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- しまくとぅば単語帳:チ
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チ
血。
チ
来て。
チー
家の系統。
- 用例
- チーヤ カクサランドー タッタイ ニチチョーサ(血は 隠せないね しだいに 似てきているさ)。
チー
気。
- 用例
- イャー チーヤ タシカヤミ?(お前 気は 確かか?)。
チー
血。
- 用例
- ヒサカラ チーハトールシガ マーヲゥティ ヤマチャガ?(足から 血が出ているが どこで 痛めたの?)。
チー
釣針。釣り鉤。
チー
釣瓶。つるべ。
- 用例
- チーヤ ヨンナー ウトゥチ ミジェー クミヨー(釣瓶は ゆっくり 落として 水を 汲みなさいよ)。 ダー チーグヮー クマンカイヤラシェ-(どれ釣瓶をここによこしなさい)。
- メモ
- チーグヮーのグヮーは接尾辞。
チー
乳。乳汁。乳房。
- 用例
- ヤーサヌル ナチュル ヘーク チーン ヌマセー(ひもじくて 泣いているんだよ 早く 乳を 飲ませなさい)。
チーアン
乳母。
- 用例
- チーアン ウンジヤ イチマディン ワシテーナラン(乳母の 恩義は いつまでも 忘れてはいけない)。
チーイリ
お気に入り。気に入る。
- 用例
- ヌーシヌ チーイリ ナティル ソーティチェールヨー(主人の お気に入り なので 連れて来てあるんだよ)。
チーイリチャー
豚の血の炒め物。
- 用例
- ナマーナー チーイリチャー カムシン イキラクナティヤー(今はもう 豚の血炒めを 食べる人も 少なくなったね)。 ソーグヮチニル チーイリチャー アタイグトゥヤ(正月に豚の血の炒め物は食べられるからね)。
- メモ
- 豚の血にウイキョウやニンジンを入れて炒め、薄味にして仕上げる。以前は、正月前に民家でも豚を潰していたので、その日にチーイリチャーを作った。肉とチームマーシー(豚の血を揉んで)翌28日にチーイリチャーを作る家もあった。
チーイン
切る。
チーガ
三線の胴部分。
チーガー
唖者。言葉が話せない者。
- 用例
- チーガーヤティン イチョーシェー ムル ワカイルスル(唖でも 言っていることは 全部 分かるよ)。
- メモ
- 類:チーグー(唖者)。
チーガサ
乳の瘡。乳腺炎。
- 用例
- クヮ ナチアトゥ チーガサ ゥンジティ デージヤタン(子どもを 産んだ後 乳腺炎になって 大変だった)。
チーカタ
血縁関係のある事。
- 用例
- ヌーガラ アイネー チーカタシンカ タヌムサ(何か ある時には 血のつながりのある人たちを 頼むさ)。
チーガニ
モクズガニ。

チーギングヮー
単衣の着物。
- 用例
- ナチェー アチサヌ チーギングヮール マシヤル(夏は 暑くて 単衣の着物が いい)。
チーク
練習。稽古。
- 用例
- チャー チーク ソーシカイヤ カナーン(いつも 稽古を している人には かなわない)。
チーグー
唖者。言葉が話せない者。
- 用例
- チーグーヤヌグトー ネーンドー(唖であるようには 見えないよ)。
- メモ
- 類:チーガー(唖者)。
チーグーウバシー
セミ・鳴かないセミのこと(メス)。
- 用例
- ナカンヌー サンサナーンカイ チーグーウバシーディ イタン(鳴かない セミに チーグーウバシーと いっていた)。
- メモ
- オスはメスに選んでもらうために鳴くので、メスは選ぶ側で鳴かないらしい。
チークェーワラバー
乳飲み子。
チークェーングヮ
乳飲み子。
- 用例
- チークェーングヮ ソーテー ハンブン シクチル ナイル(乳飲み子を 抱えては 半分の 仕事しか できない)。
- メモ
- 類:チーヌミングヮ。
チーグサ
アキノノゲシ。

チークビ
乳首。
チーゴーゴー
血が流れ出てくる様(幼児語)。
- 用例
- ハサン ガンマリシーネー チーゴーゴースンドー(ハサミを いたずらしたら 怪我するよ・血が出るよ)。
- メモ
- 怪我。
チーサーサー
チーサマシグシー
血をきれいにする薬。
チージ
辻。那覇にあった遊郭のひとつ。
- 用例
- ワッター ウスメーヤ チージカユヤー ヤタン(私の おじいさんは 遊郭通いする人 だった)。
チーシー
石切りなどに使う大ハンマー。
- 用例
- ハーマヌ イシヤ チーシーシル チラリル(浜の 石は チーシーでしか 切れない)。
チーシジ
血筋。
- 用例
- チャー チーシジル カナサルヨー(いつも 血筋・血のつながっている方が 愛しいさ)。
- メモ
- 類:チーシジ(血筋)。
チーシマシー
血をきれいにする薬。
チーシマシグスイ
血をきれいにする薬。
チージュ
系図。
チージル
血管。
- 用例
- チージルヌ ゥンジトーン(血管が浮き出ている)。
チータチ
一日。
- 用例
- チューヤ チータチヤシガ ワカイヤスミ?(今日は 一日だが 分かっているねぇ?)。
- メモ
- 沖縄では毎月、1日と15日には火ヌ神に水と線香、仏壇にはお茶と線香を供えて手を合わせる風習がある。
チータチウニゲー
朔日御願。
- メモ
- 元日の朝最初にお茶を供え、チータチウニゲー(朔日御願)と称して、屋敷の四隅で祈願する。ヒラウコウ(平御香⇒線香)二枚と、ナンジャマース(塩)、ハナグミ(花米)、酒を屋敷の子の方向から右回りに、午、酉、ジョー(門)と四隅を拝み、仏壇を拝む。家の主が手の空いた午前中に行う。「今年も良い年でありますように、屋敷内を守ってください」と祈願する。
チータチウニフェー
朔日御拝。
- メモ
- チータチウニゲーと同様行事。
チータチヌヒー
朔日の日。元日。
- メモ
- チータチヌヒー(元日)はカー(湧泉)へ若水を汲みに行くために早起きした。
チータチフチカー
1日2日。
チータティーン
易に見てもらう。
- 用例
- トゥシ アキーネー ヘーベートゥ チータティーン(年が 明けたら 早めに 易に見てもらう)。
チーダラカー
血がダラダラと流れる様。
- 用例
- チーダラカーシ マー ヤマチェーガ?(血だらけになって どこを 痛めたの・怪我したの?)。
- メモ
- 血だらけ。血まみれ。
チーダラダラ
血がダラダラと流れる様。
- 用例
- チーダラダラソーシガ ヌーンカイ ヤマチャガ?(血をだらだら垂らして 何で 痛めたの・怪我したの?)。
- メモ
- 血だらけ。血まみれ。
チーチ
景色。
- 用例
- ンカシヌ ウミヤマヌ チーチヌ チュラサタシヨ(昔の 海山の 景色の 美しかったことよ)。
チーチー
乳。乳汁。
- 用例
- ヒージャー チーチー(山羊の乳)。
チーチーウシ
乳牛。乳をとるための牛。
チーチーカーカー
食べ物が喉や胸につかえる様。
- 用例
- ムチ カラデー チーチーカーカーシ ミジ フーサン(餅を 食べたら 喉につかえて 水が 欲しい)。
チーチーパッパー
ツワブキ。

チーチーヤー
牛乳屋。
チーチューメー
お月さま。
- 用例
- チーチューメーナカイ ウサジヌ ムーチー チチョーンディシガ イャーヤ ミーユンナー?(お月様の中で ウサギが 餅を ついているというが 貴方には 見えるねぇ?)。
チーヌシル
豚の血、肉、大根などを入れた汁物。
ヂーヌチュ
地の人。
チーヌミングヮ
乳飲み子。
- 用例
- チーヌミングヮ ウッチャンナギテー マーニン イカランドー(乳飲み子を 置いては 何処にも 行けないよ)。
- メモ
- 類:チークェーングヮ(乳飲み子)。
チーバ
犬歯。
チーパッパー
ツワブキ。

- 用例
- ヤンバルカイ ヒナンソーネー チーパッパーン ジコー カラン(山原へ 避難している時には ツワブキも よく 食べた)。
- メモ
- チーパッパともいう。茎の皮をむき、茹でて食べたというが、普段ではなく、戦中戦後の食糧難の時に食べたという話が多い。
チーパップー
ツワブキ。
チーフジョー
喪家へ病気やケガの人が行って、余計に悪くなること。
- 用例
- イャーヤ ナマー チュマーシヤーカイ イチュシェーアラン チーフジョーカカインドー(貴方は 今 喪家に 行くものではない よけいに悪くなるよ)。
チーブックヮ
乳房。
チーベーサン
気が早い。
- 用例
- ワッターシンカー ムル チーベーサン(私の仲間は 全員 気が早い・仕事が早い)。
- メモ
- 類:チーベーハン。
チーベーハン
気が早い。
- 用例
- アレー キサ ティガキトール チーベハンヤー(彼は 既に 手掛けているさ 気が早いね)。
- メモ
- 類:チーベーサン(気が早い)。
チーミチ
血管。
チールー
黄色。
- 用例
- アカーヤカ チールーヤ マシヤサ(赤より 黄色が いいよ)。
- メモ
- 類:キールー(黄色)。
チーヰシーン
気を落ちつける。
- 用例
- イフェー ヲゥタトーグトゥ アマヲゥティ ユクティ チーヰシーン(少し 疲れているから あそこで 休んで 気を落ちつける)。
チーン
切る。
- 用例
- ダキ ユヌナギカイ チーン(竹を 同じ長さに 切る)。 否:チラン(切らない)希:チーブサン(切りたい)過:チッチャン(切った)継:チッチョーン(切っている)。
チーン
着る。
- 用例
- ソーグヮチナイネー ワンニン チュラヂン チーン(正月になったら 私も きれいな着物を 着る)。 否:チラン(着ない)希:チーブサン(着たい)過:チチャン(着た)継:チチョーン(着ている)。
- メモ
- 対:ハジーン(脱ぐ)。
チーンテーン
最初と終わり。
- 用例
- ヌヌウイニ ムチカサシェー チーンテーンヤタン(機織りで難しいのは織り始めと終わるところだった)。
- メモ
- 機織りの大変細かくて難しいところはチーンテーン(最初と終わり)だった。
チーンーチーンー
セミの鳴き声。
チカ
柄。
チガーイ
代理。
- 用例
- ワーチガーイ イッティ(私の代わりに入れて)。
- メモ
- チガーイン(交替する)の名詞形。
チガーイ
着替え。
- 用例
- ウーアミ フトーグトゥ チガーイ ムッタントーナラン(大雨が 降っているから 着替えを 持たなくちゃいけない)。
チガーイン
交替する。
- 用例
- ヲゥタトーラー ワンガ チガーインドー(疲れているなら 私が 交替するよ)。 否:チガーラン(交替しない)希:チガーイブサン(交替したい)過:チガータン(交替した)継:チガートン(交替している)。
チカーッティ
使われて。
チガールー
交替ですること。順番で行うこと。
- 用例
- チガールーシ ニムチヤ カタミラヤー(交替で 荷物は 担ごうね)。チュイ チガールー(一人ずつ交代で)。
チカイクルスン
使い殺す。酷使する。
- 用例
- チカイクルチ(酷使して)。
チカイホーイン
使いっぱなし。
- 用例
- ゥンマンカイ アルッサ チカイホーイン(そこに 有るだけ 使ってしまう)。
- メモ
- 倹約することも分からず、あるだけ使ってしまうこと。対:アガネーイン(節約する)。
チカイン
使う。
- 用例
- ヒーチキーンディ チキダキ チカイン(火をつけるのに マッチを 使う)。 否:チカーン(使わない)希:チカイブサン(使いたい)過:チカタン(使った)継:チカトーン(使っている)。
チガカイ
気がかり。
- 用例
- チャー イャークトゥガル チガカイヤル フカネー ヌーヌ シワンネーン(いつも お前のことが 気がかりだよ 他には 何の 心配もない)。
チガキ
心構え。
- 用例
- チガキヌ ディキリワル ワジャン メーンカイ アガチュル(心がまえが しっかりしていたら 仕事も 前に 進む)。
チガキーン
仕事に励む。頑張る。
- 用例
- アチャカラヤ イチュナシクナイグトゥ ムルシ チガキーンテー(明日からは 忙しくなるから 皆で 頑張るさ)。
チカサン
近い。
- 用例
- イッター ヤーヤカ ワッター ヤーガル チカサンドー(お前の 家より 私の家が 近いんだよ)。
- メモ
- 類:チカハン(近い)。対:トゥーサン(遠い)・トゥーハン(遠い)。
チカサン
聞かせない。
- 用例
- イャーヤ ユンタクーヤグトゥ ウヌハナシーヤ チカサン(お前は おしゃべりだから その話は 聞かせない)。
チカシ
支えとなる柱・つっかえ棒。
- 用例
- ヤー チュクイニン チカシヤ ガンジューラシヨー(家を 造る時にも 支えになる柱は 頑丈にしなさいよ)。
チカジュ
墓。
- 用例
- ユーユックイネー チカジュヌ スバ トゥーイシン ウトゥルサタン(夜が暮れたら 墓の 側を 通るのも 怖かった)。
- メモ
- 類:シンジュ(墓)。
チガトーン
違っている。
- 用例
- イヒェーチガテーウラニ(少し頭が変になっていないか?)。アレーチガトーンレー(彼は変になっているよ)。
チカナイン
飼う。
- 用例
- ナガチカナイシ(長いこと飼って)。イヌチカナイン(犬を飼う)。
- メモ
- (家畜などを)飼う。動物の場合カラインが一般的。
チカナイン
養う。
- 用例
- ウヌ クヮヤ ワンガ チカナイン(その 子は 私が 養うさ)。
チカナイングヮ
養子。
- 用例
- クヮーナサン チカナイングヮガ チュイヲゥタン(子どもがいなくて 養子が 一人いた)。
チカナユン
養う。
- 用例
- ヲィナグングヮ チカナーチ(女の子を育てさせて)。
チカナユン
飼う。
- 用例
- タウチー チカナヤー(闘鶏を飼っている者)。
チカハン
近い。
- 用例
- チカハン トゥクルカラ ハジ ウワイシェーマシヤサ(近い 所から 配って 終わった方が良い)。
- メモ
- 類:チカサン(近い)。
チカムン
掴む。
- 用例
- ワンネー マシヤヌウッサ チカムン(私は 好きなだけ 掴む)。 否:チカマン(掴まない)希:チカミーブサン(掴みたい)過:チカラン(掴んだ)継:チカドーン(掴んでいる)。
チカヤーグヮー
使用人。
チカユイン
近寄る。近づく。
- 用例
- ヤガティ ゥンマンカイ チカユインドー(やがて そこに 近寄るよ)。
チカラー
力の強い人。
- 用例
- アレー グテーマギサヌ シマイチバンヌ チカラーヤタン(彼は 体が大きくて 村一番の 力持ちだった)。
チカラスーブ
力勝負。
- 用例
- ワカサイネー ドゥシンチャー アチマイネー チカラスーブシ アシブタン(若い頃は 友達が 集まると 力勝負をして 遊んだ)。
- メモ
- 戦前、娯楽の少ない時期に力勝負などをして楽しんだ。
チカラムーチー
力餅。
- 用例
- チカラムーチーヤ チャー マギマギートゥ チュクイン(力餅は いつも 大きく 作る)。
- メモ
- 旧暦の12月7日か8日のムーチーの日に、普通のムーチーより倍くらい大きなチカラムーチーを力餅としてつり下げた。
チカリーン
聞こえる。
- 用例
- イャーガ アビーシェー キーヌ マギサヌ マーマディン チカリーン(お前が 喋るのは 声が 大きくて 何処までも 聞こえる)。
チガリーン
穢れる。
- 用例
- ドゥーヤ チガリティ(自分は穢れて)。
チガリムン
穢れ者。
チカンヌー
聞かない者。きかん坊。
チカンフーナー
聞かんふり。
- 用例
- アンシ チカンフーナー ジョージヤル(なんと 聞こえないふりが 上手だね)。
- メモ
- 類:キカンフーナー(聞かんふり)。
チカンミンクジラー
聞こえないふりをする者。
チカンミンクジラーフーナー
聞こえないふりをする者。
チキアギー
魚のすり身を揚げた物。
- 用例
- グンボーガ イッチョーヌ チキアギーヤ マーサン(牛蒡が 入っている チキアギーは 美味しい)。
- メモ
- 魚のすり身に人参や牛蒡を細かく千切りにしたのを入れたのが多い。
チキーン
(火を)つける。
- 用例
- タバコ チキリ(煙草に火をつけて)。
チキーン
漬ける。
- 用例
- デークニヌ マンドーグトゥ クルザーターシ チキーン(大根が たくさんあるから 黒糖で 漬ける)。 否:チキラン(漬けない)希:チキーブサン(漬けたい)過:チキタン(漬けた)継:(漬けている)。
チキウーシ
搗き臼。
- 用例
- ムジ チチーネー チキウーシ チカイタン(麦を 搗く時には 搗き臼を 使った)。
- メモ
- 類:チチウーシ(搗き臼)。
チキジ
マッチ。
- 用例
- ナマー ライターヌルアル チキジン ミーランナティヤ(今は ライターがあって マッチも 見なくなったね)。
- メモ
- 類:チキラキ(マッチ)。
チキダキグヮー
マッチ。
チキトースン
突き倒す。
- 用例
- チカーランシェー アマンカイ チキトースンテー(使えないのは あそこに 突き倒すさ)。
- メモ
- 類:チチトースン(突き倒す)。
チキナー
カラシナ。芥子菜。
- 用例
- トーフ イッティ チキナーイリチャースン(豆腐を 入れて カラシナ炒めを作る)。
- メモ
- 沖縄料理の定番で、カラシナを軽く塩もみして水洗いした後に豆腐などと炒める。
チキビ
付け火。放火。
- 用例
- アマヌ ヤーヤ チキビル サットール(あそこの 家は 放火を されている)。
チキブン
付け分。寸志。
チキムン
漬物。
- 用例
- チキムン チャーヌ チャワキスン(漬物を お茶の 茶請けにする)。
チキムンガーミー
漬物甕〔つけものがめ〕。
チキラキ
マッチ。
- 用例
- イチュター チキラキ カラシェー(ちょっと マッチを 貸してくれ)。
- メモ
- 類:チキジ(マッチ)。
チク
菊。
- 用例
- ハナイチーンカイ チクヌハナ カジャイン(花瓶に 菊の花を 飾る)。
チグ
シュロ。棕櫚。ヤシ科。
- 用例
- チグシ ホーキトゥカ イルンナムン チュクタン(棕櫚で ホウキなど 色々な物を 作った)。
- メモ
- チーガー(口がきけない者)が生まれるので屋敷には植えてはいけないといわれた。
チクザキ
菊酒。
- 用例
- チクザキネー サキンカイ チクヌファー ウカビティ ウサギーン(菊酒には 酒に 菊の葉を 浮かべて 供える)。
- メモ
- 旧9月9日は菊酒といって、無病息災を願って、酒に菊の葉を浮かべて仏壇に供える。9月9日に酒を祖先に供える。大工の行事。
チクタルメー
作たる米。長浜に伝わる舞踊。
- メモ
- 豊作に感謝し、五穀豊穣を願い、この舞踊は長浜に伝承されてきた。一説には、種籾同様、東南アジアから伝えられたとも言われている。戦前、作たる米は、ムラアシビでは締めくくりとして必ず踊られた。踊りの所作をみると、左右に飛びはねるさまは収穫を終えた農村の人々の喜びであり、稲をかつぐしぐさで後ずさりする場面からは、土に生きるたくましさがみなぎっている。 豊作を喜び明くる年の豊年も祈願する歌でもあり、長浜ではワーユミ ナティチューシェー アサユ ンムル フラスル、ンム ウテルジヌヤ ケーヌスクニ カジミティ(私の嫁になる者には朝夕芋を掘らせる、芋を売った金は衣装箱の底に隠して)と歌われる。
チグチ
商売に良い場所。
- 用例
- マチヤヤ チグチヌユタサヌ チャー ウチャコー イッパイソーン(店は 良い場所にあるから いつも お客が いっぱいだ)。
チグチ
部落の入り口のこと。
- メモ
- 津口の転化か。
チクチク
すこしずつする様。徐々に。
チグトゥ
夜に聞こえる大きな物音。
チクドゥン
筑登之。
チグニ
くわがた虫の一種。
チクラ
ボラ。
- 用例
- チクラヤ トゥッティン カジャシ ヒティーヌバーンアタン(ボラは 釣っても 臭いがあるので 捨てることもあった)。
- メモ
- 出世魚で成長するにしたがって、チクラ(チュクラ)、ボラ、サクチと呼び名が変わる。
チクン
気根。気力。
- メモ
- 朝のお茶は朝ヂクンといってチクン(気力)が出ると言われた。
チケー
さしつかえ。支障(ししょう)。
- 用例
- チケー ネーン(さしつかえない)。
チケー
使い。
- 用例
- シージャヌ ヤーンカイ チケー ヤラスン(兄の 家に 使いを 遣る)。
チゲー
関節。
チゲー
気概。
- 用例
- チゲー ヌギーン(〔がっかりして〕力がぬける)。
- メモ
- 元は「関節」という意味だが、現在は「気概」や「気力」、「全身の力」というような感じで使用している人が多いようだ。
チゲーダイ
気抜け。
- 用例
- チゲーダイ ソーサ(気力がぬけている)。
- メモ
- 体の力が抜けて全体がだるくなること。
チケーネーン
どうもない。
- 用例
- ワーガ イヌトゥーイソーケー チケーネーンサ(私の 言う通りにしておけば どうってことはないさ)。
チケーミチ
使い道。
- 用例
- チケーミチヌアラー ヤーカイ ムッチ イチュンテー(使い道があるなら 家に 持って 行くさ)。
チケームン
使い者。使い走り。
- 用例
- アレー ヤクンタッタングトゥ チャー チケームンヤサ(彼奴は 役に立たないから いつも 使い走りだよ)。
チケームン
使用人。
チゲーライン
体全体がだるくなる。
チゲーラスン
関節を捻る。
- 用例
- ルゲーティ ヒサ チゲーラスン(転んで 足を 捻る)。
チゴー
都合。
- 用例
- イャームン チゴーンカイ アティーグトゥ イェージシーヨーヤー(お前の 都合に 合わせるから 連絡してね)。
チザシ
灸。
- 用例
- イャームン ヒサー ウッピフックティ チザシウタチクヮー(お前の 足は そんなに膨れて 灸をしてきなさい)。
- メモ
- 類:ヤーチュー(灸)。
チジ
悪いこと。劣ること。
- 用例
- アレー メーディヤカ チジナトーン(彼は 以前より 悪くなっている)。
チジ
頂き。てっぺん。頭上。頭頂。
- 用例
- ヤマヌ チヂマデー トゥスイガー ヌブイサン(山の 頂きまでは 年寄りがは 登れない)。 チジンカイ カミユン(頭上に載せる)。アタマヌ チジグヮー(頭頂部)。
チジーン
遮る。
- 用例
- アブナサヌ トゥクマンカイ イカラングトゥシ キーシ チジーン(危ない 所に 行けないように 木で 遮る)。 否:チジラン(遮らない)希:チジーブサン(遮りたい)過:チジタン(遮った)継:チジテーン(遮ってある)。
- メモ
- 類:キギーン(遮る)。
チシナバー
チシャ菜。レタス類の総称。
- メモ
- 06587のメモを入れる。
チジャースン
継ぎ合わせる。
- 用例
- フクター チジャースン(ボロ布を継ぎ合わせる)。
チジャシ
瀉血〔しゃけつ〕。
チジャシバーイ
瀉血〔しゃけつ〕用の針。
チジャシヤー
瀉血〔しゃけつ〕を施術〔せじゅつ〕する人。
チジュヤー
くせ毛。
- 用例
- チジュヤーグヮーナティ パーマ カキテーヌグトゥルアル(くせ毛で パーマを かけたようだね)。
チジュヤー
芸能の演目、雑踊りのひとつ。
- メモ
- 浜千鳥ともいう。
チジュヤー
千鳥。
チジュル
竹で編んだ籠。
- 用例
- ゥンマンカイウチェール チジュルンカイ ンナ イットーケー(そこにおいてある 竹籠に 貝を 入れておきなさい)。
チジュルグヮー
ソテツで作った玩具。
- 用例
- チジュルグヮー チュクティ アシブシン タノシミヤタンヤー(ソテツで玩具を 作って 遊ぶのも 楽しみだったね)。
- メモ
- ソテツの葉の両側についている小葉を1本ずつ葉と垂直に並べ、小葉に両側の葉を1本ずつ編んでいき、虫かごや小魚取りに使った。
チジュルジョーカー
ザルの名前。
- 用例
- ウヌ チジュルジョーカーヤ フルサヌ アナ アチョーンドー(その チジュルジョーカー・ザルは 古くて 穴が 開いているよ)。
- メモ
- 醤油を造る時に使う竹製のザル。
チジュルローシー
汁用の鍋。
- 用例
- チジュルローシーヌミー イユヌシル ニチェーン(チジュローシー・鍋のいっぱい 魚汁を 煮てある)。
チジュン
継ぐ。
- 用例
- チャクシヤグトゥ ワンガ ヤー チジュン(長男だから 私が 家を 継ぐ)。 否:チガン(継がない)希:チジーブサン(継ぎたい)過:チジャン(継いだ)継:チジョーン(継いでいる)。
チジュン
注ぐ。
- 用例
- アヤカーイヤグトゥ チュイナーカールー サキ チジュン(肖りだから 一人ひとりに 酒を 注ぐ)。 否:チガン(注がない)希:チジーブサン(注ぎたい)過:チジャン(注いだ)継:チジョーン(注いでいる)。
チシリ
煙管。
- 用例
- タンメー チシリ トゥッティ クーワ(おじいさんの 煙管を 取って きなさい)。
- メモ
- 類:キシリ(煙管)。
チジロークェー
キノボリトカゲ。
チスーウヮー
豚の御馳走。
- メモ
- 十五夜アシビをすることが決定すると、ホラ貝を吹き青年を集め、アシビナーでヤチウヮー(焼き豚)をして結団した。その肉を地謡の人達に持って地謡をお願いしに行った。
チタワイン
伝わる。
- 用例
- イークトゥン ヤナクトゥン スグ チタワインドー(良い事も 悪い事も 直ぐに 伝わるよ)。
チタン
着た。
チダン
着ない。
チチ
月。
チチ
着て。
チチアタイン
突き当たる。
- 用例
- ゥンマカラ マットーバ イチーネー ワッター ヤーンカイ チチアタイサ(そこから 真っすぐ 行くと 私の 家に 突き当たるさ)。 継:チチアタトーン(突き当たっている)。
チチーカンティー
聞きづらいこと。聞き取りにくいこと。
- 用例
- イャームン ハナシヤ クィーヌ グナサヌ チチーカンティースン(お前の 話は 声が 小さくて 聞き取りにくい)。
- メモ
- 類:チチグリサン(聞きづらい・聞き取りにくい)。対:チチヤッサン(聞きやすい)。
チチイシ
力石。力自慢を競う石。
- 用例
- ワカサイネー ドゥシンチャー アチマティ チチイシ ムッチェーシ アシブタン(若い頃は 友達が 集まって 力石を 持ち比べして 遊んだものだ)。
- メモ
- 類:マーイサー・サシイシ。 60~70㎏ほどの重さの石といわれるが、現存する上地のものは120kgを超える重さ。かつては多くの字にあり、力比べをした。波平ではチンマーサーとアガリジョーとマチムトゥヌメーの三か所に力比べの石があった。二才達は夕食後そこに集まって力自慢をした。
チチイリーン
聞き入れる。
- 用例
- チチイッテール ハナシ(聞いた話)。
チチウーシ
搗〔つ〕き臼。
- 用例
- ウヌ チチウーシヌ ゥンブサヨー(その 搗き臼の 重いことよ)。
- メモ
- 類:チキウーシ(搗き臼)。玄米を精米する木臼。
チチウサジ
月ウサギ。月に1回出産するウサギ。
チチウシ
搗〔つ〕き臼。
チチウタル
着ていた。
- 用例
- ハジミ チチウタル チン(初めに着ていた着物)。
- メモ
- チチョータルと同義。
チチウットゥ
年下(1か月ぐらいの差)。
チチェンヌウタキグヮー
牧原の拝所の名称。
- メモ
- チチェーンヌウタキのこと。 戦後米軍により敷ならされ跡形もないが、戦前は船送りもしたチチェーングーフと呼ばれる見晴らしのよい丘があり、松林となっていたためチチェーンマーチューとも呼ばれた。拝所はその上方にあり、牧原集落形成以前から首里の婦人らが拝していたとも伝わる。1980年に修復し、現在は祠が建立されている。米軍用地内に位置するが、以前は自由に立入ることができ、拝所での祈願のほか、周辺の広場で字行事を行ったり、黙認耕作地での作業のおり家族で憩ったりした。現在は自由に立入ることができず、祈願もフェンス越しの遙拝となることが多い。それでも牧原の人々の精神的なよりどころとされ、特に九月九日の例祭には村外からも牧原出身者の参加があり、旧集落を懐かしむ。旧盆のエイサーもここで奉納した後に道ジュネーをする。
チチカミーン
頭で突き上げる。
- 用例
- ティンジョーヌ ヒクサヌ マギッチュガー チチカミーン(天井が 低くて 大きな人だったら 頭がつかえる)。
チチカンシーン
押し寄せる・おっかぶせる。
- 用例
- ウッサヌチュデームン ヤガティ チチカンシーンドー(大勢の人 だもの やがて 押し寄せて来るよ)。
チチグイニーグイ
押さえつけるような様子。
- 用例
- チチグイニーグイシ ヌライネー チチュシン チカンナイサ(押さえつけるようにして 叱っては 聞くのも 聞かなくなるさ)。
- メモ
- 類:チチクェーニークェー(押さえつけるような様子)。
チチクェーニークェー
押さえつけるような様子。
- 用例
- チチクェーニークェーシェー ワランチャーヤ チカンデー(押さえつけるようなやり方では子どもたちは聞かないよ)。
- メモ
- 類:チチグイニーグイ(押さえつけるような様子)。
チチグトゥ
聞いてためになる。
- 用例
- タンメーター ハナシーヤ イチ チチン チチグトゥヤサ(お爺さんたちの 話は 何時 聞いても 聞いてためになるさ)。
チチクビ
土壁。
- 用例
- チチクビン ハギティチュールムン チュクイケーリワルナインテー(土壁も 剥がれてきているから 造り替えないといけないね)。
チチグリサン
聞きにくい。聞きかねる。
- 用例
- ヤナ ハナシーヤ チチグリサンヤー(嫌な 話は 聞きにくいね)。
- メモ
- 類:チチーカンティー(聞きづらい・聞き取りにくい)。対:チチヤッサン(聞きやすい)。
チチケーシゲーシ
何度も聞き返す様子。
- 用例
- イミン ワカランラー イクケーヌン チチケーシゲーシシェーワ(意味が 分からないなら 何度でも 聞き返し返ししなさい)。
チチケースン
聞き返す。
- 用例
- カヌン トゥララングトゥ ナーチュケーン チチケースン(感が 取れないから もう一度 聞き返す)。 否:チチケーサン(聞き返さない)希:チチケーシーブサン(聞き返したい)過:チチケーチャン(聞き返した)継:チチケーチョーン(聞き返している)。
チチジ
つつじ。

チチシージャ
年上(1か月ぐらいの差)。
チチジマイ
月末。月終い。
- 用例
- カテーヌ ジンヤ チチジマイニ ケースヌ ヤクシクシェーン(借りた お金は 月末に 返す 約束をしてある)。
- メモ
- 類:チチジメー(月末・月終い)。
チチシミ
慎み。
- 用例
- ワカサーアティン チチシミービチクトー ワカイルスル(若くても 慎むべきことは 分かるはずだよ)。
チチシムン
慎む。
- 用例
- ヌーグトゥン メーナラナラサングトゥニ チチシムン(何事も 前になろうなろうしないで 慎む)。
チチジメー
月末。月終い。
- 用例
- チチジメーナトールムン ウッカン ハラーンネー(月終いになっているから 借金も 払わないと)。
- メモ
- 類:チチジマイ(月末・月終い)。
チチジョージ
聞き上手。
- 用例
- チチジョージェー ハナシーンジョージナイン(聞き上手は 話も上手になる)。
チチチゲー
聞き間違い。
- 用例
- イャーガ チチチゲールソール ナーチュケーノー チチクーワ(お前が 聞き間違えているんだよ もう一回は 聞いて来なさい)。
- メモ
- 類:チチバッペー(聞き間違い)。
チチチュン
突く。つつく。
- 用例
- トゥイガ ンチャ チチチュン(鶏が 土を 突く)。 否:チチカン(突かない)希:チチチーブサン(突きたい)過:チチチャン(突いた)継:チチチョーン(突いている)。
- メモ
- (鳥が)つついて食う。
チヂチュン
続く。
- 用例
- イークトゥビカーン チヂチュン(良いことだけ 続く)。 否:チヂカン(続かない)希:チヂキーブサン(続けたい)過:チヂチャン(続いた)継:チヂチョーン(続いてる)。
チチドゥウン チカンバードゥヤンドーヤー
聞いているの、聞かないふりをするんですよね。
チチトースン
突き倒す。
- 用例
- ゥンマンカイ ンナタッチシーネー チチトースンドー(そこに 何もせずただつっ立っていたら 突き倒すよ)。
- メモ
- 類:チキトースン(突き倒す)。
チチナガスン
聞き流す。
- 用例
- クンドゥヌクトー チチナガスン(今度のことは 聞き流す)。 否:チチナガサン(聞き流さない)希:チチナガシーブサン(聞き流したい)過:チチナガチャン(聞き流した)継:チチナガチョーン(聞き流している)。
チチナガミ
月見。月眺め。
- 用例
- チチヌ チュラサヌ チューヤ フカヲゥティ チチナガミサナ(月が きれいだから 今日は 外で 月見をしよう)。
- メモ
- ジュウゴヤ、ジュウゴヤー。 8月15夜の月眺め。字ではアシビがあるが、家ではムリムチを作った。
チチヌカージ
毎月。
- 用例
- ドゥシンチャー チチヌカージ アチマティ アシバヤー(友達 毎月 集まって 遊ぼうね)。
チチヌガスン
聞き逃す。
- 用例
- ユンタクビカーンシ チュヌ ハナシー チチヌガスン(おしゃべりばかりして 人の 話を 聞き逃す)。 否:チチヌガサン(聞き逃さない)希:チチヌガシーブサン(聞き逃したい)過:チチヌガチャン(聞き逃した)継:チチヌガチョーン(聞き逃している)。
チチヌムン
月のもの。月経。
- 用例
- チチヌムン ハジマティ ウフッチュグヮー ナイサヤー(月の物も 始まって 大人に なるんだね)。
チチヌユー
月の夜。月夜。
- 用例
- チチヌユーナティ アンシ アカガトール(月夜で とても 明るいね)。
チチノースン
聞き直す。
- 用例
- シカトー チカランテーグトゥ ナーチュケーン チチノースン(ちゃんと 聞こえなかったから もう一度 聞き直す)。 否:チチノーサン(聞き直さない)希:チチノーシーブサン(聞き直したい)過:チチノーチャン(聞き直した)継:チチノーチョーン(聞き直してる)。
チチバッペー
聞き間違い。
- 用例
- アネーアランドー ウレー イャー チチバッペールヤル(そうじゃないよ それは お前の 聞き違いだよ)。
チチヒ
月日。
- 用例
- チチヒヌ タッチュシヌ ヘーサヨー ゥンマヌ ハイヌ グトゥルヤル(月日の 経つのが 早い事 馬が 駆け抜ける ようだ)。
チチブサン
聞きたい。
- 用例
- ンカシヌ ハナシー ファーフジカラ チチブサン(昔の 話を 祖父母から 聞きたい)。
チチフリーン
聞き惚れる。
- 用例
- イチ チチン イー ウタナティ チチフリーン(いつ 聞いても 良い 歌で 聞き惚れる)。 過:チチフリタン(聞き惚れた)継:チチフリトーン(聞き惚れている)。
チチムン
包む。
- 用例
- アマトール ムノー ウチュクインカイ チチムン(余った 物は 風呂敷に 包む)。 否:チチマン(包まない)希:チチミーブサン(包みたい)過:チチダン(包んだ)継:チチドーン(包んでいる)。
チヂムン
縮む。
- 用例
- ウヌチノー ウヌママ アライネー チヂムンドー(その着物は そのまま 洗うと 縮むよ)。 否:チヂマン(縮まない)継:チヂドーン(縮んでいる)。
チチムンガーミー
漬物甕〔つけものがめ〕。
チチャーシェー
突き合わせる。
- 用例
- ニンジジャーガ イバサヌ チブル チチャーシェーシ ニンジュン(寝室が 狭くて 頭を 突き合わせて 眠る)。
チチヤーニークヮー
互いに張り合って言い合う様子。
- 用例
- チチヤーニークヮーシ イチマディ オーイルチムガ(互いに張り合い言い合いして 何時まで 喧嘩する気か)。
チチャガイニーセーター
伸び盛りの青年達。
- 用例
- チチャガイニーセーターヤ ヌーヤティンシーヨー(伸び盛りの青年達は どんなことにでも〔挑戦〕しなさいよ)。
チチャガイン
抜きん出る。
- 用例
- ハマティ ベンキョーシーネー チュヤカ チチャガインテー(頑張って 勉強したら 人より 抜きん出るよ)。
チチャサン
近い。
- 用例
- ワッター ヤーカラー ナーヒン チチャサン(私たちの 家からは もっと 近いよ)。
- メモ
- 類:チカサン(近い)・チカハン(近い)。対:トゥーサン(遠い)。
チチヤッサン
聞きやすい。
- 用例
- シンシー ハナシーヤ クィーン マギサヌ イッペー チチヤッサン(先生の 話は 声も 大きくて とても 聞きやすい)。
- メモ
- 対:チチグリサン(聞きにくい)・チチーカンティー(聞きにくい)。
チチャラカッタイ
着の身着のまま。
チチャラムーチー
力餅。
- メモ
- 旧暦の12月7日か8日のムーチーの日に、普通のムーチーより倍くらい大きく、つり下げる時に一番下につけるムーチー。
チチャルウビ
聞き覚え。
- 用例
- イャーン チチャルウビヤ アサニ?(お前も 聞き覚えが あるでしょう?)。
チチャン
着た。
チチャン
投げ網。
- メモ
- 池から鯉を捕るときに使っていた。
チチャン
着た。
チチュー
月。
- 用例
- チチューヌ ナカヲゥティ ウサジガ ムチ チチョーンディ(月の 中で ウサギが 餅を 搗いているんだってよ)。
- メモ
- 類:ウチチュー(月)。
チヂュカガー
古堅の湧泉の名称。
- メモ
- かつては古堅の旧家によって拝まれていたようであるが、現在、場所が特定できない。古堅ガーから西向けの、比謝川沿い、崖下に位置しているとされる。
チチュン
効く。効果がある。
- 用例
- ウヌ クスイヤ ユー チチュン(その 薬は 良く 効くね)。
チチュン
付く。
- 用例
- ユグリミーカラ アッチーネー チヌンカイ ドゥルガ チチュンドー(汚れた所から 歩くと 着物に 泥が つくよ)。 継:チチョーン(付いている)。
チチュン
聞く。
- 用例
- ウヌ ワラベー ウフッチュヌ ハナシー ユー チチュン(その子は 大人の 話を 良く 聞く)。 否:チカン(聞かない)希:チチーブサン(聞きたい)過:チチャン(聞いた)継:チチョーン(聞いている)。
- メモ
- 類:キクン(聞く)。
チチョーデー
親戚兄弟。親戚。きょうだい。
- メモ
- 名称。ひとつの一門チョーデー(兄弟)。次男、三男と分家していくのをワッター(私ら)チチョーデーという。シジ(血筋)がつながっているのはチチョーデーという。母方にはワッター ヲィナグヌカタヌ チチョーデー(私の母方の一門)という。
チチワキ
聞き分け。
- 用例
- ウヤンカイ ゲービカーンシ チチワキンネーン ワラビヤル(親に 反抗ばかりして 聞き分けのない 子だ)。
- メモ
- 類:ギカジ(聞き分け)。
チチワキーン
聞き分ける。
- 用例
- アヌ ワラビヤ ウフッチュガ イーシ ユー チチワキーン(あの 子は 大人が 言うのを 良く 聞き分ける)。
チヂワタイ
役員交替。
- 用例
- チヂワタイ ヤグトゥ ジムスンカイ イキワルナイル(役員交代が あるから 事務所に 行かなくちゃいけない)。
チヂン
太鼓。鼓〔つづみ〕。
- 用例
- チナヒチネー カニン チヂヌン ウッチュタン(綱引きには 鉦や 太鼓も 打った)。
チヂングヮー
小さな風呂敷包み。
- 用例
- チヂングヮーンカイ ヌーヌ イッチョーガヤー(小さな風呂敷包に 何が 入っているのかな)。
チチンクン
咳き込む。
- 用例
- ユルナイネー チャー チチンクン(夜になると いつも 咳き込む)。
チッカイムッカイ
つかえたりしてなかなか先へ進まず、もたもたする様。
- 用例
- チッカイムッカイシ メーネーアガカン(不器用で 前に進まない)。
チッカキ
つまずき。
- 用例
- ウマンカイ ウヒナーヌムン ウッチーネー チッカキスンドー(そこに こんな大きな物を 置くと つまずくよ)。
- メモ
- 類:キッチャキ(つまずく)。
チッカキーン
ぶつかる。
チッカキヒッカキ
あちこちにぶつかっている様子。
- 用例
- ティーチン ウティティチンネーラン トゥーチ チッカキヒッカキッシ アッチュサ(ちっとも 落着きがなく いつも あちらこちらにぶつかって 歩いているさ)。
- メモ
- 類:チッカキムッカキ(あちこちにぶつかっている様子)。
チッカキムッカキ
あちこちにぶつかっている様子。
- 用例
- クヌワラベー チッカキムッカキシ ドゥーヤマスンドー(この子は あっちぶつかりこっちぶつかりして 怪我するよ)。
- メモ
- 類:チッカキヒッカキ(あちこちにぶつかっている様子)。
チッカラコーコー
慌てふためき落ち着かない様子。
- 用例
- チッカラコーコーソーヌフージヤシガ ヌーソーガ?(慌てふためいて落ち着かない様子だが 何をしているの?)。
- メモ
- 類:チッカラコッコイ(慌てふためき落ち着かない様子)。
チッカラコッコイ
慌てふためき落ち着かない様子。
- 用例
- チッカラコッコイッシ アンシイシズンネーンル(慌ててばかりで 落着きがないね)。
- メモ
- 類:チッカラコーコー(慌てふためき落ち着かない様子)。
チックジャー
こづくこと。つつくこと。
チッタン
切った。
チッチ
切って。
チッチ
着て。
チッチチアーサイ
突き合わせ。
チッチャン
切った。
チッチュ
月。
チッパッパー
ツワブキ。
チップガスン
穴をあける。
- 用例
- イービサーニ アカイ チップガスン(指で 障子に 穴をあける)。 否:チップガサン(穴をあけない)希:チップガシーブサン(穴をあけたい)過:チップガチャン(穴をあけた)継:チップガチョーン(穴をあけている)。
チティ
着て。
チテー
伝え。
- 用例
- ウレー ゥンカシカラヌ チテーヤサ(それは 昔からの 伝えだよ)。
チデークニ
在来種の人参。
チデークニー
人参。
チテーバナシ
伝え話。
- 用例
- ウヤカラ チチョール チテーバナシヤ イチマディン ワシララン(親から 聞いた 伝え話は 何時までも 忘れられない)。
チトゥ
つと。土産。苞。
- 用例
- カリ ヌクイヤ チトゥ ムッチ イキヨーヤー(食べて 残った分は 苞にして 持って 行きなさいよ)。 チトゥグヮー ムッチチャンド-(お土産を持って来たよ)。
チトゥミ
勤め。
- 用例
- ヤガティ チトゥミ ウワティ ケーティ チューン(やがて 勤めを 終えて 帰って 来る)。
チナ
綱。
- 用例
- アミフイグマイニ ヤーヲゥティ チナ ノーイン(雨降り籠りには 家で 綱を 綯う)。
チナー
地名(読谷村喜名)。
チナー イリバル
地名(読谷村喜名と喜名の小字西原)。
- メモ
- 2つとも喜名の区域。 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
チナー ウヮービー
喜名上辺。喜名の人の字民性を現す言葉。
- メモ
- 喜名上辺。よそよそしい。
チナー ザチミ
地名(読谷村喜名と座喜味)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
チナー ジンミ
喜名吟味。喜名の人の字民性を現す言葉。
チナーアマカー
踊りの名。喜名天川。
- メモ
- 四つ竹をもってゆっくりとした動作の踊りで、ニーブイアマカーと言われた。
チナータバル
喜名田原(座喜味の小字)。
チナーバル
喜名原(喜名の小字)。
チナーンチュ
喜名の人。
チナーンマイー
喜名馬場。
- メモ
- 喜名番所前の旧道は、番所から南に200メートルほどが馬場であり、明治期までンマハラセー(競馬)が開催されていた。この見事な馬場が後に役場前の大通りへと発展していくことになった。
チナウービ
綱帯。
チナウッチー
綱打ち。
- 用例
- クトゥシン アチャカラ チナウッチー ハジマインドー(今年も 明日から 綱打ちが 始まるよ)。
チナガイン
繋がる。
- 用例
- デンワガ チナガイン(電話が つながる)。 否:チナガラン(繋がらない)希:チナガシーブサン(繋ぎたい)過:チナガタン(繋がった)継:チナガトーン(繋がっている)。
チナジアースン
繋ぎ合わせる。
- 用例
- ヌヌヌ チリハシ チナジアースン(布の 切れ端を 繋ぎ合わせる)。 否:チナジアーサン(繋ぎ合わせない)希:チナジアーシーブサン(繋ぎ合わせたい)過:チナジアーチャン(繋ぎ合わせた)継:チナジアーチョーン(繋ぎ合わせている)。
チナジュン
繋ぐ。
- 用例
- インチャサグトゥ ターチ チナジュン(短いから 2つ 繋ぐ)。 否:チナガン(繋がない)希:チナジーブサン(繋ぎたい)過:チナジャン(繋いだ)継:チナジョーン(繋いでいる)。
チナハックエー
縄跳び。
- 用例
- チナハックエーヤ イクタイニンジュシ トゥンジスーブスタン(縄跳びは 数人で 飛び勝負をした)。
- メモ
- 2人で両側を掴んで回し、その中に他の人が数人入ったり出たりして遊ぶ。何回飛べるか競争して遊んだ。
チナヒキ
綱引き。
- 用例
- クンドゥヌ チナヒキヤ マーヌガ カッチュラーヤー(今年の綱引きはどこが勝つのかな)。 チナチュクヤーンカイ アンサーンカイ チナヒキンチ イリアガリワカリティシッ チナヒチャン(綱を作ってから、そうして綱引きを、東西に分かれて綱を引いた)。
- メモ
- 類:チナヒチ(綱引き)。
チナヒチ
綱引き。
- 用例
- クンドゥヌ チナヒチヤ イッペー ミームンドー(今年の 綱引きは とても 見ごたえがあるよ)。
- メモ
- 類:チナヒキ(綱引き)。
チナヒチミチ
綱引き道。
- メモ
- 綱引きを行った道。
チナヒチモー
綱引き原。
- メモ
- 綱引きに用いる綱をあんだ原っぱのこと。
チナブー
夏の暑い時に子供の頭にできる出来物。
- 用例
- ウッピナーヌ チナブーガ ゥンジトール(大きな 頭の出来物が できているね)。
チニヒーギー
常平生。
- 用例
- チニヒーギーカラ マクトゥソーケー ヌーガアティン チャーンネーンサ(常平生から 誠にしておけば 何があっても どうってことないさ)。
- メモ
- 類:チニヒージー(常平生)。
チニヒージー
常平生。
- 用例
- イチナンドゥチル ウチャコー メンシェーラー ワカランムンヌ チニヒージーカラ ヤーヤ カタジキトーケー(いつ何時 お客さんが いらっしゃるか 分からないから 常平生から 家は 片づけておきなさい)。
- メモ
- 類:チニヒーギー(常平生)。
チヌ
角。つの。
- 用例
- ウシヌ チヌカイ カミラリーネー デージドー(牛の 角に 突かれたら 大変だよ)。 サク ゥンジトーシンカイ 「チヌ ミートーン」ディ インドーヤ(癇癪を起こしている人に「角が生えている」というよね)。
チヌー
昨日。
- 用例
- ゥンマンカイ チヌーカラ フクルガ ウカットーシガ タームンガヤー?(そこに 昨日から 袋が おいてあるが 誰のかな?)。
- メモ
- 類:キヌー(昨日)。
チヌウッティ
昨日おととい。
- 用例
- チヌウッティヌ ハナシ ヤイビーシガ(昨日おとといの話ですが)。
チヌシルー
牛に付けた名称。
- 用例
- チヌヌ シルサヌ ウシカイ チヌシルーディイタン(角が 白い 牛に チヌシルーといった)。
チヌブ
あじろ。竹を細かく編んだ垣根。
- メモ
- ヒンプンや家畜小屋の囲いなどに使った。
チヌブバル
喜野部原(渡具知の小字)。
チネー
家庭。
- 用例
- ワッター ヰナグングヮヤ イー チネーカイ ユミナティゥンジ ヌーヌ シワンネーラン(私の 娘は 良い 家庭に 嫁に行って 何の 心配もない)。チネー ハンジョー(家内繁盛)。
- メモ
- 類:キネー(家庭)。
チネードーリ
親族が共倒れすること。
- 用例
- チュチョーデーガ ウーサイネー トゥイヒレーヌウーサヌ チネードーリスン(親族が 多いと 交際も多く 親族が共倒れする)。
チネーヌカージ
各家ごと。
- 用例
- チネーヌカージ ハガントーナラン(各家ごとに 配らないといけない)。
チネーバカ
家族墓。
チネームッチャー
家庭を上手に切り盛りしていること。
- 用例
- チネームッチャーアラントー ワッターヤーヤ グヮンスヌ マンリ マムテー イチーサンデー(家庭を上手に切り盛りする人じゃないと 私たちの家は 仏壇・家廟に祀られている祖先が 多いから 守っては いけないよ)。
- メモ
- 類:キネームッチャー(家庭を上手に切り盛りしていること)。
チバイ
気張り。がんばり。
- 用例
- イーチバイシェーサ(よく気張ってくれたね)。
チバイン
気張る。がんばる。
- 用例
- イー シクチ シーブサグトゥ ウミチットゥ チバイン(良い 仕事を したいから うんと 頑張る)。 イーチバイシェーサ(頑張ったな)。チバティ クーワ(頑張っておいで)。ユーチバタン(よく頑張った)。
- メモ
- 類:キバイン(気張る・頑張る)。
チバタン
気張った。がんばった。
- 用例
- シクチ マニアースンディチ ユルヒル チバタン(仕事を 間に合わすために 昼夜 頑張った)。
チバナ
シマアザミ。
- 用例
- ウミバタヌ イシヌミーンカイ チバナヤ ユー サチョーン(海岸の 石の所に アザミが 良く 咲いている)。
チビ
ええっ。あら。あれ。
- メモ
- 予想に反した時に発する語。
チビ
尻。
- 用例
- チビンカイ ドゥル タックヮトーン(尻の方に 泥が ついている)。 チビ スグラリンドー(尻を叩かれるぞ〔脅し文句〕)。カーミヌチビ(甕の底)。
チビ
入れ物などの下の方、底。
チビアナ
尻の穴。肛門。
チビー
末っ子。
チビーヨ
ええっ。あれ。ああ、もう。しまった。
- メモ
- 予想に反した時に発する語。
チビゥンブー
動きが鈍いこと。尻重。しりおも。
- 用例
- ヰナグヌ チビゥンブーナイネー ヤーヌシクチン シーサンドー(女が 尻重になると 家事も できないよ)。
- メモ
- 類:チビガッサン(動きが早くよく働くこと)。無精者に対して言うことが多い。
チビカタマヤー
オオバギ。

- 用例
- チビカタマヤー カンシトーチーネー ンリランサ(オオバギを 被せておけば 濡れないさ)。
チビカタマヤー
便秘。
チビガッサン
尻が軽い。労をいとわず、機敏に動くようす。
- 用例
- チャクシヤカ ジナノー チビガッサグトゥ チカイヤッサン(長男より 次男の方が 機敏に良く働くから 使いやすい)。
- メモ
- 類:チビゥンブー(動きが鈍いこと)。機敏によく働く。
チビカナギ
着物の裾をからげること。
チビグスイ
尻餅。
チビクチ
尻と口。
- 用例
- ドゥーガル イチェーシガ、チビクチェー ムスバン(自分で言ったことなのに、つじつまがあわないことをする)。
チビグッスイ
尾てい骨。尻餅。
- 用例
- チビグッスイ アガラスン(尾てい骨をひどくうつ。尻餅をつく)。
チビシカナー
座布団。
- 用例
- ウチャクヌ メンシェーグトゥ チビシカナーン シコートーキ(お客が いらっしゃるから 座布団を 準備しておきなさい)。
チビジシ
豚の尻肉。
- 用例
- チビジシ コーティチャン(豚の尻肉を 買ってきた)。
- メモ
- 豚の尻の部分の肉のことをチビジシという。
チビシリシリ
尻を摺り寄せてくる様子。
- 用例
- チビシリシリ ユティチューシガ フンレールソーガヤー(尻を摺りすり 寄せて来るが 甘えているのかな)。
チビスンチャー
尻を引きずって前に進む様子。
- 用例
- ナーマ アッチェーシーサンシガ チビスンチャーシ メーンカイ イチャギン(まだ 歩けないが 尻を引きずって 前に 進んでいる)。
チビタイ
尻のふっくらとして垂れている部分。尻たぶ。
- 用例
- ゥンマヲゥティ ダイダイシーネ チビタイ キラリーサヤー(そこで ダラダラしていたら 尻たぶを 蹴られるよ)。
- メモ
- 類:チビタンダ(尻たぶ)。
チビタッチュー
尻を尖らせる。
- 用例
- チビタッチューシ ヰーンディスグトゥ ヤガテー シカットゥ ヰーンドー(尻を尖らせて 座ろうとしているから やがて ちゃんと 座れるよ)。
- メモ
- 子の成長過程で、やがてお座りができる前に、尻を尖らせて座ろうとする様子。
チビタンダ
尻のふくらんでいるところ。尻たぶ。
- 用例
- チビタンダンカイ ニーブターガ ゥンジティ ヰーンナラン(尻たぶに おできが 出来て 座れない)。
- メモ
- 類:チビタイ(尻たぶ)。
チビチビー
変なことを言われた時に発する語。
チビチビー
ええっ。ええっ、もう。
チビヌグイ
尻ぬぐい。
- 用例
- アリガ チビヌグイヤ ターガ スガ?(彼の 尻拭いは 誰が するのか?)。
- メモ
- 他人の失敗や不始末の跡始末をすること。
チビヌグヤー
尻ぬぐいをする人。
- 用例
- イチマディ ワラビヌ チビヌグヤー スヌチムガ?(いつまで 子どもの 尻拭いを するつもりか?)。
- メモ
- 人の尻ぬぐいばかりしている人。
チビヌミー
尻の穴。肛門。
- 用例
- アレー チビヌミーマディ クサリトーン(彼は 尻の穴までも 腐れている・人間が腐っている・どうしようもない)。
チビヌミールシ
とても仲の良い友達。
- 用例
- アヌ タイヤ チビヌミールシ ヤンムンヌ ヌーイチン チカンサ(あの 2人は とても仲が良いから 何を言っても 聞かないよ)。
チビフイフイ
サンコウチョウ。
チビフイフイ
尻振り振り。
- 用例
- チビフイフイシ モートーン(尻を振りながら踊っている)。
チビヨイ
もう。
- 用例
- チビヨイ、ビナハナシー ッシ(もうまた、くだらない話をして)。
- メモ
- 事実と違う話を聞いた時などに発する語。
チビョー
気病→神経症。
チビラーサン
素晴らしい。
- 用例
- ワランチャー シバイルヤシガ アンシ チビラーサンヤー(子どもたちの 芝居だが とても 素晴らしいね)。
- メモ
- 類:チビラーハン(素晴らしい)。
チビラーハン
素晴らしい。
- 用例
- トゥナイヌ ミートゥンダヤ ユーハタラチャーナティ チビラーハン(隣の 夫婦は 働き者で 素晴らしい)。
- メモ
- 類:チビラーサン(素晴らしい)。
チブ
つぼ。灸点。
- 用例
- チブ アティティル ヤーチューヤ スンドー(ツボを 当てて 灸は するんだよ)。 ジンカヌ タンメーメーカイ、チブ イリーガ(源河のおじいさんの所に、お灸をすえに)。
- メモ
- ヤーチュー(灸)をすえる場所。
チブ
酒杯。
- 用例
- チブヌミー(杯いっぱい)。
チブ
坪。
- 用例
- イッター ヤシチヤ イクチブビカーン アガ?(お前たちの 屋敷は 何坪ぐらい あるのか?)。
チブ
壷。
チブイ
壺折り。裾を折りからげる。
- 用例
- チブイカナギティ イッサンバーエー スタン(裾をまくり上げて一目散に走っていた)。
チブクル
乳袋。
- メモ
- サンシン(三線)の棹〔さお〕の一部分。
チブグヮー
おちょこ。盃。
- 用例
- チブグヮーンカイ サキ イッティ ムルカイ マーセー(盃に 酒を 入れて 皆に 回しなさい)。
チブグヮー
酒を入れる壺。
- 用例
- チブグヮーンカイヤ サンジャクグヮーンディン イタン(チブグヮーには三勺グヮーとも言っていた)。
チブドゥクル
つぼどころ。灸点。急所。
- 用例
- オーティ チブドゥクルンデー ウッチーネー イチデージテー(喧嘩をして 急所でも 打ったら 大変なことだよ)。
チブトゥン
物がぽっきり折れている状態。
- 用例
- クヌメーヌ ウーカジシ マギキーヌ チブトゥン ヲゥーリティネーン(この前の 大きな台風で 大きな木が ぽっきり 折れてしまった)。
チブヌギヌギタン
大事を難なくこなしたときに使う・ほっとする。
- 用例
- チューヲゥテー シラビムヌン ウワティ チブヌギヌギタン(今日で 調べ物も 終えて ほっとした)。
チブヤ
壺屋。瓦を作った窯場。
チブラー
頭でっかち
チブラー
優れ者
チブラー
頭でっかち。
チブラー
優れ者。
チブル
ユウガオ。

- 用例
- チブルン ゥンブシーネー マーサン(夕顔も 蒸すと 美味しい)。
- メモ
- その実が頭に似た形であることからその名がある。スブイ(冬瓜)と同様、煮物や汁物に調理するのが一般的。
チブル
頭。
- 用例
- チブルヤ カクチョーシガ チベー ゥンジトーン(頭 隠して 尻 隠さず)。 チブル ウガマスン(頭を殴るぞ。脅し文句)。チブル ワラリンドー(頭を殴られるぞ。頭を割られるぞ。脅し文句)。チブル ウスイン(悩み込む、頭を抱える)。チブル サギーン(頭を下げる。謝る)。チブル チリトーン(頭がきれている)。
チブルウスイン
頭を抱えている。
チブルゥンブー
頭がすっきりしない状態・頭が重い。
- 用例
- アミフイチヂチ チブルゥンブーソーン(雨が降り続いて 頭がすっきりしない)。
チブルガー
豚の頭。
- 用例
- ナーファヌ マチヲゥテー チブルガーン ウトーン(那覇の 町では 豚の頭も 売っている)。
- メモ
- 豚を潰した時の頭全体のことをチブルガーという。
チブルチチャー
頭をつき合わせること。
- 用例
- チブルチチャー スヌ アタイ ヤタンデー(頭がぶつかるほどの人込みだったよ)。
- メモ
- 頭と頭がぶつかるほど混雑していること。
チブルチチャーサイ
頭をつき合わせること。
- 用例
- チブルチチャーサイ スル アタイ チャコー イッチョータサ、モーイー ンージーガ イチネー(頭がぶつかりあうくらい客は入っていたよ、踊りを観に行くと)。
- メモ
- 頭と頭がぶつかるほど混雑していること。
チブルチチャーシェー
頭をつき合わせること。
- 用例
- ドゥシンチャー マジョーン ヤガマーヲゥティ チブルチチャーシェーシ ニンジュタン(友達と 一緒に 離れで 雑魚寝した)。
- メモ
- 狭い部屋に数人で頭を突き合わせて雑魚寝すること。
チブルチチャーセー
頭をつき合わせること。
- 用例
- チブルチチャーセー スカ イタッサー(頭がぶつかり合うほどいたなあ)。
- メモ
- 頭と頭がぶつかるほど混雑していること。
チブルチリヤー
頭がきれる人。物の考え方が鋭い人。
チブルヌイレー チビェンジーン
頭を入れると尻が出る。
- 用例
- チブルヌ イレー チビェ ンジールアタイヌ ヤーグヮー(頭を入れると尻が出るような小さな家)。
チブルヤミ
頭痛。
チブルヤミー
頭痛。
チブルヤン
頭痛。
- 用例
- チヌーカラ チブルヤンシル ニントーンレー(昨日から 頭痛がして 休んでいるんだよ)。
チブルワイ
頭を強く打ちつけたりなぐられたりすること。
- メモ
- 頭が割れるような強い打撃をうけること。
チマイン
詰まる。
- 用例
- スイドーガ サビッシ チマイン(水道が 錆びて 詰まる)。 継:チマトーン(詰まっている)。
チマグ
豚足のつま先の部分。蹄〔ひづめ〕。
- 用例
- カサギヤーヤ チマグ カミーネー ハライヤッサンディ(妊婦は 豚足のつま先の部分を 食べると 安産なんだって)。 チマグー ガンジューラシヨー(足首から下を頑丈にしなさいよ。協力して重い物を持ったり、すもうをとる時などにいった)。
- メモ
- 豚など偶蹄目〔ぐうていもく〕の蹄〔ひづめ〕。足首から下にあたる部分。馬にはいわない。馬の蹄はゥンマヌチミー(馬の爪)といった。
チマンクン
着物のしわを整える。
- 用例
- ウヮージヂン ヤグトゥ リッパグヮー チマンクン(余所行きの着物 だから ちゃんと しわを伸ばす)。
チミ
爪。
- 用例
- ヒサヌ チミガ ヌビトーン(足の 爪が 伸びている)。 ヒサヌ チミ タティティ アッキヨーヤー(足の爪をたてて歩きなさいよ。雨降り後など滑って転ばないようにといった)。
- メモ
- 死者の爪を夜に切ることから、爪は夜に切ってはならないと言われた。
チミーン
詰める。
チミカタ
爪跡。
- 用例
- ゥンマガンカイ カチャマッティ チミカタ イッチョーン(孫に ひっかかれて 爪跡が 入っている)。
チミクマサー
馬の蹄鉄〔ていてつ〕をつける職業。またはその人。
チミジュリ
お抱えの遊女。
- 用例
- チミジュリナティ(お抱えのジュリになって)。
- メモ
- ジュリは遊女。三線や歌舞を習得し、客を接待する女性。客が金で1人のジュリを独占することをジュリチミーン。独占されたチミジュリは妾のようなもので、認められると男の家にも出入りし、本妻とも仲良くした。
チミトゥガ
罪科。
- 用例
- チミトゥガンネーン(罪科もない)。
チミマーヤー
爪の周りにできるはれ物。
チム
意味。わけ。~つもり。~よう。~という。
- 用例
- アンナトールチムヤグトゥ(そうなっているわけだから)。シティールチムヤシガ(捨てたつもりだが)。イチョールチムヤシガ(座っているようだが)。フラーナトールチムテー(馬鹿になったということさ)。
- メモ
- ~リヌチム(~という意味)。
チム
肝。
- 用例
- ウヮーヌ チム イッティ シンジムン チュクレーワ(豚の 肝臓を 入れて 煎じ物を 作りなさい)。
- メモ
- 類:キム(肝臓)。 元日の朝はヒヌカンに塩、酒、豚のチム(肝⇒レバー)を薄く切ったものを供えた。来客には最初にそのレバーと塩を少し添えて出した。
チム
心。
- 用例
- アリガ イーシェー チムカラーアランサ(彼が 言うのは 心からではないよ)。チム ヤムッサー(心が痛むなあ)。
チムアシガチ
気が急〔せ〕くこと。あせること。
- 用例
- ワランチャーンカイ シミーネー チムアシガチシ ドゥークル スシェーマシ(子どもたちに させたら 苛立って 自分で やった方が良い)。
- メモ
- 類:クムアシガチ(気が焦る・心から苛立つ)。心から苛立つ。
チムアタイ
自分の心に当たること。
- 用例
- チムアタイ スッサー(心あたりがあるなあ)。
- メモ
- はっとするようなこと。
チムアマジ
落ち着かない様子。
- 用例
- トゥーチ クヮヌ シワシ チムアマジソール(いつも 子どもの 心配で 落ち着かないね)。
チムアンマサン
気分が悪い。
- 用例
- チヌーカラ チブルヤンシ チムアンマサン(昨日から 頭痛がして 気分が悪い)。ワンネー チムアンマサイビーサ(私は気分が悪いです)。
チムイサミ
心やすめ・気休め。
- 用例
- ワンガ シクチ ハマイシン チムイサミルヤンレー(私が 仕事を 頑張るのも 気休めなんだよ)。
チムイリ
好意。親切。心をこめること。
チムイン
当てにする。
- 用例
- イャーガ カシーシーガ チューシ チムインドー(お前が 手伝いに 来ることを 当てにしているよ)。
チムウクスン
気がつく。目覚める。
- 用例
- ウヌ ウタンカイ チムウクチ(その歌詞にハッとして)。
- メモ
- 直訳は「心を起こす」で、何かがきっかけとなり、それまで気づかなかった自分の性質などを自覚することをいう。
チムエー
意味合い。理由。
- 用例
- ヌール イチョーラー チムエーン ワカラン(何を 言っているのか 意味も 分からない)。 ウヌチムエーヤンリ(その意味だって)。ウヌチムエーヤシガ(そのつもりだが)。チャーヌチムエーシ(どういうつもりで)。 ウナイヌ タシキタンリヌ チムエーシ(ウナイが助けたということで)。
- メモ
- 類:キムエー(意味合い・意味)・イミクジ(意味合い・意味)。 ~ヌ チムエーテー(~のつもりさ)。
チムエーネーン
意味がない。おもしろくない。
- 用例
- チューヌ シバイヤ ティーチン チムエーネーンタン(今日の 芝居は ちっとも おもしろくなかった)。
- メモ
- 対:ウムサン(おもしろい)。
チムガカイ
気がかり。
- 用例
- チャー イャークトゥル チムガカイヤルヨー(いつも 貴方のことが 気がかりだよ)。
- メモ
- 類:キムガカイ(気がかり)。
チムカカイン
気がかり。
- 用例
- チムカカティ(気がかりで)。
チムガシー
心の加勢。
チムガタガター
胸がどきどきして震える様。
チムガチ
イライラ怒ること。
- 用例
- アリガ シーヨー ンジーネー チムガチスン(彼奴の やり方を 見ると いらいらする)。
チムカチクジーン
心をかき乱す。
- 用例
- シワグトゥヌ アティ チムカチクジーン(心配事が あって 心をかき乱す)。
チムガナサン
心からかわいい。愛しい。
- 用例
- ドゥーヌ クヮヌグトゥ チムガナサン(自分の 子供のように 心から可愛い)。
- メモ
- 類:キムガナハン(心から可愛い・愛しい)。
チムガナシー
心からかわいいもの。
チムガワイ
心変わり。
チムガワイムン
普通の人とは心がけが違う者。
チムグームン
小心者。内気者。恥ずかしがり。
チムグクル
心。肝心。心を強めていう語。
- 用例
- チムグクル ディキティ イッペー イークヮヤン(気立てが 良くて とても 良い子だよ)。 チムグクロー デーイチドー(心が一番だよ)。
- メモ
- 類:ククル(心)。
チムグチ
胸元。みぞおちのあたり。
- 用例
- チヌーカラ チムグチヌル ヤムンレー(昨日から 胸元が 痛いんだよ)。
- メモ
- 類:キムグチ(胸元・みぞおち)。
チムグチカミラリーン
胸やけがする。
- 用例
- チカグロー ユー チムグチカミラリーン(最近は よく 胸やけがする)。
チムグチカミラリーン
胸焼けがする。
チムグチカミラリヤー
みぞおちの辺りがぎゅっとしぼるように痛むこと。
- メモ
- 軽い胃痙攣〔いけいれん〕か。
チムグナサン
小心。気が小さいこと。心が狭い。
- 用例
- アレー ルクカラ チムグナサヌ ヌーン イララン(彼奴は 余りにも 心が狭いから 何も 言えない)。
- メモ
- 類:キムグーハン(心が小さい・心が狭い)。
チムグマサン
小心。気が小さいこと。心が狭い。
チムグリームン
かわいそうな人。
- 用例
- ドゥーチュイムンナティ チムグリームンヤンヤー(一人ぼっちで とても可愛そうな人だね)。
- メモ
- 類:キムグリームン(可愛そうな人)。
チムグリゲーナー
かわいそうに。気の毒に。
チムグリサン
気の毒である。かわいそうである。
- 用例
- ワンネー ワラビガル チムグリサンデー(私は 子どもが 可哀想なんだよ)。
チムグルサ
気の毒。かわいそう。
- 用例
- チムグルサヌ(申し訳なくて)。
チムグルサン
気の毒である。かわいそうである。
チムグヮーシンジ
豚レバーの煎じ汁。

- 用例
- チムグヮーシンジ ウサガティ ヘーク マシナンソーレー(豚レバーの煎じ汁を 召し上がって 早く 良くなってください)。
- メモ
- 類:キムグヮーシンジ(豚レバーの煎じ汁)。 豚レバーに赤肉や人参等の野菜を入れて味噌仕立てにした煎じ汁を食べる。栄養価が高く、現在でも滋養食として親しまれている。
チムサーサー
心配で落ち着かない様子。
- 用例
- イッタガ ゥンマヲゥティ サワジーネー チムサーサーシ(貴方たちが そこで 騒ぐと 心配で落ち着かない)。
チムサビサン
心から寂しい様子。
- 用例
- ユサンリ ナイネー カワティ チムサビサンヤー(夕方に なると とくに 寂しくなるね)。
- メモ
- 類:キムサビッサン(心寂しい)。
チムサワジ
胸騒ぎ。不安や心配などで心が穏やかでないこと。
- 用例
- チムサワジ スシガ ヌーン アイルスタガヤー(胸騒ぎが するが 何か あったのかな)。
チムジューサン
気が強い。
- 用例
- アレー チムジューサグトゥ マーンカイ ヤラチン シワーネーン(彼奴は 気が強いから どこに 遣っても 心配はない)。
チムジュラサン
心がきれい。優しい。
- 用例
- カーギンチュラサレー チムジュラサンアイ ンナガ ヌジュドーン(美人でもあれば 心も優しくて 皆から 好かれている)。
チムジュリー
心を合わせること。協力。
チムターチャー
どっちつかずの者。優柔不断な者。
チムダクダクー
胸騒ぎする様。
- 用例
- イッタガ ゥンマヲゥティ サワジーネー ユクン チムダクダクーシ(貴方たちが そこで 騒ぐと 余計に 心配で落ち着かない)。
- メモ
- 不安、恐怖などで胸がどきどきするさま。心配で落ち着かない様子。
チムダクミチ
胸騒ぎ。
- メモ
- 不安や恐怖などで胸がどきどきすること。
チムタゲーラスン
心を掻き立てる。
- 用例
- ウヮーバグトゥシ ワラビヌ チムタゲーラチ(余計なことをして 子どもの 心を掻き立てて)。
チムティーチ
心をひとつにすること。
- メモ
- 同じ心、意見を持つこと。
チムドゥーイ
思い通り。
チムトゥンテートゥンタタン
どうしようもなく途方にくれて。
- 用例
- チムトゥンテートゥンタタランムヨー(どうしようもなく途方にくれた様子)。
チムトーン
当てにする。
- 用例
- チャクシカラ ウクラッティチュール ジンル チムトーンレー(長男から 送られてくる お金を 当てにしているんだよ)。
チムドンドン
胸が高鳴りどきどきする様。
- 用例
- テークヌ ウトゥヌ チカリーネー チムドンドンスン(太鼓の 音が 聞こえたら 胸が高鳴る)。
- メモ
- 類:キムドンドン(胸がドキドキする・わくわくする)。
チムニゲー
願い事。
チムヌウミー
気のせい。自分で思い込むこと。
- 用例
- ウレー イャーガ チムヌウミールヤル ヌーンアランサ(それは 貴方の 思い込みで どうってことはないよ)。
チムヌウミー
心に思うこと。気にかかること。
チムヌウムイ
心に思うこと。気にかかること。
- 用例
- チムヌウムイ シ ニンダランサー(気にかかることがあって眠れないな)。
チムヌシヌバラン
気持ちが忍ばれない。心が痛い。
チムヌヌビ
寛大〔かんだい〕で辛抱〔しんぼう〕強いこと。
チムヌヒマ
心のゆとり。
チムヌマーンネーラン
心が何処にあるか落ち着かない様子。
- 用例
- イッタガ ゥンマヲゥティ サワジーネー チムヌマーンネーラン(お前たちが そこで 騒ぐと 心が落ち着かない)。
- メモ
- 類:キムヌマーントゥララン(心が何処にあるか落ち着かない様子)・キムンテーンナラン(心が何処にあるか落ち着かない様子)。
チムハリーン
心が晴れる。
- 用例
- ナーヤガテー チムハリーンテー(もうやがて 心も晴れるさ)。
- メモ
- 類:キムハリーン(心が晴れる)。
チムヒガン
気がすまない・納得できない。
- 用例
- アンソール シーヨーシェー ティーチン チムヒガンサ(そんな やりかたでは ちっとも 気がすまない・納得できない)。
- メモ
- 対:チムヒジュン(満足する・気がすむ)・キムフジョーン(満足する・気がすむ)。
チムヒジュン
満足する・気がすむ。
- 用例
- ドゥーガ マシヤシ コーティ チムヒジュン(自分が 欲しいのを 買って 満足する)。
- メモ
- 類:キムフジョーン(満足する・気がすむ)。対:チムヒガン(気がすまない・納得できない)。
チムフガスン
満足させる。
チムフジュン
満足する。
- 用例
- チムフジュヌウッサ(満足するだけの)。チムォフガサン(満足させない)。
チムフトゥフトゥ
寒さや恐怖などで鼓動が浅く速くなる様。動悸〔どうき〕。
- 用例
- チムフトゥフトゥ ソーン(怖さで鼓動が速くなっている)。
チムフトゥフトゥー
寒さや恐怖などで鼓動が浅く速くなる様。動悸〔どうき〕。
チムフリムン
気違い。心が触れているもの。
チムマユイ
気の迷い。心の迷い。
- 用例
- チムマユイ スシヤカ イカンシェー マシヤサ(気が迷う くらいなら 行かない方が 良いよ)。
- メモ
- 類:キムマユイ(気の迷い・心落ち着かなく迷う事)。
チムミレー
心を見る。心を確かめる。本心を知る。
- 用例
- チムミレーニ(心を見て・心を確かめるために・本心を知るために)。
チムムチ
心の持ち方。
チムヤミ
後悔。心の痛み。
- 用例
- ウヮーバグトゥ イチ チムヤミ ソーン(余計なことを言って後悔している)
- メモ
- チムヤミーともいう。類:クーケー
チムヤムン
後悔する。心を痛める。
- 用例
- ンカシヌクトゥ ウビゥンジャシーネー チムヤムン(昔のことを 思い出したら 後悔する)。 継:チムヤローン(心を痛めている・後悔している)。
チムヤンジュン
心を痛める。心を損なう。
- 用例
- ムンイーヨーンネーン ワラビヌ チムヤンジュンディチンアンナー!(ものの言いようがなくて 子どもの 心を損なうってこともあるか!)。
- メモ
- 類:キムヤンジュン(心を痛める・心を損なう)。
チムヨーサン
気が弱い。
- 用例
- アバーヤ チムヨーサヌ トゥーチ チュヌ シワビカーンシ(姉は 気が弱くて いつも 人の 心配ばかりして)。
チムワサミチ
心が落ち着かないこと。
- 用例
- ユーマングィー ナイネー チムワサミチ(夕暮れになると心が浮き立つ。はやく恋人に会いたいという気持ち)。
- メモ
- 楽しいことのために心が浮き立つこと。
チムワサミチュン
楽しいことのために心が浮き立つ。
チムワサワサー
心が落ち着かない様。
- 用例
- ウッピナーアビーネー チムワサワサーシ(大声を出すと 心配で落ち着かないよ)。
- メモ
- 楽しいことのために心が浮き立つさま。心配で落ち着かない様子。
チムン
積む。
- 用例
- タムノー ヤーヌ クシカイ チムン(薪は 家の 後ろに 積む)。 否:チマン(積まない)希:チミーブサン(積みたい)過:チダン(積んだ)継:チドーン(積んでいる)。
チムンージュン
本心を確かめる。
- 用例
- チムンージュルタミ(本心を確かめるため)。
チメイ
意味。
チャ
茶。
チャー
茶。
チャー
いつも。ずっと。
- 用例
- チャー ニッカナーマディ ウキトーン(いつも 遅くまで 起きている)。 チャー ヰナグヌ ウヤトゥ マジョーン(いつも母親と一緒)。チャーヰー(居続けること)。
- メモ
- 類:トゥーチ(いつも)・ヒジュー(いつも)・ヒッチー(いつも)。 チャー~で、いつも~し通し。~し続け。~しっぱなし。
チャー
どう。
- 用例
- チャーン ナラン(どうにもならない)。
チャー
どうして。
チャーアテーシムガ
どうしたらよいだろうか。
チャーイン
切る。
- 用例
- ソーキブニ チャーイン(豚のあばら骨を 切る)。
- メモ
- 主に料理など。
チャーウキ
茶請け。
チャーカシ
茶殻。
- 用例
- チャーカシヤ アタインカイ ヒティレー(茶殻は 畑に 捨てなさい)。
チャーガナ
どうにか。
- 用例
- チャーガナシ(なんとかして)。
チャーガラ
どうにか。
- 用例
- チャーガラシ トゥラシェー(どうにか してくれ)。
チャーキ
すぐ。じき。
- 用例
- アレー チャーキ ヲゥマカラ ゥンジティ ゥンジョールムン(彼は 直ぐに そこから 出て 行っているよ)。 ヌディ チャーケー トゥルバトーンドー、ハブ(〔獲物を〕飲み込んですぐはぼんやりしているよ、ハブ)。
チャーギ
イヌマキ。
- 用例
- ワッター ヤシチンカイヤ チャーギヌ ダテーン ヰーラットータン(私たちの 屋敷には イヌマキが 沢山 植えてあった)。 チャーギヌ ミー マーサシガヤ(イヌマキの実はおいしいんだがな)。
チャーギムシ
チャーギ(イヌマキ)につく毛虫。キオビエダ虫。
- 用例
- チャーギンカイ タックヮトーグトゥ チャーギムシディ イータサ(チャーギ・イヌマキに くっついていることから チャーギムシと いっていたさ)。
チャーサワン
どうしようと。
- 用例
- チャーサワン イャームン カッティヤサ(どうしようと お前の 勝手さ)。
チャーシ
どうして。
- 用例
- チャーシ アンナトールバーガ?(どうして こんなふうになったのか?)。チャーシカキティン(どのように架けても)。
チャーシチ
どうして。
- 用例
- チャーシチ アンナタガ(どのようなことをして、そうなったのか)。
チャーシン
どうしても。
- 用例
- チャーシン ウッサー チューヲゥティ カタジキリワルヤル(どうしても それだけは 今日中で 片づけないといけない)。
チャーシンカーシン
どっちにしろ。
- 用例
- チャーシンカーシン ウヌクトー サントーナランサ(どっちにしろ そのことは しなくちゃいけないさ)。
- メモ
- どうしてもこうしても。どんなことをしても。
チャーシンクィーシン
でたらめ。どうでもいいようなやりかた。
- 用例
- チャーシンクィーシン シーネー アトー ターン ワカランナインテー(どうでもいいようなやり方をすると 後は 誰も 分からなくなるよ)。
チャースガ
どうする。どうしよう。
- 用例
- アチャヌ マカネーヤ チャースガ?(明日の 賄いは どうする?)。チャースガヤー(どうしようか)。
チャースガカースガ
どうしようどうしよう。
- 用例
- チャースガカースガ スシヤカ マジェー シンダナ(どうしようか 悩むよりは まずは やってみよう)。
- メモ
- どうしようか悩む様子。
チャースガヤー
どうしようかな。
- 用例
- イチュナサシガ アチャヌ スリーヤ チャースガヤー?(忙しいが 明日の 集まりは どうしようかな?)。
チャースン
消す。
- 用例
- ワンガ フィー チャースン(私が 火を 消す)。 否:チャーサン(消さない)希:チャーシーブサン(消したい)過:チャーチャン(消した)継:チャーチョーン(消している)。
- メモ
- 対:メースン(燃やす)。
チャーチャー
父。お父さん。
- 用例
- チャーチャーカラ アサバノー ウサギレー(お父さんから 昼ご飯を 差し上げなさい)。
- メモ
- 類:スー(お父さん)。
チャーチャー
平民のおじいさん。
- メモ
- 呼称にもなる。
チャーッティシムガヤー
どうしたら良いかなあ。
チャーテー
どうすれば。
- 用例
- チャーテーシムガ(どうすればいいのか)。
- メモ
- チャーサレーともいう。
チャーナービ
やかん。

- メモ
- 茶鍋→やかん。5合炊きの鉄鍋で注ぎ口が付き、木製の蓋だった。中に茶碗の欠片を入れて沸騰するのが分かるように使った。
チャーナトーガ
どうなっているのか。
- 用例
- イャーカイ タヌレータヌ シクチェー チャーナトーガ?(お前に 頼んであった 仕事は どうなっているの?)。
チャーナラワン
どうなろうと。
- 用例
- チャーナラワン マジェー ゥンジンダナ(どうなろうと まずは 行ってみよう)。
チャーヌシン
茶柱。
- 用例
- アィッ! チャーヌシンヌ タッチョーサヤー(あっ! 茶柱が 立っているね)。
チャーヒーヒートゥー
何の音さたもない。連絡もない。
- 用例
- チュカラ ジノー カトーティ チャーヒーヒートゥーナー(人から 金は 借りて 何の連絡もしないのか)。
チャーヒチ
どうして。
チャービヨイ
驚きの感嘆詞
チャービラサイ
ごめんください。
- 用例
- チャービラサイ ターガラ メンシェーガヤー?(ごめんください 誰か いらっしゃいますか?)。
チャーミジ
お茶用のおいしい水。
チャームヌー
用事が続いている様。
- 用例
- チャームヌーナティ サチナラヒー(用事が続いているから 先に失礼しようね)。
チャームン
いつも同じ物。
- 用例
- チャームンナティ ティーチン ウムサーネーン(同じ物ばかりで ちっとも おもしろくない)。
- メモ
- 食べ物、芝居など、広い意味で使われる。食べ物だといつも同じ物だけ出された時、芝居も何度も同じもので見飽きた時などに使う。
チャーヨーカー
夜更かしがずっと続いている様子。
- 用例
- イチュナサヌ チャーヨーカーシン マニアーシーサン(忙しくて ずっと夜更かししても 間に合わしきれない)。
チャーラナイ
音を立てて炒め物をしている様子。
- 用例
- ナービ チャーラナイシミトーティ ヌー ニチョーガヤー(鍋で 音を立てて何を 炊いているんだろう)。
チャール
どんな。どういう。
- 用例
- チャール チムエーシ イャーヤ アマンカイ ゥンジャガ?(どういう つもりで お前は あそこに 行ったの?)。チャールナリユチ(どんな成り行き)。
チャーン
鶏〔ニワトリ〕の一種。チャボ。
- 用例
- ウンジョー チャーングヮーヤ イクチ カラトーミシェーガ?(あなたは チャボを 何羽 飼っていらっしゃるのですか?)。
- メモ
- 鳴き声を競わせた。
チャーン
来た。
チャーンナラン
どうしようもない。
- 用例
- アリトー イェーソーヌ アタラン チャーンナラン(彼奴とは 相性が 合わないから どうしようもない)。
チャーンネービランサ
どうってことないよ。
チャーンネーン
どうもない。何でもない。
- 用例
- ウッピグヮーヤ チャーンネーンサ(そのくらいは 何でもないさ)。
チャク
客。
- 用例
- ウチャクヌ メンソーチョーグトゥ チャー ワカシェー(お客が いらっしゃっているから お茶を 沸かしなさい)。
チャクシ
長男。
- 用例
- ワッター チャクシヤ ジナヌーヤカ フロー グナサン(私の 長男は 次男より 背は 低い)。
チャクシゥンマガ
長男孫。
- 用例
- ワッター チャクシゥンマガヤ ジコー ウーマクヤン(私の 長男孫は とても 腕白だ)。
チャクシボージャー
長男坊主。跡取り息子。
- 用例
- チャクシボージャー ゥンマリティ マギ スージスンドー(跡取りの息子が 生まれて 盛大に お祝いするよ)。
チャクシヰナグングヮ
長女。
チャクバサ
客馬車。
チャクバサ ムッチャー
乗合馬車の運搬業。
チャジシリ
茶筒。
- 用例
- チャジシリンカイヤ チャーヤ ヌクトーネーニ?(茶筒に お茶は 残ってないねぇ?)。
- メモ
- お茶を入れる密封した容器で、木製や鉄製が多い。
チャタン ユンタンジャ
地名(北谷と読谷山)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
チャタンカイクンマキバル
北谷開墾牧原。
チャックヤー
落着きのない人。
- 用例
- チャックヤー ワラビヤ ジャマナティ アマンカイ イケー(落着きのない 子は 邪魔だから あそこに 行きなさい)。
チャッサ
いくら。どんなに。どのくらい。
- 用例
- チャッサヤティン(いくらでも)。チャッサハタラチン(どんなに働いても)。チャッサガ チカタラ(どれくらい使ったか)。チャッサガ シワサンディウムトーガ(どんなに心配したかと思うか)。
チャッサガ
いくら。どんなに。どのくらい。
チャッサヌーヤラワン
いくらなんでも。
- 用例
- チャッサヌーヤラワン ワンニンカイ チカサンディチンアンナー(いくらなんでも 私に 聞かさないってこともあるか)。
チャッサン
沢山。たくさん。
- 用例
- チャッサンヌ クヮッチー(沢山の御馳走)。チャッサン イユ トゥティ(たくさん魚を取って)。チャッサン ムッチチン チカイルウッサル チカイル(たくさん 持って来ても 使う分だけを 使うんだよ)。
チャッチ
嫡子。
- 用例
- ヒージーヤ チャクシディル イール チャッシレー イランドー(平生は 長男と 言うんであって 嫡子とは 言わないよ)。
チャッチウシクミ
嫡子押し込め。
- 用例
- チャッチウシクミシーネー アトー ユーヤイカンドー(チャッチウシクミ・長男を跡継ぎにしないと 後は 続かないよ・良くないよ)。
- メモ
- 長男以外の者が親祖先の位牌を祀ること。本来は嫡子が継ぐべきものを、他の人が継いでいること。長男が亡くなって次男が相続することをいう。
チャッチハイフキ
抜け駆け。
- メモ
- ヌギバイ(抜け駆け)と同義。
チャッチャー
おじさん。
チャッチャー
お父さん。
- 用例
- チャッチャーヤ ハルンカイ ンジョーン(お父さんは畑へ行っている)。シシヤーヌ チャッチャー(肉屋のお父さん)。
- メモ
- チャーチャーと同義。名称としても使われ、用例に示すシシヤーヌ チャッチャーは肉屋の小父さんの意味でもある。
チャッピ
どのぐらい。どれほど。どれだけ。いくらも。少しも。
- 用例
- アレー チャッピノー ナラン。ウッピシカ ナラン(あれはどれほどもならない。それだけしかならない)。チャッピンヌナー(大きな網)。チャッピンチカン(少しもつかない)。
チャナギ
どのくらいの長さ。
- 用例
- チャナギアレー タレーイガ?(どのくらいの長さなら 足りるか?)。チャナギン(長く)。イーチュー チャナゲーン(糸を長く)。
チャヌアタイ
どのくらい。
- 用例
- アトゥ チャヌアタイ カカイギサーガ?(あと どのくらい かかりそうねぇ?)。チャヌアタイヌ シンカガヲゥレー ナイギサーヤガ?(どのくらいの 人数がいれば できそうか?)。
チャヌフージー
どんな様子。
- 用例
- チャヌフージーヤガヤー(どんな様子だろうか)。
チャヒナー
大きな。
- 用例
- チャヒナーヌマヤー(大きな猫)。
チャヒン
とても大きい。
- 用例
- チャヒンナマヤー(大きな猫)。
チャフィナー
とっても大きな。
- 用例
- チャフィナーヌ フクル(とっても大きな袋)。
チャフィン
とても大きい。
- 用例
- チャフィンヌ アカマタ(とても大きなアカマタ)。
チャブン
茶盆。お盆。
- 用例
- ウチャクヌ メンシェーシガ チャブンヤ ネーンルアンナー?(お客が いらっしゃるが 茶盆・お盆は ないのか?)。
- メモ
- 木製の脚が付いた盆で周囲はチンダガニで縛られていた。六角形で脚が付いていた。
チャブングヮーギー
オキナワツゲ。
- 用例
- チャブングヮーギーヤ ナーンカイ ユー イーラットーン(オキナワツゲは 庭に 良く 植えられている)。
チャベー
ええっ。
チャベチャベー
ええっ。
チャヨテ
ハヤトウリ。
- 用例
- チャヨテヤ ミーヤッサタシガ ナマー アンチュカ ンチェーゥンランヤー(ハヤトウリは育てやすかったが、今ではあまり見ないね)。
- メモ
- 類:マントーヲゥイ。
チャラナイ
美しく飾り立て装う様。華やかに装う様。
- 用例
- スガイ ナー チャラナイテー(装いはもう華やかにさ)。
チャワキ
茶請け。
- 用例
- チャーヌ チャワキヤ ヌーガラ ネーンナー(お茶の 茶請けは 何か ないのか)。
チャワン
一杯。茶碗に盛ったご飯などの数え方。
- 用例
- チュチャワン(1杯)、タチャワン(2杯)、ミチャワン(3杯)。
チャワンバーキ
茶碗籠。

- 用例
- チャワンバーキンカイ ウスバチェーシカラ トゥティ クーワ(茶碗籠に 伏せておいたものから 取って 来なさい)。
- メモ
- カゴの名前のひとつで、洗ったお茶碗を入れる竹製の丸いカゴ。
チャン
来た。
チャングトゥー
どのようなもの。
- 用例
- チャングトゥー ヤガ(どのようなものか)。
チャンクルー
子どもの遊びのひとつ。
- 用例
- ワランチャーヤ アマヲゥティ チャンクルーシ アシドーン(子どもたちは あそこで チャンクルーをして 遊んでいる)。
- メモ
- 掌に互いに出し合ったお金をのせ、それを落してうら返った分を取る。残った分は次の人に回していく。子どもたちはミーヌチャージン(お年玉)でチャンクルーをして遊んだ。
チャンチャングヮーギー
丈の短い綿入れ。
チャントゥ
ちゃんと。
- 用例
- イリシワケー チャントゥ チチクーワ(その理由は ちゃんと 聞いてきなさい)。
チャンナギーン
投げ捨てる。
- 用例
- チカーランヌーヤ アマンカイ チャンナギーン(使えないのは あそこに 投げ捨てる)。
チャンナゲー
長い時間。
- 用例
- チャンナゲーン(長い時間も)。
チャンプルー
ごちゃ混ぜにする。

- 用例
- ヤシェー ムル チリンチ チャンプルーシェー(野菜を 全部 ぶち込んで チャンプルーにしなさい)。
チャンミーグヮー
人名。空手の達人、喜屋武朝徳。
- メモ
- 喜屋武朝徳〔きゃん ちょうとく〕〈生1870 ~没1945〉は、傑出した空手道の名人であり、目が小さかったことから、チャン(喜屋武)ミー(目)グヮー(小さい)とも呼ばれ、今もなお拳聖と称えられ篤く崇敬されている。体つきはやせて小柄であったが、飛鳥のような早技で知られ、掛け試し(実戦)無敗など多くの武勇伝で、その名を轟かせた。 朝徳は明治3年首里の士族の名家に生まれた。父・朝扶は琉球王国が沖縄県となる激動期に王府役人として要職を務め、威風堂々たる貫禄を備えた武芸に秀でた人物として伝わる。その父に幼少期から武芸のてほどきを受け、少年時代に父とともに上京し二松学舎で漢学を学び、文武両道を実践した。 朝徳は東京より帰郷すると、空手道の名だたる先人たちに師事し、修練を重ねた。明治期末頃から比謝矼に居を構え、馬車で荷物を運ぶ仕事(バシャムッチャー)に従事し、1922(大正11)年には比謝矼区長も務めた。また近隣の青少年、学生、警察署員などに空手道を伝授し、その普及にも努めた。
チャンリッパ
しっかりと。
- 用例
- チャンリッパ フルウヮーシヨー(ちゃんと育てなさいよ)。
チュ
人。
- 用例
- アレー イチュナシンチュ ヤグトゥ ヒージーヤ イチャーラン(彼は 忙しい人 だから 平生は 会えない)。
チュイアガキ
一人足掻き。
- 用例
- イチマディン チュイアガキ スシヤカ ヘーク ユミ トゥメーレー(いつまでも 一人足掻き するより 早く 嫁を 探しなさい)。
- メモ
- 類:チュイアガチ(一人足掻き)。
チュイアガチ
一人足掻き。
- 用例
- チュイアガチヤ サンヨークー イヒナーヤ チュン タユイルスル(一人足掻き しないで 少しは 人も 頼りになさい)。
- メモ
- 類:チュイアガキ(一人で足掻いている・頑張っていること)。
チュイウーシウーシ
お互いに押しつけ合うこと。
- 用例
- チュイウーシウーシ シーネー アトー ターン サーヤ ヲゥランナイサ(お互いに押しつけ合って いると しまいには 誰も やる人は いなくなるよ)。
チュイウジニーウジニー
お互いで補い助け合うこと。
- 用例
- タラーンブノー チュイウジニーウジニースンテー(足りない分は お互いで補なって助け合うさ)。
- メモ
- 類:チュイタレーイダレーイ(お互いで補い助け合うこと)。
チュイカミガミ
一人ずつ食べる様子。
- 用例
- マジョーン カマレーサン チュイカミガミスグトゥ イチマディタッチン カタジキーンナラン(一緒に 食べずに 一人ずつ食べるから 何時までたっても 片付けられない)。
チュイソーサ
とても喜んでいる様子。
- 用例
- ウヌ ワラビヨ チュイソーサシ トゥンジャーヒンジャーシ(その 子どもよ 余りにも喜んで 飛び跳ねてばかりいる)。
チュイタレーイダレーイ
お互いで補い助け合うこと。
- 用例
- フスクンレーシーネー チュイタレーイダレーイ シーガーチー スンテー(不足でもしたら お互いで補いながら するさ)。
- メモ
- 類:チュイウジニーウジニー(お互いで補い助け合うこと)。
チュイチャクシ
一人息子⇒大事な長男。
チュイチュナサ
とても忙しい様。多忙。
- 用例
- チカグロー チュイチュナサヌ ティーチン マルヌル ネーンレー(近頃は 余りにも忙しくて ちっとも 暇が ないんだよ)。
チュイナーカールー
一人ずつ。
- 用例
- チュイナーカールー トゥーティ イケー(一人ずつ 通って 行きなさい)。
チュイヒンギヒンギ
一人ずつ逃げていく、抜けていくこと。
- 用例
- チュイヒンギヒンギシ ターン ヲゥランナトーン(一人ずつ逃げていって 誰も いなくなっている)。
チュイムン
独身者。独り者。
チュイングヮ
一人っ子。
- 用例
- チュイングヮナティ ジコー フンデースダチソーン(一人っ子で とても 甘やかされて育っている)。
チュインヌクサン
一人も残さない→一人残らず。
チュー
酒をついで飲む器。
チュー
今日。
- 用例
- チューカラ ヲゥージトーシー ハジマインドー(今日から サトウキビの収穫が 始まるよ)。
チューイン
子どもが発育する。育つ。
チューカー
急須。

- 用例
- ミジ フーサヌ チューカー ネーレー(水が 欲しいから 急須を よこしなさい)。
チューカン
いつの間にか。急に。
- 用例
- チューカンナカイ ヨーテーヌ ワッシクナティ(急に 容態が 悪くなった)。
- メモ
- 類:チューチャン(いつの間にか・急に)。
チュークェーブーナ
フグ。
- 用例
- チュークェーブーナヤ ナーマ カレーンラン(フグは まだ 食べたことがない)。
チューサン
強い。
- 用例
- クンドー イリヌシンカガル チューサンテー(今年は 西組が 強いんじゃないかな)。 アレー シマトゥッテー チューサンロー(彼は角力が強いよ)。ウヌ サケー チューサン(この酒は度数が高い)。ジンブン チューサン(頭が良い)。
- メモ
- 類:チューハン(強い)。対:ヨーサン(弱い)・ヨーハン(弱い)。
チュージ
手水(ちょうず)。
- 用例
- アミチュージ サクトゥ(手足を洗って)。
チュータガティ
極端に人と違う。
- 用例
- アレー ルク チュータガティ ユンタクヌ ウフサン(あれはあまりに人と違っておしゃべりが多い)。
チューチ
血圧疾患。(高血圧疾患などで)体がマヒしている病。
チューヂャワン
ご飯用の小さなお椀。
- 用例
- クチニーサヌ チューヂャワンカイ イリレー(食欲がないから 小さなお碗に 入れなさい)。
チューチャン
たちまち。急に。
- 用例
- チューチャンナカイ ウーアミヌ フイタルヤー(急に 大雨が 降ったね)。 チューチャン ウランナティ(あっという間にいなくなって)。
- メモ
- 類:チューカン(いつの間にか・急に)。
チューチュー
陰茎〔いんけい〕。ちんちん。小児語。
チューチューバンクー
鞴〔ふいご〕。
- メモ
- 鞴を操作する時の音がチューチューバンクーと聞こえたことから、座喜味の子どもたちは鞴のことをそう呼んだ。
チューバー
強い人。強者。気が強い者。
- 用例
- ワッター トゥジェー チューバードー(私の 妻は 強い人だよ)。ガクモンヌ チューバー(学問に優れている者)。
- メモ
- 対:ヨーバー(弱い人)。
チューバーキ ンム
一笊の芋。
チューバーネービー
強がっている人。
- 用例
- チューバーネービースシカイ ソーチョー ヲゥラン(強がっている人に まともなのは いない)。
チューバームヌイー
強がりを言う人。
- 用例
- ヤコータッタンムンヌ チューバームヌイーシ(役にも立たないくせに 強がりを言って)。
チューハン
強い。
- 用例
- イッター ウシヤカ ジョーイ ワッター ウシェー チューハン(お前の 牛より ずっと 俺の 牛が 強い)。
- メモ
- 類:チューサン(強い)。対:ヨーハン(弱い)。
チュービ
縁起の悪い日。
- メモ
- 1月16日はチュービ(悪い日)だから、必ずその日一日限りでジュルクニチャーの行事を行なわなければならない。
チュービョーキ
重い病気。
- 用例
- チュービョーキカカティ(重い病気になって)。
チューマギサン
あまりにも大きい。
- 用例
- ウヌ チノー チューマギサヌ チララン(その 着物は あまりにも大きくて 着れない)。
チューミーン
清める。
- 用例
- ティーヒサ チューク チューミーン(手足を きれいに 清める)。
チューロースー
青年団の中堅。中老衆。
- メモ
- 30歳前後から40歳前後のチューロースー或いはニーセージュー(二才衆)と呼ばれる者の中から、芸達者な数人をアシビガシラにした。アシビガシラは配役や踊りの指導はもちろん、ムラシビに関することの面倒をみた。
チューワジャ
大仕事。
- 用例
- ウヌ ワジャー チューワジャナティ ドゥーチュイシェー トゥジュミーサン(その 仕事は あまりにも大仕事で 自分一人では 成し遂げられない)。
チューン
来る。
- 用例
- ヤガテー ナーファカラ ケーティ チューン(やがて 那覇から 帰って 来る)。 否:クーラン(来ない)希:チーブサン(来たい)過:チャン(来た)継:チョーン(来ている)。
- メモ
- 対:イチュン(行く)・ハイン(行く)。
チュカーヒジミーン
一皮隔てる。少し距離を置く。
- 用例
- チュヌヒレーヤ チュカーヒジミーン(人間付き合いは 少し距離を置く)。
チュカキ
ひとかけ。ひとかけら。
- 用例
- ウヌ クルザーター チュカケー カリンダ(その 黒糖を ひとかけ 食べてみよう)。 チュカキ タカキ ミカキ(ひとかけ、ふたかけ、みかけ)。 ムルシ チュカキナー ワキタン(皆で一かけずつ分けた)。チュカキタカキナー(1かけ2かけずつ)。
チュカサビ
一重ね。
チュカジャイ
打ち紙一組・一飾り。
- 用例
- イチニンチネー ウチカビチュカジャイ シキーン(1年忌には 打ち紙を1組 供える)。 ウチカビ チュカジャイディーネー サンメーヤサ(打ち紙1組といったら 3枚だよ)。
チュカター
一方。片一方。
チュカタギー
いつも同じ着物を着た人。
- 用例
- チヌン ネーンルアラー チャー チュカタギーソーサ(着物も ないのか いつも 同じ着物を着ているさ)。
チュカタミ
一担ぎ。
チュカラ
一頭。
- 用例
- ウヮーヌチブル チュカラー ムッチ イカナ(豚の頭を ひとつ 持って 行こう)。
チュクイ~
つくり~。
- 用例
- チュクイバナシ(作り話)。チュクイケーイン(作り替える)。
チュクイムジクイ
農作物。
- メモ
- 作る+農業。
チュクイムジュクイ
農作物。
- 用例
- チュクイムジュクイン ディキラチ ユガフーヤサ(農作物も 豊作で 世果報だよ)。
チュクイムヂュクイ
農作物。
チュクイムン
作り物。作物。
- 用例
- チュクイムン アラチ(作物を荒らし)。
- メモ
- チュクイのみでも作物を表すことがある。
チュクサ
一緒。ひとそろい。一組。
- メモ
- 供え物や道具などの一式。チュクサイは、ひとつのくさりの意味か。
チュクトゥバ
一言。
- 用例
- ヤナワラバーヤ チュクトゥバ イーネー タクトゥバン ケーチチューサ(嫌な子だね 一言 いえば 二言 返してくるさ)。
チュクラ
ボラ。
- メモ
- 出世魚で成長するにしたがって、チクラ(チュクラ)、ボラ、サクチと呼び名が変わる。
チュクラグヮークヮーシー
ボラ釣り。
チュクリーン
野菜を洗う前に汚れや、枯れた部分を取り除くこと。
- 用例
- ドゥル タックヮートーグトゥ ヤシェー チュクリーン(泥が ついているから 野菜の 泥を取り除く)。
- メモ
- 現在のようにスーパーなどで売っているきれいな野菜ではなく、農家での取れたては泥や枯れ葉もついたままなので、洗う前の作業をする。その作業をすることをチュクリーンという。また、ニガウリやパパイヤの種を取ったり、皮をむくことにもチュクリーンという。
チュクン
一組。
- 用例
- ジューバク チュクンディーネー(重箱一組といったら)。
- メモ
- 沖縄の重箱料理は何かと行事や法事には欠かせないものである。重箱のひとつには餅を詰め、もうひとつには天ぷら、揚げ豆腐、カマボコや肉やゴボウ、昆布等の煮物を詰める。その重箱の餅2つとおかず2つのことをチュクン(1組)という。また、餅、おかず1つずつのことは、ハンクンという。
チュケートゥナイ
隣近所。
- 用例
- チュケートゥナイヌ ヒレーヤ チャー ユーシーヨーヤー(隣近所の 付き合いは いつも 良くしなさいよ)。
- メモ
- 類:チュケートゥネー(隣近所)。
チュケートゥネー
隣近所。
- 用例
- ヤータッチゥンジン チュケートゥネートー ユーヒラリヨーヤー(分家していっても 隣近所とは よく付き合いなさいよ)。
- メモ
- 類:チュケートゥナイ(隣近所)。
チュケーン
一回。一度。
- 用例
- ウッサヤレー チュケーンニ ハクバリーサ(それだけだったら 一度に 運べるよ)。
- メモ
- 類:チュバチ(一度)。 ~ケーンは回数をあらわす接尾辞。
チュケン
一回。一度。
チュシカマ
午後の間。
- 用例
- チュシカマヌ エーカニ シージャヌ ヤーマディ ゥンジチューン(午後の間に 兄さんの 家まで 行ってくる)。
チュシジ
一粒。
- 用例
- チュシジン ヌクサン(一粒も残さない)。
チュジラ
人の顔。
- 用例
- ハジカサミールヤラー ティーチン チュジラ ンジュンディンサン(恥ずかしがり屋なのか ちっとも 人の顔を 見ようともしない)。
チュダキ
ひと抱え。
- 用例
- タムノー チュダキアレーシムサ(薪は ひと抱えあればいい)。
チュタチ
一滴。
- 用例
- チュタチナール タイグトゥ イッチン ミッタンサ(一滴ずつ 垂れるから いつまでたっても 満たないよ)。
- メモ
- チュタイともいう。
チュタバイ
一束。
- 用例
- ムルシ チュタバイナー ワキラヤー(皆で 一束ずつ 分けようね)。
チュタマガイ
人魂。
- 用例
- チュタマガイガ アガイタンディシガ ヌーガラ クトゥヌルアガヤー(火の玉が 上がったというが 何か 不吉な事でもあるのかな)。
- メモ
- 人の不幸、死の前兆として見える火の玉。
チュタマシ
一人分。
- 用例
- ワランチャーン チュタマシナー アタラシェー(子どもたちも 一人分ずつ あげなさい)。
- メモ
- 物を分ける時に1人分のことをチュタマシという。
チュチカン
一掴み。
- 用例
- チュチカンヤティンシムグトゥ ウヌ イニ ワキティトゥラサンナー?(一掴みでいいから その 稲を 分けてくれないか?)。
チュチャワン
一杯。
- 用例
- チャー チュチャワンヤティン ヌリ イケー(お茶 一杯でも 飲んで 行きなさい)。
チュチャワンジャー
一杯のお茶。
- 用例
- チュチャワンジャー ヌムシ アランドー(お茶は一杯だけ飲むものではないよ。お茶は一杯だけといわず、三杯は飲みなさいといわれた)。
チュチュジ
つつじ。

チュチュメー
月。
チュチョーデー
兄弟近親者。
- 用例
- チュチョーデーヤ イチマディン カナサシーヨー(兄弟は いつまでも 仲よくしなさいよ)。
チュティンラ
一撃。ひとうち。
- 用例
- チュティンラサレー スグ トーリティネーン(一撃したら 直ぐに 倒れてしまった)。
チュテー
一度は。一時は。
- 用例
- チュテー イフーナクトゥバンデー チカイッサ、ヤーンチ(一時はね、変わった言葉を使うなあと思った)。
チュテーナー
たまには。まれに。一時はね。
チュテーバイ
一時。
- 用例
- ワッターンカイ チュテーバイヤ ヤー カトータン(私たちに 一時 家を 借りていた)。
- メモ
- 類:イチュター(少しの間・一時)。
チュテーヤ
一度は。
チュトゥクマ
一所。一か所。
チュトゥシ
同じ年。
チュトゥシナヤー
同い年の人。
チュトゥシンチュ
同い年の人。
チュトゥシンチュー
同い年の人。
チュナーギ
一定の長さ。
- 用例
- ミチヌ チュナーギ マーチヌ チヂチョータン(道は松並木が続いていた)。
- メモ
- 類:イチナーギ・チュナギ。
チュナーギ
一定の長さ。
- 用例
- ミチヌ チュナーギ マーチヌ チヂチョータン(道は松並木が続いていた)。
- メモ
- 類:イチナーギ・チュナギ。
チュナガタ
一夜中。
- 用例
- チュナガタ ウキティ(一晩中起きて)。
チュナギ
ある一定の長さ。
- 用例
- チュナギサーニ テーゲー ジャッサビカーンアガ(あの長さで だいたい どのくらいあるかな)。
チュナサガサー
他人の陰口をいう人。
- 用例
- トゥナイヌ アンマーヤ チュナサガサーナティ ハナシーン シーブコーネーン(隣の お母さんは 人の陰口ばかり言うから 話も したくない)。
チュナミ
人並み。
- 用例
- ウフッチュ ナレーカラー チュナミニ シクチン サントーナランドー(大人に なったら 人並みに 仕事も しなくちゃいけないよ)。
チュニギリ
ひとにぎり。
- 用例
- メー チュニギリ ニギティトゥラシェー(ご飯を 一握り 握ってくれ)。
チュニンジン
人間。
- 用例
- チュニンジンヌ アンシェー イチカランシガ(人間が そんなでは 生きていけない)。
- メモ
- 類:ニンジン(人間)。
チュヌイレーチベーンジランアタイ
人が入ったら出られなくなりそうなくらい。
- 用例
- チュヌイレーチベーンジランアタイヌ クーテーヤーグヮー(人が入ったら出られなくなりそうなくらい小さな家)。
チュヌグン
人を出し抜く。
- 用例
- チュヌグン ディシェー フミラリーヌムノーアランデー(人を出し抜く というのは 褒められたもんじゃないよ)。
チュヌジャー
人を出し抜く人。
- 用例
- チュヌジャートー シクチェー シーブコーネーン(人を出し抜く人とは 仕事は やりたくない)。
チュヌチ
稲苗を束ねた単位。
- メモ
- チュヌチは10束くらい、ミヌチは30束ぐらい。
チュヌマーシヤー
人が死んだ家。喪家。
チュバーキ
ザルいっぱい。
- 用例
- ゥンム チュバーキ ワキティ トゥラチェーン(芋を ザルいっぱい 分けて くれた)。
チュハーラ
腹いっぱい。
- 用例
- ナー チュハーラ カラン(もう腹いっぱい食べた)。
チュバチ
一度。
- 用例
- ウッサヌムノー チュバチネー ムッチェー イカランシガ(そんなにたくさんの物は 一度には 持って 行けないよ)。
- メモ
- 類:チュケーン(一度)。
チュヒティミティ
午前中。
- 用例
- チュヒティミティナカイ ハロー ゥンジチューシェー マシテー(午前中に 畑に 行ってきた方が 良いよ)。
チュヒラー
一片。
チュヒル
一尋。
- 用例
- ヌヌヤ チュヒルナー ヲゥーティカラ タクベー(布は 一尋ずつ 折り曲げてから たたみなさい)。
- メモ
- 大人が両手を左右に広げた時の広さ。
チュファーラ
いっぱい。十分。腹いっぱい。
- 用例
- チューヤ ユーハマテーグトゥ ムヌン チュファーラ カメー(今日は よく頑張ったから ご飯も いっぱい 食べなさい)。
チュファサガアタラ
強かったのか。
チュフシ
一節。
- 用例
- ヲゥージェー チュフシナー ヲゥーレー(サトウキビは 一節ずつ 折りなさい)。
チュブシ
強い武士。
- 用例
- トゥカシキペークーヤ チュブシヤタン(渡嘉敷ペークーはチュブシだった)。
チュブル
頭。
チュマーシドゥクル
喪家。
- 用例
- チュマーシドゥクルヌ ティガネーカイ イチュン(喪家の 手伝いに 行く)。
- メモ
- 類:チュマーシヤー(喪家)。人が亡くなった所・家。
チュマーシブラ
訃報を知らせる合図。
- 用例
- チュマーシブラヤ ミケーン フチ シラスタン(訃報を知らせる合図の法螺貝は 3回 吹いて 知らせた)。
- メモ
- 人が亡くなると隣保班の人が、雄の法螺貝を低音で長く伸ばすようにして3回吹いて部落中に知らせた。人が亡くなったことを知らせるホラ貝の音。
チュマーシヤー
喪家。
- 用例
- チュマーシヤーンカイヤ ワランチャーヤ ソーテー イカンケー(喪家には 子どもたちは 連れて 行くな)。
- メモ
- 類:チュマーシドゥクル(喪家)。
チュマール
以前は。一時は。
- 用例
- チュマーロー イチュナサヌ フシガランタン(一時は 忙しくて 大変だった)。
チュマール
一回り。
チュマカイ
一杯。一碗。
- 用例
- ムノー チュマカイナール カムル(ご飯は 一杯しか 食べない)。
チュマカイジルグヮー
一杯汁。一碗汁。
- 用例
- チュマカイジルグヮーヤ アンダー チカーンヨークー ニータン(一杯汁は 油を 使わずに 炊いた)。
- メモ
- 法事に供える汁のことで、油を使わずに豆腐や野菜を入れて作る。チュマカイジルグヮーというのは、亡くなった人へ供える物なので、おかわりはなく1杯だけという意味。
チュマジン
ひと山。稲むら。
- 用例
- ウヌ イニヤ チュマジンシ ジャッサーアガヤー?(その 稲は ひと山で どのくらいあるかな?)。
チュムトゥ
一もと。一枝。一本。
チュムルシ
ひと戻り・一回。
- 用例
- イッタガ ユックトール エーダニ ナーチュムルシェー ゥンジチューサ(お前たちが 休んでいる 間に もう1回は 行ってくるさ)。
チュラー
美しいもの。
- 用例
- ヲィナグングヮヤ チュラーナティヤ(女の子は美しくてね)。
チュラーク
すっかり。見事に。
- 用例
- チュラークネーンナティ(すっかり無くなって)。チュラークイリラッティ(見事に入れられて)。
チュラーサ
残らず。
- 用例
- チュラーサ カチミラッタグトゥ(残らず捕らえられたので)。
チュラウヮーシ
美ら闘牛。
- 用例
- チュラウヮーシ ディチ イークルナイネー ターチヌ ウシ ワカスタン(美ら闘牛 といって 良い頃合いになると 両方の 牛を 離して引き分けとした)。
- メモ
- 楚辺の闘牛はチュラウヮーシといって、良い時分になると棒を中に入れたり、網を角にひっかけて両牛を引き離した。
チュラカーギー
美人。美女。
- 用例
- チュラカーギーヤティン ヤーヌシクチン シーサンネー ユチラーネーン(美人でも 家の仕事が できないと 甲斐性がない)。 チュラカーギー ンージーネー ナー ハンタン ミーラン(美人を見るともう崖も見えない)。
- メモ
- 類:イーカーギ(美人)。対:ヤナカーギー(不美人)。
チュラガサ
梅毒。
- 用例
- ハジカサヌ チュラガサ カカトーンレー イララン(恥ずかしくて 梅毒に 罹っているとは 言えない)。
- メモ
- 類:ナーバル(梅毒)。
チュラクナスン
綺麗にする。洗骨する。
- 用例
- ナー ヲゥランナティカラ サンニン ナトーグトゥ ハーマ ヲゥティ チュラクナスン(もう 亡くなってから 3年 経つので 浜で 洗骨をする)。
- メモ
- 類:ギレーイン(洗骨)・シンクジ(洗骨)・クチギレー(洗骨)・カルクナスン(洗骨)。
チュラサン
きれい。
- 用例
- ハナン サチカンティ アマヌ ヤーヤ ジコー チュラサン(花も 咲き乱れて あそこの 家は とても きれいだ)。
- メモ
- 類:チュラハン(きれい)。対:ハゴーサン(汚い)・ハゴーハン(汚い)。
チュラスガイ
きれいな服装をすること。着飾る。
- 用例
- チュラスガイビカーンシ アシディアッチ ヤーヌカシーン スンレーサン(着飾ってばかりして 遊び歩いて 家の手伝いを しようともしない)。
チュラヂン
美しい着物。
チュラニーセー
美しい青年。
チュラハン
きれい。
- 用例
- ワカサシヤ イチ ンチン チュラハン(若い人は いつ 見ても きれいだ)。
- メモ
- 類:チュラサン(きれい)。対:ハゴーサン(汚い)・ハゴーハン(汚い)。
チュラムン
物事がきれいなこと。見事。
- 用例
- ヤーニンジュ ムルシ シーネー ヌーシン チュラムンヤサ(家族 皆で やったら 何をしても 見事なものだよ)。
チュラルクマ
きれいな所。
- 用例
- クラサグトゥ チュラルクマカラ アッケー(暗いから きれいな所から 歩きなさい)。
チュワイ タワイ ミワイ
一割り、二割り、三割り。
- 用例
- トーフ ミワイスン(豆腐を3分割する)。
チュワカサー
一升徳利。
- 用例
- チュワカサーンカイ サキ コーティクーワ(1升徳利に 酒を 買って来なさい)。
チュワカシ
1升。
- 用例
- サキ チュワカシ コーティチャン(酒を 1升 買ってきた)。
チュヰー
人酔い。
- 用例
- コーイムンサーガ ルク マンリ チュヰースサ(買い物客が あまりにも 多くて 人酔いする)。
チョーカサー
薄手の幕。
チョーギナー
狂言者。おどけ者。ひょうきん者。
- 用例
- チュビカーン ワラーチ アンシ チョーギナーヤテール(人ばかり 笑わせて こんなに ひょうきん者だったんだね)。
チョーギン
狂言。おかしいこと。
- 用例
- イッタガ ハナシースシェー イミンワカラン チョーギンルヤル(お前たちが 話するのは 意味も分からない おかしいよ)。
- メモ
- 滑稽な出し物で演者が創作した。
チョーグェー
下肥え。
- 用例
- アサバン カリアトー ハルカイ チョーグェー カタミティ イキヨー(昼ご飯を 食べた後 畑に 下肥を 担いで 行きなさい)。
チョーサージ
死者に被せる白いタオル。顔かけ。
- 用例
- チョーサージ トゥッティ チラグヮー ンチトゥラシェー(顔かけを 取って 顔を 見てちょうだい)。
チョージカ チョージカ
経塚、経塚。地震のときに唱えた。
チョーチカ チョーチカ
経塚、経塚。地震のときに唱えた。
- メモ
- 経文が埋められているという浦添市経塚に由来する。地震の際にこの呪文を唱えると揺れが収まるという。
チョーチゲー
蝶番〔ちょうつがい〕。
チョーチョービングヮー
すみれ。
- 用例
- チョーチョービングヮーガ ウッサ サチョール チュラサンヤー(すみれがいっぱい咲いて きれいだね)。
チョーチングヮームッチャー
提灯持ち。
チョーチンムッチャー
提灯持ち。
- 用例
- チョーチンムッチャーヤ ワランチャー ヤクミヤタン(提灯持ちは 子どもたちの 役目だった)。
- メモ
- 嫁入りの時に、前の方で提灯を持って道案内する男女児のことで、道中は振り返ったり、持ち手を変えたりしてはいけない。
チョーデー
きょうだい。
チョーデーカサバイ
兄弟重なり。
- メモ
- 未婚の男子が兄弟と同じお墓に入ること。兄弟の位牌は並べてはいけないので、養子を取ってでも次男三男の位牌は分けて祀るべきとされた。
チョーバン
京判。一升枡。
- 用例
- マーミヤ チョーバンヌミー イリレー(豆は 一升枡のいっぱい 入れなさい)。
- メモ
- 行商の際は一斗樽を2つ担ぎ、一升、五合、一合のチョーバンを3つ持っていった。
チョーバンヌジ
京枡ですくって盛ったもの。
- メモ
- 73歳の祝いからは大きな祝いで、チョーバンヌジ(京枡盛り)した赤飯をアヤカーイ(あやかり)として土産にした。
チョームン
経文。
- 用例
- チョームンユムン(お経を唱える)。
チョーレーグファイ
兄弟の仲が悪くなる事。
- 用例
- イチカラル チョーレーグファイソーラー ムヌン イランサ(何時から 兄弟の仲が悪くなったのか 物も 言わないさ)。
チョーン
来た。
チョーン
すら。さえ。
- 用例
- アミセーチョーンヤー カーラヌ ミジル クディ(沐浴させるのさえ川の水を汲んで)。
チョッチョイ
ウグイスの幼鳥。
- メモ
- チョッチョイグヮーともいう。
チョッチョイグヮー
ウグイスの幼鳥。

チョッチョラー
ウグイスの幼鳥。
- メモ
- チョッチョラーグヮーともいう。
チョッチョレー
ウグイスの幼鳥。小鳥。

- メモ
- チョッチョなどと鳴く雀〔スズメ〕や鶯〔ウグイス〕などの小鳥にそういった。 チョッチョレーグヮーともいう。
チョッチョロー
ウグイスの幼鳥。小鳥。

- メモ
- チョッチョなどと鳴く雀〔スズメ〕や鶯〔ウグイス〕などの小鳥にそういった。 チョッチョローグヮーともいう。
チョッチョロー
雀。
チョンダラー
京太郎。
- メモ
- 首里アンニャ村にいた門付け芸を披露する芸人たちのこと。また彼ら及び彼らの芸を題材とした舞踊、芸能の名称。現在ではエイサーで顔を白塗りし滑稽な動きをする者にもそういう。
チラ
顔。面。
- 用例
- アサ ウキーネー チラカラ アラリヨー(朝 起きたら 顔から 洗いなさいよ)。 チカグロー ムル チラー ミシラン(近頃はまったく顔を見せない)。
チラーグヮー
年の離れた末っ子。
- 用例
- ウリ チラーグヮー ヤサ。(その子は1人だけ年の離れた末っ子だ)。
チラアティンナラン
目も当てられない。
- 用例
- チラアティンナラン(目も当てられない)。
チラウチカイ
容貌〔ようぼう〕。顔や全体の姿。
- メモ
- ほめる時に使われる語。
チラガー
主に豚の顔のことをいう。

- 用例
- マチカイ イチーネー ウヮーヌ チラガーン ウトーン(町に 行くと 豚の 顔も 売っている)。
チラガーハイン
面の皮が厚い。
- 用例
- ジャッサワッサティン ヌーリンウマーン チラガーハティ アッチュサ(どんなに悪くても 何とも思わないで・気にもせずに 顔の面を厚くして 歩いているさ)。
チラカスン
散らかす。

- 用例
- ワランチャー ヤーヌナカヲゥティ アシバシーネー チラカスンドー(子どもたちを 家の中で 遊ばせると 散らかすよ)。ヤマ チラカチャイ(散々に散らかしたり)。
- メモ
- 類:カチホーイン(散らかす)。対:カタジキーン(片づける)・スジュミーン(片づける)。
チラガタカ
目隠し。
チラガマチ
顔、悪人の顔。
チラガマチ
面がまえ。人相。
- 用例
- チラガマチヌ ワッサヌ ターン ユテークーン(人相が 悪くて 誰も 寄って来ない)。
- メモ
- 類:チラムチ(面がまえ・人相)。
チラコーイン
面目を保つ。
- 用例
- イャーガ シーナチトゥラチ ウリシ チラコーイン(お前が やり遂げてくれたので それで 面目が保った)。
チラスン
品物を切らす・在庫がない状態。
- 用例
- イリーシガ ニーサヌ シナムン チラスン(仕入れが 遅く 品物を 切らす・品切れ)。
チラソー
面相。顔つき。
- 用例
- チラソーヌ ワッサヌ(顔つきが悪くて)。
チラターチー
顔ふたつ。顔がふたつある者。
- メモ
- 定見がなく、あっちについたりこっちについたりする者。内股膏薬〔うちまたこうやく〕。
チラターチャー
顔ふたつ。顔がふたつある者。
- 用例
- チラターチャーナイネー アトー ドゥシン ヲゥランナイサ(八方美人になると 後は 友達も いなくなるさ)。
- メモ
- 類:ターチジラー(二面性を持つ人・八方美人)。 定見がなく、あっちについたりこっちについたりする者。内股膏薬〔うちまたこうやく〕。二重人格。八方美人。
チラタマヤー
額と顎〔あご〕が高く、中央がくぼんだ顔。
チラティーチ
瓜ふたつ。
- 用例
- イチクルヤシガ チラティーチナティ ターチューヌ グトーン(従妹なんだが 瓜ふたつで 双子の ようだ)。
チラヌカー
顔の皮。面の皮。
- 用例
- ワッサヌクトゥシン ヌーリンウマーン チラヌカー アチサン(悪いことをしても 何とも思わないで・気にもせずに 面の皮が 厚い)。
チラヌマグイ
顔のしわ。
- 用例
- トゥシ トゥイネー チラヌマグイン ウークナティヤー(年を 取ると 顔のしわも 多くなってね)。
チラハジ
恥。
- 用例
- イャーヤ チュヌメーヲゥティ ワンニンカイ チラハジカカチ(お前は 人前で 私に 恥をかかせて)。
チラハジカサン
恥ずかしい思いをする・気恥ずかしい。
- 用例
- ルク チュラスガイシーネー チラハジカサン(あまり きれいな恰好をすると 気恥しい)。
チラヒンガー
顔が汚れている。
- 用例
- チラヒンガーナティ マーヲゥティ アシディチャガ?(顔が汚れているが どこで 遊んできたの?)。
チラブイ
しかめっ面。
- 用例
- ヌール クサミチョーラー チャー チラブイソーサ(何を 怒っているのか いつも しかめっ面している)。
チラフックヮー
ふくれっ面。おこりんぼ。
- 用例
- ヰナグヌ チラフックヮーナイネー トゥジサー ヲゥランドー(女が おこりんぼになると 妻にする人は いないよ)。
- メモ
- 怒ってふくれることまたは人。
チラブニトゥガヤー
頬骨の張った人。
チラムチ
面がまえ。人相。
- 用例
- アヌチョー アンシ チラムチヌ ユタサルヤー(あの人は とても 人相が 良いね・いい感じだね)。
- メモ
- 類:チラガマチ(面がまえ・人相)。
チラユグシ
顔汚し・恥をかく。
- 用例
- ウッサン ナランネー イャーヤ ヤーヌ チラユグシルヤル(それくらいも 出来ないなら お前は 家の 面汚しだ)。
チラヨー
顔色が変わる・しかめっ面。
- 用例
- ワー トゥジェー チムヒガンネー スグ チラヨースン(私の 妻は 気に入らないと すぐに 顔色が変わる・顔に現れる)。
チラワージュー
顔がしわくちゃなこと。しかめっ面。
チラン
切らない。
チラン
着ない。
チリアクタ
塵芥。
- 用例
- チリアクタヌグトゥ アマンカイ ヒティラットータン(塵芥のように あそこに 捨てられていた)。
チリー
清潔。
- 用例
- ヤーヌウチン フカン チャー チリーソーキヨー(家の中も 外も いつも 清潔にしなさいよ)。
チリーナムン
清潔な人。
- 用例
- チャー サージャートゥシ アンシ チリーナムンヤルヤー(いつも さっぱりして 何て 清潔な人なんでしょうね)。
チリーン
切れる。
- 用例
- ウヌ ホーチャーヤ ユー チリーン(その 包丁は 良く 切れる)。チブローチリトーン(頭がきれている)。
チリーン
連れる。
- 用例
- チリチャメーリヨー(連れだって来て下さいね)。
チリキジ
切り傷。
- 用例
- チリキジヤ ミジネー ンラサンキヨー(切り傷は 水に 濡らすなよ)。
チリキジャムン
切り刻む。
- 用例
- チリビラー チリキジャムン(ニラを 切り刻む)。
チリクチ
切り口。
- 用例
- キーヌ チリクチンカイ ヌーイ タックヮースン(木の 切り口に 糊を 塗る)。
チリクヮイン
食いやがる。
- メモ
- 「食べる」の卑語。
チリヂリー
切れそうになる状態。
- 用例
- チナー チリヂリーナトーグトゥ ヘーク ケーランネー(綱が 切れそうだから 早く 取り替えなさいと)。
チリデー
御膳の種類。
- 用例
- サキムイネー チリデーンカイ クヮッチー イッティ ムッチ イチュタン(結納には 大きな御膳に 御馳走を 入れて 持って 行った)。
- メモ
- 結納にはチリデーという大きな長方形の御膳に御馳走を詰めて、周囲を細い竹で囲って芭蕉の紐で結んで運んだ。
チリナサン
情けない。辛い。
- 用例
- ヰナグングヮ チージカイ ヤラスシェー ヌーヤカ チリナサン(娘を 辻に 遣ることは 何よりも 辛い)。
- メモ
- 戦前の田舎の貧しい家では、男は糸満売りに、女は辻・遊郭に出す家も多かったという。
チリハシ
切れ端。
- 用例
- ダー チリハシヤ ワンガ チカイサ(どれ 切れ端は 私が 使うさ)。
チリハブ
腕白。きかん坊。
- 用例
- ウレー ウーマク、チリハブ ヤンドー(そいつは腕白、きかん坊だよ)。
チリバンタ
切り立った崖。険しい崖。
チリビラ
ニラ。

チリビラー
ニラ。

- 用例
- ソ-ミンチャンプルーンカイ チリビラー イリーネー マーササ(ソ-ミンチャンプルー・素麺炒めに ニラを 入れると 美味しいよ)。
- メモ
- 類:キリビラ(ニラ)。
チリファ
切れ味。
- 用例
- チリファヌアン(切れ味鋭い)。
チリファ
物事のけじめ。
- 用例
- ニンジノー イクチナティン チリファガネーントーナラン(人間は 幾つになっても けじめがないといけない)。
チリフダ
土地の所有権証明書。
- 用例
- チリフダヤ マーマカチ ウチョーカンネー(土地の所有権証明書は ちゃんと 置いておきなさいよ)。
チリマシ
切り升。桝を切ること。
- 用例
- クメー チリマシシ ハカイシェーマシ(米は 枡できっちり 量ったほうがいい)。
- メモ
- 類:キリマシ(枡を切ること)。
チリムン
着る物。
チリヤー
切れ者。
- 用例
- トゥカシキペークーヤ チリヤーヤタン(渡嘉敷ペークーは頭が良かった)。
チリリンクヮンクヮン
人が混ざり合って動く様子。
- 用例
- チリリンクヮンクヮンシ ヌールナトーラー ワカランタン(あまりにも人が多すぎて混み合い 何が何だか 分からなかった)。
チリンアクタン
塵も芥も。何でもかんでも。
- 用例
- チリンアクタン アチミティ アトー チャースルチムエーガ(塵も芥も・何でも 集めて 後は どうするつもりか)。
チル
つる。糸。弦〔げん〕。
- 用例
- シートーサ、チル ヒチョーン(〔蒸した芋など〕腐れているよ、糸をひいている)。
チル
筋〔すじ〕。腱〔けん〕。
- 用例
- ヒサヌ チルヌ チリティ アッチンナラン(足の 筋が 切れて 歩くこともできない)。
チル
交接。
チル
鍋の取っ手。
- 用例
- ナービヌ チル チューク ムッチ ヒタティティ クーワ(鍋の 取っ手を 強く 持ち上げて 来なさい)。
チルアーシ
三線の弾き合わせ。音合わせ。
- 用例
- サンシンシンカガ チルアーシ ソーン(三線弾きが 音合わせを している)。
チルカー
着る皮→着物。
チルガイン
浸かる。
- 用例
- チューヤ ヲゥタトーグトゥ ユーフルンカイ チルガイン(今日は 疲れているから お風呂に 浸かる)。 否:チルガラン(浸からない)希:チルガイブサン(浸かりたい)過:チルガタン(浸かった)継:チルガトーン(浸かっている)。
- メモ
- (水などに)浸かる。
チルカキ
弦(つる)かけ。
- メモ
- 弓のような形の持ち手を掛けるチルカキが鍋に付いていた。
チルジ
蹴爪〔けづめ〕。
- 用例
- トゥイグヮーヌ チルジ(鶏の蹴爪)。
- メモ
- 鳥、主にタウチー(闘鶏)の攻撃用の爪。
チルジューサン
体の筋〔すじ〕や腱〔けん〕が強い。
チルダイ
落胆。気持ちが滅入る様。
- 用例
- アチサヌ フシガラン チルダイシ ヌーン シーブコーネーン(暑くて たまらず 気持ちが滅入って 何も したくない)。チルダイ ソーッサー(落胆して体に力がはいらないなあ)。
- メモ
- 落胆して体の筋がだれること。力がはいらないこと。
チルディ
つるんで。
- 用例
- ドゥシンチャー チルディ マーカイガヤー(友達同士 つるんで どこにかね)。
チルバスン
家畜を交尾させること。
- 用例
- ワン イントゥ イャー イン チルバスン(私の 犬と お前の 犬を 交尾させる)。
チルブン
交接。つるむ。交尾する。
- 用例
- トゥイヌ チルブシ(鳥が交尾するのを)。チルバッタン(交接された)。チルバッタグトゥ(交接されて)。
チルミー
同い年。同年生。
- 用例
- チルミーディシェー イクチナティン イームンヤー(同年生というのは 幾つになっても 良いもんだね)。
- メモ
- 類:チルメー(同年生)。
チルミヌタントゥイホーユーバン
隠語。 切れ目の種取りの夕飯。
- メモ
- 10月立冬タントゥイの頃は行事も御馳走もないので、チルミヌタントゥイホー夕飯しようといった。ホーは女陰のこと。立冬の季節、何の行事も御馳走もないので、夜の営みをしようと言った。
チルメー
同い年。同年生。
- 用例
- チルメーヌ アチマトールムン ティーチェー モーティンラナ(同年生が 集まっているから ひとつ 踊ってみよう)。
- メモ
- 類:チルミー(同年生)。
チルローシー
汁用の鍋。
- 用例
- ワンガ ヰーラチェーヌ チルローシー ナマン チカトーンナー(私が あげた チルローシー・汁用の鍋は 今も 使っているの?)。
チレーイン
忌み嫌う。
- 用例
- ヤンメームンヤ チュマーシヤーカイ イチュシェー チレーイン(病気の人は 亡くなった人の家に 行くのは 忌み嫌う)。
チレークニー
人参。
- 用例
- クンドゥヌ チレークニヤ アンシ ユカトールヤー(今年の 人参は とても 豊作だね)。
- メモ
- 類:キレークニ(人参)。
チロー
器量。
- 用例
- チローユタサヌ イー ワカムンヤサ(器量が良くて 良い 若者だね)。
チロージンブン
器量よし、知恵あり。
- 用例
- チロージンブンディキティ アリガサク イー ワカムノー クヌ シマネー ヲゥラン(器量も良く知恵も優れて 彼ほど 良い 若者は この シマ・ムラには いない)。
チワ
際。時。
- 用例
- ウヌチワナイネー ワンガ タシキーサ(その時になったら 私が 助けるよ)。 イチュルチワナタグトゥ(行く時になって)。ヌブイルチワ(昇ろうとしている時)。
チワメー
際目。
- 用例
- ヌーヌチワメー(どんな時でも)。
チン
クロダイ。
- 用例
- チューヤ チン ダテーン トゥッティチェーン(今日は クロダイを たくさん取って来てある)。
チン
つの。角。
- 用例
- チン ミーギンドー(角がはえてくるよ)。
チン
着物。衣服。
- 用例
- チン ケーイグトゥ イチュター マッチョーケー(着物を 着換えるから ちょっと 待っていてね)。
- メモ
- 類:キン(着物)。 ひとつの着物を2人でつけさせてはいけない。それは死人にすることとされた。
チンアタビー
カエルの一種。ヒメアマガエル。
チンガー
つるべ井戸。釣瓶〔つるべ〕で汲む井戸。
- 用例
- チンガーカラ イクケーンル ミジ クラダー ワカラン(つるべ井戸から 何回 水を 汲んだのか 分からない)。
- メモ
- 裕福な家にしかなかった。
チンガーグヮー
渡慶次の境界にあった井戸。
- メモ
- 渡慶次と瀬名波の境界にあった井戸で洗濯などの生活用水に使った。
チンカーミー
できものの一種。
- メモ
- 頭や額にでるかたいできもの。
チンガニ
陸ガニ。
- 用例
- チンガニ ンチャルクトゥンアンナー?(陸ガニを 見たこともあるの?)。
チンクヮー
カボチャ。南瓜。

- 用例
- ウッピナーヌ チンクヮーヤ ムッチュンディ デージヤサ(そんなに大きなかぼちゃは 持つのが 大変だ)。
チンケームンケー
跳ねたり、転がり回る様。
- 用例
- チンケームンケースルカ ヤミルスンナー?(転げ回るほど 痛いのか?)。
チンケーラスン
ひっくり返す。
- 用例
- チカティウワタル バーキヤ ウークカイ チンケーラスン(使い終わった ザルは 奥に ひっくり返しておく)。
チンサグ
ホウセンカ。
- 用例
- ンカシ ナーンカイ チンサグヌ ハナガ ユーサチョータン(昔は 庭に ほうせんかの 花も よく 咲いていた)。
チンサグー
ホウセンカ。
チンシ
膝。
- 用例
- チンシヌ ウッピ フックトーシガ マーガラカイ ウッチルシー?(膝が そんなに 膨れているが どこかに 打ったの?)。
チンジバル
近所原(渡慶次の小字)。
チンジビラ
親志の地名。坂道の名称。
- メモ
- 火事があるとチンジビラの入り口、親志からの外れにあたる道でヒーゲーシ(火返し)した。国道、沖ハムをちょっと越えて共販センター付近までチンジビラといった。
チンシメーギー
正座。
チンジャーバル
近川原(古堅の小字)。
チンジュ
近所。
- 用例
- ムラヌチュチンジュ(村の一近所)。
チンジュン
紡ぐ。
- 用例
- ヲゥーチンジュル ヤーマ(苧〔芭蕉〕を紡ぐ糸車)。
チンシルダキ
膝丈。
チンダガニ
針金。
チンダミ
調弦。
- 用例
- ンナシ チンダミ アティーン(皆で 調弦をする)。
チンダンブクル
頭陀袋。死者に土産を持たす袋。
- 用例
- ナマー チンダンブクルン ソーシキヤーガ シコーティトゥラスン(今は 頭陀袋も 葬儀社が 準備してくれる)。
- メモ
- 類:ヤンザイブクル(死者に土産を持たす袋)。 死者にはチンダンブクルという白い色の小さな袋にあの世への土産として、煙草やお茶、チンミハナ(花米)を持たせた。
チンチキーン
つねる。
- 用例
- ムム ウミチットゥ チンチキーン(腿を 思いっきり つねる)。 否:チンチキラン(つねらない)希:チンチキーブサン(つねりたい)過:チンチキタン(つねった)継:チンチキトーン(つねっている)。
チンチキムンチキ
つねり回す様。
- 用例
- チンチキムンチキシ アンスカ ナケーサンケー(つねり回して そんなに 泣かすな)。
チンヂチン
着物包み。着物を包んだ風呂敷。
- 用例
- アマカラ チンヂチン カミティ ハイシェー ターヤガヤー?(あそこから 着物の包みを 頭に載せて 行くのは 誰かな?)。
- メモ
- 類:キンヂチン(着物を包んだ風呂敷)。嫁入り道具としての着物包み。
チンヂチンカミヤー
嫁入り道具の着物包みを持つ者。
- メモ
- 嫁の友達など未婚女性がその役目で当日から3日間は婚家に一緒にいた。
チンチナー
セッカ。
チンチナー
ひばり。雲雀。
- 用例
- チンチナーガ トゥディアッチャギーンレー(ひばりが 飛んでいるよ)。
チンチナーグヮー
セッカ。
- 用例
- アネッ!アマカラ チンチナーグヮーガ トゥバギーサ(ほら!あそこから セッカが 飛んでいるよ)。
チンチョー
樽皮を引っ掛ける道具。
- 用例
- ダー チンチョーヤ ウマンカイ ドゥキナチョーケー(どれ 樽皮を引っ掛ける道具は そこに 退けておきなさい)。
チンチルカー
着物の数々。
- 用例
- チンチルカーン ムル ムッチ ヤーカラ ゥンジティ ハイタン(衣類も 全部 持って 家から 出て行った)。 チンチルカーンネーン(着る物もない)。チンチルカートゥヤーマ(着物を取って)。
- メモ
- 類:キンキハラ(着物の数々)。
チンチルモーヤー
転げ回る。
- 用例
- チンチルモーヤーシ(転げ回って)。
チンチン
セッカ(鳥の一種)の鳴き声。
チンチン
ビーチャー(ジャコウネズミ)の鳴き声。
- メモ
- 鳴き声が聞こえるとお金が入ってくると言った。
チンチントゥヌガー
飛び跳ねて喜ぶ様。
- 用例
- シケヌンカイ ゴーカクシ チンチントゥヌガーソータン(試験に 合格して 飛び跳ねて喜んでいた)。
チンチンビサグヮー
ごぼうのように細い足。
- 用例
- チュラカーギーヤシガ チンチンビサグヮーナティ ナマニン ヲゥーリーギサヌ(美人だが 足が細くて 今にも 折れそうだ)。
- メモ
- チンチナー(セッカ)のようなやせ細った足の者。
チンチンマー
セッカ。
- 用例
- ナー ウヌ チンチンマーヤ ウラン ナトーンドー(もうそのセッカはいなくなっているよ)。
チントゥ
すっかり。
- 用例
- チントゥナーアタラン(すっかり外れて)。
- メモ
- きつく。強く。しっかりと。きっと。
チントゥ
丁度・きっちり。
- 用例
- アトー タラーンナイネー デージヤグトゥ チントゥ ハカリヨー(あとで 足りなくなると 大変だから きちっと 量りなさいよ)。
チントゥカントゥ
丁度・きっちり。
- 用例
- ワッター アンマーヤ クメーキージューサヌ チャー チントゥカントゥシカ ムタサン(私の 母は 細かすぎて いつも 丁度しか 持たさない)。
チントゥンヌウードゥ
上等の布団。
- メモ
- 上等の布団。地方では古布を縫い合わせたフクターウードゥや藁や叺や甘蔗の葉も使った。他にブサチヌウードゥともいう。
チンナーシー
着物の裾。
- メモ
- お祝いや法事などのチトゥを着物の裾に結んだ。
チンナマー
カタツムリ。
- メモ
- 1日芋を与え、糞を出させてから、お汁にして食べた。
チンナミー
小柄な人。
- 用例
- チンナミーナティ クーソーラーサン(小柄で 可愛い人だ)。
チンナン
カタツムリ。
- 用例
- ハルヌ チンナンヤ トゥッティ ヒティレー(畑の かたつむりは 取って 捨てなさい)。
- メモ
- 1日芋を与え、糞を出させてから、お汁にして食べた。
チンナンオーラセー
カタツムリを戦わせる遊び。
- 用例
- チンナントゥッティ チンナンオーラセーシ アシブタン(カタツムリを取って かたつむりを戦わせて 遊んだ)。
チンナングルー
カタツムリの殻。
チンナンビーカー
カタツムリの殻。
- 用例
- ウッサキー チンナンビーカーガアル(そんなにたくさんの カタツムリの殻があるね)。
チンヌガチャン
落っことした。
- 用例
- アイナー!アッタヌワラビ チンヌガチャンバーイ(ああ!大切な子どもを 失ってしまったんだね)。
- メモ
- 早産で赤子が亡くなったり、流産することにチンヌガチャン(漏らしてしまった)と表現した。
チンヌギーン
抜ける。
- 用例
- チンヌギトーシェー ネービラニ(抜けてしまっているのはありませんか)。
チンヌク
サトイモ。里芋。

- 用例
- ターゥンムン マーサシガ チンヌクン マーサンドー(田芋も 美味しいが 里芋も 美味しいよ)。
- メモ
- 別名、鶴の子芋。
チンヌクジューシー
里芋雑炊。
- 用例
- チンヌクジューシーン ニチチャーキヤサ アチコーコーカメー(チンヌクジューシー・里芋雑炊を 炊いたばかりだよ 熱々のを食べなさい)。
チンヌクムシ
里芋につく虫。
- 用例
- チンヌクムシヤ ウトゥルサヌ サーインナラン(チンヌク虫は 恐くて 触れない)。
チンヌハシ
着物の切れ端。
- 用例
- チンヌハシヤティン アチミトーチーネー ヌーガラカイ チカーリーサニ(着物の切れ端でも 集めておけば 何かに 使えるでしょう)。
- メモ
- 類:キンヌハシー(着物の切れ端)。
チンバー
海岸から切り出した石垣用の石。
- 用例
- イシガチ チミーネー チンバー ダテーン チカイタン(石垣を 積む時には チンバーを たくさん 使った)。
- メモ
- 海岸から切り出した石のひとつで、石垣用に使う石のことをチンバーという。
チンバーヤ
大黒柱。
- 用例
- イシバーヤーヌヤ、チンバーヤディ イヤビタンヤ(石柱のチンバーヤといいましたよね)。
チンバナ
染め粉、熱冷ましの薬として用いられた花、薬草。
- 用例
- チバナヌ アッタイグヮーニ チンバナ ユカラチ ヌースガ アングヮー、ワッター ヤクミーガ ンマヌイ ティーサージー(知花の 菜園に チンバナを 繁らせて 何をするの 娘さん、うちの 兄さんが 馬に乗るときの 手拭いを染めるのよ)。
- メモ
- 黄色い花で染め粉になった。熱冷ましの薬としても使われていた。楚辺では生後1週間しても赤子の目が開かない場合はチンバナと明礬、それに蜜柑の果汁を混ぜて煎じた汁を浸した布で目を拭いた。
チンパナ
供物の米の呼称。
- メモ
- 御嶽拝みに供える洗わない米は、花米というのではなくチンパナという。
チンハブ
ヘビの一種。
- メモ
- 頭は丸く、小さな蛇〔ヘビ〕。
チンハブ
言葉で人にかみついたり、いびったりする人のこと。
チンプー
方角。
- 用例
- マジェー チンプー アティティンディ(まずは 方角を 当ててごらん)。
チンブク
竹製の釣り竿。
チンボーラー
ウミニナ。
- 用例
- ウミカイ ゥンジャレー チンボーラー ダテーン トゥティチェーン(海に行ったら ウミニナを 沢山 取ってきてある)。
チンマーサー
波平の地名。
- メモ
- 小さなロータリーのような場所で円形に石積みがされ、中央にはガジュマルが植えられている。
チンマーヤー
爪の周りにできるはれ物。
チンマガイン
縮こまる。
- 用例
- ヒーサヌ カタカルンカイ チンマガイン(寒くて 片隅に 縮こまる)。
- メモ
- 現:チンマガトーン(縮こまる)。いじけたり、かしこまったりして小さくなること。
チンミ
斤目・目方。
- 用例
- イユヌ チンミ ハカトーケー(魚の 目方を 測っておきなさい)。
チンミハナ
洗い米。
- 用例
- チュー チカイシェー チンミハナルヤンドー(今日 使うのは 洗い米だよ)。
- メモ
- 神前に供える洗い清めた米。
チンムー
ふたつの事を同時に行うこと。
- 用例
- サキムイニ ニービチチンムースンテー(結納の時に 結婚式も一緒にするさ)。
チンヰチョーン
思いっきり尻もちをつく事。
- 用例
- アネッ!アマヲゥティ チンヰチョーサ(ほれ!あそこで 尻もちをついて座っているさ)。

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