- ホーム
- しまくとぅば単語帳:ス
は、用例やメモ、音声などがあることを示しています
ス(~ス)
升。1升は約1.8?。容量の単位。
- メモ
- イッス(1升)、ニス(2升)、サンジュ(3升)と数える。
スイ ナーファ
地名(首里と那覇)。
- メモ
- 隣接する二つの地域を並べていう呼び方。
スイクトゥバ
首里言葉。
スイジアッチャー
米軍基地内の調理関係で働く人。
- 用例
- ワッター スーヤ スイジアッチャー ソータン(私の父は米軍の基地内の炊事で働いていた)。
スイジムン
軍の食料からのお下がり。米軍基地内の炊事場からのお下がり。
- 用例
- スイジムン アタイネー、クヮッチー ヤタサ(軍の炊事からのお下がりがあると、ご馳走だったよ)。
スイイェーグニ
首里親国。
- メモ
- 地方からみて首里を表す言葉。
スインチュ
首里の人。
スー
父。お父さん。平民の父の呼称。
- 用例
- スーヤ ナーマ ハルカラ ケーテー クーンル アンナー?(お父さんはまだ畑から帰って来ないの?)。
- メモ
- →オトー。
スー
潮。
- 用例
- スーヌ ヒーネー タク トゥイガ イチュン(潮が引いたらタコ取りに行く)。
- メモ
- →ウス。
スー(~スー)
~艘。船数の数詞。
- メモ
- イッスー(1艘)、ニスー(2艘)、サンスー(3艘)と数える。
スーアンマー
お父さんとお母さん。両親。
- 用例
- スーアンマーン チャー ガンジュー ヤミ?(お父さんお母さんも元気ね?)。
スーイン
沿う。
- 用例
- ミジ スーティ トゥイグヮーヤ アッチュン(水場に沿って鳥は行く)。
スーイン
吸う。
- 用例
- ヒーヌ メーカイ ヲゥイネー キブシ スーインドー(火の前にいると煙を吸うよ)。
否:スーラン(吸わない)希:スーイブサン(吸いたい)過:スータン(吸った)継:スートーン(吸っている)。
- メモ
- 対:ハチュン(吐く)。
スーカーワタイ
汐川渡り。三途の川を渡る。
- 用例
- ウミ ヲゥティ ヲゥラン ナイネー スーカーワタイ シチャンディ イータン(海難事故で亡くなったら三途の川を渡ったといっていた)。
- メモ
- 海難事故や旅先で亡くなったことをいう。
スーガラサン
塩辛い。
- メモ
- →シプカラハン。
スーカリグィー
塩から声。しわがれ声。
- メモ
- 類:キーカサー。
スーカリムニー
塩から声で話すこと。しわがれ声で話すこと。
- メモ
- 類:キーカサーアビー。
スーカン
二十四節気のひとつ。小寒。
スーキ カンナ
地名(宜野座村惣慶と漢那)。
- メモ
- 隣接する二つの地域を並べていう呼び方。
スーギ
祝儀。お祝いの宴。
- 用例
- ヤーノー アンマー スーギ アタトーンドー(来年はお母さんのお祝いの年だよ)。
- メモ
- 類:スージ。
スーギイリミ
お祝いにかかった費用。
- 用例
- アンマー スーギイリミヤ チャッサ カカタガ?(お母さんのお祝いの費用は幾らかかったの?)。
スーキリ
潮蹴り。
- 用例
- ンカシェー チュヌ マーシーネー ハーマヲゥティ スーキリ スタン(昔は人が亡くなると浜で潮蹴りをした)。
- メモ
- 死者を送った後に浜で潮を蹴って身を清めた。
スーキリメー
潮蹴り飯。
- 用例
- ウチャクンカイ スーキリメー ゥンジャスン(お客さんにスーキリメーを出す)。
- メモ
- 人が亡くなった時に、会葬者に出すご飯。汚れを祓いなさいとの意味で「スー キレー」といって出した。
スーク
証拠。
- 用例
- ワーガ トゥテーヌ スークヌ アラー ナマスグ ゥンマンカイ ゥンジャシ(私が取ったという証拠があるなら、今すぐここに出しなさい)。
スーゲー
喪家に対する相互扶助。喪家に物品や金品を集めて援助する。
- メモ
- →イチゴーユー。
楚辺では隣保班から粟一合ずつを集め、米と一緒にして粥を作り、喪家の手伝いをしている者たちの昼食として出した。その粥をスーゲーメーと呼んだ。
スーゲーシ
潮返し。潮水での穢れ祓いのこと。
- 用例
- ダビシンカヤ ハーマヲゥティ スーゲーシ シ ミー チューミータン(葬式に参加した人達は浜辺でスーゲーシ・潮返しをして身を清めた)。
- メモ
- 野辺送りの帰りに潮水で身体を清め、穢れを祓うことをいう。座喜味ではナーチャミーを終えると、海で手足を洗い清め、その後、部落を流れているキザマガーで、ススキを2本左結びにしてアーチ形にしたものを川の中に立て、その中をくぐり抜ける。そのとき男はヘラで草をすき取るしぐさをし、女は櫛で髪をすく仕草をしたとの記録もある。渡慶次では野辺送りの帰り、墓地から部落に帰る途中の窪地で少し幅の広くなった道を利用して、座喜味と同様にアーチをくぐり、男はヘラを使い、女は髪をすいた。
スーゲーメー
喪家に対する援助の粟と米を混ぜて炊いた粥。
- 用例
- スーゲーメートゥ マジョーン、アンダンスートゥカ ラッチョー ゥンジャスタン(スーゲーメーと一緒に、油味噌やラッキョウを出した)。
- メモ
- →スーゲー。
スーコー
焼香。法事。
- 用例
- ウスメー スーコー ウサギーン(祖父の法事を行う)。
スーコーヒーコー
法事ごと。法事などが重なること。
- 用例
- チカグロー スーコーヒーコーヌ マンディ デージ ヤン(近頃は法事ごとが多くて大変だ)。
スーサー
ヒヨドリ。
- 用例
- スーサーガ アチマティ チョーン(ヒヨドリが集まってきている)。
- メモ
- 類:スーシ・スーシスーサ。
スーサー
イソヒヨドリ。
- メモ
- イシジューサー参照。
スーサーヤーマ
ひよどり捕りの仕掛け。
スーサン
塩辛い。
- 用例
- マースジキ サレー スーサヌ マーサーネーン(塩漬けにしたら塩辛くて美味しくない)。
- メモ
- →シプカラハン。
スーシ
ヒヨドリ。
- 用例
- アネッ!ンチンディ スーシガ トゥローン(ほら!見てごらん、ヒヨドリが飛んでいる)。
- メモ
- 類:スーサー・スーシスーサ。
スージ
祝儀。お祝いの宴。
- 用例
- スージン チャー チヂカーシーネー ヲゥタインヤー(お祝いもずっと続くと疲れるね)。
- メモ
- 類:スーギ。
スージ
習字。
- 用例
- スージナラインディ ティーヤ シミブッターソーン(習字を習うのに手は 墨だらけだ)。
スージ
習字。
- 用例
- スージナラインディ ティーヤ シミブッターソーン(習字を習うのに手は 墨だらけだ)。
スージガタレー
祝いの打ち合わせ。祝いの前に親せきが集まって相談すること。
- 用例
- アチャヤ ニービチヌ スージガタレー サーヤー(明日は結婚式の相談をしようね)。
スージカビ
習字紙。書道半紙。
- 用例
- スージカビヤ ナンメー チカイガヤー(習字紙は何枚使うのかね)。
スージグヮー
小路。小道。
- 用例
- スージグヮー マガイネー スグ ゥンマナカイ アサ(小路を曲がるとすぐそこにあるよ)。
ゥンマヌ スージグヮーカラ イッチ イチーネー チカサン(そこの小路から入って行くと近い)。
スージグヮーセー
ままごと遊び。お祝いごっこ。
- メモ
- 渡具知では浜辺に家の間取りを書いて、その中で遊んだ。
スーシスーサー
ヒヨドリ。
- メモ
- 類:スーシ・スーサー。
スージルー
祝儀。祝儀代。
- 用例
- クンドゥ ヰーテール スージルーヤ マトゥミティ ウッチェーン(今度もらった祝儀はまとめておいてある)。
スーダ
梢。木の先。
- 用例
- キーヌ スーダ(木の枝)。
- メモ
- 類:スーラ。
スーダチ
ムラアシビの予行演習。
- 用例
- スーダチヤ ハジミカラ ウワイマディ、ムラシバイトゥ ユヌグトゥ スタン(ムラアシビの予行演習は最初から終わりまで、村芝居の本番と同じように行った)。
- メモ
- 村芝居の本番1週間前に、場慣れをするために関係者全員で公開練習を行うこと。
スーチカー
豚肉の塩漬け。
- 用例
- スーチカートゥ アギドーフトー イー グー ヤンヤー(塩漬けにした肉と揚げ豆腐は、食べ合わせが良いね)。
スーチカーヤ ナマヤティン マチヤヲゥティ ウラットーン(塩漬けにした肉は今でも店で売られている)。
- メモ
- 類:スーチキー。
豚肉を切り分けた後に塩漬け肉にして保存する。現在まで沖縄料理に欠かせない物として皆に食されている。
スーチキー
豚肉の塩漬け。
- メモ
- 類:スーチカー。
スーチチ
会計。
- 用例
- ワッター スーヤ ナゲー アザヌ スーチチ ソータン(私の父は長いこと字の会計をしていた)。
スーヂューグチャー
濃口。濃口を好む人。
- メモ
- 対:アファグチャー(薄口)。
スーヂューサン
塩辛い。味が濃い。
- 用例
- チューヌ シルヤ ターガル ニチャラー スーヂューサンデー(今日の汁は誰が炊いたのか、塩辛いよ)。
- メモ
- →シプカラハン。
スーティーチャー
ソテツ。蘇鉄。
- 用例
- イクサユーネー スーティーチャーン ヌーン カリル シヌジャル(戦中はソテツなど何でも食べて凌いだんだよ)。
- メモ
- 類:スティチ・スティチャー。
スーテー
所帯。節約。
- 用例
- ジノー マンドーティン チャー スーテー シーヨー(お金はたくさんあっても、いつも節約しなさいよ)。
スーテーヤ ヰナグヌル カムイル ヰキガヤ クチェー ゥンジャスナ(家を切り盛りするのは女であって、男は口出しするな)。
- メモ
- スーテーとは所帯のことで、家計を切り盛りする意味もある。
スーヌハナ
陸に吹き上がる潮水。
- 用例
- カジヌ チューサヌ ウガチカサマディ スーヌハナヌ アガトーン(風が強くてこんな近くまで潮水が吹き上がっているね)。
スーネー
和え物。酢の物。
- 用例
- デークニシ スーネー シェーグトゥ マジェー アジ シンディ(大根で和え物を作ったから、まずは味見してごらん)。
- メモ
- →イェーイ。
スーハン
塩辛い。
- 用例
- ウヌ スーチカーヤ イフェー スーハンレー(そのスーチカは少し塩辛いよ)。
- メモ
- →シプカラハン。
スーブ
勝負。
- 用例
- ンカシェー ンナガ アチマイネー、ヌーガラ スーブ スシガ ウーサタン(昔は皆が集まると、何らかの勝負をすることが多かった)。
スーブカンジ
勝負被り。
- メモ
- 勝負の時の鉢巻の結び方。
スーマ
潮時。
- 用例
- スーマ ンチル イザイカイヤ イクンドーヤー(潮時を見て、いざりに行くんだよ)。
スーマキ
総巻き。棒術の一種。
- メモ
- 類:スーマチ。
棒を携えた演武者たちが、旗頭の周囲を渦巻くように走る。その際、ホラ貝や鉦(ドラ)を鳴り響かす。渦を巻くように走ることから「潮巻き」を意味するとも言われる。
スーマチ
総巻き。棒術の一種。
- メモ
- 類:スーマキ。スーマキ参照。
スーマンボースー
小満芒種。
- 用例
- スーマンボースー ジブノー アメー チャーフイ ヤタン(小満芒種の時期には、雨はずっと降っていた)。
- メモ
- 梅雨時期にあたる旧5月21日の「小満」から次の節気である6月6日の「芒種」にかけての、雨が最も降る時期のこと。
スーミ
隙見。のぞき見。
- 用例
- チュヌヤー スーミ シェー ナランドー(人の家を隙見してはいけないよ)。
スーミ
趣味。
- 用例
- ワームン スーミヤ シムチ ユムシ ヤイビーン(私の趣味は書物を読むことです)。
スーミジ
潮水。
スームン
証文。
スーモー
所望。貰い受けること。分けてもらうこと。
- 用例
- ヤシェーヌ サニ ナームンカラ スーモー シミティ トゥラシンソーレー(野菜の種を貴方の物から分けてください)。
スーラ
先端。梢。枝。
- 用例
- キーヌ スーラカイ トゥイヌ トゥマトーン(木の先端に鳥が止まっている)。
ニーカラ スーラマデー チカンクトゥ(根から先まで詳しく聞いてないので)。
- メモ
- 類:スーダ。
スールチ
ひよめき。脳天。幼児の頭蓋骨の泉門のこと。
- 用例
- スールチ アガイン(のぼせる)。
- メモ
- 類:フールチ。
スガイ
装い。身支度。みなり。
- 用例
- ヒージーカラ チャー スガイヤ リッパ シーヨー(普段からいつも身なりはきちんとしなさいよ)。
スガイヂュラサ
身なりの美しさ。
スガイマヌガイ
準備万端。
- 用例
- スガイマヌグイ シ イチュンディ ウヤヌ ミーウティーヤ アタランタンディ(準備万端で〈着飾って〉行ったので、親の死に目に間に合わなかったそうだ)。
- メモ
- 親が危篤だという知らせに、カワセミは着飾って行ったので親の死に目に間に合わなかったという話。「雀孝行」『大木の民話』より。
スガイン
装う。準備する。支度する。身支度する。
- 用例
- スージカイ イチュグトゥ リッパ スガイン(お祝いに行くからちゃんと装う)。クヮッチー スガイン(御馳走を準備する)。
否:スガラン(準備しない)希:スガイブサン(準備したい)過:スガタン(準備した)継:スガトーン(準備している)。
- メモ
- →シコーイン。
スガスン
風に当てる。風に当てて冷ます。
- 用例
- トーフヤ ゥンブチチャーキヤグトゥ カジンカイ スガスン(豆腐は蒸したじきだから、風に当てて冷ます)。
否:スガサン(風に当てない)希:スガシーブサン(風に当てたい)過:スガチャン(風に当てた)継:スガチョーン(風に当てている)。
スガリーン
涼む。風に当たる。
- 用例
- アチサヌ キーヌ シチャヲゥテイ スガリーン(暑くて木の下で涼む)。
否:スガリラン(涼まない)希:スガリーブサン(涼みたい)過:スガリタン(涼んだ)継:スガリトーン(涼んでいる)。
スギーン
そげる。やせ細る。
- 用例
- メーリヤカ ユカイ スギトーンレー(以前よりかなり痩せているよ)。
- メモ
- 類:ヨーガリーン。対:クェーイン(太っている)。
スギバナ
崖。崖っぷち。風が吹き上げる崖っぷち。
- 用例
- スギバナカイ タッチーネー アブナハヌ(崖っぷちに立ったら危ないよ)。
- メモ
- 類:チリバンタ・フチバンタ・ハンタ。
スク
稚魚。アイゴの稚魚。
- 用例
- スクヌ ユティチーネー、ハーメーターン ソーキ カタミティ ウミカイ ハイタン(アイゴの稚魚が寄ってきたら、お婆さんたちもザルを担いで海に行った)。スクヌ、ワックィンネーシ ヒンギティ ハイタン(稚魚の群れが、散るように逃げて行った)。
- メモ
- 類:チリイユ。
旧6月と7月の大潮の頃に、群れをなしてスク(アイゴの稚魚)が浅瀬まで寄って来るので総出で追い込み漁をした。その日に取れたのは酢をかけてそのまま食べることもあるが、大量に取れるので塩漬けにして保存する。
スク
底。谷底。
- 用例
- ヲゥーキヤ スクマディ リッパ アラリヨー(桶は底までちゃんと洗いなさいよ)。
スクンカイ ウリーネー キー チキリヨー(谷底に降りるときは気をつけなさいよ)。
- メモ
- 音2:タニスク・ヤマウスク。
スグイケーラスン
殴り倒す。
- 用例
- イーシ チカンヌーヤ スグイケーラスンドー(言うことを聞かない奴は殴り倒すよ)。
否:スグイケーラサン(殴り倒さない)希:スグイケーラシーブサン(殴り倒したい)過:スグイケーラチャン(殴り倒した)継:スグイケーラチョーン(殴り倒している)。
- メモ
- 類:スグイヌビーン。
スグイタッチョーン
すらっとしていて容姿、体格が整っている。
- 用例
- アヌ ニーシェーヌ スグイタッチョーシヨー(あの青年の容姿の素晴らしいことよ)。
スグイヌビーン
殴り倒す。
- 用例
- サキ ヌリ オーティ スグイヌビラッタン(酒を飲んで喧嘩をし、殴り倒されてしまった)。
否:スグイヌビラン(殴り倒さない)希:スグイヌビーブサン(殴り倒したい)過:スグイヌビタン(殴り倒した)継:スグイヌビトーン(殴り倒している)。
- メモ
- 類:スグイケーラスン。
スグイマチ
してやった。
- 用例
- チューネー スグイマチ シ イーヤンベー ヤタン(今日こそはしてやったりで、気持ちよかった)。
- メモ
- 類:マチウッチュン。
スクイン
すくう。すくいとる。
- 用例
- サーターユーンカイ アイコーガ イッチョーシ スクイン(砂糖湯に蟻が入っているのをすくう)。
否:スクラン(すくわない)希:スクイブサン(すくいたい)過:スクタン(すくった)継:スクトーン(すくっている)。
スグイン
殴る。
- 用例
- ウットゥビカーン ナケーシーネー スグインドー(弟ばかり泣かしていたら、殴るぞ)。
否:スグラン(殴らない)希:スグイブサン(殴りたい)過:スグタン(殴った)継:スグトーン(殴っている)。
スグイン
削(けず)る。
- 用例
- ダキ スグヤーニ ゥンメーシ チュクイン(竹を削って箸を作る)。
- メモ
- 類:ヒジュン。
スクガラス
魚介名。アイゴの稚魚、及びその塩漬け。
- 用例
- スクガラス トーフヌ イーンカイ ヌシティ カミーネー マーサン(スクガラスは豆腐の上にのせて食べると美味しい)。
- メモ
- 類:カラスグヮー。
大量に取れたスクは塩漬けにしておいた。
スグサー
ませた子。おしゃれな子。
- 用例
- ウヌヨーナ ワラビヌ、アンシ スグサー ヤル(そんな小さな子が、とてもおしゃれだね)。
- メモ
- 類:サーカー・ソーイラーグヮー。
スグサー
おませ。大人びた子。
- 用例
- ワラビヌ ルク スグサーナティ デージヤサ(子どもがあまりにもおませで大変だ)。
スクシチ
アイゴの稚魚曳き。
スクチナチュ
ひょうきん者。
- メモ
- 類:スクチナムン・スクチャー。
スクチナムン
ひょうきん者。
- 用例
- ワッター スーヤ イッペー スクチナムン ヤタン(私たちのお父さんは、とてもひょうきん者だった)。
- メモ
- 類:スクチナチュ・スクチャー。
スクチャー
ひょうきん者。
- 用例
- スクチャー ヤッサー(ひょうきん者だ)。ヲゥジャサーヤ スクチャー ナティ、チャー チュ ワラースタン(叔父さんはひょうきん者で、いつも人を笑わせていた)。
- メモ
- 類:スクチナムン・スクチナチュ。
スクナイン
損なう。損ねる。
- 用例
- イクサヲゥティ ヌチ スクナタン(戦争で命を落とした)。
イーシ チカンネー チム スクナインドー(言う事を聞かないと、気分を損なうよ)。否:スクナラン(損なわない)過:スクナタン(損なった)継:スクナトーン(損なっている)。
スクブン
持ち分。やるべきこと。
- 用例
- ドゥーヌ スクブンヤ カンゲーティ シクチェー シーヨー(自分の持ち分はよく考えて仕事をしなさいよ)。
- メモ
- 類:ムチブン・ムチメー。
スクムン
潜む。身を隠す。
- 用例
- ミーアティララングトゥ シ ヰースヌ シチャンカイ スクムン(見つからないように椅子の下に潜む)。タッチェー スクミ タッチェー スクミ シ ンチョーン(立っては隠れ、立っては隠れたりして見ている)。
- メモ
- 類:シクムン。
スクムン
巣ごもる。巣につく。
スグリーン
優れる。
- 用例
- ジナノー チョーデーイチ スグリトーン(次男は兄弟で一番優れている)。
否:スグリラン(優れない)希:スグリーブサン(優れたい)継:スグリトーン(優れている)。
スグリムン
優れ者。秀才。
- 用例
- シーヨーヌ アレー スグリムン ナイサ(やり方次第では優れ者になれるよ)。
- メモ
- 音2:クーサムン・スグリヤー。→クーサムン。
スグリヤー
優れ者。秀才。
- 用例
- グナサイニカラ ヌーンクイワカティ、フルイーネー スグリヤー ナイサ(小さい頃から何でも知っていて、大きくなったら優れた人になるよ)。
- メモ
- 音2:スグリムン。→クーサムン。
スクンドゥイ
年をとり、卵を産まなくなった鶏。廃鶏〔はいけい〕。
スシーン
そしる。悪しざまにいう。非難する。
- 用例
- チュン スシラン(人もそしらない)。
イチャイル カージ チュ スシーン(会うたびに人を非難する)。
スジカーラカスン
風に当てて(吹かれて)乾かす。
- 用例
- アレー センタクムノー フカヲゥティ スジカーラカスン(洗濯物は外で風に当てて乾かす)。
否:スジカーラカサン(風に当てて乾かさない)希:スジカーラカシーブサン(風に当てて乾かしたい)過:スジカーラカチャン(風に当たって乾いている)継:スジカーラカチョーン(風に当てて乾かしている)。
スジュミーン
片付ける。
- 用例
- チューヤ ウチャクガ チューグトゥ ヤー スジュミーン(今日はお客さんが来るので、家を片付ける)。
否:スジュミラン(片付けない)希:スジュミーブサン(片付けたい)過:スジュミタン(片付けた)継:スジュミトーン(片付けている)。
- メモ
- →カタヂキーン。
スジュン
気持ち。思いやる気持ち。
- 用例
- ウレー イャーンカイヌ ワームン スジュン ヤサ(それはあなたを思いやる私の気持ちだよ)。
スジョー
素性。育ち。
- 用例
- スジョーン ワカランネー チカイサングトゥ、ナー チュケーノー チチクーワ(素性も分からないと使えないから、もう一度聞いてきなさい)。
スジョー
楽しみ。
- 用例
- マルケーティヌ シバヤ ナティ イッペー スジョー サンドー(たまに見る芝居でとても楽しんだよ)。
- メモ
- 芝居を見に行ったり、旅に出かけて楽しんだ時に、スジョーサン(楽しかった)などと使う。
スシンカ
諸々の人たち。
- 用例
- スシンカンカイ ムヌ ワキティ クィタン(多くの人々に食物を分けてやった)。
- メモ
- 対:イキラニンジュ・イクタイニンジュ(少人数)。
スス
裾。
- 用例
- チンヌ ナガサラー スス カナギレー(着物が長いなら、少し裾をまくり上げなさい)。
ススイ
雑巾。
- 用例
- ススイ ムッチチャーマ、ユグリトーシ ススティ トゥラシェー(雑巾を持ってきて、汚れたところを拭いてちょうだい)。
ススイカチ
雑巾がけ。
- 用例
- チューヤ ガッコーヲゥティ、ススイカチ シミラッタン(今日は学校で、雑巾がけをさせられた)。
ススイン
拭く。ぬぐう。
- 用例
- ユグリーネー アトゥカラ ススインテー(汚れたら後で拭くさ)。
否:ススラン(拭かない)希:ススイブサン(拭きたい)過:ススタン(拭いた)継:スストーン(拭いている)。
ススミチバル
{楚々道原}。波平の小字。
ススヤー
拭くもの。ぬぐうもの。
スソー
①粗末にする様。②虐待する様。いじめること。
- 用例
- ①シカングトゥディチ、スソー サンキヨー(気に入らないからといって、粗末にするなよ)。
②ワンネー ママウヤンカイ ジコー スソー サッタン(私は継母にとてもいじめられた)。
- メモ
- 類:スソーン。
スソーン
糸や物を粗末にする様。虐待する様。
- 用例
- ヌー ティーチン スソーン サンキヨー(何ひとつ粗末にするなよ)。
ジコー スソーサッティ()。
- メモ
- 類:スソー。
スダチグン
育った所。
- 用例
- スダチグンヌ カー(育った所の井泉)。
スダチュン
育つ。住む。暮らす。生活する。
- 用例
- ナナチマディ ナーファヲゥティ スダチャン(七歳まで那覇で育った)。アングトゥシェー スダカランデー(あのようにしては、暮らせないよ)。
否:スダカン(育たない)希:スダチーブサン(育ちたい)過:スダチャン(育った)継:スダチョーン(育っている)。
- メモ
- 音1:スラチュン。音2:スラクン。
スダティーン
育てる。
- 用例
- ウヤー ヲゥラングトゥ ワンガ ウヌ クヮ スダティーン(親がいないから、私がその子を育てる)。
否:スダティラン(育てない)希:スダティーブサン(育てたい)過:スダティタン(育てた)継:スダティトーン(育てている)。
スダティヌウヤ
育ての親。
- 用例
- スダティヌウヤヤ ヲゥティン ソーウヤル カメーティ ハイサヤー(育ての親はいても、実の親を探して行くんだね)。
スダティミチ
育てる道。育て方。
- 用例
- アシビブリッシ クヮヌ スダティミチン シラン(遊びに夢中で子どもの育て方も知らない)。
スダティミチ
育てる道。育て方。
- 用例
- アシビブリッシ クヮヌ スダティミチン シラン(遊びに夢中で子どもの育て方も知らない)。
スダティヨー
育て方。
- 用例
- ワランチャーヤ ウヤヌ スダティヨールヤンドー(子どもは親の育てよう何だよ)。
スダティヨー
育て方。
- 用例
- ワランチャーヤ ウヤヌ スダティヨールヤンドー(子どもは親の育てよう何だよ)。
スダティングヮ
育ての子。
- 用例
- スダティングヮル ヤシガ ドゥーヌ クヮヌグトゥ カナサ ソーン(育ての子なんだが、自分の子のように可愛がっている)。
スップイン
口にくわえて吸う。しゃぶる。
- 用例
- ンカシェー ハーヌ ミーハジマタル アカングヮンカイ トゥビイチャー スップラスタン(昔は歯の生え始まった赤ん坊に、スルメをしゃぶらせた)。
ワランチャーガ アップリ スップイン(子どもたちが飴玉をしゃぶる)。
否:スップラン(吸わない)希:スップイブサン(吸いたい)過:スップタン(吸った)継:スップトーン(吸っている)。
- メモ
- 類:シップイン。
スディ
袖。
- 用例
- スディ カナギトーティ シクチ スン(袖をまくり上げて仕事をする)。
- メモ
- 類:スリ。
スディカチミヤー
袖を掴まえる人⇒お側付き。
スティチ
ソテツ。蘇鉄。
- 用例
- ナーンカイ スティチガ イクチン イーラットーン(庭にソテツが何本も植えられている)。
- メモ
- 類:スーティーチャー・スティチャー。
スティチバー
ソテツの葉。
- 用例
- カリスティチバー アチミティ メーシェーワ(枯れているソテツの葉を、集めて燃やしなさい)。
スティチブックイ
ソテツの芯にある柔らかい綿。
- 用例
- ンカシヤ マーイン ネーングトゥ スティチブックイシ チュクイタン(昔は毬もないから、ソテツの芯にある柔らかい綿で作っていた)。
- メモ
- 音1:スティチブックー。
スティチャー
ソテツ。蘇鉄。
- メモ
- 類:スティチ・スーティーチャー。
スデー
{しゅだい(酒代)}。お祝いや法事に差し出す金一封。
- 用例
- イャーヤ スデー ムッチョーミ(お前は祝い金を持っているか)。
- メモ
- →ウコーレー。
ストゥチムッカー
ソテツの雄株の芯で作った毬〔まり〕。
ストッチブックー
ソテツの芯にある柔らかい綿。
- メモ
- 音1:スティチブックイ。
スナミ
字民性。字民としての籍。字民の資格。
- 用例
- スナミ ヌジュン(字民としての籍を抜く)。
- メモ
- 字内規に違反して、刑罰が重くなるとスナミヌジュン(籍を抜く)といって字民の資格を失った。
スナワイ
備え。②揃うこと。
- 用例
- ①イチナンドゥチ ヌーガ アラー ワカラングトゥ、スナワイヤ ガンジューラシヨー(いつ何時何があるか分からないから、備えはしっかりしておきなさいよ)。
②ニンジュヌ スナワイヤ ミグトゥナムンヤサ(人衆が揃うことは見事なものだよ)。
スナン ヤマグスク
地名(うるま市石川楚南と山城)。
- メモ
- 隣接する二つの地域を並べていう呼び方。
スネー
お供え。仏壇に供えること。
- メモ
- 豚を解体したウヮークルシーの翌日、旧12月28日に豚肉料理を仏壇に供えることを28日スネーといった。
スネーイ
行列。
- 用例
- カジマヤーヌ スネーイヤ ナンジカラガヤー(97歳のカジマヤー祝い行列は、何時からねぇ)。
スネーイン
行列する。練り歩く。
- 用例
- シマジュー スネーティ アッチュン(字中、練り歩く)。
スバ
ソバ。沖縄そば。
- 用例
- ナゲー スバ カマン ナタレー、アッタニ フーク ナトーサ(長いことソバを食べなかったから、急に欲しくなったさ)。
スバ
側。かたわら。脇。
- 用例
- ゥンマヌ ガジマルヌ スバナカイ ウッチェーシェー イャームン ヤサ(そこのガジマルの側に置いてあるのは、君の物だよ)。
スバハラ
側の方。かたわら。周辺。
スバヒラ
側の方。かたわら。周辺。
- 用例
- グスクヌ スバヒラ(城の周辺)。
ミチ アッチーネー、スバヒラン ユー ンチ アッキヨー(道を歩く時には、周辺もよく見て歩きなさいよ)。
スバヤー
そば屋。
- 用例
- アネッ!スバヤーヌ アルムン、ウマヲゥティ アサバン カマナ(ほら!そば屋があるから、そこで昼飯を食べようか)。
スビ
地名(読谷村楚辺)。
スビ ガラサー
字民性。楚辺字民の性質。楚辺カラス。
- メモ
- 誰にでもものおじせず話し、社交性に富む字民性を言い表す。
スビ トゥグチ
地名(読谷村楚辺と渡具知)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
スビ ミーハガー
字民性。楚辺はただれ目(が多い)。
- 用例
- スビ ミーハガーンチ ウトゥ タッチョータン(スビ ミーハガーといって評判だった)。
- メモ
- 字楚辺は水の便が悪く、ただれ目が多いといわれた。
スビイナン
楚辺の地名。イナン干瀬。
- メモ
- 楚辺兼久(現トリイビーチ)前にある広いリーフ。豊かな漁場として知られる。
スビガニク
地名(読谷村楚辺兼久)。
- メモ
- 海岸にあった馬場で、『明治十三年沖縄県統計概表』(1880年)に「楚辺馬場」として広八間(幅約15m)、袤二町一九〇(長さ約253m)とある。旧暦4月15、16日のアブシバレーに中部地区の組合主催でンマハラセー(競馬)が開かれ、首里・那覇からも見物客が来た。食べ物やおもちゃの出店が並び大人から子供まで楽しんだ。明治末頃にはここで古堅尋常小学校の運動会も催された。現在は米軍が一帯をトリイビーチとして使用する。この際、楚辺の人びとはカラマカーポーポーで来訪者をもてなした。
スビカリーン
①ひきずられる。引っぱられる。②連行される。
- 用例
- ①マギイヌンカイ スビカットーン(大きな犬に引きずられている)。
②ヤナクトゥシーネー ジュンサンカイ スビカリンドー(悪いことをしたら、警察に連行されるよ)。
スビクラガーンム
楚辺暗川甘藷。甘藷の品種。
スビチュン
①引きずる。②連行する。
- 用例
- ①ウヌママシェー ナガサグトゥ スビチュンドー(そのままでは長いから引きずるよ)。
②ジュンサンカイ スビチ イカッタン(巡査に連れて行かれた)。
否:スビカン(引きずらない)希:スビチーブサン(引きずりたい)過:スビチャン(引きずった)継:スビチョーン(引きずっている)。
スビナイン
終わる。終了する。
- 用例
- ナー アチャヲゥテー サーターシーン スビナイン(もう明日で製糖作業も終わる)。
否:スビナラン(終わらない)希:スビナイブサン(終わりたい)過:スビナタン(終わった)継:スビナトーン(終わっている)。
- メモ
- 類:ウワイン。対:ハジマイン(始まる)。
スビポーポー
楚辺ポーポー。焼き菓子の一種。
- メモ
- 類:カラクイポーポー・カラマチャーポーポ-・カラマカーポーポー・ポーポー・カーポーポー。調合した麦粉をヒラナービに薄く油をのばして焼き、1枚焼くごとに芭蕉の葉柄で油をのばし、材料を流し丸く薄く焼いた。旧4月のアブシバレー(行事)には字楚辺でゥンマハラシー(競馬)があり、各家自慢のスビポーポーを食べるのが楽しみだったという。
スビミチ
楚辺道。
- メモ
- 字楚辺の人たちが薪採りに久得へ行ったり、女たちが頭上にワラビ(蕨)などを載せて楚辺に運んでいた道で、スビミチと呼んでいた。楚辺から持って行った甘藷とワラビを交換することもあった。
スビヤマ
楚辺山。
- メモ
- 字楚辺の集落が所有管理する山林。
スビンチュ
楚辺の人。
スブイ
冬瓜。
- メモ
- 類:シブイ。
スブヤーヂン
普段着や寝間着としての着物。
スブユン
搾る。
- 用例
- スブヤーニ(搾って)。
- メモ
- 類:シブイン。
スミーン
染める。
- 用例
- ウヌ チンヤ イル ハギトーグトゥ スミーン(その着物は色が落ちているから染める)。
否:スミラン(染めない)希:スミーブサン(染めたい)過:スミタン(染めた)継:スミトーン(染めている)。
スミケースン
染め替える。
- 用例
- イルヌ シカングトゥ スミケースン(色が好きじゃないから染め替える)。
否:スミケーラン(染め替えない)希:スミケーイブサン(染め替えたい)過:スミケータン(染め替えた)継:スミケートーン(染め替えている)。
スミヤ
染め屋。染め物屋。
- 用例
- スミヤンカイ ムッチ ゥンジ クルジナー スミーン(染屋に持って行って仕事着を藍色に染める)。
スム
台所。
- メモ
- 音1:シム。→イーウスントゥー。
スムサギティ
霜降の節。在来種の稲を撒く10月頃。
スムチ
書物。書物で占う人。占い師。
- 用例
- ヌーガラ アイルスラー スムチ イチャイガ イキワル ナイル(何かあるのか、スムチに会いに行かなくちゃいけない)。スムチヌヤー(易者の家)。
- メモ
- 類:シムチ。
主に易書をもとにして運勢や建築の日取り、方向などを占う者。
スムチュン
背く。
- 用例
- クヮヌ ウヤンカイ スムチュンナー(子どもが親に背くのか)。
否:スムカン(背かない)希:スミチーブサン(背きたい)過:スムチャン(背いた)継:スミチョーン(背いている)。
スムバタラチ
下働き。台所仕事。
スムン
済む。
- メモ
- 類:シムン。
スラースン
揃える。整える。
- 用例
- ンナ ユヌムン スラースン(みんな同じ物を揃える)。
イチレツ ナラビーシ リッパグヮー スラースン(一列に並べてきれいに整える)。
否:スラーサン(整えない)希:スラーシーブサン(整えたい)過:スラーチャン(整えたい)継:スラーチョーン(整えている)。
スラクン
育つ。生活できる。
- 用例
- ウヤンチャーヤ モーキーガ ゥンジ ファーフジヌ ヤーヲゥティ スラクン(両親は出稼ぎに行き祖父母の家で育つ)。
過:スラチャン(育った)。
- メモ
- →スダチュン。
スラチュン
育つ。生活できる。
- 用例
- ヒーサドゥクルヲゥティル スラチョーサヤー(寒いところで生活しているんだね)。
- メモ
- 音:スダチュン。→スダチュン。
スラッカ
民家の間取りのひとつ。裏座。
- メモ
- 類:ウラジャ・クチャ・スルカ・クチャジャー。ウサジャ参照。
スリ
袖。
- メモ
- 類:スディ。
スリー
揃い。集会。集まり。
- 用例
- チューヌ スリーヤ ヌーヌ ハナシガヤー(今日の集まりは何の話かな)。
スリテー ワカリワカリ シ(会合を繰り返して)。
- メモ
- →アチマイ。
スリーズリー
皆が揃うこと。
- 用例
- スリーズリー アチマイネー アンシ チュラサルヤー(皆が揃って集まるととてもきれいだね)。
スリーン
揃う。集まる。
- 用例
- ユルヤレー ンナ スリーンテー(夜だったら皆集まるさ)。
- メモ
- →アチマイン。
スリーン
反る。伸ばす。
- 用例
- イャーン ヒサ スリレーワ(君も足を伸ばしなさい)。
スリーン
反る。伸ばす。
- 用例
- イャーン ヒサ スリレーワ(君も足を伸ばしなさい)。
スリケーイン
反り返る。
- 用例
- ワッター ワラビヤ ナチーネー スグ スリケーインドー(私の子は泣くと直ぐに反り返るよ)。スリケートータン(反り返っていた)。
否:スリケーラン(反り返らない)希:スリケーイブサン(反り返りたい)過:スリケータン(反り返った)継:スリケートーン(反り返っている)。
スリチラー
袖切れ。袖の無い着物。
スリチラーウッチャキグヮー
袖無しの綿入れ。
スリトーン
真っすぐ伸びている様。
- 用例
- ウヌ キーヤ チャンリッパ スリトーンヤー(その木はちゃんと真っすぐ伸びているね)。
スルカ
裏座。
- 用例
- スルカンカイ ナラビラットーサ(裏座に並べられているよ)。
- メモ
- 類:ウラジャ・クチャ・クチャジャー・スラッカ・スルカ・メーヌクサー。ウラジャ参照。
スルガー
棕櫚〔シュロ〕の皮。
- 用例
- スルガーシ カンジムン チュクイン(棕櫚で蓑を作る)。
スルガーチナ
棕櫚〔シュロ〕で作った綱。
スルルー
魚介名。キビナゴ。
- メモ
- 類:スルルグヮー。
スルルグヮー
魚介名。キビナゴ。
- 用例
- スルルグヮー コーティチェーグトゥ、マジョーン カマナ(きびなごを買ってきたから、一緒に食べよう)。
- メモ
- 類:スルルー。
スルルムシ
害虫の名前。ナガジロシタバ。
- 用例
- スルルムシガ ゥンジレーカラー、ヲゥージン ヌーン ムル ウチュクヮーリンドー(スルルムシが出たら、キビなども全部喰われてしまうよ)。
スン
する。
- 用例
- チューン ヲゥドゥイヌ チーク スンナー?(今日も踊りの稽古をするの?)。
ハーエスーブー ソーン(かけっこしている)。
ワンネー アネー サンドー(私はそんなはしないよ)。
否:サーン・サン(しない)希:シーブサン(したい)過:サン・シチャン(した)継:ソーン(している)。
スン
損。
- 用例
- スン サングトゥニ リッパ サンミンシェー(損しないようにちゃんと計算しなさい)。
- メモ
- 対:トゥク(得)。
スン
寸。
- メモ
- 1寸は約3.03㎝。イッスン(1寸)、ニスン(2寸)、サンズン(3寸)と数える。
スンカー
追い込み漁。
- 用例
- ンカシヤ スンカーヒチル イヨー トゥイタル(昔は追い込み漁で魚を取っていたんだよ)。
スンカーカラカー
複数人を連れ歩く様。
- 用例
- スンカーカラカー ヒチ ソーティ イクタン(何人も引き連れて行った)。
- メモ
- 類:スンチャーカラカー。
スンカーニービキ
結納や結婚式をせずに連れ去るように嫁にもらうこと。
- 用例
- ンカシェー ジヌン ネーランクトゥ、スンカーニービキル ヤタルヨー(昔はお金もないから、何の儀式もせずに連れて行ったんだよ)。
- メモ
- 音1:スンチャーニービチ。
スンカーバーエー
いくつも絡まっている様。
- 用例
- ハルヌ ゴーヤーカラ ナーベーラーカラ、ムル スンカーバーエー シ トゥイグリハン(畑のニガウリやヘチマが、全部絡まって収穫しにくい)。
スンカーヒンカー
引きずって歩いている様。
- 用例
- チナ スンカーヒンカー ヒチ アマカイ イクタンレー(綱を引きずってあそこに行ったよ)。
- メモ
- 類:スンチャーヒンチャー。
スンカブイ
損すること。
- 用例
- スンカブイ ビカーンシ チャーン ナラン(損してばかりでどうしようもない)。
スンカリーン
引きずられる。引っぱられる。
- 用例
- マジムンカイ スンカッタン(魔物に引っぱられた)。
マギ イン ソーティ アッチーネー スンカリーンドー(大きな犬を連れて歩いたら、引きずられるよ)。
スンカン
磁器碗。汁碗。
- 用例
- スンカヌンカイ シル イッティ クーワ(スンカンに汁を入れてきなさい)。
- メモ
- 音:シュンカン・スンカンマカイ。
スンクムン
染み込む。
- 用例
- ユグチェーラー ヘーク アラーンネー スンクムンドー(汚したんだったら早く洗わないと染み込むよ)。
否:スンクマン(染み込まない)継:スンクドーン(染み込んでいる)。
スンクヮンヤミ
しみるような痛み。
- メモ
- 音2:ヒーラチヤン。
スンクン
引っ張る。
- 用例
- チナ マッスグシーブサグトゥ タイシ スンクン(綱を真っすぐに伸ばしたいから2人で引っ張る)。
- メモ
- 類:スンチュン。
スンサー
損をする人。
- 用例
- イャーヤ ミッタ スンサーヤル(お前は本当に損ばかりしているね)。
スンチケーラスン
引きずり倒す。
- 用例
- クサムニービカーンシーネー スンチケーラスンドー(ませた物の言い方ばかりしたら引きずり倒すぞ)。
否:スンチケーラサン(引きずり倒さない)希:スンチケーラシーブサン(引きずり倒したい)過:スンチケーラチャン(引きずり倒した)継:スンチケーラチョーン(引きずり倒している)。
スンチャー
人をだまして連れ去る者。
スンチャーカラカー
複数人を連れ歩く様。
- 用例
- ワランチャー スンチャーカラカー シ イクタイ ソートーガ?(子どもたちを何人も引き連れているが、一体何人連れているの?)。
- メモ
- 類:スンカーカラカー。
スンチャーニービチ
結納や結婚式をせずに連れ去るように嫁にもらうこと。
- メモ
- 音1:スンカーニービキ。
スンチャーヒンチャー
引きずって歩いている様。
- 用例
- イン スンチャーヒンチャー シ マーカイ ソーティ イチュガ?(犬を引きずってどこに連れて行くの?)。
- メモ
- 類:スンカーヒンカー。
スンチュン
引きずる。引っ張る。
- 用例
- カーマ アママディ スンチュンテー(ずっとあそこまで引きずって行くさ)。
否:スンカン(引きずらない)希:スンチーブサン(引きずりたい)過:スンチャン(引きずった)継:スンチョーン(引きずっている)。
- メモ
- 類:スンクン(引っ張る)。
スンチゥンジャスン
引きずり出す。引っ張り出す。
- 用例
- イーシン チカングトゥ フカンカイ スンチゥンジャスン(いうことも聞かないから、外に引きずり出す)。
否:スンチゥンジャサン(引きずり出さない)希:スンチゥンジャシーブサン(引きずり出したい)過:スンチゥンジャチャン(引きずり出した)継:スンチゥンジャチョーン(引きずり出している)。
スンテーサンテー
やるかやらないか曖昧な様。
- 用例
- スンテーサンテー シ イチマディ ゥンマンカイ タッチョーガ?(やるのかやらないのか迷っているが、何時までそこに立っているの?)。
スントゥク
損得。
- 用例
- ヌー サワン カンナジ スントゥクヤ アン(何をするにしても、必ず損得は出てくる)。
スントゥクミミ
損得耳。都合のいいことだけ聞こえる耳。
- 用例
- ワンネー スントゥクミミ ヤグトゥ、ヤナクトー チカランシェー(私は損得耳だから、嫌な事は聞こえないよ)。
- メモ
- 類:スントゥクミンカー。
スントゥクミンカー
損得つんぼ。自分に得することは聞くが、損することは聞こえないふりをすること。
- メモ
- 類:スントゥクミミ。
読込中...