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- しまくとぅば単語帳:オ
は、用例やメモ、音声などがあることを示しています
オー
はい。
- メモ
- 目下、同等の者に対する返事。
オー ウキーン
承諾する。引き受ける。
- 用例
- ターン サー ヲゥランラー ワンガ オー ウキーン(誰もやる人が居ないなら私が引き受ける)。
否:オー ウキラン(承諾しない)希:オー ウキーブサン(承諾したい)過:オー ウキタン(承諾した)継:オー ウキトーン(承諾している)。
- メモ
- 対:クトゥワイン(断る)。
オーアータ
オキナワアオガエル。
- メモ
- 木の上にいて、逃げる時に小便をひっかける習性がある。それが目に入ると危ないといわれていた。
オーイラブチャー
魚介名。アオブダイ属の魚類。
- 用例
- オーイラブチャーヤ ユンタンジャヌ ウミヲゥティン ユートゥラリーン(オーイラブチャーは読谷の海でもよく取れる)。
- メモ
- 和名の「アオブダイ」は沖縄県には分布しないとのこと。→イラブチャー。
オーイン
喧嘩する。争う。
- 用例
- アレー マク ナティ ユー オーイン(彼は腕白でよく喧嘩をする)。トゥイグヮー オーラスン(鶏を喧嘩させる)。
否:オーラン(喧嘩しない)過:オータン(喧嘩をした)継:オートーン(喧嘩をしている)。
オーエー
争い。喧嘩。
- 用例
- サキ ヌリ ヰーティ オーエー ハジマトーン(酒に酔って喧嘩をしている)。
オーエークィーエー
盛んに争っている様。
- 用例
- オーエークィーエー シ(喧嘩ばかりして)。
- メモ
- 類:オーエーティーエー。
オーエーティーエー
盛んに争っている様。
- 用例
- アチマイルカージ オーエーティーエー スン(集まるたびに喧嘩ばかりシている)。
- メモ
- 類:オーエークィーエー。
オーエームシ
喧嘩好き。よく喧嘩をする人。
- 用例
- オーエームシ ナテー ナランドー(喧嘩好きになってはいけないよ)。
- メモ
- 類:オーヤー。
オーガーサー
青白いこと。顔面蒼白。
- 用例
- ヌーヌル アタラー アンシ オーガーサー ッシ(何があったのかそんなに真っ青になって)。
オーギ
扇。
- 用例
- オーギ ターチ ムッチ クーワ(扇を2つ持って来なさい)。
- メモ
- 音:オージ。
オークビー
首の青い鴨のこと。
- メモ
- 鴨獲りをしていた屋号山川小の俗称にもなっていた。
オークボバル
{大久保原}。渡慶次の小字。
オーグン
扇ぐ。
- 用例
- アシ ハトーグトゥ オーギッシ オーグン(汗をかいているから扇であおぐ)。
- メモ
- 音:オージュン。
オーサクルサ
深海。青黒く深い海の色。
- 用例
- オーサクルサヌ ウトゥラハヨー(青黒く深い海の恐いことよ)。
オーサビ
青錆。緑色の錆。
- 用例
- フルク ナティ オーサビ ゥンジトーン(古くなって青サビが出ている)。
オーサン
青い。未熟。
- 用例
- ウヌ ミカノー ナーマ オーサン(そのミカンはまだ熟してない)。
- メモ
- 類:オーハン。
オージ
扇。
- 用例
- チカイル オージヤ シコーテーミ?(使う扇は準備してあるねぇ?)。
- メモ
- 類:オーギ。
オーシートー
子どもの遊び。お手玉遊び。
- メモ
- 類:チャラチャラーグヮー・ヒトフタトノジュー。お手玉は布袋に小石や豆などを入れて作る。
オーシマ
(奄美)大島。
オージメー
扇舞。扇を持って踊る舞。
- メモ
- 扇を持っての踊りで、かぎやで風が一般的。
ムラアシビの最初の演目として、大人の仲間入りをする15、6歳の男性が演じた。
オージャーニーシェー
青二才。
- 用例
- オージャーニーシェーガ クサムニー ビカーン ッシ(青二才が大口ばかりたたいて)。
オージヤマン
扇子のように広がった形に成長した山芋。
オージュン
扇ぐ。
- 用例
- ワラビガ アシ ハトーグトゥ オージシ オージュン (子どもが汗をかいているので扇であおぐ)。
オージトゥラスン(あおいであげる)。
否:オーガン(あおがない)希:オージーブサン(あおぎたい)過:オージャン(あおいだ)継:オージョーン(あおいでいる)。
- メモ
- 音:オーグン。
オーダー
農具名。もっこ。
- メモ
- 音:オーラー。
運搬用具のひとつ。藁や棕櫚で網状に作ったもの。
オーダキ
青竹。
オーダムン
生木。まだ乾燥していない薪。
- 用例
- オーダムン メーチャレー キブヤートゥールーソーン(生木を燃やしたら煙が立ち込めている)。
オーチビ
びり。最後尾。
- 用例
- ハーエースーブ スヌ カージ チャー オーチビ ヤタン(かけっこをするたびに、いつもびりっけつだった)。
- メモ
- 類:オーピリ。
オーッテン
青々と。
- 用例
- ヤシェーヌ オーッテン ソーシヨー マーサギサル(野菜が青々としていることよ、美味しそうだね)。
- メモ
- 類:オーミテン。
オートゥー
ミカンの一種。青唐九年母。
- 用例
- オートゥーヌ マーサギサヨー(オートゥーの美味しそうなことよ)。
- メモ
- 音:オートー。
オートー
ミカンの一種。青唐九年母。
- 用例
- オートーヌ マーサヨー(オートゥーの美味しいこと)。
- メモ
- 音:オートゥー。
オードーン
青みがかっている。
オーナジャー
リュウキュウアオヘビ。
- 用例
- ゥンマカラ オーナジャーガ ホーティ イチュタンドー(そこから青蛇が這って行ったよ)。
- メモ
- 石垣などにいる無毒で咬まない蛇だったので、尻尾を掴まえ振り回して遊んだ。
オーナチ
猫の異様な鳴き方。
- メモ
- 発情期とは異なる鳴き方で、厄だといって忌み嫌われている。
オーヌーリー
青ゴケ。
- 用例
- オーヌーリー ミートーン(青ゴケが生えている)。
- メモ
- 類:オールーヌーイ。
オーハン
青い。未熟。
- メモ
類:オーサン。
オーヒグー
大豆の品種のひとつ。
- 用例
- ハルカラ オーヒグー トゥティ クーワ(畑からオーヒグーを取ってきなさい)。
- メモ
- 小粒で短い茎は4ミリほどで、オーヒグーは青ヒグ、その名の通り熟しても青い色が残る。
音:アンダー。
ウフチジャー参照。
オーヒグルー
背筋が凍る。ぞっとする。
- 用例
- オーヒグルー スカ ウトゥラハタン(背筋が凍るほど恐かった)。
- メモ
- 音:オーヒジュルー。
オーヒジュルー
とても冷たいこと。背筋が凍ること。
- 用例
- ムル オーヒジュルー ナトーン(全身冷たくなっている)。
ユナカ トゥーイネー マックラシン ナティ オーヒジュルー スカ ウトゥルサタン(夜中通ると真っ暗闇で背筋がぞっとするほど恐かった)。
- メモ
- 音:オーヒグルー。
オーヒチムン
怠け者。無精者。
- 用例
- チャクシガ オーヒチムン ナティ ヤッケー ヤッサー(長男が怠け者で厄介だ)。
- メモ
- →アカヒチムン。
オーヒチャー
怠け者。無精者。
- 用例
- オーヒチャートー シクチェー ナラン(怠け者とは仕事はできない)。
- メモ
- →アカヒチムン。
オービチャイ
青光り。
- 用例
- アマヲゥティ オービチャイ ソーシガ ヌー ヤガヤー?(あそこで青く光っているが何だろうね?)。
オーピリ
ビリ。最後尾。
- 用例
- イャーヤ イチグ オーピリビカーンナー(君はいつもビリだね)。
- メモ
- 類:オーチビ。
オーブ
股〔もも〕にできる大きなできもの。
- メモ
- 筋肉内に化膿菌によっておこる炎症。
オーファ
葉野菜。なっぱ。
- 用例
- オーファ ダテーン トゥティ チェーンドー(葉野菜をたくさん取って来たよ)。
- メモ
- →ウズル。
オーファイリチャー
青菜炒め。
オーファチクタ
野菜の総称。
- 用例
- オーファチクタ ヌー ヤティン カミル スル(野菜なら何でも食べるんだよ)。
オーブターマーミ
豆の種類。オーブター豆。
- 用例
- トーマーミートゥ オーブターマーミ シーティー イリチ、クヮナシドゥクルンカイ、ジューバクヌ ミーナー、スガティ イチュタシェー(蚕豆とオーブターマーミを一緒に炒めて、重箱に詰めて、赤子が生まれた家に持って行ったさ)。
- メモ
- 青く太めの豆のことか。
オーベー
アオバエ。
- 用例
- クヮーシンカイ オーベーガ シガトータン(お菓子にアオバエがたかっていた)。
- メモ
- 体が大きく、青黒く光る銀蠅のこと。
オーボートゥ
鳩〔ハト〕の一種。ズアカアオバト。
オーマーミ
緑豆。やえなり。
- 用例
- オーマーミーヌ ジコー ユカトータン(緑豆がとても豊作だった)。
オーマチ
魚介名。アオチビキ。
- 用例
- オーマチディヌ イユン アタンヤー(アオチビキという魚もあったね)。
オーミテン
青々と。
- 用例
- ハジチヌ オーミテングヮーシ チュラサン(ハジチが青々としてきれい)。
- メモ
- 類:オーッテン。
オームン
青い物。未熟なもの。
- 用例
- パパヤーヌ オームンヤ イリチ カムサ(パパイヤの青い物は炒めて食べるさ)。
オーヤー
喧嘩好き。
- 用例
- オーヤートー ドゥシェー サンシェー マシドー(よく喧嘩する人とは友達しない方が良いよ)。
- メモ
- 類:オーエームシ。
オーヤーウシ
闘牛用の牛。
- 用例
- オーヤーウシェー イクチ カラトーミシェーガ?(闘牛用の牛は何頭飼っていらっしゃるんですか?)。
- メモ
- 類:オーラサーウシ。
牛に例えて、よく喧嘩をする人にも使う。
オーヤケバル
{大焼原}。宇座の小字。
オーラー
農具名。もっこ。
- 用例
- オーラーンカイ ゥンム カタミティチューン(もっこに芋を担いでくる)。
- メモ
- 音:オーダー。
運搬用具のひとつ。藁や棕櫚で網状に作ったもの。
オーラサーウシ
闘牛用の牛。
- メモ
- 類:オーヤーウシ。
オーラスン
喧嘩をさせる。闘わせる。
- 用例
- トゥイグヮー オーラスン(鶏を喧嘩させる)。
オーラセー
戦い。競り合い。
オールー
青色。緑色。
- 用例
- ワンネー オールー ナティル ミーンレー(私は青色に見えるんだよ)。
オールージュートゥイグヮー
アオカナヘビ。
- メモ
- 体色によって呼び分けていた。
オールーヌーイ
青ゴケ。
- 用例
- オールーヌーイガ アグトゥ シンリーンドー(青ゴケがあるから滑るよ)。
- メモ
- 類:オーヌーリー。
オールーミンパー
苔の名前。
- メモ
- オールーミンパーという苔を芯にして毬を作った。それをミンパーマーイといった。
オールーワタ
腹黒。
オーワンジー
大湾地。
- メモ
- 字牧原という字は無く、元々そこは大湾地番だった。
オーンミ
青二才が分かったような口をきくこと。
- 用例
- シージャンチャーンカイ オーンミ スシェー アランドー(年上の人に分かったような口をきくものではないよ)。
オーゥンナジャー
リュウキュウアオヘビ。
オカー
お母さん。
- 用例
- オカートゥ マンジョーン コーイムン シーガ イチュン(母と一緒に買い物に行く)。
- メモ
- 類:アンマー。
オキナワイチゴー
甘藷の品種名。沖縄一号。
オキナワヒャクゴー
甘藷の品種名。沖縄百号。
- メモ
- 昭和4(1929)年、県農業試験場技師が3年がかりで改良した品種で、当時の沖縄県奨励品種の中でも一級品種だった。
オキユタカ
甘藷の品種名。
- メモ
- 家畜の飼料にした。
オクサンギンジューグヮー
トンボの一種。羽が大きくて美しかった。
- 用例
- オクサンギンジューグヮーリチ グマーグヮーヌ ジョートーグヮーガ ヲゥタシェーヤ(オクサンギンジューグヮーといって、小さいきれいなトンボがいたよね)。
オジー
おじいさん。祖父。
- 用例
- オジーンカイ チャー イッティ ウサギレー(おじいさんにお茶を入れてあげなさい)。
オッカー
お母さん。
オッパ
背負う。おんぶ。
- 用例
- オッパ シ(背負って)。
- メモ
- 類:ウーファ・ウファ。
オトー
お父さん。
- 用例
- オトー カシー シーガ イチュン(父の手伝いに行く)。
- メモ
- 類:スー・チャーチャー・チャッチャー。
オナガマジル
翁長マジル。喜名に伝わる美女の名前。
- メモ
- 字喜名にいたという美女で、長い黒髪をウスクの木の枝にかけて乾かし休んだという歌が伝わっている。その場所はウスクドーと呼ばれ、現在、住宅密集地の中に位置しているが、かつては原野地帯に墓地が並ぶ寂しくて怖い場所であった。
オバー
おばあさん。祖母。
- 用例
- オバーンカイ ヌラーッタン(お婆さんに叱られた)。
- メモ
- 類:ハーメー・パーパー・パッパー/ハンシー。
オホンマー
伯母。
- 用例
- ウレー オホンマー タマシドー(それは伯母さんの分だよ)。
- メモ
- ウフンマー参照。
読込中...