しまくとぅば単語帳
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イ(834件)
イー
うん。ああ。はい。
用例
イー トゥッティ チューサ(はい 取って くるよ)。
メモ
同年か年下に対する返事。
イー
胃。
用例
イーヌ ヤムン(胃が痛い)。
イー
上。
用例
シナムンヤ イーカラ トゥレー(品物は 上から 取りなさい)。
メモ
対:シチャ(下)。
イー
柄。
イー ヒー
同等。
用例
ナマドゥ イーヒー ナトール(今でこそ同等になっている)。
メモ
目下に使う言葉。目下への同意するときの返事イーと応答のヒーがくっついたもの。イーヒーの仲とは対等の関係の意味。目上に対してはウー フーとなる。
イーアティーン
言い当てる。
用例
イャーガ カンゲートーシ ムル イーアティーン(お前が 考えていることを 全て 言い当てる)。
過:イーアティタン(言い当てた)否:イーアティラン(言い当てない)希:イーアティーブサン(言い当てたい)継:イーアティトーン(言い当てる)。
イーイン
酔う。
イーウスムトゥ
床張りの台所。
メモ
隣人や親しい人との雑談の場所でもあった。
イーウスントゥ
床張りの台所。
メモ
台所には床張りと一段下がった土間部分があり、床張り部分のことをいった。湯茶や汁物を煮炊きする小さな竈があり、日常の食事はそこで済ませた。
イーウスントゥー
床張りの台所。
用例
ヰナグンチャーヤ イーウスントゥーンカイ ヰール マロー ネーランタン(女性は 上台所で 休む 暇は なかった)。
メモ
台所にはイーウスントゥーとシチャウスントゥーがあって、イーウスントゥーは床が張られ、そこで男性や子どもが食事を取っていた。また、女性はいつでも立てるように土間になったシチャウスントゥーでトゥンタッチーヰー(しゃがむ)のまま食事を済ませた。
イーウディ
二の腕。上腕部。
イーウヮーチチ
良い天気。
用例
アンシ イーウヮーチチヤイビルヤー(とても 良い天気ですね)。
メモ
対:ヤナウヮーチチ(悪い天気)。
イーゥンジャスン
言い出す。
用例
フントーヌクトゥ イーゥンジャスン(本当のことを 言いだす)。
過:イーゥンジャチャン(言いだした)否:イーゥンジャサン(言いださない)希:イーゥンジャシーブサン(言いだしたい)継:イーゥンジャチョーン(言いだしている)。
イーエー
伝言。ことづて。
用例
イャーヤ イーエーヤ チチョーミ(君は 伝言は 聞いているか)。
イーガー
楚辺の井泉の名称。
メモ
楚辺の七御嶽(ナナウタキ)のひとつ。クラガー(暗川)発見以前、集落の人々はこの井泉を頼りに生活したといわれる。付近一帯にカビギ(カジノキ、クワ科の落葉高木)が多かったのでカビギンガーとも呼ばれる。水路を掘り池を造って溜めたフカシミジだったので水質は悪かった。水質が悪かった故にスビミーハガー(楚辺ただれ目・不美人)という言葉もうまれた。
イーガーイ
言い争い。
メモ
類:ガーエー(威勢よく声を張り上げること。)
綱引きなどで威勢をつけるために敵方に大声をあげたりして挑発したりすること。
イーガーエー
言い争い。
用例
チョーデータイ トゥーチ イーガーエーソーサ(兄弟2人 いつも 言い合いをしているさ)。
イーカーギ
美人。
用例
ゥンマカラ イーカーギヌ トゥーティハイタンデー(そこから 美人が 通って行ったよ)。
メモ
類:チュラカーギー(美人)。対:ヤナカーギー(不美人)。
イーガーハーエー
言い争い。畳語。
イーガン
泳がない。
イーカンゲー
良い考え。名案。
用例
ウレー イーカンゲーヤサ ナー ウリンカイ キミラナ(それは 良い考えだ もう それに 決めよう)。
メモ
対:ヤナカンゲー(悪い考え)。
イーカンティー
言いかねること。声がけしかねること。
用例
ヤナクトゥヌアトー ムヌイーカンティーシ(悪いことの後は 声をかけづらい)。
メモ
類:イーグリサン(言いにくい)。対:イーヤッサン(言いやすい)。
イーガンパー
泳ぎたがらない。
用例
ヒーサグトゥ ムル イーガンパーソーン(寒いから 皆 泳ぎたがらない)。
イーキ
息。呼吸。
用例
イフェー イーキ トゥミティンディ(少しは 息を 止めてごらん)。
メモ
類:イーチ(息)。
イーキー
縁談。婚約。結婚の約束。
用例
ンカシェー イーキーヤサンテーン ドゥーカッティーシェー イチャーランタン(昔は 婚約はしても 自分勝手には 会えなかった)。
イーキハーハー
息急き切っていること。息を切らして。
用例
イーキハーハーッシ ハーエーナティ チャーギン(息急き切らして 走って くるよ)。
メモ
類:イーチハーハー(息急き切っていること)・イーチフーフー(息急き切っていること)。
イーク
木の名前。モッコク。
用例
ンカシヌ マギヤシチンカイ イークヤ イーラットータン(昔の 大きな屋敷に モッコクは 植えられていた)。
メモ
鞍の材料に使われていた。
イークィー
縁談。婚約。結婚の約束。
用例
イークィースン(結婚の約束をする)。
イークトゥ
良い事。
用例
ヌーガラ イークトゥヌル アテーサニ(何か 良い事が あったんでしょう)。
メモ
対:ヤナクトゥ(悪い事)。
イーグミ
地名(読谷村座喜味の字における区分。上組)。
イーグリサン
言いにくい。言いかねる。声をかけづらい。
用例
ヤナクトゥヤ イーグリサン(嫌なことは 言いにくい)。
メモ
類:イーカンティー(言いにくい)。対:イーヤッサン(言いやすい)。
イークル
おおよそ。大体。ほとんど。
用例
イークルー ソーン(殆どの人がしている)。イークル クーラン(大体来ない)。
イークヮースン
言いくるめる。言い負かす。
用例
クチジューサヌ チャンネールチュン イークヮースン(口が強くて どんな人でも 言いくるめる)。
過:イークヮーチャン(言いくるめた)否:イークヮーサン(言いくるめない)希:イークヮーシーブサン(言いくるめたい)継:イークヮーチョーン(言いくるめている)。
イーグン
泳ぐ。
イーケーサー
何度もくり返して言うこと。
イーケーサーゲーサー
何度もくり返して言うこと。
用例
アンスカ イーケーサーゲーサー サンケー(そんなに 何度も同じことを言い返し返し するな)。
メモ
類:イーケーシゲーシ(何度も同じことを言い返すこと)。
イーケーシゲーシ
何度もくり返して言うこと。
用例
イーケーシゲーシ イリワル ワカイルヨー(言い返し返し 言ってこそ 分かるんだよ)。
メモ
類:イーケーサーゲーサー(何度も同じことを言い返すこと)。
イーケースン
言い返す。
用例
シージャンカイヤティン マキランヨークー イーケースン(年上であっても 負けずに 言い返す)。
過:イーケーチャン(言い返した)否:イーケーサン(言い返さない)希:イーケーシーブサン(言い返したい)継:イーケーチョーン(言い返している)。
イーケーラスン
こぼす。
用例
イーケーラスタンリヨ(流したそうだ)。
イーザイ
【民具】農具のひとつ。犂〔すき〕。
メモ
イージャイ・イーゼーともいう。
牛馬に曳かせる犂。イーザイはエーキンチュが持っていた。
イーサク
良い具合。物事がちょうど良い。ほどよく。
用例
ウヌアタイ イリレー チョードゥ イーサクヤサ(このくらい 入れたら ちょうど いいくらいだよ)。イーサク カラン(ほどよく食べた)。
イーザン
泳いだ。
イージ
泳いで。
イージーマ
上儀間。
メモ
ナカガー(中川原)は渡慶次、儀間はイリバルまでイージマ(上儀間)の管轄である。二才頭は、イージーマ(渡慶次・儀間)合同でチグチマチあるいはハラゴーと称する農耕地や山林・海浜など規則違反の取り締りや風紀取締りに当たった。
イージェー
【民具】農具のひとつ。犂〔すき〕。
メモ
牛馬にひかせる犂。かたいサトウキビの根をおこした。
イージチスーター
常勤の居付主たち。
メモ
座喜味では区長や班長たちは、一般の人からイージチスーターと呼ばれた。
イーシチャ
上下。
用例
イーシチャ ユー カメーティンディ(上下 よく 探してごらん)。
イーシトーアタラン
つじつまが合わない。口ほどでもない。
用例
イーシトーアタラン ヌーシミティン バチンクヮーン(言うのと行動が合わず 何をさせても 役に立たない)。
イージャーイージャー
泳ぎ回るさま。畳語。
用例
ウミハブヌ イージャーイージャー スン(ウミヘビが泳ぎ回る)。
イージャイ
【民具】農具のひとつ。犂〔すき〕。
用例
ゥンマカイ イージャイ ヒカチ ハル カジータン(馬に 犂を引かせて 畑を 耕していた)。
メモ
沖縄在来の犂で、牛馬にひかせて畑を耕すために使用した。牛馬を飼育している農家などが所有していた。
イージャン
泳いだ。
イージュン
泳ぐ。
用例
ワンネー メーナチ カーラヲゥテイ イージュン(私は 毎日 川で 泳ぐ)。
過:イージャン(泳いだ)否:イーガン(泳がない)希:イージーブサン(泳ぎたい)継:イージョーン(泳いでいる)。
イージン
魚釣り。
イーズン
泳ぐ。
イーゼー
【民具】農具のひとつ。犂〔すき〕。
メモ
牛馬に曳かせる犂。イーゼーはエーキンチュがもっていた。
イータティーン
急き立てる。催促して急がせる。
用例
イッチン タッタングトゥ ワーガ イータティーン(いつまでたっても 立たないから 私が 急き立てる)。
過:イータティタン(急き立てた)否:イータティラン(急き立てない)希:イータティブサン(急き立てたい)継:イータティトーン(急き立てている)。
イータン
もらった。
イータン
座った。
イータン
酔った。
イーチ
座って。
イーチ
息。呼吸。
用例
ヨンナー イーチ スーレー(ゆっくり 息を 吸いなさい)。
イーチ アクビン ナラン(息も欠伸もできない。少しの余裕もないさま)。イーチ ヌビタン(息が伸びた。寿命がのびる)。イーチ フチュン(息をきらせる)。
メモ
類:イーキ(息)。
イーチ
地名(読谷村上地)。
イーチアクビ
息とあくび。
用例
ルク イチュナサヌ イーチアクビン ナラン(あまりにも 忙しくて 息もあくびもできないほどだ)。
メモ
忙しい様子を表現するときに使う。
イーチウガン
上地ウガン。上地の拝所。
メモ
旧読谷中学校グラウンドに下りる辺りにかつては松林があり、そこに位置していた。中学校建設により、現在は村道沿いの座喜味地内に移動している。座喜味の屋号ノロ殿内(ヌンドゥンチ)が管理し、座喜味の拝所でもあり、トリヌファウタキとも呼ばれた。
イーチカカラスン
息を詰まらせる。
用例
アワティガミシ イーチカカラスン(慌てて食べて 息を詰まらせる)。
イーチキ
言いつけ。命令。
用例
ウヮービヌ チュヌ イーチキヤ チカントーナランサ(上の 人の 命令は 聞かないといけないよ)。
イーチキーン
言いつける。命令する。
用例
ヤナクトゥシーネー ワーガ スーンカイ イーチキーン(悪い事をしたら 私が お父さんに 言いつける)。
過:イーチキタン(言いつけた)否:イーチキラン(言いつけない)希:イーチキブサン(言いつけたい)継:イーチキトーン(言いつけている)。
イーチケー
言いつけ。お使い。
用例
イーチケーヤ ワラビンカイ タヌムサ(お使いは 子どもに 頼むさ)。
イーチケームン
いつも人に使われてばかりいる人。
用例
イチマディ チュヌ イーチケームンスヌチムエーガ(いつまで 人の 使い走りをするつもりか)。
メモ
仲間内でいつも人に物をいいつけられてばかりいる人。
イーチケーユン
生き返る。
用例
イーチケーラチ(正気に戻って)。
イーチジン
絹の着物。
イーチヌビ
息抜き。
用例
マルケーテー イーチヌビン サンネー(たまには 息抜きも しないと)。
イーチハーハー
息急き切っていること。息づかいが荒い様子。
用例
アンシ イーチハーハーッシ ハーエーナティ ヌーンカイ ウヮーットーガ?(そんなに 息を切らして 走って 何に 追われているの?)。
メモ
類:イーキハーハー(息急き切っていること)・イーチフーフー(息急き切っていること)。
イーチフーフー
息急き切っていること。息づかいが荒い様子。
用例
ヒラ ヌブインディ イーチフーフーシ(坂を 登るといって 息急き切って)。
メモ
類:イーキハーハー(息急き切っていること)・イーチハーハー(息急き切っていること)。
イーチフチュン
息を吹く。
用例
イーチフチ(喘いで)。
イーチマリー
息が詰まる。息苦しい。
用例
ウッピグヮーヌ ヤーカイ ウッサヌ シンカガ イッチ イーチマリースン(こんなに小さな 家に 沢山の 人が 入って 息苦しい)。
メモ
類:イキグラハン(息苦しい)・イチジラサン(息苦しい)。
イーチャン
もらった。
イーチャン
座った。
イーチュ
糸。
イーチュー
糸。
用例
ミーン ワッシクナティ イーチューン ヌチグリサン(目も 悪くなって 糸も 通しにくい)。
イーチュギン
絹の着物。
用例
イーチュギン チークリ マーカイガヤー?(絹の着物を 着こんで どこに行くのかな?)。
メモ
類:イーチュジン(絹の着物)。
イーチュクイ
よいつくり。
用例
イーチュクイ ソーン(非常にがっちりして、強そうだ)。
イーチュジン
絹の着物。
用例
ウッサヌ イーチュジン ムッチョール(こんなにたくさんの 絹の着物を 持っていること)。
メモ
類:イーチュギン(絹の着物)。
イーチュン
居付く。
用例
アヌユーンカイ ゥンヂョール ウヤン イーチャン リチヌ ハナシ(無くなった親も成仏したという話)。
メモ
ひとところに落ち着く。安定する。
イーチュン
成仏する。
用例
イーチャンリ(成仏したって)。
イーチョーバー
【植物】ウイキョウ。
イーチョーバー
用例
ウヮーヌチージルイリチャーカイヤ イーチョーバー イリレー(豚の血炒めには ウイキョーを 入れなさい)。
メモ
豚の血と一緒に炒めたチーイリチャーやチージル(汁物)にして食した。
イーチリー
絣。
メモ
ニービチには既成のイーチリーの上等を着た。トゥッチリーともいう。
イーチントーバル
池ン当原(座喜味の小字)。
イーツー
糸。
イイックヮ
いい子。いい人。
用例
アレ イイックヮ ヤンドー、ハマヤー ヤンドー(あの子はいい人だよ、頑張り屋だよ)。
メモ
ほめ言葉、自分よりも年下の人をほめるときにいう。
イーックヮ
いい子。いい人。
用例
アンマーガ ヲゥランティン イーックヮ ソーキヨーヤー(お母さんが いなくても 良い子に しておきなさいよ)。アレ イーックヮロー(あれはいい子だよ)。
メモ
ほめ言葉、自分よりも年下の人をほめるときにいう。対:ヤナワラビ(嫌な子)。
イーッチュ
いい人。善人。
用例
ワッター ゥンジャサーヤ デージナ イーッチュヤタン(私の 伯父は とても 良い人だった)。
メモ
対:ヤナッチュ(悪人)。
イーティ
もらって。
イーティ
酔って。
用例
イーティ トーリトーン(酔って倒れている)。
イーデーグヮンス
上代の祖先。
イートゥクル
良い所。
用例
イャーヤ イートゥクルンカイ チェーサ クヮッチーン マンドーグトゥ ヘーク ウチンカイ イレー(お前は 良い所に 来たね ご馳走も 沢山あるから 早く 中に 入りなさい)。
メモ
対:ヤナトゥクル(嫌な所)・ヤナドゥクマ(嫌な所)。
イートータン
酔っていた。
イートーン
酔っている。
イートーン
老けている。
用例
アバーグヮーヤ ターヤカ イートーン(姉さんは 誰よりも 年上に見える)。
メモ
実際より年上に見えること。
イーナ
こんなに早く。
用例
イーナ ナトーンナー?(こんなに早く 〔準備〕できたの?)。
イーナ チャンバーイ?(もう来たのか)。
イーナーリー
上の方から。
用例
イーナーリー ウリティ クーワ(上の方から 降りて 来なさい)。
メモ
対:シチャナーリー(下の方から)。
イーナジキ
許嫁〔いいなづけ〕。
イーナラワシ
しつけ。
イーニーブイ
気持ちよくうとうとすること。
用例
イーニーブイ ソーテーグトゥ ウクサンルアタンレー(気持ちよく居眠り していたから 起こさなかったんだよ)。
イーニーブク
言うや否や。
用例
イーニーブク キサ ゥンジチョーシェー(言うや否や 既に 行って来ているさ)。
イーヌカー
伊良皆の湧泉の名称。
メモ
別名サシジャー・サシジャーガー。干ばつのときも枯れなかったといわれ、現在でも水質がよく、水量も豊富。正月の若水を汲んだ井戸でもある。戦後もしばらくは飲料水として利用されたが、近くに生活排水が流れてくるようになってからは農業用水として使われている。
イーヌカー
喜名の井泉の名称。
メモ
拝所ではなく牛馬を浴びせる所だった。上の方はカンジャーヤーの山野だったのでカンジャーグムイともいっていた。かつては葬式後に、悪霊を追い払い、屋敷を清めるための棒振りという儀式が行われた。イーヌカーから川砂や小石を採ってきて屋敷の生け垣に投げつけ棒を振り屋敷内にいる悪霊を打ち払った。また龕を担いだ人たちは龕屋に龕を納めた後、イーヌカーで手足を洗った。
イーヌクスン
言い残す。
用例
クヮンカイ イグン イーヌクスン(子どもに 遺言を 言い残す)。
過:イーヌクチャン(言い残した)否:イーヌクサン(言い残さない)希:イーヌクシーブサン(言い残したい)継:イーヌクチョーン(言い残してる)。
イーヌジュン
追い抜く。追い越す。
用例
ヒサヌヘーサヌ ウビジ ミッチャイ イーヌジュン(足が速くて 直ぐに 3人 追い抜く)。
過:イーヌジャン(追い抜いた)否:イーヌガン(追い抜かない)希:イーヌジブサン(追い抜きたい)継:イーヌジョーン(追い抜いている)。
イーヌトゥーイ
言う通り。
用例
ウレー ウヤガ イーヌトゥーイヤサ(それは 親が 言う通りさ)。
イーヌハラ
上の方。
用例
イャームノー イーヌハラカイ ウッチェーサ(君のは 上の方に 置いてあるよ)。
メモ
対:シチャヌハラ(下の方)。
イーヌムイ
上の盛り上がった所。
メモ
伊良皆にあったイーヌムイは丘になって眺望がよかった。側には相撲ができる広場もあった。イーヌーイームイとも言う。
イーノースン
言い直す。
用例
ナマヌ イーヨーシェー マシェーアラングトゥ ナーチュケーン イーノースン(今の 言い方では 良くないから もう一度 言い直す)。
過:イーノーチャン(言い直した)否:イーノーサン(言い直さない)希:イーノーシーブサン(言い直したい)継:イーノーチョーン(言い直している)。
イーバー
上の歯。
イーバー
良い頃合い。良い機会。
用例
イーバー イャーヤ ワッターヤーンカイ チェーサ(よい機会に お前は 私の家に 来たね)。
トートー、イーバーヤサ(さあさあ、ちょうど良かったさ)。イーバー エイビッサ(ちょうど良かった)。
イーバキカーカー
吐き気を催している様子。
用例
クルマンカイ ヌイジューハヌ イーバキカーカーソーン(車に 乗りすぎて 吐き気がする)。
メモ
類:イーバキノーリ(吐き気を催している様子)・イーバキハッター(吐き気を催している様子)・イーバチカーカー(吐き気を催している様子)。
イーバキノーリ
吐き気を催している様子。
用例
ユーベー サキ ヌミジューサヌ イーバキノーリソーン(昨夜は 酒を 飲みすぎて 吐き気を催している)。
メモ
類:イーバキカーカー(吐き気を催している様子)・イーバキハッター(吐き気を催している様子)・イーバチカーカー(吐き気を催している様子)。
イーバキハッター
吐き気を催している様子。
用例
アマヲゥティ イーバキハッターソーシェー ターヤガ(あそこで 吐き気を催しているのは 誰か)。
メモ
類:イーバキカーカー(吐き気を催している様子)・イーバキノーリ(吐き気を催している様子)・イーバチカーカー(吐き気を催している様子)。
イーバクン
吐き気がする。
用例
ミーマーティ イーバクン(目が回って 吐き気がする)。
メモ
類:イーバチュン(吐き気がする)。
イーバス
良いとき。
用例
イャーガ クーランネー カシーサーン ヲゥラン デージヤテーサ イーバスニ チェーサ(お前が 来なかったら 加勢する人も いなくて 大変だったさ 良いときに 来てくれたね)。
イーバチカーカー
吐き気を催している様子。
用例
ヤナカジャシ イーバチカーカーソーン(嫌な臭いがして 吐き気を催している)。
メモ
類:イーバキハッター(吐き気を催している様子)・イーバキノーリ(吐き気を催している様子)・イーバチカーカー(吐き気を催している様子)。
イーバチュン
吐き気がする。
用例
ムンカミジューサヌ イーバチュン(食べすぎて 吐き気がする)。
メモ
類:イーバクン(吐き気がする)。
イーバッペー
言い間違い。
用例
イーバッペーヤ ターニン アイルスル(言い間違いは 誰にでも あるさ)。
過:イーバッペータン(言い間違えた)否:イーバッペーラン(言い間違えない)継:イーバッペートーン(言い間違えている)。
メモ
類:イーマチゲー(言い間違い)。
イーバッペーイン
言い間違える。
用例
ヌーン カンゲーランヨークー アビーネー イーバッペーインドー(何も 考えずに 話すと 言い間違えるよ)。
イーハンスン
言いそびれる。
用例
イャーグトゥシ ムンアビーネー イーハンスン(君のように しゃべったら 言いそびれる)。
過:イーハンチャン(言いそびれた)否:イーハンサン(言いそびれない)。
イーハンスン
言い放つ。
用例
ヌーガラ アイネー ドゥークル イーハンスン(何か あったら 自分で 言い放つ・除ける)。
過:イーハンチャン(言い除けた)否:イーハンサン(言い除けない)希:イーハンシーブサン(言い除けたい)継:イーハンチョーン(言い除けている)。
メモ
何か悪い事があったときに、自分で呪文を唱えながら言い返す、言い放つこと。良くないことを除ける時にも使う。
イービ
指。
用例
イャー イービヌ ナガサヨ(お前の 指の 長いこと)。
メモ
イービェ マーンカイ ウーリーガ イービヤ ウチンカイドゥ マガユル(指はどこに折れるか、指は内側にしか曲がらない)は、身内ほど自分のことを考えてくれる人は他にないという意味の諺。
イーヒーアーハー
言い合い。
用例
イーヒーアーハーシ オーエーシ(言い合い喧嘩して)。
イーヒーアーハー
笑い転げている様子。
用例
アンイチャレー イーヒーアーハーソータサ(そう言ったら 笑い転げていたさ)。
イーヒーアーハー ソーン(賑やかに話している)。
メモ
賑やかに談笑している様子を表わす言葉。
イービガキ
ゆびきり。約束すること。
用例
イービガキ スミ(ゆびきりするか)。
イービグヮー
小指。
イービサシ
指さし。
イービザンミン
指折り数えること。
メモ
正月が来るのが待ちどおしくて、イービザンミンして待っていた。
イービナギー
指輪。
用例
アンシ チュラ イービナギーヤルムンナー(なんて きれいな 指輪でしょう)。
メモ
類:イービンガニー(指輪)。渡慶次カタノーの露店で玩具のイービナギーが売られていた。
イービナギーグヮークヮーエー
指輪の喰い合い。
メモ
子どもの遊びのひとつ。ムートトゥエーと同様に手の甲や手のひらで受けて遊ぶ。さとうきびの葉で作った指輪や玩具の指輪を賭ける遊び。
イービヌサチ
指先。
用例
イービヌサチカイ ンジガ タッチョーン(指先に トゲが ささっている)。
イービヌチ
指さし。
イービヌフシ
指の関節。
イービヌマタ
指のまた。
イービンガニー
指輪。
用例
ウヌイービンガニーヤ イャーンカイ マギサーネーニ?(その指輪は あなたに 大きくないねぇ?)。
メモ
類:イービナギー(指輪)。
イーブー
【魚】トビハゼ。
イーブー
【魚】ハゼの総称。
用例
イーブー クヮーチャンドー(ハゼを釣ったよ)。
メモ
干潟にすむ。あまり食用にしない。泉や川などにいる。
イーブーサーニ タマンチユン
トビハゼでフエフキダイを釣る。
メモ
価値の少ないちょっとしたもので大切な物を得る。「えびで鯛を釣る」と同じ意味。
イーフェー
位牌。
メモ
イフェーとも言う。
イーブサカッティー
言いたい放題。
用例
イーブサカッティー ヌー イチョーガ(言いたい放題 何を 言っているか)。
イーブン
言い分。
用例
ターニン イーブンヤ アイルスル(誰にも 言い分は あるよ)。
イーヘー
位牌。
用例
イーヘー チュクイケーイン(位牌を 作り替える)。
メモ
類:イーヘーヌウドゥン(位牌)。
イーヘーヌウドゥン
位牌。位牌御殿。
用例
ワッタヤ イーヘーンカイ イーヘーヌウドゥンディチン イータン(私たちは 位牌に イーヘーヌウドゥン〔位牌の御殿〕とも 言っていた)。
メモ
類:イーヘー(位牌)。
イーホーイン
追い払う。
用例
ティーガンマリビカーンスグトゥ アマンカイ イーホーイン(悪戯ばかりするから 向こうに 追い払う)。
過:イーホータン(追い払った)否:イーホーラン(追い払わない)希:イーホーイブサン(追い払いたい)継:イーホートーン(追い払っている)。
イーホーレー
追い払いなさい。
用例
ジャマナティ アマンカイ イーホーレー(邪魔だから あそこに 追い払いなさい)。
イーマカスン
言い負かす。
用例
クチジューサ(ハ)ヌ チャー イーマカスン(口が強くて いつも 言い負かす)。
過:イーマカチャン(言い負かした)否:イーマカサン(言い負かさない)希:イーマカシーブサン(言い負かしたい)継:イーマカチョーン(言い負かしている)。
イーマギーン
言い曲げる。
用例
チャーガラシ チュガイーシ チュラーク イーマギーン(どうにかして 人が言うのを うまく 言い曲げる)。
過:イーマギタン(言い曲げた)否:イーマギラン(言い曲げない)希:イーマギーブサン(言い曲げたい)継:イーマギトーン(言い曲げている)。
メモ
強引に人の言うことを押し曲げること。
イーマチゲー
言い間違い。
用例
クトゥバヌ イーマチゲーヤ ノーサリーサ(言葉の 言い間違いは 直せるさ)。
過:イーマチゲータン(言い間違えた)否:イーマチゲーラン(言い間違えない)継:イーマチゲートーン(言い間違えている)。
メモ
類:イーバッペー(言い間違い)。
イーママ
言いなり。言うがまま。
用例
トゥジヌ イーママ ヌーン アビーサン(妻の 言いなりで 何も 言えない)。
メモ
相手の言う通りにすること。
イームティ
上のほう。
用例
イームティカラ ウルサナ(上の方から 降ろそう)。
メモ
対:シチャムティ(下の方)。
イームン
良い物。
用例
ウヌクスイヤ イームンヤサ(その薬は 良い物だよ)。
メモ
対:ヤナムン(悪い物)。
イーヤー
胞衣〔えな〕。
用例
ワッター ウヤンチャージブンマデー イーヤーヤ ヤーヌクシカイ ウミータン(私の 親達の頃までは 胞衣は 家の後に 埋めていた)。
メモ
胎児を包んでいる膜および胎盤の総称。出産が終わると、胞衣は藁束やボロ布に包んで、夫が屋敷裏の雨垂れが落ちない所に埋めた。
胞衣〔えな〕をヤーヌクシー(家の後ろ)に埋める時に、隣近所の子を笑わせながら、「ワラーシンソーリ(笑わせてください)」と生まれた子がよく笑う子になるようにと願った。
古堅では、産婦の出した胞衣の上に、子宝に恵まれない者が下着を取って着物の裾をまくり上げて座り込むと子が授かるといわれた。
イーヤーハーヤー
喜んでいる様子。
用例
ナマジブノー ナー イーヤーハーヤーソーサ(今頃は もう 大喜びしているね)。
イーヤーワライ
産後の儀礼。
メモ
愛嬌のあるよく笑う子に育つようにと、子供達と笑いながら胞衣〔えな〕を埋める。
イーヤーワレー
産後の儀礼。
用例
イーヤー ウミーネー ワランチャー アチミティ イーヤーワレー シミータン(胞衣を 埋めるときには 子どもたちを 集めて イーヤーワレー〔胞衣笑い〕を させた)。
メモ
赤子の胞衣は芭蕉や月桃の葉、あるいは藁束などに包んで父親が家の後ろに埋めた。アマダイヌシチャに埋めると赤子の目が悪くなるというので、避けた。
胞衣を埋めて土を被せた上に、ウフウンビー、ムシウトゥルー、シカバクー、テンブサーにならないようにと重く平たい石で覆った。そして、イーヤーワレーと称して、子どもたちを集めてそれを囲んで笑いながら石の上を数回飛び越え、それからお粥をかけた。そうすることで生まれた子供はよく笑う、愛嬌のある子に育つといわれていた。
イーヤッサン
言いやすい。話やすい。
用例
ウンナクトゥヤレー ジコー イーヤッサン(そんなことなら とても 言いやすい)。
メモ
対:イーグリサン(言いにくい)・イーカンティー(言いにくい)。
イーヤンジュン
言い損なう。
用例
ワッター スーヤ ユー クトゥバ イーヤンジュン(私の 父は よく 言葉を 言い損ねることがある)。
過:イーヤンタン(言い損ねた)否:イーヤンラン(言い損ねない)継:イーヤントーン(言い損ねている)。
イーヤンティネーン
言い損ねてしまった。
用例
アンイールチモーアランタシガ チュラーク イーヤンティネーン(そういうつもりではなかったが 見事に 言い損ねてしまった)。
イーヤンベー
いい按配〔あんばい〕。心地よい。
用例
ナマネー ドゥーチュイ イーヤンベーヤサニ(今はもう 1人で 快適〔自由気まま〕でしょう)。
イーユヌミー
魚の目。皮膚病。
イーユヌミー タークヌミー
魚の目 蛸の目。
メモ
乳幼児をあやす遊び歌。
イーヨー
言いよう。
用例
ムノー イーヨーヤサ(物は 言いようだよ)。
イーヨーグヮー
赤ちゃん。
用例
イーヨーグヮー ダチ アッチョーン(赤ちゃんを 抱いて 歩いている)。
イーラーサン
老けてみえる。
イーラサン
くれない。
イーラスン
やる。
イーラチ
くれて。
イーラチャン
くれた。
イーラン
もらわない。
イーラン
座らない。
イーラン
酔わない。
イーリキサン
嬉しい。
イールカージ
言うたび
用例
ウヌ ワラビェ イールカージ ムル チカン(この子は言うことを全然聞かない)。
メモ
長浜ではイシカジ チカンヌー(言うことを聞かない者)と用いられる。
イールキサン
嬉しい。
用例
イールキサルバー(嬉しいわけさ)。
イールンサー
言えば。言うならば。
用例
イャーガ ウングトゥー イールンサー ワッターン イーンドー(あなたがそんなこと言うならば我々も言わせてもらうよ)。
メモ
~ルンサー(~するのなら)。
イールンシェー
言えば。言うならば。
イールンセー
言えば。言うならば。
イーワキ
言い訳。
用例
ターン ワームン イーワキヤ チカンサヤー(誰も 私の 言い訳は 聞かないね)。
メモ
自分の言動を正当化するために事情を説明すること。
イーワタ
上腹部。
用例
チヌ-カラ イーワタヌ ヤムン(昨日から 腹の上の方が 痛い)。イーワタ ネーリティ(胸がつかえて)。
メモ
腹のへそから上の部分。対:シチャワタ(下っ腹・下腹部)。
イーン
うん。そうだ。
イーン
もらう。
イーン
縁。縁側。
イーン
言う。
用例
ウヌクトー ワンガ イーン(そのことは 私が 言う)。
過:イチャン(言った)否:イラン(言わない)希:イーブサン(言いたい)継:イチョーン(言っている)。
イーン
座る。
イーン
植える。
用例
ハルカイ ヤシェー イーン(畑に 野菜を 植える)。
過:イータン(植えた)否:イーラン(植えない)希:イーブサン(植えたい)継:イートーン(植えている)。
イーン
酔う。
イーン
成長する。育つ。大きくなる。
用例
フル イーン(体が成長する)。
イーン
入る。
用例
アミ フトーグトゥ ヤーヌ ウチカイ イーン(雨が 降っているから 家の 中に 入る)。
過:イッチャン(入った)否:イラン(入らない)希:イーブサン(入りたい)継:イッチョーン(入っている)。
メモ
対:ゥンジーン(出る)。
イーン
老いる。
用例
ジュンニ サンジュール ヤンナー、イーティ ミーッサー(本当に30歳なのか、老けてみえるなあ)。
イーングヮ
初めての子。
イーンジャサッタン
追い出された。
イーンジャスン
追い出す。
用例
ヤコータッタンヌーヤ ヤーカラ イーゥンジャスン(役に立たないのは 家から 追い出す)。
過:イーゥンジャチャン(追い出した)否:イーゥンジャサン(追い出さない)希:イーゥンジャシーブサン(追い出したい)継:イーゥンジャチョーン(追い出している)。
イーンジャニ
遺言。
用例
ワンカラヌ イーンジャニ ヤグトゥ ユー チキヨー(私からの 遺言 だから よく 聞きなさいよ)。
メモ
類:イグン(遺言)。
イェー
【魚】アイゴ類。
用例
イェーグヮー カミーネー、ゥンベーン(アイゴを食べると、傷などが化膿する)。
イェー
ああ。そうか。
メモ
相手の話しかけに対して思い当たることがある時や理解した時に発する語。
イェー
おい。もし。
用例
イェー ウマヲゥティ ヌー ソーガ(おい そこで 何を しているか)。
イェー(おい。目下の人に呼びかける時)。イェーサイ(もし。目上の人に呼びかける時)。
メモ
呼びかける語。人に声をかけるときに発する言葉。
イェー
藍。
用例
アンシ イェーヌ ユカトーシヨー(こんなにも 藍が よくできているね)。
イェーイ
和え物。
用例
ナチヌ アチサイネー イェーイ チュクティ ゥンジャスシェー マシヤサ(夏の 暑いときには 和え物を 作って 出した方が 良いよ)。
メモ
類:イェームン(和え物)・スーネー(和え物)。
イェーイェーイェー
泣き声。
イェーカ
親戚。
用例
ワントゥ イャートー イェーカナートンドー(私と お前は 親戚だよ)。
メモ
類:エーカ・ウェーカ(親戚)。
イェーガー
親川。座喜味の井泉の名。
メモ
ウェーガーともエーガーともいう。座喜味城跡の東に位置することでグスクガーとも呼ばれている。座喜味城主専用の古い井泉と言われ、産水もそこから汲んだ。ハジマカー(湿疹ができること)、イリガサー(麻疹)になると、ここの水でミジナディすると早く治るといわれた。
イェーカズタイ
親戚伝い。親戚を頼っていくこと。
イェーカヌチャー
親戚の人たち。一族。
イェーカハロージ
親戚の人たち。一族。
用例
ウッサヌ イェーカハロージガ アチマトール(大勢の 親戚一族が 集まっているね)。
メモ
同じ血筋の人たち。
イェーカンチャー
親戚の人たち。一族。
イェーキ
富。財産。金持ち。
用例
チュケーヌンチョー イェーキ シーブサンヤー(一度だけでも 金持ちに なりたいね)。
メモ
対:ヒンスー(貧乏)。
イェーキンチュ
財産持ち。金持ち。財産家。
用例
アマヌ ヰナグングヮヤ イェーキンチュヌ ユミナトーンディ(あそこの 娘は 金持ちの 嫁になっているんだって)。
メモ
対:ヒンスームン(貧乏者)。
イェーク
生まれつき身体にある痣や印。また印や奇形をもって生まれること。
用例
ウヌワラべー ナガリカイ イェークガアン(その子は 背中に 印・痣がある)。
ヒーヌ イェーク(火のように真っ赤な痣などの印をもって生まれること)。
メモ
妊婦が、火事や事故、驚くことなど、ある事象に衝撃を受けると、胎児にそれが伝わって関係するような形で表れると信じられていた。
イェーク
櫂〔かい〕。
用例
イェークシ フニ クージュン(櫂で 船を 漕ぐ)。
イェーグヮー
アイゴ。
用例
イェーグヮーヤ タッペーラーイユヤサ(アイゴは 平べったい魚だよ)。
イェーサチ
挨拶。
用例
マーヲゥティ チュ イチャラワン イェーサチェー リッパ シーヨーヤー(何処で 人に 会おうと 挨拶は ちゃんと するんだよ)。
イェージ
合図。
用例
イッター ニービチネー ワンニンカイ イェージ シーヨーヤー(お前たちの 結婚式には 私にも 連絡しなさいよ・知らせなさいよ)。
イェージ スミ(合図しようか)。イェージ シーヨー(呼んでよ)。
イェージュー
同僚。仲間。
用例
アッターヤ ワン イェージューヤサ(彼らは 私の 仲間だよ)。
メモ
一緒に物事をする間柄。
イェージューシンカ
同僚。仲間。
用例
イェージューシンカ ンナ アチミレー(仲間を 皆 集めなさい)。
メモ
類:イェージュードゥーサー(仲間同士)。
イェージュードゥーサー
同僚。仲間。
用例
イェージュードゥーサー マジョーンナティ アシリ クーナ(仲間同士で 一緒になって 遊んで 来よう)。
メモ
類:イェージューシンカ(仲間同士)。
イェージュンチャー
同僚、仲間。
イェースイェーゴー
相性が良いこと。
用例
イェースイェーゴー アティラチ ウタビミソーリ(良い相性を 当たらせて 下さい)。
メモ
火の神や仏壇に願い事をするときによく使う。 。
イェーズミ
藍染め。
用例
ンカシェー チヌンヌーン イェーズミスタサ(昔は 着物も何も 藍で染めたさ)。
イェーズミティサージ
藍で染めた手ぬぐい。
用例
ウヌイェーズミティサージ ワン ヰーラナ(その藍染の手ぬぐい 私が もらおう)。
イェースン
潰す。
用例
ニーブター イェースン(おできを 潰す)。
過:イェーチャン(潰した)否:イェーサン(潰さない)希:イェーシーブサン(潰したい)継:イェーチョーン(潰している)。
メモ
膿をもったできものを力を加えて潰すこと。
イェースン
配る。
用例
シージャシデー イェーシェーワ(年上の方から 配りなさい)。
メモ
類:ハジュン(配る)・クバイン(配る)・ハグン(配る)。
イェーソー
愛想。
用例
アンシ イェーソー ユタサルヤー(なんて 愛想が 良いんでしょうね)。
イェーソー
相性。
用例
ウヤックヮ イェーソーワッサヌ(親子の 相性が悪い)。
イェーソームチ
愛想が良いこと。
用例
トゥジカメーイラー イェーソームチカラ カメーレー(妻をめとるなら 愛想が良い娘から 探しなさい)。
メモ
にこやかで人付き合いのよいこと。
イェーダ
間。
用例
ゥンジチューヌ エーダ マッチョーリ(行ってくる 間 待っておきなさい)。
イェーダイ
良い役目。
用例
クンドー イェーダイ アタテーサヤー(今年は 良い役目に 当たったね)。
イェーティ
相手。
用例
ワーガ チュールエーダ イェーティ ソーキヨー(私が くるまで 相手 していてね)。
イェーディン ナー
多分もう。
用例
イェーディン ナー、ソーミンヤタンヤ (多分もう、ソーメンだったね)。
イェーヒャー
おい。こら。
用例
イェーヒャー! ウマヲゥティ ヌー ティーガンマリ ソーガ(おい!そこで 何を いたずら しているか)。
イェーマ
根。
用例
イェーマー マーガ(根はどこか)。
イェームン
和え物。
用例
クチニーサラー イェームンヤティン カリンディ(食欲がないなら 和え物でも 食べてごらん)。
メモ
類:イェーイ(和え物)・スーネー(和え物)。
イェーヤ
小地名。
メモ
比謝から残波岬へとつながる旧道は、戦前から、嘉手納へと行き来する主要道路であった。この道のうち、現在の県営比謝団地辺りをイェーヤと呼んだ。
戦前は幽霊やハブが出る怖い場所とされていた。イェーヤには石橋が架けられており、現在の架橋の下にそれをみることができる。エーローともいう。 
イェーユン
したたり出る。乳や膿などが出る。
用例
ニーブターヌ ゥンベーティ イェートーン(おできが化膿して膿が出ている)。
イェーユン
和える。
イェーリン
多分。おそらく。
用例
イェーリン イカンタヌ ハジヤシガヤー(多分 行かなかったはずだがね)。
イェーリン ナマ カンゲーネー(多分、今考えると)。チチョールバーテー イェーリン(聞いているわけだ、多分)。イェーリンナー(おそらくもう)。イェーリン~バーテー(多分~でしょう)。
イェーリン アンヤテーサニ
それは、そうだったでしょう。
用例
イェーリン アンヤサ(きっとそうだ)。
イェリン
多分。おそらく。
用例
ヤタノー アラニ、イェリン(だったのではないか、たぶん)。イェリン~ヤラ(おそらく~か)。イェリン アタガヤーンリ(多分あっただろうと)。
イェリン ヱンヌ ネーンテール バーテー(いわば縁がなかったのでしょう)。
イェンダープー
大人しい人。
用例
イッター ウヤサク イェンダープーヤ ヲゥランサ(お前たちの 親ほど 大人しい人は 居ないよ)。
イェンダサン
大人しい。
用例
ワン ヲゥトー イッペー イェンダサン(私の 夫は とても 大人しい)。
イェンチュ
【哺乳類】鼠〔ネズミ〕。
用例
イェンチュンヌ ムル ウチュクヮティ ネーランナトーン(ネズミが 全部 喰って なくなってしまった)。
イェンチュヌクェー
虎刈り。髪型のひとつ。
イェンチュヌクェーボージャー
虎刈りにされた男の子。
イェンチュビーチャー
被害を及ぼすもの。
メモ
畑などに被害を及ぼすようなあまり良くないもの。イェンチュ(ネズミ)もビーチャー(ジャコウネズミ)もネズミの一種。
イェンチュヤーマ
ネズミ捕り。
用例
イェンチュヌ マンディ イェンチュヤーマ カキトーチュサ(ネズミが 多くて ネズミ捕りを 仕掛けておくさ)。
イェンミ
降参。詫びる。
用例
イェンミサビタン(降参しました)。
メモ
エンミともウェンミとも言う。戦いに負けて、相手に屈服すること。阿麻和利が首里王府軍に追われ、勝連から読谷まで落ち延びてきたが、現在の楚辺小字親見原あたりで捕らえられたという。その際に「イェンミ サイ」(降参です)と言ったことに小字名エンミバル(親見原)は由来するという。
イェンミモー
地名(読谷村楚辺の小地名)。
イカイユー
疑似餌。
メモ
木製のエビをかたどったものとヒライユーの形をした2種類があった。那覇の垣花方面から売りに来たのを買い求めた。
イカイン
出会う。会う。
用例
ウマカラ イキーネー イカインドー(そこから 行くと 出会うよ)。
メモ
類:イチャイン(出会う)。
イカグトゥ
行きたがらない。
用例
ウヤヌヤーカイ イカグトゥシ ジャーフェーヤッサー(実家に 行きたがらないので 困ったもんだ)。
メモ
心から行きたがらない様子。
イカサンパー
行かせないようにすること。
イカシー
碇岩。碇〔いかり〕。
メモ
ンブシ(重し)ともいう。穴のあいた頭大の石灰岩や、あるいは穴をあけた石灰岩に綱を結んで使用している。
イカタ
鋳型〔いがた〕。
メモ
アダン葉帽子作成のための鋳型は木製だった。
イガター
我々。私たち。
用例
イガター ユミンカイ イカンドー(私たちは嫁にいかないよ)。イガター ンマカラ(私たちの近くから)。イガター沖縄ンキ(こちら沖縄に)。
イカタン
出会った。会った。
用例
ナマ ウマヲゥティ イカタン(今 そこで 出会った)。
メモ
類:イチャタン(出会った)。
イカナ
いくら。たとえ。
用例
イカナ アリガ イカンティン ワンネー マジョン イチュサ(たとえ 彼が 行かなくても 私は 一緒に 行くよ)。
イカナシン
どうしても。
用例
イカナシン チューヤ イサヌヤーカイ ソーティ イキワルヤル(どうしても 今日は 病院に 連れて 行かなくちゃいけない)。
イカナシン イカン(どうしても行かない)。イカナシン ナラン(どうしても出来ない)。イカナシン アンネーサン(絶対そんなことはしない)。
メモ
類:チャーシン(どうしても)。
イカナシンナラン
どうしてもできない。
イカナヌーヤラワン
いくらなんでも。
用例
イカナヌーヤラワン ワン ウッチャンナギティ イチュンディチンアンナー?(いくらなんでも 私を 置いて 行くってこともあるか!)。
メモ
類:ジャッサ ヌーヤラワン(いくらなんでも)。
どのような事情があろうとも。理由がどうであれ。
イカビチ
漁法のひとつ。イカ曳き。
メモ
イカイユーという疑似餌を曳いて釣る漁。
イガルー
我々。私たち。
メモ
波平では我々をイガルーと言った。イガターとも言う。
イカン
行かない。
イカンシンナラン
どうしてもできない。
イカンパー
行きたがらない様子。
用例
イカンパースシェー ソーテー イカンケー(行きたがらないのは 連れて 行くな)。
イキー
ゑけり。
イキー
生気。
用例
アンシ トゥーチ イキーヌ ネーランヤー(なんて いつも 生気が ないんでしょう)。
メモ
類:イチュイ(生気)。
イキガ
男。
メモ
対:イナグ。
イキグラハン
息苦しい。
用例
イバミーカイ ヲゥイネー イキグラハン(狭い処に いると 息苦しい)。
メモ
類:イーチマリー(息苦しい)・イチジラサン(息苦しい)。
イキチゲー
行き違い。
用例
ダー! イキチゲーッシ ネーランセー(ほら! 行き違いして しまったさ)。
メモ
類:イチャイチゲー(行き違い)。
イキネースーネー
散々。
用例
イキネースーネー マキタシェー(散々 負けたさあ)。
メモ
物事の状態が非常に悪い様子。
イキムシヌヤー
家畜小屋。
用例
カジフチシ イキムシヌヤーン ムルコーリソーン(台風で 家畜小屋も 全壊だ)。
イキラク
少し。少なく。
用例
ワームノー イキラク イリリヨー(私のは 少し 入れてね)。
メモ
類:イヒ(少し)・ウフィ(少し)・クーテン(少し)。対:ジャッサキーン(たくさん・多く)・ダテーン(たくさん・多く)・ジャッサン(たくさん・多く)・ウホーク(たくさん・多く)。
イキラサウーサ
少ない多い。
用例
イフィヌ イキラサウーサー アイルスル(多少の 少ない多いは あるでしょう )。
イキラサン
少ない。あまりない。わずかである。
用例
ワームノー タームンヤカ イキラサン(私の物は 誰の物より 少ない)。イキラク ナイン(少なくなる)。
メモ
類:イキラハン(少ない)。対:ウーサン(多い)。
イキラニンジュ
少人数。
用例
ウゥサヌシクチ イキラニンジュシェー ナランドー(こんなに沢山の仕事は 少ない人数では できないよ)。
イキラハン
少ない。あまりない。わずかである。
用例
ウッサグヮーシェー イキラハンデー(たったこれだけじゃ 少ないよ)。松田姓ヤ イキラハンドー(松田姓は少ないよ)。
メモ
類:イキラサン(少ない)。対:ウーサン(多い)。
イキラムン
少ない物。
用例
シンカンチャーウーサヌ イキラムンシェー ネーンドー(人が多いから 少ない物では 〔足りない〕無いよ)。
イクケーン
幾度。何回。
用例
イクケーン アビティン ヒントーネーン(何回 呼んでも 返事がない)。
イクサ
戦。
用例
イクサヌクトゥヤ ワシティンワシララン(戦のことだったら 忘れようにも忘れられない)。
イクサチ
行く先。
用例
イクサチヤ ターガン ワカラン(行く先は 誰にも 分からない)。
イクサチザチ
行く先々。
用例
イクサチザチ シッチョールービカーン(行く先々 知り合いばかりだ)。
イクサユー
戦争をしていた時代。戦世。戦乱の世。
用例
イクサユーヌ ハナシヤ シーブコーネーン(戦世の 話は したくない)。
イクタイニンジュ
幾人。
用例
イクタイニンジュシェー ワジャー メーネーアガカンデー(幾人かの人数では 仕事は 前に捗らないよ)。
メモ
数え切れるぐらいの人数のこと。
イクチ
いくつ。
用例
ハクヤ イクチ アチミタガ?(箱は 幾つ 集めたか?)。
イクチナミシェービーガ(いくつになられますか?)。イクチナミシェーガ(いくつですか?)。
メモ
個数や年齢などを数える時に使う。
イクチン
いくつも。
用例
イクチン ユージュヌ カサナティ イチュナサン(幾つも 用事が 重なって 忙しい)。
イクチンミーチン
いくつもみっつも。多数。
用例
イクチンミーチン チュバチニ スンディチンアンナー(幾つも三つも いっぺんに やるってもあるか)。
イクトゥバ
言葉。言い伝え。格言。
用例
トゥシーヌ イクトゥバヤ ワシテー ナランサ(年寄りの 言い伝えは 忘れては いけないよ)。昔ンチュヌ イクトゥバヤ(昔の人が言うには)。
イグマスン
前もって色々準備する。急かす。
用例
ヘーク スージ シーヨーシ イグマスン(早く お祝を しなさいと 急かす)。
過:イグマチャン(急かした)否:イグマサン(急かさない)希:イグマシーブサン(急かしたい)継:イグマチョーン(急かしている)。
イクン
行く。
用例
アチャ ナーファカイ コーイムンシーガ イクン(明日 那覇に 買い物に 行く)。
メモ
類:イチュン(行く)・ハイン(行く)。
イグン
遺言。
用例
ワンネー イグン カチョーン(私は 遺言を 書いている)。
メモ
類:イーンジャニ(遺言)。
イケーハーエー
大勢の人が行き来している様子。
用例
イケーハーエー アンシ イチュナサギサル(大勢の人が行き来して とても 忙しそうだね)。
イケガチュー
魚の名。
イケマー
サバニの中にある魚を貯蔵する場所の呼称。
イコツウンチケー
遺骨の移動。
メモ
ウンチケーは「ご招待、御案内、お供すること」。
イサ
医者。
用例
ビョーチヤ イサン カカランレー ノーランサ(病気は 医者に 診てもらわないと 治らないよ)。
イザイ
漁り〔いさり〕。漁。
用例
チューン ワントゥ イザイカイ イカヤー(今日も 私と 漁に 行こうね)。
メモ
夜は船の上からイザイ(漁り)でタチュー、ガチュン、イカなどを取った。
イサガカイ
医者にかかること。
用例
イサガカイシッカラ ナゲーナイシガ ティーチン マシェーナラン(医者にかかってから 長いことなるが ちっとも 良くならない)。
イサトゥー
【虫】カマキリ。
イサトゥー
用例
イクチン イサトゥー トゥッティ チャースヌバーガ?(何匹も かまきりを 取って どうするつもりなの?)。
イサトゥーメー
【虫】カマキリ。
イサトゥーメー
イサヌヤー
病院。
用例
イサヌヤーヌ トゥーサヌ アッチェー イチーサンサ(病院が 遠くて 歩いては 行けないさ)。
イサマカシ
医者任せ。
用例
ナゲーカユティン ノーランティカラ イサマカシビカーンシェー ナランドー(長く通院しても 治らないなら 医者に任せてばかりでは いけないよ)。
イサミユン
励ます。慰めて励ます。激励する。
用例
ククル イサミユン(慰め励ます)。
イシ
石。
用例
グナイシ アチミティ イシガチヌミー フサジュン(小さな石を 集めて 石垣の穴を 塞ぐ)。
イジ
意地。
用例
イジェー チューク ムッティヨーヤー(気は 強く 持ちなさいよ)。
イジヌ イジラー ティーヒキ(意地が出たら手を引け)。イジ イッチ(力を入れて)。
メモ
類:イジリ(意地)。
自分が思ったことを通そうとする気持。人を勇気づけるときにも使う。
イジ
行って。
イシアーファ
いつまでも座り込んでいる様子。
用例
ウンナガレー ゥンマンカイ イシアーファナティ ヰチョールチュンヲゥル!(そんな長いこと そこに 座り込んでいる人もいるか!)。
メモ
石が動かないように、いつまでも同じ所に座り込んでいる様子。
イシアナ
石穴。採石場。
メモ
岩はたくさんあったので、採石場所は決まっていなかった。イシアナ(石穴)というのは無いけど、イシグーアナ(石粉穴)はあった。
イシウーサー
石を運搬する者。
メモ
海岸沿いの集落で採石を行なう者やそれを運搬する者が多くいた。
イシウーシ
石臼。
イシオーラセー
石の戦い。
メモ
紐を括りつけた石をぶつけ合って遊ぶ童戯のひとつ。
イシガクイ
石囲い。
用例
ヤシチヌ イシガクイヤ リッパ チマットーン(屋敷の 石囲いは 立派に 積まれている)。
イシガチ
石垣。
用例
イシガチェー トーリラングトゥ リッパ チミヨーヤー(石垣は 崩れないように ちゃんと 積みなさいよ)。
メモ
石を積んで屋敷など囲った垣。
イシガナ
墓造りに用いる石工道具のひとつ。
メモ
石鉋か。
イシガンガラー
石ころだらけのさま。
用例
イシガンガラー ナティ アッチーグリサン(石ころだらけ なので 歩きにくい)。
イシガントー
石敢當。
メモ
ヤナムン(悪いもの)を返すということで、十字路に置く。T字路の突き当たりに石敢當と刻んだ石柱を魔除けとして立てた。
イジカンパー
動きたがらない。
用例
ヌクタマタレー イジカンパーソーン(温まったので 動きたがらない)。
イシグー
石灰岩をこまかく砕いたもの。道路などに敷く砂利。
用例
ゥンマカラアトー ムル イシグーミチヤサ(そこから後は ずっと 砂利道だよ)。イシグーヤマ(石灰岩の山)。
イシグーアナ
石灰岩をとったあとの穴。
イシグーミチ
石灰岩の砂利道。
メモ
県道(現国道58号)は真っ白いイシグーミチだった。
イシグーヤマ
石灰岩がとれる山。
イシグェー
石鍬〔いしぐわ〕。
用例
ンチャガ クヮーハヌ イシグェーシル カジラリール(土が 硬くて 石鍬でしか 耕せない)。
メモ
石を削って刃にした鍬。
イシグジン
小石が多い所。小石が積まれている所。
用例
ンカシヤ アマクマカイ イシグジンガ マンドータン(昔は あちこちに 小石の積まれた所が たくさんあった)。
イジクチ
出口。
イシクビ
石壁。
イシグフー
土の下が石だらけで石があちこちとび出ているような所。
イシグルー
石ころ。
イジグヮー
意地。心根。根性。
イシグヮームートゥトゥエー
子どもの遊びのひとつ。
メモ
山のように積んだ小石の真ん中に立てた棒を倒さないように1個ずつ石を取って行く遊び。
イシグン
足の裏の表皮ではなく、内側が化膿〔かのう〕した傷。
メモ
裸足〔はだし〕でとがっている石などを踏むとそうなるといわれた。
イジクン
動く。
用例
トゥッチーヌ ハーイガ イジクン(時計の 針が 動く)。
メモ
類:イジチュン(動く)。
イシジ
礎。柱などの下の土台となる石。
メモ
家の土台、あるいは履き物を脱ぐときの石などにいう。
イシジ
踏み石。靴脱ぎの石。
イシジェーク
石大工。石工。
用例
ウミヌ イシ ワイシェー イシジェークヌ シクチヤタン(海の 石を 切り出すのは 石工の 仕事だった)。
メモ
墓石の面や竈周り、屋敷囲いの石積みなどをする者にはイシジェークといった。瀬名波には墓などを造るイシジェークー(石大工)が多かった。
イシジューサー
【鳥】イソヒヨドリ。
イジジューサン
意地が強い。
用例
ウヌ ワラベー ルク イジジューサヌヤー(その 子は あまりにも 意地が強くてね)。
メモ
自分の意志を曲げないこと。
イシズ
落ちつき。
用例
クヌ ワラベー ティーチン イシズヌネーン(この 子は ちっとも 落着きがない)。
メモ
類:ウティチチ(落着き)。
イジスーブ
意地勝負。
用例
ヰキガンチャーガ アチマイネー イジスーブスタン(男達は 集まったら 意地勝負をした)。
イシダニ
小指の先より小さい浜の砂利。
メモ
3月3日の節供にナガムン(アカマタ)を追い払うために、誰も踏み荒らしていない浜砂利を取ってきて屋敷に撒いた。
イジチキーン
意地をつける。勇気づける。
用例
アチャー タビカイ ハイグトゥ ンナシ イジチキーン(明日 旅に 行くから 皆で 勇気づけよう)。
過:イジチキタン(意地をつけた)否:イジチキラン(意地をつけない)希:イジチキーブサン(意地をつけたい)継:イジチキトーン(意地をつけている)。
メモ
意地を強くする、勇気づけるために何らかのことをやること。景気づけ、励ますの意味もある。
イシヂク
【植物】イシギク。モクビャッコウ。
メモ
9月9日は大工の健康祈願で屋敷の石の所に植えてある葉の白いイシヂクを酒に入れて飲んだ。
イシチヤー
石切屋。石を切る者。採石を行なう者。
メモ
海岸沿いの集落で採石を行なう者やそれを運搬する者が多くいた。
石工の部類だが、読谷山では加工細工を行なうイシジェークとは分けていた。
イシチャー
地名(うるま市石川)。
イジチュン
動く。
用例
ヤガテー イジチュンドー(やがては 動くよ)。
過:イジチャン(動いた)否:イジカン(動かない)希:イジチーブサン(動きたい)継:イジチョーン(動いている)。
メモ
類:イジクン(動く)。
イシドウバル
石動原(上地の小字)。
イシトゥヤー
石を採る者。
メモ
採石場から石を切り出す者にイシトゥヤー(石採り)といい、彼らは石垣などを積むことはしない。イシチヤーと同義。
イシドー
石動原(上地の小字)。
イシトーニ
豚の餌入れ。
メモ
石を削って作ったもの。
イシナーグ
いしなご。
メモ
石を使って遊ぶ子どもの遊びのひとつ。
イシナーグー
いしなご。
用例
ヰナグワランチャーガ イシナーグーアシビソーン(女の子たちが いしなご遊びをしている)。
メモ
小石を使って遊ぶ女の子の遊び。
イシナギエー
石の投げ合い。
メモ
子どもの遊びのひとつ。石合戦。
イシヌミーバカ
幼児墓。
用例
ンカシェー アマクマンカイ イシヌミーバカガ マンドータン(昔は あちこちに 幼児墓が たくさんあった)。
メモ
昔は幼児の死亡率も高く、また7歳頃までは本墓に入れることなく、人里離れた岩穴などに送った。
イシヌミケジュケジュ
指遊び歌。
メモ
子どもの遊びのひとつ。
イジバー
意地が強い人。
用例
イャーヤ アンスカナー イジバーヤテール(君は あんなにまで 意地が強い人だったんだね)。
メモ
類:イジャー(意地が強い人)。自分の意志を曲げない人。
イシバーイ
石柱。
用例
イシバーイヤ ウージャ ウミカラ トゥッテイチュータン(石柱は 宇座の 海岸から 取ってきた)。
メモ
海岸の石を切り出して造る石柱のことで、クサビや石切斧を使って干潮時に切り出した。
イシバーヤ
石柱。
メモ
イシバーヤは畜舎や台所に使い、母屋に使うことはあまりなかった。当時の家は母屋と炊事場は別棟で、炊事場の四角は殆どイシバーヤだった。
イシバイ
促歩〔そくほ〕。せわしく歩く。
用例
イシバイスヌ ゥンマヤ チビラーサタンドー(促歩する 馬は きびきびして格好よかったよ)。
メモ
イシバイとはウマハラセー(競馬)の時の馬の歩き方で、早さを競うのではなく馬や騎手の姿勢等を重視して勝負を決めた。
イシマーシバル
石廻原(座喜味の小字)。
イシマチャー
漁法のひとつ。石巻。
メモ
浜辺にあるこぶし大の石に、餌の付いた釣り針を巻き付けて海底に下ろした。宇座や渡慶次の漁師が行なっていた。
イジモッパラー
意地が強いこと。
用例
イジモッパラーシェー ヌーン ナランサ(意地が強いだけでは 何も できないさ)。
メモ
意地だけで物事を片付けようとすること。
イシヤー
石屋。波平の拝所名。
メモ
石板でできた祠で、ビジュル(賓頭盧、霊石)のかわりとされる。波平には神アサギ、戸加喜友名(トゥカーチョンナー)の前、松元西(マチムトゥイリ)、川之上(カーヌイー)の4か所にある。旧暦9月9日の菊酒にちなんで拝まれる。神アサギの石屋は初御願でも拝まれている。
イジャー
意地が強い人。
用例
ワラビヌ ユカイ イジャーヤッサー(子どもが たいした 意地が強い子だね)。
イジャー ヤテールバーヨー(度胸があったわけ)。
メモ
類:イジバー(意地が強い人)。自分の意志を曲げない人。
イジャイ
漁り〔いさり〕。
メモ
夜、漁り火をたいて漁をすること。
イシャギ
魚名。イサキ。
イジャン
行った。
イジュ
イジュ。
メモ
大正時代は建築資材として国頭から山原船で長浜港に陸揚げした。ツバキ科の常緑高木、酸性土壌を好むので中南部には少ない。
イシユーチ
石斧。
メモ
石斧(いしよき)。
イジュチュン
動く。
用例
キジムナーンカイ ウサーリヤーニ イジカラン(キジムナー〔妖怪〕に襲われて動けない)。
イジュン
【民具】漁具のひとつ。銛〔もり〕。一本銛。
用例
イジュン コーイガ イチュン(銛を 買いに 行く)。
メモ
先が尖り、斜め後ろに向かって左右にかぎが出ている漁具で、投げたり突いたりして魚をとる。
イジュン
泉。湧泉。
用例
アガリムティヌ イジュンカラ ミジ クリクヮー(東側の 泉から 水を 汲んで来なさい)。
メモ
西瓜をバーキ(籠)に入れて屋敷内のイジュン(湧き水)で冷やした。
イジュンダー
湿田。
メモ
稲の収穫後の耕起が普通の田は1回で済むのにイジュンダーは2回必要だった。
イジリ
意地。気力。
用例
イジリ チューク ムッチ ハマリヨー(意地を 強く 持って はげみなさいね)。イジリヌ マンドーン(気力にあふれている)。
メモ
類:イジ(意地)。
自分が思ったことを通そうとする気持。人を勇気づけるときにも使う。
イシンニーバル
石根原(座喜味の小字)。
イシンニーバル
石根原(波平の小字)。
イシンミケッケジューケージュー
指遊び歌。
メモ
子どもの遊びのひとつ。
イシンミバカ
石で囲われた墓。
イシンミバル
石嶺原(長田の小字)。
イスジュン
急ぐ。
用例
ガッコーンカイ ウクリーギサーヤグトゥ イスジュン(学校に 遅れそうだから 急ぐ)。
過:イスジャン(急いだ)否:イスガン(急がない)希:イスジーブサン(急ぎたい)継:イスジョーン(急いでいる)。
イセ
委細。
用例
イセンネー ヌーガラ ヤイルスル(確かに何か訳があるにちがいない)。
イセーダバル
石田原(高志保の小字)。
イセーラバル
石良原(宇座の小字)。
イソー
衣装。
用例
クンドゥヌ シバヤヌ イソーヤ チビラーサタン(今度の 芝居の 衣装は 立派だった)。
イソーサ
嬉しさ。
用例
ハチゥンマガ ゥンマリティ イソーサヌ フシガラン(初孫が 生まれて 嬉しくて たまらない)。イソーサシ(嬉しそうに)。
イソーサクヮッター
嬉しくてはしゃいでいる様。
用例
イチバンナティ イソーサクヮッターッシ(一番になって 嬉しくてはしゃいでいる)。
イソーサン
嬉しい。
用例
ゥンマガンチャーガ アシビーガチーネー イッペー イソーサン(孫たちが 遊びに来たら とても 嬉しい)。イソーサシ(喜んで)。
メモ
類:イソーハン(嬉しい)。
イソーハン
嬉しい。
用例
ミーヤー チュクイアーチ イッペー イソーハン(新しい家を 造ることができて とても 嬉しい)。
メモ
類:イソーサン(嬉しい)。
イタジリー
板切れ。
用例
イタジリー アチミティ チュクイサ(板切れを 集めて 作るさ)。
イダナ
鎌〔かま〕。
イタン
もらった。
イタン
言った。
イダン
言わない。
イチ
いつ。
用例
ウフヤーカイ イチ アチマイガ(本家に いつ 集まるねぇ?)。
イチ
言って。
イチ
座って。
イチ
池。
メモ
祖先の遺骨を合祀する墓堂内の奥のこともイチと呼ぶ。
イチカ
いつか。
用例
イチカ マジョーン アシビーガ イカヤー(いつか 一緒に 遊びに 行こうね)。
イチカスン
生かす。
用例
スーマース チキティヤティン イチカスン(塩に 漬けてでも 生かす・生きて欲しい)。
過:イチカチャン(生かした)否:イチカサン(生かさない)希:イチカシーブサン(生かしたい)継:イチカチョーン(生かしている)。
メモ
類:イチキーン(生かす)。
大事な人に長生きして欲しい時などに使う。動植物にも使う。
イチガナイラー
いつになるのか。
用例
イチガナイラー ワカランシガ ヤー チュクイブサン(いつになるのか 分からないが 家を 造りたい)。
イチカユヤー
行き通い。行き来。
用例
ウヤヌヤートゥ メーナチ イチカユヤーソーサ(実家と 毎日 行き来しているさ)。
メモ
サキムイからニービチまで男女が互いの家を行き来して労働力を提供する期間。
サキムイが済むと婚姻が成立したとみなされ、男が女の家に通って労働力を提供したが、楚辺や伊良皆では男が女を迎え家に泊め、翌朝婚家の朝食を準備して実家に帰ることもあった。
イチカラン
以前から。
用例
イチカラン ンーチョーン(以前から見ている)。
イチカラン
生きていけない。
イチカランイチキ
どうにかこうにか苦しい中で生き延びている様子。
用例
タユイシン ヲゥラン イチカランイチキソーンデー(頼る人も いなくて どうにかこうにか生きているよ)。
メモ
類:イチカランイチチ(どうにかこうにか苦しい中で生き延びている様子)。
イチカランイチチ
どうにかこうにか苦しい中で生き延びている様子。
用例
ルク ヒンスーナティ カムシンネーン イチカランイチチソーン(あまりにも 貧乏で 食べるのもなく どうにかこうにか生きている)。
メモ
類:イチカランイチキ(どうにかこうにか苦しい中で生き延びている様子)。
イチカリーン
生きられる。
用例
カミワル イチカリーサ(食糧があってはじめて生きていけるさ)。
イチカンティー
行きにくい・行きかねること。
用例
クヌメーン ヌラーッテーグトゥ シージャヌヤーカイヤ イチカンティースン(この前も 叱られたから 兄の家には 行きにくい)。
メモ
類:イチグリサン(行きにくい・行きかねる)。対:イチヤッサン(行きやすい)。
イチキーン
生かす。
用例
チャーガラシ イチキーンテー(どうにかして 生かすさ)。イチキーグトゥヤ(生かすからね)。
過:イチキタン(生かした)否:イチキラン(生かさない)希:イチキーブサン(生かしたい)継:イチキトーン(生かしている)。
メモ
類:イチカスン(生かす)。人間以外に、動植物にも使う。
イチク
いとこ。従姉妹。従兄弟。
用例
イチクマデー チョーデートー ユヌムンヤサ(従兄弟までは 兄弟と 同じだよ)。
イチグ
いつも。
用例
チュールカージ イチグ ムヌイミービカーンッシ(来るたびに いつも 物をねだってばかりで)。イチグイチマディン(いついつまでも)。
イチグイチマディン
いついつまでも・いつまでもの強調語。
用例
ミートゥンダヤ イチグイチマディン カナサシーヨーヤー(夫婦は いついつまでも 仲良くしなさいよ)。
イチクウジャサー
いとこおじ。
メモ
イチュクウジャサーと同義。父母の従兄弟。
イチクビー
五枚重ね衣。死に装束。
メモ
渡具知では死装束をイチクビーとかナナクビー(七枚重ね衣)と称した。
イチクミーックヮ
いとこの子ども。従甥。従姪。
用例
イチクミーックヮヌチャー ムル アチマトータン(従姉妹やその子どもたちまで 皆 集まっていた)。
イチクムイ
1銭。
イチグヤグサミ
生涯、独身の人。
イチグリサン
行きにくい。
用例
アマヌ ヤーカイヤ イチグリサン(あそこの 家には 行きにくい)。
メモ
類:イチカンティー(行きにくい)。対:イチヤッサン(行きやすい)。
イチグル
いつ頃。
用例
イチグル ナイガ?(いつ頃 できるか?)。
イチグヮチ
1月。
用例
ナー ヤガティ イチグヮチドー(もう やがて 1月だよ)。
イチクヲゥジャサー
いとこおじさん。父母のいとこ。
イチケーイン
生き返る。
用例
ンカシェー カソーヤアランテーグトゥ ハカヌナカヲゥティ イチケーインディヌハナシンアタサ(昔は 火葬ではないから 墓の中で 生き返るという話もあったさ)。
過:イチケータン(生き返った)否:イチケーラン(生き返らない)希:イチケーラシーブサン(生き返らせたい)継:イチケートーン(生き返っている)。
イチゴーガル
1号角。
メモ
集落を幾つかの組分けにした呼称。渡慶次では4組あり、それぞれイチゴーガル、ニゴーガル(2号角)と呼んだ。カドゥ・カル(角)の項も参照。
イチゴーザキ
1合酒。
メモ
サキムイ(結納)の別称。他にニンゴーム(2合盛)、ニンゴーカナミ(2合要)、サンゴーザキ(3合酒)などの別称がある。
イチジャマ
生霊。
メモ
生きている人の怨霊。龕を指さすとイチジャマされる(呪われる)。
火の神の前で悪口を言うとイチジャマされるので言ってはいけない。
イチジューコー
模擬葬式。
メモ
トーカチ祝い(米寿祝)の前夜か早朝に、祝いを迎える人を死者に見立て模擬葬式が行なわれた。
イチジラサン
息苦しい。
用例
ウッピグヮーヌ ヤーグヮーカイ チュヌ マンリ イチジラサン(こんな 小さな家に 人が 多くて 息苦しい)。
メモ
類:イーチマリー(息苦しい)・イキグラハン(息苦しい)。
イチチ
5。5つ。5歳。
用例
ワッター チャクシェー ナーヤガティ イチチナイン(私の 長男は やがて 5歳になる)。
イチチグン
五品。
メモ
高志保では1月9日のウガンメーの祝いにイチチグン或いはナナチグン(7品)の御馳走を作った。飯、水、塩、花米、酒の五品がマブイグミの際の供え物だった。
イチヂバル
掟地原(伊良皆の小字)。
イチチブシ
五つ星。
メモ
ハジチの紋様の名前。右手首の模様のこと。
イチチュン
生きる。
用例
ガンクースーヤ ヒャークマディン イチチュンディ(頑固おやじは 百歳までも 生きるってよ)。
過:イチチャン(生きた)否:イチカラン(生きられない)希:イチチーブサン(生きたい)継:イチチョーン(生きている)。
イチッチュ
生きている人。
用例
ユーリーヤカ イチッチュル ウトゥルサル(幽霊よりも 生きている人が 恐いものだ)。
イチデー
一代。
用例
イチデーッシ ウワテー ヌーン ナラン(一代で 終ったら 何にもならない)。
イチデージ
一大事・大変。
用例
ナー イチデージナトーン(もう 大変なことになっている)。
イチナーギ
一帯。
用例
イチナーギ マーチガ イーラットーン(一帯に 松が 植えられている)。
イチナティン
いつになっても。
用例
イチナティン イャー ウンジェー ワシランサ(いつになっても お前の 恩は 忘れないよ)。
イチナンカ
五七日。
用例
ナーヤガテー イチナンカアラニ?(もうやがてで イチナンカ〔五・七日:5週目法要〕じゃないの?)。
メモ
亡くなってから49日まで、7日ごとに行う法要をナンカスーコー(七日焼香・週忌法要)という。そのうちの5週目(35日目)の法要をイチナンカ(五・七日)という。
偶数回のナンカは家族だけで執り行われるが、奇数回には知人など多くの客が焼香に来る。
イチナンドゥチ
いつ何時。
用例
イチナンドゥチヤティン シムグトゥ クーワ(いつ何時でも いいから 来なさい)。
イチニン
1年。
用例
イチニンヌ タッチュシヌ ヘーサヨーヤ(1か年の 経つのが 早いこと)。
イチニンメー
一人前。
用例
シクチン イチニンメーナランネー トゥジンカメーイサンドー(仕事も 一人前にできないと 妻も探せないよ)。
メモ
一人の人に割り当てる量。一人分。大人であること。
イチヌクイ
生き残り。
用例
ワッターヤ イクサヌ イチヌクイヤサ(私たちは 戦争の 生き残りだよ)。
イチヌハタバル
池之端原(瀬名波の小字)。
イチハジ
生き恥。大恥。
用例
チュヌメーヲゥティ イチハジ カカサッティ ハジカサヌ フシガランタン(人前で 大恥を かかされて 恥ずかしくて たまらなかった)。
メモ
恥と同様の感覚で使っているが、本来のイチハジは、生きているために受ける屈辱的な恥という意味。反対語として死に恥がある。
イチバンオージメー
一番扇舞。
メモ
ムラアシビの演目。最初に扇を使う踊り。座喜味ではかぎやで風が踊られた。
イチバンザ
民家の間取りのひとつ。一番座。
メモ
住居の東側に設けた客間。座喜味、長浜、宇座、高志保、楚辺ではウフグイと称している。
イチバンザー
民家の間取りのひとつ。一番座。
イチバンジャ
民家の間取りのひとつ。一番座。
イチバンジャー
民家の間取りのひとつ。一番座。
イチハンスン
行き損ねる。
用例
ヘーク シコーランネー イチハンスン(早く 準備しないと 行き損ねる)。
過:イチハンチャン(行き損ねた)継:イチハンチョーン(行き損ねている)。
イチバンドゥイ
一番鶏〔いちばんどり〕。
用例
イチバンドゥイン ウタイルムン ユーアキーサ(一番鶏も 鳴くから 夜が明けるさ)。
イチブイ
げっぷや胸焼け。逆流性食道炎。
イチブコーネーン
行きたくない。
用例
ワンネー ガッコーカイ イチブコーネーン(私は 学校に 行きたくない)。
イチマディヌハナシ
それだけの話。
用例
イチマディヌハナシヤサ(それまでの話さ)。
イチマナー
糸満の人。
イチマブイ
生きている人の魂。
用例
イチマブイディシェー チチルンチャル ナーダ ンチェーンラン(生き霊というのは 聞いたことはあるが まだ 見たことはない)。
イチマンウイ
糸満売り。
用例
ンカシェー イチマンウイサリーンディシェー ウトゥルムンヤタン(昔は 糸満売りされることは 恐ろしい事だった)。
ヌーン チカンレー イチマンウイ サリンドー(何も聞かないなら、糸満の漁師の所に売り飛ばされるぞ)。
メモ
貧しい家の10歳前後の少年が、前借金と引き換えに沖縄本島南部の糸満の漁師のもとで年季奉公することを「糸満売り」といった。
イチミ
現世・この世・現世に生きていること。
用例
イチミトゥ グソーヤ リッパ ワカシワルヤル(現世と 後生は ちゃんと 分けないといけない)。イチミヌ ジン(この世の金)。
メモ
類:シジャ(現世の人・この世の人間)。対:アヌユー(後生・あの世)。
イチミトゥトゥーミ
生きている間・一生。
用例
イチミトゥトゥーミ ゥンマンカイ ヲゥヌチムエールヤルイ?(一生 そこに いるつもりか?)。
イチミヌショーガチ
生きている人の正月。
メモ
盆は三食仏壇に供えるが、正月はチータチウニゲー(朔日祈願)と称する屋敷の祈願の後に御馳走を供えるだけ。
イチミヌニントゥー
生きている人の正月。
メモ
正月は仏壇を気にしなかった。
イチムシ
悪口の一種。畜生。虫けら。
用例
イチムシグヮーヒャー! イャーガ スヌグトゥシェー ヌーンヤクンタッタン(畜生め! お前の やりかたでは 何の役にも立たない)。
ヤナッチョー サールーナティ、イチムシンカイ ナタンリル オトギバナシヌ アルバーテー(悪人は猿に、動物になったという御伽噺があるわけさ)。
イチムシヒャー(畜生め)。チュ クェー イチムシ(人を食う獣)。
イチムシ
動物。生き物。家畜。
用例
イチムシ ダテーン チカナトーン(家畜を 沢山 飼っている)。イチムシヌ ムノー クィティー(家畜の餌はやったか)。
イチムシグヮー
小さい生き物。
メモ
チンナン(カタツムリ)、ウェンチュ(ネズミ)など。
イチムシグヮー(生物)がワサワサしている時(活動・繁殖期)にニービチ(結婚)をした方が栄えると言われ、昔の人はシムチチニービチ(霜月結婚式)が多かった。
イチムシヌヤー
家畜小屋。
用例
カジフチシ イチムシヌヤー チュラーク ウットゥバサッティネーン(台風で 家畜小屋が すっかり 飛ばされてしまった)。
メモ
類:イキムチヌヤー(家畜小屋)。イチムシヌヤーは約2間×5間の広さ(楚辺事例)。
イチムドゥイ
行き戻り。往復。
用例
アマクマ イチムドゥイスル エーマネー シクチェー ウワインデー(あちこち 行き来している 間には 仕事は 終わるよ)。イチムドゥイシ(行き来して)。
イチムドゥヤー
絶えず行き来すること。
用例
メーナチ イチムドゥヤーッシ ヌーシアッチョーガ?(毎日 行き来して 何をしているのか)。
イチムリー
行き戻り。往復。
用例
ウニマングローマデー イチムリー シ(こんな時間まで行き戻りして)。
イチムリケームリ
何度も行き来している様。
用例
イャーヤ イクケーン イチムリケームリソーガ?(お前は 何回 行ったり来たりしているのか)。
イチムルヤー
行き戻り。往復。
イチムン
一門。
用例
イチムン スリトーティ ジンミスン(一門 揃って 吟味する)。
イチムンウーエー
一門追い。
メモ
瀬名波では、綱引きのとき、クシンダカリからメンダカリに分家している次男、三男が、親とは争えないからと、親元(実家)の組に入るグヮンスーウーエー(元祖追い)、イチムンウーエー(一門追い)をして綱引きをした。
イチムンシーミー
一門全体で行う清明祭。一門清明。
用例
イチムンシーミーヤ イチナトーガヤー?(一門清明は いつかね?)。
イチムンバカ
一門墓。
イチメー
1枚。
用例
ヌヌヤ イチメーナーイチメーナー リッパ タクビヨー(布は 1枚ずつ ちゃんと たたみなさいよ)。
イチャ
【軟体動物】イカ・烏賊。
用例
チューヤ ダテーン イチャ トゥッティチャン(今日は 沢山 イカを 取ってきた)。
イチャイカジ
悪風。
用例
イチャイカジ ハッチャカティ タレーマ フチゥンジトーサ(悪風に 出会って あっという間に 吹き出物ができているさ)。
メモ
害をもたらす風。昔は夜道等を歩いた時、急に体に湿疹ができたりすると、悪風に出会ったといふうにいわれた。
イチャイカンティー
会いにくい・会いづらいこと。
用例
アリトー オーテーグトゥ イチャイカンティースン(彼とは 喧嘩をしたから 会いにくい)。
メモ
類:イチャイグリサン(会いにくい)・イチャイグリー(会いにくいこと)。
イチャイグリー
会いにくい・会いづらいこと。
用例
アレー ルク イチュナサヌ イチャイグリーデー(彼は 余りにも 忙しくて 会いにくいよ)。
メモ
類:イチャイカンティー(会いにくいこと)・イチャイグリサン(会いにくい)。
イチャイグリサン
会いにくい・会いづらい。
用例
アレー ムチカシーチュヤグトゥ イチャイグリサン(彼は 気難しくて 会いにくい)。
メモ
類:イチャイカンティー(会いにくいこと)・イチャイグリー(会いにくいこと)。
イチャイチゲー
行き違い。
用例
イチャイチゲーナイネー ジャーフェーヤグトゥ ナーイフェー マッチョーカナ(行き違いになったら 大変だから もう少しは 待っておこう)。
メモ
類:イキチゲー(行き違い)。
イチャイハンチャイ
1人で言ったり答えたりすること。
用例
イチャイハンチャイ ムル イャー カッティヤサ(1人で言ったり答えたり 全部 お前の 勝手さ)。
メモ
1人で言葉の受け答えをすること。考えが定まらず、1人でああだこうだと問答すること。自問自答している様。
イチャイボー
棒術の型。出会い棒。
メモ
前と後が向かい合って棒を使う。
イチャイン
出会う。会う。
用例
ゥンマカラ イチーネー イチャインドー(そこから 行くと 出会うよ)。
イチャティ(出会って)。イチャテーウラン(会っていない)。
過:イチャタン(会った)否:イチャラン(会わない)希:イチャイブサン(会いたい)継:イチャトーン(会っている)。
メモ
類:イカイン(出会う・会う)・アーイン(出会う・会う)。
イチャイン
届く。
用例
イャームントゥクマカラ ゥンママディ イチャインナー?(お前の所から そこまで 届くねぇ?)。
イチャガラス
イカの塩辛。
用例
トーフンカイ イチャガラス ヌシティ ソーユー カキティ カムン(豆腐に いかの塩辛を のせて 醤油を かけて 食べる)。
イチヤグサメ
独身者。
イチャグヮートゥエー
漁法のひとつ。
イチャサン
痛ましい・気の毒な様子。
用例
アリガ シーヨーヤ イチャサヌ ンラランシガ(あいつの やり方は 痛ましくて 見てられないんだが)。
メモ
類:イチャハン(いたましい)。
イチャシン
どうしてでも。
用例
イチャシン ナラン(どうにもできない)。
イチヤッサン
行きやすい。
用例
ユミガ ディキトーグトゥ ウヤヌヤーカイ イチヤッサン(嫁が できた人だから 実家に 行きやすい)。
メモ
対:イチグリサン(行きにくい)。
イチヤティン
いつでも。
用例
イチヤティンシムグトゥ カンナジ マーティクーヨーヤー(いつでもいいから 必ず 廻って・尋ねて来なさいよ)。
イチャバーバル
板針原(座喜味の小字)。
イチャハン
痛々しい・かわいそうなこと。
用例
アリガ イチムシアチカイシェー イチャハヌ フシガラン(あいつが 動物を扱き使うのは かわいそうで たまらない)。
メモ
類:イチャサン(いたましい)。
イチャリバチョーデー
出会えば兄弟。
メモ
見知らぬ他人でも出会いをきっかけに兄弟姉妹のような親密な間柄になるという意味。
イチャン
言った。
イチャン
行った。
イチャン
座った。
イチャンダ
ただ。無料。
用例
ヌーヤティン イチャンダー ヰーランサ(何でも ただでは 貰わないよ)。イチャンダシ カマチ(ただで食べさせて)。
イチャンダジケー
無駄遣い。
用例
ジャッサ マンドーグトゥディチン イチャンダジケーヤ サンケー(どんなに 沢山あるからといっても 無駄遣いは するな)。
イチャンダフークー
ただ働き。
用例
ニンカラニンジュー イチャンダフークーッシ(年から年中 ただ働きして)。
イチャンダムノー ニーダカサン
ただより高い物はない。
イチャンダムン
ただの物。何の役にも立たない物。
用例
イチャンダムン クバインネーッシ(ただの物を 配るみたいにして)。
メモ
物が有り余っている事を揶揄した表現。
昔は水と火はイチャンダムンと言われ、朝起きたらウッチリグヮー(熾火)をもらいにいった。あげる方はカリーである塩を少し置いて持たせた。もらったきた熾火は、ヒーフチャー(火吹き竹)を使って家の火を点けた。
イチャンテーン
言ったって。
用例
ジャッサ イチャンテーン アリガー チカンサ(どんなに 言ったって 彼は 聞かないよ)。
イチュイ
生気・活気。
用例
ンジュルカージ イチュイヌ ネーランチュンヲゥル(見るたび 活気がない人もいるね)。
メモ
類:イキー(生気)。
イチュク
いとこ。
イチュクウジャサー
いとこおじさん。父母の義兄弟。
メモ
イチュクウバマー(おばさん)も同様。
親世代がいとこにあたるおじさんを子からみた場合の呼称。呼称では使わない。
イチュクウバマー
いとこおばさん。父母の義姉妹。
イチュクカサバイ
いとこ重なり。いとこが一緒に祀られること。
メモ
チョーデーカサバイと同様で、従兄弟までは兄弟同様だから従兄弟は養子にできないといった。
イチュクチョーデー
いとこきょうだい。義理のきょうだい。
イチュクミーックヮ
いとこの子ども。甥姪。
メモ
いとこの子どもはイチュクミーックヮ、男も女も同じ名称で呼称では使わない。イチュクウジャサーの子どももイチュクミーックヮ。
イチュクミーンマガ
いとこの孫。
イチュター
少しの間・一時。
用例
トゥナインカイ イチュター ヌバガティクー(隣に ちょっと 覗きにいこう)。
イチュナサン
忙しい。
用例
イャーヤ アンシ イチュナサンナー(君は そんなに 忙しいの?)。
チューヤ イチュナサヌ(今日は忙しい)。イチュナサグトゥ イカン(忙しいので行かない)。
メモ
類:イチュナハン(忙しい)。
イチュナシヤー
忙しい家(家族)。
用例
イッターヤーヤ ユカイ イチュナシヤー ヤンムナー(お前の家は たいそう 忙しい家 だね)。
イチュナシンチュ
忙しい人。
用例
イャーヤカ アレー イチュナシンチュデー(お前より 彼は 忙しい人だよ)。
イチュナハン
忙しい。
用例
ユージュビカーンチジチ イチュナハン(用事ばっかり続いて 忙しい)。
メモ
類:イチュナサン(忙しい)。
イチュビ
【植物】苺〔イチゴ〕。野いちご。
用例
ウヌ イチュビヌ マーサギサシヨー(その 野いちごの 美味しそうなこと)。
イチュビグヮー
歌。イチュビグヮーとよばれる美女をめぐる歌。
用例
イチュビグヮーニ フリティ、ザチミムラ カユティ…(イチュビグヮーに惚れて、座喜味村通って~)。
メモ
イチュビグヮーブシ(節)とも言う。座喜味に歌が残っている。
イチュン
行く。
用例
アチャー ドゥシンチャートゥ ナーファカイ アシビーガ イチュン(明日 友達と 那覇に 遊びに 行く)。
過:ゥンジャン(行った)否:イカン(行かない)希:イチブサン(行きたい)継:ゥンジョーン(行っている)。
メモ
類:イクン(行く)・ハイン(行く)。対:ケーイン(帰る)・チューン(来る)。
イチュンテーイカンテー
行くか行かないかはっきりしないこと。
用例
イッチン イチュンテーイカンテーッシ ヌーヤルバーガ!(いつも 行くと言ったり行かないと言ったりして どういうつもりか!)。
イチョーティ
座っていて。
イチルンサー
行くなら。行くのであれば。
用例
イチルンサー マジョーン イチュサ(行くのであれば一緒に行くよ)。
メモ
~ルンサー(~するのなら)。カミルンサー(食べるのなら)・カチルンサー(書くのなら)など。
イチワカリ
生き別れ。
用例
ウヤックヮ イチワカリサヌママ イチャティンンラン(親子 生き別れたまま 会ったこともない)。
メモ
対:シニワカリ(死別)。
イチン
言っても。
用例
ナントゥイチン ワカランヌーヤ ウッチャンナギトーケー(何回言っても 分からない奴は ほっときなさい)。
イチンモー
溜池。
用例
ゥンムソーナムノー イチンモーヲゥティ アライタン(芋などは 溜め池で 洗っていた)。
メモ
主に集落内に造られた溜池のこと。
イッカグヒャーク
1貫500。3銭。
メモ
1貫は2銭。1銭がイチクムイ、タンナファクルーが1銭で2個買えた時代。3銭がイッカグヒャーク。タクムイグンジューは5厘。
イックヮイ
1回。宮古馬雑種。
メモ
昭和後半からキビ運搬のトロッコを引く宮古馬雑種が出てきた。本当の雑種にならない前のイックヮイ。第2回から(雑種交配が進むと)は本物の雑種という意味。
イックヮンミー
1貫。
メモ
伊良皆では、自分の子どもたちへのお年玉は、カリーだからと男の子から初めにあげたが、ミーヌチャージンではなく、1銭とか2銭の赤いお金をあげた。イックヮンミー(一貫)のお年玉を貰うと大喜びしたという。イックヮンミーのミーは匁のことか。
イックヮンユー
2銭。
メモ
葬式にはイックヮンユー(2銭)を持って行った。
祝儀は10銭ほどで、それとは別にウヤギー(援助)として、前もって豆腐を1箱届けた。
イッケーラスン
こぼす。
用例
チカイウワテーヌ ミジ ウマヲゥティ イッケーラスン(使い終わった 水を そこで こぼす)。
イッケーラチャグトゥ(こぼしたら)。ウスミジ イッケーラチ(潮水をかけて)。
過:イッケーラチャン(こぼした)否:イッケーラサン(こぼさない)希:イッケーラシーブサン(こぼしたい)継:イッケーラチョーン(こぼしている)。
メモ
類:タッケーラスン(こぼす)。
イッサンハーエー
小走りで一目散に行く様子。
用例
イッサンハーエーッシ マーカイガヤラ(小走りで一目散に走って どこに行くのやら・何処も顧みず 一目散に どこへ行くやら)。
イッシー
志。
用例
イッシーヌアン(志がある)。イッシータティユン(志を立てる)。
イッシュラチー
一升炊き。
メモ
イッスダチーと同義。
イッスク
一升炊き。
イッスダチ
一升炊き。
用例
ウッサヌシンカレームン イッスダチンカイ ニーシェー マシヤサ(こんなに沢山の人だもの 一升炊きの鍋で 炊いた ほうがいい)。
イッスダチー
一升炊き。
メモ
鍋の種類・大きさ。他にニスダチー(二升炊き)、サンジュダチー(三升炊き)の大きさの鍋があった。イッスダチーは少人数家族で使っていた。日常の汁物などを炊いた。
イッスビン
一升瓶。
イッスマシ
一升枡〔ます〕。
用例
イッスマシッシ ハカレーワ(一升枡で 量りなさい)。
イッソー
いつも。
用例
イッソーヤ ゥンマンカイ ユティカラル ハイシガヤー(いつもは ここに 寄ってから 行くのだがね)。イッソー アルムンヌ(いつもは有るのに)。
イッソーナーシー
片っ端から。
用例
イッソーナーシー カタジキリヨー(片っ端から 片付けなさいよ)。
メモ
類:イッソーナーリー(片っ端から)。
イッソーナーリー
片っ端から。
用例
イッソーナーリー トゥッティ イチュタン(片っ端から 取って 行った)。
メモ
類:イッソーナーシー(片っ端から)。
イッター
お前たち。君たち。
用例
ウレー イッターンカイ イーチキーサ(それは お前たちに 言いつけるよ)。
メモ
同年か目下の人にいう。
イッタイゥンジャチャイ
物を入れたり出したりしている様子。
用例
イッタイゥンジャチャイ チャーヌワジャンスサ(入れたり出したり どんなことでもするね)。
イッチガ イチバン
一番最初。
イッチチャ
一時。しばらくの間。
用例
イッチチャー(一時は)。
イッチャイゥンジタイ
入ったり出たりしている様子。
用例
イッチャイゥンジタイシ ヌーシ アッチョーガ?(入ったり 出たりして 何を しているの?)。
イッチャカイ
すぐそこ。
用例
イャーガ カメートーシェー ヲゥマヌ イッチャカイグヮーカイ アサ(お前が 探しているのは すぐそこに あるよ)。
イッチュタ
一時。しばらくの間。
用例
イッチュター ウマンカイ(一時そこに)。
イッチン
いつまでも。いつになっても。
用例
イッチン ウキラン(一向に起きない)。イッチン ミーナラン(いつまでたっても実にならない)。
イッチン
一斤。
用例
シシ イッチン コーラ(お肉を一斤ちょうだい〔買おう〕)。
イッチンイカラン
入るに入れない。
イッテー
あなた。あなたたち。
メモ
伊良皆の人の言葉の特徴として、イランマイッテーと言われている。
イットゥカ
一時。しばらくの間。
用例
イットゥカー マッチ(一時待って)。
イットゥカグシク
一時城。波平にある遺跡。
メモ
波平部落の西方にあるグスク。平坦な松山で石垣などの遺構はない。
伝承によると、護佐丸が座喜味城を築造する際、一時ここに城を構えていたことからイットゥカグシク(一時の城)という地名がついたという。護佐丸が一時休んだ所ということで、イットゥカグスクと呼ばれたという説もある。
イットゥカグシクには、こんもりした丘がふたつあって、右側の丘の下の方には波平のガンヤー(龕屋)があった。ガン(龕)はミュージアムに寄贈されている。
イットゥガユー
おはじき遊びの一種。
メモ
子どもの遊びのひとつ。
イットゥカヨー
おはじき遊びの一種。
用例
ナマサチマディ ゥンマヲゥティ イットゥカヨーッシ アシドータンデー(今先まで そこで おはじきで 遊んでいたよ)。
イットゥチ
一時。しばらくの間。
イットゥチャ
一時。しばらくの間。
用例
アサ ヘーク イチーネー イットゥチャネー ゥンジ チューサ(朝 早く 行くと 少しの時間では 行って くるよ)。
イットーバイ
一直線・まっしぐら。
用例
ヌーン ンランヨークー イットーバイッシ ハーエーシハイタン(何も 見ずに 一直線に 走って行った)。
イッパー
木片を使った遊びの名前。
メモ
子どもの遊びのひとつ。地域によってゲッチョーという呼び名あり。
サーターダムンの中から長短の棒を2本作り、短い棒を地面に置いて、長い棒で打ちつけて、短い棒が飛んでいく距離を競った主に男児の遊び。
昭和30年代生まれも遊んだ経験あり。
イッパイカッパイ
いっぱいいっぱい。
用例
イッパイカッパイ アティ(一悶着あって)。
イッペー
とても・ものすごく。
用例
チュイ ヰナグングヮ ヤティカラ イッペー カナサンテー(一人娘なら とても 愛しいでしょう)。
メモ
類:ジコー(とても・ものすごく)・サッコー(とても・ものすごく)。
イッペーサッペー
散々。あちこち。
用例
イッペーサッペー カメーラチョーティ ヌーリンイランナー!(散々 探させておきながら 何も言わないのか!)。
メモ
物を探す時に使う。
イツン
行く。
イティ
言って。
イティ
座って。
イトゥイン
嫉妬・ねたみ。
用例
チュンカイ クィーネー イトゥインドー(人に あげたら 嫉妬するよ)。
メモ
類:ヤチ(嫉妬・ねたみ)。
イトゥヂン
絹の着物。
イトゥヌムン
絹の着物。
メモ
絹の着物を夏と冬用を1枚ずつは嫁入り支度でもたせた。
イトゥヤー
嫉妬深い人。
用例
アレー ジャッサ イトゥヤーヤグトゥ(彼は どんなにか 嫉妬深い人だから)。
メモ
類:ヤチサー(嫉妬深い人)。
イトカマバル
糸蒲原(大木の小字)。
イトカマバル
糸蒲原(大湾の小字)。
イトマンウイ
糸満売り。
メモ
イチマンウイの項参照。
イナカー
田舎者。
用例
アンソール スガイシーネー スグ イナカーディチ ワカイサ(そんな 恰好では 直ぐに 田舎者だと 分かるさ)。
メモ
洗練されない人をさげすんでいうこともある。
イナグ
女。
メモ
対:イキガ(男)。
イナグウドゥイ
女踊り。
メモ
踊りの一種。女装して踊る。
イナググヮンス
女元祖。
メモ
女性が離婚後実家で亡くなったり、未婚でも恋仲の男性があって亡くなった時に、実家の位牌香炉とは別に仕立てたもの。
イナググヮンスは継承されるものではなく、初婚先や恋愛関係にあった相手方に戻されることを前提として一時的に預かり祀るものと考えられていた。
イナグスガイ
女装束。
メモ
長浜の綱引きのシタクでは東は按司装束、西はイナグスガイをして綱首に立った。
イナグヂナ
女綱。
メモ
伊良皆は女の綱引きだったので他字からの見物人が多かった。
イナグチョーデー
姉妹。
イナグヌウヤ
女の親。母親。
イナグヌカタ
妻の実家。
イナグヌチビナンジャー
女の尻に敷かれているさま。
イナグヌティデーイ
女の供応。
メモ
イナグヌティデーとも言う。3月20日、6月ミーンバンには女性が御馳走を作って男友達と会食した。座喜味ではジュールクニチャー(1月16日)、ハチカー(1月20日)がイナグヌティデーイであった。
イナグヌヤー
女の部屋。
メモ
台所の一角を寝室として使った。使用人や女中をおいている家では女中の部屋としても使用していた。
イナグングヮ
女の子。娘。
イナムジ
小麦。
メモ
他にウフムジ(大麦)、ハダカムジ(裸麦)がある。
イナムルチ
料理名。白みそ仕立ての肉汁。
用例
イナカヲゥテー イナムルチヤ アンスカ チュクランタン(田舎では イナムルチは そう 作らなかった)。
メモ
具沢山の味噌汁で、お祝い料理のひとつ。細い短冊切りにした豚の三枚肉、こんにゃく、かまぼこ、しいたけ等を甘い白味噌仕立てにした。
イナヨー
【植物】甘藷・芋〔イモ〕の品種名。
メモ
昭和15年頃からあった。
イナン
楚辺の地名。イナン干瀬。
メモ
楚辺兼久(現トリイビーチ)前にある広いリーフ。豊かな漁場として知られる。
イニシリシリ
磨り臼。籾から玄米にする木臼。
イニマジン
稲むら。
イニンビー
遺念火。ひとだま。
用例
アガタカラル イニンビーヤ アガイタサニ?(あそこから 遺念火は 上がったんでしょう?)。
メモ
人の肉体から抜け出て空中を飛ぶ魂と考えられた火の玉。赤い火の玉で無念を遂げて死んだ人の霊魂。
タマガイが一般の人々に祟りがあるとして恐れられている反面、イニンビーは哀れさをもって見られている。キジムナービーのことをイニンビーとも言った。
イニンブシ
遺念星。彗星。
メモ
イリガンブシ(入れ髪星)とも言う。彗星のことで、それが出るのは戦争の前兆といわれた。
イヌイ
一周忌。一年忌。
用例
イヌイネー ンナ アチマリヨー(一年忌には 皆 集まりなさいよ)。
メモ
人が亡くなって1年目に行う法事。イヌ(同じ)+ウイ(折、頃)→1年の同じ頃⇒1年忌。
イヌジュークエー
おにごっこの一種。
メモ
子どもの遊びのひとつ。前の者の帯や輿を掴まえて縦一列になった中で、インヌジュー(犬の尾)と呼ぶ最後尾の者をオニが掴まえる遊び。
イヌチ
命。
用例
シージャンカイ イヌチ タシキラッタン(兄に 命を 助けられた)。
メモ
類:イチ(命)。
イヌマン
細長い竹で編んだ床。
メモ
ヤンバルダキ(山原竹)を使用。エーキンチュの家は、丸太を真っ直ぐ削ったユカムチ(根太)の上にイヌマンをのせて、その上にニクブクを敷き、更にその上からアダンバーのゴザを敷いた。
イヌマンユカ
細長い竹で編んだ床。
用例
イヌマンユカヤ リッパ ナトーサヤー(細長い竹で編んだ床は 立派に なったね)。
イヌムン
同じもの。
イノー
礁池〔しょうち〕。
イノーサバ
イノー(礁池)にいる鮫。
イハ イシチャー
地名(うるま市の伊波と石川)。
メモ
隣接するふたつの地域を並べていう呼び方。
イバイン
威張る。
用例
ヤコータッタンムンヌ チュヌメーヲゥティ イバインナー(役も立たないのに 人前で 威張るのか)。
過:イバタン(威張った)否:イバラン(威張らない)希:イバイブサン(威張りたい)継:イバトーン(威張っている)。
メモ
類:イバユン(威張る)。
イバサーキーサー
狭苦しい。
用例
アンソール トゥクルンカイ ウッサヌシンカ イバサーキーサーシ(そんな所に 大勢で 狭苦しくして)。
メモ
類:イバサーコーコー(狭苦しい)。
イバサーコーコー
狭苦しい。
用例
アッピグヮーヌ トゥクルンカイ ウッサヌチュヌ イッチ イバサンミーカイ イバサーコーコーソーン(あんな狭い所に こんなに多くの人が 入って 狭い所で 狭苦しくしている)。
メモ
類:イバサーキーサー(狭苦しい)。
イバサン
狭い。
用例
ワザトゥ イバサントゥクマカラ トゥーティハイサ(わざと 狭い所から 通って行く)。
ヤーン イバサイ(家も狭く)。イバサン アイビーシガ(狭いですが)。
メモ
類:イバハン(狭い)。対:ヒルサン(広い)。
イバサンミー
狭い所。
用例
イバサンミーヲゥテー アブナサグトゥ アシブナヨー(狭い所では 危ないから 遊ぶなよ)。
メモ
類:イバドゥクル(狭い所)。対:ヒルサンミー(広い所)。
イバドゥクル
狭い所。
用例
アブナサヌ アンソール イバドゥクルンカイ イッチ!(危ないよ そんな 狭い所に 入って!)。
メモ
類:イバサンミー(狭い所)。対:ヒルサンミー(広い所)。
イバハン
狭い。
用例
ウヌミチェー ユカイ イバハンデー(その道は かなり 狭いよ)。
メモ
類:イバサン(狭い)。
イバミー
狭い所。
用例
ワザトゥ イバミービカーン アッチャギーサ(わざと 狭い所だけを 歩いているさ)。
イバヤー
威張っている人。
用例
アレー ターヤカ イバヤーヤサ(彼は 誰よりも 威張っている人さ)。
イバユン
威張る。
用例
チュヌメーヲゥティ イバユン(人前で 威張る)。
メモ
類:イバイン(威張る)。
イヒ
少し。
用例
ワームノー イキラサグトゥ イャームンカラ イヒ ワキランナー(私の物は 少ないから お前の物から 少し 分けてちょうだい)。
イヒン ヤナカンゲーシーネー(少しでも悪い考えをしたら)。イヒグヮー(少し)。
メモ
類:ウフィ(少し)・クーテン(少し)・イキラク(少し)。対:ジャッサキーン(たくさん・多く)・ダテーン(たくさん・多く)・ジャッサン(たくさん・多く)・ウホーク(たくさん・多く)。
イビ
ええっ。あら。あれ。
用例
ハンジャディチ? イビ ワンネー ジコー ンムワキヤーシ アッチャンドー(波平だって?私はよく芋を分けて歩いたよ)。
メモ
予想に反した時に発する語。
イビー
ええっ。あら。あれ。
メモ
予想に反した時に発する語。
イビー
ふん。ちぇっ。
メモ
人を見下したり、軽蔑する時に発する語。
イビイビ
あらあら。
用例
イビイビ、アンル ヤンナ(あらあら、そうなのか)。
メモ
予想に反した時に発する語。
イビイビー
あらあら。
メモ
予想に反した時に発する語。
イビッ
ええっ。あら。あれ。
メモ
予想に反した時に発する語。
イビバカ
使用しなくなった古い墓。
メモ
他にカミバカ(神墓)、アジバカ(按司墓)とも称す。
イビヨーイ
ふん。ちぇっ。
用例
イビヨーイ クングトールムン(ちぇ、こんなもの)。
メモ
不満や軽視の気持ちを表わすときに出る語。
イヒョーナ
変な。
用例
イヒョーナ チン チチ アッチョーン(変な 服を 着て 歩いている)。
メモ
類:イホーナー(変な)。
イヒョーナムン
変な物・おかしい物(事)。
用例
ナマ チュヌ ハインネースタシガ ターンヲゥラン イヒョーナムンヤッサー(今 人が 行くようだったが 誰もいない おかしなものだ)。
メモ
類:イホーナムン(変な物・おかしい物・事)。
イビラ
杓文字〔しゃもじ〕。
用例
フルクナトール イビラヤ マーニンキーニン シティーシェーアラン(古くなった 杓文字は どこにもかしこにも 捨てるものではない)。
メモ
昔は古くなった杓文字や杓子をあちこちに捨てるとそれが化けるといわれていた。
イビラー
ケチな人。
用例
ルク イビラーナティ チュカラ シカンサリーサ(あまりにも けちんぼなので 人から 好かれないよ)。イッペーヌ イビラー(大変なケチ)。
イフ
異風。
用例
イフナ ハナシ(妙な話)。
イフィ
少し。僅か。
用例
イフィグヮー(少し)。イフィナーヤ、ムタサミシェービタッサー(少しは持たせてくれました)。イフィグヮー マテー(ちょっと待って)。ウフェ マッチ(ちょっと待って)。
メモ
少しずつの意味でイフィナーグヮー或いはイフィグヮーナーと使う。
イフー
異風。
用例
イフーナクトゥ(変なこと)。イフーナムン(変なもの)。イフーナトゥクル(変なところ)。
チュテーヤヨー 「イフーナ クトゥバンデー チカイッサヤー」ンチ(一度は「変わった言葉を使うなあ」と思うことがあった)。
イフーナ ウングトゥーグヮー(ちょっと変わったこんなもの)。
イフェー
位牌。
メモ
イーフェーとも言う。
イフェー
少し。僅か。
用例
ワッタークトゥン イフェー カンゲーティトゥラシェー(私たちのことも 少しは 考えてくれ)。イフェー マッチョーチ(ちょっと待っていて)。
イフェーヌウドゥン
位牌の御殿。
メモ
位牌の呼称。
イフェーマチー
位牌祀り。
メモ
ジュールクニチャー(正月16日)には重箱を準備して実家へ行った。そのことをニントゥ(年頭)といっていたが、御馳走を盛大に準備できない時はイフェーマチーと言った。
イフドーバル
伊保堂原(比謝の小字)。
イフドーバル
伊保道原(伊良皆の小字)。
イフバル
伊保原(高志保の小字)。
イフヮ イシチャー
地名(うるま市の伊波と石川)。
メモ
隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
イベッ
ええっ。あら。あれ。
用例
イベッ、アンドゥ ヤティー(ええっ、そうだったのか)。
メモ
予想に反した時に発する語。
イホーナ
変な。異風な。異様な。
イホーナー
変な。異風な。異様な。
用例
ウングトゥシーネー イホーナーヤッサー(そんなことをしたら 変なんだよね)。
メモ
類:イヒョーナー(変な)。
イホーナムン
異風なもの。変なもの。おかしいもの(事)。
用例
ナママディアタシガ ネーンナインディシェー イホーナムンヤッサー(今まであったのが 無くなるってことは おかしなことだ)。
メモ
類:イヒョーナムン(変な物・おかしい物・事)。イフーナムンがイホーナムンに変化。
イマイマートゥ
新鮮。
用例
ウヌ イユヌ イマイマートゥソーシヨー(その 魚が 新鮮なことよ)。
イマムン
新鮮な物。
用例
マチカイ ゥンジャーニ イマムン コーティ クーワ(町に行って 新鮮な魚を 買って 来なさい)。
メモ
イマムン・主に魚に使うことが多い。
イマメー
現世・目の前の事。
用例
イマメーヌクトゥビカーン カンゲーランヨークー アトゥアトゥヌクトゥン カンゲーリヨー(目の前のことばかり 考えないで 後々のことも 考えなさいよ)。
イミ
意味。
用例
イャーガ イチョーシェー ワッタガー イミン ワカランサ(お前が 言っていることは 私たちには 意味も 分からないさ)。
イミ
忌み。
用例
イミン ハリリワル フカニン イジラリーンドー(忌が 晴れてこそ 外にも 出られるんだよ)。
メモ
けがれを避けて慎むこと。死や不浄など、はばかりのあること。
イミ
夢。
用例
チヌーヌ クトー イミヌグトゥルアル(昨日の ことは 夢のようだ)。
メモ
旅する夢、歯が抜ける夢、肉を食べる夢、宴会をしている夢、家の前に履き物がいっぱいある夢などは厄だと言われた。
イミークジー
根掘り葉掘り。
用例
イミークジー チカッタン(根掘り葉掘り 聞かれた)。
メモ
類:ミーミークージ(根掘り葉掘り)。
イミーン
催促する。請求する。
用例
ジン カラチェーシ イミーン(お金を 貸してあるのを 請求する)。イミトーサヤー(ねだっているんだなあ)。
過:イミタン(催促した)否:イミラン(催促しない)希:イミーブサン(催促したい)継:イミトーン(催促している)。
イミグクチ
夢心地。
用例
ナマ イーヤンベー ニンティ イミグクチヤタルムン・・(今 良い具合に 眠れて 夢を見ているような気持だったのに・・)。
メモ
夢を見ている時のような気持。うっとりとした気持。
イミクジ
意味。意味合い。意味故事。
用例
イャーガ イチョーシェー ムル イミクジヌ ワカラン(お前が 言っていることは 全く 意味が分からない)。
メモ
類:キムエー(意味合い・意味)・チムエー(意味合い・意味)。
イミスン 
値打ちがあること。
用例
マギフクルンカイ イッチョーシェ ジコー イミスン(大きな袋に 入っているのは とても 値打ちがある)。
イミンクジン
意味も何も。
用例
イミンクジン ワカラン ムヌイーシ(全く意味も 分からないようなことを言って)。
メモ
意味が全く分からない時に使う。
イメンシェービリ
いらしてください。
メモ
士族で使った「いる、行く、来る」の丁寧語。敬語のメンシェーンよりも丁寧になる。士族間で話される挨拶。
イヤ
採石道具のひとつ。
イヤー
あなた。君。お前。
イャー
あなた。君。お前。
用例
イャームントゥ ワームントゥ スーブシンダナ(お前の物と 私の物と 勝負してみよう)。
メモ
2人称単数。
ィヤーフージーナムン
お前みたいなもの。
イャットールバー
言われているわけだ。
用例
「ンジティイキ」ディ、イャットールバー(「出て行け」と言われているわけだ)。
イヤリン
おそらく。
用例
イヤリン カミンデール ヤミシェーテーサニ(おそらく神であったんでしょうね)。イヤリン ヤテーンテー(多分そうだったでしょう)。
イヤン
言わない。
イユ
魚。
用例
マルケーテー イユヌシル カミブサンヤー(たまには 魚の汁でも 食べたいね)。
メモ
魚(いを)。
イユアチョール
魚商い。魚を行商する婦人。
イュー
ほら。
用例
ウリ、イュー(それ、ほら)。イュー、カメー(ほら、食べて)。
メモ
子どもや友人などにお菓子などをあげるときにいう。
イユウヤー
魚売り。
メモ
かつては物々交換で魚を豆や粟と交換した。
イユカミヤー
魚を頭上に載せて行商する人。
メモ
主に漁師の婦人が行商していた。
イユグヮー
小魚。
メモ
鰯などの小魚を臼で搗いて出汁にした。
イユクヮーシ
魚釣り。
イユジー
釣り針。
用例
ヘーク イユジー シカキレーワ(早く 釣針を 仕掛けなさい)。
イユダシグヮー
魚の出汁。
用例
イユダシグヮーシ シルワカチェーサ(魚の出汁で 汁を作ったよ)。
メモ
小魚を乾燥させて出汁にしたもの。
イユヌクスイ
魚が薬。
メモ
子どもの発熱にはイユヌクスイ(魚が薬)と言っていた。
イユヌハニ
トビウオの翼状〔よくじょう〕の鰭〔ひれ〕。
イユヌミー
魚の目・イボ。
用例
ヒサヌワタカイ イユヌミーガゥンジティ アッチーネー ヤミルスンデー(足の裏に 魚の目が出来て 歩くと 痛いんだよ)。
メモ
足の裏などにできる角質が豆粒状になったもの。
イユミーバンタ
魚を見る崖。
メモ
各地にあり、魚群を発見するために海の見通しが良い崖のこと。
渡具知ではデンシンヤー(電信屋)の上のヒラマーチュー(平松)、楚辺はユーバンタ、高志保は連道原の岬だった。
イユン
言う。
イラーユン
借りる。
用例
イラーサン(貸さない)。
メモ
イラーイン(借りる)ともいう。
イライン
借う〔いらう〕。貰い受ける。
用例
クミガネーングトゥ トゥナイカラ クミ イライン(米がないから 隣から 米を 借う)。
過:イラタン(貰い受けた)否:イラーン(貰い受けない)希:イライブサン(貰い受けたい)継:イラトーン(貰い受けている)。
イライン
借りる。
用例
カタイ イラタイ(貸したり借りたり)。
イラティハチゴー ナチイッス
借りて8合、返すのは1升。
メモ
「8合の物を借りて目的が達成したら1升返すものだ」という意味のことわざ。
貸してくれと言うのにカラチョーケーとは使わず、イラーチョーケーと言っていた。少量の物や金を一時借りる時にはイラユンと言う。
イラナ
鎌。
用例
イラナ ムッチ アシビーネー アブナサヌ(鎌を 持って 遊ぶと 危ないよ)。
メモ
類:イラン(鎌)。
イラナグヮーヂナ
鎌投げ綱。
メモ
(恋愛がらみで)喧嘩になることも多かった綱引きに、鎌を持ってくる者が出たことから言われた。渡具知はイラナグヮーヂナと言われ、中止になった。
イラナナギエー
鎌投げ合い。
メモ
子どもの遊びのひとつ。目標物のより近くに鎌を投げ合う遊び。主に男子が草刈りに行った際、刈った草を賭けて遊んだ。
イラビイラビ
よりによって。
用例
イラビイラビ ミートゥンダ ヤクミアタタルバーイ?(よりによって 夫婦で 役員に当たったの?)。
メモ
多くの中からわざわざ選んだように。
イラビゥンジャスン
選び出す。
用例
ウッサヌナカカラ イラビゥンジャスシェー デージナワジャデー(そんな沢山の中から 選び出すのは 大変なことだよ)。
過:イラビゥンジャチャン(選び出した)否:イラビゥンジャサン(選び出さない)希:イラビゥンジャシーブサン(選び出したい)継:イラビゥンジャチョーン(選び出している)。
イラビジョージ
選び上手。
用例
イャーヤ アンシ イラビジョージヤル(お前は こんなに 選び上手だね)。
イラビヌクサー
選び残し。
用例
ヌクテーネーンラー イラビヌクサーヤティンシムグトゥ トゥティ クーワ(残ってないなら 選び残しでもいいから 取って きなさい)。
イラビヤンジュン
選び損ねる。
用例
アワティラカシーネー イラビヤンジュンドー(急かすと 選び損ねるよ)。
イラビヤンタン
選び損ねた。
用例
チューヤ ウッサヌナカカラヤタグトゥ イラビヤンタン(今日は あんなに沢山の中からだったから 選び損ねた)。
イラブ
沖永良部島。
イラブー
【爬虫類】エラブウミヘビ。
用例
イラブージルヤ クンチ チチュンディサ(イラブーの汁は 栄養が つくんだってよ)。
メモ
イラブーとは、エラブウミヘビのことで、イラブー汁の具はこのイラブーのほかに、島豆腐や豚肉、昆布や野草などが用いられる。
イラブチャー
アオブダイ。
用例
イラブチャーヤ ンジ ウーサグトゥ キーチキティ カミヨーヤー(アオブダイは トゲが 多いから 気をつけて 食べなさいよ)。
イラブチャーカキエー
漁法のひとつ。追い込む漁法。
メモ
獲物の通り道の珊瑚礁の割れに建て網を仕掛ける。
イラブン
選ぶ。
用例
ドゥーガ マシヤシ イラブン(自分の 好きなのを 選ぶ)。
過:イラダン(選んだ)否:イラバン(選ばない)希:イラビーブサン(選びたい)継:イラドーン(選んでいる)。
イラランミー
余計な所。
用例
イラランミーカイ イッチネーンサー(余計な所に 入ってしまったさ)。
イラン
もらわない。
イラン
鎌。
用例
イラン ムッチ アシビーネー アブナサヌ(鎌を 持って 遊ぶと 危ないよ)。
メモ
類:イラナ(鎌)。
草や芝を刈るのに使う農具。三日月形の刃に木の柄をつけたもの。
イラン
言わない。
イラン
座らない。
イランパー
言いたがらない。
用例
アリカイヤ ターン イランパースン(彼には 誰も 言いたがらない)。
イランパー
入りたがらない。
用例
チュヌウーサヌ ウチンカイ イランパーソーン(人が 多くて 中に 入りたがらない)。
イランマ
地名(読谷村伊良皆)。
イランマイッテー
伊良皆字民の性質。
メモ
伊良皆の人は「あなた」を「イッテー」と言ったことから、他字の人から、イランマイッテーと呼ばれた。
イランマカタンチャー
伊良皆字民の性質。
メモ
伊良皆の人は一斉〔いっせい〕に同じ方向へ行き、傾く。伊良皆の人は年長者の意見や新しいことをすぐにみんなが取り入れて実行するということ。
イランマナガタ
伊良皆長田。
メモ
長田は元は伊良皆の一部で、後に字として分離したためイランマナガタと呼んだ。
イランマバル
伊良皆原(伊良皆の小字)。
イランマンチュ
伊良皆の人。
イリ
西。
用例
ヤシチヌ イリカイ チュクレーワ(屋敷の 西側に つくりなさい)。
メモ
西が明るくなると大雨が降る。対:アガリ(東)。
イリイーバル
西上原(楚辺の小字)。
イリータシメー
収入分と不足を補う分。
イリーノーシ
入れ直し。
イリーン
入れる。
用例
フクルンカイ ヤシェー イリーン(袋に 野菜を 入れる)。
過:イッタン(入れた)否:イリラン(入れない)希:イリーブサン(入れたい)継:イットーン(入っている)。
メモ
対:ゥンジャスン(出す)。
イリカー
炒め物。
用例
チデークニイリカーヌ マーサヨ(人参炒めの 美味しいこと)。
メモ
類:イリチャー(炒め物)。
イリガー
西井戸。
メモ
読谷各地に同名のカーがある。その集落の西側に位置することから称される。各地ともかつての水の恩に感謝し拝されている。
上地のイリガーは専ら飲料水として用いられた。正月の若水はここから汲んだ。イリガー周辺から旧読谷中学校一帯にかけては湿地帯で水が豊富に流れ込むところであり、戦前の旧読谷中学校敷地には田んぼが多くあったという。
宇座のイリガーは、ウブガー(産井)でもある。そこでは出産の報告と赤子への加護を祈願した。宇座の与久田門中に伝わる伝承では、義本王(舜天王統最後の王、在位1249~59年)が与久田の屋敷に逗留し、漁の帰りにここで網を洗ったことから「網洗井戸(アミアレーガー)」とも呼ばれる。戦前に造成された半円型の見事な石積みで、宇座の石工の技術の高さがうかがえる。
喜名のイリガーは、旧県道沿いにあり生活用水として大通りや近隣の人たちで使っていた。国道建設により元の場所より東に30メートルほど移動した。
長浜のイリガーは、ウブガーとして使われていた。
波平ではイリヌカー(西之井戸)と呼ばれ、屋号亀倉根の屋敷前にあるので、カミークランニーメー(亀倉根前)のカーとも呼ばれている。
イリガサ
はしか。麻疹。
メモ
ハジマカー(漆かぶれ)や、イリガサー(麻疹)にかかったら座喜味のイェーガーの水で撫でた。イリガサは神様が与えるものだから、ちゃんとお願いしたら発疹は3日では引くと言われた。
イリガサー
はしか。麻疹。
用例
イリガサーヤ チューチャンナカイ フチゥンジャスンドー(麻疹は 一気に 噴き出るよ)。
メモ
幼児に多いウイルス性の急性伝染病のひとつで、発熱し、紅色の斑点のような発疹が皮膚や粘膜にできる。
イリガサーヤンリ
はしか・麻疹の後遺症。
用例
アンシ ウジラーサタルムン イリガサヤンリシーヤー(とても 可愛かったのに 麻疹の後遺症が残ったね)。
メモ
以前は麻疹にかかっても病院も少なければ、誰でも罹るもので病気のうちには入らないと言われていた。それで、高熱やカサブタがひどく、皮膚に跡形が残ったり、高熱で障害が出ることもあった。
イリガサガナシ
はしか。麻疹。麻疹の神様。
用例
イリガサーカカイネー イリガサガナシンカイ ガッシクナチトゥラシミソーリディチ ニガイタン(麻疹にかかったら 麻疹の神様に 軽くすませてくださいと 願った)。
メモ
麻疹(はしか)はイリがサの神が罹らせるものと信じられ、軽くしてくれるように祈願し水撫でした。イリガサガナシーとも言う。
イリガサチュラガサ
麻疹の瘡はきれいな瘡。
用例
ゥンカシンデー ウタサンシンソーティ イリガサチュラガサ カミヌ サニ マチンシェーミンチ ユートゥジェー シンソータンディ(昔は、三線に合わせてイリガサチュラガサの神が種を蒔いていらっしゃるよと歌って夜伽をしていたそうだ)。
メモ
誰でも罹る麻疹は神様が罹らせるものと信じられており、麻疹を軽くすませてくれるよう三線にのせてイリガサチュラガサと歌い夜伽をした。
イリガサドゥシ
はしか・麻疹が流行した年。
用例
イリガサドゥシ アタティ デージヤタンヤー(麻疹が流行した年に 当たって 大変だったね)。
イリカジ
西風。
イリガニー
庚〔かのえ〕の日。
メモ
古堅、儀間では男児がイリガニー(庚の日)、女児はンジガニー(辛の日)を選んでハチアッチー(初歩き)をした。
イリカミザ
西側に設けた一番座。
メモ
東側に一番座を設けるアガリカミザが一般的だが、地形によって西側に設ける場合もあった。
イリカワイン
入れ替わる。
用例
イャートゥ ワントゥ タゲーニ イリカワイン(君と 僕と お互いに 入れ替わる)。
過:イリカワタン(入れ替わった)否:イリカワラン(入れ替わらない)希:イリカワイブサン(入れ替わりたい)継:イリカワトーン(入れ替わっている)。
イリガン
入れ髪。かもじ。
メモ
イリガンや、たたまれた着物が道に置かれているのを取ってはいけない。それは長患いした者が命と変えて御願をしたものだから。
イリガンブシ
入れ髪星。彗星。
メモ
イニンブシ(遺念星)とも言う。彗星のことで、それが出るのは戦争の前兆といわれた。
イリキサン
嬉しい。楽しい。愉快。
用例
ゥンマガンチャーガ アシビーガチーネー イッペー イリキサン(孫たちが 遊びにきたら とても 嬉しい)。
イリキサッシ(喜んで)。芝居がイリキサタン(楽しかった)。
イリキムン
楽しいこと。
メモ
「楽しい、面白い」をイリキサン、またイソーサンとも言う。
イリクージ
いざこざ。
用例
チュヌ イリクージカイヤ クチェー イリンナ(人の いざこざには 口を はさむな)。
イリクシバル
西後原(伊良皆の小字)。
イリクマックヮ
入れ子枕。
メモ
箱形の枕で大きい方の中に小さい方をおさめる。
イリケーイン
おかわりをする。入れ替える。
用例
シルガ マーサグトゥ イリケーイン(汁が おいしいので おかわりをする)。
過:イリケータン(入れ替えた)否:イリケーラン(入れ替えない)希:イリケーイブサン(入れ替えたい)継:イリケートーン(入れ替えている)。
メモ
食べ物などをおかわりすることにも使う。
イリケータチケー
何度もおかわりすること。
用例
イリケータチケー メー イッティ カムタン(何度もおかわりして ご飯を 入れて 食べていた)。
イリサクバル
西佐久原(伊良皆の小字)。
イリサチバル
西崎原(宇座の小字)。
イリシーイン
少し多めに入れること・おまけ。
用例
アマヌ マチヤヤ チャー イリシーイン(あそこの 店は いつも 多めに入れてくれる)。
メモ
類:シーイン(おまけする)。
イリシガマーシ
よりによって・あいにく。
用例
イリシガマーシ イチュナサイニ ワジャウクチ(よりによって 忙しい時に 用事を作って)。
イリジャチミバル
西座喜味原(座喜味の小字)。
イリジョーバル
西門原(座喜味の小字)。
イリシワキ
説明。
用例
ワカランアラー ユー イリシワキシ チカサンネー ナランサ(分からないなら ちゃんと 説明して 聞かさないと いけないよ)。
メモ
相手によく分かるように事の流れなどを説明する時に使う。
イリチ
ふけ。
用例
ナマヌ チョー イリチン ゥンジランスアサニ(今の 人は フケも ないんでしょう)。
イリチ
鱗〔うろこ〕。
イリチー
【料理名】炒めもの。
イリチムン
【料理名】炒めもの。
イリチャ
甍〔いらか〕。茅葺き屋根の上方部分。
用例
イリチャ フケーカラー ヤーヤ ナトーシトーユヌムンヤサ(甍を 葺いたら 家は 出来上がったようなもんだ)。
イリチャー
【料理名】炒めもの。
用例
イャーガ チュクテール クーブイリチャーヤ イッペー マーサン(あなたが 作った 昆布炒めは とても 美味しい)。
メモ
類:イリカー(炒め物)。
イリチャーグヮー
【料理名】炒めもの。
メモ
生年祝いなどのご馳走は、赤飯・魚・豆腐・肉・ソーメン・フシカブー(切り干し大根)のイリチャーグヮー(炒め物)などが祝いの膳にのった。
イリチャヌユーエー
棟上げ式。
用例
アチャヤ イリチャヌユーエーヤグトゥ ンナンカイ イェージシーヨーヤー(明日は イリチャヌユーエー〔棟上げ式〕だから 皆に 連絡しなさいよ)。
メモ
家を新築するときに屋根葺きが終わって、瓦や茅を載せ終わって完成するとイリチャヌユーエーを行った。
イリチュン
炒める。
用例
アサバノー トーフ イリチュン(昼ご飯は 豆腐を 炒める)。
過:イリチャン(炒めた)否:イリカン(炒めない)希:イリチーブサン(炒めたい)継:イリチョーン(炒めている)。
イリチリー
住み込みで働く人。
用例
ンカシヌ イリチリーヤ クンチカーッティ デージヤタン(昔の イリチリー〔住み込みで働く人〕は 扱き使われて 大変だった)。
メモ
畑仕事はタヌミンチュ(頼み人)やイリチリーを使っていた。
イリナーリー
西の方から。
用例
アガレー シマトーグトゥ イリナーリー イッチクーワ(東側は 閉まっているから 西の方から 入って来なさい)。
イリニンジュ
西(組)の人衆。
メモ
主として綱引きなどで集落全体を二分する時の組の名。アガリ・イリ、アガリンダカリ・イリンダカリ、メーンダカリ・クシンダカリなどと呼ぶ所もある。
渡慶次の組分けはナカミチ(中道)を境にして、アガリニンジュ(東)が雄綱、イリニンジュ(西)が雌綱と分けた。
イリバル
西原(伊良皆の小字)。
イリバル
西原(喜名の小字)。
イリバル
西原(儀間の小字)。
イリバル
西原(古堅の小字)。
イリバル
西原(座喜味の小字)。
イリバル
西原(楚辺の小字)。
イリバル
西原(大湾の小字)。
イリバル
西原(長浜の小字)。
イリバル
西原(渡具知の小字)。
イリバル
西原(波平の小字)。
イリバル
西原(比謝の小字)。
イリバル 
西原(喜名の小字)。
イリバルヤードゥイ
西原屋取。
メモ
廃藩置県前後に喜名のイリバル(西原)にできた屋取(ヤードゥイ)集落。喜名の一部ではあったが、行事もムラウチ(本集落)とは別に行われ、ガン(龕)も独自に保有していた。近辺に楚辺、伊良皆の屋取集落も位置している。
イリヒ
要り費。費用。
メモ
フダグヮー(札)で集めた罰金を当日徴収しイリヒに回した。
イリヒントー
返事。
用例
ジャッサ アビティン ティーチン イリヒントーンネーンル(どんなに 呼んでも ちっとも 返事がないね)。
イリファ
入リ口。
用例
ジョーイリファ チャクトゥ(入り口にくると)。
メモ
舞台などの際には、退場する方向のことにも言う。登場する方向はンジファと言う。
イリファヂチ
入り口。
メモ
港口は唐や外国からのイリファヂチ(入り口)になっていた。
イリベーシ
入り囃子。楚辺に伝わる芸能。
用例
アカヌクスーギネー ヤクミンチャーガ アカヌクーヲゥティ イリベーシ ウルイタン(赤犬子祭には 役員が 赤犬子宮で イリべーシを 踊った)。
メモ
神の降臨を求めるため、太鼓の音と護身の型とで座を清め祈る舞踊。10人余りの若者が武士手、或いは武手と呼ばれる空手風の踊りを演じながら輪を作り、太鼓を打ちながら音頭を取る。地面に向け拳を突きながら踊り、アシビをする度に座直しとして最初に演じられる演目である。
イリマックヮ
西枕。
用例
イリマックヮヤ マシェーアランムンヌ トゥーチ イリマックヮソール(西枕は よくないのに いつも 西枕しているね)。
メモ
死者はイリマックヮ(西枕)にして寝かせる。
イリミ
経費。
用例
アシビヌ イリミ(アシビ〔村芝居〕の 経費)。スーコー イリミ(法事の経費)。
メモ
村芝居などで使う経費全般。
イリムーク
入り婿。婿養子。
メモ
跡取りの男児がいない家は、先祖を護って(継承して)いくために入り婿をとった。入り婿はチチョーデー(親族一門)で決めた。本人が相手を決めることはできなかった。
イリムークー
入り婿。婿養子。
用例
アレー イェーキンチュヌ イリムークーナティ バチクヮトーン(彼は 金持ちの 入り婿になって 得をしている)。
メモ
男性が女性側の家名あるいは家督を継承すること。
イリムク
入り婿。婿養子。
イリムサー
虫食いされた芋〔イモ〕。またその虫。
用例
クンドゥヌ ゥンムヤ イリムサーイッチ カミンナラン(今年の 芋は 虫食いで 食べられたものじゃない)。
メモ
サツマイモに入る害虫のこともいうが、害虫に食われた芋のこともイリムサーという。芋が虫に食われると芋自体が独特な嫌な匂いがする。
イリムシ
虫食いされた芋〔イモ〕。またその虫。
メモ
イリムサーとも言う。
イリムティ
西側。
用例
ワランチャーヤ イリムティカイ ハーエーシ ハイタン(子どもたちは 西側に 走って 行った)。
メモ
対:アガリムティ(東側)。
イリメーバル
西前原(楚辺の小字)。
イリユー
入り用。
用例
イリユーナティル カティチェールムン イーナナー ケースンディチンアンナー(入り用で 借りてきたのに そんなに早く 返すってこともあるか)。
イリリミシェービリ
お入りください。
メモ
士族で用いる丁寧語。士族間で話される挨拶。
イリンケー
西向き。
用例
アマヲゥティ イリンケーソーシェー ワー ウヤヤサ(あそこで 西向きにしているのが 私の 親だよ)。
メモ
対:アガリンケー(東向き)。
イリンダカリ
西村渠。
メモ
主として綱引きなどで集落全体を二分する時の組の名。アガリ・イリ、メーンダカリ・クシンダカリなどと呼ぶ所もある。
座喜味では、イリンダカリ・アガリンダカリで区分した。
イリンダカリ ダイジナバー、アガリンダーカリ カニバイヤー カミティモーヤビラー
綱引きのガーエー歌。
用例
イリンダカリ ダイジナバー、アガリンダーカリ カニバイヤー カミティモーヤビラー(西の綱はだれた綱、東は鉄の柱、頭上に掲げて踊りましょう)。
メモ
長浜で綱引きのガーエーの時、東組の人が歌った。
イル
色。
用例
イャーヤ ヌーイルガ マシヤガ(お前は 何色が いいか)。
イルイル
色々。いろいろ。
用例
アワティランヨークー イルイル カンゲーリヨー(急がずに 色々 考えなさいよ)。
メモ
アワティーンは「慌てる」と「急ぐ」の意味がある。
イルカジ
色数。色々。いろいろ。
用例
アマヌ マチヤヤ イルカジ ヌーヤティン アサ(あそこの 店は 色々 何でも あるよ)。イチムシヌ イルカジ(いろんな動物)。
イルクチ
入り口。
イルソーモーソー
恐怖に怯えている様子・血の気が引いている様子。
用例
イルソーモーソーッシ アンソールクトゥン アタル(怖くてたまらず あんなこともあったね)。
イルヌガー
血の気がひいて顔色が悪くなることまたは人。
用例
アンシ イルヌガーシ チケーネーニ?(そんなに 青ざめて 大丈夫?)。
イルミ
経費。
メモ
ムラアシビに要する経費をアシビイルミと称した。高志保では字行事のイルミは戸数割りでその都度徴収した。
イルミーベーサン
顔に現れやすい。
用例
イャーヤ アンシ イルミーベーサル(お前は とても 顔に現れやすいね)。
イルミシーン
顔に現れる。
用例
ワッターアンマーヤ シワグトゥヌアイネー スグ イルミシーン(私の母は 心配事があると 直ぐに 顔に現れる)。
イルワキ
分け隔てする。
用例
ンナ ユヌグトゥルスル イルワキシェーナランサ(皆 同じようにするんであって 分け隔てしてはいけないよ)。
イルンナムン
色々な物。
用例
ワー シージャヤ イルンナムン ムッチョーン(私の 兄は 色々な物を 持っている)。
イレーイン
答える。返事する。
用例
ジャッサアビティン イレーイン サンナー(どんなに呼んでも 返事も しないか)。
否:イレーラン(答えない)。
イレーガン
入れ髪。かもじ。
用例
カラジヌ インチャサヌ イレーガン イリランネー カラジェー ユーララン(髪が 短いから かもじを 入れないと 髪は 結えない)。
メモ
髪を結ったりする時に、地毛の足りない部分を補う添え髪。
イレーガン
入れ墨。
用例
チカグルヤ イレーガンヌ ヘートーン(最近は 入れ墨が 流行っている)。
メモ
針等で皮膚に傷をつけて、その傷に色を入れて着色すること。
イワリ
謂れ。事情。
用例
ヌーヌ イワリヌルアラー ワッターガー ワカラン(何の 謂れがあるのか 私たちには 分からない)。
イン
うん。はい。
イン
犬。
用例
ミーヤー チュクイネー イン チカナイン(新しい家を 造ったら 犬を 飼う)。
イン
言う。
用例
インシェータン(おっしゃった)。
イン
酔う。
インカサナガサ
長短のバランスがとれないこと。
用例
イャームノー ムル インカサナガサッシ(お前の物は 全部 短かったり長かったりして〔バランスが良くない〕)。
メモ
類:インチャーナガー(長短のバランスがとれないこと)。
インカハン
短い。
用例
ウヌボーヤ ユカイ インカハンレー(その棒は かなり 短いよ)。
メモ
類:インチャサン(短い)。対:ナガハン(長い)。
インギーマ
【植物】ハマヒサカキ。
メモ
野山でハマヒサカキの実を採って食べた。
イングェーバル
犬桑江原(波平の小字)。
イングミ
縁組。
メモ
親同士で相談して縁組するのが一般的だった。
インゲンマーミ
インゲン豆。
用例
インゲンマーミヤ イリチャーシ マーサン(インゲン豆は 炒めて 美味しい)。
インゲンマーミー
インゲン豆。
メモ
うずらの卵に似た模様であることからうずら豆とも言う。
インジャスン
出す。
インジョージン
結納金。
用例
イャーヤ インジョージン シコーテーミ?(君は 結納金を 準備してあるねぇ?)。
メモ
類:ジングファン(結納金)。結納の際に男側から女性側に贈られる現金。
インダカリ
上村渠。
メモ
地域区分の名称。伊良皆は、北側が高く、南側が低い地形となっており北側をイーンダカリと称し、クシンダカリ(後村渠)とも言った。南側はメンダカリ(前村渠)。
インチャーナガー
長短のバランスがとれないこと。
用例
イャームン チノー インチャーナガーッシ(お前の 着物は あちこち短かったり長かったりしているよ・バランスが悪いよ)。
メモ
類:インカサナガサ(長短のバランスがとれないこと)。
インチャイン
届く。
用例
ゥンマヤレー ワンヤティン インチャイン(ここだったら 私でも 届く)。
否:インチャラン(届かない)。
インチャサン
短い。
用例
ナントゥ ハカティン インチャサン(何回 測っても 短い)。
メモ
類:インカハン(短い)。対:ナガサン(長い)。
インディー
蕪〔かぶ〕。
イントゥ マヤー
犬と猫。
メモ
仲が悪いことのたとえ。
インドゥー
【植物】エンドウ。
インドゥーマーミ
【植物】エンドウ豆。
用例
インドゥーマーミ トゥティチェーグトゥ カーンチトゥラシェー(えんどう豆を 取って来たから 皮を剥いてね)。
イントゥク
陰徳〔いんとく〕。人徳。
用例
イントゥクヌ マンローグトゥ ヌーシミティン チュヤカウヮービナイン(陰徳が あるから 何をやっても 人より上に行く)。
メモ
その人に備わっている徳。
インドゥク
陰徳〔いんとく〕。人徳。
用例
インドゥク モーキン(陰徳を儲ける。陰徳を積む)。
インドゥシ
戌年。
用例
インドゥシニ ゥンマリタシヤ イクタイヲゥガ?(戌年に 生まれたのは 何人いるねぇ?)。
インドー
【植物】エンドウ。
メモ
クヮナシマンサンにはハタキアーサ(ネンジュモ)やそら豆と一緒に炒めてお茶請けにした。子どもが生まれた家へ重箱のいっぱい炒めて持って行った。
インドーマーミ
【植物】エンドウ豆。
メモ
赤と白の2種があった。
インニーカニー
庚戌〔かのえいぬ〕。
メモ
妊婦の腹帯を巻くのに最良の日が庚戌の日。多産でお産の軽い犬にあやかり戌の日が吉とされた。
インヌタチナチ
犬の遠吠え。
メモ
犬のタチナチは厄。タチナチ(遠吠え。声を長くして鳴くこと)。
インヌッチュ
戌年生まれの人。
用例
インヌッチュヤ ハナシン チチジョージヤンディ(戌年生まれの人は 話を 聞くのが上手なんだって)。
インヌヒサー
犬の足(跡)。
メモ
読谷山で織られた絣模様の呼称。
インヌマー
虱。シラミ。
用例
イクサユーネー インヌマー マンリ フシガランタンドー(戦時中は 虱が 多くて 大変だったよ)。
インヌミヤードゥイ
地名(沖縄市高原)。
メモ
第2次世界大戦後、海外引き揚げ者のための収容所のあった所。
インヌヤー
犬小屋。
用例
インヌヤーン イバクナトーグトゥ チュクイケーイン(犬小屋が 狭くなったので 作り替える)。
インネースンネー
言うやいなや。案の定。
用例
ヤー! インネースンネー サッタシェー(ほら! 言うやいなや やられたさ)。
インマヤー
犬や猫。畜生。
yomikomi
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