一日の初めての客。商売の口開け。
用例
ミーグチ デームン シーティ トゥラサヤー(朝一番の客だからおまけしようね)。
ミーグチ アキーン(初めの客を迎える・開店する)。
ミークハヤー
おめざ。朝のめざめの食べ物。
用例
アネ、アチャーヌ ミークハヤー コーティ ウチョーカンネー(ほら、明日のおめざを買っておかないと)。
メモ
音1:ミークファヤー。→アカチキミークファヤー。
ミーグファイ
目がさえて眠れないこと。
用例
チヌー ユルヤ ヌーヌ クトゥル ウムタラー、ミーグファイ シ ティーチン ニンラランタン(昨夜は何を考えていたのか、目がさえてちっとも眠れなかった)。
ミークファヤー
おめざ。朝の目覚めの食べ物。
用例
ヌクイヌ クヮーシヤ、アチャヌ ミークファヤー ウチョーチュシェー マシテー(残りのお菓子は、明日のおめざにとっておいたほうがいいね)。
メモ
音1:ミークハヤー。→アカチキミークファヤー。
ミークブマー
奥目。
用例
イャー ワカランナー? アヌ ミークブマー ニーシェーテー(お前は分からないの?あの奥目の青年さ)。
ミーグミ
新米。その年にとれた新しい米。
ミークラガン
めまい。
用例
ムヌン カマンヨークー チャー ハタラチサレー、ミークラガン スン(ご飯も食べずにずっと働いたので、目まいがする)。
ミークラビーン
見比べる。
用例
ワーウヤヤ、チャー チュトゥ ミークラビーン(私の親は、いつも人と見比べる)。
否:ミークラビラン(見比べない)希:ミークラビーブサン(見比べたい)過:ミークラビタン(見比べた)継:ミークラビトーン(見比べている)。
ミーグリサン
①見苦しい。②見え難い。見えにくい。
用例
①ナー ミーグルサル アタイ ゥンマ スグテー ギサンテー(もう、見苦しいくらい馬を叩いたようだ)。②ゥンマカラー ミーグリサンデー(そこからは見えにくいよ)。
メモ
「渡嘉敷ぺーくー」『古堅の民話』より。
ミーグルグル
目をキョロキョロさせ、何かを探したり選んだりする様。
用例
アマヲゥティ ミーグルグル シ、ウヤ カメートーン(あそこで目をキョロキョロさせて、親を探している)。
ミーグルグル ソーッサー(目をキョロキョロさせている)。
メモ
音1:ミーグルグルー。
ミーグルグルー
目をキョロキョロさせ、何かを探したり選んだりする様。
メモ
音1:ミーグルグル。
ミークヮースン
間に合わせる。取り繕う。
用例
ネーンナチェーラー ビチヌムン シ ミークヮーシェー(なくしたなら、別のもので取り繕いなさい)。
否:ミークヮーサン(取り繕わない)希:ミークヮーシーブサン(取り繕いたい)過:ミークヮーチョン(取り繕った)継:ミークヮーチョーン(取り繕っている)。
ミーグヮーバカ
穴墓。幼児墓。
用例
トゥーサバルヌ アモーチヌ ハタカイン、ミーグヮーバカヤ マンドータン(遠い所にある畑の畦の側に、穴墓は多かった)。
メモ
→イシヌミーバカ。3歳未満で亡くなった幼児は、本墓には入れずに岩や畦道に小さな穴(ミーグヮーバカ)を掘って埋葬した。
ミーグヮーワレー
目を細めて笑うこと。
用例
チュガ ヌーガラ イチン イレーラン、ミーグヮーワレー シ(人が何か言っても返事はしないで、目を細めて笑っている)。
ミーグヮッチー
目の前にご馳走があるのに見ているだけのこと。
用例
シンカヌ マンリ ワッターヤ ミーグヮッチー ヤサ(人が多くて私たちは、ご馳走を見ているだけだ)。
ミーケーイン
生え変わる。
用例
ワラバー メーバガ ミーケーイン(子どもの前歯が生え変わる)。
否:ミーケーラン(生え替わらない)過:ミーケータン(生え替わった)継:ミーケートーン(生え替わっている)。
ミーケースン
見返す。
用例
ンチョーキヨー、ヤガティ ミーケーチ トゥラスグトゥヤー(見ておれよ、やがて見返してやるからな)。
ミーコーガー
疲れた時に目がくぼむこと。
用例
ユル ニッカマリ シクチ サレー、ミーコーガー ソーン(夜遅くまで仕事をしたら、疲れて目がくぼんでいる)。
ムル ニンティネーンサヤ、ミーコーガー ッシ(全然寝てないんだな、目がくぼんで)。イャー ミーコーガー ナトーンドー(お前目がくぼんでいるよ)。
ミーサ
新仏。前年に死者の出た家。旧1月16日に行われる法事。
用例
アマー ミーサ ヤグトゥ イカントー ナラン(あそこはミーサだから、行かなくてはならない)。
メモ
対:フルサ(古仏)。→アラジュールクニチ。
旧1月16日は後生の正月で、過去1年間(高志保では3年内)に亡くなった人の家に、親戚や知人が焼香に訪れる。戦前からミーサは墓参もしたが、そうでない家は重箱を作って供えた。
ミーサギーン
見下げる。見下す。
用例
チュ ミーサギーンディシェー マシェー アラン(人を見下すというのは良くない)。
否:ミーサギラン(見下さない)希:ミーサギーブサン(見下したい)過:ミーサギタン(見下した)継:ミーサギトーン(見下している)。
メモ
対:アガミーン(崇める)。
ミーサン
新しい。
用例
ワームンヤカ イャームノー ミーサン(私の物よりおまえの物は新しい)。
メモ
対:フルサン(古い)。
ミージーナー
頭をぶつけて目がチカチカすること。
用例
ミージーナーガ ゥンジトーサー(目がチカチカしているよ)。
メモ
音1:ミージナー。ジーナーは蛍のこと。
ミーシーン
見分ける。知り合いになる。見透かす。お見知りおきを。
用例
ワー ゥンマガ ナトービーグトゥ ミーシッチョーティ クィミソーリ(私の孫なので、お見知りおきをください)。
ミーシララン ナティ、ミチヲゥティ イチャティン ワカランサ(見違えてしまって、道で会っても分からないさ)。
ウンナクトゥビカーン シーネー、ミーシラリーンドー(そんなことばかりしていたら、見透かされるよ)。
ミーヒッチョーン(見知っている)。
ミージガーミー
水甕〔みずがめ〕。
メモ
音1:ミジガーミ・ミジガーミー。音2:ミジガーミーグヮー・ミジガーミグヮー。類:ハジ・ハンドゥー・ハンドゥーガーミ。
ミーシキハナシキ
風邪。
用例
ミーシキハナシキン カカラングトゥシ、チャー カラタニングヮン スン(風邪や病気に罹らないように、いつも健康願いする)。
メモ
音1:ミーヒチハナヒチ。
ミージクージ
根掘り葉掘り。
用例
イーブシコー ネーンル アグトゥ、アンスカ ミージクージ チカンケー(言いたくないんだから、そんなに根掘り葉掘り聞くな)。
メモ
→イミークジー。
ミージナー
頭をぶつけて目がチカチカすること。
メモ
音1:ミージーナー。ジナーは蛍のこと。
ミージナイ
目分量。
用例
ミージナイシ シムグトゥ、ヘーク ンナンカイ ワキレー(目分量でいいから、早く皆に分けなさい)。
メモ
音2:ミージョーロー。
ミージュールクニチ
新十六日。
用例
ミージュールクニチヤ イクトゥクマン イカントー ナラン(新十六日は、何か所も行かないといけない)。
メモ
→アラジュールクニチ。
前年に亡くなった者に対する旧1月16日に行われる法事で、後生の正月といわれている。
ミージョー
メジロの雌。
メモ
対:ヲゥージョー(メジロの雄)。
ミージョーキ
箕〔み〕。平たい大きなザル。
メモ
音1:ミージョーキー。
米麦などの穀類を収穫後、殻〔から〕や塵〔ちり〕を選り分けたり、干したりするのにつかった。竹で編まれ浅い円形。
ミージョーキー
箕〔み〕。平たい大きなザル。
用例
デークニ チッチェーシェー ミージョーキーンカイ ヒルギティ フースン(大根を切ったのは、ミージョーキーに広げて干す)。
メモ
音1:ミージョーキ。
ミージョーロー
目測。目分量。
用例
タムノー テーゲー ミージョーローシ タバティ シムサ(薪は、大よその目測で括っていいよ)。
メモ
音2:ミージナイ。
ミーシリシリ
目をすりすりこする様。
用例
ワラビヌ ミーシリシリ シ、ニーブイル ヤル(子どもが目をすりすりこすっているが、眠いんだよ)。
ミージル
サンシン(三線)の高い音の弦〔げん〕。
メモ
低い音の弦はヲゥージル(雄弦)、真中の弦はナカジルという。
ミージンジン
頭をぶつけて目がチカチカする様。
メモ
類:ミージーナー・ミージナー。ジンジンは蛍のこと。
ミースマスン
見抜く。
用例
ヌーン イランティン、キッサ ミースマスン(何も言わなくても、既に見抜く)。
継:ミースマチョーン(見抜いている)。
ミーソーマー
物を探すことが苦手な人。斜視の人。
用例
ミーソーマーヤ、ドゥーヌ ミーヌメーンカイ アシン ミーランナー(ミーソーマーは、自分の目の前にあるのも見えないのか)。
アンシ ミーソーマー ヤル ムン(あんなに、目の前の物も見つけられない者だもの)。
ミーソーロー
新精霊。新しく亡くなった死者の霊。
メモ
音1:ミーゾーロー。
ミーゾーロー
新精霊。新しく亡くなった死者の霊。
用例
ミーゾーローヤ ヤーニンジュシ ウクティン シムサ(新精霊は家族で送ってもいいよ)。
メモ
音1:ミーソーロー。音2:アラゾーロー。
ミーダーマー
トンボの一種。ヤンマ。
メモ
→ミンタマー。
ミーダイ
目が垂れ下がっているもの。
メモ
音2:ミーダヤー。
ミーダッチュン
目立つ。
用例
マッカーラー チン チチ イチーネー ミーダッチュンドー(真っ赤な着物を着て行くと目立つよ)。
ミーダマー
トンボの一種。
ミーダマゲンジュー
トンボの一種。ヤンマ。
メモ
→ケンターマー。
ミーダヤー
目が垂れ下がっているもの。
メモ
音2:ミーダイ。
ミーチ
3。みっつ。3歳。
用例
ミーチ ナヤー ワラバートー ユヌムン イーシン チカン(3歳になる子どもみたいに言うことも聞かない)。
ミーチ ナヤー ワラバー ヌ グトゥル ヤルムンナー(3歳児のようだね)。
メモ
音2:ミー。
ミーチカチカ
目がチカチカする様。
用例
アカガイ ヂューサヌ ミーチカチカスン(明るすぎて目がチカチカする)。
メモ
類:ミーチラチラ。
ミーチキーン
じっと見る。見つめる。
用例
フーサヌ フシガラン、ミーチキーン(欲しくてたまらず、じっと見つめる)。
ルク ヒルマサヌ チャー ミーチキー ソータン(余りにも珍しくて、ずっと見つめていた)。
否:ミーチキラン(見つめない)希:ミーチキーブサン(見つめたい)過:ミーチキタン(見つめた)継:ミーチキトーン(見つめている)。
ミーチチカスン
横目で合図すること。
用例
ミーチチカ シーネー、ウヌトゥチェー ゥンジティ イカヤー(目で合図するから、その時には出て行こうね)。
ミーチブサー
三つ星。
メモ
音1:ミーチブシ。類:クガニミツブシ。
冬の日没後から夜中、または、夏の日の出前の東の空に三つの星が同じ間隔に並んでのぼる星。群れ星のあとに三つ星がのぼってくる。
ミーチブシ
三つ星。
用例
クガニミーチブシヤ ワン イーンカイ ティーン(三つ星は私の上に照る)。
メモ
音1:ミーチブサー。類:クガニミツブシ。
ミーチボージャー
2月彼岸に行う3歳児の整髪儀式。
用例
ンカシル ミーチボージャー ディチン アタル、ナマー ナー スシェー ヲゥラン(昔は3歳の初散髪式というのもあったが、今はもうやる人はいない)。
メモ
子どもが3歳になると2月彼岸初散髪式という儀式があった。彼岸入り4日目に行う。→サラタティー。
ミーチマター
農具名。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。
用例
ターチル マター アルムンヌ、ミーチマターリ インバー(2つだけ叉はあるのに、三つ叉というのか)。
メモ
音2:ミーマターハーグェー・ミマターグェー。
先が三本に分かれた畑を耕す農具。
ミーチマチャー
旋毛〔つむじ〕が3つあること。
メモ
類:ターチマチャー・ターチマチュー。
ミーチャカチャカ
しきりに瞬きをしている様。
用例
ミーチャカチャカ スシェー、ティーチヌ クシル ヤンドー(しきりに瞬きするのは、ひとつの癖だよ)。
ミーチャクチャク
目をパチパチさせている様。
用例
ヌー ミーチャクチャク ソーガ?(何を目をパチパチさせているの?)。
ミーチュー
三つ子。
用例
ミーチュー スダティーンディ、ヰナグヌウヤヤ ユクイヌ マルン ネーラン(三つ子を育てるのに、母親は休む暇もない)。
ミーチュー ナチ(三つ子を産んで)。
ミーチラー
まぶたに傷や傷跡がある人。
用例
ミーチラーワラビガ ヲゥタシェー、イャー ウベーネーニ?(まぶたに傷跡のある子がいたのを、あなたは覚えてないねぇ?)。
メモ
類:ミーチリ・ミーハッパイ。
ミーンデー(ものもらい)が化膿〔かのう〕してつぶれた傷跡がある者にも言った。
ミーチラサン
眩しい。まぶしい。
用例
チューヌ ティーダヤ イチヤカ ミーチラサン(今日の太陽はいつもより眩しい)。
メモ
音1:ミーチラハン。
ミーチラチラ
目がチカチカする様。
用例
アッタニ アカサンミーカイ ゥンジタレー、ミーチラチラ スン(急に明るい所に出たら、目がチカチカする)。
メモ
音1:ミーチカチカ。
ミーチラハン
眩しい。まぶしい。
用例
アッタニ フカンカイ、ゥンジタレー ミーチラハン(急に外に出たら眩しいよ)。
メモ
音1:ミーチラサン。
ミーチリ
目尻に傷や傷跡がある人。
メモ
類:ミーチラー・ミーハッパチ。
ミーチングヮ
3歳児。
用例
ミーチングヮトー ヰヌムン(3歳児と同じ)。
ミーックヮ
甥姪。きょうだいの子ども。
用例
ミーックヮンチャーン ムル、ガンジュー ソーミ?(甥姪たちも皆、元気にしているねぇ)。
ミートゥ
夫婦。
用例
タイヤ ミートゥ ナイシェー マシテー(2人は夫婦になったほうが良いよ)。
メモ
音2:ミートゥンダ。
同じものが二つならんだ光景にもミートゥ~と表現する。
ミードゥイ
雌のニワトリ。雌鶏〔めんどり〕。
用例
ミードゥイ ナチネー ヤク イッチョーン(雌鶏が鳴くと厄が入っている)。
メモ
音1:ミードゥヤー。
ミードゥーサン
久しく会ってないこと。
用例
ミードゥーサンヤー、イャーヤ マーガラカイ ゥンジル ヲゥティー?(久しぶりだね、あなたはどこかに行っていたの?)。
ミードゥーサン
ご無沙汰。久しぶり。
用例
ヌーヌル イチュナサラー ミードゥーサンヤー(何が忙しいのか、久しぶりだね)。
メモ
音1:ミールーハン。
ミートゥーシ
見通し。洞察。千里眼。
用例
イー ミートゥーシガ ヲゥンディグトゥ、マジェー ゥンジンダナ(良い見通しがいるというから、まずは行ってみよう)。
ミードゥシ
新年。
用例
ミードゥシ アキティ、ハマイヤッササ(新年も明けて、頑張りがいがあるさ)。
メモ
→アキマドゥシ。
ミードゥシ
巳年。
用例
ヤー チュクイケーチャシェー ミードゥシル ヤタル(家を葺き替えたのは巳年だったんだよ)。
ミードゥヤー
雌のニワトリ。雌鶏〔めんどり〕。
用例
ミードゥヤートゥ ウードゥヤートゥ ジロー ウーク カラトーガ?(雌鶏と雄鶏では、どちらを多く飼っているの?)。
メモ
音2:ミードゥイ。
雌鶏が鳴くことや鶏が昼間に鳴くと厄。雌鶏が鳴くと厄なので、首を切って投げて、残りを食べた。
ミートゥルバイ
瞬きもせずにぼんやりしている様。
用例
ヰナグンカイ フラッティ ミートゥルバイ シ、シクチン サン ナトーン(女に振られてぼんやりして、仕事もしなくなっている)。
ミートゥン ネーン
みっともない。
用例
チュヌメーヲゥティ アビヤーアビヤー シ、ミートゥン ネーン(人前で言い合いをして、みっともない)。
メモ
音1:ミートーネーン。類:フージンネーン。
ミートゥン ネーン
見っともない。
用例
アンソール ムヌイーヨー シ ミートゥン ネーン(そのような物言いようをして身っともな)。
ミートゥンダ
夫婦。
用例
ミートゥンダ ナカヌ ユタサヌ チャー マジーン ヤン(夫婦仲がよくていつも一緒だ)。
メモ
音2:ミートゥ。
ミートゥンダオーエー。
夫婦喧嘩。
用例
ンジュル カージ ミートゥンダオーエー ソーン(見るたびに夫婦喧嘩をしている)。
ミートゥンダグファイ
夫婦仲が悪いこと。
用例
ヰキガヌ シクチン サン ヰナグアシビ スグトゥ、ミートゥンダグファイ ソーン(男が仕事もせずに女遊びするから、夫婦仲が悪くなっている)。
ミートゥンダバナシ
夫婦の会話。
用例
チカグロー ミートゥンダバナシン ネーン(近頃は夫婦の会話もない)。
ミートゥンダビジュル
夫婦ビジュル(霊石・拝所)。喜名の拝所名。
メモ
二つ並んだ霊石のことか。
ミートー ネーン
みっともない。
用例
チュヌメーヲゥティ オーイネー、ミートー ネーンドー(人前で喧嘩したら、みっともないよ)。
メモ
音1:ミートゥンネーン。類:フージンネーン。
ミードーフ
取り立ての大豆で作った豆腐。
ミーナダ
涙。
用例
イャー ハナシ チチーネー ミーナダヌル ウティール(貴方の話を聞いたら、涙が落ちる)。
メモ
音1:ミーナラ。類:ナラ。
ミーナラ
涙。
用例
ミーナラ ポンナイ ウティティ(涙がポンポンこぼれ)。
メモ
音1:ミーナダ。類:ナダ。
ミーナリキキナリ
見慣れ、聞き慣れ。見たり聞いたりすること。目で見て耳で聞いて、何かを学ぶこと。
用例
シクチヤ ミーナリキキナリ シ ウビーンドー(仕事は目で見て耳で聞いて覚えるんだよ)。
メモ
類:ミーナリチチナリ。
ミーナリチチナリ
見慣れ、聞き慣れ。見たり聞いたりすること。目で見て耳で聞いて、何かを学ぶこと。
用例
ミーナリチチナリ シーネー ナンクル ウビティハイサ(目で見て耳で聞いていたら、自然に覚えて行くよ)。
メモ
類:ミーナリキキナリ。
ミーナレー
見て習うこと。
用例
パーパーガ スシ ミーナレー スン(お祖母さんがやるのを見て習う)。
ミーニシ
北風。
用例
ミーニシヌ フチュルムン ヒーク ナインドー(北風が吹くから寒くなるよ)。
メモ
音2:ニシカジ・ニシブチ。
ミーヌカージン
穴の開いた銭。一厘銭。
用例
ミーヌカージンディシェー アナグヮーガ アチョーシ ヤサ(一厘銭というのは穴の開いたものさ)。
メモ
音1:ミーヌチャージン。音2:ミーヌチャー・ミーフガージン。
ミーヌガスン
見逃す。見てないふりをして許してやる。
用例
イッチュタ ニントーイニ、ヌスル ミーヌガチネーン(ちょっと寝ている時に、泥棒を見逃してしまった)。
否:ミーヌガサン(見逃さない)希:ミーヌガシーブサン(見逃したい)過:ミーヌガチャン(見逃した)継:ミーヌガチョーン(見逃している)。
ミーヌシン
瞳孔。瞳。
用例
ミーヌシヌンカイ キジガ イッチョーン(瞳に傷が入っている)。
ミーヌチビ
目尻。
ミーヌチャージン
穴あき銭。
用例
ミーヌチャージンヌンカイ ヰールー トゥーシェー(穴あき銭に紐を通しなさい)。
メモ
音1:ミーヌカージン。類:ミーフガージン。
昔のお年玉はもっぱらミーヌチャージンであった。正月の仏壇の飾り物として赤、黄、白の紙を重ね、縁起物のミーヌチャージンを載せて両側に飾った。
ミーヌチュ
巳年生まれの人。
用例
ワッタヤ ウヤックヮ、ミーヌチュ ヤサ(私達は親子、巳年生まれだよ)。
ミーヌメー
目の前。
用例
ミーヌメーンカイ アルムンヌ ミーランル アリー(目の前にあるのに見えないのか)。
ミーバーラ
箕〔み〕。竹で編んだ浅い円形の笊。
用例
ミーバーランカイ フシカブ フーチョーン(ミーバーラーに切り干し大根を干してある)。
メモ
波平・長浜・高志保・渡慶次ではミージョーキのことをミーバーラともいった。米麦などの穀類を収穫後、殻〔から〕や塵〔ちり〕を選り分けたり、干したりするのに使った。
ミーバーラー
目籠〔めかご〕。目の粗い籠。
メモ
音1:ミーバーラ。類:トゥイバーキ。
鶏〔ニワトリ〕にかぶせて檻〔おり〕のようにして使う。
ミーバーラヂチ
満月。
ミーバイ
魚介名。ハタ科スズキ亜目の魚類。
用例
チューヌ ウミヤ ディキティ、ミーバイン トゥッティチャンドー(今日は大漁で、ハタも取って来たよ)。
ミーハイヌスル
目の前で泥棒すること。泥棒を見逃してやること。またそのような泥棒。
用例
ミーハイヌスルル ヤグトゥ ヌガーラチョーケー(生活に困ってのことだから、見逃しておきなさい)。
メモ
生活に困って少量の物を盗んでいく泥棒を見逃す時などにも使う。
ミーハイムシ
昆虫名。ハスモンヨトウ(斜紋夜盗)。
用例
ハルカイ ミーハイムシヌ ゥンジティ、トゥッティン アワサン(畑にハスモンヨトウが出て、取っても追いつかない)。
メモ
農業害虫として知られる。
ミーハガー
ただれ目。ただれ目の人。
用例
①ミーヤー ゥンジャレー、ミーハガービケーン アチマトータン(眼科に行ったら、ただれ目の人ばかり集まっていた)。
ミーハガー
色あせていること。
用例
イャームン チノー ミーハガー ナトーン(君の着物は色あせている)。
メモ
類:シラカー。
ミーハギ
ただれ目。
用例
ミジヌル ワッサラー ムル ミーハギ ナトーン(水が悪いのか、皆ただれ目になっている)。
ミーハギ ウスメーグヮー(目のはげた爺)。
ミーハギハナハギ
目がただれ鼻が禿げている人。
用例
クーサイネー ミーハギハナハギ ヤティン、フルイーネー イーカーギ ナイサ(小さい頃はミーハギハナハギでも、成長したら美男美女になるよ)。
メモ
ミーハギはただれ目、ハナハギは鼻がただれているということで、悪口の一種。
ミーハギマチカンティー
目が悪くなるくらい待ちかねること。待ちくたびれること。
用例
チトゥ ムッチ チューシ、ワランチャーガ ミーハギマチカンティー ソーン(苞を持ってくるのを、子どもたちが待ちくたびれている)。
ミーパチパチ
目をパチパチさせている様。チック。
用例
ミーヌ ヲゥタティルヲゥラー、ミーパチパチ ソーン(目が疲れているのか、目をパチパチさせている)。
メモ
音1:ミーパチパチー。
ミーパチパチー
目をパチパチさせている様。
メモ
音1:ミーパチパチ。
ミーハッパイ
まぶたに傷跡のある者。そのせいで目が引きつっていること。
ミーハッパヤー
怒りんぼ。
用例
トゥナイヌ ハーメーヤ、ミッハパヤー ナティ ウトゥルサン(隣のお婆さんは、怒りんぼで恐い)。
ミーバッペー
見間違い。
メモ
類:ミーマチゲー。
ミーハッポー
目を見開くこと。
用例
ミーハッポー シ ウキトーティ(目を見開いて起きていて)。
メモ
音2:ミーハッパユン。
ミーハン
新しい。
用例
ミーハシカラ イラベー(新しいのから選びなさい)。
メモ
音1:ミーサン。→ミーサン。
ミーハンスン
見放す。
用例
イーシン チカン ナイネー、ムルガ ミーハンスンドー(言うことを聞かなければ、皆が見放すよ)。
否:ミーハンサン(見放さない)希:ミーハンシーブサン(見放したい)過:ミーハンチャン(見放した)継:ミーハンチョーン(見放している)。
ミーハンスン
機会を失う。見逃す。
用例
シバヤ ミーハンチャン(芝居を見逃した)。
否:ミーハンサン(見逃さない)過:ミーハンチャン(見逃した)継:ミーハンチョーン(見逃している)。
ミーハンダー
期待外れ。当てはずれ。もらい損ね。
用例
アサニシ ヌーン ヌクトーネーン ミーハンダー ソーサ(朝寝したら何も残ってなく、当てが外れたさ)。
ミーハンチヌギーン
目を剥いて激しい形相になる。
用例
ミーハンチヌギティ クサミチョータン(目をひん剥いて怒っていた)。
ミーヒチハナヒチ
風邪。
用例
ミーヒチハナヒチン カカラングトゥ シ チャー カラタニングヮン スン(風邪や病気に罹らないようにいつも健康願いをする)。
メモ
音1:ミーシキハナシキ。
ミーヒチャラサン
まぶしい。
メモ
音2:ミーチラサン・ミーチラハン。
ミーフガー
穴の開いているもの。
用例
アンシ ミーフガー ナチ(そんなに穴だらけにして)。
ミーフガーガーシ
菓子名。はなぼうろ。穴あき菓子。
メモ
→ミーガンチョーグヮーシ。
ミーフガージン
穴あき銭。
メモ
類:ミーヌチャー・ミーヌチャージン。
ミーブサー
瞼〔まぶた〕がはれること。
用例
ナチヂューサヌ ミーブサー ナトーン(泣きすぎて目が腫れている)。
メモ
類:ミーブシフックヮー。
ミーブサン
見たい。
用例
ウヤ ミーブサン(親に会いたい)。
ミーブシ
瞼〔まぶた〕。
用例
ミーブシ アガトーン(瞼があがる。元気のでるような嬉しいことがあったときの表現)。
メモ
類:ミーガー。
ミーブシフックヮー
瞼〔まぶた〕がはれること。
用例
トービーラーカイル ナミラッタラー ミーブシフックヮー ソーン(ゴキブリになめられたのか目が腫れている)。
メモ
類:ミーブサー。
マブタが腫れると「ゴキブリになめられた」という表現をすることがあった。
ミーフックヮー
植物名。キョウチクトウ。
用例
ミーフックヮーヌ シルガ ミーカイ イーネー、ミー ミーラン ナインドー(キョウチクトウの汁が目に入ると、目が見えなく<盲目に>なるよ)。
ミーフックヮー
目がはれること。
ミーブリー
見惚れること。
用例
シバヤンカイ ゥンジトータル サムレーヌ チュラサヨー、ミーブリー サン(芝居に出ていた侍の綺麗なことよ、見惚れたさ)。
ミーマーイン
目が回る。
用例
ユヌ トゥクマビケーン マーヤーマーヤー シーネー ミーマーインドー(同じ所だけ廻っていたら目が回るよ)。
否:ミーマーラン(目が回らない)過:ミーマータン(目が回った)継:ミーマートーン(目が回っている)。
ミーマーギン
新黍。
用例
ミーマーギンヤ ルクグヮチニ トゥラリーン(新黍は6月頃に収穫する)。
メモ
類:マーギン・マージン。
ミーマターハヤーグェー
三又になった鍬。
用例
ハル カジーラー ミーマターハヤーグェー ムッチ イケー(畑を耕すなら、三又の鍬を持って行きなさい)。
メモ
音2:ミマターグェー。
ミーマチゲー
見間違い。
用例
ウレー イャームン ミーマチゲール ヤル(それは君の見間違いだよ)。
メモ
→ミーバッペー。
ミーマッテン
目が点になる。目を丸くしてびっくりすること。
用例
ワンガ ゥンジャレー ウドゥルチ ミーマッテン ソータン(私が行くと、驚いて目を丸くしていた)。
ミーマユ
眉。目と眉。顔立ち。
用例
ワラビヌ ゥンジトーティ、イーナナー ミーマユ ステーサ(子どものくせに、そんなに早く眉を剃ってあるさ)。
ミーマユ クルグルートゥ(目眉黒々と、顔立ちが美しい様)。
ミーマンジュン
見守る。
用例
グナワランチャーヤ チュケートゥナイ ムルッシ ミーマンジュン(幼子は隣近所皆で見守る)。
イチマディン ミーマンジュン(いつまでも見守る)。
継:ミーマントーン(見守っている)。
ミーミ
耳。
ミーミー
穴。
用例
イービ チックリ ミーミー フガスン(指を突っ込んで穴を開ける)。
メモ
音2:ミー。
ミーミークージ
根掘り葉掘り。
用例
チュヌクトゥ アンシ ミーミークージ チカンケー(人のことをそんなに根掘り葉掘り聞くな)。
メモ
→イミークジー。
ミーミートゥ
満々と。具だくさん。
用例
ウチャクンカイ ゥンジャスシェー ミーミートゥ イリリヨー(お客さんに出すのは具を多めに入れてよ)。
メモ
対:ウチウチートゥ(軽めに)。
ミーミーハイター
穴だらけ。
用例
ミーミーハイター ナティ チカーラン(穴だらけで使えない)。
メモ
音2:ミーミーフガー。
ミーミーフガー
穴だらけ。
用例
ヤナガンマリ シ ミーミーフガー ナチェーサ ヤー(悪戯をして、穴だらけにしてくれたな)。
メモ
音2:ミーミーハイター。
ミームーク
新婿。
用例
ミームーク ティレーイン(新婿を接待する)。
メモ
対:ミーユミ(新嫁)。
ミームナー
雌。
用例
ウンジュガ カラトール インヤ ミームナール ヤイビーティー(貴方が飼っている犬は雌ですか)。
メモ
対:ヲゥームン(雄)。
ミームナーヲゥームナー
雌雄。
メモ
類:ミームンヲゥームン。
ミームラー
植物名。クマンギ。
用例
ミームラーヤ ヒルガイヤッサン(クマンギは広がりやすい)。
メモ
ハーブのひとつで、料理によく使われる。日本名、ヒメボウキ。
ミームン
見世物。見ていておもしろいもの。
用例
チューヤ マチカイ ミームン ンジーガ イチュン(今日は町に見世物を見に行く)。
ミームン
雌。
メモ
音2:ミームナー。対:ヲゥームナー。
ミームン
新しいもの。
用例
ワンガ チヌン ミームン コーティ トゥラスサ(私が、着物も新しいものを買ってあげるね)。
メモ
対:フルムン(古い物)。
ミームンジョーグ
見世物好き。
用例
トゥナイヌ タンメーヤ イッペーヌ ミームンジョーグ ヤン(隣の爺さんは、大変な見世物好きだ)。
ミームンヲゥームン
雌雄。
メモ
類:ミームナーヲゥームナー。
ミーメー
見舞い。
用例
ウヤヌ ミーメー シーガ イチュン(親の見舞いに行く)。
ミーメー
新米。
用例
ミーメー トゥイネー、クヮヌチャーヤーンカイン カタミティ ムッチ イチュタン(新米を収穫すると、子どもたちの家にも担いで持って行った)。
メモ
類:シチマ・ミーグミ・ミーンバン。
ミーヤー
眼科。
用例
ミーヤーカイ ゥンジクーヒー(眼科に行ってくるね)。
ミーヤー
新しい家。
用例
ミーヤー チュクティ ハマイヤッサンテー(新しい家を造って、頑張りがいがあるね)。
メモ
対:フルヤー(古い家)。
ミーヤーマー
トンボの一種。ヤンマ。
メモ
音1:ミーラーマー・ユーラーマー。→ミンタマー。
ミーユミ
新嫁。花嫁。新婦。
用例
ヤガティ ミーユミ ウンチケー ッシ チューンドー(やがて花嫁をお連れしてくるよ)。
メモ
対:ミームーク(新婿)。
ミーラーマー
トンボの一種。ヤンマ。
メモ
音1:ミーヤーマー・ユーラーマー。→ミンタマー。
ミーランヌー
見えない者。
ミールーハン
ご無沙汰。久しぶり。
用例
ミールーハンヤー イチュナサル アティー(久しぶりだね忙しかったの?)。
メモ
音1:ミールーサン。
ミーワカスン
見分ける。区別する。
用例
アンスカ ミーワカサンケー(そこまで区別するな)。
メモ
音2:ミーワキーン。
ミーワキーン
見分ける。区別する。
用例
ドゥーヌムントゥ チュヌムン ミーワキーン(自分の物と人の物を見分ける)。
メモ
→ミーワカスン。
ミーワク
迷惑。
用例
ジノー モーキランティン、チュンカイ ミーワク カキランレー シムサ(金は儲けなくても、人に迷惑をかけなければいいさ)。
ミーウヮー
雌豚。
用例
ウンジョー、ミーウヮー イクチェー カラトーミシェーガ?(貴方は、雌豚を何頭飼っていらっしゃいますか?)。
ミーウヮータ
雌のトカゲ。
メモ
対:ヲゥーウヮータ(雄のトカゲ)。
ミーン
見える。
用例
ワンネー トゥーサマディ ユー ミーン(私は遠くまで良く見える)。
否:ミーラン(見えない)希:ンジーブサン・ミーブサン(見たい)過:ミータン(見えた)継:ンチョーン(見ている)。
ミーン
生える。
用例
ハル ウッチャンナギーネー、クサガル ミーンドー(畑をほっといたら、草が生えるんだよ)。
ウーシバーガ ミートーン(奥歯が生えている)
否:ミーラン(生えない)過:ミータン(生えた)継:ミートーン(生えている)。
メモ
草、爪、角などがはえることにも言う。
ミーンデー
ものもらい。
メモ
音1:ミンデー。
ミーゥンジーグヮー
新入生。
メモ
音1:ミーゥンジュグヮー・ミーゥンジュグヮー。
ミーゥンジグヮー
新人。
用例
ムラアシビヌ ミーンジグヮーヤ イクタイガ?(村芝居の新人は、何人ねぇ?)。
メモ
音1:ミーゥンジーグヮー・ミーゥンジュグヮー。
ミーゥンジュグヮー
新入生。
メモ
音1:ミーゥンジーグヮー・ミーゥンジグヮー。
ミーゥンバン
新米。
メモ
類:シチマ・ミーグミ・ミーメー。
ウユミに収穫したばかりの新米を供えた。
ミーゥンバングヮー
新黍ご飯。6月頃に初収穫した黍で炊いたご飯。
用例
ミーゥンバングヮーヌン ウホーク ニチェーグトゥ、チュハーラ カミヨー(新黍御飯もたくさん炊いてあるから、腹いっぱい食べなさいよ)。
ミーゥンマ
雌馬。
ミーゥンマ
仔馬。
ミーゥンマガ
初孫。
ミーゥンム
収穫後の畑で自然に生える甘藷。
メモ
音1:ミーゥンムグヮー。
ミウトゥシ
見落とし。
用例
ミウトュシェー ネーンガヤー ナー チュケーン サンミン シーノーシェー(見落としがないかもう一回計算 しなおしなさい)。
ミカキイー
三切れの豚肉。
用例
マースジキ サットール ミカキイーヤ ジコーヌ クヮッチーヤタン(塩漬けにされた三切れの豚肉はとても御馳走だった)。
メモ
正月を迎えて最初の製糖の時に、ミカキイーといって塩漬けにした豚肉を3切れ出した。
ミカスン(~ミカスン)
~と音を立てる。
用例
パッタイミカチ ウティティ(パタッと落ちて)。パンミカチ(パンと)。ポンミカチ(ポンと)。
メモ
~には擬音が入ることが多い。
ミカチ(~ミカチ)
~と。
用例
ハーミカチ(ハーッと)。
ミガチ
銘書。
メモ
墓誌やジーシーガーミ(厨子甕)に故人の屋号、名、没年などの銘書きにミガチという。
ミカヂチ
三日月。
用例
イチンカイ ミカヂチヌ ウチトーン(池に三日月が映っている)。
ミガチュン
磨〔みが〕く。
用例
ハー ミガチュン(歯を磨く)。
メモ
類:シダスン・シラギーン。
ミカラジ
頭。
用例
クチャラビヌ フキバ ミカラジン ヤムサ(東風が吹けば頭が痛い)。
メモ
「歌い骸骨」『高志保の民話』より。
ミガワイ
身代わり。代わり。
用例
アレー イャー ミガワイシル ハタラチーガ ゥンジョールヨー(彼は君の代わりに働きに行っているんだよ)。
ミグイアッチュン
巡視する。
ミグイドゥールー
巡り灯籠。回り灯籠。
メモ
16日にはミグイドゥールー(回り灯籠)を下げた。
ミグイバシル
戸。
用例
ワッターヤ ハシリンカイヤ ミグイバシルディ イタン(私達は戸にはミグイバシルと言っていた)。
メモ
類:ハシリ・ハシル。(雨戸・くり戸)
ミグイマール
夜回り。
用例
ミグイマール シンカー、ヘーク アチマリヨー(夜回りに行く人たちは、早く集まりなさいよ)。
メモ
夜遊びを防ぐためにミグイマール(夜回り)があり、各班の青年の代表が年頃の娘がいる家を回って歩いた。
ミグイン
回る。廻る。巡る。
用例
カクチネー ミグイン(各家庭を回る)。
ガラマーヌ ミグトーン(滑車が回っている)。
否:ミグラン(まわらない)希:ミグイブサン(まわりたい)過:ミグタン(まわった)継:ミグトーン(まわっている)。
メモ
類:マーイン。
ミクチ
お口(敬語)。
ミグトゥ
見事。
用例
ワランチャー ウドゥイヤ ミグトゥ ヤタンヤー(子どもたちの踊りは見事だったね)。
ミクミ
見込み。
用例
ヌー ヤティン ミクミヌ ネーンシカイヤ タヌマンサ(何でも見込みのない人には頼まないさ)。
ミクミチゲー
見込み違い。誤診。
用例
クンドゥヌ クトー ワームン ミクミチゲー ヤタン(今度のことは私の見込み違いだった)。
ミグヤー
巡る人。頻繁に家畜を見回る人。
ミグラセー
回し飲み。
用例
サキ ヌマンヌーヤ、ミグラセーガ ハジマイネー ヒンギティ ハイタン(酒が飲めない人は、回し飲みが始まると逃げて行った)。
ミグルー
まりをつきながら、体をぐるっと一回転させる遊び。
ミサイソーロー
新しい年が来るよ。
メモ
瀬名波で、旧12月1日に男子のみで行われるヨージントー(火の用心)行事の中で呼びかける文言の一節。
ミサチバル
{岬原}。宇座の小字。
ミザマシ
目覚め。
用例
ワランチャーヤ ミザマシヌ ワッサイネー、ナゲー ナチュンドー(子どもたちは目覚めが悪いと、長い間泣くよ)。
ミサライハーメー
結婚式を執り行うおばあさん。結婚祝いに嫁ぎ先で花嫁を迎える役目で、縁起が良いおばあさんの意味。
用例
ニービチネー ミサライハーメーガ ミーユミ ンケーイタン(結婚式にはミサライハーメーが花嫁を迎えていた)。
メモ
類:カリユシパーパー。
花嫁を迎えた後に行う儀式も執り行う。ミサライとは「禊・罪や穢れを落とし自らを清らかにする、不浄を取り除く」等の意味があることから、禊に所以していると思われる。
ミザワイ
目障り。
用例
イャーガ ヲゥイネー ミザワイ ヤッサー(君がいると目障りだよ)。
ミジ
水。
用例
ミジン ジンル ヤル、クメーキティ チカリヨー(水もお金だよ、節約して使いなさいよ)。
ミジアシビ
水遊び。
用例
ウンナゲー ミジアシビ シーネー カジ ヒチュンドー(そんなに長いこと水遊びしたら風邪ひくよ)。
ミジアレー
水洗い。
用例
ウヌ ヤシェーヤ ミジアレー シ、スグ カマリーサ(その野菜は水洗いして、直ぐに食べられるよ)。
ミシーン
見せる。
用例
ウヤンカイ クヮヌチャー ウドゥイ ミシーン(親に子どもたちの踊りを見せる)。
否:ミシラン(見せない)希:ミシーブサン(見せたい)過:ミシタン(見せた)継:ミシトーン(見せている)。
ミシェーン
①~している。~なさる。②召し上がる。
用例
①サビサ ソーミ シェーグトゥ(寂しくしていらっしゃるから)
②ナマ、アサバン ミシェーンナー?(今、昼ご飯を召し上がりますか?)。
比:ミソーラン(召し上がらない)過:ミソーチャン(召し上がった)継:ミソーチョーン(召し上がっている)。
メモ
音1:ミセーン。→ウサガイン。
ミジガーミ
水甕〔みずがめ〕。
用例
ミジェー ヤーヌ メーヌ ミジガーミンカイ イットーケー(水は家の前の水甕に入れておきなさい)。
メモ
音1:ミセーン。類:ウサガイン・ウサガユン。
ミジガーミグヮー
水甕〔みずがめ〕。お茶用の水を入れて室内に置いた小さな水甕。
メモ
音1:ミジガーミ。
ミジカキエー
子どもの遊び。水合戦。
ミジガサー
水疱瘡〔みずぼうそう〕。水痘〔すいとう〕。
用例
ワランチャー ミジガサーヤ ウティーヤッサンドー(子どもたちの水疱瘡は伝染しやすいよ)。
メモ
水疱瘡の時はウブガーの水で水撫でした。
ミシガシ
全く。
用例
ウンナ クトー ミシガシ チチェーンランサー(そんなことは全く聞いたことがないね)。
メモ
類:ムサットゥ・ムットゥ。
ミジガマンチュ
水釜の人。
ミシクーガ
見せ卵。産卵場所を示したり、産卵をうながすために、鶏の巣にあらかじめ入れておく卵。
用例
ワッター アバーヤ ミシクーガ シ アトゥカラ カサギトータン(私の姉は、見せ卵をした後に妊娠していた)。
ミシクーガグヮー ウチョーケー(見せ卵をおいておけ)。
メモ
子どもがほしい夫婦が、妊娠をうながすために兄弟や親戚の子をあずかることにもいう。
ミジグェー
水肥〔みずごえ〕。液肥〔えきひ〕。
用例
ミジグェー カタミティ、イクケーン ハル イチムドゥヤー サラー ワカラン(水肥えを担いで、何回畑を行き来したのか分からない)。
ミジグェーヲゥーキ
水肥桶。
ミジグクチ
癲癇〔てんかん〕の一種。水を見ると引き起こされる癲癇。
ミジグサリ
水に浸かった物が腐ること。水腐れ。水のかけ過ぎで草木が腐れること。
用例
アミ フイヂューダヌ ヤシェーガ ミジグサリ ソーン(雨が降りすぎて野菜が水腐れしている)。
ミジクチュビ
イボ。
用例
ミジクチュビヤ ヤーチュー シーネー スグ ノーイン(イボは灸をすると直ぐに治るよ)。
メモ
類:クチュビ。
ミジクブサー
手水鉢。女性が用を足した後に、下を洗うのに使った。また、手を洗うのにも使った。
用例
ミジクブサーンカイ ミジェー イッテーグトゥ ウリシ ティー アラレー(手水鉢に水を入れてあるから、それで手を洗いなさい)。
メモ
類:ゴールー。
儀間や楚辺では産湯の時にもミジクブサーを使うこともあった。
ミジクマー
湧き水などを汲んで運ぶ人。
ミジグルマー
水車。
用例
ミジグルマーヤ ウホーコー ネーンタン(水車は多くはなかった)。
メモ
牧原、長田にあった村内唯一の水車。長田川の水流を利用し精米、製茶がなされた。
ミジグルマジッチャクグヮーヌカー
屋号水車勢理客の後ろの方にある井泉。
ミジグヮッタイ
水溜りが多くできている所。
用例
ヤナワラベー、ワザトゥ ミジグヮッタイカラ アッチュサ(嫌な子は、わざと水溜りの中から歩くさ)。
メモ
類:ミジタマイ。
ミシゲー
しゃもじ。
用例
ミシゲーヤ マーンカイガ ウッチャラー、ネーン ナトーン(杓子は何処に置いたのか、なくなっている)。
メモ
親志では、ウムニーを作る時に煮た甘藷を潰す大きなしゃもじのような道具にいった。→イビラ。
ミシジ
三粒。
ミシジ
3粒。3粒ほどのたった少しの意味。
用例
ムル カマンレーサン、ミシジグヮー ヌクチェーン(全部食べようとはせず、たった少しだけ残してある)。
ミジシップー
植物名。ヒメクマヤナギ。
用例
ミジシップー ヤマトゥナーヤ ヒメクマヤナギディ イタン(ミジシップーの和名はヒメクマヤナギといっていた)。
ミジジャカジャカ
水だらけ。水が滴り落ちている様。
用例
チヌン アラレーカラー チューク シブイル スル、ミジジャカジャカ ソーンドー(着物も洗ったなら強く絞るんであって、水が滴り落ちている)。
メモ
類:ミジブッター。
ミジターグ
水汲み桶。水汲みに使う桶。
用例
ミジン ネーングトゥ、ミジターグ ムッチ ウス クミーガ イチュン(水もないので、水汲み桶を持って潮水を汲みに行く)。
メモ
音2:ミジヲゥーキ。
ミジタマイ
水溜まり。
用例
ミジタマイヌ マンドーグトゥ、ウマカラー トゥンクィティ アッキヨー(水溜りが多いから、そこらは飛び越えて歩きなさいよ)。
ミジタミー
水たまり。野菜を洗った水などをためた水溜め。
ミジタリティ
みずみずしい様。清々しい様。
用例
アヌ ワラベー ミジタリティ チュラサッサー(あの子はみずみずしくて美しいなあ)。
メモ
類:サージャートゥ・サーザートゥ・サッパツ・サッパトゥ。
ミジタンク
水タンク。
用例
ヤーヌ イーンカイ ミジタンク ヰシテーン(家の上に水タンクを据えてある)。
メモ
新語
ミシナーク
よくまあ。みすみす。むざむざと。
用例
アレー ミシナーク ワー タヌミ クトゥワイタン(彼はむざむざと私の頼みを断った)。
ミジナディー
水撫で。
用例
ミジナディーネー ムンチューガシラガ クラガーンカイ アチマティ ウガムタン(水撫でには門中頭がクラガーに集まって拝んだ)。
メモ
音1:ミジナリー。→カーウビー。
旧9月15日に門中頭が楚辺クラガーに集まって、線香を灯し、豆腐やおにぎりを供えて拝む。神聖な水を中指で額に3回つける作法で、若返りの水を浴びた効果があるといわれた。健康祈願の意味がある。ウビナディーともいう。
ミシナバー
植物名。フダンソウ。
ミシナバー
メモ
音1:ンシナバー。音2:ニスナバー・ンスナバー。
ミジナリー
水撫で。
メモ
音1:ミジナディー。→カーウビー。
健康を祈願しウブガーで新生児の額に水をつけたり、正月などに若水をくんで額に水をつけたりすることをそう呼ぶ。
ミジニーブ
水びしゃく。
メモ
音2:ニーブ。
ミシバーチ
木製の円形の鉢。
用例
サキムイニン、ミシバーチンカイ クヮッチー イッティ ムッチ イチュタン(結納にも、ミシバーチに御馳走を入れて持って行った)。
メモ
類:センセンバーチ・ケール。行事等に御馳走を盛るのに使った。鳥が家に入ると厄といい、親戚がミシバーチに食べ物を入れて持って来た。
ミジハナダイ
鼻水。
ミジハナダイ
用例
ミジハナダイ タラチ カジヒチルヤンテー(鼻水を垂らして風邪じゃないの)。
メモ
→ハナミジ。
ミジブクラー
水ぶくれ。
用例
ティーヌ ミジブクラーガ イェーリトーン(手の水ぶくれが潰れている)。
ミジブッター
水だらけ。
用例
ミジブッター シ ヘーク チン ケーレー(水だらけになって、早く服を着替えなさい)。
メモ
類:ミジジャカジャカ。
ミジボーミ
軟体動物名。なめくじ。
用例
アミフイネー ミジボーミヌ マンドーン(雨降りには、なめくじが多い)。
メモ
類:ユダイムン。
ミジマチ
水撒き。水祭り。
メモ
音1:ミジマチー。類:ナーチャミー。
親戚近所の人たちと茶と水、酒、香、花を持って墓へ参る。
大正頃まではハチナンカ(初七日)まで毎日朝1回墓に参った。
ミジマチー
水撒き。水祭り。人が亡くなった翌日の墓参り。
メモ
音1:ミジマチ。→ナーチャミー。
ミジムイ
見積もり。
用例
ヤー チュクイラー ミジムイ シミレー(家を造るなら、見積もりさせなさい)。
ミジムイニービチ
水盛り結婚式。盛大な結婚式のこと。
メモ
→ウーニービチ。
ミジメンナー
植物名。ハコベ。ウシハコベ。
用例
ミジメンナーヤ シルハナグヮー サチュタン(ウシハコベは白い花が咲いた)。
メモ
音2:ミンナ・メンナ。
搗いて小鳥の餌にした。
ミジャミジャ
水気の多い様。水っぽい。
用例
ウヌ ゥンモー ミジャミジャー シ マーサーネーン(その芋は水っぽくて不味い)。
ミジュン
魚介名。イワシ。
ミジュンギリ
イワシ漁。網をしかけてイワシを捕る漁法。
用例
アチャヤ ミジュンギリンカイ ゥンジーンドー(明日はイワシ漁に出るよ)。
ミジラサン
珍しい。
用例
イャーガンチョー ナランディシェー ミジラサン(お前でもできないというのは珍しい)。
ウレビケージェー ミジラサン(そればかりは珍しい)。
ウリ ミジラーッサー(それは珍しいなあ)。
メモ
音1:ミジラハン。類:ヒルマサン・ヒルマハン。
ミジラハン
珍しい。
用例
イーナナー ハナ サチュシェー ミジラハン(そんなに早く花が咲くのは珍しい)。
メモ
音1:ミジラサン。類:ヒルマサン・ヒルマハン。
ミジワター
水分の多い物を取り過ぎて冷えた腹。
メモ
水分の多い物を取り過ぎて下痢になること。
ミシワン
ご飯碗。
用例
ミシワン ムッチ クーワ(ご飯碗を持って来なさい)。
ミジヲゥーキ
水を運ぶ桶。
用例
ミジヲゥーキ カタミティ ミジ クミーガ イチュタン(水桶を担いで水を汲みに行った)。
メモ
→ミジターグ。
ミス
味噌〔ミソ〕。
メモ
音1:ンス。類:ヰンス・ンース。
ミセーン
召し上がる。
用例
チュハーラ ミソーレー(お腹いっぱい召し上がれ)。
メモ
音1:ミシェーン。→ウサガイン。
ミソーラスン
差し上げる。
用例
スージネー、ウチャクカラ クヮッチー ミソーラスン(お祝いには、お客から御馳走を差し上げる)。
否:ミソーラサン(差し上げない)希:ミソーラシーブサン(差し上げたい)過:ミソーラチャン(差し上げた)継:ミソーラチョーン(差し上げている)。
ミタスン
満たす。
用例
タンクヌ ミジ チューヲゥティ ミタスン(タンクの水は今日のうちに満たす)。
ミチ
①道。②人道。道理。
用例
①ミチヌ ワカランル アンレー(道が分からないんだよ)。
②ミチカラヤ バンリランキヨー(人の道からは外れるなよ)。
ミチアガリ
道の東。
ミチイリ
道の西。
ミチーン
閉める。閉じる。
用例
ジョーヤ クジネー ミチーンドー(門は9時には閉めるよ)。
ハシル ミチーン(戸を閉める)。ミチャイン(閉まる)。
否:ミチラン(閉めない)希:ミチーブサン(閉めたい)過:ミチタン(閉めた)継:ミチトーン(閉めている)。
メモ
→クーイン。
ミチーン
満たす。
用例
タンクヌ ミジヤ アサヲゥティ ミチーン(タンクの水は朝で満たす)。
否:ミチラン(満たさない)希:ミチーブサン(満たしたい)過:ミチタン(満たした)継:ミチトーン(満たせている)。
ミチカイディマ
道借り手間。馬手間。
用例
ミチカイディマヤ ニーセーター サキデー ヤサ(ミチカイディマは青年たちの酒代だよ)。
メモ
類:ゥンマディマ・ゥンマザキ。
昔は部落内婚が主で、他部落へ嫁ぐのを嫌う風習が強く、他部落へ嫁ぐ場合には当時のお金で5~20円のミチカイディマが課せられた。それは青年会の費用に充てられた。
ミチキ
3か月。
ミチキギヤー
昆虫の一種。ハンミョウ。
用例
ミチキギヤーン ハゴーリー ムシ ヤサ(ハンミョウも嫌な虫だよ)。
メモ
類:カーラヤーヌタンメーグヮー・カンジャーベー。
川や池などの水辺環境に近い開けた場所で見つかることが多い。鋭い大顎を持ち、他の昆虫を捕らえて食べる。
ミチクーイン
閉め切る。
用例
アミヌ フイグトゥ ハシル ミチクーイン(雨が降るから戸を閉め切る)。
否:ミチクーラン(閉め切らない)希:ミチクーイブサン(閉め切りたい)過:ミチクータン(閉め切った)継:ミチクートーン(閉め切っている)。
メモ
→クーイミチーン。
ミチグェー
道草。
用例
ガッコーゲーイ ミチグェー ソーン(学校帰りに道草を食っている)。
ミチジュネー
行列。太鼓を叩き、三線を弾きながら、集落内を練り歩くこと。祭り等の行列。
用例
アマカラ エイサーヌ ミチジュネーガ チューン(あそこからエイサーの行列が来る)。
ミチジュネー シ(練り歩いて)。
メモ
エイサーやアシビ、またはカジマヤー祝いなどに行われる。
ミチス
満潮。
用例
ヤー ウチーネー、ミチスン アティリヨー(家の引っ越しは、満潮に合わせなさいよ)。
ミチチ
3か月。
ミチチャーグヮー
芋〔イモ〕の一種。3か月で収穫できる芋。
ミチナカ
道中。
用例
イャーヤ ナマン ミチナカル ヤンナー?(お前はまだ道中なの?)。
ミチバッペー
道間違い。道を間違えること。
用例
ミチバッペーティ ニッカナトーサ(道を間違えて遅くなったさ)。
ミチブシン
道普請。道路工事。
用例
ナー ユークル ミチブシヌン ウワインテー(もうそろそろ道路工事も終わるでしょう)。
ミチマー
子どもの遊び。碁打ち。
メモ
→グーウッチェー。
ミチャーイン
満つる。
用例
ミチャーティヨ(いっぱいになってね)。
ミチュ
3年。
メモ
類:サンニン・ミトゥ。
ミックヮー
目が見えないこと。またはその者。盲目。
ミックヮイングヮー
生まれたばかりの小犬。まだ目が開いていない子犬。
用例
ミックヮイングヮー ヰーティチッ カライン(生まれたばかりの小犬をもらってきて飼う)。
ミックヮサン
憎い。憎らしい。
用例
ナマチキティ イッペー ミックヮサン(未だにとても憎らしい)。
ママックヮヤ ミックヮサグトゥ(継子は憎いから)。ミックヮサ サッティ(憎まれて)。ミックヮサ シ(憎くて)。
ミックヮシムン
憎い者。憎まれ者。
用例
チュヌ モーキ タユイシェー ミックヮシムンヤサ(人の儲けを頼るのは憎たらしいものだ)。
ミックヮハン
憎い。憎らしい。
ミッタ
ほんとに。
用例
イャーヤ ミッタ ティーガンマラーワラビ ヤル(おまえはほんとに悪戯っ子だね)。
ミッチアマヤー
悪知恵にたけた者。小利口者。
用例
アレー ミッチアマヤー ヤサ(あれは悪知恵にたけた者だ)。
ミッチキ
いっぱい。満ちている様。
用例
ヤーン ミッチキ シミティ(家をいっぱいにして)。
ミッチャイ
3人。
ミッチャイヒッチャイ
潮が満ちたり引いたりする様。
ミッチャカー
いっぱい。満ちている様。
用例
ミッチャカー ミチティ(いっぱい詰めて)。
メモ
音1:ミッチャキ。
ミッチャカイン
いっぱになる。満ちる。
用例
ヤガティ ヲゥーキヌ ミジン ミッチャカインドー(やがて桶の水もいっぱいになるよ)。
メモ
音2:ミッチュン。
ミッチャキ
いっぱい。満ちている様。
用例
タークーヌ ミッチャキ イッティ チャン(桶のいっぱい入れてきた)。
メモ
音2:ミッチャカー。
ミッチャソージ
三日祝儀。結婚後の実家への挨拶。嫁入りして3日目に実家に里帰りすること。
用例
ミッチャソージネー ウヤヌヤーカイ イチュタン(ミッチャソージには実家に行った)。
メモ
音1:ミッチャヌスージ。→ウヤウガミ。
ミッチャニービチ
結婚後の実家への挨拶。
メモ
→ウヤウガミ。
ミッチャヌシーク
三日節句。正月三日の行事。
用例
ミッチャヌシークネー ブチダンヌ ウサギムン ウサンデーシ ジューシーシ カムタン(三日節句には、仏壇の供え物を下げて雑炊にして食べた)。
メモ
音1:ミッチャヌスージ。類:ウヤウガミ。
長浜、渡慶次、古堅、牧原、座喜味、高志保では雑炊を作り、楚辺では豚の舌料理、波平では粥を作って仏壇に供えた。
ミッチャミー
葬式の後の3日間墓参りに行くこと。
メモ
音2:ナーチャミー。類:アサミジ・ミジマチー。
葬式の翌日に親族などが行う墓参(ナーチャミー)は、ところによってミッチャミー(3日目)まで行なった。
ミッチュン
満ちる。
用例
クェーヲゥーキ ミッタンガヤラリ ウムイカ(肥桶いっぱいになるのではと思うほど)。
メモ
類:ミッチャカイン。
ミトゥ
3年。
用例
ヘームン ヤサ ナー ミトゥ ナトーサヤー(早いものだ、もう3年も経っているね)。
メモ
類:サンニン・ミチュ。
ミドゥクル
見所。
用例
シバイヌ ミドゥクルヤ シカットゥ ウビトーキヨー(芝居の見所はしっかり覚えておきなさいよ)。
ミトゥドゥキーン
見届ける。
用例
マーンカイガ イチュラー ミトゥドゥキーン(どこに行くのか見届ける)。
否:ミトゥドゥキラン(見届けない)希:ミトゥドゥキーブサン(見届けたい)過:ミトゥドゥキタン(見届けた)継:ミトゥドゥキトーン(見届けている)。
ミナグーバル
{皆呉原}。古堅の小字。
ミナラ
涙。
メモ
音1:ミーナラ・ミーナダ。音2:ナダ・ナラ・ナラー。
ミナンカ
三七日。死後21日目の法事。
用例
トゥナイヌ ミナンカヤ イキワル ナインドー(隣のミナンカは行かなくちゃいけないよ)。
ミハナグミ
御花米。
メモ
音1:ハナグミ。
ミマター
農具名。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。先が三本に分かれた畑を耕す農具。
ミマターグェー
農具名。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。先が三本に分かれた畑を耕す農具。
用例
ハーガ ミーチンカイ ワカリトーシガ ミマターグェーヤサ(刃が3つに別れているのが三又鍬さ)。
メモ
音2:ミマター・ミーチマター。類:ミーマターハヤーグェー。
ミミ
耳。端。淵。縁。
用例
ミミヌ クシカイ ムシガ シガトーン(耳の後に虫がついている)。
タタンヌ ミミヌ ハンリトーン(畳のヘリが外れている)。
ミミ トゥジャ ナスン
聞き耳を立てる。耳をトゥジャ(銛)のように鋭くする。
用例
ワラビヌ ミミ トゥジャ ナチ ウフッチュヌ ハナシー チチョーン(子どもが聞き耳を立てて、大人の話を聞いている)。
ミミガー
耳の皮。豚の耳料理。
用例
ミミガーヤ イェームン シーネー マーサン(豚の耳は和え物にすると美味しい)。
ミミガーユール
行事名。耳皮夜。正月七日の節句に、豚の耳皮を調理して夜に供えた。
ミミガーイェーイ
豚の耳の和え物。
用例
ミミガーイェーイ ッシ サキヌ オカズ スン(豚の耳の和え物を酒のツマミにする)。
ミミガサ
耳の中にできるおでき。
用例
ミミガサ ゥンジトーン(耳の中におできができた)。
ミミガシマサン
耳障り。うるさい。
用例
ユヌクトゥビカーン イーゲーサー スグトゥ、ミミガシマサル アンレー(同じことばかり言い返すから、耳障りなんだよ)。
メモ
類:ミンクジラサン・ミンチャサン・ミンチャハン。
ミミガニ
耳飾り。ピアス。
用例
ミミガニ ハキトーシェー(耳飾りを付けているさ)。
ワラビヌ ミミガニ イクチン ハチョーン(子どもが耳飾りを何個もつけている)。
ミミグイ
キクラゲ。
用例
ミミグイヤ ナーンカイ ユー ミートータン(キクラゲは庭によく生えていた)。
ミミクジラー
耳の聞こえが悪い者。
メモ
音2:ミンクジラー。類:ミンクジー・ミンカー。
ミミクジリダク
赤く染めたタコ。
用例
ニービチネー ミミクジリダク シコーイタン(結婚式には赤く染めたタコを準備した)。
メモ
結婚式に新嫁と婿に、お盆に七種類の食べ物をのせて食べさせる儀式があるが、その時に欠かせない赤く染めたタコのこと。
ミミクス
耳垢。耳あか。
用例
ヒサマックヮ シミヤーニ ワラバー ミミクス トゥイン(膝枕をさせて、子どもの耳垢を取る)。
ミミグスイ
耳薬。有意義な話。ためになるよい話などを聞くこと。
用例
チュヌ ハナシーヤ イッペー ミミグスイ ナタン(今日の話はとてもためになった)。
ミミジ
ミミズ。
メモ
音1:ミミジャー。
ミミジャー
ミミズ。
用例
ンチャヌ ミーカラ ダテーンヌ ミミジャーガ ゥンジティチョーン(土の中からたくさんのミミズが出て来ている)。
メモ
音1:ミミジ。
ミミジュン
揉む。押し揉む。こらしめる。
用例
ワランチャー ワタヤ ミミガンキヨー(子どもたちのお腹は揉まないでよ)。
ワンガ ミミジ トゥラチャン(私がこらしめてやった)。
ワタ ミミジャーナカイ(腹を揉んで)。
否:ミミガン(揉まない)希:ミミジーブサン(揉みたい)過:ミミジャン(揉んだ)継:ミミジョーン(揉んでいる)。
ミミチャンバ
こめかみ。
用例
クチカナイネー、ミミチャンバ スグラリーサヤー(口答えすると、こかめみを殴られるよ)。
メモ
音1:ミンチャンバ。類:クミカン。
ミミチリボージ
子守歌。耳切坊主。
メモ
「ヘイヨーヘイ 耳切みみちり坊主ぼーじぬ立たっちょーんど 泣なくなよ 泣なくなよ・・・」の歌がある。
ミミヌウーリグヮー
耳輪(じりん)。耳の上の方の折れ曲がったところ。
ミミバーキ
耳のついた竹籠。
メモ
音1:ミンバーキ。
ミミンジカカヤー
物欲しそうにしている様。
用例
ミミンジカカヤー シ イフェー ワキティ カマシェー(物欲しそうにしているから、少しは分けて食べさせなさい)。
メモ
類:マンジャーカーカー。
ミムチ
身持ち。
用例
ユミ カメーイラー、ミムチヌ ユタサシカラル カメーインドー(嫁を探すなら、身持ちの良いのから探すんだよ)。
メモ
音2:ドゥームチ。類:ソーガラ。
ミャークゥンマ
馬〔ウマ〕の一種。宮古馬。
ミヤラビ
娘。若い女性。
用例
ミヤラビンチャー ウドゥイヌ チュラサヨー(娘たちの踊りの美しいことよ)。
メモ
音2:ナーラビ・ナーラビグヮー。
ミリキンマーチ
植物名。モクマオウ。木麻黄。
用例
ミリキンマーチヤ ナマ ヤティン アマクマカイ ミートーン(モクマオウは今でもあちこちに生えている)。
メモ
類:モクマオー。
ミルリ
芽。新芽。
用例
ミルリヌ ゥンジーン(芽が出る)。
ヌクバーティ ナーヌ キーン ミルリ ゥンジトーン(暖かくなって庭の木も新芽が出ている)。
ミンカー
耳の聞こえが悪い人。
用例
イクケーン ユヌクトゥ アビラスガ、ミンカーヤ!(何回同じことを言わすのか、ミンカーは!)。
ウシェー ミングヮチネー、ミンカー ナインドー(臼は回すと、耳が悪くなるよ〈子どもが臼で遊ばないように言った〉)。
メモ
音2:ミンクジラー・ミミクジラー。
ミンカーアビー
聞こえが悪い人に話すように大声で話すこと。
用例
ウッピナー ミンカーアビー シ、イャーガ アビーシェー マーマディン チカリーン(そんなに大声出して、お前が話すのは何処までも聞こえる)。
メモ
音2:ミンクジラーアビー・ミンチリアビー。
ミンガーミ
耳のついた甕。
用例
ミンガーミヤ クチャカイ ウッチェータン(耳付き甕は裏座に置いてあった)。
ミングイン
濁る。
用例
イチヌ ミジ カチャーシーネ ミングインドー(池の水をかき混ぜると濁るよ)。
否:ミングラン(濁らない)継:ミングトーン(濁っている)。
メモ
対:シームン(澄む)。
ミングートゥールー
ぐるぐる回ること。
用例
ミングートゥールー サレー ミーマートーン(ぐるぐる回っていたら目がまわった)。
ミンクジラー
耳の聞こえが悪い人。
用例
ミンクジラーンカイ、チャッサ アビティン チカランルアグトゥ シカター ネーンサ(耳が遠い人に、どんなに言っても聞こえないんだから仕方がないさ)。
メモ
音2:ミミクジラー。類:ミンカー。
ミンクジラーアビー
耳の聞こえが悪い人に話すように大声で話すこと。
メモ
類:ミンカーアビー・ミンチリーアビー。
ミンクジラサン
やかましい。うるさい。耳障り。
用例
ウッピナー ウタイグトゥ ミンクジラサン(そんなに大きな声で歌うから耳障りだ)。
メモ
→ミミガシマサン。
ミングラサー
遊び。箍(たが)を転がす遊び。
メモ
竹の棒の先に針金で作った釣り針のようなものを付けて作った。→ガラマーミングラサイ。
ミングヮサーミングヮサー
回し回し。めぐらしめぐらし。
ミングヮスン
回す。めぐらす。
メモ
類:マースン。
ミンサーウービ
ミンサー帯。綿織の幅の狭い帯。
用例
イャーンカイン ミンサーウービ チュクティ トゥラサヤー(お前にもミンサー帯を作ってあげようね)。
ミンザイ
耳だれ。
メモ
音1:ミンジャイ。類:ミンジャカー。
ミンジャイ
耳だれ。
メモ
音1:ミンザイ。類:ミンジャカー。
ミンジャカー
耳だれのある人の意味。
メモ
音2:ミンジャヤー。
悪口にもなった。
ミンジャカーイユ
魚介名。闘魚〔トウギョ〕。
ミンジャク
耳だれ。
用例
ミンジャクヤ ウスマサ ヤナカジャ スタン(耳だれはとても嫌な臭いがした)。
メモ
音2:ミンザイ・ミンジャイ。
ミンジャヤー
耳だれのある人の意味。
メモ
音2:ミンジャカー。
悪口にもなった。
ミンソー
面相。顔つき。
メモ
音2:チラソー・ニンソー。
ミンタナ
建物と建物の間に取り付けた屋根。
用例
ミンタナヤ イー ユックイドゥクルヤタン(ミンタナは良い休憩場だった)。
メモ
母屋と離れの間や、ヤガマーと畜舎の間等に取り付けた屋根のこと。甕や薪、またはキビの枯れ葉や家畜小屋から出された堆肥を保管した。
ミンタナー
台所の排水をためる所。台所の一角にある洗い場。
メモ
音1:ミンダナー。
ミンダナー
台所の排水をためる所。台所の一角にある洗い場。
メモ
→ミンタナー。
ミンタマ
目。目玉。
用例
ミンタマカイ グミヌ イッチョーグトゥ ンチトゥラシェー(目にゴミが入ったから、見てくれ)。
ミンタマー
トンボの一種。ヤンマ。
メモ
音2:キンタマー・ミーダーマー。類:キーラーマートンボ・キンターマー・キンダーマー・ギンダーマー・ギンダーマー・ケンダーマー・ソーマーアーケージュー・ターマー・ターマーアッケージュー・タマホーバー・マギアケージュー・ミーダマゲンジュー・ミーヤーマー・ミーラーマー・ユーラーマー。
ミンタマー
目の大きな人。
用例
ヰナグワラビヌ ミンタマー ヤシヨー(女の子の目が大きいことよ)。
ミンタマーガーシー
菓子名。はなぼうろ。穴あき菓子。
メモ
→ミーガンチョーグヮーシ。
ミンタマヤーウグヮン
雨乞い祈願。喜名の拝所名。
メモ
喜名のアガリマーチョーにあった。「雨タボーリ中城アマグリ ヒチユシティ タボリ。十日越しヌ夜雨ウタビミソーリ」と唱え、中城城跡にある雨乞い御嶽の神を引き寄せて10日ごとの夜の雨をお願いしますと、中城に向けて祈願した。毎年旧暦4月に行われた。
ミンタリーガサ
深網笠。
用例
ミンタリーガサ カンティ ヌギティ ハイタン(深綱笠をかぶって逃れて行った)。
メモ
顔が隠れるように深く作った編み笠で、芝居などでよく使われる。
ミンチェーガー
古堅の湧泉の名称。
メモ
現在の比謝川大橋の下方に位置。戦後は養鰻場としても利用された。渡具知がカーウガンに拝している。
ミンチムナー
目に入ったゴミ。
用例
ミンチムナー トゥティトゥラシェー(目のゴミを取ってくれ)。
ミンチャ-ブイ
蔓性のしだ植物。カニクサ(蟹草)。別名シャミセンヅル。
メモ
音1:ミンチャーブヤー。
フニ(茎)が黒く、針金のようでガンシナと一緒にノロが被り物として頭に巻いた。
ミンチャーブヤー
蔓性のしだ植物。カニクサ(蟹草)。別名シャミセンヅル。
メモ
音1:ミンチャーブイ。
ミンチャサン
やかましい。うるさい。
用例
ウッピナー アビーネー ミンチャサンドー(そんなに大声で話すとやかましいよ)。
メモ
音1:ミンチャハン。→ミミガシマサン。
ミンチャハン
やかましい。うるさい。
メモ
音1:ミンチャサン。→ミミガシマサン。
ミンチャンバ
こめかみ。頬。横面。
用例
ミンチャンバ ホーカッティ、ヤガティ ブチクン ナイタン(こめかみを殴られて、やがて気を失うところだった)。
ミンチャンバ スグラリンドー(頬をぶたれるぞ)。
メモ
音1:ミミチャンバ。類:クミカン。
ミンチリアビー
耳の聞こえの悪い人に対するように大声で話すこと。
メモ
音2:ミンカーアビー・ミンクジラーアビー。
ミンティラ
前の寺。渡慶次の拝所名。
メモ
前ヌ寺は喜名観音堂と同性格のものとされ、健康祈願や家内安全を祈願する。ミンティラマーチューと呼ばれた松並木があったが、沖縄戦で焼失した。西部連道土地改良事業により、現在の場所へ移設された。
ミンデー
ものもらい。
用例
ターチヌミー ミンデーガ ゥンジトーサ(両目にものもらいができているさ)。
メモ
類:ミーンデー。
ミンナ
植物名。ルリハコベ、ヤエムグラ、ハコベなど。
メモ
音1:メンナ。→クマミンナー。
ミンヌク
お盆に餓鬼に与える物。
用例
ウークイ ウワタラー ミンヌクヤ ジョーカラ フカンカイ ゥンジャシェー(盆のお送りが終わったなら、ミンヌクは門の外に出しなさい)。
メモ
音1:ミンヌクー。
お盆に、身寄りのない餓鬼が寄って来るので、その餓鬼に与える物としてミンヌクを供えた。直訳すれば水の子。戦前は米が少ないから粟やマージン(黍)など穀類を混ぜて作った。
ミンヌクー
お盆に餓鬼に与える物。
メモ
音1:ミンヌク。
お盆に、身寄りのない餓鬼が寄って来るので、その餓鬼に与える物として仏壇の片隅にミンヌクを供える。戦前は米が少なく、粟やマージン(黍)など穀類を混ぜて作った。
ミンパー
ヤエムグラ。
用例
ミンパーガ チヌンカイ タックヮトーン(ヤエムグラが着物にくっついている)。
メモ
→クマミンナー。
ミンバーキ
耳のついた竹籠。
用例
ミンバーキヤ ミミヌ チチョーグトゥ ムチヤッサタン(ミンバーキは耳がついているので持ちやすかった)。
メモ
音1:ミミバーキ。
ミンパーマーイ
オールーミンパーという苔で作ったまり。
yomikomi
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