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- しまくとぅば単語帳:アイウエオ
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ア(~ー)(~ア(~ー)) 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
~する人。
- 用例
- ナガチバー(長尻の人。長居する人)・儀。ボーシクマー(帽子組みをする人)・親。
- メモ
- 類:~サー・~ヤー。
アー 楚辺,大湾
植物。粟〔あわ〕。
- メモ
- 粘り気の少ない粳粟〔うるあわ〕と粘り気の多い糯粟〔もちあわ〕の2種類があり、混ぜご飯や餅を作った。音1:アワ。
アー 渡慶次,儀間,楚辺
泡。あぶく。
- 用例
- アーヌ ブクナイ フチョーン(泡がブクブク吹いている)・儀。
- メモ
- 音2:アーブク。類:アブカー・アブクー。
アー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
ああ。納得した時に発する語。
- 用例
- アー、アンル ヤティナー(ああ、そうだったのか)・儀。
アーアー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ああああ。喘〔あえ〕いでいる様。気持ちにゆとりがなく、辛い様。
- 用例
- ワランチャー スダティーンディ、アーアー ソーン(子どもたちを育てるって、アーアーしている)・儀。
アーイナー 座喜味,渡慶次,儀間
ああもう。失敗したり、まずいことをした時に発する語。
- 用例
- アーイナー、イャーガル ムッチョーテーサヤー(ああもう、お前が持っていたんだな)・儀。
アーイヤッカイ 古堅
それ大変だ。他人の失敗などを冷やかしたりする時に発する語。
- メモ
- 類:ウーリヒャックヮイ。
アーキー 渡慶次,儀間,楚辺
主に演劇における再会の場面。もとは感動詞で、三線音楽の「東江節」を呼称する時に用いられた語が名詞に転じたもの。
- 用例
- シバヤヲゥティ、ウヤックヮガ アーキー スシェー ミグトゥ ヤタン(芝居で、親子が再会する場面は見事だった)・儀。
- メモ
- アーキーと呼ばれる琉球古典音楽の「東江節」は、芝居などで親子や兄弟が再会し、感情が高ぶる場面で使われることが多い。
アーギジャビ 喜名,渡慶次,儀間
あれ。ええっ。しまった。何かし損ねた時、予想に反した時に発する語。
- 用例
- アーギジャビ、ジン ウトゥチ ネーンサー(しまった、お金を落としてしまったなあ)・儀。
- メモ
- 音1:アギジャビ。音2:アギジェ・アギジェー・アギジャバ・アギジャベ・アッキ。
アーゲ 渡慶次,儀間,長浜
あああ。あきれた時に発する語。
- 用例
- アーゲ、マタン ハジマトーセー(あああ、またも始まっているさ)・浜。アーゲ、アネー アランドーレー(あああ、そうじゃないってば)・儀。
アーケージュー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
昆虫。トンボ類の総称。

- 用例
- ウッサヌ アーケージューヌ アチマティ チョールヤー(たくさんのトンボが集まってきているね)・儀。
- メモ
- トンボがたくさん飛び交うのは暴風の予兆とされ、*カジフキアーケージューともいわれた。音1:アッケージュー。
アーケージューグサ 伊良皆,大木
植物。クマツヅラ。野原に自生する多年草。
- メモ
- 葉の形状がトンボに似ていることからついた名前か。クマツヅラの煎〔せん〕じ汁は腹痛や回虫駆除に効力があった。
アーゲーナー 親志
あああもう。あきれた時に発する語。
アーサ 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,大木,牧原,長田,瀬名波,渡具知
海藻。あおさ。ヒトエグサ。一重草。近海で採れる緑藻〔りょくそう〕。
- 用例
- ハマウイネー アーサ トゥイガ ゥンジャン(浜下りにはアーサを採りに行った)・木。
サングヮチマングラ ナイネー、アーサヌ ユティ チューサ(3月頃になると、あおさが寄ってくるよ)・儀。
- メモ
- あおさとも言うが、和名のアオサとは種類が異なる。乾燥させたアーサは食用として重宝された。
アーサカカー 楚辺
漁具。あおさ掻〔か〕き。ヒトエグサを掻き出す道具。
- メモ
- 音1:アーサカチャー。
アーサカチャー 儀間、渡慶次
漁具。あおさ掻き。ヒトエグサを掻き出す道具。
- メモ
- 近海でヒトエグサを取り除いてシマダコを取る時にも使った。音1:アーサカカー。
アーサジル 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
料理。アーサ汁。ヒトエグサと島豆腐を使った汁物。
- 用例
- アーサジルンカイヤ トーフン イリーンドー(アーサ汁には豆腐も入れるよ)・木。
サージャートゥ シ、アーサジルヌ マーサヨー(あっさりして、アーサ汁の美味しいことよ)・儀。
- メモ
- 薄い醤油味や味噌仕立てにしたアーサジルは、家庭料理として親しまれている。
アーサムーサ 渡慶次,儀間,楚辺
めちゃくちゃ。しっちゃかめっちゃか。
- 用例
- アンスカナー、アーサムーサ ナチ トゥラチェール(そこまで、めちゃくちゃにしてくれたね)・儀。
- メモ
- 音1:アーサモーサ。類:アジャマークジャマー・サンジャンクンジャン。
アーサモーサ 渡慶次,儀間,楚辺
めちゃくちゃ。しっちゃかめっちゃか。
- 用例
- アーサモーサ ナティ、ヌール ナトーラー ワカラン(めちゃくちゃになって、どうなっているのか分からない)・儀。
- メモ
- →音1:アーサムーサ。
アーシ 座喜味,古堅
地名。沖縄市泡瀬。
アーシー 渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
間食。午後3時のおやつ。
- 用例
- ヤーク ナトーシガ、アーシーヤ ナーマル ヤリー(腹が減ったが、3時のおやつはまだね)・儀。
- メモ
- 楚辺では農繁期には粟雑炊や黍雑炊、ラッキョウの漬物や*ユーヌクなどが出された。音1:アシー。類:サンジヂャー・ヒルマムン。
アーシームーチー 渡慶次,儀間,楚辺
旧盆の中日〔なかび〕14日の午後に仏壇に供える団子。
- 用例
- サンジ ナトールムン、アーシームーチーン ヘーク ウサギレー(3時になっているのに、アーシームーチーも早く供えなさい)・儀。
- メモ
- 音2:アシーダーグ。
アーシギン 楚辺
袷〔あわせ〕の着物。
- 用例
- ワンネー アーシギン ニンメー ムッチョーン(私は袷の着物を2枚持っている)・楚。
- メモ
- 音1:アーシヂン。
アーシヂン 渡慶次,儀間
袷の着物。
- 用例
- アンマーヤ アーシヂン チチ、マーンカイ メンシェーガヤー(お母さんは袷の着物を着て、どこへ行かれるのかな)・儀。
- メモ
- 音1:アーシギン。
アースン 喜名,渡慶次,儀間,
合わせる。
- 用例
- チンガ シアガトーグトゥ、アチャー アースンリ(着物が仕上がっているから、明日合わせるって)・儀。
否:アーサン(合わせない)希:アーシーブサン(合わせたい)過:アーチャン(合わせた)継:アーチョーン(合わせている)・儀。
アースン(~アースン) 喜名,渡慶次,儀間,大木,楚辺
~遂げる。~終える。
- 用例
- ナマヌ グトゥ ハマイネー シーアースンヨー(今のように頑張ればやり終えるよ)・儀。
ヒンギアースン(逃げおおす)・木。
アータ ①長浜,楚辺②長浜③長浜
①両生類。カエル類の総称。②爬虫類。キノボリトカゲ。③人を軽蔑〔けいべつ〕して呼ぶときにも言い、アータにグヮーをつけて使うことが多い。

- 用例
- ①アータ イクチン トゥッカチミタン(アオガエルを何匹も取っ捕まえた)・楚。③ヤナヤー アータグヮー(いやな奴)・浜。
- メモ
- ①類:アタビー・アタビカー・アタビコー・アタビチ・アタビチャー・ウヮータ。②類:アタカー・オールーカンジャー・カンジャー・キーマー・キーマーユー・キーマーラー・クースークェー・コーレーグースークェー・シゴーアタカー・ソーガークェー・チジロークェー・マースクェー・マーター・マータク・マータクヤー・マータクラー・ヤマアータ・ヤマータ・ワタブトゥカンジャーグヮー・ウヮータ。
アータナイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
疲れてぐったりする。
- 用例
- アータナティ ニンジクローン(疲れてぐったりして寝入っている)・儀。
過:アータナタン(疲れてぐったりした)継:アータナトーン(疲れてぐったりしている)・儀。
アータバイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
がに股歩き。よたよた歩き。滑稽〔こっけい〕な歩き方。
- 用例
- パーパーヤ アータバイ ッシ、アッチ ハイタン(おばあさんは疲れた足取りで、歩いて行きよった)・慶。アッチハジミ ナティ、アータバイ ソーン(歩き始めなので、よたよた歩きをしている)・儀。
- メモ
- 歩き方がキノボリトカゲに似ていることに由来する。疲れた時の歩き方や、幼児のよたよた歩き、または年寄りのがに股歩きを表すことにも用いる。音2:ターターバイ。類:ウヮータバイ。
アーッサ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- アーッサ、アン ソール シーヨーン アンナー(はあ、そんなやりかたもあるのか)・儀。
- メモ
- 音1:ハーッサ。音2:アーッサヨー・アッサヨー・アッシェ・アッシャヨー・ハーッサヨー・ハーッシ・ハーッシャヨー・ハッサヨー・ハッシェ。
アーッサビヨー 喜名,渡慶次,儀間
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- 用例
- アーッサビヨー、ウッピナーヌ ヤー チュクテーサヤー(ああもう、こんなにも大きな家を造ったんだね)・儀。
- メモ
- 音1:アッサビヨー・アッシャビヨー。音2:アッサミヨー・ハーッサビヨー・ハーッシャビヨー・ハッサビヨ・ハッサミヨー。
アーッサヨー 渡慶次,儀間,大湾
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- アーッサヨー、デージ ヤタンドー(もう、大変だったよ)・湾。アーッサヨー、デージナ ウークヮジ ヤタンドー(はあ、大変な大火事だったよ)・儀。
- メモ
- →アーッサ。
アーティンプー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あてずっぽう。いい加減。
- 用例
- イャーヤ イチグ、アーティンプームヌイー ッシ(お前はいつも、あてずっぽうな物言いをして)・儀。
- メモ
- 音2:アーラッパー・アーランカー。
アートー 古堅
ああもう。もう本当に。驚きあきれた時に発する語。
- メモ
- 音2:アートートー・ハートー。
アートートー 喜名,渡慶次,儀間
ああもう。もう本当に。驚きあきれた時に発する語。
- 用例
- アートートー、イャーヤ サーランケー(ああもう、お前は触るな)・儀。
- メモ
- →アートー。
アーハー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
ああ、なるほど。そうか。理解した時に発する語。
- 用例
- アーハー、ナマネー ワカトーサ(なるほど、今度こそ分かったよ)・儀。
- メモ
- 音1:アハー・アハーッ。音2:アーハーハー。
アーハーハー 座喜味
ああ、なるほど。そうか。理解した時に発する語。
- メモ
- →アーハー。
アーバサーバ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
余計な口出しをする様。ぺちゃくちゃ。でしゃばり。
- 用例
- チュヌ クトゥンカイ アーバサーバ サンキヨー(他人のことに余計な口出しはするなよ)・儀。アーバサーバ ムン ユムン(ぺちゃくちゃ噂話をする)・瀬。アーバサーバ、フリユンタコー サンケー(ぺちゃくちゃ、余計なおしゃべりはするな)・慶。
- メモ
- 音2:ウヮーバサーバ。
アーヒャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
ああもう。投げやりになったり、否定する時に発する語。
- 用例
- アーヒャー、ヲゥタティ ウッチャンナギレー(ああもう、疲れてほっとけ)・儀。
アーヒャー、アネー アランタルムン(ああもう、そうではなかったのに)・古。
アービヨイ 親志
ああもう。あれまあ。あれ。ええっ。驚いて心配な時に発する語。
- メモ
- 音1:アービヨー。
アービヨー 座喜味
ああもう。あれまあ。あれ。ええっ。驚いて心配な時に発する語。
- メモ
- 音1:アービヨイ。
アーファ 楚辺
魚名。アンコウ。
- 用例
- アーファヌ シル ウサガミソーレー(アンコウの汁を召し上がってください)・楚。
アーブク 楚辺
泡。あぶく。
- 用例
- アーブクヌ タッチョーン(泡が立っている)・楚。
- メモ
- 音1:アブクー。→アー。
アーマークー 古堅
昆虫。アメンボ。

- メモ
- 音1:アーマーコー。音2:アーメークー。類:アーミンボー・アーメーバー・アーメンボー・アメージャー・イチカマドー・カーガニモー・カーカマロー・カーガリモー・カーラマカラー・ターガニモー・タージョージョー・トゥヌジャー・トントンミー。
アーマーコー 古堅
昆虫。アメンボ。
- メモ
- →音1:アーマークー。
アーマン 渡慶次,儀間,楚辺,古堅,渡具知
甲殻類。ヤドカリ。

- 用例
- ハーマヌ アーマンヌ マンドーシヨー(浜辺のヤドカリの多いことよ)・儀。
- メモ
- 音1:アマン。
アーマンチュー 座喜味,上地,波平,高志保,長浜
創造神の呼称。天の人。
- 用例
- アーマンチューヌ ハナシン ゥンジトーシェーヤー(アーマンチューの話も出ているさあね)・民・浜。
センゼノー、アーマンチューヌ ヒサカタンチ アタシガヨー(戦前は、アーマンチュの足跡ってあったがね)・民・上。
- メモ
- 世の中の様子を見に天から降りてきた神。高志保では最初に国頭に降りてきたとの伝承がある。音1:アマンチュー。
アーミックヮー 比謝,大湾,古堅,大木
両生類。オタマジャクシ。

- 用例
- アーミックヮー スクレー(おたまじゃくしを掬〔すく〕え)・湾。
- メモ
- 音1:アミックヮー。音2:アーミナクー・アーミヌックヮ・アミヌックヮー・アミヌックヮグヮー・アミヌミーックヮ。類:アタビーングヮ・アミジャー・アミダカー・アミナー。
アーミナクー 座喜味,長浜
両生類。オタマジャクシ。

- 用例
- アーミナクーガ ダテーン シリトンドー(おたまじゃくしがたくさん孵〔かえ〕っているよ)・座。
- メモ
- →アーミックヮー。
アーミヌックヮ 大湾
両生類。オタマジャクシ。

- メモ
- →アーミックヮー。
アーミンボー 比謝,牧原
昆虫。アメンボ。
- メモ
- →アーマークー。
アーメークー 座喜味
昆虫。アメンボ。
- メモ
- →アーマークー。
アーメージャー 楚辺
節足動物。ヤスデ。
- 用例
- アーメージャーヌ マンドーグトゥ、ヘーク トゥティ ドゥキレー(ヤスデが多いから、早く取って除きなさい)・楚。
- メモ
- 類:アマダイムシ・アマデームシ・アミダムシ・ヤンバラームシ・ヤンバルムシ。
アーメーバー 高志保,渡慶次,宇座
昆虫。アメンボ。
- メモ
- →アーマークー。
アーメンボー 渡具知,大木
昆虫。アメンボ。
- メモ
- →アーマークー。
アーモーモー 喜名,渡慶次,儀間
壊れて使えない様。めちゃくちゃ。
- 用例
- アンスカナー アーモーモー ナチェーサヤー(あんなにまでめちゃくちゃに壊してくれたな)・儀。
アーラッパー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あてずっぽう。いい加減。
- 用例
- アーラッパー シーヨー シェー ナランドー(いい加減なやりかたではいけないよ)・儀。
- メモ
- →アーティンプー。
アーラミーバイ 波平
魚名。ヤイトハタ。
アーランカー 渡慶次,儀間,楚辺
あてずっぽう。いい加減。
- 用例
- アレー ユカイ アーランカードー(彼はかなりいい加減だよ)・儀。
- メモ
- →アーティンプー。
アイ 楚辺
昆虫。蟻。
- 用例
- ことわざ:アイヌ ムッチン ヒナユン(蟻が持っても減る)・楚。
- メモ
- 山と積まれた物でも蟻が持っていくように少しずつ運べばいつかは減っていくこと。音2:アイコー。類:アナー。
アイ 喜名,渡慶次,儀間,大木,比謝矼
あれ。おっと。急に気づいたり驚いた時に発する語。
- 用例
- アイ、イャーヤ マーカイガ(あれ、お前はどこにか)・儀。
アイ、バッペータン(おっと、間違えた)・木。
アイエー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木,比謝矼,長田
ええっ。ああ。驚いたり、困った時などに発する語。
- 用例
- アイエー、アンル ナトーンナー(ええっ、そうなっているのか)・儀。
アイエー、ワッター ウヤー ナー、アミヌ フイルムン ナガリーサヤー(ええっ、私たちの親はもう、雨が降るから流されるねえ)・民・矼。
アイエーナー 喜名,親志,座喜味,上地,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
ええっ。ああもう。予想に反して驚いたり、困った時に思わず発する語。
- 用例
- アイエーナー、イャーヤ ナー チャー スガ(ええっ、お前はもうどうするのか)・儀。
アイエーナー、デージ ナタン(ああもう、大変なことになった)・木。
- メモ
- 音1:アイエナー。
アイエーヨー 大湾
ああもう。おいおいと嘆き悲しんだり、苦しい時に発する語。
- 用例
- アイエーヨー、アイエーヨー、ワン チュイ ヌクチ、チャー スガヤー(ああもう、ああもう、私一人残して、どうするかね)・湾。
アイエナー 座喜味,渡慶次,大湾
ええっ。ああもう。予想に反して驚いたり、困った時に思わず発する語。
- メモ
- 音1:アイエーナー。
アイエナーアイエナー 大湾
おいおいと泣く様。
- メモ
- →アイヨーアイヨー。
アイク 伊良皆,大湾,古堅
漁法。川でおこなう網代〔あじろ〕漁法。
- メモ
- 川の流れに沿って漏斗〔じょうご〕状に編んだ*アイクバーキを設置し、その中に入ってくる蟹〔かに〕や鮒〔ふな〕を取った。
アイクバーキ 伊良皆
漁具。アイク(網代漁法)で用いる竹で編んだ網代籠〔あじろかご〕。
- メモ
- カゴの口は漏斗状に広がって入り込んだ獲物が出られない構造になっている。川の流れに沿って設置し、エビや蟹〔かに〕などを誘いやすいようにした。伊良皆ではアイクバーキで田蟹や鮒などを取った。類:アニク。
アイコー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
昆虫。蟻。
- 用例
- ナーヌ アイコーヌ マンドーシヨー(庭の蟻が多いことよ)・儀。
- メモ
- →アイ。
アイコーカタ 渡慶次,儀間,喜名
蟻が歩いたような形跡。まだら模様。服に汗染みが残っている様にもいう。
- 用例
- ルク アシ ハティ、アイコーカタ イッチョーン(余りにも汗をかいて、まだら模様の汗染みができている)・儀。
- メモ
- 音1:アヤコーカタ。
アイター 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
あ痛。痛い時に発する語。
- 用例
- アイター、ヤムグトゥ サーランケー(あいたた、痛いから触るな)・儀。
アイターヨー(痛いよ)・座。
- メモ
- 類:アガー・アガヨー。
アイナー 喜名,親志,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼
あれまあ。予想に反した時に発する語。
- 用例
- アイナー、チャーン ネービランタガヤー(あれまあ、どうもなかったですかね)・親。
アイナー、ワシトータン(あれまあ、忘れていた)・古。
アイナー、ター ヤガリ ウムレー イャール ヤテーサヤー(あれまあ、誰かと思ったらお前だったんだね)・儀。
- メモ
- 類:アギヨイ。
アイネーン 楚辺
あり合わせ。
- 用例
- チューヌ ユーバノー アイネーンッシ シムサ(今日の夕飯はあり合わせのものでいいよ)・楚。
アイムンネーンムン 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大木
あるものないもの。ありったけ。すべて。
- 用例
- アイムンネーンムン ムル ムタシェー(ありったけすべて持たせなさい)・儀。
アイムンネーンムン、ウムトール クトー ムル アビレーワ(すべて、思っていることは話しなさいよ〈吐き出しなさいよ〉)・波。
アイヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知,大湾,古堅,比謝矼
ああ。あれ。おっと。思いもよらない場面に遭遇した時に発する語。
- 用例
- アイヤー、ナー シマトーセー(ああ、もう閉まっているさ)・儀。
- メモ
- 音2:アイヤナー。
アイヤナー 座喜味
ああ。あれ。おっと。思いもよらない場面に遭遇した時に発する語。
- メモ
- →アイヤー。
アイヨー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
あれ。ええっ。ちょっと待てよ。
- 用例
- アイヨー、アネー アランタルムン(ちょっと待てよ、そう〈いうはず〉じゃなかったのに)・儀。
- メモ
- 音2:ハイヨー。
アイヨーアイヨー 大湾
おいおいと泣く様。
- メモ
- かつては葬式の時、泣き女が「アイヨーアイヨー」「アイエナーアイエナー」と泣いていた。音2:アイエナーアイエナー。
アカ 座喜味
身体や衣服の汚れ。垢。
- 用例
- チンヌ アカ ウトゥシェー(着物の汚れを落としなさい)・座。
アカ~ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
まったく。本当に。ほんに。
- 用例
- アカヤナワラベー、ゥンマヲゥティ ヌー ソーガ(まったく嫌な子は、そこで何をしているのか)・儀。アカフリムノー、ヤーカラ ゥンジティ イケー(ほんに馬鹿者は、家から出て行け)・儀。
- メモ
- 「まったくの」「あきらかな」の意を表す。
アカー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
赤。赤い物。
- 用例
- アヌ アカー ソーシェー ワームン ヤサ(あの赤くしているのは私のものだよ)・儀。
アカーグヮードゥ ヤイビールイ(赤い物ですか)・木。クリカージェー アレー アカー ヤンドー(これよりはあれが赤いよ)・上。
アガー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
あ痛。痛い時に発する語。
- 用例
- アガー、ヒサ クンピランケー(あいたた、足を踏むな)・儀。
- メモ
- →アイター。
アカアカートゥ 渡慶次,儀間,楚辺
赤々と。
- 用例
- ヤマヌ アカアカートゥ メートーン(山が赤々と燃えている)・儀。
アカーヌバン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
能率が上がらない。捗〔はかど〕らない。
- 用例
- アン ソール シーヨーシェー、イチマリ タッチン アカーヌバンサ(そんなやり方では、いつまで経っても捗らないよ)・儀。
- メモ
- →対:ハバクン(捗る)。
アカイ 儀間,大湾
障子。
- 用例
- アカイ ヒチ、ナー ンルナヨーンチ サグトゥ(障子を引いて、もう見るなよと言ったから)・民・儀。
- メモ
- 類:ソージ。
アガイウマチー 喜名
{あがりおまつり(上がり御祭)}。行事。その年の最後の御祭。
- メモ
- 宇座では旧5月、8月の*ウマチー(稲穂の大祭)に山内、与久田門中の*ニッチュ(根人)、*ニガン(根神)と部落当役が祭祀をおこなった。→ウマチー。
アガイスージ 座喜味,瀬名波,古堅,大木
{あがりしうぎ(上がり祝儀)}。小学校の入学祝い。進級祝い。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。音1:アガイスージー。音2:フディカチミスージ・フリカチミスージ・ゥンジースージ。類:アガイスーブー。
アガイスージー 喜名,座喜味,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾,古堅
{あがりしうぎ(上がり祝儀)}。小学校の入学祝い。進級祝い。
- 用例
- クンドー ゥンマガヌ アガイスージーガ アンドー(今年は孫の入学祝いがあるよ)・儀。
- メモ
- 喜名では旧2月の彼岸頃に行なわれた。昔は進級できない人もたくさんいたので、進級できたらとても喜んだ。
→音1:アガイスージ。
アガイスーブー 喜名,座喜味,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,大木
{あがりしょうぶ(上がり勝負)}。進級式。進級祝い。
- 用例
- イャームン アガイスーブーネー、マギスージ サーヤー(お前の進級祝いには、大きなお祝いをしようね)・儀。
- メモ
- 明治期には学校に行くと村から補助があった。学事奨励会は就学率向上に関わる明治政府・沖縄県の政策だった。戦前は、学力不振や家庭の事情から進級することができず、各学年で数名の落第生が出た。それで、無事に進級を祝うことをアガイスーブーといった。優秀者には担任から褒美があったが、褒美をもらえるのはアガイスーブーの時だけなので、その日に休む者はいなかった。→アガイスージ
アガイティーダ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
{あがりてだ(上がり太陽)}。東から昇る太陽。朝日。
- 用例
- アガイティーダ ヲゥガムン(朝日を拝む)・儀。
- メモ
- 東から昇る太陽は縁起が良いとされ、産児の胞衣の処理、命名、産着を着せる際にも重視された。音1:アガイティーラ。対:サガイティーダ(夕日)。
アガイティーラ 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{あがりてだ(上がり太陽)}。東から昇る太陽。朝日。
- 用例
- アガイティーラヌ チュラサヨー(朝日のきれいなことよ)・儀。
- メモ
- →音1:アガイティーダ。
アカイナー 楚辺,渡具知
{あかいぬあ(赤犬屋)}。毛色が赤茶色の犬。
- 用例
- アカイナー、マギー カラトーテール フージヤー(赤犬、大きいのを飼っていたようだね)・民・具。
ウリカラ ヰーテーヌ アカイナーグヮー カラヤーニ(彼から貰った赤犬を飼って)・民・楚。
アガイナー 楚辺
{あがりには(上がり庭)}。その年最後の闘牛大会。
- 用例
- アガイナーネー イッペー ハネーチュタンロー(最後の闘牛大会はとても賑わったよ)・楚。
- メモ
- 楚辺では旧5月から9月までの農閑期を利用して、毎月1回闘牛がおこなわれた。旧9月9日にはアガイナーとして、その年最後の闘牛がおこなわれた。
アカイユー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
魚名。赤い魚の総称。イットウダイ属の総称。
- 用例
- アカイユー アギティ カムン(赤魚を揚げて食べる)・儀。
アガイヱイサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
上がりエイサー。青年会を終える人たちが演ずるエイサー。
- メモ
- 楚辺では*ヱイサーが演じられる旧盆の7月16日に、青年会を卒業する25歳の人たちがお互いの家を巡回して演じる。
アカイラブチャー 渡慶次,儀間
魚名。アカブダイ。
アガイン ①喜名,渡慶次,儀間,楚辺②座喜味,渡慶次,儀間,大木③瀬名波
①上がる。昇る。②終わる。上がる。③入る。上がる。
- 用例
- ①ナーヒン イーンカイ アガイブサン(もっと上に上がりたい)・儀。
否:アガラン(上がらない)希:アガイブサン(上がりたい)過:アガタン(上がった)継:アガトーン(上がっている)・儀。
②チーヌ アガイン(乳が上がる〈出なくなる〉)・木。マチヌ アガイン(市場が終わる)・木。
③ウチンカイ アガイミソーレー(中にお入りください)・瀬。
- メモ
- ①対:サガイン(下がる)。②音2:ウワイン・スビナイン。対:ハジマイン(始まる)。
アカインコ 喜名,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①人名。赤犬子。おもろ歌唱の名人。歌三線の始祖で五穀豊穣〔ごこくほうじょう〕をもたらす神として崇められている。②赤犬子宮。楚辺の拝所の名称。
- 用例
- ②スビヌ アカインコンカイ ゥンジ ンチャンナー(楚辺の赤犬子宮に行ってみたねえ)・儀。
- メモ
- 赤犬子は、尚真王(1477~1526)時代に活躍したといわれ、『おもろさうし』(1623年編纂)には、その偉業を讃える歌が収録されている。①音2:アカヌクウスメー。②音2:アカヌクー。
アカインドゥー 伊良皆,楚辺
植物。赤豌豆。エンドウ豆の種類。
- メモ
- 花実が赤く、旧1月頃に播種し、4、5月頃に収穫した。
アカガーラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
赤瓦。

- 用例
- イッターヤ アカガーラーシ フチケーテーサヤー(お前たちは赤瓦で葺き替えたんだね)・儀。
- メモ
- 音2:カーラ・カーラー・ミーガーラ・ヲゥーガーラ。
アカガーラーチュクヤー 喜名,渡慶次,儀間
赤瓦を作る者。赤瓦職人。
- 用例
- アカガーラーチュクヤー ナティ、ユチクニ クラチョーン(赤瓦職人になって、裕福に暮らしている)・儀。
アカガイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
明かり。明るい所。
- 用例
- アヌ アカガイヤ、マー ナトーガヤー(あの明るい所は、どこになっているのかな)・儀。
アカガイミー 渡慶次,儀間
明るい所。
- 用例
- ユルナーヤ アカガイミーカラル ケーティ チュールヨー(夜は明るい所から帰ってくるんだよ)・儀。
- メモ
- 音2:アカサンミー。対:クラガイミー(暗い所)。
アカガイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
明るくなる。
- 用例
- ヤガテー、ユー アキティ アカガインドー(やがては、夜が明けて明るくなるよ)・儀。
否:アカガラン(明るくならない)過:アカガタン(明るくなった)継:アカガトーン(明るくなっている)・儀。
アカガシチー 長田
料理。小豆を入れたおこわ。
- メモ
- 旧8月は一般に悪霊が多い時期と信じられ、それらを払うために家の周囲に*シバ(柴)を差して、仏壇にアカガシチーを供えた。
アカカビ 大湾,長田
{あかかび(赤紙)}。正月に仏壇や火の神に飾る赤い紙、または赤、白、黄の三色の紙にもいう。
- メモ
- 長田では、正月に火の神や仏壇に、アカカビと木炭3個を昆布で巻いたものを飾った。大湾では、仏壇・火の神・床の間にアカカビを飾り、その上に塩を置いた。床の間には神様がいらっしゃるということで、*ウブクも供えた。
アカカマブク 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
赤カマボコ。
- メモ
- 高さ約4センチ、長さ約19センチの半円形のカマボコの上部を赤く塗って、お祝い用として使われている。
アカガヤー 村史
甲殻類。蟹〔かに〕の種類。
アカガラスン 喜名,渡慶次,儀間
明るくする。
- 用例
- テービーシ アカガラスン(松明で明るくする)・儀。否:アカガラサン(明るくしない)希:アカガラシーブサン(明るくしたい)過:アカガラチャン(明るくした)継:アカガラチョーン(明るくしている)・儀。
アガカラン アガキ 楚辺
足掻〔あが〕けない足掻き。無駄な足掻きのこと。
- 用例
- アガカラン アガキ ヒチャンテーン、チャーン ナランサ(無駄に足掻いても、どうしようもないよ)・楚。アガカランアガキ ヒチ、メーンケー ムル アッカン(中途半端な努力をして、前にぜんぜん進まない)・楚。
- メモ
- 音1:アガカラン アガチ。
アガカラン アガチ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅,大木
足掻けない足掻き。無駄な足掻きのこと。
- 用例
- ヒンスーヤ チャー ヒンスール ヤルムンヌ、アガカラン アガチ シ(貧乏はいつまでも貧乏なのに、無駄な足掻きをして)・儀。
ことわざ:アガカラン アガチ、トゥイヌ アガチ(足掻けない足掻き、鶏の足掻き〈どんなに足掻いても、鶏が足掻くようにちっともよくならない〉)・古。
- メモ
- 音1:アガカラン アガキ。
アカガンター 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,比謝
赤茶髪が伸びている者。
- 用例
- アマンカイ ヲゥヌ、アカガンター ワラビ ヤサ(あそこにいる、赤茶髪が伸びた子だよ)・儀。
アカガンターグヮーシ アカヂングヮー チチ(赤茶髪で赤い着物を着て)・民・比。
アカギ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
植物。アカギ。トウダイグサ科の常緑高木。
- 用例
- アカギヤ イルガ アカー ソーグトゥ、アン イラットーンディ(アカギは色が赤いことから、そういわれているって)・儀。
歌:アカギ アカムサガ ハベル ナティ トゥバワ、トゥムシヒチチャヌ イニントゥムリ(赤木の赤虫が蝶になって飛べば、友寄平敷屋の遺念と思え)・民・高。
- メモ
- 樹皮が赤味を帯び、樹液が赤いことから名前がついた。かつては拝所近くに多く見られたが、現在では公園などにも植栽されている。
アカギンジュー 座喜味
昆虫。トンボの一種。
アカグー 伊良皆
食紅。

アカグチャファ 座喜味,伊良皆,都屋,長浜,楚辺,渡具知
皮膚病の一種。タムシ。
- メモ
- 民間療法では、煮たての熱い甘藷を患部に当てた(長浜)、*フクルギ(ハマオモト)からとれる樹液も効果があった(楚辺)、里芋の葉でこすった(都屋)、*ソーガー(生姜)と塩を混ぜて作った膏薬〔こうやく〕をつけた(渡具知・座喜味)、線香で焼いた(伊良皆)。
アカクラガー 楚辺,長田
植物。甘藷の品種名。赤暗川。
アガクン 楚辺
①足掻〔あが〕く。働く。頑張る。精を出す。②捗〔はかど〕る。
- 用例
- ①ナーヒン アガクンナー(もっと足掻くのか)・楚。
否:アガカン(足掻かない)希:アガキブーハン(足掻きたい)過:アガチャン(足掻いた)継:アガチョーン(足掻いている)・楚。
- メモ
- ②音1:アガチュン。
アカコージメー 長浜
{あかかうじまい(赤麹米)}。料理。赤飯。
- メモ
- 赤麹で着色したご飯で、祝いの膳に出した。
アカサビ 喜名,渡慶次,儀間,大木
赤錆〔あかさび〕。
- 用例
- アカサビヌ ウクリティ チャーギーサ(赤錆が浮いてきよるさ)・儀。
アカサン ①喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,渡慶次,儀間,宇座,渡具知,比謝,大木,比謝矼,牧原②渡慶次,儀間
①赤い。②明るい。
- 用例
- ①ウヌ イロー イッペー アカサン(この色はとても赤い)・慶。
②ナマ ヌミーガ イチュシェー アカサンデー(今飲みに行くには明るいよ)・儀。
- メモ
- ②音1:アカハン。対:クラサン(暗い)。
アカサンミー 渡慶次,儀間
明るい所。
- 用例
- クヮックィランヨークー、アカサンミーンカイ ゥンジティ クーワ(隠れていないで、明るい所に出てきなさい)・儀。
- メモ
- →アカガイミー。
アカジナアヤー 都屋,比謝矼
オキナワシャリンバイで染めた濃褐色〔のうかっしょく〕の縞模様。またはその織物や着物。
- メモ
- 音2:アカズミアヤー。
アカジン 波平
魚名。スジアラ。
- メモ
- アカは魚の色。赤い着物の意味のアカヂンか、金になるとの意味合いでのジン(銭)か。音2:アカジンミーバイ。
アカジンミーバイ 喜名,渡慶次,儀間
魚名。スジアラ。
- 用例
- アカジンミーバイヌ タカサヨー(アカジンミーバイの高いことよ)・儀。
- メモ
- →アカジン。
アカスビ 村史
魚名。マグロの一種。
アカズミ 楚辺
赤染め。茶褐色〔ちゃかっしょく〕で染めた布。
- メモ
- 主に芭蕉布〔ばしょうふ〕を*ティカチャー(オキナワシャリンバイ)の樹皮や根っこを染料にして染めた。
アカズミアヤー 村史
オキナワシャリンバイで染めた濃褐色の縞模様。またはその織物や着物。
- メモ
- →アカジナアヤー。
アカズミイーチリー 村史
オキナワシャリンバイ染めの絣。またはその織物や着物。
アカスン ①座喜味,渡慶次,儀間②座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
①離す。②剥〔は〕がす。
- 用例
- ①ウヤックヮ ウシムリニ アカスン(親子を無理矢理に離す)・儀。
否:アカサン(離さない)希:アカシーブサン(離したい)過:アカチャン(離した)継:アカチョーン(離している)・儀。②ウシヌクスー アカシーネー マシェー アランドー(乳児の頭のかさぶたを剥がすとよくないよ)・座。
- メモ
- ①対:ソーラスン(添わせる)。②類:ハガスン。
アカスン ①喜名,渡慶次,儀間,古堅②喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
①明かす。夜を明かす。②明かす。物事を明らかにする。
- 用例
- ①チューヤ ナー ヤーカイヤ ケーラン、ゥンマヲゥティ ユー アカスンテー(今日はもう家には帰らないで、そこで夜を明かすさあ)・慶。
②クニンダンカイ、アマー リッパン スムチサーニ アカスンリヌムン、アマ ヤラチ ンリワル ヤッサー(久米村に、向こうはちゃんと易〔えき〕で明かすというから、向こうに行かしてみないといけないね)・民・古。シワグトゥヌ アラー、ムンシリヲゥティ アカスンテー(心配事があるなら、物知りの所で明らかにしてもらうさ)・儀。
否:アカサン(明かさない)希:アカシーブサン(明かしたい)過:アカチャン(明かした)継:アカチョーン(明かしている)・儀。
アガタ 渡慶次,儀間,楚辺
あちら。向こう。
- 用例
- アガタナーリー マーレー(あちら側へ回りなさい)・儀。アガタンカイ ハイタサ(向こうへ行きよったさ)・慶。
アカター 都屋
鳥名。都屋の*アカターザチ(崎名)に群れをなしていた白い鳥。
アガター 波平,高志保,長浜
私たち。我々。私たちの。
- 用例
- アガター ヤーニンジョー、マーンカイ トゥマイガヤー(私たち家族は、どこに泊まるのかな)・波。
アガター リューチューヌ ヲーヤ、ジコー カンゲーティン カンゲーララン(私たち琉球の王は、ものすごく考えても考えられない)・民・高。
- メモ
- 音1:アギター。音2:イガター。類:イガルー・イギター・ドゥーナーター・ワッター・ワッテー・ワンナー・ンガター。
アカターザチ 都屋
都屋の地名。アカター崎。

- メモ
- 都屋漁港内の、海に向かってせり出した小さな岬。*アカターと呼ばれる白い鳥がこの岬に群れをなしたことに由来している。漁港整備で先端部の一部などは削られたが、それ以前は岬に原っぱがあり、漁に使う網干し場として利用されたため、*アミフシモーと呼ばれた。戦前は美しい芝生が広がり、十五夜などには青年たちが集まって三線などを弾いて遊ぶ憩いの場でもあった。松葉を焚きのろしを上げて県外へ行く船を見送る*フナウクイもここでおこなわれた。
アガタヌカー 伊良皆
伊良皆の井泉の名称。
- メモ
- アガタヌカーとは「向こうの井泉」という意味で、*クムイ(溜池)のようであまり利用されなかった。
アガタムティー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あちら側。あそこの方。
- 用例
- アガタムティーンカイ イチュタサ(あちら側へ行きよったよ)・儀。
- メモ
- 音2:アマムティ・アマムティー。
アカチキ 楚辺
暁。日の出前のほのかに暗い時刻。明け方。
- 用例
- アカチキナーリー ウキティ ハイタンレー(朝の早い時間に起きて行きよったよ)・楚。
- メモ
- 音1:アカチチ。音2:アカトゥンチ。
アカチキオーファングヮー 楚辺
{あかつきあおはのごら(暁青葉の小等)}。植物。ウスベニニガナ。
- 用例
- アネッ、アマンカイ ミートーシガ アカチキオーファングヮー ヤサ(ほら、あそこに生えているのがウスベニニガナだよ)・楚。
アカチキミークファヤー 楚辺
おめざ。朝の目覚めの食べ物。
- 用例
- ニーブイカーブイ サンヨークー、アカチキミークファヤー カマーニ ヘーク ヒージャークサ カティ クーワ(眠たそうにしないで、おめざを食べて早く山羊の草を刈ってきなさい)・楚。
- メモ
- 音1:アカチチミークファヤー。音2:ミークハヤー・ミークファヤー。類:アサマカネー。
アカチチ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,比謝,比謝矼
暁。日の出前のほのかに暗い時刻。明け方。
- 用例
- アカチチナーリーヤ チュヌ ヤーカイヤ イカランサ(早朝から人の家へは行けないよ)・儀。
アカチチェー ワカミジ ンケーティ、ユー アチラチ アミミソーリヨー(暁には若水を迎えて、湯を温めて浴びてくださいね)・民・比。
- メモ
- →アカチキ。
アカチチミークファヤー 喜名,渡慶次,儀間
おめざ。朝の目覚めの食べ物。
- 用例
- アカチチミークファヤーディチ、パーパーガ ゥンムニー シコーテーサ(おめざといって、おばあさんが*ゥンムニーを準備してあるよ)・儀。
- メモ
- →音1:アカチキミークファヤー。
アガチャー 喜名,渡慶次,儀間
{あがきあ(足掻きあ)}。足掻く人。働き者。頑張り屋。
- 用例
- アンシ アガチャー ヤル(あんなに働き者だね)・儀。
- メモ
- 類:ハタラカー・ハタラチャー・ハマヤー。対:アカヒチムン(怠け者)。
アガチュン 親志,渡慶次,儀間,長浜,大木
①足掻〔あが〕く。働く。頑張る。精を出す。②捗〔はかど〕る。
- 用例
- ①アガキワル カマリール(働けばこそ食えるのだ)・木。
ナーヒン アガカントー ナラン バーイ(もっと頑張らないといけないのか)・儀。否:アガカン(頑張らない)希:アガチーブサン(頑張りたい)過:アガチャン(頑張った)継:アガチョーン(頑張っている)・儀。
②チューヤ、ウミチットゥ アガチュサ(今日は、思う存分に捗るよ)・慶。
- メモ
- ②音1:アガクン。
アカヂラー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
赤い顔。赤面。
- 用例
- ハジカサヌ、チュラーク アカヂラー ナティ ネーンサ(恥ずかしくて、すっかり顔が赤くなってしまったさ)・儀。
- メモ
- 音2:アカンバチャー。
アカチンキー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
赤チン。マーキュロクロム液。
- 用例
- アカチンキー ヌタレー、チヌンカイ タックヮトーサ(赤チンを塗ったら、着物についているさ)・儀。
アガッタムン 渡慶次,儀間
大それた奴。たいした奴。
- 用例
- フユーナムンガ ゥンジトーティ、ジン モーキティ アガッタムン ヤサ(怠け者のくせに、お金を儲けて大それた奴だ)・儀。
アガトゥー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,長田
{あがとほ(あが遠)}。あの遠さ。ずっと遠い所。
- 用例
- アガトゥーンカイル イチュンナー(あんな遠い所に行くのか)・儀。アガトゥーマデー アッチーサンサー(あんな遠い所までは歩けないよ)・慶。
- メモ
- 音1:アガトー。音2:アガトゥーナー。対:ウガチカサ(そんなに近く)。
アガトゥーナー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あがとほなあ(あが遠なあ)}。あの遠さ。ずっと遠い所を強調した言葉。
- 用例
- アガトゥーナーンカイル アティナー(あんな遠い所にあったのか)・儀。
- メモ
- →アガトゥー。
アカトゥンチ 波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
暁。日の出前のほのかに暗い時刻。明け方。
- 用例
- アカトゥンチナーリー ヌー サワジョーガ(朝っぱらから何を騒いでいるのか)・儀。
ソーグヮチヌ アカトゥンチゲーナー、ワッターカイ チューンリチン アンナー(正月の暁早々、私たちの家に来るってもあるか)・民・高。
- メモ
- →アカチキ。
アガトー 座喜味
{あがとほ(あが遠)}。あの遠さ。ずっと遠い所。
- メモ
- →アガトゥー。
アカナバー 上地,波平,長浜,楚辺
{あかなば(赤菜葉)}。植物。赤紫蘇。
- メモ
- 漬け物にするだけで調理はしなかった。麻疹〔はしか〕患者にアカナバーの煎〔せん〕じ汁を与えた。
アカヌクー 楚辺
赤犬子宮。楚辺の拝所の名称。

- メモ
- 歌と三線の始祖とされる赤犬子終焉の地に、楚辺では赤犬子宮を建てて、崇めている。→アカインコ。
アカヌクーウグヮン 楚辺
行事。赤犬子御願。旧9月20日におこなう赤犬子祭。

- メモ
- 赤犬子は、楚辺の守り神で五穀豊穣〔ごこくほうじょう〕の神とされ、旧9月20日に赤犬子御願をおこなう。この時、*グククヌゥンバン(米、粟、黍、小豆、唐黍を混ぜたご飯)を供える。戦前は*ムラヤーから*アカヌクー(赤犬子宮)まで、ホラ貝や鉦、太鼓を打ち鳴らしながら練り歩いたが、道中参加した子どもたちには一切れの餅が配られた。この御願は現在もおこなわれており、拝みを終えた後に、「かぎやで風」や「*イリベーシ」などの踊りを奉納する。
音2:アカヌクスーギ。
アカヌクウスメー 楚辺
人名。赤犬子御主前。赤犬子の尊称。
- メモ
- 楚辺の民話に、瀬良垣の船大工に追い詰められて現在の赤犬子宮に来たアカヌクウスメーは、持っていた杖を立てて昇天されたという話が伝承されている。※挿絵は紙芝居『赤犬子』より。→アカインコ。
アカヌクーバル -
{赤犬子原}。楚辺の小字。
アカヌクスーギ 楚辺
行事。赤犬子祝儀。旧9月20日におこなう赤犬子祭。

- 用例
- アカヌクスーギネー、ジムスカラ アカヌクーマリ スネーティ イクン(赤犬子祝儀には、事務所〈公民館〉から赤犬子宮まで行列をつくって行く)・楚。
- メモ
- →アカヌクーウグヮン。
アガネー 喜名,渡慶次,儀間
節約。倹約。
- 用例
- ユー アガネー シーヨーヤー(ちゃんと節約しなさいよ)・儀。ユー アガネーティ ジノー チカリヨー(よく節約してお金は使いなさいよ)・儀。
- メモ
- 類:スーテー。対:ウヮーバヂケー(浪費)。
アガネーイン 渡慶次,儀間
節約する。
- 用例
- アトゥアトゥヌ タミニ アガネーイン(後々のために節約する)・儀。否:アガネーラン(節約しない)希:アガネーイブサン(節約したい)過:アガネータン(節約した)継:アガネートーン(節約している)・儀。
- メモ
- 類:クバメースン・クメーキーン。
アカバカマ 楚辺
赤袴。
- メモ
- 1906(明治39)年生が尋常高等小学校生の頃は、正月、天長節、紀元節などには赤袴(えんじ色)に下駄の礼装であった。
アカバク 渡慶次,儀間,楚辺
{あかばこ(赤箱)}。葬儀用具を収める赤い木箱。
- 用例
- ダビニ チカイル ドーゴー アカバクンカイ ウサミテーサ(葬式に使う道具は赤箱に収めてあるよ)・儀。
- メモ
- 龕〔がん〕の装飾品や葬列に使う天蓋〔てんがい〕や葬式旗などの葬儀用具を収めていた。
アカバクー 座喜味,楚辺
{あかばこ(赤箱)}。肉の行商人。
- 用例
- アカバクーガ チューンドー(肉の行商人が来るよ)・座。
- メモ
- 戦後、赤い箱に肉を入れて行商していたことから、そう呼ばれた。
アカハジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
赤っ恥。赤面するほどの恥ずかしさ。
- 用例
- チュヌ メーヲゥティ アカハジ カカチ(人の前で赤っ恥をかかせて)・儀。
アカハチマキ 高志保
{あかはちまき(赤帕)}。赤い帕〔はちまき〕。
- メモ
- 帕は王府時代の礼装時の冠に相当するもので、位階によって色が違った。赤い帕は、位階としては下位にあたる。
アカバチャー 座喜味
{あかはちあ(赤蜂あ)}。昆虫。スズメバチ。
- メモ
- 子どもが蜂を退治する山遊びの中で、大きくて強いアカバチャーの巣を壊した者は勇気があると一目置かれた。音2:カーニーバチャー。
アカバナー 喜名,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,大湾,古堅
植物。仏桑花〔ぶっそうげ〕。ハイビスカス。

- 用例
- アカバナーヌ ユー サチョーン(仏桑花がよく咲いている)・儀。アカバナーンデー カジャトーチュサ(仏桑花でも飾っておくさ)・宇。
- メモ
- 音2:グソーバナ。
アカハン 波平,高志保,瀬名波,長浜,楚辺
赤い。
- メモ
- 音1:アカサン。
アカビー 楚辺
赤い火。真っ赤な火。
- 用例
- アカビー ナルカ イシ ヤクン(真っ赤になるほど石を焼く)・楚。
アカヒジー 村史
植物。稲の品種名。稲の在来種のひとつ。芒〔のぎ〕がやや赤色の米。
- メモ
- →ヒジメー。
アカヒチムン 渡慶次,儀間,楚辺
{あかひきもの(赤挽者)}。怠け者。無精者。
- 用例
- アカヒチムン ナテー ナランデー(怠け者になってはいけないよ)・儀。
- メモ
- 音2:オーヒチムン・フユーナムン。類:ウフゲンナー・オーヒチャー・フユーナー・フユーマーヤー。対:ハタラチャー(働き者)。
アカヒラーボー 長浜
長浜棒の型名。棒術。赤平棒。
- メモ
- 山内ウメーが首里の赤平で御殿勤めをしている時に、庭で棒の稽古をしているのを襖〔ふすま〕の隙間から見て覚え、長浜の青年たちに教えたという。→ナガハマボー。
アカブー 喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,楚辺
赤髪。赤茶髪。赤毛の人。
- 用例
- アンシ アカブー ヤル(とても髪の毛が赤いね)・儀。
- メモ
- 音2:アカブサー・アカブシ。
アカブサー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅
赤髪。赤茶髪。赤毛の人。
- 用例
- アヌ アカブサー ワラビ ヤサ(あの赤毛の子どもだよ)・儀。
ウントーヌ カンターグヮー、アカブサー、ヤナワラバー、ワー トゥジ ナインナー(そのようなぼさぼさ頭、赤毛の嫌な童が、私の妻になるのか)・民・古。
- メモ
- →アカブー。
アカブシ 渡具知,比謝
赤髪。赤茶髪。赤毛の人。
- 用例
- アマヲゥティ タムン ホーチュル アカブシ ワラバー、イャー トゥジ ヤン(向こうで薪〔たきぎ〕を掃いている赤毛の子どもが、お前の妻だ)・民・具。
- メモ
- →アカブー。
アカブックイ 伊良皆,渡慶次,儀間,古堅,大木
{あかぶくれ(赤膨れ)}。赤膨れ。赤みがかっていること。
- 用例
- イャー チラー アカブックイ ソーンドー(お前の顔は赤く腫れあがっているよ)・儀。
アカフリムン 渡慶次,儀間,長浜,比謝
{あかほれもの(赤惚者)}。馬鹿な奴。馬鹿なことをする者。
- 用例
- ヤナ アカフリムン(嫌な馬鹿な奴)・比。アカフリムノー、トゥーチ アシリ アッチュンディチン アンナー(馬鹿な奴は、いつも遊び歩くってこともあるか)・儀。
アカベー 親志,座喜味,伊良皆,大湾
皮膚病の一種。頭部の湿疹が細菌性感染にある状態。
- メモ
- 皮膚が赤くなるのでそういった。
アカマーミー 喜名,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅
植物。赤豆。小豆。

- 用例
- アンマーガ アカマーミー ニチェーンドー(お母さんが小豆を炊いてあるよ)・儀。
- メモ
- 類:アジチャー。
アカマーミーゴハン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅
料理。小豆入りご飯。赤飯。
- 用例
- スージネー アカマーミーゴハン ニラヤー(お祝いには赤飯を炊こうね)・儀。
アカマカー 楚辺
爬虫類。アカマタ。夜行性で無毒の蛇。
- 用例
- アカマカーヤ チュラヰキガ ナヤーニ、チュータンリヤー(アカマタは美男子になって、来たんだってね)・民・楚。
- メモ
- *カマンタ(鍋蓋)を伏せて置くと、中でアカマタが孵化するといわれた。美男子に姿を変えたアカマタの子を宿した娘が、海水に浸って清められたことから、旧3月3日の浜下り行事が始まったという民話が県内各地で伝承されている。音1:アカマター。
アカマク 高志保,渡慶次,儀間,楚辺
腕白。
- 用例
- ルク アカマク ナティ デージ ヤサ(余りにも腕白で大変だ)・儀。
- メモ
- 音2:ウーマク・ウーマクー・シチマク・シティマク・ハティマク・マク。類:チリハブ。
アカマター 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田,渡具知
爬虫類。アカマタ。夜行性で無毒の蛇。
- 用例
- アカマターンカイ ダマサットーン(アカマタに騙〔だま〕されている)・儀。
- メモ
- 音1:アカマカー。
アカマチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
魚名。ハマダイ。
- 用例
- アチャヤ スージデームン、アカマチ コーティ チャン(明日はお祝いだから、ハマダイを買ってきた)・儀。
アカマッカーラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝
真っ赤。真っ赤に。
- 用例
- トマトーヌ アカマッカーラ ソーシヨー(トマトが真っ赤にしていることよ)・儀。
- メモ
- 音1:アカマッカーラー。音2:マッカーラ・マッカーラー。
アカマッカーラー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,比謝
真っ赤。真っ赤なもの。
- 用例
- アンシ、アカマッカーラー ヤルヤー(なんて、真っ赤なんでしょうね)・儀。
カンターン アカマッカーラー シ、キジムナーリシル ヤサヤー(ボサボサ髪も真っ赤っかで、キジムナーというものだね)・民・比。
- メモ
- →音1:アカマッカーラ。
アカミー 喜名,儀間,古堅,大木
赤眼。
- 用例
- ミーンカイ グミヌ イッチ、アカミー ソーン(目にゴミが入って、目が赤くなっている)・儀。
アカミー 喜名,渡慶次,儀間
卵黄。黄身。
- 用例
- シルミービカーン カリ、アカミーヤ ヌクチェーンデー(白身だけ食べて、黄身は残してあるよ)・儀。
- メモ
- 音2:キーミー。対:シルミー(卵白)。
アカミー 渡慶次,儀間,楚辺
赤い実。
- 用例
- ウッサ アカミーヌ チチョール(あんなに赤い実がついているね)・儀。
アガミーン 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
崇める。
- 用例
- アガミシェービリ(崇めてくださいませ)・親。
イクチ ナティン、ウヤー アガミリワル ナイル(幾つになっても、親は崇めないといけない)・儀。
否:アガミラン(崇めない)希:アガミーブサン(崇めたい)過:アガミタン(崇めた)継:アガミトーン(崇めている)・儀。
- メモ
- 「アガミシェービリ」は士族が用いていた言葉。対:ウシェーイン(馬鹿にする)。
アカムサー 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
{あかむしあ(赤虫屋)}。昆虫。テントウムシ類の総称。
- 用例
- クンドー アカムサーヌ ウーサンヤー(今年はテントウムシが多いね)・儀。
アカムヤー 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜
高志保の地名。
- 用例
- アカムヤーヌ シムチヌヤーンカイ イチュタン(アカムヤーの占い師の家に行きよった)・儀。アカムヤーンカイ シムチヌ ヲゥタンヨー(アカムヤーに占い師がいたよ)・慶。ワッターヤーヤ アカムヤーンカイル アンドー(私の家はアカムヤーにあるんだよ)・宇。
- メモ
- 高志保の*アガリバル(東原)の北側一帯は、赤土の国頭*マージにおおわれ小高い丘状になっており、赤い*ムイ(丘)という意味でそう呼ばれた。沖縄戦後、主に長浜区民が避難先から帰村したところ。読谷初等学校渡慶次分校も高志保に位置し、アカムヤー学校と呼ばれた。
アカムル 村史
魚名。フエフキの一種。
アカムン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,牧原,楚辺
赤くなる。熟する。
- 用例
- ウヌ キンボー ヤガティ アカムンドー(そのミカンはやがて熟するよ)・儀。否:アカマン(熟しない)継:アカローン(熟している)・儀。ルゲーティ ティー シリハジ、アカドーン(転んで手を擦りむいて、赤くなっている)・古。
アカメー 座喜味,波平,渡慶次,瀬名波,楚辺
料理。赤飯。
アガヤーグヮー 楚辺
{あがりあごら(上がりあ小等)}。植物。大根の種類。現浦添市小湾から入ってきた小ぶりの大根。
- メモ
- 音2:クワンアガヤーグヮー。
アカユクシムニー 喜名,渡慶次,儀間
真っ赤な嘘。大嘘つき。アカは接頭語。
- 用例
- アカユクシムニーヤ、イャーガ イーシェー シンヨー ナラン(真っ赤な嘘つきめ、お前が言うのは信用できない)・儀。
アガヨー 座喜味
あ痛。痛い時に発する語。
- メモ
- →アイター。
アカラーグヮー 座喜味,古堅
{あかれあごら(離れあ小等)}。乳離れした子豚やウサギなど。
アカラーウヮー 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{あかれあゐあ(離れあ猪あ)}。乳離れした子豚。
- 用例
- アカラーウヮーヤ イクチ ヲゥガ(乳離れした子豚は何頭いるか)・儀。
- メモ
- 音1:アカリーウヮー。
アガラサー 渡慶次,儀間,瀬名波
菓子名。蒸〔む〕し菓子。
- メモ
- 類:カシティラポーポー。
アカラフタラ 楚辺,比謝矼
きらびやかな様。派手な様。
- 用例
- アカラフタラ スガラチ ソーティ イチュタン(きらびやかに着飾らせて連れて行きよった)・矼。
- メモ
- 音1:アカルフタル。
アガリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
東。
- 用例
- ワランチャーヤ アガリンカイ イチュタン(子どもたちは東に行きよった)・儀。ヤーヤ アガリンカイ チュクイサ(家は東に造るよ)・慶。
- メモ
- 対:イリ(西)。
アガリイーバル -
{東上原}。楚辺の小字。
アカリーウヮー 伊良皆,大湾
乳離れした子豚。
- メモ
- 音1:アカラーウヮー。
アカリーン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜
①離れる。分かれる。剥がれる。②家畜などの乳離れする。幼鳥が巣立つ。
- 用例
- ②ユークル フル イートーグトゥ、ヤガテー アカリーンテー(ほどよく大きくなっているから、やがては乳離れするよ)・儀。
否:アカリラン(離れない)過:アカリタン(離れた)継:アカリトーン(離れている)・儀。
アガリウガン 楚辺
楚辺の拝所名。東御願。楚辺の七御嶽のひとつ。
- メモ
- ウガンヒラー、アガリウタキともいう。雑木林に覆われた小高い丘の中にある。楚辺の守り神として拝まれ、戦時中は出征兵士の武運長久を祈願し拝んだ。類:ウガンヒラー。
アガリウフナー 波平
波平の地名。東大庭。波平集落の東側入り口にある*アガリジョーの古称。
- メモ
- →アガリジョー。
アガリウマーイ 儀間
{あがるへおまはり(東御廻り)}。行事。島尻南部東側の旧知念村、玉城村を巡拝する門中行事。
- メモ
- 7年ごとに旧8月から10月頃にかけて行なわれる。音1:アガリマーイ。
アガリカタ 喜名,渡慶次,儀間
東の方。東方面。
- 用例
- アレー アガリカタンカイ ハイタン(彼は東方面へ行きよった)・儀。
アガリカミザ 村史
東側に設けた一番座。
- メモ
- 東側に一番座を設けるのが一般的だが、地形によって西側に設ける場合もあった。床の間や仏壇が設けられ、日常は客間として使われたが、冠婚葬祭などには年配の男性が座す上座となった。類:イージャー・イチバンザー・イチバンジャー・ウフグイ。対:イリカミザ(西側に設けた一番座)。
アガリクシバル -
{東後原}。伊良皆の小字。
アカリクチ 渡具知,大木
引き剥〔は〕がす糸口。
- 用例
- ウヌ アカリクチェー マーガヤー(その剥がし口はどこかね)・木。チャーサラー シニッチュトゥヌ アカリクチェー スガヤー(どうしたら死者の霊魂を引き離すことができるだろうか)・具。
アガリグミ 座喜味
東組。行政組織の名称。
- メモ
- 他に*イリグミ、*クシグミ、*メーグミがある。
アガリサクバル -
{東佐久原}。伊良皆の小字。
アガリサチバル -
{東崎原}。宇座の小字。
- メモ
- *ムラアシビの計画が承諾されると、青年たちはアガリサチバルで練習に励んだ。
アガリジャチミバル -
{東座喜味原}。座喜味の小字。
アガリジョー 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間
{あがるへぢゃう(上がる辺・東門)}。波平の地名。集落の東側入り口にある広場の呼称。

- 用例
- ハンジャヌ アガリジョーンジ マッチョーチュサ(波平のアガリジョーで待っておくさ)・儀。
- メモ
- 農閑期における豊年祈願や娯楽の場として使われ、古くは*アガリウフナー(東大庭)と呼ばれたという。旧7月16日の棒術や八月十五夜アシビが盛大に催される。現在ではそこをアガリジョーと呼んでいる。音2:アガリウフナー。
アガリスバー 喜名,高志保,渡慶次,儀間
東側。
- 用例
- ヤシチヌ アガリスバーンカイ ヤシェー イーテータン(屋敷の東側に野菜を植えてあった)・儀。
- メモ
- 音2:アガリムティ。
アガリニンジュ 渡慶次
{あがるへにんじゅう(東人衆)}。東の人たち。
- メモ
- 主に綱引きなどで集落全体を二分した際の東側の人たち。渡慶次では*ナカミチ(中道)を境にして、アガリニンジュ(東)が雄綱、*イリニンジュ(西)が雌綱と分けた。*アガリンダカリ、*イリンダカリ、*メーンダカリ、*クシンダカリと分ける地域もある。対:イリニンジュ(西の人たち)。
アガリバル -
{東原}。喜名、座喜味、伊良皆、上地、波平、高志保、宇座、瀬名波、長浜、楚辺、渡具知、大湾の小字。
アガリマーイ 渡慶次,儀間,楚辺
{あがるへまはり(東廻り)}。行事。島尻南部東側の旧知念村、玉城村を巡拝する門中行事。
- 用例
- トゥーサグトゥ、アガリマーイヤ メーニノー イチーサンタン(遠いので、東御廻りは毎年は行けなかった)・儀。
- メモ
- 音1:アガリウマーイ。
アガリムティ 渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
東側。東方。
- 用例
- ワランチャーヤ アガリムティヲゥティ アシローン(子どもたちは東側で遊んでいる)・儀。
- メモ
- →アガリスバー。
アガリムティーバル -
{東表原}。長浜の小字。
アガリムティチャンプルー 楚辺
料理。婚礼当日、東側の縁側で食した豆腐炒め。
- メモ
- 楚辺では豆腐を油で炒めたアガリムティチャンプルーを、提灯持ちなど参会者にふるまった。
アガリメーバル -
{東前原}。楚辺の小字。
アガリンケー 喜名,渡慶次,儀間
東向き。
- 用例
- ハーメーヤ アガリンケー シ、ニントーン(おばあさんは東向きになって、寝ている)・儀。
- メモ
- 対:イリンケー(西向き)。
アガリンダカリ 座喜味
東村渠。字における地域区分の名称。
- メモ
- 主に綱引きなどで集落全体を二分する時の区分名。他に、*イリンダカリ、*メーンダカリ、*クシンダカリという呼び名もある。
アカルヒル 古堅
白昼。真昼間。
- 用例
- アカルヒル ヤグトゥ、ハジカサヌ アッカラン(真っ昼間なので、恥ずかしくて歩けない)・古。
- メモ
- 類:マッピルマ。
アカルフタル 渡具知
きらびやかな様。派手な様。
- 用例
- イェーキンチュヌ クヮヌ アカルフタル スガティ(金持ちの子が派手に着飾って)・民・具。
- メモ
- 音1:アカラフタラ。
アカングヮ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大湾
赤子。赤ん坊。

- 用例
- アカングヮガ ヰーヤンベー ニントーン(赤ん坊が気持ちよく寝ている)・儀。アカングヮンカイ ウヮーユー ヌマスン(赤子に重湯を飲ませる)・慶。
- メモ
- 類:イーヨーグヮー・クガナーグヮー・ボージャー・ボーボー・ボーボーグヮー・イョーイョーグヮー。
アカングヮーイユ 楚辺,大湾、長田
哺乳類。ジュゴン。
- 用例
- アカングヮーイユ ナー ウヤヌガ トゥティチャラー、アヌー アマダインカイ カーカサーニ(ジュゴンをもう親が取ってきたのか、あのう軒下に乾かせて)・民・楚。
- メモ
- 類:ジャン。
アカンクヮーラ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
色鮮やかで派手な様。赤々として豪華な様。
- 用例
- アカンクヮーラ シ ミーチラサヨー(赤々として眩しいことよ)・儀。
アカンチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
赤土。
- 用例
- アカンチャーブッター ッシ、ヘーク チン ケーレー(赤土だらけで、早く着物を替えなさい)・儀。
- メモ
- 石けん類がない頃はアカンチャーで洗髪した。
アカンナグヮー 村史
貝名。貝の種類。
- メモ
- 赤貝か。値段が安く、漁獲量は少なかった。
アカンバチャー 牧原
赤い顔。赤面。
- 用例
- チラー アカンバチャー ッシ ハイタン(顔を真っ赤にして行きよった)・牧。
- メモ
- →アカヂラー。
アカゥンブク 伊良皆,宇座,比謝矼
{あかおぶく(赤御仏供)}。料理。人生儀礼。神仏に供える赤飯。
- メモ
- 比謝矼では、数え61歳の祝いに小豆ご飯を小さな茶碗に円錐状に盛って、火の神に供えた。
アカゥンマー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
龕〔がん〕。棺を運ぶ朱塗りの輿〔こし〕。

- 用例
- アカゥンマーヌ トゥーティ ハイタン(龕が通って行きよった)・儀。
- メモ
- 龕全体は朱塗りなのでアカゥンマー(赤馬)と呼ばれ、側には僧や花などの仏画が描かれていた。野辺送りには、遺骸〔いがい〕を納めた棺箱を入れ4人で担ぎ、墓まで運んだ。7歳未満で亡くなった子は龕には入れず抱いて運んだ。読谷では火葬が普及する昭和30年代まで使われた。類:ガン・コー。
アギ 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅,大木,比謝矼,瀬名波
陸。
- 用例
- アギンジ ウクリヨーディーネー、カーラバターンジガ ウクイラー ワカランリチ(陸で葬りなさいと言うと、川辺に葬るのか分からないからといって)・民・瀬。
カーミーヌ アギンカイ アガティ チョーン(亀が陸に上がってきている)・儀。
- メモ
- 音2:ジギ。対:ウミ(海)。
アキーン 喜名,渡慶次,儀間
①開ける。②空ける。空にする。
- 用例
- ①アチサグトゥ、ハシル アキティ トゥラシェー(暑いから、戸を開けてくれ)・儀。
②ヤー アキーン(家を空ける)・古。イッスビン アキーン(一升瓶を空にする)・木。
否:アキラン(あけない)希:アキーブサン(あけたい)過:アキタン(あけた)継:アキトーン(あけている)・儀。
- メモ
- ①対:ミチーン(閉じる)。
アキーン 喜名,渡慶次,儀間
夜が明ける。
- 用例
- イチバンドゥイヌ ナチーネー、ユー アキーンドー(一番鶏が鳴くと、夜が明けるよ)・儀。
否:アキラン(あけない)過:アキタン(あけた)継:アキトーン(あけている)・儀。
- メモ
- 類:アケーイン。対:ユックィーン(日が暮れる)。
アギーン 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,大湾
①上げる。物を上に上げる。位を上げる。②楽器や声の調子を上げる。③揚げる。④吐く。もどす。
- 用例
- ①ニムチ ウヮービンカイ アギーン(荷物を上に上げる)・慶。
シクチ ハマイネー、イーンカイ アギーサ(仕事を頑張ったら、上に上げるよ〈昇格させるよ〉)・儀。
②ナー イヘー、クィー アギレーワ(もう少し、声を上げなさい)・儀。
③ティンプラー アギーン(天ぷらを揚げる)・儀。
④ムヌ アギーブサン(ものを吐きたい)・湾。
アンマサヌ ムン ハカハカー ッシ、アギーン(具合が悪くて吐き気がして、もどす)・儀。
否:アギラン(あげない)希:アギーブサン(あげたい)過:アギタン(あげた)継:アギトーン(あげている)・儀。
- メモ
- ①対:サギーン(下げる)。
アキガタ 喜名,渡慶次,儀間
明け方。
- 用例
- ワンガ ケーティ チーネー、アキガタ ナトータン(私が帰ってくる時には、明け方になっていた)・儀。
アギサギ 喜名,渡慶次,儀間
上げ下げ。
- 用例
- ニムチ アギサギ シーネー、キー チキリヨー(荷物を上げ下げする時は、気をつけなさいよ)・儀。
アキサミヨー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,長田
あれまあ。ええっ。きゃあ。とても驚いた時や悲しい時、助けを必要とする時などに発する語。
- 用例
- アキサミヨー、チャー スガ(あれまあ、どうしようか)・儀。
アキサミヨー、ナー(ええっ、もう)・上。
- メモ
- 音1:アッキサミヨー。音2:ハーキサミヨー・ハッキサミヨー。類:ハーッサバヨー。
アギジェ 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
ええっ。あれ。ああもう。しまった。何かし損ねた時、予想に反した時に発する語。
- 用例
- アギジェ、ヌグヮ アン ナトール(えぇっ、なぜそういうふうになっているのか)・儀。
- メモ
- →アーギジャビ。
アギジェー 大湾
ええっ。あれ。ああもう。しまった。何かし損ねた時、予想に反した時に発する語。
- メモ
- →アーギジャビ。
アギジャバ 大湾
あれ。ええっ。しまった。何かし損ねた時、予想に反した時に発する語。
- メモ
- →アーギジャビ。
アギジャビ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅
あれ。ええっ。しまった。何かし損ねた時、予想に反した時に発する語。
- 用例
- アギジャビ、デージ ナトーン(ええっ、大変〈なことに〉なっている)・儀。
- メモ
- →音1:アーギジャビ。
アギジャビヨイ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
ああもう。あれ。ええっ。しまった。何かし損ねた時、予想に反した時に発する語。
- 用例
- アギジャビヨイ、アン ソール クトゥン アル(ああもう、あんなこともあるか)・儀。
- メモ
- 音2:アギジャビヨー・ハギジャビヨー。
アギジャビヨー 親志,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,長田
ああもう。あれまあ。しまった。びっくりした時、何かし損ねた時、予想に反した時などに発する語。また驚いた時や助けを必要とする時に発する叫び。
- 用例
- アギジャビヨー、ビッチンヌ ネーン ナトーン(あれまあ、財布がなくなっている)・楚。
アギジャビヨー、ダー カラチ ンデー(ああもう、どれ貸してごらん)・儀。
- メモ
- →アギジャビヨイ。
アギジャベ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
あれ。ええっ。しまった。何かし損ねた時、予想に反した時に発する語。
- 用例
- アギジャベ、アンル ナトーティナー(あれ、そんなことになっていたのか)・儀。
- メモ
- →アーギジャビ。
アギター 座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波
私たち。我々。
- 用例
- アギター、ザキミンジェー(我々、座喜味では)・座。
- メモ
- →音1:アガター。
アギドーフ 喜名,渡慶次,儀間
揚げ豆腐。厚揚げ豆腐。
- 用例
- アヌ マチヤヌ アギドーホー イッペー マーサン(あそこの店の厚揚げ豆腐はとても美味しい)・儀。
アギヌ フリムン 大木
陸の惚〔ほ〕れ者。女郎にうつつを抜かしている男のこと。
アキネー 楚辺
商い。商売。
- 用例
- アヌ チョー アキネーッシ モーキトーサ(あの人は商売で儲けているさ)・楚。
- メモ
- 音1:アチネー。
アキバカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
空き墓。
- 用例
- ナマー ナー、アキバカンカイ ウーク ナトーンヤー(今はもう、空き墓も多くなっているね)・儀。
ルクジューカラー アキバカンジ ヰシータンディ(60歳からは空き墓で座らせよったって〈連れて行ったって〉)・民・楚。
アキハタキーン 喜名,渡慶次,儀間
開〔はだ〕ける。衣服の胸元や裾などをはだける。
- 用例
- チン アキハタキティ アッチョーサ(着物を開けて歩いているさ)・儀。否:アキハタキラン(はだけない)希:アキハタキーブサン(はだけたい)過:アキハタキタン(はだけた)継:アキハタキトーン(はだけている)・儀。
アキハティーン 楚辺
呆〔あき〕れ果てる。ひどく嫌になる。ひどく飽きる。
- 用例
- アキハティティ、シーブーハーネーン(ひどく飽きて、やりたくない)・楚。
否:アキハティラン(呆れ果てない)希:アキハティーブーハン(呆れ果てたい)過:アキハティタン(呆れ果てた)継:アキハティトーン(呆れ果てている)・儀。
- メモ
- 音1:アチハティーン。類:ニリクサリーン・ユンチリーン。
アキハティジューグヮチ 楚辺
{あきはてじふぐゎつ(飽き果て十月)}。特に節句のない10月。
- 用例
- ジューグヮチェー アキハティジューグヮチリチ、シチベー ヌーン ネーンタン(10月はアキハティジューグヮチといって、行事は何もなかった)・楚。
- メモ
- 旧10月は1年の中でも行事がなく、ご馳走も無いつまらない月という意味で、飽き飽きする10月といわれた。音1:アチハティジューグヮチ。音2:カリジューガチ・サビジューグヮチ。
アキヒルギーン 喜名,渡慶次,儀間,長浜
開け広げる。
- 用例
- アチサグトゥ ハシル アキヒルギーン(暑いから戸を開け広げる)・儀。
否:アキヒルギラン(開け広げない)希:アキヒルギーブサン(開け広げたい)過:アキヒルギタン(開け広げた)継:アキヒルギトーン(開け広げている)・儀。
- メモ
- 音2:アキフィラキーン。類:ワイアキーン。対:クーイミチーン(閉め切る)。
アキフィラキーン 大木
開け広げる。
- 用例
- ビントー アキフィラキティ ウチャン(弁当は開け広げておいた)・木。
- メモ
- →アキヒルギーン。
アギマースン 喜名,座喜味,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
急〔せ〕かす。急き立てる。
- 用例
- ナー ウレー トゥジナカイ アギマーサッタグトゥ(もう彼は妻に急かされたから)・民・楚。
ジカヌンカイ ウクリトーグトゥ、アギマーチョーン(時間に遅れているから、急かしている)・儀。
否:アギマーサン(急かさない)希:アギマーシーブサン(急かしたい)過:アギマーチャン(急かした)継:アギマーチョーン(急かしている)・儀。
- メモ
- 類:アワティラカスン。
アキマドゥシ 楚辺
明くる年。新年。
- 用例
- アキマドゥシン ガンヂューサ アラチ クィミソーリ(明くる年も健康であらしてください)・楚。
- メモ
- 大晦日の晩に1年の加護を感謝し、翌年の健康と繁栄を祈願した。音2:ミードゥシ。
アキミックヮー 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
あき盲。目はあいているが見えない人。探し物が苦手な人にもいう。
- 用例
- アキミックヮーヤ、ミーヌメーンカイ アシン ミーランル アリー(あき盲め、目の前にあるのも見えないのか)・儀。
- メモ
- 音1:アチミックヮー。
アギムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
料理。揚げ物。

- 用例
- チューヌ ビントーヤ アギムンヌ ウーサタン(今日の弁当は揚げものが多かった)・儀。
アギヤー 都屋,楚辺,渡具知
漁法。追い込み網漁。
- メモ
- 糸満の漁師が考案した伝統的な漁法で、漁師が海中に潜って魚を網に追い込んで捕獲した。都屋では1970年代までおこなわれていた。
アギヤーシンカ 都屋,楚辺,渡具知
追い込み網漁仲間。
- メモ
- 渡具知の漁業組合では、*ガチュンなどの魚群を発見した場合、北谷や名護に寄留している糸満のアギヤーシンカに頼んで取らせていた。※写真は都屋漁港。
アキヨ 渡具知
あれ。ええっ。予想に反した時に発する語。
- メモ
- 音1:アギヨ。
アギヨ 大湾
あれ。ええっ。予想に反した時に発する語。
- メモ
- 音1:アキヨ。
アギヨイ 座喜味
あれまあ。予想に反した時に発する語。
- メモ
- →アイナー。
アギヨーナー 渡慶次,儀間,大湾
ええっ。ああもう。嘆いたり、驚いた時に発する語。
- 用例
- アギヨーナー ヲゥタティ、アッチーサンデー(ああもう疲れて、歩けないよ)・儀。
- メモ
- 音1:アッギヨナー。
アギンチュ 大湾,座喜味
陸の人。陸育ち。
- 用例
- ワッター アギンチュ ヤクトゥ、ウミヌ クトー ワカラン(私たちは陸育ちだから、海のことは分からない)・湾。
- メモ
- 対:ウミンチュー(漁師)。
アク 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,大湾,古堅,大木
①灰。灰汁。②淦〔あか〕。
- 用例
- ①チナ ウヌママ メーチ、アク ナチ(綱をそのまま燃やして、灰にして)・民・古。
- メモ
- ①用例は沖縄に古くから伝わるモーイ親方の民話からで、薩摩から琉球に「灰で縄を綯ってこい」という難題がある。灰汁は藁灰や木灰を水に浸して上澄みをすくったアルカリ性の液で、洗濯や沖縄そばを作るのにも使われる。類:カラフェー・カラヘー・フェー・ヘー。②→ユー。
アクー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
悪。悪者。悪いおこないをする者。
- 用例
- アレー テーゲーネー アクードー(彼は相当な悪者だよ)・儀。
シトゥウヤンカイ アク サリーン(姑に意地悪される)・高。
- メモ
- 類:ヤナッチュ。対:ヰーチュ(善人)。
アグー 喜名,渡慶次,儀間,大木
哺乳類。沖縄在来の黒豚。

- 用例
- アグーヤ アグニカラ チョーンディンドー(アグーは粟国から来ているってよ)・木。
- メモ
- 沖縄在来の豚には*シマウヮー(島豚)と、アグーと呼ばれた黒豚と、白い色の入った*アヨーがあった。
アクゲーシ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
悪返し。災厄防除〔さいやくぼうじょ〕。
- 用例
- ムーチーヌ ニージル ヤシチンカイ マチャーニ、アクゲーシ スン(鬼餅の煮汁を屋敷に撒〔ま〕いて、災厄除けをする)・儀。
- メモ
- 旧12月の鬼餅や*カンカーなどの行事も悪風返しのひとつで、餅の蒸し汁を屋敷の周囲に撒〔ま〕いて悪返しとした。音2:アクフーゲーシ・フーキゲーシ・フーチゲーシ・ヤナカジゲーシ・ヤナムンゲーシ。
アクシン 高志保
悪い心。
- メモ
- 類:ヤナヂム。対:マヂム(真心)。
アクスーユクスー 渡具知,比謝
{あくしゃうよくしゃう(悪性欲性)}。悪く欲深い性根。
- 用例
- チャッサ イェーキンチュ ヤティン、アクスーユクスー ムッチェー ナランドー(どんなに金持ちでも、欲深く悪い心をもってはならないよ)・民・具。
アクタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
芥〔あくた〕。塵〔ちり〕。
- 用例
- アクタビケーン トゥイアチミティ、チャー スヌ チムエーガ(塵ばかり拾い集めて、どうするつもりか)・儀。
アクタチクタ 楚辺
塵芥〔ちりあくた〕。
- 用例
- アクタチクタ ムッチ ッチ メーチャン(塵芥を持ってきて燃やした)・楚。
- メモ
- 音2:チリアクタ。
アクタヤーグヮー 楚辺
ぼろ家。みすぼらしい家。
- 用例
- ハー クマー ナー、クングトール ヤーグヮール、アクタヤーグヮール ヤイビークトゥ(ああここはもう、こんな小さな家、みすぼらしい家ですから)・民・楚。
アクタン チクタン 渡慶次,儀間,楚辺
塵も芥も。何でもかんでも。
- 用例
- アクタン チクタン、ムル アチミレー(何でもかんでも、すべて集めなさい)・儀。
アクヂナ 喜名,高志保,渡慶次,儀間
灰綱〔はいづな〕。灰縄〔はいなわ〕。藁を綯〔な〕ったまま焼いて縄の形を残した灰。
- 用例
- クージカラ アクヂナグユーヌ チャンディ(公儀から灰縄御用がきたって)・儀。
- メモ
- 音2:ヘーチナ。
アクトゥイ 大湾
淦〔あか〕取り。船底にたまった水を汲み出す道具。

- メモ
- 音2:ユートゥイ。
アクビ 座喜味,古堅,大木
欠伸〔あくび〕。
- 用例
- アクビグヮー サギールムンヌ、ナー ニンジュンテー(欠伸をしているようだから、もう寝るだろう)・座。イーチン アクビン シミラン(息も欠伸もさせない〈息つく間も与えない〉)・木。
アクビー 喜名
悪日。厄日。
アクフー 高志保
悪風。悪い風。霊気。
- メモ
- →ヤナカジ。
アクフーゲーシ 伊良皆,古堅
悪風返し。災厄防除。
- 用例
- アクフーゲーシンチ、ムラヲゥティ ウシ クルスタン(悪風返しということで、字〔あざ〕で牛を解体しよった)・民・古。
- メモ
- →アクゲーシ。
アクブチ 瀬名波
腕などの皮膚が乾燥して皮がむけること。
アクミ 座喜味
ふけ。
- メモ
- 類:イリチ・ガファラ。
アクミ 座喜味
胎児を包んでいる羊膜〔ようまく〕。
- メモ
- アクミが早く取れるようにと、産湯の中に盃一杯の酒を入れた。浴びせた後はガサガサした肌触りの芭蕉布〔ばしょうふ〕にくるんだ。類:カイ・カヤ。
アクン 楚辺
開〔あ〕く。
- メモ
- →音1:アチュン。
アゲー 喜名,渡慶次,儀間,長浜
ええっ。あれ。驚きを表す語。
- 用例
- アゲー、アネー サンケー(あれ、そういうことはするな)・儀。
アケーイン 渡慶次,儀間,楚辺,大木
夜が明ける。
- 用例
- ユーヌ アケーイシトゥ マンジュン ヤーカラ ゥンジーン(夜が明けると同時に家から出る)・木。
ユー アケーイシガ ヘーク ナトーン(夜が明けるのが早くなっている)・儀。
継:アケートーン(夜が明けている)・儀。
- メモ
- →アキーン。
アコー 楚辺
毛色が赤い闘牛の名前。
- 用例
- ウシヌ ナーヤ アコーディ イータン(牛の名はアコーと言いよった)・楚。
- メモ
- 闘牛の名前を付けるには牛の得意技、角の形や色、体の色等の特徴が元になった。
アコー 儀間,楚辺
ああ。うなずきを表す語。
- 用例
- アコー、アンル ヤンナー(ああ、そうなのか)・楚。
- メモ
- 音1:アゴー。
アゴー 楚辺
ああ。うなずきを表す語。
- 用例
- アゴー、アンル ヤティナー(ああ、そうだったのか)・楚。
- メモ
- 音1:アコー。
アコークロー 渡慶次,儀間,楚辺,大木
黄昏時〔たそがれどき〕。夕間暮れ。夕方の薄暗いこと。夕暮れ時。
- 用例
- アリトゥ イチャタシェー アコークロージブン ヤタサ(彼と会ったのは夕暮れ時だったよ)・儀。
- メモ
- 物が判別しにくい夕方の薄暗い時間帯。類:ユーマングィー・ユックイガタ・ユマングィ。
アサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
朝。
- 用例
- アサ ヘーク ウキティ、ハルカイ ゥンム フイガ イチュン(朝早く起きて、畑へ芋堀りに行く)・儀。アサー ヘーク ウキリヨー(朝は早く起きなさいよ)・慶。
- メモ
- 対:ユール(夜)。
アザアガリバル -
{字東原}。楚辺の小字。
アザイリバル -
{字西原}。楚辺の小字。
アサイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
漁〔あさ〕る。探し回る。
- 用例
- マーンカイガ アラー ワカラングトゥ、アマクマ アサイン(どこにあるのか分からないから、あちこち探し回る)・儀。
否:アサラン(探し回らない)希:アサイブサン(探し回りたい)過:アサタン(探し回った)継:アサトーン(探し回っている)・儀。
- メモ
- 音1:アサグイン。類:キジーン。
アサウキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あさおけ(朝起け)}。早起き。
- 用例
- アヒーヤ マーンカイガ ヤラー、アサウキ シ ゥンジティ ハイタン(兄さんはどこにやら、早起きして出て行きよった)・儀。
- メモ
- 対:アサナー(朝寝坊)。
アサウグヮン 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,比謝矼
{あさおぐゎん(朝御願)}。朝一番に神仏を拝むこと。
- 用例
- アチャ、アサウグヮン ウサギーン(明日、朝御願を供える〈朝一番に拝みをする〉)・儀。
- メモ
- 元旦は、火の神と仏壇、床の間を拝するが、伊良皆では門と屋敷の四隅も拝したという。また、*トゥシビースージの時にもアサウグヮンと称して、火の神や仏壇を拝する。
アサカーギ 喜名,渡慶次,儀間
{あさかげ(朝陰)}。早朝の陽ざしが弱い時間帯。
- 用例
- アサカーギヌ エーマ ハルカイ イチュン(朝の陽ざしが弱いうちに畑へ行く)・儀。
- メモ
- 対:ユーカーギ(夕陰)。
アサギ ①喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,大湾,古堅,牧原,長田②座喜味,渡慶次
①家の前庭にある離れ。②ノロや神人が祭祀を執りおこなう場所。
- 用例
- ①ドゥシンチャー アチマティ、アサギヲゥティ ボーシ クローン(友達が集まって、離れで帽子を組んでいる〈作っている〉)・儀。アガリアサギ、イリアサギ(東の離れ、西の離れ)・高。
- メモ
- ②帽子組みの場所としても使われ、友達が集まって夜なべをしたり、雑談を楽しんだりした。本来は祭祀をおこなう場所や小さな建物のことを指すが、*カミアサギそのものが拝する対象として拝所になっている事例も多い。座喜味では七柱それぞれの前に七つの門中の代表が座り、協議する場だったと伝えられている。
音1:アシャギ。音2:カマサギ・カミアサギ・カミサギ。類:アタトーヤー・トゥヌ・トゥン。
アサグイン 楚辺
漁〔あさ〕る。探し回る。
- 用例
- ハジサナーリー アサグイン(端に沿って探し回る)・楚。
- メモ
- →アサイン。
アササー 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,長田
昆虫。蝉。クマゼミ。

- 用例
- ヤマンカイ アササー トゥイガ イチュン(山へクマゼミを取りに行く)・儀。アササーヌ ナチャギーシヨー(クマゼミが鳴くことよ)・慶。
- メモ
- 類:サンサナー・シラギサンサナー。
アザシーミー 楚辺
{あざせいめい(字清明)}。行事。字が主体となっておこなう清明祭。
- 用例
- アザシーミーヤ アザヌ ヤクミンチャーガ ヲゥガムタン(字清明は字の役員たちが拝みよった)・楚。
- メモ
- 楚辺では旧3月の清明の入日に、字の役員が*ビンシー(瓶子)と重箱を持って、按司墓、大城の墓、ノロ墓を拝む。音2:ムラシーミー。
アサタビ 喜名,親志,都屋,比謝,牧原
首里勤め。政務を司る役。
- メモ
- 音1:アシタビ。
アサヂー 渡慶次,楚辺
浅地。薄い藍色の着物や布。
アサヂクン 高志保
{あさぎこん(朝気根)}。朝飲むお茶は気力が出るという意味。
アサヂチアカガイ 村史
{あさづきあかがり(朝月明かがり)}。朝焼け。
アサチユ 大湾
朝露。朝、草木などに見られる水滴。
アサティ 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,牧原,渡具知
あさって。明後日〔みょうごにち〕。
- 用例
- アサティ、ガッコーヲゥティ イチャラナ(明後日、学校で会おう)・儀。アサティカラー ハリーサニヤー(明後日からは晴れるでしょうね)・慶。
- メモ
- 音2:ナーサティ。
アサティヌナーチャ 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
あさっての翌日。しあさって。明々後日〔みょうみょうごにち〕。
- 用例
- ナーファンカイ コーイムン シーガ イチュシェー、アサティヌナーチャドー(那覇に買い物をしに行くのは、明々後日だよ)・儀。
アサナー 高志保
朝寝。朝寝坊。
- 用例
- ことわざ:ヲィナグヌ アサナー ナイネー、ナナヒヌカンウガマー ナイン(女が朝寝坊だと、7つの*ヒヌカンを拝む人になる)・高。
- メモ
- 女が朝寝坊だと三行半〔みくだりはん〕を下され、婚家を7回変わるといわれた。音2:アサニ。対:アサウキ(朝起き)。
アサナーリー 喜名,渡慶次,儀間,宇座
朝っぱらから。朝なのに。
- 用例
- アサナーリー チュヌ ヤーカイ イチュンナー(朝っぱらから人の家に行くのか)・儀。アサナーリー ウキティ イチュタシガ(朝っぱらから起きて行きよったが)・宇。
- メモ
- 朝早くからするのはあまりよくない事柄が後に述べられる。音2:アサナゲーイ・アサンナーラ。対:ユルナーリー(夜から)。
アサナゲーイ 喜名,渡慶次,儀間
朝っぱらから。朝なのに。
- 用例
- アサナゲーイヤ チュヌ ヤーンカイヤ イカンケー(朝っぱらから人の家には行かないでおけよ〈行くな〉)・儀。
- メモ
- →アサナーリー。
アサニ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
朝寝。朝寝坊。
- 用例
- アサニ シーネー ドゥーヌ スンル ヤンドー(寝坊したら自分の損だよ)・儀。
- メモ
- →アサナー。
アサヌマール 喜名,渡慶次,儀間,大木
朝の間。午前中のちょっとした時間帯。
- 用例
- アサヌマールヲゥティ ゥンジ チューシェー マシ ヤサ(朝の間に行ってきた方が良いよ)・儀。
- メモ
- 音1:アサヌマル。
アサヌマル 大木
朝の間。午前中のちょっとした時間帯。
- 用例
- アサヌマルネー ウチナスサ(午前中には終えてしまうよ)・木。
- メモ
- 音1:アサヌマール。
アサハン 楚辺
浅はかである。軽率である。
- 用例
- アヌ ヰナゴー イッペー アサハンヤー(あの女はとても浅はかだね)・楚。
アサバン 喜名,親志,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,大湾
昼飯。昼食。
- 用例
- アサバン シコーティカラ イチュサ(昼ご飯を準備してから行くね)・儀。アサバン ウサガミソーレー(昼ご飯を食べてください)・瀬。
- メモ
- 類:メーシー。
アサバンスガイ 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
昼食の支度。
- 用例
- ヘークナー、アサバンスガイ サントー ナラン(早く、昼飯の支度をしないといけない)・儀。
アサバンヲゥイ 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺
昼食時。
- 用例
- ナー アサバンヲゥイ ナトーンドー(もうお昼時になっているよ)・儀。アサバンヲゥイ ナタグトゥ、ケーティ チョーン(昼飯時になったから、帰ってきている)・波。
アザブー 伊良皆
{あざぶ(字賦)}。賦役〔ぶえき〕。夫役〔ぶやく〕。字の共同作業として労働提供すること。労働で納める課役。
- 用例
- アザブーヤ ゥンジラン アレー ナランドー(字の作業には出なければならないよ)・伊。
- メモ
- 伊良皆では、旧10月の*ヒーゲーシ(火返し)行事の祈願人夫として、年配男性2人をアザブー(字賦役)として頼んだ。
アサマカネー 楚辺
{あさまかなひ(朝賄い)}。おめざ。目覚めに軽く取る朝食。
- 用例
- アサマカネーヤ、ユークル ゥンムトゥ アンダンスー ヤタン(朝賄いは、ほとんど芋と油味噌だった)・楚。
- メモ
- ※写真はアサマカネーの芋と油味噌。→アカチキミークファヤー。
アサマサン 喜名,渡慶次,儀間
浅ましい。卑劣である。
- 用例
- イャームン シーヨーヤ アサマサン(お前のやりかたは卑劣だ)・儀。
- メモ
- 音1:アサマハン。
アサマシムン 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
浅まし者。浅ましい奴。卑劣な奴。
- 用例
- アンシ アサマシムン ヤル(なんて卑劣な奴なんだ)・儀。
アサマハン 楚辺
浅ましい。卑劣である。
- 用例
- アヌ チョー ヤバン ナティ アサマハン(あの人は野蛮で卑劣だ)・楚。
- メモ
- 音1:アサマサン。
アザマンサン 楚辺
{あざまんさん(字満産)}。字全体の製糖が終了する祝い。
- 用例
- アザマンサヌン ウワティ ユルットゥ ナティヤー(アザマンサンも終わってほっとしたね)・楚。
- メモ
- 旧4月下旬には各組の製糖が終わるので、日を決めて無事に製糖が終わったことを祝った。マンサンの漢字には、儀礼の終了を意味する仏教用語の「満散」、宿願の日限に達すること、また、その日に参詣する意味の「満参」を当てる場合もあるが、多くの書籍では、産の忌み明けの儀礼、子どもが生まれて7日目の夜に催される祝宴を意味する「満産」が当てられている。
アサミーグチ 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大木
{あさみいぐち(朝新口)}。朝の口開け。
- 用例
- アチネーシンカヤ アサミーグチ デーイチ ヤサ(商売人は朝の口開け第一だよ〈商売人は朝の口開けが一番大事だよ〉)・儀。
- メモ
- 商売人にとって、朝の口開けは縁起の良いものとして喜び、おまけを付けたりした。地域によっては、朝一番のお客は男性だと縁起が良いが、女性だと縁起が悪いとされている所もある。
アサミジ 楚辺
{あさめづ(朝水)}。葬式の翌朝、親戚や近所の人たちと茶、水、酒、香と供花を持って墓へ参ること。
- 用例
- チュガ マーシーネー サンニチビカーン、ハカンカイ アサミジ マチンガ イクン(人が亡くなったら3日間ほど、朝の墓参りに行く)・楚。
- メモ
- 楚辺では葬式の翌日から3日間墓に水などを供えて拝んだ。音2:ミジマチ・ミジマチー。類:ナーチャミー・ミッチャミー。
アサメークサメー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ちょこちょこ動き回って落ち着きがない様。
- 用例
- クヌ ワラベー アサメークサメー ッシ、アンシ ウティチチン ネーンル(この子どもはちょこちょこ動き回って、なんて落着きがないんだ)・儀。
アサユサ 喜名,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{あさゆふさ(朝夕さ)}。朝夕。
- 用例
- アサユサ ヒジュルク ナティヤー(朝夕冷たくなってねえ)・儀。
アザワレー 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
あざ笑い。嘲笑。
- 用例
- チュ アザワレー シェー ナランサ(人をあざ笑いしてはならないよ)・儀。
アサヲゥー 座喜味,伊良皆,儀間
麻糸。麻苧〔あさお〕。
アサンナーラ 儀間,大木
朝っぱらから。朝なのに。
- 用例
- アサンナーラ ミンチャサン(朝っぱらからうるさい)・木。
- メモ
- →アサナーリー。
アサンユサン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,比謝,古堅
朝も夜も。一日中。
- 用例
- ワンネー サビサヌ、アサンユサン ナチ クラチョーサ(私は寂しくて、朝も夜も泣いて暮らしているさ)・古。アサンユサン ヤーネー ヲゥランサ(朝も夜も家にはいないよ)・儀。
アシ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
汗。
- 用例
- アンスカ アシ ダラダラ シ、ヌー ソータガ(そんなに汗だくになって、何をしていたのか)・儀。
ウレー アシ ハトーグトゥ、ナー カマランドー(それは汗をかいているから、もう食べられないよ)・木。
- メモ
- 時間が経ち、悪くなりかけた餅や芋などの表面に水分がにじみ出ているものにもいう。
アシ イチャイン 渡慶次,儀間,瀬名波
汗をかく。
- 用例
- アイコーカタ スルカ、アシ イチャトーサ(まだら模様になるほど、汗をかいているさ)・儀。
アジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
味。味見。
- 用例
- マジェー アジ ッシ ンディ(まずは味見してごらん)・儀。
アジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
鰓〔えら〕。
- 用例
- クヌ イユヌ アジヌ マギサヨー(この魚のエラの大きいことよ)・儀。
アジ 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
口蓋〔こうがい〕。
- 用例
- アジンカイ タンナファクルーヌ タックヮトーン(口蓋に*タンナファクルーがくっついている)・儀。
アジ 喜名,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼
按司。
- 用例
- ンカシ、サシチヌ コアジリチ、アジヌ メンシェーテール グトールムノー(昔、佐敷の小按司といって、按司がいらっしゃったようだが)・民・浜。
- メモ
- 古琉球時代に各地の有力者や発祥に関わった人物が、政治的支配者になり按司と呼ばれた。三山統一後は、按司の上に国王(世の主)が君臨し、第二尚氏王統の尚真王代後は、近世の王府体制が整えられ、按司は国王、王子に次ぐ貴族の地位を占める位階名となり、王子、王妃、王女などにも按司加那志と呼んだ。廃藩置県(1879年)後は他の官位、官職とともに廃された。
アシー 渡慶次,儀間,大湾
間食。午後3時のおやつ。
- 用例
- チューヌ アシーヤ、ヌー シコーテーガヤー(今日の3時のおやつは、何を準備してあるのかな)・儀。
- メモ
- →音1:アーシー。
アシーダーグ 大木
旧盆の中日〔なかび〕14日の午後に仏壇に供える団子。
- メモ
- →アーシームーチー。
アジーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
十字にする。十字に結ぶ。交差する。互い違いに組み合わせる。
- 用例
- カーラヌ アジラン ナトーグトゥ、ウチアミ スンレー(瓦が組み合わなくなって〈剥〔は〕がれて〉いるから、雨が入り込むよ)・楚。マンナカヲゥティ チューク アジーン(真ん中で強く十字に結ぶ)・儀。否:アジラン(十字にしない)希:アジーブサン(十字にしたい)過:アジタン(十字にした)継:アジトーン(十字にしている)・儀。
アジウシーミー 楚辺
{あぢおせいめい(按司御清明)}。行事。門中単位でおこなう清明祭。
- 用例
- クンドゥヌ アジウシーミーヤ、タートゥ ターガ イクガヤー(今度の按司御清明は、誰と誰が行くのかな)・楚。
- メモ
- 音2:イチムンシーミー・カミウシーミー・ムンチューシーミー。
アシウトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
足音。
- 用例
- クヮヌ ニントーグトゥ、アシウトゥ タティンナヨー(子どもが寝ているから、足音を立てるなよ)・儀。
- メモ
- 音1:アシトゥ。
アシガ 楚辺
足駄〔あしだ〕。下駄〔げた〕。
- 用例
- ワン アシガー アシガ(私の下駄はあるけど)・楚。ワン アシガー ネーン(私の下駄はない)・楚。
- メモ
- 音1:アシジャ。
アジガー 大湾
大湾の井泉の名称。按司ガー。
- メモ
- 大湾按司之墓向かいにあり、生活用水として利用された。
アジカイグヮンス 渡慶次,儀間,牧原
{あづかりぐゎんそ(預かり元祖)}。預かっている位牌。本来祀るべきではない位牌を預かっていること。
- 用例
- ブチダヌンカイ アジカイグヮンスヌ マチラットーン(仏壇に預かり元祖が祀られている〈他系の位牌を預かって祀っている〉)・儀。
アジカイディマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あづかりでま(預かり手間)}。預かり賃。
- 用例
- アジカイディマー ハラティー(預かり賃は払ったか)・儀。
- メモ
- 対:アジキディマ(預け賃)。
アジカイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
預かる。
- 用例
- ウヌ ジノー ワンガ アジカイン(そのお金は私が預かる)・儀。
否:アジカラン(預からない)希:アジカイブサン(預かりたい)過:アジカタン(預かった)継:アジカトーン(預かっている)・儀。
アジカイングヮ 喜名,渡慶次,儀間
預かって育てている子ども。
- 用例
- アジカイングヮガ ミッチャイ ヲゥタン(預かって育てている子どもが3人いた)・儀。
アシガカー 楚辺
せっかちな人。
- メモ
- 音1:アシガチャー。
アシガクン 楚辺
焦る。やきもきする。
- 用例
- アシガカンヨーイ、ヨンナー ヒチョーケー(焦らないで、ゆっくりやっておきなさい)・楚。
- メモ
- 音1:アシガチュン。
アシカチャー 長浜,古堅
汗かき。
- メモ
- 音2:アシハヤー。
アシガチャー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
せっかちな人。
- 用例
- イャーヤ ルク アシガチャー ナティ(お前はあまりにもせっかちになって)・儀。
- メモ
- 音1:アシガカー。
アシガチュン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
焦る。やきもきする。
- 用例
- ナー ナイネー アシガチュンドー(いざとなったら焦るよ)・儀。
否:アシガカン(焦らない)過:アシガチャン(焦った)継:アシガチョーン(やきもきしている)・儀。
- メモ
- 音1:アシガクン。
アジキーン 喜名,渡慶次,儀間
預ける。託す。
- 用例
- ユービンチクンカイ ジン アジキーン(郵便局にお金を預ける)・儀。
否:アジキラン(預けない)希:アジキーブサン(預けたい)過:アジキタン(預けた)継:アジキトーン(預けている)・儀。
アジキディマ 長浜
{あづけでま(預け手間)}。預け賃。
- 用例
- チナ アジカイル ヤーネー、アジキディマ クィタン(〈綱引きの〉綱を預かる家には、預け賃をあげた)・浜。
- メモ
- 対:アジカイディマ(預かり賃)。
アジクーター 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
①味にコクがあり、味わい深いもの。②人生経験豊富な人の味わい深い話や芸にもいう。

- 用例
- ①アンシ アジクーター ッシ マーサルヤー(とても味にコクがあって美味しいね)・儀。②タンメー ハナシーヤ アジクーター ヤンヤー(おじいさんの話は味わい深いね)・儀。
アシクシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
足腰。
- 用例
- トゥシェー カサニティン、アシクシ ガンヂューサ アリワル ナインデー(年は重ねても、足腰が頑丈であればこそなるのだよ〈頑丈でないといけないよ〉)・儀。
アシクミ 楚辺
足慣らし。
- 用例
- ゥンマハラセー メーニ、アシクミ スタン(競馬の前に、足慣らしをしよった)・楚。
- メモ
- 競馬を始める前に場内を1、2周して足慣らしをした。
アシグン 高志保
足踏み。
- 用例
- キーヌファー アシグン ッシ ケーイン(木の葉を踏んで帰る)・高。
アジケー 喜名,親志,高志保,古堅,大木
貝名。シャコ貝類の名。
- メモ
- アジケーやスイジガイは邪気を払うといわれ、門柱に設置して魔除けにした。
アシジャ 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
足駄〔あしだ〕。下駄〔げた〕。
- 用例
- アシジャ クリ マーンカイ メンシェーガ(下駄を履いてどこに行かれるのですか)・儀。なぞなぞ:ハー ターチ ミミ ターチ、ヌー ヤガ(答え/アシジャ)。(歯二つ耳二つ、何だ(答え/下駄))・湾。
- メモ
- 音1:アシガ。
アジスガイ 長浜
{あぢそがり(按司装い)}。按司の扮装。
- 用例
- アジスガイ ッシ、シバヤ スタン(按司の扮装をして、芝居をしよった)・浜。
アシダクダク 古堅,渡慶次,儀間
汗だくな様。
- 用例
- アシダクダク ッシ ハマトーン(汗だくになって頑張っている)・儀。
- メモ
- 音1:アシダクダクー。
アシダクダクー 座喜味
汗だくな様。
- メモ
- 音1:アシダクダク。
アシタビ 宇座,瀬名波,大木
首里勤め。政務を司る役。
- 用例
- ヤマトゥンカイ アシタビ シミシェール ッチュ(大和との政務をなさる役職の人)・木。
- メモ
- 音1:アサタビ。
アジチャー 長浜,楚辺,渡具知
植物。小豆。

- メモ
- →アカマーミー。
アジヂューサン 喜名,渡慶次,儀間
味が濃い。

- 用例
- アジヂューサグトゥ、ナー イフェー ミジグヮー ゥンベーレー(味が濃いから、もう少し水を足しなさい)・儀。
アシティビチ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
料理。豚足料理。
- 用例
- ナービヌ ミー アシティビチ ニチェーサ(鍋のいっぱいに豚足料理を炊いてあるよ)・儀。
- メモ
- 大根や昆布と一緒に味噌汁仕立てにしたり、煮つけにして食する。音1:アシテビチ。音2:ティビチ。
アシテビチ 座喜味
料理。豚足料理。
- 用例
- チージンジ アシテビチ カラン(辻で豚足料理を食べた)・座。
- メモ
- →音1:アシティビチ。
アシトゥ 瀬名波
足音。
- 用例
- アシトゥ クラグトゥ、ヤナマヤーヤ ヒンギティ ハイタン(足音を立てたら、どら猫は逃げて行きよった)・瀬。
- メモ
- 音1:アシウトゥ。
アシバー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{あすびあ(遊びあ)}。遊び人。
- 用例
- シクチン サン、アシバー ナテー ナラン(仕事もせずに、遊び人になってはいけない)・儀。
アシハイミジハイ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅
汗水流している様。
- 用例
- ジノー アシハイミジハイ ソーティル モーキールヨー(お金は汗水流して稼ぐものだよ)・儀。
アジバカ 座喜味,高志保
按司墓。使われなくなった古い墓の呼称。
- メモ
- 古琉球期、その土地を治めた有力者や発祥に関わった人物のことを広く按司と言い表し、彼らを祀った墓をいう。具体的に「大湾按司之墓」(大湾)や「前田按司之墓」(喜名)と名称を伴う墓もあれば、単に「アジバカ」と呼称される古墓が村内各地にある。多くは各字の清明祭で拝されている。
アシハヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
汗かき。
- 用例
- ワンネー アシハヤー ヤグトゥ、スバンカイ クーンナケー(私は汗かきだから、側に来るな)・儀。
- メモ
- →アシカチャー。
アシビ 喜名,親志,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅
{あすび(遊び)}。芸能a。村芝居にもいう。
- 用例
- ルク アシビジチ ナティ、シクチン サン ナトーサ(あまりにも芝居好きで、仕事もしなくなっているさ)・儀。
ジューグヤアシビヌ シバイヤ ヌー スガ(十五夜遊びの村芝居は何〈の演目〉にするか)・波。
- メモ
- 元は神事や歌舞をいったが、次第に奉納される歌三線、踊りや芝居などをさすようになり、のちにムラアシビや若い男女が遊ぶ*モーアシビにもいうようになった。音2:ムラアシビ。
アシビイリミ 渡慶次,長浜,楚辺,渡具知
*ムラアシビ(村芝居)に要する経費。
- 用例
- アシビイリメー、ヌチ ウワトーミ(村芝居に使う経費は、徴収し終わっているか)・楚。
- メモ
- ムラアシビをおこなうときの経費として、15歳から50歳の人から徴収した。その金は他所の部落を招待したときの経費や小道具などの購入費に充てられた。音1:アシビイルミ。
アシビイルミ 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾
*ムラアシビ(村芝居)に要する経費。
- メモ
- →音1:アシビイリミ。
アシビガシラ 喜名,儀間,長浜,楚辺
{あすびかしら(遊び頭)}。*ムラアシビ(村芝居)や祭りの責任者。
- 用例
- アシビガシラ アタトーティカラ、ハマラントー ナランサ(祭りの責任者に当たっているなら、頑張らないといけないよ)・楚。
- メモ
- アシビガシラは配役や踊りの指導はもちろん、ムラアシビ全般の面倒をみた。
アシビガミ 楚辺
*ムラアシビの神様。
- メモ
- →サンジャーグヮー。
アシビクェークェー 大木
働いて得た金を遊興〔ゆうきょう〕に散財する者。
- メモ
- 類:クェークェー。
アシビグヮーセー 村史
子どもの遊び。村芝居ごっこ。村芝居を子どもが真似て遊ぶこと。
アシヒサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
足。足の卑語。
- 用例
- ワン ミーヌ クルサヌ ウチェー、イカナシン ヤーカイ アシヒサ イリラサン(私の目が黒いうちは、どんなことがあっても家に足を入れさせない)・儀。
アシビトゥイケー 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅
芸能a。芸能・演目を他字と交換すること。他所の字を招いて、お互いで得意としている村芝居や踊りなどの芸能を披露すること。
- 用例
- スベー アシビトゥイケー シンガ、ナガハママディン イクタン(楚辺は村遊びの交流をしに、長浜までも行きよった)・楚。
- メモ
- 招待された側が芸を披露し、招いた側が経費を負担した。招待した字は、各家族から徴収した米や油、豆腐などを、1か所に集めて炊いてご馳走した。招待された側は次回には相手方を招待したが、毎年おこなうわけではなかった。
アシビドゥシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
遊び友達。
- 用例
- アヌ タイヤ イッペーヌ アシビドゥシ ヤサ(あの二人はとても〈仲の良い〉遊び友達だよ)・儀。
アシビナー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
{あすびには(遊び庭)}。村芝居などをおこなう広場。
- 用例
- チューン アシビナーンカイ アチマラヤー(今日もアシビナーに集まろうね)・儀。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画。
アシビブラ 伊良皆,楚辺
祭り用の法螺〔ほら〕。
- メモ
- 伊良皆では音が大きく鳴る*ミーブラ(雌の法螺)を用いた。
アシビブリ 喜名,渡慶次,儀間
遊ぶのに夢中になること。
- 用例
- アシビブリ ッシ ジカヌン ワカラン、ウクリティ ネーンサ(遊びに夢中になって時間が経つのも分からず、遅れてしまったさ)・儀。
アシビモー 喜名,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,大湾
結婚適齢期の若い男女が夜、歌や踊りに興じた野原。*モーアシビをした野原。
- メモ
- モーアシビは安眠妨害にならぬように、村外れの*モーや墓の庭、浜辺など、集落によってそれぞれ決まった場所でおこなわれた。楚辺は*スビガニク、渡慶次、儀間、宇座は*カタノーなどで遊んだ。
アジヒャー 伊良皆
あまのじゃく。反対ばかりする者。
- メモ
- 音2:アジヤー。
アシビングェー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
遊び食い。遊び食べ。
- 用例
- ワター ミッチル ヲゥラー、アシビングェー ッシ、イチマディン カローサ(お腹がいっぱいなのか、遊び食いして、いつまでも食べているさ)・儀。
アシビングヮ 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
婚外子。私生児。
- 用例
- ンカシェー アシビングヮヌ マンドータンヤー(昔は婚外子が多かったね)・儀。
- メモ
- 音2:カキヌミーングヮ・カチヌミーングヮ・カチミングヮ・ヘージュリングヮ・モーアシビーングヮー・モーキングヮ・ヤグサミングヮ・ヤマングヮ。類:ガンマリヌクファイ・ヤマダニー。
アシブ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾
汗疹〔あせも〕。
- 用例
- アチサヌ フシガラン、ワランチャーン アシブ フチタックヮチョーン(暑くてたまらない、子どもたちも汗疹がふきだしている)・儀。
サンサナーヌ アビーネー アシブヌ ワサワサー シ(クマゼミが鳴くと汗疹が一層痒〔かゆ〕くなる)・喜。
- メモ
- 子どもに汗疹が出ると、ヨモギやニガウリの葉を湯に入れ浴びせた。汗疹が吹き出すと*バサーヂン(芭蕉布〔ばしょうふ〕の着物)は背中を擦〔さす〕るのに都合がよく夏には芭蕉布は欠かせなかった。
アシブミイシ 楚辺
足踏み石。ノロが馬に乗る時の踏み石。
- 用例
- アシブミイシェー ナマン ヌクティル ヲゥガヤー(足踏石は今も残っているかねえ)・楚。
- メモ
- 楚辺では、飾りつけをした神馬がノロ殿内から祭りをおこなう広場まで来て、足踏石に横付けし、ノロがその石を踏み台にして馬に乗った。音2:ゥンマヌイイシ。
アシブン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
遊ぶ。
- 用例
- アマンジ アシディ クーワ(あっちで遊んできなさい)・矼。チューヤ アシバン(今日は遊ばない)・上。ヒッチー アシローンドー(一日中遊んでいるよ)・上。ウヤヌ ティガネーン ウワトーグトゥ、ナマカラ ドゥシンチャートゥ アシブン(親の手伝いも終わったから、今から友達と遊ぶ)・儀。
否:アシバン(遊ばない)希:アシビーブサン(遊びたい)過:アシラン(遊んだ)継:アシローン(遊んでいる)・儀。
アシベー 喜名,渡慶次,儀間
遊び。遊ぶこと。
- 用例
- ワランチャーガ、ナーヲゥティ マーイアシベー ソーン(子どもたちが、庭で毬〔まり〕遊びをしている)・儀。
アジマー ①喜名,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,比謝,大湾,古堅,大木,牧原②喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
①十字路。四つ角。辻。②飲食関係。桶の上に石臼をのせるための十字に組んだ台木。
- 用例
- ①アマヌ アジマー、ニジリンカイ マガレー(あそこの十字路を、右に曲がりなさい)・儀。
- メモ
- ②豆腐や餅などを作るのに用いた。
アジマームスビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
十字結び。
- 用例
- リッパ アジマームスビ シーヨー(きれいに十字結びしなさいよ)・儀。
アジマサリ 楚辺
植物。甘藷の品種名。
- メモ
- 沖縄県の奨励品種のひとつ。
アジマックヮ 古堅
1枚の板を切り抜いた折り畳み式枕。
アシミジ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
汗水。
- 用例
- ニンジノー アシミジ タラチ シクチン シワル、モーキラリルヨー(人間は汗水垂らして働いてこそ、儲けることができるんだよ)・儀。
アジムークー ウンチケーサビラ 座喜味
予祝の言葉。按司の婿をお迎えしましょう。
- メモ
- 大晦日に箒〔ほうき〕を使う時に「アジムークー ウンチケーサビラ」と言いながらゴミを外へ掃き出した。
アジャ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
ほくろ。
- 用例
- ハナヌ ウヮービヌ アジャグヮーヌ ウジラーサヨー(鼻の上のほくろの可愛いことよ)・儀。
アジヤー 渡慶次,儀間
あまのじゃく。反対ばかりする者。
- 用例
- ウヌ ワラベー ウヤヌ イーシン チカン、アジヤー ヤテーンテー(その子どもは親の言うことも聞かない、あまのじゃくだったんでしょうね)・儀。
- メモ
- →アジヒャー。
アシャギ 伊良皆
ノロや神人が祭祀を執りおこなう場所。
- メモ
- →音1:アサギ。
アジャナ 伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
あだな。
- 用例
- アリガ アジャナー ヌーンリ イータガ(彼のあだ名は何と言いよったか)・儀。
アジャマークジャマー 渡慶次,儀間,楚辺
めちゃくちゃ。しっちゃかめっちゃか。
- 用例
- チュラーサ アジャマークジャマー ッシ トゥラチェーサヤー(見事にめちゃくちゃにしてくれたな)・儀。
- メモ
- →アーサムーサ。
アジラーサン 喜名,渡慶次,儀間
味があって美味しい。

- 用例
- ウヌ シルヌ アジラーサシヨー、アンシ マーサルヤー(その汁の味があることよ、とても美味しいね)・儀。
アシレーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あしらう。軽く扱う。
- 用例
- ワラビトゥ ユヌグトゥ アシレーイン(子どもと同じようにあしらう)・儀。
否:アシレーラン(あしらわない)希:アシレーイブサン(あしらいたい)過:アシレータン(あしらった)継:アシレートーン(あしらっている)・儀。
アジン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,大木,長田
飲食関係。竪杵〔たてぎね〕。搗〔つ〕き臼に穀物を入れて搗くのに使う木製の道具。

- 用例
- ウーシェー アティン、アジンヌ ネーンレー、チャーン ナランサ(臼はあっても、杵がなければ、どうしようもないさ)・儀。
アジンサーネー チカンヨーイ、スグ ミジ ヒッチャキタグトゥ(杵では突かずに、すぐ水を引っかけたから)・民・楚。
アシゥンマ 伊良皆
{あしうま(足馬)}。子どもの遊び。竹馬。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より、竹馬に乗って遊んでいる子ども。類:キービサー・キーゥンマ・ダキゥンマ・ババーヌエー。
アシゥンマ 村史
墓の中で棺をのせるための台。
- メモ
- 棺をのせた台の足から、蟻や虫などが上がってこないように、水を入れた*ミジクブサー(手水鉢)などを置いた。
アダ 高志保,渡慶次,儀間
徒〔あだ〕。無駄。
- 用例
- ことわざ:チュ タシキテー アダー ナラン(人を助けては無駄にはならない〈情けは人の為ならず〉)・民・高。
アタイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,比謝矼,楚辺
くらい。ほど。
- 用例
- ウヌ アタイヌ クトー ナイサ(そのくらいのことはできるよ)・民・矼。ウヌ アタイ ヤレー、ワランチャーンカイ シミータルムン(それくらいなら、子どもたちにさせよったのに)・儀。
アタイ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜,古堅,長田,楚辺
屋敷内の菜園。

- 用例
- アタインカイ ビラ イーテーン(菜園にネギを植えてある)・古。
メーヌ アタイカラ ヤシェー ヒチヌジ クーワ(前の菜園から野菜を引き抜いてきなさい)・儀。
ニッター アタイグヮーンケーヤ ヌー イーテービーガ(あなた方の菜園に何を植えてあるんですか)・楚。
- メモ
- 家の後ろや左右などにあり、葉野菜やネギ類などを植えた。家庭によっては糸芭蕉やミカン、バナナなどを植えているところもあった。音1:アッタイ。音2:アタイグヮー。
アタイ(~アタイ) 座喜味,伊良皆,長浜,楚辺
~係。~担当。
- 用例
- ムラアシビネー、ワンヤ ランプアタイ イーチキラッタン(村芝居の時には、私は照明係を言いつけられた)・座。クミアタイ(字の役員名)・楚。シーシアタイ(獅子担当)・伊。
- メモ
- 音2:~タイ。
アタイガフー 喜名,渡慶次,儀間,大木
{あたりがほう(当たり果報)}。思いがけない果報。時の運。幸運。
- 用例
- チュヌ フーヤ ターガン ワカラン、ウレー アタイガフール ヤル(人の幸運は誰がも分からない、それは時の運だよ)・儀。
クンドゥヌ シケノー アタイガフー チキティ クィミソーリ(今度の試験は幸運をつけてください〈合格しますように〉)・木。
アタイグヮー 大湾
屋敷内の菜園。
- メモ
- →アタイ。
アタイダカ 渡慶次,儀間,楚辺
配分。与えられた分。
- 用例
- アタイダカヌ ブンッシ シムサニ(与えられた分でいいでしょう)・儀。
アタイバル 喜名,楚辺
集落内にある字有地の畑。
- 用例
- アタイバルンカイ イクタンロー(畑に行きよったよ)・楚。
アタイメー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
当たり前。当然。
- 用例
- ウレー アタイメーヌ クトゥル ヤルヨー(それは当たり前のことだよ)・儀。
アタイメーヌウケーメー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あたりまへのおかゆまい(当たり前のお粥米)}。当たり前をより強調した言葉。当然。
- 用例
- ウレー カンゲーランティン、ワカイル スル、アタイメーヌウケーメー ヤサ(それは考えなくても、分かりぞする〈分かるんであって〉、当たり前のことだよ)・儀。
アタイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大木,楚辺
①当たる。ぶつかる。(思い)当たる。②配分される。貰える。③合う。うまくいく。合格する。④食あたりする。
- 用例
- ①ハーヤンカイ アタイン(柱にぶつかる)・儀。ドゥーヌ ククルンカイ アタトーン(自分の心に思い当たっている)・座。否:アタラン(当たらない)希:アタイブサン(当たりたい)過:アタタン(当たった)継:アタトーン(当たっている)・儀。②クンドー シバイヌ ウフヤク アタインドー(今年は芝居の大役に当たるよ)・儀。
③サンミンヌ アタイン(計算が合う)・慶。ウッサ ハマレーカラー シケヌン アタイサ(それだけ頑張れば試験も合格するさ)・儀。④タク カディ、アタトーン(蛸を食べて、食あたりしている)・浜。
- メモ
- 対:ハンリーン(外れる)。
アタカー 伊良皆,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
爬虫類。キノボリトカゲ。

- メモ
- →アータ。
アタガイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
身に降りかかる。体験する。
- 用例
- アタガリワル、チュヌ ナンジクンジン ワカイル(我が身にふりかかってこそ、人の難儀や苦労も分かるのだよ)・木。
ドゥーヌ ミーンカイ アタガイン(自分の身に降りかかる)・儀。
否:アタガラン(降りかからない)過:アタガタン(降りかかった)継:アタガトーン(降りかかっている)・儀。
アタトー 高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜
ノロ。祝女〔のろ〕。
- メモ
- アートートゥ(ああ尊し)という語が変化したものと思われ、ノロのことをアタトー或いは美称辞をつけて*アタトーメーといった。これは瀬名波ノロの*カキジマ(管掌地)である瀬名波、高志保、宇座、儀間、渡慶次、長浜で聞く呼称で、他の字ではあまり聞かない。類:アタトーメー・ヌール。
アタトーウガミ 儀間
旧6月15日にノロが祈願巡回する*ウマチーのこと。
- メモ
- 儀間では、鉦鼓の鳴る中、白衣装の瀬名波ノロが来るのを宗家の戸主と字三役が迎えた。
アタトーメー 長浜
ノロ。祝女〔のろ〕。
- 用例
- アタトーメーガ メーンドー(ノロがおいでになるよ)・浜。
- メモ
- 長浜では12、3歳の子どもが20銭ぐらいの手間賃を貰って、太鼓と鉦を「ポン クヮーン ポン クヮーン」と鳴らしながらノロがくるのを知らせたという。
メー(前)は美称辞。→アタトー。
アタトーヤー 渡慶次,儀間,瀬名波,長浜
ノロや神人が祭祀を執りおこなう場所。
- メモ
- →アサギ。
アダナシ 都屋,楚辺
アダンの気根。またその繊維で作った縄。
- 用例
- アダナシッシ チューク クンレーワ(アダンの縄できつく縛ってよ)・楚。
- メモ
- 都屋では荒天時や夜に*アダンの繊維を裂いて漁に使う縄を綯〔な〕った。音1:アラナシ。
アダニ 座喜味,伊良皆,渡慶次,瀬名波,長浜
植物。アダン。アダンの実。

- 用例
- アダニヌ ミー(アダンの実)・慶。
- メモ
- お盆にアダンの実を供えた。音2:アダン・アダンナイ・アラン・イシアダン。
アダニガーサバ 楚辺
アダン葉草履〔ぞうり〕。アダンの葉で作った草履。
- 用例
- アダニガーサバン ヤリトーンレー(アダン葉草履も破れているよ)・楚。
- メモ
- 音1:アラニガーサバ。音2:アダンバーサバ・アランバーサバ。
アダニバー 渡具知,比謝
植物。アダンの葉。

- メモ
- 音2:アダンバー・アランバー。
アダニバーギー 高志保
植物。アダンの木。

アダニウヮーシェー 瀬名波
子どもの遊び。熟したアダンの実をぶつけ合って割る遊び。

- メモ
- 熟したアダンの実をぶつけあって遊び、実をはじかれた人は負けとなった。旧盆の*ウークイの後はお下がりのアダンの実を使って遊んだ。音2:アダンスーブ。
アタビー 喜名,親志,座喜味,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
両生類。カエル類の総称。

- 用例
- アタビー スグイガ イカナ(カエルを殴り〈取り〉に行こう)・儀。
- メモ
- →アータ。
アタビーディール 伊良皆
飲食関係。捕らえたカエルを入れるカゴ。
- メモ
- 高さが約60センチの徳利のような形のカゴで、獲物が逃げ出せないようになっていた。
アタビートゥヤー 伊良皆
カエルを取る人。カエルを取って売る商売人。
- メモ
- 伊良皆では3つの溜池で鯉を養殖していた。その鯉を仕入れに那覇の*ドーグヮーヤシチ(堂小屋敷)の人たちが来た。そのなかにはアタビートゥヤーもいた。
アタビーングヮ 渡慶次
両生類。オタマジャクシ。
- メモ
- →アーミックヮー。
アタビカー 楚辺
両生類。カエル類の総称。

- 用例
- アタビカー トゥンガ イカナ(カエルを取りに行こうよ)・楚。
- メモ
- 音1:アタビコー。→アータ。
アタビコー 波平
両生類。カエル類の総称。
- メモ
- 音1:アタビカー。→アータ。
アタビチ ①喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,長田②喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,長田
①両生類。カエル類の総称。②カエルの意だが、相手を軽蔑〔けいべつ〕した時にも使われる。
- 用例
- ②チュヌ イーシン チカン、ヤナ アタビチヤ(人の言うことも聞かない、いやな奴め)・儀。
- メモ
- ①→アータ。②音2:アタビチャー。
アタビチャー ①喜名,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,長田②喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,長田
①両生類。カエル類の総称。②カエルの意だが、相手を軽蔑した時にも使われる。

- 用例
- ①アタビチャー トゥッティ ガッコーンカイ ムッチ イチュン(カエルを取って学校に持って行く)・儀。
②ヤナヒャー アタビチャーヤ(いやな奴め)・湾。
- メモ
- ①→アータ。②→アタビチ。
アタビチャーグチ 大木
{あたびきあぐち(蛙あ口)}。洋服の袖口についたフリル。
- メモ
- 女性の外出用肌着の袖口のフリルが、カエルの口に似ていることからアタビチャーグチといった。
アタマニ 喜名,渡慶次,儀間
頭から。根っから。生来。
- 用例
- アレー アタマニ フユーナムンル ヤンデー(彼は根っからの怠け者だよ)・儀。
アタラ 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,古堅,大木,比謝矼
可惜〔あたら〕。大切な。惜しくも。
- 用例
- アタラ ワカサル ヌチ ウシナティ(惜しくも若い命を失って)・儀。
- メモ
- 音2:アッタル。
アタラサン 高志保,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,大木,比謝矼
可惜〔あたら〕し。惜しい。大切である。
- 用例
- ドゥークル モーキテーヌ ジンシ コーテーシェー、イッペー アタラサン(自分で稼いだお金で買ったのは、とても大切だ)・儀。
ヌチ アタラサ サーイ(命を大切にして)・木。
アタラシ ナシグヮ(大切な我が子)・古。
- メモ
- 音1:アタラハン。
アタラスン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
与える。配分する。
- 用例
- ムルンカイ クヮーシ アタラスン(皆にお菓子を与える)・儀。
否:アタラサン(与えない)希:アタラシーブサン(与えたい)過:アタラチャン(与えた)継:アタラチョーン(与えている)・儀。
アタラハン 高志保,楚辺
可惜〔あたら〕し。惜しい。大切である。
- 用例
- アタラハグトゥ シーバイ カキテー ナランムーンチ(大切だから小便をかけてはいけないと)・民・楚。ウヤー アタラーハヌ ヒティーサン(親は可惜しくて捨てられない)・民・高。
- メモ
- 音1:アタラサン。
アダン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,古堅,大木
植物。アダン。アダンの実。

- 用例
- シチグヮチネー ブチダヌンカイ アダヌン ウサギタンドー(お盆には仏壇にアダンも供えよったよ)・儀。
- メモ
- 音1:アラン。→アダニ。
アタンガー 楚辺
{あたりがは(あたり川)}。屋敷内にある溜池。
- 用例
- ハルカラ ケーティ キーネー、アタンガーンジ ティーヒサン シミヤーナカイ、ソーソー ウチンカイ イッチ クーワ(畑から帰ってきたら、溜池で手足を洗って早く家に入ってきなさい)・楚。
- メモ
- 楚辺の事例では、門を入った左側にあり、大きいのは9尺(270㎝)×1間(182㎝)で3畳程もあった。深い所は4.5尺(135㎝)もあり、降り口は階段状になっていた。
音1:アタンジャー。音2:アナガー。
アタンジャー ①伊良皆②大湾,古堅
①屋敷内にある溜池。②雨降りの時にできる水たまり。
- メモ
- ②大湾・古堅では溜池は*クムイといい、アタンジャーは水たまりのことをいった。
→音1:アタンガー。
アダンスーブ 宇座
子どもの遊び。アダン勝負。熟したアダンの実をぶつけ合って割る遊び。
- メモ
- →アダニウヮーシェー。
アダンナイ 長田
植物。アダンの実。

- メモ
- →アダニ。
アダンバー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
植物。アダンの葉。

- 用例
- アダンバーッシ ヰーリムン チュクイン(アダンの葉で玩具を作る)・儀。
- メモ
- 音1:アランバー。→アダニバー。
アダンバーサバ 渡慶次,儀間,楚辺
アダン葉草履。アダンの葉で作った草履。
- 用例
- ナチ ナイネー アダンバーサバガル シラサル(夏はアダン葉草履が涼しいんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:アランバーサバ。→アダニガーサバ。
アダンバーボーシ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
アダン葉帽子。アダンの葉で作った帽子。
- 用例
- アダンバーボーシェー アンシ チュラサラル(アダン葉帽子はとてもきれいだね)・儀。
- メモ
- 1904(明治37)年に商人の片山徳次郎氏が編み方を開発し、アダンの葉で帽子が作られるようになった。音1:アランバーボーシ。
アダンバームスル 渡慶次,儀間,楚辺
アダン葉筵〔むしろ〕。アダンの葉を細く裂いて、乾燥させて編んだ筵。
- 用例
- ナマン アダンバームスル チカイシン ヲゥガヤー(今もアダン葉筵を使う者もいるかね)・儀。
- メモ
- 音1:アランバームスル。
アチアチートゥ 渡慶次,儀間
厚々と。厚めに。
- 用例
- シシェー アチアチートゥ チッチ ゥンジャシェー(肉は厚めに切って出しなさい)・儀。
- メモ
- 対:ヒシビシートゥ(薄めに)。
アチカイグラハン 楚辺
扱いにくい。使いにくい。
- メモ
- 音1:アチカイグリサン。音2:アチケーグラハン・アチケーグルサン。
アチカイグリサン 渡慶次,儀間,喜名
扱いにくい。使いにくい。
- 用例
- アヌ タイヤ イーシン チカン、イッペー アチカイグリサン(あの二人は言うことも聞かない、とても扱いにくい)・儀。
- メモ
- →アチカイグラハン。
アチカイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①扱う。物事をとりさばく。②扱〔こ〕き使う。
- 用例
- ①ワリムノー キー チキティ アチカイン(割れ物は気をつけて扱う)・儀。
②アマヌ ヌーシェー、ンジャックヮ ウシゥンマヌ グトゥ アチカイン(あそこの主人は、下男を牛馬のように扱き使う)・儀。
否:アチカーン(扱わない)希:アチカイブサン(扱いたい)過:アチカタン(扱った)継:アチカトーン(扱っている)・儀。
アチカジ 喜名,渡慶次,儀間
熱風。熱い風。
- 用例
- ハシル アキティン、アチカジヌル イッチ チュール(戸を開けても、熱い風しか入ってこない)・儀。
- メモ
- 対:ヒジュルカジ(冷風)。
アチキ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
湯気。蒸気。
- 用例
- ヰーサク アチキン タッチョーンドー(ほどよく湯気も立ちこめているよ)・儀。
アチグー 親志
熱々な物。
- 用例
- トートーメーンカイヤ、ナンドゥチ ヤティン アチグーママ ウサギーンドー(仏壇には、いつであっても熱々のまま供えるんだよ)・親。
- メモ
- 音2:アチコーコー。
アチクヮンクヮン 喜名,渡慶次,儀間
とても暑い様。
- 用例
- ハシルン ミチクーティ、アチクヮンクヮン ッシ(戸も閉め切って、こんなに暑くして)・儀。
- メモ
- 音2:アチプープー・アチヤーフーヤー。対:ヒーサガタガタ(とても寒い様)。
アチケー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
扱い。
- 用例
- ワリムンヌ アチケーヤ キー チキリヨー(割れ物の扱いは気をつけなさいよ)・儀。
アチケーグラハン 楚辺
扱いにくい。使いにくい。
- メモ
- 音1:アチケーグルサン。→アチカイグラハン。
アチケーグルサン 大木
扱いにくい。使いにくい。
- 用例
- クヌ ドーグヤ、アチケーグルサン(この道具は使いにくい)・木。
- メモ
- 音1:アチケーグラハン。→アチカイグラハン。
アチケーヨー 喜名,渡慶次,儀間
扱い用。扱い方。
- 用例
- アチケーヨー バッペーイネー ジャーフェードー(扱い方を間違えると厄介だよ)・儀。
アチコーコー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
熱々な物。湯気が立つほど温かい様。
- 用例
- ヘークナー アチコーコー イッティ、カムンレー サン(早く熱々のを入れて、食べようとしない)・儀。
- メモ
- →アチグー。
アチサカマラサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
暑がり。
- 用例
- イャーヤ アンスカ アチサカマラサー ヤルヤー(お前はそれほどまで暑がりなんだね)・儀。
- メモ
- 音2:アチサミー。対:ヒーサミー(寒がり)。
アチサクリサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あつさくれさ(暑さ苦しさ)}。とても暑いこと。
- 用例
- アチサクリサン、ナー イットゥチ ヤサ(とても暑いのも、もう少しの間だよ)・儀。
- メモ
- 対:ヒーサクリサ(寒さ苦しさ)。
アチサミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
暑がり。
- 用例
- イャーヤ アンチュカナー アチサミー ヤル(お前はこんなにも暑がりだね)・儀。
- メモ
- →アチサカマラサー。
アチサミーヌヒーサミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
暑がりの寒がり。
- 用例
- アチサミーヌヒーサミー ヤレー、チャーン ナランサ(暑がりの寒がりだったら、どうにもならんよ)・儀。
アチサン ①喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,古堅,大湾②喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,古堅
①暑い。②熱い。
- 用例
- ①クンドー クジュヤカ アチサンヤー(今年は昨年より暑いね)・儀。チューン アチサイビーンヤー(今日も暑いですね)・湾。②ウヌ チャーヤ ジコー アチサンドー(そのお茶はとても熱いよ)・儀。
- メモ
- ①音1:アチハン。音2:アチャハン。対:ヒーサン(寒い)。②音1:アチハン。音2:アチャハン。対:ヒグルサン(冷たい)。
アチサン 喜名,渡慶次,儀間
厚い。分厚い。
- 用例
- ウヌ スムチェー デージ アチサン(その本はとても分厚い)・儀。
- メモ
- 音1:アチハン。類:ブタサン。対:ウスサン(薄い)。
アチチー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①熱い物にさわった時に発する語。②幼児語。熱いこと。
- 用例
- ②アチチードー(熱いよ)・儀。
- メモ
- ②火傷をしないように注意を促すときなどにいう。音2:アッチッチー。
アチナービナクー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
鋳掛屋〔いかけや〕。鞴〔ふいご〕を使って穴が開いた鍋などの穴をふさぐ修繕屋。
- 用例
- アチナービナクー タヌラレー、ミーナービヌ グトゥ ナトーサ(鋳掛屋を頼んだら、新品の鍋のようになったさ)・儀。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画。→ナービナクー。
アチネー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
商い。商売。
- 用例
- アヌ チョー、アチネーッシ モーキトーン(あの人は、商売で儲けている)・儀。
- メモ
- 音1:アキネー。
アチネーサー 儀間,長浜
商いをする人。商売人。
- 用例
- アチネーサーガ マーティ チューンドー(商い人が回ってくるよ)・儀。
- メモ
- 婦人は頭上に荷を載せ、男性は天秤棒で荷を担いで、各集落に入って商売をしていた。類:アチネーシンカ・アチョールー。
アチネーシンカ 渡慶次,儀間
{あきなひしんか(商い臣下)}。商いをする人たち。商売人たち。
- 用例
- マチカイ イチーネー、ウッサヌ アチネーシンカガ ヲゥルヤー(町へ行くと、たくさんの商売人がいるね)・儀。
- メモ
- →アチネーサー。
アチネームン 村史
{あきなひもの(商い物)}。商品。
- メモ
- 読谷山からは芋や大根などの産物を町方へ売りに行き、帰りには田舎では入手しにくい品物を仕入れるのが主だった。その品物には鰹節や素麺、昆布などの乾物、小間物があった(1895年生談)。
アチハティーン 喜名,渡慶次,儀間
呆〔あき〕れ果てる。ひどく嫌になる。ひどく飽きる。
- 用例
- イッター シーヨー ンジーネー、ター ヤティン アチハティーサ(お前たちのやり方を見たら、誰でも呆れ果てるさ)・儀。
否:アチハティラン(呆れ果てない)過:アチハティタン(呆れ果てた)継:アチハティトーン(呆れ果てている)・儀。
- メモ
- →音1:アキハティーン。
アチハティジューグヮチ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,長田
{あきはてじふぐゎつ(飽き果て十月)}。特に節句のない10月。
- 用例
- アチハティジューグヮチェー クヮッチーン カマランタン(アチハティジューグヮチはご馳走も食べられなかった)・儀。
- メモ
- →音1:アキハティジューグヮチ。
アチハン ①座喜味,波平,渡慶次,儀間,楚辺
①暑い。②熱い。
- 用例
- ①チューヤ カジ ティーチン ネーン、カワティ アチハンヤー(今日は風ひとつなく、いつになく暑いね)・楚。
②ナマル ニチェーグトゥ、イッペー アチハンドー(今炊いたんだから、とても熱いよ)・儀。
- メモ
- ②→音1:アチサン。
アチハン 座喜味,波平,渡慶次,儀間,楚辺
厚い。分厚い。
- 用例
- イャームノー ワームンヤカ アチハンヤー(お前のものは私のものより分厚いね)・楚。
ウヌ アチハシカラ ムッチ イチュサ(その厚いのから持って行くさ)・儀。
- メモ
- →音1:アチサン。
アチビー 高志保,大木,長田
料理。柔らかいご飯。お粥とご飯との中間ぐらいの柔らかさ。
- メモ
- 子どもや病人などに食べさせた。
音2:アチビーメー。
アチビー 渡慶次,儀間,楚辺
熱しやすいこと。熱くなりやすい性格。
- 用例
- アレー アチビー ヤグトゥ、ヌーン イラランドー(彼は熱しやすいから、何も言えないよ)・儀。
アチビーメー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
料理。柔らかいご飯。お粥とご飯との中間ぐらいの柔らかさ。
- 用例
- アチビーメー ニチェービーグトゥ、ウサガミソーレー(柔らかめのご飯を炊いてありますから、召し上がってください)・儀。アチビーメー ニチ ウサギラヤー(柔らかめのご飯を炊いて差し上げましょうね)・慶。
- メモ
- →アチビー。
アチビーヤン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
(患部が)熱を持って痛むこと。ずきずき痛むこと。
- 用例
- キジヌ アチビーヤン ッシ、フシガラン(傷が熱をもって痛くて、たまらない)・儀。
- メモ
- 音2:アチビタターヤン。
アチビタターヤン 渡慶次,儀間,楚辺
(患部が)熱を持って痛むこと。ずきずき痛むこと。
- 用例
- アチビタターヤン ッシ、デージ ナトーサ(熱っぽい痛みで、大変〈なことに〉なっているさ))・儀。
- メモ
- →アチビーヤン。
アチプープー 喜名,渡慶次,儀間
とても暑い様。
- 用例
- ウッサヌ チュガ イッチョーグトゥ、アチプープー シ フシガラン(多くの人が入っているから、とても暑くてたまらない)・儀。
- メモ
- →アチクヮンクヮン。
アチマイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
集まり。集会。
- 用例
- チューヤ ヌーヌ アチマイ ヤタガ(今日は何の集まりだったか)・儀。ワッター スーヤ アチマイヤ カカサンタン(私の父は集まりは欠かさなかった)・慶。
- メモ
- 類:スリー。
アチマイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
集まる。
- 用例
- ナー チュケーノー アチマインテー(もう1回は集まろうよ)・儀。
否:アチマラン(集まらない)希:アチマイブサン(集まりたい)過:アチマタン(集まった)継:アチマトーン(集まっている)・儀。
- メモ
- 類:スリーン。
アチミーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
集める。
- 用例
- フルガニ アチミーン(古鉄〔ふるかね〕を集める)・儀。
ウッサヌ チュ アチミーンナー(そんなに多くの人を集めるのね)・儀。否:アチミラン(集めない)希:アチミーブサン(集めたい)過:アチミタン(集めた)継:アチミトーン(集めている)・儀。
アチミックヮー 伊良皆,大湾
あき盲。目はあいているが見えない人。探し物が苦手な人にもいう。
- メモ
- 音1:アキミックヮー。
アチムン 喜名,渡慶次,儀間
熱いもの。
- 用例
- ワラビンカイ アチムンヤ サーラサンケー(子どもに熱いものは触らすな)・儀。
- メモ
- 対:ヒジュルムン(冷たいもの)。
アチャ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,渡具知,楚辺
明日。
- 用例
- アチャヌ ユロー ムル アチマティ アシバナ(明日の夜は皆集まって遊ぼうよ)・儀。
- メモ
- 音1:アチャー。
アチャー 親志,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,牧原
明日。
- 用例
- アチャーヤ アミ フインディンドー(明日は雨が降るってよ)・儀。アチャーカラー マシ ナイサニヤー(明日からは良くなるでしょうね)・慶。
- メモ
- 音1:アチャ。
アチヤーフーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
とても暑い様。食べ物などの温かい様。
- 用例
- アチサレー、カジンカイ アタランレー サン、アチヤーフーヤー ッシ(暑いなら、風に当たろうとはしないで、こんなに暑そうにして)・儀。ナマ ニチェーサ、アチヤーフーヤー ヤサ カリ ンリ(今炊いた〈ばかりだ〉よ、温かいから食べてごらん)・楚。
- メモ
- →アチクヮンクヮン。
アチャヌヒー 喜名,渡慶次,儀間
明日の日。明日という日。明日。
- 用例
- ニービチェー アチャヌヒー ナトーンドー(結婚式は明日になっているよ)・儀。
- メモ
- 明日をより強調している。
アチャハン 楚辺
①暑い。②熱い。
- メモ
- ②→アチサン。
アチユー 喜名,親志,渡慶次,儀間,比謝矼
熱い湯。熱湯。
- 用例
- アチユー イッティ クーワ(熱い湯を入れてきなさい)・儀。
アチュン 喜名,渡慶次,儀間
開〔あ〕く。
- 用例
- マチヤー ヒルマカラ アチュン(店は昼から開く)・儀。
否:アカン(開かない)過:アチャン(開いた)継:アチョーン(開いている)・儀。
- メモ
- 音1:アクン。対:シマイン(閉まる)。
アチョールー 渡具知,長田
商いをする人。商売人。商い。
- 用例
- イユアチョールー(魚の行商人)・具。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画。→アチネーサー。
アチラシケーサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
①何度も煮かえす、温め直すこと。②同じことを何度もくり返す、蒸〔む〕し返すこと。
- 用例
- ①ユヌムンビカーン アチラシケーサー カマサッティ、ニリトーッサー(同じものばかり何度も温め直して食べさせられて、飽きているなあ)・儀。
②ユヌクトゥビカーン アチラシケーサー サンケー(同じことばかり何度も蒸し返すな)・儀。
- メモ
- ②音2:タギラシケーサー・タジラシケーサー。
アチラスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
温める。冷えた食べ物などを温める。
- 用例
- アチラチカラ イッティ カマスサ(温めてから入れてあげるさ)・慶。ヒジュリトーグトゥ、ナー チュケーン アチラスン(冷めているから、もう1回温める)・儀。
否:アチラサン(温めない)希:アチラシーブサン(温めたい)過:アチラチャン(温めた)継:アチラチョーン(温めている)・儀。
- メモ
- 対:サマスン(冷ます)。
アチラン 喜名,渡慶次,儀間,大木,比謝矼
ちっとも。一向に。ひとつも。なかなか。
- 用例
- マッチョーシガ、アチラン チュール グトー ネーン(待っているが、ちっとも来る様子がない)・儀。
- メモ
- 後に否定形あるいは「ネーン(ない)」が呼応して、「一向に~ない」「ちっとも~ない」の文に用いる。類:イッチン・ティーチン。
アチリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
熱くなる。あたたまる。
- 用例
- ティーランカイ アティーネー アチリーンドー(太陽に当てると熱くなるよ)・儀。イユヌ シルヌ アチリトーン(魚の汁が温まっている)・儀。否:アチリラン(熱くならない)継:アチリトーン(熱くなっている)・儀。
アチレーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あつらえる。
- 用例
- ソーグヮチヂン アチレーイン(正月用の着物をあつらえる)・儀。
否:アチレーラン(あつらえない)希:アチレーイブサン(あつらえたい)過:アチレータン(あつらえた)継:アチレートーン(あつらえている)・儀。
アッカー 楚辺
足が速い人。
- 用例
- アレー アッカー ナティ、ハーエースーブーネー カンナジ カッチュン(彼は足が速いから、かけっこで必ず勝つ)・楚。
- メモ
- 音1:アッチャー。
アッカーアッカー 楚辺
あちこち歩き回る様。
- 用例
- クェーラングトゥ、メーナチ アッカーアッカー ヒチョーサ(太らないように、毎日あちこち歩き回って〈散歩して〉いるさ)・楚。
- メモ
- 音1:アッチャーアッチャー。
アッカアッカ 喜名,渡慶次,儀間
歩きだそうとする様。
- 用例
- ウヌ ワラベー ナマニン アッカアッカ ソーンデー(その子は今にも歩き出そうとしているよ)・儀。
アッカサーウヮー 座喜味,長浜
哺乳類。種豚。種付け用の雄豚。
- メモ
- 主がムチを持って豚を歩かせて、依頼された所の豚に種付けに行ったことからアッカサーウヮーといわれた。音2:アッチャーウヮー。
アッカスン ①喜名,渡慶次,儀間、楚辺②喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①歩かせる。②走らせる。
- 用例
- ①トゥーサカラ ワラバー アッカスン(遠いところから子どもを歩かせる)・儀。否:アッカチョーン(歩かせている)希:アッカシーブサン(歩かせたい)過:アッカチャン(歩かせた)継:アッカチョーン(歩かせている)・儀。②クルマ アッカスン(車を走らせる)・儀。
アッカランアッキ 楚辺
歩きにくそうに歩くこと。無理に歩くこと。
- 用例
- ナー アッカランアッキ ヒチ(もう歩きにくそうにして)・民・楚。
- メモ
- 音1:アッカランアッチ。
アッカランアッチ 喜名,渡慶次,儀間,大木
歩きにくそうに歩くこと。無理に歩くこと。
- 用例
- イクサネー、ヤマヌミーカラ ユールナー アッカランアッチ シル、ヤンバルンカイ ゥンジャル(戦争の時は、山の中を夜中無理やり歩いて、山原へ行ったのだよ)・儀。
- メモ
- 音1:アッカランアッキ。
アッキ 渡具知
ああ。あれ。ええっ。何かし損ねた時、予想に反した時に発する語。
- 用例
- アッキ、アレー ニンジノー アラン(ああ、あれは人間ではない)・具。
- メモ
- →アーギジャビ。
アッキカンティー 楚辺
歩きにくいこと。
- 用例
- ヒサヌ ヤリ、アッキカンティー ヒチョーン(足が痛くて、歩きにくくしている)・楚。
- メモ
- 音1:アッチカンティー。
アッキサミヨー 座喜味
あれまあ。ええっ。きゃあ。とても驚いた時や悲しい時、助けを必要とする時などに発する語。
- メモ
- →音1:アキサミヨー。
アッキトー 渡具知
ああもう。あれまあ。ええっ。何かし損ねた時や心配な事が起こった時に発する語。
- メモ
- 音2:アッキヨー・アッキョッキョー。
アッキナレー 楚辺
歩き慣れ。歩行練習。
- メモ
- 音1:アッチナレー。
アッキヨー 楚辺
歩きよう。歩き方。
- 用例
- アリガ アッキヨーヤ カワトーン(彼の歩き方は変わっている)・楚。
- メモ
- 音1:アッチヨー。
アッキヨー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知
ああもう。あれまあ。ええっ。何かし損ねた時や心配な事が起こった時に発する語。
- 用例
- アッキヨー、コーイシ ワシティ ネーン(ああもう、買うのを忘れてしまった)・儀。
アッキヨー ナーナー デージ(あれまあ、もうもう大変)・高。
- メモ
- →アッキトー。
アッキョッキョー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜
ああもう。あれまあ。ええっ。何かし損ねた時や心配な事が起こった時に発する語。
- 用例
- アッキョッキョー、アンル ヤタンナー(ああもう、そうだったの)・儀。
- メモ
- →アッキトー。
アッギヨナー 座喜味
ええっ。ああもう。嘆いたり、驚いた時に発する語。
- メモ
- 音1:アギヨーナー。
アック 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
叱責〔しっせき〕。いじめ。
- 用例
- ルク アック サッティ、ナラン(あまりにもいじめられて、どうしようもない)・儀。
アックカタ 渡慶次,儀間,楚辺
{あるくかた(歩く方)}。行く先々。
- 用例
- アックカタ、マーンカイ ゥンジン ジンル チカイル(行く先々、どこに行っても金を使うんだ)・儀。
- メモ
- 音1:アックルカタ。類:イクサチザチ。
アックルカタ 楚辺
{あるくかた(歩く方)}。行く先々。
- メモ
- →音1:アックカタ。
アックン 楚辺
①歩く。②通う。進む。③~する。~して暮らす。
- 用例
- ウシェー ジコー アックグトゥ(牛はよく歩くから〈足が速いから〉)・民・楚。否:アッカン(歩かない)希:アッキブーハン(歩きたい)過:アッチャン(歩いた)継:アッチョーン(歩いている)・楚。
- メモ
- ③音1:アッチュン。
アッケージュー 高志保,渡慶次,宇座
昆虫。トンボ類の総称。
- メモ
- →音1:アーケージュー。
アッケーヒッケー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あちこち行き来して忙しい様。
- 用例
- アッケーヒッケー、ヌー ッシ アッチョーガ(あちこち駆け回って、何をして歩いているのか)・儀。
- メモ
- 音2:ハイケーニーケー・ハッケーヒッケー。
アッコッコー 渡慶次,儀間,楚辺
ああもう。ええっ、かわいそうに。
- 用例
- アッコッコー、イチデージ ヤサ(ええっ、かわいそうに、一大事だ)・儀。
- メモ
- 音2:アッコナー。
アッコナー 楚辺
ああもう。ええっ、かわいそうに。
- 用例
- アッコナー、アンル ヤティー(ええっ、かわいそうに、そうだったの)・楚。
- メモ
- →アッコッコー。
アッコンテーグヮー 渡慶次,儀間
子どもの遊び。ままごと。
- 用例
- ヰナグワランチャーガ アッコンテーグヮー ッシ アシドーン(女の子たちがままごとをして遊んでいる)・儀。
- メモ
- *アハコー(サザエ)を碗に見立てて、ままごと遊びをした。類:クヮッチーグヮーセー・スージグヮーセー。
アッサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれだけ。
- 用例
- アッサル トゥッティ チェーンレー(あれだけしか取ってきてないよ)・儀。
- メモ
- 音1:アッピ。音2:アヒ。
アッサイヨー 比謝矼
それはもう。大変だ、すごいという時に発する語。
- 用例
- アッサイヨー、チビラーサヌ(それはもう、素晴らしいよ)・矼。
- メモ
- 音1:ハッサイヨー。音2:ハッサイナー・ハッサヤー。
アッサキー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あんなにたくさん。
- 用例
- アッサキー トゥッティ ッチ(あんなにたくさん取ってきて)・儀。
- メモ
- 音2:アッサキーナー。対:アッサグヮー(少々)。
アッサキーナー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あんなにたくさん。
- 用例
- アッサキーナーヌ ムン、チャーシ カタヂキーヌ チムエーガ(あんなにたくさんのもの、どうやって片付けるつもりねえ)・儀。
- メモ
- →アッサキー。
アッサグヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
少々。たったあれだけ。
- 用例
- アッサグヮーシェー、ヌーン ナランサ(たったあれだけじゃあ、何にもならないよ)・儀。
- メモ
- 音1:アッピグヮー。音2:アヒグヮー・アフィグヮー・アンチェングヮー。類:ウッサグヮー・ウッピグヮー・ウッピナーグヮー・ウヒグヮー。対:アッサキー(あんなにたくさん)。
アッサビヨー 喜名,渡慶次,儀間,比謝,古堅
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- 用例
- アッサビヨー、アンシ チュラバナ ヤル(ああもう、なんてきれいな花なんだ)・古。
- メモ
- →音1:アーッサビヨー。
アッサミヨー 渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- 用例
- アッサミヨー、アン ソール クトゥン アル(ああもう、あのようなこともあるね)・儀。
- メモ
- →アーッサビヨー。
アッサヨー 高志保,渡慶次,儀間,楚辺,比謝
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- アッサヨー、アン ソール クトゥ シーゥンジャチ(もう、あんなことをしでかして)・儀。
- メモ
- →アーッサ。
アッサン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
浅い。
- 用例
- ゥンマー アマヤカ アッサンドー(ここはあそこより浅いよ)・儀。
- メモ
- 対:フカサン(深い)。
アッサンミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
浅い所。
- 用例
- アッサンミーカラ イージ クーワ(浅い所から泳いできなさい)・儀。
- メモ
- 対:フカイ(深い所)。
アッシェ 牧原
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- アッシェ、ナー ウヮーバグトゥ シ(はあ、もう余計なことをして)・牧。
- メモ
- →アーッサ。
アッシャビヨー 大湾,古堅
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- メモ
- →音1:アーッサビヨー。
アッシャヨー 大湾
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- メモ
- →アーッサ。
アッタ 喜名,渡慶次,儀間,大木,長田,楚辺
にわか。突然。
- 用例
- アッタヌ ウニゲー ヤイビーシガ、ユタハルグトゥ ウニゲー サビラ(突然のお願いですが、よろしくお願いします)・楚。アッタグトゥ ナティ ウドゥルチョーサ(急なことで驚いているよ)・儀。アッタバイ(急に出て行くこと)・儀。
- メモ
- 不意、突然を表す接頭辞。
アッター 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
彼ら。彼女ら。
- 用例
- ゥンマンカイ ヌクトーシェー、アッター ムン ヤサ(そこに残っているのは、彼らのものだよ)・儀。
アッタイ 座喜味,高志保,長浜
屋敷内の菜園。

- メモ
- →アタイ。
アッタニ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
急に。にわか。突然。
- 用例
- トゥマティル ヲゥタシガ、アッタニ トゥリ ハイタン(止まっていたんだが、急に飛んで行きよった)・儀。
- メモ
- 音2:アッタングヮー。
アッタバイ 喜名,儀間
急に出て行くこと。
- 用例
- マーカイガ ゥンジャラー、アッタバイ ッシ トゥンジティ ハイタン(どこに行ったのか、急に飛び出して行きよった)・儀。
アッタバジョー 渡慶次,儀間,楚辺
見た瞬間は美人だが大したことはない。ぱっと見にはよく見えるもの。
- 用例
- アレー ンジーシンレー、アッタバジョー ナティ(彼女は見るほどに、たいした美人ではなくなって〈なかった〉)・儀。
アッタブイ 喜名,渡慶次,儀間
にわか雨。急に降りだす雨。
- 用例
- アッタブイ シ ンリティ ネーンサ(にわか雨で濡れてしまったさ)・儀。
アッタマーシ 喜名,渡慶次,儀間
急死。
- 用例
- アンシ ワカサルムンヌ、アッタマーシ ッシヤー(あんなに若いのに、急死してしまってねえ)・儀。
アッタル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
可惜〔あたら〕。大切な。惜しくも。
- 用例
- アッタル カナサル トゥジ(あたら愛しい妻)・湾。アッタル クヮ(大切な子)・湾。
- メモ
- →アタラ。
アッタングヮー 渡慶次,儀間,大木
急。突然。
- 用例
- ナママディ ゥンマヲゥティ アシドータシガ、アッタングヮーニ ヲゥラン ナトーン(今までそこで遊んでいたが、急にいなくなっている)・儀。
- メモ
- →アッタニ。
アッチカタ 座喜味
歩き方。
- 用例
- ゥンマハラセーヤ、アッチカタル ンージュタンドー(琉球競馬は、歩き方を見よったんだよ)・座。
アッチカンティー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
歩きにくいこと。
- 用例
- タカアシジャシェー アッチカンティー スンドー(高下駄では歩きにくいよ)・座。
アッピナーヌ ニムチ ムッチョーグトゥ、アッチカンティー ソーンデー(あんなに大きな荷物を持っているから、歩きにくそうにしているよ)・儀。
- メモ
- 音1:アッキカンティー。
アッチッチー 都屋,長浜,楚辺,古堅
①熱い物にさわった時に発する語。②幼児語。熱いこと。
- 用例
- ②アッチッチードー(熱いよ)・古。
- メモ
- ②→アチチー。
アッチナレー 喜名,渡慶次,儀間
歩き慣れ。歩行練習。
- 用例
- ウンナゲー チャーニンジ ソーテーグトゥ、アッチナレーン サントー ナランドー(長いこと寝たきりだったから、歩行練習もしないといけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:アッキナレー。
アッチハジミーン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
歩き始める。
- 用例
- ヒサグヮー ミーティ アッチハジミトーンドー(足が生えて歩き始めているよ)・瀬。
タンカーン ナイルムン、ヤガティ アッチハジミーサ(満1歳になるんだから、やがて歩き始めるさ)・儀。
否:アッチハジミラン(歩き始めない)過:アッチハジミタン(歩き始めた)継:アッチハジミトーン(歩き始めている)・儀。
- メモ
- 子どもが歩き始めることを「ヒサグヮー ミートーン(足が生えている)」といった。
アッチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
足が速い人。
- 用例
- アッピーヤ アッチャー ナティ、ハーエースーブーネー チャー イチバン ヤタン(兄は足が速い人になって〈足が速くて〉、かけっこではいつも一番だった)・儀。
- メモ
- 音1:アッカー。
アッチャー(~アッチャー) 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知,大湾,古堅,大木,長田
歩く人、通う人などの意。~する人。
- 用例
- ヤマアッチャー(山仕事をする人)・儀。ウミアッチャー(漁師)・喜。シクチアッチャー(仕事する人。勤め人)・古。
- メモ
- 通う場所を示す語の後に付き、そこによく通っている人という意味や職業を表す。
アッチャーアッチャー 長浜,喜名,渡慶次,儀間
あちこち歩き回る様。
- 用例
- アサナーリーカラ マー アッチャーアッチャー ソーガ(朝っぱらからどこを歩き回っているのか)・儀。
- メモ
- 音1:アッカーアッカー。
アッチャーグヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
よく出歩く人。
- 用例
- アレー アッチャーグヮー ナティ、マーマディン アシビーガ ハイン(彼はよく出歩く人なので、どこまでも遊びに行く)・儀。
アッチャーウヮー 渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
哺乳類。種豚。種付け用の雄豚。
- 用例
- アッチャーウヮーヌ チャーギンデー(種付け豚がやって来よるよ)・儀。
- メモ
- →アッカサーウヮー。
アッチャメーグヮー 喜名,渡慶次,儀間
テンポの速い雑踊り。
- 用例
- スージン ハネーチーネー、アッチャメーグヮー スタン(お祝いも華やぐと、テンポの速い雑踊りをしよった)・儀。
- メモ
- 主に男性が踊ることが多かった。
アッチュー 都屋,大湾
幼児語。あちち。熱いこと。
- 用例
- アッチューロー(熱いよ)・都。
- メモ
- →アチチー。
アッチュン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
①歩く。②通う。進む。③~する。~して暮らす。
- 用例
- ①トゥーサー アシガ、ドゥーチュイシ アッチ イチュン(遠くはあるけど、一人で歩いて行く)・儀。
否:アッカン(歩かない)希:アッチーブサン(歩きたい)過:アッチャン(歩いた)継:アッチョーン(歩いている)・儀。
②ヤマガッコー アッチャン(山学校に通った〈学校をさぼった〉)・木。
③トーフウヤー ッシ アッチョータン(豆腐売りをして生活していた)・慶。
- メモ
- ③音1:アックン。
アッチヨー 座喜味,喜名,渡慶次,儀間
歩きよう。歩き方。
- 用例
- アヌ ワラビヌ アッチヨーヌ ウジラーサヨー(あの子の歩く様子の可愛いことよ)・座。
アッチヨーヌ ワッサヌ、ヨーガーバイ ソーン(歩き方が悪くて、横に傾いて歩いている)・儀。
- メモ
- 音1:アッキヨー。
アットーメー 渡具知,比謝
奥様。士族の奥様の呼称。
- 用例
- ウヌ スイヌ アットーメーヤ ハマウリンチェー シーウーサン(その首里の奥様は浜下りというのはできなくて)・民・具。
- メモ
- 下位の者が上位の者に対して使う。
アッパヤー 座喜味,長浜
ああもう。ええっ。心配な時に発する語。
- 用例
- アッパヤー、ウレー シワ ヤサ(ええっ、それは心配だ)・座。
- メモ
- 音2:アッパヨイ・アッビヨイ。
アッパヨイ 長浜
ああもう。ええっ。心配な時に発する語。
- メモ
- →音1:アッパヤー。
アッパンガラー 渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
自暴自棄。やけくそ。
- 用例
- ウヤンカイ ヌラーリヤーニ アッパンガラー ナティ、ヒンギティ ヲゥランレー(親に叱られて自暴自棄になって、逃げてしまっているよ)・楚。
アッピ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれだけ。
- 用例
- イャーガ ムッチ チャシェー、タダ アッピ ヤサ(お前が持ってきたのは、たったあれだけだよ)・儀。
- メモ
- →アッサ。
アッピー 喜名,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅
親族語彙。兄。兄さん。
- 用例
- ワッター アッピーヤ フユーナムン ナティ、ムットゥ シクチン サン(私たちの兄さんは怠け者になって、全く仕事もしない)・儀。
- メモ
- 実の兄以外にも、年上の人に「~アッピー(~兄さん)」ともいう。音2:アッピーグヮー・アヒー・アフィー。類:ニーニー・ヤチメー・ヤッチー・ヤッチーグヮー・ヤッチーメー。対:アバー(姉)。
アッピーグヮー 波平,楚辺
親族語彙。兄。兄さん。
- メモ
- 次兄以下の兄さんの呼び名のひとつで、長兄にはグヮーを付けない。→アッピー。
アッピグヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
少々。たったあれだけ。
- 用例
- タダ アッピグヮーシェー、ジョーイ タラーンデー(たったあれだけでは、とうてい足りないよ)・儀。
- メモ
- →音1:アッサグヮー。
アッピナー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれほどの大きさ。あんなに大きい。
- 用例
- イャー アッピナーヌ ムン ムッチー スンナー(お前はあんな大きなものを持てるのか)・儀。
- メモ
- 音2:アヒナー・アフィナー。
アッビヨイ 座喜味
ああもう。ええっ。心配な時に発する語。
- メモ
- →音1:アッパヤー。
アップアップー 喜名,渡慶次,儀間
あっぷあっぷと苦しくもがいている様。
- 用例
- ゥンブクティ アップアップー ソータン(溺〔おぼ〕れてあっぷあっぷしていた)・儀。
アップリ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大木
菓子名。飴。あめ玉。
- 用例
- アップリンデー カマシーネー、ナチュシン トゥマイサ(飴でも食べさせたら、泣くのもやむさ)・儀。イッセンッシ、アップリグヮー コーティ クーワ(1銭で、あめ玉を買っておいで)・木。
- メモ
- 類:アミグヮー・ジュリヌクーガ。
アティ 伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木
①当て。目当て。②覚え。記憶。心当たり。③音沙汰。便り。
- 用例
- ①ヤーカラ トゥンジタシガ、イク アティン ネーン(家から飛び出したが、行く当てもない)・儀。
②ワッターン アテー アン(私たちも覚えはある)・木。アテー ネーラン(覚えはない)・木。
③ナーマ ヌーヌ アティン ネーンレー(未だ何の音沙汰もないよ)・儀。
- メモ
- ①音2:アティムン・ミアティ。
アティーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
当てる。
- 用例
- キーヌ ユダンカイ イシ アティーン(木の枝に石を当てる)・慶。
ワー ノージ、マジェー アティティ ンリ(私の名前を、まずは当ててごらん)・儀。
否:アティラン(当てない)希:アティーブサン(当てたい)過:アティタン(当てた)継:アティトーン(当てている)・儀。
アティナシ 楚辺,大湾,古堅
あどけない者。無邪気な者。幼い者。
- 用例
- ヌーガ イャーヤ ウマンカイ チャル アティナシ、クマー イャーガ チュール トゥクロー アランドーヤー(どうしてお前はここに来たのか幼い者よ、ここはお前が来るところではないよ)・民・古。
- メモ
- 用例は、義母に粗末にされた子どもが亡くなった実母に会いに墓に行くが、そこで「ここはお前が来る所ではない」と諭される話。※挿絵は紙芝居『エイサーのはじまり』より。
アティムン 村史
当て。目当て。目印。
- メモ
- →アティ。
アトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
後。後ろ。後方。
- 用例
- ワー アトゥ、ウーティ クーワ(私の後ろを、ついてきなさい)・儀。
- メモ
- 音2:アトゥジ・アトゥジー・アトゥジン。類:クサ・クサー・クシ。対:メー(前)。
アドゥ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,長田,瀬名波
踵〔かかと〕。
- 用例
- アドゥヌ ユグリトーグトゥ、ヒサダカー シ アッチュン(踵が汚れているから、つま先立ちで歩く)・儀。
- メモ
- 音1:アル。音2:カドゥ。
アトゥアトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
後々。
- 用例
- ウレー アトゥアトゥヌ タミニ マシェー アラン(それは後々のためによくない)・儀。
アトゥアブシバレー 喜名,座喜味,楚辺,古堅,大木,牧原
{あとあぶしばらひ(後畦払い)}。行事。旧4月16日におこなう虫払いの行事。
- 用例
- アトゥアブシバレーネー、ビントー ムッチ、ゥンマハラセー ンジンガ イクタン(アトゥアブシバレーには、弁当を持って、琉球競馬を見に行きよった)・楚。
- メモ
- 音2:アブシバレー・シングヮチアブシバレー。類:フェンサーアシビ・ヘンサーアシビ・ムシアシビ・ムシヌアシビ・ムシバレー・ムシバレーアシビ。
アトゥウーイ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
後追い。後を追って見届けること。
- 用例
- マジェー アトゥウーイ シ ゥンジ ンリ(まずは後を追って行ってごらん)・儀。
- メモ
- 音2:アトゥミ。
アトゥカタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
跡形。形跡。
- 用例
- ヌーヌ アトゥカタン ヌクトー ネーン(何の跡形も残っていない)・儀。
アトゥカタヂキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
後片付け。
- 用例
- アトゥカタヂケー リッパ シッカラル、アシブンディチン アル(後片付けはちゃんとしてから、遊ぶんだよ)・儀。
アトゥガマ 大湾
後がま。後任。後妻。後夫。
アトゥグングヮチャー 古堅
{あとごぐゎつあ(後五月あ)}。行事。旧5月6日におこなった若者の交流。
- メモ
- 古堅では*グングヮチャーの翌日、青年たちが*アシビナーに竈〔かまど〕を作り、持ち寄った豆腐や肉などを調理して、*アトゥハチカーグヮーのお返しに娘たちを招待してもてなした。
アトゥサー 喜名,渡慶次,儀間
後継者。跡継ぎをする者。
- 用例
- ヤーヌ アトゥサーヤ キマトーミ(家の後継者は決まっているか)・儀。
- メモ
- 音2:アトゥミ。
アトゥサチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
後先。前後。
- 用例
- アトゥサチン ワカラン シーヨー ッシ(後先も分からないようなやり方をして)・儀。
アトゥジ 楚辺
後。後ろ。後方。
- 用例
- アトゥジヌンカイ、アマンカイ トゥンケーティ(後のほうに、あそこに振り返って)・民・楚。
- メモ
- →アトゥ。
アトゥジー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,長田
後。後ろ。後方。
- 用例
- ヰキガヌウヤー テーソー ナティ、カーマ アトゥジーンカイ ヲゥル バーヨー(男親は大将になって、ずっと後方へいるわけよ)・民・高。
アトゥジー トゥンケーティ ンジュタン(後ろを振り返って見よった)・儀。
- メモ
- →アトゥ。
アトゥジン 楚辺
後。後ろ。後方。
- メモ
- →アトゥ。
アトゥシンカー 楚辺
後退〔あとずさ〕り。
- 用例
- 「イェンミサイ、イェンミサイ」ヒチ アトゥシンカー サーニ、マタ ヒンギヤーニ(「ごめんなさい、ごめんなさい」と後退りして、また逃げて)・民・楚。
- メモ
- 音1:アトゥシンチャー。
アトゥシンチャー 喜名,親志,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜
後退〔あとずさ〕り。
- 用例
- アトゥシンチャー ッシ、メーンカイ アッチュンデー サン(後退りして、前に歩こうとはしない)・儀。
- メモ
- 音1:アトゥシンカー。
アトゥチビ 喜名,親志,渡慶次,瀬名波
後尻〔あとじり〕。人の後ろ。
- 用例
- ウヤヌ アトゥチビ ウーイン(親の後ろを追う)・儀。
アトゥトゥジ 高志保
{あととじ(後刀自)}。後妻。
- メモ
- 音1:アトゥドゥミ。音2:アトゥドゥミアンマー。
アトゥドゥミ 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,大木
後妻。
- 用例
- トゥジ ウシナティ ナゲー ナイグトゥ、アトゥドゥミ カメーイシェー マシ ヤサ(妻を亡くして長いことなるから、後妻を迎えた方が良いよ)・儀。
ワッター タンメーヤ アトゥドゥミ カメータン(私たちのおじいさんは後妻を求めた)・木。
- メモ
- →音1:アトゥトゥジ。
アトゥドゥミアンマー 渡慶次,儀間,楚辺
後妻。継母。
- 用例
- ワッター アトゥドゥミアンマーヤ、イッペー ハタラチャー ヤン(私たちの継母は、とても働き者だ)・儀。
- メモ
- →アトゥトゥジ。
アトゥナイサチナイ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
相前後する様。
- 用例
- アトゥナイサチナイ ッシ ハイタン(相前後して出て行きよった)・儀。
アトゥナイナイ 楚辺
だんだん後退〔あとずさ〕りする様。
- 用例
- アトゥナイナイ ヒチ ヒンギティ ハイタン(だんだん後退りして逃げて行きよった)・楚。
- メモ
- 対:メーナイナイ(前に出たがる様)。
アトゥナイメーナイ 渡慶次,儀間,楚辺
前後する様。後になったり前になったりする様。
- 用例
- アトゥナイメーナイ ッシ、ヌー ソーガ(後になったり前になったりして、何をしているのか)・儀。
アトゥヌ ゥンジミ 高志保,渡具知,古堅,長田
しまいには。あげくの果て。結局。
- 用例
- アトゥヌ ゥンジミネー(しまいには)・民・具。
- メモ
- 音1:アトゥヌ ゥンズミ。
アトゥヌ ゥンズミ 高志保,渡慶次,儀間,古堅,長田
しまいには。あげくの果て。結局。
- 用例
- アトゥヌ ゥンズミネー、ヒンギティ ヲゥラン ナトータン(あげくの果てには、逃げていなくなっていた)・儀。
- メモ
- 音1:アトゥヌ ゥンジミ。
アトゥハチカーグヮー 古堅
{あとはつかごら(後二十日小等)}。行事。旧1月21日におこなった若者同士の交流。
- メモ
- 古堅では、*ハチカソーグヮチ(正月二十日)の翌日、娘たちが御重を作って、男友達にご馳走した。→アトゥグングヮチャー。
アトゥバレー 喜名,渡慶次,儀間
後払い。
- 用例
- ジノー アトゥバレーシ シマビーミ(お金は後払いでいいですか)・儀。
- メモ
- 対:メーバレー(前払い)。
アトゥビサ 喜名,渡慶次,儀間
後ろ足。
- 用例
- ゥンマヌ アトゥビサシ キラッタン(馬の後ろ足で蹴られた)・儀。
- メモ
- 対:メービサ(前足)。
アトゥマサイガフー 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅,大木
{あとまさりがほう(後勝り果報)}。後の方が優っていること。残り物に福。
- 用例
- アトゥマサイガフーディチ アグトゥ、ヌクヤー ヤティン ムッチ イケー(残りものに福があるというから、残りものでも持って行きなさい)・儀。
アトゥミ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
後を追って見届けること。
- 用例
- チャール ソーラー、アトゥミ ッシ ンチ クーワ(どうしているのか、後を追って見てきなさい)・儀。
- メモ
- →アトゥウーイ。
アトゥミ 渡慶次,儀間,楚辺
跡目。後継者。跡継ぎ。
- 用例
- ナームン アトゥミヤ キマトーミシェーミ(あなたの跡継ぎは決まっておいでですか)・儀。
- メモ
- →アトゥサー。
アトゥムドゥイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
後戻り。
- 用例
- アトゥムドゥイ ッシ ケーティ ハイタン(後戻りして帰っていきよった)・儀。
アトゥヤンリ 都屋
{あとやぶれ(後破れ)}。大寒の後に起きる時化〔しけ〕。
アトゥン サチン 喜名,渡慶次,儀間
後にも先にも。
- 用例
- アトゥン サチン、サントー ナランヌール ヤル ムンヌ(後にも先にも、やらなくちゃいけないものなのに)・儀。
アトゥンジンケー 高志保
後ろ向き。
- 用例
- タンメーヤ アトゥンジンケー ッシ(おじいさんは後ろ向きにして)・高。
- メモ
- 音2:クサーンケー。対:メーンケー(前向き)。
アトゥゥンジー 喜名,渡慶次,儀間
徒競走のスタートで出遅れること。
- 用例
- アトゥゥンジー ッシ ネーン、オーピリ ナタン(出遅れてしまって、ビリになった)・儀。
- メモ
- 対:サチゥンジー(先に出ること)。
アナー 楚辺
昆虫。蟻。
- 用例
- サーターンカイ アナーヌ シガトーン(砂糖に蟻がたかっている)・楚。
- メモ
- →アイ。
アナガー 高志保,楚辺
屋敷内にある溜池。
- 用例
- トゥティ チェール ヤシェーヤ、アナガーヲゥティ アラレー(取ってきた野菜は、溜池で洗いなさい)・楚。
- メモ
- 屋敷内の西南に設けられた、2間×1間半ほどの溜池。手足や農具、野菜などを洗った。→アタンガー。
アナガチサン 大木
懐かしい。
- 用例
- タンメー ゥンーメーヌ シャシン ンーチャレー、アナガチサヌ ウビゥンジャチャン(祖父母の写真を見ていたら、懐かしくて思い出した)・木。
アナギ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの長さ。あのぐらいの長さ。
- 用例
- ユヌナガサ ナイヌ グトゥ、アナギンカイ チレー(同じ長さになるように、あの長さに切りなさい)・儀。
アナギナー 渡慶次,儀間,楚辺
あれほどの長さ。
- 用例
- アナギナーヌ ムンシェー、ナガサヂューサヌ チカーラン(あんなに長いものでは、長すぎて使えない)・儀。
アナグイン 座喜味,儀間,楚辺
物事をほじくり返す。詮索〔せんさく〕する。
- 用例
- ジコー アナグイタン(しつこく詮索された)・座。
ンカシヌ ヤナクトゥビケーン アナグイン(昔の悪いことだけをほじくり返す)・儀。
否:アナグラン(詮索しない)希:アナグイブサン(詮索したい)過:アナグタン(詮索した)継:アナグトーン(詮索している)・儀。
アナグー 瀬名波。
貝名。シャコ貝類。
アナクジ 村史
{あなくじ(穴抉)}。潮干狩り。
- メモ
- 干潮時などに、岩礁をほじくり潮干狩りをした。
アナヤー 波平,渡慶次,儀間,楚辺
掘っ建て小屋。穴を掘り、石柱や木柱を使って建てた粗雑な小屋。
- 用例
- アミヌ フイネー、アナヤーンカイ クヮックィタン(雨が降ったら、掘っ立て小屋に隠れよった)・儀。
- メモ
- 農業や林業を営む人たちは、近くにアナヤーを造って休憩場にしていた。
アニク 渡慶次,儀間,楚辺
漁具。アイク(網代漁法)で用いる竹で編んだ網代籠。
- 用例
- アニクンカイ カカレーカラー、イヨー ヒンギラランサ(網代籠にかかったら、魚は逃げられないよ)・儀。
- メモ
- 川や海で魚やエビ、カニなどを取る時に使った。口縁部を広く編み、中に入るにしたがって漏斗〔じょうご〕状になっており、獲物が入ると出られないように工夫されている。→アイクバーキ。
アヌ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの。
- 用例
- ワッター ヤーヤ アヌ ヤー ヤサ(私たちの家はあの家だよ)・儀。
アヌー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あのう。
- 用例
- アヌー、ナマカラ イチュル トゥクローヨー(あのう、今から行くところはね)・儀。
アヌーカヌー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
しどろもどろな様。
- 用例
- アヌーカヌー ッシ、ヌール イチョーラー ワカラン(しどろもどろで、何を言っているのか分からない)・儀。
アヌグトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あのように。あんなに。
- 用例
- アヌグトゥ シル シクチェー スンドー(あのようにして仕事はするんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:アングトゥ。
アヌクル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの頃。
- 用例
- アヌクルヌ クチサー、ヌーリン イララン(あの頃の苦しさは、何とも言えない)・儀。
アヌッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの人。
- 用例
- アヌッチュヌ イーヌトゥーイ ヤサ(あの人の言う通りさ)・儀。
- メモ
- 類:アンチュ。
アヌトゥチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの時。
- 用例
- アヌトゥチヌ シンカンチャーヤ、ナマン ガンヂュー ソーガヤー(あの時の仲間は、今も元気にしているかな)・儀。
アヌヒャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あいつ。
- 用例
- アヌヒャーヤ、チューヤ ヌガーラチェー ナラン(あいつは、今日は許してはならない)・儀。
アヌヒン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの辺。
- 用例
- アヌヒンマディ イチーネー、ミール スラー ワカランサ(あの辺まで行ったら、見えるかもしれないよ)・儀。
アヌフージー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あのようなもの。
- 用例
- ワンガ キサ イチャシェー、アヌフージー ヤサ(私がさっき言ったのは、あのようなものだよ)・儀。
- メモ
- 類:アングトールー。
アヌママ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あのまま。
- 用例
- アヌママ、ンカシトゥ ティーチン カワラン(あのまま、昔とちっとも変わらない)・儀。
アヌユー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの世。死後の世界。
- 用例
- アヌユー ゥンジマリン、イャー ウンジェー ワシリランサ(あの世に行ってまでも、あなたの恩は忘れないよ)・儀。
アヌヨー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
あのね。聞いて欲しい時などに、相手に呼びかける語。
- 用例
- アヌヨー、チュガ イーシェー ユー チキヨー(あのね、人が言うのはよく聞きなさいよ)・儀。
アヌヨーナ 喜名,渡慶次,儀間
あのような。
- 用例
- アヌヨーナ クトゥヌ、アテー ナランサ(あのようなことが、あってはならないさ)・儀。
アネ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
ほら。
- 用例
- アネ、アリ ヤサ(ほら、あれだよ)・儀。
- メモ
- 音2:アリ・ウネ。類:ウリ・ユー。
アネアネ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれあれ。ほらほら。
- 用例
- アネアネ、ゥンマヲゥティ ヌー ソーガ(あれあれ、そこで何をしているのか)・儀。
- メモ
- 音2:アリアリ・ウネウネ。類:ウリウリ。
アネー アラン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そうじゃない。
- 用例
- アネー アランドーレー(そうじゃないってば)・儀。
アネー サン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
そうはしない。そうはせず。
- 用例
- アリ ヤレー、アネー サンサ(彼なら、そうはしないよ)・儀。
アネー ヤシガ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そうなんだが。そうではあるが。
- 用例
- アネー ヤシガ、チャーン ナランル アンデー(そうなんだが、どうしようもないんだよ)・儀。
- メモ
- 音2:アンヤシガ。
アネヒャー 渡慶次,儀間
ええっ。ほら。それみろ。
- 用例
- アネヒャー、ウーティ チューンドー(ほら、追ってくるよ)・儀。
- メモ
- 音1:アリヒャー。音2:ウネヒャー・ウリヒャー。
アハー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
ああ、なるほど。そうか。理解した時に発する語。
- 用例
- アハー、アンル ヤティナー(ああ、そうだったのか)・儀。
- メモ
- →音1:アーハー・アハーッ。
アバー 座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
親族語彙。姉。姉さん。
- 用例
- ワッター アバーヤ ユー ハタラチュン(私たちの姉はよく働く)・儀。
- メモ
- 音2:アバーグヮー。類:アワー・ネーネー・ンミー・ゥンミー・ゥンミーグヮー。対:アッピー(兄)。
アバーグヮー 座喜味,伊良皆,波平,古堅
親族語彙。姉。姉さん。
- メモ
- 次姉以下の姉。→アバー。
アハーッ 親志,古堅
ああ、なるほど。そうか。理解した時に発する語。
- 用例
- アハーッ、アンドゥ イービルイ(ああ、そう言うんですか)・親。
- メモ
- →音1:アーハー・アハー。
アバイチリーン 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺
ひどい目にあう。大変な目にあう。
- 用例
- アバイチリルカ シクチ シミラッタン(大変な目にあうほど、仕事をさせられた)・慶。ドゥーヤカ マギサヌ ムン ムタサッティ、アバイチリタン(自分の体より大きいものを持たされて、ひどい目にあった)・儀。
過:アバイチリタン(ひどい目にあった)継:アバイチリトーン(ひどい目にあっている)・儀。
- メモ
- 本来の意味は「出産時に会陰〔えいん〕が裂ける」ことで、その際の大変さを表現したもの。
アハコー 渡慶次,儀間
貝名。サザエ。
- 用例
- アハコーヤ トゥイサン タッサー(サザエは取りきれなかったなあ)・儀。
アバサー 喜名,波平,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,大木
魚名。ハリセンボン。
- 用例
- アバサーヌ ンジヌ ウーサヨー(ハリセンボンの棘〔とげ〕の多いことよ)・儀。
- メモ
- 音2:アバシ。
アバサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いい加減。軽率。
- 用例
- ヰナグングヮヌ、ルク アバサー ナティ(娘が、あまりにも軽率になって)・儀。
アバサーヰナグ 渡慶次,儀間
いい加減な女。軽率な女。
- 用例
- アバサーヰナグ ナテー ナランドー(いい加減な女になってはいけないよ)・儀。
アバシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
魚名。ハリセンボン。
- 用例
- ウヌ アバシヌ ハーイ ンチ ンディ(そのハリセンボンの針を見てごらん)・儀。
- メモ
- →アバサー。
アバチュン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
持て余す。着物などがだぶつく。仕事などを持て余す。
- 用例
- アバーカラ ヰーテーヌ チン ヤグトゥ、アバチョーン(姉からもらった着物なので、だぶついている)・慶。マギシクチ ドゥーチュイシ スンディ ッシ、アバチョーン(大仕事を一人でやろうとして、持て余している)・儀。
アハハー 喜名,渡慶次,儀間
あはは。声をあげて笑う様。
- 用例
- アハハー シ、ウーワレー ソータン(声を上げて、大笑いしていた)・儀。
アバラー 喜名,渡慶次,儀間
大食いな人。
- 用例
- ワッター ヤーニンジョー、ムル アバラー ヤン(私たちの家族は、皆大食いだ)・儀。
アバラガミ 渡慶次,儀間,楚辺
大食い。必要以上に大食いすること。加減を知らない食べ方。
- 用例
- アンスカ アバラガミ シーネー、ワタ ヤンジュンドー(そんなに大食いすると、お腹をこわすよ)・儀。
- メモ
- 音2:ジャーマカミ・バーキガミ・フリガミ。
アバリーン 喜名,渡慶次,儀間
暴れる。
- 用例
- ワンガ カラトール ゥンマー、ユー アバリーン(私が飼っている馬は、よく暴れる)・儀。
否:アバリラン(暴れない)希:アバリーブサン(暴れたい)過:アバリタン(暴れた)継:アバリトーン(暴れている)・儀。
アヒ 楚辺
あれだけ。
- 用例
- イャー ムノー、アヒ ヤサ(お前のものは、あれだけさ)・楚。
- メモ
- →アッサ。
アビ 親志
えっ。あれ。予想に反した時に発する語。
- メモ
- 音2:アベ・イビ・イビッ・チビ。類:イベ。
アヒー 喜名,渡慶次,儀間
親族語彙。兄。兄さん。
- 用例
- アヒーヤ シクチン サンヨーイ、アシビーガ イチュタン(兄さんは仕事もせずに、遊びに行きよった)・儀。
- メモ
- 音1:アフィー。→アッピー。
アビーウドゥルカスン 喜名,渡慶次,儀間
大声で驚かす。大声でびっくりさせる。
- 用例
- ウッピナー アビーネー、アビーウドゥルカスンドー(そんなに大声を出したら、びっくりさせるよ)・儀。
否:アビーウドゥルカサン(大声で驚かさない)希:アビーウドゥルカシーブサン(大声で驚かせたい)過:アビーウドゥルカチャン(大声で驚かせた)継:アビーウドゥルカチョーン(大声で驚かせている)・儀。
アビーグィー 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺
叫び声。喋り声。
- 用例
- アビーグィーヌ チカリーシガ、ター ヤガ(叫び声が聞こえるが、誰かな)・儀。
アビーチラカスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
大声を出して騒ぎ立てる。
- 用例
- チュヌ ヤーヲゥティ、アンシ アビーチラカスンディチン アンナー(人の家で、そんなに大声を出して騒ぎ立てるってこともあるか)・儀。否:アビーチラカサン(大声を出さない)希:アビーチラカシーブサン(大声を出したい)過:アビーチラカチャン(大声を出した)継:アビーチラカチョーン(大声を出している)・儀。
アビーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木,牧原,古堅
①大声で話す。喋る。②ほえる。犬、猫、豚などが鳴く。③呼ぶ。招待する。
- 用例
- ①「アビンナ」ディーグトゥ、アビラランサ(「黙れ」と言うから、話せないさ)・木。
チカラングトゥ、ナーヒン チャッピナー アビレー(聞こえないから、もっと大きな声で話しなさい)・儀。ウヌ クトー ターニン アビンナヨー(そのことは誰にも喋るなよ)・儀。
否:アビラン(話さない)希:アビーブサン(話したい)過:アビタン(話した)継:アビトーン(話している)・儀。②ウヮーヌ アビトーンドー(豚が鳴いているよ)・牧。
③タンメー アビティ クーワ(おじいさんを呼んできなさい)・木。
キューキューシャ アビレー(救急車を呼べ)・古。スージネー ケートゥナイ アビーン(お祝いには隣近所を招待する)・儀。
否:アビラン(呼ばない)希:アビーブサン(呼びたい)過:アビタン(呼んだ)継:アビトーン(呼んでいる)・儀。
- メモ
- ③類:ユブン。
アヒグヮー 楚辺
少々。たったあれだけ。
- 用例
- イャーガ トゥティ チェーシェー、アヒグヮール ヤンナー(お前が取ってきたのは、たったあれだけなのか)・楚。
- メモ
- 音1:アフィグヮー。→アッサグヮー。
アヒナー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれほどの大きさ。あんなに大きい。
- 用例
- イッター ウヤヌ ヤーヤ、アヒナーヌ ヤシチ ヤル(お前たちの実家は、あんなに大きな屋敷だね)・儀。
- メモ
- 音1:アフィナー。→アッピナー。
アビビー 渡慶次
ええっ。きゃあ。びっくりした時に発する語。
アヒャー 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,長田
哺乳類。母豚。繁殖用雌豚。
- 用例
- ウッピナーヌ アヒャー ヤテール(そんなに大きな雌豚だったんだね)・儀。
- メモ
- 音2:アヒャーウヮー。類:ナサーウヮー。
アビヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
よくしゃべる人。おしゃべり。
- 用例
- イャーヤ アンチュカ アビヤー ヤル(お前はとてもおしゃべりだね)・儀。
- メモ
- 類:サンサナー・パークー・ベーラー・ユンタクー。対:ダマヤー(無口な人)。
アビヤーアビヤー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
声高に叫ぶ様。
- 用例
- アビヤーアビヤー ソーン(声高に叫んでいる)・伊。
アマヲゥティ ヌー アビヤーアビヤー ソーガヤー(あそこで何を声高に叫んでいるのかな)・儀。
アビヤークィーヤー 渡慶次,儀間,楚辺
わいわい騒ぐ様。
- 用例
- アビヤークィーヤー ソーシガ、ヌー ヤガヤー(わいわい騒いでいるが、何なのかなあ)・儀。
アビヤースン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①喋りまくる。わめく。②鳴きまくる。
- 用例
- ①タイナムンヌ、アマヲゥティ アビヤーチョーンドー(二人の者が、あそこでわめいているよ)・儀。②ヘーク ムン クィランネー、ウヮーヌ アビヤースンドー(早く餌をやらないと、豚が鳴きまくるよ)・儀。
否:アビヤーサン(わめかない)希:アビヤーシーブサン(わめきたい)過:アビヤーチャン(わめいた)継:アビヤーチョーン(わめいている)・儀。
アビヤーティーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木,牧原
言い争う様。喧喧〔けんけん〕ごうごう。
- 用例
- アビヤーティーヤー ソーシガ、マーン ヤマサンガヤー シワ ヤサ(言い争っているが、どこも怪我しないか心配だ)・儀。
アヒャーウヮー 伊良皆,大湾,牧原
哺乳類。母豚。繁殖用雌豚。
- メモ
- →アヒャー。
アビヨイ 比謝矼
ええっ。あれまあ。驚いた時に発する語。
- メモ
- 音2:アビヨー。
アビヨー 座喜味,大湾,比謝矼,長田
ええっ。あれまあ。驚いた時に発する語。
- 用例
- アビヨー、デージ(あらまあ、大変)・田。
- メモ
- 音2:アビヨイ。
アヒラー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
鳥名。アヒル。
- 用例
- ヒミチンカイヤ、アヒラージル クスイ ヤンディサ(喘息には、アヒル汁が効くそうだよ)・儀。
- メモ
- 類:カンヌンアヒル。
アヒラーバイ 座喜味,大湾,古堅
アヒルのように体を左右に揺らして歩くこと。
アヒラーマジムン 渡慶次,儀間,楚辺
アヒルの妖怪。
- 用例
- フルミシゲー アマクマンカイ ヒティーネー、アヒラーマジムンヌ ゥンジーンディンドー(古い杓文字〔しゃもじ〕をあちこちに捨てたら、アヒルの妖怪が出るってよ)・儀。
- メモ
- 読谷に伝承される動物の妖怪のひとつで、古い杓文字〔しゃもじ〕を捨てるとそれがアヒルの妖怪に化けるという話がある。
アビラウンケン 渡具知
渡具知の拝所名。梵字碑〔ぼんじひ〕。

- メモ
- 「ア ビ ラ ウン ケン」と読める梵字五文字が刻まれた石碑。「地・水・火・風・空」を意味し、防災厄除〔ぼうさいやくよ〕けの働きがあるともいわれた。建立の詳細は不明であるが、16世紀前半琉球で布教した僧侶日秀上人に関連すると推測されている。石碑は津口、海を見渡せる位置にあり、航海安全の祈願のため建立されたとも考えられる。
アブ 座喜味
洞窟。洞穴〔ほらあな〕。
- 用例
- ウミヌ アブカラ キジムナービーヌ バンナイ アッチャギーン(海の洞穴からキジムナー火がたくさん行き交っている)・座。
- メモ
- 類:ガマ。
アファー 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
白け。気まずいこと。
- 用例
- アファー ナティ、ケーティ チャン(白けて、帰ってきた)・儀。アン イラッティ、アファー ナタン(そう言われて、気まずくなった)・儀。
アファクー 喜名
貝名。二枚貝。ハマグリなど、二枚貝の総称。
- 用例
- アファクーグヮーヌ シル チュクタン(二枚貝の汁を作った)・喜。
- メモ
- 音1:アファケー。
アファグチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
薄口。薄味を好む人。
- 用例
- ルク アファグチャー ヤグトゥ、ナー イフェー ソーユーンデー イリレーワ(あまりにも薄口だから、もう少し醤油でも入れなさい)・儀。
ワー トゥジェー アファグチャー ヤン(私の妻は薄味を好む人だ)・古。
- メモ
- 対:スーヂューグチャー(濃い味を好む人)。
アファケー 渡慶次,儀間,楚辺,大湾、瀬名波
貝名。二枚貝。ハマグリなど、二枚貝の総称。
- 用例
- ハーマンカイ イチーネー ムル アファケール ヤタル(浜に行くとハマグリだらけだった)・儀。
- メモ
- 音1:アファクー。
アファサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
味が薄い。

- 用例
- ウヌ シロー アファサンレー、ナー イフェー ンス イリレー(その汁は味が薄いよ、もう少し味噌を入れなさい)・儀。
- メモ
- 音1:アワハン。対:スーヂューサン(味が濃い)。
アファティーン 楚辺
慌てる。急ぐ。
- 用例
- アファティティ トゥンジーネー(急いで飛び出すと)・民・楚。
- メモ
- 音1:アワティーン。
アファナカーニンジ 渡慶次,儀間,楚辺
仰向〔あおむ〕け寝。
- 用例
- クサミチ、アマヲゥティ アファナカーニンジ ソーサ(怒って、あそこで仰向けに寝ているよ)・儀。
- メモ
- 音1:アファナチャーニンジ。音2:ハラガーニンジ。対:ウッチンカーニンジ(うつ伏せ寝)。
アファナチャーニンジ 大木
仰向け寝。
- メモ
- →音1:アファナカーニンジ。
アファナチュン 座喜味,高志保,古堅,大木
ふて寝する。寝るの卑語。
- 用例
- サンラーヤ アマヲゥティ アファナチョーン(三良は向こうでふて寝している)・木。
アファムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
薄味の物。味気のない物。
- 用例
- メーナチ、アファムンビカーン カマサットーン(毎日、味が薄いものだけ食べさせられている)・儀。
アブイ 大湾
馬具名。鐙〔あぶみ〕。
アフィー 座喜味,渡具知,大湾,牧原,長田
親族語彙。兄。兄さん。
- メモ
- 音1:アヒー。→アッピー。
アフィグヮー 大木
少々。たったあれだけ。
- メモ
- 音1:アヒグヮー。→アッサグヮー。
アフィナー 大木
あれほどの大きさ。あんなに大きい。
- メモ
- 音1:アヒナー。→アッピナー。
アブー 楚辺
昆虫。虻〔あぶ〕。
- 用例
- ウヒナーヌ アブー ヤル(こんなにも大きな虻だね)・楚。
アブカー 渡慶次,儀間,楚辺
泡。あぶく。
- 用例
- クヌ サフンヤ アブカーン ゥンジラン(この石鹸〔せっけん〕は泡も出ない)・儀。
- メモ
- 音1:アブクー。→アー。
アブクー 渡慶次,儀間,楚辺
泡。あぶく。
- 用例
- アブクーヌ ウスマサ ゥンジトーン(泡がとってもよく出ている)・儀。
- メモ
- 音1:アーブク・アブカー。→アー。
アブクン 楚辺
息切れする。物事の途中で力尽きる。
- 用例
- アンシ ハーエー シーネー、ヤガテー アブクンロー(そんなに走ると、やがては息切れするよ)・楚。
ワンネー アブチョーサー(私は息切れしているさ)・楚。
否:アブカン(息切れしない)過:アブチャン(息切れした)継:アブチョーン(息切れしている)・楚。
アブシ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大木
畦〔あぜ〕。田や畑の境に土を盛り上げて、仕切りにした所。
- 用例
- アブシヲゥティ イフェー ユックラナ(畦で少し休もうよ)・儀。
アブシガタミ 村史
畦固め。水が漏れないように田んぼの周囲の畦を固めること。
- メモ
- 田拵え(植え付け準備)の一連の作業のひとつで、荒起こしをした後におこなった。
アブシバレー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{あぶしばらひ(畦払い)}。行事。旧4月15日、16日におこなう虫払いの行事。畦の除草、田畑の害虫駆除、農作祈願をおこなう。
- 用例
- アブシバレーネー クヮッチーン マンディ、タヌシミ ヤタン(アブシバレーにはご馳走もたくさんあって、楽しみだった)・儀。
アブシバレーネー ハルシクチェー ユックティ、スビガニクンカイ ゥンジャン(アブシバレーには畑仕事を休んで、楚辺兼久に行った)・楚。
- メモ
- 旧4月15日を*サキアブシバレー、16日を*アトゥアブシバレーといった。当日は物忌みで、肥料の扱いや畑仕事、針仕事、山に行くことが禁じられ、禁を犯すとハブが入るといわれた。楚辺や座喜味では、バッタなどの虫を麦の殻や青葉に乗せて、海や川に流した。*スビガニク(楚辺兼久)では、2日間にわたって*ゥンマハラセーがおこなわれ、村内外から見物客が訪れ、多くの出店で賑わった。また、*スビポーポーを作って、親戚や友人をもてなし、夜は青年たちによる沖縄角力もおこなわれた。海に近い渡慶次、儀間、渡具知では舟遊びをする者も多かった。伊良皆では、15日はスビガニクへ競馬を見に行き、16日は字内で闘牛大会を催した。※挿絵はアブシバレーにおこなわれたゥンマハラセーをイメージ化した絵。→アトゥアブシバレー。
アブシバレーヂン 都屋,楚辺
琉球競馬見物に着ていく着物。
- メモ
- アブシバレーにおこなわれる競馬を見に行くための着物を、新調する者もいた。音2:カタノーヂン・ゥンマミーヂン。
アブシマックヮ 渡慶次,儀間,楚辺
{あぶしまくら(畦枕)}。稲穂が畦〔あぜ〕に枕をしているかのように垂れていること。豊作を表す語。
- 用例
- ゥンニヌ アブシマックヮ スカ ユカトーン(稲穂が畦にもたれかかるほど実っている)・儀。
アブシミチ 楚辺,古堅
畦道〔あぜみち〕。
- 用例
- ゥンマヌ アブシミチンジ ユックトーケー(そこの畦道で休んでいなさい)・楚。
アブチュン 渡慶次,儀間
蒸し暑い。
- 用例
- カジ ティーチン ネーン、アブチュンヤー(風ひとつもなく、蒸し暑いね)・儀。否:アブカン(蒸し暑くない)継:アブチョーン(蒸し暑くなっている)・儀。
- メモ
- 音2:フミチュン。類:シプタイアチサン・フミクン。
アブチュン 渡慶次,儀間
吹きこぼれる。
- 用例
- ヘーク フタ アキレー、アブチョーンドー(早く蓋を開けなさい、吹きこぼれているよ)・儀。
否:アブカン(吹きこぼれない)継:アブチョーン(吹きこぼれている)・儀。
アブナサン 渡慶次,儀間,楚辺
危ない。
- 用例
- ゥンマー ユク アブナサン(そこはかえって危ないよ)・儀。
- メモ
- 音1:アブナハン。類:ウカーサン・ウッカーハン。
アブナハン 楚辺
危ない。
- 用例
- ヤガティ ゥンマンカイ ケーリティ チュール フージーグヮー ナー ナタグトゥ、アブナハルムン(やがてそこに倒れてくるようになったので、危ないのに)・民・楚。
- メモ
- →音1:アブナサン。
アブン 楚辺
窪〔くぼ〕み。
- 用例
- アブンカイ ヒサ チックリカラヤー(窪みに足を突っ込んでからね〈突っ込むなよ〉)・楚。
- メモ
- 音1:クブン。類:クブー。
アベ 座喜味,長浜
えっ。あれ。予想に反した時に発する語。
- メモ
- →アビ。
アベアベ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれあれ。予想に反した時に発する語。
- 用例
- アベアベ、イャーヤ ゥンマンカイル ヲゥティナー(あれあれ、あなたはそこにいたの)・儀。
- メモ
- 類:イビイビ。
アベー 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,古堅
ええっ。あれ。ああもう。予想に反した時に発する語。
- 用例
- アベー、アン イチン アンナー(ええっ、そんなこともあるのか)・儀。
- メモ
- →チャベー。
アボーチ 高志保,儀間
土手。
- 用例
- ワー ウヤーヤ、ハルヌ アボーチヌ カタハラーンケー(私の親はね、畑の土手の傍らに)・民・高。
- メモ
- 音1:アモーチ。類:アムトゥ。
アマ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
あそこ。あっち。あちら。
- 用例
- ドゥーチュイ アマンカイ イチュシェー マシ ヤサ(一人であそこに行ったほうがいいよ)・古。ヤクン タッタンシェー、アマンカイ イチクヮレー(役にも立たないのは、あそこに行きやがれ)・儀。アマンジ ヰレー(あそこで座れ)・親。
アマイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
余り。
- 用例
- チカティ アマイヤ ムッチ ケーイサ(使って余ったのは持って帰るさ)・儀。
- メモ
- 対:フスク(不足)。
アマイカンジュン 喜名,渡慶次,儀間
有り余る。
- 用例
- アマイカンティ、ジャーフェー ナトーン(有り余って、厄介なことになっている)・儀。
ユカイ アマイカントーン(かなり有り余っている)・儀。
否:アマイカンラン(有り余らない)過:アマイカンタン(有り余った)継:アマイカントーン(有り余っている)・儀。
アマイヌクサー 喜名,渡慶次,儀間
余り物。
- 用例
- ニッカ チューグトゥ、アマイヌクサール アタイサ(遅く来るから、余り物しか当たるさ〈当たらないよ〉)・儀。
- メモ
- 音2:アマヤー。
アマイユ 楚辺
魚名。ミナミクロサギ。
- 用例
- ワッターヤ ユー アマイユ トゥンガ イクタン(私たちはよくアマイユを取りに行きよった)・楚。
アマイン 喜名,渡慶次,儀間
余る。
- 用例
- ムルカイ ハジン アマイン(皆に配っても余る)・慶。
ムルカイ ハジーネー、フスクル スル、アマランサ(皆へ配ったら、不足するのであって、余らないよ)・儀。
否:アマラン(余らない)過:アマタン(余った)継:アマトーン(余っている)・儀。
アマカー 伊良皆
比謝川の嘉手納側の岸近くにあった井泉の名称。
アマカービラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,牧原
嘉手納の地名。天川坂。
- 用例
- ンカシヌ アマカービラー ミチヌ ワッサヌ デージ ヤタンディ(昔の天川坂は道が悪くて大変だったって)・儀。
- メモ
- *アマカーにちなんだ坂道の名称。戦前は石畳の急な坂道で明治期に県道が開通した際に迂回路が造られた。
アマガカー 座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大木,比謝矼,牧原
両生類。アマガエル。
- 用例
- アマガカーヌ ナチョールムン、ヤガティ アミ フイサ(雨蛙が鳴いているから、やがて雨が降るよ)・儀。
- メモ
- あまのじゃくな人にもいう。民話に親に反対ばかりする雨蛙の話がある。親は陸に埋めてほしくて、死に目に「川に埋めてくれ」と遺言した。しかし、子どもはその時ばかりは親の言うことを聞き、川に埋めてしまった。それで、雨蛙は雨が降りそうになると鳴くようになったという。※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その4)』「親不孝な雨蛙」より。音2:アマガカラー。類:アマガク。
アマカカイクマカカイ 大木
あちこちに助けを求める様。
- 用例
- イサヌヤー アマカカイクマカカイ シン、イッチン マシェー ナラン(病院をあちこちかかっても、ちっともよくならない)・木。
アマガカラー 楚辺
両生類。アマガエル。
- 用例
- アマガカラーヨー、アレー マタ ウヤフコー ヤンリー(雨蛙よ、あれはまた親不孝なんだって)・民・楚。
- メモ
- →アマガカー。
アマガク 喜名,伊良皆,都屋,高志保,儀間,楚辺,大木
両生類。オキナワアマガエル。アマガエル。
- 用例
- アマガクヌ ナチャギーサ(アマガエルが鳴きよるさ)・儀。
- メモ
- →アマガカー。
アマガサ 渡慶次,儀間
雨傘。
- 用例
- アミ フトールムン、クヌ アマガサ カンティ イケー(雨が降っているのに、この雨傘を被って行きなさい)・儀。
アマガシ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
{あまがす(甘粕)}。料理。大麦や小豆などで作ったぜんざい風の物。
- 用例
- グングヮチグニチネー、カンナージ アマガシ チュクティ、ソーブヌ ファー ウキティヤ、マチリ シーヨーヤー(五月五日には、必ずアマガシを作って、菖蒲の葉を浮かせてね、祭りしなさいよ)・民・湾。
- メモ
- 旧5月5日の菖蒲〔しょうぶ〕の節供には、大麦と小豆を煮て、団子と黒糖を加えたアマガシを作り仏壇に供えた。伊良皆では、*ウニゲーシ(鬼返し)として食した。既刊村史には甘酒の一種という記述もあり、昔は麹〔こうじ〕を加え発酵させたものもあったそうだ。
アマクマ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
あちこち。
- 用例
- アマクマンカイ ウチャレー、マーンカイガ ウチャラー ワカラン ナトーン(あちこちへ置いたら、どこに置いたのか分からなくなっている)・儀。
アマグム 上地,儀間
雨雲。
- メモ
- 音1:アミグム。音2:アミヌミーグム・アミフイグム。
アマサー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
持て余している人。暴れん坊。やんちゃ坊。
- 用例
- ワラビヌ アマサー ナティ、アジカヤーン ヲゥランサ(子どもがやんちゃ坊主なので、預かる人もいないよ)・儀。
- メモ
- 男の子に対して使うことが多い。
アマサーイクマサーイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あちこち触っている様。
- 用例
- クヌ ワラベー、アマサーイクマサーイ ッシ(この子どもは、あっちこっち触りまくって)・儀。
アマザキ 宇座
{あまざけ(甘酒)}。黒糖で作る酢。

- 用例
- サーター チュクティヌ アトゥヌ ナービシ アマザキヤ チュクタン(製糖した後の鍋で酢を作りよった)・宇。
- メモ
- 製糖後の大鍋に水を入れて鍋肌に付いている黒糖を溶かすように煮詰めた後、甕に入れて酢を作った。類:シー・スー・ヘーイ。
アマサグイクマサグイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あちこち探っている様。
- 用例
- アマサグイクマサグイ、ヌー カメートーガ(あちこち探って、何を探しているのか)・儀。
アマサン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
甘い。

- 用例
- クヌ クヮーシェー イッペー アマサン(このお菓子はとても甘い)・儀。
- メモ
- 音1:アマハン。対:カラサン(辛い)。
アマシタムン 渡慶次,儀間,楚辺
度を越した者。手に負えない者。
- 用例
- アンチュカ アマシタムン ヤル(なんて手に負えない奴なんだ)・儀。
アマスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
持て余す。手を焼く。やんちゃ。
- 用例
- クヌ ワラベー アマスンヤー(この子どもは手を焼くね)・儀。
否:アマサン(手を焼かない)過:アマチャン(手を焼いた)継:アマチョーン(手を焼いている)・儀。
- メモ
- 音2:ムティアマスン。類:シクェーイン。
アマダイ 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
①軒。軒下。②墓の部分名称。
- 用例
- ①アミ フイグトゥ、アマダインカイ ヲゥトーキヨーヤー(雨が降るから、軒下にいなさいよ)・儀。アマダイヌ シチャ(軒の下)・伊。
- メモ
- ①音1:アマデー・アマライ・アマレー。
アマダイミジ 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
雨垂れ水。軒から落ちる雨水。
- 用例
- ミジヌ フスク シ、アマダイミジ タミティ チカトーン(水が不足して、雨水を溜めて使っている)・儀。
- メモ
- 音1:アマライミジ。
アマダイムシ 座喜味,古堅
節足動物。ヤスデ。
- メモ
- →アーメージャー。
アマチカンクマチカン 渡慶次,儀間,楚辺
あちらにつかず、こちらにつかず。あちこち動きまわって落ち着きがない様。
- 用例
- クヌ ワラベー、アマチカンクマチカン、ウティチチン ネーン(この子どもは、あちこち動きまわって、落ち着きもない)・儀。
アマッテン 渡慶次,儀間
甘々と。甘く。
- 用例
- イチュビヌ アマッテン シ、マーサギサヨー(苺が甘々として、美味しそうなことよ)・儀。
アマデー 渡具知,比謝
軒。軒下。
- メモ
- 音1:アマダイ・アマライ。
アマデームシ 古堅,大木
節足動物。ヤスデ。
- メモ
- →アーメージャー。
アマナシクマナシ 渡慶次,儀間,楚辺
物をあちこち動かす様。
- 用例
- ニムチェー アマナシクマナシ サンケー(荷物はあちこちに動かすな)・儀。
アマニンクマニン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
あちこちに。
- 用例
- アマニンクマニン ハンナギランケー(あちこちに放り投げないでよ)・儀。
- メモ
- 音2:マーニンクィーニン。
アマヌブイクマヌブイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あっちに上ったりこっちに上ったりしている様。
- 用例
- アマヌブイクマヌブイ ッシ、アブナサヌ(あっちこっち上って、危ないよ)・儀。
アマハイクマハイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
あっち行きこっち行きしている様。あちこち走り回っている様。
- 用例
- イャーヤ アマハイクマハイ ッシ、マー アッチョーガ(お前はあっちこっち行って、どこをほっつき歩いているのか)・儀。
- メモ
- 音2:アマゥンジャイクマゥンジャイ。
アマハジ 波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{あまはじ(雨端)}。軒。軒下の空間部分。
- 用例
- イャームン チノー、アマハジンカイ フーチェーサ(お前のものである着物は、軒下に干してあるよ)・儀。
アマハン 波平,高志保,長浜,楚辺
甘い。

- 用例
- ウヌ ムーチーヤ アマハンデー(その餅は甘いよ)・楚。
- メモ
- →音1:アマサン。
アマヒンギクマヒンギ 喜名,渡慶次,儀間
あちこち逃げ回る様。
- 用例
- アレー アマヒンギクマヒンギ ソーンドー(彼はあちこち逃げ回っているよ)・儀。
アママガイクママガイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あちこち曲がりくねっている様。
- 用例
- イャー ムノー、アママガイクママガイ シ チカーランサ(お前のものは、あちこち曲がって使えないよ)・儀。
- メモ
- 音2:マガイヒガイ・マガヤーヒグヤー・マガヤーマガヤー・マガルーヒガルー。類:ヨーガーヒーガー。
アマミークマミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あちこち見回している様。きょろきょろしている様。
- 用例
- アマミークマミー ッシ、ヌー ンチョーガ(きょろきょろして、何を見ているのか)・儀。
アマミジ 渡慶次,儀間,楚辺
雨水。
- 用例
- アマミジェー タミトーキヨーヤー(雨水は溜めておきなさいよ)・儀。
アマミジグヮーヌル タトータラー、ニンジュー ウヌ カーメー ミジヌ アイ(雨水が垂れていたのか、年中その甕〔かめ〕は水があるし)・民・楚。
アマムイ 喜名,渡慶次,儀間
雨漏り。
- 用例
- アマムイ ッシ、ユカン ンリトーン(雨漏りして、床も濡れている)・儀。
アマムティ 古堅,大木
あちら側。あそこの方。
- メモ
- 音1:アマムティー。→アガタムティー。
アマムティー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あちら側。あそこの方。
- 用例
- アマムティーンカイ ヤティン、ウッチャンナギトーケー(あそこの方にでも、放り投げておきなさい)・儀。
- メモ
- 音1:アマムティ。→アガタムティー。
アマムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
甘い物。

- 用例
- マルケーテー アマムン フーサンヤー(たまには甘い物が欲しいね)・儀。
- メモ
- 対:カラムン(辛い物)。
アマムンジョーグー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あまものじゃうご(甘物上戸)}。甘い物が好きな人。
- 用例
- ヰナグンチャーヤ、アンシ アマムンジョーグー ヤル(女の人たちは、なんて甘い物好きなんだね)・儀。
- メモ
- 対:カラムンジョーグー(辛い物が好きな人)。
アマヤー 喜名,渡慶次,儀間
余り物。
- 用例
- アマヤーヤ アマンカイ ウッチェーサ(余り物はあそこに置いてあるよ)・儀。
- メモ
- →アマイヌクサー。
アマヰークマヰー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あちこちに座って落ち着かない様。
- 用例
- アマヰークマヰー サンヨークー、ヘーク チュトゥクマンカイ ヰラニ(あちこちに座らないで、早くひと所に座らないか)・儀。
アマユミクマユミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あっち読みこっち読み。飛ばし読み。
- 用例
- アマユミクマユミ サレー、イミクジン ワカラン ナトーン(飛ばし読みしたら、意味が分からなくなっている)・儀。
アマラ 村史
漁具。漁〔いさ〕りランプのひとつ。
- メモ
- 柄杓〔ひしゃく〕状の金網に松の芯を入れ燃やし、漁りの灯りにした。
アマライ 渡慶次,儀間,楚辺
軒。軒下。
- 用例
- アマラインカイ クヮックトーン(軒に隠れている)・儀。
- メモ
- 音1:アマダイ・アマデー・アマレー。
アマライミジ 渡慶次,儀間,楚辺
雨垂れ水。軒から落ちる雨水。
- 用例
- アマライミジ、ミジガーミンカイ タミトーン(軒から落ちる水を、水甕に貯めている)・儀。
- メモ
- 音1:アマダイミジ。
アマラスン 喜名,渡慶次,儀間
余らせる。残しておく。
- 用例
- ウヌ ナカカラ ターチェー アマラスサ(その中から2つは余らせるよ)・儀。否:アマラサン(余らせない)希:アマラシーブサン(余らせたい)過:アマラチャン(余らせた)継:アマラチョーン(余らせている)・儀。
アマリカー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅
あの辺り。あちら辺り。
- 用例
- ワランチャーヤ、アマリカーヲゥティ アシローン(子どもたちは、あの辺りで遊んでいる)・儀。
アマリカーンカイ ヒンギティ ハイタン(あちら辺へ逃げて行きよった)・慶。
- メモ
- 音2:アマンデー。類:アリカー。
アマルカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
余るほど。
- 用例
- カムシェー アマルカ アイル スル(食べるものは余るほどあるんだよ)・儀。
アマルカナー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
有り余る様。
- 用例
- アマルカナー ムッチ チューンディチン アンナー(有り余るほど持ってくるってこともあるか)・儀。
アマレー 楚辺,渡具知,比謝
軒。軒下。
- 用例
- アマレーヌ ヒチャヲゥティ アミ ハラサヤー(軒下で雨晴らそうね)・楚。
- メモ
- 音1:アマダイ・アマデー・アマライ。
アマレーヒチャ 楚辺,渡具知,比謝
軒下。雨落ち。
アマン 楚辺
甲殻類。ヤドカリ。
- 用例
- アキサミヨー、アマンヌ マンドーシヨー(きゃああ、ヤドカリの多いことよ)・楚。
- メモ
- 音1:アーマン。
アマングヮー 村史
針突(*ハヂチ)紋様の名称。
- メモ
- 両掌中央と左手首に施された丸い形の文様。類:マルブシ。
アマンジャナー 長浜,楚辺,渡具知
天降〔あも〕り加那〔かな〕。阿麻和利。
- メモ
- 15世紀中頃に勝連按司として活躍し、「護佐丸・阿麻和利の変」で知られる。これを題材とした組踊では敵役として有名である。→アマンジャラーバカ。
アマンジャナーセー 村史
子どもの遊び。阿麻和利に扮しての闘いごっこ。
アマンジャラーバカ 楚辺
阿麻和利の墓。
- メモ
- 類:ヤラバカ・ヤリバカ。
アマンチュー 高志保
創造神の呼称。天の人。
- メモ
- 音1:アーマンチュー。
アマンデー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの辺り。あちら辺り。
- 用例
- ネーランラー、アマンデー カメーティ ンディ(ないんだったら、あそこら辺を探してごらん)・儀。
- メモ
- →アマリカー。
アマゥンジャイクマゥンジャイ 座喜味
あっち行ったりこっち行ったりする様。
- メモ
- →アマハイクマハイ。
アミ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
雨。
- 用例
- アミ フイギサー ッシ、ヘークナー ヤーカイ ケーラナ(雨が降りそうだ、早く家へ帰ろう)・儀。アミ フラシミソーリ(雨を降らせてください)・宇。
アミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾
網。
- 用例
- ウリカーンジ、アミ シカキーシェー マシ ヤサニ(そこら辺で、網を仕掛けたらいいんじゃない)・儀。
アミアンダー 座喜味,大湾
網脂〔あみあぶら〕。豚や山羊〔やぎ〕などの内臓をおおっている網状の脂。
アミーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
浴びる。水浴する。入浴する。
- 用例
- チューヤ ルク イチュナサヌ、ナマカラ アミーン(今日はあまりにも忙しくて、今から浴びる〈風呂に入る〉)・儀。
否:アミラン(浴びない)希:アミーブサン(浴びたい)過:アミタン(浴びた)継:アミトーン(浴びている)・儀。
- メモ
- 風呂に入ることにもアミーンと使うことが多い。
アミカジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
雨風。
- 用例
- マギキー イートーチーネー、アミカジ フシジュン(大きな木を植えておくと、雨風を防ぐ)・儀。
アミクェームージ 楚辺
{あめくらひもじ(雨食らいもじ)}。虹。

- 用例
- アミアガイヌ アミクェームージヌ チュラハヨー(雨上がりの虹のきれいなことよ)・楚。
- メモ
- 音2:ムージ。類:ニジ・ヌージ・ノーギ・ノージ・ノージャ。
アミグム 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
雨雲。
- 用例
- アミグムヌ ゥンジトーグトゥ、ヤガティ アミ フインドー(雨雲が出ているから、やがて雨が降るよ)・儀。
- メモ
- →音1:アマグム。
アミグヮー 楚辺,儀間,渡慶次,喜名,渡具知,古堅
菓子名。飴。あめ玉。
- メモ
- →アップリ。
アミコーイン 喜名,都屋,渡慶次,儀間,楚辺
水と小麦粉を混ぜ合わせること。主に天ぷら衣を作ることにいう。
- 用例
- ティンプラー アギーグトゥ、アミコーイン(天ぷらを揚げるから、天ぷら衣を作る)・儀。否:アミコーラン(天ぷら衣を作らない)希:アミコーイブサン(天ぷら衣を作りたい)過:アミコータン(天ぷら衣を作った)継:アミコートーン(天ぷら衣を作っている)・儀。
- メモ
- 石灰に藁・水を混合して漆喰を作ることにもいう。
アミシーン 喜名,座喜味,儀間
浴びせる。沐浴〔もくよく〕させる。
- 用例
- フーチバー イッティ、ワラビ アミシーン(ヨモギを入れて、子どもを浴びせる〈風呂に入れる〉)・儀。否:アミシラン(浴びせない)希:アミシーブサン(浴びせたい)過:アミシタン(浴びせた)継:アミシトーン(浴びせている)・儀。
アミジャー 大湾,古堅
ミミズに似た小さな虫。触ると青白く光り、湿地に生息している。
アミジャー 喜名
両生類。オタマジャクシ。
- メモ
- →アーミックヮー。
アミスミヤー 座喜味,都屋
魚網の染料。魚網の強度を上げるために使った豚の血のこと。
- メモ
- 都屋の漁師は、雇っていた子どもたちを使って比謝矼の屠殺場へ豚の血を買いに行かせた。
アミダカー 波平
両生類。オタマジャクシ。
- メモ
- →アーミックヮー。
アミタボリ 瀬名波,長浜
{あめたびおはれ(雨給び御座れ)}。雨乞い。
- メモ
- 「アミ タボリ(雨を降らせてください)」と言って、雨乞いをした。
アミタマグ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
魔除けとして投げ網や使い古した網に卵を入れたもの。
- 用例
- ンカシェー クヮ ナシーネー、アミタマグ サギータン(昔は子どもが生まれると、網に入れた卵を下げよった)・儀。
- メモ
- 出産後に魔除けとして、産室の周囲に張り巡らした左縄にアミタマグを下げ、歌三線で夜伽〔よとぎ〕をした。
アミダムシ 長浜
節足動物。ヤスデ。
- メモ
- →アーメージャー。
アミチユ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
雨露。
- 用例
- ヤーヤ グナサティン、アミチユ シヌゲー スムサ(家は小さくても、雨露を凌〔しの〕げばいいさ)・儀。
アミチュージ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝
湯灌〔ゆかん〕。遺体を荼毘〔だび〕に付す前に浴びせ清めること。
- 用例
- ンカシェー、アミチュージェー イェーカンチャーシル スタンドー(昔は、湯灌は身内でやりよったんだよ)・儀。
- メモ
- 湯灌に使う水を男性2人で汲んできて、お湯を継ぎ足して使った。
アミチュクヤー 都屋
網繕いをする人。
- メモ
- ※写真は都屋漁港。
アミックヮー 大湾,古堅
両生類。オタマジャクシ。

- メモ
- →音1:アーミックヮー。
アミナー 喜名,牧原
両生類。オタマジャクシ。
- メモ
- →アーミックヮー。
アミヌックヮー 波平
両生類。オタマジャクシ。
- メモ
- →アーミックヮー。
アミヌックヮグヮー 楚辺
両生類。オタマジャクシ。
- メモ
- →アーミックヮー。
アミヌミーグム 楚辺
雨の目雲。雨雲。
- 用例
- ンーチ ンディ、アミヌミーグムヌ ゥンジトーンロー(見てごらん、雨雲が出ているよ)・楚。
- メモ
- →アマグム。
アミヌミーックヮ 楚辺
両生類。オタマジャクシ。

- 用例
- アミヌミーックヮ トゥティ アシローン(オタマジャクシを取って遊んでいる)・楚。
- メモ
- →アーミックヮー。
アミヌムー 比謝矼
馬具作りの際に帆布〔はんぷ〕など厚手の物を縫うときに使った糸。
アミフイ 喜名,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木
雨降り。
- 用例
- アミフイ ナティ、マーニン イカランサ(雨降りなので、どこにも行けないよ)・儀。
アミフイネー、トゥイヌン カックィン(雨降りには、鳥でも隠れる)・木。
アミフイギサー 喜名,渡慶次,儀間
雨が降りそうな天気。
- 用例
- マックールー ッシ、ナマニン アミフイギサー ソーン(〈空が〉真っ黒になって、今にも雨が降りそうだ)・儀。
アミフイグマイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
雨降りに家に籠〔こも〕ること。
- 用例
- アミフイグマイヤ、ヰーニーブイ ッシヤー(雨降りに家に籠っていると、うとうと眠くなるね)・儀。
アミフイグム 楚辺
雨雲。
- メモ
- →アマグム。
アミフイゲーイ 喜名,渡慶次,儀間
雨降りだというのに。
- 用例
- アミフイゲーイ、アシビーガ イチュンナー(雨降りだというのに、遊びに行くのか)・儀。
- メモ
- 音1:アミフイゲーナー。
アミフイゲーナー 古堅,大木
雨降りだというのに。
- メモ
- 音1:アミフイゲーイ。
アミフシモー 都屋
都屋の地名。網干し広場。
- メモ
- *アカターザチ(都屋漁港内の海にせり出した所にあった小さな岬)の原っぱにあった。戦前は美しい芝生が広がり、十五夜には、青年たちの憩いの場だった。
アミムユー 渡慶次,儀間
雨模様。
- 用例
- アミムユー ソータルムンヌ、ティーチン フランタン(雨模様だったのに、ちっとも降らなかった)・儀。
アムトゥ 親志,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,大木
土手。
- 用例
- ヲゥタヤーマ、アムトゥヲゥティ ユックトーン(疲れて、土手で休んでいる)・儀。
アムトゥヌ シチャーンカイ、ロクジューイチ ナイネー ウンチケー シ(土手の下に、61歳なったらご案内して)・民・宇。
アタラサー アシガ、アムトゥヌ スバーンジ クラシンソーラサヤーンリ(大切だけど、土手の側で暮らさせようねって)・民・宇。
- メモ
- →アボーチ。
アムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
編む。
- 用例
- アミフイネー ハルカイン イカラングトゥ、ヤーヲゥティ アミ アロータン(雨降りには畑へも行けないから、家で網を編んでいた)・儀。
否:アマン(編まない)希:アミブサン(編みたい)過:アラン(編んだ)継:アローン(編んでいる)・儀。
アメーイン 瀬名波,楚辺
蔓延〔まんえん〕する。はびこる。のさばる。
- 用例
- ヤナムシヌ アメーイン(害虫が蔓延する)・楚。ヌスルヌ アメートーンドー(盗人がはびこっているよ)・瀬。
アメージャー 楚辺
昆虫。アメンボ。
- メモ
- →アーマークー。
アメリカパンツ 座喜味,大木
カーキ色の男性用のズボン。
- メモ
- 終戦直後、基地内の米兵の洗濯を職業にしている婦人たちから流入した。野良着として女性が着ることもあった。
アメリカヤー 喜名,親志,渡慶次,儀間,古堅
終戦後、米軍関係者向けに建てた住宅。通称外人住宅。
- 用例
- ワッターヤ ナゲー アメリカヤーンカイ シマトータン(私たちは長いこと外人住宅に住んでいた)・儀。
アモーチ 高志保,渡慶次,儀間
土手。
- 用例
- アモーチンカイ アサバン ウッチェーンドー(土手に昼飯を置いてあるよ)・儀。
アモーチヌ カタハラーリタシェーヤー(土手の傍らといったでしょう)・民・高。
- メモ
- →音1:アボーチ。
アモーラ 宇座
魚名。ベラ類。
アモーラビキ 宇座
漁法。アモーラ(ベラ)曳き。約20人が両手に分かれて網で雑魚を囲い込む漁法。
アモールングヮー 楚辺
魚名。近海で取れる雑魚の総称。
- 用例
- チカサヲゥティ トゥラリヌ イユンカイヤ、アモールングヮーディ イタン(近くで取れる魚には、アモールングヮーと言いよった)・楚。
アヤ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大木
綾。模様。柄〔がら〕。
- 用例
- ニービチヂンヌ アヤヌ チュラサヨー(花嫁衣装の柄がきれいなことよ)・儀。
アヤー 喜名,親志,渡慶次,儀間,大湾,古堅,比謝矼,牧原,長田
親族語彙。母。お母さん。
- 用例
- アヤーヤ チューン マーンカイ メンシェーガヤー(お母さんは今日もどこにいらっしゃるのかね)・儀。
- メモ
- 士族の言葉。→アンマー。対:ターリー(父)。
アヤーメー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
親族語彙。母。お母さま。
- メモ
- 士族の言葉。→アンマー。
アヤカーイ 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,古堅,長田
あやかり。
- 用例
- スージ アヤカーイガ イチュン(お祝いをあやかりに行く)・儀。
- メモ
- 渡具知では七十三歳祝で出される赤飯をアヤカーイとして土産に持ち帰った。音1:アヤカイ。
アヤカーイン 宇座,古堅,大木
あやかる。
- メモ
- 音1:アヤカイン。
アヤカイ 古堅,大木
あやかり。
- メモ
- 音1:アヤカーイ。
アヤカイン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知
あやかる。
- 用例
- ワッタン ゥンマガ フーサグトゥ、アヤカイビラナ(私たちも孫が欲しいから、あやかりましょう)・儀。
否:アヤカラン(あやからない)希:アヤカイブサン(あやかりたい)過:アヤカタン(あやかった)継:アヤカトーン(あやかっている)・儀。
- メモ
- 音1:アヤカーイン。
アヤカキコーカキ 楚辺
色が混ざりあっている様。
- 用例
- アヤカキコーカキ ヒチ、ヌーガ ヌー ヤラ ワカラン(いろんな色が混ざりあって、何が何だか分からない)・楚。
アヤカチコーカチ 長浜
まだらに汚れた様。
- 用例
- アシ ハティ アトー、クルーヤ アヤカチコーカチ スタン(汗をかいたあとは、黒い服は汗の跡が白くまだらに残った)・浜。
アヤコーカタ 楚辺
蟻が歩いたような形跡。まだら模様。服に汗染みが残っている様にもいう。
- メモ
- 音1:アイコーカタ。
アヤダナシ 波平,楚辺
縞模様の礼服。芭蕉〔ばしょう〕で作った嫁入り支度の着物。
- メモ
- 音1:アヤラナシ。
アヤヂン 村史
縞模様の入った着物。
アヤヌナーカー 長田
縞の中に絣模様のある着物。
- 用例
- スージネー アヤヌナーカール チチ イチュンドー(お祝いにはアヤヌナーカーを着ていくんだよ)・田。
アヤバサー 座喜味,長浜
縞模様がはいった芭蕉布〔ばしょうふ〕の着物。
- メモ
- 主として外出用の着物。
アヤマイン 喜名,渡慶次,儀間
誤る。
- 用例
- チュヌ ミチ アヤマイン(人の道を誤る)・儀。
否:アヤマラン(誤らない)過:アヤマタン(誤った)継:アヤマトーン(誤っている)・儀。
アヤマチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
過ち。
- 用例
- アヤマチェー ニドゥトゥ ウクスナ(過ちは二度と起こすな)・儀。
アヤムン 楚辺
こいつ。この野郎。
- 用例
- アヤムン、ヨーイ シミトーケー(こいつは、勝手にさせておけ)・楚。
- メモ
- 類:クヌヒャー。
アヤヤージュートゥイグヮー 座喜味
爬虫類。アオカナヘビ。トカゲの一種。

- メモ
- アオカナヘビは、体色によって呼び分けていた。
音2:オールージュートゥイグヮー。類:カーキヌパーパー・カーキヌミーパーパーグヮー・カーミンジャーラー・カーミンジャールー・カキヌミーパーパーグヮー・カチヌミーパーパー・カチミーパーパー・カチンミーパーパー・クースークェー・クミルー・コーレーグースー・ジューチラー・ジュートゥイ・ジューミー・ソーガークェー・タバククェー・マースクェー。
アヤラナシ 波平,楚辺
縞模様の礼服。芭蕉で作った嫁入り支度の着物。
- メモ
- 音1:アヤダナシ。
アヨー 楚辺
哺乳類。縞模様をした牛や豚の呼称。
- 用例
- オーヤーウシヌ キーンカイ シルーヌ イッチョーシェー、アヨーディ イータン(闘牛用の牛の毛に白い模様が入っているのは、アヨーと言いよった)・楚。
- メモ
- 闘牛用の牛は毛の色や角の形、得意技の特徴で名前が付けられた。
アラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
粗。雑な物。穀物などに混じったくず。魚肉を捌〔さば〕いたあと少し身のついた骨。
- 用例
- アラー ジョーブニ トゥリヨー(雑な物はちゃんと取りなさいよ)・儀。イユヌ アラシ シル チュクイネー、マーサンドーヤー(魚のアラで汁を作ったら、美味しいよね)・古。
アラ~ 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木
初~。最初の~。
- 用例
- アラングヮ(初子〔ういご〕。最初の子)・喜。アラドゥメーイ(男性の最初の結婚)・木。アラニービチ(女性の最初の結婚式)・波。
- メモ
- 新しいこと、はじめてのことを表す。
アラ~ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
粗~。荒い~。
- 用例
- アラウーシ(目の粗い石臼)・喜。アラシグトゥ(荒仕事。力仕事)・慶。アラモーキ(荒稼ぎ)・儀。
- メモ
- 荒い・粗雑な・乱暴ななどの意を表す。
アラーパンヤー 座喜味,儀間,楚辺
蟻が群がる様。
- 用例
- アラーパンヤー スカ、チュガ アチマトータン(蟻が群がるように、人が集まっていた)・儀。
アラアラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
おおよそ。大まか。
- 用例
- アラアラー キミテー アシガ、チャーガ ナイラー ワカラン(おおよそは決めてあるが、どうなるかは分からない)・儀。
アラアラザンミン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
概算。おおよその計算。
- 用例
- アラアラザンミン シ ウッチョーケー(おおよその計算をしておきなさい)・儀。
- メモ
- 音2:テーゲーザンミン。
アライン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
洗う。
- 用例
- ムン カリウワティカラ、マッカイヤ アライサ(ご飯を食べ終わってから、お碗は洗うさ)・儀。
否:アラーン・アララン(洗わない)希:アライブサン(洗いたい)過:アラタン(洗った)継:アラトーン(洗っている)・儀。
アライゥンパナ 渡慶次,儀間,瀬名波
洗い米。御願事や法事の時などに使う7回洗った米。
- 用例
- チュー、チカイシェー アライゥンパナル ヤンドー(今日、使うのは洗い米なんだよ)・儀。
アラウーシ 喜名
飲食関係。目の粗い石臼。
- メモ
- 大豆を割るために使った大きな臼。
アラサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
荒い。粗い。雑である。
- 用例
- アレー ティーヌ アラサン(あいつは手が雑だ)・儀。
- メモ
- 音1:アラハン。対:クマサン(細かい)。
アラシー 座喜味,高志保
争い。競争。勝負。
- 用例
- ハヂチャーガ チーネー、ムル シーアラシー ヤタン(針突き施術師がきたら、みんなさせ勝負だった〈競ってやった〉)・座。
アラシグトゥ 渡慶次,儀間,楚辺
荒仕事。力仕事。肉体労働。

- 用例
- ワッター スーヤ アラシグトゥ ソーン(私たちの父は肉体労働をしている)・儀。
- メモ
- 音2:アラワジャ。
アラジュールクニチ 楚辺
人生儀礼。後生の正月。前年に亡くなった者に対する旧1月16日に行われる人生儀礼。
- 用例
- トゥナイヤ アラジュールクニチロー(隣はアラジュールクニチだよ)・楚。
- メモ
- 音2:ミージュールクニチ。類:ミーサ・ンチュヌミーサ。
アラジョーロー 楚辺
{あらじゃうりゃう(新精霊)}。新仏〔あらぼとけ〕。前年の盆からその年の盆の間までに亡くなった人の霊。
- メモ
- 音1:アラゾーロー。音2:ミーソーロー・ミーゾーロー。
アラスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
荒らす。
- 用例
- ヤマシシヌ ゥンジティ ッチ、ハルル アラスンデー(猪が出てきて、畑を荒らすんだよ)・儀。
否:アラサン(荒らさない)希:アラシーブサン(荒らしたい)過:アラサッタン(荒らされた)継:アラチョーン(荒らしている)・儀。
アラゾーロー 楚辺
{あらじゃうりゃう(新精霊)}。新仏〔あらぼとけ〕。前年の盆からその年の盆の間までに亡くなった人の霊。
- 用例
- チュガ ケーマーチ ハジミティヌ ヒチグヮチンカイ、アラゾーローディ イータン(人が亡くなって初めての盆に、アラゾーローと言いよった)・楚。
- メモ
- →音1:アラジョーロー。
アラダティーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
荒立てる。
- 用例
- イチュナサイニ、クトゥ アラダティーンナー(忙しい時に、事を荒立てるのか)・儀。
否:アラダティラン(荒立てない)希:アラダティーブサン(荒立てたい)過:アラダティタン(荒立てた)継:アラダティトーン(荒立てている)・儀。
アラタミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
改める。
- 用例
- クンドゥカラ キスク アラタミーン(今年から規則を改める)・儀。
否:アラタミラン(改めない)希:アラタミーブサン(改めたい)過:アラタミタン(改めた)継:アラタミトーン(改めている)・儀。
アラヂカイ 楚辺
荒い使い方。浪費。
- 用例
- ジノー アラヂカイ サンヨークー、スーテーグヮー ヒチル チカインロー(お金は荒い使い方をしないで、節約して使うんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:アラヂケー。
アラヂケー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
荒い使い方。浪費。
- 用例
- アンスカ アラヂケー シーネー、チャッサ アティン タランサ(そんなに浪費したら、どんなにあっても足りないさ)・儀。
- メモ
- 音1:アラヂカイ。
アラトゥ 村史
粗砥〔あらと〕。砥石〔といし〕。
- メモ
- *シチ(採石道具)を研ぐのに使った。音2:トゥイシ・トゥシ。
アラドゥメーイ 大木
男性の最初の結婚。
- メモ
- 対:アラニービチ(女性の最初の結婚)。
アラナシ 都屋
アダンの気根。またその繊維で作った縄。
- メモ
- 音1:アダナシ。
アラニ 渡具知
霰〔あられ〕。
アラニービチ 波平
女性の最初の結婚式。
- メモ
- 対:アラドゥメーイ(男性の最初の結婚)。
アラニガーサバ 楚辺
アダン葉草履〔ぞうり〕。アダンの葉で作った草履。
- 用例
- アラニガーサバ ハチ、マーカイ メンシェーガヤー(アダン葉草履をはいて、どこにいらっしゃるのかな)・楚。
- メモ
- →音1:アダニガーサバ。
アラバ 都屋
旧8月後の時化〔しけ〕。
- メモ
- 鮫〔さめ〕しめ縄漁の好機だった。
アラバーキ 親志,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
農具。目の粗いカゴ。目の粗い竹製のザルで、主に農作物の運搬に使った。

- 用例
- ゥンモー アラバーキンカイル イリール(芋は目の粗いアラバーキに入れるんだよ)・儀。
- メモ
- 対:カタバーキ(目の細かいカゴ)。
アラバサー 村史
繊維の粗い芭蕉衣。
- メモ
- 風通しが良いので、夏の仕事着として着た。
アラハン 楚辺
荒い。粗い。雑である。
- 用例
- アンマーヤ ティーヌ アラハン(お母さんは手が雑だ)・楚。
- メモ
- →アラサン。
アラビ 喜名
祟り。
- 用例
- ヌーヌ アラビガヤー(何の祟りかな)・喜。
アラブイ 楚辺
大雨。
- 用例
- ヤガティ アラブイ ナイグトゥ、ヘーク ヤーカイ ケーレー(やがて大降りになるから、早く家へ帰りなさい)・楚。
- メモ
- 音2:ウーブイ。類:ウーアミ。
アラボーシクマー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
目の粗い帽子を組む人。
- 用例
- ワンネー アラボーシクマー ソータン(私は目の荒い帽子組をしていた)・儀。
アラマカイ 親志,渡慶次,儀間,楚辺
汁用の碗。
- 用例
- アラマカイン ワリティ イキラク ナトーグトゥ、コーリワル ヤサ(汁用のお碗も割れて少なくなっているから、買わないといけないよ)・儀。
- メモ
- 米食が少ない時代にあっては明確に飯碗、汁碗と区別はしなかった。音2:アラマカヤー・シルマカイ。
アラマカヤー 喜名,座喜味,大湾,楚辺
汁用の碗。
- メモ
- →アラマカイ。
アラミ 渡具知,比謝
霊感の強い人。
- 用例
- ヤナムン ンージュル ッチュ、アラミンリ イル ッチュヌ(悪霊を見る人、アラミという人が)・民・比。
- メモ
- *ヤナムンを見る人や、吉凶など聞くことのできる霊感の強い人にもいう。音1:アラミー。
アラミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
霊感の強い人。
- 用例
- アレー ユカイ アラミードー(彼はかなり霊感が強いよ)・儀。
- メモ
- →音1:アラミ。
アラミンナー 比謝,大湾,古堅
植物。ルリハコベ。

- 用例
- アラミンナー ヒージャーンカイ クヮースナヨー(ルリハコベは山羊に食べさせるなよ)・湾。
- メモ
- 魚を取るときのササ(毒)として使った。音1:アラメンナー。
音2:ササミンナー・パラパラーミンナ。
類:ウミメンナ・ササグサ・ササメンナ・パーラーメンナ・メンジャナサ。
アラメンナー 座喜味,比謝,大湾,古堅
植物。ルリハコベ。
- 用例
- アラメンナー クヮーシーネー、クス ヒーンドー(ルリハコベを喰わせると、下痢をするよ)・古。
- メモ
- →音1:アラミンナー。
アラモーキ 喜名,渡慶次,儀間
荒稼ぎ。
- 用例
- ワッター スーヤ、アラモーキ シ ヤー チュクタン(私たちの父は、荒稼ぎして家を造った)・儀。
アラユイ 村史
飲食関係。目の粗いふるい。
- メモ
- 大豆や米の選別などに使った。
アラユーチ 村史
石工道具。斧〔よき〕。石切り斧。主に大きな石を切るのに使う。
- メモ
- 音2:イシユーチ・クマユーチ・ユーチ。
アラワジャ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
荒仕事。力仕事。肉体労働。
- 用例
- アラワジャ シーネー、ユー キー チキリヨー(肉体労働をする時には、よく気をつけなさいよ)・儀。
- メモ
- →アラシグトゥ。
アラワリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
現れる。
- 用例
- アンマー シガタガ イミ ナティ アラワリーン(母の姿が夢になって現れる)・儀。
否:アラワリラン(現れない)過:アラワリタン(現れた)継:アラワリトーン(現れている)・儀。
アラン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
植物。アダン。アダンの実。
- 用例
- ハーマンカイ アラン トゥイガ イチュン(浜へアダンを取りに行く)・儀。
- メモ
- 音1:アダン。→アダニ。
アラン 渡慶次,儀間,楚辺
そうでない。違う。
- 用例
- ウレー アランヨークー、ビチヌ ムン ムッチ クーワ(それではなくて、別の物を持ってきなさい)・儀。
イカナシン、アネー アランドーレー(何と言おうと、そうではないってば)・慶。
- メモ
- 対:ヤン(である)。
アラングヮ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
親族語彙。初子〔ういご〕。初めての子。
- 用例
- アラングヮ ヤティカラ、イッペー マチカンティー ヤンテー(初めての子なら、とても待ち遠しいでしょう)・儀。
- メモ
- 音2:イーングヮ・ハチングヮ。
アランバー 渡慶次,儀間,楚辺
植物。アダンの葉。
- 用例
- アランバー トゥッティ ッチ フースン(アダンの葉を取ってきて干す)・儀。
- メモ
- 音1:アダンバー。→アダニバー。
アランバーサバ 渡慶次,儀間,楚辺
アダン葉草履。アダンの葉で作った草履。
- 用例
- アミフイニ、アランバーサバソーナムン チュクイタン(雨降りに、アダン葉草履などを作りよった)・儀。
- メモ
- 音1:アダンバーサバ。→アダニガーサバ。
アランバーボーシ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
アダン葉帽子。アダンの葉で作った帽子。
- 用例
- アランバーボーシ イクチン ムッチョーン(アダン葉帽子をいくつも持っている)・儀。
- メモ
- 音1:アダンバーボーシ。
アランバームスル 渡慶次,儀間,楚辺
アダン葉筵〔むしろ〕。アダンの葉を細く裂いて、乾燥させて編んだ筵。
- 用例
- ナカメーンカイ、アランバームスル ヒチョーケー(居間に、アダン葉筵を敷いておきなさい)・儀。
- メモ
- 音1:アダンバームスル。
アリ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①あれ。②彼。彼女。
- 用例
- ①アリンカイ ムル イットーケー(あれに全部入れておきなさい)・慶。アリ トゥレー(あれをとれ)・親。②ワカランラー、アリンカイ トゥーレー(分からないなら、彼に聞きなさい)・儀。
アリ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,大木
ほら。
- 用例
- アリ、アマカラ アッチャギーシェー(ほら、あそこから歩きよるさ)・儀。
- メモ
- →アネ。
アリアリ 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
あれあれ。ほらほら。相手に注意を促す語。
- 用例
- アリアリ、ムタビーネー コースンドー(ほらほら、いじったら壊すよ)・古。
アリアリ、ヒンギティ ハインドー(ほらほら、逃げて行くよ)・儀。
- メモ
- →アネアネ。
アリアリー 喜名,渡慶次,儀間
あれよあれよ。何だかんだ。その場の雰囲気に慣れない様。
- 用例
- アリアリー ソール エーダニ、ウワトーシェー(何だかんだしているうちに、終わっているさ)・儀。
アリイークリイー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれこれ言って話がまとまらない様。
- 用例
- アリイークリイー スグトゥ、ヌーガ イチョーラー ワカラン(あれこれ言うから、何を言っているのか分からない)・儀。
アリーン 喜名,渡慶次,儀間
荒れる。
- 用例
- カジヌ チューサヌ、チューヌ ウメー アリーンドー(風が強くて、今日の海は荒れるよ)・儀。
否:アリラン(荒れない)過:アリタン(荒れた)継:アリトーン(荒れている)・儀。
アリウミークリウミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれこれ思い悩んでいる様。
- 用例
- アリウミークリウミー ッシ、ティーチン ニンララン(あれこれ思い悩んで、ちっとも眠れない)・儀。
アリカー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あの辺り。あちら辺り。
- 用例
- ゥンマンカイ ヲゥランラー、アリカーンカイ ゥンジ ンディ(そこにいないなら、あちら辺に行ってごらん)・儀。
- メモ
- →アマリカー。
アリカンゲークリカンゲー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれこれと考え込んでいる様。
- 用例
- アリカンゲークリカンゲー シーガーチール、アトー ワカイルヨー(あれこれ考えながら、後は分かるんだよ)・儀。
アリク 長浜,古堅,大木
植物。アデク。
- 用例
- ダシチャ グーサン、アリク クェーヌ ヰー(*ダシチャは杖、アリクは鍬〔くわ〕の柄〔え〕)・古。
- メモ
- 弾力のある木で金槌〔かなづち〕の柄に使った。
アリクリ 喜名,渡慶次,儀間,大木,楚辺
あれこれ。
- 用例
- アリクリ カンゲーティ、ニンダラン(あれこれ考えて、眠れない)・木。
アリクル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
彼自身。彼女自身。
- 用例
- アリクルル、シーゥンジャチェール ワジャル ヤル(彼自身が、やり始めたことだよ)・儀。
アリサーイクリサーイ 喜名,渡慶次,儀間
あれこれ触る様。
- 用例
- アリサーイクリサーイ ッシ、ヘーク トゥラニ(あれこれ触って、早く取らないか)・儀。
アリサマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ありさま。様子。
- 用例
- クヌ アリサマ ヤサ(このありさまだ)・儀。
アリシークリシー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれこれする様。
- 用例
- アリシークリシー シーネー、メーネー アガカンドー(あれこれやっていたら、前には捗〔はかど〕らないよ)・儀。
アリハティーン 喜名,渡慶次,儀間
荒れ果てる。
- 用例
- ヌーシヌ ヲゥラン ナイネー、ヤシチン アリハティーン(主がいなくなると、屋敷も荒れ果てる)・儀。否:アリハティラン(荒れ果てない)過:アリハティタン(荒れ果てた)継:アリハティトーン(荒れ果てている)・儀。
アリヒャー 喜名,渡慶次,儀間
それ。ほら。それみろ。
- 用例
- アリヒャー、デージ ナトーンドー(それみろ、大変なことになっているよ)・儀。
- メモ
- →音1:アネヒャー。
アリマサラークリマサラー 喜名,渡慶次,儀間
あれが良い、これが良いと迷っている様。
- 用例
- アリマサラークリマサラー ッシ、イッチン イラビーサン(あれが良いこれが良いと迷ってばかりで、ちっとも選べない)・儀。
アリヤークリヤー 喜名,渡慶次,儀間
あれやこれや。あれこれ。
- 用例
- アリヤークリヤー、イチュナサヌ フシガリヌ サコー アラン(あれこれ、忙しくてたまったもんじゃない)・儀。
アリワル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あればこそ。
- 用例
- ジンヌ アリワル ヌーン ナイルヨー(金があってこそ何でもできるんだよ)・儀。
- メモ
- 「~があればこそ、~できる」「~がなければ、~できない」の文を作る。→~ワル。
アリンクリン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
あれもこれも。
- 用例
- ヌー ヤティン シムグトゥ、アリンクリン ムル アチミトーケー(何でもいいから、あれもこれも全部集めておきなさい)・儀。
アル 親志,宇座,古堅,大木,瀬名波,渡具知
踵〔かかと〕。
- 用例
- ヒサヌ アル(足の踵)・木。
- メモ
- →音1:アドゥ。
アルッサ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木
ありったけ。
- 用例
- ジンヌ アルッサ ムッチ イケー(お金のあるだけ持って行きなさい)・木。
アルムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あるもの。あり合わせもの。
- 用例
- チューヌ ユーバノー、アルムンシ シマサナ(今日の夕飯は、あり合わせのものですまそう)・儀。
アレーガミ 喜名,渡慶次,儀間
洗い髪。
- 用例
- アバーヤ、アレーガミヌ ママ ゥンジティ ハイタン(姉さんは、洗い髪のまま出て行きよった)・儀。
アレームン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
洗い物。汚れた食器や洗濯物など洗うべき物。
- 用例
- ヤーニンジュガ ウーサグトゥ、アレームンヌ マンリ(家族が多いから、洗い物が多くて)・儀。
アワ 喜名,波平,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
植物。粟〔あわ〕。
- 用例
- アワ マンキティ、アワメーン ユー カムタン(粟を混ぜて、粟ご飯もよく食べよった)・儀。
- メモ
- →アー。
アワー 喜名,楚辺
親族語彙。姉。姉さん。
- 用例
- アワートゥ マジュン コーイムン シンガ イクン(姉さんと一緒に買い物をしに行く)・楚。
- メモ
- →アバー。
アワウケーメー 楚辺
料理。粟のお粥。
- 用例
- チューヌ アーシーヤ、アワウケーメー ヒコーテーン(今日の3時のおやつは、粟のお粥を準備してある)・楚。
- メモ
- 楚辺では農繁期のおやつに粟のお粥や*マーギンウケーメー(黍のお粥)を食べることもあった。
アワガーミ 村史
飲食関係。粟を保存した甕〔かめ〕。
アワグサ 都屋
植物。エノコログサ。
- メモ
- 類:トゥブーグサ。
アワサン 喜名,渡慶次,儀間
間に合わない。追いつかない。つり合わないこと。きりがない。
- 用例
- ワランチャー マンディ、チャッサ モーキティン アワサン(子どもが多くて、どんなに儲けても追いつかない)・儀。
- メモ
- どんなに間に合わそうとしても追いつかない場合や、採算が取れないときに使う。類:フシガラン。
アワシリ 伊良皆
飲食関係。木製の二段重ねの臼。
- メモ
- 稲や粟を精製するのに使った。音2:イニシリシリ・クミシリ。
アワセガニ 儀間
シンバルに似た小型の鉦。
- メモ
- 儀間の*フェーヌシマ踊りの際、二人の*チャンクルー(鉦打ち)がアワセガニを打った。
アワティーカーティー 伊良皆,渡具知,古堅
慌てふためいている様。
- メモ
- 音1:アワティーハーティー・アワティーマーティー。
アワティーハーティー 渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田,楚辺
慌てふためいている様。
- 用例
- アワティーハーティー ッシ、ゥンジティ ハイタサ(慌てふためいて、出て行きよったさ)・儀。
- メモ
- 音1:アワティーカーティー・アワティーマーティー。
アワティーマーティー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
慌てふためいている様。
- 用例
- ウンジョー アワティーマーティー ッシ、マーンカイ メンシェーガ(あなたは慌てふためいて、どこに行かれるのですか)・儀。
- メモ
- 音1:アワティーカーティー・アワティーハーティー。
アワティーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,宇座
慌てる。急ぐ。
- 用例
- ヘーク シコーランネー アワティーンドー(早く支度しないと慌てるよ)・慶。
イェーヒャー、ニッカ ナトールムン アワティレー(おいこら、遅くなっているのに急ぎなさい)・宇。
アンシ アワティティ マーンカイ イチュヌ チムエーガ(そんなに急いでどこへ行くつもりか)・儀。
否:アワティラン(慌てない)過:アワティタン(慌てた)継:アワティトーン(慌てている)・儀。
- メモ
- 音1:アファティーン。
アワティガミ 喜名,渡慶次,儀間
急いで食べること。
- 用例
- アンスカ アワティガミ サンケー(そんなに急いで食べるな)・儀。
アワティラカスン 喜名,渡慶次,儀間
急〔せ〕かす。急き立てる。
- 用例
- ウガニッカ ナティ、マニアーランギサー ヤグトゥ、アワティラカスン(こんなに遅くなって、間に合いそうもないから、急かす)・儀。否:アワティラカサン(急かさない)希:アワティラカシーブサン(急かしたい)過:アワティラカチャン(急かせた)継:アワティラカチョーン(急かしている)・儀。
- メモ
- →アギマースン。
アワハン 楚辺
味が薄い。
- 用例
- ゥンマヌ ハンメーヤ ムル アワハン(そこの食事は全部味が薄い)・楚。
- メモ
- →音1:アファサン。
アワヒチャー 伊良皆
飲食関係。粟を挽く石臼。
アワムーチー 村史
料理。粟餅。
- メモ
- 餅米と粟を混ぜて作った。
アワメー 長浜
料理。粟飯。
- メモ
- 米と粟を混ぜて炊いた。
アワリ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
哀れ。苦労。
- 用例
- アンシ アワリ ヤルヤー(こんなにも哀れだこと)・儀。
イルイル アワリ サビタン(いろいろ苦労しました)・木。
アワリクーリ 楚辺
辛く苦しいこと。
- 用例
- ナー チャー スガヤーディチ アワリクーリニ(もうどうしようかと辛く苦しんで)・民・楚。
- メモ
- →アワリクチサ。
アワリクチサ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
辛く苦しいこと。
- 用例
- アン ソール アワリクチサン アタルヤー(あんなにも辛く苦しいこともあったね)・儀。
- メモ
- 音1:アワリクリサ。音2:アワリクーリ。
アワリクリサ 儀間,古堅
辛く苦しいこと。
- 用例
- ナマカラー アワリクリサン シミランサ(これからは難儀や苦労をさせないよ)・古。
- メモ
- →音1:アワリクチサ。
アワリサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
哀れな人。不憫な人。
- 用例
- グナサイニカラ、チャー アワリサー ヤサ(小さい頃から、ずっと哀れな人だ〈苦労ばかりしている人だ〉)・儀。
- メモ
- 音2:アワリナムン。
アワリナムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
哀れな者。不憫な者。
- 用例
- アンシ イャーヤ アワリナムン ヤル(なんてお前は哀れな者だ)・儀。
- メモ
- →アワリサー。
アワゥンバギー 楚辺
料理。出産祝いに作る粟の産飯〔うぶめし〕。
- メモ
- →ゥンバギー。
アワゥンバン 楚辺
{あわおばん(粟御飯)}。料理。粟おこわ。
- 用例
- クミヌ イキラハイネー、アワゥンバン ニータン(米が少ない時には、粟おこわを炊きよった)・楚。
アン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①ある。②(~して)ある。強調する時に用いる。
- 用例
- ①ミヤコンカン アイ、ウチナーンカン アン(宮古にもあり、沖縄にもある)・都。アマンカイ アティ、クマネー ネーンディチン アミ(あそこにあって、ここにはないってもあるか)・波。アマンカイ アニ(あそこにあるか)・楚。チュー コーテーヌ チノー、タンシヌ ナカンカイ アン(今日買った着物は、箪笥の中にある)・儀。
ワン タマシマディ アンナー(私の分まであるか)・慶。
アティン ネーンティン ウッサー ムッチ イケー(あってもなくても、それだけは持って行きなさい)・儀。
否:ネーン・ネーラン(ない)過:アタン(あった)・儀。
②アンシン、チカンル アンレー(それでも、聞かないんだよ)・儀。チカグロー、ウンジョー チラー ミーランタシガ、イチュナサドゥ アイビータンナー(最近は、あなたは顔が見えなかったけど、忙しかったんですか)・瀬。
アン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
料理。餡。
- 用例
- ウッサキーナーヌ アン シコーティ、ターガ カムガ(そんなにたくさんの餡を作って、誰が食べるの)・慶。
アン イッティ マンジュー チュクラヤー(餡を入れて饅頭〔まんじゅう〕を作ろうね)・儀。
アン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そう。
- 用例
- チヌー、イャーヤ アン イータシェー(昨日、お前はそう言いよったさ)・慶。
アン ヤタンナー、ワンネー ティーチン ワカランタサ(そうだったのか、私はちっとも分からなかったよ)・儀。
アン イチャレー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
そういえば。
- 用例
- アン イチャレー、イャーヤ チヌーン チョータンドーヤ(そういえば、お前は昨日も来ていたよね)・儀。
アン イルカ 喜名,渡慶次,儀間
そう言うほど。思うより以上。
- 用例
- アン イルカヌ ヤッケームン ヤンディサ(思うより以上の厄介者なんだって)・儀。
アン サワン カン サワン チャー サワン 渡慶次,儀間
ああしようがこうしようがどうしようが。
- 用例
- アン サワン、カン サワン、チャー サワン、イャー カッティ ヤサ(ああしようが、こうしようが、どうしようが、お前の勝手だよ)・儀。
アン ヤン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,大木
そうなんだ。
- 用例
- アン ヤン、イャーガ イーシェー アタトーテーサ(そうなんだ、お前が言うのは当たっていたさ)・儀。アンル ヤティナー、イャーカラ チカンネー ワカランサ(そうだったのか、お前から聞かないと分からないさ)・儀。アハーッ、アンル ヤルイ(ああ、そういうことか)・木。
アンアン 渡慶次,儀間,古堅,大木,楚辺
そういうこと。こういうこと。このようにして。
- 用例
- アンアンル ナトーンデー(そういうことになっているんだよ)・儀。
- メモ
- 類:カンカン。
アンイーカンイー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
ああ言いこう言い。何だかんだと屁理屈〔へりくつ〕をこねている様。
- 用例
- アンイーカンイー ッシ、ムル イーシェー チカン(何だかんだと屁理屈をこねて、ちっとも言うことを聞かない)・儀。
アンエーヌ 渡具知
あのような。
- 用例
- アンエーヌ イシグヮー(あのような石)・具。
- メモ
- 音2:アングトーヌ・アングトール・アンネール。
アングトゥ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
あのように。あんなに。
- 用例
- アングトゥ シェー、チョー チカイサンデー(あのようにしては、人は使えないよ)・儀。
- メモ
- 音1:アヌグトゥ。
アングトーヌ 喜名,渡慶次,儀間
あんな。あのような。
- 用例
- アングトーヌ チュディチェー ウマーンタン(あんな人だとは思わなかった)・儀。
- メモ
- →アンエーヌ。
アングトール 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あんな。あのような。
- 用例
- アングトール トゥクルンカイ イチュンナー(あのような所に行くのか)・儀。
アングトール ムン ユルチェー ナラン(あのような奴は許してはならぬ)・儀。
- メモ
- →アンエーヌ。
アングトールー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
あのようなもの。
- 用例
- アングトールーガン チカーリーミ(あのようなものがも使えるか)・儀。
- メモ
- →アヌフージー。
アングヮー 波平,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,長田
若い女性の名称。
- 用例
- アングヮーター モーイヌ チュラサヨー(若い娘たちの踊りの美しいことよ)・儀。
アングヮーモーイ 上地
芸能a。娘踊り。女形の踊り。主にテンポの早い踊り(雑踊)にいう。
アングヮーユイ 長浜
髪の結い方の一種。未婚女性の髪型。
- メモ
- ※挿絵は『ちなーぬちてーばなし』「ワタンジャガー」より。
アンサーイ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座
そうして。それで。
- 用例
- アンサーイ チャー ナタガ(それでどうなったの)・儀。
- メモ
- 音1:アンサーニ。音2:アンサーナカイ・アンサーナカニ・アンサーマ。
アンサーナカイ 大木,楚辺
そうして。それで。
- 用例
- アンサーナカイ ヤーカイ ケータル バーテー(それで家に帰ったわけさ)・木。
- メモ
- 音1:アンサーナカニ。→アンサーイ。
アンサーナカニ 楚辺
そうして。それで。
- メモ
- 音1:アンサーナカイ。→アンサーイ。
アンサーニ 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,楚辺
そうして。それで。
- 用例
- アンサーニ ドゥーチュイ ケーティ チャン バーヨー(それで自分一人で帰ってきたわけさ)・儀。
- メモ
- →音1:アンサーイ。
アンサーマ 喜名,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,大木,比謝矼,牧原,楚辺
そうして。それで。
- 用例
- アンサーマ ゥンジャル バーテー(それで行ったわけさ)・波。
- メモ
- →アンサーイ。
アンサクトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
そうしたから。だから。
- 用例
- アンサクトゥ、ヤーカラ ゥンジティ ゥンジョール バーテー(そうしたから、家から出て行ったわけだよ)・儀。
- メモ
- 音1:アンサグトゥ。
アンサグトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
そうしたから。だから。
- 用例
- アンサグトゥ、ヤンメー ソーサ(だから、病気になったんだよ)・木。
- メモ
- 音1:アンサクトゥ。
アンサンテーン 喜名,渡慶次,儀間
そうであっても。
- 用例
- アンサンテーン、カタヂキランネー、ヌーヌ ワジャン ナランサ(そうであっても、片付けないことには、何の仕事もできないよ)・儀。
アンサンレー 喜名,渡慶次,儀間
そうしなければ。
- 用例
- アンサンレー、チャーン ナランテーサニ(そうしなければ、どうにもならなかったんでしょう)・儀。
アンシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木,楚辺
なんて。そんなに。そんなふうに。
- 用例
- アンシ チュラサルヤー(なんてきれいなんでしょうね)・儀。アンシ マーサルヤー(なんて美味しいんでしょうね)・木。
アンシ イャー ソーイラーグヮー ヤルンディ イヤーニ(なんてお前は賢い子なんでしょうと言って)・民・楚。
- メモ
- ちょっとした感動や驚嘆〔きょうたん〕を表すときに用いる。後ろは連体形で結ぶことが多い。
アンシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木,楚辺
それで。
- 用例
- アンシ、ウヌ アトー チャー サガ(それで、その後はどうしたの)・儀。
アンシーカンシー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そうこうしながら。
- 用例
- アンシーカンシー ソーティン、サントー ナランサ(そうこうしながらでも、やらなくちゃいけないよ)・儀。
アンシーネー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
そしたら。そうすると。
- 用例
- アンシーネー、チャー スガ(そうしたら、どうするか)・儀。
- メモ
- 音2:アンスラー。
アンシェー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大木,比謝矼,牧原
そうしたら。それなら。それでは。
- 用例
- アンシェー、イャーガ イチュシェー マシ ヤサ(それなら、お前が行った方が良いさ)・儀。
- メモ
- 音1:アンセー。
アンシガ 座喜味,楚辺
だけど。だが。
- 用例
- アンシガ ワンネー イカンドー(だけど私は行かないよ)・座。
- メモ
- 音2:ヤシガ。
アンジュン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,大湾,古堅
炙〔あぶ〕る。
- 用例
- シチグヮチネー ウチカビ アンジュン(お盆には*ウチカビを炙る)・儀。トゥビーチャー アンジュン(スルメイカを炙る)・儀。否:アンラン(炙らない)希:アンジーブサン(炙りたい)過:アンタン(炙った)継:アントーン(炙っている)・儀。
- メモ
- →カビアンジ。
アンシル 喜名,渡慶次,儀間,大湾,楚辺
それで。そういうわけで。そういう理由で。
- 用例
- アンシル、アマンカイ ゥンジャンナー(そういうわけで、向こうに行ったのか)・儀。
アンシン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大木
それでも。
- 用例
- アンシン、チカンル アンレー(それでも、聞かないんだよ)・儀。
アンシン、ヤマトゥヌ ヒーサヌ グトー ネーンサ(それでも、大和の寒さほどではないさ)・木。
アンシン ナーヤ アラン、ヤーマディ ウーティ チョータサ(それでも納得せず、家まで追ってきていたさ)・儀。
アンシンカンシン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
そうはいっても。
- 用例
- アンシンカンシン、クヮー ウヤ ワンライシェー アタイメー ヤサ(そうはいっても、子は親の面倒を見るのは当り前だよ)・儀。
アンスーカ 楚辺
それほど。そんなに。さほど。あまり。
- 用例
- チカグロー ウチナーグチェー アンスーカ チカーンサー(最近沖縄語をあまり使わないなあ)・楚。
- メモ
- 音1:アンスカ。音2:アンチューカ・アンチュカ。
アンスカ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,大木,比謝矼、古堅,楚辺
それほど。そんなに。さほど。あまり。
- 用例
- チューヌ シバヤー アンスカ ウムサー ネーンタン(今日の芝居はさほどおもしろくなかった)・儀。
アンスカ イスガンティン シムサ(それほど急がなくてもいいさ)・木。
- メモ
- 後に否定的な表現が続く。→音1:アンスーカ。
アンスカナー 喜名,渡慶次,儀間、古堅
そんなにまで。そこまで。
- 用例
- イャーヤ、アンスカナー シワル ナイディー(お前は、そこまでしなくちゃいけないのか)・儀。
- メモ
- 後に反語的な表現が続く。
アンスクトゥ 座喜味
そうだから。だから。
- メモ
- 音1:アンスグトゥ。
アンスグトゥ 渡慶次,儀間,楚辺
そうだから。だから。
- 用例
- アンスグトゥ、イチャノー アラニ、イャーヤ(だから、言ったではないか、お前は)・儀。
- メモ
- 音1:アンスクトゥ。
アンスラー 喜名,渡慶次,儀間,大木,楚辺
そしたら。そうすると。
- 用例
- アンスラー、ワーガ イチュサ(そしたら、私が行くよ)・木。
- メモ
- →アンシーネー。
アンスルムンヌ 喜名,渡慶次,儀間
そうなのに。それなのに。
- 用例
- アンスルムンヌ、イチュンディチン アンナー(それなのに、行くってもあるか)・儀。
- メモ
- 音2:アンソーティ。
アンスン 喜名,渡慶次,儀間,高志保
そうする。
- 用例
- ウシダマティ アンソーシガ、チャー サル バーガヤー(押し黙ったままだけど、どうしたのかな)・高。ナマカラー アンスンテー(今からはそうするさ)・儀。アンスシヤカ、ワンガ イチュシェー マシ ヤタルムン(そうするよりは、私が行った方が良かったのに)・儀。
否:アンサン(そうしない)過:アンシチャン(そうした)継:アンソーン(そうしている)・儀。
アンセー 古堅
そうしたら。それなら。それでは。
- 用例
- アンセー、ワンガ トゥティ チューサ(それなら、私が取ってくるよ)・古。
- メモ
- 音1:アンシェー。
アンソーティ 喜名,渡慶次,儀間
そうなのに。それなのに。
- 用例
- アンソーティ、クヮ ウッチャンナギティ チューンディチン アミ(それなのに、子どもを置いてくるってこともあるか)・儀。
- メモ
- →アンスルムンヌ。
アンソール 喜名,渡慶次,儀間
あんな。
- 用例
- アンソール クトゥン アタルヤー(あんなこともあったね)・儀。
アンソール ムン、アマンカイ ムッチ イケー(あんなもの、あそこに持って行きなさい)・儀。
アンダ 喜名,親志,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
油。脂。髪油など。

- 用例
- アチャー チカイル アンダー、コーティ ウッチェーミ(明日使う油は、買っておいてあるねえ)・儀。
- メモ
- 嫁入り支度のひとつとして着物や櫛と合わせて髪油も準備した。音1:アンラ。
アンダー 伊良皆,楚辺,渡具知
植物。大豆の品種名。白大豆。
- 用例
- アンダー イフェー ワキティ トゥラシェー(白大豆を少し分けてちょうだい)・楚。
- メモ
- 音1:アンラー。
アンダークビ 渡慶次,儀間,楚辺
竹で編んだ壁。
- 用例
- アンダークビ チュクイケーイン(竹壁を作り替える)・儀。
- メモ
- 音1:アンラークビ。
アンダウヤー 渡慶次,儀間,楚辺
油売り。石油や整髪油などを行商する者。
- 用例
- アンダウヤーガ ムラウチカラ アッチョータン(油売りが集落内から歩いていた〈行商していた〉)・儀。
- メモ
- 音1:アンラウヤー。
アンダガーミ 親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
飲食関係。油甕。食用油を入れる甕〔かめ〕。

- 用例
- アンダガーメー クチャンカイ ウッチョーケー(油甕は裏座へ置いておきなさい)・儀。
- メモ
- 豚の脂を入れる甕で、両側に耳が付いた壺屋焼きであった。音1:アンラガーミー・アンラガーミ。
アンダカシー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{あぶらかす(脂粕)}。料理。豚の脂身を炒めてラードをしぼり出した残りかす。

- 用例
- アンダカシーン マンドーグトゥ、ワキティ ムッチ イケー(アンダカシーもたくさんあるから、分けて持って行きなさい)・儀。
- メモ
- 塩をふって保存し、炒め物や汁物などに入れた。音1:アンラカシー。
アンタキ 渡慶次,儀間,楚辺
あの高さ。
- 用例
- アヌ ワラベー、アンタキ ヌブティ ハイサ(あの子どもは、あんなに高い所まで登っていくさ)・儀。アンタキグヮー ヌブイサンディチン アンナー(たったあれだけの高さを登れないってこともあるか)・儀。アンタキナー チュクテール(あんなに高く造ってあるさ)・儀。
アンダギー 渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらあげ(油揚げ)}。菓子名。小麦粉に砂糖や卵を加えて丸め、油で揚げた菓子。

- 用例
- マーサギサヌ アンダギー コーティ チャンドー(美味しそうなアンダギーを買ってきたよ)・儀。
- メモ
- 戦前は裕福な家では生年祝いにサーターアンダギーを作りふるまった。音1:アンラギー。音2:サーターアンダギー。類:サーターティンプラー。
アンダクェー 親志,波平,瀬名波,長浜,比謝,牧原,長田
爬虫類。オキナワトカゲ。
- メモ
- 音2:アンダクェーボージャー・アンダケーボージャー・アンダチャー・アンダチャーラー・アンダハブグヮー。
アンダグェーイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
脂肪太り。
- 用例
- ワカサル ムンガ アンダグェーイ シ、フージン ネーラン(若い者が脂肪太りして、みっともない)・儀。
アンダクェーボージャー 喜名,座喜味,伊良皆,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,大湾,古堅,比謝矼
爬虫類。オキナワトカゲ。
- 用例
- キーヌ ユランカイ アンダクェーボージャーヌ シガトーン(木の枝にオキナワトカゲが止まっている)・儀。
- メモ
- 体が油を塗ったように光っている。音1:アンダケーボージャー。→アンダクェー。
アンダグチ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらぐち(油口)}。お世辞。おべっか。
- 用例
- ユヌナカー、アンダグチビカーンシェー ワタテー イカランサ(世の中は、お世辞ばかりでは渡っていけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:アンラグチ。類:メーシ。
アンダグチャー 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間
{あぶらぐちあ(油口屋)}。お世辞のうまい人。お世辞ばかり言う人。
- 用例
- ことわざ:アンダグチャーヤ ウチクンジョー(お世辞ばかり言う人は、根性が悪い)・波。
アンダグチャーヤ、チュカラ シカン サリーンドー(お世辞ばかり言う人は、人から嫌われるよ)・儀。
- メモ
- 音1:アンラグチャー。
アンダケーボージャー 大湾,古堅
爬虫類。オキナワトカゲ。

- メモ
- 音1:アンダクェーボージャー。→アンダクェー。
アンダジシ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
料理。脂肉〔あぶらにく〕。脂身の多い肉。
- 用例
- シンジントゥ、アンダジシビカーン ヌクチェーサ(よくもまあ、脂身だけ残してあるさ)・儀。
- メモ
- 音1:アンラジシ。類:シルビー。対:マシシ(赤肉)。
アンダチブ 渡慶次,儀間,楚辺,牧原
油壺。女性の整髪油を入れる小さな壺。
- 用例
- ワー アンダチボー、マーンカイ ウッチャガヤー(私の油壺は、どこに置いたのかね)・儀。
- メモ
- 音1:アンラチブ。
アンダチャー 波平
爬虫類。オキナワトカゲ。
- メモ
- →アンダクェー。
アンダチャーラー 大木
爬虫類。オキナワトカゲ。
- メモ
- →アンダクェー。
アンダヂューサン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらづよさありむ(脂強さ有りむ)}。脂っこい。
- 用例
- ウレー、ルクカラ アンダヂューサンドー(それは、あまりにも脂っこいよ)・儀。
- メモ
- 音1:アンラヂューサン・アンラヂューハン。
アンダデー 大木
油代。女性の整髪油代。
- メモ
- 嫁入り前に姉妹や友人からアンダデーと称して祝儀を貰った。音1:アンラデー。
アンダナービ 喜名,親志,波平,渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらなべ(油鍋)}。揚げ物用の鍋。
- 用例
- アンダナービ ウヌママ シェーシガ、チャーン ネーニ(油鍋をそのままにしてあるが、どうもないね〈大丈夫ね〉)・儀。
- メモ
- 鉄製で弦〔つる〕が付いており、豆腐や天ぷらを揚げるのに使った。
かつてアンダナービを持っている家は数えるくらいで、行事の時はその家から借りた。音1:アンラナービ。
アンダハブグヮー 楚辺
爬虫類。オキナワトカゲ。
- メモ
- →アンダクェー。
アンダプットゥルー 渡慶次,儀間,楚辺
脂っこい食べ物。脂身。
- 用例
- アーキサミヨー、アンダプットゥルーシ ティーチン カマラン(ああもう、脂っこくてちっとも食べられない)・儀。
- メモ
- 音1:アンラプットゥルー。
アンダマース 座喜味
{あぶらましほ(油真塩)}。豚脂と塩を混ぜたもの。
- 用例
- ニーブターンデー アンダマースグヮール チキティ(おできにはアンダマースをつけて)・座。
- メモ
- 治療薬として、できものに塗ったり、下痢の時におへそに塗ったりした。
アンダミー 喜名,儀間,古堅
{あぶらめ(脂目)}。目が潤んでいること。
- 用例
- アンダミー ソーシガ、アンマサル アリー(目が潤んでいるが、具合でも悪いのか)・儀。
アンダムチヒャーガー 村史
菓子名。法事用の菓子。小麦粉に油を入れてこね、丸型、三日月型、輪っか型に焼いた菓子。
- メモ
- 丸型、三日月型、輪っか型の3種を揃えないと法要を済ませたことにならないといわれた。
アンダムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらもの(油物)}。料理。油を使った料理。油っこい食べ物。
- 用例
- マルケーテー アンダムン フーシク ナインヤー(たまには油っこいものが欲しくなるね)・儀。
- メモ
- 音1:アンラムン。
アンダムンジョーグー 喜名,渡慶次,儀間
{あぶらものじゃうご(脂物上戸)}。脂っこい食べ物が好きな人。
- 用例
- アンダムンジョーグー ナテー ナランデー(油っこい食べ物が好きになってはいけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:アンラムンジョーグー。
アンダヤー 大湾
油屋。整髪油の行商。
アンダヰー 喜名,座喜味,儀間,大湾,古堅
{あぶらゑひ(油酔ひ)}。揚げ油の匂いや油っこい物を食べ過ぎて気分が悪くなること。
- 用例
- アンダヰー ッシ アンマサン(油酔いして気分が悪い)・儀。
アンダンスー 座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,比謝
料理。油味噌。味噌に細切れ肉や貝、砂糖を加えて油で炒めたもの。
- 用例
- アンダンスー イッティ、ニジリメー チュクイサ(油味噌を入れて、お握りを作るさ)・儀。
- メモ
- お茶請けや握り飯の具にする。油味噌は日持ちがするので、保存食としても重宝されている。昔は、芋を2、3個とアンダンスーを弁当にして学校へ持って行った。音1:アンランスー。音2:クーガアンダンスー・タマゴアンダンスー。
アンチェングヮー 楚辺
少々。たったあれだけ。
- 用例
- アンチェングヮーヌ クトゥシ クサミカンケーワ(たったあれだけのことで怒らないでよ)・楚。
- メモ
- →アッサグヮー。
アンチャ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
そうだ。なるほど。ほんとに。
- 用例
- アンチャ、アン ヤタサ(そうだ、そうだったよ)・儀。
- メモ
- 音2:ンチャ。
アンチュ 楚辺
あの人。
- メモ
- →アヌッチュ。
アンチューカ 喜名,座喜味,高志保,儀間
それほど。そんなに。さほど。あまり。
- 用例
- アンチューカマディ イラッティ、ニジラリンナー(そんなにまで言われて、我慢できるか)・儀。
- メモ
- 音1:アンチュカ。→アンスーカ。
アンチュカ 高志保,楚辺、古堅
それほど。そんなに。さほど。あまり。
- 用例
- アンチュカ ハマラン(それほど働かない)・高。
- メモ
- 音1:アンチューカ。→アンスーカ。
アンチョー 渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大木
ふくらし粉。食用重曹。
- 用例
- アンチョー コーティ クーワ(ふくらし粉を買ってきなさい)・儀。
アンティックトゥ 渡慶次,儀間
それほどのこと。そういうほど。
- 用例
- アンティックトー ネーンタン(それほどのことではなかった)・儀。
アンテーカンテー 楚辺
あれかこれか迷う様。
- 用例
- アンテーカンテー ヒチ、チャー スシェー マシガ ヤラ ワカラン(あれかこれかと迷って、どうしたらいいか分からない)・楚。
アンナイカンナイ 高志保,楚辺
あれこれやっていく様。
- 用例
- アンナイカンナイ カンゲーイガーチー ッシ ハインテー(あれこれ考えながらやっていくさ)・楚。
- メモ
- 音1:アンナシカンナシ・アンナリカンナリ。音2:アンニーカンニー。
アンナシカンナシ 楚辺
あれこれやっていく様。
- 用例
- アンナシカンナシ ッシ、ティーチナー シーアースサ(あれこれやりながら、ひとつずつやり終えていくさ)・楚。
- メモ
- →音1:アンナイカンナイ・アンナリカンナリ。
アンナリカンナリ 楚辺
あれこれやっていく様。
- 用例
- アンナリカンナリ シーガーチール、ヌーン ナイサ(あれこれやりながら、何でもやっていくんだよ)・楚。
- メモ
- →音1:アンナイカンナイ・アンナシカンナシ。
アンニーアンニー 比謝矼
そのように。
- 用例
- アンニーアンニー シ、ハルマーイドゥ シミシェータン(こんなふうにして、畑廻りをなさっていた)・矼。
アンニーカンニー 喜名,渡慶次,儀間
あれこれやっていく様。
- 用例
- アンニーカンニー スル エーカネー、ウワイサ(あれこれやっていくうちには、終わるさ)・儀。アンニーカンニー シル、シクチェー ウビールヨー(あれこれやっていきながら、仕事は覚えるんだよ)・慶。
- メモ
- →アンナイカンナイ。
アンニンカンニン 高志保
どうにもこうにも。
- 用例
- アンニンカンニン ナラン(どうにもこうにもならない)・高。
- メモ
- 後に否定的な表現が続く。
アンネー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,楚辺
案内。招待。
- 用例
- アチャヌ アンネーヤ、ワンガ サビーサ(明日の案内は、私がしますよ)・儀。
アンネーラー 楚辺,古堅
あのようなもの。ああいうもの。あんなもの。あんなの。
- 用例
- アンネーラー ヤタサ(あんなものだったよ)・古。
- メモ
- 音2:アンネールー。
アンネール 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あのような。あんな。
- 用例
- アンネール クトゥン アンナー(あんなこともあるのか)・儀。
アンネール ムノー ヤーカイ イリランケー(あんな奴は家へ入れないでよ)・儀。
- メモ
- →アンエーヌ。
アンネールー 楚辺,喜名,渡慶次,儀間,古堅
あのようなもの。ああいうもの。あんなもの。あんなの。
- 用例
- アンネールーヤ チカイル クトー ナランレー(あんなものは使うことはできないよ)・儀。
- メモ
- →アンネーラー。
アンビラカーヰー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
へたり込むこと。
- 用例
- ミッチャイグーナー アンビラカーヰー ソーサ(3名ともへたり込んでいるさ)・儀。
アンビン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
陶器製の水差し。薬缶の形をした大きい水差し。
- 用例
- ウヌ アンビノー ターガ タッチワタガ(そのアンビンは誰が割ったか)・儀。
- メモ
- 大きくて広口なので水甕代用にもなった。
家人が畑などへ出払って年寄り一人のときは、土間にある水甕まで足を運ばなくてすむように、水を入れたアンビンを*ジール(地炉)の側に置いて出た。
アンビン 高志保
綱引きの人数をほどよく調整するため、毎年東西に組み分けを調整される家。
アンフィリーン 長浜
ありふれる。
- 用例
- ナマー ナー、アンフィリトーシェーヤー(今はもう、ありふれているさあね)・浜。
アンブシ 渡具知
漁法。定置網。陸地に近い浅瀬の3尋(約5.4m)以内で、潮の干満を利用した漁法。
- メモ
- 2、3人の少人数でできる漁法で年中できたが、波の荒い日は網が張れずにできなかった。現在は大型定置網漁業に押されている。
アンブシアミ 渡具知
漁具。アンブシ網。定置網漁に使う網。
- メモ
- 網は、干潮時には干潟となり満潮時には海水がさしてくるような場所に設置された。
アンベー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
按配。塩梅。
- 用例
- チョードゥ ヰーアンベー ヤサ(ちょうど良い塩梅だよ)・儀。
アンマー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
親族語彙。母。お母さん。
- 用例
- ワンネー アンマートゥ マジョーン イチュン(私はお母さんと一緒に行く)・儀。
「ワンニン アンマートゥ チュミチ ナチ クィンソーリ」ディ、イチャンリ(「私もお母さんと道ひとつにしてください」と言ったって)・民・楚。
- メモ
- 類:アヤー・オカー・オッカー。対:オトー(父)。
アンマーウーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
{あもあおひびと(阿母あ追い人)}。母親の後ばかり追う子ども。
- 用例
- イャーヤ イクチマディ アンマーウーヤー スガ(お前は幾つまで母親の後を追って歩くのか)・儀。
アンマークーティー 座喜味
まじないの言葉。乳幼児を連れ歩くときの呪文。
- 用例
- アンマークーティー、アンマーガル ンージュンドー(アンマークーティー、お母さんが見るんだよ)・座。
- メモ
- 音2:アンマークートゥー・アンマーコートゥー。
アンマークートゥー 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,古堅,大木,牧原
まじないの言葉。乳幼児を連れ歩くときの呪文。
- 用例
- アンマークートゥー、ターガン ンーランドー、アンマー チュイガル ンージュンドー(アンマークートゥー、誰がも見てないよ、お母さん一人が見るんだよ)・木。
- メモ
- 乳児を連れて夜道を行く時には、子どもの額に*ナービヌヒング(鍋の煤)や唾を3度つけて「アンマークートゥー」を唱えた。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。→アンマークーティー。
アンマーコートゥー 儀間,瀬名波
まじないの言葉。乳幼児を連れ歩くときの呪文。
- 用例
- アンマーコートゥー、ターガン ンージャビランドー、アンマー チュイシル ンージャビーンドー(アンマーコートゥー、誰がも見ませんよ、お母さん一人で見ますよ)・瀬。
- メモ
- *コートゥは爪や爪先の意で、まじないは「お母さんの爪先〈指〉を見ていなさい、そしたら魔物は除けられるよ」という意味か。→アンマークーティー。
アンマーコーヤク 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{あもあかうやく(阿母あ膏薬)}。塗り薬の一種。膏薬〔こうやく〕。
- 用例
- アンマーコーヤクンデー タックヮーチョーケー、スグ ノーイサ(膏薬でも塗っておけば、直ぐ治るさ)・儀。
- メモ
- 音1:アンマーゴーヤク。
アンマーゴーヤク 親志,大湾
{あもあがうやく(阿母あ膏薬)}。塗り薬の一種。膏薬〔こうやく〕。
- メモ
- 音1:アンマーコーヤク。
アンマーチーカー 楚辺
植物。イヌビワ。
- 用例
- アンマーチーカーヤ マーハー ネーラン(イヌビワは美味しくない)・楚。
- メモ
- ビワに似た果実。音1:アンマーチーチー。類:ヒージャーベーベー。
アンマーチーチー 座喜味,伊良皆,大湾,古堅
植物。イヌビワ。
- メモ
- 紫色の実ができ、*チー(乳)のような白い液が出る。→音1:アンマーチーカー。
アンマーユイ 長浜
{あもあゆひ(阿母あ結)}。髪の結い方の一種。既婚婦人の髪型。
アンマク 伊良皆
甲殻類。ヤシガニ。
アンマサン ①喜名,親志,渡慶次,儀間,長浜,古堅,大木②喜名,渡慶次,儀間,長浜,古堅,大木
①気分が悪い。具合が悪い。②面倒くさい。厄介である。
- 用例
- ①チューヤ、チヌーヤカ アンマサン(今日は、昨日より気分が悪い)・儀。②フユーナートゥ シクチ スシェー、アンマサン(怠けものと仕事をするのは、面倒くさい)・儀。
- メモ
- ②音1:アンマハン。
アンマハン 長浜,楚辺
①気分が悪い。具合が悪い。②面倒くさい。厄介である。
- 用例
- ①アミンカイ ンリタレー、アンマハン(雨に濡れたので、具合が悪い)・楚。②アンシ アンマハルヤー(なんて厄介なんだろうね)・楚。
- メモ
- ②音1:アンマサン。
アンマヨー 大木
ああもう。あれまあ。困った時などに発する語。
- 用例
- アンマヨー、チャー スガヤー(ああもう、どうしようかねえ)・木。
アンムチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
料理。餡餅〔あんもち〕。餡の入った餅。
- 用例
- ワランチャーンカイヤ アンムチ アタラシェー(子どもたちには餡餅を与えなさい)・儀。
アンヤグトゥ 儀間
そうだから。だから。
- 用例
- アンヤグトゥ、イチャノー アラニ(だから、言ったではないか)・儀。
アンヤシガ 喜名,渡慶次,儀間
そうなんだが。
- 用例
- アンヤシガ、チュケーノー イキワル ナイル(そうなんだが、一度は行かないといけない)・儀。
- メモ
- →アネー ヤシガ。
アンヤティカラ 喜名,高志保,儀間,楚辺
そういうことなら。それなら。
- 用例
- アンヤティカラ、イチュシェー マシテー(そういうことなら、行った方が良いよ)・儀。
アンラ 親志,座喜味,上地,都屋,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知,大湾,大木,長田
油。脂。髪油など。
- 用例
- クーブトゥ アンラトゥ ムジナクー コーイガ ゥンジャン(昆布と油とメリケン粉を買いに行った)・儀。
- メモ
- 音1:アンダ。
アンラー 楚辺
植物。白大豆。
- メモ
- 音1:アンダー。
アンラークビ 渡慶次,儀間,楚辺
竹で編んだ壁。
- 用例
- アンラークビン フルク ナトーン(竹壁も古くなっている)・楚。
- メモ
- 音1:アンダークビ。
アンラウヤー 渡慶次,儀間,楚辺
油売り。石油や整髪油などを行商する者。
- メモ
- 音1:アンダウヤー。
アンラガーミ 親志,渡慶次,儀間,楚辺
飲食関係。油甕。食用油を入れる甕〔かめ〕。
- 用例
- アンラガーミヌ ワリトーン(油甕が割れている)・儀。
- メモ
- 音1:アンダガーミ・アンラガーミー。
アンラガーミー 座喜味,古堅
飲食関係。油甕。食用油を入れる甕〔かめ〕。
- メモ
- 音1:アンダガーミ・アンラガーミ。
アンラカシー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらかす(脂粕)}。料理。豚の脂身を炒めてラードをしぼり出した残りかす。
- 用例
- アンラカシー チュクティ タブイン(アンラカシーを作って保存する)・楚。
- メモ
- →音1:アンダカシー。
アンラギー 渡慶次,儀間,楚辺
菓子名。小麦粉に砂糖や卵を加えて丸め、油で揚げた菓子。
- 用例
- アンラギー カマヒー(アンラギーを食べようね)・楚。
- メモ
- →音1:アンダギー。
アンラグチ 渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらくち(油口)}。お世辞。おべっか。
- 用例
- アンラグチビカーン シ ヤクン タッタン(お世辞ばかりで役にも立たない)・儀。
- メモ
- →音1:アンダグチ。
アンラグチャー 渡慶次,儀間
{あぶらくちあ(油口屋)}。お世辞のうまい人。お世辞ばかり言う人。
- 用例
- アレー ルク アンラグチャー ナティ、ナランシガ(彼はあまりにもお世辞ばかり言う人だから、できないけど〈付き合いきれないけど〉)・儀。
- メモ
- 音1:アンダグチャー。
アンラジシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
料理。脂肉。脂身の多い肉。
- 用例
- アンラジシビカーン カミーネー、クェーインドー(脂身ばかり食べていたら、肥えるよ)・儀。
- メモ
- →音1:アンダジシ。
アンラチブ 渡慶次,儀間,楚辺,牧原
油壺。女性の整髪油を入れる小さな壺。
- 用例
- ワー アンラチボー ンランティー(私の油壺を見なかったね)・儀。
- メモ
- 音1:アンダチブ。
アンラヂューサン 渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらづよさありむ(脂強さ有りむ)}。脂っこい。
- 用例
- チューヌ チャンプルーヤ アンラヂューサン(今日の炒め物は脂っこい)・儀。
- メモ
- 音1:アンダヂューサン・アンラヂューハン。
アンラヂューハン 楚辺
{あぶらづよさありむ(脂強さ有りむ)}。脂っこい。
- メモ
- 音1:アンダヂューサン・アンラヂューサン。
アンラデー 大木
油代。女性の整髪油代。
- メモ
- →アンダデー。
アンラナービ 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺
{あぶらなべ(油鍋)}。揚げ物用の鍋。
- 用例
- アンラナービ シキーン(油鍋を据える)・波。
- メモ
- →音1:アンダナービ。
アンラプットゥルー 渡慶次,儀間,楚辺
脂っこい食べ物。脂身。
- 用例
- アンラプットゥルー シ マーサー ネーン(脂っこくて美味しくない)・儀。
- メモ
- 音1:アンダプットゥルー。
アンラムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
料理。油を使った料理。脂っこい食べ物。
- 用例
- アンラムンビカーン カマサッティ、アンダヰー ソーン(脂っこいものばかり食べさせられて、気分が悪くなっている)・儀。
- メモ
- 音1:アンダムン。
アンラムンジョーグー 喜名,渡慶次,儀間
{あぶらものじゃうご(脂物上戸)}。脂っこい食べ物が好きな人。
- 用例
- アンシ アンラムンジョーグー ヤル(なんて脂っこい食べ物が好きなんでしょう)・儀。
- メモ
- 音1:アンダムンジョーグー。
アンランスー 渡慶次,儀間,楚辺
料理。油味噌。味噌に細切れ肉や貝、砂糖を加え油で炒めたもの。
- 用例
- マーサマーサ アンランスー チュクテーン(美味しそうに油味噌を作ってある)・儀。
- メモ
- →音1:アンダンスー。
アンリーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
溢〔あふ〕れる。
- 用例
- ウッサ チュバチニ イリーネー、アンリーンドー(そんなに一度に入れると、溢れるよ)・儀。否:アンリラン(溢れない)過:アンリタン(溢れた)継:アンリトーン(溢れている)・儀。
アンリクヮンクヮン 楚辺
溢れかえっている様。
- 用例
- ウッサナー アンリクヮンクヮン シミティ、チャー スガ(こんなに溢れかえらせて、どうするのか)・楚。
- メモ
- 音2:アンリクヮンリ・アンリクンリ・アンリコーコー。
アンリクヮンリ 楚辺
溢れかえっている様。
- 用例
- トゥミーシェー ワカラン、ナー ウヌ マーソー ナー アンリクヮンリ(止めるのは分らない、もうその塩はもう溢れかえって)・民・楚。
- メモ
- →アンリクヮンクヮン。
アンリクンリ 大木
溢れかえっている様。
- 用例
- クミヌ アンリクンリ イッチョーン(米が溢れるほど入っている)・木。
- メモ
- →アンリクヮンクヮン。
アンリコーコー 喜名,渡慶次,儀間
溢れかえっている様。
- 用例
- アンリコーコー ミジ イッティ、ヤー チチュル エーマネー、アンリティ ネーンル ナイサ(溢れかえるほど水を入れて、家に着くまでには、溢れてなくなってしまうよ)・儀。
- メモ
- →アンリクヮンクヮン。
イ~ 儀間
美称の接頭辞。
- 用例
- イクトゥバ(故老の言葉)・儀。
- メモ
- 名詞に付き、意味に特殊な価値を添える。
イ(~イ) 喜名,親志,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木
~か。~ねえ。
- 用例
- ガンヂューイ(元気か)・伊。キサカラ マッチョーシガ ナーライ(さっきから待っているが、まだねえ)・儀。
- メモ
- たずねる文の文末に付く助詞。ただし、動詞の終止形(現在肯定)に付く場合には~ミとなる。否定の形に付く時には~ニとなる(「カムン(食べる)」は「カムミ」(食べるか)、「カマン(食べない)」は「カマニ」(食べないか)」。「アン(ある)は普通「アミ(あるか)」というが、楚辺では「アニ(あるか)」の例がある)。また活用する語の過去の形が、「~タン」「~ダン」の時は、「~ティー」「~ディー」となる(「ヤタン(だった)は「ヤティー(だったか)」、「カダン(食べた)」は「カディー(食べたか)」)。訳する時やたずねる時に、「~ねえ」と言うことがある(「カムミ、カマニ(食べるねえ、食べないねえ)」)。音1:~イー。類:~ティー・~ニ・~ミ。
イー 大湾
胃。
- 用例
- イーヌ ヤムン(胃が痛い)・湾。
イー 喜名,親志,座喜味,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大木,比謝矼,牧原
上。
- 用例
- シナムノー イーカラ トゥレー(品物は上から取りなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ウィー。類:ウヮービ。対:シチャ(下)。
イー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
はい。うん。同等か目下の者に対する応答。
- 用例
- イー、トゥッティ チューサ(うん、取ってくるよ)・儀。
- メモ
- 類:ウー・オー・フー(目上に対する尊敬語)。
イー~ 瀬名波,古堅
良い~。いい~。
- メモ
- 音1:ヰー~。
イー(~イー) 座喜味
~か。~ねえ。
- 用例
- ウリル ヤルイー(それであるのか)・座。
- メモ
- →音1:~イ。
イー(~イー) 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間
~よ。~ね。
- 用例
- イカイー(行こうね)・儀。ゥンジ クーイー(行って来ようね)・座。シティライー(捨てようね)・親。
- メモ
- 意志を表す形に付く。対等・目下に対する親しみの気持ちを表す。標準語でも「私は先に行こうね(行くね)」と使うこともある。類:~ヒー。
イーアティーン 喜名,渡慶次,儀間
言い当てる。
- 用例
- イャーガ カンゲートーシ、ムル イーアティーン(お前が考えているのを、すべて言い当てる)・儀。
否:イーアティラン(言い当てない)希:イーアティーブサン(言い当てたい)過:イーアティタン(言い当てた)継:イーアティトーン(言い当てている)・儀。
イーイーカーカー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
苦しそうにしている様。
- 用例
- ナー イーイーカーカー ヒチ、アッカランアッキ ヒチ(もう苦しそうにして、歩きにくそうにして)・民・楚。
イーイン 楚辺
植える。
- メモ
- →イーン。
イーウスントゥー 渡慶次,儀間,楚辺
{うへおしももと(上御下元)}。床張りの台所。
- 用例
- ヰナグンチャーヤ イーウスントゥーンカイ、ヰーヌ マロー ネーランタン(女たちは板間の台所で、座る暇はなかった)・儀。
- メモ
- 台所には床張りと一段下がった土間部分があった。イーウスントゥーには、湯茶や汁物を煮炊きする小さな竈〔かまど〕があり、日常の食事はそこで済ませていた。また、隣人や親しい人との雑談の場所でもあった。※挿絵は宮平良秀画。音2:ウシントゥー・ウスントゥー・シチャウスントゥー。類:ウスムトゥ・カマナー・シチャウスムトゥ・シム・スム・トゥングヮ。
イーウディ 大湾
二の腕。上腕部。
- メモ
- 音2:ケンナ。
イーエー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
{いひやり(言ひ遣り)}。伝言。ことづて。
- 用例
- イャーヤ イーエーヤ チチョーミ(お前は伝言を聞いているか)・儀。
- メモ
- 音1:イエー。
イーガー 楚辺
楚辺の井泉の名称。楚辺の七御嶽のひとつ。
- メモ
- *クラガー(暗川)発見以前、集落の人々はこの井泉を頼りに生活したといわれる。付近一帯に*カビギ(カジノキ、クワ科の落葉高木)が多かったので*カビギンガーとも呼ばれる。イーガーから水路を引き溜池に溜めた水を使ったので水質は悪かった。
イーガーイ 伊良皆,渡具知
言い争い。口げんか。
- メモ
- 音2:イーガーエー・イーガーハーエー。
イーガーエー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
言い争い。口げんか。
- 用例
- チョーデー タイ、トゥーチ イーガーエー ソーサ(兄弟二人、いつも口げんかをしているさ)・儀。
- メモ
- →イーガーイ。
イーガーハーエー 座喜味
言い争い。口げんか。
- メモ
- →イーガーイ。
イーカミジャクグヮー 瀬名波,儀間,渡慶次
程よい量の食べ物。
- 用例
- ジコー イーカミジャクグヮー(とても程よい量の食べ物)・瀬。
イーカンティー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
言いかねる。言いにくい。声をかけづらい。
- 用例
- シクチ ヤミーブサシガ、ウヤンカイ イーカンティー ソーン(仕事を辞めたいが、親に言いかねている)・儀。
- メモ
- 音2:イーグラハン・イーグリサン・イーグルサン。対:イーヤッサン(言いやすい)。
イーキ 楚辺
息。呼吸。
- 用例
- イフェー、イーキ トゥミティ ンディ(少し、息を止めてごらん)・楚。
- メモ
- 音1:イーチ。
イーキー 親志
縁談。結婚の約束。婚約。
- 用例
- ナー、イーキー シチャグトゥヤー(もう、婚約したからね)・民・親。
イーキハーハー 楚辺
息が上がる様。息づかいが荒い様。
- 用例
- イーキハーハー ヒチ、ハーエー ナティ チャーギーン(息を切らして、走ってきよる)・楚。
- メモ
- 音1:イーチハーハー。音2:イーチフーフー。
イーク 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
植物。モッコク。
- 用例
- ンカシヌ マギヤシチンカイヤ、イークヌ イーラットータン(昔の大きな屋敷には、モッコクが植えられていた)・儀。
クェーヌ ヰーン イーク ヤタン(鍬〔くわ〕の柄もモッコクだった)・伊。
- メモ
- 固くて良い建材として「イーク、*チャーギ(モッコクとイヌマキ)」と並び称されていた。
イークチビル 上地,大木
上唇。
- メモ
- 音1:ウィークチビル。類:イーシバ・ウヮーシバ。対:シチャクチビル(下唇)。
イーグラハン 楚辺
言いかねる。言いにくい。声をかけづらい。
- メモ
- →イーカンティー。
イーグリサン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言いかねる。言いにくい。声をかけづらい。
- 用例
- ヤナクトー イーグリサン(嫌なことは言いにくい)・儀。
- メモ
- 音1:イーグルサン。→イーカンティー。
イーグルサン 古堅,大木
言いかねる。言いにくい。声をかけづらい。
- メモ
- 音1:イーグリサン。→イーカンティー。
イークヮースン 喜名,渡慶次,儀間
{いいくらわしをりむ(言い食らわし居りむ)}。言いくるめる。言い負かす。
- 用例
- クチヂューサヌ、チャンネール チュン イークヮースン(口が強くて、どんな人でも言い負かす)・儀。
否:イークヮーサン(言い負かさない)希:イークヮーシーブサン(言い負かしたい)過:イークヮーチャン(言い負かした)継:イークヮーチョーン(言い負かしている)・儀。
イークヮイン 喜名,渡慶次,儀間
喰ってかかる。
- 用例
- イヒ ヤティン ヌーガラ イーネー、スグ イークヮイン(少しでも何か言うと、直ぐ喰ってかかる)・儀。否:イークヮラン(喰ってかからない)希:イークヮイブサン(喰ってかかりたい)過:イークヮタン(喰ってかかった)継:イークヮトーン(喰ってかかっている)・儀。
イークヮチンクヮ 伊良皆
言い争うこと。
- 用例
- イークヮチンクヮ サーニ、オーエーヌ ゥンジタン(言い争って、喧嘩〔けんか〕になった)・伊。
イーグン 楚辺
泳ぐ。
- 用例
- ゥンマー、チミヌ ヌギール エーカ イーグンリロー(馬は、爪の抜けるまで泳ぐってよ)・民・楚。否:イーガン(泳がない)希:イーギブーハン(泳ぎたい)過:イージャン(泳いだ)継:イージョーン(泳いでいる)・楚。
- メモ
- 音1:イージュン・ヲィージュン・ウィージュン。
イーケーサー 喜名,座喜味,儀間
くり返し言うこと。
- 用例
- イクケーヌン イーケーサー ソーン(何回も同じことを言い返している)・儀。
- メモ
- 音1:イーゲーサー。音2:イーケーシゲーシ。
イーゲーサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
くり返し言うこと。
- 用例
- アンスカ イーゲーサー サンケー(そんなに同じことを言い返すな)・儀。
- メモ
- →音1:イーケーサー。
イーケーシゲーシ 渡慶次,儀間,楚辺
何度もくり返し言うこと。
- 用例
- イーケーシゲーシ イリワル、ワカイルヨー(何度もくり返し言ってこそ、分かるんだよ)・儀。
- メモ
- →イーケーサー。
イーケースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い返す。
- 用例
- シージャンカイ マキランヨークー イーケースン(兄に負けずに言い返す)・儀。
否:イーケーサン(言い返さない)希:イーケーシーブサン(言い返したい)過:イーケーチャン(言い返した)継:イーケーチョーン(言い返している)・儀。
イーケーラスン 比謝
勢いよくひっくり返す。容器を勢いよくひっくり返して中身をすっかりこぼす。
- 用例
- ウケーメー タチャーニヨー、イーケーラスタンリ(お粥を炊いてね、勢いよくひっくり返したそうだ)・民・比。
- メモ
- 音1:イッケーラスン。音2:タッケーラスン。
イーザイ 喜名,伊良皆,渡具知
農具。犂〔すき〕。
- メモ
- 農作物の植え付け準備、砕土〔さいど〕、整地をするときに牛馬に引かせて使った。音1:イージャイ。音2:イージェー。類:クルバシ・ジーグェー。
イーシ 座喜味,波平,長浜
命令。伝令。言いつけ。
- 用例
- ヌールヌ イーシ(祝女の言いつけ)・座。
ウカミヌ イーシリシヤ、マムランレー ナラン(神の命令というのは、守らなければいけない)・波。
イージェー 座喜味,渡具知,大湾,牧原,楚辺
農具。犂〔すき〕。
- メモ
- →イーザイ。
イーシチャ 喜名,渡慶次,儀間
上下〔うえした〕。
- 用例
- イーシチャ ユー カメーティ ンディ(上下よく探してごらん)・儀。
イーシトー アタラン 喜名,渡慶次,儀間
言うのとは当たらない。言行不一致。口ほどでもない。
- 用例
- イーシトー アタラン、ヌー シミティン バチンクヮーン(口ほどでもない、何をさせても役に立たない)・儀。
- メモ
- 音2:クチトー アタラン。類:クチトゥ ナーメーメー。
イーシバ 都屋
上唇。
- メモ
- →イークチビル。
イージマー 楚辺
①伊江島。②伊江島産の馬。
イージャー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
一番座。
- 用例
- タンメーヤ、イージャーヲゥティ ユックティ メーサ(おじいさんは、一番座で休んでいらっしゃるよ)・儀。
- メモ
- →アガリカミザ。
イージャイ 渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知
農具。犂〔すき〕。
- 用例
- ゥンマンカイ イージャイ ヒカチ、ハル カジータン(馬に犂を引かせて、畑を耕しよった)・儀。
- メモ
- →音1:イーザイ。
イージュン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,渡具知,比謝,古堅,大木,比謝矼,瀬名波
泳ぐ。
- 用例
- イージ ンーデー(泳いでみて)・木。チヌー イージャンドー(昨日泳いだよ)・矼。
ワンネー メーナチ カーラヲゥテイ イージョーン(私は毎日川で泳いでいる)・儀。
否:イーガン(泳がない)希:イージーブサン(泳ぎたい)過:イージャン(泳いだ)継:イージョーン(泳いでいる)・儀。
- メモ
- 音1:イーグン・ウィージュン・ヲィージュン。
イータティーン 渡慶次,儀間
追い立てる。追い払う。
- 用例
- イッチン タッタングトゥ、ワーガ イータティーサ(いつまでも立たないから、私が追い立てるよ)・儀。
否:イータティラン(追い立てない)希:イータティーブサン(追い立てたい)過:イータティタン(追い立てた)継:イータティトーン(追い立てている)・儀。
イーチ 渡慶次,儀間,長浜,大湾,大木
息。呼吸。
- 用例
- ヨンナー イーチ スーレー(ゆっくり息を吸いなさい)・儀。
イーチン スナ(息もするな)・木。
イーチ フチュン(息をきらせる)・木。
- メモ
- 音1:イーキ。
イーチ 上地
地名(読谷村上地)。
イーチ カカラスン 喜名,渡慶次,儀間
息を詰まらせる。喉を詰まらせる。
- 用例
- アワティガミ シ、イーチ カカラスン(慌てて食べて、喉を詰まらせる)・儀。
イーチ ククムン 喜名,渡慶次,儀間
ひきつけを起こしている状態。一時的な発作や痙攣〔けいれん〕。
- 用例
- ニチヌ チューサヌ イーチ ククムン(熱が強くて〈高熱で〉ひきつけを起こす)・儀。
イーチ ケーユン 大木
息を継ぐ。
イーチ ヌムン 喜名,渡慶次,儀間
息を呑む。息をひそめる。
- 用例
- ターニン ミーアティララングトゥ シ、イーチ ヌムン(誰にも見つからないように、息をひそめる)・儀。
イーチアクビ 喜名,渡慶次,儀間
息とあくび。
- 用例
- ルク イチュナサヌ、イーチアクビン ナラン(あまりにも忙しくて、息もあくびもできない)・儀。
- メモ
- 忙しい様子を表現するときに使う。
イーチウガン 上地
上地の拝所の名称。

- メモ
- 旧読谷中学校グラウンドに下りる辺りにかつては松林があり、そこに位置していた。中学校建設により、現在は村道沿いの座喜味地内に移動している。座喜味の屋号ノロ殿内(ヌンドゥンチ)が管理し、座喜味の拝所でもあり、トリヌファウタキとも呼ばれた。
イーチキ 喜名,親志,渡慶次,儀間
言いつけ。命令。
- 用例
- ウヮービヌ チュヌ イーチケー、チカントー ナランサ(上の人の命令は、聞かないといけないよ)・儀。
イーチキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
言いつける。命令する。
- 用例
- アリンカイ イーチキタン(彼に言いつけた)・木。
ヤナクトゥ シーネー、スーンカイ イーチキーンドー(悪いことをしたら、お父さんに言いつけるよ)・儀。
ウヮービカラ シクチ イーチキラッタン(上から仕事を命令された)・儀。
否:イーチキラン(言いつけない)希:イーチキーブサン(言いつけたい)過:イーチキタン(言いつけた)継:イーチキトーン(言いつけている)・儀。
イーチキガタ 大木
指導。
- 用例
- クヮンカイヌ イーチキガタヤ、ユー シーヨー(子どもへの指導は、ちゃんとしなさいよ)・木。
イーチケー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
使い。
- 用例
- イーチケーヤ ワラビンカイ タヌムサ(お使いは子どもに頼むさ)・儀。
- メモ
- 音2:チケー。
イーチケームン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
使われている者。使い走り。
- 用例
- イチマディ、チュヌ イーチケームン スヌ チムエーガ(いつまで、人の使い走りをするつもりか)・儀。
- メモ
- 音2:チケームン。
イーチヂン 大湾
絹の着物。
- メモ
- 音2:イーチュギン・イーチュヂン・イトゥヂン。類:イトゥヌムン。
イーチトゥカームヌイー 瀬名波
息切れぎれに話す話し方。
- 用例
- イーチトゥカームヌイー ッシ、ナンジュ ナゲー ヲゥランデー(息切れぎれに話すから、そんなに長くはもたいよ)・瀬。
イーチヌビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{いきのび(息伸び)}。息抜き。
- 用例
- マルケーテー イーチヌビン サンネー(たまには息抜きもしないと)・儀。
イーチハーハー 喜名,渡慶次,儀間
息が上がる様。息づかいが荒い様。
- 用例
- アンシ イーチハーハー ッシ、ヌーンカイ ウヮーットーガ(そんなに息を切らして、何に追われているのか)・儀。
- メモ
- →音1:イーキハーハー。
イーチフーフー 喜名,渡慶次,儀間
息が上がる様。息づかいが荒い様。
- 用例
- ヒラ ヌブインディ、イーチフーフー ソーン(坂を登るのに、息が上がっている)・儀。
- メモ
- →イーキハーハー。
イーチマリー 喜名,渡慶次,儀間
息が詰まること。
- 用例
- ウッピグヮーヌ ヤーンカイ、ウッサヌ シンカガ イッチ、イーチマリー スッサー(こんなに小さな家に、大勢の人が入って、息が詰まりそうだ)・儀。
イーチュー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
糸。
- 用例
- ミーン ワッシク ナティ、イーチューン ヌチグリサン(目も悪くなって、糸も貫きにくい)・儀。
- メモ
- 音1:イーツ。
イーチュークェー 大木
{いとくらひ(糸食らひ)}。昆虫。カミキリムシ。
- メモ
- 音2:カラジクェー・カラジクェームシ・キークェームシ。類:マーチベンサー。
イーチュギン 楚辺
絹の着物。
- 用例
- イーチュギン キチ、マーカイガヤー(絹の着物を着て、どこに行くのかな)・楚。
- メモ
- 音1:イーチュヂン。→イーチヂン。
イーチュヂン 渡慶次,儀間,瀬名波
絹の着物。
- 用例
- ウッサキー、イーチュヂン ムッチョール(こんなにたくさん、絹の着物を持っているね)・儀。
- メモ
- 音1:イーチュギン。→イーチヂン。
イーチョーバー 喜名,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,大木
植物。ウイキョウ。フェンネル。

- 用例
- チーイリチャーンカイヤ、イーチョーバー イリレー(*チーイリチャーには、ウイキョーを入れなさい)・儀。イーチョーバーヤ サックィーグスイ ヤサ(ウイキョウは咳薬だ)・湾。
- メモ
- 咳の薬として煎じて飲む。
イーチョーバーグサ 大湾,古堅
植物。マツバゼリ。
- 用例
- イーチョーバーヤ カムシガ、イーチョーバーグサヤ カマン(ウイキョウは食べるが、マツバゼリは食べない)・古。
- メモ
- 類:ゥンマゴーサー。
イーチョーバーザキ 渡慶次,儀間
ウイキョウを泡盛に漬けて作った薬草酒。
- メモ
- 泡盛に漬けて薬草酒にし、咳止めとして飲用した。
イーチリー 喜名,宇座,楚辺
絣。絣の着物。
- メモ
- *ニービチには既製のイーチリーの晴着を着た。類:トゥッチリヂン。
イーチンチュ 喜名,上地,渡慶次,儀間,古堅
上地の人。
イーチントーバル -
{池ン当原}。座喜味の小字。
イーツ 高志保
糸。
- メモ
- 音1:イーチュー。
イーナ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
早くも。もはや。はや。
- 用例
- イーナ シコートーンナー(こんなに早く準備できたのねえ)・儀。
イーナ チャン バーイ(もう来たのか)・木。
イーナーリー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
上の方から。
- 用例
- イーナーリー、ウリティ クーワ(上の方から、降りてきなさい)・儀。
- メモ
- 対:シチャナーリー(下の方から)。
イーナヂキ 楚辺
許嫁〔いいなづけ〕。
イーナラワシ 座喜味
言い習わし。躾〔しつ〕け。
- 用例
- ヰナゴー サガティ ムノー カミヨーリチヌ、イーナラワシ ヤタン(女は下がって食事をしなさいという、躾けだった)・座。
- メモ
- 音2:ナラーシ・ムンナラーシ。類:シチキ。
イーニン ウユバン 喜名,渡慶次,儀間
言うに及ばない。特に言うほどでもないこと。
- 用例
- ウレー、イーニン ウユバン ハナシー ヤサ(それは、言うに及ばない話だよ)・儀。
イーヌカー 喜名
喜名の井泉の名称。
- メモ
- 喜名の旧集落地内にあり、牛馬を浴びせた井泉。上の方は鍛冶屋の山野だったのでカンジャーグムイともいっていた。かつては葬式後に、悪霊を追い払い、屋敷を清めるための*ブーミチャーという儀式がおこなわれた。イーヌカーから川砂や小石を採ってきて屋敷の生け垣に投げつけ棒を振り屋敷内にいる悪霊を打ち払った。また*ガン(龕)を担いだ人たちは*ガンヤー(龕屋)にガンを納めた後、イーヌカーで手足を洗った。
イーヌカー 伊良皆
伊良皆の井泉の名称。
- メモ
- 尚巴志の墓が祀られる*ムイ(丘)の前に位置し、尚巴志の出身地であるサシチ(佐敷)にちなみサシジャー・サシジャーガーともいう。旱魃の時も枯れなかったといわれ、現在でも水質が良く、水量も豊富。正月の*ワカミジ(若水)を汲んだ井戸でもある。→サシジャーガー。
イーヌクスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い残す。
- 用例
- クヮンカイ イグン イーヌクスン(子どもに遺言を言い残す)・儀。
否:イーヌクサン(言い残さない)希:イーヌクシーブサン(言い残したい)過:イーヌクチャン(言い残した)継:イーヌクチョーン(言い残してる)・儀。
イーヌグン 楚辺
追い抜く。
- 用例
- アリナカイ イーヌガッティ ハジカハヌ(あいつに追い抜かれて恥ずかしい)・楚。否:イーヌガン(追い抜かない)希:イーヌギブーハン(追い抜きたい)過:イーヌジャン(追い抜いた)継:イーヌジョーン(追い抜いている)・楚。
- メモ
- 音1:イーヌジュン。
イーヌジュン 喜名,渡慶次,儀間
追い抜く。
- 用例
- ヒサヌ ヘーサヌ、ウビジ ミッチャイ イーヌジャン(足が速くて、直ぐに3人追い抜いた)・儀。
否:イーヌガン(追い抜かない)希:イーヌジーブサン(追い抜きたい)過:イーヌジャン(追い抜いた)継:イーヌジョーン(追い抜いている)・儀。
- メモ
- 音1:イーヌグン。
イーヌハラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
上の方。
- 用例
- イャー ムノー、イーヌハランカイ ウッチェーサ(お前のものは、上の方に置いてあるよ)・儀。
- メモ
- 対:シチャヌハラ(下の方)。
イーヌンシェー 楚辺
いうならば。いわば。
- メモ
- 後にたとえる事柄が続く。音1:イールンシェー。音2:イールンサー。
イーノースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い直す。
- 用例
- ナマヌ イーヨーシェー マシェー アラングトゥ、ナー チュケーン イーノースン(今の言い方ではよくないから、もう一度言い直す)・儀。
否:イーノーサン(言い直さない)希:イーノーシーブサン(言い直したい)過:イーノーチャン(言い直した)継:イーノーチョーン(言い直している)・儀。
イーバー 大湾
上の歯。
イーバッペー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い間違い。
- 用例
- イーバッペーヤ ターニン アイル スル(言い間違いは誰にでもあるんだよ)・儀。
- メモ
- 音2:イーマチゲー。
イーバッペーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い間違える。
- 用例
- ヌーン カンゲーランヨークー アビーネー、イーバッペーインドー(何も考えずに話すと、言い間違えるよ)・儀。
否:イーバッペーラン(言い間違えない)過:イーバッペータン(言い間違えた)継:イーバッペートーン(言い間違えている)・儀。
イーハンスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い放つ。言い退〔の〕ける。
- 用例
- ヌーガラ アイネー、ドゥークル イーハンスン(何かあったら、自分で言い退ける)・儀。
否:イーハンサン(言い退けない)希:イーハンシーブサン(言い退けたい)過:イーハンチャン(言い退けた)継:イーハンチョーン(言い退けている)・儀。
- メモ
- 何か悪いことがあった時に、自分で呪文を唱えながら言い返す、言い放つこと。良くないことを退〔しりぞ〕ける時にも使う。
イーハンスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い外す。言いそびれる。言い損なう。
- 用例
- ヘーク イランネー、イーハンスンドー(早く言わないと、言いそびれるよ)・儀。
過:イーハンチャン(言いそびれた)継:イーハンチョーン(言いそびれている)・儀。
イービ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺、瀬名波
指。
- 用例
- ことわざ:イーベー マーンカイ ヲゥーリーガ、イービヤ ウチンカイドゥ マガユル(指はどこに折れるか、指は内側にしか曲がらない)・高。
- メモ
- 用例は、「身内ほど自分のことを考えてくれる人は他にない」という意味。
イーヒー 親志,宇座
同等か目下に対する言葉遣い。はい。うん。同意を表すイーと、返事のヒーがくっついた言葉。
- 用例
- ナマドゥ イーヒー ナトール(今でこそ対等になっているんだよ)・親。
クレー ッチュ ウセーティ、シージャンチャーンカイ イーヒー シ(こいつは人を馬鹿にして、年上の人たちにイーヒーと返事をして)・宇。
- メモ
- 「イーヒーの仲」とは対等の関係の意味。
類:ウーフー。
イーヒーアーハー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,長田
談笑している様。笑い転げている様。
- 用例
- アン イチャレー、イーヒーアーハー ソータサ(そういえば、笑い転げていたさ)・儀。
イーヒーアーハー ソータン(談笑していた)・古。
イービガキ 座喜味
指切り。
- 用例
- イービガキ スミ(指切りするか)・座。
イービグヮー 座喜味,伊良皆,都屋,長浜,楚辺,大湾,古堅、瀬名波
小指。
- メモ
- 音2:イービングヮー・クーイービ・ックヮイービ・。
イービサシ 伊良皆,渡慶次,儀間,長浜
指差し。
- 用例
- ハカンカイ イービサシェー サンキヨー(墓に指差しはするなよ)・伊。
- メモ
- 音2:イービヌチ。
イービザンミン 楚辺,渡慶次,儀間
指算。指折り数えること。
- 用例
- イービザンミン スルカ、ソーグヮチェー マチカンティー ヤタン(指折り数えるほど、正月は待ち遠しかった)・楚。
- メモ
- 音1:イービジャンミン。
イービジャンミン 楚辺
指算。指折り数えること。
- メモ
- 音1:イービザンミン。
イービナギー 喜名,高志保,渡慶次,儀間
指輪。
- 用例
- アンシ チュライービナギー ヤルヤー(なんてきれいな指輪だこと)・儀。
- メモ
- 音2:イービンガニー。
イービナギーグヮークヮーエー 村史
子どもの遊び。玩具の指輪を出し合って手の甲や手のひらで受ける遊び。
- メモ
- サトウキビの葉を輪っかにして指輪に見立てて遊んだ。
イービヌサチ 喜名,渡慶次,儀間
指先。
- 用例
- イービヌサチンカイ ンジヌ タッチョーン(指の先に棘〔とげ〕がささっている)・儀。
イービヌチ 長浜
指差し。
- 用例
- チュンカイ イービヌチ シェー ナラン(人に指差ししてはいけない)・浜。
- メモ
- →イービサシ。
イービヌフシ 座喜味,伊良皆,都屋,長浜,大湾,古堅
指の関節。
イービヌマタ 座喜味,伊良皆,都屋,長浜,大湾,古堅
指の股。
イービヨイ 瀬名波,長浜
もう。ええっ。変な話を聞いた時に発する語。
- メモ
- 音2:チビヨイ・チャービヨイ。
イービラ 楚辺
飲食関係。大きな杓文字〔しゃもじ〕。
- 用例
- ヒージャーマジムノー イービラル ヤルバー(山羊マジムンは大きな杓文字だわけ)・民・楚。
- メモ
- 音1:イビラ。音2:ゥンビラ。類:ミシゲー。
イービンガニー 楚辺
指輪。
- 用例
- ウヌ イービンガニーヤ、イャーンカイ マギハー ネーニ(その指輪は、あなたには大きくないかね)・楚。
- メモ
- →イービナギー。
イービングヮー 高志保,比謝矼
小指。
- メモ
- →イービグヮー。
イーフ 波平,長浜
流出土。土砂。
- 用例
- イーフンリシェー、アミフイニ ナガリティ チャル ンチャ ヤサ(イーフというのは、雨降りに流れてきた土だよ)・浜。ミジヌ アンリティ、イーフ カンティ(水が溢れて土砂を被って)・波。
イーファーイン 楚辺
追い払う。
- 用例
- イーファーッティ、カンシ ゥンジティ チョーンドーヤー(追い払われて、このように出て来ているんだよ)・民・楚。
- メモ
- 音1:イーフォーイン・イーホーイン。
イーブー 長浜,大湾
魚名。ハゼ科魚類の総称。トビハゼなど。
- 用例
- イーブー クヮーチャンドー(ハゼを釣ったよ)・湾。ことわざ:イーブーサーニ、タマン チユン(トビハゼで、フエフキダイを釣る〈海老で鯛を釣る〉)・史。
イーフェー 古堅,大木
位牌。
- メモ
- 音1:イーヘー。音2:イーフェーヌウドゥン・イーヘーヌウドゥン。類:グリージン・グヮンス・トートーメー。
イーフェーヌウドゥン 楚辺,古堅,大木
{いはいのおどの(位牌の御殿)}。位牌。
- メモ
- 音1:イーヘーヌウドゥン。→イーフェー。
イーフォーイン 大木,長田
追い払う。
- 用例
- ヤナムン イーフォーイン(悪いものを追い払う)・田。
カシマサ サッティ、イーフォーラッタン(うるさがられて、追い払われた)・木。
- メモ
- 音1:イーファーイン・イーホーイン。
イーブサカッティー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言いたい放題。
- 用例
- イーブサカッティー、ヌー イチョーガ(言いたい放題、何を言っているか)・儀。
イーフラスン 喜名,渡慶次,儀間
言いふらす。
- 用例
- アレー スグ、ンナンカイ イーフラスンドー(彼は直ぐに、皆に言いふらすよ)・儀。否:イーフラサン(言いふらさない)希:イーフラシーブサン(言いふらしたい)過:イーフラチャン(言いふらした)継:イーフラチョーン(言いふらしている)・儀。
イーブン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い分。
- 用例
- ターニン イーブノー アイル スル(誰にも言い分はあるよ)・儀。
イーヘー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
位牌。
- 用例
- イーヘー チュクイケーイン(位牌を作り替える)・儀。
- メモ
- →音1:イーフェー。
イーヘーヌウドゥン 楚辺
{いはいのおどの(位牌の御殿)}。位牌。
- 用例
- ワッターヤ、イーヘーンカイ イーヘーヌウドゥンディン イータン(私たちは、位牌にイーヘーヌウドゥンとも言いよった)・楚。
- メモ
- 音1:イーフェーヌウドゥン。→イーフェー。
イーホーイン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間、楚辺
追い払う。
- 用例
- ジャマ ナティ、アマンカイ イーホーレー(邪魔なって、あそこに追い払いなさい)・儀。
否:イーホーラン(追い払わない)希:イーホーイブサン(追い払いたい)過:イーホータン(追い払った)継:イーホートーン(追い払っている)・儀。
- メモ
- 音1:イーファーイン・イーフォーイン。
イーマカスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い負かす。
- 用例
- アレー クチヂューハヌ イーマカサッタン(彼は口が強くて言い負かされた)・楚。クチヂューサグトゥ、チャー アリンカイ イーマカサットーン(口が強いから、いつも彼に言い負かされている)・儀。
否:イーマカサン(言い負かさない)希:イーマカシーブサン(言い負かしたい)過:イーマカチャン(言い負かした)継:イーマカチョーン(言い負かしている)・儀。
イーマギーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い曲げる。ねじ曲げる。
- 用例
- アレー チャー、チュガ イーシ イーマギーン(彼はいつも、人が言うのを言い曲げる)・儀。
否:イーマギラン(言い曲げない)希:イーマギーブサン(言い曲げたい)過:イーマギタン(言い曲げた)継:イーマギトーン(言い曲げている)・儀。
イーマチゲー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い間違い。
- 用例
- クトゥバヌ イーマチゲーヤ ノーサリーサ(言葉の言い間違いは直せるさ)・儀。
- メモ
- →イーバッペー。
イーママ 喜名,渡慶次,儀間
言うがまま。言いなり。
- 用例
- トゥジヌ イーママ、ヌーン アビーサン(妻の言いなりで、何も言えない)・儀。
イーミスン 大木
重宝する。大切にする。価値がある。
- 用例
- ウッサシカ ネーングトゥ、イーミシ チカリヨー(これだけしかないから、大切に使いなさいよ)・木。
ウヌ クヮーシヤ、イーミシ カミヨー(そのお菓子は、大切に食べなさいよ)・木。
- メモ
- 音1:イミスン。
イームティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,長田
上の方。
- 用例
- イームティカラ ウルサナ(上の方から降ろそう)・儀。
- メモ
- 対:シチャムティ(下の方)。
イーヤー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,長田
胞衣〔えな〕。臍帯〔さいたい〕を含む胎盤〔たいばん〕のこと。
- 用例
- ワッター ウヤンチャージブンマデー、イーヤーヤ ヤーヌクシーンカイ ウミータン(私たちの親の頃までは、胞衣は家の後ろに埋めよった)・儀。
- メモ
- 胞衣は芭蕉や月桃の葉、あるいは藁束などに包んで家の後ろに埋めた。音2:ホーヤー。
イーヤーハーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
喜んでいる様。
- 用例
- ナマジブノー、ナー イーヤーハーヤー ソーサ(今頃は、もう大喜びしているね)・儀。
イーヤーワレー 喜名,親志,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{えなわらひ(胞衣笑い)}。人生儀礼。産後の儀式のひとつ。
- 用例
- イーヤー ウミーネー、ワランチャー アチミティ、イーヤーワレー シミータン(胞衣を埋める時には、子どもたちを集めて、イーヤーワレーをさせよった)・儀。
- メモ
- 軒下に胞衣を埋めると、赤子の目が悪くなるということで、夫が家の後ろに埋め、さらに平たい重い石で覆〔おお〕った。また、子どもたちを集めてイーヤーワレーと称して、埋めた胞衣の上を笑いながら数回飛び越えさせ、その上にお粥をかけた。そうすることで生まれた子は、愛嬌のある子に育つといわれていた。※挿絵は父親が子どもたちを集めて胞衣を埋めている様子。
イーヤッサン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言いやすい。
- 用例
- ウンナ クトゥ ヤレー、ジコー イーヤッサン(そんなことなら、とても言いやすい)・儀。
- メモ
- 対:イーカンティー(言いにくい)。
イーヤンジュン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
{いひやぶりをりむ(言ひ破り居りむ)}。言い損なう。
- 用例
- ワッター スーヤ、ユー クトゥバ イーヤンジュン(私たちの父は、よく言葉を言い損ねる)・儀。
アン イール チモー アランタシガ、チュラーク イーヤンティ ネーン(そういうつもりではなかったが、見事に言い損ねてしまった)・儀。
否:イーヤンラン(言い損ねない)過:イーヤンタン(言い損ねた)継:イーヤントーン(言い損ねている)・儀。
イーヤンベー 長浜,大木
良い塩梅〔あんばい〕。心地よい。快適。
- メモ
- 音1:ヰーヤンベー。
イーユヌミータークヌミー 儀間,宇座,古堅
手遊び歌。魚の目蛸〔たこ〕の目。
- メモ
- 「イーユヌミータークヌミー」と歌いながら、子どもの指、手のひらを指差していき、「クチュクチュクチュ」と言いながら脇の下をくすぐった。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。
イーユン 喜名
植える。
- 用例
- ゴーヤーヌ スバンカイ イーユサ(ニガウリの側に植えるさ)・喜。否:イーラン(植えない)希:イーブサン(植えたい)過:イータン(植えた)継:イートーン(植えている)・喜。
- メモ
- →イーン。
イーヨー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
言い様。言い方。
- 用例
- イーヨーン アレー、チチヨーン アイル スル(言い様もあれば、聞き様もあるんだよ)・儀。
イーヨーグヮー 楚辺
赤子。赤ん坊。

- 用例
- イーヨーグヮー ダチ、アッカギーン(赤ちゃんを抱いて、歩きよる)・楚。
- メモ
- →アカングヮ。
イーラーサン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
老けてみえる。
- 用例
- ワッター アバーヤ、ターヤカ イーラーサン(私たち姉は、誰よりも老けてみえる)・儀。
イーリキサン 喜名,座喜味,伊良皆,渡具知,比謝
嬉しい。楽しい。
- メモ
- 音1:イールキサン・イリキサン・イリキハン・ウィーリキサン。音2:イソーサン・イソーハン・ウッサン。
イーリンチュン 古堅,喜名,渡慶次,儀間
残らず入れ込む。
- 用例
- ヌクトーシェー ムル イーリンケーワ(残っているのは全て入れ込みなさい)・儀。否:イーリンカン(残らず入れ込まない)希:イーリンチーブサン(残らず入れ込みたい)過:イーリンチャン(残らず入れ込んだ)継:イーリンチョーン(残らず入れ込んでいる)・儀。
イールキサン 比謝
嬉しい。楽しい。
- 用例
- イールキサルバー(嬉しいわけさ)・比。
- メモ
- →音1:イーリキサン・イリキサン・イリキハン・ウィーリキサン。
イールンサー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,大木
いうならば。いわば。
- 用例
- イャーガ ウングトゥー イールンサー、ワッターン イーンドー(あなたがそんなこというならば、我々も言わせてもらうよ)・木。
- メモ
- →イーヌンシェー。
イールンシェー 喜名,渡慶次,儀間,古堅,牧原,楚辺
いうならば。いわば。
- 用例
- イールンシェー、アン ナイル バー ヤサ(いわば、そうなるわけだよ)・儀。
- メモ
- →音1:イーヌンシェー。
イーワキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い訳。
- 用例
- イャー イーワケー トゥーランレー(お前の言い訳は通らないよ)・楚。ターン ワー イーワケー チカンサヤー(誰も私の言い訳は聞かないんだね)・儀。
イーワタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
上腹部。胃腸。
- 用例
- チヌーカラ、イーワタヌ ヤムン(昨日から、上腹部が痛い)・儀。
- メモ
- 対:シチャワタ(下腹部)。
イーン 喜名,座喜味,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,古堅,大木,比謝矼,渡具知
言う。
- 用例
- ワンネー イランドー(私は言わないよ)・矼。ウヌ クトー ワンガ イーン(そのことは私が言う)・儀。メーナチ、ユヌクトゥ イラリーンディチン アンナー(毎日、同じことを言われるってこともあるか)・儀。
ナントゥ イチン ワカランヌーヤ、ウッチャンナギトーケー(何回言っても分からない奴は、ほっときなさい)・儀。
否:イラン(言わない)希:イーブサン(言いたい)過:イチャン(言った)継:イチョーン(言っている)・儀。
- メモ
- 音1:イン。音2:イユン・イュン。
イーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
射る。
- 用例
- ヤマシシ イーン(猪を射る)・古。
イーン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
老いる。
- 用例
- アヒーヤ、ターヤカ イーティ ミーンヤー(兄さんは、誰よりも老いて見えるね)・儀。ター ヤティン、アトー イーティ イチュン(誰でも、後は老いていく)・儀。
否:イーラン(老いない)継:イートーン(老いている)・儀。
- メモ
- 音1:ヰーン・ウィーン。対:ワカゲーイン(若返る)。
イーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
入る。
- 用例
- アミ フトーグトゥ、ヤーヌ ウチンカイ イーン(雨が降っているから、家の中に入る)・儀。
否:イラン(入らない)希:イーブサン(入りたい)過:イッチャン(入った)継:イッチョーン(入っている)・儀。
- メモ
- 対:ゥンジーン(出る)。
イーン 座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大湾,古堅,大木
植える。
- 用例
- ハルンカイ ヤシェー イーン(畑に野菜を植える)・儀。
否:イーラン(植えない)希:イーブサン(植えたい)過:イータン(植えた)継:イートーン(植えている)・儀。
- メモ
- 音1:ウィーン。音2:イーイン・イーユン。
イーングヮ 大湾
{うひのごら(初の子等)}。親族語彙。初子〔ういご〕。初めての子。
- メモ
- →アラングヮ。
イーゥンジャスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
言い出す。
- 用例
- フントーヌ クトゥ イーゥンジャスン(本当のことを言いだす)・儀。
否:イーゥンジャサン(言いださない)希:イーゥンジャシーブサン(言い出したい)過:イーゥンジャチャン(言いだした)継:イーゥンジャチョーン(言いだしている)・儀。
イーゥンジャスン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
追い出す。
- 用例
- ヤコー タッタンヌーヤ、ヤーカラ イーゥンジャスン(役に立たない奴は、家から追い出す)・儀。
ウヤンカイ イーゥンジャサッタン(親に追い出された)・儀。
否:イーゥンジャサン(追い出さない)希:イーゥンジャシーブサン(追い出したい)過:イーゥンジャチャン(追い出した)継:イーゥンジャチョーン(追い出している)・儀。
イーゥンジャニ 渡慶次,儀間
遺言〔ゆいごん〕。
- 用例
- ワンカラヌ イーゥンジャニ ヤグトゥ、ユー チキヨー(私からの遺言だから、よく聞きなさいよ)・儀。
- メモ
- 音2:ゥンジャニ。類:イグン。
イエー 座喜味,瀬名波,長浜,大木
伝言。ことづて。
- 用例
- イエー サグトゥ(伝言すると)・木。ナー イエー シウーサン(もう伝言ができなくて)・木。
- メモ
- 音1:イーエー。
イカ 大湾
甲殻類。頭足類の軟体動物。イカ。烏賊。
- メモ
- 類:イチャ。
イカイユー 村史
疑似餌〔ぎじえ〕。
- メモ
- 木製のエビをかたどったものと平たい魚の形をした2種類があった。那覇の垣花方面から売りに来たのを買い求めた。
イカイン 楚辺
出会う。会う。
- 用例
- ゥンマカラ イキーネー イカインロー(そこから行くと出会うよ)・楚。
アマトーティ イカタン(あそこで出会った)・楚。
- メモ
- 音1:イチャイン。
イカグトゥ 喜名,渡慶次,儀間
行きたがらないこと。
- 用例
- ウヤヌヤーンカイ イカグトゥ シ、ジャーフェー ヤッサー(実家に行きたがらないので、困ったもんだ)・儀。
イカサンパー 座喜味,喜名,渡慶次,儀間
行かせたがらないこと。
- 用例
- ヰナグヌウヤー、ヒータイカイ イカサンパー スタン(母親は、兵隊に行かせたがらなかった)・座。
イカシー 渡具知
碇〔いかり〕。碇岩。
- メモ
- 石灰岩に穴を開けて碇として使っていた。
イカタ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
帽子の型や菓子の型にもいう。鋳型〔いがた〕。
- メモ
- アダン葉帽子作成のための鋳型は木製だった。類:ボーシクマーイガタ。
イガター 喜名,親志,座喜味,伊良皆,都屋,高志保,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,古堅,比謝矼,古堅
私たち。我々。私たちの。
- 用例
- イガター ユミンカイ イカンドー(私たちは嫁に行かないよ)・親。イガター ゥンマカラ(私たちのところから)・古。
イガター タイガ ヤクミ ヤルムン(私たち二人の役目だのに)・民・楚。
- メモ
- →アガター。
イカナ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
いくら。たとえ。どんなに。
- 用例
- イカナ ヌー ヤラワン、ワン ウッチャンナギティ イチュンディチン アンナー(いくらなんでも、私を置いて行くってこともあるか)・儀。イカナ アリガ イカンティン、ワンネー マジョーン イチュサ(たとえ彼が行かなくても、私は一緒に行くよ)・儀。イカナ マーサムン カマサッティン、イャーガ イーシェー チカンサ(どんなに美味しいものを食べさせられても、お前が言うことは聞かないよ)・古。
- メモ
- 「~ティン・~ワン(~ても)」などと呼応して、「いくら~ても(でも)」の文を作る。音2:イキナ。
イカナシン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
どうしても。何と言おうとも。
- 用例
- イカナシン、チューヤ イサヌヤーンカイ ソーティ イキワル ヤル(どうしても、今日は病院に連れて行かなくちゃいけない)・儀。
- メモ
- 強い意志を表し、どんなことがあっても判断は変わらないという事柄が下に続く。音1:イキナシン。類:チャーシン。
イカビチ 渡具知
漁法。イカ曳き。曳き縄漁業。
- メモ
- *サバニで*イカイユーという疑似餌を曳いて釣る漁法。
イガルー 波平,高志保
私たち。我々。
- メモ
- →アガター。
イカングートゥー 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
行かないこと。
- 用例
- アマンカイヤ イカングートゥー サーヤー(あそこには行かないようにしようね)・儀。
イキー 楚辺
勢い。活気。
- 用例
- アンシ、トゥーチ イキーヌ ネーランヤー(なんて、いつも活気がないんだろうね)・楚。
- メモ
- 類:イチュイ。
イキーン 楚辺
生きる。
- 用例
- ニンギノー ウミヌ ナーカンジェー イキララン(人間は海のなかでは生きられない)・楚。否:イキラン(生きない)希:イキーブーハン(生きたい)過:イキチャン(生きた)継:イキチョーン(生きている)・楚。
- メモ
- 音2:イチチュン。
イキカンティー 楚辺
行きにくいこと。行きかねること。
- メモ
- →音1:イチカンティー。
イキグラハン 楚辺
息苦しい。
- 用例
- イバミーンカイ ヲゥイネー、イキグラハン(狭い所にいると、息苦しい)・楚。
- メモ
- 音2:イチジラサン。
イギター 座喜味,伊良皆,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜
私たち。我々。
- 用例
- アチャーヤ イギタービカーンシ シアギーサ(明日は我々だけで仕上げるさ)・儀。
- メモ
- →アガター。
イキチゲー 楚辺
行き違い。
- 用例
- ダー、イキチゲー ヒチ ネーランセー(ほら、行き違いしてしまったさ)・楚。
- メモ
- 音2:イチャイチゲー・イチャイチジェー・イチェーチジェー。
イキッチュ 楚辺
生きている人。
- 用例
- シニンチュトゥ イキッチュトゥ、シマン トゥイタンディヌ ハナシーン アル(死んでいると人と生きている人と、相撲も取ったという話もある)・民・楚。
- メモ
- 音1:イチッチュ。
イキナ 宇座
いくら。たとえ。どんなに。
- 用例
- イキナ フユニン(たとえ冬でも)・宇。
- メモ
- →イカナ。
イキナシン 宇座
どうしても。何と言おうとも。
- 用例
- イキナシン ナラン(どうしてもできない)・宇。
- メモ
- →音1:イカナシン。
イキネースーネー 楚辺
散々。ことごとく。
- 用例
- アッタートゥ ゲートボール ソーシガ、イキネースーネー マキタルムン(彼らとゲートボールをしたが、散々負けてしまったな)・楚。
- メモ
- 類:イッペーサッペー・ウッケーヒッケー・ウッチェーヒッチェー。
イキハンスン 楚辺
行き外す。行き損ねる。
- メモ
- 音1:イチハンスン。
イキムシ 楚辺
生き物。動物。家畜。
- 用例
- ウヌ アミンソーチャル チュンチャーヤ イキムシンカイガ ナタラー、ヌーンクインカイ ナティヨー(その浴びられた人たちは動物になったのか、いろいろなものになってよ)・民・楚。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画。音1:イチムシ。
イキムシヌヤー 楚辺
家畜小屋。

- 用例
- カジフキシ、イキムシヌヤーン ムルコーリ ヒチョーン(台風で、家畜小屋も全壊している)・楚。
- メモ
- 音1:イチムシヌヤー。
イキラサウーサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
多い少ない。
- 用例
- イフィヌ イキラサウーサー アイル スル(少しの多い少ないはあるんだよ)・儀。
イキラサニカタヂキルー 村史
少ない方に片付けるという物事の決め方。多数決。

- メモ
- 子どもの遊びなどで、多数決をとる時に右手を左脇にはさんで「イキラサニ カタヂキルー(少ない方に片付ける〈少ない方が勝ちよ〉)」と言いながら手のひらか甲を上にして出し、少ない方に決める。対:ウーサニカタヂキルー。
イキラサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,瀬名波
少ない。
- 用例
- ワームノー、タームンヤカ イキラサン(私のものは、誰の物より少ない)・儀。
- メモ
- 音1:イキラハン。対:ウーサン(多い)。
イキラニンジュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
少人数。
- 用例
- ウッサヌ シクチ、イキラニンジュシェー ナランドー(こんなにたくさんの仕事は、少人数ではできないよ)・儀。
- メモ
- 音2:イクタイニンジュ。
イキラハン 波平,楚辺
少ない。
- 用例
- ウッサグヮーシェー イキラハンデー(たったこれだけじゃ少ないよ)・楚。
- メモ
- →イキラサン。
イキラムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
少ないもの。少しのもの。
- 用例
- シンカンチャー ウーサヌ、イキラムンシェー タラーンドー(人数が多くて、少しの物では足りないよ)・儀。
イク~ 儀間,楚辺
幾〔いく〕~。
- 用例
- イクチ(幾つ)・儀。イクケーン(何回)・儀。イクタイ(何人)・儀。
- メモ
- 個数を尋ねる時に使う。
イクケーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
幾度。何回。
- 用例
- イクケーン アビティン、ヒントー ネーン(何回呼んでも、返事がない)・儀。
イクサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
戦。
- 用例
- イクサヌ クトー、ワシティン ワシララン(戦のことは、忘れようにも忘れられない)・儀。
イクサチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
行く先。行方。将来。今後。
- 用例
- イクサチェー、ターガン ワカラン(行く先は、誰にも分からない)・儀。
イクサチザチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
行く先々。
- 用例
- イクサチザチ、シッチョールービカーン(行く先々、知り合いばかりだ)・儀。
- メモ
- →アックカタ。
イクサユー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{いくさよ(戦世)}。戦争をしていた時代。戦時中。
- 用例
- イクサユーヌ ハナシーヤ シーブサー ネーン(戦世の話はしたくない)・儀。
イクタイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
何人。
- 用例
- チューヤ イクタイ アチマイガヤー(今日は何人集まるのかな)・儀。
イクタイニンジュ 喜名,渡慶次,儀間
少人数。
- 用例
- イクタイニンジュシェー、ワジャー メーネー アガカンデー(少人数では、仕事は前に進まないよ〈捗〔はかど〕らないよ〉)・儀。
- メモ
- →イキラニンジュ。
イクチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
いくつ。何歳。
- 用例
- ハクヤ イクチ アチミタガ(箱はいくつ集めたねえ)・儀。
イクチ ナミシェーガ(何歳になられますか)・親。
イクチン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いくつも。
- 用例
- イクチン ユージュヌ カサナティ イチュナサン(いくつも用事が重なって忙しい)・儀。
イクチンミーチン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いくつも三つも。たくさん。
- 用例
- チュバチニ イクチンミーチン スンディチン アンナー(いっぺんにいくつも三つもやるってもあるか)・儀。
イクトゥバ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
言葉。言うこと。諺。
- 用例
- トゥシーヌ イクトゥバー、ワシテー ナランサ(年寄りの言うことは、忘れてはいけないよ)・儀。
イグマスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
意気込ませる。やる気にさせる。
- 用例
- ヘーク スージ シーヨー シ イグマスン(早くお祝いをしなさいと意気込ませる)・儀。
否:イグマサン(意気込ませない)過:イグマチャン(意気込ませた)継:イグマチョーン(意気込ませている)・儀。
イクン 楚辺
①行く。②(~て)いく。
- 用例
- ①アチャー ワンネー イカンサ(明日は私は行かないよ)・楚。否:イカン(行かない)希:イキブーハン(行きたい)過:ゥンジャン(行った)継:ゥンジョーン(行っている)・楚。
- メモ
- ①音1:イチュン。対:チューン(くる)。
イグン 高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
遺言〔ゆいごん〕。
- 用例
- ワンネー イグン カチョーン(私は遺言を書いている)・儀。ウヤヌチャー イグン ヤイビータン(親たちの遺言でした)・民・楚。
- メモ
- →イーゥンジャニ。
イケーハーエー 楚辺
大勢の人が行き来している様。
- 用例
- イケーハーエー、アッサキーヌ チュ ヤタルヤー(大勢の人が行き来して、あんなに多くの人だったねえ)・楚。
イケガチュー 村史
魚名。ニジョウサバ。
- メモ
- 類:クサラー。
イケマー 村史
釣り上げた魚を貯蔵するサバニの生け簀〔す〕。
イサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
医者。
- 用例
- ビョーチェー イサン カカランレー、ノーランサ(病気は医者にも診てもらわないと、治らないよ)・儀。
イザイ 都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,牧原
漁〔いさ〕り。漁。
- 用例
- チューン ワントゥ イザイカイ イカヤー(今日も私と漁に行こうね)・儀。
イザイランプ 喜名,渡慶次,儀間
夜釣りに使うランプ。
- 用例
- イザイランプ ヒサギティ ユールウミカイ イチュタン(イザイランプを持って夜釣りに行きよった)・儀。
イサガカイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
医者にかかること。
- 用例
- イサガカイ シッカラ ナゲー ナイシガ、ティーチン マシェー ナラン(医者にかかってから長いことなるが、ちっともよくならない)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば2 おばあが語る どぅーよーじょー』より。
イサトゥー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,都屋,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
昆虫。カマキリ。

- 用例
- イクチン イサトゥー トゥッティ、チャー スヌ バーガ(何匹もカマキリを取って、どうするつもりか)・儀。
- メモ
- 音2:イサトゥーメー・マーミーサートゥー・マーミサートゥー・マーミナサートゥー・マーミナトゥー・マーミナハートゥー・マーミヌハートゥー。
イサトゥーメー 伊良皆,渡具知,大湾
昆虫。カマキリ。
- メモ
- →イサトゥー。
イサヌヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
病院。
- 用例
- イサヌヤーヌ トゥーサヌ、アッチェー イチー サンサ(病院が遠くて、歩いては行けないさ)・儀。
イサマカシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
医者任せ。
- 用例
- ナゲー カユティン ノーランティカラ、イサマカシビカーン シェー ナランドー(長く通院しても治らないなら、医者に任せてばかりではいけないよ)・儀。
イサマスン 伊良皆
励ます。勇気づける。
- 用例
- イサマスル タミ、テーク ウッチャン(勇気づけるために、太鼓を叩いた)・伊。
- メモ
- 音2:イサミユン。
イサミユン 大湾
励ます。勇気づける。
- 用例
- ククル イサミユン(心を励ます)・湾。
- メモ
- →イサマスン。
イシ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
石。
- 用例
- グナイシ アチミティ、イシガチヌ ミー フサジュン(小石を集めて、石垣の穴を塞ぐ)・儀。
イジ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
意地。気力。意気地。
- 用例
- イジェー チューク ムッティヨーヤー(気は強く持ちなさいよ)・儀。
ことわざ:イジヌ ゥンジラー ティー ヒキ(意地が出たら手を引け)・高。
ワン ワラベー、イジグヮーン ネーン(私の子どもは、意気地もない)・木。
- メモ
- 音2:イジリ。
イジ チキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
度胸をつける。勇気づける。激励する。
- 用例
- アチャー タビンカイ ハイグトゥ、ンナシ イジ チキーン(明日旅に行くから、皆で度胸をつける)・儀。
イシアーファ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
石のように座り込む様。
- 用例
- ゥンマンカイ イシアーファ ナティ、ヘーク シグトゥシェーワ(そこに石のように座り込んで〈いないで〉、早く仕事をしないか)・楚。ウンナガレー、ゥンマンカイ イシアーファ ナティ ヰチョール チュン ヲゥル(そんな長いこと、そこに石のように座り込んでいる人もいるか)・儀。
イシアダン 宇座
植物。アダン。アダンの実。
- メモ
- 昔は旧盆に、パイナップルの代わりにアダンを供えた。イシアダンは粒が小さくぎっしり詰まっていて、食べなかったが、粒の大きいアダンは赤くなって食べられた。アダンの新芽は食べられる。イシアダンの実をメンコ(面子)のようにたたきつけて勝負した。*アダンスーブといった。→アダニ。
イシアナ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
石穴。採石場。
- 用例
- ウッピナーヌ イシアナー ヤタルヤー(とても大きな採掘場だったね)・儀。
イシウーサー 宇座
石を運搬する者。
- メモ
- 宇座や楚辺は、採石をおこなう者やそれを運搬する者が多くいた。
イシウーシ 喜名,親志,波平,儀間,長浜,大湾,楚辺
飲食関係。石臼。
- 用例
- イシウーシシ トーフマーミ ヒチュン(石臼で大豆を挽く)・儀。
イシオーラセー 村史
子どもの遊び。紐を括〔くく〕りつけた石をぶつけ合う遊び。
イシカー 楚辺
地名(うるま市石川)。
- 用例
- ホリョ ナティ、イシカーンケー ゥンジャン(捕虜になって、石川に行った)・楚。
- メモ
- 音1:イシチャー。
イシガキ 楚辺
石垣。
- メモ
- 音1:イシガキ。
イシガクイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
石囲い。

- 用例
- ヤシチヌ イシガクイヤ、リッパ チマットーン(屋敷の石囲いは、立派に積まれている)・儀。
イシカジ 儀間,長浜
言うことの聞き分け。もの分かり。
- 用例
- イシカジン チカンヌーワラビ(聞き分けのない子ども)・浜。
- メモ
- 音2:カジ・ギカジ・ジーカジ。類:チチワキ。
イジカスン 渡慶次,儀間,楚辺
動かす。
- 用例
- ミッチャイシ マギイシ イジカスン(3人で大きな石を動かす)・儀。
否:イジカサン(動かさない)希:イジカシーブサン(動かしたい)過:イジカチャン(動かした)継:イジカチョーン(動かしている)・儀。
イシガチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
石垣。
- 用例
- イシガチェー トーリラングトゥ、チャンリッパ チミヨーヤー(石垣は崩れないように、しっかりと積みなさいよ)・儀。
- メモ
- 音1:イシガキ。
イシガナ 村史
石工道具。墓造りに用いる。
- メモ
- 類:カニガラ。
イシガンガラー 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
石ころだらけ。石の多い所。
- 用例
- イシガンガラー ナティ、アッチーグリサン(石ころだらけで、歩きにくい)・儀。
- メモ
- 音2:イシンミー。
イシガントー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
石敢當。
- 用例
- イシガントーンカイ チチアタイネー、ヤナムノー イッチェー チーサンディ(石敢當に突き当たると、悪者は入ってこれないそうだ)・儀。
- メモ
- *ヤナムン(悪いもの)を返すということで、T字路の突き当たりに石敢當と刻んだ石柱を魔除けとして立てた。
イシグー 喜名,親志,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
石粉〔いしこ〕。石灰岩をこまかく砕いたもの。
- 用例
- クブンカイ イシグー マチョーケー(窪みに石粉を撒〔ま〕きなさい)・儀。
イシグーアナ 親志,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾
石灰岩を取った後の穴。
- 用例
- イシグーアナヌ マギサヨー(石灰岩を取った後の穴が大きいことよ)・儀。
- メモ
- 音2:イシアナー。
イシグーミチ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
砂利道。
- 用例
- ゥンマカラ アトー イシグーミチ ヤサ(そこから後は砂利道だよ)・儀。
イシグーヤマ 大湾
石灰岩がとれる山。
イシグェー 渡慶次,儀間,楚辺
農具。石鍬〔いしぐわ〕。石を削って刃にした鍬。
- 用例
- ンチャヌ クファサヌ、イシグェーシル カジラリール(土が硬くて、石鍬でしか耕せない)・儀。
イジクチ 高志保
出口。
- メモ
- 音2:ゥンジーグチ・ゥンジリグチ。対:イルクチ(入り口)。
イシグヂン 楚辺
石子積〔いしこづみ〕。小石が積まれている所。
- 用例
- ハルカラ ゥンジール イシヌ、アマクマカンイ イシグヂン ナティ アタン(畑から出た石が、あちこちに積まれていた)・楚。
イシクビ 楚辺
石壁。
イシグフー 座喜味
地面から突き出すような小石の多い場所。
イシグルー 高志保
石ころ。
イシグヮームートゥトゥエー 村史
{いしごらもととりあひ(石小等元取合)}。子どもの遊び。山のように積んだ小石の中央に立てた棒を倒さないよう1個ずつ石を取る遊び。
イシグン 伊良皆,大湾,古堅
足の裏の内部が化膿した傷。打ち身。内出血。
- メモ
- 裸足〔はだし〕で尖っている石などを踏むとそうなるといわれた。音2:ウチグン。
イジクン 楚辺
動く。
- 用例
- トゥッチーヌ ハーイヌ イジクン(時計の針が動く)・楚。
否:イジカン(動かない)希:イジキブーハン(動きたい)過:イジチャン(動いた)継:イジチョーン(動いている)・楚。
- メモ
- 音1:イジチュン。類:ゥンジュチュン。
イシジ 座喜味
礎〔いしずえ〕。踏み石。
- メモ
- 縁側に上がる時の踏石のことで、海岸から切り取ってきた石でできている。音2:カンジェーイシ・カンゼーイシ・カンダイシ・クラミイシ。類:クグミ。
イシジェーク 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺
石大工。石工。

- 用例
- マーヌ イシジェークヌ チュクタガ、アンシ ミグトゥナ ハカ ヤル(どこの石大工が造ったのか、なんて見事な墓だろう)・瀬。
イシジューサー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
鳥名。イソヒヨドリ。
- メモ
- 昔は海岸や川岸の岩壁にいたが、近年は住宅地に巣を作っている。音2:イシジューシ・イシスーサー。類:スーサー・ピーカラカラー・モージューサー。
イシジューシ 波平,都屋
鳥名。イソヒヨドリ。

- メモ
- →イシジューサー。
イシズ 楚辺
落ち着き。
- 用例
- クヌ ワラベー、ティーチン イシズヌ ネーン(この子は、ちっとも落着きがない)・楚。
- メモ
- 類:ウティチキ・ウティチチ。
イシスーサー 座喜味,都屋
鳥名。イソヒヨドリ。
- メモ
- →イシジューサー。
イジスーブ 高志保,渡慶次,儀間
意地勝負。度胸比べ。
- 用例
- ヰキガンチャーガ アチマイネー、イジスーブ スタン(男たちが集まると、意地勝負をしよった)・儀。
イシダニ 瀬名波,長浜
サンゴの欠片〔かけら〕。枝珊瑚。
- メモ
- 長浜では旧5月5日に浜からイシダニを取ってきて屋敷の周囲に撒いた。
イシヂク 座喜味,渡慶次,儀間,長浜
植物。イシギク。モクビャッコウ。
- 用例
- ナーンカイ イシヂクン イーテータン(庭にイシギクも植えてあった)・儀。
- メモ
- 海岸の岩上などに生える常緑小低木。葉は白っぽく、菊に似て黄色い花がつく。旧9月9日菊酒の日には酒に浮かべて仏壇に供えた。→チクザキ。
イシチヤー 都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
石切屋。石材の切り出しを生業とする者。
- 用例
- ウミヌ イシ ワイシェー、イシチヤー シクチ ヤタン(海の石を割るのは、石切屋の仕事だった)・儀。
- メモ
- 石工の部類だが、読谷山では加工細工をおこなう*イシジェークとは分けていた。読谷山村では大正時代から昭和19年頃まで浜石の採石、運搬をする者が多かった。宇座、儀間、渡慶次、波平、楚辺など海岸沿いの集落で盛んに浜石の採石がおこなわれていた。音2:イシトゥヤー。
イシチャー 座喜味,楚辺,喜名,渡慶次,儀間
地名(うるま市石川)。
- メモ
- 音1:イシカー。
イジヂューサン 渡慶次,儀間,喜名,古堅
意地が強い。勇気がある。度胸がある。
- 用例
- ウヌ ワラベー ルク イジヂューサンヤー(その子はあまりにも意地が強いね)・儀。
- メモ
- 音1:イジヂューハン。
イジヂューハン 楚辺
意地が強い。勇気がある。度胸がある。
- メモ
- 音1:イジヂューサン。
イジチュン 喜名,波平,渡慶次,儀間
動く。
- 用例
- ヤガテー イジチュンドー(やがては動くよ)・儀。
否:イジカン(動かない)希:イジチーブサン(動きたい)過:イジチャン(動いた)継:イジチョーン(動いている)・儀。
- メモ
- →音1:イジクン。
イシトゥヤー 喜名
採石場から石を切り出す者。石採り。
- メモ
- →イシチヤー。
イシトーニ 村史
石の*トーニ。石を削って作った豚の餌〔えさ〕入れ。
イシドーバル -
{石動原}。上地の小字。
- メモ
- 行政上の表記は「イシドウバル」。
イシナーグー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
子どもの遊び。石子〔いしなご〕。小石を使って遊ぶ。
- 用例
- ヰナグワランチャーガ、イシナーグーアシビ ソーン(女の子たちが、石子遊びをしている)・儀。
- メモ
- 小石をたくさん転がしておいて、そのうちの一個を軽く上に放り投げ、落ちてくる間にもう一方の手で転がっている別の小石を拾い、上にあげた石とともにつかみ取る。それを繰り返して、確保した石の数が多い方が勝ち。
イシナギエー 高志保
子どもの遊び。石投げ合い。石合戦。
- メモ
- 子どもたちが川や海に石を投げ合って、水切りの回数を競い合って遊んだ。
イシヌミーバカ 楚辺
石穴に作られた幼児墓。
- 用例
- ナナチマデー ウフバカンカイヤ イリラン、イシヌミーバカンカイ ホームタン(7歳までは本墓には入れずに、イシヌミーバカに葬った)・楚。
- メモ
- 昔は幼児の死亡率が高く、7歳以下の子は本墓に入れずに幼児墓に葬った。音2:ミーグヮーバカ・ワランチャーバカ。類:ユシリ。
イジバー 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
意地が強い人。度胸がある人。
- 用例
- イャーヤ アンシ イジバー ヤテール(お前はとても意地が強い人だったんだね)・儀。
- メモ
- 音2:イジャー。
イシバーイ 渡慶次,儀間,楚辺
石柱。海岸の石を切り出して造る石柱。
- 用例
- イシバーイヤ ウージャウミカラ トゥッテイ チュータン(石柱は宇座の海岸から採ってきよった)・儀。
- メモ
- 石柱はクサビや石切り斧を使って干潮時に切り取った。畜舎や台所に使い、母屋に使うことはあまりなかった。音1:イシバーヤ。
イシバーヤ 喜名,座喜味
石柱。海岸の石を切り出して造る石柱。
- メモ
- →イシバーイ。
イシバイ 楚辺
促歩〔そくほ〕。琉球競馬の馬の歩き方。
- 用例
- イシバイ スヌ ゥンマー、チビラーハタンロー(促歩する馬は、素晴らしかったよ)・楚。
- メモ
- 琉球競馬は速さを競うのではなく、馬や騎手の姿勢等を重視して勝負を決めた。
イシベー 長浜
植物。オオイタビ。
- メモ
- 実が紫色になったら食べた。類:ガーガーグサ・チーグサ・チタ・ヒーグサ。
イシマーシバル -
{石廻原}。座喜味の小字。
イシマチャー 都屋,渡慶次,宇座
漁法。こぶし大の小石に餌〔えさ〕のついた釣り針を巻きつけて海底に下して魚を釣る漁法。
- メモ
- 宇座や渡慶次の漁師が専門におこなっていた。
イシマックヮ 楚辺,儀間,渡慶次
石枕。
- 用例
- ことわざ:イシマックヮ サン エーマー ユヌ ッチュ(石枕をしない間は同じ人)・楚。
- メモ
- 石枕をするということは死んで墓場に入ることを意味する。用例は、生きている間はみんな平等で、皆同じように何でもできるということ。
イシムム 大湾
植物。ヤマモモ。
- メモ
- 音2:シマムム・マーチムム・ミジムム・ムム・ヤマムム。
イジモッパラー 渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
意地だけで物事を片付けようとすること。独りよがり。
- 用例
- イジモッパラー シェー、ヌーン ナランサ(独りよがりでは、何もできないさ)・儀。
イシヤー 波平
波平の拝所の名称。石屋。
- メモ
- 石板でできた祠で、*ビジュル(賓頭盧、霊石)のかわりとされる。波平に4か所ある。旧9月9日の菊酒にちなんで拝まれる。
イジャー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
意地が強い人。度胸がある人。
- 用例
- ワラビヌ ユカイ イジャー ヤテール バーヨー(子どもがかなり意地が強かったわけよ)・儀。
- メモ
- →イジバー。
イシャギ 楚辺
魚名。イサキ。
イジュ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
植物。イジュ。ツバキ科ヒメツバキ属。

- 用例
- イジュヌ ハナヌ サチーネー、イッペー ヰーカバ スン(イジュの花が咲いたら、とても良い香りがする)・儀。
- メモ
- 大正時代は建築資材として国頭から山原船で長浜港に陸揚げしていた。ツバキ科の常緑高木で、酸性土壌を好むので中南部には少ない。音1:ゥンジュ。
イシユーチ 楚辺
石工道具。斧〔よき〕。石切り斧。

- メモ
- →アラユーチ。
イジュン 瀬名波,長浜,楚辺,大湾,古堅
漁具。銛〔もり〕。一本銛。蛸〔たこ〕や魚を突く道具。
- 用例
- イジュン コーイガ イチュン(銛を買いに行く)・儀。
- メモ
- *カイ(返し)がついて真っ直ぐなイジュン、返しがついて弓状になっている*タクトゥヤーイジュン、返しのない*クスカーイジュンの3種類ある。音2:クスカーイジュン・タクトゥヤーイジュン。類:トゥジャ。
イジュン 親志,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,長田
泉。湧泉。
- 用例
- アガリムティヌ イジュンカラ、ミジ クリ クヮー(東側の泉から、水を汲んできなさい)・儀。
- メモ
- 類:ワク。
イジュンダー 村史
湿田。水はけが悪く、年間通して水が引かない田んぼ。
イジリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
意地。気力。
- 用例
- イジリ チューク ムッチ、ハマリヨー(意地を強く持って、頑張りなさいよ)・儀。
イジリヌ マンドーン(気力にあふれている)・矼。
- メモ
- →イジ。
イシンニーバル -
{石根原}。座喜味、波平の小字。
イシンミー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
石垣の穴。石垣の隙間。
- 用例
- イシンミーンカイ ボー チックリ、クールー チュクタン(石垣の隙間に棒を突っ込んで、独楽を作った)・儀。
イシンミー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
石ころだらけ。石の多い所。
- 用例
- イシンミーカラ アッチーネー、ヒサガ ヤムン(石ころだらけ〈の道〉から歩いたら、足が痛い)・古。
- メモ
- →イシガンガラー。
イシンミバカ 高志保
石で囲われた墓。
イシンミバル -
{石嶺原}。長田の小字。
イスグン 楚辺
急ぐ。
- 用例
- イスガーニ ナーハンケー ゥンジャン(急いで那覇に行った)・楚。否:イスガン(急がない)希:イスギブーハン(急ぎたい)過:イスジャン(急いだ)継:イスジョーン(急いでいる)・楚。
- メモ
- 音1:イスジュン。
イスジュン 喜名,渡慶次,儀間
急ぐ。
- 用例
- ガッコーンカイ ウクリーギサー ヤグトゥ、イスジュン(学校に遅れそうだから、急ぐ)・儀。
否:イスガン(急がない)希:イスジーブサン(急ぎたい)過:イスジャン(急いだ)継:イスジョーン(急いでいる)・儀。
- メモ
- 音1:イスグン。
イスン(~イスン) 儀間
~することができる。
- 用例
- ムッチースミ(持てるか)・儀。キミーサン(決められない)・儀。カミーサン(食べられない)・儀。
- メモ
- →~ユースン。
イセーダバル -
{石田原}。高志保の小字。
イセーラバル -
{石良原}。宇座の小字。
イソー 渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
衣装。
- 用例
- クンドゥヌ シバヤヌ イソーヤ、チビラーサタン(今度の芝居の衣装は、立派だった)・儀。
イソーサクヮッター 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
嬉しくてはしゃいでいる様。
- 用例
- イチバン ナティ、イソーサクヮッター ソーン(一番になって、嬉しくてはしゃいでいる)・儀。
イソーサン 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,比謝
嬉しい。楽しい。
- 用例
- ゥンマガンチャーガ アシビーガ チーネー、イッペー イソーサン(孫たちが遊びに来たら、とても嬉しい)・儀。
- メモ
- 音1:イソーハン。→イーリキサン。
イソーハン 座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
嬉しい。楽しい。
- 用例
- ミーヤー チュクイアーチ、イッペー イソーハン(新しい家を造り終えて、とても嬉しい)・楚。
- メモ
- 音1:イソーサン。→イーリキサン。
イタジリー 渡慶次,儀間,楚辺
板切れ。
- 用例
- イタジリー アチミティ、インヌヤー チュクイサ(板切れを集めて、犬小屋を作るさ)・儀。
イチ ①喜名,伊良皆,儀間,大湾②村史
①池。②池。墓室の部分名。墓室内の一番奥にある祖先の遺骨を合葬する場所を池と呼んでいる。
- 用例
- ①イチンカイ クーイユ チカナトーン(池に鯉を飼っている)・伊。ナーンカイ イチ フティ クーイユ カライン(庭に池を掘って鯉を飼う)・儀。
イチ 親志,長浜
易。
- 用例
- イチヌヤー(易者の家)・親。
イチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
いつ。
- 用例
- イチェー マシ ヤイビーガ(いつがいいですか)・矼。
イチ ナティン、イャー ウンジェー ワシランサ(いつになっても、お前の恩義は忘れないよ)・儀。
イチガ ナイラー ワカランシガ、ヤー チュクイブサン(いつになるのか分からないが、家を造りたい)・儀。
イチ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅,楚辺
数詞。いつ。5つ。
- メモ
- 数えあげるときに言う。→イチチ。
イチ~ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,長田
数詞。1~。
- 用例
- イチグヮチ(1月)・儀。イチムン(一門)・慶。
- メモ
- 音1:イッ~。
イチ~ 渡慶次,儀間,瀬名波,渡具知,古堅
数詞。5~。
- 用例
- イチチチ(5か月)・儀。イチトゥ(5年)・慶。
- メモ
- 類:グ~・グン~。
イチェーチジェー 大木
行き合い違い。行き違い。
- 用例
- ナマル ハイタンリー。アイヤー、イチェーチジェー シェーサ(今行ったそうだ。あれまあ、行き違いしているね)・木。
- メモ
- 音1:イチャイチゲー・イチャイチジェー。→イキチゲー。
イチカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いつか。
- 用例
- イチカ マジョーン アシビーガ イカヤー(いつか一緒に遊びに行こうね)・儀。
イチカスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生かす。
- 用例
- タンメーヤ イッペーヌ ニンジョーブカサヌ チュ ナティ、スーマース チキティ ヤティン イチカシーブサヌ アタイ ヤン(おじいさんはとても人情に厚い人で、塩漬けにしてでも生かしたいぐらいだ)・喜。
否:イチカサン(生かさない)希:イチカシーブサン(生かしたい)過:イチカチャン(生かした)継:イチカチョーン(生かしている)・喜。
- メモ
- 大事な人や動植物に長らえて欲しいときなどにも使う。音2:イチキーン。
イチカマドー 瀬名波
昆虫。アメンボ。
- 用例
- イチカマドーンカイ スンカリンドー、ヘーク ヤーンカイ ケーレー(アメンボに引きずられるよ、早く家に帰りなさい〈池などで遊ぶ子に注意を促す時に言った〉)・瀬。
- メモ
- →アーマークー。
イチカユヤー 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺
行き通い。通うこと。
- 用例
- メーナチ イチカユヤー シーネー ヲゥタインドー(毎日行き来したら疲れるよ)・儀。
- メモ
- 結納から結婚式までの間、新郎新婦が互いの家を行き来して労働力を提供する期間にもいった。
イチカランイチキ 楚辺
生きられない生き方。苦しみに満ちた生き方。貧苦や病気など苦しいなかでの生き様。
- 用例
- タユイシン ヲゥラン、イチカランイチキル ヒチョーンレー(頼る人もいない、どうにかこうにか生きているんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:イチカランイチチ。
イチカランイチチ 喜名,渡慶次,儀間,大木
生きられない生き方。苦しみに満ちた生き方。貧苦や病気など苦しいなかでの生き様。
- 用例
- ルク ヒンスー ナティ カムシン ネーン、イチカランイチチ ソーン(あまりにも貧乏で食べるのもなく、どうにかこうにか生きている)・儀。
- メモ
- 音1:イチカランイチキ。
イチカンティー 喜名,渡慶次,儀間
行きにくいこと。行きかねること。
- 用例
- クヌメーン ヌラーッテーグトゥ、シージャヌ ヤーンカイヤ イチカンティー スン(この前も叱られたから、兄の家には行きにくい)・儀。
- メモ
- 音1:イキカンティー。音2:イチグラハン・イチグルサン。対:イチヤッサン(行きやすい)。
イチキーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
生かす。
- 用例
- カリーガター ナトール ガジマル イチキーン(枯れそうになっているガジュマルを生かす)・儀。
否:イチキラン(生かさない)希:イチキーブサン(生かしたい)過:イチキタン(生かした)継:イチキトーン(生かしている)・儀。
- メモ
- →イチカスン。
イチク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,波平,都屋,古堅,座喜味,渡具知
親族語彙。いとこ。
- 用例
- イチクマデー チョーデートー ユヌムン ヤサ(いとこまでは兄弟と同じだよ)・儀。
- メモ
- 音2:イチュク。
イチグ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,長田
一期。生涯。いつも。
- 用例
- チュール カージ、イチグ ムヌイミービカーン ッシ(来るたびに、いつも物をねだってばかりで)・儀。
- メモ
- 類:シッチー・チャー・トゥーチ・ヒジュー・ヒッチー・フィッチー。
イチグ イチマディン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いついつまでも。
- 用例
- ミートゥンダー、イチグ イチマディン カナサ シーヨーヤー(夫婦は、いついつまでも仲よくしなさいよね)・儀。
イチクビー 渡具知
死者に5枚重ね合わせて着せる着物。死装束。
- メモ
- 渡具知ではサルマタ、*ハカマ、ジュバン、芭蕉衣、*ウチカキ(打ち掛け)の順に5枚重ねて着せた。類:カサビジン・グソーギン・グソースガイ・グソーヂン・シルイショー・シルダナシ・シルニー・ナナカサビ・ナナクビー・ヌーリジン。
イチクミーックヮ 喜名,波平,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
親族語彙。いとこの子ども。従甥姪〔じゅうせいてつ〕。
- 用例
- イチクミーックヮヌチャーン、ムル アチマトータン(いとこの子どもたちも、皆集まっていた)・儀。
- メモ
- いとこの子どもは、男も女も同じ名称。音1:イチュクミーックヮ。
イチクムイ 渡慶次,儀間,宇座,長浜
500文。1銭。お金の単位。
- 用例
- イチクムインチョー ネーン バーイ(1銭〈少しのお金〉もないのか)・儀。
- メモ
- 現在はお金の単位としてではなく、少額という意味で使うこともある。
→イッカグヒャーク。
イチグラハン 渡慶次,儀間
行きにくい。行きかねる。
- 用例
- アマヌ ヤーンカイヤ イチグラハン(あそこの家には行きにくい)・儀。
- メモ
- →イチカンティー。
イチグル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いつ頃。
- 用例
- イチグル ナイガ(いつ頃できるか)・儀。
イチグルサン 渡慶次,儀間,古堅,大木
行きにくい。行きかねる。
- 用例
- チュマーシヤーンカイヤ、イチグルサン(人が亡くなった家には、行きにくい)・儀。
- メモ
- →イチカンティー。
イチグヮチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
数詞。1月。
- 用例
- ナー ヤガティ イチグヮチドー(もうやがて1月だよ)・儀。
イチクヲゥジャサー 座喜味,波平,都屋,渡具知,古堅,大木
親族語彙。父母の従兄弟。
イチケーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生き返る。生気を取り戻す。
- 用例
- ンカシェー カソーヤ アランテーグトゥ、ハカヌ ナカヲゥティ イチケータンディヌ ハナシーン アタサ(昔は火葬ではなかったから、墓の中で生き返ったという話もあったさ)・儀。
否:イチケーラン(生き返らない)過:イチケータン(生き返った)継:イチケートーン(生き返っている)・儀。
- メモ
- 音1:イチゲーイン。
イチゲーイン 大木
生き返る。生気を取り戻す。
- 用例
- アー、ナマネー イチゲータサ(ああ、やっと生き返ったなあ)・木。
- メモ
- 音1:イチケーイン。
イチゴーユー 儀間,宇座,楚辺
{いちごうゆう(一合結)}。喪家〔そうか〕に対する相互扶助。
- メモ
- 楚辺では隣保班からをイチゴーユーとして粟一合を集め、米と一緒にして粥を作って、喪家や手伝いの人に食事を出した。音2:イックヮンユー・ユー。類:スーゲー。
イチジャマ 喜名
生霊〔いきりょう〕の呪い。生きている人の怨霊〔おんりょう〕。
- 用例
- ガヌンカイ イービ ネーイネー、イチジャマ サリーンドー(龕〔がん〕に指をさすと、呪われるよ)・喜。
イチジューコー 喜名
{いきぜうかう(生焼香)}。人生儀礼。模擬葬式。
- メモ
- トーカチ祝い(米寿祝)の前夜か早朝に、祝いを迎える人を死者に見立て、模擬葬式をおこなった。類:カタチヌメーウガン。
イチタイ 楚辺
数詞。5人。

- メモ
- 類:グニン。
イチチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
数詞。5。5つ。5歳。
- 用例
- ワッター チャクシェー、ヤガティ イチチ ナイン(私たちの長男は、やがて5歳になる)・儀。
- メモ
- 音2:イチ。
イチチキ 瀬名波,古堅,楚辺
数詞。5か月。
- メモ
- 音1:イチチチ。
イチチグン 高志保,儀間,楚辺
5品。御願に供える5品。
- メモ
- 高志保では旧1月9日ウガンゥンメーの祝いに5品(飯、塩、花米、酒、水)或いは7品のご馳走を作った。
イチチチ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。5か月。
- 用例
- イチチチ ナル エーマ、ヌーヌ アティン ネーン(5か月になるまで、何の音沙汰もない)・儀。
- メモ
- 音1:イチチキ。
イチヂバル -
{掟地原}。伊良皆の小字。
イチチブシ 村史
五つ星。針突(*ハヂチ)紋様の名称。
- メモ
- 右手首の模様のこと。右手首の中央にひし形が1個で、それを囲むように三角の文様が4個施されている。
イチチュン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,比謝,大木
生きる。
- 用例
- クサティ ウシナティ、イチカラン(後ろ盾を失って、生きていけない)・木。
カミワル イチカリーサ(食べてこそ生きていけるさ)・木。
ガンクースーヤ、ヒャークマディン イチチュンディ(頑固おやじは、百歳までも生きるって)・儀。
否:イチカン(生きない)希:イチチーブサン(生きたい)過:イチチャン(生きた)継:イチチョーン(生きている)・儀。
- メモ
- 音2:イキーン。
イチヂラサン 喜名,渡慶次,儀間
{いきづらさありむ(息辛さ有りむ)}。息苦しい。
- 用例
- ウッピグヮーヌ ヤーンカイ チュヌ マンリ、イチヂラサン(こんな小さな家に人が多くて、息苦しい)・儀。
- メモ
- →イキグラハン。
イチッチュ 喜名,渡慶次,儀間
生きている人。
- 用例
- ユーリーヤカ、イチッチュヌル ウトゥルサル(幽霊よりも、生きている人が恐いものだ)・喜。
- メモ
- 音1:イキッチュ。
イチデー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
一代。
- 用例
- イチデーッシ ウワテー、ヌーン ナランサ(一代で終ったら、何にもならないよ)・儀。
イチデージ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
一大事。大事。
- 用例
- ナー イチデージ ナトーン(もう一大事なことになっている)・儀。
イチトゥ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。5年。
イチドゥシ 渡慶次,喜名,儀間
一番仲の良い友達。
- 用例
- アヌ タイヤ イチドゥシ ヤサ(あの二人は一番仲の良い友達だよ)・儀。
イチナーギ 喜名,渡慶次,儀間
一帯。
- 用例
- イチナーギ マーチヌ イーラットーン(一帯に松が植えられている)・儀。
- メモ
- 音2:チュナーギ。
イチナンカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{いつなのか(五七日)}。人生儀礼。死後35日目の人生儀礼。
- 用例
- ナー ヤガティ、イチナンカ アラニ(もうやがて、5週目の法事じゃないの)・儀。
イチナンドゥチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いつ何時。
- 用例
- イチナンドゥチ ヤティン シムグトゥ、クーワ(いつ何時でもいいから、来なさい)・儀。
イチニチジューコー 儀間
人生儀礼。一日焼香。決められたその日だけしかできない人生儀礼。
- 用例
- ジュールクニチャーヤ、イチニチジューコー ヤンディ(ジュールクニチャー〈旧1月16日に行われる後生の正月〉は、その日で終わらないといけないんだって)・民・儀。
イチニンメー 喜名,渡慶次,儀間
一人前。
- 用例
- シクチン イチニンメー ナランネー、トゥジン カメーイサンドー(仕事も一人前にできないと、妻も探せないよ)・儀。
イチヌイッカ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
何月何日。
- 用例
- イッター ヤーフチスージェー、イチヌイッカ ナトーガ(お前たちの新築祝いは、何月何日になっているのか)・儀。
イチヌクイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生き残り。
- 用例
- ワッターヤ イクサヌ イチヌクイ ヤサ(私たちは戦争の生き残りだよ〈戦争を生き延びたんだよ〉)・儀。
イチヌハタバル -
{池之端原}。瀬名波の小字。
イチヌミーニ 喜名,渡慶次,儀間
あっという間に。いつの間に。
- 用例
- アンマーヤ、イチヌミーニ ケーティ チャガヤー(お母さんは、いつの間に帰ってきたのかな)・儀。
- メモ
- →ウビジ。
イチハジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生き恥。大恥。
- 用例
- チュヌ メーヲゥティ イチハジ カカサッティ、ハジカサヌ フシガランタン(人前で大恥をかかされ、恥ずかしくてたまらなかった)・儀。
イチバンオージメー 座喜味,波平
一番扇舞。ムラアシビの演目。
- メモ
- 最初に扇を使う踊りとして、かぎやで風が踊られている。
イチバンザー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾
一番座。住居の東側に設けた客間。
- 用例
- イチバンザーンカイ イミソーレー(一番座にお入りください)・儀。
- メモ
- 音1:イチバンジャー。→アガリカミザ。
イチバンジャー 伊良皆,大湾
一番座。住居の東側に設けた客間。
- メモ
- 音2:イチバンザー。→アガリカミザ。
イチハンスン 喜名,渡慶次,儀間
行き外す。行き損ねる。
- 用例
- ヘーク ヒコーランネー、イチハンスンドー(早く準備しないと、行き損ねるよ)・儀。
否:イチハンサン(行き損ねない)過:イチハンチャン(行き損ねた)継:イチハンチョーン(行き損じている)・儀。
- メモ
- 音1:イキハンスン。
イチバンドゥイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
一番鶏〔いちばんどり〕。
- 用例
- イチバンドゥイン ウタイルムン、ユー アキーサ(一番鶏も歌うから、夜が明けるさ)・儀。
イチブイ 座喜味
げっぷ。胸焼け。
イチマディン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
いつまでも。
- 用例
- ウヤヌ クトー イチマディン ワシンナ(親のことはいつまでも忘れるな)・古。
イチマナー 高志保,大湾
糸満の人。
イチマブイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝
生霊〔いきりょう〕。生きている人の魂。
- 用例
- イチマブイヤ ヌーヤカ ウトゥルムン ヤサ(生霊は何より恐いものだよ)・儀。
イチマンウイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
糸満売り。主に男の子を、借金の形〔かた〕(担保)に糸満の漁師のもとに年季奉公させること。
- 用例
- ンカシェー イチマンウイ サリーンディシェー、ウトゥルムン ヤタン(昔は糸満売りされることは、恐ろしいことだった)・儀。
ヌーン チカンレー、イチマンウイ サリンドー(何も聞かないなら、糸満の漁師の所に売り飛ばされるぞ)・座。
- メモ
- 困窮している家では、借金の形や口減らしのために、糸満の漁師のもとに「糸満売り」と称する年季奉公をさせた。
親志では、幼少時に女中奉公に出されたことにも糸満売りされたといった。音1:イトマンウイ。
イチミ 喜名,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼
生き身。現世に生きている人。
- 用例
- イチミトゥ グソーヤ、リッパ ワカシワル ヤル(生き身と後生は、ちゃんと分けないといけない)・儀。
イチミトゥトゥーミ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
生きている間。生涯。一生。
- 用例
- イチミトゥトゥーミ、ゥンマンカイ ヲゥヌ チムエール ヤルイ(一生、そこにいるつもりか)・儀。
イチミヌショーガチ 伊良皆
生き身の正月。現世の正月。
- 用例
- ソーガチェー イチミヌショーガチ ヤグトゥ、ウコーヤ ウサギランティン シムサ(正月は生きている人の正月だから、焼香はしないでいいさ)・伊。
- メモ
- 盆は3食、祖霊〔それい〕に供えるが、正月は*チータチウニゲー(朔日祈願)にご馳走を供えるだけ。音2:イチミヌニントゥー。
イチミヌニントゥー 長田
生き身の年頭。現世の正月。
- メモ
- →イチミヌショーガチ。
イチムシ ①喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,比謝矼②喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅
①生き物。動物。家畜。②人を侮る時の言葉。
- 用例
- ①イチムシ ダテーン チカナトーン(家畜をたくさん飼っている)・儀。
①イチムシヌ ムノー クィティー(家畜の餌〔えさ〕はやったか)・湾。
②イチムシグヮーヒャー(畜生め)・古。
- メモ
- 音1:イキムシ。
イチムシヌヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,大湾,古堅
生き物の小屋。家畜小屋。

- 用例
- イチムシヌヤーン、カジフチシ チュラーク ウットゥバサッティ ネーン(家畜小屋も、台風ですっかり飛ばされてしまった)・儀。
イチムシヌヤーヌ ソージカチ(家畜小屋の掃除)・瀬。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画。音1:イキムシヌヤー。
イチムドゥイ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,比謝
行き戻り。行き来。
- 用例
- アマクマ イチムドゥイ スル エーマネー、シクチン ウワインデー(あちこち行き来している間には、仕事も終わるよ)・儀。
- メモ
- 音1:イチムリー。音2:イチムドゥヤー・イチムリケームリ。
イチムドゥヤー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
行き戻り。何度も行き来すること。
- 用例
- メーナチ イチムドゥヤー ッシ、ヌー シ アッチョーガ(毎日行き来して、何をして歩いているのか)・儀。
- メモ
- →イチムドゥイ。
イチムリー 座喜味
行き戻り。行き来。
- 用例
- ウニマングラーマデー、イチムリー ソータン(その頃までは、行き来していた)・座。
- メモ
- →音1:イチムドゥイ。
イチムリケームリ 喜名,渡慶次,儀間
行き戻り。何度も行き来する様。
- 用例
- イャーヤ、イクケーン イチムリケームリ ソーガ(お前は、何回行ったり来たりしているのか)・儀。
- メモ
- →イチムドゥイ。
イチムン 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
一門〔いちもん〕。一族。父系一門。
- 用例
- イチムン スリトーティ、ジンミ スン(一門揃って、協議をする)・儀。
イチムンウーエー 瀬名波
{いちもんおひあひ(一門追ひ合ひ)}。綱引きの際、実家の属する組で綱を引くこと。
- メモ
- 瀬名波では綱引きの時に分家している次男、三男が、親とは争えないからといって、親元(実家)の組に入って綱を引くことをいった。音2:グヮンスウーエー。
イチムンシーミー 渡慶次,儀間,楚辺
{いちもんせいめい(一門清明)}。行事。門中単位でおこなう清明祭。
- 用例
- イチムンシーミーヤ イチ ナトーガヤー(一門清明はいつになっているかな)・儀。
- メモ
- →アジウシーミー。
イチムンバカ 座喜味
父系一門の墓。門中墓。
- メモ
- 音2:ムンチューバカ。
イチャ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
甲殻類。頭足類の軟体動物。イカ。烏賊。
- 用例
- チューヤ、ダテーン イチャ トゥッティ チャン(今日は、たくさんイカを取ってきた)・儀。
- メモ
- →イカ。
イチャイカジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{いちゃひかぜ(行逢ひ風)}。悪風。害をもたらす風。
- 用例
- イチャイカジ ハッチャカティ、タレーマ フチ ゥンジトーサ(悪風に出会って、あっという間に吹き出物ができているさ)・儀。
- メモ
- 夜道を歩いていて、急に体に湿疹ができたりすると、悪風に出会ったといわれた。
イチャイカタイ 喜名
受け答え。会話。
- 用例
- ヰナゴー ドゥシ ナレーカラー、スグ イチャイカタイ スシェーヤー(女性は友達になったら、直ぐに会話をするでしょう)・喜。
- メモ
- 音1:イチャイカナタイ。
イチャイカナタイ 儀間
受け答え。会話。
- メモ
- 音1:イチャイカタイ。
イチャイカンティー 喜名,渡慶次,儀間
会いかねること。会いにくいこと。会いづらいこと。
- 用例
- アリトー オーテーグトゥ、イチャイカンティー スン(彼とは喧嘩〔けんか〕をしたから、会いにくい)・儀。
- メモ
- 音2:イチャイグリー・イチャイグリサン。
イチャイグリー 喜名,渡慶次,儀間
会いにくいこと。会いづらいこと。
- 用例
- アレー ルク イチュナサヌ、イチャイグリーデー(彼は余りにも忙しくて、会いにくいよ)・儀。
- メモ
- →イチャイカンティー。
イチャイグリサン 喜名,渡慶次,儀間
会いにくい。会いづらい。
- 用例
- アレー ムチカシー チュ ヤグトゥ、イチャイグリサン(彼は難しい人だから、会いにくい)・儀。
- メモ
- →イチャイカンティー。
イチャイチゲー 喜名,渡慶次,儀間
行き合い違い。行き違い。
- 用例
- イチャイチゲー ナイネー ジャーフェー ヤグトゥ、ナー イフェー マッチョーカナ(行き違いになったら大変だから、もう少しは待っておこう)・儀。
- メモ
- 音1:イチャイチジェー・イチェーチジェー。→イキチゲー。
イチャイチジェー 儀間
行き合い違い。行き違い。
- メモ
- 音1:イチャイチゲー・イチェーチジェー。→イキチゲー。
イチャイハンチャイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
自問自答。受け答え。会話。
- 用例
- イチャイハンチャイ、イチマディン カンゲーヌ マトゥマラン(自問自答〈ばかりで〉、いつまでも考えがまとまらない)・儀。
イチャイボー 座喜味
棒術の型名。出会い棒。
- メモ
- 前棒、後棒、二組に分かれて*ゴーヤーマチを演じたあと、双方が中央に向かってきて出会う。その出会い頭に一同棒を突き合わせた。
イチャイン 喜名,上地,高志保,渡慶次,儀間,古堅,大木,長田
①出会う。会う。②手が届く。
- 用例
- ①ことわざ:イチャリバ チョーデー(出会えば皆きょうだいのようなものだ)・田。
ゥンマカラ イチーネー、イチャインドー(そこから行くと、出会うよ)・儀。
否:イチャラン(会わない)希:イチャイブサン(会いたい)過:イチャタン(会った)継:イチャトーン(会っている)・儀。
②イャー ムン トゥクマカラ、ゥンママディ イチャインナー(お前の所から、そこまで届くか)・儀。
否:イチャラン(届かない)過:イチャタン(届いた)継:イチャトーン(届いている)・儀。
- メモ
- ①音1:イカイン。②音2:インチャイン。
イチャガラス 渡慶次,儀間,楚辺
料理。イカの塩辛。
- 用例
- メーンカイ イチャガラス ヌシティ カムン(ご飯にイカの塩辛をのせて食べる)・儀。
イチャグヮートゥエー 村史
漁法。イカ取り。サンゴ礁のワリ(割れ)でおこなう漁法。
イチャサ 座喜味
苦しみ。痛み。
- 用例
- ウヤヤ イチャサ スタン(親は痛さしよった〈苦しんだ〉)・座。
イチャサン 喜名,渡慶次,儀間,宇座,古堅
痛ましい。気の毒である。惜しい。
- 用例
- アリガ シーヨーヤ、イチャサヌ ンラランシガ(あいつのやり方は、痛ましくて見ておれないが)・儀。
ウリ シティーシェー イチャサン(それを捨てるのは惜しい)・古。
- メモ
- 音1:イチャハン。
イチヤッサン 喜名,渡慶次,儀間
行きやすい。
- 用例
- ユミガ ディキトーグトゥ、ウヤヌヤーンカイ イチヤッサン(嫁ができた人だから、実家に行きやすい)・儀。
- メモ
- 対:イチグラハン(行きにくい)。
イチヤティン 喜名,渡慶次,儀間
いつでも。
- 用例
- イチヤティン シムグトゥ、カンナジ マーティ クーヨーヤー(いつでもいいから、必ず訪ねてきなさいよ)・儀。
イチャバーバル -
{板針原}。座喜味の小字。
イチャハン 楚辺
痛ましい。気の毒である。惜しい。
- 用例
- アリガ イキムシ アチカイシェー、イチャハヌ フシガラン(あいつが動物を扱うのは、かわいそうでたまらない)・楚。
- メモ
- 音1:イチャサン。
イチャンダ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
ただ。無料。無償。
- 用例
- ヌー ヤティン イチャンダー ヰーランサ(何でもただでは貰わないよ)・儀。
イチャンダシ カマチ(ただで食べさせて)・高。
イチャンダヂケー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
無駄遣い。
- 用例
- マンドーグトゥディチン、イチャンダヂケーヤ サンケー(たくさんあるからといっても、無駄遣いはするな)・儀。
イチャンダフークー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
無償で奉公すること。ただ働き。
- 用例
- ニンカラニンジュー イチャンダフークー ッシ(年から年中ただ働きして)・儀。
イチャンダムン 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
ただの物。ただ同然で手に入る物。
- 用例
- イチャンダムン クバインネー サンケー(ただの物を配るようなことはするな)・儀。
イチャンダムノー ニーダカサンドー(ただの物は高くつくよ)・波。
イチュイ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波
勢い。活気。
- 用例
- ンジュル カージ、イチュイヌ ネーラン チュン ヲゥル(見るたび、活気がない人もいるものだ)・儀。
- メモ
- →イキー。
イチュク 座喜味,波平,都屋、古堅、長浜,牧原
親族語彙。いとこ。
- メモ
- 音1:イチク。
イチュクカサバイ 長浜,牧原
いとこが同じ仏壇に祀られること。
イチュクミーックヮ 古堅
親族語彙。いとこの子ども。従甥姪〔じゅうせいてつ〕。
- メモ
- →イチクミーックヮ。
イチュクヲゥバマー 波平
親族語彙。父母の従姉妹。
イチュター 喜名,渡慶次,儀間
ちょっと。少しの間。一時〔いっとき〕。
- 用例
- トゥナインカイ イチュター ヌバガティ クー(隣にちょっとだけ顔を出しに行こう)・儀。
- メモ
- 音1:イッチュタ・音2:イッチチャ・イットゥカ・イットゥチ・イットゥチャ。
イチュナサン 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
忙しい。
- 用例
- イャーヤ アンシ イチュナサンナー(お前はそんなに忙しいのか)・儀。
チューヤ イチュナサヌ(今日は忙しくて)・古。イチュナサグトゥ イカン(忙しいので行かない)・高。
- メモ
- 音1:イチュナハン。
イチュナシヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
多忙な家。
- 用例
- イッター ヤーヤ、ユカイ イチュナシヤー ヤンムナー(お前たちの家は、たいそう忙しい家だね)・儀。
イチュナシンチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
多忙な人。
- 用例
- イャーヤカ アレー イチュナシンチュデー(お前より彼は忙しい人だよ)・儀。
イチュナハン 座喜味,楚辺
忙しい。
- 用例
- ユージュビカーン チヂチ イチュナハン(用事ばっかり続いて忙しい)・楚。
- メモ
- 音1:イチュナサン。
イチュビ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅、瀬名波
植物。苺〔いちご〕。野イチゴ。リュウキュウイチゴやホウロクイチゴ、シマアワイチゴなどをいう。
- 用例
- ウヌ イチュビヌ マーサギサシヨー(その野いちごの美味しそうなことよ)・儀。
- メモ
- *シーミー(清明祭)の時期に実がなる。音2:ヤマイチュビ。類:タカイチバー。
イチュン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①行く。②(~て)いく。
- 用例
- ①アチャー、ドゥシトゥ ナーファンカイ アシビーガ イチュン(明日、友達と那覇に遊びに行く)・儀。
ワンネー ガッコーンカイ イチブコー ネーン(私は学校に行きたくない)・儀。
シクチンカイ イチブサー ネーン(仕事に行きたくない)・儀。
否:イカン(行かない)希:イチブサン(行きたい)過:ゥンジャン(行った)継:ゥンジョーン(行っている)・儀。
②ター ヤティン、アトー イーティ イチュン(誰でも、後は老いていく)・儀。
- メモ
- ①→イクン。
イチュンテーイカンテー 喜名,渡慶次,儀間
行くか行かないかはっきりしない様。
- 用例
- イチュンテーイカンテー ッシ、ヌー ヤル バーガ(行くと言ったり行かないと言ったり、どういうつもりか)・儀。
イチルンサー 高志保、儀間、喜名、渡慶次
行くなら。
- 用例
- イチルンサー マジョーン イチュサ(行くんだったら一緒に行くよ)・高。
- メモ
- →~ルンサー。
イチワカリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生き別れ。
- 用例
- ウヤックヮ イチワカリ シーママ、イチャティン ンラン(親子生き別れたまま、会ってもみない〈会ったこともない〉)・儀。
- メモ
- 対:シニワカリ(死別)。
イチンモー 喜名,渡慶次,儀間
溜池。池。

- 用例
- ゥンムソーナムノー、イチンモーヲゥティ アライタン(芋のようなものは、溜池で洗いよった)・儀。
- メモ
- 主に集落内に造られた溜池で、農業用水や防火用水として使われた。※写真はアメリカ兵が撮影した楚辺の集落内の溜池。類:クムイ・ヌーリ。
イッ~ 親志,座喜味,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,喜名
数詞。1~。
- 用例
- イックヮン(1貫)・伊。イッスク(1束)・親。イッス(1升)・喜。
- メモ
- 音1:イチ~。
イッカグヒャーク 長浜
1貫500。3銭。お金の単位。
- メモ
- 1貫は2銭。1銭がイチクムイ、タンナファクルーが1銭で2個買えた。タクムイグンジューは5厘。
イックヮンフダ 渡慶次,儀間,長浜,古堅
一貫札。
- メモ
- 他所から農作物を勝手に取ったりしたら一貫の罰金が科せられた。→ハラゴー。
イックヮンミー 伊良皆
1貫。2銭。お金の単位。
- メモ
- 伊良皆では、お年玉にイックヮンミー(一貫)を貰った。
イックヮンユー 楚辺
{いっくゎんゆひ(1貫結)}。喪家〔そうか〕に対する相互扶助。1貫。
- メモ
- →イチゴーユー。
イッケーラスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木,比謝矼
勢いよくひっくり返す。容器を勢いよくひっくり返して中身をすっかりこぼす。
- 用例
- チカイ ウワテーヌ ミジェー、ゥンマヲゥティ イッケーラスン(使い終わった水は、そこでこぼす)・儀。
否:イッケーラサン(こぼさない)希:イッケーラシーブサン(こぼしたい)過:イッケーラチャン(こぼした)継:イッケーラチョーン(こぼしている)・儀。
- メモ
- →音1:イーケーラスン。
イッケーリーン 喜名,渡慶次,儀間
こぼれる。
- 用例
- ゥンマンカイ ウチーネー、イッケーリーンドー(そこに置くと、こぼれるよ)・儀。否:イッケーリラン(こぼれない)過:イッケーリタン(こぼれた)継:イッケーリトーン(こぼれている)・儀。
- メモ
- 音2:タッケーリーン。
イッサン 瀬名波,長浜
一散。一目散。
- 用例
- イッサン ナティ ゥンジャン(わき目もふらずに行った)・浜。
イッサンハーエー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
一目散に走ること。
- 用例
- イッサンハーエー ッシ、マーンカイガ ヤラ(一目散に走って、どこに〈行くの〉やら)・儀。イッサンハーエー スタン(一目散に走りよった)・瀬。
- メモ
- 音1:イッサンバーエー。類:イッスンベー・イットーバイ・パーラナイ・ブールナイ。
イッサンバーエー 古堅
一目散に走ること。
- 用例
- イッサンバーエー ッシ、ヒンギティ ハイタン(一目散に走って、逃げて行きよった)・古。
- メモ
- →イッサンハーエー。
イッシー 楚辺,渡具知,比謝
志。
- 用例
- イッシーヌ アン(志がある)・具。
- メモ
- 類:ククルザシ。
イッスク 親志
数詞。1束。
- メモ
- 茅などを束ねた1束。
イッスダチー 喜名,親志,渡慶次,儀間
1升炊き。1升炊き用の鍋。
- 用例
- ウッサヌ シンカレームン、イッスダチーンカイ ニーシェー マシ ヤサ(こんなに大勢の人だもの、1升炊きの鍋で煮るのがいいよ)・儀。
- メモ
- *ニスダチー(2升炊き)、*サンジュダチー(3升炊き)もあった。
イッスビン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
1升瓶。
- 用例
- イッスビン ヒッサギティ マーンカイ メンシェーガヤー(1升瓶を提げてどこにいらっしゃるのかな)・儀。
イッスマシ 喜名,親志,都屋,渡慶次,儀間,楚辺
1升枡〔ます〕。
- 用例
- イッスマシッシ ハカレーワ(1升枡で量りなさい)・儀。
イッスンベー 喜名
一目散に走ること。
- 用例
- イッスンベー シ ヤーカイ ケータン(わき目もふらずに家へ帰った)・喜。
- メモ
- →イッサンハーエー。
イッソー 喜名,波平,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,長田
日頃。普段。
- 用例
- イッソーヤ、ゥンマンカイ ユティカラル ハイシガヤー(いつもは、ここに寄ってから行くんだがね)・儀。
イッソーナーシー 喜名,渡慶次,儀間
片っ端から。
- 用例
- イッソーナーシー カタヂキリヨー(片っ端から片付けなさいよ)・儀。
- メモ
- 音1:イッソーナーリー。
イッソーナーリー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
片っ端から。
- 用例
- イッソーナーリー トゥッティ イチュタン(片っ端から取って行きよった)・儀。
- メモ
- 音1:イッソーナーシー。
イッター 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
お前たち。君たち。同年か目下の人にいう。お前たちの。
- 用例
- ウレー イッターンカイ イーチキーサ(それはお前たちに言いつけるよ)・儀。
- メモ
- →音1:イッテー。対:アガター(私たち)。
イッタイゥンジャチャイ 渡慶次,儀間,楚辺
入れたり出したり。物を出し入れする様。
- 用例
- イッタイゥンジャチャイ、チャーヌ ワジャン スサ(入れたり出したり、どんなことでもするね)・儀。
イッチェーゥンジテー 楚辺
入ったり出たり。出入りする様。
- 用例
- イッチェーゥンジテー スナヨー(入ったり出たりしないでよ)・楚。
- メモ
- 音1:イッチャイゥンジタイ。音2:ゥンジタイイッチャイ。
イッチガ 座喜味,楚辺,大木
一番。初め。
- 用例
- イッチガ ハジマイヤ、オージメーカラ(一番始まりは、扇舞いから)・座。
イッチガ マーサシェー、マース(一番美味しいのは、塩)・座。
アリヤ イッチガ イチバンヌ シンシー(彼は一番最初の先生)・楚。
イッチガアトゥ 喜名,渡慶次,儀間
一番最後。
イッチクタッチク 宇座,瀬名波
子どもの遊び。イッチクタッチク。
- メモ
- 数名が両手を握って円になって座り、一人だけ手に何かを握っていて「イッチクタッチク」と歌いながら円の中にいる一人の子がその子を当てる遊び。
イッチチャ 高志保
ちょっと。少しの間。一時〔いっとき〕。
- 用例
- イッチチャー マッテー(ちょっとは待って)・高。
- メモ
- 音1:イットゥチャ。→イチュタ。
イッチャイゥンジタイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
入ったり出たり。出入りする様。
- 用例
- ウンナゲー イッチャイゥンジタイ ソール(そんなに長いこと出たり入ったりしているね)・儀。
- メモ
- →音1:イッチェーゥンジテー。
イッチャカイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
すぐ近く。
- 用例
- イャーガ カメートーシェー、ゥンマヌ イッチャカインカイ アサ(お前が探しているのは、そこのすぐ近くにあるよ)・儀。
イッチュタ 渡慶次,儀間,大湾
ちょっと。少しの間。一時〔いっとき〕。
- 用例
- イッチュター ゥンマンカイ クーワ(少しの間はそこにおいで)・湾。
イッチュター、ヒンギラングトゥ シ、トゥッカチミトーキヨー(少しの間は、逃げないように掴まえておきなさいよ)・儀。
- メモ
- →音1:イチュタ。
イッチン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,大木
ちっとも。一向に。ひとつも。なかなか。
- 用例
- チャッサ ウクチン、イッチン ウキラン(どんなに起しても、一向に起きない)・儀。イッチン ミー ナラン(ちっとも実にならない)・高。
- メモ
- →アチラン。
イッチン イカラン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
入るに入れない。
- 用例
- ドゥク クラサヌ、イッチン イカラン(あまりに暗くて、入るに入れない)・古。
イッテー 伊良皆
お前たち。君たち。
- メモ
- 音1:イッター。
→イランマイッテー。
イットゥカ 楚辺,大湾
ちょっと。少しの間。一時〔いっとき〕。
- 用例
- イットゥカー、ゥンマンカイ ヲゥトーケー(少しの間は、そこにいておけ)・湾。
イットゥカー ニントーラリチ、ニントール バーナカニ(少しの間は寝ておこうと、寝ている場合に)・民・楚。
- メモ
- 音1:イットゥチ・イットゥチャ。→イチュタ。
イットゥカグシク 波平,高志保
波平の地名。一時城。
- メモ
- 波平の西方にある*グスク。伝承によると、護佐丸が座喜味城を築造する際、一時ここに城を構えていたことからイットゥカグシク(一時の城)という地名がついたという。また、護佐丸が一時休んだ所という説もある。イットゥカグシクには、こんもりした丘がふたつあって、右側の丘の下の方には波平の*ガンヤー(龕屋)があった。音1:イットゥカグスク。
イットゥカグスク 座喜味,波平,高志保,瀬名波,渡具知
波平の地名。一時城。
- メモ
- →音1:イットゥカグシク。
イットゥガユー 村史
子どもの遊び。おはじき。貝殻や石を使う。
- メモ
- 音1:イットゥカヨー。類:ムートゥートゥエー。
イットゥカヨー 渡慶次,儀間,楚辺
子どもの遊び。おはじき。貝殻や石を使う。
- 用例
- ナマサチマディ、ゥンマヲゥティ イットゥカヨー ッシ アシロータンデー(今先まで、そこでおはじきで遊んでいたよ)・儀。
- メモ
- →音1:イットゥガユー。
イットゥカヨー 古堅
植物。白い花が咲く蔓草〔つるくさ〕。
- メモ
- 音1:イットゥガヨー。
イットゥガヨー 大湾
植物。白い花が咲く蔓草〔つるくさ〕。
- メモ
- 音1:イットゥカヨー。
イットゥチ 座喜味,波平,渡慶次,儀間
ちょっと。少しの間。一時〔いっとき〕。
- 用例
- イットゥチャル ヤルムンヌ、カシー ッシ ウワラサナ(ちょっとの間だのに、加勢して終わらそうよ)・儀。
- メモ
- 音1:イットゥカ・イットゥチャ。→イチュタ。
イットゥチャ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ちょっと。少しの間。一時〔いっとき〕。
- 用例
- イットゥチャネー ゥンジ チューサ(少しの間で行ってくるよ)・楚。イットゥチャネー ウワイサニ(ちょっとでは終わるでしょう)・儀。
- メモ
- 音1:イットゥカ・イットゥチ。→イチュタ。
イットーバイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
一目散に走ること。
- 用例
- ヌーン ンランヨークー、イットーバイ ッシ ハイタン(何も見ないで〈わき目もふらずに〉、一目散に走って行きよった)・儀。
- メモ
- →イッサンハーエー。
イッパー 喜名,渡慶次,儀間
子どもの遊び。長短2本の棒のうち長い方で短い棒を打ち上げて遠くへ飛ばし合う遊び。
- 用例
- ヰキガワランチャーヤ、ユー イッパー シ アシブタサ(男の子たちは、よくイッパーをして遊びよったさ)・儀。
- メモ
- 類:ギッチョー・ゲッチョー。
イッパイカッパイ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,牧原
いっぱいいっぱい。いっぱい満ちていること。
- 用例
- イッパイカッパイ ソーン(いっぱい満ちている)・牧。
- メモ
- 類:ミー・ミッチキ・ミッチャカヤー・ミッチャキ。
イッペー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
とても。ものすごく。非常に。大変。
- 用例
- チュイヰナグングヮ ヤティカラ、イッペー カナサンテー(一人娘なら、とても可愛いでしょう)・儀。
イッペー マーサイビーン(とっても美味しいです)・瀬。
- メモ
- 類:ウスマサ・サッコー・ジコー・ジッコー・ドゥットゥ。
イッペーサッペー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
散々。ことごとく。
- 用例
- イッペーサッペー カメーラチョーティ、ヌーリン イランナー(散々探させておいて、何とも言わないのか)・儀。
イッペーサッペー カチホーティ トゥラチェーサヤー(散々散らかしてくれたなあ)・儀。
- メモ
- →イキネースーネー。
イトゥイン ①波平,大木②喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①嫌う。厭う。②妬む。羨〔うらや〕む。
- 用例
- ①タビンカイ イチュシ イトゥイラー、モーキラランサ(出稼ぎに行くのを厭うなら、儲けられないよ)・波。ハルシクチ イトゥイン(畑仕事を嫌がる)・木。②チュンカイ クィーネー アリガ イトゥインドー(人にあげたら彼が羨むよ)・儀。否:イトゥラン(羨まない)継:イトゥトーン(羨んでいる)・儀。
イトゥヂン 古堅,長田
絹の着物。
- メモ
- 嫁入り支度として、夏用と冬用の絹の着物を持たせた。→イーチヂン。
イトゥヌムン 長田
絹の着物。
- メモ
- →イーチヂン。
イトゥヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
嫉妬〔しっと〕深い人。
- 用例
- アレー イトゥヤール ヤンドー(彼は嫉妬深い人なんだよ)・儀。
イトカマバル -
{糸蒲原}。大湾、大木の小字。
イトマンウイ 親志
糸満売り。主に男の子を、借金の形〔かた〕に糸満の漁師のもとに年季奉公させること。
- メモ
- →イチマンウイ。
イナカー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
田舎者。洗練されない人をさげすんでいうこともある。
- 用例
- アンソール スガイ シーネー、スグ イナカーディチ ワカイサ(そんな恰好〔かっこう〕したら、直ぐに田舎者だと分かるさ)・儀。
イナムルチ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
料理。沖縄の郷土料理で白みそ仕立ての肉汁。
- 用例
- イナカヲゥテー、イナムルチェー カラル クトー ネーンタン(田舎では、イナムルチは食べたことがなかった)・儀。
- メモ
- お祝い料理のひとつ。正月や祝儀の際に食された。短冊切りにした豚の三枚肉とこんにゃくや*カステラカマブク、しいたけ等を白味噌仕立てにしたもの。
イナヨー 楚辺,渡具知,大湾,長田
植物。甘藷の品種名。
- 用例
- イナヨーヤ ベントーゥンムンリ イヤーニヨー、ジッコー マーサゥンム ヤタンヨーヤー(イナヨーは弁当芋といってよ、本当に美味しい芋だったよね)・田。
- メモ
- 昭和15年頃からあった。
イナラ 上地,長浜
農具。鎌。
- 用例
- 歌:ヌージ ヌージ イナラン シーグン タッチリリ(虹よ虹よ鎌も小刀もぶっ切れよ)・浜。
- メモ
- 長浜では虹が出たら、用例の歌を唱えたとのこと。音2:イラナ。類:イラン。
イニ 上地
植物。稲。
- メモ
- 音1:ゥンニ。
イニシリシリ 親志
飲食関係。木製の二段重ねの臼。
- メモ
- →アワシリ。
イニンビー 波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
{いねんび(遺念火)}。ひとだま。
- 用例
- イニンビーヤ、アガタカラル アガイタサニ(遺念火は、あそこから上がりよったんでしょう)・儀。
- メモ
- 無念を遂げて死んだ人の霊魂。
イニンブシ 村史
{いねんぼし(遺念星)}。彗星〔すいせい〕。
- メモ
- 彗星が出るのは戦争が起こる前兆といわれた。音2:イリガンブシ。類:ホーチブサー・ホーチブシ。
イヌチ 喜名,渡慶次,儀間
命。
- 用例
- シージャンカイ イヌチ タシキラッタン(兄に命を助けられた)・儀。
- メモ
- 音2:ヌチ。
イヌトゥーイ 喜名,渡慶次,儀間
言うとおり。
- 用例
- ウレー ウヤガ イヌトゥーイ ヤサ(それは親が言うとおりだよ)・儀。
- メモ
- 音1:イルトゥーイ。
イヌマンユカ 宇座,楚辺
細長い竹で編んだ床。
- 用例
- イヌマンユカー リッパ ナトーサヤー(イヌマンユカはきれいにできたね)・楚。
イノー 宇座,楚辺
礁池〔しょうち〕。
- 用例
- ウージャヌ イノーヌ グトゥルー ネーン(宇座のイノーのような所は〈他には〉ない)・宇。
イノーサバ 村史
魚名。サバ(鮫〔さめ〕)の俗称。30斤前後の鮫。
- メモ
- 読谷海域には、*サバヌヤーと称される鮫の入る*ヤナ(岩穴)がある。夜それらのヤナには5、6匹ぐらいイノーサバが頭を突っ込んで寝ているのが見られる。
イハ 長浜,牧原
地名。伊平屋。
イハ イシチャー 座喜味
地名の併称(うるま市の伊波と石川)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
イバイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
威張る。
- 用例
- ヤコー タッタンムンヌ、チュヌ メーヲゥティ イバインナー(役も立たないのに、人前で威張るのか)・儀。
否:イバラン(威張らない)希:イバイブサン(威張りたい)過:イバタン(威張った)継:イバトーン(威張っている)・儀。
- メモ
- 音1:イバユン。
イバサーキーサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
狭苦しい様。
- 用例
- イバサーキーサー ソーグトゥ、ナー イフェー ユレーワ(狭苦しくしているから、もう少しは寄りなさい)・儀。
- メモ
- 音2:イバサーコーコー。
イバサーコーコー 渡慶次,儀間
狭苦しい様。
- 用例
- ウッサキーヌ チュヌ イッチ、イバサーコーコー ソーン(そんなにたくさんの人が入って、狭苦しくしている)・儀。
- メモ
- →イバサーキーサー。
イバサン 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,比謝
狭い。
- 用例
- ワザトゥ イバサン トゥクマカラ トゥーティ ハイサ(わざと狭い所から通って行くね)・儀。
ヤーン イバサン(家も狭い)・比。イバサー アイビーシガ(狭いですが)・具。
- メモ
- 音1:イバハン。対:ヒルサン(広い)。
イバサンミー 喜名,渡慶次,儀間
狭い所。
- 用例
- イバサンミーヲゥテー、アブナサグトゥ アシブナヨー(狭い所では、危ないから遊ぶなよ)・儀。
- メモ
- 音2:イバドゥクル・イバミー。対:ヒルサンミー(広い所)。
イバドゥクル 渡慶次,儀間
狭い所。
- 用例
- アブナサヌ、アンソール イバドゥクルンカイ イッチ(危ないよ、そんな狭い所に入って)・儀。
- メモ
- →イバサンミー。
イハナシ 大木
お話。
- 用例
- ンカシン チュヌ イハナシ(昔の人のお話)・木。
- メモ
- イは尊敬の意を表す接頭辞。
イバハン 座喜味,波平,瀬名波,楚辺
狭い。
- 用例
- ウヌ ミチェー ユカイ イバハン(その道はかなり狭い)・楚。
- メモ
- →イバサン。
イバミー 楚辺
狭い所。
- 用例
- ワザトゥ イバミービカーン アッカギーサ(わざと狭い所だけ歩きよるさ)・楚。
- メモ
- →イバサンミー。
イバヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
威張っている者。威張りん坊。
- 用例
- アレー、ターヤカ イバヤー ヤサ(彼は、誰よりも威張りん坊だよ)・儀。
イバユン 楚辺
威張る。
- 用例
- チュヌ メーヲゥティ イバユン(人前で威張る)・楚。
否:イバラン(威張らない)希:イバイブーハン(威張りたい)過:イバタン(威張った)継:イバトーン(威張っている)・楚。
- メモ
- 音1:イバイン。
イバランミー 渡慶次,儀間,楚辺
入れないところ。干渉してはいけないところ。
- 用例
- イバランミーンカイヤ、イッチェー ナランドー(干渉していけないところには、入ってはいけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:イラランミー。
イヒ 座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
少し。僅か。少量。
- 用例
- ワー ムノー イキラサグトゥ、イャームンカラ イヒ ワキティ トゥラサンナー(私のものは少ないから、お前のものから少し分けてくれないねえ)・儀。
イヒン ヤナカンゲー シーネー ナランドー(少しでも悪い考えをしたらならないよ)・木。
- メモ
- 音1:イフィ。類:ウフィ・クーテン。対:ウホーク(たくさん)。
イビ 喜名,渡慶次,儀間,長浜、渡具知
威部〔いべ〕。*ウタキ(御嶽)の中の神の在所。最も神聖な所。霊石〔れいせき〕。
- メモ
- 威部は忌部〔いんべ〕の転訛したものといわれている。※写真は渡具知の御嶽。
イビ 親志,座喜味,上地,渡具知,楚辺
えっ。あれ。予想に反した時に発する語。
- 用例
- イビ、ワンネー ジコー ゥンムワキヤー シ アッチャンドー(えっ、私はよく芋を分配して歩いたよ)・親。
- メモ
- →アビ。
イビー 喜名,親志,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,宇座,渡具知,古堅,楚辺
ええっ。あれ。驚かされた時、珍しいものを見た時、何かおかしい時などに発する語。
- 用例
- イビー、ウリル コーティ チェーンナー(ええっ、それを買ってきたのか)・儀。
- メモ
- 他地域の人から「ユンタンザ イビー イビー(読谷の人はよくイビーイビーという)」といわれた。
イビイビ 座喜味,高志保,楚辺
あれあれ。
- 用例
- イビイビ、アンル ヤンナ(あれあれ、そうなのか)・座。
- メモ
- →アベアベ。
イビイビー 長浜
ええっ。ええっ、もう。変なこと、おもしろいことを言われた時に発する語。
- メモ
- 音2:チビチビー。
イビッ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
えっ。あれ。予想に反した時に発する語。
- 用例
- イビッ、アン イチン アタガヤー(ええっ、そういうこともあったのか)・儀。
- メモ
- →アビ。
イヒナー 喜名,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
少しずつ。
- 用例
- ヲゥタトーグトゥ、イヒナー ムッチュサ(疲れているから、少しずつ持つさ)・儀。
- メモ
- 類:イフィグヮーナー・イフィナーグヮー・クーテンナー。
イビバカ 村史
使われなくなった古い墓。
- メモ
- 音2:カミバカ。類:カミグシンジュ。
イビヨイ 喜名,渡慶次,儀間
ふん。ちぇっ。不満や軽視の気持ちを表す時に発する語。
- 用例
- イビヨイ、アンソール ムン コーティ チェール(ちぇっ、あんなものを買ってきてあるさ)・儀。
- メモ
- 音1:イビヨーイ。
イビヨーイ 渡具知
ふん。ちぇっ。不満や軽視の気持ちを表す時に発する語。
- 用例
- イビヨーイ、クングトール ムン(ちぇっ、こんなもの)・具。
- メモ
- 音1:イビヨイ。
イヒョーナ 喜名,渡慶次,儀間
変な。おかしな。
- 用例
- イヒョーナ チン チチ、アッチョーン(おかしな服を着て、歩いている)・儀。
- メモ
- 音1:イフーナ・イフォーナ・イホーナ。
イヒョーナー 喜名,渡慶次,儀間
変なもの。おかしなもの。
- 用例
- ナマ、チュヌ ハインネー スタシガ ターン ヲゥラン、イヒョーナー ヤッサー(今、人が行くようだったが誰もいない、おかしなものだなあ)・儀。
- メモ
- 音1:イフォーナー・イホーナー。音2:イヒョーナムン・イフォーナムン・イホーナムン。
イヒョーナムン 喜名,渡慶次,儀間
変なもの。おかしなもの。
- 用例
- チューヤ イヒョーナムン ンチャサー(今日は変なものを見たなあ)・儀。
- メモ
- 音1:イフォーナムン・イホーナムン。→イヒョーナー。
イビラ 楚辺
飲食関係。杓文字〔しゃもじ〕。
- 用例
- フルク ナトール イビラー、マーニンクィーニン ヒティーシェー アラン(古くなった杓文字は、あちこちに捨てるものではない)・楚。
- メモ
- 昔は古くなった杓文字や杓子をあちこちに捨てると、それが化けるといわれていた。音1:イービラ・ゥンビラ。類:ミシゲー。
イビラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾、古堅
ケチ。ケチな人。
- 用例
- ルク イビラー ナイネー、チュカラ シカン サリーサ(あまりにもけちんぼだと、人から嫌われるさ)・儀。イッペーヌ イビラー(大変なケチ)・湾。
- メモ
- 類:ガニ・ニジヤー。
イファ イシチャー 座喜味
地名の併称(うるま市の伊波と石川)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。音1:イハ イシチャー。
イフィ 親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅,長田,大木
少し。僅か。
- 用例
- イフィナーヤ ムタシミシェータン(少しずつは持たせてくれました)・親。
イフィグヮー マテー(ちょっと待って)・木。
ワッター クトゥン イフェー カンゲーティ トゥラシェー(私たちのことも少しは考えてくれ)・儀。
- メモ
- →音1:イヒ。
イフィグヮーナー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
少しずつ。
- 用例
- イフィグヮーナー ワキティ イケー(少しずつ分けて行きなさい)・古。
- メモ
- →イヒナー。
イフィナーグヮー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
少しずつ。
- 用例
- イフィナーグヮー ムッチ ケーイン(少しずつ持って帰る)・儀。
- メモ
- →イヒナー。
イフーナ 親志,楚辺,古堅,大木
変な。おかしな。
- 用例
- イフーナ ウタ チチョーンデー(変わった歌を聞いているよ)・木。
- メモ
- 音1:イヒョーナ・イフォーナ・イホーナ。
イフェーマチー 長浜
{いはいまつり(位牌祀り)}。位牌参り。正月16日のこと。
- メモ
- 昔は*ジュールクニチャーのことをイフェーマチーといって、正月16日に祖先を祀ってある家へ重箱を持って行った。その日は婿や子どもたちが揃うので楽しみだった。
イフォーナ 伊良皆,古堅,大木
変な。おかしな。
- 用例
- イフォーナ ワジャ(変わった仕事)・木。
- メモ
- 音1:イヒョーナ・イフーナ・イホーナ。
イフォーナー 瀬名波,古堅,大木
変なもの。おかしなもの。
- 用例
- イフォーナー ナタン(変なものになった〈ばつが悪くなった〉)・木。
- メモ
- →音1:イヒョーナー・イホーナー。
イフォーナムン 伊良皆,瀬名波,古堅,大木
変なもの。おかしなもの。
- 用例
- メーナチヌ ウチャトー サンネー、イフォーナムン ヤッサー(毎日のお茶湯をしないと、変なものだなあ〈違和感があるなあ〉)・木。
- メモ
- 音1:イヒョーナムン・イホーナムン。→イヒョーナー。
イフドーバル -
{伊保堂原}。比謝の小字。
イフドーバル -
{伊保道原}。伊良皆の小字。
イフバル -
{伊保原}。高志保の小字。
イベ 座喜味
えっ。あれ。予想に反した時に発する語。
- 用例
- イベ、アンドゥ ヤティー(ええっ、そうだったのか)・座。
- メモ
- →アビ。
イホーナ 喜名,渡慶次,儀間,長浜
変な。おかしな。
- 用例
- アンシ、イホーナ クトゥン アルヤー(なんて、おかしなこともあるねえ)・儀。
- メモ
- 音1:イヒョーナ・イフーナ・イフォーナ。
イホーナー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
変なもの。おかしなもの。
- 用例
- ウングトゥ シーネー、イホーナー ヤッサー(そんなことをしたら、変なものだなあ)・儀。
- メモ
- →音1:イヒョーナー・イフォーナー。
イホーナムン 喜名,渡慶次,儀間,大湾、楚辺
変なもの。おかしなもの。
- 用例
- イホーナムンヌ アッチ イチャギーサ(変なものが歩いていきよるよ)・楚。ナママディ アタシガ ネーン ナインディシェー、イホーナムン ヤッサー(今まであったのがなくなるというのは、おかしなものだ)・儀。イホーナムン カカトーン(変な物にとりつかれている)・湾。
- メモ
- 音1:イヒョーナムン・イフォーナムン。→イヒョーナー。
イマイマートゥ 喜名,渡慶次,儀間
活き活きと。新鮮な様。
- 用例
- ウヌ イユヌ イマイマートゥ ソーシヨー(その魚が新鮮なことよ)・儀。
イマイユ 喜名,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
獲れたての魚。新鮮な魚。
- 用例
- ナマ イチーネー、イマイユヌ ヌクトーサ(今行ったら、取れたての魚が残っているよ)・儀。
イマムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生もの。新鮮なもの。
- 用例
- マチンカイ ゥンジャーニ、イマムン コーティ クーワ(町へ行って、新鮮なものを買ってきなさい)・儀。
イマメー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
現在。最近。目の前。
- 用例
- イマメーヌ クトゥビカーン カンゲーランヨークー、アトゥアトゥヌ クトゥン カンゲーリヨー(目の前のことばかり考えないで、後々のことも考えなさいよ)・儀。
ウレー イマメーヌ ハナシドー(それは最近の話だよ)・木。
イミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
意味。
- 用例
- イャーガ イチョーシェー、ワッターガー イミン ワカランサ(お前が言っていることは、私たちがは意味も分からないさ)・儀。
- メモ
- 音2:イミクジ。類:キムエー・チムエー。
イミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
忌み。
- 用例
- イミン ハリリワル、フカニン ゥンジラリーンドー(忌が晴れてこそ、外にも出られるんだよ)・儀。
イミ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
夢。
- 用例
- チヌーヌ クトー イミヌ グトゥル アル(昨日のことは夢のようだ)・儀。
ヰナグングヮンカイ イミ ミシティヨー(娘に夢を見せてね)・民・楚。
イミークジー 楚辺
根掘り葉掘り。
- 用例
- イミークジー キカッタン(根掘り葉掘り聞かれた)・楚。
- メモ
- 類:ミージクージ・ミーミークージ・ミールーハールー。
イミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
催促する。請求する。ねだる。
- 用例
- イミトーサヤー(ねだっているんだな)・木。
ジン カラチェーシ イミーン(お金を貸してあるのを請求する)・儀。
否:イミラン(催促しない)希:イミーブサン(催促したい)過:イミタン(催促した)継:イミトーン(催促している)・儀。
イミウキー 喜名
{いみうけ(忌受け)}。人の死後49日までの期間の慎み。
- メモ
- →クルフジョー。
イミガシマサン 喜名,渡慶次,儀間
見た夢が気になる。夢が気がかりである。
- 用例
- ヒッチー ユヌイミ ンチ、イミガシマサル アンレー(ずっと同じ夢を見て、夢が気になるんだよ)・儀。
イミグクチ 喜名,渡慶次,儀間
夢心地。
- 用例
- ナマ、ヰーヤンベー ニンティ、イミグクチ ヤタルムン(今、心地よく眠れて、夢心地だったのに)・儀。
イミクジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,長田
{いみこじ(意味故事)}。意味。
- 用例
- イャーガ イチョーシェー、ムル イミクジヌ ワカラン(お前が言っているのは、全く意味が分からない)・儀。
- メモ
- →イミ。
イミスン 喜名,渡慶次,儀間
重宝する。価値がある。役立つ。
- 用例
- イャーガ クィテール ヤシェーヤ、イッペー イミスン(お前がくれた野菜は、とても重宝する)・儀。
マギ フクルンカイ イッチョーシェー、ジコー イミスン(大きな袋に入っているのは、とても価値がある)・儀。
否:イミサン・イメーサン(重宝しない)過:イミシチャン(重宝した)継:イミソーン(重宝している)・儀。
- メモ
- 音1:イーミスン。
イミンクジン 喜名,渡慶次,儀間
意味も故事も。意味が全く分からない時に使う。
- 用例
- イミンクジン ワカラン ムヌイー ッシ(意味も全く分からない物言いをして)・儀。
ヌーリチル カチェーラー、イミンクジン ワカラン(何と書いてあるのか、意味が全く分からない)・儀。
イメンシェーン 親志
いらっしゃる。行かれる。来られる。おられる。「行く」「来る」「いる」の敬語。
- 用例
- トゥンチンカイ イメンシェーン(殿内〈お屋敷〉にいらっしゃる)・親。
ウチンカイ イメンソーリ(中にお入りください)・親。
- メモ
- 元々は士族の言葉。音2:エンシェーン・メーン・メンシェーン・メンセーン・ゥンメーン。類:モーイン・ゥンモーイン。
イヤ 村史
石工道具。石に打ち込む楔〔くさび〕。
- メモ
- 鉄製の先が矢のようになっている。
イヤリン 渡具知,比謝
多分。おそらく。
- 用例
- イヤリン カミンデール ヤミシェーテーサニ(おそらく神であられたんでしょうね)・民・比。イヤリン ヤテーンテー(多分そうだったんでしょう)・民・具。
- メモ
- 音2:イェーリン・イェーディン。
イユ 喜名,親志,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
魚。魚の総称。
- 用例
- イユ トゥンガン ヌーン マンジョンヨ(魚取りなどにも一緒にね)・民・楚。
マルケーテー、イユヌ シル カミブサンヤー(たまには、魚の汁を食べたいね)・儀。
イユ クヮーシーガ イチュン(魚を釣りに行く)・具。
イユウヤー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,楚辺
魚売り。
- 用例
- ムラウチカラ イユウヤーガ アッチュタン(字内から魚売りが行商しよった)・儀。
- メモ
- 主に漁師の婦人が行商していた。※写真は魚を売りに行く前に下拵〔したごしら〕えをしている様子(都屋漁港)。
イユカミヤー 都屋
{いをかめあ(魚戴め屋)}。魚を頭上に載せて行商する人。
イユグヮー 親志
小魚。小魚及び魚の総称。
- メモ
- 鰯などの小魚を臼で搗いて出汁〔だし〕にした。
イユダシグヮー 渡慶次,儀間,楚辺
魚の出汁〔だし〕。
- 用例
- イユダシグヮーシ、シル ワカチェーサ(魚の出汁で、汁を沸かしてあるよ)・儀。
- メモ
- 乾燥させた魚粉などを臼で搗いて出汁にしたもの。
イユヂー 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
釣り針。
- 用例
- ヘーク イユヂー シカキレーワ(早く釣り針を仕掛けなさい)・儀。
- メモ
- 類:チー。
イユトゥヤー 楚辺,古堅
漁師。
- 用例
- イユトゥヤー ソーン(漁師をしている)・古。
イユトゥヤーガ、ウミンチューガ ヲゥタンディ(漁師が、海の人〈漁師〉がいたって)・楚。
- メモ
- 類:ウミアッカー・ウミアッチャー・ウミンチュー。
イユヌ クスイ 渡具知
{いをの くそり(魚の 薬)}。魚が薬。
- メモ
- 子どもの発熱には「イユヌ クスイ(魚が薬)」といって魚介をあげていた。
イユヌハニ 大湾
トビウオの翼状〔よくじょう〕の鰭〔ひれ〕。
イユヌミー 親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木
魚〔うお〕の目。
- 用例
- ヒサヌワタンカイ イユヌミーヌ ゥンジティ、アッチーネー ヤミル スンデー(足の裏に魚の目ができて、歩くと痛いんだよ)・儀。
- メモ
- 足の裏などにできる角質が豆粒状になったもの。
イユミーバンタ 高志保,楚辺,渡具知
魚を見る崖。

- メモ
- 各地にあり、魚群を発見するために海の見通しが良い崖のこと。
渡具知では*デンシンヤー(電信屋)の上の*ヒラマーチュー(平松)、楚辺はユーバンタ、高志保は連道原の岬だった。
イユン 親志,座喜味,伊良皆,波平,瀬名波,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,牧原
言う。
- 用例
- アネー イヤンタンドー(そうは言わなかったよ)・湾。ゥンジティ イキディチ イヤットール バー(出て行けと言われているわけ)・親。
- メモ
- →イーン。
イラースン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
貸す。
- 用例
- アマヌ ヤーヤ ヌーン イラーサンドー(あそこの家は何も貸さないよ)・木。
ネーンラー ワンガ イラースサ(無いなら私が貸すよ)・儀。否:イラーサン(貸さない)希:イラーシーブサン(貸したい)過:イラーチャン(貸した)継:イラーチョーン(貸している)・儀。
- メモ
- 類:カラスン。
イライン 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,比謝
{いらひをりむ(借らひ居りむ)}。借りる。
- 用例
- ヒー イライガ チャービタン(火を借りに来ました)・座。
ことわざ:イラティ ハチゴー、ナチ イッス(借りて8合、返すのは1升)・高。
クミヌ ネーングトゥ、トゥナイカラ クミ イライン(米がないから、隣から米を借りる)・儀。
否:イラーン(借りない)希:イライブサン(借りたい)過:イラタン(借りた)継:イラトーン(借りている)・儀。
- メモ
- 用例の高志保の諺は「8合のものを借りて目的が達成したら1升返すものだ」という意味。類:カイン。対:ケースン(返す)。
イラナ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
農具。鎌。

- 用例
- イラナ ムッチ アシビーネー、アブナサヌ(鎌を持って遊ぶと、危ないよ)・儀。
- メモ
- →イナラ。
イラナナギエー 喜名,宇座
鎌投げ。
- メモ
- 草刈りに行って、刈った草を賭けて鎌投げをして遊んだ。棒を立てて鎌を投げ、棒の近くに落ちた人が勝ち。勝った人は、草を*チュチカン(1掴み)もらえる。※挿絵は宮平良秀画。類:チージェークー・チチャークー・ナーギー。
イラビイラビ 喜名,渡慶次,儀間
選び選び。よりによって。こともあろうに。
- 用例
- イラビイラビ、ミートゥンダ ヤクミ アタタル バーイ(よりによって、夫婦で役員に当たったのか)・儀。
- メモ
- 不運を引き当てたような事柄が、後に述べられる。
イラビジョージ 喜名,渡慶次,儀間
選び上手。
- 用例
- イャーヤ アンシ イラビジョージ ヤル(お前はなんて選び上手なんでしょう)・儀。
イラビヌクサー 喜名,渡慶次,儀間
選び残し。
- 用例
- ヌクテー ネーンラー、イラビヌクサー ヤティン シムグトゥ、トゥッティ クーワ(残ってないなら、選び残しでもいいから、取ってきなさい)・儀。
イラビヤンジュン 喜名,渡慶次,儀間
選び損ねる。
- 用例
- アワティラカシーネー イラビヤンジュンドー(急かすと選び損ねるよ)・儀。
否:イラビヤンラン(選び損ねない)過:イラビヤンタン(選び損ねた)継:イラビヤントーン(選び損ねている)・儀。
イラビゥンジャスン 喜名,渡慶次,儀間
選び出す。
- 用例
- ウッサヌ ナカカラ イラビゥンジャスシェー、デージナ ワジャデー(そんなたくさんの中から選び出すのは、大変なことだなあ)・儀。
否:イラビゥンジャサン(選び出さない)希:イラビゥンジャシーブサン(選び出したい)過:イラビゥンジャチャン(選び出した)継:イラビゥンジャチョーン(選び出している)・儀。
イラブ 楚辺
地名(沖永良部島)。
- 用例
- ユンヌ、イラブカラ、ウラッティ チョータン(与論、沖永良部から、売られて〈身売りされて〉きていた)・楚。
イラブー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
爬虫類。エラブウミヘビ。
- 用例
- イラブージロー、クンチ チチュンディサ(イラブー汁は、栄養がつくんだってよ)・儀。
イラブチ 村史
魚名。ブダイ科魚類の総称。
- メモ
- 音2:イラブチャー。
イラブチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
魚名。ブダイ科魚類の総称。

- 用例
- イラブチャーヤ ンジヌ ウーサグトゥ、キー チキティ カミヨー(ブダイは棘〔とげ〕が多いから、気をつけて食べなさいよ)・儀。
- メモ
- →イラブチ。
イラブチャーカキエー 都屋,宇座,渡具知
漁法。追い込み漁。
- メモ
- *イラブチャーの通り道の珊瑚礁の*ワリ(割れ)に建て網を仕掛ける。都屋、宇座、渡具知などで盛んにおこなわれた。
イラブン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
選ぶ。
- 用例
- ドゥーガ マシ ヤシ イラブン(自分が好きなのを選ぶ)・儀。
否:イラバン(選ばない)希:イラビーブサン(選びたい)過:イララン(選んだ)継:イラローン(選んでいる)・儀。
イラランミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
入れないところ。干渉してはいけないところ。
- 用例
- イラランミーンカイ、イッチ ネーンサー(立ち入ったところに、入ってしまったなあ)・儀。
- メモ
- 音1:イバランミー。
イラン 高志保,楚辺
農具。鎌。

- 用例
- イランシ クサ カレー(鎌で草を刈りなさい)・高。
- メモ
- →イナラ。
イランマ 座喜味,伊良皆,波平,楚辺
地名(読谷村伊良皆)。
イランマ イッテー 喜名,伊良皆,波平,村史
字民性。伊良皆イッテー。伊良皆の人は「あなた、お前たち、君たち」を「*イッテー」と言ったことから、そう呼ばれた。
イランマ カタンチャー 喜名,伊良皆,大湾,村史
{いらみな かたぶきあ(伊良皆 傾き屋)}。字民性。伊良皆の人は一斉に同じ方向に傾く性質があること。
- メモ
- 伊良皆の人は、年長者の意見や新しいことを取り入れて実行するということ。一人の人が何かをやると、全員同じようなことをしたことからそう言われた。
イランマ ナガタ 長田
地名の併称(読谷村伊良皆と長田)。
- メモ
- 長田は元は伊良皆の一部で、後に字として分離したためイランマ ナガタと呼んだ。
イランマバル -
{伊良皆原}。伊良皆の小字。
イランマンチュ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
伊良皆の人。
- 用例
- アッターヤ イランマンチュル ヤンドー(彼らは伊良皆の人だよ)・儀。
イリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
西。
- 用例
- ヤシチヌ イリンカイ チュクレーワ(屋敷の西側に作りなさい)・儀。
- メモ
- 対:アガリ(東)。
イリイーバル -
{西上原}。楚辺の小字。
イリータシメー 長浜
不足を補う分。
イリーノーシ 座喜味
入れ直し。
イリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
入れる。
- 用例
- フクルンカイ ヤシェー イリーン(袋に野菜を入れる)・儀。
否:イリラン(入れない)希:イリーブサン(入れたい)過:イッタン(入れた)継:イットーン(入れている)・儀。
- メモ
- 対:ゥンジャスン(出す)。
イリカー 楚辺
料理。炒め物。
- 用例
- キレークニイリカー カミーガ クーワ(人参炒めを食べに来なさい)・楚。
- メモ
- 音2:イリチー・イリチムン・イリチャー。
イリガー 喜名,上地,波平,宇座,長浜
西井戸。
- メモ
- 読谷各地に同名の*カーがある。集落の西側に位置することからそう称される。各地ともかつての水の恩に感謝し拝されている。
宇座のイリガーは、*ゥンブガー(産井)でもある。宇座の与久田門中に伝わる伝承では、義本王(舜天王統最後の王、在位1249~59年)が与久田の屋敷に逗留〔とうりゅう〕し、漁の帰りにここで網を洗ったことから「アミアレーガー(網洗井戸)」とも呼ばれる。戦前に造成された半円型の見事な石積みの井戸である。
イリガサー 喜名,親志,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
はしか。麻疹〔ましん〕。
- 用例
- イリガサーヤ、チューチャンナカイ フチゥンジャスンドー(麻疹は、一気に噴き出るよ)・儀。イリガサー カカトーグトゥ チニ カキリヨー(麻疹に罹っているから気に掛けてね)・湾。
- メモ
- 幼児がイリガサーにかかるとニガウリの葉を湯に浮かべて浴びせた。イリガサーは神様が与えるものだと信じられ、唱え言で祈願したら発疹は3日で引くといわれた。楚辺では発疹を促すために豚油と砂糖を湯に溶いたもの、儀間ではネギの根元を煎〔せん〕じたものや*アカナバー(シソ)の煎じ汁、エビの殻を乾燥させて砕いた物を与えた。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば2 おばあが語る どぅーよーじょー』より、ニガウリの葉を浮かべた湯で風呂に入っている子ども。
イリガサーヤンリ 渡慶次,儀間,楚辺
麻疹の痕が残ること。後遺症。
- 用例
- アンシ ウジラーサタルムン、イリガサーヤンリ ナティヤー(とても可愛かったのに、麻疹の痕が残ったね)・儀。
- メモ
- 以前は麻疹に罹〔かか〕ると、皮膚に跡形が残ったり、高熱で障害が出ることがあった。
イリガサガナシ 伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
麻疹の神様。
- 用例
- イリガサー カカイネー、イリガサガナシンカイ「ガッシク ナチ トゥラシミソーリ」ディチ ニガイタン(麻疹に罹〔かか〕ると、麻疹の神様に「軽くしてください」といって願いよった)・儀。
- メモ
- 麻疹はイリがサの神が罹らせるものと信じられ、軽くしてくれるように祈願し水撫でした。
イリガサチュラガサ 座喜味,伊良皆,渡慶次
「麻疹の瘡〔かさ〕はきれいな瘡」。
- 用例
- ンカシンデー ウタサンシン ソーティ、「イリガサチュラガサ カミヌ サニ マチンシェーン」チ、ユートゥジェー シンソーチャンディ(昔は歌三線に合わせて、「イリガサチュラガサの神が種を蒔いていらっしゃるよ」と、夜伽〔よとぎ〕をしていらしたそうだ)・慶。
- メモ
- 誰でも罹る麻疹は神様が罹らせるものと信じられており、麻疹を軽くすませてくれるよう三線にのせてイリガサチュラガサと歌い夜伽〔よとぎ〕をした。
イリガサドゥシ 渡慶次,儀間,楚辺、喜名
麻疹が流行した年。
- 用例
- イリガサドゥシェー、デージ ヤタンヤー(麻疹が流行した年は、大変だったね)・儀。
- メモ
- 喜名では、亡くなった子の*ダビ(野辺送り)には、*ホーグ(集落の区域に植えられていた保護林)から内には*ガン(龕)は入れなかった。
イリカジ 楚辺
西風。
イリガニー 喜名,楚辺,比謝,古堅
庚〔かのえ〕の日。
イリカミザ 村史
西側に設けた一番座。
- メモ
- →アガリカミザ。
イリカワイン 渡慶次,儀間
入れ替わる。
- 用例
- イャートゥ ワントゥ タゲーニ イリカワイン(お前と私とお互いに入れ替わる)・儀。
否:イリカワラン(入れ替わらない)希:イリカワイブサン(入れ替わりたい)過:イリカワタン(入れ替わった)継:イリカワトーン(入れ替わっている)・儀。
イリガン 喜名,瀬名波,楚辺,長田
{いれがみ(入れ髪)}。かもじ。添え髪〔そえがみ〕。
- メモ
- イリガンや、たたまれた着物が道に置かれているのを取ってはいけないと伝えられている。音2:イレーガン。
イリガンブシ 座喜味
{いれがみぼし(入れ髪星)}。彗星〔すいせい〕。
- メモ
- 彗星が入れ髪に似ていることから、その名が付いたとのこと。イリガンブシが出ると厄年といわれた。→イニンブシ。
イリキサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,大湾
嬉しい。楽しい。
- 用例
- シバイガ イリキサタン(芝居が楽しかった)・比。
ゥンマガンチャーガ アシビーガ チーネー、イッペー イリキサン(孫たちが遊びに来たら、とても嬉しい)・儀。
- メモ
- →音1:イーリキサン・イールキサン・イリキハン・ウィーリキサン。
イリキハン 長浜
嬉しい。楽しい。
- 用例
- ドゥシンチャー アチマイネー イリキハン(友達が集まったら楽しい)・浜。
- メモ
- →音1:イーリキサン・イールキサン・イリキサン・ウィーリキサン。
イリキムン 長浜
楽しいもの。
イリクージ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いざこざ。
- 用例
- チュヌ イリクージカイヤ、クチェー イリンナ(人のいざこざには、口をはさむな)・儀。
イリクシバル -
{西後原}。伊良皆の小字。
イリクマックヮ 座喜味,儀間,長浜,大湾
入れ子枕。入れ子式枕。
- 用例
- ワラビヌ イリクマックヮ シーネー カジガー ヤマスンドー(子どもが入れ子枕をしたら、首筋を痛めるよ)・儀。
- メモ
- 大小の箱形の枕で、大きい箱に小さい箱が収まるよう細工された枕。
イリグミ 牧原
西組。行政組織の名称。
- メモ
- →アガリグミ。
イリクミー 楚辺
借金のかたに働くこと。
- 用例
- ヤーヌ ヒンスー ナティ、イリクミー サントー ナランタン(家が貧しくて、借金のかたに働かなければならなかった)・楚。
- メモ
- 昔は借金をしても返す当てがない時に、子どもを借金のかたに働かせることがあった。類:シカマ。
イリクン 楚辺
料理。炒める。
- メモ
- 音1:イリチュン。
イリケーイン ①喜名,渡慶次,儀間,楚辺②喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
①入れ替える。②おかわりをする。
- 用例
- ①ナチムントゥ フユムン イリケーイン(夏物と冬物を入れ替える)・儀。
否:イリケーラン(入れ替えない)希:イリケーイブサン(入れ替えたい)過:イリケータン(入れ替えた)継:イリケートーン(入れ替えている)・儀。
②シルヌ マーサグトゥ、イリケーイン(汁が美味しいので、おかわりをする)・儀。
イリケーラシミソーレー(おかわりしてください)・瀬。
イリケータチケー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
何度もおかわりする様。
- 用例
- イリケータチケー、メー イッティ カムタン(何度もおかわりして、ご飯を入れて食べよった)・儀。
イリケータチケー カダンデー(何回も入れて食べたよ)・瀬。
イリサクバル -
{西佐久原}。伊良皆の小字。
イリサチバル -
{西崎原}。宇座の小字。
イリシーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
入れ添える。おまけする。
- 用例
- アマヌ マチヤー、チャー イリシーイン(あそこの店は、いつもおまけする)・儀。否:イリシーラン(入れ添えない)希:イリシーイブサン(入れ添えたい)過:イリシータン(入れ添えた)継:イリシートーン(入れ添えている)・儀。
- メモ
- 類:シーイン。
イリシガマーシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
よりによって。あいにく。
- 用例
- イリシガマーシ、イチュナサイニ ワジャ ウクチ(よりによって、忙しい時に事を起こして)・儀。
- メモ
- 予想に反して都合が悪い場面に起こった事柄が、後に述べられる。
イリジャチミバル -
{西座喜味原}。座喜味の小字。
イリジョーバル -
{西門原}。座喜味の小字。
イリシワキ 喜名,渡慶次,儀間
説明。相手によく分かるように説明すること。
- 用例
- ワカラン アラー、ユー イリシワキ シ チカサンネー ナランサ(分からないなら、ちゃんと説明して聞かさないとならないよ)・儀。
イリチ ①喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅②渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
①鱗〔うろこ〕。②ふけ。
- 用例
- ②ナマー、イリチ ゥンジール チュン ヲゥラン(今は、フケが出る人もいない)・古。
- メモ
- ②→アクミ。
イリチー 渡具知
料理。炒め物。
- メモ
- →イリカー。
イリチムン 村史
料理。炒め物。
- メモ
- →イリカー。
イリチャ 渡慶次,儀間,楚辺
甍〔いらか〕。茅葺き屋根の上方部分。
- 用例
- イリチャ フケーカラー、ヤーヤ ナトーシトー ユヌムン ヤサ(甍を葺いたら、家はでき上がったのと同じものだ)・儀。
イリチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,大木,長田
料理。炒め物。

- 用例
- イャーガ チュクテール クーブイリチャーヤ、イッペー マーサン(あなたが作った昆布炒めは、とても美味しい)・儀。
ウレー イリチャーグヮー シーネー マシ ヤサ(これは炒め物にしたらいいよ)・木。
- メモ
- →イリカー。
イリチャヌユーエー 渡慶次,儀間,楚辺
{いらかのいはひ(甍の祝い)}。屋根を葺き終えた祝い。
- 用例
- アチャヤ イリチャヌユーエー ヤグトゥ、ンナンカイ イェージ シーヨーヤー(明日は茅を葺き終えた祝いだから、皆に合図しなさいよ)・儀。
イリチュン 喜名,渡慶次,儀間
料理。炒める。
- 用例
- アサバノー トーフ イリチュン(昼ご飯は豆腐を炒める)・儀。
否:イリカン(炒めない)希:イリチーブサン(炒めたい)過:イリチャン(炒めた)継:イリチョーン(炒めている)・儀。
- メモ
- 音1:イリクン。
イリチリー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木
住み込み。住み込みで働く人。
- 用例
- イリチリーディシェー、クンチカーッティ デージ ヤタン(住み込みで働くというのは、扱き使われて大変だった)・儀。
イリナーリー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
西の方から。
- 用例
- アガレー シマトーグトゥ、イリナーリー イッチ クーワ(東側は閉まっているから、西の方から入ってきなさい)・儀。
- メモ
- →~ナーリー。
イリニンジュ 渡慶次
西の人たち。
- メモ
- 主として綱引きなどで集落全体を二分する時の組の名。対:アガリニンジュ(東の人たち)。
イリバル -
{西原}。喜名、座喜味、伊良皆、波平、儀間、長浜、楚辺、渡具知、比謝、大湾、古堅の小字。
イリバルヤードゥイ 座喜味
喜名の屋取集落の名称。西原屋取。
- メモ
- 廃藩置県前後に喜名のイリバル(西原)にできた屋取集落。喜名の一部ではあったが、行事は*ムラウチ(本集落)とは別におこなわれ、*ガン(龕)も独自に保有していた。近辺に楚辺、伊良皆の屋取集落も位置している。
イリヒ 伊良皆
経費。費用。
- メモ
- 音1:イリミ・イルミ。
イリヒ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
入日。西日。
- 用例
- シムヌ イリヒヌ チューサヌ、ムヌ ニーンチ アシ ハイサ(台所の西日が強くて、食事を作るのに汗をかくさ)・儀。
イリヒントー 喜名,渡慶次,儀間
返事。返答。
- 用例
- アビティン イリヒントーン ネーン(呼んでも返事もない)・儀。
- メモ
- 音2:ヒントー・フィジフィントー。
イリファ ①儀間②牧原
{いりは(入羽)}。①舞台を退場すること。②入口。
- 用例
- ①ボーシンカー、ゥンジファン イリファン ヰヌトゥクマ ヤタン(棒術をする人は、入場も退場も同じ所だった)・儀。
②ジョーイリファ チャクトゥ、ウットゥマトール バーテー(〈墓の〉門の入口に来たら、止まってしまったんだよ)・民・牧。
- メモ
- ①登場人物が舞台に登場することを「出羽」、退場を「入羽」という。対:ゥンジファ(出羽)。
イリファヂチ 渡具知
入り口。
- 用例
- トゥグチンナトゥヤ、トーヤ ヤンバルカラヌ イリファヂチ ナトータン(渡具知港は、唐や山原からの入り口になっていた)・具。
イリブサー 座喜味
{いりぼしあ(入リ星屋)}。金星。宵の明星。日没後の西の空に輝く明るい星。
- メモ
- 類:ユアカブシ・ユーアカブシ・ユーアキブシ・ユーバンマンジャー・ヨーカーブシ。
イリベーシ 楚辺
{いりばやし(入り囃し)}。芸能a。踊りの演目名。楚辺に伝わる舞踊で、*ムラアシビの最初に演じられる。

- 用例
- アカヌクスーギネー、ヤクミンチャーガ アカヌクートーティ イリベーシ ヲゥルイタン(赤犬子祭には、役員が赤犬子宮でイリベーシを踊った)・楚。
- メモ
- 神の降臨を求めるため、10人余の若者が太鼓の音と空手風の踊りで座を清め祈る舞踊。
イリマックヮ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,渡具知
西枕。
- 用例
- イリマックヮー マシェー アランムンヌ、トゥーチ イリマックヮ ソール(西枕はよくないのに、いつも西枕しているね)・儀。
- メモ
- 死者はイリマックヮ(西枕)にして寝かせる。
イリミ 楚辺,比謝
経費。費用。
- メモ
- 音1:イリヒ・イルミ。
イリムーク 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼
入り婿。婿養子。
- メモ
- 跡取りの男児がいない家では、継承するために入り婿をとった。音1:イリムークー。類:ムクヨーシ。
イリムークー 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
入り婿。婿養子。
- 用例
- アレー イェーキンチュヌ イリムークー ナティ、バチクヮトーン(彼は金持ちの入り婿になって、上出来だ)・儀。
- メモ
- →音1:イリムーク。
イリムサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
①昆虫。甘藷の害虫。ゾウムシ類。②害虫被害にあった芋。虫食い芋。
- 用例
- クンドゥヌ ゥンムヤ イリムサー イッチ、カミン ナラン(今年の芋は虫食いで、食べられもしない)・儀。
- メモ
- ②体長5、6ミリメートルで、サツマイモの中をトンネル状に食害する。虫に食われた芋は独特な異臭があり、食用にも家畜の飼料にもできない。音2:イリムシ・ヒームサー。
イリムシ 村史
昆虫。甘藷の害虫。アリモドキゾウムシ。イモの中に入る虫。
- メモ
- →イリムサー。
イリムティ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
西側。
- 用例
- ワランチャーヤ、イリムティンカイ ハーエー シ ハイタン(子どもたちは、西側に走って行きよった)・儀。
- メモ
- 対:アガリムティ(東側)。
イリメーバル -
{西前原}。楚辺の小字。
イリユー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大木,渡具知
入り用。必要。
- 用例
- イリユー ナティル カティ チェールムン、イーナ ナー ケースンディチン アンナー(必要だから借りてきたのに、そんなに早く返すってこともあるか)・儀。
ジンヌ イリユー ナティル、マーティ チェーサニヤー(お金が入用で、回ってきたんでしょうね)・儀。
イリユー ハンサリーン(入り用を外される〈必要とされない〉)・木。
イリンケー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
西向き。
- 用例
- アマヲゥティ イリンケー ソーシガ、ワー ウヤ ヤサ(あそこで西向きしているのが、私の親だよ)・儀。
- メモ
- 対:アガリンケー(東向き)。
イリンダカリ 座喜味,高志保
西村渠。字における地域区分の名称。
- メモ
- 座喜味では、イリンダカリ・アガリンダカリで区分した。→アガリンダカリ。
イル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
色。
- 用例
- イャーヤ ヌー イルガ マシ ヤガ(お前は何色が好きか)・儀。
イルイル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いろいろ。
- 用例
- アワティランヨークー、イルイル カンゲーリヨー(急がずに、いろいろ考えなさいよ)・儀。
イルカジ 喜名,渡慶次,儀間,牧原,楚辺
{いろかづ(色数)}。いろいろ。
- 用例
- アマヌ マチヤー、イルカジ ヌー ヤティン アサ(あそこの店は、いろいろ何でもあるよ)・儀。
イチムシヌ イルカジ(動物のいろいろ〈いろんな動物〉)・牧。
イルクチ 高志保
入り口。
- 用例
- クラハスンドゥンチ イルクチヤ アシガ、ゥンジクチヤ ネーラン(久良波首里殿内、入口はあるが出口はない)・民・高。
- メモ
- 対:イジクチ(出口)。
イルソーモーソー 楚辺
怯〔おび〕えている様。血の気が引いて顔色が悪い様。青ざめる様。
- 用例
- イルソーモーソー スカ、アンネール クトゥン アタル(血の気が引いて青ざめるほど、あんなこともあったね)・楚。
イルトゥーイ 大木
言うとおり。
- 用例
- アリガ イルトゥーイ シェー、チケー ネーンサ(彼が言うとおりにすれば、差し支えないよ)・木。
- メモ
- 音1:イヌトゥーイ。
イルヌガー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
血の気がひいて顔色が悪いこと。青ざめること。顔面蒼白。
- 用例
- アンシ イルヌガー シ、チケー ネーニ(そんなに青ざめて、大丈夫ねえ)・儀。
- メモ
- →オーガーサー。
イルミ 比謝
経費。費用。*ムラアシビ(村芝居)に要する経費。
- メモ
- 音1:イリヒ・イリミ。
イルミーベーサン 喜名,渡慶次,儀間
顔に表れやすい。表に出やすい。
- 用例
- イャーヤ、アンシ イルミーベーサル(お前は、とても顔に表れやすいね)・儀。
イルミシーン 喜名,渡慶次,儀間
顔に表れる。
- 用例
- ワッター アンマーヤ シワグトゥヌ アイネー、スグ イルミシーン(私たちの母は心配事があると、直ぐに顔に表れる)・儀。
イルワキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
区別。分け隔て。
- 用例
- ンナ ユヌグトゥル スル、イルワキ シェー ナランサ(皆同じようにするんであって、分け隔てしてはいけないよ)・儀。
イルンナ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いろいろな。
- 用例
- ワー シージャー、イルンナ ムン ムッチョーン(私の兄は、いろいろな物を持っている)・儀。
イレーイン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
答える。返事する。
- 用例
- イクケーン アビティン、イレーイン サンナー(何回呼んでも、返事もしないのか)・儀。
否:イレーラン(答えない)希:イレーイブサン(答えた)過:イレータン(答えた)継:イレートーン(答えている)・儀。
- メモ
- 音1:イレーユン。
イレーガン 楚辺
入れ髪。かもじ。添え髪。
- 用例
- カラジヌ インカハヌ、イレーガン イリランネー ユーララン(髪が短くて、かもじを入れないと結えない)・楚。
- メモ
- →イリガン。
イレーガン 楚辺
入れ墨。
- 用例
- チカグロー イレーガンヌ ヘートーン(最近は入れ墨が流行っている)・楚。
イレーユン 大木
答える。返事する。
- メモ
- 音1:イレーイン。
イワリ 渡慶次,儀間,楚辺
謂〔いわ〕れ。事情。
- 用例
- ヌーヌ イワリヌル アラー、ワッターガー ワカラン(何の謂れがあるのか、私たちには分からない)・儀。
イン 上地,長浜
言う。
- 用例
- アン イン(そういう)・浜。ワンガ インドー(私が言うよ)・上。
- メモ
- →音1:イーン。
イン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①哺乳類。犬。②戌。十二支のひとつで第11番目に数えられる。
- 用例
- ①ミーヤー チュクイネー、イン チカナイン(新しい家を造ったら、犬を飼う)・儀。
インカーナガサ 楚辺
{いぢかさながさ(短さ長さ)}。長短のバランスがとれないこと。
- 用例
- イャー キノー インカーナガサ ヒチ、フージェー ネーラン(あんたの着物はあちこち長さが違って、みっともない)・楚。
- メモ
- 音1:インカサナガサ。類:インチャーナガー。
インカサナガサ 楚辺
{いぢかさながさ(短さ長さ)}。長短のバランスがとれないこと。
- 用例
- イャー ムノー、ムル インカサナガサ ヒチ(お前のものは、全部短かったり長かったりして)・楚。
- メモ
- →音1:インカーナガサ。
インカハン 楚辺
短い。
- 用例
- ウヌ ボーヤ ユカイ インカハンレー(その棒はかなり短いよ)・楚。
- メモ
- 音2:インチャサン・インチャハン。対:ナガサン(長い)。
インギーマ 座喜味,伊良皆,比謝矼,長田
植物。ハマヒサカキ。
- メモ
- 長田、伊良皆、座喜味、比謝矼などでは、子どもたちが近くの野山で木の実を採って遊んでいた。
イングェーバル -
{犬桑江原}。波平の小字。
イングヮーヤー 大湾
犬小屋。
- メモ
- 音2:インヌヤー。
インゲンマーミ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
植物。フジマメ。インゲン豆の総称。

- 用例
- インゲンマーミヤ イリカー シン マーハン(インゲン豆は炒めても美味しい)・楚。
インジョージン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,渡具知,大湾,古堅,牧原,長田
結納金。
- 用例
- イャーヤ インジョージノー シコーテーミ(お前は結納金を準備してあるか)・儀。
- メモ
- 類:ジングファン。
インダカリ 伊良皆
{うへむらわかれ(上村分かれ)}。上村渠。地域区分の名称。
インチャーナガー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{いぢかながあ(短長屋)}。長短のバランスがとれないこと。
- 用例
- イャームン チノー、インチャーナガー ソーンドー(お前の着物は、あちこち長さが違うよ)・儀。
- メモ
- →インカーナガサ。
インチャイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
手が届く。
- 用例
- ゥンマ ヤレー ワン ヤティン インチャイン(そこだったら私でも届く)・儀。
否:インチャラン(届かない)継:インチャトーン(届いている)・儀。
- メモ
- →イチャイン。
インチャサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
短い。
- 用例
- ナントゥ ハカティン インチャサン(何回測っても短い)・儀。
- メモ
- 音1:インチャハン。→インカハン。
インチャハン 喜名,瀬名波
短い。
- 用例
- ジューヌ インチャハン(尻尾が短い)・瀬。
- メモ
- 音1:インチャサン。→インカハン。
インディー 喜名
植物。蕪〔かぶ〕。
イントゥ マヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
犬と猫。仲が悪いことのたとえ。
- 用例
- ウチランダ、アンシ イントゥ マヤー ヤル(兄妹、なんて仲が悪いんでしょう)・儀。
- メモ
- 「イントゥ マヤー」は諺。
インドゥーマーミ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波
植物。エンドウ豆。

- 用例
- インドゥーマーミ トゥッティ チェーグトゥ、カー ンキヨー(えんどう豆を取ってきてあるから、皮をむいてね)・儀。
- メモ
- 音1:インドーマーミ。
イントゥク 喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,比謝矼
陰徳〔いんとく〕。ひそかにおこなう善行。
- 用例
- イントゥクヌ マンローグトゥ、ヌー シミティン チュヤカ ウヮービ ナイン(陰徳がたくさんあるから、何をさせても人より上に行く)・儀。
イントゥク モーキーン(陰徳を儲ける〈積む〉)矼。
インドゥシ 喜名,渡慶次,儀間
戌年〔いぬどし〕。
- 用例
- インドゥシニ ゥンマリタシェー、イクタイ ヲゥガ(戌年に生まれたのは、何人いるか)・儀。
インドーマーミ 親志,渡具知
植物。エンドウ豆。

- メモ
- 音1:インドゥーマーミ。
インニーカニー 高志保,渡慶次,儀間
庚戌〔かのえいぬ〕。
- 用例
- インニーカニーニ ハラウービ マチュン(庚戌に腹帯を巻く)・儀。
- メモ
- 妊婦の腹帯を巻くのに最良の日が庚戌の日。多産でお産の軽い犬にあやかり、戌の日が吉とされた。
インヌジュークェー 渡慶次,宇座,長浜
子どもの遊び。鬼ごっこ。
- メモ
- 7、8人の子どもが前の人の帯や着物をつかまえて縦一列になり、列の先頭が鬼で、その鬼がインヌジューと呼ばれる最後尾の人をつかまえる遊び。音2:ジュークーエー・ジュージュークーエー・マヤーヌジュークェー。類:チビフリハナフリ。
インヌッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
戌の人。戌年生まれの人。
- 用例
- インヌッチョー、ハナシー チチジョージ ヤンディ(戌年生まれの人は、話が聞き上手なんだって)・儀。
インヌマー 喜名,親志,都屋,渡慶次,儀間,楚辺
昆虫。蚤〔のみ〕。ノミ。
- 用例
- イクサユーネー、インヌマー マンリ フシガランタンドー(戦時中は、蚤が多くてどうにもできなかったよ〈大変だったよ〉)・儀。
- メモ
- 音2:インヌミ。類:ヌミ。
インヌミ 親志,上地,瀬名波
昆虫。蚤〔のみ〕。ノミ。
- 用例
- イヌンカイル ウレ シガイクトゥ、インヌミンディ(犬にそれはしがみつくから、インヌミだって)・親。
- メモ
- →インヌマー。
インヌミヤードゥイ 座喜味
沖縄市高原付近の地名。
- メモ
- 第2次世界大戦後、海外引き揚げ者のための収容所のあった所。
インヌヤー 喜名,渡慶次,儀間
犬小屋。
- 用例
- インヌヤーン イバク ナトーグトゥ、チュクイケーイン(犬小屋も狭くなったので、造り替える)・儀。
- メモ
- →イングヮーヤー。
インネーカタイ 長浜
言った通り。予告通り。
- 用例
- インネーカタイッチ、ヰキガワラバー ゥンマリトールムンヌ(予告通りにと、男の子が生まれているのに)・民・浜。
インネースンネー 喜名,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,渡具知,大湾,大木,比謝矼,長田,楚辺
言うやいなや。案の定。
- 用例
- ヤー、インネースンネー サッタシェー(ほら、言うやいなややられたさ)・儀。
- メモ
- 予想通りの結果だったということが、後に述べられる。
インマヤー 座喜味,楚辺,渡具知
犬や猫。犬畜生。
インマユー 高志保,楚辺
犬の化け物。
- 用例
- イノー インマユーディチ バキーンディ(犬はインマユーといって化けるんだって)・民・楚。
ウ~ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
御〔お〕~。
- 用例
- ウシル(お汁)・儀。ウジン(御膳)・浜。ウユエー(お祝い)・湾。
- メモ
- 尊敬の意を表す接頭辞。類:グ~・ミ~・ン~。
ウアチミシェーン 親志
①お歩きになる。②御達者でいらっしゃる。
- 用例
- ①ウアチミシェービリ(お出かけですか)・親。②ウタッサニ、ウアチミシェービーンナー(お達者で、いらっしゃいますか)・親。
- メモ
- ②士族間で話される挨拶。
ウイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
植物。瓜。キュウリや*モーウイなどのこと。
- 用例
- ウイ トゥッティ ッチ、イェームン シ カムン(瓜を取ってきて、和え物にして食べる)・儀。
ウイヌクサー 喜名,渡慶次,儀間
売れ残り。
- 用例
- ニッカ ゥンジャレー、ウイヌクサーシカ ネーランタッサー(遅く行ったら、売れ残りしかなかったよ)・儀。
ウイムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
売り物。
- 用例
- ウイムン ヤグトゥ、ウリカラー トゥランケー(売り物だから、それからは取るなよ)・儀。
ウイムンウヤー 喜名
物売り。出店。
- 用例
- スビガニクヌ アブシバレーネー、ウイムンウヤーン マンドータン(楚辺兼久のアブシバレーには、出店も多かった)・喜。
ウイモーキー 喜名,渡慶次,儀間
売って儲けること。
- 用例
- リカ、タイシ ウイモーキー サナ(さあ、二人で売って儲けよう)・儀。
ウイン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
売る。
- 用例
- クレー ウイシガ、クレー ウランドー(これは売るけど、これは売らないよ)・上。ナー ワンネー チャッサン ウタンドー(もう私はたくさん売ったよ)・上。ウリ ムッチ ゥンジ、ウレー(それを持って行って、売れ)・木。チュー トゥッテーヌ ヤシェー ウイン(今日取ってある野菜を売る)・儀。
イーシナムノー ムットゥ ウリーン(よい品物は全部売れる)・儀。否:ウラン(売らない)希:ウイブサン(売りたい)過:ウタン(売った)継:ウトーン(売っている)・儀。
- メモ
- 対:コーイン(買う)。
ウー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
卯。十二支のひとつで第4番目に数えられる。東の方角。
ウー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,大湾
はい。目上に対する応答。
- 用例
- ウー、ウンジュガ イミシェーシェー ワカトーヤビン(はい、あなたがおっしゃるのは分かっています)・儀。
- メモ
- →イー。
ウー~ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅,大木,長田
大~。大きい~。
- 用例
- ルクジューイチカラー ウースージ ヤタンドー(61歳からは大きなお祝いだったよ)・田。ウーンカシヌ ハナシ(大昔の話)・木。
- メモ
- 音1:ウフ~。
ウーアカガイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
すっかり明るくなること。とても明るいこと。
- 用例
- ウーアカガイ ッシ、ミーチラサル アル(すっかり明るくなって、眩しいんだよ)・儀。
- メモ
- 対:ウーグラシン(真暗闇)。
ウーアチサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺、瀬名波
二十四節気のひとつ。大暑〔たいしょ〕。暑さが厳しいこと。盛夏。
- 用例
- ウーアチサン、クヌウチ ヤサ(暑さが厳しいのも、このうちだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウフアチサ。
ウーアミ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,比謝
大雨。
- 用例
- ナマニン ウーアミヌ フイギサー ッシ、イスジ イカナ(今にも大雨が降りそうだから、急いで行こう)・儀。
- メモ
- →アラブイ。
ウーイカキーン 喜名,渡慶次,儀間
追いかける。
- 用例
- クヮーシヌスル ウーイカキーン(お菓子泥棒を追いかける)・儀。
否:ウーイカキラン(追いかけない)希:ウーイカキーブサン(追いかけたい)過:ウーイカキタン(追いかけた)継:ウーイカキトーン(追いかけている)・儀。
ウーイチラスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
追い散らす。
- 用例
- ハチャーヌ マンローグトゥ ウーイチラスン(蜂がたくさんいるから追い散らす)・儀。
否:ウーイチラサン(追い散らさない)希:ウーイチラシーブサン(追い散らしたい)過:ウーイチラチャン(追い散らした)継:ウーイチラチョーン(追い散らしている)・儀。
ウーイマースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
追い回す。
- 用例
- ウッチャンナギラリーネー デージディチ、ウヤビカーン ウーイマースン(置いて行かれたら大変だと、親だけを追い回す)・儀。
否:ウーイマーサン(追い回さない)希:ウーイマーシーブサン(追い回したい)過:ウーイマーチャン(追い回した)継:ウーイマーチョーン(追い回している)・儀。
- メモ
- 音1:ウィーマースン。
ウーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
追う。
- 用例
- カチミーンディチ、マーマディン ウーインドー(捕まえるといって、どこまでも追うよ)・儀。
否:ウーラン(追わない)希:ウーイブサン(追いたい)過:ウータン(追った)継:ウートーン(追っている)・儀。
ウーエークィーエー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
追いかけ回している様。
- 用例
- ワランチャーガ、イントゥ ウーエークィーエー ッシ アシローン(子どもたちが、犬と追いかけっこして遊んでいる)・儀。
ウーガーガー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
がらんどう。空っぽ。
- 用例
- ウーガーガー ッシ、ヌーン イッチョー ネーンタン(空っぽで、何も入ってなかった)・儀。
- メモ
- 音2:ウーガンガラー。類:バンバラー。
ウーカジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
大風。台風。
- 用例
- ウヮーチチヌ ワッサヌ、クヌウチ ウーカジ フチュンドー(天気が悪いから、近いうちに大風が吹くよ)・儀。
- メモ
- 音2:カジフキ・カジフチ。類:ボーフー。
ウーガンガラー 渡慶次,儀間,楚辺
がらんどう。空っぽ。
- 用例
- ウーガンガラー ッシ、ヌーン ネーンタン(がらんどうで、何もなかった)・儀。
- メモ
- →ウーガーガー。
ウーギ 大木
地名(読谷村大木)。
ウーク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
奥。
- 用例
- イリーシェー マンドーグトゥ、ナーヒン ウークンカイ イリレー(入れるのが多いから、もっと奥に入れなさい)・儀。
ウークイ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{おおくり(御送り)}。精霊〔しょうりょう〕送り。旧盆最終日の旧7月15日をウークイといい、その日に祖霊〔それい〕を送ること。
- 用例
- ウークイネー、クヮゥンマガンチャーン アチマティ ンナシ ウクイン(精霊送りには、子や孫も集まって皆で祖霊を送る)・儀。ウークイネー「クヮゥンマガ ミーマンティクィミソーリ。ヤーヌン メンソーチ クィミソーリ」リチ、ウクタン(精霊送りには「子孫を見守ってください。来年もいらしてください」と言って、送った)・牧。
- メモ
- 祖霊との別れを惜しむ意味で、ウークイは夜遅くおこなうのが一般的である。仏壇に重箱料理や果物、夕飯を供え、線香を焚いて拝し、祖霊を見送る時には、*ウチカビを焚き、その上に仏壇に供えていたお茶や酒、花米などをかける。それから供え物を全部庭に出し、線香を焚いて拝んで祖霊を送る。※写真は1986(昭和61)年のウークイの供え物(牧原)。
ウークイズーネーグヮー 楚辺
料理。旧盆最終日の旧7月15日の*ウークイに供える和え物。
- 用例
- ウークイズーネーグヮーディチ、ウッピグヮーヌ サランカイ イッティ ヒキータンヨーヤー(ウークイズーネーグヮーといって、小さな皿に入れて供えていたよ)・楚。
ウークイダーグ 渡慶次,儀間,楚辺
料理。旧盆最終日の旧7月15日の*ウークイに供える団子。
- 用例
- ウークイダーゴー チュクテーンナー(仏壇に供える団子は作ってあるね)・儀。
- メモ
- 団子を*サンニンの葉に乗せて作り、ご馳走と一緒に仏壇に供える。音2:サーターダーグ。類:ヒルマムチ。
ウーグトゥ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
ありがたいこと。嬉しいこと。
- 用例
- イートゥジ カメーティ、アンシ ウーグトゥ ヤル(良い嫁を貰って、なんてありがたいことだ)・儀。
ウングトール ウーグトゥン アル(こんな嬉しいこともあるものだ)・高。
ウーグラシン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
真暗闇。
- 用例
- ウーグラシン ナティ、ヌーン ミーラン(真っ暗になって、何も見えない)・儀。
- メモ
- 音2:マックラシン。対:ウーアカガイ(とても明るいこと)。
ウークヮジ 喜名,渡慶次,儀間,大木
大火事。大火。
- 用例
- クジョー ウークヮジ ゥンジティ デージ ヤタンヤー(昨年は大火事が出て大変だったね)・儀。
ウーサー 波平
運搬人。
- 用例
- ヲゥージウーサー ソータン(キビの運搬人をしていた)・波。
ウーサニカタヂキルー 喜名,渡慶次,儀間
多い方に片付けるという物事の決め方。多数決。
- 用例
- アンシェー ウーサニカタヂキルーシ キミラナ(それなら多数決で決めよう)・儀。
- メモ
- 子どもの遊びなどで、多数決をとる時に右手を左脇にはさんで「ウーサニカタヂキルー(多い方が勝ちよ)」と言いながら手のひらか甲を上にして出し、多い方に決める。対:イキラサニカタヂキルー。
ウーサラフリムン 大木
大馬鹿者。
- メモ
- 音2:サラフリムン。
ウーサリアーサリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
人にへつらう様。媚びる様。
- 用例
- ウヮービヌ チュンカイ ウーサリアーサリ スンディ、デージ ヤン(上の人に媚びるって、大変だ)・儀。
- メモ
- 相手の機嫌をとろうとして、やたらに頭を下げたり言いなりになったりすること。
ウーサン 喜名,渡慶次,儀間
多い。
- 用例
- チヌーヤカ ユカイ ウーサンドー(昨日よりかなり多いよ)・儀。
トゥイヒレーヌ ウーサン(交際が多い)・慶。
- メモ
- 音1:ウフサン。類:ウフハン・ウワハン。対:イキラサン(少ない)。
ウーシ ①喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾②楚辺
①飲食関係。臼。②臼歯。奥歯。

- 用例
- ①ウーシン フルク ナティ、トゥイケーリワル ナインテー(臼も古くなって、取り替えないといけないね)・儀。
②キヌーヤ ウーシヌ ヤリ、ニンラランタン(昨日は奥歯が痛くて、眠れなかった)・楚。
ウーシ 村史
墓の部分名称。*ヌンチャの隣にある大きな臼の形をしたもの。
ウーシアラサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
臼の目立て屋。または、その道具にも言う。
- 用例
- ナー、ウーシアラサーン ヲゥラン ナティヤー(もう、臼の目立て屋もいなくなってね)・儀。
- メモ
- 「ウーシ アラサビラー(臼の目立ていたします)」と徒歩や自転車でまわってきた。
ウーシーン 喜名,渡慶次,儀間,大木
①(牛や馬などに荷物を)負わせる。載せる。②(責任を)負わせる。人のせいにする。
- 用例
- ①ウーサグトゥ ツギニ ウーシーンテー(多いから次に載せるさ)・儀。
否:ウーシラン(載せない)希:ウーシーブサン(載せたい)過:ウーシタン(載せた)継:ウーチョーン(載せている)・儀。
②ワッサヌ クトゥ シ チュンカイ ウーシーン(悪い事をして人に負わせる〈人のせいにする〉)・木。
- メモ
- ①音2:ウースン。類:ヌシーン。②音2:ウースン。
ウーシギー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
サトウキビ圧搾時に製糖車を回すための棒。
- 用例
- ウーシギーヤ ゥンマンカイ ヒカスタン(製糖車を回す棒は馬に引かせよった)・儀。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画。
ウーシバー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
奥歯。
- 用例
- チヌーカラ ウーシバーヌ ヤリ、ハリトーン(昨日から奥歯が痛くて、腫れている)・儀。
- メモ
- →ウーシ。
ウーシフヤー 楚辺
臼の目立て用の道具。刃の幅は3cm、長さは約20cm。取っ手の長さは約12cm。
- 用例
- ウーシ ヒシーネー、ウーシフヤーシ フイン(臼の目が浅くなったら、ウーシフヤーで彫る)・楚。
ウーシベー 大湾
昆虫。サシバエ。牛舎に発生する小蝿。
- メモ
- 音1:ウシベー。音2:ウシクェーバー・ウシクェーベー・ウシクェームシ。
ウージャ 喜名,渡慶次,儀間,宇座
地名(読谷村宇座)。
ウージャ ガーガー 渡慶次,儀間,村史
字民性。宇座ガーガー。宇座の人は、我が強く負けず嫌いで自己主張が強いこと。
ウージャ スーテー 村史
{うざ しょたい(宇座 所帯)}。字民性。宇座の人は所帯持ちが良く、家計のやりくりが上手なこと。
- メモ
- 接客に金品を惜しまない気質ともいわれた。
→スーテー。
ウージャバル -
{宇座原}。宇座の小字。
ウージャンチュ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
宇座の人。
ウージワ 大木
{おほぜわ(大世話)}。とても心配なこと。
- 用例
- ウージワ ソータン(とても心配していた)・木。
ウースージ 長田
{おほしうぎ(大祝儀)}。大きな祝い。
- 用例
- ルクジューイチカラー ウースージ ヤタンドー(61歳からは大きなお祝いだったよ)・田。
- メモ
- 音1:ウフスージ。音2:マギスージ。
ウースン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大湾
{おほしをりむ(負ほし居りむ)}。①(牛や馬などに荷物を)負わせる。載せる。②責任を負わせる。人のせいにする。
- 用例
- ①バサンカイ ヲゥージ ウースン(馬車にサトウキビを載せる)・儀。
否:ウーサン(載せない)希:ウーシーブサン(載せたい)過:ウーチャン(載せた)継:ウーチョーン(載せている)・儀。
ゥンマグヮーンカイ ターラ ティーチ ウーチャグトゥヤー(馬に俵をひとつ載せたからね)・民・湾。
②ドゥーガル シェーシガ、ウットゥンカイ ウーチョーン(自分がやったのに、弟に負わせている〈弟のせいにしている〉)・儀。
- メモ
- ②音2:ウーシーン。
ウースン(~ウースン) 喜名,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,大木,比謝矼,牧原,長田,楚辺
~することができる。
- 用例
- イーウースミ(言えるか)・高。カミウーサン(食べきれない)・比。ムッチ チーウーサン(持ってくることはできない)・高。カンゲーヤ シーウーサン(考えることができない)・高。
- メモ
- →~ユースン。
ウーティクェー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
後からついて行って、ただ飯を食うこと。ただ飯食い。
- 用例
- ウーティクェービカーン ッシ、ヌーヌ ヤクン タッタン(ただ飯食いばかりして、何の役も立たない)・儀。
ウードゥシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
卯年〔うどし〕。うさぎ年。
- 用例
- ワンネー ウードゥシニ ゥンマリタン(私は卯年に生まれた)・儀。
ウートゥスイ 伊良皆
大年寄り。一番の年長者。
- メモ
- 音2:ゴートゥスイ。
ウートゥルバイ 喜名,渡慶次,儀間
ぼんやりすること。無反応。茫然自失。
- 用例
- ヌーヌル アタラー、ウートゥルバイ ッシ ムヌン イラン ナトーン(何があったのか、ぼんやりしてものも言わなくなっている)・儀。
- メモ
- 音1:ウフトゥルバイ。
ウートートゥ 大木
あな尊し。神仏や祖先を拝む時に唱える語。
ウーニービチ 村史
大きな結婚式。盛大な結婚式。
- メモ
- 音1:ウフニービチ。音2:ミジムイニービチ。→ニービチ。
ウーヌッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
卯年の人。卯年生まれ。
- 用例
- ウーヌッチョー マクトゥナ ムンガ ウーサンディ(卯年の人は真面目な者が多いって)・儀。
- メモ
- →ウードゥシ。
ウーヌファ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
卯の方。東の方角。
- 用例
- ヤシチヌ ウグヮンネー、ウーヌファン ヲゥガムン(屋敷の御願には、卯の方も拝む)・儀。
ウーハマイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
一生懸命励むこと。一生懸命頑張ること。
- 用例
- フミタレー、ウーハマイ ソーンドー(褒めたら、一生懸命頑張っているよ)・儀。
ウービ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
帯。
- 用例
- ウービ ムッチ クヮー、ワンガ ウファ スサ(帯を持ってきなさい、私がおんぶするさ)・儀。
ウービーサ 座喜味,長浜
二十四節気のひとつ。大寒〔だいかん〕。
ウーヒラ 喜名,楚辺
{おほひら(大平)}。浅くて底の平たい漆器の皿。
- メモ
- 裕福な家にしかなかった。お祝や行事の時に、茶請けやご馳走を入れて客人をもてなした。
ウーブ 親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
できものの一種で、夏の暑い時に子どもの頭にできる。頭部によくできる膿瘍〔のうよう〕。
- 用例
- ルク アチサヌ、ウーブヌ ゥンジトーサ(あまり暑くて、頭にできものができているさ)・儀。
- メモ
- 類:チナブー・チンカーミー。
ウーファ 波平,高志保,儀間,楚辺,比謝,大湾,大木,牧原,長田
おんぶ。
- 用例
- ワラバー ウーファ スン(子どもをおんぶする)・儀。
- メモ
- 音1:ウファ・オーファ。類:オッパ。
ウーブイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
大降り。大雨。
- 用例
- ヒルマカラ ウーブイ ッシ、ハルン イカランタン(昼間から大降りになって、畑にも行けなかった)・儀。
- メモ
- →アラブイ。
ウーフー 親志,楚辺
目上に対する応答、敬語を使う言葉づかい。はい。
- メモ
- 類:イーヒー。
ウーブシ 伊良皆,高志保,大湾,古堅
大武士。武芸に優れた者。
- 用例
- ジッコーヌ ウーブシ(とっても武芸に優れた者)・湾。
ウーマク 喜名,座喜味,上地,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
腕白。腕白者。
- 用例
- アレー、グナサイネー ウーマク ヤタンドー(彼は、小さい時は腕白だったよ)・儀。
トゥナイヌ ワラベー ルク ウーマク ナティ、ティーン チキララン(隣の子はあまりにも腕白で、手もつけられない)・儀。
- メモ
- 音1:ウーマクー。→アカマク。
ウーマクー 大湾
腕白。腕白者。
- メモ
- 音1:ウーマク。→アカマク。
ウーマクワラバー 座喜味
腕白な子ども。
- メモ
- 音1:ウーマクワラビ。
ウーマクワラビ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
腕白な子ども。
- 用例
- ウーマクワラビヌ ウッサ アチマティ、ヌー ガンマリ ソーガ(腕白な子がそんなに集まって、何をいたずらしているか)・儀。
- メモ
- 音1:ウーマクワラバー。
ウーマフックヮ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
夏の暑い真昼。真っ昼間。
- 用例
- ウーマフックヮニ、ハルンカイ イチュンディチン アミ(真昼間の暑い時に、畑に行くってこともあるか)・儀。
- メモ
- *マフックヮは太陽が照りつける夏の真昼のことで、語頭にウー(大)を付けて強調している。音2:マフックヮ。
ウームジャー 伊良皆
植物。大麦。
- メモ
- 読谷山では小麦より大麦の方がよく作られていた。音1:ウフムジャー。類:ウフムギ・ウフムジ。
ウーユチ 渡慶次,儀間、瀬名波
二十四節気のひとつ。大雪〔たいせつ〕。
ウーイェーキンチュ 渡具知
大金持ち。大金持ちの人。
- 用例
- ウーイェーキンチュ ナティ(大金持ちになって)・民・具。
- メモ
- 類:デーフク。
ウーリヒャックヮイ 喜名,渡慶次,儀間
それ大変だ。他人の失敗などを冷やかしたりする時に発する語。
- 用例
- ウーリヒャックヮイ、ウリヒャックヮイ、タローガル シェーンドー(それ大変だ、それ大変だ、太郎がやったんだよ)・儀。
- メモ
- →アーイヤッカイ。
ウール 喜名,波平,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
布団。
- 用例
- ウールン カンラン アレー ヒーサンドー(布団も被〔かぶ〕らないと寒いよ)・儀。
- メモ
- 以前、貧しい家庭では特別に布団はなく、冬物の着物を重ねて被ることもあったという。
ウールク 楚辺
力持ち。
- 用例
- イッター スーヤ、デージナ ウールク ヤタンヤー(お前たちのお父さんは、大変な力持ちだったね)・楚。
ウールワヤー 宇座
重りの一種。
- メモ
- 碇〔いかり〕としても利用するが、主にテーブルサンゴを打ち砕いて、隠れている小魚を追い出すのに使った。
ウーワー 村史
昆虫。ツクツクボウシ。寒蝉〔かんぜみ〕。
- メモ
- 夏の終わり頃に鳴く。
ウーワレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
大笑い。
- 用例
- ルク シーヨーヌ ウカサヌ、ウーワレー ソーサ(あまりにもしぐさが可笑しくて、大笑いしたさ)・儀。
ウーン 大木
斧。
- メモ
- 音1:ヲゥーン。
ウーンカシ 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
大昔。
- 用例
- ウーンカシヌ ハナシ(大昔の話)・木。
パーパーター ハナシーヤ ウーンカシヌ クトゥル ヤル(おばあさんたちの話は大昔のことだよ)・儀。
- メモ
- 音2:デーンカシ。
ウーンナ 長浜,古堅
{おほづな(大綱)}。大綱引き。
- 用例
- ジューサンニンニ チュケーン、チャタンヲゥティ ウーンナヌ アタン(13年に1回、北谷で大綱引きがあった)・古。
ウガ~ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんなに~。その~。
- 用例
- ウガニッカナーカラ マーカイ アシビーガ イチュガ(そんなに遅くから、どこへ遊びに行くのか)・儀。ウガヘーサ ケーティ チェーサヤー(そんなに早く帰ってきたんだね)・儀。
- メモ
- 程度が思ったよりも大きいことを表す。
ウカー 楚辺
楚辺の井泉の名称。楚辺の七御嶽のひとつ。
- メモ
- 旧集落地にある、神人たちが手足を浄めた井泉。旧2月から8月までの*ウマチーには、役目の者が太鼓をポンポンポンと打ち、「ティーフィサ アレンガ ゥンモーリヨー(手足を洗いにいらしてください)」と神人たちに声をかけ、次には「シタク シンソーリヨー(支度してください)」と、3回目は神アサギに「ウリジミソーリヨー(お集まりください)」と打った。
ウカー 牧原
牧原の井泉の名称。別名*ボージガー(坊主井泉)。

- メモ
- 尚灝王〔しょうこうおう〕(*ボージウスー)が牧原に一時居住した際に使用していた井戸と伝わる。尚灝王は退位後、百姓をしながら各地を逗留したとの伝承が残り、喜名にも同様名称の井泉がある。→ボージガー。
ウカーサン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,渡具知
危ない。
- 用例
- ゥンマカラ ヘーク ドゥキナレーワ、ウカーサンドー(そこから早く退きなさい、危ないよ)・儀。
- メモ
- →アブナサン。
ウカギ 楚辺
お陰。
- メモ
- 音1:ウカジ。
ウカザイ 長浜
お飾り。お供え。
- 用例
- トートーメーンカイ、ジューバク ウカザイ スン(仏壇に、重箱をお供えする)・浜。
ウカサン 喜名,渡慶次,儀間
おかしい。滑稽〔こっけい〕である。
- 用例
- イャームン チン チーヨーヤ、ウカサンドー(お前の着物の着方は、おかしいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウッカハン・ヲゥカサン。
ウカジ 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
お陰。
- 用例
- ワンガ ヤー チュクイアーチャシェー、ウンジュガ ウカジ ヤイビーン(私が家を造り終えたのは、あなたのお陰です)・儀。
- メモ
- 音1:ウカギ。
ウカジ 伊良皆
地名(恩納村宇加地)。
ウガチカサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんなに近く。
- 用例
- イッター ヤーヤ、ウガチカサル ヤティナー(お前たちの家は、そんなに近くだったのか)・儀。
- メモ
- 音1:ウガチチャサ。対:ウガトゥー(そんなに遠い)。
ウガチチャサ 喜名,渡慶次,儀間,大木
そんなに近く。
- 用例
- ウガチチャサンカイ アルムンヌ、カメーイサンティナー(そんなに近くにあるのに、探せなかったのか)・儀。
- メモ
- →ウガチカサ。
ウカットゥ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺
うっかり。
- 用例
- ウカットゥ ワシリティ、イカンタン(うっかり忘れて、行かなかった)・儀。
ウカットゥー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺
うっかりしている人。うっかり者。
- 用例
- イャーヤ、アンシ ウカットゥー ヤル(お前は、なんてうっかり者なんだ)・儀。
ウガトゥー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんなに遠く。
- 用例
- ウガトゥーマディ カユティ、ヒキアーインナー(そんなに遠くまで通って、引き合うのか)・儀。
- メモ
- 対:ウガチカサ(そんなに近く)。
ウガドービーン 喜名
分かりました。承知しました。
- 用例
- ウヤヌチャーガ イル クトー、ヌー ヤティン ウガドービーンリ イータンドー(親の言うことは、何でも「分かりました」と返事したよ)・喜。
- メモ
- 音1:ヲゥガドービン。音2:ヲゥガットーイビーン。
ウガニッカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんなに遅く。
- 用例
- ウガニッカカラ、マーンカイ イチュル チムエーガ(そんなに遅くから、どこへ行くつもりか)・儀。
- メモ
- 対:ウガヘーサ(そんなに早く)。
ウカビーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
浮かべる。
- 用例
- キージラー ミジンカイ ウカビーン(木切れを水に浮かべる)・儀。
否:ウカビラン(浮かべない)希:ウカビーブサン(浮かべたい)過:ウカビタン(浮かべた)継:ウカビトーン(浮かべている)・儀。
- メモ
- 対:シジミーン(沈める)。
ウカブン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
浮かぶ。
- 用例
- ミジンカイ キージラー イリーネー ウカブンドー(水に木切れを入れると浮かぶよ)・儀。
否:ウカバン(浮かばない)希:ウカビーブサン(浮かびたい)過:ウカダン(浮かんだ)継:ウカローン(浮かんでいる)・儀。
- メモ
- 対:シジムン(沈む)。
ウガヘーサ 喜名,渡慶次,儀間
そんなに早く。
- 用例
- ウガヘーサナーカラ フカンカイ ゥンジティ、ヌー ソーガ(そんなに早くから外に出て、何をしているのか)・儀。
- メモ
- 音1:ウヌヘーサ。
対:ウガニッカ(そんなに遅く)。
ウカマ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾
{おかま(御竃)}。火の神。竈神〔かまどがみ〕。
- 用例
- チータチ ジューグニチェー、ウカマ ヲゥガディカラル ブチダノー ヲゥガムンドー(旧の1日と15日は、火の神を拝んでから仏壇を拝むんだよ)・儀。
- メモ
- 音2:ウカマガナシー。類:ウミチムン・ヒナカン・ヒヌカン・ヒヌカンガナシー。
ウカマウガマシ 渡慶次,儀間,古堅
竈神〔かまどがみ〕を拝むこと。火の神を拝むこと。
- メモ
- 赤子の名付けが終わった後、火の神に*ビンシー(瓶子)を供え、健やかな成長を祈り、額に鍋煤を3回つける。音2:ヒヌカンウガマシ。
ウカマガナシー 親志
竈神。火の神。
- メモ
- →ウカマ。
ウカミ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
御神。神様。
- 用例
- アヌ チョー ウカミヌ グトゥル アル(あの人は神様のようである)・儀。
ウカミグトゥ 伊良皆
{おかみごと(御神事)}。神の知らせ。神のお告げで神事をおこなうこと。
- メモ
- 墓に*ジーバチャー(土蜂)が巣を作ったら厄、ウカミグトゥといい、早く壊せといわれた。
ウカミヤー 喜名,渡慶次,儀間,比謝,大湾,古堅,牧原
{おかみや(御神屋)}。集落や門中、*ムートゥヤー(本家)などで神を祀った建物。
- 用例
- ヤシチンカイ ウカミヤーヌ チュクラットーン(屋敷内にウカミヤーが造られている)・儀。
ウガムン 大木
①拝む。②拝見する。③手にする。
- 用例
- ③ユカイ ジン ウガランリンドー(けっこうなお金を手にしたんだってよ)・木。
- メモ
- ③音1:ヲゥガムン。
ウガヨーナ 渡慶次,儀間
そんなに幼い。
- 用例
- ウガヨーナ ワラビ、ドゥーチュイ ヤラスンディチン アンナー(そんなに幼い子を、一人で行かせるってこともあるか)・儀。
ウガン 座喜味
{おぐゎん(御願)}。祈願。
- メモ
- 音1:ウグヮン。
ウガン 波平
御嶽〔うたき〕。拝所。
- 用例
- ウガンナカ、チャッピナーヌ アカギヌ アタサ(拝所に、大きな赤木があったよ)・波。
ウガンアシビ 楚辺
{おぐゎんあすび(御願遊び)}。行事。*アシビ神を拝む行事。
- メモ
- 楚辺では旧7月20日に字の役員や青年代表が、*アシビの衣裳や小道具が保管されている*ナービナクー(屋号鍋之甲)で、*アシビ神を拝む。→サンジャーグヮー。
ウガンウサギヤー 喜名
物知りで祈願を先導しておこなう人。
- 用例
- アマヌ ゥンメーヤ、ウガンウサギヤー ヤイビーサ(向こうのおばあさんは、ウガンウサギヤーですよ)・喜。
- メモ
- 音1:ウグヮンウサギヤー。
ウガンウスメー 波平,高志保,宇座
{おぐゎんおしゅまへ(御願御主前)}。集落の祈願を担う中高年の神役の男性。
- メモ
- 波平では数え56歳から70歳までの男性、高志保では数え51歳から60歳までの男性がウガンウスメーになって、字の初御願をはじめ諸行事の祈願をおこなった。現在では、その役目を老人会が引き継いでいる。音1:ウグヮンウスメー。音2:ウガンゥンメー。
ウガンジュ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
御願所。拝所。
- 用例
- ワッターガ ヲゥガムヌ ウガンジョー、マー ナトーガヤー(私たちが拝む拝所は、どこになっているのかねえ)・儀。
- メモ
- 音1:ウグヮンジュ。
ウガンヒラー 楚辺
楚辺の拝所名。楚辺の七御嶽のひとつ。
- メモ
- ウガンの辺りが坂になっているためにそう呼ばれた。→アガリウガン。
ウガンヒラーガッコー 楚辺
古堅学校分教場。
- メモ
- 1907(明治40)年、楚辺の*ウガンヒラーの西側に*ハーガラー(甘蔗の葉)屋根の古堅尋常小学校の分校が設置され、2か年だけ、楚辺や付近の屋取集落の子どもたちが通っていたとのこと。
ウガンゥンメー 儀間,宇座,長浜
集落の祈願を担う中高年の男性。
- メモ
- 宇座では数え50歳から60歳までの男性が、長浜と儀間では数え49歳の男性がウガンゥンメーになった。→ウガンウスメー。
ウキーカンティー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
起きづらいこと。
- 用例
- チューヤ ヲゥタティ、ウキーカンティー ッシ(今日は疲れて、起きづらくて)・儀。
ウキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
受ける。
- 用例
- ナサキ ウキタン(情けを受けた〈親切にされた〉)・木。
チャクシェー、アチャ シケン ウキーン(長男は、明日試験を受ける)・儀。
否:ウキラン(受けない)希:ウキーブサン(受けたい)過:ウキタン(受けた)継:ウキトーン(受けている)・儀。
ウキーン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
起きる。
- 用例
- ヘークナー ウキレー(早く起きなさい)・宇。ウキミソーチー(起きましたか)・瀬。
チューヤ アサ ヘーク ウキタン(今日は朝早く起きた)・儀。ワラビヌ ウキラン マール、ハルンカイ ゥンジ クーヒー(子どもが起きない間に、畑に行ってこようね)・儀。
否:ウキラン(起きない)希:ウキーブサン(起きたい)過:ウキタン(起きた)継:ウキトーン(起きている)・儀。
- メモ
- 瀬名波の用例「ウキミソーチー」は、目上の人に対する朝の挨拶にもなる。対:ニンジュン(寝る)。
ウキオーイン 親志
請け合う。受け入れる。
- 用例
- チャクシヤ ウリ ウキオーランシガ、ジナンヤ ウキオーティ スル クトゥ ナタン(長男はそれを受け入れないが、次男は受け入れてすることになった)・親。
ウキクサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
植物。ホテイアオイ。
- 用例
- ウキクサヌ ハナヌ チュラサヨー(ホテイアオイの花がきれいなことよ)・儀。
ウキジ 古堅
請地。百姓が耕作できなくなって取り上げた百姓地を、士族へ払い下げた土地。
ウキトゥイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
受け取る。
- 用例
- ウヤカラヌ ティガミ ウキトゥイン(親からの手紙を受け取る)・儀。
ウキトゥミソーリ(お受け取りください)・湾。
否:ウキトゥラン(受け取らない)希:ウキトゥイブサン(受け取りたい)過:ウキトゥッタン(受け取った)継:ウキトゥットーン(受け取っている)・儀。
- メモ
- 対:ウクイン(送る)。
ウキノースン 楚辺
置き直す。
- 用例
- イバハヌ、アマンカイ ウキノーセー(狭くて、あそこに置き直しなさい)・楚。
- メモ
- 音1:ウチノースン。
ウキヒントー 喜名,渡慶次,儀間
受け返答。受け答え。
- 用例
- マーンカイ ゥンジン、ウキヒントーヤ リッパ シーヨーヤー(どこに行っても、受け答えはちゃんとしなさいよ)・儀。
ウギミーン 楚辺
追加する。補う。
- 用例
- ナー ウギミトータンディ(もう補っていたって)・民・楚。
- メモ
- 類:ウヮースン。
ウキムチ 喜名,渡慶次,儀間
受け持ち。
- 用例
- クンドゥヌ ウキムチヌ シンシーヤ、イッペー ワカサンディ(今度の受け持ちの先生は、とても若いって)・儀。
ウキムルー 古堅
魚名。カンパチ。
ウキリ 楚辺
おき火。種火。残り火。
- 用例
- ウキリ トゥティ ウチェーン(種火を取って置いてある)・楚。
- メモ
- 昔はマッチもないので、残り火を火種として翌日まで大事に取って置き、それから火を起して使っていた。音1:ウチリ。音2:ウッチリグヮー・ウチリビー。
ウキリウキリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
起き抜け。起きがけ。
- 用例
- ウキリウキリ ヤルムン、ムンヌ カマリンナー(起き抜けなのに、ご飯が食べれるか)・儀。
ウキン 楚辺
植物。ウコン。
- 用例
- ウキノー ドゥーカイ マシ ヤグトゥ、イートーカナ(ウコンは体に良いから、植えておこう)・楚。
- メモ
- 音2:ウッチン。
ウクイケースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
送り返す。
- 用例
- コーイヤ サシガ、アンチュカ マシェー アラングトゥ ウクイケースン(買いはしたが、あまり好きじゃないから送り返す)・儀。
否:ウクイケーサン(送り返さない)希:ウクイケーシーブサン(送り返したい)過:ウクイケーチャン(送り返した)継:ウクイケーチョーン(送り返している)・儀。
ウグイシ 座喜味,伊良皆,長浜
鳥名。ウグイス。

ウクイメー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
模合のお金を取った人が、その後納めるべきお金。
- 用例
- ウクイメーヤ、ワシラングトゥニ ハラリヨー(ウクイメーは、忘れないように払えよ)・儀。
- メモ
- 類:ハライメー。
ウクイン ①喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木,比謝矼,大湾②喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,大木,比謝矼
①送る。贈る。②葬送する。
- 用例
- ①ウンジ ウクランデー ナラン(恩返しをしなければならない)・湾。
ワラビンカイ ティガミ ウクイン(子どもに手紙を送る)・儀。
否:ウクラン(送らない)希:ウクイブサン(送りたい)過:ウクタン(送った)継:ウクトーン(送っている)・儀。
②アンマーヤ、アチャ ウクイン(お母さんは、明日荼毘に付す)・儀。
カサギママ ウクタン(妊娠したまま葬った)・木。グソーンカイ ウクラッティ(後生に送られて)・比。
- メモ
- ①対:ウキトゥイン(受け取る)。
ウグイン 喜名,渡慶次,儀間
おごる。ご馳走する。
- 用例
- チューヤ ティマ トゥッテーグトゥ、ムルカイ ウグイン(今日は手当を貰ったから、皆にご馳走する)・儀。
否:ウグラン(おごらない)希:ウグイブサン(おごりたい)過:ウグタン(おごった)継:ウグトーン(おごっている)・儀。
ウクク 座喜味
地名(南城市佐敷の小谷)。
ウクク シンザトゥ 大湾
地名の併称(南城市佐敷の小谷と新里)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
ウクスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
起こす。
- 用例
- ナー ジカン ヤグトゥ、ワランチャー ウクスン(もう時間だから、子どもたちを起こす)・儀。トーリトール キー、ンナシ ウクスン(倒れている木を、皆で起こす)・儀。
否:ウクサン(起こさない)希:ウクシーブサン(起こしたい)過:ウクチャン(起こした)継:ウクチョーン(起こしている)・儀。
- メモ
- 対:ニンシーン(寝かせる)。
ウクディー 比謝矼
奥の手。
- 用例
- ウクディー チカティ(奥の手を使って)・矼。
ウクディングヮ 伊良皆,儀間,長浜,楚辺
門中の祖先神に仕える神人。
- 用例
- ナマー、トゥヌガキ ナイル ウクディングヮヌチャーヤ メンソーラン(今は、各字の拝所巡りできる神人はいない)・伊。
- メモ
- 霊力高い者が神霊のお告げで選ばれた。音2:クディングヮ。
ウクネー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
おこない。
- 用例
- ウクネーヌ ワッサヌ シンカー、ヤーカイ ケースンドー(おこないが悪い人たちは、家に帰すよ)・儀。
ウクブバル -
{久保原}。古堅の小字。
ウグマ 渡慶次,儀間,楚辺
植物。胡麻。
- 用例
- ウグマカラ アンダ トゥイン(胡麻から油をとる)・楚。
ウグマバンヤクー 楚辺
菓子名。胡麻菓子。
- 用例
- アンマーガ チュクイル ウグマバンヤクーヤ、イッペー マーハタン(お母さんが作る胡麻菓子は、とても美味しかった)・楚。
- メモ
- 少量の水で溶いた黒糖を、飴状になるまで煮詰め、油で炒った胡麻に混ぜる。それを冷ましてから適宜に切っておやつにした。楚辺では家普請の差し入れとして重宝された。
ウグママースグヮー 楚辺
胡麻炒め。薄く油をしいて胡麻に少量の塩を振って炒めたもの。
- 用例
- ヌーン チャワキヌ ネーンネー、ウグママースグヮー ナミータサ(何も茶請けがない時には、胡麻炒めをなめよったよ)・楚。
ウクマンギー 座喜味,都屋
植物。フクマンギ。
ウクヤミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
お悔やみ。
- 用例
- ウクヤミ ウンヌキヤビラ(お悔やみ申し上げます)・儀。
ウクリーン 伊良皆,古堅,大木、儀間、渡慶次
起こる。盛り上がる。
- 用例
- ニーシェーターガ ウクリーン(青年たちが決起する)・伊。
イクサヌ ウクリラングトゥ スン(戦争が起こらないようにする)・木。
チヌール ノーチャシガ マタン ウクリトーサ(昨日直したのにまたも盛り上がっているさ)・儀。
否:ウクリラン(盛り上がらない)過:ウクリタン(盛り上がった)継:ウクリトーン(盛り上がっている)・儀。
ウクリーン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,大木
剥〔は〕げる。剥がれる。剥げて取れる。
- 用例
- ユカヌ ウクリーン(床が剥げる)・木。
カサンタン ヤガティ ウクリーサ(かさぶたもやがて剥がれるよ)・儀。
否:ウクリラン(剥がれない)過:ウクリタン(剥がれた)継:ウクリトーン(剥がれている)・儀。
ウクリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
遅れる。
- 用例
- ユージュヌ アティ、ムエーンカイ ウクリーン(用事があって、模合に遅れる)・儀。
否:ウクリラン(遅れない)希:ウクリーブサン(遅れたい)過:ウクリタン(遅れた)継:ウクリトーン(遅れている)・儀。
ウグリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
再発する。
- 用例
- ヤンメーヌ ウグリーン(病気が再発する)・儀。ウグリランキワル シムシガヤー(再発しなければ良いのになあ)・儀。
否:ウグリラン(再発しない)継:ウグリトーン(再発している)・儀。
ウクリタヌウクリ 喜名,渡慶次,儀間
遅れついで。
- 用例
- ウクリタヌウクリ、ユヌウクリ ヤラー ヨンナー イカナ(遅れついでだから、同じ遅れるならゆっくり行こう)・儀。
ウグヮン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
{おぐゎん(御願)}。祈願。
- 用例
- アチャ、ウグヮン ウサギーン(明日、御願を供える)・儀。
アヌ ティラ ハイ、クヌ ティラ ハイ、ナー ウグヮン ウサギーンディ(あの寺へ行き、この寺へ行き、もう御願を供えるといって)・民・楚。
- メモ
- →音1:ウガン。
ウグヮンウサギヤー 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
物知りで祈願を先導しておこなう人。
- 用例
- ウグヮンウサギヤー ウンチケー シ チャービタン(御願をする人をお連れしました)・儀。
- メモ
- 音1:ウガンウサギヤー。
ウグヮンウスメー 波平,高志保,宇座
{おぐゎんおしゅまへ(御願御主前)}。集落の祈願を担う中高年の神役の男性。
- メモ
- →音1:ウガンウスメー。
ウグヮンジュ 高志保
御願所。拝所。
- メモ
- 音1:ウガンジュ。
ウクヮンシンヲゥドゥイ 瀬名波,牧原
{おくゎんせんをどり(御冠船踊)}。
- メモ
- 首里王府時代に演じられた宮廷芸能のこと。
瀬名波では、川平屋取の儀保カナミが首里から習い伝えた御冠船踊が演じられている。※写真は第27回読谷まつり(2001年)で踊られた御冠船踊。
ウグヮンダティ 親志
{おぐゎんだて(御願立て)}。
- メモ
- 親志では旧2月2日の土帝君拝みをウグヮンダティ、あるいは*ハチウガンといった。また、新築時の屋敷の吉凶や日取りなどを決め、建築工事の安全祈願にもいう。
ウグヮンヌクシバル -
{拝之後原}。瀬名波の小字。
ウグヮンヌメーバル -
{拝之前原}。瀬名波の小字。
ウグヮンブスク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{おぐゎんぶそく(御願不足)}。祈願が足りないこと。
- 用例
- イサヌヤー カカティン ノーランティカラ、ウレー ウグヮンブスクル ヤル(病院に罹〔かか〕っても治らないなら、それは御願不足だよ)・儀。
ウグヮンブトゥチ 喜名,渡慶次,儀間
{おぐゎんぼとき(御願解き)}。行事。旧12月24日に*ヒヌカン(火の神)に1年の加護を感謝する拝み、大掃除をして煤〔すす〕払いもおこなった。
- 用例
- アチャヤ ウグヮンブトゥチ ヤグトゥ、ヒヌカヌン リッパ ソージ シワル ナインドー(明日は御願解きだから、火の神もきれいに掃除しないといけないよ)・儀。
- メモ
- 竈〔かまど〕周りを掃除し、火の神に*ウチャヌク、花米、酒を供え1年の加護を感謝し、翌年の健康を祈願する。その際に、竈周りで女たちが話した悪い話を天上では披露してくれるなと火の神に願う。音2:フトゥキウガン・フトゥチウガン・フトゥチヌウガン。類:シーシウトゥシ・シーシバレー・シーシミチ。
ウクン 楚辺
①置く。②(~て)おく。
- 用例
- ①アチミヤーニ ゥンマンカイ ウクンテー(集めてそこに置くさ)・楚。
否:ウカン(置かない)希:ウキブーハン(置きたい)過:ウチャン(置いた)継:ウチョーン(置いている)・楚。
- メモ
- ②音1:ウチュン。類:ウッチュン・ウチキーン。
ウクンケー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,大木
接待。応対。
- 用例
- ルク チャクヌ ウーサイニン、ウクンケー スンディ デージ ヤサ(あまり客が多くても、接待するのに大変だ)・儀。
シンシーリチン ウマーン、ウカットゥニ ウクンケー ソーサ(先生とも思わないで、うっかりと応対してしまったさ)・木。
ウケー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
お粥〔かゆ〕。
- 用例
- ムヌカミアンマサラー、ウケー ニチ カマシェーワ(食欲がないなら、お粥を炊いて食べさせなさい)・儀。
- メモ
- 主に病人や産婦が食したが、夏の暑い日にお粥を食することもあった。類:ウケーメー。
ウケーメー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
お粥〔かゆ〕。

- 用例
- ウケーメー ニチェーサ、ヘーク アチサイニ カメー(お粥を炊いてあるよ、早く温かいうちに食べなさい)・儀。
- メモ
- →ウケー。
ウコー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
御香。線香。
- 用例
- ウコーンカイ ヒー チキティ、コールンカイ タティレー(線香に火をつけて、香炉に立てなさい)・儀。
ウコー カミレー(線香を押しいただきなさい)・木。
ウコードゥ コーコードー(線香〈を供えるの〉が一番の孝行だよ)」・矼。
ウコール 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,比謝矼
①御香炉。②墓の部分名称。墓に設置された香炉にも言う。
- 用例
- ①クンドー ウコール コーイケーイン(今年は香炉を買い替える)・儀。
- メモ
- ①音2:コール。
ウコールイシ 渡慶次,儀間
御香炉石。墓の部分名称。
- メモ
- 類:シーチ。
ウコーレー 楚辺
{おかうだい(御香代)}。御香典。
- 用例
- ハチナンカヌ ウコーレーヤ、チャッサ チチメー シムガヤー(初七日の香典は、幾ら包んだらいいのかな)・楚。
- メモ
- 音2:コーデー。
ウサーサー 大湾
卵を孵化〔ふか〕させるのが上手な鶏。
- メモ
- 他の鶏の卵を抱かせた。類:シダサー。
ウサースン 伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大木
合わせる。合掌〔がっしょう〕する。合祀〔ごうし〕する。
- 用例
- ティー ウサースン(手を合わせる)・儀。
クチ チュトゥクマンカイ ウサースン(遺骨を1か所に合祀する)・儀。
否:ウサーサン(合わせない)希:ウサーシーブサン(合わせたい)過:ウサーチャン(合わせた)継:ウサーチョーン(合わせている)・儀。
ウサーマートゥーニンジ 渡慶次,儀間,楚辺
雑魚寝。
- 用例
- ユル ニッカ ナイネー、アサギヲゥティ ウサーマートゥーニンジ スタン(夜遅くなると、離れで雑魚寝しよった)・儀。
- メモ
- 音2:ウヮーグヮーニンジ。
ウサーリーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
押さえつけられる。下敷きになる。襲われる。
- 用例
- キジムナーンカイ ウサーリヤーニ イジカラン(キジムナーに襲われて動けない)・古。
マギイシンカイ ウサーットーン(大きな石の下敷きになっている)・木。
ンカシェー、キジムナーンカイ ウサーリーンディヌ ハナシーン、ユー アタンヤー(昔は、キジムナーに襲われるという話も、よくあったね)・儀。
否:ウサーラン(押さえつけられない)過:ウサーッタン(押さえつけられた)継:ウサーットーン(押さえつけらている)・儀。
- メモ
- 音2:ウスラリーン。
ウサガイン 喜名,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,古堅,大木,比謝矼、楚辺
召し上がる。「食べる」と「飲む」の敬語。
- 用例
- カーミーヤ ウサガランリヌ ハナシードー(亀は召し上がらないという話だよ)・民・楚。
ウサガミソーレー(お召し上がりください)・木。ウサガミソーチー(召し上がりましたか)・伊。
ウシル マーサギサ ウサガイン(御汁を美味しそうに召し上がる)・儀。
否:ウサガラン(召し上がらない)過:ウサガタン(召し上がった)継:ウサガトーン(召し上がっている)・儀。
- メモ
- 「ウサガミソーレー」は、年上の人に対して使う。音1:ウサガユン。類:ミシェーン・ミセーン・ミソーイン。
ウサカティ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
門中行事の経費。
- 用例
- ウサカテー、ムンチュー シンカンカイ ワップー シ アチミーン(門中の経費は、門中の人たちに割り当てて集める)・儀。
- メモ
- ウサカティは、1年に1回*ムートゥヤー(本家)が徴収して諸経費に充てた。
ウサカティワップー 喜名
門中行事の経費を各戸あるいは頭割りで分担すること。
- メモ
- 喜名では墓の改修、清明祭、*アガリウマーイなどの門中行事の経費を各戸あるいは頭割りで分担することをウサカティワップーといった。*ワップーは「割り当て、配分」の意味。
ウサガユン 古堅
召し上がる。「食べる」と「飲む」の敬語。
- メモ
- →音1:ウサガイン。
ウサギ 楚辺
哺乳類。兎〔うさぎ〕。
- メモ
- 音1:ウサジ。
ウサキー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんなにたくさん。
- 用例
- ウサキーナー ムッチ チェーサ(そんなにたくさん持ってきてあるさ)・儀。
- メモ
- 音1:ウッサキー。音2:ウッサナー。対:ウッサグヮー(そんなに少し)。
ウサギーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,宇座③親志
①差し上げる。②供える。③髪を梳〔す〕き上げる。
- 用例
- ①ウチャクンカイ チャワキ ウサギーン(お客さんに茶請けを差し上げる)・儀。否:ウサギラン(差し上げない)希:ウサギーブサン(差し上げたい)過:ウサギタン(差し上げた)継:ウサギトーン(差し上げている)・儀。②ブチダヌンカイ ジューバク ウサギーン(仏壇に重箱を供える)・儀。
③ウンチョービ アラティ ウサギーネー、シラク ナイビンドー、ゥンメー(髪を洗って梳き上げたら、涼しくなりますよ、おばあさん)・親。
- メモ
- ①類:ミソーラスン。
ウサギヌミミー 楚辺
植物。龍舌菜〔りゅうぜつさい〕。アキノノゲシ。
- 用例
- ウサギヌミミヤ トゥイヌ ムヌン ヤタン(龍舌菜は鶏の餌〔えさ〕でもあった)・楚。
- メモ
- 音1:ウサジヌミミー。類:チーグサ。
ウサギムン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,古堅
供え物。捧げ物。
- 用例
- チャクガ メンシェーヌ メーニ、トートーメーンカイ ウサギムン ウサギレー(お客さんがいらっしゃる前に、仏壇に供え物をお供えしなさい)・儀。
- メモ
- 類:シキムン。
ウサジ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
哺乳類。兎〔うさぎ〕。
- 用例
- ウサジグヮー ニチ カマシェー(〈子が授かるように〉ウサギを煮て食べさせなさい)・座。
ガッコーヲゥティ ウサジ カラトーン(学校でウサギを飼っている)・儀。
- メモ
- 子をなかなか授かれない時に、ウサギを食べると良いと言われた。音1:ウサギ。
ウサジヌミミー 喜名,牧原
植物。龍舌菜〔りゅうぜつさい〕。アキノノゲシ。
- メモ
- →音1:ウサギヌミミー。
ウサチ 大木
料理。酢の物。和え物。

- 用例
- シチグヮチ ナカヌヒーヤ、ウサチ シキータン(旧盆の中日〔なかび〕には、酢の物を供えた)・木。
- メモ
- 旧7月14日は素麺の*シームン(汁物)やウサチなどを供えた。類:スーネー・イェーイ・イェームン。
ウサチグヮー 比謝矼
料理。酢の物。和え物。
- メモ
- 旧盆の13日には*ウンケージューシーとウサチグヮー、14日の中日〔なかび〕には冷やし素麺を供えた。→イェーイ。
ウサミーン 渡慶次,儀間
①収める。②納める。③治める。
- 用例
- ①トゥダナンカイ スムチ ウサミーン(戸棚に書物を収める)・儀。
③ムラ ウサミーン(ムラを治める)・慶。
否:ウサミラン(おさめない)希:ウサミーブサン(おさめたい)過:ウサミタン(おさめた)継:ウサミトーン(おさめている)・儀。
- メモ
- ③音1:ヲゥサミーン。
ウサリーヲゥンプー 渡慶次,儀間,楚辺
結婚式の道化役。ウサリーヲゥンプーは婿側から酒の強い男性を頼み、その妻は豆腐泥棒の道化役に当てられた。
- 用例
- ウサリーヲゥンプーヤ、サキジョーグー イラブタン(結婚式の道化役は、酒の強い人を選びよった)・楚。
ウサン 喜名,瀬名波,古堅,大木
胡散〔うさん〕。あやしい様。
- 用例
- ウサンナ ムン(あやしい者)・木。
ウサン ウムヤーナカイ(あやしく思って)・古。
ウサンデー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
直会〔なおらい〕。供え物のお下がり。神仏へ供えた後のお供え料理などをいただくこと。
- 用例
- ウサギムヌン サギティ、ウサンデー スシェー マシ ヤサ(供え物を下げて、いただいた方が良いよ)・儀。
ンナシ トートーメーンカイ ティー アーチ、「ウサンデー サビラ」ディ イータサ(皆で仏壇に手を合わせて、「供物をおさげしましょう」と言いよったさ)・儀。
ウサンミ 大木
{おさんみ(御三味)}。料理。神仏にお供えする重箱料理。
- 用例
- ウサンミヤ シコーテーミ(供え物のお重は準備してあるか)・木。
ウサンミデー 村史
{おさんみだい(御三味台)}。墓の部分名称。重箱料理などの供え物を置く所。
ウシ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①哺乳類。牛。②丑。十二支のひとつで第2番目に数えられる。

- 用例
- ①ニッターヤ、ウシ イクチ カラトーミシェーガ(あなたたちは、牛を何頭飼っていらっしゃるんですか)・儀。ウシヌ アビーギーンドー(ウシが鳴きよるよ)・都。ウシヌ ハナ(牛の鼻)・湾。
ウジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
蛆〔うじ〕。
- 用例
- クサリティ ウジ ワチョーン(腐れて蛆が湧いている)・儀。
ウシアギーン 喜名,渡慶次,儀間
押し上げる。
- 用例
- マギハコー ティンジョーンカイ ウシアギーン(大きな箱は天井に押し上げる)・儀。
否:ウシアギラン(押し上げない)希:ウシアギーブサン(押し上げたい)過:ウシアギタン(押し上げた)継:ウシアギトーン(押し上げている)・儀。
ウシアミシグムイ 長浜
牛を浴びせる溜池。
- メモ
- 恩納村美留近くにある野原の側にウシアミシグムイがあった。
ウシー 長浜、瀬名波
二十四節気のひとつ。雨水〔うすい〕。
- 用例
- ウシーヌ ヒチニ ゥンニ イータン(雨水の節に稲を植えた)・浜。
ウシーダ 長浜
{うすいだ(雨水田)}。雨水の節に稲を植える田んぼのこと。
ウシーマースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押さえつける。
- 用例
- ヲゥトゥ チュラーク ウシーマースン(夫を見事に押さえつける)・儀。
否:ウシーマーサン(押さえつけない)希:ウシーマーシーブサン(押さえつけたい)過:ウシーマーチャン(押さえつけた)継:ウシーマーチョーン(押さえつけている)・儀。
ウシーミー 喜名,渡慶次,儀間
{おせいめい(御清明)}。行事。清明祭。清明節におこなうお墓参り。
- 用例
- ウシーミーネー ハカヲゥティ ウサギティ アトゥ、ハーマカイ ウリティ アシブタン(清明祭には墓で拝んだ後に、浜に下りて遊びよった)・儀。
- メモ
- 喜名では役員が、ムートゥヤーの墓と野国総官の碑を拝む。その後に各家の*シーミーをおこなった。音2:サングヮチシーミー・シーミー・シーミーメー。
ウシームシー 楚辺
二十四節気のふたつ。雨水と啓蟄〔けいちつ〕。
- メモ
- 音1:ウシムシ。
ウシームン 長田
お吸い物。
- メモ
- 盆の中日、旧7月14日の昼間は、素麺のお吸い物を供えた。音2:シームン。
ウジーン 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木
怖気づく。
- 用例
- カマデーヤ マーン ウジランドー(カマデーはどこも物怖じしないよ)・木。
ウトゥルサヌ イチュシン ウジーン(恐くて行くのも怖気づく)・儀。
否:ウジラン(怖気づかない)過:ウジタン(怖気づいた)継:ウジトーン(怖気づいている)・儀。
ウシウシ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{おしおし(押し押し)}。無理矢理。
- 用例
- ウシウシニ イーチキラッタン(無理矢理に押しつけられた)・古。ワラビンカイ、ウシウシニ ムン カマチェー ナラン(子どもに、無理矢理にご飯を食べさせてはいけない)・儀。
- メモ
- 音2:ウシムリ。
ウシェーイン 喜名,座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,長田
見くびる。馬鹿にする。
- 用例
- ガラサーヤ チュ ウシェーインディ(カラスは人を馬鹿にするって)・儀。
否:ウシェーラン(馬鹿にしない)希:ウシェーイブサン(馬鹿にしたい)過:ウシェータン(馬鹿にした)継:ウシェートーン(馬鹿にしている)・儀。
- メモ
- 音1:ウセーイン・ウシェーユン・ウセーユン。対:ウヤマイン(敬う)。
ウシェーティ カカイン 喜名,渡慶次,儀間
頭から馬鹿にする。
- 用例
- トゥシェー ウットゥル ヤシガ、ウシェーティ カカティ ヌーリン ウマーン フージ(年は下なんだが、頭から馬鹿にして何とも思わないようだ)・儀。
ウシェーユン 高志保,渡具知,大木
見くびる。馬鹿にする。
- 用例
- チュ ウシェーユン(人を馬鹿にする)・具。
- メモ
- →音1:ウシェーイン・ウセーイン・ウセーユン。
ウシオーラサー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木
牛の手綱をもって闘牛をさせる者。闘牛士。
- 用例
- ワッター オトーヤ、ウシオーラサーン スタンドー(私たちの父さんは、ウシオーラサーもしよったよ)・木。
- メモ
- 闘牛の飼い主や同好の者から*ウシビットゥーと呼ばれる役員を選び、取り組みや闘牛など必要な任務にあたった。ウシオーラサーもそのウシビットゥーから出るのが常だった。音2:ウシカチミヤー。
ウシオーラシェー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大木
闘牛。

- 用例
- ワラビ ソーイネー、タンメーンカイ ソーラッティ ウシオーラシェー ンジーガ ゥンジャン(子どもの時には、祖父に連れられて闘牛を見に行った)・木。チューヌ ウシオーラシェーヤ チビラーハタン(昨日の闘牛は見事だった)・楚。
- メモ
- →音2:ウシウヮーシ。
ウシカキ 都屋,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知
サバニ(刳船〔くりぶね〕)の部分名称。帆柱を立てる箇所。
ウシカキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押しかける。
- 用例
- スージヤーンカイ ムルッシ ウシカキーン(祝いの席に皆で押しかける)・儀。
否:ウシカキラン(押しかけない)希:ウシカキーブサン(押しかけたい)過:ウシカキタン(押しかけた)継:ウシカキトーン(押しかけている)・儀。
ウシカチミヤー 楚辺,渡具知,大木
牛の手綱をもって闘牛をさせる者。
- メモ
- →ウシオーラサー。
ウシカラヤー 喜名,伊良皆,波平,儀間,大木
牛を飼っている人。
- 用例
- タンメーヤ、ナゲー ウシカラヤー ソータン(祖父は、長いこと牛を飼っていた)・儀。
ウシカンカー 喜名
行事。牛カンカー。悪除け行事。
- メモ
- →カンカー。
ウシキ 渡慶次,儀間,瀬名波,長浜
御膳。
- メモ
- 脚が付いていて、タカウジン(高御膳)よりは低い。
ウシクェーバー 座喜味
昆虫。サシバエ。牛舎に発生する小蝿。
- 用例
- ウシクェーバーヤ、ウシヌ ナガニンカイ ユー シガイン(サシバエは、牛の背中によくたかる)・座。
- メモ
- 音1:ウシクェーベー。→ウーシベー。
ウシクェーベー 楚辺
昆虫。サシバエ。牛舎に発生する小蝿。
- 用例
- ウシクェーベーヌ マンドーシヨー(サシバエがが多いことよ)・楚。
- メモ
- 音1:ウシクェーバー。→ウーシベー。
ウシクェームシ 座喜味
昆虫。サシバエ。牛舎に発生する小蝿。
- メモ
- →ウーシベー。
ウシクミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押し込める。
- 用例
- ヒサシ チューヂューク ウシクミーン(足で強く押し込める)・儀。
否:ウシクミラン(押し込めない)希:ウシクミーブサン(押し込めたい)過:ウシクミタン(押し込めた)継:ウシクミトーン(押し込めている)・儀。
ウシクルサー 波平
牛を屠殺する者。
ウシクルバーシェー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押し合いへし合い。
- 用例
- ウッサヌ ワランチャーガ、ウシクルバーシェー ッシ アシローサ(大勢の子どもたちが、押し合って遊んでいるさ)・儀。
- メモ
- 輪の中に数人の子どもが入って、押し合いながら他の人を輪の外へ出す遊び。
ウシクルバスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,古堅
押し転ばす。押し倒す。
- 用例
- ウングトゥー シーネー ウシクルバスンドー(そんなことをしたら押し倒すよ)・儀。
否:ウシクルバサン(押し倒さない)希:ウシクルバシーブサン(押し倒したい)過:ウシクルバチャン(押し倒した)継:ウシクルバチョーン(押し倒している)・儀。
- メモ
- 音2:ウシケーラスン。
ウシグヮー 村史
子どもの遊び。スイジガイやホシダカラなどに紐を結わえたものを牛に見立てて、よちよち歩きの子どもが引いて遊んだ。
ウシグヮーオーラセー 渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
子どもの遊び。土で牛の形を作り、角を突き合わせて戦わせる遊び。
- 用例
- ンカシェー ヰーリムンディチン ネーングトゥ、ウシグヮーオーラセー ヒチ アシブタン(昔はおもちゃといってもないから、ウシグヮーオーラセーして遊びよった)・楚。
- メモ
- 角が折れたら負けとなる。粘土は角を丁寧に作って一日は乾かしておき、粘土を強化するために油を塗ることもあった。
ウシクンジョー 瀬名波
{うしこんじゃう(牛根性)}。意地悪。悪い心。根性悪。
- メモ
- 馬は人を避けて通るが、牛は人の上からも通って行くといわれている。牛は根性が悪いということからの例え。
ウシケーラスン 親志,座喜味,上地,渡慶次,儀間,楚辺
押し倒す。
- 用例
- メーンカイ ウシケーラスン(前に押し倒す)・儀。
否:ウシケーラサン(押し倒さない)希:ウシケーラシーブサン(押し倒したい)過:ウシケーラチャン(押し倒した)継:ウシケーラチョーン(押し倒している)・儀。
- メモ
- →ウシクルバスン。
ウシザシ 伊良皆,高志保,大湾
男性用簪〔かんざし〕のひとつ。飾り簪。
- 用例
- ンカシェー ヰキガン ウシザシ サチョータンロー(昔は男性も簪をさしていたよ)・高。
- メモ
- 廃藩置県前、士族男性が*カタカシラに簪を差していたが、その脇に添えた装飾的な簪のこと。音1:ウシザチ。音2:ウシザシジーファー・ウシザチジーファー。
ウシザシジーファー 伊良皆,高志保,大湾
男性用簪のひとつ。飾り簪。
- メモ
- 音1:ウシザチジーファー。→ウシザシ。
ウシザチ 親志,楚辺
男性用簪のひとつ。飾り簪。
- 用例
- ウシザチンチ、クンナゲーヤ カミサシヌ アタン(ウシザチといって、以前は飾り簪があった)・親。
- メモ
- →音1:ウシザシ。
ウシザチジーファー 楚辺
男性用簪のひとつ。飾り簪。
- メモ
- 音1:ウシザシジーファー。→ウシザシ。
ウシジャーグヮー 村史
豆腐箱を使わずに作った豆腐。
- メモ
- 少ない大豆で豆腐を作る時は、風呂敷などの布で包んだ上に重石をのせ固めた。
ウシチーン 喜名,渡慶次,儀間
押し切る。
- 用例
- ヲゥージ ウシチーン(サトウキビを押し切る)・儀。
否:ウシチラン(押し切らない)希:ウシチーブサン(押し切りたい)過:ウシチッチャン(押し切った)継:ウシチッチョーン(押し切っている)・儀。
ウシチキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
押しつける。押さえつける。
- 用例
- ナンジワジャ ウシチキラッタン(難儀な仕事を押しつけられた)・木。
ウシチキラットーグトゥ、ナー ウキーン ナランムー(押さえつけられているから、もう起きることもできないのに)・民・楚。
ンナシ チューヂューク ウシチキーン(皆で強く押さえつける)・儀。
否:ウシチキラン(押さえつけない)希:ウシチキーブサン(押さえつけたい)過:ウシチキタン(押さえつけた)継:ウシチキトーン(押さえつけている)・儀。
ウシチリーン 渡慶次,儀間,楚辺
{おしつれをりむ(押し連れ居りむ)}。連れ立つ。
- 用例
- シンシーター ヤーカイ、ムルッシ ウシチリティ イチュン(先生の家に、皆で連れだって行く)・儀。
継:ウシチリトーン(連れ立っている)・儀。
ウシヂンナン 楚辺,古堅
貝名。ヤンバルマイマイ。黒い大きなカタツムリ。
- 用例
- ウフィナーヌ ウシヂンナン ヤテール(そんなにも大きなヤンバルマイマイだったんだね)・楚。
ウシディガフー 瀬名波
ありがたいこと。ありがとう。
- 用例
- ウシディガフー サビラ、ニヘー ヤイビータン(感謝します、ありがとうございました)・瀬。
- メモ
- →カフーシ。
ウシドゥイ 大湾
鳥名。オシドリ。
ウシドゥキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押し退〔の〕ける。
- 用例
- ウヌ ニムチェー ジャマ ヤグトゥ、アマンカイ ウシドゥキーン(その荷物は邪魔だから、あそこに押し退ける)・儀。
否:ウシドゥキラン(押し退けない)希:ウシドゥキーブサン(押し退けたい)過:ウシドゥキタン(押し退けた)継:ウシドゥキトーン(押し退けている)・儀。
- メモ
- 音1:ウシヌキーン。
ウシドゥシ 喜名,渡慶次,儀間
丑年〔うしどし〕。
- 用例
- ヤーノー ウシドゥシ ヤンヤー(来年は丑年だね)・儀。
ウシトゥラヌカジ 村史
{うしとらのかぜ(丑寅の風)}。北東の風。
ウシナー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木
闘牛場。
- 用例
- ドゥーター ウシヌ カッチュシトー マジュン、ゥンメーヤ ウシナーンカイ ウリティ カチャーシー モーイタン(自分の家の牛が闘牛で勝つと同時に、祖母は観客席から闘牛場に下りてカチャーシーを踊りよった)・木。
ウシナーヌ ソージ シーガ イチュン(闘牛場の掃除をしに行く)・儀。
- メモ
- 読谷山では明治期から闘牛が盛んで、楚辺・喜名・伊良皆では字で闘牛場を設営していた。1933(昭和8)年には村営の闘牛場が設営され、原山勝負のときに楚辺・喜名・伊良皆合同の闘牛大会がおこなわれた。大湾では、1936(昭和11)年に闘牛場が設営され、興業としての闘牛大会がおこなわれ、戦後は新たな場所に闘牛場を設営して昭和40年代まで盛んに闘牛がおこなわれていた。
ウシナイン 喜名,渡慶次,儀間,大木,楚辺
失う。亡くす。無くす。
- 用例
- クヌユー ウシナタン(現世を失った〈亡くなった〉)・木。
チュンカイ ダマサリーネー ゼーサン ウシナインドー(人に騙〔だま〕されると財産を失うよ)・儀。
否:ウシナラン(失わない)過:ウシナタン(失った)継:ウシナトーン(失っている)・儀。
ウシナガスン 喜名,渡慶次,儀間
押し流す。
- 用例
- ミジ カキヤーニ、フカンカイ ウシナガスン(水をかけて、外へ押し流す)・儀。
否:ウシナガサン(押し流さない)希:ウシナガシーブサン(押し流したい)過:ウシナガチャン(押し流した)継:ウシナガチョーン(押し流している)・儀。
ウジニ 長浜
滋養食。
- 用例
- ウジニ カミーガ クーワンチ、クヮンチャー アビタン(滋養食を食べにおいでと、子どもたちを呼んだ)・浜。
- メモ
- 音2:ウジネームン・ウジニーグスイ・クンチウジニー。
ウジニーグスイ 長浜
滋養食。
- 用例
- ウヮーヌ チムグヮーヤ ウジニーグスイ ヤサ(豚レバーは滋養食だよ)・浜。
- メモ
- →ウジニ。
ウシニンジュ 伊良皆
{うしにんじゅ(牛人数)}。闘牛に関わっている者。
- メモ
- 昭和に入って、伊良皆ではウシニンジュと呼ばれる闘牛組合が組織された。闘牛の組み合わせは組合の役員に一任され、*ウシオーラサーは組合員の中から選任された。音2:ウシビットゥー。
ウシニンムリニン 渡慶次,儀間
無理矢理に。無理押しに。
- 用例
- チューヤ、ウシニンムリニン ソーティ イキワル ナインデー(今日は、無理矢理にでも連れて行かなくちゃいけないよ)・儀。
ウシヌイジェーク 喜名,渡慶次,儀間,宇座
優れた大工。仕事は遅いが優れている大工。
- 用例
- ウシヌイジェーコー スグリムンドー(ウシヌイジェークは優れ者だよ)・儀。
- メモ
- 対:ターバージェークー(下手な大工)。
ウシヌキーン 喜名,渡慶次,儀間
押し退〔の〕ける。
- 用例
- メーンカイ イチュンディ、チュ ウシヌキーン(前に行こうとして、人を押し退ける)・儀。
否:ウシヌキラン(押し退けない)希:ウシヌキーブサン(押し退けたい)過:ウシヌキタン(押し退けた)継:ウシヌキトーン(押し退けている)・儀。
- メモ
- 音1:ウシドゥキーン。
ウシヌク 比謝矼
押し鋸〔のこ〕。
ウシヌクスー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
①牛の糞。②乳児の頭にできる脂漏性湿疹〔しろうせいしっしん〕。
- 用例
- ①ダー、ウシヌクスー クラミティ ネーンシェー(ほら、牛の糞を踏んでしまったさ)・儀。②ワランチャー ウシヌクスーヤ、ハガンキディ イービタセーヤ(子どもの頭の湿疹の瘡蓋〔かさぶた〕は、剥〔は〕がすなと言いましたよね)・浜。
- メモ
- ②湿疹の形が牛の糞に似ていることからウシヌクスーと呼ばれた。
ウシヌクブー 大湾,古堅、瀬名波
後頭部。盆の窪〔くぼ〕。
- メモ
- 音2:ウシヌクンモー・ウシルクブー・ウスルクブー。類:ウスル。
ウシヌクンモー 楚辺
後頭部。盆の窪〔くぼ〕。
- 用例
- ウシヌクンモー サーティンリ(後頭部を触ってごらん)・楚。
- メモ
- →ウシヌクブー。
ウシヌシシ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,楚辺
牛肉。
- 用例
- ウッサキーヌ ウシヌシシェー マーカラガ(そんなにたくさんの牛肉はどこからねえ)・儀。
ウシヌチーチー 座喜味,長浜,大湾,古堅
牛の乳。牛乳。
ウシヌッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
丑の人。丑年生まれの人。
- 用例
- ウシヌッチョー、ハマヤーヌ マンドーンディ(丑年生まれの人は、頑張り屋が多いって)・儀。
ウシヌトゥイ 瀬名波
おしどり夫婦。
- 用例
- アッターヤ ウシヌトゥイ ヤンドー(彼らはおしどり夫婦だよ)・瀬。
ウシヌミンタマ 瀬名波,長浜
牛の目玉。大粒の雨の比喩。
- 用例
- ウシヌミンタマヌ グトゥ アミ フトータン(牛の目玉のように大粒の雨が降っていた)・瀬。
ウシヌミンタマ 座喜味
植物。ツルソバ。
- メモ
- 類:シービー・シーベー・シーボージャー・ハブグサ。
ウシヌヤー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
牛小屋。
- 用例
- ヘーク ウシヌヤーン ソージ シーヨー(早く牛小屋も掃除しなさいよ)・儀。
ウジネーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
栄養を補う。
- 用例
- シシ カマチ クンチ ウジネーイン(肉を食べさせて栄養をつける)・儀。
否:ウジネーラン(補わない)希:ウジネーイブサン(補いたい)過:ウジネータン(補った)継:ウジネートーン(補っている)・儀。
ウジネームン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
滋養食。
- 用例
- アンマーガ、ウジネームン ムッチ チェーサ(お母さんが、滋養食を持ってきてあるよ)・儀。
- メモ
- →ウジニ。
ウシバクヨー 比謝矼,楚辺
{うしばくらう(牛博労)}。牛の売買をする人。
ウシビットゥー 楚辺,渡具知
{うしびっとう(牛筆頭)}。闘牛に関わっている者。
- 用例
- ウシビットゥーヌ スリーガ アン(闘牛関係者の集まりがある)・楚。
- メモ
- →ウシニンジュ。
ウジフジー 大湾
親族語彙。おじいさんの兄弟のこと。
ウジフジゥンメー 大湾
親族語彙。おじいさんの女兄弟。
ウシベー 座喜味,大湾,古堅
昆虫。サシバエ。牛舎に発生する小蝿。
- メモ
- →音1:ウーシベー。
ウシマー 波平,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
冬物の野良着。古くなった木綿の着物を野良着にした。
- 用例
- ハルカイヤ ナチェー クルジナー、フヨー ウシマー チータン(畑には夏はクルジナー、冬はウシマーを着よった)・儀。
- メモ
- 類:チームングヮー・チヂングヮー・ハルブクター。
ウシマカネー 楚辺
{うしまかなひ(牛賄い)}。闘牛前の牛に栄養をつけること。
- 用例
- ウシマカネーディシェー、オーヤーウシンカイ ジヨー チキール タミヌ ムン ヤタン(牛賄いというのは、闘牛用の牛に栄養をつけるためのものだった)・楚。
- メモ
- ご飯に*ハチグヮチャーマーミ(ささげ)を入れて炊いたり、鶏を解体してあげたり、卵酒を飲ませるところもあった。
ウシマギーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
①押し曲げる。②屈服〔くっぷく〕させる。
- 用例
- ①ハガニ ウシマギーン(鋼を押し曲げる)・木。
グテーヂューサヌ、チューチャンナカイ ウシマギテータン(力が強くて、あっという間に押し曲げてあった)・儀。否:ウシマギラン(押し曲げない)希:ウシマギーブサン(押し曲げたい)過:ウシマギタン(押し曲げた)継:ウシマギトーン(押し曲げている)・儀。
②イーシ チカン アレー、ンナシ ウシマギーサ(言うことを聞かないなら、皆で言うことを聞かせるさ)・儀。
- メモ
- ①音2:チンマギーン。②考え方をねじ伏せて無理に言うことを聞かそうとする。
ウシマジムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝
牛の妖怪。牛に化けた魔物。
- 用例
- ユナカ、ウシマジムンヌ ゥンジティ ミチ チジラッタン(夜中、ウシマジムンが出て道を遮〔さえぎ〕られた)・儀。
- メモ
- 伝承話では動物の妖怪話があり、ウシマジムンもそのひとつである。
ウシマチ 長浜,渡具知,大湾
牛市〔うしいち〕。
- メモ
- 1922(大正11)年に比謝矼に開設した子牛市場。
山原船は渡具知の港に牛を降ろしたので、渡具知の青年たちは1頭につき5銭の手間賃をもらって比謝矼のウシマチまで引いて行った。頑丈な牛を真ん中にして、5頭引いて行って25銭得ることもあった。
ウジミ 大湾
地名(大宜味村)。
ウシミグイ 村史
{うしめぐり(牛巡り)}。鑑識眼や情報量をもっている人が、頻繁に牛を見て回ること。
- メモ
- 売買を繰り返すことで差益を得る人を*ミグイジョージといった。
ウシムシ 長浜
二十四節気のふたつ。雨水と啓蟄〔けいちつ〕。
- メモ
- 音2:ウシームシー。
ウシムリ 高志保
{おしむり(押し無理)}。無理矢理。
- 用例
- ウシムリニ ヤマトゥンカイ ソーラッティ イカリーン(無理矢理大和へ連行される)・民・高。
- メモ
- →ウシウシ。
ウシムルスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押し戻す。
- 用例
- チカラマカシニ ウシムルスン(力任せに押し戻す)・儀。
否:ウシムルサン(押し戻さない)希:ウシムルシーブサン(押し戻したい)過:ウシムルチャン(押し戻した)継:ウシムルチョーン(押し戻している)・儀。
ウシモー 瀬名波,渡具知、比謝矼
牛を放牧する野原。
- メモ
- 比謝矼のウシモーには子牛市場の牛が繋ぎとめられていた。
ウジャ 伊良皆,大木
{おざ(御座)}。座敷。
- メモ
- 類:ザシチ・ニジャシチ・ニンジジャー・ラカシ。
ウジュー 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,大木
御重。
- 用例
- サングヮチヌ ハーマアシビネー、ウジュー シコーイン(3月の浜遊びには、御重を準備する)・儀。
ハチカーネー ウジューグヮー ムッチ ゥンジ、ドゥシンチャートゥ マジョーン カラン(正月20日には御重を持って行って、友達と一緒に食べた)・木。
ウシュガナシー 大木
{おしゅがなし(御主加那志)}。琉球王の尊称。御主人様。御主君様。
- メモ
- →ウスー。
ウシユシーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押し寄せる。
- 用例
- シラギナミヌ ウシユシティ チューン(津波が押し寄せてくる)・儀。
否:ウシユシラン(押し寄せない)希:ウシユシーブサン(押し寄せたい)過:ウシユシタン(押し寄せた)継:ウシユシトーン(押し寄せている)・儀。
ウジュミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
埋める。
- 用例
- ハルンカイ フテール アナンカイ、クサリムン ウジュミーン(畑に掘った穴に、腐れものを埋める)・儀。
否:ウジュミラン(埋めない)希:ウジュミーブサン(埋めたい)過:ウジュミタン(埋めた)継:ウジュミトーン(埋めている)・儀。
- メモ
- 音1:ウズミーン。音2:ウミーン。
ウジュムン 座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
目覚める。
- 用例
- ウヌ ワラベー、アンシ ウジュムンヤー(その子は、よく〈寝ている最中に〉目を覚ますね)・儀。
- メモ
- →ウズムン。
ウジュル 儀間,瀬名波
植物。葉野菜。菜っ葉。葉野菜類の総称。
- メモ
- 音1:ウズル。類:オーファ・オーファチクサ・オーファチクタ・ハーヤシェー・ヒラオーハ・ヒラオーファ・ヤシェー。
ウジュルジョーカー 楚辺
飲食関係。野菜を洗う竹製のザル。
- 用例
- ヤマカラ ダキ トゥッティ ッチ、ウジュルジョーカー チュクイン(山から竹を取ってきて、ウジュルジョーカーを作る)・楚。
- メモ
- 音2:ウジュルハージャー。
ウジュルダムン 親志,座喜味,伊良皆,儀間,長浜,大木,長田
薪〔たきぎ〕にする小枝。木のつる。
- 用例
- ウジュルダムンヤ、ゥンム デークニトゥ ケールー シチャン(薪にする小枝は、芋や大根と交換した)・木。
- メモ
- 音1:ウズルダムン。
ウジュルハージャー 渡慶次,儀間,楚辺
飲食関係。野菜を洗う竹製のザル。
- 用例
- ダキッシ ウジュルハージャー チュクトーン(竹でウジュルハージャーを作っている)・儀。
- メモ
- →ウジュルジョーカー。
ウジラ 大湾
鳥名。ウズラ。
- メモ
- 音2:ウンダ・ウンラ。
ウジラーサン 喜名,渡慶次,儀間,長浜
愛らしい。かわいい。
- 用例
- アンシ ウジラーサヌ ワラビ ヤル(なんて愛らしい子なんでしょう)・儀。
- メモ
- 幼いものに対して使う。音1:ウジラーハン・ウズラーサン。
ウジラーハン 楚辺
愛らしい。かわいい。
- メモ
- 音1:ウジラーサン・ウズラーサン。
ウジラミー 長浜
棹〔さお〕にまだら模様がはいった三線〔さんしん〕。
ウシルクブー 渡慶次,儀間
後頭部。盆の窪〔くぼ〕。
- 用例
- ワー ウシルクブー サーティ ンリ(私の後頭部を触ってごらん)・儀。
- メモ
- →ウシヌクブー。
ウシロー ガニロー 座喜味
唱え言葉。牛だよカニだよ。ハゼの木の下を通る時に唱える呪文。
- メモ
- ハゼの木にかぶれるとカニの泡をつけると治るといわれた。
ウシワキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押し分ける。かき分ける。
- 用例
- チュ ウシワキティ、メーンカイ イチュタン(人を押し分けて、前へ行きよった)・儀。
否:ウシワキラン(押し分けない)希:ウシワキーブサン(押し分けたい)過:ウシワキタン(押し分けた)継:ウシワキトーン(押し分けている)・儀。
ウシワキワキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
押し分けている様。
- 用例
- ウシワキワキ ッシ、イッチ ハイタン(押し分けながら、入って行きよった)・儀。
ウシウヮーシ 喜名,伊良皆,大木
闘牛。

- 用例
- ドゥーナー ウシヌ ウシウヮーシニ カッチーネー、ヤーンカイ ケーティカラ スージ スタン(自分の牛が闘牛で勝つと、家に帰ってお祝いしよったよ)・木。
- メモ
- 喜名では、牛を突き合わせて個々で楽しんでいたものが、闘牛場が設けられて、畜産奨励の意味を含めた恒例行事となり、原山勝負の余興としておこなわれたとのこと。長浜・伊良皆・楚辺でも闘牛をおこなった。伊良皆では旧4月から9月まで、月1回、部落内の牛だけ約20組で闘牛がおこなわれ、その他、村主催の原山勝負の闘牛大会にも出場した。→ウシオーラシェー。
ウジン 親志,渡慶次,儀間,楚辺
御膳。

- 用例
- ウジヌンカイ イッティ クーワ(御膳に入れてきなさい)・儀。
- メモ
- 音2:ウジングヮー。
ウシンキー 楚辺
女性の帯を使わない着物の着用方法。着物の前端を下袴の紐に押し込み前が開かないようにする着方。
- 用例
- アヌ ヰナグヌ ウシンキーヌ チュラハヨー(彼女の着物姿の美しいことよ)・楚。
- メモ
- ※第25回読谷まつり(1999年)の写真。音1:ウシンチー。
ウシングヮ 大湾
子牛。

ウジングヮー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大湾
{おぜんごら(御膳小等)}。高御膳より短い脚が付いた御膳。
- メモ
- →ウジン。
ウジングヮームイ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大湾
{おぜんごらもり(御膳小等盛)}。ご馳走を盛った小さな御膳。
- 用例
- ウジングヮームイヤ、ワランチャーンカイ ムッチ ケーイタン(ウジングヮームイは、子どもたち〈のため〉に持ち帰りよった)・楚。
- メモ
- 音2:ウジンムイ。
ウシンチー 渡慶次,儀間,大木
女性の帯を使わない着物の着用方法。着物の前端を下袴の紐に押し込み前が開かないようにする着方。
- 用例
- ウービ チカーンヨークー ウシンチー スタン(帯を使わずに着物を押し込んで着けよった)・儀。
- メモ
- 音1:ウシンキー。
ウシンチュン 喜名,渡慶次,儀間
押し込む。
- 用例
- フチュクルンカイ クヮーシ ウシンチュン(懐〔ふところ〕にお菓子を押し込む)・儀。
否:ウシンカン(押し込まない)希:ウシンチーブサン(押し込めたい)過:ウシンチャン(押し込んだ)継:ウシンチョーン(押し込んでいる)・儀。
ウシントゥー 波平
{おしももと(御下元)}。台所。
- 用例
- ウシントゥーヤ ヒングブッター ソーヌ アナヤーグヮー ヤタン(台所はすすだらけの小屋だった)・波。
- メモ
- 音1:ウスントゥー。→イーウスントゥー。
ウジンムイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
御膳盛。ご馳走を盛った小さな御膳。
- 用例
- ウジンムイヤ シコーテーミ(御膳にご馳走を準備してあるか)・儀。
ウジンムイヌ クヮッチーヤ、カマンヨークー チトゥ スタン(御膳盛のご馳走は、食べずに土産にしよった)・木。
- メモ
- お祝いのご馳走は豆腐、昆布、肉、大根、揚げ物などの御膳を出した。→ウジングヮームイ。
ウシゥンマ 喜名,渡慶次,儀間
牛馬。
- 用例
- ウシゥンマヌ グトゥ、クンチカイン(牛馬のごとく、扱〔こ〕き使う)・儀。
ウス 喜名,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,渡具知,大湾,楚辺
潮。潮水。
- 用例
- ウスヌ ミッタン マール ヘーク ヤーカイ ケーラナ(潮が満ちないうちに早く家に帰ろう)・儀。トーフ チュクイシンカイ チカイル ウス、ウットゥトゥ クミーガ ゥンジャン(豆腐を作るのに使う潮水を、弟と汲みに行った)・儀。
- メモ
- 沖縄では昔から豆腐は日常食として欠かせないもののひとつで、読谷でも昭和30年代頃まで海で潮水を汲んできて多くの家庭でつくられていた。音2:ウスミジ。類:スー。
ウスアカサン 喜名,渡慶次,儀間
薄明るい。
- 用例
- ナー ユーン アキティ ウスアカサン(もう夜も明けて薄明るい)・儀。
- メモ
- 対:ウスグラサン(薄暗い)。
ウスイン ①喜名,儀間,瀬名波,楚辺,大木,牧原②喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,古堅,牧原③座喜味,長浜,楚辺,大湾④喜名,儀間,瀬名波,楚辺,大木,牧原
①覆う。被せる。②押さえる。押す。襲う。③抱卵する。④葬る。
- 用例
- ①ナービ ウスイル フタ(鍋に被せる蓋)・木。
チュガ ンラングトゥシ、キーヌファーシ ウスイン(人が見ないように、木の葉で覆う)・儀。
否:ウスラン(覆わない)希:ウスイブサン(覆いたい)過:ウスタン(覆った)継:ウストーン(覆っている)・儀。
②イジカングトゥシ、マギイシシ ウスイン(動かないように、大きな石で押さえる)・儀。
ドゥーチュイシェー ゥンブサグトゥ、ンナシ メーンカイ ウスイン(自分一人では重たいので、皆で前に押す)・儀。
ナマ、ハン ウスイン(今、印鑑を押す)・古。
③トゥイヌ クーガ ウストーン(鶏が卵を抱いている)・座。
④ミートゥンダ クヮ ウスインガ ハイギンヨーヤ(夫婦で子どもを埋めに行きよるんだよね)・民・楚。
キーヌ シチャンカイ ウスイン(木の下に葬むる)・儀。
ハーマンジ ウスイン(浜で葬る)・木。
- メモ
- ④類:コームイン・ホームイン。
ウスー 牧原
{おしゅ(御主)}。王様。国王様。琉球王の尊称。御主人。
- メモ
- *ゥンムウスー(甘藷御主)のように、敬称として用いる場合がある。音2:ウシュガナシー・ウスガナシーメー。類:ヲー。
ウスウビー 喜名,渡慶次,儀間
うろ覚え。
- 用例
- ウスウビール ソール、ヒカットー ウビランサー(うろ覚えをしていて、ちゃんとは覚えてないなあ)・儀。
ウスエー 村史
子どもの遊び。お金の裏表を言い当てる遊び。
- メモ
- 音1:ウスヰー。類:ソーチョーバングヮー・チャンクルー・チョーバングヮーチャンクルー。
ウスガーミ 高志保
飲食関係。豆腐作りの海水を入れておく甕。
ウスガナシーメー 牧原
{おしゅがなしまへ(御主加那志前)}。琉球王の尊称。
- メモ
- *~ガナシーメーは尊敬を表す接尾辞。
→ウスー。
ウスク 伊良皆,牧原
植物。アコウ。
- メモ
- ガジュマルに似ているが、葉・実ともに大きい。実はいちじくに似ていて食用になる。音2:ウスクギー。
ウスク ガジマル 楚辺,古堅,長田
植物。アコウやガジュマル。
- 用例
- ウスク ガジマロー、マギヤシキンカイ イーラットータン(アコウやガジュマルは、大きな屋敷に植えられていた)・楚。
- メモ
- アコウはガジュマルに似て、ともに屋敷林として用いられることが多く併称された。
ウスクギー 儀間
植物。アコウ。
- メモ
- 儀間では、集落の中央に大きなウスクギーがあり、それに綱を掛けて綱打ちをした。
→ウスク。
ウスクドーバル -
{於須久堂原}。大木の小字。
ウスクバル -
{宇須久原}。儀間の小字。
ウスグムイ 瀬名波
干潮時に潮だまりができた所。潮溜まり。
ウスグラサン 喜名,渡慶次,儀間
薄暗い。
- 用例
- アミフイネー、ヤーヌ ウチン ウスグラサンヤー(雨降りには、家の中も薄暗いね)・儀。
ウスクンバーマ 都屋
潮汲み浜。
- メモ
- 海浜地名でニガリ用に潮を汲んだ所。
ウスサン 喜名,渡慶次,儀間
遅い。
- 用例
- ナマディー クーランシガ、ウスサンデー(未だに来ないが、遅いよ)・儀。
- メモ
- 類:ニーサン・ニーハン。対:ヘーサン(早い)。
ウスサン 喜名,渡慶次,儀間
①(厚さが)薄い。②(色が)薄い。
- 用例
- ①キジヌ ウスサン(生地が薄い)・儀。②ウヌ イルヤ ウスサン(その色は薄い)・儀。
- メモ
- ①音1:ウスハン。音2:ヒッサン。対:アチサン(厚い)。②対:カタサン。
ウスジュン 高志保,宇座、儀間、渡慶次
そぎ落とす。
- 用例
- ハナ ウスジュン(鼻をそぎ落とす)・民・高。イラナシ ウスゲーワ(鎌でそぎ落としなさい)・儀。
否:ウスガン(そぎ落とさない)希:ウシジーブサン(そぎ落としたい)過:ウスジャン(そぎ落とした)継:ウスジョーン(そぎ落としている)・儀。
- メモ
- 音1:ウスヒジュン。
ウスデー 喜名,親志,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺
{おしゅだい(御酒代)}。人生儀礼。お祝いや法事に差し出す金一封。
- 用例
- クヮナシスーギカイ ウスデー ムッチ イクン(出産祝いにお祝儀を持って行く)・楚。
- メモ
- 音2:スデー。
ウスデーク 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
{うすだいこ(臼太鼓)}。芸能a。臼太鼓踊り。
- メモ
- 神人によって踊られていた古い形態の*アシビで、読谷村には伝わっていない。
ウスハゴーサン 喜名,渡慶次,儀間
不気味だ。薄気味悪い。
- 用例
- アマー ユル ナイネー、ウスハゴーサンドー(あそこは夜になると、薄気味悪いよ)・儀。
ウスハジカサン 喜名,渡慶次,儀間
気恥ずかしい。
- 用例
- ンナヌ メーヲゥティ モーイネー、イヘー ウスハジカサンレー(皆の前で踊ると、少し気恥ずかしいよ)・儀。
- メモ
- 音2:チラハジカサン。
ウスバスン 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
伏せる。下に向ける。
- 用例
- カンシ ウスバシェー スナヨー(このように伏せはするなよ)・民・楚。
カマンタヤ ウスバチェー ウクナ(鍋蓋は伏せては置くな)・木。
チカイウワテール マカイヤ、バーキンカイ ウスバスン(使い終わったお碗は、*バーキに伏せておく)・儀。
否:ウスバサン(伏せない)希:ウスバシーブサン(伏せたい)過:ウスバチャン(伏せた)継:ウスバチョーン(伏せている)・儀。
- メモ
- 類:ウッチンキーン。
ウスハン 楚辺
薄い。
- 用例
- ワンネー ウスハル イルル シクル(私は薄い色が好きなんだ)・楚。
- メモ
- →音1:ウスサン。
ウスビーサン 喜名,渡慶次,儀間
肌寒い。薄寒い。薄ら寒い。
- 用例
- ジューグヮチン スギレーカラー、アサユサー ウスビーサンヤー(10月も過ぎたら、朝夕は肌寒いね)・儀。
- メモ
- 音2:シービーサン・シービーハン。
ウスヒジュン 高志保
そぎ落とす。
- 用例
- キーヌカー ウスヒジュン(木の皮をそぎ落とす)・高。
- メモ
- 音1:ウスジュン。
ウスマサ 喜名,親志,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
とても。ものすごく。非常に。大変。
- 用例
- アマヌ トーホー ウスマサ マーササ(あそこの豆腐はとても美味しいよ)・儀。
ウスマサ カムン(ものすごく食べる)・木。
ウスマサ マギードー(ものすごく大きいよ)・木。
- メモ
- →イッペー。
ウスマサン 喜名,親志,渡慶次,儀間,古堅,大木
ものすごい。おぞましい。
- 用例
- ワッタガ ユージュカイ ゥンジトーイニ、ワランチャー アチマティ ウスマシー クトゥンカイ ナトーン(私たちが用事に行っている時に、子どもたちが集まってものすごいことになっている)・儀。
デージ ウスマシー ムン ヤタン(とってもおぞましいものだった)・木。
ウスミー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
薄目。まぶたを少し開けて見ること。
- 用例
- ウスミー アキティ ンチョーン(薄目を開けて見ている)・儀。
ウスミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
薄める。
- 用例
- ンジャサグトゥ、ミジ イッティ ウスミーン(苦いから、水を入れて薄める)・儀。
否:ウスミラン(薄めない)希:ウスミーブサン(薄めたい)過:ウスミタン(薄めた)継:ウスミトーン(薄めている)・儀。
- メモ
- 類:ゥンベーイン。
ウズミーン 大湾
埋める。
- メモ
- →音1:ウジュミーン。
ウスミジ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾
海水。潮水。
- 用例
- ワッター シマンデー ヤレー、カー フティン ウスミジガ イッチ チューヌ バーヌ アイビーンヨー(我々の集落では、井戸を掘っても潮水が入ってくる場合があるんですよ)・浜。ワカサイネー ウスミジン ヌリ チョーン(若い時には潮水も飲んできた〈潮水を飲むような苦しい経験もしてきた〉)・儀。
- メモ
- →ウス。
ウスムトゥ 大木
{おしももと(御下元)}。台所。
- 用例
- ウスムトゥカラ アンビン ムッチ クーワ(台所から水差しを持ってきなさい)・木。
- メモ
- →イーウスントゥー。
ウズムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
目が覚める。
- 用例
- ユナカ、イクケーヌン ウズムン(夜中、何度も目が覚める)・儀。
チュミー ニンティ ウズラグトゥ、ミーグハイ シ ウニーカラ ニンラランタン(一時寝て目が覚めたら、目がさえてそれから眠れなかった)・楚。
- メモ
- 音1:ウジュムン。
ウスメー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅,比謝矼
{おしゅまへ(御主前)}。親族語彙。祖父。おじいさん。
- 用例
- ウスメーヤ、マーンカイ ハンシェータガヤー(おじいさんは、どこに行かれたのかな)・儀。
- メモ
- 類:オジー・タンメー・ゥンーメー・ゥンメー。
ウスヰー 楚辺
子どもの遊び。お金の裏表を言い当てる遊び。
- 用例
- ウスヰー ヒチ アシローン(ウスヰーして遊んでいる)・楚。
- メモ
- →音1:ウスエー。※挿絵は宮平良秀画。
ウスイェーカ 喜名,渡慶次,儀間
遠縁。遠い親戚。
- 用例
- アッタートー ウスイェーカ ナティ、ナゲーサ イチャテー ヲゥラン(彼らとは遠い親戚で、長いこと会っていない)・儀。
- メモ
- 音2:トゥーサヌイェーカ・トゥーハルイェーカ。対:マギイェーカ(近い親戚)。
ウズラーサン 座喜味
愛らしい。かわいい。
- メモ
- 音1:ウジラーサン・ウジラーハン。
ウスラリーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
押さえられる。下敷きになる。襲われる。
- 用例
- キジムナーンカイ ウスラリーンドー(キジムナーに押さえられるよ)・儀。否:ウスラリラン(押さえられない)希:ウスラリーブサン(押さえられたい)過:ウスラッタン(押さえられた)継:ウスラットーン(押さえられている)・儀。
- メモ
- →ウサーリーン。
ウスリーン 喜名,伊良皆,上地,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
畏れる。敬う。尊ぶ。尊重する。
- 用例
- ウカミ ウスリーン(神様を畏れる)・楚。
ウヤヌ ウスリタンリ(親が尊重したって〈一目置いたって〉)・古。
ウヤガ イーシェー ウスリラントー ナランサ(親が言うのは尊重しないといけないさ)・儀。
否:ウスリラン(尊重しない)希:ウスリーブサン(尊重したい)過:ウスリタン(尊重した)継:ウスリトーン(尊重している)・儀。
- メモ
- 祭祀の場合、屋根の低い*カミアサギに、「ウスリトービーン」と言って入った。
ウスル 楚辺
後頭部。盆の窪〔くぼ〕。
- 用例
- ウスル ヤマチ ネーン(後頭部を怪我してしまった)・楚。
- メモ
- →ウシヌクブー。
ウズル 楚辺
植物。葉野菜。菜っ葉。葉野菜類の総称。
- 用例
- ユーバヌンカイ チカイル ウズル アラレー(夕飯に使う野菜を洗いなさい)・楚。
- メモ
- →ウジュル。
ウスルクブー 楚辺
後頭部。盆の窪〔くぼ〕。
- 用例
- ウスルクブーンカイ、ニーブターヌ ゥンジトーン(後頭部に、おできができている)・楚。
- メモ
- →ウシヌクブー。
ウズルダムン 楚辺
薪にする小枝。
- 用例
- タムンヌ イキラク ナトーグトゥ、ウズルダムン ヒッティ クーワ(薪が少なくなっているから、小枝を拾ってきなさい)・楚。
- メモ
- 音1:ウジュルダムン。
ウスワレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
薄笑い。かすかに笑うこと。薄ら笑い。
- 用例
- シクチ イーチキティン ヒントーン サン、チャー ウスワレー ソーン(仕事を言いつけても返事もしない、いつも薄ら笑いしている)・儀。
ウスントゥー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,大湾
{おしももと(御下元)}。台所。
- 用例
- アンマーヤ、ウスントゥーヲゥティ ムン カローン(お母さんは、台所でご飯を食べている)・儀。
- メモ
- →イーウスントゥー。
ウセーイン 座喜味,宇座,大木,長田
見くびる。馬鹿にする。
- 用例
- イャーヤ ワンドゥ ウセートールイ(お前は私を馬鹿にしているのか)・木。
- メモ
- →音1:ウシェーイン・ウシェーユン・ウセーユン。
ウセーユン 高志保,渡具知,大木
見くびる。馬鹿にする。
- メモ
- →音1:ウセーイン・ウシェーイン。
ウタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
歌。
- 用例
- アレー、イッペー ウタ ジョージ ヤン(彼は、とても歌が上手だ)・儀。
ウタイ コータイ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
売ったり買ったり。売り買い。
- 用例
- ウタイ コータイ、ヌーガル マシ ヤラー ワカラン(売ったり買ったり、何がいいのか分からない)・儀。
ウタイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
①歌う。②鶏が時を知らせる。
- 用例
- ①イャー ツゲー ワンガ ウタイン(お前の次は私が歌う)・儀。
否:ウタラン(歌わない)希:ウタイブサン(歌いたい)過:ウタタン(歌った)継:ウタトーン(歌っている)・儀。
②トゥイヌ ウタトーグトゥ、ユーン アキーンドー(鶏が鳴いているから、夜も明けるよ)・儀。
ウタガイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
疑う。
- 用例
- チャー、ユヌッチュビカーン ウタガインナー(いつも、同じ人だけを疑うのか)・儀。
否:ウタガラン(疑わない)希:ウタガイブサン(疑いたい)過:ウタガタン(疑った)継:ウタガトーン(疑っている)・儀。
ウタカビ 伊良皆,高志保,瀬名波,長浜,楚辺
{おたかべ(御たかべ)}。神への祈願。神仏に祈ること。呪祷〔じゅとう〕。
- メモ
- *ウマチーなどでウタカビが唱えられた。神女が神に対して祈願する唱え言。→ウマチー。
ウタキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{おたけ(御嶽)}。拝所。
- 用例
- アチャヤ ウガミ ヤグトゥ、ウタキ ソージ ッシ チャン(明日は拝みだから、ウタキを掃除してきた)・儀。
- メモ
- 豊かさを招き、部落の守り神として信仰された聖域。
神女たちが祈願や祭をおこなったりする所。祖先神の墓所がウタキになったともいわれる。
ウタグィー 喜名,高志保,渡慶次,儀間
歌声。
- 用例
- メーユル、ウタグィーヌ チカリーン(毎夜、歌声が聞こえる)・高。
ウタサンシン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
歌三線〔さんしん〕。歌と三線。節歌のこと。
- 用例
- チヌーヌ スージェー、ウタサンシヌン ディキトータンヤー(昨日のお祝いは、歌三線も上出来だったね)・儀。
ウタチ 楚辺
屋根組みに使う小さい柱。
- 用例
- ウタチェー イクチ アチミトーチュガ(小さい柱は何本集めておくねえ)・楚。
ウタビミシェーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①たまわる。くださる。②(~て)くださる。
- 用例
- ②ヤーニンジュ トゥムドゥム、ミーマンティ ウタビミソーリ(家族共々、見守ってください)・儀。
ウタムトゥ 楚辺
神座。
- 用例
- アザヌ ヤクミンチャーガ、ウタムトゥ ヒコートーン(字の役員たちが、神座を〈整える〉準備をしている)・楚。
- メモ
- 字の区長や中心となる役員が、ススキを3本ずつ束ねて繋ぎ合わせ、*カミアサギの4本の石柱を連結する形で柱の内側から張り巡らせて神座を整えた。→タムトゥギレー。
ウチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
中。内。
- 用例
- ヘーク ウチンカイ イミソーレー(早く中に入ってください)・儀。
- メモ
- 類:ナカ。対:フカ(外)。
ウチ~ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
①意味を強める。②すっかり、みごとにの意。③ちょっと、かるくの意。
- 用例
- ①ヤーニンジュ ウチスリティ メンソーリ(家族揃っていらっしゃってください)・儀。②サンニン ンラン エーマニ、チュラーク ウチカワトーン(3年見ない間に、すっかり変わってしまっている)・儀。イヒグヮール ヌクトーグトゥ、ウチヌメーワ(少ししか残っていないから、飲んでしまいなさい)・楚。③チュタマシヤ、ジュンヌトゥーイ ウチアマラシヨー(一人分は、本当より余らせなさいよ〈いつもより余分に作りなさいよ〉)・民・喜。
ウチアキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
うちあける。
- 用例
- チャーン ナラン ナティ、ウヤンカイ ウチアキーン(どうしようもなくなって、親にうちあける)・儀。
否:ウチアキラン(うちあけない)希:ウチアキーブサン(うちあけたい)過:ウチアキタン(うちあけた)継:ウチアキトーン(うちあけている)・儀。
ウチアタイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大木,楚辺
思い当たることがあって心にぐさりとくること。心が痛むこと。心当たり。
- 用例
- イャーヤ、ヌーガラ ウチアタイ スシガ アイル スリー(お前は、何か思い当たることがあるのか)・儀。
ヌーガラ ワー クトゥ イチョーンネー ッシ、ウチアタイ スッサー(なにか私のことをいっているようで、心にぐさりとくるなあ)・木。
- メモ
- 音2:チムアタイ・ドゥーアタイ。
ウチアミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
雨が屋内に降り込むこと。
- 用例
- ウチアミ シーギサー ヤグトゥ、ハシル ミチレー(雨が入り込みそうだから、戸を閉めなさい)・儀。
ウチーン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
①移る。引っ越す。②伝染する。③写る。映える。
- 用例
- ①アチャ、ミーヤーンカイ ウチーン(明日、新しい家に引っ越す)・儀。
否:ウチラン(引っ越さない)希:ウチーブサン(引っ越したい)過:ウチタン(引っ越した)継:ウチトーン(引っ越している)・儀。
②ハナヒチ ウチタン(風邪がうつった)・木。
③クヌ チノー、イッペー ユー ウチーン(この着物は、大変よく映える)・木。
- メモ
- ①類:ヒックスン。③類:ウチャガイン。
ウチウチ 喜名,渡慶次,儀間
内々。
- 用例
- タンカースージェー、ウチウチシ シマチャン(誕生祝は、内々で済ませた)・儀。
ウチウチートゥ 喜名,渡慶次,儀間
内々と。少なめに。汁の具を少なめに入れること。
- 用例
- ウチャクンカイ ゥンジャスヌ シロー、ウチウチートゥ イリレー(お客に出す汁は、少なめに入れなさい)・儀。
- メモ
- 類:シルジルートゥ。対:ミーミートゥ(具だくさん)。
ウチウチトゥ 大木
軽く。
- 用例
- ウチウチトゥ ンーラリーン(軽くみられる)・木。
- メモ
- ご飯をウチウチトゥ(軽く)入れるなどとも使う。
ウチェーネーイ 長浜
無作法な振舞い。
- 用例
- ヲィナグヌ ウチェーネーイ ッシ、ナマワレー ソーン(女が恥じらうこともなく振る舞い、薄笑いしている)・浜。
- メモ
- 女性が男性の前で遠慮ない言動をする様をいう。
ウチカイ 古堅
容姿。容貌〔ようぼう〕。ほめる時に使われる語。
- 用例
- ウチカイ ユタサン(容貌がいい)・古。
- メモ
- 音2:チラウチカイ。類:カーギ・カーギシガタ。
ウチカイン 楚辺
うつむく。下を向く。
- 用例
- トゥーチ ウチカティ(いつもうつむいて)・楚。
- メモ
- 音2:ウッチンクン・ウッチンチュン。対:ウチャガイン(顔をあげる)。
ウチカキ 渡具知
打掛け。羽織る物。
- メモ
- 類:ウッチャキー・ウッチャキ。
ウチカビ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,比謝,大湾,古堅,比謝矼,牧原
{うちかび(打ち紙)}。行事。紙銭〔しせん〕。
- 用例
- ウチカベー、サンメーナー アンジュン(ウチカビは、3枚ずつ炙〔あぶ〕る)・儀。
グソーヲゥティヤ、ウチカビル ジン(後生では、ウチカビこそがお金)・比。
- メモ
- 先祖供養の際に用いられる冥銭〔めいせん〕の一種。
ウチカビウッチャー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
{うちかびうちあ(打ち紙打ち屋)}。①紙銭にお金の型を押す鉄製の道具。②鉄製の道具で紙にお金の型を押す人。
- 用例
- ナマル チカタシガ、ウチカビウッチャーヤ マーンカイ ウッチャガヤー(今使ったのに、*ウチカビを打つ道具はどこに置いたのかな)・儀。
- メモ
- ①鉄製で直径約1.5㎝、高さ約8㎝の物で、*ウチカビに当てて上から叩いてお金の型を入れる。②ウチカビ打ちは子どもの仕事だった。*シチビの時にやった。*ミーヌチャージンや湯飲み、木に型を彫ったものなどを使って作った。現在はお金の型が入ったウチカビが売られている。音2:カビウチ。
ウチカムン 古堅,楚辺
食ってしまう。食べ尽くす。
- 用例
- ドゥーチュイシ ムル ウチカムン(一人で全部たいらげる)・古。
- メモ
- 音2:ウチクヮイン・ウチュカムン・ウチュクヮイン。
ウチカワイガワイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
変化が激しい様。たえず変化していく様。
- 用例
- ウチカワイガワイ ユヌナカヤ、ウムシルムンヤー(たえず変化していく世の中は、おもしろいものだねえ)・儀。
ウチカワイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
すっかり変わる。変貌する。
- 用例
- ニサンニン ンラン エーマニ、チュラーク ウチカワトーン(2、3年見ない間に、すっかり変わっている)・儀。否:ウチカワラン(変わらない)過:ウチカワタン(変わった)継:ウチカワトーン(変わっている)・儀。
ウチカンシーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
覆い被せる。
- 用例
- ワラバーンカイヤ、ウーロー ウチカンシランケー、イーチマリー スンドー(子どもには、布団を覆い被せるな、息苦しいよ)・古。ヒーサ ソーグトゥ、チン ウチカンシーン(寒そうにしているから、着物を覆い被せる)・儀。
否:ウチカンシラン(覆い被せない)希:ウチカンシーブサン(覆い被せたい)過:ウチカンシタン(覆い被せた)継:ウチカンシトーン(覆い被せたい)・儀。
ウチカンシエー 喜名,渡慶次,長浜
覆い被せ合うこと。綱引きに東西の綱の頭部分をぶつけあうこと。
- メモ
- 渡慶次では綱を引く前に、喜名では綱引き後におこなった。
ウチカンジュン 喜名,渡慶次,儀間,長田
覆い被る。
- 用例
- ヌラーッティ、チブルカラ ウール ウチカンジュン(叱られて、頭から布団を覆い被る)・儀。
否:ウチカンラン(覆い被らない)希:ウチカンジーブサン(覆い被りたい)過:ウチカンタン(覆い被った)継:ウチカントーン(覆い被っている)・儀。
ウチキーン 喜名,伊良皆,波平,瀬名波,楚辺,大木
置いておく。置く。
- 用例
- クヮー ウヤヌヤーンカイ ウチキティ チャン(子どは実家に置いて〈預けて〉きた)・木。
チカイ ウワイネー、ゥンマンカイ ウチキトーケー(使い終わったら、そこに置いておきなさい)・儀。
否:ウチキラン(置かない)希:ウチキーブサン(置きたい)過:ウチキタン(置いた)継:ウチキトーン(置いている)・儀。
- メモ
- →ウクン。
ウチクミアイク 伊良皆
漁法。川でおこなう網代〔あじろ〕漁法。
- メモ
- 川の流れに沿って川原石や竹、木材などを添えつけ、*アイクバーキに獲物を誘導し捕獲する方法。音2:ヒシクミアイク。
ウチクミヲゥドゥイ 村史
{うちくみをどり(打組踊)}。芸能a。天川や加那ヨー、谷茶前など、男女や同性の対で踊る舞。瀬名波のしゅん童〔どう〕もこれに当たる。
- メモ
- ※写真は第29回読谷まつり(2003年)で踊られた「谷茶前」。
ウチクムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
打ち込む。入り込む。
- 用例
- ウーアミ ナティ、ヤーヌ ウチンカイ ウチクムンテー(大雨だから、家の中に打ち込むなあ)・儀。
サガイティーラヌ ウチクリ、アチサヌ フシガラン(西日が入り込んで、暑くてたまらない)・儀。
否:ウチクマン(入り込まない)継:ウチクローン(入り込んでいる)・儀。
ウチクルスン 親志,大湾
{うちころしをりむ(打ち殺し居りむ)}。「殴ってやるぞ」という脅し文句。打ちのめす。痛い目にあわせる。
- 用例
- ウチクルサリンドー(殴ってやるぞ)・湾。
- メモ
- 音2:タックルスン。
ウチクヮイン 座喜味,大湾
①食ってしまう。食べ尽くす。②食いつぶす。財産を使い果たす。
- 用例
- ①タマゴー ガラサーガ ウチクヮイン(卵はカラスが全部食ってしまう)・座。
②ゼーサン アルッサ ウチクヮティ(財産のあるだけ食いつぶして)・湾。
- メモ
- ①類:ウチカムン。②音1:ウチュクヮイン。
ウチグン 喜名,親志,長浜,古堅
足の裏の内部が化膿した傷。打ち身。内出血。
- メモ
- 喜名では瓦のかけらを焼いて適度の熱さにし、何度も患部に当てるなどの民間療法をおこなった。
→イシグン。
ウチクンジョー 喜名,渡慶次,儀間
{うちこんじゃう(内根性)}。感情を表に出さないこと。根性が悪いことにも言う。
- 用例
- ウチクンジョー ナティ、ソーチモー ワカラン(感情を表に出さないから、本心は分からない)・儀。
ウチジェーク 大木
家屋の内部を専門とする大工。
- メモ
- 音1:ウチジェークー。対:フカジェークー(外部専門の大工)。
ウチジェークー 喜名,渡慶次,儀間,長浜
家屋の内部を専門とする大工。
- メモ
- →音1:ウチジェーク。
ウチジヘーシ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
{おつぎかえし(お次返し)}。供え物のひとつをお初として取った後に、別に用意した新しいおかずと入れ替えること。
- 用例
- チューヤ アマクマヲゥティ ウサギーグトゥ、ウチジヘーシン シコーリヨー(今日はあちこちで供えるから、新しく入れ替え用のおかずも準備しなさいよ)・儀。
- メモ
- 供物の一部を別に取ってお初として御願する。複数個所拝む場合はその都度、取った分は新たに補充し同様に御願する。類:ハチケーシ。
ウチジメー 喜名,波平,渡慶次,儀間,大木
内装工事。
- 用例
- ウチジメーヤ、ナー ハジマトーイビンナー(内装工事は、もう始まっていますか)・儀。
ウチダンダ 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
親族語彙。きょうだい。兄弟。姉妹。
- 用例
- タイヤ ウチダンダ ヤタンリ(二人は姉妹だったって)・高。
- メモ
- 音1:ウチランダ・ウチランラ。類:ウトゥジャンダ・ウトゥランダ・チョーデー。
ウチチ ①座喜味,長浜,楚辺,古堅②座喜味
①打ち身。内出血。②悪血。
- 用例
- ①ウチチ ナルカ、スグテーサヤー(打ち身になるほど、殴ったなあ)・楚。②ウチチガ マートーン(悪血が巡っている)・座。
- メモ
- ①音1:ウチミ。類:チーグルマー。②類:ヤナヂー。
ウチチウグヮン 楚辺
{おつきおぐゎん(御月御願)}。行事。八月十五夜の月が上がった頃におこなう御願。
- 用例
- ハチグヮチジューグヤニ チチヌ アガイネー、ウチチウグヮン スタン(八月十五夜に月が上がったら、御月御願をしよった)・楚。
- メモ
- 庭に出て筵を敷き円座になってウチチウグヮンをおこなうが、それは各家庭で拝むのではなく、*ムートゥヤー(本家)や実家でおこなった。庭でおこなうから*ナーウグヮン(庭御願)とも称し、屋敷近くに拝所がある所、又は十字路に面している角の家がおこなったという伝承もある。音1:ウチチューウグヮン。
ウチチューウグヮン 楚辺
{おつきよおぐゎん(御月夜御願)}。行事。八月十五夜の月が上がった頃におこなう御願。
- 用例
- ウチチューウグヮントゥ ウチチウグヮノー ユヌムン ヤサ(ウチチューウグヮンと*ウチチウグヮンは同じものだよ)・楚。
- メモ
- 音1:ウチチウグヮン。
ウチチリ 比謝,牧原
落ちている物。
- 用例
- クラヌ ウチチリ クヮリヨー(倉の〈下に〉落ちている物を食べなさいよ)・民・牧。
ウチナー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝
沖縄。
- 用例
- ワンネー、ウチナー ゥンマリヌ ウチナー スダチ ヤイビーン(私は、沖縄生まれの沖縄育ちです)・儀。
ウチナーカラジ 親志
沖縄特有の髪の結い方。
- 用例
- ウチナーカラジェー、ドゥークルル ユーイタンドー(ウチナーカラジは、自分で結いよったんだよ)・親。
- メモ
- 音2:ウチナーカンプー。
ウチナーカンプー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,比謝矼
沖縄特有の髪の結い方。
- 用例
- ウチーカンプー ユーティ、アンシ ウジラーサルヤー(沖縄風に髪を結って、なんて可愛いんでしょう)・儀。
- メモ
- →ウチナーカラジ。
ウチナーグールー 瀬名波
玩具。沖縄コマ。
ウチナーグチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
{おきなはぐち(沖縄口)}。沖縄語。
- 用例
- ワッター ヤーニンジョー、ウチナーグチガ イッペー ジョージ ヤン(私の家族は、ウチナーグチがとても上手だ)・儀。
ウチナージマ 喜名,渡慶次,儀間,大木
沖縄角力。
- 用例
- オカーヤ ウチナージマ ンージーガ イチュタン(母は沖縄角力を見に行きよった)・木。ウチナージマヌ ハジマトーンドー(沖縄角力が始まっているよ)・儀。
- メモ
- 互いの帯に手を差し込んだ状態から始めて、相手の背中を地につけた者が勝ち。
ウチナームン 喜名,親志,渡慶次,儀間
沖縄産。
- 用例
- ヌー ヤティン ウチナームノー マシ ヤサ(何でも沖縄産がいいよ)・儀。
ウチナーンチュ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,楚辺
沖縄の人。
- 用例
- ウチナーンチュビカーン アチマトータン(沖縄の人だけが集まっていた)・儀。
ウチナガニ 大木
食肉の部位。ヒレ肉。
- メモ
- 音1:ウチナガニー・ウチナガリー。
ウチナガニー 座喜味
食肉の部位。ヒレ肉。
- メモ
- 一番やわらかくて美味しいといわれる。*シンジグヮー(煎〔せん〕じ汁)などに使う。音1:ウチナガリー・ウチナガニ。
ウチナガリー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
食肉の部位。ヒレ肉。
- 用例
- スージネー ウチナガリー チカイサ(お祝いにはヒレ肉を使うよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウチナガニー・ウチナガニ。
ウチナスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
済ませる。終えてしまう。
- 用例
- イチュナシク ナランマール、ユージュ ウチナスン(忙しくならないうちに、用事を済ませる)・儀。
否:ウチナサン(済ませない)希:ウチナシーブサン(済ませたい)過:ウチナチャン(済ませた)継:ウチナチョーン(済ませている)・儀。
ウチニチ 喜名,渡慶次,儀間,大木
内熱。こもり熱。体内に熱がこもること。
- 用例
- ウヌ ワラベー ウチニチヌル アンナー、アンダミー ソール(その子は内熱があるのか、目が潤んでいるね)・木。
ウチノースン 喜名,渡慶次,儀間
置き直す。
- 用例
- ゥンマー イバサグトゥ、アマンカイ ウチノースン(そこは狭いから、あそこに置き直す)・儀。
否:ウチノーサン(置き直さない)希:ウチノーシーブサン(置き直したい)過:ウチノーチャン(置き直した)継:ウチノーチョーン(置き直している)・儀。
- メモ
- 音1:ウキノースン。
ウチビョーチ 喜名,渡慶次,儀間
{うちびゃうき(内病気)}。内科疾患。
- 用例
- ニントーミセータンディシガ、ウチビョーチェー アンソーラニ(床に臥せていらっしゃったようですが、内臓関係の病気ではないですか)・儀。
ウチヒラカスン 楚辺
打ち砕く。
- 用例
- マギイシェー、アマヲゥティ ウチヒラカシェー(大きな石は、あそこで打ち砕きなさい)・楚。
ウチフカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
内と外。内や外。
- 用例
- ソージマーイヌ アグトゥ、ウチフカ ソージ ソーン(掃除の検査があるから、内や外の掃除をしている)・儀。
ウチフリーン 喜名,渡慶次,儀間
すっかり惚〔ほ〕れる。惚れ込む。
- 用例
- シバイシーンカイ、ウチフリティ ネーン(芝居役者に、惚れ込んでしまった)・儀。
否:ウチフリラン(惚れ込まない)過:ウチフリタン(惚れ込んだ)継:ウチフリトーン(惚れ込んでいる)・儀。
- メモ
- 音2:マンブリ。
ウチブリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
落ちぶれる。衰える。
- 用例
- ナマー サケートーティン、チカイホーイネー イチカー ウチブリーンドー(今は栄えていても、無駄使いするといつかは落ちぶれるよ)・儀。
否:ウチブリラン(落ちぶれない)過:ウチブリタン(落ちぶれた)継:ウチブリトーン(落ちぶれている)・儀。
- メモ
- 対:サケーイン(栄える)。
ウチホーイン 喜名,渡慶次,儀間
這〔は〕いつくばる。
- 用例
- ウヌ ワラベー、ナチーネー スグ ウチホーインドー(この子は、泣くと直ぐに這いつくばるよ)・儀。
否:ウチホーラン(這いつくばらない)過:ウチホータン(這いつくばった)継:ウチホートーン(這いつくばっている)・儀。
ウチボーチ 喜名,渡慶次,儀間,宇座
室内用の箒〔ほうき〕。

- 用例
- ウチボーチヌ ネーン ナトーシガ、マーンカイ ウチャガ(室内用の箒がなくなっているが、どこに置いたのかな)・儀。
ウチマカスン 喜名,渡慶次,儀間
打ち負かす。見事に負かす。
- 用例
- チューネー ウチマカスンドー(今日こそ打ち負かすよ)・儀。
否:ウチマカサン(打ち負かさない)希:ウチマカシーブサン(打ち負かしたい)過:ウチマカチャン(打ち負かした)継:ウチマカチョーン(打ち負かしている)・儀。
ウチマンマルモーイ 楚辺
お祝いなどがあった時に、最後に全員が次々にカチャーシーを踊ること。
- 用例
- ウチマンマルモーイ ッシ ウワラナ(皆で踊って終わろう)・楚。
ウチミ 喜名,渡慶次,儀間
打ち身。内出血。
- 用例
- ルゲーヤーイ ウチミ ナトーン(転んで打ち身になっている)・儀。
- メモ
- →音1:ウチチ。
ウチムム 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
内腿〔もも〕。
- 用例
- ガンマリ シーネー、ウチムム チンチキーンドー(悪戯をしたら、内腿をつねるよ)・儀。
ウチムン 座喜味
豚などの臓物、内臓。
- 用例
- ウヮーヌ ウチムノー シティテー ナランドー、クスイムン ヤグトゥ ムル ムッチ クーヨー(豚の内臓は捨ててはいけないよ、薬のように体にいいものだから全部持っておいでよ)・座。
ウチャ 比謝矼
茶。お茶。チャー(茶)の丁寧語。
- 用例
- ウチャ ウサガミソーレー(お茶を召し上がれ)・矼。
- メモ
- 音2:チャー・チャーユー。
ウチャーイン 楚辺
似合う。
- メモ
- →音1:ウチャイン。
ウチャースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
打ち合わせる。合わせる。
- 用例
- チム ウチャーチ チバラナ(心を合わせて頑張ろうよ)・木。
チンヌ エリ リッパ ウチャースン(着物の襟をきれいに合わせる)・儀。
否:ウチャーサン(合わせない)希:ウチャーシーブサン(合わせたい)過:ウチャーチャン(合わせた)継:ウチャーチョーン(合わせている)・儀。
ウチャイカナイ 楚辺
{うちあひかなひ(うち合ひ適ひ)}。よく似合っている様。
- 用例
- ウチャイカナイ、アンシ ニアトール(ウチャイカナイ、よく似合っているね)・楚。
- メモ
- 音2:ウチャタイカナタイ。
ウチャイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
①似合う。②兼ね備わる。
- 用例
- ①ウヌ チノー、イャーカイ ジコー ウチャイン(その着物は、お前によく似合う)・儀。
否:ウチャラン(似合わない)過:ウチャトータン(似合っていた)継:ウチャトーン(似合っている)・儀。
②カーギシガタ ウチャトーセー(容姿が兼ね備わっている)・座。
ソーシチナ ムヌン ヤイ、カーギトゥ ウチャティ ソーテーガハン(正直な者でもあり、容姿も兼ね備わっていたようだ)・座。
- メモ
- ①類:ニアーイン。②音1:ウチャーイン。
ウチャガイン ①喜名,渡慶次,儀間,楚辺②喜名,渡慶次,儀間
①浮き上がる。上へ向く。②映える。
- 用例
- ①チュヌ メーカラ、チラ ウチャガティ アッチョーン(人の前から、顔が上を向いて〈ツンとして〉歩いている)・儀。
②イャー チノー、ワームンヤカ ウチャガトーンヤー(あなたの着物は、私のものより映えているね)・儀。
否:ウチャガラン(映えない)過:ウチャガトータン(映えていた)継:ウチャガトーン(映えている)・儀。
- メモ
- ①対:ウッチンチュン(うつむく)。
ウチャギーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
上へ向ける。上へあげる。
- 用例
- カマンター サギティ ウキヨー、マタ ウチャギティ ウキヨーンチ(鍋蓋は提げておきなさいよ、また上へ向けておきなさいと)・民・楚。
ウスガナシー メーンジェー、クベー ウチャギテー ナラン(王様の前では、首を上げてはいけない)・民・古。
ハナヂー ゥンジーネー、チラ ウチャギティ ニンシトーケーリル イータン(鼻血が出たら、顔を上に向けて寝かしておけと言いよった)・座。ウッチントゥー サンヨークー、チラー ウチャギレー(うつむかずに、顔を上にあげなさい)・儀。否:ウチャギラン(上にあげない)希:ウチャギーブサン(上にあげたい)過:ウチャギタン(上にあげた)継:ウチャギトーン(上にあげている)・儀。
- メモ
- 音1:ウチャガイン。
ウチャク 親志,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,比謝矼,牧原,長田
お客。
- 用例
- ヤガティ、ウチャクン メンシェーンドー(やがて、お客もいらっしゃるよ)・儀。
- メモ
- 音2:チャク。類:キャク。
ウチャタイカナタイ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座
{うちあひたりかなひたり(うち合ひたり適ひたり)}。よく似合っている様。
- 用例
- ウチャタイカナタイ、イッペー ウチャトーン(ウチャタイカナタイ、とても似合っている)・儀。
- メモ
- →ウチャイカナイ。
ウチャタイマグラー 伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,古堅
{おちゃたりまごらうあ(御茶多理真五郎屋)}。伝説上の人物名。
- 用例
- ウチャタイマグラーリシェー、ヒャクショー ヤテール フージ ヤサ(御茶当真五良というのは、百姓だったようだ)・民・伊。
- メモ
- 西原間切嘉手苅の五良という角力名人の若者が、病死して御茶多理山に葬られ、幽霊になったという話。『遺老説伝』等参照。宇座では、読谷山御殿と親しかったマグラーの棒術が宇座棒の元祖ではないかとみられている。
ウチャトー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,長田
お茶湯〔ちゃとう〕。仏前に供えるお茶。
- 用例
- チューヤ チータチ ヤシガ、ブチダヌンカイ ウチャトーヤ ウサギテーミ(今日は〈旧暦の〉1日だが、仏壇にお茶は供えてあるか)・儀。
ウチャトー ウサギラン エーカー、チャーン ヌマランサ(お茶湯をお供えしないうちは、お茶も飲めないさ)・伊。
- メモ
- 音2:ウチャトーミントー。
ウチャトーミントー 喜名,儀間
お茶湯〔ちゃとう〕。仏前に供えるお茶。
- 用例
- タナバタカラー、ウチャトーミントー ワシンナヨー(七夕からは、仏前に湯茶を供えるのを忘れるなよ)・儀。
- メモ
- →ウチャトー。
ウチャナク 長田
{おちゃなこ(御茶な子)}。大中小3段重ねにした3組のお供え用の餅。
- 用例
- ハリヤクネー、ウチャナク チュクティ ウグヮン ウサギーン バー(晴厄には、ウチャナクを作って供えるわけ)・田。
- メモ
- 音1:ウチャヌク。音2:カガンウチャナク・カガンジウチャヌク。類:ムーチーカガン。
ウチャヌク 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,牧原
{おちゃのこ(御茶の子)}。大中小3段重ねにした3組のお供え用の餅。
- 用例
- ヒヌカヌンカイ ウサギール ウチャヌクヤ、シコーテーミ(火の神に供えるウチャヌクは、準備してあるか)・儀。
- メモ
- →音1:ウチャナク。
ウチャマイン 伊良皆,瀬名波,長田
浮き上がる。
- 用例
- ウチャマトール ブノー カマ(浮き上がっている分は食べよう)・民・田。
ウチヤン 親志,古堅
体の内部の痛み。
ウチユ 高志保,楚辺,古堅,大木
浮世。世の中。世間。
- 用例
- 歌:ウチユ ナダヤシク ワタイブシャ アラバ、マクトゥユイ フカヌ ミチヤ フムナ(世間を波風立てず渡ろうと思うならば、真実一路より他の道を踏むな)・民・高。
ことわざ:イェーケー ウチユヌ ミグイムン(金持ちは浮世の廻りもの)・民・古。
ウチュー 伊良皆,楚辺
様子。内情。
- 用例
- ンナシ ウチュー ンジュンテー(皆で内情を探るさ)・楚。トゥジヌ ウチュー ンージュン(妻の様子を見る)・伊。
ウチュー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾、古堅
{おきょう(御轎)}。駕籠〔かご〕。
- 用例
- ウチューンディシ カタミティヨー、カグンカイ カタミティ(御轎というのを担いでよ、籠に担いで)・喜。
- メモ
- 轎〔きょう〕とは中国や朝鮮で用いた駕籠のことで、ウチュー(御轎)は王の乗り物を指すが、駕籠や輿のようなものにもいった。喜名では龕〔がん〕を担ぐ人たちのことを*ウチューシンカといっている。
ウチューシンカ 喜名
{おきょうしんか(御轎臣下)}。人が亡くなった時に龕〔がん〕を担ぐ人たち。

ウチュカムン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
食ってしまう。食べ尽くす。
- 用例
- ヘークサンネー、ウチュカマリンドー(早くしないと、食べられてしまうよ)・儀。
否:ウチュカマン(食わない)希:ウチュカミーブサン(食いたい)過:ウチュカラン(食った)継:ウチュカローン(食っている)・儀。
- メモ
- →ウチカムン。
ウチュクイ 喜名,親志,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木,長田
風呂敷。
- 用例
- クヮーシヤ ウチュクインカイ チチメー(お菓子は風呂敷に包みなさい)・儀。
ウチュクイヂチン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
風呂敷包み。
- 用例
- ウチュクイヂチン ヒサギティ、マーカイガ(風呂敷包みを提げて、どこにねえ)・儀。
- メモ
- 戦前、1年生の時はランドセルがあったが、丈夫な造りではなかったので、2年生からはウチュクイヂチンに包んで持って行った。
ウチュクイヂチンカミヤー 渡慶次,儀間,楚辺
嫁入りの時、嫁入り道具のひとつである着物が入った風呂敷包みを、頭の上に載せて運ぶ役目の者。
- 用例
- ウチュクイヂチンカミヤーヤ、ヰナグドゥシヌ ヤクミ ヤタン(風呂敷包みを持つのは、女友達の役目だった)・楚。
- メモ
- 未婚の女性が選ばれ、婚家に着くまでは後ろを振り返ったり、手を持ち替えてはいけないといわれていた。
ウチュクイバカ 村史
風呂敷墓。平葺〔ひらふき〕墓の別称。
- メモ
- →ヒラフチバカ。
ウチュクヮイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,大木,牧原
①食ってしまう。食べ尽くす。②食いつぶす。財産を使い果たす。
- 用例
- ①チュハーラ ウチュクヮテーサヤー(すっかり平らげてしまったね)・木。ドゥーチュイシル ウチュクヮティナー(一人で食ってしまったのか)・儀。
否:ウチュクヮラン(食わない)希:ウチュクヮイブサン(食いたい)過:ウチュクヮタン(食った)継:ウチュクヮトーン(食っている)・儀。②チャクシガ ゼーサンヌ アルッサ ウチュクヮテーサ(長男が財産のありったけ食いつぶしてあるさ)・儀。
- メモ
- ②→ウチクヮイン。
ウチユルスン 喜名,儀間,古堅,大木,牧原,長田
うっかり放す。放す。
- 用例
- キジムナーンカイ ティー ウチユルサリーン(キジムナーに手を放される)・民・田。
ニムチヌ ゥンブサヌ、ナー ティー ウチユルスンドー(荷物が重たくて、もう手を放すよ)・儀。
否:ウチユルサン(放さない)希:ウチユルシーブサン(放したい)過:ウチユルチャン(放した)継:ウチユルチョーン(放している)・儀。
ウチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木,伊良皆
①置く。②(~て)おく。
- 用例
- ①イャー ムノー クマンカイ ウチュンドー(お前のものはここに置くよ)・木。
ニムチヌ トゥドゥチーネー スバンカイ ウチュンテー(荷物が届いたら側に置くさ)・儀。
否:ウカン(置かない)希:ウチーブサン(置きたい)過:ウチャン(置いた)継:ウチョーン(置いている)・儀。
②アネ、アチャーヌ ミークハヤー コーティ ウチョーカンネー(ほら、明日のおめざを買っておかないと)・伊。
- メモ
- ②音1:ウッチュン。→ウクン。
ウチュン 喜名,渡慶次,儀間
浮く。
- 用例
- キージラーヤ、ミジンカイ ウチュサニ(木切れは、水に浮くでしょう)・儀。
否:ウカン(浮かない)過:ウチャン(浮いた)継:ウチョーン(浮いている)・儀。
- メモ
- 対:シジムン(沈む)。
ウチョーホー 渡具知
不調法。粗忽〔そこつ〕。軽率で不注意なこと。不始末。あやまち。
- 用例
- 「クヌ カテイヤヤー、ヒーヤ ウチョーホーニ スグトゥ、クマ ヤレー ワンネー シマラリーッサー」リチ(「この家庭はね、火を不始末にしているから、ここなら私は住めるね」と〈火の玉が〉言って)・民・具。
ウチランダ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
親族語彙。きょうだい。兄弟。姉妹。
- 用例
- アマヌ ウチランダー、ユー ニチョーン(あそこのきょうだいは、よく似ている)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。→音1:ウチダンダ・ウチランラ。
ウチランラ 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
親族語彙。きょうだい。兄弟。姉妹。
- 用例
- ウチランラ スリティ、アシビーガ イチュン(きょうだい揃って、遊びに行く)・儀。
- メモ
- →音1:ウチダンダ・ウチランダ。
ウチリ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
おき火。種火。残り火。
- 用例
- ウチリヌ ヌクティル ヲゥラー、ンチ ンディ(種火が残っているのか、見てごらん)・儀。
ウチレー ヌクチョーキヨー(おき火は残しておきなさいよ)・湾。
- メモ
- 一般の家庭にマッチが普及してない時代、残り火を翌朝まで大事に取って置き、それで火を起こして使った。
→音1:ウキリ。
ウチリビー 喜名
おき火。種火。残り火。
- メモ
- →ウキリ。
ウチン フカン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
内も外も。
- 用例
- ネーンラー、ウチン フカン ユー カメーリヨー(無いなら、内も外もよく探しなさいよ)・儀。
ウチゥンジャシ 渡慶次,儀間,楚辺
出だし。始まり。
- 用例
- チューヌ ウチゥンジャシェー、ヌーカラ ハジマイガ(今日の出だしは、何から始まるね)・儀。
ウチゥンジャスン 大木
打ち出す。始める。
- 用例
- ウタサンシン ウチゥンジャスン(歌三線の演奏を始める)・木。
ウッ~ 喜名,親志,伊良皆,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,比謝,古堅,大木,牧原
急激に変化や動作が起こる意。
- 用例
- ウットゥブン(吹き飛ぶ)・儀。ウットゥマイン(ピタッと止まる)・古。
ウッカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,牧原
負債。借金。
- 用例
- ウヤヌ イーシン チカンネー、アトー ウッカ カンジュンドー(親の言うことも聞かないと、終いには借金を背負うよ)・儀。
ナマディーカラ アキネー ッシ、ウッカ カンジュンナー(今頃から商売をして、借金を背負うのか)・儀。
ウッカーハン 楚辺
危ない。
- 用例
- ウッカーハヌ ワジャ スッサー(危ない仕事をするなあ)・楚。イャームン シーヨーヤ ウッカーハン(お前のやり方は危ない)・楚。
- メモ
- →アブナサン。
ウッカバレー 喜名,儀間,楚辺
借金払い。返済。
- 用例
- ジン モーキティン、チャー ウッカバレービカーン ヒチ(金を儲けても、いつも借金払いばかりして)・楚。
イチマリ ウッカバレー スヌ チムエーガ(いつまで借金払いをするつもりか)・儀。
- メモ
- 音2:シーバレー。
ウッカハン 楚辺
おかしい。滑稽〔こっけい〕である。
- 用例
- イャームン アビーヨーヤ、テーテームニー ッシ ウッカハン(お前のしゃべり方は、舌足らずでおかしい)・楚。
- メモ
- 音1:ウカサン・ヲゥカサン。
ウックルブン 渡慶次,儀間,楚辺
転ぶ。
- 用例
- アンソーヌ アッチーヨーシェー ウックルブンドー(そんな歩き方では転ぶよ)・儀。
否:ウックルバン(転ばない)過:ウックルラン(転んだ)継:ウックルローン(転んでいる)・儀。
- メモ
- 音2:クルブン。類:ルゲーイン。
ウッケーイン 喜名,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大木
振り返る。振り向く。
- 用例
- ウッケーティ ンージュン(振り返ってみる)・木。
ウヤー ヲゥガヤーディチ、アトゥ ウッケーイン(親はいるかなと、後ろを振り返る)・儀。
否:ウッケーラン(振り返らない)希:ウッケーイブサン(振り返りたい)過:ウッケータン(振り返った)継:ウッケートーン(振り返っている)・儀。
- メモ
- 音1:ウッチェーイン。音2:トゥンケーイン・トゥンケーユン。
ウッケーシゲーシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
しきりにひっくり返す様。
- 用例
- ウッケーシゲーシ ウラゲーチョーサ(何度も裏返しているさ)・儀。
ウッケースン 楚辺
裏返す。ひっくり返す。
- 用例
- チカタシェー ウッケーチョーケー(使ったのは裏返しておきなさい)・楚。
- メモ
- 音2:ウッケーラスン。類:ウッチェースン・カチケーラスン・チンケーラスン・ハチケーラスン・ヒッケーラスン。
ウッケーヒッケー 渡慶次,儀間,楚辺
散々。ことごとく。
- 用例
- チヌーカラ ウッケーヒッケー マキトーッサー(昨日からことごとく負けているなあ)・儀。
- メモ
- 音1:ウッチェーヒッチェー。→イキネースーネー。
ウッケーラスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
裏返す。ひっくり返す。
- 用例
- ウッケーラチ ウチュン(ひっくり返して置く)・木。
ゥンマンカイ アシ ムル ウッケーラスン(そこにあるのを全部ひっくり返す)・儀。
否:ウッケーラサン(ひっくり返さない)希:ウッケーラシーブサン(ひっくり返したい)過:ウッケーラチャン(ひっくり返した)継:ウッケーラチョーン(ひっくり返している)・儀。
- メモ
- →音1:ウッケースン。
ウッケーリーン 伊良皆,比謝、儀間、渡慶次
ひっくり返る。倒れる。
- 用例
- シーヌ ウッケーリタン(岩が倒れた)・伊。
クサーンカイ ウッケーリタン(後ろにひっくり返った)・比。
アンソーヌ ウチヨーシーネー ウッケーリーンドー(そのような置き方をするとひっくり返るよ)・儀。
否:ウッケーリラン(ひっくり返らない)希:ウッケーリーブサン(ひっくり返りたい)過:ウッケーリタン(ひっくり返った)継:ウッケーリトーン(ひっくり返っている)・儀。
- メモ
- 音2:キンケーリン・チンケーリーン。
ウッサ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
それだけ。
- 用例
- イャーヤ ウッサマディ ヤサ(お前はそれまでだよ)・儀。ウッサシ ウワレー(それだけで終わりなさい)・儀。ウッサル ヤタル(それだけだったんだよ)・喜。
- メモ
- 音1:ウッピ。類:ウヒ。
ウッサ スン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,大木,牧原
喜ぶ。
- 用例
- ウッサ ッシ ケータン(喜んで帰った)・具。
ゥンマガ モーキティ、アンマーン ウッサ ソーンテー(孫をもうけて、お母さんも喜んでいるでしょう)・儀。
ウッサウッサー 喜名,渡慶次,儀間
嬉しそうな様。
- 用例
- ウッサウッサー ッシ ワライカントーン(嬉しそうに笑っている)・儀。
ウッサキー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
そんなにたくさん。
- 用例
- ウッサキーナーヌ ムン カタミティ、マーカイガ(そんなにたくさんの物を担いで、どこにか)・儀。
- メモ
- →音1:ウサキー。
ウッサクージャー 大木
大喜びしている様。
- 用例
- ジコー ウッサクージャー ソータン(大変喜んでいた)・木。
- メモ
- 音2:ウッサクヮッター。
ウッサグヮー 喜名,渡慶次,儀間
少々。たったそれだけ。
- 用例
- ウッサグヮーシェー、ヌーン チュクラランデー(たったそれだけでは、何も作れないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウッピグヮー。→アッサグヮー。
ウッサクヮッター 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
大喜びしている様。
- 用例
- ウッサクヮッター ッシ、ヌーガ アタガヤー(そんなに大喜びして、何があったのかな)・儀。
- メモ
- →ウッサクージャー。
ウッサナー 喜名,高志保,渡慶次,儀間
そんなにたくさん。
- 用例
- ウッサナー アシガ(そんなにたくさんあるが)・高。ウッサナー ムッチ イチュン バーイ(そんなにたくさん持って行くのか)・儀。
- メモ
- →ウサキー。
ウッサン 渡慶次,儀間,楚辺
嬉しい。楽しい。
- 用例
- フービ ヰーティ、イッペー ウッサン(褒美をもらって、とても嬉しい)・儀。
- メモ
- →イーリキサン。
ウッター 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
彼ら。彼女ら。こいつら。
- 用例
- ワンネー、ウッタートー ワジャー ナラン(私は、彼らとは仕事ができない)・儀。
ウッターティ 渡慶次,儀間,楚辺
わざと。故意に。
- 用例
- ドゥーヌ バン ナタレー、ウッターティ ヲゥラン ナトーサ(自分の番になったら、わざといなくなっているさ)・楚。
- メモ
- 類:ワジャトゥ。
ウッチ 波平
{おきて(掟)}。間切時代の役職名。
- メモ
- 字の区長に相当する役職。
ウッチェーイン 古堅
振り返る。振り向く。
- 用例
- ウッチェーティ ンージュン(振り返って見る)・古。
- メモ
- →音1:ウッケーイン。
ウッチェースン 楚辺
裏返す。ひっくり返す。
- メモ
- →ウッケースン。
ウッチェーヒッチェー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
散々。ことごとく。
- 用例
- ウッチェーヒッチェー マキティ ネーン(ことごとく負けてしまった)・儀。
- メモ
- 音1:ウッケーヒッケー。→イキネースーネー。
ウッチキーン 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
行って帰る。行ってくる。
- 用例
- ヘークナー ウッチキティ クーワ(早く行って帰ってきなさい)・木。
ダー、ワンガ ウッチキティ チューサ(どれ、私が行って帰ってくるさ)・儀。
ウッチャイ タタチャイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
打ったり叩いたり。
- 用例
- ウッチャイ タタチャイ、チャーヌ クトゥン スサ(打ったり叩いたり、どんなこともするね)・儀。
ウッチャカイン 喜名,波平,渡慶次,儀間,長浜,古堅,大木,楚辺
寄りかかる。もたれる。
- 用例
- ウッチャカエーグヮー(もたれ合い)・古。
ニーブイ ッシ、スバヌ ハーヤンカイ ウッチャカイン(眠くて、側の柱に寄りかかる)・儀。
否:ウッチャカラン(寄りかからない)希:ウッチャカイブサン(寄りかかりたい)過:ウッチャカタン(寄りかかった)継:ウッチャカトーン(寄りかかっている)・儀。
- メモ
- 音1:ウッチャカユン。
ウッチャカユン 古堅
寄りかかる。もたれる。
- メモ
- 音1:ウッチャカイン。
ウッチャキ 座喜味,長浜
打掛け。羽織り物。
- 用例
- ボー シーネー、ハナウイヌ ウッチャキ チータン(棒術をする時は、花織りの打掛けを羽織りよった)・座。
- メモ
- 棒術やエイサーのウッチャキには袖がない。→音1:ウッチャキー。
ウッチャキー 喜名,渡慶次,儀間
打掛け。羽織り物。
- 用例
- ヒーサヌ、ウッチャキー トゥッティ クーヒー(寒くて、羽織り物を取ってこようね)・儀。
- メモ
- 音1:ウッチャキ。→ウチカキ。
ウッチャキーン 喜名,波平,儀間,大木,長田
打掛ける。羽織る。被せる。もたせかける。
- 用例
- ティー ウッチャキーン(手をもたせかける)・田。ワラビンカイ チン ウッチャキーン(子どもに着物を被せる)・儀。
否:ウッチャキラン(被せない)希:ウッチャキーブサン(被せたい)過:ウッチャキタン(被せた)継:ウチャキトーン(被せている)・儀。
ウッチャンギーン 喜名,座喜味,波平,瀬名波,古堅,大木,長田
置き去りにする。置いていく。放りだす。
- 用例
- クヮヤ ウッチャンギティ、マーカイ ゥンジャガ(子どもを置き去りにして、どこへ行ったのか)・古。
- メモ
- 音1:ウッチャンナギーン。音2:ウッティラカスン。
ウッチャンギホーリー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
置きっぱなし。
- 用例
- ウッチャンギホーリー シェー ナランドー(置きっ放しにしてはいけないよ)・古。ウッチャンギホーリー ッシ、カタヂキーシン ワカラン(置きっぱなしで、片付けるのも分からない)・儀。
ウッチャンナギーン 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,牧原
置き去りにする。置いていく。放りだす。
- 用例
- シクチ ウッチャンナギティ、マーカイ ゥンジャガ(仕事を放り出して、どこへ行ったか)・波。
ウッチャンナギラリーン(置き去りにされる)・民・牧。
ヘーク シコーランネー、ウッチャンナギーンドー(早く準備しないと、置いて行くよ)・儀。
否:ウッチャンナギラン(置いて行かない)希:ウッチャンナギーブサン(置いて行きたい)過:ウッチャンナギタン(置いて行った)継:ウッチャンナギトーン(置いて行っている)・儀。
- メモ
- →音1:ウッチャンギーン。
ウッチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
打つ。
- 用例
- ハンリラングトゥ シ、クジ チューヂューク ウッチュン(外れないように、釘を強く打つ)・儀。
否:ウッタン(打たない)希:ウッチーブサン(打ちたい)過:ウッチャン(打った)継:ウッチョーン(打っている)・儀。
ウッチュン 喜名,渡慶次,儀間
①置く。②(~て)おく。
- 用例
- ①ニムチヌ ゥンブサグトゥ、シチャンカイ ウッチュン(荷物が重いから、下に置く)・儀。
チカイ ウワイネー、ゥンマンカイ ウッチョーケー(使い終わったら、そこに置いておきなさい)・儀。
否:ウッカン(置かない)希:ウッチーブサン(置きたい)過:ウッチャン(置いた)継:ウッチョーン(置いている)・儀。
②クミ チリマシ シ ウッチュン(米をすり切りにしておく)・儀。
- メモ
- ②音1:ウチュン。→ウクン。
ウッチリーグヮー 座喜味,儀間,楚辺
親族語彙。末子。
- メモ
- 類:ウットゥングヮー・チビー・チラーグヮー。
ウッチリクブサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅
玩具。おきあがり小法師〔こぼし〕。
- 用例
- パーパーガ、ウッチリクブサー コーティ トゥラサヤー(おばあさんが、おきあがり小法師を買ってやろうね)・儀。
ウッチリグヮー 長浜
おき火。種火。残り火。
- 用例
- ウッチリグヮーヌ ネーン ナイネー、トゥナイカラ イライン(種火がなくなったら、隣りに借りる〈もらいに行く〉)・浜。
- メモ
- おき火をあげる方は縁起物の塩を合わせて持たせた。
→ウキリ。
ウッチン 喜名,親志,渡慶次,儀間,大湾
植物。ウコン。
- 用例
- ウッチン ダテーン ヰーティ チャン(ウコンをたくさん貰ってきた)・儀。ウッチンヌ ハナヌ チュラサヨー(ウコンの花のきれいなことよ)・儀。
- メモ
- 高血圧や黄疸にウッチンを煎〔せん〕じて飲む。葉や根を削ったものにお湯を注いだり、煎じたりして飲む。
※写真はウコンの花。→ウキン。
ウッチンカーニンジ 楚辺
うつ伏せ寝。
- 用例
- ワラビ ウッチンカーニンジ シミトーン(子どもをうつ伏せ寝させている)・楚。
- メモ
- 対:アファナカーニンジ(仰向け寝)。
ウッチンキーン 大木
伏せる。下に向ける。
- 用例
- カマンタヤ ウッチンキティ ウチュン(鍋蓋は伏せて置く)・木。
- メモ
- →ウスバスン。
ウッチンクン 楚辺
うつむく。下を向く。
- 用例
- アマー ヒクハグトゥ、ウッチンカーニ トゥティ クーワ(あそこは低いから、かがんで取ってきなさい)・楚。フービ ヰーハンチ、ウッチンチョーン(褒美を貰い損ねて、下を向いている)・楚。
否:ウッチンカン(うつむかない)過:ウッチンチャン(うつむいた)継:ウッチンチョーン(うつむいている)・楚。
- メモ
- 音1:ウッチンチュン。→ウチカイン。
ウッチンタージシ 長田
年の暮れに潰した豚肉が残り少ない様を表現した言葉。
ウッチンチュン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
うつむく。下を向く。
- 用例
- ウッチンチ イーン(うつむいて入る)・古。
ハジカサー ヤグトゥ、チュトゥ イチャイネー スグ ウッチンチュン(恥ずかしがりやなので、人と会うとすぐにうつむく)・儀。
否:ウッチンカン(うつむかない)希:ウッチンチーブサン(うつむきたい)過:ウッチンチャン(うつむいた)継:ウッチンチョーン(うつむいている)・儀。
- メモ
- 音1:ウッチンクン。→ウチカイン。
ウッチントゥー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
うつ伏せ。うつむくこと。
- 用例
- ウッチントゥー ッシ ニンシーン(うつ伏せにして寝かせる)・儀。ウッチントゥー ッシ アッチョーン(うなだれて歩いている)・古。
- メモ
- 対:マーファナチャー(仰向け)。
ウッティラカスン 楚辺
置き去りにする。置いていく。放りだす。
- 用例
- カシマハヌ、ウッティラカチョーケー(面倒くさいから、放っときなさい)・楚。
- メモ
- →ウッチャンギーン。
ウッテー 楚辺
訴え。
- 用例
- ウッテー ウクサッティ、ジャーフェー ヒチョーン(訴えを起こされて、面倒なことになっている)・楚。
ウットゥ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
親族語彙。年下。後輩。弟。妹。
- 用例
- イチバン ウットゥグヮー(一番下の子)・座。
アレー ワンヤカ ウットゥル ヤンドー(あれは私より年下だよ)・古。
ウットゥ ソーティ アシビーガ ハイタン(弟を連れて遊びに行きよった)・儀。
- メモ
- 対:シージャ(年上)。
ウットゥーヒットゥー 楚辺
不元気な様。
- 用例
- アレー、トゥーチ ウットゥーヒットゥー ヒチョーン(彼は、いつも不元気な様子だ)・楚。
ウットゥシデー 喜名,渡慶次,儀間
年下順。
- 用例
- クヮーシェー、ウットゥシデー トゥラシェー(お菓子は、年下順にあげなさい)・儀。
- メモ
- 対:シージャシデー(年上順)。
ウットゥバスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
吹き飛ばす。
- 用例
- カジヌ チューサヌ、キーン ヌーン ウットゥバサッタン(風が強くて、木も何も〈木なども〉吹き飛ばされた)・儀。
否:ウットゥバサン(吹き飛ばさない)希:ウットゥバシーブサン(吹き飛ばしたい)過:ウットゥバチャン(吹き飛ばした)継:ウットゥバチョーン(吹き飛ばしている)・儀。
ウットゥブン 喜名,渡慶次,儀間
吹き飛ぶ。
- 用例
- ゥンマンカイ ウッチーネー、カジシ ウットゥブンドー(そこに置いたら、風で吹き飛ぶよ)・儀。
否:ウットゥバン(吹き飛ばない)過:ウットゥラン(吹き飛んだ)継:ウットゥローン(吹き飛んでいる)・儀。
ウットゥマイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,牧原
ピタッと止まる。
- 用例
- チューチャンナカイ、カジヌ ウットゥマタン(あっという間に、風がピタッと止んだ)・儀。
否:ウットゥマラン(止まらない)過:ウットゥマタン(止まった)継:ウットゥマトーン(止まっている)・儀。
ウットゥミー 喜名,渡慶次,儀間
弟見〔おとみ〕。乳飲み子をもつ母親が次子を妊娠すること。
- 用例
- フンデー ソーシガ、ウットゥミール ヤンテー(甘えているが、弟見じゃないの)・儀。
- メモ
- 幼児が股ごしにものを見たら、その母親の妊娠を予見しているといわれている。音1:ウットゥミシー。
ウットゥミーヨーガリ 喜名,渡慶次,儀間
{おとみよわがれ(弟見弱枯れ)}。母親が次子を妊娠することで、幼児が甘えたり食欲がなくなって痩〔や〕せること。
- 用例
- ウヌ ワラベー、ウットゥミーヨーガリル ソーンテー(その子は、弟見で痩せているんじゃないのか)・儀。
ウットゥミシー 大木
弟見〔おとみ〕。乳飲み子をもつ母親が次子を妊娠すること。
- メモ
- →音1:ウットゥミー。
ウットゥヰキー 古堅
親族語彙。年下の男きょうだい。弟。姉からみた弟。
- メモ
- 対:ウットゥヲゥナイ(妹)。
ウットゥヲゥナイ 都屋
親族語彙。年下の女きょうだい。妹。兄からみた妹。
- メモ
- 対:ウットゥヰキー(弟)。
ウットゥングヮー 喜名,波平,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
親族語彙。末子。年下の子。
- 用例
- ウットゥングヮーヤ、ナー イクチェー ナトーガ(末の子は、もう何歳になっているのか)・儀。
- メモ
- →ウッチリーグヮー。
ウットゥンジュン 喜名,渡慶次,儀間
勢いよく飛ぶ。飛ぶ。
- 用例
- キーヌ ウヮービカラ ウットゥンジュン(木の上から勢いよく飛ぶ)・儀。
否:ウットゥガン(飛ばない)希:ウットゥンジーブサン(飛びたい)過:ウットゥンジャン(飛んだ)継:ウットゥンジョーン(飛んでいる)・儀。
ウットゥンチャー 喜名,座喜味,儀間,瀬名波,楚辺
親族語彙。年下の人たち。弟や妹たち。
- 用例
- ウットゥンチャーヤ、イチマリン カナサ シーヨー(弟や妹たちは、いつまでも可愛がりなさいよ)・儀。
- メモ
- 対:シージャンチャー(年上の人たち)。
ウットーリン 親志,伊良皆
ぶっ倒れる。
ウッピ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼
それだけ。
- 用例
- ウッピル チチョーン(それだけ聞いている)・古。アレー ウッピシカ ナラン(あれはそれだけにしかならない)・座。タダ ウッピナー(たったそれだけか)・儀。
- メモ
- →音1:ウッサ。
ウッピグヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
少々。たったそれだけ。
- 用例
- イャーガ ムッチ チャシェー、タダ ウッピグヮー ヤサ(お前が持ってきたのは、たったそれだけだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウッサグヮー。→アッサグヮー。
ウッピナー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
そんな大きさ。それだけの量。
- 用例
- ウッピナーヌ ムン カタミティ、ヲゥタテーンテー(そんなに大きな物を担いで、疲れたでしょう)・儀。
ウッピナール トゥインナー(それだけしか取らないのか)・高。ウッピナー ネーン(そんなに大きくはない)・喜。ウッピナー アン(そんなに大きい)・喜。
- メモ
- 音2:ウッペール。
ウッピナーグヮー 高志保,渡慶次,儀間,楚辺
少々。たったそれだけ。
- 用例
- ウッピナーグヮール トゥイグトゥ(たったそれだけしか取らないから)・民・高。
ウッピナーグヮーシェー ヌーン コーラランサ(たったそれだけでは何も買えないさ)・儀。
- メモ
- →アッサグヮー。
ウッペール 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
そんなに大きな。それだけの。
- 用例
- ウッペール ムン ムッチ ッチ、デージ ヤサ(そんなに大きな物を持ってきて、大変だ)・儀。
ウッペール ジャール ヤグトゥ(こんなに大きな蛇なんだから)・民・高。
- メモ
- →ウッピナー。
ウディ 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
腕。
- 用例
- ウッピナーヌ ウディ ソールヤー、アンシル グテーン チューササ(そんなに大きな腕しているね、だから力も強いんだよ)・儀。ウディ カキラ(腕をかけよう〈腕相撲をしよう〉)・湾。
ウティーン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
落ちる。
- 用例
- ウティティ チャーギンドー(落ちてくるよ)・木。ワンガー ウティラン(私は落ちない)・上。
ティーガ シンリティ、キーカラ ウティーン(手が滑って、木から落ちる)・儀。
否:ウティラン(落ちない)希:ウティーブサン(落ちたい)過:ウティタン(落ちた)継:ウティトーン(落ちている)・儀。
- メモ
- 対:ヌブイン(登る)。
ウディカキー 座喜味,伊良皆
腕相撲。
- 用例
- ウディカキー サー(腕相撲しよう)・座。
- メモ
- 音2:ケンナカキエー。
ウティゲー 長浜
頤〔おとがい〕。下顎〔したあご〕。
- メモ
- 音2:ウトゥゲー。類:ウトゥガク。
ウティダカ 座喜味,大湾,古堅
群れからはずれた鷹〔たか〕。渡りの途中にその土地に残った鷹。
ウディヂカラ 喜名,渡慶次,儀間
腕力〔うでぢから〕。
- 用例
- ウディヂカラヌ マンドーグトゥ、シグトゥン バチクヮイン(腕力が強いから、仕事も捗〔はか〕どる)・儀。
ウティチキ 楚辺
落ち着き。
- メモ
- 音1:ウティチチ。→イシズ。
ウティチチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
落ち着き。
- 用例
- ウフッチュ ナティン、ティーチン ウティチチヌ ネーン(大人になっても、ちっとも落ち着きがない)・儀。
- メモ
- →イシズ。
ウティチチクンチチ ザチミンチュ 村史
字民性。落ち着きはらっている座喜味の人。座喜味の人は落ち着いて先の先まで見極めて蓄えているということ。
ウティチチュン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
落ち着く。
- 用例
- ナマル ケーティ チューラーディチ、ティーチン ウティチカン(今こそ帰ってくるのかと、ちっとも落ち着かない)・儀。
ムヌカンゲーン ナラン、イフェー ウティチケー(考えごともできない、少しは落ち着きなさい)・儀。
否:ウティチカン(落ち着かない)希:ウティチチーブサン(落ち着きたい)過:ウティチチャン(落ち着いた)継:ウティチチョーン(落ち着いている)・儀。
- メモ
- 類:チム ヰシーン。
ウティブ 喜名,渡慶次,儀間
落ち穂。
- 用例
- ハルヌ ウティブ ヒッティ クーワ(畑の落ち穂を拾ってきなさい)・儀。
ウティブチ 楚辺
西風。
- 用例
- ウティブチヌ フクン(西風が吹く)・楚。
ウティン 渡慶次,儀間,楚辺
天。空。
- 用例
- ウティン ヲゥガムン(天を拝む)・儀。
- メモ
- 音2:ティン。
ウティンジウガン 村史
三十三年忌に死者を昇天させるための御願。
ウティンジカビ 座喜味,渡慶次,儀間
三十三年忌の法事に用いる仏の絵が描かれた赤紙や白紙。
- メモ
- 音2::ウモースカビ。
ウティンチカラン 伊良皆
落ち着けない。
- 用例
- ケーティ クーラン エーマー シワ ナティ、ティーチン ウティンチカラン(帰ってこないうちは心配で、ちっとも落ち着けない)・伊。
ウティントー 渡慶次,儀間,楚辺
お天道。
- 用例
- ウティントーヤ、マーカラン ンチ メンシェーンリドー(お天道様は、どこからでも見ていらっしゃるってよ)・儀。
ウトゥ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①音。②評判。噂。
- 用例
- ①ヌーガラ ウトゥヌ チカリーシガ、ターガラ チル ヲゥガヤー(何か音が聞こえるが、誰か来ているのかな)・儀。
②ウヌヘーサナー ウトゥ タッチュンナー(こんなに早く噂が立つのか)・儀。
ナガター ミッチャイナー トーカチ スンリチ、ウトゥ ゥンジトータンドー(長田は3人もトーカチ〈米寿祝い〉するって、評判になっていたよ)・田。
ウドゥイ 渡慶次,儀間,古堅
芸能a。踊り。
- メモ
- 音1:ヲゥドゥイ・ヲゥルイ。類:モーイ。
ウトゥイサカイ 高志保
栄枯盛衰〔えいこせいすい〕。
ウトゥイチジ 古堅、儀間、渡慶次
お取り次ぎ。
- 用例
- ウトゥイチジ スン(お取り次ぎする)・古。ウトゥイチジ シ トゥラシンソーリ(お取次ぎしてください)・儀。
ウトゥイムチ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,大湾,大木,長田
接待。歓待〔かんたい〕。
- 用例
- シージャンチャー ウトゥイムチ スンディチ、デージ ヤンムナー(先輩を接待するって、大変だね)・儀。
ゥンマヲゥテー ナー、イッペー ウトゥイムチ サッティ(そこではもう、とても歓待されて)・民・楚。
ウトゥーシ 喜名,高志保,儀間,長浜,大木
遥拝〔ようはい〕。遠く離れた所から拝むこと。
- 用例
- ミーグシクカラ ウトゥーシ スン(三重城から遙拝する)・儀。
- メモ
- 海難事故や遠く(本土や外国)で亡くなった場合、その場所には行けないので三重城から遥拝した。
ウトゥガク 長浜,楚辺,大湾,古堅
頤〔おとがい〕。下顎〔したあご〕。
- 用例
- クチ アキタレー ウトゥガクガ ハンリータン(口を開けたら顎が外れよった)・楚。
- メモ
- →ウティゲー。
ウトゥゲー 大湾,比謝矼
頤〔おとがい〕。下顎〔したあご〕。
- メモ
- →ウティゲー。
ウトゥサタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
音沙汰。音信。
- 用例
- シマ ゥンジージリ、ヌーヌ ウトゥサタン ネーン(島を出たっきり、何の音沙汰もない)・儀。
- メモ
- 音2:ウトゥジリ・ウトゥジル。
ウトゥシチラカシ 喜名,渡慶次,儀間
ものを落としたように散らかすこと。
- 用例
- ヰッチ カマングトゥ、ゥンマ イッペー クヮーシ ウトゥシチラカシ シェーサ(座って食べないから、そこら中お菓子を散らかしてあるさ)・儀。
ウトゥシディップーグヮー 楚辺
玩具。おもちゃの鉄砲。
- 用例
- ワラビンカイ ウトゥシディップーグヮー コーティ トゥラチャン(子どもにおもちゃの鉄砲を買ってあげた)・楚。
ウトゥジャンダ 伊良皆,大湾
親族語彙。きょうだい。兄弟。姉妹。
- メモ
- 音1:ウトゥランダ。→ウチダンダ。
ウトゥジリ 高志保
音沙汰。音信。
- 用例
- ヌーヌ ウトゥジリン チカン(何の音沙汰も聞かない)・高。
- メモ
- →ウトゥサタ。
ウトゥジル 大木
音沙汰。音信。
- メモ
- →ウトゥサタ。
ウトゥスイ 座喜味
お年寄り。
- 用例
- ウトゥスイ カタガタ(お年寄りの方々)・座。
- メモ
- 音1:ウトゥスユイ。
ウトゥスユイ 楚辺,古堅
お年寄り。
- メモ
- 音1:ウトゥスイ。
ウトゥスン 喜名,渡慶次,儀間
移す。
- 用例
- ニムチ カタハランカイ ウトゥスン(荷物を傍らに移す)・儀。
ハーメーンカイ ハナヒチ ウトゥサンキヨー(おばあさんに風邪をうつすなよ)・儀。
ウトゥスン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
落とす。
- 用例
- ウトゥスグトゥ トゥリヨー(落とすから取ってね)・上。ヘーク ウトゥチマー(早く落としてごらん)・矼。
ティーガ シンリティ ゲンノー ウトゥスン(手が滑って金槌〔かなづち〕を落とす)・儀。
否:ウトゥサン(落とさない)希:ウトゥシーブサン(落としたい)過:ウトゥチャン(落とした)継:ウトゥチョーン(落としている)・儀。
ウトゥダカサン 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
名高い。有名である。
- 用例
- アヌ チョー、ムライチバン ウトゥダカサン(あの人は、村一番有名だよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウトゥダカハン。
ウトゥダカハン 楚辺
名高い。有名である。
- メモ
- 音1:ウトゥダカサン。
ウトゥム 喜名,渡慶次,儀間,牧原
お供。
- 用例
- ウスメー ウトゥム ッシ チャービタン(おじいさんのお供をしてきました)・儀。
ウトゥラサン 喜名,儀間,瀬名波,比謝矼
恐ろしい。怖い。
- 用例
- ウトゥラシー トゥクマ(恐ろしい所)・矼。
- メモ
- 音1:ウトゥラハン・ウトゥルサン・ウトゥルハン。
ウトゥラシムン 宇座,楚辺
恐ろしいもの。怖いもの。
- メモ
- 音1:ウトゥルシムン。音2:ウトゥルムン。
ウトゥラハン 波平,高志保,長浜,楚辺,渡具知
恐ろしい。怖い。
- 用例
- アマー クラシン ヤグトゥ ユロー ウトゥラハンロー(あそこは暗いから夜は怖いよ)・楚。
- メモ
- 音1:ウトゥラサン・ウトゥルサン・ウトゥルハン。
ウトゥランダ 楚辺
親族語彙。きょうだい。兄弟。姉妹。
- 用例
- ウトゥランダ ナカ ユタハン(兄弟仲が良い)・楚。
- メモ
- 音1:ウトゥジャンダ。→ウチダンダ。
ウトゥリーン 喜名,渡慶次,儀間
衰える。
- 用例
- トゥシ ユイシンデー、ヌーンクイ ウトゥリーン(年を取るにつれて、何もかも衰える)・儀。否:ウトゥリラン(衰えない)過:ウトゥリタン(衰えた)継:ウトゥリトーン(衰えている)・儀。
- メモ
- 類:ウルクナイン。
ウトゥルー 喜名,渡慶次,儀間
怖がり。
- 用例
- イャーヤ アンシ ウトゥルー ヤル(お前はなんて怖がりなんでしょう)・儀。
ウドゥルカスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
驚かす。びっくりさせる。
- 用例
- ハブ ミシーネー、ウドゥルカスンドー(蛇を見せると、びっくりさせるよ)・儀。否:ウドゥルカサン(驚かせない)希:ウドゥルカシブサン(驚かしたい)過:ウドゥルカチャン(驚かした)継:ウドゥルカチョーン(驚かしている)・儀。
ウトゥルサン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,渡慶次,儀間,宇座,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
恐ろしい。怖い。
- 用例
- イクチ ナティン、ウヤー ウトゥルサン(幾つになっても、親は怖い)・儀。
ウトゥルサ スタンリ(恐がりよったって)・比。ウトゥルサ スン(怖がる)・古。
- メモ
- 音1:ウトゥラサン・ウトゥラハン・ウトゥルハン。
ウトゥルサン シラン 大木、喜名,渡慶次,儀間
怖さも知らない。恐れを知らない。怖いもの知らず。
- 用例
- ワラビヤ ウトゥルサン シラン(子どもは恐れを知らない)・木。
ウトゥルシムン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知
恐ろしいもの。怖いもの。
- 用例
- ウヤンカイ ゲー スンリシェー、ウトゥルシムンテー(親に反抗するというのは、怖いものだよ)・儀。
クヌ ユメー ウトゥルシムンヤー、クトゥバ チケーヨーヌ(この嫁は怖いものだね、言葉遣いが)・親。
- メモ
- →音1:ウトゥラシムン。
ウドゥルチュン 喜名,渡慶次,儀間、古堅
驚く。びっくりする。
- 用例
- マックラシンヲゥティ イチャイネー、ウドゥルチュンテー(真っ暗闇で出会ったら、驚くさ)・儀。否:ウドゥルカン(驚かない)過:ウドゥルチャン(驚いた)継:ウドゥルチョーン(驚いている)・儀。
- メモ
- 音1:ウルルクン。
ウトゥルハン 波平,楚辺,渡具知
恐ろしい。怖い。
- 用例
- ニッカ ナイネー、マックラシン ナイグトゥ ウトゥルハタン(遅くなると、真っ暗闇になるから怖かった)・楚。
- メモ
- 音1:ウトゥラサン・ウトゥラハン・ウトゥルサン。
ウトゥルムン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,楚辺
恐ろしいもの。怖いもの。
- 用例
- ヤマトー ウトゥルムン ヤタセー(大和は恐い所だったさあ)・具。ウスメー クサミカシーネー ウトゥルムンドー(おじいさんを怒らせたら怖いものだよ)・儀。
- メモ
- →ウトゥラシムン。
ウトゥンガー 大湾
地名(読谷村座喜味の川)。
ウトゥンガーバル -
{尾頓川原}。座喜味の小字。
ウドゥンシチ 牧原
地名(沖縄市御殿敷)。
ウドゥントゥンチ 牧原
{おどのとのうち(御殿殿内)}。王子・按司の家、一般に王族の家や建物を意味する語。
ウナームーチー 喜名,伊良皆,楚辺,大湾,古堅,牧原
行事。鬼餅〔おにもち〕。旧12月7日か8日に、月桃の葉に包んだ餅を食べて邪気を払い、健康を願う鬼餅行事。
- 用例
- ウナームーチーネー、ムチ アタインディ イッペー イリキサタン(鬼餅には、餅が貰えるのでとても嬉しかった)・楚。
- メモ
- 「トゥコー ウチ、ウネー フカ(徳は内、鬼は外)」と唱えながら、*ムーチーの煮汁を屋敷内に撒いて清めた。餅を食した後、包んでいた月桃の葉を十字に結び、門や畜舎の入り口に下げて魔除けにした。子どものいる家では、子どもの年の数だけの餅を紐で結んで吊り下げた。ところによっては、正月までの日数分の餅を吊るして、毎日一つずつ食べて、正月を楽しみに待った。※挿絵は紙芝居『鬼もち由来』より。音2:ウニムーチー・シワーシムーチー・ホーハイムーチー・ムーチー・ムーチーウユミ・ムッチー。
ウナガマジル 喜名
翁長マジル。喜名に伝わる美女の名前。
- 用例
- ウナガマジルー ハナシェー、イッペー チュラー ヤタンディシェーヤー(翁長マジルの話は、とても美人だったというさあね)・民・喜。
- メモ
- 喜名のメーチナー(屋号前喜名)の娘で、とても美人で長い黒髪を*ウスクの木の枝にかけて乾かしながら休んだという話が伝わっている。※挿絵は『ちなーぬちてーばなし』「翁長マジル」より。
ウナギ 喜名,渡慶次,儀間,大木
それぐらいの長さ。
- 用例
- イャー ムヌン、ウナギル アンナー(お前のものも、それぐらいの長さしかないのか)・儀。
ウナメ 楚辺
哺乳類。雌牛。
- 用例
- ウナメ ターチ カラトーン(雌牛を2頭飼っている)・楚。
- メモ
- 類:ミーウシ。対:ヲゥーウシ(雄牛)。
ウニ 喜名,渡慶次,儀間
鬼。
- 用例
- ドゥク フンレー シ ナチーネー、アマカラ ウニガ ソーイガ チューンドー(あんまり甘えて泣いたら、あそこから鬼が連れに来るよ)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その5)』「クスクェー由来」より。
ウニー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長田
その時。
- 用例
- ウニーカラ ゥンジェー ヲゥラン(その時から行ってない)・慶。
ウニーニ、ワーガ イチャノー アラニ(その時に、私が言ったではないか)・儀。
- メモ
- 類:ウヌトゥキ・ウヌトゥチ・ウンニー・ウンネー・ウヌバス・ウンニン。
ウニージリ 喜名,渡慶次,儀間
それきり。
- 用例
- ウニージリ ヌーヌ アティン ネーン(それきり何のあても無い)・儀。
- メモ
- 類:ウヌギリ。
ウニーマングラ 喜名,渡慶次,儀間
その頃。その当時。
- 用例
- ウニーマングラー ヤーニンジュン ウーサヌ、チャー ハネーチョータンヤー(その頃は家族も多くて、いつも賑やかだったね)・儀。
- メモ
- 音1:ウニマングラー。
ウニゲー 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜
お願い。
- 用例
- ウニゲー サビラ(お願いします)・浜。
チューヤ ウニゲーヌ アティ チャービタン(今日はお願いがあって来ました)・儀。
ウニゲーシ 喜名,伊良皆,波平,渡慶次,儀間
{おにがへし(鬼返し)}。行事。旧5月5日におこなう鬼返しの行事。
- メモ
- →グングヮチグニチー。
ウニチョーギン 大湾,古堅
芸能a。演目名。鬼狂言。大湾の*ムラアシビで演じられた菖蒲〔しょうぶ〕節句由来の演目。
ウニマングラー 長田
その頃。その当時。
- 用例
- ウニマングラー、ウフッチョー チノー ヌー チミシェータガヤー(その頃、大人はどんな着物を着ましたか)・田。
- メモ
- 音1:ウニーマングラ。
ウニムーチー 伊良皆,儀間,大湾
行事。鬼餅〔おにもち〕。旧12月7日か8日に、月桃の葉に包んだ餅を食べて邪気を払い、健康を願う鬼餅行事。
- 用例
- ウニムーチーネー ムチニージル マチ、ウニヌ ヒサ ヤチュンディ(鬼餅には餅の煮汁を撒〔ま〕いて、鬼の足を焼くって)・儀。
- メモ
- →ウナームーチー。
ウヌ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
その。
- 用例
- イャーガ ムッチョール ウヌ イノー、ワームン ヤサ(お前が持っているその犬は、私のものだよ)・儀。
ウヌアタイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
それくらい。
- 用例
- フロー マギサルムンヌ、ウヌアタイン ナランナー(背は大きいのに、それぐらいもできないのか)・儀。
ウヌアタイ イェーキンチュ ヤタン(それくらい金持ちだった)・木。
ウヌギリ 座喜味
それきり。
- 用例
- ウヌギリ クーン(それきりこない)・座。
- メモ
- 類:ウニージリ。
ウヌサク 喜名,波平,渡慶次,儀間,大木,楚辺
それくらい。
- 用例
- ウヌサク ヤラー、ドゥーチュイシ スン(それくらいなら、一人でやる)・儀。
ウヌシンカ 喜名,渡慶次,儀間
その人たち。
- 用例
- イッター ワラベー、ウヌシンカトゥ グー ヤサ(お前たちの子どもは、その人たちと仲間だよ)・儀。
ウヌタッペー 喜名,親志,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,長田
その例え。そういうこと。
- 用例
- ウヌタッペーンリ(そういうわけだって)・具。
アリガ ハナシー スタシェー、ウヌタッペー ヤサ(彼が話していたのは、そういうことなんだよ)・儀。
ウヌッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
その人。
- 用例
- ミチヌ ワカランダー、ウヌッチュンカイ チケー(道が分からないなら、その人に聞きなさい)・儀。
- メモ
- 音2:ウンチュ。
ウヌトゥキ 楚辺
その時。
- メモ
- 音1:ウヌトゥチ。→ウニー。
ウヌトゥチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
その時。
- 用例
- ウヌトゥチニ ケーレー シムテーサ(その時に帰ればよかったさ)・儀。
- メモ
- 音1:ウヌトゥキ。→ウニー。
ウヌバー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
その場合。
- 用例
- アンシェー ウヌバーヤ、イャー ヤレー チャー スガ(じゃあその場合は、お前ならどうするのか)・儀。
ウヌバス 喜名,渡慶次,儀間
その時。
- 用例
- ウヌバス ナランネー、ターン ワカランサ(その時にならないと、誰も分からないよ)・儀。
- メモ
- →ウニー。
ウヌヒャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そいつ。この野郎。
- 用例
- クンドゥヌ クトー、ウヌヒャーガル ワッサル(今度のことは、そいつが悪いんだよ)・儀。
ウヌヒレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そのくらいの付き合い。
- 用例
- ケートゥナイトー、ウヌヒレーッシ スムン バー ヤサ(隣近所とは、そのくらいの付き合いでいいんだよ)・儀。
ウヌヒン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
その辺。
- 用例
- ネーンラー、ウヌヒン カメーレー(無いなら、その辺を探しなさい)・儀。
ウヌフージー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そのようなこと。そのようなもの。
- 用例
- ウヌフージーガ アタンレー、カンゲーティン ンランタサ(そのようなことがあったとは、考えてもみなかったさ)・儀。
ウヌヘーサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんな早さ。そんな早く。
- 用例
- ヌーンチ、ウヌヘーサナー ケーティ チャガ(どうして、そんな早くに帰ってきたのか)・儀。
- メモ
- →音1:ウガヘーサ。
ウヌママ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そのまま。
- 用例
- ウヌママ ウッチャンナギトーケー(そのまま放っときなさい)・儀。
ウヌヨーナ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
そのような。
- 用例
- イャーヤ ナー、ウヌヨーナ ワジャ シーゥンジャチ(お前はもう、そのようなことをしでかしてしまって)・儀。
ウヌヨーナ クトゥ シーネー、ターガン ガッティン サンサ(そのようなことをしたら、誰がも合点しないよ)・儀。
ウネ 喜名,儀間,比謝
ほら。それ。
- 用例
- ウネ、トゥッティ チャンドー(ほら、取ってきたよ)・比。ウネ、ウリ チカレーワ(ほら、それを使いなさい)・儀。
- メモ
- →アネ。
ウネウネ 喜名,渡慶次,儀間
おやおや。ほらほら。
- 用例
- ウネウネ、イャーヤ ゥンマヲゥティ ヌー ソーガ(おやおや、お前はそこで何をしているのか)・儀。
- メモ
- →アネアネ。
ウネヒャー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
ええっ。ほら。それみろ。
- 用例
- ウネヒャー、ユーシッタイ(それみろ、ざまあみろ)・高。ウネヒャー、ヘーク ヒンギランネー カチミラリンドー(ほら、早く逃げないと捕まえられるよ)・儀。
- メモ
- →アネヒャー。
ウハチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
お初。仏壇や墓前に供えた料理から最初に取る食べ物のこと。
- 用例
- ウサンデー シェーグトゥ、ウハチ ヌゲー(供え物をお下げしたから、お初を取りなさい)・儀。
ウヒ 古堅
それだけ。
- 用例
- ウヌ チノー、ウヒル スタンナー(その着物は、それだけ〈金額〉したのか)・古。
- メモ
- →ウッサ。
ウビ 古堅
住居関係。桶や樽などの箍〔たが〕。
ウビー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
覚え。記憶。
- 用例
- トゥシ トゥッティ、チカグロー ウビー ワック ナティ ネーラン(年を取って、近頃は覚えが悪くなってしまった)・儀。
ウビー 渡具知
聖水。儀式に用いる水。
- メモ
- ウビーには*ゥンブガー(産井戸)の水を使うことが多かった。子の命名式や湯灌〔ゆかん〕にも使われた。
ウビー イェースン 楚辺
湯灌する。
- 用例
- ヲゥラン ナタル チュ チューミーシンカイ、ウビー イェースンディ イータン(亡くなった人を清めることに、ウビー イェースンと言いよった)・楚。
- メモ
- 湯灌に使う水は、最初に冷水を入れてからお湯を継ぎ足した。音1:ウビー ウェースン。
ウビー ウェースン 座喜味,楚辺
湯灌〔ゆかん〕する。
- メモ
- →ウビー イェースン。
ウビーディー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
記憶力。物覚え。
- 用例
- ウビーディーヌ ワッサヌ、ヌーンクイ ワシリティ ネーン(物覚えが悪くて、何もかも忘れてしまった)・儀。
- メモ
- 類:ムンウビー。
ウビーヤッサン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
覚えやすい。
- 用例
- イャー ノージェー ヰーノージ ナティ、ウビーヤッサン(お前の名前は良い名前なので、覚えやすい)・儀。
ウビーン 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺
覚える。
- 用例
- アジマーヌ アイビータシェー、ウビトーミシェーンナー(十字路がありましたでしょう、覚えていらっしゃいますか)・親。
ガッコーヲゥティ ホン ユリ ウビーン(学校で本を読んで覚える)・儀。
ヨーイネー ウビーサンタグトゥ、カチ ウビタン(容易には覚えられなかったので、書いて覚えた)・儀。
チューヌ クトー、イャー ウビトーキヨー(今日のことは、お前覚えておけよ)・儀。
否:ウビラン(覚えない)希:ウビーブサン(覚えたい)過:ウビタン(覚えた)継:ウビトーン(覚えている)・儀。
ウヒグヮー 喜名,渡慶次,儀間
少々。たったそれだけ。
- 用例
- ウヒグヮーナール ムッチ イカリンレー(たったそれだけしか、持って行けないよ)・儀。
- メモ
- →アッサグヮー。
ウビジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
あっという間に。いつの間に。
- 用例
- ナマル ゥンマンカイ ヲゥタシガ、ウビジ ヲゥラン ナトーン(今そこにいたのに、いつの間にかいなくなっている)・儀。
ウビジ、ティー ユルチ ネーラン(いつの間にか、手を離してしまった)・儀。
- メモ
- 音2:ウビジニ・ウビジウビジ。類:イチヌミーニ。
ウビジウビジ 喜名,渡慶次,儀間
あっという間に。いつの間に。
- 用例
- チャーガチャーヤ アネー アランシガ、ウビジウビジ アン ナイサ(いつもはそうじゃないが、いつの間にかそうなるんだよ)・儀。
- メモ
- →ウビジ。
ウビジニ 楚辺,古堅
おぼえずに。気がついたら。あっという間に。いつの間に。
- 用例
- ウビジニ、シチグヮチ ナトーッサー(気がついたら、7月になってるんだなあ)・楚。
- メモ
- →ウビジ。
ウビダキ 古堅
樽や桶の箍〔たが〕に使う竹。
- 用例
- アンシェー、ウリガ ウビダキ ヤテーサヤー(じゃあ、それが箍に使う竹だったんだね)・民・古。
- メモ
- 桶などの箍は、ホウライチクなどを割って帯状に巻いて作ったのでこの呼び名がある。
ウヒナー 大木
それほどの大きさ。そんなに大きい。
- 用例
- ウヒナー スル サキガーミヌ アタンヨー(そのくらいの大きな酒甕があった)・木。
- メモ
- 音1:ウフィナー。
ウビゥンジャシケーゥンジャシ 大湾、儀間、渡慶次
思い返し返しする様。思い返しながら。
- 用例
- イクケーヌン ウビゥンジャシケーゥンジャシ シーネー、アトー ウビゥンジャスサ(何度も思い返していたら、後は思い出すよ)・儀。
ウビゥンジャスン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
思い出す。
- 用例
- マティヨー、ナー イフィシ ウビゥンジャスンドー(待てよ、もう少しで思い出すよ)・儀。
アチャマディネー、チャーシン ウビゥンジャシェー(明日までには、どうしても思い出しなさい)・儀。
否:ウビゥンジャサン(思い出さない)希:ウビゥンジャシーブサン(思い出したい)過:ウビゥンジャチャン(思い出した)継:ウビゥンジャチョーン(思い出している)・儀。
ウフ~ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,長田
大きい~。大~。
- 用例
- ウフナービ シキレーワ(大きい鍋を据えなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ウー~。
ウファ 高志保,渡慶次,儀間,大湾,牧原,長田
おんぶ。
- 用例
- ウファ サッティ、ヰーヤンベー ヤラヤー(おんぶされて、心地よいでしょう)・儀。
- メモ
- →音1:ウーファ。
ウフアチサ 村史
二十四節気のひとつ。大暑〔たいしょ〕。暑さが厳しいこと。盛夏。
- メモ
- 音1:ウーアチサ。
ウファチメー 伊良皆
御初米。初穂。
- メモ
- 米の収穫時に各家から集めた新米を、お初としてノロの家に届けた。それを*ヌールウマチメーともいった。類:シチマ・シチマメー・シチュマ・ヌールウマチメー・ヒチマ・ヒツマ。
ウフアビー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
大声。
- 用例
- ワラバーガ ニントーグトゥ、ウフアビー サンキヨー(子どもが寝ているから、大声は出すなよ)・儀。
- メモ
- 音2:マギアビー。
ウフアヤヂン 瀬名波
大きい柄模様の着物。
ウフアンマー ①渡慶次,儀間,古堅②波平,楚辺
①親族語彙。伯母。②年増女。
- 用例
- ①ウレー ウフアンマー タマシ ヤサ(それは伯母さんの分だよ)・儀。
- メモ
- ①→音1:ウフーアンマー・ウフンマー。
②婚期を逸した女性をからかいを含んでそういった。
ウフィ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,長田
少し。僅か。
- 用例
- ゥンマカラ ウフィ トゥッティ、ムッチ イケー(そこから少し取って、持って行きなさい)・儀。
ウフェー マッテー(ちょっとは待って)・古。
ソーグヮチヂン ウフゴーイ シーネー ナーファンカイ、ウフィ コーイネー アーシンカイ イチュタン(正月の晴着をたくさん買う時は那覇に、少しだけ買うときは泡瀬に行きよった)・田。
- メモ
- →音1:イヒ・イフィ。
ウフイー 長浜
堰〔せき〕止め用の簡単な石垣。
- メモ
- 長浜では座喜味城側と*ウトゥンガーから流れてくる川の堰止めをおこなった。それはウフイーと呼ばれる石壁の簡単な造りであったため、大雨などで決壊することが多く、そのたびに修復した。
ウフイーキ 楚辺
①ため息。ひと息。②深呼吸。
- メモ
- 音1:ウフイーチ。
ウフイーチ ①喜名,渡慶次,儀間,大木②瀬名波,古堅
①ため息。ひと息。②深呼吸。
- 用例
- ①ユルットゥ ナティ、ウフイーチル サギンレー(ほっとして、ひと息ついているんだよ)・儀。②ウフイーチ シミソーレー(深呼吸してください)・瀬。
- メモ
- 音1:ウフイーキ。
ウフイービ 高志保,瀬名波,大湾,比謝矼,楚辺
親指。
- 用例
- ブシマチムラヌ チンシンカイ、ウフイービ ターチ チックリヨー(武士松村の膝に、親指2本突っ込んでね)・民・湾。
- メモ
- 音2:ウヤイービ・ウヤイビ・マギイービ。
ウフイービヌメー 瀬名波,長浜
瀬名波の拝所の名称。
- メモ
- *シナハガー近くにある。*イビ(威部)は神が宿る場所と言われ、ウフ(大)、メー(前)は尊敬を表す接頭辞、接尾辞。
ウフイシバル -
{大石原}。長浜の小字。
ウフィチェー 喜名,伊良皆
{おひきあひ(御引合)}。祈願した後に参会者へ報告をすること。
ウフィナー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
それほどの大きさ。そんなに大きい。
- 用例
- アガトゥーカラ、ウフィナーヌ ムン ムッチ チェール(遠い所から、そんなに大きいなものを持ってきたね)・儀。
- メモ
- 音1:ウヒナー。
ウフイルミ 伊良皆,古堅
多額の経費。他部落と*アシビトゥイケー(村芝居の交換)をする時に要する経費。
- メモ
- 伊良皆では*アシビトゥイケーをする時には15歳から45歳までの男子からウフイルミを徴収し、部落内だけの*アシビに要する*クーイルミ(少額経費)は15歳から35歳までの青年から徴収した。対:クーイルミ(少額の経費)。
ウフーアンマー 楚辺,大木
親族語彙。伯母。
- 用例
- ウフーアンマートゥ アシビーガ イクン(伯母さんと遊びに行く)・楚。
- メモ
- 音1:ウフアンマー。音2:ウフバーチー・ウフヲゥバマー・ウフンマー・オホンマー・ヲゥバマー。対:ウフーオトー(伯父)。
ウフーオトー 古堅
親族語彙。伯父。
- メモ
- 音1:ウフオトー。音2:ウフスー・ウフーチャーチャー・ウフウンチュー・ウフスー・ウフターリー・ウフヲゥジャサー・ヲゥジャサー。対:ウフーアンマー(伯母)。
ウフウグヮン 波平,渡慶次,瀬名波,長浜
{おほおぐゎん(大御願)}。行事。旧2月と8月に、字民の健康と繁栄を祈願する行事。
- メモ
- 旧2月は1年の前半上月の御願で、人口と戸数を表わした藁算を不動の神に供えて報告し、加護を願う。8月は後半下月の加護を感謝し、1年を締めくくる御願をおこなった。類:ハルヤーポン。
ウフウシュメー 波平
親族語彙。曾祖父。
- メモ
- 音2:ウフオジー・ウフタンメー。類:マタハーフジ・マタファーフジ・ヰキガマタハーフジ・ヰキガマタファーフジ。
ウフースー 大湾,古堅
親族語彙。伯父。
- メモ
- 音1:ウフスー。→ウフーオトー。
ウフーチャーチャー 楚辺
親族語彙。伯父。
- 用例
- ウフーチャーチャーンカイ、ソーダン シェー(伯父さんに、相談しなさい)・楚。
- メモ
- →ウフーオトー。
ウフウフートゥ 渡慶次,儀間,楚辺
たっぷりと。多めに。
- 用例
- ワー ムノー、ウフウフートゥ イリレー(私のものは、多めに入れなさい)・儀。
ウフウンチュー 波平
親族語彙。伯父。
- メモ
- →ウフーオトー。
ウフウンメー 大木
親族語彙。曾祖母。
- メモ
- 音2:ウフオバー・ウフハーメー。類:ヰナグマタファーフジ。
ウフオジー 座喜味
親族語彙。曾祖父。
- メモ
- →ウフウシュメー。
ウフオトー 長浜
親族語彙。伯父。
- メモ
- 音1:ウフーオトー。→ウフーオトー。
ウフオバー 長田
親族語彙。曾祖母。
- 用例
- ウフオバーガ マーチカラ、ルクシチニンドゥ ナイル(ウフオバーが亡くなってから、6、7年になる)・田。
- メモ
- →ウフウンメー。
ウフカー 伊良皆,渡慶次,宇座
伊良皆の井泉の名称。
- メモ
- *ユナサモーにある井泉で『琉球国由来記』(1713年)にも名前が確認できる。昔は石積みがされていたといい、大量の水が湧いて入浴や洗濯に利用された。
ウフガー 波平
波平の井泉の名称。
- メモ
- ウフガーの水は豆腐作りに最適でトーフミジ(豆腐水)とも呼ばれた。川下では、お産の汚れ物を洗っていたという。
ウフカーバル -
{大川原}。喜名の小字。
ウフカーミーヘー 伊良皆
行事。井泉拝み。正月にウフカーを拝むこと。
- メモ
- 伊良皆の*ウフカーは、*ユナサモー近くにある伊良皆で一番古い井泉といわれ、各門中は正月早朝に必ずそのウフカーを拝んだ。
ウフガニク 瀬名波
地名(大宜味村大兼久)。
ウフガマ 長浜
長浜にある大きな洞窟名。
- メモ
- 戦前は、*ムラアシビの話し合いをしたり練習をする場所だった。沖縄戦時は、住民の防空壕として使われた。
ウフギ 古堅,大木
地名(読谷村大木)。
ウフギー 座喜味,大湾
大木。大きな木。
ウフギネー 楚辺
裕福な家。大所帯の家。
- メモ
- 音1:ウフヂネー。
ウフギバル -
{大木原}。伊良皆の小字。
ウフギバルヤードゥイソーダイ 村史
大木原屋取総代。大木創設以前の大木屋取、伊良皆屋取、楚辺屋取の三か屋取を統率する役目。
ウフギバンタ 座喜味,高志保,大木
大木の地名。大木の崖。
- メモ
- 大木バンタは高台に位置し、那覇方面を展望できる絶景の地であった。読谷北部から嘉手納方面へ行き来する際には、ここで一息入れたという。しかし、当時は大木に覆われうっそうとした場所で、追いはぎが出るので長居はせずに家路を急げといわれた。
ウフギビラ 座喜味
大木の坂道の名称。
- メモ
- 比謝から残波岬へと繋がる旧道のうち、現在の大木交差点上方から比謝*イェーヤに至る坂道をウフギビラと呼んだ。戦前、嘉手納方面へ行き来するのに利用された。
ウフギヤードゥイ 大湾
大木屋取。楚辺の屋取集落。
- メモ
- 1935(昭和10)年に伊良皆、比謝、楚辺の屋取集落61戸が集まって大木を創設した。
ウフギンチュ 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
字大木の人。
ウブク 喜名,親志,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
御仏供〔おぶく〕。小さな茶碗に円錐状に盛って神仏に供える飯。
- 用例
- ヒヌカヌンカイ ウブコー ウサギテーミ(火の神に御仏供は供えてあるか)・儀。アカウブク(赤御仏供)・瀬。
- メモ
- 正月には床の間にもウブクを供えた。
ウフグイ 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,大湾
一番座。民家の間取りのひとつ。
- 用例
- タンメーヤ、ウフグイヲゥティ ユックティメーサ(おじいさんは、一番座で休んでいらっしゃるよ)・儀。
- メモ
- →アガリカミザ。
ウフクーガー 親志,伊良皆
大きな睾丸〔こうがん〕。フィラリア症の後遺症で陰のうが肥大した状態。象皮病〔ぞうひびょう〕。
- メモ
- 風土病フィラリア症に襲われると、寒さで震えた後に高熱が出るという。後遺症で、男はウフクーガーになるといわれていた。類:カタヒサブッター・カタヤックヮン・クーガクサ・クサフリー・ヒサブタ・ヒサブッター・フィサブー・クサフリヤー・ヤックヮングサ。
ウフグシク 大湾
大湾の地名。大城。
- メモ
- 長田川・県取水場北側の丘をいう。この一帯は戦後米軍による県道1号線(現・国道58号)建設、さらに復帰後の国道拡張工事のため地形は大きく変化している。丘の北側に大湾按司の墓があり、南側にウミナイ・ウミキーの墓がある。
ウフゲー 座喜味,儀間,楚辺,大湾
胃。豚などの胃の食品としての名。
- 用例
- ウヮーヌ ウフゲーヤ ヒティンナヨー(豚の胃袋は捨てるなよ)・儀。
- メモ
- 類:モーイワタ。
ウフゲンナー 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,大木
怠け者。無精者。
- 用例
- ヰキガヌ ウフゲンナー ナテー ナランサ(男が怠け者になってはいけないよ)・儀。
- メモ
- →アカヒチムン。
ウフゴーイ 長田
大きい買い物。
- メモ
- 外出用の着物などたくさんの買い物をするときは那覇へ行き、少しの買い物のときは泡瀬や嘉手納へ行った。
ウフサクバル -
{大迫原}。座喜味の小字。
ウフサン 高志保
多い。
- メモ
- →音1:ウーサン。
ウフシ 楚辺
大きな岩。
- 用例
- ウフシヌ スバヲゥティ ユックトーン(大きな岩の側で休んでいる)・楚。
ウフジ 波平
親族語彙。祖父の兄弟。
ウフシバル -
{大添原}。楚辺の小字。
ウフシンジュ 村史
本墓。
- メモ
- →ウフバカ。
ウフスー 楚辺,古堅
親族語彙。伯父。
- メモ
- 音1:ウフースー。→ウフーオトー。
ウフスーグミ 渡具知
渡具知の字行政組織。
- メモ
- 40代から60代の年長者で構成され、その中から村頭などの役員が選出された。
ウフスージ 渡慶次,儀間,渡具知
{おほしうぎ(大祝儀)}。大きな祝い。
- 用例
- トーカチヤ ウフスージ ヤタンドー(米寿は大きな祝いだったよ)・具。ンナ アチマタレー、ウフスージ ナトータン(皆集まったら、大きなお祝いになっていた)・儀。
- メモ
- →音1:ウースージ。
ウフスディグヮー 伊良皆
袖の大きい着物。
- 用例
- クジリゴーシヌ ウフスディグヮー チチャン(崩れ格子〈柄〉の袖の大きい着物を着た)・伊。
ウフソー 喜名,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,大湾,長田
間抜け。そそっかしい。
- 用例
- ウンジョー、ルク ウフソー ナティヤー(あなたは、余りにもそそっかしくなってね)・儀。
ウフソームン 喜名,渡慶次,儀間
間抜けな人。そそっかしい人。
- 用例
- ウフソームンヤ、チャー ヌーガラ ワシリティ ハイサ(そそっかしい者は、いつも何か忘れて行くね)・儀。
ウフターリー 親志
親族語彙。伯父。
- メモ
- 士族の言葉。→ウフーオトー。
ウフタヤードゥイ 渡慶次
大田屋取。渡慶次の屋取集落。
- メモ
- 渡慶次集落から離れた海岸沿いにあるシチャバル(下原)屋取のこと。
→シチャバルヤードゥイ。
ウフタンメー 渡慶次,長田
親族語彙。曾祖父。
- 用例
- ウフタンメーヤ サンジンソーン ヤイ、シムチン ヤタンヤー(曾祖父は三世相でもあり、占い師でもあったね)・田。
- メモ
- 士族の言葉。→ウフウシュメー。
ウフチジャー 楚辺,渡具知,古堅、瀬名波
植物。大豆。
- 用例
- ウフチジャーヤ マーヌ ヤーン イートータン(大豆はどの家庭も植えていた)・楚。
- メモ
- 大豆は豆腐や味噌、醤油の原料に使われる作物として、豆類の中で一番多く栽培された。
大豆の種類には*オーヒグー・*アンダー・*ナチグェー(*シルチーともいう)があった。
*トーマーミ(蚕豆)とウフチジャーは味噌や豆腐を作ったので、どこの家でも甘蔗収穫後の輪作物として栽培していた。
ウフヂネー 宇座,楚辺,渡具知
裕福な家。大所帯の家。篤農家。
- 用例
- ウフヂネーヤ テーゲー カネー カキーン(裕福な家はだいたい小作をさせる)・具。
- メモ
- ウフヂネーや働き手のいない家は、他人に小作をさせることが多く、それを*カネー カキーンといい、賃金ないしそれに相当する作物を小作人に支払った。音1:ウフギネー。
ウフチブラー ①喜名,渡慶次,儀間②楚辺
①頭でっかち。②頭が重いこと。頭がすっきりしなくて気分が悪いこと。
- 用例
- ①ルク ウフチブラー ナティ、ルゲーイギサー ッシ(余りにも頭でっかちで、転びそうだ)・儀。②ヤナムン ンチ、ウフチブラー ナトーン(嫌なものを見て、気分が悪くなった)・楚。
- メモ
- ②音2:チブルゥンブー。
ウフッチュ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,長田
大人。
- 用例
- ウビジ ウフッチュ ナティ、ミーシララン ナトーサ(いつの間にか大人になって、見違えてしまったさ)・儀。
ウフッチュシクチ 渡慶次,儀間,喜名
大人並みの仕事。
- 用例
- トゥール ナイシガ、ウフッチュシクチ スンドー(10歳なんだが、大人並みの仕事をするよ)・儀。
ウフトゥルバイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ぼんやりすること。茫然自失。
- 用例
- アンシ メーナチ、ヌー ウフトゥルバイ ソーガ(そんなに毎日、何をぼんやりしているのか)・儀。
- メモ
- 音1:ウートゥルバイ。
ウフトーバル -
{大当原}。都屋の小字。
ウフドーバル -
{大当原}。波平、瀬名波の小字。
ウフドーバル -
{大道原}。喜名、座喜味、渡慶次の小字。
ウフニーセーター 波平
波平の字行政組織。
- メモ
- 36歳から55歳で構成され、部落行政の執行及び協議の任に当たった。その発言は大変尊重され、その中から4人の*ニーシェーガシラ(二才頭)が選出された。
ウフニービチ 喜名
大きな結婚式。盛大な結婚式。
- メモ
- 音1:ウーニービチ。音2:ミジムイニービチ。
ウフヌスル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
大泥棒。
- 用例
- チヌーヤ、ウフヌスル カチミタンディサ(昨日は、大泥棒を捕まえたって)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その3)』「城間仲」より。
ウフヌメー 親志
おふるまい。
- メモ
- 音2:ウフルンメー。
ウフバーウム 渡慶次
植物。甘藷の品種名。
- メモ
- 葉が大きく、白い芋。とても美味しかった。
ウフバーチー 波平
親族語彙。伯母。
- メモ
- →ウフアンマー。
ウフハーフジ 波平
親族語彙。曾祖父母。
- メモ
- 音1:ウフファーフジ。
ウフハーメー 波平
親族語彙。曾祖母。
- メモ
- →ウフウンメー。
ウフバカ 渡慶次,儀間,楚辺
本墓。
- 用例
- ヤーノー ウフバカ チュクイケーイン(来年は本墓を造りかえる)・儀。
- メモ
- 音2:ウフシンジュ。
ウフバカイ 村史
大きい秤。
- メモ
- 鉄の重石のついた秤で物をかける鉤がついており、約150斤まで計れた。それ以上は2つの秤を組み合わせて2人で棒を支えて計った。
物をのせる皿がついた*クーバカイ(小さい秤)は約15斤まで計れた。どちらも*ヤマトゥバカイ(大和秤)と呼んだ。
ウフバタ 波平
大旗頭。
- メモ
- 波平字民の慎み深い気質を象徴した旗で、戦前久米村の人に絵を描かせた。戦後は同様な絵を台湾の人に描かせた。
ウフハン 楚辺,瀬名波
多い。
- 用例
- クンドー カジェー ウフハンリヌ クトー ワカイタンリヌ ハナシー(今年は台風が多いということが分かりよったという話)・民・楚。
- メモ
- 音1:ウワハン。→ウーサン。
ウフファーフジ 波平
親族語彙。曾祖父母。
- メモ
- 音1:ウフハーフジ。
ウフブシ 長浜
芸能a。大節。琉球古典音楽で用いられる呼び方で、大曲や難しい曲等をさしていう。
ウフマーチ 牧原
大きな松。
ウフミチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
大通り。
- 用例
- ウフミチカイ ゥンジーネー、スグ ワカイサ(大通りに出たら、直ぐ分かるさ)・儀。
ウフムギ 楚辺
植物。大麦。
- 用例
- クンドゥヌ ウフムゲー ディキトーンヤー(今年の大麦は豊作だね)・楚。
- メモ
- 音1:ウフムジ。→ウフムジャー。
ウフムジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
植物。大麦。
- 用例
- ウフムジェー ポーポー チュクタイ ッシ、ヰーハンメー ナイタン(大麦はポーポーを作ったり、いい食糧となった)・儀。
- メモ
- 音1:ウフムギ。→ウフムジャー。
ウフムジャー 大木
植物。大麦。
- メモ
- →音1:ウームジャー。
ウフムニー 喜名,渡慶次,儀間
{おほものいひ(大物言ひ)}。大口。はったり。
- 用例
- ウフムニー スシトー アタラン、トー ナタレー ヒンギティ ヲゥラン(大口をたたくのとは当たらない、いざとなったら逃げていなくなった)・儀。
ウフメー 瀬名波
赤ちゃんをお風呂に入れること。
ウフヤ 波平,楚辺
母屋。

- メモ
- 昔の住居は母屋と台所が別棟で寄り添った形で造られており、母屋部分をウフヤといった。
ウフヤー 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺
本家。
- 用例
- ヌーガラ ハナシーヌ アンディグトゥ、ムル スリティ ウフヤーンカイ イチュン(何か話があるというから、皆揃って本家に行く)・儀。
ウフヤガー 波平
波平の井泉の名称。大屋井泉。
- メモ
- 波平の屋号大屋が掘り当てたため、この名で呼ばれている。
ウフヤッサン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{おほやすさありむ(大易さ有りむ)}。おとなしい。穏やか。温厚である。
- 用例
- イャー ヲゥトー、ウフヤッサンヤー(あなたの夫は、おとなしいね)・儀。
- メモ
- 類:エンダサン・エンダハン・エンラサン・ナダヤッサン・イェンダサン・イェンダハン。
ウフヤッシー 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺
{おほやすしき(大易しき)}。おとなしい人。穏やかな人。温厚な人。
- 用例
- ワッター スーン ハーメーン、イッペーヌ ウフヤッシー ヤン(私の父も母も、とても穏やかな人だ)・儀。
- メモ
- 類:イェンダー・ウェンダー。
ウフヰキガ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
大男。女の子が生まれた時に言う言葉。
- 用例
- ヰナグングヮヌ ゥンマリーネー、ウフヰキガヌ ゥンマリトーンディ イータン(女の子が生まれると、大男が生まれていると言いよった)・民・儀。
マタン、ウフヰキガドゥ ヤルイ(またも、大男〈女の子〉なのか)・瀬。
- メモ
- 「黒金座主」の民話に起因して、女児が生まれると「ウフヰキガ(大男)が生まれた」と、性別を逆にいう風習があった。対:ウフヰナグ(大女)。
ウフヰナグ 喜名,親志,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,波平
大女。
- 用例
- ウフヰキガヌ ゥンマリーネー、ウフヰナグディチ イータン(男児が生まれると、大女がと言いよった)・民・波。
- メモ
- 男児が生まれると「ウフヰナグ(大女)が生まれた」と性別を逆にいう風習があった。対:ウフヰキガ(大男)。
ウブユー 瀬名波
産湯。生まれて直の赤ちゃんをお風呂に入れること。
- 用例
- ウブユー イリレー(生まれて直の赤ちゃんをお風呂に入れなさい)・瀬。
- メモ
- 類:ゥンブミジ。
ウフイェーカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
近い親戚。
- 用例
- イャートゥ ワントー、ウフイェーカ ナトーンドー(お前と私は、近い親戚になっているよ)・儀。
- メモ
- 音2:マギイェーカ。対:ウスイェーカ(遠縁)。
ウフルンメー 長田
おふるまい。
- メモ
- 祝いの席で客人が召し上がるのはお吸い物、炒め物などのふるまい膳で、*トーカチの祝い膳には、箱抜きしたご飯にご馳走も入れてふるまわれた。→ウフヌメー。
ウフルンモーイ 古堅
びっくり仰天。
- 用例
- ユルユナカ、ウビジニ アビラッティ ウフルンモーイ シチャン(深夜、突然呼ばれてびっくり仰天した)・古。
ウフワタ ①喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,長田②楚辺,大湾
①大きい腹。妊婦などの大きい腹。②豚などの大腸。
- 用例
- ①クェーティ、ウフワタ ソーン(太って、大きなお腹をしている)・儀。ワッター ヰナグングヮー、ウフワタ ソーン(私の娘は、妊娠している)・儀。②ウフワター ウミンカイ アライガ イクタン(〈豚の〉大腸は海に洗いに行きよった)・楚。
ウフワター 楚辺
大きい腹をしている人。
- 用例
- イャーヤ アンシ ウフワター ソール(お前はなんて大きな腹をしているのか)・楚。
- メモ
- ①音1:ウフワタ。
ウフワタムン 儀間
大きい腹の者。
ウフウヮー 座喜味
哺乳類。大きな豚。
- 用例
- ウフウヮーヌ ヲゥタンディサ(大きな豚がいたってよ)・座。
ウフヲゥジャサー 都屋
親族語彙。伯父。
- メモ
- →ウフーオトー。
ウフヲゥバマー 都屋
親族語彙。伯母。
- メモ
- →ウフアンマー。
ウブン 喜名
料理。ご飯。
ウブン 喜名,渡慶次,儀間
お盆。
- 用例
- ウブヌンカイ、クヮーシ ムイタティー イリーン(お盆に、お菓子を盛り上げて入れる)・儀。
ウフンサク 楚辺
見送り。
- 用例
- チュー タビカイ ハイル ヲゥジャサー、ウフンサク ッシ クーワ(今日旅に出るおじさんを、見送ってきなさい)・楚。
- メモ
- 類:タビウクイ・ミーウクイ。
ウフンマー 大湾
親族語彙。伯母。
- メモ
- →ウフアンマー。
ウフゥンマリ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
大らかな性格で世の中をうまく渡って行く人。
- 用例
- ウフゥンマリ ソーグトゥ、ヌーヌ シワン ネーンサ(ウフゥンマリしているから、何の心配もないよ)・儀。
ウホーク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
多く。たくさん。
- 用例
- ヤーサラー、ウホーク カミヨー(お腹がすいているなら、たくさん食べなさいよ)・儀。ウホーク ナチヨ、バーキヌ ミー アカマターングヮ(いっぱい産んでよ、*バーキいっぱいのアカマターの子を)・民・矼。クヮーシ ウホーク チュクテーグトゥ カミヨーヤー(お菓子をたくさん作ってあるから、食べてね)・楚。
- メモ
- 類:ダッテーン・ダテーン・チャッサキーン・チャッサン。対:イヒ(少し)。
ウマ 親志,上地,波平,渡具知,大木,比謝矼,長田、長浜,宇座
そこ。そちら。
- 用例
- ウマンカイ アシ トゥティ トゥラセー(そこにあるのを取ってちょうだい)・親。ウマンカイ ウチェーシェー(そこに置いてあるさ)・宇。
ウマゴーシ 楚辺
植物。ヤブジラミ。
- 用例
- ウマゴーシン ヤナグサ ヤタンヤー(ヤブジラミも嫌な草だったね)・楚。
ウマチー 喜名,上地,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,大木
行事。御祭〔おまつり〕。
- 用例
- ウマチーネー、ムンチューシンカガ ムートゥヤーンカイ アチマイタン(ウマチーには、門中の人たちが宗家に集まりよった)・儀。
- メモ
- ウマチーは*ニングヮチウマチー(2月の麦の初穂祭)、*サングヮチウマチー(3月の麦の収穫祭)、*グングヮチウマチー(5月の稲の初穂祭)、*ルクグヮチウマチー(6月の稲の収穫祭)におこなわれる。楚辺では*カミウクイ(神送り)と称して8月に、*アガイウマチー(1年最後の御祭)をおこなった。ウマチーには物忌〔ものい〕みとして針仕事や畑仕事をしてはいけないといわれた。また、この日は、一門、一族が宗家に集合し祖霊〔それい〕を拝み、一族の繁栄を祈願する。
ウマチーヂン 大木
ウマチーに着る外出着。
ウマドードー 座喜味
子どもの遊び。肩車。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。音2:カタドードー・カタゥンマ・ハイドードー・ユーイゥンマ。類:カーター・ガーターマーター・カタダーカー・トゥンジャンマートゥー・マーターガーター・マータガーター。
ウマニー 親志,瀬名波
親族語彙。兄嫁。
- メモ
- 音1:ゥンマニー。
ウマヌ ワラインネー 瀬名波
馬が笑うように。口を大きく開けて、歯を見せて笑う様。
ウマヌクスー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
馬の糞。
- 用例
- ウマヌクスー キットゥバシーネー、ジンヌ ゥンジーンディ(馬の糞を蹴とばしたら、お金が出るんだって)・儀。
ウマリカー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,大湾,古堅
そこら。その辺り。
- 用例
- ウマリカーヲゥティ、アシドータンデー(そこら辺で、遊んでいたよ)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンマリカー。類:ゥンマンデー。
ウマリドゥシ 古堅,牧原
生まれ年。生まれた年の干支。
- メモ
- 12年ごとに巡ってくる年で厄年といわれている。音1:ゥンマリドゥシ。
ウマンチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{おまひと(御真人)}。万人。民衆。多くの人々。
- 用例
- 歌:ウマンチュトゥ トゥムニ ウユエ サビラ(万人の共にお祝いしましょう)・楚。ウマンチュガ アチマイネー、ヰークトゥン アサ(多くの人々が集まると、良いこともあるさ)・儀。
ウミ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
海。
- 用例
- ヰーウヮーチチ ヤグトゥ、ウミカイ アシビーガ イカナ(いい天気だから、海に遊びに行こう)・儀。ウミヌ ミーッサヤー(海が見えるね)・田。
- メモ
- 瀬名波では、海に行く人に「ウミンカイ *メンセーンナー(海にいらっしゃるの?)」と言ってはいけない、縁起が悪いといわれた。対:アギ(陸)。
ウミアーサ 大湾
海藻。あおさ。ヒトエグサ。近海で採れる緑藻〔りょくそう〕。
- メモ
- →アーサ。
ウミアッカー 楚辺
漁師。
- 用例
- ウミアッカー、イユトゥヤー ヤンシェータンディ(漁師、魚取りであられたって)・民・楚。トゥヤーンケーヤ ウミアッカーガ マンローンロー(都屋には漁師がたくさんいるよ)・楚。
- メモ
- 音1:ウミアッチャー。→イユトゥヤー。
ウミアッチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,長田,宇座
{うみあるきあ(海歩き屋)}。漁師。
- 用例
- トゥヤーヤ ウミアッチャーガ マンドータン(都屋は漁師が多かった)・儀。
- メモ
- ※写真は都屋漁港。音1:ウミアッカー。→イユトゥヤー。
ウミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
思い。
- 用例
- イャー ウミーン チチブサン(お前の思いも聞きたい)・儀。
ウミークトゥ 古堅
思うこと。
- 用例
- ウミークトゥヌ アレー イレーワ(思うことがあるなら話しなさい)・古。
- メモ
- 音2:ウムクトゥ。
ウミータッチュン 喜名,渡慶次,儀間
思い立つ。心を決める。
- 用例
- ヌーガラ シーニ、ウミータッチュシェー ヰークトゥ ヤサ(何かをする時に、心を決めるのは良いことだよ)・儀。否:ウミータッタン(心を決めない)希:ウミータッチーブサン(心を決めたい)過:ウミータッチャン(心を決めた)継:ウミータッチョーン(心を決めている)・儀。
ウミーチゲー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
思い違い。
- 用例
- ウレー アリガ ウミーチゲール ヤル(それは彼の思い違いだよ)・儀。
ウミードゥーイ 大木
思い通り。
- 用例
- ウミードゥーイ ナラン(思うようにならない)・木。
- メモ
- 音1:ウムイドゥーイ。音2:チムドゥーイ。
ウミーナヤムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
思い悩む。
- 用例
- ドゥーチュイシ、イチマリン ウミーナヤムンナー(一人で、いつまでも思い悩むのか)・儀。否:ウミーナヤマン(思い悩まない)継:ウミーナヤローン(思い悩んでいる)・儀。
ウミーヌクスン 大木
思い残す。
- メモ
- 音2:ウムイヌクスン。
ウミーヌフカ 大木
思いのほか。
- 用例
- ウミーヌフカ アチマトーン(思いのほか集まっている)・木。
- メモ
- 音2:ウムイヌフカ。
ウミーノースン 喜名,渡慶次,儀間
思い直す。
- 用例
- ユー カンゲーティ ウミーノースン(よく考えて思い直す)・儀。否:ウミーノーサン(思い直さない)希:ウミーノーシーブサン(思い直したい)過:ウミーノーチャン(思い直した)継:ウミーノーチョーン(思い直している)・儀。
ウミーブカサン 大木
思慮深い。
ウミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
埋める。
- 用例
- ジーンカイ ウミテー ナラン(地面に埋めてはならない)・民・楚。
クサリトーシェー、ハルカイ ムッチ ゥンジ ウミーン(腐れているのは、畑に持って行って埋める)・儀。
否:ウミラン(埋めない)希:ウミーブサン(埋めたい)過:ウミタン(埋めた)継:ウミトーン(埋めている)・儀。
- メモ
- →ウジュミーン。
ウミーゥンブサン 喜名,渡慶次,儀間
心が重い。
- 用例
- イャーヤ、アンスカナー ウミーゥンブサル アリー(お前は、それほどまで心が重いのか)・儀。
ウミガーミー 喜名,儀間,長浜,大湾
爬虫類。ウミガメ。
- 用例
- ウミガーミーヌ、アギンカイ アガティ チョーン(ウミガメが、陸に上がってきている)・儀。
ウミガサ 瀬名波
化膿しているできもののこと。
- 用例
- ウミガサヌ グトゥ、ヤリ フシガラン(化膿しているできもののように、痛くてたまらない)・瀬。
ウミガシラ 楚辺
海頭。
- 用例
- イクタイニンジュヌ ナカカラ ウミガシラ イラブン(数人の中から海頭を選ぶ)・楚。
- メモ
- 漁をするときは数人でグループを組むことが多く、その中の中心になる人を海頭といった。
ウミガチチャー 親志
甲殻類。棘皮〔きょくひ〕動物。ウニ。
- メモ
- 音2:ガチチ・ガチチャー。
ウミガンチョー 喜名,渡慶次,儀間
水中眼鏡。
- 用例
- ウミガンチョー コーイガ イチュン(水中眼鏡を買いに行く)・儀。
- メモ
- 類:ミーカガン。
ウミグサ 牧原
植物。藻。
- メモ
- →ムー。
ウミシージャ 波平,高志保
大先輩。
- 用例
- ウミシージャンチャーカラ ハナシー チチールンセー(大先輩の方々から話を聞くと)・民・高。
- メモ
- ウミは敬愛の意を表す接頭辞。
ウミシミーン 喜名,座喜味,高志保,儀間
思い染める。強く心に思う。
- 用例
- ククルンカイ ウミシミトーテーガハン(心に強く思っていたようだ)・高。クンドゥヌ クトー、ククルンカイ チューク ウミシミトーキヨーヤー(今度のことは、心に強く留めておきなさいよ)・儀。否:ウミシミラン(思い染めない)過:ウミシミタン(思い染めた)継:ウミシミトーン(思い染めている)・儀。
ウミジューコー 楚辺
{うみぜうかう(海焼香)}。海難事故や旅先で亡くなった人を、浜辺から遙拝〔ようはい〕すること。
- 用例
- ウミヲゥティ ヲゥラン ナトーシェー、ウミジューコー ウサギータン(海で亡くなった人は、浜辺から遥拝をした)・楚。
- メモ
- 音2:ハーマジューコー。
ウミジョージ 波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
漁が上手な人。
- 用例
- シマナカイン、ウミジョージヌ マンドータン(集落内にも、漁が上手な人が多かった)・儀。
- メモ
- 主に一人で、素潜り、投げ網、釣りで魚を取るのが上手な人のこと。
ウミゾーミン 都屋,瀬名波
{うみざうめん(海素麺)}。海藻。オキナワモズク。
- メモ
- 戦前、都屋では海岸の坂道で、子どもたちがウミゾーミンを尻に敷いて滑って遊んでいた。類:シヌイ・スヌイ。
ウミダバル -
{海田原}。喜名の小字。
ウミチーン 渡慶次,儀間
思い切る。断念する。
- 用例
- アン ナティル ヲゥグトゥ、ナー ウミチーヌ フカー ネーンサ(そうなっているんだから、もう思い切るほかないよ)・儀。否:ウミチラン(思い切らない)希:ウミチーブサン(思い切りたい)過:ウミチッチャン(思い切った)継:ウミチッチョーン(思い切っている)・儀。
ウミチチ 都屋
思い切り。思う存分に。
- 用例
- ウミチチ ワラタッサー(思い切り笑ったよ)・都。
- メモ
- 音1:ウミチッチ。音2:ウミチットゥ。
ウミチッチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
思い切り。思う存分に。強く。
- 用例
- ナー アン ナレーカラー、ウミチッチ ハマリヨー(もうこうなった以上は、思い切り頑張りなさいよ)・儀。
- メモ
- →音1:ウミチチ。
ウミチットゥ 親志,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝矼
思い切り。思う存分に。強く。
- 用例
- ウトゥルサー サンヨーイ、ウミチットゥ トゥンギヨー(怖がらずに、思い切り飛びなさいよ)・儀。
ウミチットゥ ニゲー ムッチュン(強く願う)・矼。
- メモ
- →ウミチチ。
ウミチムン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,儀間,楚辺,大湾,牧原
{おみつもの(御三物)}。火の神。竈神〔かまどがみ〕。
- 用例
- ウミチムンディシェー ヒナカンヌ カミサマ ヤシェーヤー(御三物というのは火の神の神様さあね)・民・楚。
- メモ
- 石3個から竈ができるので御三物の名があるという。→ウカマ。
ウミディール 喜名,渡慶次,儀間
漁具。漁をする時に使う腰カゴ。
- 用例
- パーパーヤ ウミディール サギティ、ユールウミカイ イチュタン(おばあさんはウミディールを提げて、夜釣りに行きよった)・儀。
- メモ
- 小さめの紐のついたカゴで腰に下げたり、肩にかけたりして使った。
ウミドゥイ 長浜
鳥名。海鳥。海にいる鳥の総称。
ウミナーク 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大木
安堵する様。ほっとする様。
- 用例
- ティーチナー ティーチナー シーウワティ、ウミナーク ナタン(ひとつずつやり終えて、ほっとした)・儀。
ウミナイビ 喜名,大木
王女。王の娘。
ウミナチョーラ 座喜味,伊良皆,楚辺,古堅
海藻。海人草〔かいにんそう〕。マクリ。紅藻の一種。
- 用例
- ウミナチョーラーヤ ムシグスイ ヤタン(海人草は虫下しだった)・楚。
- メモ
- ぎょう虫症や回虫症の虫下し薬として使われる。
ウミバーケー 長浜,渡具知
{うみうばひかひ(海奪ひ交ひ)}。漁場の取り合い。
ウミバク 大湾,古堅
{うみばこ(海箱)}。漁具。漁具箱。
- メモ
- 釣り針、糸、小刀、錘、煙草などを入れる。
ウミハブ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,大湾
爬虫類。ウミヘビ。
- 用例
- アヌ マックール ソーシガ、ウミハブ ヤサ(あの真黒いのが、ウミヘビだよ)・儀。
ウミハマイン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
思い切り励む。頑張る。
- 用例
- トゥジ カメーテーティカラ、ウミハマティ シクチ シワル ナインドー(妻をめとったんだったら、思い切り頑張って仕事しないといけないよ)・儀。否:ウミハマラン(頑張らない)希:ウミハマイブサン(頑張りたい)過:ウミハマタン(頑張った)継:ウミハマトーン(頑張っている)・儀。
ウミバン 瀬名波
字からの依頼で浜の番をする人。
- メモ
- 瀬名波には、首里王府からの役職であるのか、海岸の見張りをする役目があり、ウミバン(海番)と呼ばれた。類:ハーマヤー・ハマバン。
ウミフージョー 渡慶次,儀間
煙草入れ。漁に行く時に腰に下げて使う携帯用の煙草入れ。
- 用例
- ウミフージョー ヒサギティ、ユールウミカイ イチュン(煙草入れを提げて、夜釣りに行く)・儀。
ウミミミジャー 古堅
甲殻類。環形〔かんけい〕動物門多毛綱に属する動物の一種。ゴカイ。
- メモ
- 海の砂に入れて飼い、釣りの餌にした。
ウミメンナ 高志保
植物。ルリハコベ。
- メモ
- →アラミンナー。
ウミヤミ 大木
思い悩むこと。
- 用例
- チャー サレー マシ ヤガヤー、ウミヤミ ソーン(どうしたらいいのか、思い悩んでいる)・木。
- メモ
- 音1:ウミヤミー。
ウミヤミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
思い悩むこと。
- 用例
- イャーガ チャッサ ウミヤミー シン、チャーン ナランサ(お前がどんなに思い悩んでも、どうしようもないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウミヤミ。
ウミユイ 大木
思いおよぶこと。気遣い。心遣い。
- 用例
- ワッター ユメー、ウミユイヌ ユタサン(うちの嫁は、気遣いが良い)・木。
ウミン カキラン 喜名,渡慶次,儀間
思いもよらず。予想してない。
- 用例
- イャーガ チュー ケーティ チューンディチェー、ウミン カキランタン(お前が今日帰ってくるとは、予想もしなかった)・儀。
- メモ
- 音1:ウミン チキラン。音2:ウミン チカン。
ウミン チカン 喜名,渡慶次,儀間
思いもよらず。予想してない。
- 用例
- アン ナインレー ウミン チカンタン(そうなるとは予想もしなかった)・儀。
- メモ
- →ウミン カキラン。
ウミン チキラン 渡慶次,儀間,楚辺
思いもよらず。予想してない。
- 用例
- ウンナ クトゥンカイ ナインレー、ウミン チキランタン(そんなことになるとは、予想もしなかった)・儀。
- メモ
- →音1:ウミン カキラン。
ウミングヮ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,古堅,比謝矼,牧原
お子さん。
- 用例
- オーガナシーヌ ウミングヮヌ、モーイウェーカタ タシキタンディ(王様の娘が、モーイ親方を助けたって)・民・矼。
- メモ
- 主人の子、または目上の人の子に対する敬称。
ウミンゾ 座喜味,渡具知
恋人の女性。
- 用例
- クネーティ クィリヨー、ウミンゾヨ(許しておくれよ、恋人よ)・民・具。
- メモ
- 日常では使わず、歌や芝居などで使った。
ウミンチュー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,長田,宇座
{うみのひと(海の人)}。漁師。
- 用例
- ンカシェー、ハルサートゥ ウミンチューガ マンドータンヤー(昔は、農民と漁師が多かったね)・儀。
- メモ
- →ウミアッカー。
ウミゥンマ 楚辺
魚名。タツノオトシゴ。
- 用例
- タツノオトシゴンカイ、ウミゥンマディ イチョータンヤー(タツノオトシゴに、ウミゥンマといっていたね)・楚。
ウム 喜名,波平,高志保,宇座
植物。芋。サツマイモ。
- メモ
- 音1:ゥンム。
ウムイアタイン 喜名,渡慶次,儀間
思い当たる。
- 用例
- ヌーガラ ウムイアタイシガ アンナー(何か思い当たることがあるか)・儀。
否:ウムイアタラン(思い当たらない)過:ウムイアタタン(思い当たった)継:ウムイアタトーン(思い当たっている)・儀。
ウムイウクスン 喜名,渡慶次,儀間
思い起こす。思い返す。
- 用例
- イクサユーヌクトゥ ウムイウクスン(戦争のことを思い起こす)・儀。
否:ウムイウクサン(思い起こさない)希:ウムイウクシーブサン(思い起こしたい)過:ウムイウクチャン(思い起こした)継:ウムイウクチョーン(思い起こしている)・儀。
- メモ
- 音2:ウムイケースン。
ウムイクガリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
思い焦がれる。
- 用例
- ウムイクガリティ ニチ ゥンジトーン(思い焦がれて熱が出ている)・楚。ナーン シラン チュラニーシェーンカイ、ウムイクガリトーン(名前も知らない美男子に、思い焦がれている)・儀。否:ウムイクガリラン(思い焦がれない)希:ウムイクガリーブサン(思い焦がれたい)過:ウムイクガリタン(思い焦がれた)継:ウムイクガリトーン(思い焦がれている)・儀。
ウムイケースン 喜名,渡慶次,儀間
思い返す。思い起こす。
- 用例
- ユルナー ナイネー、ンカシヌ クトゥ ウムイケースン(夜になると、昔のことを思い返す)・儀。
否:ウムイケーサン(思い返さない)希:ウムイケーシーブサン(思い返したい)過:ウムイケーチャン(思い返した)継:ウムイケーチョーン(思い返している)・儀。
- メモ
- →ウムイウクスン。
ウムイドゥーイ 喜名,渡慶次,儀間
思い通り。
- 用例
- イャー ウムイドゥーイ ナトーグトゥ、チム ヒジョーサニ(お前の思い通りになっているから、満足しているでしょう)・儀。
- メモ
- →音1:ウミードゥーイ。
ウムイヌクスン 喜名,渡慶次,儀間,大木
思い残す。
- 用例
- チムヌ ウチン ウチアキラン、ウムイヌクスンナー(心のうちも打ち明けずに、思い残すのか)・儀。
否:ウムイヌクサン(思い残さない)過:ウムイヌクチャン(思い残した)継:ウムイヌクチョーン(思い残している)・儀。
- メモ
- →ウミーヌクスン。
ウムイヌフカ 喜名,渡慶次,儀間
思いの外。
- 用例
- チューヌ ワジャー、ウムイヌフカ ルーヤッサタンヤー(今日の仕事は、思いのほかたやすかったね)・儀。
- メモ
- →ウミーヌフカ。
ウムイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
思う。
- 用例
- イクチ ナティン、ウヤー チャー クヮヌ クトゥル ウムインドー(幾つになっても、親はいつも子どものことを思うんだよ)・儀。
否:ウムラン(思わない)希:ウムイブサン(思いたい)過:ウムタン(思った)継:ウムトーン(思っている)・儀。
ウムカジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
面影。
- 用例
- ヰナグヌウヤトゥ ニチ、グナサイニヌ ウムカジヌ アンヤー(母親と似て、小さい頃の面影があるね)・儀。
ウヌ ウムカジェー ワシラン(その面影は忘れない)・民・楚。
ウムカジダチ 喜名,渡慶次,儀間
面影が浮かぶこと。
- 用例
- ゥンマカイ タッチーネー、ヤッチー ウムカジダチ ッシ フシガラン(そこに立つと、兄さんの面影が浮かんでたまらない)・儀。
ウムクトゥ 渡慶次,儀間
思うこと。
- 用例
- イャーヤ ウムクトゥヌ アティル、ゥンマンカイ チェーサニ(お前は思うことがあって、ここに来たんでしょう)・儀。
- メモ
- →ウミークトゥ。
ウムサン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
おもしろい。
- 用例
- チューヌ シバイヤ、チヌーヤカ ウムサンディ(今日の芝居は、昨日よりおもしろいんだって)・儀。アッサヨー、ウンジュヌ ハナシーヤ イッペー ウムサヌ(ああもう、あなたの話はとてもおもしろい)・民・湾。
- メモ
- 音1:ウムッサン。
ウムッサン 楚辺,古堅
おもしろい。嬉しい。
- 用例
- ッチュガ ウワハル ナーカ ウムッサンレー(人が多いほど面白いよ)・楚。
- メモ
- 音1:ウムサン。
ウムティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
表。
- 用例
- ウラカラ イランヨークー、ウムティンカイ マーレー(裏から入らずに、表に回りなさい)・儀。
- メモ
- 対:ウラ(裏)。
ウムティジューグニン 比謝
表十五人。首里王府の評議機関の役人の呼び名。十五人衆ともいう。
- 用例
- シッシー サンシクヮン ウムティジューグニンリチ、シルヌ ヤクニンヌチャー ヲゥル バーテ(摂政三司官表十五人といって、城の役人たちがいるわけさ)・民・比。
ウムヤーグヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
好きな人。恋人。
- 用例
- トゥシグル ナトーシガ、ウムヤーグヮーヤ カメーティー(年頃になっているが、恋人は見つけたねえ)・儀。
ウムヨーグヮー 喜名,渡慶次,儀間
ほんの少し。気持ちの分。かすか。おぼろげ。
- 用例
- ヨーイ ウムヨーグヮー、ワキティ トゥラサンナー(ほんの少し、分けてくれないか)・儀。ウムヨーグヮール ウビトーンデー(おぼろげにしか覚えていないよ)・儀。
- メモ
- ミークスヌウッピやウムヨーグヮーに「ヨーイ」を入れることでさらに強調した意味合いを持つ。類:ミークスヌウッピグヮー・ヨーイ。
ウムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
熟する。
- 用例
- ウヌ クガニーヤ、ヤガティ ウムンテー(そのミカンは、やがて熟するね)・儀。否:ウマン(熟しない)継:ウローン(熟している)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンムン。
ウメー 比謝,大湾,古堅,大木
御前。若殿様。若様。
- 用例
- ナカジャトゥウドゥンヌ ウメー(仲里御殿の若様)・民・古。
- メモ
- 芝居などで使われる。
ウメーシ 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,長田、古堅
お箸。

- 用例
- ウメーシヌ ティーチェー タラーングトゥ、トゥッティ トゥラシェー(お箸がひとつ足りないから、取ってくれ)・儀。
- メモ
- 昔は屋敷内に生えている竹を削って箸を作っていた。※写真は主に沖縄県内の食堂などで親しまれている赤と黄色の色鮮やかな竹製塗箸。音1:ゥンメーシ。音2:メーシ。
ウモースカビ 村史
三十三年忌の法事に用いる仏の絵が描かれた赤紙や白紙。
- メモ
- →ウティンジカビ。
ウヤ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木,比謝矼,渡具知
親族語彙。親。
- 用例
- ウヤヌ チラ ミーブサヌ、ケーティ チャービタン(親の顔を見たくて、帰ってきました)・儀。
ことわざ:ウヤヌ ウィーカラー クィーララン(親の上から超えられない〈親の頭越しに事を運べない〉)・喜。
ウヤーメー 長浜
妻の実家への年頭の挨拶。
- メモ
- 新年の早い時期にご馳走を持って行った。
ウヤアンマー 瀬名波
{おやあもあ(親阿母屋)}。芸能a。演目名。瀬名波の狂言の演目。
- メモ
- 按司の口読みといわれる独特な抑揚をもつ劇。
在番が八重山任地で親阿母(現地妻)との間に子どもまでできたが、任期切れで沖縄に帰ることになり、在番と親阿母、子どもの別れをテーマにした短い劇。
ウヤイービ 座喜味,渡慶次,儀間,宇座、瀬名波
親指。
- 用例
- ウヤイービンカイ イーチュー クンジュン(親指に糸を括る)・儀。
- メモ
- →ウフイービ。
ウヤイビ 大湾
親指。
- メモ
- →ウフイービ。
ウヤウガミ 喜名
結婚後の実家への挨拶。嫁入りして3日目に実家に里帰りすること。
- メモ
- 若夫婦が婚礼を終えた3日目に、ご馳走を持って嫁の実家へ行き親族が集まって小宴をした。音1:ウヤウガン。類:ミッチャソージ・ミッチャニービチ。
ウヤウガン 喜名
結婚後の実家への挨拶。嫁入りして3日目に実家に里帰りすること。
- メモ
- →音1:ウヤウガミ。
ウヤウムヤー 喜名,渡慶次,儀間
親思い。
- 用例
- ルク ウヤウムヤー ナティ、メーナチ ウヤヌ チラ ンジーガ ハイン(あまりにも親思いで、毎日親の顔を見に行く)・儀。
ウヤガナシー 比謝矼
{おやがなし(親加那志)}。親の尊称。
- メモ
- 一般的にはあまり使うことはない。
ウヤギ 渡慶次,儀間,楚辺,上地,渡具知
援助。差し入れ。助け合いとして金品を提供すること。
- 用例
- ウレー ワンカラヌ ウヤギ ヤサ(それは私からの差し入れだよ)・儀。
- メモ
- 祝いなど、近しい人が前もって金銭や物品などを持ってくる。
生年祝いや結婚式などのウヤギには豆腐を届けることが多かった。→音1:ウヤギー。
ウヤギー 喜名,座喜味,上地,長浜,楚辺,渡具知,大湾
援助。差し入れ。助け合いとして金品を提供すること。
- 用例
- ウヤギーグヮー セーワ(援助しなさい)・座。
- メモ
- 音1:ウヤギ。類:キンジー・キンジーヒンジー。
ウヤギーン 喜名,渡慶次,儀間,大木,楚辺
援助する。助け合いとして金品を提供する。
- 用例
- ヤー チュクインディグトゥ、ジン ウヤギーンテー(家を造るというから、お金を援助するさ)・儀。
ウヤグファサン 渡慶次,儀間
親子の相性が悪い。
- 用例
- ウヌ ワラベー ルク ナチブサー ナティ、ウヤグファサル アルヨー(その子どもは余りにも泣き虫で、親子の相性が悪いんだよ)・儀。
- メモ
- →音1:ウヤグヮハン。
ウヤグヮハン 楚辺
親子の相性が悪い。
- 用例
- イッター ウヤックヮー、アンシ ウヤグヮハンディチン アル(お前たち親子は、なんて親子の相性が悪いんでしょう)・楚。
- メモ
- 赤子が弱かったり夜泣きがひどい時、親子の相性が悪いと、近親者から相性の良い人を選んで*カリウヤ(仮親)を持たせた。音1:ウヤグファサン。
ウヤコーコー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
親孝行。
- 用例
- ウヤヌ カシーン カカサン、イッペー ウヤコーコーナ ムン ヤン(親の手伝いも欠かさずに、とても親孝行な者だ)・儀。
- メモ
- 音2:ウヤヌコー。対:ウヤフコー(親不孝)。
ウヤコヒリバル -
{親子比利原}。喜名の小字。
ウヤシ 親志
地名(読谷村親志)。
ウヤシバル -
{親志原}。親志の小字。
ウヤシンチュ 喜名,親志,渡慶次,儀間,古堅
親志の人。
ウヤチョーデー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
親族語彙。親と兄弟、姉妹。
- 用例
- ウヤチョーデーン ヲゥラン、ヲゥジャサートゥ クラチョーン(親兄弟もいない、伯父さんと暮らしている)・儀。
ウヤックヮ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
親族語彙。親子。
- 用例
- ウヤックヮ フユーナムン ナティ、ニタカマンタール ヤル(親子怠け者で、似た者同士だよ)・儀。
ウヤックヮビレー 喜名,渡慶次,儀間
親子のような付き合い。
- 用例
- ンジャックヮトゥ ヌーシル ヤシガ、ナマー ナー ウヤックヮビレー ソーン(下男と主人だが、今はもう親子のように付き合っている)・儀。
ウヤックヮムルックヮ 楚辺
親子もろとも。親子全部。
- 用例
- イクサユーニ ケーマーシーネー、ウヤックヮムルックヮ マジョーン ヤサディ ウムトータン(戦争中に死ぬ時は、親子もろとも一緒だと思っていた)・楚。
ウヤナサガサー 喜名,渡慶次,儀間
親をないがしろにする者。
- 用例
- ウヤナサガサー ナテー ナランドー(親をないがしろにする者になってはいけないよ)・儀。
ウヤニントゥー 長浜
{おやねんとう(親年頭)}。行事。実家へ年始回りに行くこと。
- メモ
- 音2:ソーグヮチニントー・ニントゥー・ニントゥウガミ。類:グリーマーイ・ソーグヮチディー。
ウヤヌグブラン 瀬名波,楚辺
念仏歌のひとつ。
ウヤヌコー 喜名,渡慶次,儀間
親孝行。
- 用例
- ウヤヌコーヤ ワシテー ナランドー(親孝行は忘れてはいけないよ)・儀。
- メモ
- →ウヤコーコー。
ウヤヌコーハジリムン 長浜
親不孝者。
- 用例
- アンソール ウヤヌコーハジリムンヤ ヲゥランドー(あのような親不孝者はいないよ)・浜。
- メモ
- 類:ウヤフコー 対:ウヤコーコー(親孝行)。
ウヤヌックヮ 喜名,渡慶次,儀間
親の性格などを受け継いだ子。性格が良く似た親子のこと。
- 用例
- ソー ウヤヌックヮ ヤサ、ソーヒチヌ マンニー ソーン(本当に良く似た親子で、性格がそっくりだ)・儀。
ウヤヌフチュクル 牧原
親の懐。長男が7歳以下で夭折〔ようせつ〕した時、親もしくは先祖の位牌や香炉で一緒に祀ること。
ウヤヌヤー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
親の家。実家。
- 用例
- ルク イチュナサヌ、ウヤヌヤーンカイヤ マルケーティナール イチー スル(あまりにも忙しくて、実家にはたまにしか行けない)・儀。
ウヤハーフジ 楚辺
{おやははほぢ(親母爺父)}。親族語彙。親祖父母。祖先。
- 用例
- ヒチグヮチンデー ヤイネーテ、ウヤハーフジヌ ヤーンカイ(お盆などにね、親祖父母の実家へ)・民・楚。
- メモ
- 音1:ウヤファーフジ。音2:ウヤフジ。
ウヤビラチ 儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知
{おやびらき(親開き)}。嫁乞いが承諾された後に、お礼に行くこと。
- メモ
- 長浜では男側から女の両親に娘をもらいに行き許しを得ると、男側の両親と本人が酒1升と米1合を携えて、ウヤビラチの儀を交わした。
ウヤファーフジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,比謝矼
{おやははほぢ(親母爺父)}。親族語彙。親祖父母。祖先。
- 用例
- ウヤファーフジンカイ ティー ウサーシーガ イチュン(祖先に手を合わせに行く)・儀。
- メモ
- →音1:ウヤハーフジ。
ウヤフコー 喜名,渡慶次,儀間
親不孝。
- 用例
- ティガミ ティーチン ウクラン、ウヤフコーナ ムン ヤサ(手紙ひとつ送らない、親不孝な者だ)・儀。
- メモ
- →ウヤヌコーハジリムン。
ウヤフジ 伊良皆,楚辺
{おやほぢ(親爺父)}。親族語彙。親祖父母。祖先。
- 用例
- イャーヤ ンガター トートーメーンカイ ウヤフジンカイ、ウリル シキーンナー(お前は私たちの仏壇に親祖父母に、それを供えるのか)・民・楚。
- メモ
- →ウヤハーフジ。
ウヤマ 大湾
地名(宜野湾市大山)。
ウヤマー 大湾,長田
宜野湾市の大山辺りの人。大山辺りから来る婦人の行商人の総称。
- 用例
- ウヤマーガ、アチョールー シーガ チュータシェー(大山の人が商いをしに来よったさ)・田。
ウヤマイン 喜名,渡慶次,儀間
敬う。
- 用例
- チャー トゥシシージャー ウヤマイル スル(いつも目上の人は敬うんだよ)・儀。
否:ウヤマラン(敬わない)希:ウヤマイブサン(敬いたい)過:ウヤマタン(敬った)継:ウヤマトーン(敬っている)・儀。
- メモ
- 対:ウシェーイン(馬鹿にする)。
ウヤマディー 大湾
迷子。
- 用例
- ウヤマディー ソーンドー(迷子になっているよ)・湾。
ウヤミーメー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
{おやみまひ(親見舞ひ)}。親の顔を見に行くこと。
- 用例
- イチュナサティン、ウヤミーメーヤ カカサンサ(忙しくても、親の見舞いは欠かさないよ)・儀。
ウヤメー 喜名,渡慶次,儀間
敬い。敬意。
- 用例
- シージャカタヌ ウヤメーン、ユー ディキトーンヤー(年配たちを敬い〈敬うこと〉も、良くできているね)・儀。
ウヤメークトゥバ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
敬語。
- 用例
- シージャンチャーンカイヤ、ウヤメークトゥバル チカインドー(先輩たちには、敬語を使うんだよ)・儀。
ウヤヰングミ 親志,渡慶次,儀間,楚辺
親が決めた縁組。
- 用例
- ンカシェー ムル ウヤヰングミル ヤル(昔はほとんど親が決めた縁組だよ)・儀。
ウヤヲゥランヌー 喜名,渡慶次,儀間
親のいない子ども。孤児。
- 用例
- イクサアトー ウヤヲゥランヌーン マンドータン(戦後は孤児も多かった)・儀。
ウユブン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
及ぶ。
- 用例
- ヒサダカー シン、アリンカイヤ ウユバランサ(背伸びしても、彼には及ばないよ)・儀。
ウユミ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{をりめ(折目)}。行事。神仏に関する四季折々の節句。
- 用例
- ンカシェー、ウユミニル クヮッチーヤ カマリータル(昔は、折目にしかご馳走は食べられなかった)・儀。サングヮチサンニチーヤ ヰナグヌ ウユミ ヤクトゥヤー(三月三日は女の節句だからね)・民・楚。
- メモ
- 昔は芋と具の少ない汁だけの粗食だったので、節供を設け、供え物のご馳走が食べられるようにしたとの伝承がある。音1:ヲゥイミ・ヲゥユミ。
ウラ 渡慶次,儀間,楚辺
裏。
- 用例
- ウランカイ マーレー(裏に回りなさい)・儀。
- メモ
- 対:ウムティ(表)。
ウラーキーン 喜名,長浜,楚辺,大湾
潤す。浸〔ひた〕す。水に浸〔つ〕ける。湿らせる。
- 用例
- ヌーリー ウラーキーン(喉を潤す)・楚。
マッカイ ウラーキーン(お碗を水に浸ける)・喜。
否:ウラーキラン(浸けない)希:ウラーキーブサン(潤いたい)過:ウラーキタン(潤した)継:ウラーキトーン(潤している)・喜。
ウラースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
急〔せ〕かす。あおる。脅す。
- 用例
- アンスカ チュ ウラースンチン アンナー(こんなに人を脅すのか)・木。
ヘーク シカキリディチ ウラースン(早く手がけなさいと急かす)・儀。
否:ウラーサン(急かさない)希:ウラーシーブサン(急かしたい)過:ウラーチャン(急かした)継:ウラーチョーン(急かしている)・儀。
ウラウッチュン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
炊きたてのご飯を混ぜかえして、ほぐすこと。
- 用例
- クメー ニートーグトゥ、ウラウッチュケー(ご飯は炊けているから、裏返してほぐしておきなさい)・儀。
否:ウラウッタン(ほぐさない)希:ウラウッチーブサン(ほぐしたい)過:ウラウッチャン(ほぐした)継:ウラウッチョーン(ほぐしている)・儀。
- メモ
- 炊きあがったご飯をそのままにしておくと米粒がくっついてふっくらとした炊き上がりにならないので、杓文字で下の方から持ち上げるようにしてほぐす。
ウラウムティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
裏表。
- 用例
- ウヌ ヌノー、ウラウムティ ユー ンリヨー(その布は、裏表よく見なさいよ)・儀。
ウラゲースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
裏返す。
- 用例
- ナーンカイ フーチェール、ムスル ウラゲースン(庭に干してある、筵を裏返す)・儀。
否:ウラゲーサン(裏返さない)希:ウラゲーシーブサン(裏返したい)過:ウラゲーチャン(裏返した)継:ウラゲーチョーン(裏返している)・儀。
ウラゴーサ 古堅
妬み。そねみ。
- 用例
- ウラゴーサ ソーン(妬んでいる)・古。
- メモ
- 音1:ウラハゴーサ。
ウラシークワンディー 長浜
長浜棒の型名。棒術。浦添小湾手。
- メモ
- 浦添小湾のカントーという人物が伝えたといわれる。→ナガハマボー。
ウラジャ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
裏座。客間の裏にある部屋。民家の間取りのひとつ。
- 用例
- ミートゥンダ、ウラジャヲゥティ ニントーン(夫婦、裏座で寝ている)・儀。
- メモ
- 若者の寝室や、甕に入れた味噌や砂糖、種子などの保管場所にもなった。
類:カタクミバイ・クチャ・クチャジャー・スラッカ・スルカ・メーヌクサー。
ウラヌキムヌイー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
皮肉な物言い。当て付け。
- 用例
- イャー ムヌ イーシェー、ムル ウラヌキムヌイービカーン ヤサ(お前の物言いは、皆皮肉なもの言いばかりだ)・儀。
- メモ
- 音2:ヨーガームヌイー・ワタクジムヌイー。類:ワタクジムニー。
ウラハゴーサ 喜名,渡慶次,儀間
妬み。そねみ。
- 用例
- チュヌクトー ウラハゴーサー サンキヨー(人のことは妬むなよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウラゴーサ。
ウラハゴーサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
毛嫌い。妬ましい。
- 用例
- イャーヤ ワンガ スシ、アンスカ ウラハゴーサンナー(お前は私のやることが、そんなに妬ましいのか)・儀。
ウラミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
恨み。
- 用例
- チュカラ ウラミ コーテー ナラン(人から恨みを買ってはいけない)・儀。
ウラミコーミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
恨みつらみ。
- 用例
- ヌーヌ ウラミコーミン ネーン グトゥル スンドー(何の恨みつらみもないようにするんだよ)・儀。
ウラムン 喜名,渡慶次,儀間
恨む。
- 用例
- イャーヤ、イチマリ ワン ウラムヌ チムエーガ(お前は、いつまで私を恨むつもりか)・儀。否:ウラマン(恨まない)希:ウラミーブサン(恨みたい)過:ウララン(恨んだ)継:ウラローン(恨んでいる)・儀。
ウラヤマサン 喜名,渡慶次,儀間
羨〔うらや〕ましい。
- 用例
- ワッター グトゥ シ ヒンスームノー、チャー イェーキンチュヌル ウラヤマサンデー(私たちみたいに貧乏者は、いつも金持ちが羨ましいんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウラヤマハン。音2:ウレーマサン・ウレーマハン。
ウラヤマハン 楚辺
羨ましい。
- 用例
- チュヌ ムノー、ウラヤマハンレー ウマーン(人のものは、羨ましいとは思わない)・楚。
- メモ
- →音1:ウラヤマサン。
ウランダー ①村史②宇座,長田
①オランダ人。外国人。②甘藷の品種名。
ウランダヤー 村史
オランダ屋。
- メモ
- メソジスト教会のシュワルツ師が1907(明治40)年、那覇市安里に建てた宣教本部の呼称。
ウリ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①それ。②ほら。それ。
- 用例
- ①ワンネー ウリ コーイサ(私はそれを買うさ)・儀。ウリン クリン ワームン(それもこれも私のもの)・木。
②ウリ、マタン シーヤンティネーンシェー(ほら、またも仕損じてしまったさ)・儀。
ウリ、サーター カメー(それ、砂糖を食べなさい)・木。
- メモ
- ②→アネ。
ウリー 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,長田
潤い。ほどよい雨で畑が潤うこと。
- 用例
- ヰーアミ フティ、ウリー ソーン(良い〈ほどよく〉雨が降って、畑が潤っている)・儀。
ウリーシクチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
雨降り後の農作業。
- 用例
- アミ フティ アトゥヌ ウリーシクチェー、イチュナサタン(雨が降った後の農作業は、忙しかった)・儀。
- メモ
- 雨が降った後は畑も潤うので、芋や豆、サトウキビなどの作物の植え付けで休む間もなかった。※挿絵は宮平良秀画。
ウリーン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
降りる。下りる。
- 用例
- ニーケーカラ シチャンカイ ウリーン(2階から下に降りる)・儀。否:ウリラン(降りない)希:ウリーブサン(降りたい)過:ウリタン(降りた)継:ウリトーン(降りている)・儀。ヘーク ウリティ クーワ(早く降りてきなさい)・矼。
ウリウリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
おやおや。ほらほら。
- 用例
- ウリウリ、マタ ハジマタシェー(ほらほら、また始まったさあ)・儀。
- メモ
- →アネアネ。
ウリカー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
その辺。
- 用例
- イッター ワラベー、ウリカーカラ アッチョータサ(お前たちの子どもは、その辺から歩いていたよ)・儀。
ウリカー 高志保
湧口まで下りていく井泉。降泉。
- メモ
- 高志保のメーヌカーはウリカーになっていた。
ウリカラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
それから。そして。
- 用例
- ワンネー ヘーク ケータシガ、ウリカラ チャー ナタガ(私は早く帰ったが、それからどうなったのか)・儀。
- メモ
- 音1:ウンカラ。
ウリキーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
欠損する。損失する。
- 用例
- チュガ イーシ チカンネー、ウリキーンドー(人が言うのを聞かないと、欠損するよ)・儀。
マギモーキ スンディ、チュラーク ウリキティ ネーン(大儲けをしようとして、見事に欠損してしまった)・儀。
否:ウリキラン(欠損しない)過:ウリキタン(欠損した)継:ウリキトーン(欠損している)・儀。
- メモ
- 音1:ウルキーン。→カブイン。
ウリグチバル -
{下口原}。高志保、楚辺の小字。
ウリグチバル -
{降口原}。宇座の小字。
ウリクル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
彼自身。彼女自身。
- 用例
- チヌーヌ クトー、ウリクルル シーヤンテール(昨日のことは、彼自身が仕損じたんだよ)・儀。
ウリタイ ヌブタイ 喜名,渡慶次,儀間
下りたり上ったり。
- 用例
- イクケーンル ウリタイ ヌブタイ スラー ワカラン(何回も下りたり上ったりするのか分からない)・儀。
ウリダキ 古堅
それだけ。それぐらい。
- 用例
- ウリダキ ソーシ(それぐらいのもの)・古。
ウリヒャー 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
ええっ。ほら。それみろ。
- 用例
- ウリヒャー、デージ ナトーサ(それみろ、大変になっているさ)・儀。
- メモ
- →アネヒャー。
ウリムン 座喜味,伊良皆,都屋,長浜,楚辺,大湾,古堅
おりもの。月経。初潮。
- メモ
- 音2:チチヌムン。
ウルキーン 楚辺,大木
欠損する。損失する。
- 用例
- ブッカトーキッシ ウルキトーシガ マンドータンドー(物価騰貴で損した人がいっぱいいた)・木。
- メモ
- →音1:ウリキーン。
ウルク 大湾
地名(那覇市小禄)。
ウルクンチュ 大湾
小禄の人。
ウルサン 喜名,渡慶次,儀間
①不十分である。足りない。衰える。②半生〔はんなま〕である。生煮えである。十分に火が通ってない。
- 用例
- ①チカグロー ミーン ウルク ナトーン(最近は視力も衰えている)・儀。否:ウルク ナラン(衰えない)過:ウルク ナタン(衰えた)継:ウルク ナトーン(衰えている)・儀。
②ウヌ シシェー ウルサヌ、カマリヌ サコー アラン(その肉は生煮えで、食べられたもんじゃない)・儀。
- メモ
- ②音1:ウルハン。類:ナマサン。
ウルシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
漆。
- 用例
- ウルシ ヌティ、ウブン シアギーン(漆を塗って、お盆を仕上げる)・儀。
ウルシマキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
漆負け。漆かぶれ。
- 用例
- イャー ティーヤ、ウルシマキル ソーリー(お前の手は、漆かぶれしているのか)・儀。
ウルジンニシ 楚辺
うりずんの頃。旧2~3月頃。
- 用例
- ウルジンニシグル、ヤーンカイ ケーインリチル ヤンレー(2、3月頃、家に帰るつもりだよ)・楚。
ウルジンベー 楚辺
うりずんの頃のハエ。
- 用例
- ウルジンベーヌ マンリ、デージ ヤタン(うりずん頃のハエが多くて、大変だった)・楚。
ウルニー 楚辺
生煮え。
- 用例
- チャンリッパ ニリヨー、ウルニー シミランキヨー(ちゃんと炊きなさいよ、生煮えさせるなよ)・楚。
- メモ
- 音2:ウルニーナマニー。類:ナマニー。
ウルニーナマニー 楚辺
生煮え。
- 用例
- ウルニーナマニーシ、クヮーリーヌ サコー アラン(生煮えで、食べられたもんじゃない)・楚。
- メモ
- →ウルニー。
ウルハン 楚辺
半生〔はんなま〕である。生煮えである。十分に火が通ってない。
- 用例
- ウルハグトゥ、ナー イフェー ニレーワ(生煮えだから、もう少し炊きなさい)・楚。
- メモ
- →音1:ウルサン。
ウルルカナカ 瀬名波
驚くほどに。
- 用例
- ウルルカナカ アカガタン(驚くほどに明るくなった)・瀬。
ウルルクン 楚辺
驚く。びっくりする。
- 用例
- マヤーガ ガサガサーンチ キーヌ ミーカラ ゥンジティ キーネー、ウルルクシェーヤー(猫ががさがさと木の中から出てきたら、驚くよね)・楚。否:ウルルカン(驚かない)希:ウルルキブーハン(驚きたい)過:ウルルチャン(驚いた)継:ウルルチョーン(驚いている)・楚。
- メモ
- 音1:ウドゥルチュン。
ウレー スースー 渡慶次,儀間
それはさておき。それはそうそう。
- 用例
- ウレー スースー、イャーヤ ヌー シーガ チャガ(それはさておき、お前は何をしに来たのか)・儀。
ウレーマサン 大木、古堅
羨〔うらや〕ましい。
- 用例
- チュヌ ムン、アンシ ウレーマサ サンケー(人の物を、そんなに羨ましがるな)・木。
- メモ
- 音1:ウレーマハン。→ウラヤマサン。
ウレーマハン 楚辺
羨ましい。
- メモ
- 音1:ウレーマサン。→ウラヤマサン。
ウローシバル -
{裏牛原}。渡具知の小字。
ウローハン 楚辺
糸が細い。
- 用例
- アンシ ウローハル(なんて糸が細いんでしょう)・楚。
ウワイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
終わり。
- 用例
- ウリシ ウワイ サーニ、アシビーガ イカ(それで終わりにして、遊びに行こう)・儀。ナー、チューヤ クリッシ ウワイ サー(もう、今日はこれで終わりにしよう)・古。
- メモ
- 対:ハジマイ(初め)。
ウワイジューコー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
{おわりぜうかう(終わり焼香)}。人生儀礼。三十三年忌。三十三回忌。
- 用例
- ウヤンチャー ウワイジューコーン リッパ ウチナチ、ナー ウミナーク ナタンヤー(両親の三十三年忌も立派に終えて、もうほっとしたね)・儀。
- メモ
- 三十三年忌はウワイジューコー(終り焼香)といわれ、*ウチカビも33枚炙り、「*ウティンカイ アガイミシェーン(天に上がられる)」ということで、お祝いの意味が強い。供え物も赤飯や花ぼうろ、落雁〔らくがん〕、天ぷらや肉、餅等が入った重箱料理を供えて盛大におこなう。音2:ウワイニンキ。類:サンジューサミ・サンジューサンニンチ。
ウワイニンキ 楚辺
{おわりねんき(終わり年忌)}。人生儀礼。三十三年忌。三十三回忌。
- メモ
- →ウワイジューコー。
ウワイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
終わる。終了する。
- 用例
- ウッサヌ シンカ アチマトーグトゥ、チューヲゥティ ウワインテー(大勢の人が集まっているから、今日で終わるでしょう)・儀。
ジカヌン ネーングトゥ ヘーク ウワレー(時間もないから早く終わりなさい)・儀。否:ウワラン(終わらない)希:ウワイブサン(終わりたい)過:ウワタン(終わった)継:ウワトーン(終わっている)・儀。
- メモ
- 類:スビナイン。対:ハジマイン(始まる)。
ウワハン 楚辺
多い。
- メモ
- 音1:ウフハン。→ウーサン。
ウン 喜名,渡慶次,儀間
恩。
- 用例
- ヲゥジャサー ウンヤ、フル イーティン ワシンナヨー(伯父さんの恩は、大きく〈大人に〉なっても忘れるなよ)・儀。
- メモ
- 音2:ウンジ。
ウンカラ 楚辺
それから。そして。
- 用例
- イリガサーヌ バーナカイヨー、ウンカラ チャー ムノー ミーラン ナトーシガ ヲゥンドー(麻疹〔はしか〕の場合によ、それからずっともの〈目は〉見えなくなっているのがいるよ)・民・楚。
- メモ
- 音1:ウリカラ。
ウングトゥ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
そんなに。そのように。
- 用例
- イャーヤ ウングトゥ シチン、チム ヒジュンナー(お前はそのようにしても、納得できるのか)・儀。
ウングトゥ ヒチン ワジャン ナインナー(そのようにしても仕事ができるか)・慶。
- メモ
- 音2:ウンネール。
ウングトール 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
そんな。そのような。
- 用例
- ハッサヨー、ウングトール クトゥン アタル(はあもう、そんなこともあったねえ)・儀。
ヌーンクイ マンドールムン、ウングトール ムン ヰーンナー(何でもいっぱいあるのに、そんな物を貰うか)・儀。
ウングトールー 喜名,儀間,古堅,大木,楚辺
そのようなもの。そのようなこと。
- 用例
- ウングトールーン アテーサヤー(そのようなこともあったんだね)・木。
ウングトールーヤ、ヌーンカイン チカーランシガ(そのようなものは、なんにも使えないけど)・儀。
ウンケー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{おむかへ(お迎え)}。旧7月13日の旧盆に祖霊〔それい〕を迎えること。
- 用例
- ウンケーネー、ンナ スリティ ウヤファーフジ ンケーイン(ウンケーには、皆揃って御先祖を迎える)・儀。
- メモ
- 仏壇に祖先が食したといわれる*アダニや*クニブの実などと、祖霊の足を洗うための*ソーローボーチ、供物を運ぶために使う*ガンシナや*グーサンヲゥージを供えてお迎えの準備をする。夕方、門の両脇に*トゥブシを点けて家族全員で祖霊を迎え、夕飯には仏壇に*ウンケージューシーと*ウンケーダーグを供える。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。
ウンゲーシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
恩返し。
- 用例
- ウヤンカイヌ ウンゲーシェー、チャーシ サレー マシ ヤガヤー(親への恩返しは、どうすればいいのかな)・儀。
ウンケージューシー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長田
{おむかへざふすい(お迎え雑炊)}。料理。旧盆の*ウンケー(旧7月13日)に供える雑炊。
- 用例
- ウンケージューシーン ナトーラー、ヘーク ウサギレーワ(ウンケージューシーもできているなら、早く供えなさい)・儀。
- メモ
- *ウンケーに供える雑炊は、*クファジューシーと呼ばれる沖縄風の炊き込みご飯である。
ウンケーダーグ 伊良皆,渡慶次,儀間
{おむかへだんご(お迎え団子)}。料理。旧盆の*ウンケー(旧7月13日)に供える団子。
- 用例
- ウンケーネー ウンケーダーグン ウサギリヨーヤー(ウンケーには団子も供えなさいよ)・儀。
- メモ
- ウンケーに供える、小さな丸い団子で、餅米がないときは黍や粟を使うこともあった。類:ヒカマムチ。
ウンケームーチー 楚辺
{おむかへもち(お迎え餅)}。料理。旧盆のウンケー(旧7月13日)に供える餅。
- 用例
- ウンケームーチーヤ、カーサンカイ ナラビトーケー(ウンケームーチーは、月桃の葉に並べておきなさい)・楚。
- メモ
- 類:ウンケーダーグ。
ウンサク 座喜味,長浜,楚辺
神酒〔みき〕。
- 用例
- ウンサク ウサギーン(神酒を差し上げる)・楚。ウンサクヤ ワチョーミ(ウンサクは発酵しているか)・浜。
- メモ
- 座喜味では、*ヌンドゥンチで3日前に米を炊いて作った。長浜では、摺〔す〕った米を発酵させて作るが、発酵の際に泡立つ様子を*ワチョーン(沸いている)と表現した。
前日で漬けておいた糯米〔もちごめ〕を*サーフン(すり鉢のような器)で摺って、時間が経ち泡が立って酸っぱくなる頃合いに火にかけて砂糖で味を整えた。
ウンサクトゥイ 伊良皆
神行事の際の役名。神酒〔みき〕取り。*ウマチーの際にノロを接待するために選出された15、6歳の青年2人。
- メモ
- ウンサクトゥイが神酒を作って*カミアサギへ持って行き、部落の使丁〔してい〕2人と一緒にノロを接待する。
ウンジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾,古堅
恩義。恩。
- 用例
- アリンカイ タヌミーネー、ウンジ カンシラリーン(彼に頼んだら、恩をきせられる)・儀。
チャーシ、ウヌチュヌ ウンジェー ウクイガヤー(どうやって、その人への恩義を送る〈返す〉かな)・民・古。
ウッピグヮーヌ ムン ヰーティ、ウンジ カンジュンナー(そんな小さいのを貰って、恩にきるのね)・儀。
- メモ
- →ウン。
ウンジャマ 楚辺
台所の裏の物置。
- 用例
- ウンジャマンカイ、ンスガーミ ウッチェーン(台所の裏の物置に、味噌甕を置いてある)・楚。
ウンジュ 喜名,親志,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,比謝,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
あなた。
- 用例
- ウレー ナー、ウンジュガ イミシェールトゥーイ ヤイビーサ(それはもう、あなたがおっしゃる通りですよ)・儀。ウンジョー マー ヤミセーガ(あなたはどこ〈のご出身〉ですか)・都。ウンジュヌ グノージェー ヌーンディ イミシェーガ(あなたのお名前は何とおっしゃいますか)・親。
- メモ
- 目上の人にいう敬語。類:ナー。
ウンジュター 宇座
あなた方、あなたたちの尊敬語。
- メモ
- 音1:ウンジュナー。音2:ウンジュナーター。類:ナッター・ニッター。
ウンジュナー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
あなた方、あなたたちの尊敬語。
- 用例
- ワッターガー キミーサングトゥ、ウンジュナーシ キミティ シマビーンドー(私たちがは決めることができないので、あなた方で決めていいですよ)・儀。
- メモ
- 目上の人に対して使う。→音1:ウンジュター。
ウンジュナーター 喜名,伊良皆,上地,都屋,渡慶次,儀間
あなた方、あなたたちの尊敬語。
- 用例
- ウンジュナーターヤ チュラスガイ シ、マーンカイ メンシェーガヤー(あなた方は着飾って、どこへ行かれるんですかね)・儀。
- メモ
- →ウンジュター。
ウンジョームサー 楚辺
昆虫。毛虫。
- 用例
- ウンジョームサー サーイネー、ドゥーイッペー ヰーゴーク ナイタン(毛虫を触ると、体中痒〔かゆ〕くなりよった)・楚。
- メモ
- 音2:キームサー・キームシ。
ウンダ 座喜味,伊良皆,長浜,大湾,古堅
鳥名。ウズラ。
- メモ
- きじ科の小鳥で、以前は民家の近くに畑も多かったので、草地などでよく見かけた。音1:ウンラ。→ウジラ。
ウンダーキー 楚辺
遊具。ブランコ。
- 用例
- ドゥシンチャートゥ マジョーン、ウンダーキーンカイ ヌティ アシダン(友達と一緒に、ブランコに乗って遊んだ)・楚。
- メモ
- 類:グィヤー。
ウンタキ 喜名,渡慶次,儀間
その高さ。
- 用例
- イャーヤ ウンタキマディ ヌブイスンナー(お前はその高さまで登れるか)・儀。
ウンダヌクーガ 喜名,渡慶次,儀間
ウズラの卵。
- 用例
- ハルヲゥティ ウンダヌクーガ カメータン(畑でウズラの卵を見つけた)・儀。
ウンダバル -
{恩田原}。喜名の小字。
ウンチ 長浜,楚辺
運気。運勢。
- 用例
- チュヌ ウンチリシェー、ドゥーナカイル アンロー(人間の運勢というのは、自分にあるんだよ)・楚。
ウンチェー 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺
植物。空芯菜〔くうしんさい〕。エンサイ。よう菜。
- 用例
- シムヌ スバンカイ、ウンチェー イーテータン(台所の側に、空心菜を植えてあった)・儀。
- メモ
- 音2:ウンチェーバー。
ウンチェーバー 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺
植物。空芯菜。エンサイ。よう菜。

- 用例
- ウンチェーバーヤ チュクイヤッサンドー(空心菜は作り易いよ)・波。
- メモ
- →ウンチェー。
ウンチェーマーグー 楚辺
着物をだらしなく着ている様。だらしない着物の着方。
- 用例
- ウンチェーマーグー ッシ、フージン ネーン(着物をだらだら着て、みっともない)・楚。
ウンチェームン 伊良皆,楚辺,古堅,大木
拝借物。お借りした物。
- 用例
- ウンチェームン シーガ、チューヤ チャービタン(拝借物をしに、今日は来ました)・民・古。
ソーグヮチヌ ハンシ ナイシン、ウンチェームン ナイガスラリチ(正月の間に合わせにできるものでも、拝借できるかもしれないと)・民・木。
ウンチケー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,比謝矼
お招き。ご案内。
- 用例
- アンマー、ヘーク ウンチケー ッシ クヮー(お母さんを、早くお連れしてきなさい)・儀。
チュケートゥナイ ウンチケーシ、スージ サビーティー(隣近所ご招待して、お祝いしよりましたか)・矼。
トートーメー ウンチケー スン(位牌をお連れする)・矼。
ウンチュ 楚辺
その人。
- メモ
- →ウヌッチュ。
ウンチュー 儀間,長浜,古堅,大木,比謝矼
親族語彙。叔父。
- メモ
- 音1:ヲゥンチュー・ヲゥンツー。音2:ウンチューグヮー・ヲゥンチューグヮー。対:バー(叔母)。
ウンチューグヮー 波平,儀間,古堅
親族語彙。叔父。
- メモ
- →ウンチュー。
ウンチョービ 喜名,親志,宇座,長浜,大湾,大木,比謝矼
御髪〔おぐし〕。髪の敬語。
- 用例
- ナー ウンチョービ ムル マックール ナティ、ンカシヌ 17、18ンカイ ナトーミシェータン(もう御髪も真っ黒になって、昔の17、18になられたそうだ)・民・木。
- メモ
- 音1:ウンチョービー。
ウンチョービー 親志,大湾
御髪〔おぐし〕。髪の敬語。
- 用例
- ウンチョービー アラティ ウサギヤビラヤー(髪を洗って梳〔す〕き上げましょうね)・親。
- メモ
- 音1:ウンチョービ。
ウンデー 渡具知
{おのらい(御詈らい)}。お叱り。
- 用例
- ウヌ ジョーヒチャーヤ、ナー ウンデー サリール バー(その女中は、もうお叱りを受けるわけさ)・具。
ウントゥールー 座喜味,儀間
そのようなもの。
- 用例
- ウントゥールーン アル バーイ(そんなものもあるのか)・座。
ウントール 座喜味,儀間
そのような。
- 用例
- ウントール ビョーキン アル バーイ(そんな病気もあるのか)・座。アン イチャレー、ウントール クトゥン アタンヤー(そう言えば、そのようなこともあったね)・儀。
ウンナ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんな。
- 用例
- ウンナ ムンビカーン コーティ ッチ、アンマーンカイ ヌラーリーンテー(そんな物ばかり買ってきて、お母さんに叱られるよ)・儀。
ウンナガレー 喜名,渡慶次,儀間
そんなに長い時間。とても長いこと。
- 用例
- ウンナガレー ノーランナー(そんなに長いこと治らないのか)・儀。
- メモ
- 音2:ウンナゲーン・チャンナゲー。
ウンナグラーグヮー 楚辺
昆虫。大きいバッタ。台湾バッタ。
- 用例
- マギハヌ マージェーンカイ、ウンナグラーグヮーディ イータサ(大きなバッタに、ウンナグラーグヮーって言いよったさ)・楚。
ウンナクンナ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
そんなこんな。そうこう。
- 用例
- ワランチャーヤ、ウンナクンナ シーガーチール フル イーティ イチュルヨー(子どもたちは、そうこうしながら成長していくんだよ)・儀。
ウンナゲー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんなに長い時間。とても長いこと。
- 用例
- ウンナゲーン、チュ マタチ(そんなに長いこと、人を待たせて)・儀。
- メモ
- →ウンナガレー。
ウンナダキ 親志,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,渡具知,比謝,大湾,長田
恩納岳。
- 用例
- サツマカラ ワラヂナ ノーティ ムッチ クーリ、マタ ウンナダキグユー、ヲゥードゥイヌ タマグ ムッチクーンリル メイレイ ヤル バー(薩摩から藁綱を綯〔な〕って持って来いって、また恩納岳御用、雄鶏の卵を持って来いっていう命令だわけ)・民・田。
ウンナバー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
そんな時。そのような時。
- 用例
- ウヤンチャー ヲゥラングトゥ、ウンナバール アシバリールヨー(両親がいない〈留守だ〉から、そんな時に遊べるんだよ)・儀。
ウンニー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
その時。その頃。
- 用例
- アレー、ウンニーカラル チガトールヨー(彼は、その時からおかしくなっているんだよ)・儀。
アンシェー、ウンニーニ ムッチ チューサ(それなら、その時に持ってくるよ)・儀。ウンニーネー、トゥンチヌ ジョーヒチャール ヤクトゥ(その時は、殿内の女中だから)・民・具。
- メモ
- →ウニー。
ウンニン 渡具知
その時。
- 用例
- ナー、ウンニンカラー アンシェー クーン ハジ ヤグトゥ(もう、その時からはそんなにこないはずだから)・民・具。
- メモ
- →ウニー。
ウンニングル 長田
その頃。
- 用例
- ウンニングローヤー(その頃はね)・田。
ウンヌカイン 比謝矼
お聞きになる。「聞く」の敬語。
- 用例
- ウンヌカティ ナービラ(お聞きになってみましょう)・矼。
ウンヌカタ 楚辺
母方の血筋。
- 用例
- ヲゥバマーヤ ウンヌカタル ヤル(伯母さんは母方だよ)・楚。
ウンヌキーン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大木
申し述べる。お話しする。「言う」の敬語。
- 用例
- チャーシ ウンヌキタレー、ユタサイビーガヤー(どのように申し述べたら、よろしいんですか)・儀。
否:ウンヌキラン(申し述べない)希:ウンヌキーブサン(申し述べたい)過:ウンヌキタン(申し述べた)継:ウンヌキトーン(申し述べている)・儀。
ウンヌキービラ(お話ししましょう)・木。ウンヌキヤビラ(お話ししましょう)・伊。
ウンネー 渡具知
その時。
- 用例
- ウマンカイ チビ ヰシタグトゥ、ウンネー、チベー ヤキヤーニヨー、アカチビー ナタンリヌ ハナシール ヤンドー、サールーヤ(そこに尻を置いたから、その時に尻は焼けてね、赤尻になったという話だよ、猿は)・民・具。
- メモ
- →ウニー。
ウンネーラー 楚辺,古堅
そのようなもの。そういうもの。そんなもの。そんなの。
- 用例
- ワッター シマンケーン ウンネーラーガ アタンレー(うちの集落にもそういうものがあったよ)・楚。
- メモ
- 音1:ウンネールー。
ウンネール 喜名,渡慶次,儀間
そのような。そのように。そんな。
- 用例
- チヌーヤ ウンネール クトゥン アタルヤー(昨日はそんなこともあったね)・儀。
- メモ
- →ウングトゥ。
ウンネールー 楚辺,喜名,渡慶次,儀間,古堅
そのようなもの。そういうもの。そんなもの。そんなの。
- 用例
- ウンネールーヤ ネーランラギタンレー(そういうものはないと言ってたよ)・楚。
ウンネールーシカ ヌクテー ネーンタッサー(そんなものしか残ってなかったなあ)・儀。
- メモ
- 音1:ウンネーラー。
ウンブイコーブイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ふらついている様。ふらふらと。
- 用例
- ウンブイコーブイ ソーグトゥ アブナサヌ(ふらふらしているから危なくて)・儀。
ウンラ 渡慶次,儀間,楚辺,古堅
鳥名。ウズラ。
- 用例
- アマヌ ハルンカイ、ウンラヌ シー チュクテーン(あそこの畑に、ウズラが巣を作ってある)・儀。
- メモ
- 音1:ウンダ。→ウジラ。
エー 親志,伊良皆,都屋,大湾,大木,比謝矼,牧原
藍。琉球藍。

- 用例
- エー スミリワル ヤル(藍を染めないとなあ)・親。
- メモ
- 音1:イェー。
エー 座喜味
魚名。アイゴの一種。
- 用例
- エーグヮー カミーネー、ゥンベーイン(アイゴを食べると、化膿する)・座。
- メモ
- →イェーグヮー。
エー 大木,牧原
ああ。
- 用例
- エー、アニー(ああ、そうか)・牧。
- メモ
- →アー。
エー 親志,古堅
おい。
- 用例
- エー、イャーヤ マーカイガ(おい、お前はどこへ〈行くの〉か)・古。エータイ(もし)・親。
エーカ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木,牧原
間。~までの間。
- 用例
- アマ イチュル エーカネー サマイシェーヤー(あそこに行くまでには冷めるさあね)・民・牧。
ワンガ ゥンジ チュール エーカ、マッチョーキヨー(私が行ってくる間、待っていてよ)・儀。
- メモ
- 音1:エーガ。音2:エーダ・エーマ。類:ゲーマ。
エーガ 高志保,瀬名波
間。~までの間。
- 用例
- チチヌ アガイル エーガ、イャーガ ハマイルンシェー ユックヮースサ(月が上がるまで、お前が頑張るんなら休ませるよ)・民・高。
ナマガ エーガ サタン ネーン(今まで長いこと音沙汰もない)・瀬。
- メモ
- →音1:エーカ。
エーキ 比謝矼
富。財産。金持ち。
- 用例
- エーキ ヒンスーヤ サカヌ ウリヌブイドー(富と貧乏は坂の下り上りだよ)・矼。
- メモ
- 類:ジンムチ・イェーキ・ウェーキ。対:クンチュー(貧乏)。
エーキンチュ 喜名,親志,上地,都屋,宇座,瀬名波,比謝矼
金持ちの人。財産家。
- 用例
- アマー エーキンチュ ヤンリロー(あそこはお金持ちだってよ)・親。
- メモ
- 音1:イェーキンチュ・ウェーキンチュ。類:ジンムッチャー。対:クーシームン(貧乏者)。
エーク 大木
漁具。櫂〔かい〕。
- メモ
- 音1:イェーク・ウェーク。
エーグイマチ 楚辺
大晦日市。
- メモ
- 大晦日に那覇へ野菜などを売りに行ったが、その市をエーグイマチと呼んだ。
エーグトゥ 渡慶次,儀間,楚辺
人生儀礼。法事の意。
- 用例
- アンマーヤ エーグトゥンカイ イチュタン(お母さんは法事に行きよった)・儀。
エーグトゥグヮーシェー 渡慶次,儀間,楚辺
子どもの遊び。法事ごっこ。ままごと遊びのひとつ。
- 用例
- ドゥシンチャートゥ エーグトゥグヮーシェー シ、アシローン(友達と法事ごっこをして、遊んでいる)・儀。
エージュー 座喜味
{あいぢゅう(相中)}。同僚。仲間。
- メモ
- 音1:イェージュー。
エースガー 渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
痩〔や〕せた人。痩せていること。
- 用例
- カムシン ネーンル アタラー、アンシ エースガー ナティ(食べるのもなかったのか、こんなに痩せて)・儀。
- メモ
- 類:ヨーガラー・ヨーガリー・ヨーガリームン・ヨーガリムン・ヨーガリヤー。対:クェーヤー(太った人)。
エースガーニーシェー 渡慶次,儀間
細身の青年。痩せた青年。
- 用例
- エースガーニーシェービカーン アチマトール(細身の青年ばかり集まっているね)・儀。
エースガーワラビ 渡慶次,儀間
痩〔や〕せた子ども。
- 用例
- アマヌ エースガーワラビヨー(あそこの痩せた子どもよ)・儀。
エーズミ 親志,大木,牧原
藍染め。
- メモ
- 音1:イェーズミ。
エーダ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
間。~までの間。
- 用例
- マッチョール エーダ ヌー スガ(待っている間何をするのか)・儀。
ゥンジ チューヌ エーダ マッチョーリ(行ってくる間待っておきなさい)・儀。
ヒージャカラ チナーヌ エーダヤ ナンマチヌ アタン(比謝から喜名までの間は並松があった)・木。
- メモ
- →エーカ。
エードゥマイ 渡具知
(今帰仁村)今泊。
エーマ 高志保,渡慶次,儀間,渡具知,大木
間。~までの間。
- 用例
- ヰチョール エーマネー ウワインドー(座っている間には終わるよ)・儀。チューガ エーマネー(来る間には)・高。
メンシェール エーマ(いらっしゃるまでの間)・高。
- メモ
- →エーカ。
エーマアカグー 村史
{やえまあかご(八重山赤粉)}。植物。甘藷の品種名。
- メモ
- 沖縄県の奨励品種。
エビ 村史
甲殻類。蝦。海老。ミナミクルマエビ。
エンシェーン 親志,比謝矼
いらっしゃる。行かれる。来られる。おられる。「行く」「来る」「いる」の敬語。
- 用例
- エンシェービーティー(いらっしゃいましたか)・矼。クサテー エンシェービーミ(ご主人はいらっしゃいますか)・親。
- メモ
- 音1:メンセーン。→イメンシェーン。
エンダサン 都屋,古堅
温厚だ。おとなしい。穏やかである。
- 用例
- アレー イッペー エンダサンヤー(彼はとてもおとなしいね)・古。
- メモ
- 音1:エンダハン・エンラサン・イェンダサン・イェンダハン。→ウフヤッサン。
エンダハン 楚辺
温厚だ。おとなしい。穏やかである。
- メモ
- 音1:エンダハン・エンラサン・イェンダサン・イェンダハン。→ウフヤッサン。
エンチュ 親志,上地,都屋,瀬名波,大木,比謝矼,牧原,儀間
哺乳類。鼠〔ねずみ〕。
- メモ
- →音1:イェンチュ。
エンチュヌミーミー 伊良皆
植物。テンニンカ。天人花。フトモモ科の常緑小低木。
- メモ
- 音1:ウェンチュヌミーミー。類:テーニー。
エンミ 楚辺,渡具知,大湾
降参。詫び。戦いに負けて、相手に屈服〔くっぷく〕すること。
- 用例
- エンミ サビラ(降参します)・楚。
- メモ
- →音1:イェンミ・ウェンミ。
エンミバル -
{親見原}。楚辺の小字。
エンラサン 大湾
温厚だ。おとなしい。穏やかである。
- メモ
- 音1:エンダサン・エンダハン・イェンダサン・イェンダハン。→ウフヤッサン。
オー 座喜味,渡慶次,儀間
はい。うん。同等か目下に対する応答。承諾する様。
- 用例
- オー、ワカトーンドー(うん、分かっているよ)・儀。イャーガ オー サンネー、チャー スガ(お前が承諾しなくて、どうするか)・儀。
- メモ
- →イー。
オー ウキーン 渡慶次,儀間
承諾する。引き受ける。
- 用例
- ターン サーガ ヲゥランラー、ワンガ オー ウキーン(誰もやる人がいないなら、私が引き受ける)・儀。
- メモ
- 音2:ヒチウキーン。対:クトゥワイン(断る)。
オーアータ 瀬名波,大木
両生類。オキナワアオガエル。
- メモ
- →シーバイウヮータ。
オーイラブチャー 楚辺
魚名。ブダイ科アオブダイ属の魚類。

- 用例
- オーイラブチャーヤ ユンタンジャヌ ウミヲゥティン ユー トゥラリーン(オーイラブチャーは読谷の海でもよく取れる)・楚。
オーイラブチャーヤ ナマシ シン マーサンロー(オーイラブチャーは刺身にしても美味しいよ)・楚。
- メモ
- 標準和名の「アオブダイ」は沖縄県には分布しないとのこと。※写真はオーイラブチャーの刺身。→イラブチャー。
オーイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
喧嘩〔けんか〕する。争う。
- 用例
- アレー マク ナティ、ユー オーイン(彼は腕白で、よく喧嘩をする)・儀。否:オーラン(喧嘩しない)希:オーイブサン(喧嘩をしたい)過:オータン(喧嘩をした)継:オートーン(喧嘩をしている)・儀。
オーエー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,牧原,長田
争い。喧嘩。
- 用例
- ヰーティ オーエー ソーン(酔って喧嘩をしている)・儀。
オーエークィーエー 渡慶次,儀間,古堅
盛んに争うこと。盛んに喧嘩すること。
- 用例
- オーエークィーエー シ(喧嘩ばかりして)・古。
- メモ
- 音1:オーエーティーエー。
オーエーティーエー 喜名,渡慶次,儀間,長田
盛んに争うこと。盛んに喧嘩すること。
- 用例
- アチマイル カージ、オーエーティーエー ソーン(集まるたびに、喧嘩をしている)・儀。
- メモ
- 音1:オーエークィーエー。
オーエームシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
喧嘩好き。よく喧嘩をする人。
- 用例
- オーエームシ ナテー ナランドー(喧嘩好きになってはいけないよ)・儀。
- メモ
- 音2:オーヤー。
オーガーサー 喜名,渡慶次,儀間
顔色が青白いこと。顔面蒼白。
- 用例
- ヌーヌル アタラー、アンシ オーガーサー ッシ(何があったのか、そんなに真っ青になって)・儀。
- メモ
- 類:イルヌガー。
オーギ 楚辺
扇〔おうぎ〕。
- 用例
- オーギ ターチ ムッチ クーワ(扇を2つ持ってきなさい)・楚。
- メモ
- 音1:オージ。
オーギメー 楚辺
芸能a。扇舞。かぎやで風。祝宴の幕開きの舞。
- メモ
- *ムラアシビの最初の演目として、大人の仲間入りをする15歳の男性が演じた。音1:オージメー。
オークビー 親志
鳥名。首の青い鴨〔かも〕のこと。
- メモ
- 鴨獲りをしていた屋号山川小の俗称にもなっていた。
オークボバル -
{大久保原}。渡慶次の小字。
オーグン 楚辺
扇〔あお〕ぐ。
- 用例
- アシ ハトーグトゥ、オーギッシ オーグン(汗をかいているから、扇〔おうぎ〕であおぐ)・楚。
- メモ
- 音1:オージュン。
オーサクルサ 楚辺
深海。青黒く深い海の色。
- 用例
- オーサクルサヌ ウトゥラハシヨー(深海の恐いことよ)・楚。
オーサビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
青錆〔さび〕。緑色の錆。
- 用例
- フルク ナティ、オーサビヌ ゥンジトーン(古くなって、青サビが出ている)・儀。
オーサン 喜名,親志,座喜味,上地,都屋,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知,比謝,古堅,大木,比謝矼,牧原
青い。未熟である。
- 用例
- ウヌ ミカノー、ナーマ オーサン(そのミカンは、まだ未熟だ)・儀。クレー ナマ オーサクトゥ、ムララン(これはまだ青いから、もげない)・牧。
- メモ
- 音1:オーハン。
オージ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,古堅
扇〔おうぎ〕。

- 用例
- チカイル オージヤ ヒコーテーミ(使う扇は準備してあるか)・儀。
- メモ
- 音1:オーギ。
オーシートー 村史
子どもの遊び。お手玉遊び。
- メモ
- お手玉は布袋に小石や豆などを入れて作る。類:チャラチャラーグヮー・ヒトフタトノジュー。
オーシマ 楚辺
(奄美)大島。
オージメー 喜名,座喜味,伊良皆,波平
芸能a。扇舞。かぎやで風。祝宴の幕開きの舞。
- メモ
- →音1:オーギメー。
オージャー 喜名,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
未熟。
- 用例
- オージャー ヤンドー(未熟だよ)・上。オージャーキンブ(未熟なミカン)・都。
オージャーニーシェー 喜名,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
青二才。
- 用例
- オージャーニーシェーガ、クサムニービカーン ッシ(青二才が、大口ばかりたたいて)・儀。アレー オージャーニーセーグヮー ヤサ(彼は未熟な青年だ)・都。
オージヤマン 村史
植物。扇山芋。扇子のように広がった形に成長した山芋。
オージュン 喜名,渡慶次,儀間,大木
扇〔あお〕ぐ。
- 用例
- ワラビガ アシ ハトーグトゥ、オージシ オージュン(子どもが汗をかいているので、扇であおぐ)・儀。
否:オーガン(扇がない)希:オージーブサン(扇ぎたい)過:オージャン(扇いだ)継:オージョーン(扇いでいる)・儀。
オージ トゥラスン(扇いであげる)・木。
- メモ
- 音1:オーグン。
オーダー 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,儀間,瀬名波,渡具知,大湾
農具。もっこ。運搬用具のひとつ。

- メモ
- 藁や棕櫚〔しゅろ〕で網状に作ったもの。音1:オーラー。
オーダキ 喜名
植物。青竹。
オーダムン 喜名,渡慶次,儀間
生木。まだ乾燥していない薪〔たきぎ〕。
- 用例
- オーダムン メーチャレー、キブヤートゥールー ソーン(生木を燃やしたら、煙が立ち込めている)・儀。
オーダン 楚辺
黄疸。
- メモ
- 灸をしたり、*ウッチンを飲ませた。
オーチビ 喜名,渡慶次,儀間
ビリ。最後尾。
- 用例
- ハーエースーブ スヌ カージ、チャー オーチビ ヤタン(かけっこをするたびに、いつもビリだった)・儀。
- メモ
- 音2:オーピリ。
オーッテン 喜名,渡慶次,儀間,長浜
青々と。
- 用例
- ヤシェーヌ オーッテン ソーシヨー、マーサギサルヤー(野菜が青々としていることよ、美味しそうだね)・儀。
- メモ
- 音1:オーミテン。
オートゥー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
植物。ミカンの一種。青唐九年母。
- 用例
- オートゥーヌ マーサギサヨー(オートゥーの美味しそうなことよ)・儀。
- メモ
- 音1:オートー。
オートー 座喜味,伊良皆,渡具知,古堅
植物。ミカンの一種。青唐九年母。
- メモ
- 音1:オートゥー。
オードーン 楚辺
青みがかっている。
オーナジャー 親志,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,長浜,大湾,瀬名波
爬虫類。リュウキュウアオヘビ。
- 用例
- ゥンマカラ オーナジャーヌ ホーティ イチュタンドー(そこからリュウキュウアオヘビが這って行きよったよ)・儀。
- メモ
- 石垣などにいる無毒で咬まない蛇だったので、尻尾を掴まえ振り回して遊んだ。
オーナジュー 高志保
爬虫類。リュウキュウアオヘビ。
オーナチ 儀間,古堅,大木
猫の異様な鳴き方。
- メモ
- 発情期とは異なる鳴き方で、厄だといって忌み嫌われている。
オーヌーリー 楚辺
植物。青苔〔あおごけ〕。コケ。
- 用例
- オーヌーリー ミートーン(青苔が生えている)・楚。
- メモ
- 音2:オールーヌーイ・ヌーリ。
オーハン 波平,高志保,瀬名波,長浜,楚辺
青い。未熟である。
- 用例
- キーヌナイヌ オーハヌ カマラン(木の実が青くて食べられない)・楚。
- メモ
- 音1:オーサン。
オーヒグー 伊良皆,楚辺,渡具知
植物。大豆の品種名。
- 用例
- ハルカラ オーヒグー トゥティ クーワ(畑からオーヒグーを取ってこい)・楚。
- メモ
- 小粒で短い茎は4ミリほどで、オーヒグー(青ヒグ)は、その名の通り熟しても青い色が残る。
オーヒグルー 楚辺
①とても冷たいこと。②背筋が凍ること。ぞっとすること。
- 用例
- ②オーヒグルー スカ ウトゥラハタン(背筋が凍るほど恐かった)・楚。
- メモ
- ②音1:オーヒジュルー。
オーヒジュルー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大木,牧原
①とても冷たいこと。②背筋が凍ること。ぞっとすること。
- 用例
- ①ムル オーヒジュルー ナトーン(全部〈全身〉冷たくなっている)・木。
②ユナカ トゥーイネー マックラシン ナティ、オーヒジュルー スカ ウトゥルサタン(夜中通ると真っ暗闇で、背筋がぞっとするほど恐かった)・儀。
- メモ
- ②音1:オーヒグルー。
オーヒチムン 渡慶次,儀間,楚辺
怠け者。無精者。
- 用例
- チャクシガ オーヒチムン ナティ、ヤッケー ヤッサー(長男が怠け者になって、厄介だ)・儀。
ウヤコーコームンヌ ヲゥティ、マタ オーヒチムントゥ ヲゥティ(親孝行者がいて、また怠け者といて)・民・楚。
- メモ
- →アカヒチムン。
オーヒチャー 楚辺
怠け者。無精者。
- 用例
- オーヒチャートー シクチェー ナラン(怠け者とは仕事はできない)・楚。
- メモ
- →アカヒチムン。
オービチャイ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
青光り。
- 用例
- アマヲゥティ オービチャイ ソーシガ、ヌー ヤガヤー(あそこで青く光っているが、何だろうね)・儀。
オーピリ 喜名,渡慶次,儀間
ビリ。最後尾。
- 用例
- イャーヤ イチグ オーピリビカーンナー(お前はいつもビリばかりだね)・儀。
- メモ
- →オーチビ。
オーブ 大湾
股〔もも〕にできる大きなできもの。
オーファ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,牧原
植物。葉野菜。菜っ葉。葉野菜類の総称。
- 用例
- オーファ ダテーン トゥッティ チェーンドー(葉野菜をたくさん取ってきてあるよ)・儀。
アタイグヮーンジ オーファ トゥティ クーワ(庭の畑で野菜を取ってきなさい)・瀬。
- メモ
- →ウジュル。
オーファ 大湾
おんぶ。
- 用例
- ワラビ オーファ シェー(子どもをおんぶしなさい)・湾。
- メモ
- →音1:ウーファ。
オーファイリチャー 喜名,親志,渡慶次,儀間
料理。青菜炒め。野菜炒め。
- 用例
- トーフ イッティ オーファイリチャー チュクイサ(豆腐を入れて野菜炒めを作るさ)・儀。
オーファチクサ 楚辺
植物。葉野菜の総称。
- メモ
- 音1:オーファチクタ。→ウジュル。
オーファチクタ 渡慶次、儀間
植物。葉野菜の総称。
- 用例
- オーファチクタ ヌー ヤティン カミル スル(葉野菜なら何でも食べるんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:オーファチクサ。→ウジュル。
オーブターマーミ 親志
植物。オーブター豆。
- 用例
- トーマーミートゥ オーブターマーミ シーティー イリチ、クヮナシドゥクルンカイ、ジューバクヌ ミーナー、スガティ イチュタシェー(そら豆とオーブターマーミを一緒に炒めて、赤子が生まれた家に重箱にいっぱい、作って持って行きよったさ)・親。
- メモ
- 青く太めの豆のことか。
オーベー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
昆虫。アオバエ。銀蝿。
- 用例
- クヮーシンカイ、オーベーヌ シガトータン(お菓子に、アオバエが取りついていた〈たかっていた〉)・儀。
オーボートゥ 大湾
鳥名。ズアカアオバト。鳩。
オーマーミー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
植物。緑豆〔りょくとう〕。ヤエナリ。
- 用例
- オーマーミーヌ ジコー ユカトータン(緑豆がとても実っていた)・儀。
- メモ
- *マーミナ(もやし)の材料。*カミアチネー(頭上に荷を載せて行商する人)がよく買っていった。
オーマチ 楚辺
魚名。アオチビキ。
- 用例
- オーマチディヌ イユン アタンヤー(アオチビキという魚もあったね)・楚。
オーミテン 伊良皆
青々と。
- 用例
- カーグヮー ハギレー、ナー オーミテングヮー シ チュラサヌ(〈針突(*ハヂチ)をついた後に〉皮が剥けたら、もう青々としてきれいで)・民・伊。
- メモ
- 音1:オーッテン。
オームン 喜名,渡慶次,儀間
青い物。未熟なもの。
- 用例
- パパヤーヌ オームンヤ、イリチ カムサ(パパイアの青い物は、炒めて食べるさ)・儀。
オーヤー 喜名,座喜味,楚辺,渡具知
喧嘩〔けんか〕好き。よく喧嘩をする人。
- 用例
- オーヤートー、ドゥシェー サンシェー マシドー(よく喧嘩をする人とは、友達しない方がいいよ)・儀。
- メモ
- →オーエームシ。
オーヤーウシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺、古堅
闘牛用の牛。
- 用例
- オーヤーウシェー、イクチ カラトーミシェーガ(闘牛用の牛は、何頭飼っていらっしゃるんですか)・儀。
- メモ
- 牛に例えて、よく喧嘩をする人にも使う。類:オーラサーウシ。
オーヤケバル -
{大焼原}。宇座の小字。
オーラー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,大湾,古堅
農具。もっこ。

- 用例
- オーラーンカイ ヤシェー カタミティ チューン(もっこに野菜を担いでくる)・儀。
- メモ
- 音1:オーダー。
オーラサーウシ 村史
闘牛用の牛。

- メモ
- 類:オーヤーウシ。
オーラシェー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大木
戦わせ合い。競り合い。闘わせ合い。
- メモ
- 音1:オーラセー。
オーラスン 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
{あふらしをりむ(煽らし居りむ)}。喧嘩〔けんか〕をさせる。闘わせる。
- 用例
- トゥイグヮー オーラスン(鶏を喧嘩させる)・古。
否:オーラサン(闘わせない)希:オーラシーブサン(闘わせたい)過:オーラチャン(闘わせた)継:オーラチョーン(闘わせている)・儀。
オーラセー 大木
戦わせ合い。競り合い。闘わせ合い。
- メモ
- 音1:オーラシェー。
オールー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
青色。緑色。
- 用例
- イャー ムノー、オールー ナティル ミーンレー(お前のものは、青色に見えるんだよ)・儀。
オールーカンジャー 瀬名波
爬虫類。キノボリトカゲ。
- メモ
- 青くて大きいもの。→アータ。
オールージュートゥイグヮー 座喜味
爬虫類。アオカナヘビ。トカゲの一種。

- メモ
- →アヤヤージュートゥイグヮー。
オールーヌーイ 渡慶次,儀間
植物。青苔〔あおごけ〕。コケ。
- 用例
- オールーヌーイヌ アグトゥ シンリーンドー(青苔があるから滑るよ)・儀。
- メモ
- →オーヌーリー。
オールーミンパー 村史
植物。苔の名前。
- メモ
- オールーミンパーを芯にして毬を作った。
オールーワタ 伊良皆
腹黒。
- 用例
- イャーヤ オールーワタ ナティ(お前は腹黒になって)・伊。
- メモ
- 芝居で使われる言葉。音2:ワタクルー。
オーンミ 渡慶次,儀間,楚辺
青二才が大口叩くこと。
- 用例
- ワラビヌ オーンミ ッシ(子ども〈青二才〉が大口を叩いて)・楚。シージャンチャーンカイ、オーンミ スシェー アラン(年上の人に、大口を叩くものではない)・儀。
オーゥンナジャー 座喜味,伊良皆,都屋,長浜,大湾,古堅,大木,牧原,長田,渡具知
爬虫類。リュウキュウアオヘビ。
オカー 親志,上地,都屋,渡慶次,儀間,長浜,古堅
親族語彙。母。お母さん。
- 用例
- オカートゥ マジョーン コーイムン シーガ イチュン(母と一緒に買い物に行く)・儀。
- メモ
- 音1:オッカー。→アンマー。
オキナワイチゴー 村史
植物。甘藷の品種名。沖縄一号。
オキナワヒャクゴー 村史
植物。甘藷の品種名。沖縄百号。
- メモ
- 1929(昭和4)年、県農業試験場技師が3年がかりで改良した品種で、当時の沖縄県奨励品種の中でも一級品種だった。
オキユタカ 村史
植物。甘藷の品種名。
- メモ
- 家畜の飼料にした。
オクサンギンジューグヮー 座喜味
昆虫。トンボの一種。体に対して羽が大きくて美しかった。
- 用例
- オクサンギンジューグヮーリチ、グマーグヮーヌ ジョートーグヮーガ ヲゥタシェーヤ(オクサンギンジューグヮーといって、小さいきれいなトンボがいたよね)・座。
オジー 喜名,上地,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
親族語彙。祖父。おじいさん。
- 用例
- オジーンカイ、チャー イッティ ウサギレー(おじいさんに、お茶を入れて差しあげなさい)・儀。
- メモ
- →ウスメー。
オッカー 古堅
親族語彙。母。お母さん。
- メモ
- 音1:オカー。→アンマー。
オッパ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
背負う。おんぶ。
- 用例
- オッパ シ(背負って)・古。ウットゥ オッパ ソーン(妹をおんぶしている)・儀。
- メモ
- →ウーファ。
オトー 喜名,親志,座喜味,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,大木
親族語彙。父。お父さん。
- 用例
- オトー カシー シーガ イチュン(お父さんの手伝いに行く)・儀。
- メモ
- 実の父以外にも「~オトー(~お父さん)」と使う。類:スー・ターリー・チャーチャー・チャッチャー。対:アンマー(母)。
オバー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
親族語彙。祖母。おばあさん。
- 用例
- オバーンカイ ヌラーッタン(おばあさんに叱られた)・儀。
- メモ
- →ハーメー。
オホンマー 上地,楚辺
親族語彙。伯母。
- 用例
- ウレー オホンマー タマシ ヤサ(それは伯母さんの分だよ)・楚。
- メモ
- →ウフアンマー。
イャー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
君。お前。お前の。
- 用例
- イャーヤ ユクシムニー ッシ(お前は嘘をついて)・矼。イャーガ イチュミ(お前が行くか)・牧。イャー チラー アカブックイ ソーンドー(お前の顔は赤く腫〔は〕れあがっているよ)・儀。
イャーグトールムン 喜名,座喜味,儀間,瀬名波,楚辺
お前みたいな奴。
- 用例
- イャーグトールムノー、ゥンジティ イケー(お前みたいな奴は、出て行け)・儀。
- メモ
- 音2:イャーフージーナムン。
イャーフージーナムン 高志保
お前みたいな奴。
- メモ
- →イャーグトールムン。
イャームン 喜名,渡慶次,儀間
お前のもの。お前の。
- 用例
- イャームノー ワンガ カメーイサ(お前のものは私が探すさ)・儀。イャームントゥ ワームントゥ スーブ シ ンダナ(お前のものと私のものを勝負してみよう)・儀。イャームン チノー、アマハジンカイ フーチェーサ(お前のものである着物は、軒下に干〔ほ〕してあるよ)・儀。
イャンチュイ 古堅
お前一人。
イュン 親志,牧原,楚辺
言う。
- 用例
- ムヌ イュン(ものを言う)・親。ムノー イラン(何も言わない)・親。
- メモ
- →イーン。
イェー 喜名,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,長田
藍〔あい〕。

- 用例
- アンシ イェーヌ ユカトーシヨー(こんなにも藍がよくできていることよ)・儀。
- メモ
- 音1:エー。
イェー 座喜味,大湾
ああ。相手の話しかけに対して思い当たることがある時や理解した時に発する語。
- 用例
- イェー、クレーヨー(ああ、これはね)・湾。
イェー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
おい。もし。人に声を掛ける時に発する語。
- 用例
- イェー、ゥンマヲゥティ ヌー ソーガ(おい、そこで何をしているか)・儀。
- メモ
- 目上の人に呼び掛けるときは「イェーサイ」という。
イェーイ 楚辺
料理。和〔あ〕え物。酢の物。
- 用例
- ナチヌ アチハイネー、イェーイ チュクティ ゥンジャチョーサ(夏の暑い時には、和え物を作って出しているさ)・楚。
- メモ
- →ウサチ。
イェーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
和〔あ〕える。
- 用例
- キューイ ヘーイシ イェーイン(キュウリを酢で和える)・儀。
否:イェーラン(和えない)希:イェーイブサン(和えたい)過:イェータン(和えた)継:イェートーン(和えている)・儀。
- メモ
- 音1:イェーユン。
イェーカ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,宇座
親類。親戚。
- 用例
- ワントゥ イャートー、イェーカ ナトーンドー(私とお前は、親戚だよ)・儀。
アリトー イェーカル ヤンドー(彼とは親戚なんだよ)・宇。
- メモ
- 音1:ウェーカ。
イェーガー 喜名,座喜味
親川。座喜味の井泉の名称。
- メモ
- 座喜味城主専用の古い井泉と言われ、産水もそこから汲んだ。*ハジマカー(湿疹ができること)、*イリガサー(麻疹〔はしか〕)になると、ここの水で*ミジナディすると早く治るといわれた。類:ウェーガー・グスクガー。
イェーガーミ 喜名,大湾,大木
藍甕〔あいがめ〕。藍を発酵させるための甕。
- 用例
- イェーガーミンカイ チックメー(藍甕につっこめ)・湾。
- メモ
- 手の傷が膿〔う〕みただれた時には、「イェーガーミンカイ チックメー(藍甕につっこめ)」と言われた。
イェーカヌチャー 親志,座喜味,波平,宇座,大湾,古堅,長田
親戚の人たち。同じ血筋の人たち
- メモ
- 音1:イェーカンチャー。類:イェーカハロージ。
イェーカハロージ 楚辺、瀬名波
親戚の人たち。同じ血筋の人たち
- 用例
- ウッサヌ イェーカハロージガ、アチマトール(大勢の親戚一族が、集まっているね)・楚。
- メモ
- →イェーカヌチャー。
イェーカビレー 喜名,渡慶次,儀間
親戚付き合い。親戚のような付き合い。
- 用例
- ドゥシル ヤシガ チチャサンカイ ヲゥグトゥ、イェーカビレー ソーサ(友達なんだが近くにいるから、親戚のように付き合っているさ)・儀。
イェーカンチャー 座喜味,渡慶次,儀間,古堅、楚辺
親戚の人たち。同じ血筋の人たち
- 用例
- イェーカンチャー アチマティ スージ スン(親戚が集まってお祝いする)・儀。
- メモ
- →音1:イェーカヌチャー。
イェーキ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,牧原
富。財産。金持ち。
- 用例
- チュケーヌンチョー、イェーキ シーブサンヤー(一度だけでも、金持ちにやり〈なり〉たいね)・儀。
- メモ
- 音1:ウェーキ。→エーキ
イェーキタンメー 伊良皆
富をもたらす鼠〔ねずみ〕のこと。金持ちのおじいさん。
- メモ
- 昔の家は母屋と台所の屋根の間に鼠〔ねずみ〕がお金をくわえて置くという伝えがあり、鼠のことをイェーキタンメーと呼んでいた。
イェーキンチュ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
金持ちの人。財産家。
- 用例
- アマヌ ヰナグングヮー、イェーキンチュヌ ユミ ナトーンディ(あそこの娘は、金持ちの嫁になっているって)・儀。
- メモ
- →音1:エーキンチュ・ウェーキンチュ。
イェーク 喜名,渡慶次,儀間,大湾,大木
生まれつき身体にある痣〔あざ〕や印。
- 用例
- ウヌ ワラベー ナガリンカイ イェークヌ アン(その子は背中に痣がある)・儀。
ヒーヌ イェーク(火のような赤痣)・湾。
- メモ
- 妊婦が火事や事故、驚くことなど、ある事象に衝撃を受けると、胎児にそれが伝わって関係するような形で表れると信じられていた。
イェーク 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅
漁具。櫂〔かい〕。
- 用例
- イェークシ フニ クージュン(櫂で船を漕〔こ〕ぐ)・儀。
- メモ
- 音1:エーク・ウェーク。
イェーグヮー 渡慶次,儀間,楚辺
魚名。アイゴの一種。
- 用例
- イェーグヮー コーティ チェーサ(アイゴを買ってきてあるよ)・儀。
- メモ
- アイゴの稚魚は*スクと呼んでいる。類:エー。
イェーサチ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
挨拶。
- 用例
- マーヲゥティ チュ イチャラワン、イェーサチェー リッパ シーヨーヤー(どこで人に会おうと、挨拶はちゃんとするんだよ)・儀。
イェーサチ ウンヌキーガ チャービタン(あいさつを申し上げに来ました)・瀬。
イェージ 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
合図。連絡。
- 用例
- イッター ニービチネー、ワンニンカイ イェージ シーヨーヤー(お前たちの結婚式には、私にも連絡しなさいよ)・儀。
イェージャ 大木
隙間。間。
- 用例
- ムスルヌ イェージャ(筵の間)・木。
- メモ
- →タバサ。
イェージュー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,長田,大木
{あいぢゅう(相中)}。同僚。仲間。
- 用例
- アッターヤ、ワン イェージュー ヤサ(彼らは、私の仲間だよ)・儀。イェージュートゥ タイ(同僚と二人)・木。
- メモ
- 音1:エージュー。
イェージューシンカ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
{あいぢゅうしんか(相中臣下)}。同僚の者たち。仲間たち。
- 用例
- イェージューシンカ ンナ アチミレー(仲間たちを皆集めなさい)・儀。
- メモ
- 音2:イェージュードゥーサー。
イェージュードゥーサー 喜名,渡慶次,儀間
{あいぢゅうどうしあ(相中同士あ)}。同僚同士。仲間同士。
- 用例
- イェージュードゥーサー、マジョーン アシビーガ イカナ(仲間同士、一緒に遊びに行こう)・儀。
- メモ
- →イェージューシンカ。
イェージューブニ 高志保,長田
{あいじゅうぶね(相中船)}。船着き場に停泊する時に繋〔つな〕ぐ相手の船のこと。
イェーズミ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
藍染〔あいぞ〕め。
- 用例
- ンカシェー チヌン ヌーン、イェーズミ スタサ(昔は着物も何もかも、藍染めしよったさ)・儀。
- メモ
- 音1:エーズミ。
イェーズミティサージ 喜名,渡慶次,儀間
藍で染めた手ぬぐい。
- 用例
- ウヌ イェーズミティサージェー、ワン ヰーラナ(その藍染の手ぬぐいは、私がもらおう)・儀。
イェースイェーゴー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
相性。
- 用例
- イェースイェーゴー アタラチ ウタビミソーリ(相性当たらせてください)・儀。
- メモ
- 神仏への祝詞の一部で「皆で仲良く暮らせるように」との意。音2:イェーソー。
イェースン 喜名,渡慶次,儀間
潰〔つぶ〕す。
- 用例
- ニーブター イェースン(おできを潰す)・儀。
否:イェーサン(潰さない)希:イェーシーブサン(潰したい)過:イェーチャン(潰した)継:イェーチョーン(潰している)・儀。
イェースン 楚辺
配る。
- 用例
- シージャシデー イェーシェーワ(年上の方から配りなさい)・楚。
否:イェーサン(配らない)希:イェーシーブハン・イェーシブーハン(配りたい)過:イェーチャン(配った)継:イェーチョーン(配っている)・楚。
- メモ
- →クバイン。
イェーソー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
愛想。
- 用例
- アンシ、イェーソー ユタサルヤー(なんて、愛想が良いんでしょうね)・儀。
イェーソー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
相性。
- 用例
- ウヤックヮ イェーソー ワッサン(親子の相性が悪い)・儀。
- メモ
- →イェースイェーゴー。
イェーソームチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
愛想が良いこと。
- 用例
- トゥジ カメーイラー、イェーソームチカラ カメーレー(妻をめとるなら、愛想が良い娘から探しなさい)・儀。
イェーダイ 渡慶次,儀間,楚辺,比謝,牧原
官職。王府勤め。宮仕え。
- 用例
- イェーダイ イラバッテーミシェーサヤー(官職に選ばれたんですね)・儀。
ヲゥジャサーヤ、スイヌ イェーダイ シミシェータン(おじさんは、首里勤めをされていた)・比。
- メモ
- 音1:イェーライ。
イェーチブー 喜名
{あいつぼ(藍壺)}。紺屋〔こんや〕。
- 用例
- ヤマダヌ イェーチブー(山田の藍壺)、イーグシクヌ イェーチブ(宇江城の藍壺)・喜。
- メモ
- 昔、喜名に山田藍壺、長田近くに宇江城藍壺という染屋〔そめや〕があったが、山田藍壺は昭和初期に比謝矼に移転したとのこと。
イェーティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
相手。
- 用例
- ワーガ チュール エーダ、イェーティ ソーキヨー(私が来るまで、相手していてね)・儀。
イェーディン 親志,高志保,渡具知
多分。おそらく。
- 用例
- イェーディン ナー、クーランサニ(多分もう、来ないでしょう)・親。
- メモ
- そうなる可能性が高いと思うときに、「~サニ・~ハニ(~でしょう)」「ハジ(筈)」「ヤシガ(だが)」などの推量の表現を後に伴って用いる。音1:イェーリン。→イヤリン。
イェーヌハナ 楚辺,比謝矼
藍〔あい〕の花。
- 用例
- イェーヌハナヌ タッチョーン(藍の花が立っている)・矼。
イェーバ 喜名,渡慶次,儀間,牧原
どんなに。どれほど。さぞかし。
- 用例
- イェーバ、サビサタラー ワカラン(どれほど、寂しかったのか分からない)・儀。
イェーバーキ 喜名,大木
藍カゴ。藍玉の入ったカゴ。
イェーヒャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
おい。こら。
- 用例
- イェーヒャー、ゥンマヲゥティ ヌー ティーガンマリ ソーガ(おい、そこで何をいたずらしているか)・儀。
イェームン 喜名,渡慶次,儀間
料理。和〔あ〕え物。酢の物。
- 用例
- クチニーサラー、イェームン ヤティン カリ ンディ(食欲がないなら、和え物でも食べてごらん)・儀。
- メモ
- →ウサチ。
イェーヤ 伊良皆
比謝の地名。
- メモ
- 比謝から残波岬へとつながる旧道は、戦前から、嘉手納へと行き来する主要道路であった。この道のうち、現在の県営比謝団地辺りをイェーヤと呼んだ。戦前は幽霊やハブが出る怖い場所とされていた。
イェーユン 長浜,古堅,大木
和える。
- 用例
- ニンブトゥカー イェーユン(スベリヒユを和える)・木。
- メモ
- 音1:イェーイン。
イェーユン 大木
膿〔うみ〕などが出る。
- 用例
- ニーブターヌ ゥンベーティ、イェートーン(おできが化膿して、膿が出ている)・木。
- メモ
- 音1:イェーリーン。
イェーライ 大木
官職。王府勤め。宮仕え。
- 用例
- ヰヌイェーライ ヤタン(〈首里王府で〉同じ宮仕えだった)・木。
- メモ
- 音1:イェーダイ。
イェーリーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
膿などが出る。
- 用例
- ニーブターヌ イェーリティ、ヤムン(おできが〈化膿して〉膿が出て、痛い)・儀。否:イェーリラン(膿が出ない)過:イェーリタン(膿が出た)継:イェーリトーン(膿が出ている)・儀。
- メモ
- 音1:イェーユン。
イェーリン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
多分。おそらく。
- 用例
- イェーリン、イカンタヌ ハジ ヤシガヤー(多分、行かなかったはずだがね)・儀。
イェーリン、グソーディチ アテール バール ヤハニ(多分、後生といってあったんでしょう)・高。
イェーリン、ヰンヌ ネーンテール バーテー(おそらく、縁がなかったのでしょう)・高。
イェーリン、ナイチンデーヌ チトゥミル ヤテーハニ(おそらく、内地などへの勤めだったんでしょう)・民・楚。
- メモ
- 音1:イェーディン。→イヤリン。
イェンダー 渡慶次,儀間,古堅,楚辺
温厚な人。おとなしい人。
- 用例
- アリガ ヲゥトー イェンダー ヤン(彼女の夫は温厚だ)・古。
イッター ウヤサク、イェンダーヤ ヲゥランサ(お前たちの親ほど、温厚な人いないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウェンダー。→ウフヤッシー。
イェンダサン 喜名,渡慶次,儀間,大木
温厚だ。おとなしい。穏やかである。
- 用例
- ワン ヲゥトー、イッペー イェンダサン(私の夫は、とても温厚だ)・儀。
ヤーニンジュ ムル、アンシ イェンダサルヤー(家族全員、なんておとなしいんでしょうね)・儀。
- メモ
- 音1:エンダサン・エンラサン・エンダハン・イェンダハン。→ウフヤッサン。
イェンダハン 楚辺
温厚だ。おとなしい。穏やかである。
- メモ
- 音1:イェンダサン・エンダサン・エンラサン・エンダハン。→ウフヤッサン。
イェンチュ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅
哺乳類。鼠〔ねずみ〕。
- 用例
- イェンチュヌ ムル ウチュクヮティ、ネーラン ナトーン(鼠が全部喰って、なくなってしまっている)・儀。
- メモ
- 鼠〔ねずみ〕がいなくなるのは火事の予兆といわれた。また、航海中の船から鼠が逃げ出すと、船が沈没するといわれている。音1:エンチュ・ウェンチュ。
イェンチュヌクェー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
{おやびとくらひ(鼠喰ひ)}。虎刈〔とらが〕り。
- 用例
- アンソール チミーヨー シ、イェンチュヌクェー ナトーンドー(そんな切り方をして、虎刈りになっているよ)・儀。
- メモ
- 刈り方が不揃いで鼠〔ねずみ〕にかじられたように見える髪型。
イェンチュビーチャー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
ネズミとジャコウネズミなどのように被害を及ぼすもの。
- 用例
- イェンチュビーチャーヌ、ウチュクヮテーサヤー(イェンチュビーチャーが、喰いつぶしてあるなあ)・儀。
- メモ
- イェンチュ(ネズミ)もビーチャー(ジャコウネズミ)も鼠〔ねずみ〕の一種。
イェンチュヤーマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
鼠取り。
- 用例
- イェンチュヌ マンディ、イェンチュヤーマ カキトーチュサ(鼠が多くて、鼠取りを仕掛けておくさ)・儀。
イェンミ 楚辺,高志保
降参。詫び。戦いに負けて、相手に屈服〔くっぷく〕すること。
- 用例
- イェンミ サビタン(降参しました)・楚。
- メモ
- →音1:エンミ・ウェンミ。
イェンミモー 大湾
地名(読谷村楚辺の地名)。
イョーイイョーイヨー 古堅
子守歌として歌われる語。
- メモ
- 背中をなでながら、イョーイイョーイヨーを繰り返し歌う。
イョーイョーグヮー 古堅
赤子。赤ん坊。
- メモ
- →アカングヮ。
ウヮー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
哺乳類。豚。

- 用例
- スーヤ、ウヮー コーイガ イチュタン(父は、豚を買いに行きよった)・儀。
ウヮーヌ バキティヨー、モーアシビーンカイ チュータンディ(豚が化けてね、モーアシビに来よったって)・儀。
ウヮーアッカサー 座喜味
種豚業者。雌豚に種付けさせるために、雄豚を道から歩かせる人。
- 用例
- ブチグヮー ムッチ、ウヮーアッカサーヌ ヲゥタンドーヤー(鞭〔むち〕を持って、ウヮーアッカサーがいたよね)・座。
ウヮーアンダ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,長田
豚脂。ラード。

- 用例
- タマナートゥ トーフ、ウヮーアンダッシ イリケー(キャベツと豆腐を、豚の脂で炒〔いた〕めなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ウヮーアンラ。
ウヮーアンラ 喜名,渡慶次,儀間
豚脂。ラード。

- 用例
- ウヮーアンラ タリトーン(豚脂を作っている)・儀。
- メモ
- 音1:ウヮーアンダ。
ウヮーカー 村史
{うはかは(上皮)}。芭蕉〔ばしょう〕の外皮。
- メモ
- 芭蕉の外皮から取る粗い芭蕉糸で死装束を仕立てた。
ウヮーガチ 喜名,渡慶次,儀間
上書き。表書き。
- 用例
- ワームヌン、ウヮーガチ カチ トゥラシェー(私のものも、上書きを書いてちょうだい)・儀。
ウヮーガヤ 宇座
肥料を作るための茅〔かや〕。
- メモ
- 家畜小屋と台所の間に掘った穴に茅を入れて肥料を作った。→クェーガヤ。
ウヮーカラヤー 喜名,渡慶次,儀間,古堅、楚辺
豚を飼っている人。養豚業者。
- 用例
- チチャサカイン、ウヮーカラヤーガ ヲゥタン(近くにも、養豚業者がいた)・儀。
- メモ
- 音2:ウヮーサーヤー・ウヮーチカナヤー。
ウヮーカンカー 伊良皆,儀間,瀬名波
行事。豚カンカー。悪除け行事。
- メモ
- 伊良皆の旧2月のカンカーは豚を解体した。
→カンカー。
ウヮーギギン 楚辺
よそ行きの着物。
- 用例
- ウヮーギギノー イチメール アル(よそ行きの着物は1枚しかない)・楚。
- メモ
- 音1:ウヮージヂン。音2:ウヮージー。
ウヮークルサー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{ゐあころしあ(猪殺しあ)}。屠殺業。豚を解体する人。
- 用例
- ソーグヮチメー ナイネー、ウヮークルサーヤ イチュナサタンドー(正月前になると、屠殺業は忙しかったよ)・儀。
ウヮークルシー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{ゐあころし(猪殺し)}。行事。正月前に豚を解体すること。
- 用例
- ウヮークルシーネー、ワッタン スバヲゥティ ンチョータン(ウヮークルシーには、私たちも側で見ていた)・儀。
- メモ
- 旧12月27日、28日に正月用の豚を解体した。余裕のある家は豚を1頭解体したが、そうでないところは何軒かで寄りあって解体した。その日は*クビジリー(首肉)と大根を一緒に煮たものを夕飯として仏壇に供えた。
ウヮークルシビーサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{ゐあころしびえさ(猪殺し冷えさ)}。正月用の豚を解体する旧12月27日、28日頃の寒さ。
- 用例
- ウヮークルシビーサディチ、ウニーマングラー ヒーク ナイタンドー(ウヮークルシビーサといって、その頃は寒くなりよったよ)・儀。
ウヮーグヮーカンラー 楚辺
植物。グンバイヒルガオ。ハマヒルガオ。
- 用例
- ハーマカイヤ、ウヮーグヮーカンラーヌ ウホーク ミートータン(浜辺には、ハマヒルガオが多く生えていた)・楚。
ウヮーグヮーコーンソーリー 渡慶次,儀間,楚辺
子どもの遊び。子どもを子豚に見立て、背に抱えあげる遊び。
- 用例
- 「ウヮーグヮー コーンソーリー」ッシ アシダシガ、ミーンカイ ミーヌ グトゥル アル(「ウヮーグヮーコーンソーリー」といって遊んだのが、目に見えるようだ)・儀。
- メモ
- 子どもを横にして背中に回し、首と足を左右の手で抱えて、「ウヮーグヮー コーンソーリー(豚を買って下さい)」と言いながら遊ぶ。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。
ウヮーグヮーニンジ 喜名,渡慶次,儀間
{ゐあごらねむり(猪小等眠り)}。雑魚寝〔ざこね〕。
- 用例
- アサギヲゥティ ウッサヌ シンカガ、ウヮーグヮーニンジ ソーサ(離れで大勢の人が、雑魚寝をしているさ)・儀。
- メモ
- 子豚が入り乱れて寝ている様子に似ていることからそういわれた。→ウサーマートゥーニンジ。
ウヮーグヮーマジムン 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
豚の妖怪。
- 用例
- アマヌ シーヌ トゥクルンカイ、ウヮーグヮーマジムンヌ ゥンジトータンディ(あそこの岩の所に、ウヮーグヮーマジムンが出ていたって)・儀。
ウヮーグヮーマジムンヌ アッチャグトゥ(豚マジムンが歩いたから)・民・波。
- メモ
- 伝承話では動物の妖怪話があり、夜道でウヮーグヮーマジムンが出て道を塞〔ふさ〕いだりしたという話もある。また、豚が美女に化けてモーアシビをしている所に現れたという話も多く伝承されている。
ウヮーグヮーマチ 伊良皆
豚市。
- メモ
- 比謝矼にあった。
ウヮークンジー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{ゐあくびり(猪括り)}。*ウヮークルシーの前日に豚を縛ること。
- 用例
- ウヮークンジーネー、アマクマカラ ウヮーヌ ナチグィーヌ チカリータン(ウヮークンジーには、あちこちから豚の鳴き声が聞こえよった)・儀。
- メモ
- 正月前の旧12月27日、28日になると、ほとんどの家で*ウヮークルシーといって正月用の豚を解体するが、その前日に豚を豚小屋から出して縄で縛っておいた。
ウヮーサー 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
豚を売買する者、またはその店。
- 用例
- カデナーヌ ウヮーサーヲゥティ、シシ コーティ クーワ(嘉手納の肉屋で、豚肉を買ってきなさい)・儀。
ナマー ナー、ウヮーサーディチン イキラク ナティヤー(今はもう、豚を売買する人も少なくなったね)・儀。
ウヮーサーヤー 大湾
養豚業者。
- メモ
- →ウヮーカラヤー。
ウヮージー 喜名,渡慶次,儀間
よそ行きの着物。
- 用例
- ウヮージーヤ ネーン、チュカラル カイタル(よそ行きの着物はなくて、人から借りよったんだよ)・儀。
- メモ
- →ウヮーギギン。
ウヮージヂン 古堅,長田
よそ行きの着物。
- メモ
- →音1:ウヮーギギン。
ウヮーシナラーシ 伊良皆
闘牛の手合わせ。
- メモ
- 特に日を決めず月に1回おこなっていた。
ウヮーシバ 喜名,親志,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,大湾,比謝矼,長田,渡具知
上唇。
- 用例
- ウヮーシバヌ ハリティ ヤムン(上唇が腫〔は〕れて痛い)・儀。
- メモ
- →イークチビル。
ウヮースン 伊良皆,波平,渡具知,大木
闘わせる。
- 用例
- ウシ ウヮースン(闘牛をする)・木。
ウシ ウヮーシーガ イチュン(牛を闘わせに行く)・具。
ウヮースン 喜名,波平,渡慶次,儀間,大木
追加する。補う。
- 用例
- ウッサ ヤレー ワンガ ウヮースン(それだけなら私が補う)・儀。
否:ウヮーサン(補わない)希:ウヮーシーブサン(補いたい)過:ウヮーチャン(補った)継:ウヮーチョーン(補っている)・儀。
- メモ
- →ウギミーン。
ウヮータ 座喜味
①両生類。カエル類の総称。②爬虫類。キノボリトカゲ。

- メモ
- ①→アータ。②→アータ。
ウヮータバイ 座喜味
カエルやトカゲのような滑稽〔こっけい〕な歩き方。がに股歩き。
- メモ
- →アータバイ。
ウヮーチカナヤー 楚辺
豚を飼っている人。養豚業者。
- メモ
- →ウヮーカラヤー。
ウヮーチキ 波平,楚辺
天気。
- 用例
- アンシ チューヤ ヰーウヮーチキ ヤル(なんて今日は良い天気なんでしょう)・楚。
- メモ
- 音1:ウヮーチチ。→チンチ。
ウヮーチチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波、大湾,古堅
天気。
- 用例
- チューヤ ヰーウヮーチチ ヤグトゥ、アライムヌン ユー カーラチュサ(今日は良い天気だから、洗濯物もよく乾くさ)・儀。
- メモ
- 音1:ウヮーチキ。→チンチ。
ウヮーチナムン 渡慶次,儀間,楚辺
偉ぶっている人。知ったかぶりをする人。
- 用例
- ウヮーチナムン ナティ、ドゥシンチャーカラ シカン サットーン(偉ぶった人になって、友達から嫌われている)・儀。
ウヮーチムヌイー 渡慶次,儀間,楚辺
偉ぶった言い方。知ったかぶり。
- 用例
- ウヮーチムヌイービカーン シーネー、アトゥカラ デージ ナインドー(知ったかぶりばかりすると、後で大変〈なこと〉になるよ)・儀。
ウヮーナイ 喜名,渡慶次,儀間
{うはなり(嫐)}。やきもち。嫉妬〔しっと〕。
- 用例
- ワラビガ ルク ウヮーナイ ッシ、フシガラン(子どもがあまりにやきもちをやいて、どうしようもない)・儀。
- メモ
- 音2:ウヮーネー。
ウヮーナイクヮーナイ 渡慶次,儀間,楚辺
嫉妬〔しっと〕する様。やきもちをやく様。
- 用例
- ワラビガ ウヮーナイクヮーナイ ッシ、ウヤカラ ティーチン ハナリラン(子どもがやきもちをやいて、親からちっとも離れない)・儀。
- メモ
- 子どもが親を誰かに取られはしないかと、常に親にくっついて離れない様。
ウヮーヌイ 喜名,渡慶次,儀間
上塗り。
- 用例
- ナー チュケーン ウヮーヌイ シーネー、ユクン チュラク ナイサ(もう1回上塗りをすると、もっときれいになるよ)・儀。
ウヮーヌイー 長浜,楚辺
豚の胃液。
- 用例
- ウヮーヌイーヤ クスインチ、マーヌ ヤーン ウッチョーチュタン(豚の胃液は薬だといって、どこの家でも置きよった)・浜。
- メモ
- 豚を解体する際に胃液を乾燥させて保存した。腹痛にはそれを削って飲んだ。
ウヮーヌウトゥゲー 大湾
豚の頤〔おとがい〕。
- メモ
- 豚を解体したあと魔除けとして吊り下げた。
ウヮーヌシーバイヂチン 瀬名波
豚の膀胱〔ぼうこう〕。
ウヮーヌシシ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
豚肉。
- 用例
- ウヮーヌシシェー、スーチカー シ ウチョーチュン(豚肉は、塩漬けにして置いておく)・儀。
ウヮーヌシバ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
豚の舌。
- 用例
- ウヮーヌシバー ソーグヮチ アキティ、ミッチャヌシークニ イリカー ッシ カムタン(豚の舌は正月が明けて、三日の節句に炒めて食べよった)・楚。
ウヮーヌチー 大湾,古堅
豚の血。
ウヮーヌナンカ 喜名
{ゐあのなぬか(猪あの七日)}。正月7日の節句。
- メモ
- 正月前に解体した豚の初七日に当たることで、そう呼んだ。→ナンカヌシーク。
ウヮーヌヒサ 喜名,座喜味,儀間,大湾,渡慶次
①豚の足。②豚足。
- 用例
- ①ウヮーヌヒサヌ クスブッター ソーシヨー(豚の足の糞まみれなことよ)・儀。②デークニトゥ ウヮーヌヒサ ニークムン(大根と豚足を煮込む)・儀。
- メモ
- ②出産間近に豚足を食すると、子どもが健康になるといわれた。音2:ヒサブニ。
ウヮーヌマーイ 渡慶次,儀間,楚辺
豚の膀胱〔ぼうこう〕を膨〔ふく〕らませて毬〔まり〕の代用にしたもの。
- 用例
- ソーグヮチネー、ウヮーヌマーイ チュクティ アシブタン(正月には、ウヮーヌマーイを作って遊びよった)・儀。
- メモ
- 正月前に解体した豚の膀胱を、足で踏んで薄く伸ばした。それに竹の棒を差し込み、そこから息を吹き込んで膨らませた。
ウヮーヌヤー 喜名,高志保,渡慶次,儀間
豚小屋。豚舎。
- 用例
- ウンナゲーン、ウヮーヌヤーヲゥティ ヌー ソーガ(そんなに長いこと、豚小屋で何をしているのか)・儀。
ウヮーネー 都屋
{うはなり(嫐)}。やきもち。嫉妬〔しっと〕。
- 用例
- フンデー スシェー、ウヮーネー ヤサ(甘えるのは、やきもちだよ)・都。
- メモ
- →ウヮーナイ。
ウヮーバ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
余計。でしゃばり。おせっかい。
- 用例
- イャーガ ソーシェー、ウレー ウヮーバ ヤサ(お前がやっていることは、それはおせっかいだよ)・儀。
ティマ ウヮーバニ ヰータン(手間賃を余計にもらった)・座。
- メモ
- 音2:ウヮーバイ。
ウヮーバイ 長浜,楚辺
余計。でしゃばり。おせっかい。
- 用例
- ヌガ ウレー ウヮーバイル ヤサイ(なぜ、それは余計なことでしょう)・浜。
- メモ
- →ウヮーバ。
ウヮーバイジン 大湾
余計な金。払わなくてもいい余計な支出。
- 用例
- ウヮーバイジン ゥンジャスンナー(余計な金を出すのか)・湾。
- メモ
- 音1:ウヮーバジン。
ウヮーバグトゥ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,牧原
余計なこと。出しゃばり。おせっかい。
- 用例
- ヒマ ヤグトゥディチ、ウヮーバグトー サンケー(暇だからといって、余計なことはするな)・儀。
- メモ
- →サラランビービー。
ウヮーバクヨー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
{ゐあばくらう(猪あ博労)}。豚の売買、斡旋〔あっせん〕をする者。
- 用例
- ウヮーバクヨーヤ、モーキシクチ ヤタン(豚博労は、儲かる仕事だった)・儀。
ウヮーバサーバ 渡慶次,儀間,楚辺
余計な口出しをする様。ぺちゃくちゃ。でしゃばり。
- 用例
- ウヮーバサーバ ッシ、チュヌ クトゥンカイ クチ ゥンジャチ(出しゃばって、人のことに口を出して)・儀。
- メモ
- →アーバサーバ。
ウヮーバシクチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
余計な仕事。
- 用例
- チョー イチュナサレー、ウヮーバシクチビカーン ムッチ ッチ(人は忙しいのに、余計な仕事ばかり持ってきて)・儀。
- メモ
- 音2:ウヮーバワジャ。
ウヮーバジン 喜名,渡慶次,儀間
余計な金。払わなくてもいい余計な支出。
- 用例
- ドゥシンカイ ウヮーバジン ゥンジャシミラッタン(友達に余計なお金を支払わされた)・儀。
- メモ
- 音1:ウヮーバイジン。
ウヮーバヂケー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
浪費。無駄遣い。
- 用例
- モーキトーティン ウヮーバヂケーヤ サンヨークー、ジノー タミトーキヨー(儲けていても無駄遣いはせずに、金は貯〔た〕めておきなさいよ)・儀。
- メモ
- 対:アガネー(節約)。
ウヮーバムン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
余計な物。
- 用例
- ジン ムタシェー、ウヮーバムンビカーン コーティ ッチ、チャー スガ(金を持たせたら、余計な物だけ買ってきて、どうするか)・儀。
ウヮーバユンタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
余計なおしゃべり。
- 用例
- ゥンマヲゥティ ウヮーバユンタ ソーシェー、ター ヤガ(そこで余計なおしゃべりしているのは、誰か)・儀。
- メモ
- →フリユンタク。
ウヮーバワジャ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大木
余計な仕事。
- 用例
- ウレー ウヮーバワジャ ヤサ(それは余計な仕事だよ)・儀。
- メモ
- →ウヮーバシクチ。
ウヮービ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長田,瀬名波
上。上の方。うわべ。
- 用例
- ゥンマカイ ヰシカカトーチーネー、ウヮービカラ ニムチヌ ウティティ チューンドー(そこに座り込んでおいたら、上から荷物が落ちてくるよ)・儀。
- メモ
- →イー。
ウヮービー 伊良皆
晴れ着。
ウヮーヒギ 楚辺
口髭〔くちひげ〕。
- 用例
- ウヮーヒギヌ ユー ニアトーン(口ひげがよく似合っている)・楚。
- メモ
- 音1:ウヮーヒジ。
ウヮーヒジ 座喜味,渡慶次,儀間,古堅
口髭〔くちひげ〕。
- 用例
- ウヮーヒジ ミーラチャレー、ゥンブラーサンヤー(口ひげを生やしたら、貫禄があるね)・儀。
- メモ
- 音1:ウヮーヒギ。
ウヮービヂラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
上っ面だけの人。うわべだけの人。
- 用例
- ウヮービヂラーシェー ヌーン ナランサ(うわべだけでは何もできないよ)・儀。
ウヮービビレー 喜名,渡慶次,儀間
うわべだけの付き合い。表面的な付き合い。
- 用例
- イェーカンチャートー、ウヮービビレー ヤティン サンネー(親戚とは、うわべ付き合いだけでもしないと)・儀。
ウヮーフーチ 村史
{ゐあふうき(猪あ風気)}。豚の疫病。
ウヮーフール 座喜味,長浜,楚辺,大湾,古堅
豚小屋兼便所。便所。

- 用例
- コーティ チェール ウヮーヤ「サンバッチウヮー ナチ トゥラシンソーリ」ンチ、ニガティ、ウヮーフールンカイ イリータンドー(買ってきた豚は「300斤の大きな豚に成長させてください」と願って、豚小屋に入れよったよ)・浜。
- メモ
- 長浜や楚辺では、新しく購入した豚を入れる時はボロ布を左に綯〔な〕って火をつけたものをウヮーフールで振り回してから入れた。それには害虫駆除の目的もあったという。※写真は波平に残っていたウヮーフール。→フール。
ウヮーフグヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{ゐあふぐりあ(猪あ陰嚢あ)}。豚の去勢をする人。またそれを業とする者。
- 用例
- ウヮーヌ クリラン マール、ウヮーフグヤー タヌムン(豚が発情しない間に、去勢をする人を頼む)・儀。
ウヮーボーイ 渡慶次,儀間
{うはばおり(上羽織)}。外出用の防寒着。
- メモ
- 無地の木綿の袷〔あわせ〕で大きめに作られていた。読谷山花織で作られたものもあった。
ウヮーミシー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,長田
{ゐあみせ(猪あ見せ)}。魔除けのために豚を見せること。
- 用例
- フールヤ ムンヌキムンディチ、アカングヮガ ゥンマリティ ナーヂキーニン ウヮーミシー スタン(豚舎は魔除けの力があるといって、赤子が生まれて命名の儀式にも豚見せをしよった)・儀。
- メモ
- 赤子の命名の儀式の時、火の神を拝んだ後に、豚小屋に連れて行き、魔除けとして赤子に豚を見せた。その時に豚が寝ていると必ず起こした。豚小屋には神様がいて、いかなる魔物でも払い除けることができると信じられた。
ウヮーユー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,長田
重湯〔おもゆ〕。
- 用例
- アンマサ ソーグトゥ、ウヮーユー チュクティ ウサギレー(気分が悪そうだから、重湯を作って差し上げなさい)・儀。ウケーメーヌ ウヮーユー ヌマセー(おかゆの重湯を飲ませなさい)・湾。
ウヮーリーン 喜名,座喜味,伊良皆,儀間,大木
追われる。
- 用例
- インカイ ウヮーリーン(犬に追われる)・儀。
否:ウヮーリラン(追われない)過:ウヮーッタン(追われた)継:ウヮーットーン(追われている)・儀。
ウィー 喜名,親志,波平,宇座,瀬名波,長浜,大湾,古堅,長田
上。
- メモ
- →音1:イー。
ウィークチビル 牧原
上唇。
- メモ
- →音1:イークチビル。
ウィーサワカサ 瀬名波,古堅
老いも若きも。
- 用例
- ウィーサワカサ スリトーン(老いも若きも集まっている)・古。
ウィージュン 大湾,牧原
泳ぐ。
- 用例
- ワンネー チューヤ ウィーガン(私は今日は泳がない)・湾。
- メモ
- 音1:イーグン・イージュン・ヲィージュン。
ウィーチバル -
{上地原}。上地の小字。
ウィーデーウヤファーフジ 村史
親族語彙。上の代の祖先。
- メモ
- 音2:ウィーデーグヮンス。
ウィーデーグヮンス 楚辺,儀間,渡慶次
親族語彙。上の代の祖先。
- 用例
- ウィーデーグヮンスヌ クトー、ワンガー ワカランレー(上の代の元祖のことは、私がは分からないよ)・儀。
- メモ
- 音2:ウィーデーウヤファーフジ。
ウィーバル -
{上原}。伊良皆の小字。
ウィーマースン 渡慶次,儀間
追い回す。
- 用例
- ヰキガンチャーンカイ ウィーマーサットーン(男たちに追い回されている)・儀。
否:ウィーマーサン(追い回さない)希:ウィーマーシーブサン(追い回したい)過:ウィーマーサッタン(追い回された)継:ウィーマーチョーン(追い回している)・儀。
- メモ
- 音1:ウーイマースン。
ウィーリキサン 高志保
嬉しい。楽しい。
- 用例
- ウィーリキサ シ(喜んで)・高。
- メモ
- →音1:イーリキサン・イールキサン・イリキサン・イリキハン。
ウィーン 座喜味
植える。
- メモ
- →音1:イーン。
ウィーン 瀬名波,古堅
老いる。
- 用例
- アヌ チョー、イャーヤカ ウィーティ ミーッサー(あの人は、お前より老〔ふ〕けて見えるなあ)・古。
アンマーヤ、アッタニ ウィートーン(お母さんは、急に老けている)・瀬。
- メモ
- 音1:イーン・ヰーン。
ウェーカ 喜名,伊良皆,大木
親類。親戚。
- メモ
- 音1:イェーカ。
ウェーガー 座喜味
親川。座喜味の井泉の名称。
- メモ
- →イェーガー。
ウェーキ 喜名
富。財産。金持ち。
- メモ
- 音1:イェーキ。→エーキ
ウェーキヤー 親志
金持ちの家。
ウェーキンチュ 親志,伊良皆,波平,高志保,宇座,牧原,長田
金持ちの人。
- 用例
- アマー ウェーキンチュ ヤンロー(あそこは金持ちだよ)・親。
- メモ
- →音1:エーキンチュ・イェーキンチュ。
ウェーク 宇座
漁具。櫂〔かい〕。
- メモ
- 音1:エーク・イェーク。
ウェーナイ 喜名,渡慶次,儀間,長浜
声をあげて泣く様。
- 用例
- クヮーシ カムンディ、ウェーナイ ソータン(お菓子を食べるって、大泣きしていた)・儀。
- メモ
- →ヲェーヲェー。
ウェーウェー 喜名,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
おいおい。声をあげて泣いている様。
- 用例
- イチマリ ウェーウェー ナチュガ(いつまで声を上げて泣いているのか)・湾。
ウヒナー ウェーウェー シミランケー(そんなに大声で泣かすな)・儀。
- メモ
- →ヲェーヲェー。
ウェーウェーニンジュ 伊良皆
ウェーウェー人衆。
- メモ
- 伊良皆の旧12月末におこなう*ナナマールの行事に、数え13歳から15歳の男子が「ウェーウェー」と泣き声をあげたり、ワイワイと騒ぎながら字の発祥7軒を回ったことから、そう呼ばれている。
ウェクボー 宇座
櫂〔かい〕を使う武術。
ウェンダー 大木
温厚な人。おとなしい人。
- メモ
- 音1:イェンダー。→ウフヤッシー。
ウェンダカリガー 座喜味
座喜味の井泉の名称。
- メモ
- 集落の北西側に住むウェンダカリ(イリンダカリ)の人たちが主に利用したカー(井泉)。
ウェンチュ 座喜味,波平,高志保,瀬名波,古堅,長田
哺乳類。鼠〔ねずみ〕。
- メモ
- →音1:イェンチュ。
ウェンチュヌミーミー 座喜味
植物。テンニンカ。天人花。フトモモ科の常緑小低木。
- メモ
- →音1:エンチュヌミーミー。
ウェンミ 楚辺,古堅
降参。詫び。戦いに負けて、相手に屈服〔くっぷく〕すること。
- メモ
- →音1:エンミ・イェンミ。
ウェンミバル -
{親見原}。大湾の小字。
ゥンガナー 楚辺
吃音〔きつおん〕症。どもり。またはその人。
- メモ
- 音1:ゥンジャナー。
ゥンガニ 楚辺
吃音。どもり。
- 用例
- ゥンガニ スグトゥディチ、ウシェーテー ナラン(どもるからって、馬鹿にしてはいけない)・楚。
- メモ
- 音1:ゥンジャニ。
ゥンジ チャービラ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波、楚辺
行ってきます。
- 用例
- ゥンジ チャービラヒー(行ってきましょうね)・儀。
ゥンジ メンソーレー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
行ってらっしゃい。
- 用例
- ゥンジ メンソーレー、キー チキミソーレーヤー(行ってらっしゃい、気をつけてくださいね)・瀬。
チューヲゥティ ゥンジ メンソーリヨーヤー(今日で行ってきてくださいね)・儀。
ゥンジ ヤカ 古堅
地名の併称(金武町伊芸と屋嘉)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
ゥンシーク 楚辺
ゆっくり。大切に。大事に。
- 用例
- ウヌ シロー アチャハグトゥ、イッケーラサンヨーイ、ゥンシーク ムッチョーキヨー(その汁は熱いから、こぼさないで、大切に持っていてよ)・楚。
イッペー フミチョービーグトゥ、ハルシグトゥ ゥンシーク シンソーリヨー(とても蒸し暑いですから、畑仕事をゆっくりしてください)・楚。
ゥンジーグチ 喜名,渡慶次,儀間
出口。
- 用例
- ゥンジーグチンカイ マートーケー(出口に回っておきなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンジリグチ。→イジクチ。
ゥンジースージ 瀬名波、喜名、渡慶次、儀間
{いでしうぎ(出で祝儀)}。小学校の入学祝い。
- 用例
- ゥンジースージネー、ウスメーガ ランドセル コーティ トゥラスサ(入学祝には、おじいさんがランドセルを買ってあげるさ)・儀。
- メモ
- →アガイスージ。
ゥンジーハナ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
出端〔ではな〕。
- 用例
- ジョーカラ ゥンジーハナ、クルマガ トゥーティ ハイタン(門から出たとたんに、車が通って行きよった)・儀。
ゥンジーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
出る。
- 用例
- ナマカラ フカンカイ ゥンジーン(今から外に出る)・儀。
否:ゥンジラン(出ない)希:ゥンジーブサン(出たい)過:ゥンジタン(出た)継:ゥンジトーン(出ている)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンジユン。対:イーン(入る)。
ゥンジタイイッチャイ 喜名,渡慶次,儀間
出たり入ったり。出入りする様。
- 用例
- ゥンマヲゥティ ゥンジタイイッチャイ、ヌー ソーガ(そこで出たり入ったり、何をしているのか)・儀。
- メモ
- →イッチェーゥンジテー。
ゥンジタッチュン 長田
出発する。
- 用例
- ゥンジタッチュンリ シーネー(出発しようとすると)・田。
- メモ
- →タッチュン。
ゥンジファ 儀間
{いでは(出羽)}。舞台に登場する方向。
- メモ
- →対:イリファ(入羽)。
ゥンジャスン 喜名,親志,上地,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,古堅,大木,比謝矼,牧原
出す。
- 用例
- ナー オーエー ゥンジャサーニ、ナー ゥンジティ ハリヨー サッタグトゥ(もう喧嘩〔けんか〕になって、もう出て行けと言われたので)・民・楚。
ゥンジャチ トゥラシェー(出してちょうだい)・親。タラーン ブノー ワンガ ゥンジャスン(足りない分は私が出す)・儀。
否:ゥンジャサン(出さない)希:ゥンジャシブサン(出したい)過:ゥンジャチャン(出した)継:ゥンジャチョーン(出している)・儀。
ゥンジャナー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅
吃音〔きつおん〕症。どもり。またはその人。
- 用例
- ワッター ワラベー、ゥンジャナー ナティ シワ ヤッサー(私の子は、どもりで心配だよ)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンガナー。
ゥンジャニ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅
吃音。どもり。
- 用例
- ゥンジャニ スッサー(どもるなあ)・座。
ゥンジャニ スヌ チョー、アワティラカチェー ナランドー(どもりをする人は、急〔せ〕かしてはいけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンガニ。
ゥンジャニ 渡慶次,儀間,楚辺
遺言〔ゆいごん〕。
- 用例
- ウレー ウヤヌ ゥンジャニ ヤグトゥ、マムラントー ナラン(それは親の遺言だから、守らないといけない)・儀。
- メモ
- →イーゥンジャニ。
ゥンジュ 座喜味,楚辺,大湾
植物。イジュ。ツバキ科ヒメツバキ属。

- 用例
- ンジュヤ アマクマヌ ヤマナカイ サチョーン(イジュはあちこちの山に咲いている)・楚。
ゥンジュヌ キーヤ、キチグヮーンカイ ジコー チカイタン(イジュの木は、垂木〔たるき〕によく使いよった)・座。
- メモ
- 茅ぶき小屋を造るときに垂木としてよく使った。音1:イジュ。
ゥンジュチュン 比謝,比謝矼
動く。
- 用例
- ティーチン ドゥーヤ ゥンジュカランドー(ひとつも身体は動けないよ)・民・比。
- メモ
- →イジクン。
ゥンジユン 楚辺
出る。
- 用例
- ことわざ:トーリ ゥンマカラ ハイゥンマヌ ゥンジユン(倒れ馬から足の早い馬が出る)・楚。
- メモ
- →音1:ゥンジーン。
ゥンジリグチ 喜名,渡慶次,儀間
出口。
- 用例
- クラサヌ ミーランシガ、ゥンジリグチェー マー ナトーガヤー(暗くて見えないが、出口はどこになっているのかな)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンジーグチ。→イジクチ。
ゥンジリメー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
出費。
- 用例
- シングヮチェー ゥンジリメーヌ ウーサヌ、スーテーン ムッタン(4月は出費が多くて、経済も持たない)・儀。
ゥンナギ 楚辺
魚名。鰻〔うなぎ〕。
- 用例
- ゥンナギディシェー、カレー ンランサ(ウナギというのは、食べたことがないよ)・楚。
- メモ
- 音1:ゥンナジ。
ゥンナジ 親志,座喜味,伊良皆,長浜,大湾,古堅,長田
魚名。鰻。
- メモ
- 音1:ゥンナギ。
ゥンナビー 親志,伊良皆,長浜
砕米〔さいまい〕。
- メモ
- →クグビー。
ゥンナビーメー 大湾
料理。砕米を炊いた飯。
ゥンニ 喜名,親志,座喜味,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
植物。稲。

- 用例
- ハルカイ、ダテーンヌ ゥンニヌ マジマットータン(畑に、たくさんの稲が積まれていた)・儀。ゥンニ カイガ イチュン(稲を刈りに行く)・慶。
- メモ
- 音1:イニ。
ゥンニウルシ 伊良皆
稲下ろし。
- メモ
- *タントゥイはゥンニウルシの*ウユミで、「タントゥイ ヤイビーンドー(種取ですよ)」と、ご飯と汁物を供えた。
ゥンニヌフー 長田
稲穂。
- 用例
- ゥンニヌフー アガトーンドー(稲穂があがっているよ)・田。
ゥンニマジン 村史
稲むら。稲叢。
- メモ
- →マジン。
ゥンバギー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木
産飯〔うぶめし〕。出産祝いに炊く飯。
- 用例
- ボージャー モーキティ、ダテーン ゥンバギーン ニチェーンドー(赤子が生まれて、たくさんの産飯も炊いてあるよ)・儀。
- メモ
- 大量に炊いた産飯は最初に集落内の妊婦に配り、その後に親戚や隣近所の人たちに配った。産飯を多くの人に食べてもらうと赤ちゃんが健やかに成長するといわれた。音2:アワゥンバギー・ゥンバギーメー。
ゥンバギーメー 喜名,渡慶次,儀間,長田
産飯〔うぶめし〕。出産祝いに炊く飯。
- 用例
- ゥンバギーメー ムッチ チェービンドー(産飯を持ってきてありますよ)・儀。
- メモ
- →ゥンバギー。
ゥンバシ 座喜味,伊良皆,長浜
植物。クワズイモ。
- メモ
- →ハチコーゥンム。
ゥンバシガーサ 座喜味,伊良皆,長浜
植物。クワズイモ。クワズイモの葉。
- メモ
- →ヰーゴーガーサ。
ゥンバハン 高志保,渡慶次,儀間,楚辺
重い。
- 用例
- ニムチヌ ゥンバハヌ ムッチーウーサンシガ(荷物が重くて持てないよ)・楚。
- メモ
- 音1:ゥンブサン。対:ガッサン(軽い)。
ゥンバンジューシー 楚辺,渡具知
料理。雑炊。野菜などで味付けした炊き込みご飯の丁寧な言い方。
- 用例
- シングヮチハチカーネー、ゥンバンジューシー ヰナグンチャーンカイ ティレータン(*シングヮチハチカーには、女たちに雑炊をごちそうした)・楚。
- メモ
- 楚辺では旧4月20日に、青年たちが娘たちに雑炊をふるまって交流した。渡具知では、*ムラアシビの夜食として、年少の青年らがゥンバンジューシーを作った。
ゥンビラ 親志,瀬名波
飲食関係。大きな杓文字〔しゃもじ〕。
- 用例
- イャー、ゥンビラー マーンカイ ナチャガ(お前、大きな杓文字はどこに置いたか)・民・瀬。
- メモ
- *ゥンムニーを作る時に煮た甘藷を潰す大きな杓文字。音1:イビラ。→イービラ。
ゥンブイコーコー 喜名,渡慶次,儀間
(荷物などを)重そうに担いでいる様。
- 用例
- ウガヨーナ ワラビンカイ、ゥンブイコーコー スルカ ニムチ カタミラチ(そんなに幼い子に、ゥンブイコーコーするほど担がせて)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンブサコーコー。
ゥンブガー 喜名,親志,座喜味,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,長田
{うぶがは(産泉)}。産水〔うぶみず〕を汲む井戸。
- 用例
- アカングヮヌ ゥンマリーネー、ゥンブガーカラ ミジ クリ ッチ アミシータン(赤子が生まれると、産井戸から水を汲んできて浴びせよった)・儀。
- メモ
- ゥンブガーは各集落にあり、産水や死に水にも用いる重要な井戸。産湯として用いるためそう呼ばれるが、他に名称がある場合も多い。※写真は喜名のゥンブガーで、ワタンジャガーともいわれている。
ゥンブギン 楚辺
産着。
- 用例
- ナー ユークル ナシメー ヤルムンヌ、ゥンブギン ターチミーチェー ヒコートーケー(もうそろそろ出産前だから、産着の2、3枚は準備しておきなさい)・楚。
- メモ
- 生後すぐは胞衣〔えな〕を取り除くために芭蕉布〔ばしょうふ〕でくるみ、生後2、3日から1週間は女性の下着やボロ布などでくるんだ。昔は、まだ生まれていない子の着物を作るものではないとされ、出産前のおしめや産着の準備を嫌う風習もあった。音1:ゥンブヂン。
ゥンブクィーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
溺〔おぼ〕れる。
- 用例
- フカサヲゥティ イージーネー ゥンブクィーンドー(深い所で泳ぐと溺れるよ)・儀。
否:ゥンブクィラン(溺れない)過:ゥンブクィタン(溺れた)継:ゥンブクィトーン(溺れている)・儀。
ゥンブサー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,大木、楚辺
料理。蒸〔む〕し煮。
- 用例
- アサバノー トーフゥンブサー チュクテーン(昼ご飯はトーフゥンブサーを作ってある)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンブシー。
ゥンブサコーコー 楚辺
(荷物などを)重そうに担いでいる様。
- 用例
- ゥンブサコーコー シージュカ ムタサッティ、ジャーフェー ナトーッサー(ゥンブサコーコーするほど持たされて、困っているなあ)・楚。
- メモ
- 音1:ゥンブイコーコー。
ゥンブサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
重い。
- 用例
- ウヌ ワラベー ユカイ ゥンブサンレー(その子どもはかなり重いよ)・儀。
アンシ ゥンブサルヤー(なんて重いんだろう)・古。
- メモ
- 音1:ゥンバハン。
ゥンブシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
重し。重り。
- 用例
- チキムン チキーグトゥ、ゥンブシ ウチキトーチュン(漬物を漬けるから、重しを置いておく)・儀。
ゥンブシー 親志,牧原
料理。蒸〔む〕し煮。

- メモ
- 音1:ゥンブサー。
ゥンブスン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木,長田,楚辺
蒸す。
- 用例
- シンメーナービンカイ ムチ ゥンブスン(*シンメーナービに餅を蒸す)・儀。
否:ゥンブサン(蒸さない)希:ゥンブシーブサン(蒸したい)過:ゥンブチャン(蒸した)継:ゥンブチョーン(蒸している)・儀。
ゥンブヂン 喜名,波平,渡慶次,儀間,宇座,大湾
産着。
- 用例
- アンマーガ、ゥンブヂン シコーティ チェーンドー(お母さんが、産着を準備してきてあるよ)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンブギン。
ゥンブニー 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
重い荷物。
- 用例
- ワラビンカイヤ ゥンブニーヤ ムタスナ(子どもには重い荷物は持たせるな)・儀。
ゥンブボージ 座喜味
生後初めて散髪した赤子の産毛。
- メモ
- 庚〔かのえ〕の日の満潮時に、朱色の紙で封した酒瓶を飾り、桃の葉と*ゲーン(すすきを結んだもの)を赤子の頭上で3回まわし、祖母がハサミと剃刀〔かみそり〕で産毛を3回切った。
ゥンブミジ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
産水。産湯。
- 用例
- ナー ヤガテー ゥンマリーガタードー、ゥンブミジェー シコーラットーミ(もうやがて生まれそうだよ、産湯は準備できているね)・儀。
- メモ
- →ウブユー。
ゥンブラーサン 喜名,渡慶次,儀間
重々しい。貫禄がある。風格がある。
- 用例
- アヌ チョー、アンシ ゥンブラーサルヤー(あの人は、とても貫禄があるね)・儀。
- メモ
- 音1:ゥンブラーハン。
ゥンブラーハン 楚辺
重々しい。貫禄がある。風格がある。
- 用例
- カーギシガタ ウチャティ、ゥンブラーハッサー(容姿もよくて、風格があるなあ)・楚。
- メモ
- 音1:ゥンブラーサン。
ゥンブリーン 喜名,渡慶次,儀間
蒸〔む〕れる。蒸されるように暑い。
- 用例
- チューヤ アチサヌ ゥンブリーンデー(今日は暑くて蒸れるよ)・儀。
ゥンブリビー 瀬名波,古堅
とろ火。
- 用例
- ゥンブリビーグヮーシ ゥンブセー(とろ火で蒸しなさい)・古。
ゥンベーイン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
うめる。薄める。水やお湯を足す。
- 用例
- アチサグトゥ イフィ ミジ ゥンベーイン(熱いから少し水を足す)・儀。
サキグヮーンカイ ミジ ゥンベーレー(酒に水を足しなさい)・浜。
- メモ
- →ウスミーン。
ゥンベーイン 喜名,親志,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
化膿する。傷が悪化する。
- 用例
- ヒージャージル カミーネー、ゥンベーインドー(山羊〔やぎ〕汁を食べると、傷が悪化するよ)・浜。
ヒサカイ ゥンジトーヌ ニーブターヌ ゥンベートーン(足にできているおできが化膿している)・儀。
否:ゥンベーラン(化膿しない)継:ゥンベートーン(化膿している)・儀。
- メモ
- →レースン。
ゥンベーイン 長浜
酔っ払う。酔う。
- 用例
- ナー ゥンベートールムヌナー(もう酔っ払っているのにな)・浜。
- メモ
- →ヰーユン。
ゥンベーグスイ 大湾
腫れ物や傷口を化膿〔かのう〕させる薬、食べ物。
- 用例
- ヒージャーヤ ゥンベーグスイドー(山羊は食べると傷を悪化させる食べ物だよ)・湾。
ゥンマ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①哺乳類。馬。②午。十二支のひとつで第7番目に数えられる。南の方角。
- 用例
- ①タンメーヤ ゥンマンカイ ヌティ、ハルマーイ シンシェータン(お爺さんは馬に乗って、畑回りをなさっていた)・儀。
ゥンマ 喜名,親志,上地,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅,大木,牧原
そこ。そちら。
- 用例
- ゥンマカラ アッチュシェー、ウンチューグヮーヤ アランナー(そこから行くのは、叔父さんじゃないの)・儀。ゥンマンカイ ヰレー(そこに座りなさい)・親。
ゥンマアミシグムイ 親志,波平,儀間
馬を浴びせる溜池。
- メモ
- 各字に馬を水浴させるための*クムイがあった。
ゥンマガ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,牧原,瀬名波,渡具知
親族語彙。孫。
- 用例
- ワンネー ルクニンヌ ゥンマガガ ヲゥン(私は6人の孫がいる)・儀。
ゥンマガザキ 喜名
{うまがざけ(孫酒)}。葬式後に参会者にふるまう酒。
- メモ
- 喜名では数え61歳以上で亡くなった人の場合、葬式後墓庭から外に出ると参会者に遺族がゥンマガザキをふるまった。
ゥンマカラヤー 瀬名波
馬を飼っている人。
ゥンマクルサー 長浜
馬を屠殺する者。
- メモ
- 老いた馬や使えなくなった馬を解体した。畑もない困窮者〔こんきゅうしゃ〕が従事することが多かった。
ゥンマグヮー 座喜味
昆虫。ゾウムシ。
- 用例
- ゥンマグヮー スーブ シミータン(ゾウムシを勝負させよった)・座。
- メモ
- →ユーナギマヤーグヮー。
ゥンマゴーサー 座喜味,都屋
植物。マツバゼリ。
- メモ
- 葉は*イーチョーバー(ウイキョウ)に似ているが、食べられない。→イーチョーバーグサ。
ゥンマザキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
{うまざけ(馬酒)}。他字から嫁取りをする男性が嫁側の青年に支払うお金。
- 用例
- ゥンマザキン ゥンマディマトー ユヌムン、ウヌ ジノー ニーシェーターガ チカイタン(馬酒も馬手間と同じように、そのお金は青年たちが使いよった)・儀。
- メモ
- 昔は部落内婚が主で、他部落へ嫁ぐのを嫌う風習が強く、他部落へ嫁ぐ場合には当時のお金で5~20円のゥンマザキが課せられた。→ミチカイディマ。
ゥンマジラー 喜名,渡慶次,儀間
石女〔うまずめ〕。不妊症〔ふにんしょう〕の人。
- 用例
- ワッター ユメー ゥンマジラー ヤシガ、チモー ターヤカン ディキトーン(私たちの嫁は子どもはできないが、心は誰よりもできている)・儀。
- メモ
- 音2:ゥンマジリムン。
ゥンマジリ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
石女〔うまずめ〕。不妊症。
- 用例
- ンカシェー クヮナサンヌーンカイ、ゥンマジリディ イータサ(昔は子どもができない人に、ゥンマジリといっていたさ)・儀。
ゥンマジリムン 大木
石女〔うまずめ〕。不妊症の人。
- メモ
- →ウマジラー。
ゥンマスーブ 喜名,座喜味,渡慶次,瀬名波,楚辺,渡具知,大湾,古堅
馬勝負。琉球競馬。
- メモ
- 馬の足並みなど乗馬技術の美しさや、飾り立てた馬の姿の美しさを競った。競争は2頭ずつで競ったが、通しての順位は決めなかった。旧4月15日の楚辺ガニクでおこなわれる*スビアブシバレー、旧6月15日の渡慶次でおこなわれる*トゥキシカタノー、旧8月11日の喜名馬場でおこなわれる*チナーゥンマイーが三大競馬として中頭郡下で知られていた。中部はもちろん今帰仁、国頭、県下から100頭以上集まることもあった。音2:ゥンマハラシー・ゥンマハラシェー・ゥンマハラセー。
ゥンマスンカー 楚辺
馬曳〔ひ〕き。
- メモ
- ノロの乗る馬の手綱持ちにもいった。類:ゥンマブ。
ゥンマディマ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,牧原,長田
{うまでま(馬手間)}。他字から嫁取りをする男性が嫁側の青年に支払うお金。
- 用例
- タシマカラ ユミ ヰーネー、ゥンマディマ トゥラリータン(他部落から嫁をもらうと、馬手間を取られよった)・儀。
- メモ
- →ミチカイディマ。
ゥンマドゥシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
午年〔うまどし〕。
- 用例
- ヤーノー ゥンマドゥシ ナトーンドー(来年は午年になっているよ)・儀。
ゥンマニー 牧原
親族語彙。兄嫁。
- 用例
- ワッター ゥンマニーヤ、イハカラル チョーンドー(うちの義姉さんは、伊平屋から〈嫁に〉来ているんだよ)・牧。
- メモ
- 音1:ウマニー。
ゥンマヌイイシ 波平,楚辺
足踏み石。ノロが馬に乗る時の踏み石。
- 用例
- ヌンドゥンチヌ スバナカイ ナマン ゥンマヌイイシェー ヌクトーガヤー(ノロ殿内の側に今も馬乗り石が残っているかねえ)・楚。
- メモ
- 楚辺ではその昔、ノロ殿内から金銀の飾りつけをした神馬が*アシビナーまで来た。馬乗り石に横付けすると、*ノロがその石を使って馬に乗り降りした。→アシブミイシ。
ゥンマヌイドゥクル 喜名
ノロが馬に乗る場所。
ゥンマヌイドゥシ 高志保
乗馬仲間。
ゥンマヌイバカマ 大湾
乗馬用の袴〔はかま〕。
- メモ
- 騎手はゥンマヌイバカマと称する袴と、上半身は*クンジーにたすき掛け、白の鉢巻に竹(鞭〔むち〕)を持っていた。
ゥンマヌインジバル -
{馬乗原}。座喜味の小字。
ゥンマヌシシー 座喜味,大湾,古堅
馬肉。
- メモ
- *チーシマシグスイ(血をきれいにする薬)といわれた。
ゥンマヌチミ 座喜味
馬の蹄〔ひづめ〕。
- 用例
- ハンジャンカイ、ゥンマヌチミ クマスン トゥクルヌ アタンヨー(波平に、馬の蹄鉄〔ていてつ〕をつける所があったよ)・座。
ゥンマヌチミクマサー 座喜味,古堅
馬の蹄鉄〔ていてつ〕をつける職業、またその人。
ゥンマヌッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
午の人。午年生まれの人。
- 用例
- ゥンマヌッチュガ アチマティ、スージ ソーン(午年生まれの人が集まって、お祝いをしている)・儀。
ゥンマヌトゥチ 大木
午の刻。正午。
ゥンマヌファ 喜名,渡慶次,儀間
午の方角。南の方角。
- 用例
- ゥンマヌファンカイ アティティ、フニ ハラセー(午の方角に向かって、船を走らせなさい)・儀。
ゥンマヌファヌミフシガナシ 長浜
{うまのはうのみほしがなし(午の方の御星加那志)}。午(南)の方角のお星様。
- メモ
- 祈願の際、*グイス(祝詞)で唱える言葉のひとつ。音2:ゥンマヌファブシ。
ゥンマヌファブシ 古堅
{うまのはうぼし(午の方星)}。午(南)の方角の星。
- メモ
- →ゥンマヌファヌミフシガナシ。
ゥンマヌヤー 瀬名波,大湾,儀間
馬に乗る者。騎手。
- メモ
- *ゥンマハラシーのとき、馬主は、勝負強いゥンマヌヤーに頼んだ。遠く名護、*ウフガニク(大兼久)、越来からもやってきた。※写真は瀬名波のゥンマヌヤー(昭和15、16年頃)。
ゥンマヌヤー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
馬小屋。
- 用例
- ナマン ゥンマヌヤーンカイル ヲゥンナー(まだ馬小屋にいるのか)・儀。
ゥンマバクヨー 長浜
{うまばくらう(馬博労)}。馬の売買を専門にする者。
ゥンマバサン 大湾
昆虫。クワガタムシ。
ゥンマバサンギー 大湾
クワガタが集まる木。
ゥンマバチャー 楚辺
昆虫。クマバチ。
- 用例
- ゥンマバチャーンカイ ササッタン(クマバチに刺された)・楚。
ゥンマハラシー 都屋,瀬名波,大湾
琉球競馬。
- メモ
- →ゥンマスーブ。
ゥンマハラシェー 瀬名波,大湾,楚辺
琉球競馬。
- メモ
- →ゥンマスーブ。
ゥンマハラセー 座喜味,楚辺,古堅
琉球競馬。
- メモ
- →ゥンマスーブ。
ゥンマビットゥー 楚辺
{うまびっとう(馬筆頭)}。琉球競馬の役員。
- 用例
- ゥンマハラセーヌ ヤクミンカイ、ゥンマビットゥーディ イータン(琉球競馬の役員に、ゥンマビットゥーと言いよった)・楚。
- メモ
- 馬が場内を2~3周した後で、足が慣れてきたかどうかを判断して競技を開始した。
ゥンマブ 伊良皆
馬賦〔うまぶ〕。ノロの乗る馬の手綱持ち。
- メモ
- →ゥンマスンカー。
ゥンママチ 古堅,牧原
{うままき(馬牧)}。牧場。
- メモ
- 牧原は当初大湾地番で、琉球王が乗る馬を育てる所だった。
ゥンマミー 渡慶次,儀間
{うまみ(馬見)}。琉球競馬見物。
- 用例
- カタノーンカイ ゥンマミーガ イチュタン(*トゥキシカタノーへ琉球競馬見物に行きよった)・儀。
- メモ
- 旧6月25日の渡慶次カタノー馬場では、他村や他字からも親戚の方が来るので、接待用に大人は海へ出て魚を取りに行った。子どもたちは出店目当てで朝から遊びに出た。
ゥンマミーヂン 渡慶次,儀間
琉球競馬見物に着ていく着物。
- 用例
- ゥンマミーヂンディチ クンジー シコータンドー(競馬見物用に紺地の着物を新調したよ)・儀。
- メモ
- →アブシバレーヂン。
ゥンマミグイ 大木
{うまめぐり(馬巡り)}。鑑識眼や情報量をもっている人が、頻繁に馬を見て回ること。
ゥンマメー 高志保,渡慶次,儀間,大木
芸能a。馬舞。踊りの演目名。

- メモ
- 高志保の馬舞は、*ムラアシビやめでたい席に、踊り手と太鼓打ちで演じられる。京太郎の門付け芸の流れを汲むものといわれているが、高志保でいつ頃から演じられるようになったかは不明とのこと。
ゥンマメーサー 高志保,長浜
{うままひしあ(馬舞ひ為あ)}。芸能a。馬舞を演じる者たち。
- メモ
- 長浜のゥンマメーサーは*チョンダラー(京太郎)の登場人物の一人で、布施をもらうための*ヤンザイブクルを持っており、頭には*ハッチブラー(面)を被っている。
ゥンマヰー 座喜味,大湾,古堅,牧原
馬場。牧場。
- 用例
- ゥンマヰーカラ ゥンマ ゥンジャチ アシバスル ゥンマヰーグヮーヌ アタル バー(牧場から馬を出して遊ばせる馬場があったわけさ)・牧。
- メモ
- かつて読谷には各地に馬場があり*ゥンマハラセーが盛んに開催された。*チナーゥンマヰー、*トゥキシカタノー、*スビガニクなどが有名で多くの見物客を集めた。
ゥンマリ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
生まれ。生まれつきの性格。天性。性質。
- 用例
- アレー、ウヌ ゥンマリ ヤサ(彼は、そういう生まれつきの性格だよ)・儀。
イャーヤ ヌードゥシ ゥンマリ ヤガ(あなたは何年生まれ〈干支〉か)・瀬。
ゥンマリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生まれる。
- 用例
- クヮヌ タトゥクマ ゥンマリトーシガ(子どもが2か所生まれているが)・民・楚。
チューネー ボージャー ゥンマリーンテー(今日こそ赤子が生まれるでしょう)・儀。
否:ゥンマリラン(生まれない)過:ゥンマリタン(生まれた)継:ゥンマリトーン(生まれている)・儀。
ゥンマリカー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,楚辺
そこら。その辺り。
- 用例
- イャーヤ、ゥンマリカーヲゥティ マッチョーケー(お前は、そこら辺で待っていなさい)・儀。
- メモ
- →音1:ウマリカー。
ゥンマリカワイン 喜名,渡慶次,儀間
生まれ変わる。
- 用例
- ワンネー ヰキガンカイ ゥンマリカワイブサン(私は男に生まれ変わりたい)・儀。
ゥンマリシガタ 喜名,渡慶次,儀間
生まれたままの姿。
- 用例
- ゥンマリシガター、ムル ユヌムンル ヤタシガヤー(生まれた時は、皆同じだったのにね)・儀。
- メモ
- 音2:ゥンマリゥンマヌファ。
ゥンマリジマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生まれ島。故郷。
- 用例
- トゥシ トゥイネー、ゥンマリジマンカイ ケーインディチル ヤンデー(年を取ったら、生まれ島に帰るつもりだよ)・儀。
ゥンマリドゥシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
生まれ年。生まれた年の干支。
- 用例
- スーン アンマーン、クンドー ゥンマリドゥシ ナトーンドー(お父さんもお母さんも、今年は生まれ年になっているよ)・儀。
- メモ
- 音1:ウマリドゥシ。
ゥンマリビー 渡慶次,儀間,楚辺
誕生日。
- 用例
- ウスメー ゥンマリビーネー、ムル アチマラヤー(おじいさんの誕生日には、皆で集まろうね)・儀。
ゥンマリゥンマヌファ 喜名
生まれたままの姿。
- メモ
- →ゥンマリシガタ。
ゥンマンクマン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
どこもかしこも。
- 用例
- ゥンマンクマン、ムル ニチョーシービカーン(どこもかしこも、全部似たものばかりだ)・儀。
ゥンマンデー 楚辺
そこら。その辺り。
- 用例
- ドーゴー ゥンマンデーンケー ネーンナー(道具はそこら辺にないか)・楚。
- メモ
- →ウマリカー。
ゥンミ 伊良皆,古堅
膿〔うみ〕。
ゥンミー 親志,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
親族語彙。姉。姉さん。
- 用例
- ウヤー ヘーク ヲゥラン ナティ、ゥンミーガ ウヤガワイ ヤタン(親が早くに亡くなったので、姉が親代わりだった)・儀。
- メモ
- 上の姉はゥンミー、下の姉はゥンミーグヮーと呼んだ。音1:ンミー。→アバー。
ゥンミーグヮー 渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅,比謝矼
親族語彙。姉。姉さん。
- メモ
- →アバー。
ゥンム 親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
植物。芋。サツマイモ。
- 用例
- チューヤ、スートゥ ゥンム フイガ イチュン(今日は、お父さんと芋を掘りに行く)・儀。ゥンム ウンガル ヤシェーヤー(芋を売りにでしょう)・楚。
- メモ
- 音1:ウム。
ゥンム 座喜味,大湾
轂〔こしき〕。車輪の心棒を差し込む中央部分。
- 用例
- バサヌ ゥンム(馬車の車輪の心棒を差し込む部分)・座。
- メモ
- 馬車の車輪の心棒を差し込む所で鋳物がはめられていた。
ゥンムアギー 瀬名波,楚辺
{うもあげ(芋揚げ)}。生芋を油で揚げたもの。
- 用例
- チューヤ アンダヌ ネーン、ゥンムアギーヤ チュクランタン(今日は油がなくて、ゥンムアギーは作らなかった)・楚。
ゥンムイリキ 楚辺
料理。芋炒〔いた〕め。蒸〔ふ〕かした芋を適当な大きさに切って、鍋に油をひいて塩味をつけて焼いたもの。
- 用例
- アーシーネー、ユー ゥンムイリキ ヒチ カムタン(3時のおやつには、よく芋炒めをして食べよった)・楚。
ゥンムウジン 村史
芋を入れる御膳。
- メモ
- 食事の時に芋を盛るのに用いた。
ゥンムウスー 親志,渡慶次
甘藷御主。野国総管のこと。
- メモ
- ゥンムウスーとは、琉球に甘藷をもたらした野国総管のことで、読谷村には多くの遙拝所があり、その功績に感謝し野国総管の墓がある嘉手納水釜方向に遙拝するところが多い。音1:ゥンムウフスー。
ゥンムウスーウガン 伊良皆,高志保,儀間,長浜,大湾,古堅
行事。芋御主御願。琉球に甘藷をもたらした野国総管の功績に感謝する行事。
- メモ
- 類:ゥンムウスースーコー。
ゥンムウスースーコー 喜名,伊良皆
行事。芋御主焼香。琉球に甘藷をもたらした野国総管の功績に感謝する行事。
- メモ
- 伊良皆では旧3月3日に*ヒールーモーへ甘藷を持っていき野国総管の墓に向かって拝んだ。
喜名ではメーヌマーチョーといわれる場所に明治期に石碑を建立し清明祭に拝している。→ゥンムウスーウガン。
ゥンムウフスー 長浜
甘藷御主。野国総管のこと。
- メモ
- 音1:ゥンムウスー。
ゥンムウヤー 大湾
芋売り。
ゥンムガー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,古堅,渡具知
芋の皮。
- 用例
- ウヮーヌムン タリーグトゥ、ゥンムガーヤ ヒティンナヨー(豚の餌〔えさ〕に混ぜ込むから、芋の皮は捨てるなよ)・儀。
ゥンムガーアチミヤー 古堅
芋の皮を集める人。
- メモ
- 養豚家が豚の餌〔えさ〕にするため、各家で捨てられる主食の芋の皮を集めてまわった。
ゥンムガーヤチ 喜名,渡慶次,儀間
菓子名。今川焼。メリケン粉を水で溶いて中に餡を入れた和菓子。今川焼器にもいう。
- 用例
- スーガ、ゥンムガーヤチ コーティ チェーンドー(お父さんが、今川焼を買ってきてあるよ)・儀。
- メモ
- ※写真は今川焼器。
ゥンムカシ 親志,儀間,長浜,楚辺,渡慶次
甘藷から澱粉を取った後の滓〔かす〕。
- 用例
- ゥンムカシェー、ウホーク チュクティ タブトーチュタン(ゥンムカシは、たくさん作って保存しておいた)・儀。
- メモ
- 非常食として保存した。
ゥンムカシナントゥー 親志
料理。甘藷澱粉を作った残り滓〔かす〕で作った餅。
- メモ
- 煮芋に甘藷澱粉を作った残り滓と黒糖を混ぜて平たくしたものを月桃の葉にのせて蒸した。
ゥンムカシポーポー 高志保
菓子名。甘藷澱粉を作った残り滓〔かす〕で作った菓子。
ゥンムカシメー 古堅
料理。甘藷から澱粉を取った残り滓を乾燥させ、臼でひいて粉にして米飯代用にしたもの。
- メモ
- *ゥンムカシを粉にしたものとあり合わせの野菜を入れて炊いた。
ゥンムクジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
甘藷から取った澱粉。

- 用例
- ゥンムクジン ダテーンナー チュクティ タブイタン(ゥンムクジもたくさん作って保存しよった)・儀。
- メモ
- 甘藷をすりつぶして水に溶かし、沈殿したものを乾燥させて作る。保存食として用途も多く、大変重宝された。
ゥンムクジアンダーギー 楚辺、儀間
菓子名。甘藷澱粉を使った揚げ菓子。

- 用例
- ウチャクガ メンシェーネー、ゥンムクジアンダーギー チャワキトゥシ ゥンジャスタン(お客さんがいらっしゃると、ゥンムクジアンダーギーを茶請けに出しよった)・楚。
- メモ
- 蒸かした芋を潰〔つぶ〕し、同量の*ゥンムクジに水を少しずつ加え、耳たぶぐらいの柔らかさになるまで潰して混ぜ合わせる。それに調味料を加え手でかき混ぜ、軽くひとにぎり取って、平たく円形にして指型をつけて油で揚げる。
ゥンムクジシリー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
おろし金。芋粕を作る目の粗いおろし金。
- 用例
- ゥンムクジシリーンカイ ティー シリハジ ネーン(おろし金で手を擦りむいてしまった)・儀。
ゥンムクジチャンプルー 楚辺
料理。甘藷澱粉を使った炒め物。
- 用例
- ゥンムクジチャンプルー ヤキーネー、ジコー カバハタン(ゥンムクジチャンプルーを焼くと、とても良い匂いがした)・楚。
- メモ
- *ゥンムクジを水で溶かし、塩や味噌少量を加え、それに細切れ豚肉、ネギ、野菜のみじん切りなどを混ぜ、*ヒラナービ(平鍋)に油をひき、かき混ぜながら焼いた。
ゥンムクジプットゥルー 喜名,渡慶次,儀間,大木
料理。甘藷澱粉に少量の水を入れて炒めたもの。

- 用例
- アーシーネー、ゥンムクジプットゥルー カマヤー(3時のおやつに、ゥンムクジプットゥルーを食べようね)・儀。
ゥンムクジメー 楚辺
料理。甘藷澱粉のお粥〔かゆ〕。
- 用例
- ゥンムクジメー チュクティ カムン(ウムクジメーを作って食べる)・楚。
- メモ
- *ゥンムクジに水を入れてお粥のように柔らかく炊いて病人にあげた。
ゥンムニー 喜名,親志,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,牧原
{うもに(芋煮)}。料理。芋を蒸〔む〕して潰し、塩や砂糖で薄く味付けしたもの。
- 用例
- ゥンムニーヤ、アーシーニ ユー カムタン(ゥンムニーは、3時のおやつによく食べよった)・儀。
ゥンムニーナービ 楚辺
芋煮鍋。芋を炊く鍋。
ゥンムニーユカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{うもにゆか(芋煮床)}。飲食関係。芋を蒸す時の床。
- 用例
- ゥンム ニーグトゥ、ゥンムニーユカ シコートーキヨー(芋を煮るから、ゥンムニーユカを準備しておきなさいよ)・儀。
- メモ
- 水を入れた大鍋にゥンムニーユカを敷いて、芋を置いた。餅を蒸す時のムチゥンブサーと兼用することが多かった。
ゥンムヌチビグヮー 波平
植物。小さい甘藷。
ゥンムバーキ 喜名,渡慶次,儀間
飲食関係。芋カゴ。芋を入れる目の粗いカゴ。
- 用例
- イャー ゥンムバーケー、フギトーンドー(お前のゥンムバーキは、穴が開いているよ)・儀。
ゥンムフイバーキ 伊良皆
飲食関係。甘藷を入れるカゴ。
- メモ
- 女性が甘藷を入れて頭上にのせて運んだ。
ゥンムマチ 牧原
甘藷市。
ゥンムワカシー 楚辺
料理。芋雑炊。
- 用例
- アチコーコー ゥンムワカシー ウサガミソーレー(熱々の芋雑炊を召し上がってください)・楚。
ゥンムン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,大木
績む。紡ぐ。
- 用例
- ヲゥー ゥンムン(苧績みをする)・木。
パーパーヤ ヲゥー ゥンドーン(おばあさんは芭蕉を紡いでいる)・儀。
- メモ
- →チンジュン。
ゥンムン 座喜味,古堅,楚辺
①熟する。熟れる。②膿む〔う〕。膿をもつ。
- メモ
- ①→ウムン。
ゥンムンサク 長浜
甘藷で作った神酒〔みき〕。
- メモ
- 旧5月15日の*ウマチーには、まだ米が収穫されてないので、甘藷で神酒を作った。
ゥンメー 親志,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,牧原,長田、大木
親族語彙。祖母。おばあさん。
- 用例
- ワカランラー、ゥンメーカラ ナライカタ ッシ クーワ(分からないなら、おばあさんから習ってきなさい)・儀。
ゥンメーターヤ、ウチナーカラジン リッパングヮー ユートータン(おばあさんたちは、ウチナーカンプーも立派に結っていた)・儀。
- メモ
- 士族の言葉。音1:ンメー・ゥンーメー。→ハーメー。
ゥンメー 喜名,親志,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,大木,牧原,長田,瀬名波
親族語彙。祖父。おじいさん。
- メモ
- 士族の言葉。音1:ゥンーメー。→ウスメー。
ゥンメーシ 楚辺
お箸。
- 用例
- ゥンメーシシ マーミジルカラ シシ トゥイギーン(お箸で豆汁から肉を取っている)・楚。
- メモ
- 音1:ウメーシ。
ゥンメーン 楚辺
いらっしゃる。行かれる。来られる。おられる。「行く」「来る」「いる」の敬語。
- 用例
- ハイサイ、マーンケー ゥンメーガ(こんにちは、どこにいらっしゃるんですか)・楚。否:ゥンモーラン(いらっしゃらない)過:ゥンモーチャン(いらっしゃった)継:ゥンモーチョーン(いらっしゃっている)・楚。
キッサ ゥンジ ンジャレー、ゥンメーヤ ヤーンケー ゥンメータンロー(さっきに行って見たら、おじいさんは家におられたよ)・楚。否:ゥンモーラン(おられない)過:ゥンメータン(おられた)・楚。
- メモ
- →イメンシェーン。
ゥンモー 喜名,都屋,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
幼児語。尻をふく時に、尻を出す仕草。
- 用例
- ゥンモー シェーワ(尻を出しなさい)・儀。
ゥンモーイン 渡具知,楚辺,渡慶次,儀間
いらっしゃる。行かれる。来られる。おられる。「行く」「来る」「いる」の敬語。
- 用例
- クマンカイ ゥンモーレー(ここにいらしてください)・具。
ナーヤ ハルンケール ゥンモーイニ(あなた様は畑に行かれるんですか)・楚。ナーヤ、ユーサンリマリ ヤーンケー ゥンモーイニ(あなたは、夕方までうちにおられますか)・楚。トゥメータンテーマン ゥンモーラン ナティ(探したってもいらっしゃらなかったって)・民・楚。
- メモ
- →イメンシェーン。
ゥンモーラン ナイン 楚辺
①いなくなる。いらっしゃらなくなる。②亡くなる。
- 用例
- ②ムヌン ミソーラン ナトーグトゥ、ヤガテー ゥンモーラン ナインロー(食事も召し上がれなくなっているから、やがてお亡くなりになるよ)・楚。
- メモ
- ②高齢者に使う。音1:モーラン ナイン。→ケーマースン。
ゥンー 長浜,古堅
幼児語。大便の時にいきむこと。
- 用例
- ゥンー シーヨー(いきみなさいよ〈うんちしてよ〉)・浜。
ゥンージュン 上地
①見る。②(~て)みる。
- 用例
- ①チュー ロクジネー テレビ ゥンージュンドー(今日6時にはテレビを見るよ)・上。ワンネー ンーダン(私は見ない)・上。マジ ゥンーチンレー(まず見てごらん)・上。
②トー、クマ フティ ンリ(さあ、ここを掘ってみろ)・上。
- メモ
- ②→音1:ンジュン。
ゥンーミー 瀬名波
親族語彙。一番上の姉さん。
- メモ
- →アバー。
ゥンーミーグヮー 瀬名波
親族語彙。2番目の姉さん。
- メモ
- 3番目からは名前をつけて、「カミーゥンーミーグヮー」「ウシーゥンーミーグヮー」「ナビーゥンーミーグヮー」と呼んでいた。→アバー。
ゥンーメー 長浜,楚辺,渡具知
親族語彙。祖父。おじいさん。
- メモ
- 士族の言葉。音1:ゥンメー。→ウスメー。
ゥンーメー 親志
親族語彙。祖母。おばあさん。
- メモ
- 士族の言葉。音1:ンメー・ゥンメー。→ハーメー。
ゥンーメージューネー パーパージューネー 長浜
祖父母への賄い。
- メモ
- 正月16日以降に、伯父や叔母がいる家には背肉(ロース肉)、若者には皮付き肉を*ミシバーチのいっぱい持って行った。

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