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- しまくとぅば単語帳:ス
は、用例やメモ、音声などがあることを示しています
ス(~ス) 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
助数詞。~升。
- メモ
- 1升は約1.8リットル。イッス(1升)、ニス(2升)、サンジュ(3升)、シス(4升)、グス(5升)と数える。
スイ ナーハ 楚辺
地名の併称(首里と那覇)。
- 用例
- ウンネール クトゥバー、スイ ナーハトーテー チカーン ハジロー(そのような言葉は首里と那覇では使わないはずよ)・楚。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
スイ ナーファ 古堅、喜名、渡慶次、儀間、楚辺
地名の併称(首里と那覇)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
スイクトゥバ 座喜味、楚辺
首里言葉。首里の方言。
スイジアッチャー 喜名,渡慶次,儀間
米軍基地内の調理関係で働く人。
- 用例
- ワッター スーヤ、スイジアッチャー ソータン(私の父は、スイジアッチャーをしていた)・儀。
スイジムン 喜名,渡慶次,儀間
{すいじもの(炊事物)}。米軍基地内の炊事場からのお下がり。
- 用例
- スイジムン アタイネー、クヮッチー ヤタサ(軍の炊事からのお下がりがあると、ご馳走だったよ)・儀。
スイイェーグニ 古堅,大木
首里親国。
- メモ
- 地方からみて首里を表す言葉。親は親子という意はなく敬意を表す語。国は一国ではなく地域の意。
スインチュ 上地,波平,楚辺
首里の人。
スー 渡慶次,儀間,楚辺,喜名,古堅
酢。
- メモ
- →アマザキ。
スー 喜名,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,古堅,比謝矼,牧原
{しゅ(主)}。親族語彙。父。お父さん。
- 用例
- スーヤ、ナーマ ハルカラ ケーテー クーンル アンナー(お父さんは、まだ畑から帰ってこないのか)・儀。
- メモ
- →オトー。
スー 喜名,渡慶次,儀間,長田
潮。
- 用例
- スーヌ ヒーネー タク トゥイガ イチュン(潮が引いたら蛸を取りに行く)・儀。
- メモ
- →ウス。
スー(~スー) 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
助数詞。~艘。
- メモ
- イッスー(1艘)、ニスー(2艘)、サンスー(3艘)と数える。
スーアンマー 喜名,渡慶次,儀間
親族語彙。お父さんとお母さん。両親。
- 用例
- スーアンマーン、チャー ガンヂュー ヤミ(お父さんお母さんも、ずっと〈変わりなく〉元気か)・儀。
スーイン 喜名,渡慶次,儀間
吸う。
- 用例
- ヒーヌ メーンカイ ヲゥイネー、キブシ スーインドー(火の前にいると、煙を吸うよ)・儀。
否:スーラン(吸わない)希:スーイブサン(吸いたい)過:スータン(吸った)継:スートーン(吸っている)・儀。
スーイン 座喜味
沿う。
- 用例
- ミジ スーティ、トゥイグヮーヤ アッチュン(水場に沿って、鳥は歩く)・座。
スーカーワタイ 伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
{しほかはわたり(潮川渡り)}。海難事故や旅先で亡くなること。
- メモ
- スーカーワタイした場合には、那覇の三重城(ミーグスク)から遠方に向かって遥拝〔ようはい〕し供養する。また、遠方でその場所に行けない場合にも同様に三重城で拝んだ。
スーガラサン 儀間,長浜
塩辛い。
- メモ
- →シプカラハン。
スーカリグィー 大湾
{しほかれごゑ(塩嗄声)}。かすれ声。しわがれ声。
- メモ
- →キーカサー。
スーカリムニー 大湾
{しほからものいひ(塩辛物言ひ)}。かすれ声で話すこと。しわがれ声で話すこと。
- メモ
- →ガサガサーアビー。
スーカン 古堅
二十四節気のひとつ。小寒〔しょうかん〕。
スーキ カンナ 喜名、渡慶次、儀間
地名の併称(宜野座村惣慶と漢那)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
スーギ 喜名,上地,楚辺
祝儀。お祝いの宴。
- 用例
- ヤーノー アンマー スーギロー(来年はお母さんのお祝いだよ)・楚。
- メモ
- 音1:スージ。
スーギイリミ 楚辺
お祝いにかかった費用。
- 用例
- アンマー スーギイリメー、チャッサ カカタガヤー(お母さんのお祝いの費用は、幾らかかったかねえ)・楚。
スーキリ 楚辺
潮蹴り。死者を送った後に浜で潮を蹴って身を清めること。
- 用例
- ンカシェー チュヌ マーシーネー、ハーマヲゥティ スーキリ スタン(昔は人が亡くなると、浜で潮蹴りをしよった)・楚。
- メモ
- 音2:スーゲーシ。
スーキリメー 楚辺
{しほけりめし(潮蹴り飯)}。会葬者に出すご飯。
- 用例
- ウチャクンカイ スーキリメー ゥンジャスン(お客さんにスーキリメーを出す)・楚。
- メモ
- 人が亡くなった時に、穢れを払いなさいとの意味で「スー キレー(潮を蹴りなさい)」といって、スーキリメーを出した。
スーク 喜名,渡慶次,儀間
証拠。
- 用例
- ワーガ トゥッテーヌ スークヌ アラー、ナマスグ ゥンマンカイ ゥンジャシェー(私が取ったという証拠があるなら、今すぐそこに出しなさい)・儀。
スーゲー 楚辺
喪家〔そうか〕に対する相互扶助。物品や金品を集めて喪家に援助すること。
- メモ
- 楚辺では隣保班から粟1合ずつ集め、米と一緒にして粥を作り、喪家の手伝いをしている者たちの昼食として出した。その粥を*スーゲーメーと呼んだ。
→イチゴーユー。
スーゲーシ 座喜味,渡慶次,楚辺,渡具知
{しほがへし(潮返し)}。野辺送りの帰りに潮水で身体を清め、穢〔けが〕れを払うこと。
- 用例
- ダビシンカー ハーマヲゥティ スーゲーシ ヒチ、ミー チューミータン(葬式に参列した人たちは浜辺でスーゲーシをして、身を清めよった)・楚。
- メモ
- 渡慶次では野辺送りの帰り、墓地から部落に帰る途中の窪地で少し幅の広くなった道を利用して、座喜味と同様にアーチをくぐり、男はへらで草をすき取るしぐさをし、女は櫛で髪をすくしぐさをした。→スーキリ。
スーゲーメー 楚辺
喪家〔そうか〕に対する援助の粟と米を混ぜて炊いた粥。
- 用例
- スーゲーメートゥ マジョーン、アンダンスートゥカ ラッチョー ゥンジャスタン(スーゲーメーと一緒に、油味噌やラッキョウを出しよった)・楚。
- メモ
- →スーゲー。
スーコー 座喜味,伊良皆,上地,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大木,長田
人生儀礼。焼香。回忌ごとにおこなう人生儀礼。
- 用例
- ウスメー スーコー ウサギーン(祖父の法事を供える〈おこなう〉)・儀。
- メモ
- ※挿絵は紙芝居『ムッチージョーグー』より、おじいさんの法事を家族でおこなっている様子。
スーコーヒーコー 渡慶次,儀間,楚辺
人生儀礼。法事が重なること。
- 用例
- チカグロー スーコーヒーコーヌ マンディ、デージ ヤン(近頃は法事ごとが多くて、大変だ)・儀。
スーサー ①渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木,比謝矼②喜名,親志,高志保
①鳥名。ヒヨドリ。②鳥名。イソヒヨドリ。
- 用例
- ①スーサーヌ アチマティ チョーン(ヒヨドリが集まってきている)・儀。
- メモ
- ①音2:スーシ・スーシスーサー。②→イシジューサー。
スーサーヤーマ 座喜味
ヒヨドリ取りの仕掛け。
スーサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
塩辛い。
- 用例
- マースヂキ サレー、スーサヌ マーサー ネーン(塩漬けにしたら、塩辛くて美味しくない)・儀。
- メモ
- →シプカラハン。
スーシ 楚辺
鳥名。ヒヨドリ。
- 用例
- アネッ ンチ ンディ、スーシヌ トゥローサ(ほら見てごらん、ヒヨドリが飛んでいるさ)・楚。
- メモ
- →スーサー。
スージ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,渡慶次,儀間,大湾,大木,渡具知
祝儀。お祝いの宴。
- 用例
- スージン チヂチーネー、ヲゥタインヤー(お祝いも続くと、疲れるね)・儀。
- メモ
- 音1:スーギ。
スージ 喜名,渡慶次,儀間
習字。
- 用例
- スージ ナラインディ、ティーヤ シミブッター ソーン(習字を習うといって、手は墨だらけだ)・儀。
スージガタレー 渡慶次,儀間
{しうぎがたらひ(祝儀語らひ)}。祝いの打ち合わせ。祝いの前に親戚が集まって相談すること。
- 用例
- アチャヤ、ニービチヌ スージガタレー サーヤー(明日は、結婚式の打ち合わせをしようね)・儀。
スージカビ 喜名,渡慶次,儀間
習字紙。書道半紙。
- 用例
- スージカベー ナンメー チカイガヤー(習字紙は何枚使うかね)・儀。
スージグヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
小路〔こうじ〕。小道。
- 用例
- スージグヮー マガイネー、スグ ゥンマナカイ アサ(小路を曲がると、すぐそこにあるよ)・儀。
ゥンマヌ スージグヮーカラ イッチ イチーネー チカサン(そこの小路から入って行くと近い)・慶。
スージグヮーセー 渡具知
子どもの遊び。ままごと遊び。お祝いごっこ。
- メモ
- 地面に家の間取りを書いたり、茣蓙〔ござ〕などを敷いてその上で遊んだ。→アッコンテーグヮー。
スーシスーサー 長浜
鳥名。ヒヨドリ。
- メモ
- →スーサー。
スージデー 瀬名波,渡慶次,儀間,古堅
御祝儀。祝儀代。
- メモ
- 音2:スージルー。
スージルー 喜名,渡慶次,儀間
祝儀。祝儀代。
- 用例
- クンドゥ ヰーテール スージルーヤ、マトゥミティ ウッチェーン(今度もらった祝儀は、まとめておいてある)・儀。
- メモ
- →スージデー。
スーダ 高志保,大木
梢〔こずえ〕。木の先端。
- 用例
- キーヌ スーダ(木の先端)・高。ミジ イリンソーレー、ウリンカイ ウキレー、ニーグイヤ シジリ、スーダー ウチュサ(水を入れてください、それに浮かばせなさい、根元は沈んで、梢は浮くさ)・民・高。
- メモ
- 音1:スーラ。
スーダチ 伊良皆,上地,波平,宇座,楚辺,渡具知,喜名,座喜味,高志保
ムラアシビの予行演習。リハーサル。
- 用例
- スーダチェー ハジミカラ ウワイマディ、ムラシバイトゥ ユヌグトゥ スタン(スーダチは最初から終わりまで、村芝居の本番と同じようにしよった)・楚。
- メモ
- 村芝居の本番1週間前に、場慣れをするために衣裳なども着ておこなった。類:スーチチャーシ。
スーチカー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木,比謝矼
料理。豚肉の塩漬け。
- 用例
- スーチカートゥ アギドーフトー、ヰーグー ヤンヤー(塩漬けにした肉と揚げ豆腐は、食べ合わせがいいね)・儀。
- メモ
- 豚肉を切り分けた後に塩漬け肉にして保存する。沖縄料理に欠かせないものとして、現在でも皆に食されている。類:スーチキー。
スーチキー 座喜味,伊良皆,比謝,大湾,長田
料理。豚肉の塩漬け。
- メモ
- →スーチカー。
スーチチ 波平,高志保,渡慶次,瀬名波,渡具知,比謝,大湾
会計。
- 用例
- ワッター スーヤ、ナゲー アザヌ スーチチ ソータン(私の父は、長いこと字の会計をしていた)・慶。
スーヂチ 喜名,渡慶次,儀間
こっそり聞くこと。立ち聞き。盗み聞き。
- 用例
- ゥンマトーティ スーヂチ ソーシェー ター ヤガ(そこで立ち聞きしているのは誰か)・儀。
- メモ
- ※挿絵は紙芝居『仮病の薬』で、主人の娘が下男2人の話を立ち聞きしている様子。音2:タチヂチ。
スーチチャーシ 高志保,宇座,瀬名波,渡慶次
ムラアシビの予行演習。音合わせ。
- メモ
- 瀬名波では、夕食後、*サーターヤーモーなどで*アシビの練習をし、ある程度仕上がると、*アシビガシラの家でスーチチャーシをおこなった。→スーダチ。
スーヂューグチャー 古堅
{しほづよぐちあ(潮強口あ)}。濃い味を好む人。
- メモ
- 対:アファグチャー(薄味を好む人)。
スーヂューサン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
塩辛い。味が濃い。
- 用例
- チューヌ シロー ターガル ニチャラー、スーヂューサンデー(今日の汁は誰が炊いたのか、塩辛いよ)・儀。
- メモ
- →シプカラハン。
スーティーチャー 喜名,親志,座喜味,上地,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
植物。ソテツ。蘇鉄〔そてつ〕。

- 用例
- イクサユーネー、スーティーチャーン ヌーン カリル シヌジャル(戦世には、ソテツでも何でも食べて凌〔しの〕いだんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:スティチャー。音2:スティチ。
スーテー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
節約。倹約。家計を切り盛りすること。
- 用例
- ジノー マンドーティン、チャー スーテー シーヨー(お金はたくさんあっても、いつも節約しなさいよ)・楚。
スーテーヤ ヰナグヌル カムイル、ヰキガー クチェー ゥンジャスナ(家計を切り盛りするのは女であって、男は口出しするな)・儀。
- メモ
- →アガネー。
スーテーイリー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
けちけちして入れること。大切に入れること。
- 用例
- アンシ スーテーイリー ヒチ、ナー イヘー イリレー シムル ムンヌ。クチ ヤンジュシェー。(そんなにけちけちして、もう少しは入れれば良いのに。〈それだけでは〉満足しないさあ)・楚。
スーテーガミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺、古堅
大事に食べること。ちょこっとずつ食べること。大切に味わいながら食べること。
- 用例
- ウッサル ヌクトーグトゥ、スーテーガミ シーワル ヤッサー(これだけしか残っていないから、大切に味わいながら食べないといけないなあ)・楚。
イクサユーネー ヌーンクイ スーテーガミ スタサ(戦世には何もかも大事に食べよったさ)・儀。
スーヌハナ 渡慶次,儀間,宇座,楚辺
陸に吹き上がる潮水。
- 用例
- カジヌ チューサヌ、ウガチカサマディ スーヌハナヌ アガトーン(風が強くて、こんなに近くまで潮水が吹き上がっている)・儀。
スーネー 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
料理。和え物。酢の物。

- 用例
- デークニシ スーネー チュクテーグトゥ、マジェー アジ シ ンディ(大根で和え物を作ってあるから、まずは味見してごらん)・儀。
- メモ
- →ウサチ。
スーハン 楚辺
塩辛い。
- 用例
- ウヌ ウミヌ ミジェー ナミティ ンチャレー、「スーハルヤー」ンチ(その海の水を舐めてみたら、「塩辛いなあ」と言って)・楚。
- メモ
- →シプカラハン。
スーブ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
勝負。
- 用例
- ンカシェー ンナガ アチマイネー、ヌーガラ スーブ スシガ ウーサタン(昔は皆が集まると、何らかの勝負をすることが多かった)・儀。
スーブカンジ 座喜味,上地
勝負被り。勝負の時の鉢巻の結び方。
スーフチガマ 喜名,渡慶次,宇座,儀間,瀬名波,長浜
宇座の残波岬にある潮吹きガマ。潮吹洞窟。
- 用例
- スーフチガマーヨー、ボーフーヌ バーイ チャンギン アガイグトゥ、チョードゥ クジラヌ スーフチュンネーシヨー(潮吹きガマはね、暴風の場合は大きく上がるから、ちょうど鯨が潮を吹いているようにね)・民・宇。
- メモ
- 海に通ずる堅穴〔たてあな〕の洞窟で、海が荒れると空高く潮を吹き上げた。
スーマ 楚辺
潮時。
- 用例
- スーマ ンチル、イザインカイ イクンローヤー(潮時を見て、漁りに行くんだよ)・楚。
スーマキ 楚辺
総巻き。棒術の演舞名。旗頭を中心として演舞者が対になり旗頭の回りに円をかいて回る演舞。
- メモ
- 棒を携えた演舞者たちが全員で、旗頭の周囲を渦巻くように走る。その際、ホラ貝や鉦(ドラ)を鳴り響かせる。音1:スーマチ。→グーヤーマチ。
スーマチ 喜名,座喜味,伊良皆,上地,波平,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知
総巻き。棒術の演舞名。旗頭を中心として演舞者が対になり旗頭の回りに円をかいて回る演舞。
- メモ
- 音1:スーマキ。→グーヤーマチ。
スーマン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
二十四節気のひとつ。小満〔しょうまん〕。
- メモ
- 音2:スーマンボースー。類:ボースー。
スーマンボースー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
二十四節気のふたつ。小満芒種。梅雨の時期をさす言葉。
- 用例
- スーマンボースー ジブノー、アメー チャーフイ ヤタン(小満芒種の時期には、雨はずっと降り続いていた)・儀。
- メモ
- 梅雨時期にあたる旧5月21日の「小満」から次の節気である旧6月6日の「芒種」にかけての、雨が最も降る時期のこと。→スーマン。
スーミ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,古堅
隙見〔すきみ〕。のぞき見。
- 用例
- チュヌ ヤー、スーミ シェー ナランドー(人の家を、隙見してはいけないよ)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その5)』「クスクェー由来」より、幽霊が美女に化けて踊っているのに気付いた夫婦が、節穴からのぞき見している様子。
スーミ 楚辺
趣味。
- 用例
- ワー スーミヤ、シムチ ユムシ ヤイビーン(私の趣味は、書物を読むことです)・楚。
- メモ
- 音1:スミ。
スーミジ 渡具知
潮水。
- メモ
- →ウス。
スームン 座喜味,比謝矼
証文。
- 用例
- ドゥーナー ミカタ ナインリヌ スーク トゥラスグトゥンチ、ウヌ スームントゥ クヌ ジントゥ ダカチャグトゥ(自分の味方になるという証拠を取らすからと、その証文とこのお金を抱かしたから)・民・矼。
スーモー 座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
所望。貰い受けること。分けてもらうこと。
- 用例
- ヤシェーヌ サニ、ナームンカラ スーモー シミティ トゥラシンソーレー(野菜の種を、あなたのものから分けさせてください)・儀。ハナギル スーモー シ チャンドー(花木を貰い受けて来たんだよ)・民・古。
ウンジュガ カンダ、スーモーシ トゥラシミソーランナー(あなたのかずらを、分けさせてくれませんかね)・瀬。
- メモ
- 御嶽に生えている植物を採るときや、人の家や畑から木の実や農作物を少し分けてもらうときにも「スーモー サビラ(いただきます)」と言った。
スーラ 高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
梢〔こずえ〕。木の先端。
- 用例
- キーヌ スーランカイ トゥイヌ トゥマトーン(木の先端に鳥が止まっている)・儀。
マーヤ ニー ヤガ、マーヤ スーラ ヤガ(どこが根か、どこが梢か)・民・高。
ニーカラ スーラマデー チカンクトゥ(根から先までは〈詳しく〉聞かないから)・民・湾。
- メモ
- →スーダ。
スールチ 座喜味,大湾、儀間、渡慶次
顖門〔ひよめき〕。幼児の頭蓋骨〔ずがいこつ〕の泉門〔せんもん〕。脳天。
- 用例
- スールチ アガイン(脳天にあがる〈のぼせる))・湾。
- メモ
- 音1:フールチ。
スガイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知
{そがり(装り)}。装い。身支度。身なり。
- 用例
- ヒージーカラ スガイヤ リッパ シーヨー(普段から身なりはきちんとしなさいよ)・儀。スガイ タティティ ゥンジティ ハイタン(身支度を立てて〈整えて〉出て行きよった)・儀。
スガイヂュラサ 座喜味
身なりの美しさ。
スガイマヌクイ 大木、渡慶次、儀間
着飾ること。準備万端。
- 用例
- スガイマヌクイ シ、ソーマリー ゥンジティ ハイタン(準備万端で、急いで出て行きよった)・儀。スガイマヌクイ シ イチュンディ、ウヤヌ ミーウティーヤ カキオーランタンディ(着飾って行くって、親の死に目に間に合わなかったんだって)・民・木。
- メモ
- 大木の用例は、カワセミは親が危篤だという知らせに、着飾ってから行ったので親の死に目に間に合わなかったという「雀孝行」の民話より。
スガイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木,比謝矼
①装う。身支度する。着飾る。②準備する。支度する。作る。
- 用例
- ①スージンカイ イチュグトゥ リッパ スガイン(お祝いに行くからちゃんと着飾る)・儀。②クヮッチー スガイン(ご馳走を準備する)・木。
マタ タンガマーンカイ、アサバン スガンガ(また炭焼き小屋に、昼ご飯を作りに)・民・楚。シクチェー ウチナチカラ、ユーバノー スガレー(仕事を終えてから、夕飯は準備しなさい)・儀。
否:スガラン(準備しない)希:スガイブサン(準備したい)過:スガタン(準備した)継:スガトーン(準備している)・儀。
- メモ
- ②→シコーイン。
スガスン 喜名,渡慶次,儀間
風に当てる。風に当てて冷ます。
- 用例
- トーホー ゥンブチ チャーキ ヤグトゥ、カジンカイ スガスン(豆腐は蒸したじきだから、風に当てて冷ます)・儀。
否:スガサン(風に当てない)希:スガシーブサン(風に当てたい)過:スガチャン(風に当てた)継:スガチョーン(風に当てている)・儀。
スガラスン 喜名,渡慶次,儀間
①身支度させる。着飾らさせる。②準備させる。支度させる。
- 用例
- ①スガラチカラル ソーティ イチュンドー(身支度させてから連れて行くんだよ)・儀。
②ヘーク ユーバンカラ スガラセーワ(早く夕飯から準備させなさい)・儀。
否:スガラサン(準備させない)希:スガラシーブサン(準備させたい)過:スガラチャン(準備させた)継:スガラチョーン(準備させている)・儀。
スガリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
涼む。風に当たる。涼しい。
- 用例
- アチサグトゥ、キーヌ シチャヲゥティ スガリーン(暑いから、木の下で涼む)・儀。
否:スガリラン(涼まない)希:スガリーブサン(涼みたい)過:スガリタン(涼んだ)継:スガリトーン(涼んでいる)・儀。
スギーン 渡慶次,儀間,長浜
そげる。痩〔や〕せる。
- 用例
- メーリヤカ、ユカイ スギトーンレー(以前より、かなり痩せているよ)・儀。
- メモ
- 類:ヨーガリーン。対:クェーイン(太る)。
スギバナ 楚辺
崖。崖っぷち。
- 用例
- スギバナンカイ タッチーネー アブナハヌ(崖っぷちに立ったら危ないよ)・楚。
- メモ
- 類:チリバンタ・ハンタ・ファンタ・フチバンタ。
スク 喜名,渡慶次,儀間,長浜,古堅,瀬名波
魚名。アイゴの稚魚。アミアイゴ。
- 用例
- スクヌ ユティ チーネー、ハーメーターン ソーキ カタミティ ウミンカイ ハイタン(アイゴの稚魚が寄って来たら、お婆さんたちも*ソーキを担いで海に行きよった)・儀。スクヌ、ワックィンネー シ ヒンギティ ハイタン(稚魚が、散るようにして逃げて行きよった)・瀬。
- メモ
- 旧6月と7月の大潮の頃に、群れをなしてスクが浅瀬まで寄ってくるので総出で追い込み漁をした。その日に取れたのは酢をかけてそのまま食べることもあるが、大量に取れるので塩漬けにして保存する。音2:スクグヮー。類:チリイユ。
スク 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
底。谷底。
- 用例
- ヲゥーケー スクマディ リッパ アラリヨー(桶は底までちゃんと洗いなさいよ)・儀。
スクンカイ ウリーネー、キー チキリヨー(谷底に降りる時には、気をつけなさいよ)・儀。
スクアミ 都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知
漁法。アイゴの稚魚の追い込み漁。
- メモ
- 漁業に従事している字では、組で共同でスク漁業に当たった。類:スクシチ。
スクアリ 都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知
スク荒れ。アイゴの稚魚が寄ってくる頃の時化〔しけ〕。
- メモ
- スクは旧5月、6月、7月、8月の1日前後に寄ってくる。最盛期は6、7月頃。
スグイケーラスン 喜名,渡慶次,儀間
殴り倒す。殴りつける。
- 用例
- イーシ チカンヌーヤ、スグイケーラスンドー(言うことを聞かない奴は、殴り倒すよ)・儀。
否:スグイケーラサン(殴り倒さない)希:スグイケーラシーブサン(殴り倒したい)過:スグイケーラチャン(殴り倒した)継:スグイケーラチョーン(殴り倒している)・儀。
- メモ
- 音2:スグイヌビーン。
スグイタッチョーン 楚辺
優れたっている。すらっとしていて容姿、体格が整っている。
- 用例
- アヌ ニーシェーヌ、スグイタッチョーシヨー(あの青年が、すらっとしていて容姿、体格が整っていることよ)・楚。
スグイヌビーン 喜名,渡慶次,儀間
殴り倒す。叩きつける。
- 用例
- サキ ヌリ オーティ、スグイヌビラッタン(酒を飲んで喧嘩〔けんか〕をし、殴り倒された)・儀。
否:スグイヌビラン(殴り倒さない)希:スグイヌビーブサン(殴り倒したい)過:スグイヌビタン(殴り倒した)継:スグイヌビトーン(殴り倒している)・儀。
- メモ
- →スグイケーラスン。
スグイマチ 楚辺
してやったり。
- 用例
- チューネー スグイマチ シ、ヰーヤンベー ヤタン(今日こそはしてやったりで、気持ちよかった)・楚。
スクイン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
掬〔すく〕う。掬い取る。
- 用例
- サーターユーンカイ、アイコーヌ イッチョーシ スクイン(砂糖湯に、蟻が入っているのを掬う)・儀。
否:スクラン(掬わない)希:スクイブサン(掬いたい)過:スクタン(掬った)継:スクトーン(掬っている)・儀。
スクイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
救う。
- 用例
- ドゥシヌ ヌチ スクイン(友達の命を救う)・儀。
否:スクラン(救わない)希:スクイブサン(救いたい)過:スクタン(救った)継:スクトーン(救っている)・儀。
スグイン ①喜名,親志,座喜味②喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,牧原
①扱〔しご〕く。削〔けず〕る。②殴る。
- 用例
- ②スグラリーシ ヌガーイン(殴られるのを免れる)・座。スグラッタン(殴られた)・古。
ウットゥビカーン ナケーシーネー、スグインドー(弟ばかり泣かしていたら、殴るぞ)・儀。
ウッピナーヌ チュガ イン スグインナー(そんなに大きな人が犬を殴るのか)・儀。
否:スグラン(殴らない)希:スグイブサン(殴りたい)過:スグタン(殴った)継:スグトーン(殴っている)・儀。
- メモ
- ②※挿絵は紙芝居『黄金子犬』より、犬に黄金の糞を出してもらおうとして無理矢理にご飯を食べさせようとしている欲張りな男。
スクガラス 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾
料理。アイゴの稚魚の塩漬け。
- 用例
- スクガラスヤ、トーフヌ イーンカイ ヌシティ カミーネー マーサン(スクガラスは、豆腐の上にのせて食べると美味しい)・儀。
- メモ
- →カラスグヮー。
スクグヮー 波平
魚名。アイゴの稚魚。アミアイゴ。
- メモ
- →スク。
スグサー 喜名,渡慶次,儀間
ませた子。大人びた子。
- 用例
- ウヌヨーナ ワラビヌ、アンシ スグサー ヤル(そんな小さな子が、とてもおませだね)・儀。
スクシチ 儀間,長浜,渡具知
漁法。アイゴの稚魚曳き。
- メモ
- →スクアミ。
スクチナチュ 古堅
ひょうきん者。
- メモ
- 音2:スクチナムン・スクチャー。類:チョーギナー・ナマチナムン・ナマチャー。
スクチナムン 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅,長田
ひょうきん者。
- 用例
- ワッター スーヤ、イッペー スクチナムン ヤタン(私たちのお父さんは、とてもひょうきん者だった)・儀。
- メモ
- →スクチナチュ。
スクチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
ひょうきん者。
- 用例
- スクチャー ヤッサー(ひょうきん者だね)・瀬。ヲゥジャサーヤ スクチャー ナティ、チャー チュ ワラースタン(おじさんはひょうきん者で、いつも人を笑わせよった)・儀。
- メモ
- →スクチナチュ。
スクナイン 渡慶次,儀間,比謝,古堅,大木
損なう。損ねる。
- 用例
- イクサヲゥティ ヌチ スクナタン(戦争で命を落とした)・木。
アリガ イーシ チカンネー、チム スクナインドー(彼の言うことを聞かないと、気分を損なうよ)・儀。否:スクナラン(損なわない)過:スクナタン(損なった)継:スクナトーン(損なっている)・儀。
スクブン 渡慶次,儀間、楚辺
持ち分。職分。やるべきこと。
- 用例
- ドゥーヌ スクブノー、ユー カンゲーティ シクチェー シーヨー(自分のやるべきことは、よく考えて仕事はしなさいよ)・儀。
- メモ
- 音2:ムチブン。類:ムチメー。
スクマーガイ 村史
甲殻類。蟹〔かに〕の一種。
スクムン 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,古堅
すくむ。潜〔ひそ〕む。身を隠す。
- 用例
- タッチェー スクミ、タッチェー スクミ シ ンチョーン(立っては隠れ、立っては隠れたりして見ている)・瀬。
ミーアティララングトゥ シ、ヰースヌ シチャンカイ スクムン(見つからないように、椅子の下に潜む)・儀。否:スクマン(潜まない)希:スクミーブサン(潜みたい)過:スクラン(潜んだ)継:スクローン(潜んでいる)・儀。
- メモ
- 音1:シクムン。
スクムン 大湾
巣ごもる。巣につく。
スグリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
優れる。
- 用例
- ジナノー、チョーデーイチ スグリトーン(次男は、兄弟で一番優れている)・儀。
否:スグリラン(優れない)希:スグリーブサン(優れたい)過:スギリタン(優れた)継:スグリトーン(優れている)・儀。
スグリムン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
優れ者。秀才。
- 用例
- シーヨーヌ アレー、スグリムン ナイサ(やり方があれば〈良ければ〉、優れ者になるよ)・儀。
- メモ
- →クーサムン。
スグリヤー 喜名,渡慶次,儀間
優れ者。秀才。
- 用例
- グナサイニカラ ヌーンクイ ワカティ、フル イーネー スグリヤー ナイサ(小さい頃から何でも知っていて、大きくなったら優れた人になるよ)・儀。
- メモ
- →クーサムン。
スクンドゥイ 大湾
年をとり、卵を産まなくなった鶏。廃鶏〔はいけい〕。
スシーン 座喜味,高志保,楚辺
謗〔そし〕る。悪しざまにいう。非難する。
- 用例
- ナグヌウェーカター「フミラリン シカン スシラリン シカン ウチユ ナダヤシク ワタイブサン」、グシチャンウェーカター「フミティ スシラリヤ ユヌナカヌ ティフン ウリ シラン ムヌヌ ヌ ヤク タチュガ(名護親方は「褒められも好かん 謗られも好かん 浮世を穏やかに渡りたい」、具志頭親方は「褒めて 謗られは 世の中の手本 それを知らん者の 何の役に立つか」)・民・楚。
スジカーラカスン 喜名,渡慶次,儀間
風に当てて乾かす。
- 用例
- アレームノー フカヲゥティ スジカーラカスン(洗い物〈洗濯物〉は外で風に当てて乾かす)・儀。
否:スジカーラカサン(風に当てて乾かさない)希:スジカーラカシーブサン(風に当てて乾かしたい)過:スジカーラカチャン(風に当てて乾かした)継:スジカーラカチョーン(風に当てて乾かしている)・儀。
スジュミーン 渡慶次,儀間,古堅,大木
片付ける。
- 用例
- チューヤ ウチャクガ メンシェーグトゥ、ヤー スジュミーン(今日はお客さんがいらっしゃるので、家を片付ける)・儀。
否:スジュミラン(片付けない)希:スジュミーブサン(片付けたい)過:スジュミタン(片付けた)継:スジュミトーン(片付けている)・儀。
- メモ
- →カタヂキーン。
スジュン 渡慶次,儀間
気持ち。思いやる気持ち。
- 用例
- ウレー イャーンカイヌ、ワー スジュン ヤサ(それはあなたへの、私の気持ちだよ)・儀。
スジョー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
素性。育ち。
- 用例
- スジョーン ワカランネー チカイサングトゥ、ナー チュケーノー チチクーワ(素性も分からないと使えないから、もう一度は聞いてきなさい)・儀。
スジョー 渡慶次,儀間,楚辺
{しゅじゃう(殊勝)}。各段良い、楽しいこと。
- 用例
- マルケーティヌ シバヤ ナティ、イッペー スジョー サンドー(久しぶりの芝居になって〈芝居で〉、とても楽しんだよ)・儀。
- メモ
- 芝居を見に行ったり、旅に出かけて楽しんだ時に、「スジョー サン(楽しかった)」などと使う。
スシンカ 長浜
{しょしんか(諸臣下)}。諸々の人たち。
- 用例
- スシンカンカイ ムヌ ワキティ クィタン(多くの人々に食物を分けてやった)・浜。ムラジューヌ スシンカ アチマティ、チヂン、カニ、ブラ ナラチョーティ(村中の人たちが集まって、鼓、鉦、法螺を鳴らして)・民・浜。
スス 喜名,渡慶次,儀間
裾。
- 用例
- チンヌ ナガサラー、スス カナギレーワ(着物が長いなら、裾をまくり上げなさい)・儀。
ススイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
雑巾〔ぞうきん〕。
- 用例
- ススイ ムッチ チャーマ、ユグリトーシ ススティ トゥラシェー(雑巾を持ってきて、汚れたのを拭いてちょうだい)・楚。
ススイカチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
雑巾がけ。拭き掃除。
- 用例
- チューヤ ガッコーヲゥティ、ススイカチ シミラッタン(今日は学校で、雑巾がけをさせられた)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。
ススイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,長田
拭く。ぬぐう。
- 用例
- ユグリーネー アトゥカラ ススインテー(汚れたら後で拭くさ)・儀。
否:ススラン(拭かない)希:ススイブサン(拭きたい)過:ススタン(拭いた)継:スストーン(拭いている)・儀。
ススミチバル -
{楚々道原}。波平の小字。
ススヤー 座喜味
拭くもの。ぬぐうもの。
スソー 喜名,渡慶次,儀間
粗末に扱う様。虐待する様。いじめること。
- 用例
- シカングトゥディチ、スソー サンキヨー(気に入らないからといって、粗末に扱うなよ)・儀。
ワンネー ママウヤンカイ ジコー スソー サッタン(私は継母にとてもいじめられた)・儀。
- メモ
- 類:スソーン。
スソーン 高志保,長浜,楚辺,渡具知,古堅,比謝矼
粗末に扱う様。虐待する様。いじめること。
- 用例
- ヌー ティーチン スソーン サンキヨー(何ひとつ粗末にするなよ)・古。
ジコー スソーン サッティ(大変いじめられて)・古。
- メモ
- →スソー。
スダチグン 渡慶次,儀間,渡具知
育った所。
- 用例
- スダチグンヌ カー(育った所の井泉)・具。
スダチュン 喜名,親志,渡慶次,儀間,渡具知,大木,長田
育つ。住む。暮らす。生活する。
- 用例
- アングトゥシェー、スダカランデー(あのようにしては、暮らせないよ)・木。
ナナチマディ ナーファヲゥティ スダチャン(7歳まで那覇で育った)・儀。否:スダカン(育たない)希:スダチーブサン(育ちたい)過:スダチャン(育った)継:スダチョーン(育っている)・儀。
- メモ
- 音1:スラチュン。音2:スラクン。
スダティーン 喜名,渡慶次,儀間
育てる。
- 用例
- ウヤー ヲゥラングトゥ、ワンガ ウヌ クヮ スダティーン(親はいないから、私がその子を育てる)・儀。
否:スダティラン(育てない)希:スダティーブサン(育てたい)過:スダティタン(育てた)継:スダティトーン(育てている)・儀。
- メモ
- 類:フル ウヮースン。
スダティヌウヤ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
育ての親。
- 用例
- スダティヌウヤー ヲゥティン、ソーウヤル カメーティ ハイサヤー(育ての親はいても、実の親を探して行くんだね)・儀。
スダティミチ 喜名,渡慶次,儀間
育てる道。育て方。
- 用例
- アシビブリ ッシ、クヮヌ スダティミチン シラン(遊びに夢中で、子どもの育て方も知らない)・儀。
スダティヨー 喜名,渡慶次,儀間
育て方。
- 用例
- ワランチャーヤ ウヤヌ スダティヨール ヤンドー(子どもは親の育て方なんだよ)・儀。
スダティングヮ 喜名,渡慶次,儀間
育ての子。
- 用例
- スダティングヮル ヤシガ、ドゥーヌ クヮヌ グトゥ カナサ ソーン(育ての子なんだが、我が子と同じように可愛がっている)・儀。
スッカンヒンカン 楚辺
引きずって歩いている様。
- メモ
- →スンカーヒンカー。
スップイン 座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
口にくわえて吸う。しゃぶる。
- 用例
- ンカシェー ハーヌ ミーハジマタル アカングヮンカイ、トゥビイチャー スップラスタン(昔は歯の生え始まった赤ん坊に、スルメイカをしゃぶらせよった)・瀬。
ワランチャーガ アップリ スップイン(子どもたちが飴玉をしゃぶる)・儀。
否:スップラン(吸わない)希:スップイブサン(吸いたい)過:スップタン(吸った)継:スップトーン(吸っている)・儀。
- メモ
- 音1:シップイン。
スディ 喜名,親志,座喜味,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,長浜,比謝,大木,牧原
袖。
- 用例
- スディ カナギトーティ、シクチ スン(袖をまくり上げて、仕事をする)・儀。
- メモ
- 音1:スリ。
スディ 村史
墓の部分名称。袖に当たる部分。
スディガキ 村史
墓の部分名称。袖から入口に延びている部分。
スディカチミヤー 渡慶次,長浜
袖を掴〔つか〕まえる人。お側付き。
スティチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
植物。ソテツ。蘇鉄〔そてつ〕。

- 用例
- ナーンカイ、スティチヌ イクチン イーラットーン(庭に、ソテツが何本も植えられている)・儀。
- メモ
- →スーティーチャー。
スティチバー 喜名,渡慶次,儀間
植物。ソテツの葉。
- 用例
- カリスティチバー アチミティ、メーシェーワ(枯れているソテツの葉を集めて、燃やしなさい)・儀。
スティチブックイ 渡慶次,儀間
ソテツの頭頂部にある柔らかい綿のようなもの。
- 用例
- ンカシェー マーイン ネーングトゥ、スティチブックイシ チュクイタン(昔は毬〔まり〕もないから、ソテツの柔らかい綿のようなもので作りよった)・儀。
- メモ
- 音1:スティチブックー。音2:スティチャームッコー・ストゥチムッカー・フトゥチヌムックー。
スティチャー 親志,座喜味
植物。ソテツ。蘇鉄〔そてつ〕。

- メモ
- →音1:スーティーチャー。
スティチャームッコー 瀬名波
ソテツの頭頂部にある柔らかい綿のようなもの。
- 用例
- スティチャームッコー トゥッティ、マーイ チュクイタン(ソテツの綿のようなものを採って、毬を作りよった)・瀬。
- メモ
- →スティチブックイ。
スデー 座喜味,上地,長浜,大湾,古堅
{しゅだい(酒代)}。人生儀礼。お祝いや法事に差し出す金一封。
- 用例
- イャーヤ スデー ムッチョーミ(お前は祝い金を持っているか)・湾。
- メモ
- →ウスデー。
ストゥチムッカー 宇座,瀬名波
ソテツの頭頂部にある柔らかい綿のようなもの。
- メモ
- →スティチブックイ。
ストッチブックー 波平
ソテツの頭頂部にある柔らかい綿のようなもの。
- メモ
- →音1:スティチブックイ。
スナミ 渡具知
揃〔そろ〕うこと。
- 用例
- 歌:トゥグチヌ ヒラマチヌ ユダムチヌ チュラサ、ダンジュ ミヤラビヌ スナミ チュラサ(渡具知の松の枝ぶりは美しく、いかにも乙女たちが揃った美しさよ)・具。
スナミ ヌジュン 渡具知,比謝
字民としての籍を抜く。
- メモ
- 比謝、渡具知では、字内規に違反して、刑罰が重くなると「スナミ ヌジュン」といって字から籍を抜いた。
スナワイ 喜名,渡慶次,儀間
①備え。②揃うこと。
- 用例
- ①イチ ナンドゥチ ヌーガ アラー ワカラングトゥ、スナワイヤ ガンヂューラシヨー(いつ何時何があるか分からないから、備えはしっかりしておきなさいよ)・儀。
②ニンジュヌ スナワイヤ ミグトゥナムン ヤサ(人衆が揃うことは見事なものだよ)・儀。
スナワイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
備わる。整う。
- 用例
- ウムイヌグトゥ スナワイン(思うように備わる)・儀。アンリッパ スナワトーンヤー(あんなにきれいに整っているねえ)・儀。
スナン ヤマグスク 座喜味
地名の併称(うるま市石川の楚南と山城)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
スニ 高志保,渡慶次,宇座,楚辺,渡具知
漁場。
スニンヂナ 長浜
{しょにんづな(諸人綱)}。見物人全員で引く綱。
スヌイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
海藻。オキナワモズク。
- 用例
- スヌイッシ イェームン チュクイン(モズクで和え物を作る)・儀。
- メモ
- 音1:シヌイ。→ウミゾーミン。
スネー 宇座,長浜、渡慶次
お供え。*ウヮークルシーの翌日、旧12月28日に豚肉料理を仏壇に供えることにそういった。
- メモ
- 長浜では昼間におでんに似たような雑煮を作り、その上に豚肉をのせたものを仏壇に供えた。
スネーイ 波平,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,古堅
{そなへり(備へり)}。行列。
- 用例
- カジマヤーヌ スネーイェー、ナンジカラガヤー(97歳のカジマヤー祝いの行列は、何時からかね)・儀。
スネーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{そなへりをりむ(備へり居りむ)}。行列する。練り歩く。
- 用例
- シマジュー、スネーティ アッチュン(字中、練り歩く)・儀。
スバ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ソバ。沖縄そば。

- 用例
- ナゲー スバ カマンタレー、アッタニ フーク ナトーサ(長いことソバを食べなかったから、急に欲しくなったさ)・儀。
スバ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
側。かたわら。脇。
- 用例
- ゥンマヌ ガジマルヌ スバナカイ ウッチェーシェー、イャームン ヤサ(そこのガジマルの側に置いてあるのは、お前のものだよ)・儀。
スバハラ 長浜
側の方。かたわら。周辺。
- メモ
- 音1:スバヒラ。
スバヒラ 高志保,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大木,牧原
側の方。かたわら。周辺。
- 用例
- グスクヌ スバヒラ(城の周辺)・高。
ミチ アッチーネー、スバヒラン ユー ンチ アッキヨー(道を歩く時には、周辺もよく見て歩きなさいよ)・儀。
- メモ
- 音1:スバハラ。
スバヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
そば屋。
- 用例
- スバヤーヌ アルムン、ゥンマヲゥティ アサバン カマナ(そば屋があるから、そこで昼飯を食べよう)・儀。
スビ 伊良皆,大湾,古堅、楚辺
地名(読谷村楚辺)。
スビ ガラサー 波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,村史
{そべ がらすあ(楚辺 烏あ)}。字民性。楚辺の人は、誰にでもものおじせず話しかけ、社交性に富むこと。
- 用例
- スビ ガラサーディシェー、ガラサーヌ ナチュンネー シ ユー アビーンディ(スビガラサーというのは、カラスが鳴くようによくしゃべるんだって)・儀。
スビ トゥグチ 座喜味,古堅
地名の併称(読谷村の楚辺と渡具知)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
スビ ミーハガー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,村史
{そべ めはげあ(楚辺 目禿あ)}。字民性。楚辺ただれ目。楚辺は水の便が悪く、目を痛める人が多いことから、そう呼ばれた。
- 用例
- スビ ミーハガーンチ ヒョーバン ヤタンディヨ(楚辺ミーハガーといって評判だったってよ)・民・楚。
スビアブシバレー 瀬名波
行事。楚辺畦払い。旧4月の畦払いに楚辺で*ゥンマハラシーがおこなわれたこと。
- メモ
- →アブシバレー。
スビイナン 楚辺,渡具知
楚辺の地名。イナン干瀬。
- 用例
- スビイナンヲゥティ ミジュンジレー シチャン(楚辺イナンでイワシ漁をした)・具。
- メモ
- 楚辺兼久(現トリイビーチ)前にある広いリーフ。豊かな漁場として知られる。
スビガニク 座喜味,長浜,楚辺
地名(読谷村楚辺兼久)。
- メモ
- 海岸にあった馬場で、『明治十三年沖縄県統計概表』(1880年)に「楚辺馬場」として「広八間(幅約15m)、袤〔ぼう〕二町一九〇(長さ約253m)」とある。旧4月15、16日の*アブシバレーに中部地区の組合主催で*ゥンマハラセー(競馬)が開かれ、首里・那覇からも見物客が来て、食べ物やおもちゃの出店が並び大人から子供まで楽しんだという。この際、楚辺の人びとは*カラマカーポーポーで来訪者をもてなした。明治末頃にはここで古堅尋常小学校の運動会も催された。
スビカリーン 喜名,渡慶次,儀間,長浜
①引きずられる。引っぱられる。②連行される。
- 用例
- ①マギイヌンカイ スビカットーン(大きな犬に引きずられている)・儀。
否:スビカラン(引きずられない)希:スビカリーブサン(引きずられたい)過:スビカッタン(引きずられた)継:スビカットーン(引きずられている)・儀。
②ヤナクトゥ シーネー、ジュンサンカイ スビカリンドー(悪いことをしたら、警察に連行されるよ)・儀。
スビクラガーゥンム 喜名,楚辺,大湾
植物。楚辺暗川甘藷。甘藷の品種名。
スビクン 楚辺
引きずる。
- 用例
- ヒージャー スビカーニ ハイギータン(山羊〔やぎ〕を引っ張って行きよった)・楚。否:スビカン(引きずらない)希:スビキブーハン(引きずりたい)過:スビチャン(引きずった)継:スビチョーン(引きずっている)・楚。
- メモ
- 音1:スンクン。→スビチュン。
スビチュン 渡慶次,儀間,渡具知,大湾,大木
①引きずる。②連行する。
- 用例
- ①ウヌママシェー ナガサグトゥ、スビチュンドー(そのままでは長いから、引きずるよ)・儀。
否:スビカン(引きずらない)希:スビチーブサン(引きずりたい)過:スビチャン(引きずった)継:スビチョーン(引きずっている)・儀。
②ジュンサンカイ スビチ イカッタン(巡査に連行して行かれた)・木。
- メモ
- ②→音1:スビクン。音2:スンクン・スンチュン。
スビナイン 渡慶次,儀間,楚辺
終わる。終了する。
- 用例
- ナー アチャヲゥティ、サーターシーン スビナイン(もう明日で、製糖作業も終わる)・儀。
否:スビナラン(終わらない)希:スビナイブサン(終わりたい)過:スビナタン(終わった)継:スビナトーン(終わっている)・儀。
- メモ
- →ウワイン。
スビポーポー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
菓子名。楚辺ポーポー。小麦粉、砂糖、水などを混ぜて平たく焼き、端からくるくると巻いたもの。

- メモ
- 調合した麦粉を*ヒラナービに薄く油をのばして焼き、1枚焼くごとに芭蕉の葉柄〔ようへい〕で油をのばし、材料を流し丸く薄く焼いた。旧4月の*アブシバレーには楚辺で*ゥンマハラシー(競馬)があり、各家自慢のスビポーポーを食べるのが楽しみだったという。
→カーポーポー。
スビミチ 楚辺,比謝,牧原
楚辺道。楚辺の人たちが薪〔たきぎ〕採りに久得〔くどく〕へ行ったり、女たちが頭上に蕨〔わらび〕などを載せて楚辺に運んでいた道のこと。
- メモ
- 楚辺から持って行った甘藷と蕨を交換することもあった。
スビヤマ 座喜味,長浜,楚辺
楚辺山。
- メモ
- 楚辺の集落が所有管理する山林。
スビンチュ 楚辺
楚辺の人。
スブイ 親志,渡慶次,儀間,渡具知
冬瓜〔とうがん〕。
- メモ
- 音1:シブイ。
スブヤーヂン 古堅
普段着や寝間着。
スブユン 喜名,親志,座喜味
絞る。搾〔しぼ〕る。
- 用例
- スブヤーニ(搾って)・親。
- メモ
- →シブイン。
スミ 渡慶次,儀間,楚辺
趣味。
- 用例
- ワンネー イクチン スミ ムッチョーン(私は幾つも趣味を持っている)・儀。
- メモ
- 音1:スーミ。
スミーン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
染める。

- 用例
- ウヌ チノー、イルヌ ハギトーグトゥ スミーン(その着物は、色がはげて〈色あせて〉いるから染める)・儀。
否:スミラン(染めない)希:スミーブサン(染めたい)過:スミタン(染めた)継:スミトーン(染めている)・儀。
スミケースン 喜名,渡慶次,儀間
染め替える。
- 用例
- イルヌ シカングトゥ、スミケースン(色が好かんから、染め替える)・儀。
否:スミケーラン(染め替えない)希:スミケーイブサン(染め替えたい)過:スミケータン(染め替えた)継:スミケートーン(染め替えている)・儀。
スミムン 喜名,大木
染め物。
スミヤ 喜名,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
染め屋。染め物屋。
- 用例
- スミヤンカイ ムッチ ゥンジ、クルジナー スミーン(染屋に持って行って、仕事着を染める)・儀。
ヤンバルスミヤ(山原染屋)・矼。スビスミヤ(楚辺染屋)・楚。
- メモ
- 比謝矼に、女性たちが織った反物を紺地に染める山原染屋と楚辺染屋があった。山原染屋は山原出身の人が、楚辺染屋は楚辺の人が染屋をしていたので、そう呼ばれた。その他、型染めをしていた*カタチキヤー佐渡山、化学染料を使う喜屋武という染屋もいた。
スム 喜名
台所。
- メモ
- 音1:シム。→イーウスントゥー。
スムサギティ 長浜
二十四節気のひとつ。霜降〔そうこう〕。
- メモ
- 在来種の稲の種を撒く旧10月頃。
スムチ 伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
書物。書物で占う人。占い師。
- 用例
- シワグトゥヌ アグトゥ、スムチ イチャイガ イキワル ナイル(心配事があるから、スムチに会いに行かなくちゃいけない)・儀。スムチヌヤー(易者の家)・木。
- メモ
- →音1:シムチ。
スムチュン 喜名,渡慶次,儀間
背く。
- 用例
- クヮガ、ウヤンカイ スムチュンディチン アミ(子どもが、親に背くってこともあるか)・儀。
否:スムカン(背かない)希:スムチーブサン(背きたい)過:スムチャン(背いた)継:スムチョーン(背いている)・儀。
スムバタラチ 渡具知
下働き。台所仕事。
- メモ
- 音1:シムバタラチ。
スムン 座喜味,渡慶次,儀間
すむ。それでいい。
- 用例
- ナー ウッサッシ スムンドー(もうそれだけでいいよ)・儀
- メモ
- 音1:シムン。
スラースン 渡慶次,儀間,楚辺
揃〔そろ〕える。整える。
- 用例
- ンナ ユヌムン スラースン(全部同じ物を揃える)・儀。
イチレツナラビー シ リッパグヮー スラースン(一列に並んできれいに整える)・儀。
否:スラーサン(整えない)希:スラーシーブサン(整えたい)過:スラーチャン(整えた)継:スラーチョーン(整えている)・儀。
スラクン 長浜,楚辺
育つ。住む。暮らす。生活する。
- 用例
- ティラトーティ スラカーニ、ナー ヰージブン ナタグトゥ(寺で育って、もういい時分になったので)・民・楚。
- メモ
- →スダチュン。
スラチュン 喜名,渡慶次,儀間
育つ。住む。暮らす。生活する。
- 用例
- ヒーサドゥクルヲゥティル スラチョーサヤー(寒いところで生活しているんだね)・儀。
- メモ
- →音1:スダチュン。
スラッカ 儀間
裏座。民家の間取りのひとつ。
- メモ
- 客間の裏にある部屋。若者の寝室や、甕に入れた味噌や砂糖、種子などの保管場所にもなった。また二番座の裏手にあたる部屋は産室にもなった。→ウラジャ。
スラブウチ 喜名,渡慶次,儀間
スラブ打ち。鉄筋コンクリート造りの家を建築するときに、天井にコンクリートを流しこむこと。「上棟式〔じょうとうしき〕」に相当する沖縄ならではの風習。
- 用例
- スラブウチネー ヒージャージル カマリーンドー(スラブ打ちには山羊汁〔やぎじる〕が食べられるよ)・儀。
スリ 伊良皆,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,長田
袖。
- メモ
- 音1:スディ。
スリー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,長田
集会。集まり。
- 用例
- チューヌ スリーヤ、ヌーヌ ハナシーガヤー(今日の集まりは、何の話かな)・儀。
- メモ
- →アチマイ。
スリーズリー 喜名,渡慶次,儀間
揃いぞろい。皆が揃うこと。
- 用例
- スリーズリー アチマイネー、アンシ チュラサルヤー(揃いぞろい集まると、とてもきれいだね)・儀。
スリーン 喜名,渡慶次,儀間,長田、楚辺
揃う。集まる。
- 用例
- スリテー ワカリワカリ シ(揃っては別れ別れして)・田。
ユル ヤレー、ンナ スリーンテー(夜なら、皆集まるさ)・儀。
否:スリラン(集まらない)希:スリーブサン(集まりたい)継:スリトーン(集まっている)・儀。
- メモ
- →アチマイン。
スリーン 喜名,渡慶次,儀間
反〔そ〕る。伸ばす。
- 用例
- ウヌ キーヤ、チャンリッパ スリトーンヤー(その木は、とてもきれいに伸びているね)・儀。
イャーン ヒサ スリレーワ(お前も足を伸ばしなさい)・儀。
否:スリラン(伸ばさない)希:スリーブサン(伸ばしたい)過:スリタン(伸ばした)継:スリトーン(伸ばしている)・儀。
スリケーイン 高志保,渡慶次,儀間
反り返る。ひっくり返る。
- 用例
- カタミトール チョー、スリケートータンリ(〈死体を〉担いでいた人は、ひっくり返っていたって)・民・高。
ワッター ワラベー、ナチーネー スグ スリケーインドー(私の子は、泣くと直ぐに反り返るよ)・儀。
否:スリケーラン(反り返らない)希:スリケーイブサン(反り返りたい)過:スリケータン(反り返った)継:スリケートーン(反り返っている)・儀。
スリチラー 大木
袖切れ。袖の無い着物。
スリチラーウッチャキグヮー 楚辺
袖無しの綿入れ。ちゃんちゃんこ。
- メモ
- 類:ヒーター。
スル ~ドゥ スル 喜名,渡慶次,儀間,古堅
やるべき~をこそするのであって。
- 用例
- スル ワザドゥ スル(するべき事をするのであって)・儀。スル クトゥドゥ スル、イャーヤ ウングトーヌ クトゥン スンナー(するべき事をするのであって、お前はそんなことまでもするのか)・古。
- メモ
- すべき事をしていない相手や、余計なことをした相手を咎〔とが〕める時に言う。
スルカ 渡慶次,儀間
裏座。民家の間取りのひとつ。
- 用例
- サケー、スルカンカイ ナラビラットーサ(酒は、裏座に並べられているよ)・儀。
- メモ
- →ウラジャ。
スルガー 喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,大湾
棕櫚〔しゅろ〕の皮。
- 用例
- スルガーシ カンジムン チュクイン(棕櫚で被り物を作る)・儀。
スルガーギー 座喜味,伊良皆,大湾
植物。シュロ。棕櫚。
- メモ
- 各家庭に2~3本は植えており、蓑〔みの〕や綱を作ったりした。→音1:チーグ。
スルガーチナ 高志保
棕櫚〔しゅろ〕で作った綱。
スルルー 伊良皆
魚名。キビナゴ。
- メモ
- →スルルグヮー。
スルルグヮー 伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,長田
魚名。キビナゴ。
- 用例
- スルルグヮー コーティ チェーグトゥ、マジョーン カマナ(きびなごを買ってきたから、一緒に食べよう)・儀。
- メモ
- 音2:スルルー。
スルルムシ 楚辺
昆虫。甘藷の害虫。ナカジロシタバの幼虫。
- 用例
- スルルムシヌ ゥンジレーカラー、ゥンムソーナムヌン ムル ウチュクヮーリーサ(スルルムシが出たら、芋なども全部喰われるさ)・楚。
- メモ
- 旧9月から10月に発生することが多く、一晩で甘藷の葉を喰い尽くすことから夜盗虫〔よとうむし〕ともいわれる。大量発生すると、畑が全滅してしまうこともある。明治時代は発生が多く、農民総出で捕殺した。
スン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①する。②補助動詞として意味を強める。
- 用例
- ①ワンネー アネー サンドー(私はそんなはしないよ)・上。
チヌーヤ ハチジカラ シグトゥ シチャンドー(昨日は8時から仕事したよ)・上。キッサ サンドーンレ(さっきしたってば)・木。ヘーク シェー(早くしなさい)・矼。
チューン ヲゥルイヌ チーク スンナー(今日も踊りの稽古をするねえ)・儀。
否:サーン・サン(しない)希:シーブサン(したい)過:サン・シチャン(した)継:ソーン(している)・儀。
②ウレー カンゲーランティン、ワカイル スル(それは考えなくても、分かりぞする〈分かるよ〉)・儀。
スン 伊良皆,渡慶次,儀間,大湾
損。
- 用例
- スン サングトゥニ、リッパ サンミンシェー(損しないように、ちゃんと計算しなさい)・儀。
- メモ
- 対:トゥク(得)。
スン(~スン) 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
助数詞。~寸。
- メモ
- 1寸は約3.03㎝。イッスン(1寸)、ニスン(2寸)、サンズン(3寸)、ヨンスン(4寸)と数える。
スン(~スン) 儀間,長浜,渡具知,大木,座喜味
~せる。~させる。
- 用例
- アカングヮンカイ ウヮーユー ヌマスン(赤子に重湯を飲ませる)・儀。ウットゥシンデー カマスン(年下の順に食べさせる)・座。
- メモ
- 動詞の未然形につき、使役を表す。活用する部分がスンの動詞は~シミーンとなる。類:シミーン。
スンカー 楚辺
漁法。追い込み漁。
- 用例
- ンカシェー スンカー ヒチル、イヨー トゥイタル(昔は追い込み漁をして、魚を取りよったんだよ)・楚。
スンカーカラカー 楚辺
複数人を引き連れて歩く様。
- 用例
- スンカーカラカー ヒチ ソーティ イクタン(何人も引き連れて行きよった)・楚。
- メモ
- →スンチャーカラカー。
スンカーニービキ 楚辺
結納や結婚式をせずに連れ去るように嫁にもらうこと。
- 用例
- ンカシェー ジヌン ネーランクトゥ、スンカーニービキル ヤタルヨー(昔はお金もないから、何の儀式もせずに連れて行ったんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:スンチャーニービチ。
スンカーバーエー 楚辺
いくつも絡まっている様。
- 用例
- ハルヌ ゴーヤーカラ ナーベーラーカラ、ムル スンカーバーエー ヒチ トゥイグルハン(畑のニガウリやらヘチマやらが、全部絡まって収穫しにくい)・楚。
スンカーバーエー ヒチ シクチェー ルーグリサッサーヤー(いくつも絡まって仕事がやりづらいね)・楚。
スンカーヒンカー 楚辺
引きずって歩いている様。
- 用例
- チナ スンカーヒンカー ヒチ、アマンカイ イクタンレー(綱を引きずって、あそこに行きよったよ)・楚。
- メモ
- 音1:スンチャーヒンチャー。類:スッカンヒンカン。
スンカブイ 喜名,渡慶次,儀間
損失を被ること。損すること。
- 用例
- スンカブイビカーン シ、チャーン ナラン(損ばかりして、どうしようもない)・儀。
スンカリーン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,長浜
引きずられる。引っぱられる。
- 用例
- マジムンカイ スンカッタン(魔物に引っぱられた)・座。
マギイン ソーティ アッチーネー、スンカリーンドー(大きな犬を連れて歩いたら、引きずられるよ)・儀。
否:スンカラン(引きずられない)過:スンカッタン(引きずられた)希:スンカリーブサン(引きずられたい)継:スンカットーン(引きずられている)・儀。
スンカン 喜名,親志,座喜味,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
磁器碗。汁碗。

- 用例
- スンカヌンカイ シル イッティ クーワ(スンカンに汁を入れてきなさい)・儀。
スンカンヌ ワードゥ ヤンドー(スンカンの口の広さだよ〈世の中は広いようで狭いんだよ〉)・瀬。
- メモ
- 類:スンカンマカイ。
スンカンマカイ 喜名,親志,座喜味,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
磁器碗。汁碗。
- メモ
- スンカンマカイは白地に青色の染め付け文様が施され、縁が反っているのが特徴的といわれる。大正期に、愛媛県産の砥部焼〔とべやき〕と呼ばれる磁器が海外に大量に輸出された頃、沖縄にも入ってきて、たいへんな人気だったため、県内でもコピー品が作られるようになり、沖縄の焼き物と勘違いされるほどだったとのこと。
→スンカン。
スンクムン 喜名,渡慶次,儀間
染み込む。
- 用例
- ユグチェーラー、ヘーク アラーンネー スンクムンドー(汚したなら、早く洗わないと染み込むよ)・儀。
否:スンクマン(染み込まない)継:スンクドーン(染み込んでいる)・儀。
スンクヮンヤミ 楚辺
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- メモ
- 類:ヒータタヤミ・ヒータタヤン・ヒーラキヤミ・ヒーラキヤン・ヒーラチヤン・ヒタターヤン。
スンクン 楚辺
引きずる。
- メモ
- 音1:スビクン。→スビチュン。
スンサー 喜名,渡慶次,儀間
損をする人。損ばかりしている人。
- 用例
- イャーヤ ミッタ スンサー ヤル(お前は本当に損ばかりしているね)・儀。
スンチケーラスン 喜名,渡慶次,儀間
引きずり倒す。
- 用例
- クサムニービカーン シーネー、スンチケーラスンドー(ませた物言い方ばかりしたら、引きずり倒すぞ)・儀。
否:スンチケーラサン(引きずり倒さない)希:スンチケーラシーブサン(引きずり倒したい)過:スンチケーラチャン(引きずり倒した)継:スンチケーラチョーン(引きずり倒している)・儀。
スンチャー 座喜味
人をだまして連れ去る者。
スンチャーカラカー 喜名,渡慶次,儀間
複数人を引き連れて歩く様。
- 用例
- ワランチャー スンチャーカラカー シ、イクタイ ソートーガ(子どもたちを引き連れて歩いているが、何人ひき連れているのか)・儀。
- メモ
- 類:スンカーカラカー。
スンチャーニービチ 古堅,大木
結納や結婚式をせずに連れ去るように嫁にもらうこと。
- メモ
- 音1:スンカーニービキ。
スンチャーヒンチャー 渡慶次,儀間
引きずって歩いている様。
- 用例
- イン スンチャーヒンチャー シ、マーカイ ソーティ イチュガ(犬を引きずって歩いて、どこに連れて行くのか)・儀。
- メモ
- →音1:スンカーヒンカー。
スンチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
①引きずる。②連行する。
- 用例
- ①カーマ アママディ スンチュンテー(ずっとあそこまで引きずるさ)・儀。
否:スンカン(引きずらない)希:スンチーブサン(引きずりたい)過:スンチャン(引きずった)継:スンチョーン(引きずっている)・儀。
②ヤナクトゥ スグトゥ、スンカッティ ハイタン(悪い事をするから、連行されて行きよった)・儀。
- メモ
- ②→音1:スビチュン。
スンチゥンジャスン 喜名,渡慶次,儀間
引きずり出す。引っ張り出す。
- 用例
- イーシン チカングトゥ、フカンカイ スンチゥンジャスン(言うことも聞かないから、外に引きずり出す)・儀。
否:スンチゥンジャサン(引きずり出さない)希:スンチゥンジャシーブサン(引きずり出したい)過:スンチゥンジャチャン(引きずり出した)継:スンチゥンジャチョーン(引きずり出している)・儀。
スンテーサンテー 喜名,渡慶次,儀間
やるかやらないか迷っている様。
- 用例
- スンテーサンテー シ、イチマリ ゥンマンカイ タッチョーガ(やるのかやらないのか迷って、いつまでそこに立っているのか)・儀。
スントゥク 喜名,渡慶次,儀間
損得。
- 用例
- ヌー サワン、カンナジ スントゥクヤ アン(何をするにしても、必ず損得はある)・儀。
スントゥクミミ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
{そんとくみみ(損得耳)}。都合のいいことだけ聞こえる耳。
- 用例
- ワンネー スントゥクミミ ヤグトゥ、ヤナクトー チカランシェー(私は損得耳だから、嫌な事は聞こえないさ)・儀。
- メモ
- 音2:スントゥクミンカー。
スントゥクミンカー 古堅
損得つんぼ。損得耳。都合のいいことだけ聞こえる耳。
- メモ
- 自分に得することは聞くが、損することは聞こえないふりをすること。→スントゥクミミ。

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