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- しまくとぅば単語帳:ハヒフヘホ
は、用例やメモ、音声などがあることを示しています
バ(~バ) 高志保
~ば。~ならば。
- 用例
- 歌:ウチユ ナダヤシク ワタイブシャ アラバ、マクトゥユイ フカヌ ミチヤ フムナ(世間を波風立てず渡ろうと思うならば、真実一路より他の道を踏むな)・高。
- メモ
- 文語的に用いられることが多い。未然形に付く。類:~ルンサー・~ルンシェー。
ハー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
歯。
- 用例
- ハーヌ ヤリ、チヌーヤ ニンラランタン(歯が痛くて、昨日は眠れなかった)・儀。
アシジャヌ ハー(下駄の歯)・座。
まじない:イングヮー ハートゥ ワン ハートゥ ミースーブー(犬の歯と私の歯と生え勝負)・瀬。
- メモ
- 瀬名波の用例は、乳歯が抜けたとき、上の歯は床下に、下の歯は屋根に放り投げながら言う。音1:ファー。
ハー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
刃。
- 用例
- イラナヌ ハー(鎌の刃)・湾。
ホーチャーヌ ハーガ カキトーン(包丁の刃が欠けている)・儀。
ハー 座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅,大木
植物。葉。
- 用例
- ハーヌ カリトーン(葉が枯れている)・都。
クバヌ ハーカラ ウティーヌ アミヌ チャッピン フイネー、ウトゥン マガサイ(クバの葉から落ちる雨が大きく降れば、音も大きいし)・民・楚。
- メモ
- 音1:ファー。
ハー 座喜味
ああ。へえ。ほう。
ハー クーイン 喜名,親志,渡慶次,儀間,古堅
歯にしみる。
- 用例
- ヒジュルムン カミーネー、ハー クーイン(冷たい物を食べたら、歯にしみる)・古。
コーリ カンクータレー、ハー クーティ フシガラン(氷を噛んだら、歯にしみてたまらない)・儀。
バー 牧原
親族語彙。叔母。
- メモ
- 音2:バーグヮー・バーチー・バーチーグヮー・バーバー。類:ヲゥバマーグヮー。対:ウンチュー(叔父)。
バー 親志,座喜味,高志保,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,牧原,長田
①場合。折。時。②わけ。理由。
- 用例
- ①カー フティン、ウスミジガ イッチ チューヌ バーヌ アイビーン(井戸を掘っても、潮水が入ってくる場合があります)・浜。ンカシ、ガシ ナトール バーニ(昔、飢饉の時に)・湾。②ヒンギティ ヲゥラン バーイ(逃げてしまったわけ〈のか〉)・儀。
- メモ
- ①音2:バス。
ハーイ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①針。②鍼。③助数詞。~針。
- 用例
- ①ハーイヤ アブナサグトゥ、チカイネー カタヂキリヨー(針は危ないから、使ったら片付けなさいよ)・儀。
②ハーイ タティラン アレー ナランレー(鍼を立てないといけないよ)・民・古。
③ウッピナー ヤリティ、ミハーイヤ ノーリワル ナインレー(そんなに大きく破れて、3針は縫わないといけないよ)・儀。
- メモ
- ①音1:ファーイ。③縫い目を数える助数詞。チュハーイ(1針)、タハーイ(2針)、ミハーイ(3針)と数える。
ハーイ 楚辺
柱。
- 用例
- ワランチャー フル ハカインディ、ハーインカイ キジ チキテーン(子どもたちの背丈を測るって、柱に傷をつけてある)・楚。
- メモ
- 音2:ハーヤ。
ハーイヌミー 喜名,渡慶次,儀間
{はりのめ(針の目)}。針の穴。
- 用例
- トゥシ トゥッティ ミーン ワッシク ナティ、ハーイヌミーン トゥーシーサン ナトーン(年を取って目も悪くなり、針の穴も通せなくなっている)・儀。
アレー ハーイヌミーカラ、フキティ チョーンドー(彼は針の穴から、潜り抜けてきているんだよ)・儀。
- メモ
- 運よく助かった時や、苦しいことから生き抜いてきた場合の表現としても使われる。
ハーイユ 楚辺
魚名。サヨリ。
- 用例
- ハーイヨー トゥブーンカイ ニチョーン(サヨリはトビウオに似ている)・楚。
ハーウーベー 大木
植物。ハドノキ。
- メモ
- 葉は衣服にくっつく。
ハーエー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅,比謝矼
かけっこ。かけ足。走ること。
- 用例
- アマカラ ハーエー シ チューシガ、ワー ゥンマガ ヤサ(あそこから走って来るのが、私の孫だよ)・儀。
カーマンカイ ハーエーハーエー シ イチュシ、ワンネー ンーチョール バーテー(遠くに走って行くのを、私は見ているわけ)・民・比。
ハーエーゴンゴン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
勢いよく走る様。
- 用例
- ワランチャーガ、ハーエーゴンゴン シ ハイタン(子どもたちが、勢いよく走って行きよった)・儀。
- メモ
- 音1:ハーエーブンブン。
ハーエースーブ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,長田
走り勝負。かけっこ。徒競走。
- 用例
- ヒサー ヘーサテーグトゥ、チャー ハーエースーボー イチバン ヤタン(足は速かったから、いつもかけっこは一番だった)・儀。
ハーエーブンブン 長浜
勢いよく走る様。
- メモ
- 音1:ハーエーゴンゴン。
ハーガー 喜名,親志,儀間
車輪。歯車。
- 用例
- ハーガーヌ カタンチョーン(車輪が傾いている)・儀。
ハーカキムニー 座喜味,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
{はかけものいひ(歯欠物言ひ)}。①思ったことをはっきり言わないこと。ためらったものの言い方。②筋の通らない、でたらめなことを言うこと。
- 用例
- ①ハーカキムニー スグトゥ、ヌール イチョーラー ワカラン(はっきり言わないから、何を言っているのか分からない)・儀。
②アレー ハーカキムニービカーン スグトゥ、ジャーフェー ヤッサー(彼はでたらめなことばかり言うから、厄介だ)・儀。
ハーカタ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
歯形。
- 用例
- ゥンマガンカイ ティー クーラッティ、ハーカタ イッチョーン(孫に手を噛〔か〕まれて、歯形が入っている)・儀。
ハーガラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
枯れ葉。甘蔗の枯れ葉などに言う。
- 用例
- ハーガラー アチミティ、メースシェー マシ ヤサ(枯れ葉を集めて、燃やした方がいいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ファーガラ・ファーガラー。→カリバー。
ハーガラガッコー 楚辺
甘蔗の枯れ葉で屋根を葺いた学校。
- メモ
- 古堅尋常小学校の分校で現古堅小学校の前身。音1:ファーガラガッコー。音2:ファーガラヤーガッコー。
ハーガラムスル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
甘蔗の葉で編んだ筵〔むしろ〕。
- 用例
- ヒーサイネー、ハーガラムスル シチャンテーン、ドゥーヤ クヮイヌ グトゥル アタル(寒い時には、甘蔗の葉で編んだ筵を敷いても、体は凍るようだった)・儀。
- メモ
- 甘蔗の葉で編んだ筵で、寒い時にはその上に*トゥナミムスル(藺草で編んだ筵)を敷いて温かくした。
ハーガラヤー 楚辺
甘蔗の枯れ葉で屋根を葺いた家。
バーキ 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大湾,古堅,大木
①飲食関係。カゴ。②助数詞。~カゴ。
- 用例
- ①チューン、バーキヌ ミー ゥンム フティ チェーンドー(今日も、バーキいっぱいに芋を掘ってきてあるよ)・儀。
トゥヤーカラヨー、バーキ カミティ イユ ウイガ チュータンヨー(都屋からね、バーキを頭に載せて魚を売りに来よったよ)・湾。
②ゥンム ミバーキ フティ チャン(芋を3カゴ掘ってきた)・湾。ゥンム チュバーキ ワキティ トゥラチェーン(芋を1カゴ分けてくれた)・儀。
- メモ
- ①バーキは沖縄の代表的な竹製民具のひとつで、戦前の農村では欠くことのできないものであった。原料は*シマダキで、主に農産物の運搬に使用し、昭和中期まで各農村では、女性が頭上にバーキを載せている光景が至るところで見られた。②チュバーキ(1カゴ)、タバーキ(2カゴ)、ミバーキ(3カゴ)と数える。
バーキガミ 喜名,渡慶次,儀間
大食い。必要以上に大食いすること。加減を知らない食べ方。
- 用例
- イャーヤ サクン ワカラン、バーキガミ ッシ(お前は加減も分からない、大食いして)・儀。
- メモ
- 大きな深みのある*バーキに相当するぐらいに大食いをすること。
→アバラガミ。
ハーキサミヨー 大湾
あれまあ。ええっ。きゃあ。とても驚いた時や悲しい時、助けを必要とする時などに発する語。
- メモ
- →アキサミヨー。
ハーギシー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①歯ぎしり。②怒りや悔しさで歯をかみしめること。歯がゆいこと。
- 用例
- ①ワラビヌ ハーギシー シ、ニンラランタン(子どもが歯ぎしりして、寝れなかった)・儀。②ハーギシー スン(怒りで歯ぎしりする)・古。
ハーギシギシー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
①歯ぎしりする様。②怒りや悔しさで歯をかみしめる様。歯がゆい様。
- 用例
- ①ニントーイニ、アンスカナー ハーギシギシー スルヤー(寝ている時に、そんなにも歯ぎしりするなあ)・儀。②ハーギシギシー スッサー(怒りで歯がギシギシするよ)・座。
- メモ
- ②音1:ハーギチギチー。
ハーギチギチー 座喜味
歯ぎしりする様。怒りや悔しさで歯をかみしめる様。歯がゆい様。
- メモ
- 音1:ハーギシギシー。
バーキツクヤー 座喜味
カゴを作る人。
ハーク 儀間,長浜,宇座,瀬名波
①数詞。百。②100文。2厘。
- メモ
- ①音1:ヒャーク。
ハークイチー 大木
{ひゃくいち(百に一)}。よく嘘をつく人。いい加減で百にひとつしか本当のことを言わないような人。
- メモ
- 類:ヒャークニティーチー・ヒャークヌティーチ。
パークー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
一斗缶。
- 用例
- パークーンカイ シチタンユー コーティ クーワ(一斗缶に石油を買ってきなさい)・儀。
パークー 喜名,渡慶次,儀間
おしゃべりな人。
- 用例
- トゥナイヌ ハーメーヤ パークー ナティ、トゥーチ ムヌ ユリ アッチュサ(隣のおばあさんはおしゃべりで、いつも噂話をして歩くさ)・儀。
- メモ
- →アビヤー。
ハーグェー 宇座
農具。平鍬〔ひらぐわ〕。
- メモ
- 音2:ヒラグェー。
ハークガニー 高志保,長浜
お年玉。
- 用例
- ゥンマンカイ チュール ゥンマガンチャーヤ、ハークガニーディチ ヰーラシヨーヤー(そこにくる孫たちは、ハークガニーといってあげなさいよ)・民・浜。
ハークス 喜名,親志,渡慶次,儀間
{はくそ(歯糞)}。歯垢〔しこう〕。
- 用例
- ハークスヌ タックヮトーン(歯垢がついている)・儀。
バーグヮー 大湾,古堅,牧原
親族語彙。叔母。
- メモ
- →バー。
バーケー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
奪い合い。取り合い。
- 用例
- ウフッチュガ ワラビトゥ、クヮーシバーケー ソーン(大人が子どもと、お菓子の奪い合いをしている)・儀。
- メモ
- →ケートゥイバーケー。
ハーシシ 楚辺
歯肉。歯茎。
- 用例
- ハーヤミ ヒチ、ハーシシマディ ハリトーン(歯痛〔しつう〕で、歯茎まで腫れている)・楚。
- メモ
- 音1:ハシシ。
ハージャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
飲食関係。平たいザルで、四角形と丸い形のがある。

- 用例
- ナーヲゥティ ハージャーンカイ マーミ フースン(庭でハージャーに豆を干す)・儀。
- メモ
- 味噌を造るときに麹〔こうじ〕をねかせたり、豆類や切り干し大根などを広げて干す時などに使った。
ハーダーリー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
いい加減。だらしない。
- 用例
- アヌ ヰキガー ハーダーリー ナティ、シカンサー(あの男性はいい加減で、好きじゃないなあ)・儀。
ハーダムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{はだもの(葉薪物)}。葉のついた薪〔たきぎ〕。
- 用例
- ハーダムン トゥイアチミティ、ヒー メースン(ハーダムンを取り集めて、火を燃やす)・儀。
- メモ
- 葉がついたままの小枝を薪として使った。
ハーダリー 座喜味
手ぶら。何も持っていない状態。
- 用例
- ハーダリール ヤンデー(手ぶらだよ)・座。ハーダリーシル チョーンドー(手ぶらで来ているよ〈手土産も持ってきてないよ〉)・座。
- メモ
- 音1:ハーラリー。→カラティ。
ハーチ 渡慶次,儀間,楚辺
鉢。大皿。平たくて口径が広く浅い器。

- 用例
- ゥンム ハーチヌミー イッテータシガ、ウビジ ネーン ナトーン(芋を大きな皿のいっぱい入れてあったが、あっという間になくなっている)・儀。
- メモ
- 類:ヒラバーチー。
バーチー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,古堅
親族語彙。叔母。
- 用例
- ワカサイネー、バーチーンカイ ユー タシキラッタン(若い頃は、叔母によく助けられた)・儀。
- メモ
- →バー。
バーチーグヮー 伊良皆,波平,都屋,渡慶次,儀間
親族語彙。叔母。
- メモ
- →バー。
ハーチグヮームッチャー 伊良皆
供え物の入った鉢を持つ役割の者。
バーチラー 大木
下品な女。あばずれ。
ハーッサ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- ハーッサ、アンシ ナンジワジャ ヤテール(はあ、あんなに難儀な仕事だったんだね)・儀。
- メモ
- →アーッサ。
ハーッサバヨー 楚辺
あれまあ。ええっ。きゃあ。とても驚いた時や悲しい時、助けを必要とする時などに発する語。
- メモ
- →アキサミヨー。
ハーッサビヨー 大湾
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- メモ
- →アーッサビヨー。
ハーッサヨー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- ハーッサヨー、ヲゥタティ ヰジチーブコー ネーン(もう、疲れて動きたくもない)・儀。
- メモ
- →アーッサ。
ハーッシ 伊良皆
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- メモ
- →アーッサ。
ハーッシャビヨー 大湾
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- メモ
- →アーッサビヨー。
ハーッシャヨー 楚辺,大湾
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- トゥメーイガンドー ヒチ、ハーッシャヨー(探しあぐねて、もう大変だ)・楚。
- メモ
- →アーッサ。
ハートゥヤー 座喜味,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,大湾
鳥名。鶏の一種。羽が多い大型の鶏。
- 用例
- ハートゥヤー ムッチ チャーイヨ、ウヌ リューヌ ミミンカイ イッテーヌ フージ(鶏を持ってきてよ、その龍の耳に入れたようだね)・民・宇。
- メモ
- 羽が小さい名古屋コーチンなどの卵を代わりに抱卵〔ほうらん〕させることもあった。※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その1)』「龍とにわとり」より。沖縄に伝承される民話に、龍の耳に入ったムカデを鶏が取ったという話がある。
ハートー 親志,座喜味,渡慶次,渡具知,大湾,古堅
ああもう。もう本当に。驚きあきれた時に発する語。
- 用例
- ハートー、アン ヤタン(ああもう、ああいうことだった)・親。ハートー、アンシェー ナランサ(ああもう、それではいけないよ)・儀。
- メモ
- →アートー。
ハーナー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
ああもう。思っているよりも大変そうだという時に発する語。
- 用例
- ハーナー、デージ(ああもう、大変)・湾。ハーナー、イカンケー シムタン(ああもう、行かなければよかった)・儀。
ハーナーナー 座喜味
ああもうもう。それはそれは。もう大変だという時に発する語。
- 用例
- ハーナーナー、アン ヤレー アマンケー イカンケー(それはそれは、そうならあそこには行くな)・座。
ハーヌ ミーハジミー 瀬名波
歯の生え始め。
ハーヌヤリー 古堅
歯痛。
- メモ
- 音2:ハーヤミー・ハーヤリー。
ハーバー 座喜味,長浜,大湾
端々。枝葉末節。本筋や中心からはずれたところ。
バーバー 親志,瀬名波,古堅,大木,比謝矼,長田
親族語彙。叔母。
- メモ
- →バー。
バーバー 儀間,渡慶次,喜名
火や風などの勢いが強い様。
- 用例
- ヒーバーバー(火が激しく燃えている様)・儀。カジバーバー(風が強く吹く様)・儀。
パーパー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,瀬名波
親族語彙。祖母。おばあさん。
- 用例
- パーパーンカイ クヮーシ ムッチ イチュン(おばあさんにお菓子を持って行く)・儀。
- メモ
- ハーメーよりも敬った言い方。→ハーメー。
パーパークーギ 座喜味
植物。イタチガヤ。直訳はお婆さんの陰毛の意味。
- メモ
- 高さ10~30㎝、枯れたような色で細く、すぐに抜くことができた。川端や崖などに生えていた。類:ハーメークーギー。
ハーバーハーバー 喜名,渡慶次,儀間
急かしている様。
- 用例
- ハーバーハーバー ヌー イスジョーガ(そんなに急かして何を急いでいるのか)・儀。
- メモ
- 英語のHurry up.に由来する。戦後に生まれた言葉。
パーパーフージョー 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
煙草入れ。携帯用の煙草入れ。
- 用例
- アマンカイ アヌ パーパーフージョー トゥッティ クーワ(あそこにある煙草入れを取ってきなさい)・儀。
- メモ
- 音2:ハーメーフージョー・フージョー・フジョー。
ハーバラン 喜名,親志
歯槽膿漏〔しそうのうろう〕。
- メモ
- *トゥブシ(松の根っこの油のしみたもの)を削って、それで突き刺して膿を出した。トゥブシはばい菌がつかないといわれていた。
バーハン(~バーハン) 楚辺
~たい。~したい。
- メモ
- 音1:~バハン。音2:~ブーハン・~ブサン。
ハーパンチュー 喜名,渡慶次,儀間
出っ歯。
- 用例
- ヤナ ハーパンチューヤ(嫌な、出っ歯め)・儀。
- メモ
- 類:メーバー。
ハーヒャー 渡慶次,儀間,大湾
えっ。へえ。意外なことに驚いたり、感心したり、疑ったりした時に発する語。
- 用例
- ハーヒャー、ヒンギティ ヲゥラン バーイ(えっ、逃げていない〈逃げてしまった〉のか)・儀。
- メモ
- 音2:ハーヤー・ハイヤー。
ハーフーバカ 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
破風墓〔はふばか〕。
- メモ
- 破風墓とは、沖縄特有の墓の形式のひとつで、屋根が破風形となっているものである。
ハーフーブキ 楚辺
破風葺き。建築様式のひとつ。
- メモ
- 屋根の最頂部から下方に向かって、2つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした家屋。音2:ファーフーブチ。
ハーフジ 長浜,楚辺
親族語彙。祖父母。
- メモ
- 音1:ファーフジ。
ハーフジユー 楚辺
祖父母の代。祖父母のいた時代のこと。
- メモ
- 音1:ファーフジユー。
ハープチナイ 長浜
歯を食いしばっても我慢できないほど憤〔いきどお〕る様。
- 用例
- ヰキガ ヤレー、ハープチナイ ソーティン ニジリワル ヤンドー(男だったら、歯を食いしばってでも耐えるものだよ)・浜。
- メモ
- 類:ハープチプチー。
ハープチプチー ①喜名,儀間②伊良皆,長浜
①冷たいものが歯にしみる様。②歯を食いしばっても我慢できないほど憤る様。
- 用例
- ①ヒジュルムン カミーネー ハープチプチー スン(冷たいものを食べると歯にしみる)・儀。
- メモ
- ②→ハープチナイ。
ハーベール 親志,都屋,大木,比謝矼,牧原,長田
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。
- メモ
- 音1:ハーベールー・ハベール・ハベル・ハベルー。
ハーベールー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。

- 用例
- ハーベールーニ ナティ チールンサー、ヰナグヌウヤトゥ ウムリヨー(蝶になってきたら、女親と思いなさいよ)・民・古。
ニンジジャーンカイ ハーベールーヌ イッチョーン(寝間に蛾が入っている)・儀。
- メモ
- →音1:ハーベール。
ハーマ 座喜味,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,大木,瀬名波
浜。
- 用例
- ハーマンカイ ウリティ、ンナ ヒルイン(浜に下りて、貝を拾う)・儀。
ハーマアシビ 渡慶次,儀間,楚辺
浜遊び。農作業を終えた後に若い男女が浜で遊ぶこと。
- 用例
- ワッタン ワカサイネー、ユー ハーマアシビ スタン(私たちも若い頃は、よく浜遊びをしよった)・儀。
ハーマイリキ 楚辺
{はまいれき(浜炒れき)}。料理。豚を屠殺した後の肉を浜で洗い、浜に簡単な竈を据えて脂身や肉の切れ端などを炒めたもの。

- 用例
- ウヮー クルチ アトー、ハーマンジ カマ チュクティ ハーマイリキ スタン(豚を潰した後は、浜でカマドを作ってハーマイリキをしよった)・民・楚。
ハーマイリキメー 楚辺
{はまいれきまい(浜炒れき米)}。料理。浜で炒めた豚肉を入れて作ったお粥。
- 用例
- ハーマイリキメーディチ、マタ ウケー タチ(ハーマイリキメーといって、またお粥を炊いて)・民・楚。
ハーマジー 楚辺
浜地。
ハーマジューコー 楚辺
{はまぜうかう(浜焼香)}。海難事故や旅先で亡くなった人を、浜辺から遙拝〔ようはい〕すること。
- 用例
- アッピー ハーマジューコー ウサギーン(兄のハーマジューコーを供える〈おこなう〉)・楚。
- メモ
- →ウミジューコー。
ハーマヤー 楚辺
{はまや(浜屋)}。浜番。字からの依頼で浜の番をする人。
- 用例
- ハーマヤーヌ チャーチャーヤ、ガンヂュー ヒチョーガヤー(浜番のお父さんは、元気にしているかな)・楚。
- メモ
- →ウミバン。
ハーメー 伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,古堅,比謝矼
親族語彙。祖母。おばあさん。
- 用例
- シバイ ミーガ、ハーメー ソーティ イキワル ヤッサー(芝居を観に、おばあさんを連れて行かなくちゃ)・儀。
- メモ
- 類:オバー・パーパー・パッパー・ハンシー・ヰナグハーフジ・ヰナグファーフジ・ンメー・ゥンメー・ゥンーメー。
ハーメークーギー 親志,大湾
植物。イタチガヤ。
- メモ
- →パーパークーギ。
ハーメーフージョー 楚辺
煙草入れ。携帯用の煙草入れ。
- 用例
- ワッター ゥンメーヤ、チャー ハーメーフージョー ヒサギトータン(私のおじいさんは、いつも煙草入れを下げていた)・楚。
- メモ
- →パーパーフージョー。
ハーモー 喜名,座喜味,伊良皆,儀間,古堅
歯が欠けている人。歯がない状態。
- 用例
- メーバ ヌジャレー、ハーモー ナトーン(前歯を抜いたら、ハーモーになっている)・儀。
ハーヤ 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間
柱。
- 用例
- ウヌ ハーヤヌ キジェー、ターガ チキテーガ(その柱の傷は、誰がつけたのか)・儀。
- メモ
- →ハーイ。
ハーヤー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間、古堅
歯医者。歯科医院。
- 用例
- ハーヌ ヤリ、ハーヤーカイル ゥンヂ チャンレー(歯が痛くて、歯医者に行ってきたんだよ)・儀。
ハーヤー 比謝,古堅
えっ。へえ。意外なことに驚いたり、感心したり、疑ったりした時に発する語。
- 用例
- ハーヤー、ナイガヤーリチ、ンナ アタマ ヒニトーンバー(えっ、できるかなって、みんな頭をひねっているわけ)・民・比。
- メモ
- →ハーヒャー。
ハーヤシェー 喜名,渡慶次,儀間
植物。葉野菜。菜っ葉。葉野菜類の総称。
- 用例
- ハーヤシェー イッティ シル ワカスン(葉野菜を入れて汁を作る)・儀。
- メモ
- →ウジュル。
ハーヤミー 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,古堅
歯痛。
- 用例
- ハーヤミー シ フシガラングトゥ、ハーヤーンカイ ゥンジ クーヒー(歯が痛くてたまらないから、歯医者に行ってこようね)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば2 おばあが語る どぅーよーじょー』より。→ハーヌヤリー。
ハーヤリー 比謝矼
歯痛。
- 用例
- ハーヤリー ソーン(歯痛している〈歯が痛い〉)・矼。
- メモ
- →ハーヌヤリー。
パーラー 座喜味、喜名、渡慶次、儀間
下痢。水のような便が勢いよく出ること。
- 用例
- チヌーカラ パーラー ッシ、ナーマ ノーランサー(昨日から下痢をして、まだ治らないなあ)・儀。
- メモ
- →クスタリー。
パーラークスマヤー 伊良皆
下痢。
- メモ
- →クスタリー。
パーラーメンナ 瀬名波
植物。ルリハコベ。
- メモ
- 魚を取る毒として、ルリハコベを突いて潮だまりに入れ、浮いてきた魚をとった。
→アラミンナー。
パーラナイ 喜名,渡慶次,儀間
勢いよく。一目散に。
- 用例
- ヌーンカイル ウヮーットーラー、パーラナイ ヒンギティ ハイタン(何に追われているのか、一目散に逃げて行きよった)・儀。
- メモ
- →イッサンハーエー。
ハーラリー 座喜味
手ぶら。何も持っていない状態。
- メモ
- 音1:ハーダリー。→カラティ。
パーランクー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
①片面だけに牛皮を張った小太鼓。②子どもの遊び。降雨後、土をこねて平皿を作り地面に投げつけてパーンとかポンと音を立てる遊び。
- 用例
- ①ウスメーガ パーランクー チュクティ トゥラスサ(おじいさんがパーランクーを作ってやるよ)・儀。
- メモ
- ②類:ボントゥシェー。
ハーリー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
行事。爬竜船〔はりゅうせん〕競漕。航海安全や豊漁を祈願し、*サバニでおこなう競漕。
- 用例
- ヤガティ チユン アキティ、ハーリーン ハジマインドー(やがて梅雨も明けて、ハーリーも始まるよ)・儀。
- メモ
- 宇座では海上安全と豊漁祈願をしていたが、昭和10年以後途絶えた。楚辺では大正の末頃に一度おこなわれた。都屋では昭和7、8年頃、専業漁師を中心に産業組合が結成され、旧5月4日に御願をした後、字内だけでハーリーをおこなっていた。復帰後は村主催のハーリー大会がおこなわれている。類:ユッカヌヒー。
ハイイカイン 楚辺
ばったり出会う。出会う。出くわす。
- 用例
- クンドー チョンジョンウフスー ハイイカタル バー(今度は仲順大主に出会ったわけだ)・民・楚。
- メモ
- 音1:ハイイチャイン。類:ハッカカイン・ハッチャカイン。
ハイイチャイン 喜名,親志,座喜味,高志保,渡慶次,儀間
ばったり出会う。出会う。
- 用例
- ヤマカラ ウリティ ッチ ハイイチャイネー スグ クヮーリーシェー(山から降りてきて出会ったら、直ぐに喰われるさあね)・民・高。ドゥシトゥ ハイイチャティ ネーン(友達とばったり出会ってしまった)・儀。
- メモ
- →音1:ハイイカイン。
ハイウスイン 高志保
抱き込む。
- 用例
- モーアシビ スン トゥクルカラ ハイウスティ、オクサノー ワーチンカイ ヒックヮーサーイ(モーアシビをしている所から抱き込んで、奥さんは脇にはさみ抱えて〈連れ去った〉)・民・高。
ハイカカイン 比謝矼
さしかかる。
- 用例
- タコーヤマ ハイカカタグトゥ(多幸山にさしかかったから)・民・矼。
ハイカラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ハイカラ。おしゃれ。
- 用例
- ハイカラーネーネー、チュラスガイ シ マーカイガヤー(ハイカラな姉さんよ、おしゃれしてどこに行くのかねえ)・儀。
歌:ニーシェーグヮー ハイカラーヤ ワキガミトゥ キンバ、アバグヮ ハイカラーヤ サラシバカマ(〈若い〉青年のおしゃれは分け髪と金歯、姉さん〈若い女性〉のおしゃれは洗いたての下着)・楚。
ハイグスイ 村史
貼り薬。湿布薬。
ハイクヮースン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
通り越す。通り過ぎる。
- 用例
- ユンタク スンディチ ハイクヮーチ ネーラン(おしゃべりをしていて通り越してしまった)・儀。
アイヒャー、ハイクヮーチャシェー(あれまあ、通り過ぎてしまったさ)・儀。過:ハイクヮーチャン(通り越した)継:ハイクヮーチョーン(通り越している)・儀。
ハイケーイン 喜名,渡慶次,儀間
張り替える。
- 用例
- アカイン フルク ナトーグトゥ、ハイケーイン(障子も古くなっているから、張り替える)・儀。
否:ハイケーラン(張り替えない)希:ハイケーイブサン(張り替えたい)過:ハイケータン(張り替えた)継:ハイケートーン(張り替えている)・儀。
ハイケーニーケー 喜名,渡慶次,儀間
何度も行き来する様。
- 用例
- ハイケーニーケー ソータル フージ ヤシガ、ヌー ユージュ ヤタガヤー(何度も行き来していたようだが、何の用事だったのかなあ)・儀。
- メモ
- →アッケーヒッケー。
ハイサーリー 楚辺
こんにちは。あいさつの言葉。
- 用例
- ハイサーリー、ターガラ ヲゥイビガヤー(こんにちは、誰かいますか)・楚。
- メモ
- 音2:ハイサイ。
ハイサイ 渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
こんにちは。あいさつの言葉。
- 用例
- ハイサイ、マーンカイ メンシェーガ(こんにちは、どこへいらっしゃるの)・儀。
- メモ
- 読谷では男女とも「ハイサイ」と言っていた。→ハイサーリー。
ハイタックヮスン 渡慶次,儀間
必要以上に張りつける。
- 用例
- ヌーヤークィーヤー カンゲーランヨークー、ハイタックヮーチェーサ(何やかや考えずに、張りつけてあるさ)・儀。
否:ハイタックヮサン(張りつけない)希:ハイタックヮシーブサン(張りつけたい)過:ハイタックヮチャン(張りつけた)継:ハイタックヮーチョーン(張りつけている)・儀。
ハイドードー 座喜味
子どもの遊び。肩車。

- メモ
- →ウマドードー。
ハイノースン 喜名,渡慶次,儀間
張り直す。
- 用例
- アンシェー トゥーランリーグトゥ、ナー チュケーン ハイノースン(それではいけないというから、もう1回張り直す)・儀。
ハイバンユー 高志保
{はいばんよ(廃藩世)}。廃藩の頃。
ハイビョー 瀬名波,古堅
肺病。主として肺結核。
ハイミグイン 渡慶次,儀間,楚辺
立ち寄る。
- 用例
- チャー ソーガヤーディチ、ウヤヌヤーンカイ メーナチ ハイミグイン(どうしているのかなあと、実家に毎日立ち寄る)・儀。
- メモ
- →トゥンミグイン。
ハイミングヮスン 喜名,渡慶次,儀間
張り巡らす。
- 用例
- ゥンマカラ アママディ ハイミングヮスン(そこからあそこまで張り巡らす)・儀。
否:ハイミングヮサン(張り巡らせない)希:ハイミングヮシーブサン(張り巡らせたい)過:ハイミングヮチャン(張り巡らせた)継:ハイミングヮチョーン(張り巡らせている)・儀。
ハイヤー 座喜味
えっ。へえ。意外なことに驚いたり、感心したり、疑ったりした時に発する語。
- メモ
- →ハーヒャー。
ハイヤンジュン 喜名,渡慶次,儀間
張り損ねる。
- 用例
- チュガ スシ ンジャガーチー サンネー、アカイ ハイヤンジュンドー(人がするのを見ながらしないと、障子を張り損ねるよ)・儀。
ハイヨー 渡慶次,儀間,楚辺
あれ。ええっ。ちょっと待てよ。
- 用例
- ハイヨー、アネー アランタルムン バッペーティ ネーンサ(ちょっと待てよ、そうするつもりじゃなかったのに間違ってしまったさ)・儀。
- メモ
- →アイヨー。
ハイン 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
①行く。去って行く。走る。②(汗や血が)流れる。③(~て)いく。
- 用例
- ①ヤーカイ ハチェール バー(家に帰ったわけさ)・木。イッチ ハイタン(入って行きよった)・高。
イスジョーラー、イャーヤ ヘーク サチ ハレー(急いでいるなら、お前は早く先に行きなさい)・儀。
過:ハイタン(行きよった)継:ハチョーン(行っている)・儀。②アシ ハトーン(汗をかいている)・古。
③ヘーゥンマラー ヤティン、アトー ンナトゥ ウーティ ハイサ(早生まれでも、後は皆についていくよ)・儀。ワラべー、ウヤー ヲゥランティン フル イーティ ハイン(子どもは、親はいなくても育っていく)・儀。ガッコー ウワイネー、ンナ ヤーカイ ケーティ ハイン(学校が終わると、皆家に帰って行く)・儀。
ハイン 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,大湾,古堅,大木
①張る。貼る。②開ける。③あらわにする。むき出しにする。
- 用例
- ①ジー カチ、ハーヤンカイ ハイン(字を書いて、柱に貼る)・儀。
否:ハラン(貼らない)希:ハイブサン(貼りたい)過:ハタン(貼った)継:ハトーン(貼っている)・儀。
②チン ハトーティ(着物をはだけて)・具。
③アネッ、チビ ハイネー ヤーチュー スンドー(ほら、お尻をむき出しにしたらお灸をすえるよ)・儀。
- メモ
- ①対:ハガスン(剥がす)。
ハイゥンマ 喜名,渡慶次,儀間
走り馬。よく走る馬。駿馬〔しゅんめ〕。
- 用例
- トゥシヌ ハイシェー、ハイゥンマヌ ハインネール アル(年が過ぎるのは、足の早い馬が駆け抜けるようだ)・儀。
ハウイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,長田
羽織。
- 用例
- スージンカイ ハウイ チチ イチュン(お祝いに羽織を着て行く)・儀。
ハカ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
墓。
- 用例
- ナー ウヌ チュガー、ハカー アキブーハーネーラン(もうその人がは、墓は開けたくない)・民・楚。
- メモ
- 墓に指を指してしまったら、指をくわえて片足跳びで7回まわらないといけないといわれた。
→シンジュ。
ハガー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
禿〔は〕げている人。
- 用例
- ワカサヌムンヌ、キー ヌギティ ハガー ナトーン(若いのに、毛が抜けて禿げになっている)・儀。
- メモ
- 音2:ハギー。類:ハギヤー。
ハガー 楚辺
配る人。配達人。
- 用例
- ムラジュー クバイグトゥ ハガーヤ ウーハシェー マシ(村中に配るから、配る人は多い方がいい)・楚。
- メモ
- 音2:ハジャー。
ハカームシ 伊良皆
昆虫。シャクトリムシ。
- メモ
- 音2:ハカヤームシ。
ハカイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
秤。
- 用例
- ハカイッシ ハカティカラ ワキーサ(秤で量ってから分けるよ)・儀。
ハカイヌミー 喜名,儀間
秤目。
- 用例
- ハカイヌミー バッペーイネー アトッシ デージ ナインドー(秤目を間違えたら後で大変〈なこと〉になるよ)・儀。
ハカイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
計る。測る。量る。
- 用例
- ナマ、ジカン ハカトーン(今、時間を計っている)・儀。ミチヌ ナギ ハカイン(道の長さを測る)・儀。否:ハカラン(はからない)希:ハカイブサン(はかりたい)過:ハカタン(はかった)継:ハカトーン(はかっている)・儀。
ハカグチ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
端緒〔たんしょ〕。糸口。畑の鍬入れ。仕事などの始め。
- 用例
- ハル ワキーグトゥ、ハカグチ アキティ ヤシェーン イーリワ(畑を分けてあげるから、畑の鍬〔くわ〕入れをして野菜も植えなさい)・儀。
ハカグヮーチュクエー 村史
子どもの遊び。墓作りごっこ遊び。
- メモ
- マッチ箱を棺にして死んだ蛙やバッタを入れて葬式ごっこをした。墓は盛り上がった所に横穴を掘って作った。屋敷内でやると怒られるので、山や畑でやった。
ハカジー 渡慶次,儀間
墓地。墓敷地。
- 用例
- ハカジーヤ、コーティ ウッチェーンナー(墓地は、買っておいてあるね)・儀。
- メモ
- 音2:ハカシチ。
ハカジェーク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
墓大工。
- 用例
- アヒーヤ ハカジェーク シ、ムンクェージク ソーン(兄は墓大工をして、生計を立てている)・儀。
ハカシチ 喜名,渡具知
墓敷地。墓地。
- メモ
- →ハカジー。
ハカスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
吐かせる。抜く。
- 用例
- ミジンカイ チキティ アク ハカスン(水に浸してあくを抜く)・儀。
ハカスン 喜名,渡慶次,儀間
弁償させる。
- 用例
- ウリンデー ネーン ナシーネー、ハカスンドー(それなんかをなくしたら、弁償させるよ)・儀。
否:ハカサン(弁償させない)希:ハカシーブサン(弁償させたい)過:ハカチャン(弁償させた)継:ハカチョーン(弁償させている)・儀。
ハガスン 喜名,渡慶次,儀間
剥〔は〕がす。
- 用例
- ハーヤンカイ ハテーヌ カビ ハガスン(柱に張ってある紙を剥がす)・儀。
否:ハガサン(剥がさない)希:ハガシーブサン(剥がしたい)過:ハガチャン(剥がした)継:ハガチョーン(剥がしている)・儀。
- メモ
- 対:ハイン(張る)。
ハカドゥイン 喜名,渡慶次,儀間
捗〔はかど〕る。
- 用例
- タイミッチャイシ ヤレー、シクチン ハカドゥイン(2、3人でなら、仕事も捗る)・儀。
否:ハカドゥラン(捗らない)過:ハカドゥタン(捗った)継:ハカドゥトーン(捗っている)・儀。
- メモ
- 類:ハバクン・ハバチュン。
ハガナー 座喜味,楚辺,古堅,大木
切れ者。器用な者。働き者。
- 用例
- ハガナー ナティ、ヌー ヤティン ノーチ トゥラスン(器用な人で、何でも直してくれる)・儀。
- メモ
- 音1:ハガニー。音2:ハガニムン。
パカナイ 古堅
何度も続けてものを叩いたり、殴ったりする様。続けてどんどんやる様。
ハガナハン 楚辺
物足りない。不足である。
- 用例
- ウッサグヮー ムッチ ゥンヂェー、ハガナハンレー(たったそれだけ持って行っては、物足りないよ)・楚。
ハガニ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
鋼〔はがね〕。刃物の刃の部分。
- 用例
- ハガニヌ ヲゥーリティ、チカーラン ナトーン(刃が折れて、使えなくなっている)・儀。
- メモ
- 鍬〔くわ〕の具合が悪くなると、鍛冶屋で鋼を継ぎ足してもらった。
ハガニー 喜名,渡慶次,儀間
切れ者。器用な者。働き者。
- 用例
- ワッター ユメー、イッペー ハガニーグヮー ヤン(私の嫁は、とても働き者だ)・儀。
- メモ
- →音1:ハガナー。
ハガニサッスー 渡具知
切れ者で口達者なこと。
- 用例
- ヰナグヌ ドゥク ハガニサッスー ナヤーニ(女があまりにも切れ者で口達者になって)・民・具。
ハガニムン 大湾
切れ者。器用な者。働き者。
- 用例
- ハガニムン ナティヨー(頭が切れてね)・湾。
- メモ
- →ハガナー。
ハカヌジョー 村史
墓の部分名称。墓の門。
ハカヌスーギ 楚辺
{はかのしうぎ(墓の祝儀)}。墓の新築祝い。
- 用例
- ハカヌスーゲー、ヤーヌスーギトゥ ユヌグトゥ マギーロー(墓の祝いは、新築祝いと同じように大きい〈盛大だ〉よ)・楚。
- メモ
- 音1:ハカヌスージ。
ハカヌスージ 喜名,渡慶次,儀間
{はかのしうぎ(墓の祝儀)}。墓の新築祝い。
- 用例
- ハカヌスージネー、ハカヌ ナカヲゥティン サンシン ヒチ モーイン スンドー(墓の祝いには、墓の中でも三線を弾いて踊りもするよ)・儀。
- メモ
- 墓の祝いは墓の中や、墓庭で三線を弾いて踊り、嘉例をつけ、墓前には供物を供えておこなう。また、墓の年忌祝いは一年忌祝い、三年忌祝い、七年忌祝い、十三年忌祝い、二十五年忌祝い、三十三年忌祝いがあるが、その間に死者が出ると年忌祝いはおこなわない。それで三年忌祝いに三十三年忌祝いまで済ませるところが多いという。※写真はハカヌスージに墓庭で踊っている様子(儀間)。音1:ハカヌスーギ。
ハカヌナー 渡慶次,儀間,長浜
墓の部分名称。墓庭。
- 用例
- ハカヌナーヲゥテイ ジューバコー ヒラチュサ(墓庭で重箱は開くさ)・儀。
- メモ
- 音2:ハカヌメー。
ハカヌメー 楚辺
{はかのまへ(墓の前)}。墓庭。
- 用例
- シーミーネー ハカヌメーヲゥティ ジューバク ヒラクン(清明祭には墓前で重箱を開く)・楚。
- メモ
- →ハカヌナー。
ハカバーン 高志保,渡具知,大湾
墓の番。
- メモ
- 渡具知では死者の着ている着物を盗まれないようにと、死後3日ほど親戚の人が夜通し番をした。
ハカブシン 渡慶次,儀間,楚辺
墓普請。
- 用例
- ニッター ハカブシノー イチカラ ハジマイビーガ(あなたたちの墓普請はいつから始まるんですか)・儀。
ハカマ 古堅
{はかま(袴)}。和装の袴とは異なり、幅の広いズボン形の下着。女性は下着、男性は乗馬用として用いた。
- メモ
- →カカン。
ハガマ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
羽釜。

- 用例
- チカイヂューサヌ、ハガマー アナ アチョーン(使いすぎて、羽釜は穴が開いている)・儀。
ハカメー 高志保,渡慶次,儀間,渡具知
墓参り。
- 用例
- ウヤヌ ハカメー(親の墓参り)・具。ヤーニンジュッシ ハカメーカイ イチュン(家族で墓参りに行く)・儀。
ハカヤームシ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
昆虫。シャクトリムシ。
- 用例
- チヌンカイ ハカヤームシヌ シガトーン(着物に尺取り虫がついている)・儀。
ハカヤームシガ イッケン ハカイーネー、ジャーフェードー(ハカヤームシが〈体について〉一間計ったら、大変だよ)・湾。
- メモ
- シャクトリムシに体を計られると、大変なことになるよという俗説があった。→ハカームシ。
ハカレー 渡具知
計らい。計画。処置。
- 用例
- ヰーハカレーヌ アン(良い計画がある)・民・具。
ハカレーグトゥ 高志保
はかりごと。悪巧み。計略。
- 用例
- ハカレーグトゥ サーイ、シージャー イーゥンジャチ ヤラチェール バーヨー(悪巧みをして、兄さんを追い出して行かしたわけよ)・民・高。
ハギー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅
禿〔は〕げている人。
- 用例
- ワッター タンメーヤ、ハギータンメーディチ アジャナ チキラットータン(私たちのおじいさんは、ハギータンメーとあだ名をつけられていた)・儀。
- メモ
- →ハガー。
ハギーダックイ 座喜味
禿の血筋。
ハギーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①禿げる。②剥〔む〕ける。③色あせる。
- 用例
- ①ヤーヌ ウチヲゥティ ボーシ カンジーネー、チブルヌ ハギーンドー(家の中で帽子を被〔かぶ〕ると、頭が禿げるよ)・儀。
チブルヌ キーヌ ハギトーン(頭の毛が禿げている)・慶。②ティーヌ カーガ ハギトーン(手の皮が剥けている)・儀。
③ウヌ チノー イル ハギティ、チュヌ ヤーンカイヤ チチェー イカランサ(その着物は色あせて、人の家には着ていけないよ)・儀。
否:ハギラン(はげない)過:ハギタン(はげた)継:ハギトーン(はげている)・儀。
バキーン 喜名,渡慶次,儀間,大木
化ける。
- 用例
- アカマターガ チュラヰキガンカイ バキヤーナカイ(アカマタが美男子に化けて)・民・木。
マヤー ナガカライ シーネー バキーンリンドー(猫を長く飼うと化けるそうだよ)・儀。否:バキラン(化けない)過:バキタン(化けた)継:バキトーン(化けている)・儀。
ハギジー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,大湾,古堅
禿げ地。荒地。
- 用例
- ヤマヌミーヌ ハロー ハギジー ナティ、ヌーン イーララン(山の中の畑は荒れ地で、何も植えられない)・儀。
ハギジャビヨー 伊良皆
ああもう。あれまあ。しまった。びっくりした時、何かし損ねた時、予想に反した時などに発する語。また驚いた時や助けを必要とする時に発する叫び。
- メモ
- →アギジャビヨイ。
ハギチブラー 喜名,渡慶次,儀間
坊主刈り。丸刈り。
- 用例
- ハギチブラー サレー、サージャートゥ ナトーン(丸刈りにしたら、すっきりした)・儀。
ハギナー 渡慶次,儀間,楚辺
平等に配ること。
- 用例
- ムットゥンカイ ハギナー スンディチ、デージ ヤサ(全員に平等に配るって、大変だ)・儀。
バキムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
化け物。お化け。
- 用例
- アネアネ、ユル ナチーネー バキムンヌ ゥンジティ チューンドー(ほらほら、夜泣くとお化けが出て来るよ)・儀。
ハギモー 親志
禿げ野原。
ハギヤー 座喜味
禿げている人。
- メモ
- →ハガー。
ハク 喜名,座喜味,儀間、渡慶次
①箱。②助数詞。~箱。
- 用例
- ①ハクヌ ナカンカイ イェンチュヌ イッチョーン(箱の中に鼠〔ねずみ〕が入っている)・儀。②タハコー ムッチ イカンネー、マニアーランドー(2箱は持って行かないと、間に合わないよ)・儀。
- メモ
- ②チュハク(1箱)、タハク(2箱)、ミハク(3箱)と数える。
ハクゴーイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
箱買い。品物を箱ごと買うこと。
- 用例
- ンカシェー、ソーミン ハクゴーイ スタン(昔は、素麺を箱買いしよった)・儀。
バクジマ 村史
サザエの蓋〔ふた〕。
バクジマクヮーエー 村史
子どもの遊び。サザエの蓋を賭ける遊び。
- メモ
- 地面にお碗大の穴を掘り、小石を集めて穴の前に置き、サザエのふたを転がして小石に当て、穴に落とすのを競った。
ハクソー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
百姓。農民。
- 用例
- ハクソーン ヲゥグトゥル、ワッター シクチアッチャーン ムノー カマリンドー(農業をする人もいるから、私たち勤め人もご飯が食べられるんだよ)・儀。
ハグチ 楚辺
歯茎。歯並び。
- 用例
- ミヤラビンチャーヌ、ワライハグチヌ チュラハヨー(若い娘たちが、笑った時の歯並びの美しいこと)・楚。
- メモ
- →クチビル。
ハクヂミ 喜名,渡慶次,儀間
箱詰め。
- 用例
- ニムチェー ハクヂミ ッシ ウカットーン(荷物は箱詰めにして置かれている)・儀。
バクチャーガマ 渡具知
渡具知にある洞窟名。*チャンクルーで博打〔ばくち〕をして遊んだ。
パクナイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
パクッと食いつく様。躊躇〔ちゅうちょ〕なく食べる様。ためらうことなく食いつく様。
- 用例
- ユカイ ヤーサル アタラー、パクナイ カロータン(よっぽどお腹がすいていたのか、ためらうことなく食いついていた)・儀。
ハクヌジ 古堅
{はこぬぎ(箱抜ぎ)}。赤飯を箱につめて抜いたもの。
- メモ
- 米寿祝に斗掻きと箱抜きにした赤飯を土産として客に持たせた。
ハクヌメー 楚辺
毎日のように。
- 用例
- コーリガシーガ ハクヌメー ジン イミーガ チューン(高利貸しが毎日のようにお金を請求しに来る)・楚。
ワンネー アリカラ ジン カトーシガ、ナマ ヤーネー ジノー ネーンシガ、ハクヌメー イミーガ チャーギンレー(私は彼から金を借りているが、今家には金はないのに、毎日のように催促しに来よるよ)・楚。
パクパク 喜名,渡慶次,儀間
口を開け閉〔し〕めしている様。口をパクパクしている様。
- 用例
- クチ パクパク ソーシガ、ヌール イチョーラー ワカラン(口をパクパク動かしているが、何を言っているか分からない)・儀。
バクヨー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
博労〔ばくろう〕。家畜の売買をする人。
- 用例
- ンカシェー、ウヮーバクヨー ウシバクヨーディチ マンドータン(昔は、豚博労や牛博労がたくさんいた)・儀。
ハクラン 儀間,楚辺,古堅
霍乱〔かくらん〕。コレラによる下痢や嘔吐〔おうと〕。
- 用例
- ハクランヌ ヘートーグトゥ、キー チキリヨー(コレラが流行っているから、気をつけなさいよ)・楚。
- メモ
- 民間療法では、臍〔へそ〕の周りに灸をする(古堅)、乾燥させたセンブリを煎〔せん〕じて飲む(楚辺)、*ンジャナバーの青汁を飲むか絶食。山羊〔やぎ〕を食す(楚辺)、*コーレーグースーを入れた素麺を食す(古堅・儀間)などがあった。音2:ハクランソーカン。
ハクランソーカン 楚辺
コレラによる下痢や嘔吐〔おうと〕。
- 用例
- ハクランソーカン ナティ、ヤーカラン ゥンジラランサ(下痢や嘔吐で、家からも出られないさ)・楚。
- メモ
- →ハクラン。
ハクルー 渡慶次,儀間、瀬名波
二十四節気のひとつ。白露〔はくろ〕。
ハクン 楚辺
①掛ける。身につける。②履く。③弁償する。
- 用例
- ①クビカジャイ クビンカイ ハクン(首飾りを首に掛ける)・楚。②サバ ハクン(草履を履く)・楚。
否:ハカン(はかない)希:ハキブーハン(はきたい)過:ハチャン(はいた)継:ハチョーン(はいている)・楚。
- メモ
- ③音1:ハチュン。②→クムン。
ハクン 楚辺
吐く。もどす。
- 用例
- サキ ヌミヂューハヌ ハクン(酒を飲み過ぎて吐く)・楚。
- メモ
- 音1:ハチュン。
ハグン 楚辺
配る。
- 用例
- イユ チャッサン トゥティ チェーグトゥ、ケートゥナインカイ ハグン(魚をたくさん取ってきたから、隣近所に配る)・楚。
否:ハガン(配らない)希:ハキブーハン(配りたい)過:ハジャン(配った)継:ハジョーン(配っている)・楚。
- メモ
- →クバイン。
ハグン 楚辺
剥〔は〕ぐ。
- 用例
- ユー カキティ カー ハガーニ(湯をかけて皮を剥いで)・民・楚。
- メモ
- 音2:ハジュン。
ハグン 楚辺
(板などを)接〔は〕ぐ。つぎ合わせる。(船を)造る。
- 用例
- ハーマヲゥティ フニ ハグタンディ(浜で船を造っていたって)・民・楚。
バケチャー 喜名,渡慶次,儀間
バケツ。
- 用例
- バケチャーヌ ミー、ミジ クリ クーワ(バケツのいっぱい、水を汲んできなさい)・儀。
ハゴーウミー 大木
くすぐったがりや。
- メモ
- 音1:ハゴーミー。
ハゴーギー 大木
植物。サルスベリ。百日紅。
ハゴーサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,比謝,大湾
汚い。
- 用例
- グミ ゥンマンカイ ウチョーチーネー ハゴーサンドー(ゴミをそこに置いていたら汚いよ)・儀。ハゴーサヌ アマリニ、トゥマラサンテール バー(汚くてあまりに、泊まらさなかったわけ)・民・比。
- メモ
- 音1:ハゴーハン。類:ビナサン・ビナハン。
ハゴーハン 楚辺
汚い。
- 用例
- ヤーヌ ジコー ハゴーハン(家がとても汚い)・楚。
- メモ
- →音1:ハゴーサン。
ハゴーミー 渡慶次,儀間,楚辺
きれい好き。少しでも汚れているのを嫌がること。
- 用例
- ルク ハゴーミー ナティン、ヤッケー ヤサ(余りにもきれい好きになっても、厄介だ)・儀。
ハゴーミー 渡慶次,儀間、古堅
くすぐったがりや。
- 用例
- ハゴーミー ナティ、サーイン ナランサ(くすぐったがりやで、触ることもできないさ)・儀。
- メモ
- 音1:ハゴーウミー。
ハゴームン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
汚い奴。汚いもの。厄介者。
- 用例
- アレー チュヌ ムヌン トゥラトゥラ シ、ミッタ ハゴームン ヤッサー(あいつは人の物も取ろう取ろうして〈取りたがって〉、ほんとに汚い奴だ)・儀。
- メモ
- →カテーナムン。
ハゴーリーッチュ 喜名,渡慶次,儀間
汚い奴。厄介者。
- 用例
- アリ サク ハゴーリーッチョー ヲゥラン(彼ほど汚い奴はいない)・儀。
- メモ
- →カテーナムン。
ハゴーリムン 伊良皆
大げさな人。
バサ 渡慶次,儀間,瀬名波,渡具知,古堅,大木,渡具知
①馬車。②助数詞。~台。
- 用例
- ①イクサユーニ ヤンバルンカイ ヒナン スンディチ、バサ カキティ ゥンヂャン(戦世に山原に避難しようと、馬車で行った)・儀。②ウッサ ヤレー チュバサンカイ ヌインテー(それだけなら馬車1台に載るでしょう)・儀。
- メモ
- ①音1:バシャ。②馬車を数える助数詞。チュバサ(馬車1台)、タバサ(馬車2台)、ミバサ(馬車3台)と数える。
バサー 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,牧原
芭蕉〔ばしょう〕。芭蕉布。芭蕉の布や着物にも言う。
- 用例
- ンカシェー アタイグヮーンカイ、バサーン イーテータンドー(昔は屋敷内の畑に、芭蕉も植えてあったよ)・儀。
- メモ
- 音1:バシャー。
バサーギン 楚辺
芭蕉の着物。
- メモ
- 音1:バサーヂン。
バサーヂン 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
芭蕉の着物。
- 用例
- ナチヌ バサーヂンヌ シラサヨー(夏のバサーヂンの涼しいことよ)・儀。
- メモ
- 音1:バサーギン。
バサーヲゥーヌ シン 大湾
植物。イトバショウの芯。
バサグヮー 瀬名波
子どもの遊び。馬車ごっこ遊び。
- メモ
- ソーメン箱に、ソテツの中の芯をとってタイヤにして、ヒモをつけて遊んだ。
バサナイ 喜名,親志,座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,比謝矼,牧原,長田,瀬名波,渡具知
バナナ。

- 用例
- ティーチヌ キーンカイ、ウッサキー バサナイヌ ナトールヤー(1本の木に、そんなにたくさんバナナが生〔な〕っているね)・儀。
バサナイギー 喜名,渡慶次,儀間,大木,比謝矼,牧原
バナナの木。
- 用例
- ンカシェー、ヤシチンカイ バサナイギーン イーテータン(昔は、屋敷内にバナナの木も植えてあった)・儀。
バサナイヲゥー 喜名,親志,都屋,高志保,牧原
植物。ミバショウ。バナナのなる芭蕉。

- メモ
- →トーヲゥー。
バサムチャー 大湾
馬車持ち。馬子。馬方。
- メモ
- バサムチャーが*チンバーイシ(石垣や柱に使うために海岸から切り出した石)を運ぶ時、比謝矼の*マカネーヤーでお昼を食べていた。音1:バサムッチャー・バシャムッチャー。
バサムッチャー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,大湾
馬車持ち。馬子。馬方。
- 用例
- チャンミーグヮーヤ、バサムッチャー ッシ メータンディサ(*チャンミーグヮーは、馬車引きをしていらっしゃったそうだ)・儀。
- メモ
- 黒糖を那覇へ出荷する際、軽便鉄道を利用すると運搬費がかかるので、読谷の人たちは馬車で運んでいたことから*ユンタンジャバシャムッチャーと呼ばれるようになったという。音1:バサムチャー・バシャムッチャー。
ハサムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
挟〔はさ〕む。
- 用例
- ハンリラングトゥ、ジョーブニ ハサムン(外れないように、しっかり挟む)・儀。
否:ハサマン(挟まない)希:ハサミーブサン(挟みたい)過:ハサダン(挟んだ)継:ハサドーン(挟んでいる)・儀。
バサヤドゥ 喜名
馬車宿。*バサムッチャーが那覇への往復途中に休憩する宿。
- メモ
- 読谷の馬車宿は喜名にあった。宿の前に馬車を何台か停めて、馬に餌をやり、バサムッチャーは中で食事をとっていた。
バサヲゥー 伊良皆,比謝,大湾,古堅,大木,牧原,長田
植物。イトバショウ。繊維を取る糸芭蕉。

- メモ
- →シマヲゥー。
ハサン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
ハサミ。鋏。
- 用例
- ワラビンカイ ハサン チカーシーネー、アブナサンドー(子どもにハサミを使わせると、危ないよ)・儀。
ハシ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
①箸。②助数詞。~箸。
- メモ
- ②箸で一度に取る量の助数詞。チュハシ(1箸)、タハシ(2箸)、ミハシ(3箸)、ユハシ(4箸)、イチハシ(5箸)と数える。
ハシ 喜名,渡慶次,儀間
橋。
ハジ 渡慶次,儀間,楚辺
飲食関係。桶。醤油などを作る時に使う大きな桶。
- 用例
- ウリンカイ スグ トーマーミーン ウホーク、サントゥナーン クミータンドー ハジンカイ(それに、すぐそら豆もたくさん、3斗ほども込めて〈入れて〉いたよ、桶に)・楚。
ハジ 喜名,儀間
筈。
- 用例
- クヮー、チュイル ヤタル ハジ ヤッサー(子どもは、一人だったはずだよ)・儀。
ハジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
恥。
- 用例
- チュニンジノー、ハジ シランネー イチカランドー(人間は、恥を知らないと生きられないよ)・儀。
- メモ
- →チラハジ。
ハジーン 座喜味,渡慶次,儀間,古堅
脱ぐ。
- 用例
- ンリトーグトゥ、ウヮービヌ チン ハジーン(濡れているから、上の着物を脱ぐ)・儀。
否:ハジラン(脱がない)希:ハジーブサン(脱ぎたい)過:ハジタン(脱いだ)継:ハジトーン(脱いでいる)・儀。
- メモ
- 音2:ハンジュン。
ハジガーバル -
{萩川原}。長浜の小字。
ハジカサウミーグヮー 伊良皆
恥ずかしがりや。
- メモ
- 音2:ハジカサミー。
ハジカサミー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
恥ずかしがりや。
- 用例
- ハジカサミー ナティ、チュヌ メーヲゥティ ハナシー ナイガヤー(恥ずかしがりやで、人前で話ができるかな)・儀。
- メモ
- →ハジカサウミーグヮー。
ハジカサワレー 喜名,渡慶次,儀間
恥ずかしげに笑うこと。
- 用例
- トゥーチ ハジカサワレービカーン シ、ムヌン イランサ(いつも恥ずかしげに笑ってばかりで、物も言わないさ)・儀。
ハジカサン 喜名,渡慶次,儀間,長浜
恥ずかしい。
- 用例
- チュヌ メー ヲゥティ ウタタイ モータイ スシェー、イッペー ハジカサン(人前で歌ったり踊ったりするのは、とても恥ずかしい)・儀。
- メモ
- 音1:ハジカハン。
ハジカハン 楚辺
恥ずかしい。
- メモ
- 音1:ハジカサン。
ハジキーン 楚辺,古堅
①損なう。物などを当たり(もらい)損なう。②~し損なう。
- 用例
- ①ニッカ イキーネー、フービ ハジキーンロー(遅く行くと、褒美をもらい損ねるよ)・楚。
②ウヤヌ ミーウティー、ミーハジキタンディ(親の死に目を、見損ねたそうだ)・民・古。
- メモ
- ②音1:ハジャキーン。
ハジサ 喜名,渡慶次,儀間
端の方。
- 用例
- ハジサンカイ ヰーネー ウティーンドー(端の方に座ると落ちるよ)・儀。
ハシシ 喜名,渡慶次,儀間
歯肉。歯茎。
- 用例
- ハシシヌル フックティ ヤムンデー(歯茎が腫〔ふく〕れて痛いんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ハーシシ。
ハジチラー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
恥知らず。
- 用例
- シキヌン シラン ハジチラーヤ(世間も知らない恥知らずめ)・儀。
ハシットゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
元気に。すっきり。
- 用例
- クスイン ヌレーティカラ、ナマネー ハシットゥ ナイサ(薬も飲んだんなら、今度こそすっきりするよ)・儀。
ハジトゥイン 喜名,渡慶次,儀間
剥〔は〕ぎ取る。削〔そ〕ぎ取る。
- 用例
- ハーヤンカイ タックヮーチェーヌ クユミ ハジトゥイン(柱にくっつけてある暦を剥ぎ取る)・儀。
否:ハジトゥラン(剥ぎ取らない)希:ハジトゥイブサン(剥ぎ取りたい)過:ハジトゥッタン(剥ぎ取った)継:ハジトゥットーン(剥ぎ取っている)・儀。
ハジブニ 宇座
接〔は〕ぎ船。
ハジマイ 喜名,渡慶次,儀間
最初。始まり。
- 用例
- ハジマイヤ ンナ、ワカランル アルヨー(最初は皆、分からないんだよ)・儀。
- メモ
- 対:ウワイ(終わり)。
ハジマイン 喜名,渡慶次,儀間
始まる。
- 用例
- ナー ヤガティ、シバイン ハジマインドー(もうやがて、芝居も始まるよ)・儀。
否:ハジマラン(始まらない)過:ハジマタン(始まった)継:ハジマトーン(始まっている)・儀。
- メモ
- 対:アガイン(終わる)。
ハジマカー 親志,伊良皆,長浜,楚辺,大湾、瀬名波
ハゼノキかぶれ。漆〔うるし〕かぶれ。
- 用例
- ハジマカーヌ ヰーゴーハヌ、ニジララン(ハゼノキかぶれが痒〔かゆ〕くて、我慢できない)・楚。
- メモ
- 音2:ハジマキ。
ハジマカーギー 座喜味,伊良皆,大湾,古堅、瀬名波
植物。櫨〔はぜ〕の木。ハゼノキ。ウルシ科の落葉高木。
- メモ
- 木の下を通るだけでも*ハジマカーが出る人がいるので、石を吊り下げ注意した。葉は*ヒージャー(山羊〔やぎ〕)の好物だった。
ハジマキ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ハゼノキかぶれ。漆〔うるし〕かぶれ。
- 用例
- ハジマキシ、ドゥーイッペー フチ ゥンジトーン(ハゼノキかぶれで、体中に〈湿疹が〉吹き出ている)・儀。
- メモ
- 漆かぶれをすると、「ウミドー ガイドー、ウミドー ガイドー(海だぞ貝だぞ、海だぞ貝だぞ)」と2回唱えた(渡慶次・儀間)。
→ハジマカー。
ハジミ 喜名,渡慶次,儀間
初め。最初。
- 用例
- ハジメー、ターン ワカランル アル(最初は、誰も分からないんだよ)・儀。
ハジミーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
始める。
- 用例
- ハジミービラ(始めましょう)・座。
ジカンドゥーイ ハジミーン(時間どおり始める)・儀。否:ハジミラン(始めない)希:ハジミーブサン(始めたい)過:ハジミタン(始めた)継:ハジミトーン(始めている)・儀。
ハジミティ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
初めて。
- 用例
- ワンネー アッタートー、ハジミティル イチャイル(私は彼らとは、初めて会うんだよ)・儀。
ハジミティヤー、ミーシッチョーティ クィミソーリヨー(はじめまして、お見知りおきくださいね)・瀬。
ハジミティ ヤイビンヤー(初めてですね〈はじめまして〉)・瀬。
バシャ 座喜味
馬車。
- 用例
- バシャ カキティ(馬車に荷車をつけて)・座。
- メモ
- 音1:バサ。
ハジャー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
配る人。配達人。
- 用例
- シンブンハジャー ソーン(新聞配達をしている)・儀。
- メモ
- →ハガー。
バシャー 親志
芭蕉〔ばしょう〕。芭蕉布。芭蕉の布や着物にも言う。
- メモ
- 音1:バサー。
ハジャキーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼
①損なう。物などを当たり(もらい)損なう。②~し損なう。
- 用例
- ①チュヌ ウーサイネー、ハジャキーンテー(人が多いと、当たり損ねるさ)・儀。
否:ハジャキラン(損なわない)過:ハジャキタン(損なった)継:ハジャキトーン(損なっている)・儀。
②シンカンチャーヤ ヌーンクイ カミハジャキティ、ミー ハトータンリ(臣下達は何もかも食べ損ねて、目を見張っていたって)・民・古。
- メモ
- ②音1:ハジキーン。
バシャジェーク 比謝矼
馬車大工。
バシャムッチャー 喜名,大湾
馬車持ち。馬子。馬方。
- メモ
- 音1:バサムチャー・バサムッチャー。
ハジュン 喜名,渡慶次,儀間
配る。
- 用例
- シンシーカラ アジカトール チョーミン、ンナンカイ ハジュン(先生から預かった帳面を、皆に配る)・儀。
- メモ
- →クバイン。
ハジュン ①喜名,渡慶次,儀間,古堅②古堅,大木,比謝矼
①剥〔は〕ぐ。②取りあげる。剥奪〔はくだつ〕する。
- 用例
- ①カー ハジュン(皮を剥ぐ)・古。イラナシ キーヌ カー ハジュン(鎌で木の皮を剥ぐ)・儀。否:ハガン(剥がない)希:ハジブサン(剥ぎたい)過:ハジャン(剥いだ)継:ハジョーン(剥いでいる)・儀。②メンキョ ハジュン(免許を取りあげる)・木。
- メモ
- ②→ハグン。
ハシリ 座喜味,楚辺,宇座
雨戸。戸。
- 用例
- ニンジュグトゥ、ハシリン ミチレー(寝るから、雨戸も閉めなさい)・楚。
- メモ
- 音1:ハシル。音2:ミグイバシル。
ハジリーン 大湾
外れる。
- 用例
- タイヤ ナー、ウヤヌコーヤ ハジリトール バーテー(二人はもう、親孝行から外れているんだよ〈親孝行ではなかったんだよ〉)・民・湾。
- メモ
- 音1:ハンリーン。対:アタイン(当たる)。
ハシリグチ 楚辺
戸口。
- 用例
- ハシリグチンカイ タッチョーシェー、ター ヤガヤー(戸口に立っているのは、誰かな)・楚。
- メモ
- 音1:ハシルグチ。
ハシリミチ 楚辺
戸道。
- 用例
- ハシリミチンカイ ヒッカカティ、ハシルン アッキカンティー ヒチョーン(戸道に引っかかって、戸も歩き〈開け〉にくくなっている)・楚。
- メモ
- 音1:ハシルミチ。
ハシル 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
雨戸。戸。
- 用例
- ヒーサグトゥ、ハシル ミチレー(寒いから、戸を閉めなさい)・儀。
なぞなぞ:イチーネー サチ ナイシ、ケーイネー アトゥ ナイシェー ヌー ヤガ(答え/ハシル)(行く時は先になり、帰りには後になるのは何だ(答え/戸))・湾。
- メモ
- →音1:ハシリ。
ハシルグチ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,大湾,古堅
戸口。
- 用例
- ハシルグチンカイ ヰラヤカ、ウチンカイ イレー(戸口に座るより、中に入りなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ハシリグチ。
ハシルミチ 喜名,渡慶次,儀間
戸道。
- 用例
- ハシルミチンカイ グミヌ イッチョーン(戸道にゴミが入っている)・儀。
- メモ
- 音1:ハシリミチ。
ハジヲゥーキ 喜名,親志,儀間,楚辺
住居関係。大きめの桶。
- メモ
- 味噌を作ったり、そら豆を漬ける時に使った大きめの桶。女性用の頭上運搬具としても使われた。
バス 比謝矼,牧原,比謝
場合。時。
- 用例
- ナン アタイル バス(災難に遭う場合)・比。カユイル バスネー(通う時には)・矼。
- メモ
- →バー。
ハソーフー 伊良皆,宇座,瀬名波,大湾
破傷風〔はしょうふう〕。
- メモ
- 民間療法では、*ヒルザキを飲んだり患部につけた。類:カクジシミ。
ハタ 喜名,座喜味,儀間
端。近く。そば。
- 用例
- ウヤヌヤーヌ ハタンカイ、ヤー チュクイン(実家の近くに、家を造る)・儀。
バタ(~バタ) 渡慶次,儀間,楚辺
~ばた。~ほとり。
- 用例
- カーラバタ(川端)・儀。ウミバタ(海端)・楚。
パタイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
死。
- 用例
- アマヲゥティ パタイ ソーン(あそこで死んでいる)・儀。
- メモ
- 戦後、フィリピン出身の在沖米兵隊から入ったタガログ語由来の言葉といわれている。
ハタカイン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
立ちはだかる。
- 用例
- ウニヌ ハタカトーン(鬼が立ちはだかっている)・湾。
ミチヌ マンナカンカイ ハタカイン(道の真ん中に立ちはだかる)・儀。継:ハタカトーン(立ちはだかっている)・儀。
ハタガシラ 宇座,瀬名波,渡具知
旗頭。綱引きなどの時に立てる大きな旗。
ハダカユー 古堅
{はだかよ(裸世)}。太古の昔。はるか昔、人間が裸で暮らしていた頃。
ハダカンボー 座喜味
裸。裸ん坊。
ハダカゥンマ 喜名,渡慶次,儀間
裸馬。馬具を着けてない馬。
- 用例
- ハダカゥンマンカイヤ ヌイグリサン(裸馬には乗りにくい)・儀。
ハタキ 親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①畑。②助数詞。~面。
- メモ
- ②チュハタキ(畑1面)、タハタキ(畑2面)、ミハタキ(畑3面)と数える。類:ハル。
ハタキアーサ 古堅
植物。ネンジュモ。念珠藻。
- メモ
- 音1:ハタケアーサ。音2:モーアーサ。
ハタキーン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
広げる。
- 用例
- ティー ハタキレー(手を広げなさい)・瀬。ターチヌ ヒサ ハタキティ、ヌー ソーガ(両足を広げて、何をしているのか)・儀。
否:ハタキラン(広げない)希:ハタキーブサン(広げたい)過:ハタキタン(広げた)継:ハタキトーン(広げている)・儀。
ハタクンジマーチ 波平
旗頭を括〔くく〕った松。
- メモ
- 多くの*ムラ(字)には*アシビで掲げる旗頭がある。アシビの際にそれをくくりつける松をハタクンジマーチと呼んだ。
ハタケアーサ 渡具知
植物。ネンジュモ。念珠藻。
- メモ
- →音1:ハタキアーサ。
ハタスガシー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅
行事。字の旗頭や*ムラアシビに用いる衣装、獅子などを虫干しする行事。

- 用例
- ブラヌ ウトゥン チカリーグトゥ、ヤガティ ハタスガシーヌ チャーギンドー(ボラの音も聞こえるから、やがてハタスガシーの行列が来よるよ)・喜。
- メモ
- 旧盆後の7月16日におこなう字が多い。渡慶次では部落の備品など虫干した。喜名ではアシビの衣装や旗頭を保管している*ヌンドゥンチを拝んでから衣装等を出した。その後、旗を持って鉦や太鼓をたたいて字内を練り歩いた。※写真は宇座のハタスガシー。
ハタゾー 瀬名波
旗竿。
ハタハター 喜名,座喜味,儀間
焦る様。
- 用例
- シクチ マニアースンディ、ハタハター ソーン(仕事を間に合わせるって、焦っている)・儀。
パタパター 喜名,渡慶次,儀間
痛くてもがいている様。もだえ苦しむ様。
- 用例
- カラシニ チッカキティ、パタパター ソータン(脛〔すね〕をぶつけて、パタパターしていた)・儀。
ハタミーハギ 親志
眼瞼縁炎〔がんけんえんえん〕。まぶたが赤く腫〔は〕れて痛む症状。目の縁が赤くなる状態。
ハダムチ 長浜,楚辺,大湾,古堅,大木
{はだもち(肌持ち)}。気候が肌に与える感触。堆肥を作るのに丁度良い気候にもいう。
- 用例
- クングヮチ ナタレー、ハダムチヌ ユク ナトーン(9月になったら、肌もちが良くなっている)・木。
ハダムチ ユタハヌ、ヰークェー ナイサ(気候もいいから、良い堆肥ができるさ)・楚。
ハタムッチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
旗持ち。葬列の時に葬式旗を持つ役目の人。
- 用例
- ソーシキネー、ハタムッチャーン マジョーン ハカマディ スネーティ イクタン(葬式には、旗持ちも一緒に墓まで行列を組んで行きよった)・楚。
ハタラカー 楚辺
働き者。
- 用例
- ヘンスームノー ヤシガ、イッペー ハタラカー ヤタンリ(貧乏者だが、とても働き者だったって)・楚。
- メモ
- 音1:ハタラチャー。→アガチャー。
ハタラチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
働き者。
- 用例
- ヰキガー ハタラチャー アラントー ナランサ(男は働き者でなければいけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ハタラカー。→アガチャー。
ハチ~ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,牧原
初~。
- 用例
- ハチゥンマガ(初孫)・儀。ハチハルー(初畑。仕事始め)・伊。
- メモ
- 初めての意を表す。
ハチ~ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,古堅
数詞。8~。
- 用例
- ハチグヮチ(8月)・儀。ハチニチ(8日)・儀。
- メモ
- 類:ヤ~。
バチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
罰〔ばつ〕。
- 用例
- ヤナクトゥ シーネー、カンナジ イチカー バチ アタインドー(悪いことをしたら、必ずいつかは罰が当たるよ)・儀。
バチ クヮイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
役に立つ。うまくやる。出かす。思うとおりに物事がすすむ。
- 用例
- チューヤ、ウッサヌ チュガ アチマトーグトゥ バチ クヮイサ(今日は、そんなに多くの人が集まっているからうまくやれるよ)・儀。
パチ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
幼児語。叩くこと。しつけなどで注意をする時にいう。
- 用例
- ティーガンマリ シーネー、パチ サリーンドー(悪戯すると、叩かれるよ)・儀。
ハチアギー 高志保
正月3日に豚小屋の掃除をすること。
ハチアッキー 楚辺
{はつあるき(初歩き)}。産婦が赤子を連れて初めて里帰りすること。
- メモ
- 音1:ハチアッチー。
ハチアッチー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
{はつありき(初歩き)}。産婦が赤子を連れて初めて里帰りすること。
- 用例
- ハチゥンマガヌ ハチアッチーヤ、イッペー マチカンティー ヤタン(初孫が初めて家に来るのは、とても待ち遠しかった)・儀。
- メモ
- 赤子を連れて歩く時には、*ムンヌキムンとしてサンやハサミなどを持って行った。ハチアッチーに、祖母の家にご馳走を持って行ってお供えした時、実家の*オバーが、「ここの孫ですよ」という意味で*ナービヌヒング(鍋の煤)を子どもの*マユヌタナカーにつけた。音1:ハチアッキー。
ハチウガミ 座喜味,伊良皆
行事。初御願。年初めの拝み。
- メモ
- 伊良皆では正月3日に字のハチウガミがある。*ニーヤ(根屋)も全員揃って*カー、*ウタキを拝む。昔は役員たちが夜遅くまで各戸を回っていた。音2:ハチウガン・ハチウグヮン。
ハチウガン 伊良皆,比謝
行事。初御願。年初めの拝み。
- メモ
- →ハチウガミ。
ハチウクシー 座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大木,牧原
行事。初起こし。仕事始め。
- 用例
- ハチウクシーネー、カリー チキーン(初起こしには、嘉例をつける)・儀。
- メモ
- 儀間では、1月3日に有志役員が字の*ムートゥドゥクルと*ゥンブガーなどの井泉で1か年の健康などを祈願する。長浜では「手足を頑丈にしてください」と祈願してから、鍬やへらを持って畑へ行った。※写真は2019(平成31)年旧1月3日、伊良皆公民館でおこなわれたハチウクシー。音2:ハチハル・ハチバル・ハチハルー。類:フナマチー。
ハチウグヮン 喜名,座喜味,上地,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,牧原
行事。初御願。年初めの拝み。
- 用例
- ハチウグヮノー、アザヌ ヤクミ スリトーティ ウグヮン スン(初祈願は、字の役員が揃って祈願する)・儀。
- メモ
- 字民の無事・安泰・豊作を祈願する。字によって日は異なるが、正月1日から9日の間におこなわれる。→ハチウガミ。
ハチウビー 瀬名波,長浜
行事。年明け最初におこなう門中の水撫で。
- メモ
- 長浜は正月2日に、御嶽や字の火の神を拝んだ。瀬名波は正月4日におこなった。
ハチウンチ 座喜味,渡慶次,儀間,比謝,大湾
{はつうんき(初運気)}。年の初めに運勢を占いに行くこと。
- 用例
- トゥシ アキーネー、ソーソー ハチウンチ ゥンヂ チューサ(年が明けたら、さっさと運勢占いに行ってくるよ)・儀。
- メモ
- 音2:ハチシムチ・ハチヂー。
ハチカー 座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{はつか(二十日)}。行事。二十日正月。旧正月20日に正月祝いの締めくくりとして特別な御馳走を食べた。
- 用例
- ハチカーネー、マースヂキ シェーヌ ウヮーヌ シシ ニータン(ハチカーには、塩漬けにした豚足を炊きよった)・儀。
- メモ
- 年末につぶして塩漬けにしておいた豚足を縄でくくり、正月20日に使う肉として囲炉裏の上で燻製保存していた。それを調理して仏壇に供えた後に食した。男が女に*シチビ(節日)としてご馳走する。音2:ハチカーグヮー・ハチカソーグヮチ。
ハチカーグヮー 喜名,伊良皆
{はつかあごら(二十日あ小等)}。行事。二十日正月。旧正月20日に正月祝いの締めくくりとして特別な御馳走を食べた。
- メモ
- →ハチカー。
ハチカウリー 瀬名波
{はつかうるほひ(二十日潤ひ)}。農業には20日越しに雨が降ると良いということでハチカウリーといった。
- 用例
- ハチカウリードー、ハマリヨー(ハチカウリーだよ、頑張れよ)・瀬。
- メモ
- 終戦直後は食糧難だったので、雨が降ると翌日から2、3日は増産休みといって学校を休んで農作業を手伝った。
ハチカソーグヮチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
{はつかしゃうぐゎつ(二十日正月)}。行事。二十日正月。旧正月20日に正月祝いの締めくくりとして特別な御馳走を食べた。
- 用例
- ハチカソーグヮチネー、トートーメーンカイ クヮッチーン ウサギータン(二十日正月には、仏壇にご馳走も供えよった)・儀。
ハチカソーグヮチネー、ウヮーヌヒサ シジーン(二十日正月には、豚足を煮込む)・座。歌:ハチカテン タカキ、マルチャ チャンミカチ、チューマディ ショーガチ、マシシ ヒキラ(20日に2切れ、まな板を叩き、今日まで正月、赤肉を供えよう)・浜。
- メモ
- 正月20日に門松などの飾り物や供え物を片付け、暮れに塩漬け保存しておいた豚足と大根、収穫期に入っているえんどう豆を一緒に炊いた。また、その煮汁で*ヒランメー(麦飯)を炊いた。長浜の用例は、ハチカソーグヮチにちなんで伝承されていた歌。→ハチカー。
ハチガタノー 渡慶次
{はつがたのあ(初潟野あ)}。その年に生まれた赤子を連れて、渡慶次の*カタノー馬場に馬競争の見物に行くこと。
ハチカヂチ 座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,古堅,大木
{はつかづき(二十日月)}。陰暦20日の夜の月。月の出が遅いため宵闇〔よいやみ〕になる。
- 用例
- ハチカヂチン アガトービーシガ(二十日月も上がっていますが)・民・浜。
ハチガニク 楚辺
{はつがねく(初兼久)}。その年に生まれた赤子を連れて、*スビガニクの琉球競馬見物に行くこと。
ハチカユー 座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,古堅,大木
{はつかよ(二十日夜)}。旧20日の夜。月の出が遅いため宵闇になる。
- 用例
- ハチカユーヌ チチンリシ、ウリン ママングヮカラル ゥンジトーシ ヤテール フージ ヤイビン(二十日夜の月というの、これも継子〈話〉から出ていたようです)・民・木。
「ハチカユーヌ チチヌ アガイヌナカイ チキ」ンリチャグトゥ(「二十日夜の月の上がるまでに〈麦を〉搗〔つ〕け」と言ったので)・民・古。
ハチガリー 伊良皆,古堅
{はつがれい(初嘉例)}。初めての生年祝い。
- メモ
- 初めての生年祝いということで、ハチガリーとして縁起をかつぎ、近所の人や親戚はお祝いをあげた。
バチカンジャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
罰当たり者。
- 用例
- ヌーヌ ゥンマリル ヤラー、ムルトー チガティ バチカンジャー ヤサ(どういう生まれなのか、皆とは変わって罰当たり者だ)・儀。
ハヂキ 高志保,楚辺
針突。入れ墨のこと。女性及び一部の男性が入れていた。
- 用例
- ンカシヌ オバーター ムル、ハヂキ イリーンディ(昔のおばあさんたちは皆、針突を入れるって〈突いたって〉)・民・楚。
- メモ
- ※写真は楚辺出身で1890(明治23)年生。音1:ハヂチ。
ハチクニチ 高志保
{はつくにち(初九日)}。行事。旧正月9日に1年間の村の繁栄を祈願する行事。
- メモ
- 高志保では、*ウグヮンウスメーと称される50歳以上の男子が公民館に集まり、1年間の村の繁栄を祈願する。
バチクヮースン 喜名,渡慶次,儀間
{ばちくらはしをりむ(罰喰らはし居りむ)}。痛い目にあわす。
- 用例
- チューネー、バチクヮーサヤー(今日こそ、痛い目に合わせてやるぞ)・儀。
バチクヮイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
上出来。でかすこと。思う通りに物事が進む時に使う。
- 用例
- イャー ヰナグングヮー ヰームーク アタティ、バチクヮイ ヤサ(お前の娘は良い婿を当たって、上出来だ)・楚。
- メモ
- →ディカシ。
ハチグヮチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
数詞。8月。
- 用例
- ハチグヮチマディル ウーアチサ ヤル、クングヮチカラー イフェー シラク ナイサ(8月までが猛暑だよ、9月からは少し涼しくなるさ)・儀。
ハチグヮチカンカー 喜名,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺
行事。8月カンカー。悪除け行事。
- 用例
- ハチグヮチカンカーニン ウシ クルチャン(8月カンカーにも牛を解体した)・喜。
- メモ
- →カンカー。
ハチグヮチジューグヤ 波平,渡慶次,儀間,楚辺
行事。八月十五夜。旧8月15日の夜。
- 用例
- ハチグヮチジューグヤヌ ウチチューヌ アカガトーシヨー(八月十五夜のお月様の明るいこと)・儀。
- メモ
- →ジューグヤー。
ハチグヮチヒンガン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
行事。八月彼岸。
- 用例
- ハチグヮチヒンガンネー、トートーメーンカイ ジューバクン シキーンドー(八月彼岸には、仏壇に重箱〈料理〉も供えるよ)・儀。
- メモ
- 二月彼岸と同様に餅と料理を重箱詰めにし、仏壇に供える。
ハチグヮチャー 楚辺,渡具知
植物。ササゲ。インゲン豆の一種で炒めて食べることが多い。
- 用例
- ハチグヮチャーン ニチ、ウサギレー(ササゲも炒めて、差し上げなさい)・楚。
- メモ
- 音2:ハチグヮチャーマーミ。
ハチグヮチャーマーミ 座喜味,伊良皆,楚辺
植物。ササゲ。8月に収穫できるインゲン豆の一種。
- メモ
- →ハチグヮチャー。
ハチケーシ 伊良皆
{はつかへし(初返し)}。供物の一部を取り替えること。
- メモ
- →ウチジヘーシ。
ハチケーラスン 座喜味
裏返す。ひっくり返す。
- メモ
- 音1:カチケーラスン。→ウッケースン。
ハチコーイン 座喜味,伊良皆
人の言うことを聞かない犬。人によくかみつく犬。
- 用例
- クレー ハチコーインドー(これはよくかみつく犬だよ)・伊。
ハチコーサン ①座喜味,長浜,古堅,儀間②喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,古堅
①肌にあたると痒〔かゆ〕い。②気が強い。人の言うことを聞かず、聞き分けがない。人と調和できない。
- 用例
- ①ナガリヌ ハチコーサグトゥ、カチ トゥラシェー(背中がかゆいから、かいてくれ)・儀。②ワラビヌ クチビカーン カナティ、イッペー ハチコーサン(子どもが口答えばかりして、とても気が強い)・儀。
アレ ハチコーサンドー(あいつは人の言うことを聞かないよ)・浜。
- メモ
- ②言行がなめらかでない、角のある者などにも言う。音1:ハチコーハン。
ハチコーハン 楚辺
①肌にあたると痒〔かゆ〕い。②気が強い。人の言うことを聞かず、聞き分けがない。人と調和できない。
- 用例
- ②トゥナイヌ ワラバーヤ ハチコーハン(隣の子は気が強い)・楚。
- メモ
- ②音1:ハチコーサン。
ハチコームン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
気が強い人。人の言うことを聞かず、聞き分けのない者。人と調和できない者。
ハチコーゥンム 親志
植物。クワズイモ。
- メモ
- 音2:ヰーゴーダーゥンム・ヰーゴーラーゥンム・ヰーゴーゥンム。類:ゥンバシ。
ハチシムチ 座喜味
{はつしょもつ(初書物)}。年の初めに運勢を占いに行くこと。
- メモ
- →ハチウンチ。
ハチジューゴーヌスーギ 楚辺
{はちじふごのしうぎ(八十五の祝儀)}。人生儀礼。八十五歳祝儀。数え85歳の祝い。
- 用例
- ンカシェー、ハチジューゴーヌスーギ ンケーイル チョー イキラハタン(昔は、八十五歳祝儀を迎える人は少なかった)・楚。
- メモ
- 音1:ハチジューゴーヌスージ。
ハチジューゴーヌスージ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜,大湾
{はちじふごのしうぎ(八十五の祝儀)}。人生儀礼。八十五歳祝儀。数え85歳の祝い。
- 用例
- ワッターン、ハチジューゴーヌスージ アヤカーイビラ(私たちも、八十五歳の祝いをあやかりましょう)・儀。
- メモ
- 音1:ハチジューゴーヌスーギ。
ハヂチ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
針突。入れ墨のこと。女性及び一部の男性が入れていた。
- 用例
- ンカシヌ ハーメーター ハヂチェー、チュラサタンヤー(昔のお婆さんたちの針突は、きれいだったね)・儀。
- メモ
- ※写真は伊良皆出身で1885(明治18)年生。音1:ハヂキ。
ハチヂー 喜名,渡慶次,儀間
{はつげ(初卦)}。年の初めに運勢を占いに行くこと。
- 用例
- ソーグヮチ アトゥ、ヘーベートゥ ハチヂー タティーガ イチュン(正月後、早めに初占いに行く)・儀。
- メモ
- →ハチウンチ。
ハヂチガサ 渡具知
針突(*ハヂチ)の瘡〔かさ〕。針突を突いたあとにできる瘡蓋〔かさぶた〕。
ハヂチャー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,渡具知,大湾
針突(*ハヂチ)を突く人。針突専門の施術師。
- 用例
- ワッター シマネー、ハヂチャーヤ ヲゥランタン(私の村には、針突を専門に突く人はいなかった)・儀。
- メモ
- 音1:ファヂチャー。
ハチトゥシビー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{はつとしび(初年日)}。正月開けて最初の、各人の生まれた年の十二支と同じ日。
- 用例
- ハチトゥシビーネー、ヒヌカンカラ ヲゥガムン(ハチトゥシビーには、火の神から拝む)・儀。
- メモ
- 正月を迎えて最初の干支に当たった日を、ハチトゥシビーとしてあり合わせの物でご馳走を作って祝った。元日から家族の*トゥシビーのたびに、お米と一緒に*ウブクやご馳走を供えて拝む。
パチナイ 喜名,波平,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,長田
パチパチと。どんどん。いきごんでする様。
- 用例
- スルバン パチナイ スン(算盤をパチパチとはじく)・浜。
ゥンマー ヲゥージ パチナイ クヮイン(馬はサトウキビをパキパキと〈いきごんで〉喰う)・波。
ハチナンカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
人生儀礼。初七日〔しょなのか〕。
- 用例
- ハチナンカネー、アサヌマールヲゥティ ハカニン イキワル ナインドー(初七日には、朝のうちに墓にも行かないといけないよ)・儀。
ハチニチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。8日。
ハチニン 儀間,古堅
数詞。8人。
ハチハル 喜名
{はつはる(初原)}。行事。仕事始め。
- メモ
- 正月4日に、鎌やへらなどの農具を揃えて手足に怪我のないよう健康祈願した後に畑へ出た。音1:ハチバル・ハチハルー。→ハチウクシー。
ハチバル 高志保
{はつばる(初原)}。行事。仕事始め。
- メモ
- 正月3日の初仕事の儀式。仏壇に*チャワキを供え手を合わせ、実際には仕事をしない。音1:ハチハル・ハチハルー。→ハチウクシー。
ハチハルー 座喜味,伊良皆,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝,牧原
{はつはる(初原)}。行事。仕事始め。
- 用例
- ハチハルーンカイ イチュンディチ ヤシガ、アミ フトーサー(ハチハルーに行くつもりだけど、雨が降っているなあ)・儀。
- メモ
- 正月明けの2日か3日に、ハチハルーをおこなった。その日は健康祈願をした後に、鍬や篦〔へら〕等の農具を出して畑へ出た。音1:ハチハル・ハチバル。→ハチウクシー。
ハチマールー 伊良皆
{はつまはる(初回る)}。年が明けて輪番制でおこなう最初の製糖作業のこと。
- メモ
- 組単位で製糖作業をおこなうが、製糖作業が始まるとハチマールーに当たった家は、全員の食事の準備をし製糖小屋で一緒に食した。
ハチマキ 喜名
帕〔はちまき〕。
パチミカスン 座喜味
パチンとたたく。
ハチムーチー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{はつもちいひ(初餅飯)}。行事。子どもが生まれて初めての*ムーチー。
- 用例
- ハチムーチーヤ、チュケートゥナインカイン クバリヨー(初ムーチーは、隣近所にも配りなさいよ)・儀。
- メモ
- 子どもが生まれて最初のムーチーの行事を迎える家では、たくさん作って、親戚や隣近所に*カリーナムン(縁起物)として配った。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より、ムーチーを配っている様子。
ハチムン 喜名,渡慶次,儀間
履物。
- 用例
- ユージュカイ イチュンディチ ヤシガ、ハチムンガル ネーン ナトーンレー(用事に行くつもりだが、履物がなくなっているんだよ)・儀。
ハチャー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
昆虫。蜂。
- 用例
- ハチャーンカイ ササッティ、アカブックイ ソーン(蜂に刺されて、赤く膨〔ふく〕れている)・儀。
ハチャーガマク 座喜味
蜂のようにくびれた腰。女性の容姿を形容する語。
ハチャーヌシー 喜名,渡慶次,儀間
蜂の巣。
- 用例
- アマンカイ、チャッペーヌ ハチャーヌシーガ アン(あそこに、大きな蜂の巣がある)・儀。
- メモ
- →グーブーグヮー。
ハチャイヒッチャイ 楚辺
吐いたり下したり。嘔吐〔おうと〕と下痢をくり返す様。
- 用例
- ワタ ヤンティ、ハチャイヒッチャイ ヒチョーン(お腹をこわして、吐いたり下したりしている)・楚。
ハチャグイン 楚辺
はち切れる。はじける。破裂する。
- 用例
- マーミン ヘーク ムランネー、カマン マール ハチャグイサ(豆も早く収穫しないと、食べないうちにはじけるよ)・楚。
- メモ
- 類:ハッチーン・ハッチリーン。
ハチャグミ 喜名,渡慶次,儀間
菓子名。米で作った沖縄風おこし。
- 用例
- ハチャグミ チュクティ カマスサ(ハチャグミを作って食べさせるさ)・儀。
- メモ
- 米を炒〔い〕ってはじけさせ、溶かした砂糖でからめて丸く固めたもの。
ハチャグミグサ 座喜味
植物。オオアブラガヤ。
- メモ
- 川や沼など水辺の湿地に生える。秋に花房がでて、実は揉〔も〕むと皮が剥〔む〕け、食べられる。葉は縁が鋭く、手を切ってしまうことがある。
ハチュン 喜名,渡慶次,儀間
①掛ける。身につける。②履く。③弁償する。
- 用例
- ①クビカジャイ ハチュン(首かざりを掛ける)・儀。
否:ハカン(かけない)希:ハチブサン(かけたい)過:ハチャン(かけた)継:ハチョーン(かけている)・儀。
②カタヒサー アシジャ クリ、カタヒサー サバ ハチュン(片足は下駄を履き、片足は草履を履く)・儀。
③ウリキテーヌ ブノー、ワッターガ ハチュンテー(損した分は、私たちが弁償するさ)・儀。
- メモ
- ②→クムン。③音1:ハクン。類:ワンチャメーイン。
ハチュン 喜名,渡慶次,儀間
吐く。もどす。
- 用例
- ニチヌ チューサヌ ハチュン(高熱でもどしている)・儀。
否:ハカン(吐かない)希:ハチブサン(吐きたい)過:ハチャン(吐いた)継:ハチョーン(吐いている)・儀。
- メモ
- 音1:ハクン。
ハチランパチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
初散髪。子どもが生まれて初めて髪を切ること。
- 用例
- ハチランパチヤ、ナー ウワティー(初散髪は、もう終わったねえ)・儀。
ハチングヮ 楚辺,大湾
親族語彙。初子〔はつご〕。初めての子。
- メモ
- →アラングヮ。
ハチゥンマガ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
初孫。
ハッカカイン 高志保
ばったり出会う。出会う。
- 用例
- ハッカカトール バーヨー(出会ってしまったわけさ)・高。
- メモ
- →ハイイカイン。
ハッキサミヨー 渡具知,古堅
あれまあ。ええっ。きゃあ。とても驚いた時や悲しい時、助けを必要とする時などに発する語。
- メモ
- →アキサミヨー。
ハッケーヒッケー 楚辺
何度も行き来する様。
- 用例
- ハッケーヒッケー、ヌー ヒチ アッチョーガ(何度も行き来しているが、何をして歩いているのか)・楚。
- メモ
- →アッケーヒッケー。
ハッサイナー 長田
それはもう。大変だ、すごいという時に発する語。
- メモ
- →アッサイヨー。
ハッサイヨー 親志
それはもう。大変だ、すごいという時に発する語。
- メモ
- →音1:アッサイヨー。
ハッサビヨ 伊良皆
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- メモ
- →アーッサビヨー。
ハッサミヨー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝矼
ああもう。もう本当に。すごいという時に発する語。
- 用例
- ハッサミヨー、イャーガ スル クトゥヨー、アンソール シーヨーン アンナー(ああもう、お前のすることよ、そんなやり方もあるか)・儀。
ハッサミヨー、タマシ ヌギティ(ああもう、びっくりした)・具。
- メモ
- →アーッサビヨー。
ハッサミヨーナーナー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
ああもう。しまった。
ハッサヤー 伊良皆
それはもう。大変だ、すごいという時に発する語。
- メモ
- →アッサイヨー。
ハッサヨー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- メモ
- →アーッサ。
ハッシェ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
はあ。もう。あれまあ。非常に驚いた時に発する語。
- 用例
- ハッシェ、ムノー ウマーン(はあ、ものを思わない〈非常識だ〉)・湾。
- メモ
- →アーッサ。
パッタイパッタイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
①バタバタ。布などが強風にあおられて、はためく様。②バタバタ。次々に倒れたり、物にバタバタと打ち当たったりする様。
- 用例
- ②ウヮーグヮー ヤティン、ウチヤンジーネー、ナゲー パッタイパッタイ スン(豚でも、打ちそこなうと、長い間バタバタと苦しんで暴れる)・座。
パッタラケー 座喜味
手足をバタバタとばたつかせている様。
- メモ
- 類:パッタラケーパッタラケー・パッタラケー・パッタリゲーヤー。
パッタラケーパッタラケー 座喜味
手足をバタバタとばたつかせている様。次々に倒れたり、物に打ち当たったりする様。
- メモ
- →パッタラケー。
パッタリゲーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
手足をバタバタとばたつかせている様。
- 用例
- アマヲゥティ、パッタリゲーヤー シ ナチョータン(あそこで、手足をばたつかせて泣いていた)・儀。
- メモ
- →パッタラケー。
パッタンクー 喜名,渡慶次,儀間
メジロ落としカゴ。メジロを取るためにわらびや竹で作ったカゴ。
- 用例
- パッタンクー シカキティ チャン(メジロ取りカゴを仕掛けてきた)・喜。
- メモ
- 音1:パッタンコー。→ソーミナーヤーマ。
バッタンコー 比謝矼
メジロ落としカゴ。メジロを取るためにわらびや竹で作ったカゴ。
- メモ
- 音1:パッタンクー。→ソーミナーヤーマ。
パッチー 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
玩具。メンコ。
- 用例
- ヰキガ ワランチャーガ、パッチー ッシ アシドーン(男の子たちが、メンコをして遊んでいる)・儀。
ハッチーン 渡具知,古堅
はち切れる。はじける。破裂する。
- 用例
- ワタ ハッチヤーナカイ、シナチャンリヌ ハナシー(腹を破裂させて、死なせたという話)・民・具。
- メモ
- →ハチャグイン。
ハッチブラー 楚辺
仮面。面。
- 用例
- ハッチブラー カンティ、ワランチャー ウドゥルカサンケー(仮面を被って、子どもたちを驚かすな)・楚。
ハッチャー 瀬名波
がに股。
- メモ
- 類:マタガニー。対:チンシトーブー(足が真っすぐなこと)。
ハッチャカイン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅
ばったり出会う。出会う。出くわす。
- 用例
- チュクェーイチムシンカイ、ハッチャカイシェーヤー(人を喰うような生き物に、出くわすさあね)・民・高。
イチャイブサー ネーン チュトゥ ハッチャカイン(会いたくない人と出くわす)・儀。
- メモ
- →ハイイカイン。
ハッチリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
はち切れる。はじける。破裂する。
- 用例
- カミヂューサイネー、ワタガ ハッチリーンドー(食べ過ぎると、腹がはち切れるよ)・儀。
否:ハッチリラン(はち切れない)過:ハッチリタン(はち切れた)継:ハッチリトーン(はち切れている)・儀。
- メモ
- →ハチャグイン。
バッチン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
罰金。
- 用例
- バッチン ウサミーヌ ジンヌル ネーンレー(罰金を納めるお金がないんだよ)・儀。
ハットゥ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
法度。
- 用例
- トゥイオーラシェーヤ ハットゥ ナトーグトゥ、シェー ナランサ(闘鶏は法度になっているから、やってはいけないよ)・儀。
ハットゥバスン 高志保
吹き飛ばす。
- 用例
- バクダノー ウティティ、ミミン ハットゥバチ(爆弾が落ちて、耳も吹き飛ばして)・高。
パッパー 渡具知
親族語彙。祖母。おばあさん。
- メモ
- →ハーメー。
パッパー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,古堅
幼児語。車。
- 用例
- パッパーヌ チューンドー(車がくるよ)・儀。
ハッパイン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,大木
張る。開く。大きく開くこと。
- 用例
- カー ハッパティ(皮を張って)・木。アカングヮガ ヒサ ハッパトーン(赤子が足を大きく開いている)・儀。
否:ハッパラン(開かない)希:ハッパイブサン(開きたい)過:ハッパタン(開いた)継:ハッパトーン(開いている)・儀。
ハップガスン ①喜名,渡慶次,儀間,楚辺②喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
①穴を開ける。②内情を他人にもらす。暴露する。
- 用例
- ①ブーカー ハップガスン(風船に穴をあける)・古。
②ナー、クヌ チワネー ムル ハップガスン(もう、この際全部暴露する)・儀。否:ハップガサン(暴露しない)希:ハップガシーブサン(暴露したい)過:ハップガチャン(暴露した)継:ハップガチョーン(暴露している)・儀。
- メモ
- ①→チップガスン。
バッペー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝
間違い。誤り。
- 用例
- イクケーヌン バッペーテー ナランドー(何回も間違えてはいけないよ)・儀。ヤマシシトゥ チュトゥ バッペーティ、チュ イテール バーテー(猪と人と間違えて、人を射てあるわけ)・民・比。
- メモ
- 類:マチゲー。
バッペーイン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大木,長田、宇座
間違える。間違う。
- 用例
- ミチ バッペーティ ネーランヨー(道を間違えてしまってよ)・民・宇。イチムシトゥ バッペーティ(動物と間違えて)・田。
バッペーティン シムグトゥ、マジェー ゥンジ ンラナ(間違えてもいいから、まずは行ってみよう)・儀。
否:バッペーラン(間違えない)希:バッペーイブサン(間違えたい)過:バッペータン(間違えた)継:バッペートーン(間違えている)・儀。
- メモ
- 類:マチガイン。
パッミカサー 大湾
急な発熱。
- 用例
- ウヌ ワラベー、パッミカサー ソーンドー(この子は、急な熱発しているよ)・湾。
ハティ 喜名,渡慶次,儀間
果て。終わり。
- 用例
- ハティン ネーン シクチ ハジミテーサヤー(終わりのない仕事を始めたね)・儀。
ハティー ①喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,牧原②喜名,渡慶次,儀間、牧原
①命知らず。②終わりがないこと。③厄介。厄介者。
- 用例
- ①ドゥク ハティー ナティ(あまりにも命知らずで)・湾。
②ハティー ヤイビッサー(終わりがないですね)・牧。
③クヮガ ハティー ナティ、ウヤー チャー シワ ソーン(子どもが厄介者で、親はいつも心配している)・儀。
- メモ
- ①→ヌチシター。
ハティグトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
しまつにおえないこと。厄介なこと。大変なこと。困ったこと。
- 用例
- ヤッケーグトゥ ウクチ、ハティグトゥ ナトーサー(厄介なことを起こして、困ったことになったな)・儀。
- メモ
- →ジャーフェー。
ハティチガイ 喜名,渡慶次,儀間
かなり違っていること。かなりおかしくなること。
- 用例
- パーパーヤ、ハティチガイ ソーン(おばあさんは、かなりおかしくなっている)・儀。
ハティッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あさましい者。限界を知らない者。
- 用例
- ハティッチュ ヤグトゥ、ターン チカユランサ(あさましい者だから、誰も近寄らないよ)・儀。
ハティマク 喜名,渡慶次,儀間
腕白。
- 用例
- ワラビヌ ハティマク ナティ、ティーン チキララン(子どもが腕白で、手がつけられない)・儀。
- メモ
- →アカマク。
ハティムン 長浜,大湾
しまつにおえないこと。厄介なこと。大変なこと。困ったこと。
- 用例
- ハティムン ヤテーンデー(大変なことだったろう)・湾。ハティムン ヤンドー(困ったもんだよ)・浜。
- メモ
- →ジャーフェー。
ハティルカ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
果てなく。存分に。
- 用例
- ハティルカ アマイカンティ、チャー サレー マシガヤー(たくさん有り余って、どうすればいいかねえ)・儀。
ハナ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①花。②寸志。おひねり。
- 用例
- ①ナーヌ ハナヌ チュラサヨーヤー(庭の花が美しいことよ)・儀。ウッサキーナー ハナヌ サチョーン(こんなにたくさん花が咲いている)・牧。
②ワランチャー ヲゥドゥイヌ チビラーサヌ、ハナ ナギーン(子どもたちの踊りが素晴らしくて、おひねりを投げる)・儀。
- メモ
- ②宇座では、その年最後の*ワカリアシビを催す時に、羽織袴に正装したおじいさんが、その年の*ムラアシビの出来具合等を口上し、ハナをもらった。ハナは、ワカリアシビ終了後の慰労会費用に当てられることもあった。
ハナ 高志保
端。先端。
- 用例
- シーヌ ハナ(岩の先端)・高。
ハナ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
鼻。
- 用例
- ハナヌ サチカイ ガジャンヌ シガトーン(鼻の先に蚊が止まっている)・儀。
ハナグヮーン タカダカートゥグヮー ソーセー(鼻も高々としているね〈赤ちゃんを褒める時にいう〉)・座。
ハナ(~ハナ) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~はな。~はじめ。~すぐ。~途端。
- 用例
- ゥンジーハナ アンマートゥ ハイイチャタン(出た途端にお母さんと出会った)・喜。ニンジハナ ウクサッタン(寝てすぐに起された)・儀。
ハナ ウスイン 古堅
鼻を切り落とす。鼻を削〔そ〕ぐ。
- 用例
- ウンジュガ キニ カカトールンサーヤー、ワンネー ハナ ウスティ シムン(貴方がそんなに気に掛かるなら、私は鼻を切り落としていい)・民・古。
- メモ
- 音2:ハナ ウスジュン。
ハナ ウスジュン 高志保
鼻を切り落とす。鼻を削ぐ。
- 用例
- ハナ ウスジャーニ ヤナカーギー ナテール バーテー(鼻を切り落として醜くなったわけ)・民・高。
- メモ
- →ハナ ウスイン。
ハナ ハンクン 楚辺
①人の鼻を指ではじく。②悪臭などが鼻をつく。
- 用例
- ①マキーネー、ハナ ハンクンドー(負けたら、鼻をはじくよ)・楚。
②イユヌ クサリティ、ハナ ハンクン(魚が腐れて、鼻をつく嫌な臭いがする)・楚。
- メモ
- ②音1:ハナ ハンチュン。
ハナ ハンチュン 喜名,渡慶次,儀間
①人の鼻を指ではじく。②悪臭などが鼻をつく。
- 用例
- ①アシベー シ、タゲーヌ ハナ ハンチュン(遊びあいをして、互いの鼻をはじく)・儀。
②ヌーガル クサリトーラー、ハナ ハンチュンヤー(何が腐れているのか、鼻につく臭いだね)・儀。
- メモ
- ②音1:ハナ ハンクン。
ハナ ヒーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾
くしゃみをする。
- 用例
- ターガ ヤティン、ハナ ヒーネー「クスクェー」ディ イリヨーヤー(誰がでも、くしゃみをしたら「クスクェー」と言うんだよ)・儀。
ハナ フクン 楚辺
いびきをかく。
- メモ
- 音1:ハナ フチュン。
ハナ フチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
いびきをかく。
- 用例
- ワンネー ユル ニントーティ、ジコー ハナ フチュンディ(私は夜寝ていて、ひどくいびきをかくそうだ)・儀。
- メモ
- 音1:ハナ フクン。
ハナ フラクン 楚辺
いい気になる。
- メモ
- 音1:ハナ フラチュン。
ハナ フラチュン 喜名,渡慶次,儀間
いい気になる。
- 用例
- チュケーン カッチャンディチ、ハナ フラチュンナー(1回勝っただけで、いい気になるのか)・儀。
- メモ
- 音1:ハナ フラクン。
ハナイカ 長田
料理。花イカ。赤く染めたイカ。
- メモ
- イカを赤粉で染め、糯米〔もちごめ〕をひいたものに入れ、餅のようにしたものを平たくして油で焼いた。裕福な家では*ムイチリー(祝い膳)にハナイカを入れた。
ハナイチー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
花生け。花瓶。
- 用例
- ハナイチー コーティ チェーンドー(花瓶を買ってきたよ)・儀。
ハナウクマーミー 座喜味
植物。フジマメの一種。

ハナウッチャー 渡慶次,儀間,楚辺
{はなうちあ(花打ちあ)}。布団の打ち直しをする職人。
- 用例
- ハナウッチャーガ ヤーヌ カージ マーティ チュータン(布団打ちが各家を回ってきよった)・儀。
- メモ
- 古くて硬くなった布団を解体し、綿をほぐしながらゴミや塵などを取り除いて元に戻すこと。
ハナウッティー 宇座
植物。甘藷の品種名。
- 用例
- ハナウッティー、ジョートー ウム ヤタルムヌ(ハナウッティーは、上等な芋だったのに)・宇。
ハナガサ 渡慶次,儀間,瀬名波
花笠。
ハナガサヤーエー 瀬名波
子どもの遊び。ガジマルの落ち葉で作った笠の取り合い。
ハナカタマイ 座喜味,古堅
鼻づまり。
- メモ
- 音2:ハナカタマヤー・ハナピーピー。
ハナカタマヤー 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
鼻づまり。鼻づまりの人。
- 用例
- ハナカタマヤー シ、イーチン シーグリサン(鼻づまりで、息苦しい)・儀。
- メモ
- →ハナカタマイ。
ハナガチャー 座喜味
植物。ムクゲ。
ハナギタ 大湾、瀬名波
鼻柱。鼻筋。鼻梁。
- 用例
- ハナギタ ヲゥーレー(鼻柱をへし折れ〈脅し文句〉)・湾。
- メモ
- 音1:ハナゲタ。音2:ハナシジ。
ハナキンブギー 長浜、瀬名波
植物。マサキ。柾〔まさき〕。
- メモ
- →フチマ。
ハナキンブンギー 楚辺
植物。マサキ。柾〔まさき〕。
- 用例
- ハナキンブンギーヤ チャーギヌ カワイン ナイタンロー(柾はイヌマキの代わりにもなりよったよ)・楚。
- メモ
- →フチマ。
ハナクス 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
{はなくそ(鼻糞)}。鼻くそ。
- 用例
- ハナクス シリタックヮサンケー(鼻くそを擦りつけるな)・儀。
ハナグニ 渡慶次,儀間,楚辺
芸能a。遊びや芸能が盛んな村。
- 用例
- ハナグニシンカー、シバヤン ジコー ジョージ ヤタン(遊びが盛んな村の人たちは、芝居もとても上手だった)・儀。
- メモ
- 若者の*モーアシビや村芝居等が盛んな村のことをハナグニ(花の国、華やかな国)といっていた。
ハナグミ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
花米。神仏に供えるお米。
- 用例
- ハナグミ カミーン(花米を押しいただく)・儀。
- メモ
- →チンパナ。
ハナゲタ 瀬名波
鼻柱。鼻筋。鼻梁。
- メモ
- →ハナギタ。
ハナゴーゴー 喜名,渡慶次,儀間
いびきをかいている様。
- 用例
- ハナゴーゴー ッシ ニントーン(いびきをかいて寝ている)・儀。
ハナザキ 座喜味,古堅
泡盛などの蒸留酒造りで、最初に出てくるアルコール度の高い酒。
ハナシ ハンガク 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{はなし はんがく(話 半学)}。人の話を聞けば、半分学問したようなものだということ。
- 用例
- ハナシ ハンガクディチ アグトゥ、チュヌ ハナシーヤ ユー チキヨー(話半学といってあるから、人の話はよく聞きなさいよ)・儀。
ハナシー 喜名,座喜味,伊良皆,上地,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
話。
- 用例
- ナマカラ ハナシール チチーガ イチュンデー(今から話を聞きに行くんだよ)・儀。
ハナシークヮッチー 大湾
ご馳走の話だけを聞かされて、実際には御馳走にありつけないこと。良い話をたくさん聞かされること。
- 用例
- 「アシティビチディチヨ、ウヮーヌヒサヨー、マーサンドー」ディチ、ハナシークヮッチー ソービータン(「アシティビチといってね、豚の足はね、美味しいよ」と、話ばかりご馳走になっていました)・湾。
- メモ
- 音1:ハナシクヮッチー。
ハナシガレー 座喜味、渡慶次,儀間
放し飼い。ほったらかすこと。
- メモ
- 音2:ユルシガレー。
ハナシキ 楚辺
風邪。
- 用例
- アカングヮヌ ハナシキ カカトーン(赤子が風邪をひいている)・楚。
- メモ
- 音1:ハナシチ・ハナヒチ。→カジヒチ。
ハナシクヮッチー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ご馳走の話だけを聞かされて、実際には御馳走にありつけないこと。良い話をたくさん聞かされること。
- 用例
- チューヤ ハナシクヮッチー シミラッタサー(今日はハナシクヮッチーをさせられたなあ)・儀。
- メモ
- 音1:ハナシークヮッチー。
ハナシジ 大湾、儀間、渡慶次
鼻柱。鼻筋。鼻梁。
- 用例
- ウヌ ワラバーヤ ハナシジ トゥーティ、アン リッパ ゥンマリトール(その子は鼻筋が通って、あんなに立派に生まれているね)・湾。
- メモ
- →ハナギタ。
ハナシチ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
風邪。
- 用例
- アチャカラー シグトゥ ヤルムンヌ、ヘーク ハナシチカラ ノーサンネー(明日からは仕事だのに、早く風邪から治さないと)・儀。
- メモ
- 音1:ハナシキ。→カジヒチ。
ハナシチガマラサン 伊良皆
風邪が流行する。
- メモ
- *クカル(アカショウビン)が飛んだらハナシチガマラサンといわれていたとのこと。
ハナシッピルー 長田
鼻が低い人。鼻のひしゃげた人。
- メモ
- 音2:ハナビラー・ハナビルー。
ハナスン 喜名,渡慶次,儀間
①離す。②放す。
- 用例
- ①タイ グー ナイネー、ヤナクトゥビカーン スグトゥ ハナスン(二人一緒になると、悪い事ばかりするから離す)・儀。
②イン カチミタシガ、ヲゥタトーグトゥ ナー ハナスン(犬を捕まえたが、疲れたのでもう放す)・儀。
否:ハナサン(はなさない)希:ハナシーブサン(はなしたい)過:ハナチャン(はなした)継:ハナチョーン(はなしている)・儀。
- メモ
- ②ユルスン。対:カチミーン(捕まえる)。
ハナスン 喜名,渡慶次,儀間
話す。
- 用例
- シンシーガ アトゥカラ ハナスンディ(先生が後から話すって)・儀。
否:ハナサン(話さない)希:ハナシーブサン(話したい)過:ハナチャン(話した)継:ハナチョーン(話している)・儀。
- メモ
- →カタイン。
ハナダイ 喜名,渡慶次,儀間
はなたれ。鼻水。

- 用例
- アネアネ、ハナダイ タトーシガ(ほらほら、鼻水が垂れているよ)・儀。
- メモ
- →ハナミジ。
ハナダイポロポロ 喜名,渡慶次,儀間
鼻水を垂らしている様。

- 用例
- アイナー、ハナダイポロポロ シミティ(あれまあ、鼻水をだらだら垂らさせて)・儀。
ハナタカー ①喜名,座喜味,渡慶次,儀間②座喜味
①鼻が高い人。②いばっている人。
- 用例
- ①アヌ ニーシェーヤ イッペー ハナタカー ヤン(あの青年はとても鼻が高い人だ)・儀。
ハナタカサン 座喜味
鼻が高い。いばっている。
ハナダヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
{はなだりあ(洟垂りあ)}。はなたれ。よく鼻水を垂らしている人。

- 用例
- フル イーティマディン ハナダヤー ヤタン(大きくなってまでもはなたれだった)・儀。
カジ ヒチル、ハナダヤー ナトーリー(風邪をひいて、鼻水をたらしているのねえ)・儀。
- メモ
- 音1:ハンダヤー。
ハナダヤーワラビ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
{はなだりあわらべ(洟垂りあ童)}。はなたれ小僧。
- 用例
- ヤナハナダヤーワラベー、ヌー サル ムンガ(嫌なはなたれ小僧め、何様のつもりか)・儀。
- メモ
- 子どもにも使うが、大人に対しても馬鹿にした言い方で使う。
ハナヂ 上地
鼻血。
- 用例
- ハナヂ ハティ(鼻血が流れて)・上。
- メモ
- →音1:ハナヂー。
ハナヂー 喜名,渡慶次,儀間
鼻血。
- 用例
- キーサカラ ハナヂーヌ トゥマラン(さっきから鼻血が止まらない)・儀。
- メモ
- 鼻血が出ると、仰向けになって*フーチバーの葉を揉〔も〕んで鼻孔に入れる、後頭部の頭髪を強く引っ張るなどの民間療法があった。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば2 おばあが語る どぅーよーじょー』より。音1:ハナヂ。
ハナヂナ 座喜味
牛の鼻につける綱。
- メモ
- *スルガーギー(シュロ)を編んで作った丈夫な綱を牛の鼻につけた。
ハナバーチ 喜名,渡慶次,儀間
花鉢。
- 用例
- ハナバーチヌ ハナンカイ ミジ カキーン(花鉢の花に水をかける)・儀。
ハナハガー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
鼻がはげていること。鼻のはげた人。
- 用例
- カジ ヒチ、ハナミジ ゥンジーヂューサヌ ハナハガー ナトーン(風邪をひいて、鼻水が出すぎてハナハガーになっている)・儀。
- メモ
- 鼻をかみすぎたりして、皮膚が赤くなったり、剥〔む〕けたりした時にいう。悪口としても使われる。
ハナビーダク 波平
料理。蒸〔む〕した蛸〔たこ〕。
- メモ
- *ニービチ(結婚式)の儀式に使われた。
ハナピーピー 喜名,親志,渡慶次,儀間,大湾,古堅
鼻づまり。鼻風邪。
- 用例
- カジ ヒチ、ハナピーピー ソーン(風邪をひいて、鼻が詰まっている)・儀。
- メモ
- →ハナカタマイ。
ハナヒチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,大湾
{はなひき(鼻引き)}。風邪。
- 用例
- ハナヒチ カカイン(風邪に罹〔かか〕る〈風邪をひく〉)・湾。
ニチヌ アンネー スシガ、ハナヒチル ヤンテー(熱があるようだが、風邪じゃないのか)・儀。
- メモ
- 音1:ハナシキ。→カジヒチ。
ハナビラー 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,比謝矼,長田、瀬名波
鼻が低い人。鼻のひしゃげた人。
- 用例
- ワッター ゥンマガー ハナビラー ヤシガ、イッペー ウジラーサンドー(私の孫は鼻は低いが、とても可愛いよ)・儀。
- メモ
- 音1:ハナビルー。→ハナシッピルー。
ハナビラーダックイ 伊良皆
鼻がひしゃげた血筋。鼻が低い血筋。
ハナビルー 座喜味
鼻が低い人。鼻のひしゃげた人。
- メモ
- 音1:ハナビラー。→ハナシッピルー。
ハナプーカー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
洟提灯〔はなぢょうちん〕。鼻水が風船のようにふくらんだもの。

- 用例
- ハナプーカー ゥンジャチ ニントーサ(洟提灯を出して寝ているさ)・儀。
- メモ
- 寝ている時などに、鼻汁が風船状にふくらんだものが提灯に似ていることからそういわれた。
ハナブックヮ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅,比謝矼、瀬名波
鼻翼〔びよく〕。小鼻。鼻のふくらむ部分。
- 用例
- ハナブックヮ チケー(鼻を突け〈脅し文句〉)・湾。ハナ ハンカッティ、ハナブックヮヌ フックトーン(鼻をはじかれて、鼻が膨れている)・儀。
ハナマチガー 牧原
植物。甘藷の品種名。
- メモ
- *タードーシ(田倒し)後に植える甘藷は、葉が大きくて家畜の餌にもなるハナマチガーだった。
ハナミジ 喜名,渡慶次,儀間,長浜
鼻水。

- 用例
- ハナミジ タトーグトゥ、ヘーク ヌグレーワ(鼻水が垂れているから、早く拭きなさい)・儀。
- メモ
- 音2:ハナダイ・。
ハナムジュムジュー 喜名,渡慶次,儀間
鼻がむずむずする様。
- 用例
- ハナ ガンマリ サレー、ハナムジュムジュー ッシ チョーン(鼻をいじったら、鼻がむずむずしてきている)・儀。
ハナムニー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{はなものいひ(鼻物言ひ)}。鼻声。風邪などで鼻が詰まっている時の話し方。
- 用例
- ハナヒチ カカティ、ハナムニー ナトーン(風邪に罹り〈風邪をひいて〉、鼻声になっている)・儀。
- メモ
- 音1:ハナムヌイー。
ハナムヌイー 座喜味
{はなものいひ(鼻物言ひ)}。鼻声。風邪などで鼻が詰まっている時の話し方。
- 用例
- ハナムヌイー ソーン(鼻が詰まったような話し方をしている)・座。
- メモ
- 音1:ハナムニー。
ハナモー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
鼻の欠けた者。
- 用例
- ハナモー ナティ、ンル カタン ネーン(鼻が欠けて、見る影もない)・儀。
ハナモームニー 渡慶次,儀間,大湾
鼻の欠けた者のような話し方。
- 用例
- ハナモームニー スグトゥ、ヌール イチョーラー ワカランサ(鼻の欠けたような話し方をするから、何を言っているのか分からないよ)・儀。
ハナリ 高志保,渡慶次,儀間
①離れ。離れた所。②離れ島。
- 用例
- ②ハナリンカイ ヤラサッティ、ジコー アワリ シチャン(離れ島に遣られて、とても苦労した)・儀。
タビハナリンカイ ナガサリーシガヤーサイ(遠く離れ島に島流しにされるんですがね)・民・高。
- メモ
- ②音2:ハナリジマ。
ハナリガナサ 喜名,渡慶次,儀間
{はなれがなさ(離れ愛さ)}。離れているほど愛しいということ。
- 用例
- ハナリガナサディチ、チカサヤカ トゥーサンカイ ヲゥシェー マシ ヤサ(離れているほど愛しいというから、近くより遠くにいる方が良いよ)・儀。
ハナリジーグヮー 渡具知
離れ岩。
ハナリジマ 喜名,渡慶次,儀間
離れ島。
- 用例
- ハナリジマンカイ ワタティ イチュン(離れ島に渡って行く)・儀。
- メモ
- →ハナリ。
ハナリダカシ 渡具知
離れにある高い岩。
ハナワライ 座喜味、儀間、渡慶次
相手を軽蔑〔けいべつ〕した笑い。
- 用例
- クヌヒャーヤ、ハナワライ シークヮティ(こいつは、軽蔑した笑いをしやがって)・儀。
ハナヲゥー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
鼻緒。下駄の前の緒。
- 用例
- ハナヲゥーヌ チリトーン(鼻緒が切れている)・儀。
ハナン トーカチ 瀬名波
鼻が低い様。斗掻きで米を切ったように鼻が低くなること。
- 用例
- ハナン トーカチ ナティ(鼻も低くなって)・瀬。
ハニ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
羽根。翼〔つばさ〕。
- 用例
- マータクンカイ ハニ チキティ、トゥーサマディ トゥバスン(凧〔たこ〕に羽根をつけて、遠くまで飛ばす)・儀。
ハニ(~ハニ) 楚辺
~でしょう。~よねえ。
- メモ
- →音2:~サニ。
ハニーン 喜名,渡慶次,儀間
①(水などを)はねる。②はねつける。拒否する。受け付けない。
- 用例
- ①ミジ ハニラッティ、マルンリー ソーン(水をはねられて、ずぶ濡れになっている)・儀。
②ガッティノー アラングトゥ、クンドー ハニーン(合点がいかないから、今回は拒否する)・儀。
否:ハニラン(拒否しない)希:ハニーブサン(拒否したい)過:ハニタン(拒否した)継:ハニトーン(拒否している)・儀。
ハニゲー 長浜
羽交〔はが〕い。左右の翼の付け根部分。羽。翼。
- 用例
- ハニゲー ダトーン(翼がだれている)・浜。
ハニヂバル -
{羽地原}。長浜の小字。
ハニムシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
昆虫。羽虫。羽蟻〔はねあり〕。交尾期の羽がついたアリやシロアリ。
- 用例
- ハニムシヌ トゥビネー、ヰーヒー ヤサディタン(羽虫が飛ぶと、良い日だと言った)・座。
ハニムシヌ トゥビーネー シライヌ ヲゥンドー(羽蟻が飛ぶとシロアリがいるよ)・儀。
ハネーカスン 喜名,渡慶次,儀間
華やかにする。盛り上げる。
- 用例
- ヤーニンジュシ スージ ハネーカスン(家族でお祝を盛り上げる)・儀。
チョーデー タイシ、ウスマサ ジャー ハネーカスン(兄弟二人で、とても座を華やかにする)・儀。
否:ハネーカサン(華やかにしない)希:ハネーカシーブサン(華やかにしたい)過:ハネーカチャン(華やかにした)継:ハネーカチョーン(華やかにしている)・儀。
ハネークン 楚辺
華やぐ。盛り上がる。栄える。
- メモ
- 音1:ハネーチュン。
ハネーチュン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
華やぐ。盛り上がる。栄える。
- 用例
- アッターンカイ モーラシーネー、ジコー ハネーチュンドー(彼らに躍らせたら、とても盛り上がるよ)・儀。
否:ハネーカン(盛り上がらない)希:ハネーカシーブサン(盛り上げたい)過:ハネーチャン(盛り上がった)継:ハネーチョーン(盛り上がっている)・儀。
- メモ
- 音1:ハネークン。
ババーヌエー 儀間
子どもの遊び。竹馬。
- メモ
- →アシゥンマ。
ハバカイヂューハン 楚辺
忙しい。忙しすぎる。
- 用例
- ハバカイヂューハヌ、ムヌカンゲーン ナラン(忙しすぎて、考えごともできない)・楚。
ハバカユン 大木
{はばかりをりむ(憚り居りむ)}。幅をきかす。広い場所をとってのさばる。
ハバクヮスン 楚辺
混乱させる。
- 用例
- チュガ イーシェー キカングトゥ、アリガ キーネー ハバクヮスンロー(人の言うことを聞かないから、彼が来たら混乱させるよ)・楚。
ハバクン 楚辺
①捗る。進む。作業が片付く。②食べつくす。
- メモ
- ①→ハカドゥイン。音1:ハバチュン。
ハバチクン 楚辺
幅が利く。顔が利く。
- 用例
- ワッター シマヲゥテー、ターガ ハバチクガヤー(私の村では、誰が顔が利くのかな)・楚。
- メモ
- 音1:ハバチチュン。
ハバチチュン 喜名,渡慶次,儀間
幅が利く。顔が利く。
- 用例
- アヒーヤ グテーン カナイシナカイ、チブルン ユタサグトゥ ハバチチュン(兄は力も強ければ、頭もいいので顔が利く)・儀。
- メモ
- 音1:ハバチクン。
ハバチュン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,大湾
①捗る。進む。作業が片付く。②食べつくす。
- 用例
- ①シンカヌ ウーサグトゥ、シクチン ハバチュンテー(人数が多いから、仕事も捗るんじゃないねえ)・儀。
ウッペール セイフグトゥ ハバチャグトゥ、トゥスイヤ イッペー タカラリチ(こんなに大きな政府事を片付けたので、年寄りはとっても宝といって)・民・高。
②ウッサ ヲゥグトゥ、ハバチュンデー(それだけいるから、食べきるよ)・座。ドゥーテーガ マギサル ウッサー、ユー ハバチュン(体が大きいだけあって、よく食べる)・儀。
チーニーブク、カミムンヌ アルッサ ハバチ チキーン(来ると同時に、食べ物のありったけ食べつくす)・儀。
否:ハバカン(食べつくさない)希:ハバチーブサン(食べつくしたい)過:ハバチャン(食べつくした)継:ハバチョーン(食べつくしている)・儀。
- メモ
- ①→ハカドゥイン。②音1:ハバクン。
パパヤー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,大湾,古堅
植物。パパイア。
- 用例
- ハルンカイ ダテーンヌ パパヤー イーラットーン(畑にたくさんのパパイアが植えられている)・儀。ヤシチナカイ パパヤー イートーチーネー、マルケーティヌ オカズ ジョートーデー(屋敷にパパイアを植えていたら、たまにはおかずに良いよ)・儀。クンドゥヌ カジフチシ、パパヤーン ムル トーサッタン(今度の台風で、パパイアも全部倒された)・慶。
- メモ
- 青パパイアは産婦の乳の出をよくするといわれ重宝された。熟した実にも薬効がある。
パパヤーイリチャー 喜名,渡慶次,儀間
料理。パパイア炒め。
- 用例
- パパヤーイリチャー チュクイグトゥ、パパヤー シリシリー シェー(パパイア炒めを作るから、パパイアをすりおろしなさい)・儀。
バハン(~バハン) 高志保、儀間、渡慶次
~たい。~したい。
- 用例
- イッタン ワカク ナイバハラー(あなたたちも若くなりたかったら)・民・高。
- メモ
- →音1:~バーハン。
ハブ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
爬虫類。①ヘビの総称。②ハブ。
- 用例
- ①チャッピナーヌ ハブヌ、トゥーティ ハイタン(とても大きなヘビが、通って行きよった)・儀。
②ハブ ニーネー フカヲゥティ ニリ、ティンジョーヌ シーシガ ナビンカイ ウティーネー ドゥク ナインドー(ハブを煮るなら外で煮ろ、天井の煤が鍋に落ちると毒になるよ)・古。
- メモ
- ①→クチナー。②かつてはハブも汁にしたり、焼いたりして食べた。
ハブカクジャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
{はぶかくぢあ(ハブ顎あ)}。顎〔あご〕が大きい人。顎がハブのように張った人。
- 用例
- トゥナイヌ ニーシェーヤ ハブカクジャー ヤン(隣の青年は顎〔あご〕が大きい)・儀。
- メモ
- →カクジャー。
ハブグサ 楚辺
植物。ツルソバ。

- 用例
- ハブグサー カマランディ(ツルソバは食べられないって)・楚。
- メモ
- →ウシヌミンタマ。
ハブチャ 楚辺
植物。エビスグサ。
- 用例
- ハブチャー キールーハナヌ サチュン(エビスグサは黄色い花が咲く)・楚。
ハブチョーギン 渡具知
芸能a。演目名。ハブ狂言。渡具知のムラアシビの演目。
ハブヂンナン 渡慶次
貝名。少し大きくて、殻が固いカタツムリ。
- メモ
- 食用にはできない。*チンナンオーラセーをして遊んだ。
ハブトゥヤー 伊良皆
{はぶとりあ(ハブ取りあ)}。ハブを取る人。
ハベール 波平,楚辺
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。

- メモ
- →音1:ハーベール。
ハベル 高志保
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。
- 用例
- 歌:アカギ アカムサガ ハベル ナティ トゥバワ、トゥムシシチチャヌ イニントゥムリ(赤木赤虫が蝶になって飛べば、友寄平敷屋の遺念と思え)・民・高。
- メモ
- →音1:ハーベール。
ハベルー 渡慶次
昆虫。蝶〔ちょう〕。蛾〔が〕。

- メモ
- →音1:ハーベール。
ハマイン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,長田,波平
励む。頑張る。
- 用例
- ハマティ シクチ ソーン(頑張って仕事をしている)・波。ハマティ カムン(頑張って食べる)・具。
チューヲゥティ ウワラスヌ カンゲーシ、ムルシ ハマインテー(今日で終わらせる考えで、皆で頑張るさ)・儀。
否:ハマラン(頑張らない)希:ハマイブサン(頑張りたい)過:ハマタン(頑張った)継:ハマトーン(頑張っている)・儀。
- メモ
- 音1:ハマユン。→キバイン。
ハマウイ 喜名,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,大湾、古堅
①浜下り。浜に下りて厄払いをすること。②行事。浜下り。旧3月3日に浜に下りて、貝などを拾って遊ぶこと。
- 用例
- ①トゥイヌ ヤーンカイ イーネーヤ、ハマウイ サーンネー ナランドー(鳥が家に入ったら、浜下りしなければならないよ)・湾。
- メモ
- ①野鳥が家に入ると不吉とされ、家を開け放して浜に下りそこで過ごして厄払いをした。類:フカゥンジ。②*サングヮチサンニチウジューと蓬餅〔よもぎもち〕などを作り、浜に出て、汚れを払い健康を祈願する行事。※挿絵は紙芝居『三月三日の浜下り』より。
音1:ハマウリ。
ハマウリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺、古堅、伊良皆
①浜下り。浜に下りて厄払いをすること。②行事。浜下り。旧3月3日に浜に下りて、貝などを拾って遊ぶこと。
- 用例
- ②アングヮーターガ スルティ ハマウリ ソーン(娘たちが揃って浜下りをしている)・儀。サングヮチサンニチーヤ ヰナグヌ ハマウリ ヤル フージドーヤー(三月三日は女の浜下りらしいよね)・民・喜。
- メモ
- ②楚辺では、旧3月3日に*ティールを持って楚辺の浜へ貝を採りに行った。浜で遊んだ後は豆腐作りや肥やしに使うために潮水を汲んで帰った。音1:ハマウイ。
ハマガー 長浜
長浜の井泉の名称。
- メモ
- 海岸近くに位置し、海水が混じっているので、甘藷などは洗ったが、農具は洗わなかった。
ハマグンボー 大湾
植物。モンパノキ。
- メモ
- 戦前から庭木として植えられていた。→ガンチョーギー。
ハマスーキ 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
植物。モンパノキ。
- 用例
- ハマスーケー シルハナグヮーヌ サチュン(モンパの木は白い花が咲く)・儀。
- メモ
- →ガンチョーギー。
ハマバン 渡慶次,儀間,瀬名波
浜番。字からの依頼で浜の番をする人。
- メモ
- →ウミバン。
ハマホーギ 長浜
植物。ハマゴウ。
- メモ
- *カンカーの時、牛の血をつけたゲッキツやハマゴウの枝葉を、集落の入口や各家の門や軒に差して魔除けにした。音2:ホーギ。類:フコーガ・ホーゲーラー。
ハママーチ 親志,大木
植物。リュウキュウヨモギ。
- メモ
- 煎〔せん〕じて飲むと*チムグチカミラリヤーや利尿に効くといわれている。
ハマヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
働き者。よく励む人。頑張り屋。没頭する人。
- 用例
- イャー ヲゥトー、アンシ ハマヤー ヤル(お前の夫は、とても働き者だね)・儀。
- メモ
- →アガチャー。
ハマヤーバル -
{浜屋原}。宇座の小字。
ハマユン 大木
励む。頑張る。
- メモ
- 音1:ハマイン。→キバイン。
ハミ 喜名
{はみ(食み)}。家畜などの飼料。
ハラ 喜名,渡慶次,儀間
側。方。
- 用例
- アガタヌ ハランカイ ハーエーシ ハイタン(あそこの方に駆け足で行きよった)・儀。
ハライグリサン 渡慶次,儀間
難産である。
- 用例
- ヰナグングヮヌ クヮ ナスヌ カージ ハライグリサヌ、シワ ヤサ(娘が子どもを産むたびに難産で、心配だ)・儀。
- メモ
- 類:ハラヂューハン。対:ハライヤッサン(安産である)。
ハライメー 喜名,渡慶次,儀間
{はらひまへ(払ひ前)}。払うべきお金。模合等でまだ払ってないお金。
- 用例
- イャーヤ、ハライメーヤ ウビテー ヲゥミ(お前は、払うべきお金があるのを覚えているか)・儀。
- メモ
- 対:トゥイメー(取り分)。
ハライヤッサン 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺
安産である。
- 用例
- ワンネー クヮ ナスヌ カージ、チャー ハライヤッサタン(私は子どもを産むたびに、いつも安産だった)・儀。
- メモ
- 対:ハライグリサン(難産である)。
ハライン 喜名,渡慶次,儀間
①取り除く。取り払う。②払う。お金を払う。借金を払う。
- 用例
- ①ヤナクサヌ ミーカントーグトゥ、クサ ハライン(雑草が生い茂っているから、草を取り除く)・儀。
②ヤーヌ ヌーシンカイ、ヤーデー ハライン(家の主に、家賃を払う)・儀。
カテーヌ ジン ハライン(借りたお金を払う)・儀。
否:ハララン・ハラーン(はらわない)希:ハライブサン(はらいたい)過:ハラタン(はらった)継:ハラトーン(はらっている)・儀。
ハラウービ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,長田
腹帯。
- 用例
- ワタン マギク ナトーグトゥ、ハラウービ スシェー マシテー(お腹も大きくなってきたから、腹帯をした方が良いね)・儀。
- メモ
- 腹が目立ち始める5、6か月になると、犬は多産で安産だということで犬にあやかって、戌の日に腹帯を締めた。
ハラガー ①喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅②喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,座喜味,高志保
①三枚肉。②横っ腹。側面。
- 用例
- ①ハラガー イッティ アンダンスー チュクイサ(豚バラを入れて油味噌を作るさ)・儀。②ハラガー キラッティ パタパター ソーン(横っ腹を蹴られてもだえ苦しんでいる)・儀。
- メモ
- ①→サンマイニク。②*バーキなどを編むときの側面にもいう。
ハラガーニンジ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
仰向〔あおむ〕け寝。
- 用例
- アカングヮー ハラガーニンジ シミトーケー(赤ん坊は仰向け寝させておきなさい)・儀。
- メモ
- →アファナカーニンジ。
ハラゴー 喜名,渡慶次,儀間
腹身。魚の身の腹の部分。
- 用例
- ハラゴーヤ ティンプラー シーネー マーササ(魚の腹の部分は、天ぷらにしたら美味しいよ)・儀。
ハラゴー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,古堅
罰金札を清算すること。規則違反の取り締まりや風紀取り締まり。
- メモ
- 他所の畑から農作物、カズラ、松の下枝やソテツを取った時は*イックヮンフダ(一貫札)、未成年者が煙草を吸った場合には*タバクフダ(煙草札)が科された。また、鶏を放し飼いしたら*トゥイフダ(鶏札)の罰金も科されて鶏も取り上げられた。そうして集めた罰金で豚を解体して、家族割り当てで肉を分配した。
ハラゴーモー 古堅
田畑の農作物を確保するための規約(*ハラゴー)を守らせる場所として、全字民が集まる広場のこと。
- メモ
- 古堅には、ムラの掟を制定し遵守〔じゅんしゅ〕せしめる場所としてハラゴーモーという、全字民が集まれるほどの広い原っぱがあり、そこで豚を解体してご馳走した。また、この場所は高台に位置するため、*ヨーカビー(旧8月8日)に*タマガイ(火の玉)が集落で上がらないか見張った。
ハラスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間、楚辺
(汗や血を)流す。(汗を)かく。出す。
- 用例
- アンダグヮー ハラサーニ、ンスグヮー イッティ(油を出して、味噌を入れて)・民・楚。
ティー アライグトゥ ミジ ハラスン(手を洗うから水を出す)・儀。
否:ハラサン(出さない)希:ハラシーブサン(出したい)過:ハラチャン(出した)継:ハラチョーン(出している)・儀。
ハラスン 喜名,渡慶次,儀間
晴らす。雨、気持ち、恨みを晴らす。
- 用例
- ンリラングトゥ シ、アミ ハラスン(濡れないように、雨を晴らす)・儀。
ナママディ ウムトータシ アンマーンカイ ハナシー シ、チム ハラスン(今まで思っていたことを母親に話して、気持ちを晴らす)・儀。
チャーシン ウラミ ハラサントー ナラン(どうしても恨みを晴らさないといけない)・儀。
否:ハラサン(晴らさない)希:ハラシーブサン(晴らしたい)過:ハラチャン(晴らした)継:ハラチョーン(晴らしている)・儀。
ハラダチ 喜名,渡慶次,儀間
腹立ち。怒り。
- 用例
- ハラダチン シミソーランキヨーヤー(怒らないでおいてくださいね)・儀。
ハラヂューハン 楚辺
難産である。
- 用例
- ワー トゥジェー、クヮ ナスヌ カージ ハラヂューハン(私の妻は、子を産むたびに難産だ)・楚。
- メモ
- →ハライグリサン。
ハラトゥイ 楚辺
腹取りが得意な闘牛用の牛の名前。
- 用例
- ワッター ウシェー、ハラトゥイディ イラットータン(私の牛は、腹取りと言われていた)・楚。
パラパラーミンナ 渡慶次
植物。ルリハコベ。
- メモ
- ヤギやウサギにたくさんやると下痢をした。→アラミンナー。
ハラムン 渡慶次,儀間,楚辺
孕〔はら〕む。妊娠する。身ごもる。
- 用例
- ヰナグングヮガ タイミー ハラドーン(娘が二人目を妊娠している)・儀。
- メモ
- →カサギーン。
ハララー 楚辺
魚名。ヤクシマイワシ。
- 用例
- ハララーヤ ンジヌ ウーハグトゥ、ワランチャーンカイヤ カマサラン(ヤクシマイワシは小骨が多いから、子どもたちには食べさせられない)・楚。
ハラン 都屋,瀬名波,古堅
魚の卵。
バラン 瀬名波
ススキの花。
- メモ
- →ガラマー。
ハランサーイ 伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
つわり。悪阻〔おそ〕。
- 用例
- ハランサーイン ヤガティ ウワイサ(つわりもやがて終わるよ)・儀。
パリ 渡具知,儀間,喜名,渡慶次,古堅
差し引きゼロにすること。ちゃら。
- 用例
- ナー パリヤー(もう、〈これで〉ちゃらね)・具。
ハリーン 喜名,渡慶次,儀間
晴れる。
- 用例
- ヤガテー アミン ハリーンテー(やがて雨も晴れるさ)・儀。
クンドゥヲゥティ ヌーンクィ ウチナチ、ヤクン ハリーサ(今年で何もかも終わって、厄も晴れるさ)・儀。
否:ハリラン(晴れない)継:ハリトーン(晴れている)・儀。
ハリーン 喜名,渡慶次,儀間
腫〔は〕れる。膨〔ふく〕れる。
- 用例
- ウッピナー ティーヌ ハリトール(そんなに大きく手が腫れているね)・儀。チーヌ ハリトーン(乳が腫れている)・儀。否:ハリラン(腫れない)継:ハリトーン(腫れている)・儀。
ハリヤク 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,牧原
晴厄。厄が晴れること。
- 用例
- クジュ トゥシビー ヤテーグトゥ、クンドー ハリヤク ヤサ(昨年は生まれ年だったから、今年は晴厄だよ)・儀。
- メモ
- 牧原ではハリヤクの時は客を招いて大きなお祝いをした。
ハル 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,牧原,渡具知、親志
①畑。②助数詞。~面。
- 用例
- ①ハルン ルク ウーサイネー、カジーンディ デージル ヤル(畑もあまり多いと、耕すのに大変だ)・儀。
ハル アキーン(畑を開ける〈開墾する〉)・牧。ハルカイ イチュン(畑に行く)・親。イャーヤ ハルンカイヤ イカンハニ(お前は畑には行かないでしょう)・楚。
- メモ
- ②チュハル(畑1面)、タハル(畑2面)、ミハル(畑3面)と数える。→ハタキ。
ハル 親志,上地,長浜,大木,比謝矼,牧原,長田
春。
ハル アシバスン 喜名,渡慶次,儀間
畑を遊ばせる。作物を作らず、畑を放置する。
- 用例
- フユー ッシ、ハル アシバスンナー(怠けて、畑を遊ばせるのか)・儀。
ハルカイキヤー 楚辺
畑仕事用の着物。野良着。
- メモ
- 音1:ハルカイチヤー。音2:ハルカラー・ハルカラアッチャー・ハルカラチヤー・ハルギン。
ハルカイチヤー 渡慶次,儀間
畑仕事用の着物。野良着。
- 用例
- ハルカイチヤーヤ ヤーヌ クサーンカイ カキトーケー(野良着は家の後にかけておきなさい)・儀。
- メモ
- →音1:ハルカイキヤー。
ハルガチャー 大木
畑仕事に精を出す者。
ハルカラー 喜名,渡慶次,儀間
畑仕事用の着物。野良着。
- 用例
- ハルカラーン、マルケーテー アラーンネー(野良着も、たまには洗わないと)・儀。
- メモ
- →ハルカイキヤー。
ハルカラアッチャー 渡慶次,儀間,大湾,古堅
畑仕事用の着物。野良着。
- 用例
- ウスメーヤ、ハルカラアッチャー チチル ハイタンドー(おじいさんは、野良着を着て行きよったんだよ)・儀。
- メモ
- →ハルカイキヤー。
ハルカラチヤー 大木
畑仕事用の着物。野良着。
- メモ
- →ハルカイキヤー。
ハルギン 楚辺
畑仕事用の着物。野良着。
- メモ
- →ハルカイキヤー。
ハルサー 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
{はるしあ(墾しあ)}。農民。農業をしている人。畑仕事を主にする者。
- 用例
- ワッター ヤーニンジョー、ンカシカラ ハルサー ッシ ムヌクェージク ソーン(私の家族は、昔から農業をして生計を立てている)・儀。
ハルシクチ 喜名,渡慶次,儀間
畑仕事。
- 用例
- ナチヌ アチサイネー ハルシクチン ヲゥタイン(夏の暑い時は畑仕事も疲れる)・儀。
ハルジタク 楚辺
野良着姿。
- 用例
- ハルジタクヌ ママ、ヤーンカイヤ アガイナヨー(野良着姿のまま、家には上がるなよ)・楚。
- メモ
- 音2:ハルスガイ。
ハルスーブ 座喜味,長浜
{はるしようぶ(原勝負)}。行事。農事奨励祭。畑や農作物の勝負。
- メモ
- 音2:ハルヤマスーブ。
ハルスガイ 喜名,渡慶次,儀間
{はるそがり(原装り)}。野良着姿。
- 用例
- ハーメーヤ ハルスガイ ッシ ゥンジティ ハイタン(おばあさんは野良着姿で出て行きよった)・儀。
- メモ
- →ハルジタク。
ハルナー 喜名,渡慶次,儀間
{はるな(原名)}。小字名。
- 用例
- ンカシヌ ハルナーヤ、ムサットゥ ワカラン ナトーン(昔の小字名は、全く分からなくなっている)・儀。
ハルヌシチ 長浜
春の節。
ハルビーサ 村史
{はるびえさ(原冷えさ)}。立春の頃、大豆などの種まきの頃に寒さが続く日のこと。
ハルブクター 楚辺
冬物の野良着。古着の破れた箇所をつぎはぎして厚めになった着物。
- メモ
- →ウシマー。
ハルマーイ 喜名,渡慶次,儀間
{はるまはり(原回り)}。畑の見回り。
- 用例
- ウスメートゥ マジョーン、ハルマーイシーガ イチュン(お父さんと一緒に、畑の見回りをしに行く)・儀。
ハルミチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{はるみち(原道)}。畑と畑の間にある道。
- 用例
- ハルシクチガ イチュナサイネー、ハルミチヲゥティル アサバヌン カムタル(畑仕事が忙しい時には、ハルミチで昼ご飯も食べよったんだよ)・儀。
ハルヤー 大湾
{はるや(原屋)}。畑の作業小屋。
ハルヤーポン 渡慶次
行事。旧2月と8月に、字民の健康と繁栄を祈願する、大御願の別称。
- メモ
- かつてこの祭りの指導的役割をした老人が、畑の豊作を祈願するために「ハルヤー」と唱え、太鼓をポンと叩いたことから、のちのちハルヤーポンと呼ばれるようになったといわれている。→ウフウグヮン。
ハルヤマスーブ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{はるやましょうぶ(原山勝負)}。行事。農事奨励祭。畑や農作物の勝負。
- 用例
- センゼンヌ ハルヤマスーボー、イッペー タヌシミ ヤタンヤー(戦前の原山勝負は、とても楽しみだったね)・儀。
- メモ
- 戦前は競馬や角力なども行われた。→ハルスーブ。
ハルイェンチュ 座喜味,大湾,古堅
畑の鼠〔ねずみ〕。畑にいる鼠。
ハルウェンチュ 長田
畑の鼠〔ねずみ〕。畑にいる鼠。
ハレイチ 長浜
払い地。請け払い地。
- メモ
- 渡慶次や恩納村の宇加地、与久田、美留〔びる〕、仲泊まで長浜の田んぼがあった。
ハワイー 渡具知,長田
植物。甘藷の品種名。
ハワイイチー 楚辺,古堅
ハワイへ行って来た人。ハワイ帰りの人。
ハワイチンヌク 座喜味
植物。里芋の一種で、一般の里芋より大きい外来種。
- メモ
- 音1:ハワイヂンヌク。
ハワイヂンヌク 大湾
植物。里芋の一種で、一般の里芋より大きい外来種。
- メモ
- 音1:ハワイチンヌク。
ハン~ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,大湾,牧原
半~。
- 用例
- ハンクン(重箱半組)・儀。ハンブン(半分)・儀。
バン 座喜味,儀間,楚辺,渡具知
①番。順番。②助数詞。~番。
- 用例
- ①ドゥーヌ バン(自分の番)・楚。ワームン バノー ナーマイ(私の番はまだねえ)・儀。②イチバン ウットゥグヮー(一番下の子)・座。
- メモ
- ②順序の助数詞。イチバン(1番)・ニバン(2番)・サンバン(3番)と数える。
バンク 古堅
*ムラアシビをする舞台のこと。
ハンクン 喜名,渡慶次,儀間
{はんくみ(半組)}。重箱の餅1箱とおかず1箱のこと。
- 用例
- ジューバコー ハンクンシ シマビーガヤー(重箱は半組でいいですかね)・儀。
- メモ
- →ジューバク。
ハンケークー 座喜味
植物。ノボタン。野牡丹。
- メモ
- →ヌブタン。
ハンシ 大木
一時的な処置。一時しのぎ。間に合わせ。
- メモ
- →トーイヌハンシ。
ハンジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
判じ。易者。占い師。
- 用例
- イサヌヤー カカティン マシェー ナランティカラ、ハンジン カカリワル ヤンテー(病院にかかってもよくならないんだったら、易者もかからないといけないでしょう)・儀。
ハンジ コーイン(易者の判じを買う)・古。
バンジ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
真っ盛り。たけなわ。丁度。絶頂期。最中。
- 用例
- アッターヤ バンジル ヤグトゥ、ヌー ヤティン ナイサ(彼らは絶頂期だから、何でもできるよ)・儀。ナマン バンジ ヤサ(今も盛りだ)・座。バンジ ユチン フイギールムン(丁度雪も降りよるのに)・民・古。
- メモ
- →サラバンジ。
ハンシー 親志,座喜味,上地,楚辺,大木
親族語彙。祖母。おばあさん。
- メモ
- 士族の言葉。→ハーメー。
ハンジャ 座喜味,波平,長浜,大湾
地名(読谷村波平)。
ハンジャ イガルー 波平,村史
字民性。波平イガルー。波平では「我々」を「イガルー」と言ったことから、そう呼ばれた。
ハンジャ クーブー 座喜味,波平,大湾,儀間、渡慶次、村史
{はびら こぶ(波平 昆布)}。字民性。波平の人は、結び昆布のような締まり屋であること。
- 用例
- ワランチャーグヮー ヤイニーネー、「ハンジャ クーブーヤ」リチ オーイテールムン(子どもの頃は、「波平昆布め」といって喧嘩〔けんか〕していたもの)・座。
ハンジャンチュヤ、ティー タッピラカチン ハナサンドー(波平の人は、手を叩きつけても離さないよ)・波。
- メモ
- 自治会や*アシビトゥイケーの時に出した、波平の昆布の煮方がとても美味しいと評判になったからという話もある。
バンジャー 座喜味,古堅
真っ盛りの人。絶頂期の人。
- メモ
- →サラバンジャー。
ハンジャンチュ 座喜味,波平,都屋,大湾,古堅
波平の人。
ハンジュン 楚辺、渡慶次
脱ぐ。
- 用例
- チン ハンジュン(着物を脱ぐ)・慶。アンサーニ、ゥンマ ハンジャーナカイ(そうして、そこを脱いでからに)・民・楚。
「ウヌ ボーシェー ジョートー ヤッサー、アチャー ワンガ ハンティ イキワル ヤッサー」「アンシェー、イャー ハンティ イキヌンサー、ワー カンティ イクサ」(「その帽子は上等だなあ、明日私が被〔かぶ〕って行かないといけないなあ」「それなら、お前が脱いで行くなら、私が被って行くさ」)・楚。
- メモ
- 3番目の用例は「ハンジュン(脱ぐ)(被る)」と「カンジュン(被る)」の話の掛け合い。「帽子を被っていく」と言ったのを「脱いでいく」と面白がって、話の掛け合いをしている。→ハジーン。
ハンジュン 楚辺
被〔かぶ〕る。
- 用例
- ワンガ ハンティ イクサ(私が被って行くさ)・楚。
- メモ
- 音1:カンジュン。
バンジョーガニ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
番匠金。かね尺。さしがね。
- 用例
- バンジョーガネー、リッパ アティリヨー(番匠金は、ちゃんと当てなさいよ)・儀。
バンシルー 伊良皆,楚辺,古堅
植物。バンジロウ。グヮバ。
- メモ
- 音1:ベンシルー。音2:バンスルー・バンソーリ・バンソーリー。類:ベンスルー。
バンスルー 座喜味
植物。バンジロウ。グヮバ。

- メモ
- →音1:バンシルー・ベンスルー。
ハンスン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,大湾
①外す。免れる。払い除ける。②責務を果たす。果たす。処理する。③~しそこなう。~しそびれる。
- 用例
- ①ヤク ハンスン(災いを免れる)・高。
チカーランヌー ネジ ハンスン(使えないネジを外す)・儀。
否:ハンサン(外さない)希:ハンシーブサン(外したい)過:ハンチャン(外した)継:ハンチョーン(外している)・儀。
②クチヌメー ハンスン(自分が食べる分の働きを果たす)・座。③アシビハンスン(遊びそこなう)・儀。ミーハンスン(見逃す)喜。
ハンスン(~ハンスン) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~放す。
- 用例
- イーハンスン(言い放つ)・喜。ミーハンスン(見放す)・楚。
- メモ
- →ハナスン。
バンソーリ 波平
植物。バンジロウ。グヮバ。

- メモ
- 音1:バンソーリー。→バンシルー。
バンソーリー 長浜
植物。バンジロウ。グヮバ。

- メモ
- 音1:バンソーリ。→バンシルー。
ハンタ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
崖。崖っぷち。
- 用例
- ハンタ クシ ナチ ヰーネー アブナサヌ(崖を背にして座ったら危ないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ファンタ。→スギバナ。
ハンダイ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
飯台。ちゃぶ台。
- 用例
- ムヌン ナラン マール、ハンダイ メー ナチョーン(食事もできないうちに、飯台を前にしている)・儀。
パンタタカー 楚辺
漁法。海面を棒でパンパン叩きながら魚を網に追い込む漁法。小規模な追い込み網漁。
- 用例
- パンタタカーシ イユ トゥイン(パンタタカーで魚を取る)・楚。
- メモ
- →タタカー。
ハンタバル -
{坂田原}。波平の小字。
ハンタバル -
{半多原}。瀬名波の小字。
ハンタバル -
{繁多原}。座喜味の小字。
ハンダマ 喜名,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木
植物。スイゼンジナ。水前寺菜。

- 用例
- ハンダマー、ンカシカラ ウチナーヲゥテー ユー カマットーン(水前寺菜は、昔から沖縄ではよく食べられている)・儀。
ハンダヤー 喜名,座喜味,伊良皆,古堅,比謝矼
鼻水をたらしている者。はなたれ。

- メモ
- 音1:ハナダヤー。
ハンチキーン 座喜味
引っかける。
- 用例
- シーバイ ハンチキーグトゥ(おしっこを引っかけるから)・座。
- メモ
- 音2:ヒッチャキーン。
ハンチケーラスン 渡慶次,儀間
跳ね返す。弾〔はじ〕き返る。
- 用例
- ヒサシ ハンチケーラスン(足で跳ね返す)・儀。
否:ハンチケーラサン(跳ね返さない)希:ハンチケーラシーブサン(跳ね返したい)過:ハンチケーラチャン(跳ね返した)継:ハンチケーラチョーン(跳ね返している)・儀。
ハンチャーガーミー 座喜味
昆虫。タガメ。
- メモ
- ゲンゴロウよりもひとまわり大きかった。捕まえて背中に土をつけ、*グーシ(串、竹串)を曲げてそこに挿し、もう一方を固定してくるくる歩いて回るのを楽しんだ。→カーミー。
ハンチューヤーマー 波平
植物。センダングサ。
- メモ
- →サシグサ。
ハンチュン ①喜名,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,大湾②喜名,渡慶次,儀間,大湾、比謝
①はじく。はじき飛ばす。②射る。弾く。
- 用例
- ①マースミジ ハンケー(塩水をはじけ)・比。ゴムカン ハンチュン(ゴムカンを弾く)・儀。
②ユミ ハンチュン(弓を射る)・湾。
ハンヂリー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,牧原
{はんぎれ(半切れ)}。住居関係。底の浅い桶〔おけ〕。盥〔たらい〕。桶を半分に切ったような形。
- 用例
- トーフ シーネー、ハンヂリー チカイビタン(豆腐を作る時には、底の浅い桶を使っていました)・座。
ハンヂリーッシ、アライムヌン スタンヤー(盥で、洗濯もしていたね)・儀。
- メモ
- →キーターレー。
バンティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼
番手。番。
- 用例
- ジョーヌ バンティ サグトゥ(門の番をしたから)・民・矼。ンナガ チュールマディ バンティ ソーチュン(皆が来るまで番をしておく)・儀。
ジンスグミヌ ヰキガヌチャーガ、ヒーグヮー メーチ バンティ ヒチヨー(隣組の男性たちが、火を燃やして番をしてよ)・民・楚。
ハンディムン 大湾
外れ者。はみ出し者。
- メモ
- 音1:ハンリムン。音2:ハンティンムン。
ハンティンムン 座喜味
外れ者。はみ出し者。
- メモ
- →ハンディムン。
ハンドゥー 座喜味,大湾
{はんどう(半銅)}。飲食関係。炊事や飲み水用の水甕で、口が広く胴が短い。
- メモ
- 音2:ハンドゥーガーミ。類:ミージガーミー・ミジガーミ。
ハンドゥーガーミ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾
{はんどうがめ(半銅甕)}。飲食関係。炊事や飲み水用の水甕で、口が広く胴が短い。
- 用例
- ンカシェー ナマヌ グトゥ シ スイドーン ネーンル アグトゥ、ハンドゥーガーミンカイ ミジ タミティ ウッチュタン(昔は今のように水道もないから、水甕に水を溜めておきよった)・儀。
- メモ
- →ハンドゥー。
バントー 座喜味,大湾
番頭。
- 用例
- マチヤヌ バントー(雑貨店の番頭)・座。
バンナイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
どんどんと。バンバンと。次々に。テキパキと物事を進める様。
- 用例
- クガニヌ ハナヌ バンナイ アガトール バー(黄金の花が勢いよく上がっているわけさ)・民・湾。
チャッサ アティン フスクル スグトゥ、バンナイ ハクベー(いくらあっても不足するんだから、どんどん運べ)・儀。
ハンナギーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木
放り投げる。
- 用例
- ハンナギテー イカランサ(放り投げては行けないよ)・民・古。イャーガン ナランラー、ハンナギレー(お前がもできないのなら、放っておきなさい)・木。
ウレー、アマンカイ ハンナギトーケー(それは、向こうに放り投げておきなさい)・儀。
否:ハンナギラン(放り投げない)希:ハンナギーブサン(放り投げたい)過:ハンナギタン(放り投げた)継:ハンナギトーン(放り投げている)・儀。
- メモ
- 音2:ブンナギーン。
バンバトゥグヮー 村史
玩具。鳩の形をした笛。
- メモ
- 旧4月の*スビガニクでの*アブシバレーの時と、旧6月の*トゥキシカタノーでおこなわれる馬競争の時に、玩具が売られていた。
バンバラー 大木
がらんどう。広い家に何もない様。
- メモ
- →ウーガーガー。
バンバラグィー 長浜
乱暴な声。
パンパングヮーヨー 瀬名波、宇座
子どもの遊び。まりつき歌を歌いながら座ってまりをつき、歌い終わったら次の人に渡して、また初めから歌う。
ハンブヌー 喜名,渡慶次,儀間
半分のもの。
- 用例
- ハンブヌーヤ ワンガ カムサ(半分のものは私が食べるよ)・儀。
ハンブンカーキー 喜名,渡慶次,儀間
半分乾き。生乾き。
- 用例
- ウヮーチチヌ ワッサヌ、ハンブンカーキール ソール(天気が悪くて、生乾きだよ)・儀。
- メモ
- →ナマガーラチ。
バンマカスン 長浜
バンと強く打つ。
- メモ
- 相手にバンと強い衝撃を与える。
ハンメー 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,大木、楚辺
飯米〔はんまい〕。食糧。食事。餌〔えさ〕。
- 用例
- メーナチヌ ハンメーヤ、ヌー チュクイガヤー シ カンゲーイシン ナンジ ヤサ(毎日の食事は、何を作ろうかと考えるのも難儀だよ)・儀。
ゥンマヌ ハンメー(馬の餌)・波。ヤーヲゥテー ハンメー スガララングトゥ、アンスグトゥ アマンジ マカネー ヒチ(家では食事も作れないから、だからあそこで賄〔まかな〕いをして)・民・楚。
バンメーイチ 喜名
{ばんまへいけ(番前池)}。喜名番所の前にあった池の名称。
- メモ
- 人手で土を運び出して造った大きな池で、農具を洗ったり、子どもらが水浴びをしたり、利用度が高かった。喜名公民館前に位置し、跡地には石碑が建立されている。※写真は1960(昭和35)年頃に撮影されたもの。
ハンメースガヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
食事の準備をする人。食事を作る人。
- 用例
- ウッサヌ シンカヌ ハンメースガヤーヤ、デージナ シクチ ヤサ(大勢の人たちの食事を作る人は、大変な仕事だ)・儀。
「クマヌ ナー ジョーヒチャートゥシ ナー、ハンメースガヤーグヮー クマンカイ ウチョーチミソーランナー」ディ イチャグトゥ(「ここのもう女中として、食事係〈として〉ここに置いてくれませんか」と言ったから)・民・楚。
- メモ
- 音2:ムンスガヤー。
ハンメーデー 喜名,渡慶次,儀間
飯米代。食事代。
- 用例
- ハンメーデーヤ ムルカラ ヌチャーサンネー(飯米代は皆から徴収しないと)・儀。
ハンリーン 喜名,渡慶次,儀間
外れる。
- 用例
- クンドー ヤクミカラ ハンリーン(今年は役目から外れる)・儀。
クサビヌ ハンリトーン(楔〔くさび〕が外れている)・儀。否:ハンリラン(外れない)希:ハンリーブサン(外れたい)過:ハンリタン(外れた)継:ハンリトーン(外れている)・儀。
- メモ
- →音1:ハジリーン。対:アタイン(当たる)。
ハンリムン 喜名,渡慶次,儀間
外れ者。はみ出し者。
- 用例
- ハンリムンヌン シクチヌ チトゥマイミ(はみ出し者にも仕事が務まるか)・儀。
- メモ
- →音1:ハンディムン。
ビ(~ビ) 喜名,親志,都屋,比謝,大木,牧原、瀬名波
{べ(部)}。~の階層の者。~様。

- 用例
- アシタビ(首里勤め。政務を司る役。あすた部)・瀬。ウミナイビ(王女。王の娘。おめなり部)・木。
ヒー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
日。
- 用例
- ヒーカラ サチ キミラナ(日から先に決めよう)・儀。チャヌ アタイヌ ヒー カカイガ(どのくらいの日がかかるか)・楚。
- メモ
- 音1:フィー。
ヒー 喜名,親志,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木,比謝矼,牧原
屁。おなら。
- 用例
- ヒーヤ、アカングヮカラ トゥシーマディ ター ヤティン ヒール スル(おならは、赤子から年寄りまで誰でも放〔ひ〕るんだよ)・儀。
ことわざ:ヒラン ヒーヌ カジャ スミ(ひらない屁が臭うものか〈火のない所に煙は立たない〉)・高。
- メモ
- 音1:フィー。
ヒー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
火。
- 用例
- ヒーヤ チャーチー(火は消したねえ)・儀。ヒー メースン(火を燃やす)・矼。
- メモ
- 音1:フィー。
ヒー 親志,座喜味,上地,高志保,渡慶次,長浜,比謝,比謝矼,牧原,渡具知
水や湯を引くための管や溝。樋〔ひ〕。
- 用例
- チューカーヌ ヒー(急須〔きゅうす〕の樋)・牧。
- メモ
- 音1:フィー。→ティー。
ヒー 渡慶次
舳先〔へさき〕。サバニの先の方。
ヒー(~ヒー) 喜名,渡慶次,儀間,長田
~よ。~ね。
- 用例
- ワンネー ナー イカヒー(私はもう行こうね)・儀。ワンネー アワティトールムン イカヒー(私は急いでいるから行こうね)・田。
- メモ
- 意志を表す形に付く。対等・目下に対する親しみの気持ちを表す。類:~イー。
ヒーアイロン 渡慶次,儀間
炭火アイロン。炭火を入れて使うアイロン。
- メモ
- ジュラルミン製の炭火アイロンで柄が木製になっている。
ヒーウチ 喜名,渡慶次,儀間
{ひうち(日内)}。喪中〔もちゅう〕。
- 用例
- ヒーウチネー アマクマ アッカンドー(喪中にはあちこち出歩かないよ)・儀。
ピーカラカラー 渡慶次,儀間,宇座,瀬名波
鳥名。イソヒヨドリ。
- メモ
- 特徴的な鳴き声からそう呼んだ。→イシジューサー。
ヒーガンマリ 喜名,渡慶次,儀間
火遊び。火を悪戯〔いたずら〕すること。
- 用例
- ヒーガンマリデー シーネー ヤーチュー スンドー(火でも悪戯したら、ヤーチューするよ)・儀。
ビーグ ①喜名,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾②楚辺
植物。イグサ。藺草。備後藺〔びんごい〕。
- メモ
- 音2:ビング。類:ヰー。
ビークーニー 長浜
料理。豚の内臓等の切れ端を蒸〔む〕し煮した料理。
- メモ
- 師走27日の*ウヮークルシーに潰した豚の内臓や肉の切れ端に、大根や昆布等を入れて蒸し煮にしたもの。音1:ビークニー。
ヒーグクチ 座喜味,大湾
癲癇〔てんかん〕の一種。火を見ると引き起こされる癲癇。
- メモ
- →ククチ。
ヒーグサ 座喜味
植物。オオイタビ。
- メモ
- 音1:チーグサ。→イシベー。
ヒーグシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
難癖。
- 用例
- チュヌ ヒーグシビカーン カメーティン、ドゥーヌ タミネー ナラン(人の難癖ばかり探しても、自分のためにはならない)・儀。
ヒーグチ 渡慶次,儀間
急須口。
- 用例
- ヒーグチカラ チャーヌ タトーンドー(急須口からお茶が垂れているよ)・儀。
- メモ
- →ティー。
ヒーグチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{ひぐちあ(樋口あ)}。ラッパ飲み。急須〔きゅうす〕ややかんの口から直接飲むこと。
- 用例
- チャワヌンカイ イッティ ヌメー シムルムンヌ、ヒーグチャー シ(茶碗に入れて飲めばいいのに、ラッパ飲みして)・儀。
ヒーグトゥ 伊良皆
火事。
- メモ
- →クヮジ。
ビークニー 瀬名波,長浜
料理。豚の内臓等の切れ端を蒸し煮した料理。
- メモ
- →音1:ビークーニー。
ビーグムスル 喜名,波平,渡慶次,儀間,楚辺
藺草〔いぐさ〕で編んだ筵〔むしろ〕。
- 用例
- ビーグムスロー、ガンヂューサヌ ナゲー チカーリーン(藺草で編んだ筵は、頑丈で長いこと使える)・儀。
- メモ
- →トゥナミムスル。
ヒーグラシ 喜名,渡慶次,儀間
その日暮らし。
- 用例
- イチマディ タッチン、チャー ヒーグラシル ヤル(いつまで経っても、ずっとその日暮らしだよ)・儀。
ヒーグルマー 宇座,楚辺
{ひぐるまあ(火車あ)}。蒸気船。
- 用例
- ヒーグルマーヌ トゥーイネー、ミジラハヌ ンジンガ イクタン(蒸気船が通ると、珍しくて見に行きよった)・楚。
- メモ
- →ジョーキ。
ヒーゲーシ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,長田
{ひがへし(火返し)}。火難防止祈願。火の用心。
- 用例
- ンカシェー クヮジヌ ゥンジーネー、ヒーゲーシ シ ヤクバレー スタン(昔は火事が出ると、火返しをして厄払いをしよった)・儀。
- メモ
- 火事が多い時期、広場に仮小屋を作って燃やし、防火の意味で火返しをした。
伊良皆では旧10月戊〔つちのえ〕の日に、*アザブー(字賦)で雇った年配の男性2人が、各家の竈〔かまど〕を拝み、茅葺きの家からは茅1本、瓦家からは燃える物を集めて来て、それで小屋を作り、晩に火を点ける。字の役目の人たちが鉦を打って「*ホーハイ」と言いながら、部落中に合図する。それが聞こえたら、各家では鉦などの鳴り物を鳴らし、家の前に置いてある水を持って、「ホーハイ」と言いながら火の点〔つ〕いた小屋に水をかけて消火した。→カママーイ。
ヒーサ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
{ひえさ(冷えさ)}。寒さ。
- 用例
- ヤマトゥヌ ヒーサー フシガランタンヤー(大和の寒さはたまらなかったねえ)・儀。
ヒーサー 波平
日取りをする人。吉日を選ぶ人。
ヒーサカー 比謝矼
寒さに震える様。
- 用例
- ヒーサカー シ チャグトゥ(寒くて震えてきたので)・民・矼。
ヒーサガタガタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
寒さでガタガタ震える様。とても寒い様。
- 用例
- ヒーサガタガタ スシヤカ、マンドーヌ チン カサビレー(寒さでガタガタ震えるよりは、たくさんある着物を重ねなさい)・儀。
- メモ
- 対:アチクヮンクヮン(とても暑い様)。
ヒーサグファイ 渡具知
寒さで凍えること。
- 用例
- フカンカイ ゥンジャチヨ、ヒーサグファイ シミティ(外に出してね、寒さで凍えさせて)・民・具。
- メモ
- 音2:ヒーサゴーイ。
ヒーサクリサ 大木
寒さ苦しさ。
- 用例
- ヒーサクリサ サッティ(寒く苦しい思いをさせられて)・木。
ヒーサゴーイ 楚辺
寒さで凍えること。
- メモ
- 音2:ヒーサグファイ。
ヒーサマガイ 喜名,渡慶次,儀間
寒さで膝を曲げて縮こまること。
- 用例
- カンジュシン ネーンガ アラー、ヒーサマガイ シ ニントーサ(被るのもないのか、寒さで膝を曲げて縮こまって寝ているさ)・儀。
ヒーサミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
寒がり。
- 用例
- ヒーサミーヌ ゥンジトーティ、フカマールービカーン シ アッチ(寒がりのくせに、外を出歩いてばかりで)・儀。
- メモ
- 対:アチサミー(暑がり)。
ヒーサン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,大湾,比謝矼
{ひえさありむ(冷えさ有りむ)}。寒い。
- 用例
- アミグヮー フタレー ヒーサンヤー(雨が降ったから寒いね)・儀。ウヌ ヰキガン ヒーサン アシガヤー(その男も寒くもあるが〈寒いけど〉ね)・民・高。ヒーク ナトーン(寒くなっている)・浜。
- メモ
- 音1:ヒーハン。対:アチサン(暑い)。
ヒージー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝,古堅
平生。平常。普段。
- 用例
- ヒージーカラ ウヤミーメーヤ シワル ヤル、シチグヮチ ソーグヮチビカーン シェー ナランデー(平生から親見舞いはしないといけない、盆正月だけではだめだよ)・儀。
ヒージーヤ フリタル フーナー ッシ(平生は馬鹿者のふりをして)・民・比。
- メモ
- 音1:フィージー。→チニヒーギー。
ヒージーキヤー 楚辺
普段着。平常着。
- 用例
- ワンネー ヒージーキヤーディチン ニサンメール アタル(私は普段着といっても2、3枚しかなかったよ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒージーチヤー。音2:ヤーカラキヤー。類:ヤーカラチヤー。
ヒージーチヤー 喜名,渡慶次,儀間
普段着。平常着。
- 用例
- ワンネー ヒージーチヤー チチ イチュン(私は普段着を着て行く)・儀。
- メモ
- →音1:ヒージーキヤー。
ヒージャ 伊良皆,比謝,大湾
地名(読谷村比謝)。
ヒージャ ヒチャベー 比謝
{ひがし したばや(比謝 舌早)}。字民性。比謝の人は早口だとのこと。
ヒージャー 大湾,比謝矼
{ひがは(樋川)}。樋のある井泉。
ヒージャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,大湾,古堅,渡具知
哺乳類。山羊〔やぎ〕。

- 用例
- ワッター スーン ヒージャー カラトータンドー(私のお父さんも山羊を飼っていたよ)・儀。
- メモ
- 音1:フィージャー。
ヒージャークェー 喜名,親志,座喜味,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,大木,牧原,長田
昆虫。ケラ。

- メモ
- 山羊〔やぎ〕の糞の肥やしを積んだ所によくいた。音2:ヒージャーグェー・ヒージャーチヌクェー・ヒージャーベーベー。類:ンスクェームーカー。
ヒージャーグェー 高志保
昆虫。ケラ。
- メモ
- →ヒージャークェー。
ヒージャークサ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,大湾
山羊〔やぎ〕の草。山羊の飼料となる草。
- 用例
- ガッコー イチュル メーニ、メーアサ ヒージャークサ カイガ イチュタン(学校へ行く前に、毎朝山羊の草を刈りに行きよった)・儀。
ヒージャーグサ 長浜,大湾
{ひつじあぐさ(羊あ草)}。植物。カラムシ。苧麻。
- メモ
- 山羊のよく食べる草。類:ヲゥーベー。
ヒージャーグスイ 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間
{ひつじあぐそり(羊あ薬)}。山羊汁を食べて滋養(栄養)を取ること。
- 用例
- チューネー ヒージャージルン ダテーン カリ、ヒージャーグスイ ナトーサ(今日は山羊汁もいっぱい食べて、栄養になったさ〈元気になったさ〉)・儀。
- メモ
- 滋養強壮や、遅い出産を促すために薬になるといって山羊汁を食した。強壮薬として好まれるが、「三年傷も*ゥンベーイン(化膿する)」と言われるように、傷の治らないうちは食べない方が良いといわれている。
ヒージャージル 喜名,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
料理。山羊汁。
- 用例
- ヒージャージル カミーガ イチュン(山羊汁を食べに行く)・儀。
- メモ
- 沖縄の郷土料理のひとつ。山羊を食すと滋養が取れ元気が出るということで、人が大勢集まるイベントなどでよく山羊汁が振る舞われる。特に*シースビー(落成式)には欠かせないものだったが、近年では嗜好の変化で減少しつつある。
ヒージャーチヌクェー 古堅
昆虫。ケラ。

- メモ
- →ヒージャークェー。
ヒージャーヒジ 座喜味
山羊髭〔やぎひげ〕。山羊のように顎〔あご〕の下に長く垂れた髭〔ひげ〕。
ヒージャーベーベー 座喜味
昆虫。ケラ。

- メモ
- →ヒージャークェー。
ヒージャーベーベー 座喜味
植物。イヌビワ。
- メモ
- 葉を山羊が良く食べるのでそう呼んだ。→アンマーチーカー。
ヒージャーマジムン 楚辺
山羊の妖怪。
- 用例
- フルナビゲー ナイネー、アリンカイ バキータンリ、ヒージャーマジムンヨ(古杓子なると、あれに化けよったって、山羊マジムンね)・民・楚。
- メモ
- 古くなった杓子〔しゃくし〕や杓文字〔しゃもじ〕を木に下げて捨てたら、夜になって大きな山羊に化けて木の下で鳴いていたという。翌朝見に行くと、そこには山羊はいなくて杓文字だけがあったという話が伝承されている。
ヒージャーヤー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
山羊小屋。
- 用例
- ヒージャーヤーンカイ クヮックィトーン(山羊小屋に隠れている)・儀。
ヒージャウーチョー 比謝,大湾
人名。比謝右京。
- 用例
- ンカシェー ヒージャヌ ブラクンカイ、ヒージャウーチョーンディル チュヌ メンシェータシガ(昔は比謝の部落に、比謝右京という人がいらっしゃったが)・民・比。
- メモ
- 比謝に伝わる怪力者で、琉球国の正史『球陽』には、尚貞王代(在位1669-1709年)の記事として、比謝村の武士儀間が登場する。儀間は牧場の番を役職としており、薩摩藩の在番使、川上右京が同地を狩りに訪れた際、大きな猪や暴れ馬を素手で取り抑えた。川上は、儀間のその怪力を褒め称え、自身の名「右京」を褒美として与えたという。
ヒージャバル -
{比謝原}。比謝の小字。
ヒージャヤードゥイ 伊良皆
比謝屋取。比謝の屋取集落。
ヒージャンチュ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
比謝の人。
ヒージラー 渡慶次,儀間
燃えかす。
- 用例
- ヒージラー クンピティ、ヒサ ユーゲーラチ ネーン(燃えかすを踏んで、足を火傷〔やけど〕してしまった)・儀。
- メモ
- 音2:ヒージリ。
ヒージリ 楚辺、儀間、渡慶次
燃えかす。
- 用例
- ヒージレー リッパ チャーシヨー(燃えかすはちゃんと消してよ)・楚。
- メモ
- →ヒージラー。
ヒーソーグヮチ 高志保,比謝
{ひしゃうぐゎつ(火正月)}。正月のご馳走もなく、火に温まって正月を迎えること。
- 用例
- アガターヤ ヌーン カムシェー ネーラン、ヒーソーグヮチ サーヤー(私たちは何も食べるのがない、火正月をしようね)・民・高。
- メモ
- ※挿絵は紙芝居『火正月』で、お年寄り夫婦が食べる物もなく、火に温まって火正月をしている様子。
ヒーター 楚辺
袖無しの綿入れ。ちゃんちゃんこ。
- 用例
- クーシーカーシー ヒチ チュクテール ヒーター ヤティン、ジコー ヌクハタン(継ぎはぎだらけで作った袖無しの綿入れでも、とても温かかった)・楚。
- メモ
- →スリチラーウッチャキグヮー。
ヒータイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
兵隊。
- 用例
- ヒータインカイ、イチーヌガーイネー シムシガヤー(兵隊に、行き免れたらいいのにね)・儀。
- メモ
- 音1:フィータイ。
ヒータイアガイ 座喜味,大湾
兵隊上がり。以前、兵隊だった人。
- 用例
- アンチュターヤヨー、ヒータイアガイ ヤグトゥヨー(あの人たちはね、兵隊上がりだからね)・湾。
ヒータイシラビ 喜名,渡慶次,儀間
兵隊調べ。徴兵検査。
- 用例
- ヒータイシラビガ イチル チューラーディチ、チャー シワ ヤタン(徴兵検査がいつくるのかと、いつも心配だった)・儀。
ヒータイヌジン 喜名,渡慶次,儀間
{へいたいのぜに(兵隊の銭)}。恩給。
- 用例
- ヒータイヌジンヌ アテーグトゥ、イッターンカイ クジケー ヰーラサヤー(恩給があったから、お前たちに小遣いをあげようね)・儀。
ヒータタヤミ 楚辺
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- 用例
- アチユー カカヤーマ、ヒータタヤミ サギッサー(熱いお湯がかかって、ひりひりして痛いなあ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒータタヤン。→スンクヮンヤミ。
ヒータタヤン 楚辺
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- 用例
- クスイグヮー ナシタグトゥ、ヒータタヤン ヒチヨー(薬を塗ったから、ヒリヒリして痛くてよ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒータタヤミ。→スンクヮンヤミ。
ヒーダニ 座喜味,都屋
火種。
ヒーダマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
火玉。人魂。火事の前兆として見える。
- 用例
- ンカシェー、ヒーダマヌ アガイシン ユー ミータンヤー(昔は、火の玉が上がるのもよく見えよったね)・儀。
ヒータマガイ 渡慶次,儀間,楚辺
{ひたまあがり(火玉上がり)}。人魂。火事の前兆として見える。
- 用例
- マタン ヒータマガイヌ アガイタンドー(またも火の玉が上がりよったよ)・楚。
ヒータマガイヌ アガイネー、ソーガサタンヤー(火の玉が上がると、恐かったね)・儀。
- メモ
- ヒータマガイが上がると、その近くで火事が起こるといわれていた。電気のない時代、夜が暮れると真っ暗で、火の玉がよく見えたという。→タマガイ。
ビーチャー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅
哺乳類。ジャコウネズミ。
- 用例
- チカグロー、ハルヲゥティ ビーチャーヌ ユー ナチョーン(近頃は、畑でジャコウネズミがよく鳴いている)・儀。
ビーチャーガ ナチネー、イークトゥン アサ(ジャコウネズミが鳴くと、良いこともあるよ)・座。
- メモ
- *チンチンという鳴き声は*ジン(銭)が入ってくるといわれて喜ばれたが、ピチピチピチと鳴けば*クチグトゥ(口論)がある*ヤナナチ(変な鳴き方)といわれ、災いがあるのではと恐れられた。ジャコウネズミが*ジュークーエー(尾をくわえて数珠つなぎ)して歩いたり、家の床に上がると厄で、*ユタや*シムチヌヤーに行かなければならないといわれていた。
ビーチャーカジャ 座喜味,大湾
ジャコウネズミの臭い。
ヒーテーチキヤー 座喜味
焚〔た〕き付け。薪〔まき〕などに火を付けるために用いる燃えやすいもの。
ヒートゥ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,大湾、楚辺
哺乳類。イルカ。
- 用例
- ヒートゥヌ シシェー、チーヌ マンドーン(イルカの肉は、血が多い)・儀。
ヒートゥイ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,古堅
煙草盆。

- メモ
- →タバクブン。
ヒートゥイ 楚辺
日取り。祝い事や法事などの日取りを決めること。
- 用例
- アンマーヤ、ニービキヌ ヒートゥインカイ イクタン(母は、結婚式の日取りに行きよった)・楚。
- メモ
- 巫女〔みこ〕や書物で占う人に占ってもらって日取りをすることが多い。類:ヒドゥイ。
ヒートゥートゥー 瀬名波,古堅,大木
のんきな性格の人。返事がないこと。
- 用例
- チュヌ ジノー カトーティ、ヒートゥートゥー ソーン(人のお金を借りておいて、何も言ってこない)・古。
- メモ
- 音1:ヒーヒートゥー。
ヒートゥヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾,古堅
煙草盆。

- 用例
- タンメー ヒートゥヤーヤ、マーマカチョーキヨー(おじいさんの煙草盆は、ちゃんと片付けておきなさいよ)・儀。
- メモ
- →タバクブン。
ヒーナシ 喜名,渡慶次,儀間,比謝矼
{ひなし(日無し)}。特に日を選ばないこと。日の吉凶がないこと。
- 用例
- タナバター ヒーナシ ヤグトゥ、ウニーニ トートーメーヤ コーイケーラヤー(七夕は日を選ばないから、その時に仏壇を買い換えようね)・儀。
- メモ
- 一般に何かをおこなうにあたって吉日を選ぶが、旧7月7日の七夕は位牌や仏具の取り替え、遺骨の移動などをおこなって良いとされている。
ヒーヌクミダムン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
出産後産婦が火で温まるための薪〔たきぎ〕。
- 用例
- ナー ナシヂチン チカユトールムン、ヒーヌクミダムヌン シコーリワル ナインレー(もう出産も近づいているから、ヒーヌクミダムンも準備しないといけないよ)・儀。
- メモ
- 妊娠8か月頃になると、夫が山から木を切り倒して来て、出産後に地炉で温まるためのヒーヌクミダムンを準備した。→クヮナシダムン。
ヒーバー 座喜味,比謝矼,牧原,長田
爬虫類。ガラスヒバァ。ナミヘビ科。
- 用例
- ヒーバーグヮーリチ、クーテーヘビグヮーガ クェーヌ ミーンカイ ユー ヰチョータン(ヒーバーグヮーといって、小さいヘビが堆肥の間によくいた)・座。
ヒーバーシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼
火箸。
- 用例
- ゥマンカイ アヌ ヒーバーシ ネーレー(そこにある火箸をよこしなさい)・儀。
- メモ
- 鉄製の細くて長い物で、火のついた木炭などを挟むのに使う。
ヒーバーチ 渡慶次,儀間,長浜
火鉢。火箱。
- 用例
- ヒーサイニ ヒーバーチ メー ナシーネー、ゥンジチーブコー ネーンサ(寒い時に火鉢を前にすると、動きたくないよ)・儀。
- メモ
- 木でできた箱の中央付近に鉄製の火箱があり、暖を取ったりお茶を沸かしたりした。テーブルとしても兼用した。類:ヒバク。
ヒーバーバー 喜名,渡慶次,儀間
火が激しく燃えている様。
- 用例
- ヒーバーバー メートーシガ、チケー ネーニ(火が激しく燃えているが、大丈夫ねえ)・儀。
ヒーバタラキ 楚辺
{ひばたらき(火働き)}。出火時の消火にあたること。
- 用例
- クヮジ ゥンジーネー、ムルシ ヒーバタラキ スタン(火事になると、全員で消火にあたりよった)・楚。
ヒーハン 楚辺
{ひえさありむ(冷えさ有りむ)}。寒い。
- 用例
- トーン ヤンリコーコー ヒチ ヒーハンヤー(戸もあちこち壊れていて寒いね)・楚。
- メモ
- →音1:ヒーサン。
ビービー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
幼児語。肉。
- 用例
- ビービーヤ カマサンケー(肉は食べさせるな)・儀。
ピーピーカーカー 喜名,渡慶次,儀間
極貧な様。
- 用例
- アンシ ピーピーカーカー ヤタルムン、ナマネー イェーキ ナトーサ(あんなに貧乏だったのに、今では裕福になっているさ)・儀。
ビービーギー 喜名,渡慶次,儀間
植物。ガジマル。
- 用例
- ビービーギーヌ ファーシ ボーシグヮー チュクイタン(ガジマルの葉で帽子を作りよった)・儀。
ヒーヒーグヮー 渡慶次,儀間,古堅、喜名
口笛。
- 用例
- ヒーヒーグヮー フチュン(口笛を吹く)・古。
トゥーサカラ ヒーヒーグヮーヌ チカリーサ(遠くから口笛が聞こえるさ)・儀。
ビービーグヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
草笛。
- 用例
- ダー、タンメーガ ビービーグヮー チュクティ トゥラサ(どれ、おじいさんが草笛を作ってあげよう)・儀。
- メモ
- ガジマルの葉先から内側に巻いて、口に当たる部分を少しだけ切り、息を吹きかけると音が出る。
ビービーグヮー 渡慶次,儀間,大湾
大腸。主に食用の豚の大腸。
- 用例
- ビービーグヮー イッティ、シームン チュクイン(豚の大腸を入れて、吸い物を作る)・儀。
- メモ
- 管状の形がビービーグヮー(草笛)と似ていることからそういわれた。音2:ビービーワータ。
ピーピーグヮー 座喜味,大湾
鳥の雛〔ひな〕。ひよこ。
- メモ
- 孵化〔ふか〕してすぐ、親に抱かれている時期のひよこ。
ヒーヒートゥー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
のんきな性格の人。返事がないこと。
- 用例
- イクケーン イェージシン、チャー ヒーヒートゥー ヌーリン ネーン(何回合図しても、いつも返事がなく何のこともない〈何も言ってこない〉)・儀。
- メモ
- 音1:ヒートゥートゥー。
ビービーワータ 大湾
大腸。主に食用の豚の大腸。
- メモ
- →ビービーグヮー。
ヒーヒヤー 古堅
屁こき。屁ひり。
- 用例
- ヒービカーン ヒール チュンカイ ヒーヒヤーディ イーサ(屁ばかりこく人に屁ひりと言うよ)・古。
- メモ
- 音1:ヒーヒラー・フィーフィラー。
ヒーヒラー 親志,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼、喜名
屁こき。屁ひり。
- 用例
- ウヌ ワラビヌ ヒーヒラー ヤシヨー(その子どもの屁こきなことよ)・儀。ヰナグングヮヌ ヒーヒラー ナタグトゥ(娘が屁こきになったから)・民・古。
- メモ
- 音1:ヒーヒヤー・フィーフィラー。
ヒーフチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
火吹き。火を吹きおこす道具。火吹き竹。
- 用例
- ヒーフチャー チカイネー、ウビジ テー チカイサ(火吹きを使うと、直ぐに火がつくよ)・儀。
- メモ
- 火吹きは子どもの役目で、竹製の火吹きで火を吹きおこした。
ヒーマーチ 長浜,楚辺
火の用心の御願。火難防止祈願。火の用心。
- メモ
- →カママーイ。
ヒーマーチヌウガン 儀間,長浜
火の用心の御願。火難防止祈願。
- メモ
- 長浜では、旧10月初壬〔みずのえ〕の日に、角々の*グジューゥンーメー(数え49歳のお爺さん)たちが各家庭を廻って火の神に御願をした。→カママーイ。
ヒームサー 波平,渡慶次,儀間
昆虫。甘藷の害虫。アリモドキゾウムシ。イモの中に入る虫。
- メモ
- →イリムサー。
ヒーメーサー 伊良皆
共同製糖時の火廻りの係。
ヒーヤ 喜名,渡慶次,儀間
重い物を持ち上げる時や皆で力を合わせる時などの掛け声。
ピーヤーカーヤー 喜名,渡慶次,儀間,長浜
子どもたちが何かとうるさくしている様。
- 用例
- ワランチャー シグニン、ピーヤーカーヤー シーガーチー ソーティ ハイタサ(子どもたちを4、5人、ピーヤーカーヤーしながら連れて行きよったよ)・儀。
ピーヤーグヮー 座喜味
鳥の雛〔ひな〕。ひよこ。
- メモ
- 音2:ピーヨーグヮー。
ピーヨーグヮー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
①鳥の雛〔ひな〕。ひよこ。②幼い子。
- 用例
- ②ピーヨーグヮー イクタイン ソートータン(幼い子を何人も連れていた)・儀。
- メモ
- ①→ピーヤーグヮー。
ピーヨーピーヨー 喜名,渡慶次,儀間
複数人引き連れている様。
- 用例
- ピーヨーピーヨー ッシ ワランチャー ソーティ アッチョータン(何人も子どもを連れて歩いていた)・儀。
ヒーラ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
農具。へら。

- 用例
- ヒーラシ ナーヌ クサ ハライン(へらで庭の草を払う)・儀。
- メモ
- 畑の草を払ったりする時に使う道具で、鉄製の刃に木製の柄がついているもの。片手用で植え付けや草刈りなどに使う。音1:フィーラ。
ヒーラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
昆虫。ゴキブリ。
- 用例
- ヒーサヌ トゥクマンカイヤ、ヒーラーン ゥンジランディ(寒い所には、ゴキブリも出ないんだって)・儀。
- メモ
- →トービーラー。
ビーラー 座喜味,長浜,大木,長田、喜名、渡慶次、儀間
ひ弱な人。弱体。病弱。
- 用例
- ビーラーヤ、ナー ヤコー タタン(ひ弱な人は、もう役には立たない)・座。ビーラー ナティ(虚弱で)・木。
- メモ
- 音1:ビールー。類:ヤフヮラー・ヤファラムン。
ヒーラキヤミ 楚辺
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- 用例
- チンシ シリハガーナカイ、キヌーカラ ヒーラキヤミ ヒチョーッサー(膝をこすって、昨日からヒリヒリして痛いなあ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒーラキヤン。→スンクヮンヤミ。
ヒーラキヤン 楚辺
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- 用例
- ヒーラキヤン ヒチ、フシガリービランサー(ヒリヒリして痛くて、たまりませんよ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒーラキヤミ。→スンクヮンヤミ。
ヒーラクン 楚辺
疼〔うず〕く。ヒリヒリ痛む。
- 用例
- キヌーカラ チンシヌ ヒーラカギーンデー(昨日から膝がひりひりしているよ)・楚。
否:ヒーラカン(ヒリヒリしない)過:ヒーラクタン(ヒリヒリした)継:ヒーラチョーン(ヒリヒリしている)・楚。
- メモ
- 音1:ヒーラチュン。
ヒーラチヤン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺、古堅
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- 用例
- ティーヌ カーガ ハギティ、ヒーラチヤン スン(手の皮が剥〔は〕けて、染みるように痛い)・儀。
- メモ
- 音1:ヒーラキヤン。→スンクヮンヤミ。
ヒーラチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間、古堅
疼〔うず〕く。ヒリヒリ痛む。
- 用例
- カジョーラーヤ、スー ナシーネー ヒーラチ、ノーイン(蕁麻疹〔じんましん〕は、酢を塗りつけるとヒリヒリして、治る)・座。
シリキジンカイ アカチンキ ナシーネー、ヒーラチュンドー(すり傷に赤チンを塗ると、ヒリヒリ痛むよ)・儀。
- メモ
- 傷ややけどなどがひりひり痛む。音1:ヒーラクン。
ピーリンパーラン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
大声で話している様。
- 用例
- ヒッチーナーン ピーリンパーラン ユンタク ソーサ(一日中も大声でおしゃべりしているさ)・儀。アンシ ユールン ピーリンパーラン ッシ(あんなして夜も大声で話して)・民・高。
ヒールー 古堅
{ほいろ(焙炉)}。手炙〔あぶ〕り用の小さい火鉢。
- 用例
- ンカシヤ ヒールー ヌーヌーンチン アテーグトゥ(昔は小さな火鉢などもあったから)・民・古。
ビールー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ひ弱な人。弱体。病弱。
- 用例
- ムヌン ウホーク カマンネー、ビールー ナインドー(ご飯もたくさん食べないと、体が弱くなるよ)・儀。
- メモ
- →音1:ビーラー。
ヒールームイグヮー 伊良皆
地名(伊良皆の小地名)。
- メモ
- 伊良皆にあった一里塚のこと。ガジマルの大木が2本あり、ガジマルの西側と、10~20メートルほど離れた2か所に一里塚があった。音2:ヒールーモー。
ヒールーモー 大湾
地名(伊良皆の小地名)。
- メモ
- →ヒールームイグヮー。
ビールーングヮ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,古堅
虚弱児。幼児期に体が弱く、病気ばかりしている子どものこと。
- 用例
- グナサイネー ビールーングヮ ヤタルムン、ナマネー アンシ ガンヂュームン ナトーサ(小さい頃は虚弱児だったのに、今ではあんなに頑丈者になっているさ)・儀。
ヒーン 比謝,牧原
経る。
- 用例
- ニン ヒトール ハブ(何年も経ったハブ)・比。
- メモ
- 音1:フィーン。
ヒーン 大木、喜名、渡慶次、儀間
放〔ひ〕る。体外へ出す。
- 用例
- イャー ヒー ヒリガタネー、ヒサヌ アドゥ クミンキヨー(あなたはおならが出そうになったら、踵を〈お尻に〉押し込みなさいよ)・民・木。
ビーン(~ビーン) 儀間,大湾,比謝矼,長田、喜名、渡慶次
~です。~ます。
- 用例
- ウンジュガ ウカジ ヤイビーン(貴方のお陰です)・儀。アンチョー、ワー ヲゥジャサー ナトーイビーンドー(あの人は、私のおじになっていますよ)・田。
- メモ
- 話し相手に対する丁寧の敬語。
ビカージ(~ビカージ) 座喜味
~ばかり。~だけ。
- 用例
- アリビカージ ヒッチー チカティ(あの人だけしょっちゅう使って)・座。
- メモ
- 音2:~ビカーン・~ビケー・~ビケーイ・~ビケージ・~ビケーン。
ビカーン(~ビカーン) 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
~ばかり。~だけ。

- 用例
- サキビカーン ヌリン、シクチヌ ナイミ(酒ばかり飲んでも、仕事ができるか)・儀。
- メモ
- →~ビカージ。
ヒカイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅、楚辺
光る。

- 用例
- ミガチャレー ピカナイ ヒカトーン(磨いたらピカピカに光っている)・儀。否:ヒカラン(光らない)過:ヒカタン(光った)継:ヒカトーン(光っている)・儀。
- メモ
- 音1:ヒチャイン。
ヒガサンチジ 親志
地名(恩納村比留の小地名)。
- メモ
- 旅立つ人を見送る野原。
ヒカットゥ 渡慶次,儀間,大木、楚辺
しかと。しっかりと。ちゃんと。
- 用例
- ウレー ヒカットー ワカランサー(それはちゃんとは分からないなあ)・儀。
- メモ
- 音1:シカットゥ・シカトゥ。
ピカナイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ピカピカと光る様。
- 用例
- ガラス ミガチャレー ピカナイ ソーン(ガラスを磨いたらピカピカに光っている)・儀。
- メモ
- 音1:ピチャナイ。類:ピチャピチャ・ピッチャナイ。
ヒカマ 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
午後。昼間。
- 用例
- ヒカマカラ ウキティ イクタン(昼間から起きて行きよった)・楚。
- メモ
- →音1:シカマ。
ヒカマミジ 渡慶次,儀間
旧7月七夕から15日迄、仏壇に供える水。
- 用例
- ヒカマミジェー、ウンケーカラ ウークイマディ ウサギーンドー(昼間水は、ウンケーからウークイまで供えるよ)・儀。
- メモ
- 音1:ヒルマミジ。
ヒカマムチ 長浜
旧盆の*ウンケーの昼間に供える団子。
- メモ
- →ウンケーダーグ。
ヒカヤービンビン 楚辺
昆虫。蛍。ホタル。
- 用例
- 歌:ヒカヤービンビン、サタヤヌ クシンジ マカヤヌ ハナ クヮティ ウティンソーリ(ホタルよ、砂糖屋の後ろで真茅の花を食べて落ちますように)・民・楚。
- メモ
- →ジーナー。
ヒガン 喜名,長浜
彼岸。
- メモ
- 墓へは行かず仏前で拝する。彼岸は*グソーヌワタクシ(私事祭)だという。音1:ヒンガン。
ヒキ 楚辺、儀間、渡慶次
姻戚〔いんせき〕。婚姻による血縁関係のない親戚。
ヒギ 楚辺
髭〔ひげ〕。
- 用例
- チュヌ ヤーカイ イキーネー、ヒギン スティカラ イケー(人の家に行く時には、髭も剃ってから行きなさい)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジ。
ヒキーン ①座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,古堅,大木②古堅,大木
①据える。②供える。
- 用例
- ②ヒヌカヌンカイ ミジ ヒキーン(火の神に水を供える)・儀。
否:ヒキラン(供えない)希:ヒキーブサン(供えたい)過:ヒキタン(供えた)継:ヒキトーン(供えている)・儀。
- メモ
- ②→音1:シキーン。
ヒキウーシ 楚辺
飲食関係。挽き臼。
- メモ
- 音1:ヒチウーシ。
ヒキナイン 楚辺
退〔の〕く。
- 用例
- ンチャグトゥ ウヌ フトゥキヌ ヒキナティヨー、ドゥークル ヒキナティテー、ティーン カカランヨーイ(見たらその仏が退いてね、ひとりでに退いてね、〈人の〉手もかからずに)・民・楚。
- メモ
- 音1:ヒチナイン。→ドゥチュン。
ヒキナスン 楚辺
取り置きする。傍に確保しておく。
- 用例
- ナーマ ハジェー ネーン ブノー、クチャナカイ ヒキナスン(まだ配ってない分は、裏座に取って置く)・楚。
否:ヒキナサン(取り置きする)希:ヒキナシーブサン(取り置きたい)過:ヒキナチャン(取り置いた)継:ヒキナチョーン(取り置いている)・楚。
- メモ
- 音1:ヒチナスン。
ヒキヒキ 楚辺
引き引き。引っ張っている様。
- 用例
- インヌ クーヤーニ ヒキヒキ ッシ イクタン(犬が咥〔くわ〕えて引っ張って行きよった)・楚。チンヌ スス クーヤーニ ヒキヒキ ヒチャグトゥ(着物の裾を咥えて引っ張ったりしたので)・民・楚。
ヒキワカスン 楚辺
①引き分ける。②間引きする。
- 用例
- ②ヤシェー ヒキワカスンディチ、ハルカイ ハイタン(野菜を間引きするといって、畑に行きよった)・楚。
否:ヒキワカサン(間引きしない)希:ヒキワカシーブハン(間引きしたい)過:ヒキワカチャン(間引いた)継:ヒキワカチョーン(間引いている)・楚。
- メモ
- ②音1:ヒチワカスン。
ヒグイ 楚辺
冷え。体が冷えること。
- 用例
- アミンカイ ンリーネー ヒグイ イーンドー(雨に濡れると体が冷えるよ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジュイ。
ヒクサン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,渡慶次,儀間,宇座,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
低い。
- 用例
- アヒーヤ ワンヤカ フロー ヒクサン(兄さんは私より背が低い)・儀。
- メモ
- 音1:ヒクハン。対:タカサン(高い)。
ヒクッテン 古堅
低く。
- 用例
- ヒクッテングヮー チュクティ(低く作って)・民・古。
ヒグッテン 楚辺
冷え冷えと。
- 用例
- アミフイアトゥ ナティ、ヒグッテン ヒチョールヤー(雨降り後で、冷え冷えとしているね)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジュッテン。
ヒクハン 波平,高志保,瀬名波,長浜,楚辺
低い。
- 用例
- ワッター ヤーヌ イシガチェー、イッペー ヒクハン(私たちの家の石垣は、とても低い)・楚。
- メモ
- →音1:ヒクサン。
ヒグルカジ 楚辺
冷たい風。冷風。
- 用例
- ハシルグチェー ヒグルカジヌ フチ、シラハンヤー(戸口は冷たい風が吹いて、涼しいね)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジュルカジ。対:アチカジ(熱風)。
ヒグルカンジャー 楚辺
寒々としている様。ひっそりと静まり返っていること。
- 用例
- ターン ヤーンカイ ヲゥラングトゥ、ヤーヌ ウチェー ヒグルカンジャー ヒチョーン(誰も家にいないから、家の中は冷え冷えとしている)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジュルカンジャー。
ヒグルグヮンス 楚辺
{ひごるぐゎんそ(冷凝る元祖)}。跡継ぎがいない仏壇。
- 用例
- クヮン タイミッチャイナール ナスグトゥ、ヒグルグヮンスン マンドーサ(子どもも2、3人しか産まないから、跡継ぎがない仏壇も多いさ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジュルグヮンス。
ヒグルコーコー 楚辺
とても冷たい様。
- 用例
- ウヌ アイスワーラーヌ ヒグルコーコー ヒチ、ヌラグトゥ、ハー クーティヨー(その冷水がとても冷たくて、飲んだら、歯にしみよったよ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジュルコーコー。
ヒグルナービナクー 楚辺
鍋の修理屋。鋳掛屋〔いかけや〕。鉄板に開いた穴をネジで止めて、鍋などの穴をふさぐ修繕屋。
- 用例
- ヒグルナービナクーガ キーネー、イェージ シーヨーヤー(鍋の修理屋がきたら、合図しなさいよ)・楚。
- メモ
- 戦後出現した鍋の修理方法で、鞴〔ふいご〕を使わないので*ヒジュル(冷たい)と言われた。音1:ヒジュルナービナクー。→ナービナクー。
ヒグルハン 楚辺
冷たい。
- 用例
- カーラヌ ミジェー ヒグルハヌ、イッペー ヰーヤンベー ヤン(川の水は冷たくて、とても気持ちいい)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジュルサン。対:アチサン(熱い)。
ヒグルミジ 楚辺
冷たい水。冷水。
- 用例
- ヌーリー カーキトーニヌ、ヒグルミジヌ マーハヨー(喉が渇いている時の、冷たい水の美味しいことよ)・楚。
- メモ
- 音1:ヒジュルミジ。
ビケー(~ビケー) 渡具知,古堅,大木
~ばかり。~だけ。
- 用例
- クーブビケー(昆布ばかり)・古。4、5チンビケーガ ヤラ(4、5斤ほどだったのか)・木。
- メモ
- →~ビカージ。
ビケーイ(~ビケーイ) 大木、楚辺
~ばかり。~だけ。
- 用例
- カーギビケーイ シダチ、ヤーヌクトー サン(化粧ばかりして、家のことはしない)・木。
- メモ
- →~ビカージ。
ビケージ(~ビケージ) 座喜味,渡具知
~ばかり。~だけ。
- 用例
- カレー ンチャシガヨ、ヌガ、ムル フーニビケージル ヤグトゥヨ(食べてはみたけどね、なんで、ほとんど骨ばかりだからね)・座。
タバクビケージ フチ(煙草ばかり吹いて)・民・具。
- メモ
- →~ビカージ。
ビケーン(~ビケーン) 儀間,楚辺,古堅
~ばかり。~だけ。
- 用例
- ニンカラニンジュー シクチビケーン(年がら年中仕事ばかり)・儀。
- メモ
- →~ビカージ。
ヒコーイン 高志保,渡慶次,儀間,楚辺
①準備する。支度する。②装う。身支度する。着飾る。
- 用例
- ①スージヌ クヮッチー ヒコーイン(お祝いのご馳走を準備する)・儀。否:ヒコーラン(準備しない)希:ヒコーイブサン(準備したい)過:ヒコータン(準備した)継:ヒコートーン(準備している)・儀。②ジカノー ナトールムン、ナーマ ヒコーランナー(時間はなっているのに、まだ身支度しないのか)・儀。
- メモ
- ②→音1:シコーイン。
ヒサ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①足。②助数詞。~足〔あし〕。~歩。
- 用例
- ①ヒサヌ ミーハジミーヤ、ユッチャラユッチャラ マーンカイガ トーリーラー ワカラン(足の生え始め〈赤子の歩き始め〉は、ヨタヨタとどこに倒れるのか分からない)・儀。
ヒサ アラティカラ ヤーヌ ウチカイ イレー(足を洗ってから家の中に入りなさい)・儀。
ヒサヌ ヘーサン(足が速い)・伊。
- メモ
- ②歩数を数える助数詞。チュヒサ(ひと足)、タヒサ(ふた足)、ミヒサ(3足)、ユヒサ(4足)、イチヒサ(5足)と数える。①音1:フィサ。→ッサ。
ヒサ クムン 大湾
あぐらをかく。
ヒサイービ 座喜味,大湾
足の指。
ヒサカキエー 喜名
子どもの遊び。足相撲。
- メモ
- 二人で座って、お互いの足を掛け合って遊ぶ。※挿絵は宮平良秀画。
ヒサカタ 喜名,渡慶次,儀間
足形。足跡。
- 用例
- ターガ ヤーヌ ウチンカイ カラヒサーシ イッチャガヤー、ヒサカタヌ イッチョーン(誰が家の中に裸足で入ったのかな、足跡が入っている)・儀。
ヒサギーン 喜名,渡慶次,儀間,比謝
引っ提〔さ〕げる。提げる。提げて持つ。持ち上げる。
- 用例
- ターチヌ ティーンカイ ニムチ ヒサギーン(両手に荷物を引っ提げる)・儀。
否:ヒサギラン(提げない)希:ヒサギーブサン(提げたい)過:ヒサギタン(提げた)継:ヒサギトーン(提げている)・儀。
- メモ
- 音1:ヒッサギーン。音2:ヒサギユン。
ヒサギユン 比謝
引っ提げる。提げる。提げて持つ。持ち上げる。
- 用例
- フツーヌ チュノー、ターチヌ ティーシン ヒサギユーサン アタイヌ タバクブン(普通の人では、両手でも持ち上げれないくらいの煙草盆)・民・比。
- メモ
- →ヒサギーン。
ヒサグーフ 座喜味,大湾,瀬名波
くるぶし。
ヒサクビ 座喜味,伊良皆,牧原
足首。
- メモ
- 音1:フィサクビ。音2:ヒサヌクビ。
ヒサゲットー 伊良皆,大湾
子どもの遊び。片足ずもう。
- メモ
- →カーター。
ヒサシリシリ 喜名,渡慶次,儀間
足を摺り寄せて来る様。
- 用例
- ヒサシリシリ シ、チャー タックヮイ ヤサ(足を摺り寄せて来て、ずっとくっついているさ)・儀。
ヒサダーカー 座喜味,大湾,古堅
つま先立ち。背伸び。
- 用例
- ヒサダーカー スン(つま先立ちする)・古。
- メモ
- 音1:ヒサダカー。
ヒサダカー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
つま先立ち。背伸び。
- 用例
- ヒサダカー シン、ジョーイ トゥドゥカンタン(背伸びしても、絶対に届かなかった)・儀。
- メモ
- 音1:ヒサダーカー。
ヒサナー 大湾
足の甲。
- メモ
- 音1:フィサナー。音2:ヒサビラ・ヒサンラ。
ヒサヌカー 座喜味,渡慶次,儀間,長浜
足の裏の皮。
- 用例
- ルゲーティ、ヒサヌカー シリハジ ネーン(転んで、足の裏皮をすりむいてしまった)・儀。
ヒサヌクビ 牧原
足首。
- メモ
- →ヒサクビ。
ヒサヌソー 喜名,渡慶次,儀間
足の感覚。
- 用例
- ヒサヌソーン ネーンル アラー、チュヌ サバ クリ ハチョーサ(足の感覚もないのか、人の草履を履いて行っているさ)・儀。
ヒサヌワタ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,牧原,瀬名波,渡具知
足の裏。
- 用例
- ヒサヌワタヌ マックール シ ユグリトーン(足の裏が真っ黒くして汚れている)・儀。
- メモ
- 音1:フィサヌワタ。
ヒサヌワリ 渡慶次,儀間
踵〔かかと〕のひび割れ。足にできたあかぎれ。
- 用例
- ヒーサイネー ヒサヌワリヌ ヤムタン(寒い時には踵のあかぎれが痛みよった)・儀。
- メモ
- 類:ユーギリ・ユンヂリ。
ヒサハゴーサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾
足元が気持ち悪い。足を踏み入れるのを躊躇〔ちゅうちょ〕する。
- 用例
- ソージカチン サッテー ネーン、ヒサハゴーサン(掃除もされてなくて、足元が気持ち悪い)・儀。
- メモ
- 草むらなどの足元が見えないところに入る際に、蛇や糞などを踏むことを怖がったり、汚い家に入る時にも言った。
ヒサビラ 高志保,儀間
足の甲。
- メモ
- →ヒサナー。
ヒサブタ 伊良皆,長浜
フィラリア症で異常に足がふくらんでいる状態。象皮病〔ぞうひびょう〕。
- メモ
- 音1:ヒサブッター。→ウフクーガー。
ヒサブッター 座喜味,渡慶次,儀間,大湾
フィラリア症で異常に足がふくらんでいる状態。象皮病〔ぞうひびょう〕。
- 用例
- クサフリール カカタラー ヒサブッター ナトーン(フィラリアに罹ったのか足が膨〔ふく〕らんでいる)・儀。
- メモ
- 音1:ヒサブタ。→ウフクーガー。
ヒサブッチョー 座喜味
足が太くて頑丈な人。
- 用例
- タークナーサーヌ ヒサブッチョー(田を耕す人は足が太くて頑丈だ)・座。
ヒサブニ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾
①足の骨。②豚足。
- 用例
- ①ヒサブニ ヲゥーティ ネーン(足の骨を折ってしまった)・儀。
②ヒサブネー ナゲー ニークミヨー(豚足は長いこと煮込みなさいよ)・儀。
- メモ
- ②→ウヮーヌヒサ。
ヒサマンクー 楚辺
正座。
- 用例
- ヤナクトゥ シーネー、シンシーンカイ ヒサマンクー シミラリータン(悪いことをしたら、先生に正座させられよった)・楚。
- メモ
- 音1:ヒサマンチュー・フィサマンチュー。→チンシメーギー。
ヒサマンチ 座喜味,渡具知,大湾,古堅,大木
正座。
- 用例
- ヒサマンチ カキーン(正座する)・具。
- メモ
- →チンシメーギー。
ヒサマンチュー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾
正座。
- 用例
- ヒサマンチュー ソータレー、ヒサヌ ヒラクローン(正座していたら、足がしびれている)・儀。
チュヌ ヤーンカイ イチネー、ヒサマンチュー シーワル ヤンドー(人の家に行くと、正座するものだよ)・湾。
- メモ
- 音1:ヒサマンクー・フィサマンチュー。→チンシメーギー。
ヒサムジュムジュー 喜名,渡慶次,儀間
足がむずむずする様。
- 用例
- グミヌ マンリ、ヒサムジュムジュー スン(ゴミが多くて、足がむずむずする)・儀。
ヒサンラ 楚辺
足の甲。
- 用例
- ヒサンランカイ ニーブターヌ ゥンジトーン(足の甲におできができている)・楚。
- メモ
- →ヒサナー。
ヒジ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
髭〔ひげ〕。
- 用例
- ヒジン ヌビトーシガ、カンスイヌル ネーンレー(髭も伸びているが、カミソリがないんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ヒギ。
ヒジ 喜名,親志,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,牧原,瀬名波
肘。
- 用例
- ヒジサーニ ウッチーネー、ヤミル スルヨー(肘で打ったら、痛いんだよ)・儀。
- メモ
- 類:ヒジゲー。
ヒシーン 楚辺
薄くなる。
- 用例
- ウーシヌ ヒシトーン(臼〈の溝〉が浅くなっている)・楚。否:ヒシラン(薄くならない)過:ヒシタン(薄くなっている)継:ヒシトーン(薄くなっている)・楚。
ヒジガーキー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
肩肘をつくこと。頬杖〔ほおづえ〕。
- 用例
- ヒジガーキー シ カタグヮー チキトーン(頬杖をついてかっこつけている)・儀。
- メモ
- →カタヒギガーキー。
ヒジグサン 楚辺
{ひじごしゃん(肘御杖)}。肩肘をつくこと。頬杖〔ほおづえ〕。
- メモ
- →カタヒギガーキー。
ヒシクミアイク 伊良皆
漁法。川でおこなう網代〔あじろ〕漁法。
- メモ
- 川の流れに沿って竹で囲み、獲物の通り道を作り、*アイクバーキに誘い込んで獲物を捕る方法。→ウチクミアイク。
ヒジゲー 大湾
肘。
- メモ
- →ヒジ。
ヒジチ 大木
衣料関係。杼〔ひ〕。機織〔はたお〕り器具のひとつ。

- メモ
- 音1:フィジチ。
ヒシディーバル -
{菱良原}。座喜味の小字。
ヒシビシートゥ 喜名,渡慶次,儀間
薄めに。薄く。
- 用例
- シシェー カミーヤッサヌ グトゥ、ヒシビシートゥ チリヨー(肉は食べやすいように、薄く切りなさいよ)・儀。
- メモ
- 対:アチアチートゥ(厚めに)。
ヒジボーボー 喜名,渡慶次,儀間
髭〔ひげ〕ぼうぼう。髭もじゃ。
- 用例
- ヒジボーボー ッシ チラン ミーラン(髭ぼうぼうで顔も見えない)・儀。
ヒジマー 古堅
髭〔ひげ〕の濃い人。髭が伸びている人。
- メモ
- 音1:ヒジモー。
ヒジミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
片付ける。
- 用例
- ヘークナー ゥンジ、ヒジミティ クー(早く行って、片付けて来よう)・湾。チカティ ウワタシェー、アサギンカイ ヒジミーン(使って終わったのは、離れに片付ける)・儀。
否:ヒジミラン(片付けない)希:ヒジミーブサン(片付けたい)過:ヒジミタン(片付けた)継:ヒジミトーン(片付けている)・儀。
- メモ
- 音1:シジミーン。→カタヂキーン。
ヒジメー 伊良皆,波平,大木,長田
植物。稲の品種名。在来種の米。
- メモ
- 在来種米で、1935年頃まで栽培されていた。草丈が高く籾に芒〔のぎ〕があり、芒の色によって*アカヒジー、*シルヒジー、*コージャー(まだら模様)などと呼んでいた。
ヒジモー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
髭〔ひげ〕の濃い人。髭が伸びている人。
- 用例
- ヒジモー ナトーシガ、ヒジ スインレー サン(髭も伸びているが、髭を剃〔そ〕ろうとはしない)・儀。
- メモ
- 音1:ヒジマー。
ヒジャイ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
左。左側。
- 用例
- ワンネー ヒジャイカラ マーイサ(私は左から回るよ)・儀。ヒジャイヌ チヌンカイヤ チョーバン クンチ(左の角には京判を括って)・民・具。
- メモ
- 音1:フィジャイ。対:ニジリ(右)。
ヒジャイウチャーシー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
左前。着物を左前に着ること。
- 用例
- ヒジャイウチャーシー シーネー、フージェー ネーンドー(着物を左前にして着ると、みっともないよ)・儀。
ヒジャイグムン 座喜味,大湾
左御紋〔ひだりごもん〕。左三つ巴。琉球王家の紋章。
ヒジャイナー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
左縄。左撚〔ひだりよ〕りにした縄。魔除けの道具。
- 用例
- クヮ ナシーニン、ウラジャンカイ ヒジャイナー ハイタン(出産の時にも、裏座に左縄を張りよった)・儀。
- メモ
- 綱は通常右手を上にして綯〔な〕うが、その逆に左手を上に右手を下にして綯った縄で魔除けと厄払いの効力があるといわれ、産室にも下げた。音1:ヒジャイネー・ヒジャイネーンナ・ヒジャイノーイ。
ヒジャイヌーリー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
音痴。音程はずれ。
- 用例
- ヒジャイヌーリー ヤティン シムグトゥ、ティーチェー ウタレーワ(音痴でもいいから、ひとつ〈一曲〉は歌いなさい)・儀。
ヒジャイネー 伊良皆,高志保,長浜,大湾
左縄。左撚〔ひだりよ〕りにした縄。魔除けの道具。
- メモ
- →音1:ヒジャイナー。
ヒジャイネーンナ 瀬名波,渡具知,大湾
左縄。左撚〔ひだりよ〕りにした縄。魔除けの道具。
- メモ
- →ヒジャイナー。
ヒジャイノーイ 座喜味
左縄。左撚〔ひだりよ〕りに綯〔な〕うこと。
- 用例
- チナグヮー ヒジャイノーイ スン(綱を左撚りにする)・座。
- メモ
- →ヒジャイナー。
ヒジャイマチ 長浜
左巻き。
ヒジャイマチャー 座喜味
左巻きの旋毛〔つむじ〕、またその人。
ヒジャイミグイ 座喜味
{ひだりめぐり(左巡り)}。左回り。左前。順調にいっていないこと。順当ではないこと。
- 用例
- ウレー、ヒジャイミグイ ソーンドー(それは、順調にいってないよ)・座。
ヒジャイムティー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
左側。
- 用例
- ヒジャイムティーカラ イチーネー チカササ(左側から行くと近いよ)・儀。
ヒジャイリッコー 座喜味,大湾,牧原
左利き。
- メモ
- 音1:ヒジャヤーリッコー。音2:ヒジャヤー・フィジャヤー。
ヒジャガー 古堅、喜名、渡慶次、儀間
川の名称。比謝川。
- メモ
- 沖縄本島中部を流れる比謝川は、沖縄市、嘉手納町、読谷村など5市町村をぬって東シナ海に注ぐ、流域面積が本島で最も大きな河川。
ヒジャガーイチゴー 楚辺
植物。甘藷の品種名。
ヒジャバシ 大湾,比謝矼
地名(読谷村比謝矼)。
- メモ
- ※写真は戦前の比謝矼風景。
ヒジャバシバル -
{比謝矼原}。比謝矼の小字。
ヒジャバシンチュ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
比謝矼の人。
ヒジャバル -
{比嘉原}。牧原の小字。
ヒジャミーン 瀬名波
隔てる。
- 用例
- ミチドゥ ヒジャミトーン(道を隔てている)・瀬。
- メモ
- 類:ヒダティーン
ヒジャヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,比謝矼
左利き。
- 用例
- ワッター チョーデーヤ ムル ヒジャヤー ヤン(私の兄弟は全員左利きだ)・儀。
- メモ
- 音1:フィジャヤー。→ヒジャイリッコー。
ヒジャヤーリッコー 楚辺
左利き。
- 用例
- ヒジャヤーリッコー ヤティン、ノーサンティン シムン(左利きでも、直さなくてもいい)・楚。
- メモ
- →ヒジャイリッコー。
ヒジャルー 渡慶次,儀間
不器用。
- 用例
- アレー ヒジャルー ヤグトゥ、チャー シクチェー ニーサン(彼は不器用だから、いつも仕事が遅い)・儀。
- メモ
- →ティーアンマク。
ヒジュイ 喜名,渡慶次,儀間
体が冷えること。冷え。
- 用例
- クヮ ナチ チャーキ アミンレーンカイ ンリーネー、ヒジュイ イーンドー(子どもを産んで直に雨にでも濡れたら、冷えが入るよ〈冷えて体調を悪くするよ〉)・儀。
- メモ
- 音1:ヒグイ。
ヒジュイオーイ 楚辺
寒い様。冷え込む様。
- 用例
- イャーヤ カーラカラ ヒジュイオーイ シーヨーンチ(お前は川から寒い思いをしなさいよ〈寒さして暮らしなさい〉と言った)・民・楚。
ヒジュイン 喜名,渡慶次,儀間
冷える。
- 用例
- アミ フイネー ヒジュインドー(雨が降ると冷えるよ)・儀。
カジ ヒチーネー デージ ヤグトゥ ヒジュランキヨー(風邪をひいたら大変だから、冷えるなよ)・儀。
否:ヒジュラン(冷えない)継:ヒジュトーン(冷えている)・儀。
- メモ
- 対:ヌクタマイン(温まる)。
ヒジュー 喜名,渡慶次,儀間
いつも。ずっと。
- 用例
- ヒジュー、ヒージャーヌ クサカヤービカーン シミラッタン(いつも、山羊〔やぎ〕の草刈りばかりさせられた)・儀。
- メモ
- →イチグ。
ヒジュッテン 喜名,渡慶次,儀間
冷え冷えと。
- 用例
- カーラヌ スバー ヒジュッテン ソーン(川の側は冷え冷えとしている)・儀。
- メモ
- 音1:ヒグッテン。
ビジュル 座喜味,渡具知,大湾
{びんづる(賓頭盧)}。霊石〔れいせき〕。拝所。
- メモ
- 県内各所にある拝所で、多くは霊石が拝する対象となっている。賓頭盧が由来と考えられている。村内では大湾、古堅、渡具知で拝されている。
大湾では、子宝祈願のため山田からビジュルを*ウンチケー(お迎え)して、「双子でもいいので授けてください」と拝んだら双子が生まれたので、この神はマササミシェーン(*マササン、霊力が高い)と言われ、その霊石は今でも大湾の*ニーヤ(根家)で祀られている。※写真は渡具知のビジュル。
ヒジュルアシ 喜名,渡慶次,儀間
冷や汗。
- 用例
- ヒジュルアシ ハトーシガ、アンマサー ネーニ(冷や汗をかいているが、気分は悪くないねえ)・儀。
ヒジュルー 喜名,渡慶次,儀間
①冷たい人。②冷たいもの。
- 用例
- ①アレー ヒジュルー ナティ、イェーサチン サンサ(彼は冷たい人で、挨拶もしないさ)・儀。
②アチサグトゥ ヒジュルーンデー ヌマナ(暑いから冷たいものでも飲もう)・儀。
- メモ
- ②音2:ヒジュルムン。
ヒジュルカジ 喜名,渡慶次,儀間
冷たい風。冷風。
- 用例
- キーヌ シチャーヤ、ヒジュルカジヌ ッチ スガリーンドー(木の下は、冷たい風がきて涼しいよ)・儀。
- メモ
- →音1:ヒグルカジ。
ヒジュルカンジャー 喜名,渡慶次,儀間
寒々としている様。ひっそりと静まり返っている様。
- 用例
- ウッサヌ ワランチャーガ ヲゥタルムン、ムル ヤー タッチ、ヒジュルカンジャー ソーン(たくさんの子どもたちがいたのに、全員分家して、寒々としている)・儀。
- メモ
- 音1:ヒグルカンジャー。
ヒジュルグヮンス 喜名,渡慶次,儀間
{ひごるぐゎんそ(氷凝る元祖)}。跡継ぎがいない仏壇。
- 用例
- ヒジュルグヮンス ナイネー、ティラカイ アジキーシェー マシ ヤサ(仏壇を継ぐ人がいなくなったら、寺に預けた方がいいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ヒグルグヮンス。
ヒジュルコーコー 喜名,渡慶次,儀間
とても冷たい様。
- 用例
- ミジヌ ヒジュルコーコー シ、マーサシヨー(水がとても冷たくて、美味しいことよ)・儀。
- メモ
- 音1:ヒグルコーコー。
ヒジュルサン 喜名,渡慶次,儀間
冷たい。
- 用例
- ウヌ ミジェー ワクミジ ナティ、イッペー ヒジュルサン(その水は湧き水なので、とても冷たい)・儀。
- メモ
- →ヒグルハン。
ヒジュルナービナクー 喜名
鍋の修理屋。鋳掛屋〔いかけや〕。鉄板に開いた穴をネジで止めて、鍋などの穴をふさぐ修繕屋。
- メモ
- 音1:ヒグルナービナクー。→ナービナクー。
ヒジュルミジ 喜名,渡慶次,儀間
冷たい水。冷水。
- 用例
- ハルカラ ケーティ チーネー、ヒジュルミジ フーサン(畑から帰ってきたら、冷たい水が欲しい)・儀。
- メモ
- 音1:ヒグルミジ。
ヒジュルムン 喜名,渡慶次,儀間
冷たいもの。
- 用例
- アチサヌ ヒジュルムン フーサンヤー(暑くて冷たいものが欲しいね)・儀。
- メモ
- →②ヒジュルー。
ヒジュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大木
削る。薄く削り取る。
- 用例
- ゥンマヌ チメー ヒジャーニ、マタ イリーノーシー スン(馬の爪は薄く削り取って、また入れ直しする)・座。カチュー ヒジュン(鰹節を削る)・儀。
否:ヒガン(削らない)希:ヒジーブサン(削りたい)過:ヒジャン(削った)継:ヒジョーン(削っている)・儀。
ヒタ 渡慶次,儀間,楚辺
下手。
- 用例
- ヒタカラル ジョージン ナイサ(下手から上手になるんだよ)・儀。
ヒタイ 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
したり。でかした。よくやった。
- 用例
- ヒタイサイ、ユー ディキトービーサ(お見事です、よくできていますよ)・楚。
ヒタイヒャー、ナマヌ グトゥ ヤサ(でかしたぞ、今の調子だぞ)・儀。
- メモ
- 「ヒタイヒャー」は目下の人に、「ヒタイサイ」は目上の人に使う。音1:シタイ・ヒッタイ。
ヒタターヤン 楚辺
ヒリヒリした痛み。しみるような痛み。
- 用例
- ナガリヌ ヒタターヤン スシガ、マジ ンチ ンディ(背中がヒリヒリ痛いが、まず見てごらん)・楚。
- メモ
- →スンクヮンヤミ。
ヒダティーン 喜名,渡慶次,儀間
隔てる。
- 用例
- クイ ウッチ、メートゥ クシトゥ ヒダティーン(杭を打って、前と後を隔てる)・儀。
ミチ ヒダティティ、ヒジャイムティーンカイ アシガ、ワッター ヤー ヤサ(道を隔てて、左側にあるのが私の家だよ)・儀。
否:ヒダティラン(隔てない)希:ヒダティーブサン(隔てたい)過:ヒダティタン(隔てた)継:ヒダティトーン(隔てている)・儀。
- メモ
- →ヒジャミーン
ビタビタ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
①柔らかい様。板などが薄くて撓〔たわ〕んでいる様。②病弱な様。体が弱い様。
- 用例
- ①ウヌ イター ビタビタ ッシ、チョードゥ ヰーアタイ ヤサ(その板は柔らかくて、ちょうど良いくらいだよ)・儀。②トゥーチ カジビカーン ヒチ、アンシ ビタビタ ソールヤー(いつも風邪ばかりひいて、なんて病弱なんでしょうね)・儀。
- メモ
- ①類:ビリビリ。
ヒタラカ 渡具知
したたか。ひどく。非常に。
- 用例
- ヒタラカ ナー、シグ クンジョー ゥンジティ(したたかもう、すぐ根性出て〈怒って〉)・民・具。
- メモ
- →音1:シタラカ。
ビタロー 村史
魚名。フエダイ科の魚類。
ヒチ 高志保
干支。
- 用例
- ヒチヌ アシェーヤー(干支があるよねえ)・高。
ヒチ 波平
敷居。
- メモ
- 音1:シキ・シチ。
ヒチ 喜名,渡慶次,儀間,宇座
採石道具のひとつ。堀削〔くっさく〕に使う鉄棒。
- メモ
- 音1:シチ。
ビチー(~ビチー) 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
~べき。
- 用例
- リッパ シービチー ヤサ(ちゃんとすべきだよ)・儀。チチシミビチー クトゥ(慎むべきこと)・儀。
- メモ
- 連用形に付く。
ヒチウーシ 古堅
飲食関係。挽き臼。
- メモ
- 音1:ヒキウーシ。
ヒチウキーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
承諾する。引き受ける。
- 用例
- クンドゥヌ ヤクメー、ワーガ ヒチウキーサ(今度の役員は、私が引き受けるよ)・儀。否:ヒチウキラン(引き受けない)希:ヒチウキーブサン(引き受けたい)過:ヒチウキタン(引き受けた)継:ヒチウキトーン(引き受けている)・儀。
- メモ
- →オー ウキーン。
ヒチェー 瀬名波,長浜,渡具知
引合。報告。
ビチェー(~ビチェー) 瀬名波,儀間,渡慶次
~の引き代え。~に相当する。~の代わり。
- 用例
- アサバンビチェー ナイサ(昼ご飯の代わりになるさ)・瀬。
ウッサ カメーカラー ユーバンビチェー ナイサ(それだけ食べたら、夕飯の代わりになるさ)・儀。
ヒチキーン 大湾,古堅
躾〔しつ〕ける。叱る。礼儀作法を教える。
- 用例
- ヤクミンカイ ヒチキラッティ(役目に叱られて)・湾。カンセー ナランディチ ヒチキタクトゥヨー(こんなではいけないといって躾けたからね)・民・古。
- メモ
- 音1:シチキーン。
ヒチクーダ 村史
竹ばさみ。糸を製練する工程で不純物をこき落とす道具。
ヒチグヮチ 座喜味,波平,都屋,儀間,宇座,長浜、楚辺
①数詞。7月。②行事。旧盆。旧7月13日から15日まで祖霊〔それい〕を現世に招き、数々の供物やご馳走で歓待する。
- 用例
- ①ヒチグヮチェー メーニン ウーアチサ ヤサ(7月は毎年猛暑だよ)・儀。
- メモ
- ②→音1:シチグヮチ。
ヒチグヮチアシビ 波平
芸能a。旧7月に催す村遊びのこと。
ヒチグヮチソーロー 都屋,渡慶次,楚辺
{しちぐゎつしゃうりゃう(七月精霊)}。行事。旧盆。旧7月13日から15日まで祖霊〔それい〕を現世に招き、数々の供物やご馳走で歓待する。
- メモ
- →シチグヮチ。
ヒチグヮチヂケー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
旧盆に使うお金のこと。
- 用例
- アンマー、ヒチグヮチヂケーヤ アンナー(お母さん、旧盆に使うお金はあるねえ)・儀。
ヒチグヮチャー 宇座
{しちぐゎつあ(七月あ)}。行事。旧盆。旧7月13日から15日まで祖霊〔それい〕を現世に招き、数々の供物やご馳走で歓待する。
- メモ
- →シチグヮチ。
ヒチサチュン 喜名,渡慶次,儀間
①引き裂く。ひき破る。
②親しい仲を無理に離す。
- 用例
- ①ハサンシ ヌヌ ヒチサチュン(ハサミで布を引き裂く)・儀。
②タイガ ナカ ヒチサチュン(二人の仲を引き裂く)・儀。
否:ヒチサカン(引き裂かない)希:ヒチサチーブサン(引き裂きたい)過:ヒチサチャン(引き裂いた)継:ヒチサチョーン(引き裂いている)・儀。
ヒチジ 儀間
植物。ツツジ。

- メモ
- →音1:チチジ。
ヒチジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①羊。②未〔ひつじ〕。十二支のひとつで第8番目に数えられる。
- 用例
- ①ワンネー、ヒチジェー ナーダ ンチェー ンランサー(私は、羊はまだ見たことがないなあ)・儀。
ヒチジドゥシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
未年〔ひつじどし〕。
- 用例
- ワッター ヤーヤ、ヒチジドゥシニ チュクタン(私たちの家は、未年に造った)・儀。
ヒチジヌッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
未の人。未年生まれの人。
- 用例
- ヒチジヌチュガ アチマティ、アシビ ソーン(未年生まれの人が集まって、村芝居をしている)・儀。
ヒチス 渡慶次,儀間
引き潮。
- 用例
- ヒチス ナイネー、タク トゥイガ イカヤー(引き潮になったら、蛸〔たこ〕を捕りに行こうね)・儀。
- メモ
- 対:ミチス(満ち潮)。
ヒチタンパークー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
石油入れ。石油を入れる一斗缶。
- 用例
- ヒチタンユーヤ、ナー ヒチタンパークーヌ スク チチョーンドー(石油は、もう石油入れの底をついているよ)・儀。
ヒチタンユー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{せきたんゆ(石炭油)}。石油。
- 用例
- ヒチタンユーン タカク ナティ、コーイグリク ナトーン(石油も高くなって、買いにくくなっている)・儀。
- メモ
- 音1:シチタンユー。
ヒチトゥイン 喜名,渡慶次,儀間
引き取る。
- 用例
- ウヌ ニムチェー ワンガ ヒチトゥイン(その荷物は私が引き取る)・儀。
否:ヒチトゥラン(引き取らない)希:ヒチトゥイブサン(引き取りたい)過:ヒチトゥッタン(引き取った)継:ヒチトゥットーン(引き取っている)・儀。
ヒチナイン 喜名,渡慶次,儀間
退〔の〕く。
- 用例
- イャーヤ クシンカイ ヒチナトーケー(お前は後ろに退いていなさい)・儀。
否:ヒチナラン(退かない)希:ヒチナイブサン(退きたい)過:ヒチナタン(退いた)継:ヒチナトーン(退いている)・儀。
- メモ
- 音1:ヒキナイン。→ドゥチュン。
ヒチナスン 喜名,渡慶次,儀間
取り置きする。傍に確保しておく。
- 用例
- アンマー タマシ ヒチナスン(母の分を取って置く)・儀。
否:ヒチナサン(取り置かない)希:ヒチナシーブサン(取り置きたい)過:ヒチナチャン(取り置いた)継:ヒチナチョーン(取り置いておく)・儀。
- メモ
- 音1:ヒキナスン。
ヒチヌジュン 喜名,渡慶次,儀間
引き抜く。
- 用例
- ハルヌ クサ ヒチヌジュン(畑の草を引き抜く)・儀。否:ヒチヌガン(引き抜かない)希:ヒチヌジーブサン(引き抜きたい)過:ヒチヌジャン(引き抜いた)継:ヒチヌチョーン(引き抜いている)・儀。
ヒチビ 座喜味
節日〔せちにち〕。季節の変わり目などに伝統的な年中行事をおこなう日。
- 用例
- ヒチビ シキランネー(節日のご馳走を供えないと)・座。
- メモ
- →音1:シチビ。
ヒチファ 渡慶次
引合。報告。
ヒチマ 楚辺
御初米。初穂。
- 用例
- ヒチマ トゥイネー、ヰナグングヮンチャーンカイン ワキータン(新米を収穫したら、娘たちにも分けよった)・楚。ヒチマンディチ、ムヤーナーヌ トゥクマンカイ ミーメー ムッチ イクル ナレーヌ アタン(ヒチマといって、守姉のところに新米を持って行く習慣があった)・楚。
- メモ
- 音1:シチマ・シチュマ。→ウファチメー。
ヒチマースン 波平,渡慶次,儀間
引きまわす。引き合わせる。(未婚の男女を周囲が)引き合わせる。
- 用例
- ヒチマーシンソーチ(引き合わせてくださって)・波。
アヌ タイヤ ヒチマーチル マジョーン ナチェーンドー(あの二人は引き合わせて夫婦にしたんだよ)・儀。
否:ヒチマーサン(引き合わせない)希:ヒチマーシーブサン(引き合わせたい)過:ヒチマーチャン(引き合わせた)継:ヒチマーチョーン(引き合わせている)・儀。
ヒチムン 高志保,渡慶次,儀間,古堅
敷物。尻をおろすための敷物。
- 用例
- ヒジュルサグトゥ、ヒチムン シチ ヰーン(冷たいから、敷物を敷いて座る)・儀。
- メモ
- 音1:シチムン。→シチナ。
ヒチムンジェーク 楚辺
挽物細工〔ひきものざいく〕。箪笥〔たんす〕等の細かい細工。
- 用例
- ヒチムンジェーコー、デージナ ワジャ ヤッサー(箪笥等の細かい細工は、すごい技術だよ)・楚。
ヒチャ 喜名,座喜味,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,古堅
下。
- 用例
- ゥンブサグトゥ ヒチャンカイ ウチョーチュンドー(重いから下に置いておくよ)・儀。
- メモ
- →音1:シチャ・フィチャ。
ヒチャイン 喜名,渡慶次,儀間
光る。
- 用例
- ユル ナイネー、ジーナーグヮーヌ ヒチャインドー(夜になると、蛍が光るよ)・儀。否:ヒチャラン(光らない)過:ヒチャタン(光った)継:ヒチャトーン(光っている)・儀。
- メモ
- 音1:ヒカイン。
ヒチャギーン 比謝矼
引き上げる。助け上げる。
- 用例
- カミカラン カンシ ヒチャギラサッティ(神様からもこのように助け上げられて)・民・矼。
ヒチャシバ 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,古堅,渡具知
下唇。
- 用例
- ヒチャシバヌ フックトーン(下唇が膨〔ふく〕れている)・儀。
- メモ
- 音1:シチャシバ。→シチャクチビル。
ピチャナイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ピカピカと光る様。
- 用例
- アマヌ ヤーヌ ユカヌ ピチャナイ ソーシヨー(あそこの家の床がピカピカと光っていることよ)・儀。
- メモ
- →音1:ピカナイ。
ピチャピチャ 座喜味
ピカピカと光る様。
- メモ
- →ピカナイ。
ヒチャンタ 楚辺
馬具名。鞍当て。馬の鞍の下敷。
- 用例
- ヒチャンタディチン ワンネー ワカランサー(ヒチャンタといっても私は分からないなあ)・楚。
- メモ
- →音1:シチャンタ。
ヒチュン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
敷く。
- 用例
- ヘーク ネマ ヒチ ニンシレー(早く寝間を敷いて寝かしなさい)・儀。否:ヒカン(敷かない)希:ヒチブサン(敷きたい)過:ヒチャン(敷いた)継:ヒチョーン(敷いている)・儀。
- メモ
- →音1:シチュン。
ヒチュン 喜名,渡慶次,儀間
引く。
- 用例
- イャーン チナ ヒチュンナー(お前も綱を引くのか)・儀。
否:ヒカン(引かない)希:ヒチブサン(引きたい)過:ヒチャン(引いた)継:ヒチョーン(引いている)・儀。
ヒチラー 村史
貝名。スガイ。
ヒチワカスン 渡慶次,儀間
①引き分ける。②間引きする。
- 用例
- ②トーナバー ヒチワカスン(カラシナを間引きする)・儀。
否:ヒチワカサン(間引かない)希:ヒチワカシーブサン(間引きたい)過:ヒチワカチャン(間引いた)継:ヒチワカチョーン(間引いている)・儀。
- メモ
- ②音1:ヒキワカスン。
ヒチゥンマガ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
親族語彙。孫の孫。やしゃご。玄孫〔げんそん〕。
- 用例
- ヒチゥンマガー イクタイ ヲゥガ(玄孫は何人いるねえ)・儀。
- メモ
- →音1:シチゥンマガ。
ヒッ~ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
引っ~。
- 用例
- ヒックムン(引っ込む)・喜。ヒッパイン(引っ張る)・儀。
- メモ
- 動詞に付いて、その意味や語調を強める。
ヒッカキーン 喜名,渡慶次,儀間
引っ掛ける。
- 用例
- チン ハーヤンカイ ヒッカキーン(着物を柱に引っ掛ける)・儀。
否:ヒッカキラン(引っ掛けない)希:ヒッカキーブサン(引っ掛けたい)過:ヒッカキタン(引っ掛けた)継:ヒッカキトーン(引っ掛けてある)・儀。
ヒッキリムッキリ 楚辺
切れ切れに。
- 用例
- アンソーヌ ヒッキリムッキリ ヒチョーシガン、チカーリーンナー(あんな切れ切れになっているのがも、使えるか)・楚。
- メモ
- 音1:ヒッチリビッチリ。
ヒックスン 楚辺
引っ越す。移る。
- 用例
- ヤーニンジュナー ヒックチ ゥンジヨー(家族とも引っ越して行ってよ)・民・楚。
- メモ
- →ウチーン。
ヒックムン 喜名,渡慶次,儀間
引っ込む。
- 用例
- ワッター イノー、チュガ チーネー ウークンカイ ヒックムン(私たちの犬は、人が来たら奥に引っ込む)・儀。
否:ヒックマン(引っ込まない)希:ヒックミーブサン(引っ込みたい)過:ヒックダン(引っ込んだ)継:ヒックドーン(引っ込んでいる)・儀。
ヒッケースン 喜名,渡慶次,儀間
引き返す。
- 用例
- ワシリムン シ、ミチナカカラ ヒッケースン(忘れ物をして、道中で引き返す)・儀。
否:ヒッケーサン(引き返さない)希:ヒッケーシーブサン(引き返したい)過:ヒッケーチャン(引き返した)継:ヒッケーチョーン(引き返している)・儀。
ヒッケーラスン 喜名,渡慶次,儀間
裏返す。ひっくり返す。
- 用例
- クサミチャーマ、ゥンマンカイ アシ ムル ヒッケーラスン(怒って、そこにあるのを全部ひっくり返す)・儀。
否:ヒッケーラサン(ひっくり返さない)希:ヒッケーラシーブサン(ひっくり返したい)過:ヒッケーラチャン(ひっくり返した)・儀。
- メモ
- →ウッケースン。
ヒッサガイン 喜名,渡慶次,儀間
ぶら下がる。
- 用例
- ヲゥタランル アラー、ナマン キーンカイ ヒッサガトーサ(疲れないのか、まだ木にぶら下がっているさ)・儀。
否:ヒッサガラン(ぶら下がらない)希:ヒッサガイブサン(ぶら下がりたい)過:ヒッサガタン(ぶら下がった)継:ヒッサガトーン(ぶら下がっている)・儀。
- メモ
- →サガイン。
ヒッサギーン 渡慶次,儀間,楚辺
引っ提〔さ〕げる。提げて持つ。持ち上げる。
- 用例
- ゥンブサグトゥ、タイシ ヒッサギーン(重いので、二人で引っ提げる)・儀。
- メモ
- →音1:ヒサギーン。
ヒッサン 喜名,渡慶次,儀間,古堅、楚辺
薄い。
- 用例
- ウヌ ヌノー、チヌンカイ シーネー ヒッサンデー(その布は、着物にすると薄いよ)・儀。
- メモ
- →ウスサン。
ビッスー 渡慶次,儀間
口を尖〔とが〕らせる仕草。
- 用例
- ヌラタレー ビッスー サギンデー(叱ったら口を尖らせよるよ)・儀。
- メモ
- 類:ユームーグチ。
ヒッタイ 座喜味
したり。でかした。よくやった。
- 用例
- ヒッタイヒャー(でかしたぞ)・座。
- メモ
- 音1:ヒタイ。→シタイ。
ヒッタイカータイ 楚辺
ずぶ濡れになっている様。
- 用例
- アンシ ヒッタイカータイ ッシ(そんなにずぶ濡れになって)・民・楚。
- メモ
- →シップートゥ。
ヒッタイクヮッタイ 渡慶次,儀間,楚辺
ずぶ濡れになっている様。
- 用例
- ミジアシビ シ、ヒッタイクヮッタイ ソーン(水遊びをして、ずぶ濡れになっている)・儀。
- メモ
- ※挿絵は紙芝居『赤犬子』より、クラガーを発見した犬がずぶ濡れになって出てきている様子。→シップートゥ。
ヒッタイディー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
濡れ手。濡れた手。
- 用例
- ヒッタイディーシ サーイネー、カビル ヤグトゥ ヤリーシガ(濡れた手で触ると、紙だから破れるよ)・儀。
- メモ
- 音1:シッタイディー。
ヒッタイビサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
濡れ足。濡れた足。
- 用例
- ヒッタイビサー、ユー フチカラル ヤーヌ ウチンカイ イーンドー(濡れた足は、よく拭いてから家の中に入るんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:シッタイビサ。
ヒッタイミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
濡れた所。
- 用例
- ヒッタイミーカラ アッチーネー、チンヌ スソー カナギティ アッケー(濡れた所から歩く時には、着物の裾はまくり上げて歩きなさい)・儀。
- メモ
- 音1:シッタイミー。
ヒッタイン 喜名,上地,渡慶次,儀間,楚辺
濡れる。
- 用例
- カサン カンランヨークー アミンカイ ンリーグトゥ、ドゥーイッペー ヒッタトーン(傘もかぶらずに雨に濡れるから、体中濡れてる)・儀。
否:ヒッタラン(濡れない)希:ヒッタイブサン(濡れたい)過:ヒッタタン(濡れた)継:ヒッタトーン(濡れている)・儀。
- メモ
- →音1:シッタイン。
ヒッタクマッタク 高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
あれこれする様。
- 用例
- ヒッタクマッタク、ヒッチーナーン ユンタク スサ(あれこれ、一日中でもおしゃべりするさ)・儀。
アシビンカイ ゥンジーンディチ、ヒッタクマッタク ソーン(村芝居に出るといって、あれこれ〈支度〉している)・儀。
ヒッタティーン 喜名,渡慶次,儀間
引っ張り上げる。
- 用例
- ウレー ゥンブサヌ、タイシ ヒッタティーン(それは重いから、二人で引っ張り上げる)・儀。
否:ヒッタティラン(引っ張り上げない)希:ヒッタティーブサン(引っ張り上げたい)過:ヒッタティタン(引っ張り上げた)継:ヒッタティトーン(引っ張り上げている)・儀。
ヒッタティムッタティ 楚辺
持ったり下したりしている様。
- 用例
- ゥンマヲゥティ ヒッタティムッタティ ヒチ、ヘーク ムッチ イカニ(そこで持ったり下ろしたりして、早く持って行かないか)・楚。
ヒッタティルー 楚辺
2、3日の約束で金を借りること。一時的に金を借りること。
- 用例
- アチャアサテー ジンヌ イッチ チューグトゥ、ヒッタティルー シミティ トゥラシ(明日明後日にはお金が入ってくるから、2、3日お金を借してくれ)・楚。
ヒッチー ①喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大木,牧原,長田②喜名,渡慶次,儀間,大木,長田
①一日。一日中。②しょっちゅう。いつも。ずっと。
- 用例
- ①チュー ヒッチーヤ(今日一日は)・比。
ヒッチーナーン アシディ アッチュンナー(一日中も遊んで歩くのか)・儀。
②ヒッチー ジンミ スン(いつも協議する)・木。ヒッチー クヮヌ クトゥビカーン カンゲートーン(ずっと子どものことばかり考えている)・儀。
ナー アサカラ ヒッチー ウヌ クラーグヮー ウーティ ゥンジ(もう朝からずっとその雀を追って行って)・民・楚。
- メモ
- ①音2:マルヒッチー・ヒッチーユッチー。②音1:シッチー・フィッチー。→イチグ。
ヒッチーグシー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
一日越し。
- 用例
- ナマー、ハロー ヒッチーグシー ゥンジョーン(今は、畑には一日越し行っている)・儀。
- メモ
- 音2:ヒッチハイグシー。
ヒッチーヌヒー 儀間
決められたその日だけしかできないこと。日延べができないこと。
- 用例
- ヒッチーヌヒーディチ、ジュールクニチャーヤ ジヒトゥ ウヌ ヒートーティ ウワラサントー ナランディ(ヒッチーヌヒーといって、ジュールクニチャーは是非その日で終わらせないといけないって)・民・儀。
ヒッチーバル 喜名,渡慶次,儀間
一日中畑仕事をすること。一日がかりの畑仕事。
- 用例
- ヒッチーバル シーネー、ヲゥタティ ナーチャー ウキーカンティー スン(一日中畑仕事をすると、疲れて翌日は起きにくい)・儀。
ヒッチーヒッチー 大木
いつもいつも。ずっとずっと。
- 用例
- ヒッチーヒッチー チチャンテーン(ずっとずっと搗〔つ〕いても)・民・木。
- メモ
- →ヒッチー。
ヒッチーユッチー 楚辺
一日中。
- 用例
- ユンタクヂューハヌ、ヒッチーユッチー ヰシカカトーン(おしゃべりが多くて、一日中座り込んでいる)・楚。
- メモ
- →ヒッチー。
ヒッチーン 喜名,渡慶次,儀間
引き切る。引き破る。
- 用例
- チカーランヌー カビ ヒッチーン(使えない紙を引き破る)・儀。
否:ヒッチラン(引き破らない)希:ヒッチーブサン(引き破りたい)過:ヒッチッチャン(引き破った)継:ヒッチッチョーン(引き破っている)・儀。
ヒッチーンヒー 渡慶次,儀間
人の都合を構わずに、一日中居座ったり話したりしていること。
- 用例
- アレーナー ヒッチーンヒール ヤグトゥ、イェーテー サンケー(彼はもうずっと居座っているような人だから、相手にするな)・儀。
ヒッチェイ 楚辺
額。おでこ。
- 用例
- ヰナゴー、ヒッチェイヤ ヒルハシル チュラハル(女は、額が広いのがきれいなんだよ)・楚。
- メモ
- 類:メーバチ・メーバチャイ・メービチェー・メービチャイ・メーブチェー。
ヒッチェーハガー 楚辺
額が禿〔は〕げている人。額禿げ。
- 用例
- アッピーグヮーガ ヒッチェーハガー ヤシヨー(兄さんの額が禿げていることよ)・楚。
ヒッチッチュン 楚辺
引っつく。くっつく。
- 用例
- ヌイ タックヮーシーネー ヒッチッチュンテー(糊をつけたらくっつくよ)・楚。
否:ヒッチンカン(くっつかない)過:ヒッチッチャン(くっついた)継:ヒッチッチョーン(くっついている)・楚。
- メモ
- 音2:ヒッチュクン。
ヒッチハイグシー 楚辺
一日越し。
- 用例
- マチンカイ ヒッチハイグシー、ムッチ イクタン(町に一日越し、持って行きよった)・楚。
- メモ
- →ヒッチーグシー。
ヒッチャキーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
引っかける。
- 用例
- アカングヮンカイ、シーバイ ヒッチャキラッタン(赤ん坊に、小便を引っかけられた)・儀。否:ヒッチャキラン(引っかけない)希:ヒッチャキーブサン(引っかけたい)過:ヒッチャキタン(引っかけた)継:ヒッチャキトーン(引っかけている)・儀。
- メモ
- →ハンチキーン。
ヒッチャキヰー 渡慶次,儀間,楚辺
尻を軽く掛けて座ること。縁側に、軽く尻を掛けるような感じで座ること。
- 用例
- ヰーヌンカイ ヒッチャキヰー シ、ハナシクローン(縁側に尻を掛けて、話し込んでいる)・儀。
「バーキ コーンソーリヨー」ヒチ、ゥンマンカイ ヒッチャキヰー シーネー(「*バーキを買ってください」と、そこに尻を掛けて座ると)・民・楚。
- メモ
- ※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その3)』「炭焼長者」より。
ピッチャナイ 座喜味
ピカピカと光る様。
- 用例
- ピッチャナイ ヒカラチ(ピカピカに光らせて)・座。
- メモ
- →ピカナイ。
ヒッチュクン 楚辺
引っつく。くっつく。
- メモ
- →ヒッチッチュン。
ヒッチリグーファー 波平
爬虫類。ヒメハブ。
ヒッチリビッチリ 喜名,渡慶次,儀間
切れ切れに。
- 用例
- アンチュカナー ヒッチリビッチリ シ ウッチェール(そんなにまで切れ切れにして置いてあるね)・儀。
- メモ
- 音1:ヒッキリムッキリ。
ビッチン 楚辺
財布。
- 用例
- ビッチノー コータシガ、イリーヌ ジノー ネーラン(財布は買ったが、入れる金はない)・楚。
ヒッティーン 座喜味
捨てる。
- 用例
- カーミー カライーサン ナイネー、ムル ヒッティール バーヨー(亀を飼えなくなると、みんな捨てるんだよ)・座。
- メモ
- 音1:ヒティーン。→シティーン。
ヒッテー ネーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
応〔こた〕えない。気にもしない。
- 用例
- ワッター ユメー、ヌー イチン ヒッテー ネーン(私たちの嫁は、何を言っても応えない)・儀。
ヒッパイカッパイ 楚辺
顔に付いた鼻水などが乾燥して突っ張っている様。
- 用例
- ハナダイン ヌグラン、ヒッパイカッパイ シミティ(鼻水も拭〔ふ〕かないで、ヒッパイカッパイさせて)・楚。
ヒッパイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
引っ張る。
- 用例
- ヒジャイニジリカラ ヒッパイン(左右から引っ張る)・儀。
否:ヒッパラン(引っ張らない)希:ヒッパイブサン(引っ張りたい)過:ヒッパタン(引っ張った)継:ヒッパトーン(引っ張っている)・儀。
ヒッピラコー 古堅
ぺしゃんこ。
- 用例
- ヒッピラコー ナトーン(ぺしゃんこになっている)・古。
ヒツマ 楚辺
旧6月に収穫する新米。初穂米。
- 用例
- ヒツマ カタミティ、ヰナグングヮンチャー ヤーンカイ イクタン(初収穫の米を担いで、娘たちの家に行きよった)・楚。
- メモ
- 音1:シチマ・シチュマ。→ウファチメー。
ヒティーン 座喜味,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,牧原
捨てる。
- 用例
- ウレー タカラ ヤグトゥ、ヒティランドー(それは宝だから、捨てないよ)・上。
アレー ナー ユデー ヲゥランタグトゥ ヒティタンドー(あれはもう読んでなかったから捨てたよ)・上。
ウレー チカーングトゥ、ヒティーシェー マシ ヤサ(それは使わないから、捨てた方がいいよ)・儀。
否:ヒティラン(捨てない)希:ヒティーブサン(捨てたい)過:ヒティタン(捨てた)継:ヒティトーン(捨てている)・儀。
- メモ
- 音1:ヒッティーン。→シティーン。
ヒティウイ 喜名,渡慶次,儀間
捨て売り。
- 用例
- ヒティウイ ナティ ヤシゴーイ シ チャン(捨て売りで安く買ってきた)・儀。
- メモ
- 音1:シティウイ。
ビティビティ 喜名,渡慶次,儀間
なよなよしている様。弱々しい様。
- 用例
- ウヌ ボーヤ ビティビティ ッシ、ナマニン ヲゥーリーギサン(その棒は弱々しくて、今にも折れそうだ)・儀。
ワラビヌ ヨーガリティ、アンシ ビティビティ ソール(子どもが痩せて、とても弱々しいね)・儀。
ヒティホーラー 喜名,渡慶次,儀間
捨て散らかすこと。全く面倒を見てないこと。ほったらかし。
- 用例
- ワランチャー ヒティホーラー シ、アシビーガ イチュンナー(子どもたちをほったらかして、遊びに行くのか)・儀。
アマンカイ ヒティホーラー シェーシェー、チカーンル アンナー(あそこに捨て散らかしてあるのは、使わないのか)・儀。
ヒティミティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
朝。早朝。
- 用例
- ヒティミティヌ エーダニ、ウヤヌヤーンカイ ゥンヂ クーワ(朝の間に、実家に行ってきなさい)・楚。
- メモ
- 音1:シティミティ。
ヒティミティナカー 渡慶次,儀間,楚辺
間食。午前10時のおやつ。
- 用例
- ヒティミティナカーヤ ゥンム ゥンブチェーン(10時のおやつは芋を蒸かしてある)・楚。
- メモ
- →ジュージヂャー。
ヒティミティムン 親志,座喜味,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大木,長田
朝ご飯。朝食。

- 用例
- ヒティミティムン カリカラ イケー(朝食を食べてから行きなさい)・儀。
ヒティミティムン シコーテービーグトゥ、ウサガミソーレー(朝ご飯の準備ができていますから、召し上がってください)・儀。
- メモ
- ※写真は芋と*ンスナバーの味噌汁。→音1:シティミティムン。
ヒティムトゥン 渡慶次,儀間,宇座
朝ご飯。朝食。
- 用例
- ヘーベートゥ ヒティムトゥヌン ヒコーラットーン(早々と朝食も準備されている)・儀。
- メモ
- 音1:シティムトゥン。→シティミティムン。
ヒティムン 喜名,渡慶次,儀間
①捨て物。捨てるほどある物。②捨て値で売ること。
- 用例
- ②タマナーン ディキーヂューサヌ、デーン チカン ヒティムン ヤサ(キャベツもでき過ぎて、値もつかず捨て値だよ)・儀。
- メモ
- ②物が有り余って捨てるほどある時に使う。野菜でも作りすぎて値段が安くなり、捨て値で売る時にも「ヒティムン」という言葉を使う。
ヒトゥ 大湾
親族語彙。姑。舅。
- メモ
- →音1:シトゥ。
ヒドゥイ 渡慶次,儀間,楚辺
日取り。祝い事や法事などの日取りを決めること。
- 用例
- ニービチヌ ヒドゥイヤ チャー ナトーガ(結婚式の日取りはどうなっているか)・儀。
- メモ
- →ヒートゥイ。
ヒトゥカタ 渡慶次,儀間,楚辺
ひたすら。
- 用例
- ヒトゥカタ ウヤヌヤー カユトーン(ひたすら実家に通っている)・儀。
ヒトゥカタ スビヌ ハーマンカイ(ひたすら楚辺の浜に)・民・楚。
ヒトゥムトゥムン 座喜味
朝ご飯。朝食。
- メモ
- 音1:ヒテゥムトゥン・フトゥムトゥン。→シティミティムン。
ヒトゥムトゥン 上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波
朝ご飯。朝食。
- メモ
- 音1:ヒトゥムトゥムン・フトゥムトゥン。→シティミティムン。
ヒトフタトノジュー 渡慶次,儀間,古堅
子どもの遊び。お手玉遊び。
- 用例
- ウタグヮー シーガーチー、ヒトフタトノジュー シ アシブタンヤー(歌を歌いながら、お手玉遊びをして遊びよったね)・儀。
- メモ
- →オーシートー。
ヒナイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木,比謝矼、楚辺
減る。
- 用例
- ヒナイルムン(減るのに)・矼。ヒナラスン(減らす)・座。
イェーキヤ ヒナラン(富は減らない)・木。
メーナチ イヒナー ヒナイン(毎日少しずつ減る)・儀。
否:ヒナラン(減らない)過:ヒナタン(減った)継:ヒナトーン(減っている)・儀。
- メモ
- 音1:ヒナユン。
ヒナカン 楚辺
火の神。竈神。
- メモ
- →ウカマ。
ビナサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
①汚い。不衛生である。②下品である。やり方が汚い。
- 用例
- ①ルク ビナサヌ、ヒサン イリララン(あまりにも不衛生で、足も入れられない)・儀。
②アッター シーヨーヌ ビナサシヨー(彼らのやり方の下品なことよ)・儀。
- メモ
- ②音1:ビナハン。→ハゴーサン。
ヒナタグーシ 瀬名波
火掻〔か〕き棒。竈〔かまど〕の灰をかき混ぜたり、燠火〔おきび〕の出し入れに使う木切れ。
- メモ
- 約50㎝の棒で堅い材質で燃えにくく、竈の灰をかき混ぜたり、燠火〔おきび〕の出し入れに使っていた。以前は木などで火を起こしていたので、生活必需品だった。音1:ヒナタングーシ。音2:ヒナタンボー・ヒナンタ。
ヒナタングーシ 瀬名波,大湾
火掻き棒。竈の灰をかき混ぜたり、燠火〔おきび〕の出し入れに使う木切れ。
- メモ
- →ヒナタグーシ。
ヒナタンボー 儀間
火掻き棒。竈の灰をかき混ぜたり、燠火〔おきび〕の出し入れに使う木切れ。
- 用例
- ウヌ ヒナタンボーシ ワー チビ スグリヨー(その火掻き棒で私の尻を殴りなさいよ)・民・儀。
- メモ
- →ヒナタグーシ。
ビナドゥクル 座喜味
汚い所。不潔な所。
- 用例
- トービーラーヤ ビナドゥクルンカイル ヲゥンドーヤ(ゴキブリは不潔な所にいるんだよ)・座。
ビナハナシー 長浜
くだらない話。最低な話。
ビナハン 座喜味
①汚い。不衛生である。②下品である。やり方が汚い。
- 用例
- ②アリガ ハナシー ビナハヌ チカンケー(あれの話は下品だから聞くな)・座。
- メモ
- ②音1:ビナサン。→ハゴーサン。
ヒナユン 楚辺
減る。
- メモ
- 音1:ヒナイン。
ヒナラスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
減らす。
- 用例
- イャーヤ ナーヒン ゼーサン ヒナラスン バーイ(お前はもっと財産を減らすのか)・儀。
否:ヒナラサン(減らさない)希:ヒナラシーブサン(減らしたい)過:ヒナラチャン(減らした)継:ヒナラチョーン(減らしている)・儀。
ヒナンタ 喜名
火掻き棒。竈の灰をかき混ぜたり、燠火〔おきび〕の出し入れに使う木切れ。
- 用例
- カマンカイ ヒナンタヌ アシェーヤー(竈の中に火掻き棒があるでしょう)・喜。
- メモ
- →ヒナタグーシ。
ヒニクイン 喜名
ひねくれる。
- 用例
- アレー キッサ ヒニクトーンレー(彼はすでにひねくれているよ)・喜。
ヒニクリムン 古堅
ひねくれ者。
- 用例
- カンジュヤーヤ イールンセー、ヒニクリムンリヌ ハナシ(雀はいうなれば、ひねくれ者の話)・民・古。
- メモ
- 類:ヒンジムン・ヒンジャー・ボーハンムン。
ヒヌカン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,牧原
火の神。竈神〔かまどがみ〕。
- 用例
- ヒヌカヌンカイヤ、チャーヤ アラン ミジル ウサギーンドー(火の神には、お茶じゃなく水を供えるんだよ)・儀。ヒヌカヌンカイ ユリー コーイン(火の神に許しを請う)・楚。
- メモ
- 各家庭で拝されるほか、字の火の神や、かつての地頭屋敷(殿内)などに祀られた火の神がある。→ウカマ。
ヒヌカンウガマシ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,長浜,牧原,長田
火の神を拝むこと。
- メモ
- →ウカマウガマシ。
ヒヌカンガナシー 渡慶次,儀間,楚辺
{ひのかみがなし(火の神加那志)}。火の神様。
- 用例
- ヒヌカンガナシーディシェー、ヒヌカン ウヤマトール クトゥバ ヤサ(ヒヌカンガナシーというのは、火の神を敬っている言葉だよ)・儀。
- メモ
- →ウカマ。
ヒヌビ 喜名,渡慶次,儀間
日延べ。延期。
- 用例
- イチュナサグトゥ、スージェー ヒヌビ スン(忙しいから、お祝いは日延べする)・儀。
ヒバク 楚辺
火箱。火鉢。
- 用例
- ヒーク ナイネー、ヒバク メー ナチ ヌクタマイタン(寒くなると、火鉢を前にして暖まりよった)・楚。
- メモ
- →ヒーバーチ。
ヒバリユン 瀬名波
ひびが入る。乾燥して裂ける。
- 用例
- クチン ヒバリトーン(口も乾燥して裂けている)・瀬。
ヒビナズーネー 楚辺
料理。もやしの酢の物。
- 用例
- ヒビナズーネーディネー、スーネーグヮー ヤタル バーテー(ヒビナズーネーというのは、酢の物〈のこと〉だったんだよ)・民・楚。
- メモ
- もやしをゆでて酢をかけただけのもので、*ウークイにも供えた。
ヒマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
暇。時間。
- 用例
- ヒマヌル ネーンレー(暇がないんだよ)・古。ヒマー ドゥークルル チュクインドー(暇は自分で作るんだよ)・儀。
- メモ
- 類:マドゥ・マル。
ヒマダーリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
時間を無駄にすること。時間を費やすこと。
- 用例
- ヌーン アラン ムンヌ チュ アビティ、ヒマダーリ ソーサ(何でもないのに人を呼んで、時間を無駄にしてしまったさ)・儀。
チャッサ ヒマダーリ シ チュクタンディチ、ワカイミ(どんなに時間を費やして作ったといって、分かるか)・儀。
ヒミカー 楚辺
喘息〔ぜんそく〕持ちの人。
- メモ
- →シミチャー。
ヒミキ 楚辺
喘息〔ぜんそく〕。咳がひどいこと。
- 用例
- ユル ニントーイニ ヒミキ スグトゥ、イサンカイ ミシランネー(夜寝ている時に咳がひどいから、医者に診せないと〈いけないよ〉)・楚。
- メモ
- 音1:シミチ・ヒミチ。→サックィーヒミチ。
ヒミチ 親志,渡慶次,儀間,大湾,古堅
喘息〔ぜんそく〕。咳がひどいこと。
- 用例
- ワラビヌ ヒミチ シ、ユルン ニンラランサ(子どもの咳がひどくて、夜も眠れないさ)・儀。
- メモ
- 音1:シミチ・ヒミキ。→サックィーヒミチ。
ヒミチグスイ 渡慶次,儀間,大湾
喘息〔ぜんそく〕の薬。
- 用例
- アフィラーヤ ヒミチグスイ ヤンディサ(アヒルは喘息の薬だってよ)・儀。
ヒミチグスグス 喜名,渡慶次,儀間,古堅
咳がひどい様。喘息でゼイゼイしている様。
- 用例
- ヒミチグスグス シ、クスイヤ ヌローシガ ナガガカイ ソーサ(咳がひどくてゼイゼイして、薬は飲んでいるが長患〔わずら〕いしているさ)・儀。
ヒミチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅
喘息〔ぜんそく〕持ちの人。
- 用例
- ユル、カラジ アライネー ヒミチャー ナインドー(夜、髪を洗うと喘息持ちになるよ)・儀。
- メモ
- →音1:シミチャー。
ヒヤ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
それ。力を入れる時の掛け声。
- 用例
- ヒヤ、ナー イフェー グテー イリレー(それ、もう少し力を入れろ)・儀。
ヒャー(~ヒャー) 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木,楚辺
①~野郎。~奴。②感動詞や文末について勢いを表す。
- 用例
- ①ウヌヒャー(この野郎)・儀。カーグファーグヮーヒャー(面の皮の厚い奴め)・座。
クヌヒャーヤ イーシン チカンサ(此奴は言うことも聞かないさ)・儀。②トーヒャー、ナー イチデージ(さあ、もう一大事)・木。シタイヒャー(よくやったな)・古。
- メモ
- ①人をののしる時にいう。
ヒャーイ 都屋,渡慶次,儀間,大木
干上がり。日照り。旱魃〔かんばつ〕。
- 用例
- ヒャーイヌ チヂチーネー、カムシン ネーン ナインドー(日照りが続くと、食べ物もなくなるよ)・儀。
- メモ
- →サーイ。
ヒャーイン 大木
干上がる。
- 用例
- ナナチチ ヒャーティ(7か月日照りして)・木。
ヒヤーガラスン 楚辺
干上〔ひあ〕がらせる。田や池の水を干上がらせる。
- 用例
- イチ サレーティ、ヒヤーガラセーワ(池を浚〔さら〕って、干上がらせなさい)・楚。
- メモ
- 類:ヒラスン。
ヒャーク 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
数詞。百。100歳。
- 用例
- ワッター ウスメーヤ ヒャーク ナミシェーン(私のおじいさんは100歳になられる)・儀。
- メモ
- 音1:ハーク。
ヒャークニティーチー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{ひゃくにふてつ(百に一つ)}。よく嘘をつく人。いい加減で百にひとつしか本当のことを言わないような人。
- 用例
- アリガ イーシェー ヒャークニティーチー ヤグトゥ、ヌーガル フントー ヤラー ワカラン(彼が言うのはヒャークニティーチーだから、何が本当なのか分からない)・儀。
- メモ
- 音1:ヒャークヌティーチ。→ハークイチー。
ヒャークヌティーチ 座喜味,大湾
{ひゃくにふてつ(百に一つ)}。よく嘘をつく人。いい加減で百にひとつしか本当のことを言わないような人。
- 用例
- ウレーヒャー、ヒャークヌティーチル ヤルムンヌ(それはもう、百のうちひとつもあたらないんだもの)・座。
- メモ
- 音1:ヒャークニティーチー。→ハークイチー。
ヒヤーナイ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
元気よく。勇んで。気勢をあげる様。
- 用例
- ヒヤーナイ スル バー(気勢をあげるわけ)・具。チナヒチ メーニ ヒヤーナイ モートータン(綱引き前に、気勢を上げて踊っていた)・儀。
ヒャクゴー 波平,高志保,渡慶次,宇座,楚辺,長田
植物。甘藷の品種名。沖縄百号。
ヒャッカニチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
百箇日。百日忌。死後百日目に執りおこなう法要。
- 用例
- アチャヤ ヒャッカニチ ナトーンドー(明日は百日忌だよ)・儀。
- メモ
- 近い親族でおこなう。
ビューナイ 喜名,渡慶次,儀間
風がビュービュー吹いている様。
- 用例
- フカー カジ ビューナイ ソーンドー(外は風がビュービュー吹いているよ)・儀。
ヒヨー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼,長田
日傭〔ひよう〕。日雇い。
- 用例
- ンーナー ヒヨー タヌディ、ジン ゥンジャチル タゲースタシガ(皆は日雇いを頼んで、金を出して耕しよったんだが)・民・古。
アッピーヤ ナゲー ヒヨー ソータサ(兄さんは長いこと日雇い人をしていたさ)・儀。
ヒヨーサー 座喜味,高志保
日傭取〔ひようとり〕。日雇い人。
ヒラ 高志保,渡慶次,儀間,長浜,牧原、楚辺
坂。
- 用例
- ヒラヌ チューサヌ、ヌブインディ イーチ フチョーサ(坂がきつくて、登るのに息切れしてしまったさ)・儀。
ヒラ(~ヒラ) 喜名,渡慶次,儀間,古堅,長田、楚辺
助数詞。~片〔ひら〕。
- 用例
- ヒラウコー チュヒラ ワティ チカレーワ(*ヒラウコー1片を割って使いなさい)・儀。
- メモ
- ヒラウコー1片は線香6本で、チュヒラ(1片)、タヒラ(2片)と数える。
ビラ 親志,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
植物。分葱〔わけぎ〕。ネギ。

- 用例
- ビラー アタイグヮーンカイ、イーテータサ(ネギは屋敷内の菜園に、植えてあったさ)・儀。
- メモ
- ネギは手軽に栽培できることから、かつてはほとんどの家庭で植えられていた。
ヒラー 渡具知,楚辺
平たいもの。平たい様。
- 用例
- ヒラーガ(平たいのが)・民・具。
- メモ
- →タッペーラー。
ヒライグリサン 喜名,渡慶次,儀間
付き合いにくい。
- 用例
- ヒライグリサイネー デージドー(付き合いにくいと大変だよ)・儀。
- メモ
- 対:ヒライヤッサン(付き合いやすい)。
ヒライシバル -
{平石原}。波平の小字。
ヒライヤッサン 喜名,渡慶次,儀間
付き合いやすい。
- 用例
- ワッター ムーコー、イッペー ヒライヤッサン(私の婿は、とても付き合いやすい)・儀。
- メモ
- 対:ヒライグリサン(付き合いにくい)。
ヒライン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼、楚辺
交際する。付き合う。接する。
- 用例
- ヒラタンリ(交際したって)・矼。ヰヌグトゥ ヒラティ(同じように接して)・古。
イェーカンチャートー ユー ヒラリヨー(親戚とは、よく付き合いなさいよ)・儀。
- メモ
- 音2:ヒレーユン。
ヒラウコー 喜名,渡慶次,儀間
{ひらおかう(平御香)}。平たい黒い線香。
- 用例
- ヒヌカヌンカイ ヒラウコー タヒラ ウサギーン(火の神に平御香を2片供える)・儀。
- メモ
- ヒラウコーひとつをチュヒラ(1片)と数え、チュヒラは6本の線香が集まったもので、割りやすいように筋が入っている。
ヒラウジン 喜名
{ひらおぜん(平御膳)}。平たい御膳。
ヒラオーハ 楚辺
{ひらあをは(平青葉)}。植物。葉野菜類の総称。
- メモ
- 音1:ヒラオーファ。→ウジュル。
ヒラオーファ 親志,座喜味,渡慶次,儀間
{ひらあをは(平青葉)}。植物。葉野菜類の総称。
- 用例
- ヒラオーファ ゥンブチ カムン(葉野菜を蒸〔む〕して食べる)・儀。
- メモ
- 音1:ヒラオーハ。→ウジュル。
ヒラカー 座喜味
すり減ったり、押しつぶされて平らなこと。
- 用例
- ウーシヤ ハーヌ ヒラカー ナイン(臼は歯がすり減って平たくなる)・座。
ヒラカーバル -
{平川原}。宇座の小字。
ヒラガタミー 大湾
棒の両端に荷物をつるし、両肩にあてて担ぐこと。
ヒラキーン ①波平②喜名,渡慶次,儀間
①平たくなる。②へたり込む。座り込む。
- 用例
- ①ヒサシ クンピーネー ヒラキーンテー(足で踏みつけたら平たくなるさ)・波。②ハーエー シミタレー イーチハーハー シ、ジーンカイ ヒラキトーサ(走らせたら息が上がって、地面に座り込んでいるさ)・儀。
否:ヒラキラン(座り込まない)希:ヒラキーブサン(座り込みたい)過:ヒラキタン(座り込んだ)継:ヒラキトーン(座り込んでいる)・儀。
ヒラキーン 伊良皆,長浜、儀間、渡慶次
開〔ひら〕ける。
- 用例
- ユーヌ ヒラキティカラ(世が開けてから)・浜。アンシ ユヌナカヌ ヒラキーンデー ウマーンタン(こんなにも世の中が開けるとは思わなかった)・儀。
ヒラグェー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,大湾
農具。平鍬〔ひらぐわ〕。
- 用例
- ミマターグェーヤカ、ヒラグェーシ カジーシル マシ ヤル(三つ叉鍬より、平たい鍬で耕した方がいい)・儀。
- メモ
- →ハーグェー。
ヒラクムン 親志,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
しびれる。
- 用例
- ナゲー ヒサマンチュー サレー、ヒサガ ヒラクローン(長いこと正座していたら、足がしびれている)・儀。
否:ヒラクマン(しびれない)継:ヒラクローン(しびれている)・儀。
- メモ
- →クンクムン。
ヒラクン 楚辺
開〔ひら〕く。
- メモ
- 音1:ヒラチュン。
ヒラグン 喜名,高志保,儀間
{ひらぐみ(平組)}。弁髪〔べんぱつ〕。中国男子の髪型で3本に分けたものを平たく編むこと。
- 用例
- 歌:トーヤ ヒラグン、ヤマトー カンプー、サラバ ウチナーヤ メーカタガシラ(唐は弁髪、大和は丁髷〔ちょんまげ〕、さらば沖縄は欹髻〔かたかしら〕)・民・高。
ヒラゲー 大湾
両肩。
ヒラシチヌゥンバイ 長浜
大晦日に供えるご飯。
- メモ
- 長浜では*トゥシヌユールに挽〔ひ〕き臼や篦〔へら〕、鋤〔すき〕、鎌などの農具にご飯を供えて農事の労に謝意を表した。
ヒラジョーキー 親志
飲食関係。竹ヒゴを縦横に編んだ丸いザル。
- メモ
- 女性はヒラジョーキーに芋を入れて台所で食した。
ヒラスン 座喜味
干〔ほ〕す。干上〔ひあ〕がらせる。田や池の水を干上がらせる。
- 用例
- クムイ ヒラスン(池の水を干す)・座。
- メモ
- →ヒヤーガラスン。
ヒラター 喜名,渡慶次,儀間
平たいもの。
- 用例
- ヒラター ナトーシカラ カメーティ クーワ(平たくなっているのから探してきなさい)・儀。
- メモ
- →タッペーラー。
ヒラターイユグヮー 長浜
魚名。平たい魚。
- 用例
- ヒラターイユグヮーン マンドータンデー(平たい魚もたくさんいたよ)・浜。
ヒラターヂンナン 楚辺
貝名。畑などにいる平たいカタツムリ。
- 用例
- ヒラターヂンナンヌ ダテーン ゥンジトータン(平たいカタツムリがたくさん出ていた)・楚。
- メモ
- 音2:ヒラヂンナン。
ヒラタービラ 座喜味
植物。ニラ。

- メモ
- →キリビラ。
ヒラタウタキ 伊良皆
平田御嶽。伊良皆の拝所の名称。
- メモ
- 御嶽の下方には*ヒラタヌシー(平田子)の屋敷があったといわれる。*ニッチュ(根人)門中はヒラタウタキといい、ジョーグチ(門口)門中はユナサウタキと呼んでいる。*ウタキの名称は後から出たとされて、古来より*ユナサモーと呼び、初御願等に拝む。
ヒラタッター 座喜味,伊良皆
平たいもの。平たい様。
- メモ
- →タッペーラー。
ヒラタヌシー 伊良皆
人名。平田子。
- メモ
- ヒラタヌシー(平田子)は*ヤビクヌシー(屋比久子)と一緒に尚巴志の*フニシン(遺骨)を担いで伊良皆にやってきた。平田子はジョーグチ(門口)の娘を妻にして、伊良皆に落ち着き、*ニッチュ(根人)門中になっている。ニッチュ門中には平田子と屋比久子両方の子孫がいて、尚巴志、平田子、屋比久子の香炉が祀られている。※写真は伊良皆にある平田子の墓。
ヒラチ 村史
墓の部分名称。墓口を閉〔し〕める石。
ヒラチガー 座喜味
植物。コバンモチ。ホルトノキ科。
- メモ
- →シラチグ。
ヒラチュン 喜名,渡慶次,儀間
開〔ひら〕く。
- 用例
- ハーマヲゥティ ウジュー ヒラチュン(浜で御重を開く)・儀。
否:ヒラカン(開かない)希:ヒラチーブサン(開きたい)過:ヒラチャン(開いた)継:ヒラチョーン(開いている)・儀。
- メモ
- 御重などの容器を開けることは*アキーンではなく、ヒラチュンという。音1:ヒラクン。
ヒラヂンナン 村史
貝名。畑などにいる平たいカタツムリ。
- メモ
- →ヒラターヂンナン。
ヒラナービ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
平鍋。底が浅い平たい鍋。
- 用例
- ヒラナービンカイ ポーポー ヤチュン(平鍋にポーポーを焼く)・儀。
ヒラナカ 楚辺
解体した豚1頭分の半分の肉。
- 用例
- タトゥクマシ、ヒラナカナー ワキーサ(2か所で、解体した豚を半分ずつ分けるさ)・楚。
ヒラバーキー 親志
飲食関係。竹製で、やや大きめの平たいカゴ。
ヒラバーチー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
平たい大きな皿。
- 用例
- ティンプラーヤ、ヒラバーチーンカイ イリーシェー マシ ヤサ(天ぷらは、平たい大きな皿に入れた方がいいよ)・儀。
- メモ
- →ハーチ。
ヒラハグサ 伊良皆,大湾,古堅
植物。オオバコ。
- メモ
- 音1:ヒラファグサ。→シップイグサ。
ヒラファグサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
植物。オオバコ。
- 用例
- ヒラファグサー マーンカイ ヤティン ミーサ(オオバコはどこにでも生えるよ)・儀。
- メモ
- 音1:ヒラハグサ。→シップイグサ。
ヒラフチバカ 村史
平葺墓。屋根の部分が平たい墓。
- メモ
- 音2:フキバカ。
ヒラホーグサ 長浜
植物。オオバコ。
- メモ
- →シップイグサ。
ヒラマーチャー 牧原
平松。枝ぶりがきれいな松。
- メモ
- 音1:ヒラマーチュー。
ヒラマーチュー 渡慶次,儀間,渡具知
平松。枝ぶりがきれいな松。
- 用例
- アマヌ ヒラマーチューヤ、イチ ンチン アンシ チュラサルヤー(あそこの平松は、いつ見てもとてもきれいだね)・儀。
- メモ
- 渡具知の比謝川河口、*デンシンヤー(電信屋)側の崖の上にあった。音1:ヒラマーチャー。
ヒラムスル ①牧原,長田②喜名,渡慶次,儀間
①植物。ヒルムシロ。②植物。オオタニワタリ。
- 用例
- ①ターンカイ ヒラムスルリヌ ムンヌ ミーンヨーヤー(田んぼにヒラムスルというものが生えるよね)・民・牧。②イチヌ スバンカイ、ダテーンヌ ヒラムスルヌ ミートーン(池の側に、たくさんのオオタニワタリが生えている)・儀。
- メモ
- ①陽当たりの良い池、溝、水田などに生える多年生の水草。②チャセンシダ科の常緑性シダ植物。
ヒラヤーチー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
{ひらやき(平焼き)}。料理。小麦粉にニラなどを入れて薄く焼いたもの。

- 用例
- チリビラー イッティ ヒラヤーチー ヤチュン(ニラを入れてヒラヤーチーを焼く)・儀。
- メモ
- 一般の家庭でもよく食べられる家庭料理で、作り方もとても簡単である。
ヒランメー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知
料理。麦ご飯。麦飯。
- 用例
- ヒランメー ニチェールムン、ヘーク トートーメーンカイ ウサギレー(麦ご飯を炊いてあるのに、早く仏壇に供えなさい)・儀。
- メモ
- 音1:フィランメー。→ターキーメー。
ヒランメージューシー 渡慶次,儀間,楚辺
料理。麦飯雑炊。
- 用例
- ヒランメージューシーヤ ニチチャーキ ナティ、アチサヌ カマラン(ヒランメージューシーは炊き立てで、熱くて食べられない)・儀。
- メモ
- 大麦と塩漬けした豚足を煮込んだヒランメージューシーは、楚辺の虫払い行事には欠かせない料理のひとつだった。
ヒリーン 伊良皆,大湾,古堅,大木,牧原
拾う。
- 用例
- ヒリーガ ヤラチェール バー(拾いに行かせたわけだ)・民・伊。
- メモ
- 音1:フィリーン。類:ヒルイン。
ヒリグササン 古堅
生臭い。
- 用例
- ユービヌックヮー、シタタカ ヒリグササンヨー(鮫〔さめ〕は、非常に生臭いよ)・古。
- メモ
- 音1:ヒルグササン・ヒルグサハン。
ヒリトゥンガスン 古堅
放〔ひ〕り飛ばす。
- 用例
- ヲゥトゥン ヒリトゥンガスヌ アタイ サグトゥ(夫も放り飛ばすほどだったから)・民・古。
ビリビリ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
柔らかい様。
- 用例
- ニーヂューサヌ、ゥンムヌ ビリビリー ソーン(煮過ぎて、芋が柔らかくなっている)・慶。
- メモ
- →ビタビタ。
ヒリヒリーグヮー 村史
玩具。吹き戻し笛。
ヒル 渡慶次,儀間,楚辺
①尋〔ひろ〕。約180㎝。②助数詞。~尋〔ひろ〕。長さや深さを数える単位。
- 用例
- ①ヌノー チュヒルナー ヲゥーティカラ、タクベー(布は一尋ずつ折り曲げてから、たたみなさい)・儀。②ヌノー イッタンシ ナナヒル ヤサ(布は1反で7尋だよ)・儀。
- メモ
- ②チュヒル(1尋)、タヒル(2尋)、ミヒル(3尋)、ユヒル(4尋)、イチヒル(5尋)と数える。
ヒル 喜名,親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅、長田
植物。ニンニク。
- 用例
- ヒル トゥッティ チェーグトゥ、チキムン スシェー マシテー(ニンニクを取ってきてあるから、漬物にした方が良いよ)・儀。
- メモ
- ヒルには邪気を払う力があるといわれているが、長浜では「ユールン ヒル ナシ(夜も昼にせよ)」と、働ける時間を長くしなさいという意味で食したという。また、風邪の予防、滋養強壮に効く。ニンニク酒にして常備した。音1:フィル。
ヒル 親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
昼。日中。
- 用例
- ヒルヲゥティ、ユージュ ウチナチ チューサ(昼のうちに、用事を済ませて来るさ)・儀。
- メモ
- 音1:フィル。
ビル 牧原
海藻。ミル。
ヒルイン 儀間
拾う。
- 用例
- チラカチェール グメー、ワンガ ヒルイン(散らかしてあるゴミは、私が拾う)・儀。
否:ヒルラン(拾わない)希:ヒルイブサン(拾いたい)過:ヒッタン(拾った)継:ヒットーン(拾っている)・儀。
- メモ
- →ヒリーン。
ヒルイングェー 喜名,渡慶次,儀間
拾い食い。つまみ食い。
- 用例
- ヒルイングェービカーン シ、ワタ ミッチョーン(つまみ食いばかりして、腹いっぱいになっている)・儀。
- メモ
- →ガチングェー。
ヒルガイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
広がる。
- 用例
- ヤナクサー スグ ヒルガイン(雑草は直ぐに広がる)・儀。
イバサグトゥ、ナー イヘー ヒルガレー(狭いから、もう少し広がりなさい)・儀。
否:ヒルガラン(広がらない)希:ヒルガイブサン(広がりたい)過:ヒルガタン(広がった)継:ヒルガトーン(広がっている)・儀。
ヒルガッスー 楚辺
ニンニクの漬物。

- 用例
- チャーヌ チャワキン ネーンラー、ヒルガッスーンデー ゥンジャシェー(お茶の茶請けもないなら、ニンニクの漬物でも出しなさい)・楚。
- メモ
- ニンニクを黒糖と泡盛で漬けたもの。音2:ヒルヂキー。
ヒルガラシ 喜名,宇座
昼鳴く烏。
ヒルギ 座喜味,伊良皆,古堅
植物。ヒルギ。
- メモ
- 音1:フィルギ。
ヒルギーン 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
広げる。
- 用例
- ウチュクイヂチン、ンナヌ メーヲゥティ ヒルギーン(風呂敷包みを、皆の前で広げる)・儀。
否:ヒルギラン(広げない)希:ヒルギーブサン(広げたい)過:ヒルギタン(広げた)継:ヒルギトーン(広げている)・儀。
ヒルグササン 喜名,渡慶次,儀間
生臭い。
- 用例
- ウヌ イヨー ヒルグササンドー(その魚は生臭いよ)・儀。
- メモ
- 音1:ヒリグササン・ヒルグサハン。
ヒルグサハン 楚辺
生臭い。
- メモ
- 音1:ヒリグササン・ヒルグササン。
ヒルグサリカジャ 喜名,渡慶次,儀間
生臭いにおい。
- 用例
- イユ クシレーティ アトー ヒルグサリカジャ スン(魚をさばいた後は生臭いにおいがする)・儀。
ヒルザキ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅
ニンニク酒。ニンニクを泡盛に漬けて作った薬草酒。
- 用例
- カジ ヒチーネー ヒルザキ ヌマサッタン(風邪をひいたらヒルザキを飲まされた)・儀。
ヒルサン 喜名,渡慶次,儀間
広い。
- 用例
- トゥナイヌ ナーヤ イッペー ヒルサン(隣の庭はとても広い)・儀。
- メモ
- 音1:ヒルハン。対:イバサン(狭い)。
ヒルサンミー 喜名,渡慶次,儀間
広い所。
- 用例
- アシブラー、ヒルサンミーンヲゥティ アシベー(遊ぶなら、広い所で遊びなさい)・儀。
- メモ
- 対:イバサンミー(狭い所)。
ヒルヂキー 渡慶次,儀間,古堅
ニンニクの漬物。
- 用例
- クチャカラ ヒルヂキー ゥンジャチ クーワ(裏座からニンニクの漬物を出してきなさい)・儀。
- メモ
- ニンニクを黒糖と泡盛で漬けたもの。→ヒルガッスー。
ヒルニンジ 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
昼寝。
- 用例
- パーパーヤ ヒルニンジ ソーグトゥ、イェーサチェー サンタン(おばあさんは昼寝をしているから、挨拶はしなかった)・儀。
ヒルハン 楚辺
広い。
- 用例
- イッター ヤシチェー マーヤカ ヒルハン(お前たちの屋敷はどこよりも広い)・楚。
- メモ
- →音1:ヒルサン。
ヒルビルートゥ 喜名,渡慶次,儀間
広々と。
- 用例
- ヒルビルートゥ シ、アンシ ヰーヤンベー ヤル(広々として、なんて心地よいんだろう)・儀。
- メモ
- 類:ワーワートゥ。
ヒルヒルカンジャー 瀬名波
植物。グンバイヒルガオ。ハマヒルガオ。
- メモ
- 海岸にあるヒルヒルカンジャーを束ねて綱を作り、綱曳をして遊んだ。
ヒルファグサ 座喜味
植物。オオバコ。
- メモ
- →シップイグサ。
ヒルマ 喜名,渡慶次,儀間
午後。昼間。
- 用例
- ヒルマヲゥティ、ユージョー ゥンジ チューサ(昼間で、用事は行ってくるさ)・儀。
- メモ
- →シカマ。
ヒルマイン 喜名,渡慶次,儀間
広まる。
- 用例
- ヤナクトー チューチャンナカイ ヒルマインドー(悪い話はあっという間に広まるよ)・儀。
否:ヒルマラン(広まらない)過:ヒルマタン(広まった)継:ヒルマトーン(広まっている)・儀。
ヒルマサン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木,牧原,渡具知
不思議だ。奇妙である。
- 用例
- ウッピナーヌ イシ チャーシ ムッチ チャガヤーディチ、ジコー ヒルマサン(そんなに大きな石をどんなにして持ってきたかといって、とても不思議だ)・儀。
- メモ
- 珍しい出来事などについて言う。音1:ヒルマハン。
ヒルマシームン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
不思議なこと。奇妙なこと。
- 用例
- ウレー ミッタ ヒルマシームン ヤッサー(それは本当に奇妙なことだなあ)・儀。
- メモ
- 音1:ヒルマシムン。
ヒルマシムン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
不思議なこと。奇妙なこと。
- 用例
- イャーガ チューンディシェー ヒルマシムンル ヤル(お前が来るってことは不思議なことなんだよ)・儀。ウマ ヌーガラ ヒルマシムンチ サクトゥ(そこは何か奇妙なこととしたから)・民・湾。
- メモ
- 音1:ヒルマシームン。
ヒルマナカ 宇座,長浜
{ひるまなか(昼間中)}。午後3時から4時頃の時間帯。
ヒルマハン 楚辺
不思議だ。奇妙である。
- 用例
- アッタニ ネーン ナインディチン アンナー、ヒルマハンヤー(急になくなるってこともあるのかな、不思議なことだね)・楚。
- メモ
- 音1:ヒルマサン。
ヒルマミジ 高志保
{ひるまめづ(昼間水)}。旧7月七夕から15日まで仏壇に供える水。
- メモ
- 音1:ヒカマミジ。
ヒルマムチ 座喜味
{ひるまもち(昼間餅)}。旧盆の*ウンケーと*ウークイの午後3時頃に供える団子。
- メモ
- →ウークイダーグ。
ヒルマムン 渡慶次,儀間
間食。午後3時のおやつ。
- 用例
- ゥンムティンプラーヌ アイビーグトゥ、ヒルマムン ウサガミソーレー(芋天ぷらがありますから、3時のおやつを召し上がってください)・儀。
- メモ
- ※写真は3時のおやつの芋天ぷら。→アーシー。
ヒルミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
広める。
- 用例
- ヰークトー ムルカイ ヒルミーン(いいことは皆に広める)・儀。
否:ヒルミラン(広めない)希:ヒルミーブサン(広めたい)過:ヒルミタン(広めた)継:ヒルミトーン(広めている)・儀。
ヒレー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
交際。付き合い。仕えること。
- 用例
- ヒレー ジョージ ナイネー、ナンクル シキン ワタティ ハイサ(付き合い上手になると、自然に世間を渡って行くよ)・儀。歌:アキタキタ チバナ クラミリバ ヤムイ、ママウヤヌ ヒレーヤ カンガ アユラ(ああ痛い痛いシマアザミ踏めば痛い、継親に仕えるのはこのようなものか)・民・高。
- メモ
- →トゥイヒレー。
ビレー(~ビレー) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~付き合い。~に仕えること。
- 用例
- ケートゥナイビレー(近所付き合い)・喜。ヲゥトゥビレー(夫に仕えること)・慶。
- メモ
- →ヒレー。
ヒレーグリー 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木、楚辺
付き合いにくいこと。付き合いにくい人。
- 用例
- イチ ンチン クサブックティ、ヒレーグリー ヤッサー(いつ見ても膨れっ面をして、付き合いにくい人だなあ)・儀。
- メモ
- 対:ヒレーヤッシー(付き合いやすい)。
ヒレーヤッシー 喜名,渡慶次,儀間
付き合いやすいこと。付き合いやすい人。
- 用例
- ワッター ユメー イッペー ヒレーヤッシー(私たちの嫁はとても付き合いやすい)・儀。
- メモ
- 対:ヒレーグリー(付き合いにくい)。
ヒレーユン 古堅,大木
付き合う。交際する。
- メモ
- →ヒライン。
ヒロハグサ 座喜味
植物。オオバコ。
- メモ
- →シップイグサ。
ビワ 渡具知,大湾,大木
植物。ビワ。枇杷。
- 用例
- ビワヌ ファー(ビワの葉)・湾。
- メモ
- *サギグスイ(下げ薬)としてビワの葉をお茶にして飲む。
ヒン 渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
すねること。
- 用例
- シクチ イーチキーネー、ヒンル スンレー(仕事を言い付けると、すねるんだよ)・儀。
- メモ
- 音2:ヒンチ。
ヒン~ 儀間,牧原
ひん~。
- 用例
- ティーヌクビ ヒンマギティ ネーン(手首を捻〔ひね〕ってしまった)・儀。
- メモ
- 動詞につき、意味を強める。
ヒンガー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
垢〔あか〕じみている物や人。汚れがしみついて汚くなっていること。
- 用例
- チヌン ケーランネー、ヒンガー ナトーンドー(着物も着替えないと、汚れているよ)・儀。
ヒンガーマーヤー 瀬名波
顔が汚れていること。垢まみれの人。
- メモ
- 音1:ヒンガーマヤー。→チラヒンガー。
ヒンガーマーヲゥー 喜名,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
顔が汚れていること。垢まみれの人。
- 用例
- ウヌ ワラベー、ンジュルカージ ヒンガーマーヲゥー ソーン(その子は、見るたびに顔が垢まみれだ)・儀。
- メモ
- →チラヒンガー。
ヒンガーマヤー 座喜味,楚辺、渡慶次、儀間
顔が汚れていること。垢まみれの人。
- 用例
- イャーヤ、ヒンガーマヤー ナインドー(お前は、垢まみれになるぞ〈子どもたちがなかなかお風呂に入らない時にそういった〉)・座。
- メモ
- 音1:ヒンガーマーヤー。→チラヒンガー。
ヒンガーワラバー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間、楚辺
垢まみれの子ども。
- 用例
- ユーフルン イラングトゥ、ヒンガーワラバー ナトーン(風呂も入らないから、垢まみれの子になっている)・儀。
ヒンガスン ①座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅②楚辺
①逃がす。②亡くす。
- 用例
- ①トゥッカチミテーヌ トゥイグヮー ヒンガスン(捕まえてある小鳥を逃がす)・儀。
否:ヒンガサン(逃がさない)希:ヒンガシーブサン(逃がしたい)過:ヒンガチャン(逃がした)継:ヒンガチョーン(逃がしている)・儀。
②アッタルクヮ ヒンガチャンヤー(大切な子を亡くしてしまったね)・楚。
- メモ
- ②幼い子どもが亡くなった時には、ヒンガチャンともいった。
ヒンガン 伊良皆,上地,渡慶次,儀間
彼岸。
- メモ
- 春分の*ニングヮチヒンガン(二月彼岸)、秋分の*ハチグヮチヒンガン(八月彼岸)には仏壇に重箱を供えた。音1:ヒガン。
ヒンガンボージ 伊良皆
{ひがんばうず(彼岸坊主)}。人生儀礼。二月彼岸におこなう3歳児の整髪儀式。
- メモ
- →サラタティー。
ヒンガンボージャー 渡慶次,儀間,楚辺
{ひがんばうずあ(彼岸坊主あ)}。人生儀礼。二月彼岸におこなう3歳児の整髪儀式。
- 用例
- ヒンガンボージャーニ、イャー カラジグヮーン チラヤー(ヒンガンボージャーに、あなたの髪も切ろうね)・儀。
- メモ
- →サラタティー。
ヒンギアラシー 波平
競って逃げること。
- メモ
- ※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その5)』「勝連バーマ」より、豆腐代を免れるために競うように逃げている様子。音2:ヒンギグーネー。
ヒンギイン 喜名,渡慶次,儀間
野良犬。野犬。
- 用例
- ヒンギイン カチミーンリチ ヤシガ、ヨーイネー カチミーサンサー(野良犬を捕まえるつもりだけど、容易には捕まえきれないなあ)・儀。
ヒンギーン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,牧原
逃げる。
- 用例
- フニンカイ ヌトーティ、マーガラカイ ヒンギティ イクンリチル ヤタラー(船に乗って、どこかに逃げて行くつもりだったのか)・民・楚。
アッピーガ ウーティ チューグトゥ ヒンギラ(兄さんが追って来るから逃げよう)・儀。
否:ヒンギラン(逃げない)希:ヒンギーブサン(逃げたい)過:ヒンギタン(逃げた)継:ヒンギトーン(逃げている)・儀。
ヒンギウシ 渡具知
逃げ牛。逃げた牛。
ヒンギグーネー 喜名,渡慶次,儀間
競って逃げること。
- 用例
- シクチ イーチキタレー、ヒンギグーネー ッシ ムル ヲゥラン ナトーン(仕事を言いつけたら、競い合って逃げて全員いなくなっている)・儀。
- メモ
- →ヒンギアラシー。
ヒンギマーイ 喜名,渡慶次,儀間
逃げ回ること。
- 用例
- ヌラーリル スラーディチ、ヒンギマーイ ソーン(叱られるのかと思って、逃げ回っている)・儀。
ヒンギマヤー 喜名,渡慶次,儀間
野良猫。
- 用例
- ヒンギマヤーヌ ヤナナチ サギーサ(野良猫が嫌な鳴き方をしよるさ)・儀。
ヒンギウヮー 喜名,渡慶次,儀間
逃げ豚。逃げた豚。
- 用例
- ヒンギウヮーンカイ チチカミラリーギサー ヤタン(逃げた豚に突き上げられそうだった)・儀。
ヒンギゥンマ 喜名,渡慶次,儀間
逃げ馬。逃げた馬。
- 用例
- ヒンギゥンマヌ パカナイ シーネー、アンシ ウトゥルサタルヤー(逃げた馬がパカパカすると〈追ってくると〉、とても恐かったね)・儀。
ヒング 喜名,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,古堅,大木,比謝矼,牧原
①垢。②煤〔すす〕。鍋やランプなどにつく煤。
- 用例
- ①アミラングトゥ、ドゥーイッペー ヒング ヤサ(浴びないから体中垢〈だらけ〉だよ)・儀。
②フヤヌ ヒング、ソージ セーワ(火屋ランプの煤を掃除しなさいよ)・宇。
ビング 座喜味
植物。イグサ。備後藺〔びんごい〕。
- メモ
- →ビーグ。
ヒングブッター 喜名,渡慶次,儀間
①垢だらけ。②煤だらけ。
- 用例
- ②ヒングブッター シ、マーヲゥティ アシディ チャガ(煤だらけで、どこで遊んできたのか)・儀。
ヒングムン 楚辺
しびれる。
- 用例
- ナガヰー シーネー ヒサヌ ヒングムンロー(長く座ると足がしびれるよ)・楚。
否:ヒングマン(しびれない)継:ヒングローン(しびれている)・楚。
- メモ
- →クンクムン。
ヒングヤーグヮー 波平
煤だらけの小屋。
ビングヮー 楚辺
植物。ツルムラサキ。

- 用例
- ビングヮーヤ イェームン ッシ カムタサ(ツルムラサキは和え物にして食べよったさ)・楚。
- メモ
- →ジービン。
ヒンケー 古堅
口答え。反抗。
- 用例
- タインカイ ヒンケー サビランタンリヨー(二人に口答えしなかったそうだよ)・民・古。
- メモ
- →クチゲー。
ビンシー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
{びんす(瓶子)}。酒や水を入れる錫製〔すずせい〕の器。拝みや結婚式など、儀式に用いる携帯用の道具にもいう。
- 用例
- ニービチネー ビンシーン チカインドー(結婚式にはビンシーも使うよ)・儀。
- メモ
- 仕切られた木の箱にビンシーや拝みに必要なもの(酒、花米など)が納められている。※写真は酒や水を入れる錫製の器。音2:ビンシードーグ・ビンスドーグ・ビンドーグ。
ビンシードーグ 大湾
{びんすだうぐ(瓶子道具)}。拝みや結婚式など、儀式に用いる携帯用の道具。
- メモ
- →ビンシー。
ヒンジムン 喜名,渡慶次,儀間
ひねくれ者。
- 用例
- ワラビヌ ヒンジムン ナティ、テーン ミーン タタラン(子どもがひねくれ者で、どうしようもない)・儀。
- メモ
- →ヒニクリムン。
ヒンジャー 喜名,渡慶次,儀間
ひねくれ者。
- 用例
- ヒンジャー ナティ ウヤヌ イーシン チカン(ひねくれ者で親の言うことも聞かない)・儀。
- メモ
- →ヒニクリムン。
ビンス 長田
雄弁な者。
ヒンスー 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{ひんそ(貧素)}。貧乏。
- 用例
- ヒンスーヤ ソーティン、チャー マクトゥ ソーケー チャーン ネーンサ(貧乏はしていても、いつも誠であればどうもないよ)・儀。
- メモ
- 音1:フェンスー・ヘンスー。→クンチュー。
ヒンスームン 伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
貧乏者。
- 用例
- ヒンスームンディチ ウシェーラッティン、アトー ターガル リッシン スラー ワカランドー(貧乏者だと馬鹿にされても、後は誰が立身するのか分からないよ)・儀。
- メモ
- 音1:フィンスームン・ヘンスームン。→クーシームン。
ビンスドーグ 喜名,渡慶次,儀間
{びんすだうぐ(瓶子道具)}。拝みや結婚式など、儀式に用いる携帯用の道具。
- メモ
- →ビンシー。
ビンスドーグムッチャー 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺
御願用の道具持ち。
- 用例
- ワンネー イクケーヌン ビンスドーグムッチャー シミラッタン(私は何回も御願用の道具持ちをさせられた)・儀。
- メモ
- 結婚式などの場合、相手方の家に向かう時に、御願用の道具を持つ役目の人をビンスドーグムッチャーといった。
ヒンセー 楚辺
返済。
- 用例
- ウリサーニ ヒンセー スンリチョール バーテー(それで返済するというわけさ)・民・楚。
- メモ
- 類:ヒンリン。
ビンタ 渡慶次,儀間,楚辺
①鬢〔びん〕。②頬を平手打ちすること。
- 用例
- ①アリガ ビンタグヮーヌ ナガサヨー(彼の鬢の長いことよ)・儀。②ティーガンマリ シ、シンシーンカイ ビンタ サッタン(悪戯〔いたずら〕をして、先生に平手打ちされた)・儀。
ビンダナー 座喜味
雨降りの時にできる池。
ビンダレー 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,大湾,牧原
{びんだらひ(鬢盥)}。洗面器。
- 用例
- ビンダレーンカイ ミジ イッティ、チラ アライン(洗面器に水を入れて、顔を洗う)・儀。
ヒンチ 喜名,渡慶次,儀間
すねること。
- 用例
- ヒンチ サーニ ヒンギティ ハイタン(すねて逃げて行きよった)・儀。
- メモ
- →ヒン。
ビンヂキ 伊良皆,牧原
{びんづけ(鬢付)}。頭髪につける油。
ビンヂキデー 伊良皆
{びんづけだい(鬢付代)}。頭髪用の油の代金。
ヒンチャー 喜名,渡慶次,儀間
よくすねること。またはその人。
- 用例
- イャーグトゥ ヒンチャー ナイネー、ターガン チカーンドー(お前のようにすねてばかりいると、誰がも使わないよ〈雇わないよ〉)・儀。
ビンチョー 伊良皆
勉強。
- 用例
- ビンチョー シミティ クィミソーリ(勉強させてください)・伊。
ビンドゥク 大湾
梅毒。
- 用例
- ビンドゥク カカトーサ(梅毒罹っているさ)・湾。ビンドゥク ムッチョンドー(梅毒を持っているよ)・湾。
- メモ
- →ジンブンガサ。
ビントゥジュー 楚辺
{べんとぢゅう(弁当重)}。小さな重箱の弁当箱。
- 用例
- ゥンマハラセーネー ビントゥジュー ムッチ、イッペーヌ タヌシミ ヤタン(琉球競馬には弁当重を持って、とても楽しみだった)・楚。
- メモ
- 遠足や*ゥンマハラセーなどを見に行く時に使った。
ヒントー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
返答。返事。
- 用例
- イャーヤ ヒントーン ナラン バーイ(お前は返事もできないのか)・儀。ジュンニ イャビーンリチ、アマンジャラーンケー ヒントー サーイヤーサイ(本当に言いますといって、阿麻和利に返答してですね)・民・高。
- メモ
- →イリヒントー。
ビントー 楚辺
弁当。
- 用例
- アチャーヤ ビントー ヤシガ、アンマーヤ ウビトーガヤー(明日は弁当だが、お母さんは覚えているかねえ)・楚。
ビンドーグ 座喜味
{びんだうぐ(瓶道具)}。酒や水を入れる錫製の器。拝みや結婚式など、儀式に用いる携帯用の道具。
- メモ
- →ビンシー。
ビンナイ 長浜
ビュンビュンと。風をきるように速く移動する様。
- 用例
- ンカシェー カンシ イユ トゥインディ タッチョーチーネー、トゥビイユヌ ビンナイ トゥディ チャーニ(昔はこうして魚を取ろうと立っていると、トビウオがビュンビュンと飛んできて)・浜。
ビンビンダークー 村史
子どもの遊び。スミレを根こそぎ取って逆さまに吊し、蛸〔たこ〕を干す真似をして遊んだ。
ヒンプン 座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知
門と家の間にある塀〔へい〕。外から家の中を見られないように作られた目隠しの塀。石や竹、生け垣などで作られ、各家の財力によって異なった。

- 用例
- ワッター ヒンプノー イシガチシ チュクテータン(私たちのヒンプンは石垣で造ってあった)・儀。
- メモ
- 中国語(北京)の屏風のことで、種類には石垣、竹垣、ゲッキツなどの生け垣があった。また、外部からの*ヤナムンを跳ね返す役目もあるとされた。※写真は波平にあるヒンプン。→シンプ。
ヒンマガイン 牧原
ひん曲がる。ひどく曲がる。深く屈〔かが〕む。
- 用例
- キーヌ スバンカイ ヒンマガティ、スクロータン(木のそばに深く屈んで、すくんでいた)・民・牧。
ヒンリン 楚辺
返済。
- 用例
- 「ヒンリン サビンドー」ンチ、ヒントー サギタンディヤー(「返済しますよ」と、返事したってね)・民・楚。
- メモ
- →ヒンセー。
ヒゥンマガ 都屋
親族語彙。曾孫〔ひまご〕。
- メモ
- 類:マタゥンマガ。
ファー 喜名,親志,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
植物。葉。
- 用例
- キーヌ ファーヌ ウティティ、チャッサ ホーチン フシガラン(木の葉が落ちて、どんなに掃いてもきりがない)・儀。
チンクヮーヌ ファー(カボチャの葉)・湾。
- メモ
- 音1:ハー。
ファー 座喜味,波平
歯。
- 用例
- ファーグヮー ミートーミ(歯は生えているか)・波。
- メモ
- 音1:ハー。
ファーイ 伊良皆,波平,楚辺
針。
- 用例
- ファーイ、イーチュー ダッテーン ヌチョーティ(針に、糸をたくさん〈長く〉通していて)・民・楚。
- メモ
- 音1:ハーイ。
ファーガラ 長田
枯れ葉。甘蔗の枯れ葉などに言う。
- 用例
- ファーガラ タバティ(枯れ葉を束ねて)・民・田。
- メモ
- 音1:ハーガラー・ファーガラー。→カリバー。
ファーガラー 親志,波平,渡具知,古堅
枯れ葉。甘蔗の枯れ葉などに言う。
- メモ
- 音1:ハーガラー・ファーガラ。→カリバー。
ファーガラガッコー 牧原
甘蔗の枯れ葉で屋根を葺〔ふ〕いた学校。
- メモ
- チョンナー(喜友名)家の庭にファーガラ学校があり、そこは牧原の補習学校であった。音1:ハーガラガッコー。
ファーガラヤー 波平,楚辺,牧原
甘蔗の枯れ葉で屋根を葺いた家。
- 用例
- クングトール ファーガラヤーグヮール ヤティン、トゥマイミソーリンチ(このような粗末な家でも、泊まってくださいと)・民・楚。
ファーガラヤーガッコー 波平
甘蔗の枯れ葉で屋根を葺いた学校。
- メモ
- 波平の*アガリジョーにファーガラヤー学校があった。「1年の時はアガリジョーにあったファーガラヤー学校へ通った。2年生は屋号ウンナの*アシャギで、3年、4年は喜名へ通って4年卒業だったが、1歳下から6年制になっていた。」1894(明治27)年生談。→ハーガラガッコー。
ファーカンダ 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
祖父母と孫。

- 用例
- ファーカンダヌチャー、イチマディン ガンヂュー シーヨー(孫たちよ、いつまでも元気でいなさいよ)・儀。
- メモ
- 植物の葉、かずらを一族、一系に例えた言葉。祖父母と孫を一緒にした言葉だが、祖父母から孫に対して使うこともある。
ファーバー 大湾
端々。枝葉。本筋や中心からはずれたところ。末節。
ファービシ 都屋
*イノー(礁池)から少し離れた所にあるサンゴ礁のこと。干瀬。
ファーフーブチ 楚辺
破風葺き。建築様式のひとつ。
- メモ
- →ハーフーブキ。
ファーフーヤー 座喜味,大湾
破風の家屋。建築様式のひとつ。
ファーフジ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,古堅,比謝矼
親族語彙。祖父母。
- 用例
- ファーフジンカイ ソーラッティ ハイタシガ、マーンカイガヤー(祖父母に連れられて行きよったが、どこにかねえ)・儀。
- メモ
- 音1:ハーフジ。
ファーブシ 長浜
端節。琉球古典音楽の楽曲のひとつ。
- メモ
- 工工四中巻のうち、作田節からの10節を昔節、大昔節とし、これらを総称して*ウフブシ(大節)といった。ウフブシを除く節のことをファーブシという。大節に対して、短い演奏時間である。
ファーフジユー 楚辺
祖父母の代。祖父母のいた時代のこと。
- メモ
- 音1:ハーフジユー。
ファーヲゥドゥイ 喜名,座喜味,伊良皆,波平,高志保,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅
芸能a。端踊。組踊を除く古典舞踊の総称。
- メモ
- 1719年、端踊として確立。老人踊、若衆踊、二才踊、女踊がある。
ファチジャージミ 伊良皆
針突(*ハヂチ)を突く時に使う墨。
- 用例
- マタ、シメー ファチジャージミンチ マールー ヤタンヨー(また、墨はファチジャー墨といって丸いものだったよ)・民・伊。
ファヂチャー 伊良皆
針突(*ハヂチ)を突く人。針突専門の施術師。
- 用例
- ファヂチャーヤーンケー、ユールル ソーラッティ、ウヤヌチャーンカイ ソーラッティ ゥンジ(針突を突く人の家に、夜に連れられて、親たちに連れられて行って)・民・伊。
- メモ
- 音1:ハヂチャー。
ファンタ 楚辺
崖。崖っぷち。
- 用例
- ウミヌ ファンタンカイ、シレーシレー ユシヤーニ(海の崖の方に、次第次第に寄せて)・民・楚。
- メモ
- 音1:ハンタ。→スギバナ。
ブイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
短棒。棒きれ。杭。
- 用例
- パーパーンカイ ブイ ムッチ ウヮーットータン(おばあさんに棒を持って追われていた)・儀。
プイ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
幼児語。捨てる様。
- 用例
- プイ シェーワ(捨てなさい)・古。
フカンカイ プイ シェー(外に捨てなさい)・儀。
フィー 喜名,波平
火。
- メモ
- 音1:ヒー。
フィー 高志保
日。
- 用例
- アチマイル フィー(集まる日)・高。
- メモ
- 音1:ヒー。
フィー 喜名,親志,波平,大湾,長田,瀬名波
水や湯を引くための管や溝。樋〔ひ〕。
- 用例
- チューカーヌ フィー(急須〔きゅうす〕の樋)・田。
- メモ
- 音1:ヒー。→ティー。
フィー 喜名,親志,座喜味,波平,宇座,瀬名波,渡具知,長田
屁。おなら。
- 用例
- フィー ニジティル、アンシ ヨーガリトービン(屁を我慢して、こんなに痩せています)・民・具。
- メモ
- 音1:ヒー。
フィージー 渡具知,大湾
平生。平常。普段。
- 用例
- フィージーヤ チカーン(普段は使わない)・湾。フィージーカラ(普段から)・具。
- メモ
- 音1:ヒージー。→チニヒーギー。
フィージャー 波平
哺乳類。山羊〔やぎ〕。
- メモ
- 音1:ヒージャー。
フィータ 親志,高志保
非。良くないこと。不正。あやまり。
- 用例
- ヤラヌ アマンジャナー フィータ カントーグトゥヤーサイ(屋良の阿麻和利の非を被っているからですね)・民・高。
フィータイ 高志保
兵隊。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画で、戦前、旗行列で兵隊を送っている様子。音1:ヒータイ。
フィーフィラー 親志,古堅
屁こき。屁ひり。
- 用例
- ウンチョー ジッコー フィーフィラー ヤタン(その人はとても屁こきだった)・民・古。
- メモ
- 音1:ヒーヒヤー・ヒーヒラー。
フィーヨーグヮーアシビ 波平
囃し立てて遊ぶこと。
- メモ
- *モーアシビなどで男性が指笛を吹きながら囃したてたと思われる。
フィーラ 喜名,親志,波平,宇座
農具。へら。

- メモ
- 音1:ヒーラ。
フィーン 比謝,大木,長田
経る。
- 用例
- ニン フィーンネー ッシ(年を経るようにして)・木。ウスク ガジマルヌ ニン フィーネー、キジムナーガ ゥンジーンディシェー ワカトータンディ(アコウやガジュマルが年を経ると、キジムナーが出るというのは分かっていたって)・民・田。
- メモ
- 音1:ヒーン。
フィーン 親志
放〔ひ〕る。体外へ出す。
- 用例
- フィー フィッチェーン(屁を放ってある)・親。
フイウクスン 喜名,渡慶次,儀間
掘り起こす。
- 用例
- キーヌニー フイウクスン(木の根を掘り起こす)・儀。否:フイウクサン(掘り起こさない)希:フシウクシーブサン(掘り起こしたい)過:フイウクチャン(掘り起こした)継:フイウクチョーン(掘り起こしている)・儀。
フィサ 親志,座喜味,宇座,渡具知,大湾,古堅,長田
足。
- 用例
- フィサヌ ヤリ(足が痛くて)・親。カミカラ クィテーミセール フィサデームンリチ、シーバイ シーチキランリ(神から下さった足だものといって、小便をひっかけないって)・民・湾。
- メモ
- 音1:ヒサ。→ッサ。
フィサクビ 宇座
足首。
- メモ
- →音1:ヒサクビ。
フィサナー 長田
足の甲。
- メモ
- →音1:ヒサナー。
フィサヌワタ 宇座,長田
足の裏。
- メモ
- 音1:ヒサヌワタ。
フィサビラ 親志
足首から足先の部分。
フィサブー 大湾
フィラリア症で異常に足がふくらんでいる状態。象皮病〔ぞうひびょう〕。
- メモ
- →ウフクーガー。
フィサマンチュー 比謝
正座。
- 用例
- フィサマンチュー カキティ(正座して)・民・比。
- メモ
- 音1:ヒサマンクー・ヒサマンチュー。→チンシメーギー。
フィジチ 大木
衣料関係。杼〔ひ〕。機織〔はたお〕り器具のひとつ。

- メモ
- 音1:ヒジチ。
フィジフィントー 古堅
返事。返答。
- 用例
- ウタサーニ フィジフィントー スタル バー(歌で返事返答したわけだ)・民・古。
- メモ
- →イリヒントー。
フィジャイ 親志,波平
左。左側。
- メモ
- →音1:ヒジャイ。
フィジャヤー 波平
左利き。
- メモ
- 音1:ヒジャヤー。→ヒジャイリッコー。
フイスリワタンギー 楚辺
振り袖綿入れ。
フイターフイター 古堅
振り振り。振り回す様。
- 用例
- ナーヌ マンナカカラ フイターフイター シ(庭の真ん中から振り回しながら)・民・古。
フイタックヮスン 喜名,渡慶次,儀間,比謝
振り回す。盛んに振り回すこと。
- 用例
- ヌクジリ フイタックヮチ アッチョール バー(ノコギリを振り回して歩いているんだよ)・民・比。
ティーサージ フイタックヮチ イェージ スン(手拭いを振り回して合図をする)・儀。
- メモ
- 音2:フイマースン。
フィチグヮチ 座喜味,長浜
①数詞。7月。②行事。旧盆。旧7月13日から15日まで祖霊〔それい〕を現世に招き、数々の供物やご馳走で歓待する。
- メモ
- ②→音1:シチグヮチ。
フィチャ 波平
下。
- メモ
- →音1:シチャ・ヒチャ。
フィッチー 波平
①一日。一日中。②しょっちゅう。いつも。ずっと。
- メモ
- ②音1:シッチー・ヒッチー。→イチグ。
フィッパク 喜名
逼迫。事態が差し迫ること。
フイマースン 喜名,渡慶次,儀間
振り回す。
- 用例
- ボー フイマーシーネー アブナサンドー(棒を振り回すと危ないよ)・儀。
- メモ
- →フイタックヮスン。
フィラファーグサ 長浜
植物。オオバコ。
- メモ
- →シップイグサ。
フィランメー 喜名
料理。麦ご飯。麦飯。
- メモ
- 音1:ヒランメー。→ターキーメー。
フィリーン 古堅,長田
拾う。
- 用例
- クミ フィッティ(米を拾って)・古。
- メモ
- →音1:ヒリーン。
フィリピンヲゥー 伊良皆
フィリピン産の麻布。
フィル 喜名,親志,長田
昼。日中。
- メモ
- 音1:ヒル。
フィル 波平
植物。ニンニク。
- メモ
- 音1:ヒル。
フィルギ 大湾
植物。ヒルギ。
- メモ
- 音1:ヒルギ。
フイン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
掘る。
- 用例
- トー、クマ フティ ンリ(さあ、ここを掘ってみろ)・上。アナ フレー(穴を掘れ)・木。ハイサイ、ゥンム フンセービミ。(こんにちは、芋を掘っていらっしゃるんですか)・宇。ヤシチウチンカイ カー フイン(屋敷内に井戸を掘る)・儀。
否:フラン(掘らない)希:フイブサン(掘りたい)過:フタン(掘った)継:フトーン(掘っている)・儀。
フイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①振る。②振る。男女間で、交際や求婚を断る。③拒む。断る。不承知である。
- 用例
- ①トゥーサカラ ミーヌグトゥシ ハタ フイン(遠くから見えるように旗を振る)・儀。
②シクチン サンヌー ヰキガー、チューニン フティ トゥラスン(仕事もしない男は、今日にでも振ってやる)・儀。
否:フラン(振らない)希:フイブサン(振りたい)過:フタン(振った)継:フトーン(振っている)・儀。
フイン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
降る。
- 用例
- ジー ヒッタティ、ユーベー アミ フテーサヤー(地面が濡れて、夕べは雨が降ったんだね)・上。アミ フティ ウリー ソーン(雨が降って潤っている)・田。ナマ アミヌ フトーン(今雨が降っている)・矼。
アミガ フイン(雨が降る)・慶。
マックール シ、ナマニン アミヌ フイギサー ソーン(〈空が〉真っ黒して、今にも雨が降りそうにしている)・儀。
否:フラン(降らない)過:フタン(降った)継:フトーン(降っている)・儀。
フインカーバカ 楚辺
掘り込み墓。横穴式の墓。
- 用例
- スビヌ ウミヌ ハター、フインカーバカガル マンドータル(楚辺の海岸沿いは、掘り込み墓が多かったんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:フインチャーバカ。音2:フインチャー。
フィンスームン 喜名
{ひんそもの(貧素者)}。貧乏者。
- メモ
- 音1:ヒンスームン・ヘンスームン。→クーシームン。
フインチャー 座喜味
掘り込み墓。横穴式の墓。
- メモ
- →フインカーバカ。
フインチャーバカ 渡慶次,儀間
掘り込み墓。横穴式の墓。
- 用例
- シチャヌ ウメー、イチナーギ フインチャーバカ チュクラットータン(下の海岸は、そこら一帯掘り込み墓が造られていた)・儀。
- メモ
- 岩に穴を掘って造った墓のことで、海岸沿いの岩などによく見られる。→音1:フインカーバカ。
フー 渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼,長田
運。幸運。果報。
- 用例
- フーヌ アシェー、ゥンマリーニカラ キマトーンディ(運がある人は、生まれる時から決まっているって)・儀。
アサウキ スシガル フーヤ アンドー(朝起きする人に、幸運があるよ)・民・古。
フー 親志,古堅
はい。ははあ。目上の人に対し、敬いかしこまって応答する時に発する語。尊敬語。
- 用例
- フー、ヌーンディ イミシェーガ(はい、何とおっしゃいましたか)・親。
- メモ
- →イー。
フー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
帆。
- 用例
- フーヌ サチンカイ トゥマトーシェー ヌー ヤガ(帆の先に止まっているのは何ねえ)・儀。
フー 大湾
頬。
- メモ
- 音2:フージラ。
フー 喜名,渡慶次,儀間、古堅、高志保、宇座、瀬名波、長浜、大木
麩。
- 用例
- フー コーティ ッチ、フーイリチャー チュクイン(麩を買ってきて、麩炒めをつくる)・儀。
ブー 古堅
賦。夫役。人夫。人足。労働を提供すること。また提供する者。
- メモ
- 道路普請や*アザブー(字賦)に必ず参加したという。
ブー 高志保
武。武術。
- 用例
- ブー カナイル チュ(武に長けている人)・高。
フーイ 親志,渡具知
水を飲ませる時の魔物を吹き払うまじないの語。
- 用例
- ヒジュルミジ ヌミーネー フーインリシ ヤサヤー(冷たい水を飲む時には、フーイと言うものだね)・民・具。
- メモ
- 水などを飲ませるときにフーイと吹いてから飲ませる。
フーイリカー 楚辺
料理。麩炒め。
- メモ
- →音1:フーイリチャー。
フーイリチャー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
料理。麩炒め。
- 用例
- チューヌ ユーバノー フーイリチャードー(今日の夕飯は麩炒めだよ)・儀。
- メモ
- 溶き卵に麩を入れて炒めたものを一旦取り出し、人参やニラ、キャベツなどの野菜と炒め合わせたもの。音1:フーイリカー。
フーウウン 古堅
いいえ。否定の応答。
ブーカー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
風船。
- 用例
- ブーカー フックヮスンディ、シーイッペー ソーン(風船を膨〔ふく〕らますって、精一杯〈四苦八苦〉している)・儀。
フーガワイ 喜名,渡慶次,儀間
風変わり。
- 用例
- ミッタ フーガワイナ ニーシェー ヤタン(とても風変わりな青年だった)・儀。
- メモ
- 音2:フーガン。
フーガン 大湾、儀間、渡慶次
風変わり。
- 用例
- フーガン ナティヨ(風変わりでね)・民・湾。アンシ フーガンナ チラ ソールヤー(なんて風変りな顔をしているんでしょうね)・儀。
- メモ
- →フーガワイ。
フーガンナムン 喜名,渡慶次,儀間
風変わりな者。
- 用例
- ウヌ ワラビヌ フーガンナムン ヤシヨー(その子どもの、風変りな者なことよ)・儀。
フーキ 楚辺
①{ふうき(風気)}。邪気。②伝染病。流行病。
- メモ
- ②音1:フーチ。
フーキガマラハン 楚辺
伝染病が流行っている。
- メモ
- 音1:フーチガマラサン。
フーキゲーシ 楚辺
{ふうきがへし(風気返し)}。流行病返し。災厄防除〔さいやくぼうじょ〕。悪風返し。
- 用例
- フーキゲーシトゥシ、カンカーネー ウシ クルチ ムライリグチンカイ サギータン(流行病を払い除けるために、カンカーには牛を解体して村の入り口に下げよった)・楚。
- メモ
- 音1:フーチゲーシ。→アクゲーシ。
フーク 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,大湾,古堅
肺。食用としての豚などの肺。
- 用例
- ウヮーヌ フークン チカイグトゥ、アラトーケー(豚の肺も使うから、洗っておきなさい)・儀。
フークー 喜名,渡慶次,儀間
奉公。
- 用例
- ワンネー ヤーチカラ フークーカイ ゥンジャサッタン(私は8歳から奉公に出された)・儀。
フーグマーチ 喜名
{はうごまつ(抱護松)}。防風林。
- メモ
- 台風の多い沖縄では、海岸近く等に防風林として木を植えたり、集落を囲むような形で集落の境などに植えられていた。類:ホーグ。
フークマーミ 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
心臓。食用としての豚の内蔵のこと。
- 用例
- ウヮーヌシシ ニーニ、フークマーミソーナムヌン ムル イリーネー ジコー マーサン(豚肉を炊く時に、フークマーミみたいなものも全部入れるととても美味しい)・儀。
- メモ
- 音1:フクマーミ。
ブーサー 古堅
じゃんけん。親指、人さし指、小指の3本の指を出し合って勝ち負けを決める。
- 用例
- ブーサー ヒチャイ ヌーサイ シ ナー(じゃんけんしたり何したりしてもう)・民・古。
- メモ
- 音2:ブーサーシー。
ブーサーシー 座喜味
じゃんけん。親指、人さし指、小指の3本の指を出し合って勝ち負けを決める。
- メモ
- →ブーサー。
フーサン 喜名,上地,渡慶次,儀間、楚辺
欲しい。
- 用例
- ワンネー チャーシ ヤティン、アヌ チン フーサン(私は、どんなにしてもあの着物が欲しい)・儀。クレー ワンネー フーサッサー(これは私は欲しいな)・上。
- メモ
- 音1:フーハン・フサン。
フージ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,比謝矼,牧原
①風采〔ふうさい〕。ようす。身なり。②風儀。流派の意。
- 用例
- ①フージェー ンーランドー(身なりは見ないよ〈気にしないよ〉)・古。ミームン コーテール フージ ヤサ(新しいものを買ってあるようすだ)・儀。
フージー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼
ようす。ような感じ。みたいなもの。
- 用例
- ヤク ハラチョール フージー ナティ(厄をはらっているというみたいになって)・高。エンソク フージー ヤル バー(遠足みたいなものだわけさ)・高。フラーフージー シ(馬鹿なふりをして)・矼。
アヌ フージー ナテー ナランドー(あのようなものになってはいけないよ)・儀。
フージェー ネーン 楚辺,古堅
みっともない。
- メモ
- →フージン ネーン。
フージュク 楚辺
風習。風俗。
- 用例
- ウチナーヌ フージュク ヤティカラ、マムラントー ナランサ(沖縄の風習だったら、守らないといけないさ)・楚。
フージョー 長浜,大湾,古堅
煙草入れ。携帯用の煙草入れ。
- メモ
- 音1:フジョー。→パーパーフージョー。
フージョー 楚辺
冗談。
- 用例
- トゥーチ フージョービカーン スグトゥ、ヌーヌル ソークトゥ ヤラー ワカランサ(いつも冗談ばかりするから、何が本当のことなのか分からないさ)・楚。
- メモ
- →テーファ。
フージラ 瀬名波,楚辺,大湾
頬〔ほほ〕。
- 用例
- フージランカイ メーチブヌ チチョーン(頬にご飯粒がついている)・楚。
フージランカイ ヌーガナ タックヮトーンロー(頬に何かくっついているよ)・瀬。
- メモ
- →フー。
フーシン 都屋,長浜,楚辺
帆船。帆掛け船。
- メモ
- 音2:フームチブニ。
フージン ネーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
みっともない。
- 用例
- アンソール スガイ シ フージン ネーン、ヤーヲゥティ ケーティ クーワ(そんな服装をしてみっともない、家で着替えてきなさい)・儀。
- メモ
- 音2:フージェー ネーン・ミートゥン ネーン・ミートー ネーン。
フースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
干〔ほ〕す。
- 用例
- アラテーヌ チン ナマカラ フースン(洗った着物を今から干す)・儀。
ゥンニ アブシンカイ フースン(稲を畦〔あぜ〕に干す)・儀。
否:フーサン(干さない)希:フーシーブサン(干したい)過:フーチャン(干した)継:フーチョーン(干している)・儀。
- メモ
- 音1:フスン。
ブーター 村史
貝名。イモ貝。イモガイ。
ブーターブーター 長浜
ぶらさがってゆれている様。
フータイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
頬。ふっくらとして頬が垂れていること。
- 用例
- アヌ ワラビヌ フータイヌ ウジラーサヨー(あの子どもの頬っぺたの可愛いことよ)・儀。
- メモ
- 音2:フーテー。
フータヤー 座喜味
頬がふっくらしたかわいらしい子。
- 用例
- フーグヮー タトーンレー、マンマールーグヮー フータヤー ヤンヤー(頬が垂れているよ、まるまるとしてフータヤーだね)・座。
フーチ 座喜味,伊良皆,古堅
もぐさ。
- 用例
- ハーイン タティーイ ナー、チャッヒン フーチン ウチキティ(鍼も立てるしもう、いくつもモグサも置いて)・民・古。
フーチ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,渡具知,古堅
①{ふうき(風気)}。邪気。②伝染病。流行病。
- 用例
- ②ムラジューヌ チュガ フーチ カカティ、デージ ヤタン(村中の人が伝染病にかかって、大変だった)・儀。ウシヌ フーチ(牛の伝染病)・民・具。
- メモ
- ②音1:フーキ。
フーチ 波平,宇座,大湾
鞴〔ふいご〕。
- メモ
- →チューチューバンクー。
フーチガマラサン 伊良皆
伝染病が流行っている。
- 用例
- フーチガマラサンリチ チチャシガ、チャーン ネーンニ(伝染病が流行っていると聞いたが、どうもないか)・伊。
- メモ
- 音1:フーキガマラハン。
フーチゲーシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,古堅
{ふうきがへし(風気返し)}。流行病返し。災厄防除。悪風返し。
- 用例
- フーチゲーシトゥシ、カンカーネー ウシ クルチ、ウシヌ フニ ムラヌ イリグチンカイ サギータン(悪風返しとして、カンカーには牛を解体して、牛の骨を村の入り口に下げよった)・儀。
- メモ
- 音1:フーキゲーシ。→アクゲーシ。
フーチヌカミ 喜名,波平,牧原
鞴〔ふいご〕の神。
- 用例
- フーチヌカメー マギー(フーチの神は大きい〈霊力が高い〉)・喜。
フーチヌユーエー 波平,大湾
{ふうきのゆはひ(鞴の祝ひ)}。鞴祭り。
- メモ
- 鍛冶屋〔かじや〕が旧11月7日に鞴の神をまつり、隣近所や得意先を招いてお祝いをした。豚を解体し、その頭を供えていた。音1:フーチヌユエー。
フーチヌユエー 喜名
{ふうきのゆはひ(鞴の祝ひ)}。鞴祭り。
- メモ
- →音1:フーチヌユーエー。
フーチヌユエービーサ 長浜
{ふうきのゆはひびえさ(鞴の祝ひ冷えさ)}。旧11月の鞴〔ふいご〕祭りの頃の寒さ。
- メモ
- →フーチビーサ。
フーチバー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木
植物。ヨモギ。

- 用例
- クシヌ ミチンカイ フーチバーヌ ミートーグトゥ、チリ クーワ(後の道にヨモギが生えているから、摘んできなさい)・儀。フーチバー チチチ、ヌマセー(ヨモギをつついて、飲ませなさい)・古。
- メモ
- 健胃、解熱に効く。葉を乾燥させてお茶にして飲むと血圧を下げる。
フーチバージューシー 喜名,高志保,渡慶次,儀間、楚辺
料理。ヨモギ入りの雑炊。
- 用例
- チューヌ ユーバノー、フーチバージューシー ニチェーサ(今日の夕飯は、フーチバージューシーを炊いてあるよ)・儀。
フーチバームーチー 渡慶次,儀間,渡具知
ヨモギ餅。
- 用例
- フーチバームーチーヤ ヰーカバ スンヤー(ヨモギ餅は良い匂いがするね)・儀。
フーチビーサ 喜名
{ふうきびえさ(鞴冷えさ)}。旧11月の鞴〔ふいご〕祭りの頃の寒さ。
- メモ
- 音2:フーチヌユエービーサ。
フーチムーチー 伊良皆,渡具知,大湾,古堅
{ふうきもちいひ(風気餅飯)}。芋煮の上にヨモギをのせたもの。
- メモ
- 旧3月3日の浜下りにはご馳走は作らず*ゥンムニーの上に*フーチバーを1、2枚のせたものを3個仏壇に供えた。そのゥンムニーにフーチムーチーといった。
ブーチャ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
幼児語。高い高い。両手で赤子の両脇を抱えて上にあげること。寝転がって両手で赤子の両脇を抱えて、足で上にあげること。
- 用例
- ブーチャ ブーチャ サーヤー(高い高いしようね)・儀。
フーチョーシバル -
{風長次原}。長浜の小字。
- メモ
- 行政上の表記は「フウチョウシバル」。
フーテー 長浜
頬。ふっくらとして頬が垂れていること。
- メモ
- →フータイ。
ブードゥナミー 喜名
賦役を過不足なく等しくすること。
- メモ
- *ブーは賦、*トゥナミは平均の意味。→カーフスクー。
フートー 村史
植物。フトモモ。
フーナー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,古堅,比謝矼、楚辺
ふり。真似。
- 用例
- シラン フーナー(知らないふり)・古。フリタル フーナー シ(気が触れたみたいにして)・民・比。アラン フーナー(そうでないように)・矼。
カマンタヌ フーナー スン(食べなかったふりをする)・儀。
ブーナイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
素早く駆け抜ける様。
- 用例
- ヌール イスジョーラー、ブーナイ ッシ ハイギータン(何を急いでいるのか、駆け足で行きよった)・儀。
プーナイ 長浜
プッと口から物を吹く様。
- 用例
- タナガー トゥイネー、ナマゥンム カナーサーニ プーナイプーナイ スタン(川エビを取る時は、生芋を噛んでプップッとしよった)・浜。
ブーナイブーナイ 喜名,高志保,渡慶次,儀間
勢いが良い様。
- 用例
- ハマカジン ブーナイブーナイ ナー、カジヌ チャーマ(浜風もビュービューもう、風が〈吹いて〉きて)・民・高。
イヌンカイ ウヮーッティ、ブーナイブーナイ ヒンギティ ハイタン(犬に追われて、勢いよく〈走って〉逃げて行きよった)・儀。
フーニ 喜名,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼
①骨。②茎。
- 用例
- ①ヨーガリヤーニ フーニヌ ゥンジトーサー(痩せて骨が浮き出ているなあ)・座。フーニ ヲゥーテーンリ(骨を折ったんだって)・都。
- メモ
- ②音1:フニ。
フーニジル 座喜味
骨汁。
- メモ
- 音2:フーニヌシル。
フーニヌシル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
骨汁。主に豚の骨汁。
- 用例
- フーニヌシロー、ダシ ゥンジティ ジコー マーサン(骨汁は、出汁〔だし〕が出てとても美味しい)・儀。
- メモ
- 豚を解体した後に各部位に切り分けるが、その時に肉を切り取った後の骨を汁にしたもの。→フーニジル。
フーハン 楚辺
欲しい。
- 用例
- カミムノー チャー フーハタン(食べ物はいつも欲しかった)・楚。
- メモ
- →音1:フーサン。
ブーハン(~ブーハン) 楚辺
~たい。~したい。
- メモ
- →~バーハン。
フービ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
褒美。
- 用例
- チューヤ フービン ダテーン ヰーティ チャン(今日は褒美もたくさん貰ってきた)・儀。
フーフー 喜名,渡慶次,儀間
熱い物をフーフー吹いて冷ます様。
- 用例
- アチサグトゥ、フーフー ッシ カメー(熱いから、フーフー冷ましながら食べなさい)・儀。
ブーブー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間、楚辺
民間療法の瀉血〔しゃけつ〕療法。瀉血に用いる竹筒やコップにもいう。
- 用例
- ブーブー トゥイシェー マシドー(瀉血をした方がいいよ)・座。
ブーブー トゥラチャレー、ナガリヌ アカドーン(瀉血をしたら、背中が赤くなっている)・儀。
- メモ
- 熱が出た時にも剃刀〔かみそり〕で瀉血〔しゃけつ〕することがあった。
ブーブー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
幼児語。水。
- 用例
- ブーブー ヌマヤー(水を飲もうね)・儀。
ブーブー 長浜
幼児語。豚。
フーフーダマ 宇座
子どもの遊び。ふうふうだま。
- メモ
- 空豆の茎などの先を十字に割り、6、7センチまで裂いて折り広げる。中央にエンドウ豆を乗せて下からフーフー吹いて遊ぶ。
ブーブートゥベー 喜名,渡慶次,儀間
ぶんぶん群がること。
- 用例
- フェーヌ ブーブートゥベー ソーン(ハエがぶんぶん飛んでいる)・儀。
フーフダ 渡慶次,儀間,比謝,古堅,牧原
{ふふだ(符札)}。護符〔ごふ〕。
- 用例
- ウヌ フーフダー、ハーヤンカイ ハトーケー(その護符は、柱に張っておきなさい)・儀。
- メモ
- 病気や天災などの災厄がふりかかるのを防護するために、その効力を期待して家の柱や出入り口に貼った。音1:フーフラ。
フーフラ 比謝
{ふふだ(符札)}。護符〔ごふ〕。
- 用例
- フーフラン ハジ(護符も剥〔は〕いで)・民・比。
- メモ
- →音1:フーフダ。
フーミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
風味。嗜好品〔しこうひん〕などの香りや味。
- 用例
- クヌ シームノー アンシ フーミガ アル(この吸い物はなんて風味があるんでしょう)・儀。
ブーミチャー 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,楚辺
葬式が済んだ日の夕方におこなう魔物払いの儀式。またその儀式に用いる棒。
- メモ
- 昔は遺骸〔いがい〕を墓に入れても、死者の霊は家にとどまっていると考えられていたので、葬式を終えた後に魔物払いの儀式をした。棺箱を作った残りの薄い板切れを、3尺ほどの紐で約70㎝の竹に結わえつけ、ブンブンと音を立てながら強く振り回して魔物払いをした。結わえた板切れが外れると厄だといって、作る際はしっかりと縛った。音1:ブンミチャー。類:ボーフイ・ムンウーイ。
フームチブニ 高志保,楚辺
帆船。帆掛け船。
- 用例
- フームチブニヌ ハイギーシガ、ヌー チローガヤー(帆船が行きよるが、何を積んでいるのかな)・楚。
- メモ
- →フーシン。
フームン 高志保,渡具知,渡慶次
法文〔ほうもん〕。経文〔きょうもん〕。
- 用例
- ボージンチャー アチマトーティ、ナー、フームン ユディ(坊主たちが集まって、もう、法文を読んで〈唱えて〉)・民・慶。ハブ ンジーネー ナー、フームン ユムンネー シ、グジュグジュグヮー シ ユミヨー(ハブを見たらもう、法文を読むように、ごちょごちょして読めよ)・民・具。
- メモ
- →チョームン。
ブーラーサッサイ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
ふらついている様。
- 用例
- ヰーティ、ブーラーサッサイ ッシ シチャンカイ ウリティ チュータン(酔っ払って、ふらつきながら下に降りて来よった)・儀。
ブーライサッサイ ヒチ ヒチャンカイ ウリティ クーヤーニ(ふらつきながら下に降りて来て)・民・楚。
フーリーン 座喜味、儀間、渡慶次
乾く。乾燥する。
- 用例
- フーリトーラー ヘークナー イリミソーリ、ナマカラ アミ フイガター ナトーイビンドー(乾いているなら早く取り入れてください、今から雨が降りそうになっていますよ)・座。
- メモ
- 主に雑穀などを天日に干している時などにいう。
フーリンナー 渡慶次,儀間,楚辺
植物。ホウレンソウ。
- 用例
- フーリンナー アルッサ ユリーン(ホウレンソウをあるだけ茹〔ゆ〕でる)・儀。
フール 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座,大湾,大木、楚辺
豚小屋兼便所。便所。

- 用例
- フール イーブサグトゥ、イチュター マッチョーリヨー(便所に入りたいから、少しは待っていてよ)・儀。
フールカイ イケー(便所に行きなさい)・湾。
- メモ
- フールには神様がおり、いかなる魔物も祓〔はら〕いのけると信じられていた。夜、出先から帰って来ると、*ヤナカジや*ヤナムンを祓う為に豚小屋に行って豚を起こし、着物をパンパンはたいてから家に入った。※写真は渡慶次に残っていたフール。音1:フル。音2:フールヤー・ウヮーフール。
フールアッチャー 大湾
腹の調子が悪く便所にしょっちゅう行く者。
フールカジャ 喜名,渡慶次,儀間,比謝
豚小屋の臭い。便所の臭い。
- 用例
- アミフイ アトー、フールカジャ スタン(雨降り後は、豚小屋の臭いがしよった)・儀。
フールガミ 座喜味
便所の神様。
- メモ
- 音1:フールヌカミ。→トゥングヌカミ。
フールチ 古堅
顖門〔ひよめき〕。幼児の頭蓋骨〔ずがいこつ〕の泉門〔せんもん〕。脳天。
- メモ
- 音1:スールチ。
ブールナイ 渡慶次,儀間
勢いよく。一目散に。
- 用例
- ゥンマカラ ブールナイ ヒンギティ ハイタン(そこから一目散に逃げて行きよった)・儀。
- メモ
- →イッサンハーエー。
フールヌカミ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
便所の神様。
- 用例
- フールヌカメー、ムンヌキムントゥシ アガミラットーン(便所神は、魔除けとして崇められている)・儀。
- メモ
- 音1:フールガミ。→トゥングヌカミ。
フールヤー 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,大湾,古堅
豚舎。豚小屋兼便所。

- 用例
- ユル ニッカ ケーティ チーネー、フールヤーヲゥティ チン パンパン スタン(夜遅く帰ってきたら、豚舎で着物をパンパンとはたきよった)・儀。
- メモ
- →フール。
フェー 喜名,座喜味,宇座,大湾,古堅,長田
昆虫。ハエ。蝿。
- 用例
- ミーヌメーヌ フェー ウーイユサン、アレー ヤコー タタンテー(目の前のハエも追い払えない、あいつは役に立たないなあ)・座。
- メモ
- 音1:ヘー。
フェー 喜名,親志,波平,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,長田
灰。
- 用例
- カマヌ フェー カタヂキーン(カマドの灰を片付ける)・儀。
- メモ
- 音1:ヘー。→アク。
フェー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
南。
- 用例
- アッターヤ、フェーカラル チョール ハジドー(彼らは、南から来ているはずだよ)・儀。
フェーヌウドゥン 大湾
首里城南殿。
フェーヌカジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
南風。
- 用例
- フェーヌカジヌ フチーネー、アンシ ヰーヤンベー ヤン(南風が吹くと、とても気持ちいい)・儀。フェーヌカジヌ フキーネー、ニシヌ マーチンカイ ガッパラ(南風が吹くと、北の松にガッパラ〈ゴツンと当たって〉)・民・楚。
フェーヌシマ 儀間,長浜,楚辺
{はへのしま(南の島)}。芸能a。踊りの演目名。
- メモ
- 儀間では、鉦打ちと踊り手で演じられる。いつ頃、誰が始めたか不明で、歌意を解する者もいないが、1937、1938(昭和12,13)年頃に演じられて以来途絶えていたのを1991(平成3)年に復活上演した。かつては、長浜、楚辺でもフェーヌシマが演じられていたとのこと。※写真は1992(平成4)年におこなわれた儀間のフェーヌシマ。
フェーバル -
{南風原}。渡慶次の小字。
フェーフチ 楚辺
煙草盆で灰を落とす所。灰落とし。
- 用例
- タバクヌ フェーヤ、フェーフチンカイ リッパ ウトゥシヨー(煙草の灰は、灰落としにちゃんと落としなさいよ)・楚。
フェーマユジバル -
{南真与地原}。波平の小字。
フェームティ 伊良皆
南表。転じて南側のこと。
フェーユンタンジャ 儀間
南読谷山。読谷村の南部地域。
- 用例
- フェーユンタンジャディネー、ザチミ マングラカラル ヤタガヤー(南読谷山といったら、座喜味方面からだったのかな)・儀。
フェーライ 喜名,都屋,高志保,宇座,楚辺,渡具知,比謝矼
追い剥〔は〕ぎ。
- 用例
- 歌:タコーヤマ フェーライティンドー、チナーバンジュニ トゥマラナヤー、イスギスギ シマ カカラー(多幸山は追い剥ぎが出るよ、喜名番所に泊まろうよ、急いで島に戻ろう)・民・比。
フェーライ ナイシェー マシリチ、ハタラカンヨーイ フェーライニ ナティ(追い剥ぎになる方がいいといって、働かないで追い剥ぎになって)・民・高。
- メモ
- 音1:ヘーライ。音2:フェーレー。類:ヘーレー。
フェーレー 喜名,座喜味,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木
追い剥ぎ。
- 用例
- センゼノー タコーヤマンカイ フェーレーガ ゥンジータンディ(戦前は多幸山に追い剥ぎが出よったって)・儀。歌:タコーヤマ フェーレーティンドー、キナーバンジュニ トゥマラナヤー(多幸山には追い剥ぎが出るよ、喜名番所に泊まろうよ)・民・喜。
- メモ
- →フェーライ。
フェンサー 伊良皆
昆虫。害虫の一種。
- メモ
- カズラにつくてんとう虫みたいな虫。
フェンサーアシビ 伊良皆,長浜,楚辺
{はへむしああすび(南風虫あ遊び)}。行事。田畑に害虫が異常発生する旧4、5月におこなう虫払いの行事。
- 用例
- フェンサーアシビヤ アブシバレートー ヰヌヒーヤ アランタンドー(虫遊びは*アブシバレーとは同じ日ではなかったよ)・浜。
- メモ
- *楚辺では旧4月吉日の虫払いの日は、笹の舟に*ヘンサーを乗せ「*ヘーヌクニンカイ ハインソーリ(南の国へ行ってください)」と言って海に流し、その後は角力をとったりして遊んだ。※挿絵は笹舟にバッタを乗せて海に流している様子。音1:ヘンサーアシビ。→アトゥアブシバレー。
フェンスー 比謝矼
{ひんそ(貧素)}。貧乏。
- メモ
- 音1:ヒンスー・ヘンスー。→クンチュー。
フェンスーナムン 比謝矼
{ひんそうなもの(貧素な者)}。貧乏者。
- 用例
- フェンスーナムン、イェーキンチュリチ アタンリ(貧乏な者、金持ちといってあったって)・民・矼。
- メモ
- →クーシームン。
フォートゥ 座喜味
鳥名。ハトの総称。鳩〔はと〕。
- メモ
- 音1:ホートゥ。音2:ホートゥイ。
フカ 座喜味,伊良皆,大湾,古堅,宇座
魚名。サメ。鮫〔さめ〕。
- 用例
- ナマー フカンチン ナー、チュクェーサバンリル イサヤー(今はフカといっても、人食い鮫というでしょう)・民・宇。
- メモ
- →イノーサバ。
フカ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
外。
- 用例
- ワラベー ヰーウヮーチチネー フカヲゥティル アシブル(子どもは良い天気には外で遊ぶんだよ)・儀。
フカー 楚辺
庭。
- 用例
- フカーナカイ フーチェール フシカボー、ユックィーネー トゥリヨーヤー(庭に干してある切り干し大根は、日が暮れたら取りなさいよ)・楚。
- メモ
- →ナー。
フカイ 都屋,楚辺
水などの深い所。深み。
- 用例
- フカインカイ イクナヨー(深みに行くなよ)・楚。
フカサクバル -
{深迫原}。比謝、大湾の小字。
フカサン 喜名,渡慶次,儀間,比謝,大湾,大木,長田
①深い。②親しい。
- 用例
- ①アマヌ イチェー イッペー フカサンドー(あそこの池はとても深いよ)・儀。
②フカサル ドゥシ(親しい友人)・民・田。
イッペー フカシク ソーン(とても仲よくしている)・民・比。
- メモ
- ②音1:フカハン。対:アッサン(浅い)。
フカジェークー 長浜
家屋の外部を専門とする大工。
- メモ
- 対:ウチジェーク(内部専門の大工)。
フカスン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼,楚辺
沸かす。沸騰させる。
- 用例
- ナービンカイ ミジ イッティ フカチャグトゥ、シシ、ジューシー ナチェータンリ(鍋に水を入れて沸かしたら、肉、雑炊にしてあったって)・民・古。アチャ アサー、ユー フカチ スグ アミリヨー(明日朝は、湯を沸かしてすぐ浴びなさいよ)・民・矼。
チャー イリーグトゥ、ヘークナー ユー フカシェーワ(お茶を入れるから、早く湯を沸かしなさい)・儀。
否:フカサン(沸かさない)希:フカシーブサン(沸かしたい)過:フカチャン(沸かした)継:フカチョーン(沸かしている)・儀。
- メモ
- 音1:ワカスン。
フガスン ①喜名,座喜味,渡慶次,儀間、楚辺②喜名,渡慶次,儀間
①穴を開ける。②穴を空ける。使い込む。
- 用例
- ①ユー ミーヌ グトゥ シ、アナ フガスン(よく見えるように、穴を開ける)・儀。
②ンナカラ アチミテーヌ ジン、フガチネーン(皆から集めたお金を、使い込んでしまった)・儀。
否:フガサン(あけない)希:フガシーブサン(あけたい)過:フガチャン(あけた)継:フガチョーン(あけている)・儀。
- メモ
- ②→チップガスン。
フカトゥ 楚辺
深い所。
- 用例
- フカトゥカラー ワタラランサ(深い所からは渡れないよ)・楚。
フカハン 楚辺
①深い。②親しい。
- メモ
- ②→音1:フカサン。
フカブバル -
{外部原}。喜名の小字。
フカゥンジ 座喜味,伊良皆,長浜,楚辺,大湾
行事。{ほかいで(外出)}。旧4月15日、16日のアブシバレー(畦払い)の期間に、1年以内に不幸のあった家で行われる厄払い、夜伽〔よとぎ〕の行事。
- 用例
- クンドー パーパーガ ヲゥラン ナティ メーグトゥ、ゥンマハラセーヤ ンジンガー イカラン、フカゥンジール スンロー(今年はおばあさんが亡くなられたので、競馬は見に行けない、フカゥンジーをするんだよ)・楚。
- メモ
- 前年の4月以降から1年の間に亡くなった人のある家、つまり新仏のある家は、皆が楚辺兼久の*ゥンマハラセーへ行けば、新仏に寂しい思いをさせるということで、家ではお茶請けを供え、庭先に出るだけだった。長浜では親戚が集まり一晩縁側に出て夜伽〔よとぎ〕をして過ごした。また、喜名では葬式の際に棺桶を担いでくれた人たちを家に招いて酒肴をふるまった。仏壇にお茶請けを供える時は*クバガサを被ったとの伝承もある。→アブシバレー。
フカゥンジ 喜名,伊良皆,高志保,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知
{ほかいで(外出)}。家が見えないところで宿泊すること。
- 用例
- トゥビトゥイヌ ヤーンカイ イーネー、フカゥンジ サンネー ナランドー(野鳥が家に入ったら、外に出なければならないよ)・伊。
- メモ
- 雀を除く野鳥が家の中に入ってくるのは、災厄の予兆だとされ、その厄払いのために、きれいに均〔なら〕した竈〔かまど〕の灰を鍋蓋〔なべぶた〕で覆い、家の戸締まりを十分にした上で、浜や洞窟、製糖小屋など、家が見えないところで一晩ないし三晩過ごした。フカゥンジから家に帰るときは、三線を弾き大声を出しながら帰ってきた。帰宅すると直ぐに、鍋蓋で覆った竈の灰を見て吉凶を判断した。凶が出た場合、長浜ではもう再度浜下りをした。→ハマウイ。
フキーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
さえずる。
- 用例
- シージャガ カラトール ソーミナーヤ、ユー フキーン(兄が飼っているメジロは、よくさえずる)・儀。否:フキラン(さえずらない)継:フキトーン(さえずっている)・儀。
フキーン 喜名,渡慶次,儀間
抜ける。抜け出る。
- 用例
- ハーイヌ ミーカラ フキーン(針の穴から抜ける)・儀。
否:フキラン(抜けない)希:フキーブサン(抜けたい)過:フキタン(抜けた)継:フキトーン(抜けている)・儀。
- メモ
- 針の穴の小さな所からも抜け出るという意味で、簡単にはできないことを達成した時に使う。例えば、未熟児だった赤子が無事に成長していく時などにも使う。音2:フキユン。
フギーン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,牧原,楚辺
穴があく。抜ける。
- 用例
- ナービヌ フギーン(鍋に穴が開く)・古。フギディール(穴の開いている*ティール)・牧。
ウッサ チューク ウッチーネー フギーンドー(そんなに強く打つと穴があくよ)・儀。否:フギラン(穴があかない)過:フギタン(穴があいた)継:フギトーン(穴があいている)・儀。
フキシヌミーミー 古堅
節穴。
- 用例
- フキシミヌミーミーグヮーカラ ンージーネー、ハブ ヤシガ(節穴から見ると、ハブだけど)・民・古。
- メモ
- 音2:フシフギヌミー・フシンミー・フスーギミー。
フキダシバル -
{吹出原}。長浜の小字。
フキバカ 楚辺
{ふきばか(葺墓)}。平葺墓。屋根の部分が平たい墓。
- 用例
- ワッター ハカー フキバカ ヤタン(私たちの墓は平葺墓だった)・楚。
- メモ
- →ヒラフチバカ。
フキフキ 喜名,渡慶次,儀間
幼児語。拭くこと。
- 用例
- チラガ ユグリトーグトゥ、フキフキ サーヤー(顔が汚れているから、拭こうね)・儀。
フキユン 楚辺
抜ける。抜け出る。逃げる。
- 用例
- ことわざ:ハーイヌミーカラ フキユン(針の穴から抜ける)・楚。
- メモ
- 針の穴のような小さな所からも通り抜けて窮地を脱すること。→フキーン。
フグイ 渡慶次,儀間,古堅
陰嚢〔ふぐり〕。
- 用例
- フグイ トゥラリンドー(陰嚢をとられるぞ〈脅し文句〉)・古。
フグイチヤー 座喜味,渡慶次,儀間
家畜の去勢をする人。
フクイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{ほこりをりむ(誇り居りむ)}。喜ぶ。
- 用例
- ウスーヤ ジコー フクイミシェータンリ(御主はとても喜ばれたそうだ)・民・古。
ワッター アンマーヤ、ジコー フクトータン(私のお母さんは、とても喜んでいた)・儀。
イャーガ リッパ シーアーシーネー、ワッタン フクインテー(お前がちゃんとやり遂げたら、私たちも喜ぶさ)・儀。
継:フクトーン(喜んでいる)・儀。
フクガー 長浜
産毛。
- メモ
- 音1:フクギー。音2:フクガーギー。
フクガーギー 座喜味
産毛。
- メモ
- →フクガー。
フクガードゥイ 伊良皆,大湾,古堅
鳥名。烏骨鶏〔うこっけい〕。
フクギ 楚辺
植物。フクギ。福木。
- メモ
- 音1:フクジ。
フクギー 座喜味
産毛。
- メモ
- →フクガー。
フクジ 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
植物。フクギ。福木。
- 用例
- フクジッシ ヌヌ スミーン(フクギで布を染める)・儀。
フクジヌ キー(フクギの木)・湾。
- メモ
- 防風防火のため屋敷囲いとして植えていた。子どもたちは、葉を草履に見立てて遊んだ。2000年に村木に制定。音1:フクギ。
フクジバル -
{福地原}。喜名の小字。
フクジャー 楚辺
①鳥の毛が膨〔ふく〕れ上がること。②鳥肌が立つこと。
- 用例
- ①トゥイヌ ガタガタ フティ、フクジャー ヒチョーン(鳥がガタガタ震えて、毛が膨れ上がっている)・楚。
- メモ
- ②→キーフクガー。
フクシン 渡慶次,儀間,長浜
埃〔ほこり〕。
- 用例
- メーン ミーラン アタイ、フクシンヌ タッチョータン(前も見えないくらい、埃がたっていた)・儀。
ウッチャンナギヤーニ フクシン カントービン(放りだして埃を被っています)・浜。
フクシンカジャ 喜名,渡慶次,儀間,長浜
埃〔ほこり〕っぽい匂い。かび臭い匂い。
- 用例
- ウヌ チノー フクシンカジャ スン(その着物はかび臭い匂いがする)・儀。
フクシンブッター 喜名,渡慶次,儀間
埃だらけ。埃まみれ。
- 用例
- フクシンブッターッシ、クマヲゥテー ムノー カマランサ(埃だらけで、ここではご飯は食べられないよ)・儀。
フクター 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知,比謝,大湾,大木,牧原
襤褸〔ぼろ〕。ぼろ布。ぼろきれ。着古した着物。
- 用例
- ンリトール トゥクマー、フクター ムッチ ッチ ススレー(濡れている所は、ぼろ布を持った来て拭〔ふ〕きなさい)・儀。
フクターチクター 楚辺,渡具知
衣類がボロボロな様。
- 用例
- ジヌン ネーンル アラー、イカナ ハルカイキヤー ヤティン アンスカ フクターチクター ナチ(お金もないのか、たとえ野良着でもそんなにまでボロボロになって)・楚。
フクタームシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
昆虫。ミノムシ。
- 用例
- ウッピナーヌ フクタームシヌ サガトール(とても大きなミノムシが下がっているね)・儀。
ブクトーサージ 楚辺
厚めのタオル。
- 用例
- ブクトーサージシ ドゥー フケーワ(厚めのタオルで体を拭きなさい)・楚。
- メモ
- 対:マチサージ(薄めのタオル)。
フクバー 楚辺
魚名。カワハギ。
- 用例
- フクバーヤ カーハジュンディチル デージ ヤンレー(カワハギは皮を剥〔は〕ぐって大変なんだよ)・楚。
フクマーミ 座喜味,大湾
心臓。食用としての豚の内蔵のこと。
- メモ
- 音1:フークマーミ。
フクラーサン 喜名,渡慶次,儀間
誇らしい。嬉しい。喜ばしい。
- 用例
- フービ ヰーティ、アンシ フクラーサルヤー(褒美をもらって、とても誇らしいね)・儀。
フクリーラー 座喜味,大湾,古堅
植物。ハルノノゲシ。
- メモ
- 類:マーオーハー・マーオーファー。
フクル 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①袋。②助数詞。~袋。
- 用例
- ①フクルンカイ クヮーシ イリーン(袋にお菓子を入れる)・儀。②ミフクロー ヌクチョーキヨーヤー(3袋は残しておきなさいよ)・儀。
- メモ
- ②チュフクル(1袋)、タフクル(2袋)、ミフクル(3袋)、ユフクル(4袋)、イチフクル(5袋)と数える。
フクルギ 楚辺
植物。ハマオモト。
フクン 楚辺
葺く。
- メモ
- 音1:フチュン。
フクン 楚辺
吹く。
- 用例
- クンドー カジ フクサヤー(今年は風が吹くね)・民・楚。
否:フカン(吹かない)過:フチャン(吹いた)継:フチョーン(吹いている)・楚。
フコーガ 渡慶次
植物。ハマゴウ。
- メモ
- →ハマホーギ。
ブサー 上地,高志保
武に適う人。武芸に長けた者。
- メモ
- 類:ブシ。
フサガイン 喜名,渡慶次,儀間
塞がる。
- 用例
- ドゥルヌ チマティ、アナヌ フサガトーン(泥が詰まって穴が塞がっている)・儀。
否:フサガラン(塞がらない)過:フサガタン(塞がった)継:フサガトーン(塞がっている)・儀。
フサトゥバル -
{富里原}。楚辺の小字。
フサン 比謝矼
欲しい。
- メモ
- →音1:フーサン。
ブサン(~ブサン) 儀間,古堅,比謝矼
~たい。~したい。
- 用例
- イャー ハナシー チチブサン(お前の話を聞きたい)・古。トゥジ シーブサン(妻にしたい)・矼。ヌーン シーブサー ネーン(何もしたくない)・儀。イャートー アビーブサー ネーラン(お前とは話もしたくない)・儀。
- メモ
- →~バーハン。
フシ 喜名,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅
星。天体。
- 用例
- チューヌ フシェー アンシ チュラサルヤー(今日の星はとてもきれいだね)・儀。
フシ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①節。竹の節や木の節。関節にもいう。②音楽の楽節。③助数詞。~節。
- 用例
- ①ダケー フシ ヌクチ チリヨー(竹は節を残して切りなさいよ)・慶。イービヌ フシ(指の節)・高。②フシ カワラシェー(〈エイサーの時など〉曲をかえなさい)・古。③ヲゥージェー チュフシナー タッチレー(サトウキビは一節〔ひとふし〕ずつ切りなさい)・儀。
- メモ
- ①→グーイ。③チュフシ(1節)、タフシ(2節)、ミフシ(3節)と数える。
ブシ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
武に適〔かな〕う人。武芸に長けた者。
- 用例
- タンメーヤ ブシ ヤミシェータン(おじいさんは武芸に長けた方であられた)・儀。
- メモ
- →ブサー。
ブシガー 波平
武士ガー。波平の井泉の名称。
- メモ
- 波平が新たに集落を広げる時、候補地を決めてこの井泉を掘ったが、*フンシクミヤー(風水師)に「ブシガーの水を飲むと武士のような人が多く生まれ、争いが絶えなくなる」と言われ、今の前島の場所に集落を発展させることになった。この井泉は「*シーダカサン(霊力が高い)」という理由で未整備のまま今もある。
フシカブ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
切り干し大根。大根を天日で乾燥させたもの。
- 用例
- デークニ フーチ、フシカブ チュクイン(大根を干して、切り干し大根を作る)・儀。
- メモ
- 音1:フシカブー。→センギリ。
フシカブイリカー 楚辺
料理。切り干し大根炒め。
- 用例
- チューヌ ユーバノー フシカブイリカー チュクイン(今日の夕飯はフシカブイリカーを作る)・楚。
- メモ
- 昔は、ほとんどの家庭で大根を作っていたので、保存食として切り干し大根を作ることが多かった。音1:フシカブイリチャー。→センギリイリチャー。
フシカブイリチャー 親志
料理。切り干し大根炒め。
- 用例
- フシカブイリチャー マーサマーサ チュクテーン(フシカブイリチャーを美味しそうに作ってある)・儀。
- メモ
- ※写真は水で戻した切り干し大根にコンニャクや昆布、豚バラ肉を入れて炒めたもの。音1:フシカブイリカー。→センギリイリチャー。
フシカブー 喜名,座喜味,伊良皆
切り干し大根。大根を天日で乾燥させたもの。
- メモ
- 音1:フシカブ。→センギリ。
フシカブズーネー 楚辺
料理。切り干し大根炒め。
- メモ
- →センギリイリチャー。
フシガラン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾,古堅,牧原
きりがない。たまらない。どうしようもない。防ぎようがない。
- 用例
- ワランチャー ウーサヌ、チャッサ モーキティン フシガランサ(子どもたちが多くて〈子沢山で〉、どんなに儲けてもきりがないさ)・儀。
ナー フシガランドー(もうきりがないよ)・座。カワチ フシガラン ナヤーニ、ミジェー ナー ゴンナイ ヌマーニ(渇いてたまらなくなって、水はもうごくごく飲んで)・民・古。
ヰキガー フシガラン ナヤーニ、ショーブヌ ファーヌ ミーカイ クヮッキーンヨー(男はたまらなくなって、菖蒲の葉の中に隠れるよ)・民・湾。
- メモ
- どんなに間に合わそうとしても追いつかない場合や、採算が取れないなどの時に使う。→アワサン。
フシクビ 瀬名波,大湾
関節。
- 用例
- フシクビヌ ヤディ(関節が痛くて)・湾。
- メモ
- →グーイ。
フシグン 楚辺
防ぐ。
- メモ
- 音1:フシジュン。
フシジュン 喜名,渡慶次,儀間
防ぐ。
- 用例
- カジヌ アタイシ フシジュン(風が当たるのを防ぐ)・儀。
否:フシガン(防がない)希:フシジーブサン(防ぎたい)過:フシジャン(防いだ)継:フシジョーン(防いでいる)・儀。
- メモ
- 音1:フシグン。
フシバリーン 楚辺
{ほしばれをりむ(星晴れ居りむ)}。星空。星空がきれいなこと。
- 用例
- チューヤ イッペー フシバリトーンヤー(今日はとても星空がきれいだね)・楚。
フシフギヌミー 喜名,上地,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
節穴。
- 用例
- フシフギヌミーカラ、マジェー ンチ ンディ(節穴から、まずは見てごらん)・儀。
イャーヤ スバカラ ンーチ ンディヨーンチ、フシフギヌミーカラ ンチャグトゥ(お前は側から見てごらんといって、節穴から見ると)・民・上。
「ドゥーチュイ、タートゥ ムノー イヤギーガヤー」ンチ、フシフギヌミーカラ アル ボーサンヌ ンチェール バーテー(「一人、誰とものを言っているのかな」と、節穴からある坊さんが見たわけだね)・民・楚。
- メモ
- →フキシヌミーミー。
フシブシ 喜名,渡慶次,儀間
節々。関節のあちこち。
- 用例
- ユーベー フシブシヌ ヤリ、ニンラランタン(昨夜は関節があちこち痛くて、寝れなかった)・儀。
フシマ 伊良皆
植物。マサキ。柾〔まさき〕。
- メモ
- →音1:フチマ。
ブシマチムラ 大湾
人名。武士松村。松村宗棍〔そうこん〕のこと。
- メモ
- 琉球王国末期から明治にかけて活躍した最も偉大な武術家の一人。
フジョー 座喜味
煙草入れ。携帯用の煙草入れ。
- メモ
- 音1:フージョー。→パーパーフージョー。
ブジョー 比謝矼
奉行。琉球国時代の役所、役職、または役人のこと。
- 用例
- ブジョーヌチャー(奉行達)・民・矼。
フジョーマキ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知,長田
{ふじゃうまけ(不浄負け)}。傷や病気のある人が、葬式などに行って、よけいに悪くなること。
- 用例
- ヤローニ、チュマーシヤーンカイ イチーネー フジョーマキ スンドー(病んでいる時には、喪家〔そうか〕に行くと不浄負けするよ)・儀。
ブジラー 長浜
棒切れ。
- メモ
- 音2:ブンジラー。
フシンミー 瀬名波,古堅
節穴。
- 用例
- フシンミーカラ ンーチャグトゥ(節穴から見たから)・民・古。
ウヌ オバーガ ハシルヌ フシンミーカラ ンーチェーンテー(そのおばあさんが戸の節穴から見たんでしょうね)・民・瀬。
- メモ
- →フキシヌミーミー。
フス 喜名,波平,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,大湾,比謝矼,長田
臍〔へそ〕。

- 用例
- アカングヮヌ フソー、ナヌカグレー シーネー カリーサ(赤子の臍は、七日ぐらいしたら枯れるさ)・儀。
- メモ
- →タンブス。
フス チグン 楚辺
赤子の臍の緒を処理すること。
- メモ
- →音1:フス チヂュン。
フス チヂュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
赤子の臍の緒を処理すること。
- 用例
- ハサミヌ ネーンネー、ダキグヮーサーニ フス チヂュタン(ハサミがない時には、竹で臍の緒を処理していた)・儀。
- メモ
- 音1:フス チグン・フス チナジュン。
フス チナジュン 大湾
赤子の臍の緒を処理すること。
- メモ
- →音1:フス チジュン。
フスーギミー 古堅
節穴。
- 用例
- スバカラ ムル ンーチョータンリ、フスーギミーカラ(側からみんな見ていたって、節穴から)・民・古。
- メモ
- →フキシヌミーミー。
フスク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①不足。足りないこと。②神仏関連で不足、何かやるべきことがあること。
- 用例
- ①ワランチャームノー、フスク シミテー ナランドー(子どもたちのものは、不足させてはいけないよ)・儀。
アンナムヌン アティ、ヌーン フスコー ネーンタサディチ(あんなものもあって、何にも不足はなかったよと)・民・楚。
②ヌーン フスクヌル アラー、チャー アンマサン(何か不足〈やるべきこと〉でもあるのか、いつも気分がすぐれない)・儀。
- メモ
- ①対:アマイ(余り)。
フスクジラービーサ 楚辺
松の葉が落ちる頃の寒さ。晩秋の寒さ。
- 用例
- フスクジラービーサヌ ウワレーカラー、ナー ヒークル ナイサ(晩秋の寒さが終わる〈秋が過ぎる〉と、もう寒くなるんだよ)・楚。
フスチガー 楚辺
{ほそつぎあ(臍継ぎあ)}。出産に立ち合い、その手助けをする人。
- 用例
- フスチガーガ メンソーチョーグトゥ、ウンチケー シェー(臍継ぎをする人がいらっしゃっているから、案内しなさい)・楚。
- メモ
- 出産の手助けをしたり、赤子の臍を切る役目をする手慣れた人のこと。音1:フスチジャー。→クヮナシミヤー。
フスチジャー 渡慶次,儀間,楚辺,長田
{ほそつぎあ(臍継ぎあ)}。出産に立ち合い、その手助けをする人。
- 用例
- ワッター パーパーン フスチジャー シンシェータン(私のおばあさんも臍継ぎをなさっていた)・儀。
- メモ
- 音1:フスチガー。→クヮナシミヤー。
フスヌヲゥー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
臍〔へそ〕の緒。
- 用例
- ワランチャー フスヌヲゥーヤ トゥッティ ウッチェーン(子どもたちの臍の緒は取って置いてある)・儀。
フスン 長浜,大湾
干す。
- メモ
- 音1:フースン。
フタ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
蓋〔ふた〕。
- 用例
- タラフヌ フタ アキティ、クヮーシ トゥレー(菓子入れの蓋を開けて、お菓子を取りなさい)・儀。
フダ 喜名,伊良皆,波平
札。
- メモ
- 作物を荒らすなど、内規に触れると罰金札を渡された。
フタガー 波平
波平の井泉の名称。
- メモ
- フタガーがあった場所は、段丘の低い位置で、戦前までは川も流れていた。かつては井戸が4つ並んでおり、それをまとめてフタガーと呼んでいた。現在は読谷消防署用地となり、石碑が建立されている。
フタカタヌユー 楚辺
良い世の中。平和な世の中。
- メモ
- →テーミヌユー。
フタカチャヌミユ 楚辺
良い世の中。平和な世の中。
- 用例
- チャー フタカチャヌミユ アラチ ウタビミソーリ(いつも良い世の中であらせてくださいませ)・楚。
- メモ
- →テーミヌユー。
ブタサン 渡慶次,儀間,長浜
分厚い。厚い。
- 用例
- シムチヌ ルク ブタサヌ ゥンブサン(書物があまりにも分厚くて重い)・儀。
- メモ
- →アチサン。
フタソーキ 渡具知
飲食関係。取っ手付きの蓋〔ふた〕付きカゴで吊り下げられる。
フタディール 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
飲食関係。蓋〔ふた〕付きカゴで胴体の4カ所の耳に縄紐を通して吊り下げる。

- 用例
- フタディールンカイ アギドーフ イッテーン(フタディールに揚げ豆腐を入れてある)・儀。
- メモ
- *サギジョーギーと同じく食べ物を保存するもので、網目に隙間があるので風通しも良い。身に覆い被さるような大きな蓋〔ふた〕がつき、身の中間から下の部分に耳が四つあり、紐がついている。その紐を中央で結び吊り下げる。→サギディール。
フタディールーグヮー 長浜
飲食関係。小さい蓋付きのカゴ。

ブタマシ 喜名,渡慶次,儀間
{ぶたましひ(不魂)}。浅はか。軽率。
- 用例
- ウレー ナー、イャーヤ ブタマシ ヤテーサ(それはもう、お前は軽率だったね)・儀。
フダミ 高志保
ためにならないこと。
- 用例
- フダミナ クトゥ(ためにならないこと)・高。クニヌ フダミ カカタクトゥ(国益にならないということになって)・高。
フタムチ 渡慶次,儀間
使い勝手が悪い。
- 用例
- ウヌ マカイヤ ルク マギサヌ、フタムチ ヤッサー(そのお碗はあまりにも大きくて、使い勝手が悪いな)・儀。
ブチ 喜名,渡慶次,儀間
鞭〔むち〕。
- 用例
- ブチェー カキンナヨー(鞭はかけるなよ〈打たないでよ〉)・儀。
フチカ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。2日。
- 用例
- フチカ カカティ アッチ チャン(2日かかって歩いてきた)・儀。
フチクヮースン 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,大湾,古堅
吹きつける。吹きかける。
- 用例
- タバクシ、クヌ キブシェー ウリンカイ フチクヮーシヨー(煙草で、この煙をそれに吹きかけなさいね)・民・古。ドゥーイッペー スーミジ フチクヮースン(体中に潮水を吹きかける)・儀。
否:フチクヮーサン(吹きかけない)希:フチクヮーシブサン(吹きかけたい)過:フチクヮーチャン(吹きかけた)継:フチクヮーチョーン(吹きかけている)・儀。
ブチクン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,大木,牧原、楚辺
{ぶちくん(不気根)}。卒倒。気絶。気を失うこと。
- 用例
- ユーリー ンチ ブチクン ソーン(幽霊を見て気絶している)・儀。ブチクン ナラナラー ヒチ(気を失いそうになり)・具。ブチクン ナタグトゥ、ウヌ オジーガ タシキヤーイ(気絶したので、そのおじいさんが助けて)・民・古。
- メモ
- 音2:ブチゲーイ。
ブチクン ケーラスン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
卒倒する。気絶する。
- 用例
- マーマートゥ スグラッティ、ブチクン ケーラチョーン(みごとに殴られて、卒倒している)・儀。
ブチゲーイ 比謝矼
卒倒。気絶。
- 用例
- シジガ ウタラ、ブチゲーイガ ヤタラ(死んでいたのか、気絶していたのか)・民・矼。
- メモ
- →ブチクン。
フチケーイン 喜名,渡慶次,儀間
葺き替える。
- 用例
- ウヤヌヤーヌ ガヤ フチケーイン(実家の茅を葺き替える)・儀。否:フチケーラン(吹き替えない)希:フチケーイブサン(葺き替えたい)過:フチケータン(吹き替えた)継:フチケートーン(葺き替えている)・儀。
フチタックヮスン 喜名,渡慶次,儀間
吹き出る。おできや汗疹などが吹き出る。
- 用例
- ニーブターヌ ドゥーイッペー フチタックヮチョーン(おできが体中吹き出ている)・儀。否:フチタックヮサン(吹き出ない)継:フチタックヮチョーン(吹き出ている)・儀。
ブチダン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺
仏壇。
- 用例
- タナバタネー ブチダンヌ ウコールン ソージ スン(七夕には仏壇の香炉も掃除する)・儀。
- メモ
- 音1:ブチラン。→グリージン。
ブチダンムッチャー 喜名,渡慶次,儀間
仏壇持ち。仏壇を継ぐ者。
- 用例
- ブチダンムッチャーヤ ヘーク トゥジ カメーリヨー(仏壇を継ぐ者は、早く妻を探しなさいよ)・儀。
フチチリーン 比謝矼
息が切れる。息絶え絶えになる。
- 用例
- アマー フチチリヤーニ(向こうは息絶え絶えになって)・民・矼。
フチバンタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
絶壁。断崖。崖。崖っぷち。
- 用例
- アマー フチバンタ ナティ アブナサヌ イカンケー(あそこは崖っぷちで危ないから行くな)・儀。
- メモ
- →スギバナ。
フチマ 座喜味,都屋,瀬名波,大湾、古堅
植物。マサキ。柾〔まさき〕。
- 用例
- フチマ ヤレー チキトーチーネー ヒジグヮー ミービンドー(マサキなら(水に)つけておくと根が出てきますよ)・座。
- メモ
- ニシキギ科の常緑低木。枝葉は火の神や仏壇に供えた。音1:フシマ。音2:フチャギ。類:クンブンギ・ハナキンブギー・ハナキンブンギー。
フチマー 瀬名波
製糖する時の、鍋の底やふちについた黒糖。
- メモ
- 鍋の底やふちにくっついた黒糖を、*アファケーなどの貝がらでこすり取って食べた。
ブチマーサーター 瀬名波
豆と一緒に保存しておいた黒糖。
- メモ
- 黒糖を保存するときは、豆と一緒に入れておくとサラサラになって上等だった。
ブチマージャーター 楚辺
製糖する時の、鍋の底やふちについた黒糖。
- 用例
- ブチマージャーターヤ、カカジティ カミーネー ジコー マーハン(鍋底についた黒糖は、削って食べたらとても美味しい)・楚。
フチャーイ 楚辺
草木が生い茂っている所。
- 用例
- フチャーイカイ ヒンギレーカラー、カメーイカンティー スン(草木が生い茂っている所に逃げたら、探しにくい)・楚。
フチャーイン 古堅
繁茂する。生い茂る。
- 用例
- マギキーヌ ミーティヤー、フチャーティ イッペー ソーン トゥクマ ヤタンリヨー(大きい木が生えてね、生い茂っていっぱいしている所だったってよ)・民・古。
- メモ
- 音1:フチャーリーン。
フチャーリーミー 喜名,渡慶次,儀間
茂みの中。木などが生い茂っている所。荒れ果てた所。
- 用例
- フチャーリーミーンカイヤ イッチェー イカンキヨー(茂みの中には入って行くなよ)・儀。
フチャーリーン 喜名,渡慶次,儀間,長田
繁茂する。生い茂る。
- 用例
- キーン チランネー フチャーリーンドー(木も切らないと生い茂るよ)・儀。
否:フチャーリラン(生い茂らない)継:フチャーリトーン(生い茂っている)・儀。
- メモ
- 音1:フチャーイン。
フチャギ 大湾
植物。マサキ。柾〔まさき〕。
- メモ
- →フチマ。
フチャギ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,長田
{ふきあげ(吹上げ)}。料理。小豆を付けた餅。八月十五夜に供える小豆をまぶした長円形の餅。
- 用例
- フチャギン シコーテーグトゥ、トートーメーンカイ シキレーワ(吹上餅も準備してあるから、仏壇に供えなさい)・儀。
- メモ
- フチャギを作って月眺めをし、若者は*アシビ(村芝居)を見に行った。
フチユー 波平
煮え湯。沸騰した湯。
フチュクル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
懐〔ふところ〕。
- 用例
- ミーララングトゥシ、クヮーシェー フチュクルンカイ クヮックヮチ ムッチ チャン(見つからないように、お菓子は懐に隠して持ってきた)・儀。
フチュクルオージメー 喜名,波平,渡慶次,儀間
{ふところあふぎまひ(懐扇舞)}。表に出さず密かに喜ぶこと。
- 用例
- マギジン モーキティ、フチュクルオージメー ソーン(大金を儲けて、密かに喜んでいる)・儀。
- メモ
- とても良いこと、嬉しいことを表に出さずに懐の中で密かに喜ぶこと。
フチュクルビングヮー 波平
懐の小瓶。結婚式の翌朝、姑と花嫁が「よろしく」と盃を交わす小瓶の酒のこと。
フチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
葺く。

- 用例
- ガヤ カティ ッチ、ガヤヤー フチュン(茅を刈りてきて、茅葺き家を葺く)・儀。否:フカン(葺かない)希:フチーブサン(葺きたい)過:フチャン(葺いた)継:フチョーン(葺いている)・儀。
- メモ
- 音1:フクン。
フチュン 喜名,渡慶次,儀間
吹く。
- 用例
- アチャーヤ ウーカジフチ フチュンリンドー(明日は大きな台風が吹くってよ)・儀。
否:フカン(吹かない)過:フチャン(吹いた)継:フチョーン(吹いている)・儀。
フチュン 宇座,都屋,儀間,渡慶次,大木,比謝矼,座喜味
(湯が)沸く。
- 用例
- ユー フチュン(湯が沸く)・宇。
ブチラン 楚辺
仏壇。
- メモ
- 音1:ブチダン。→グリージン。
ブチリー 楚辺
不潔。
- 用例
- チヌン アラーン ブチリー ヤッサー(着物も洗わない不潔だな)・楚。
フチリーン 渡具知
夢中になる。目がくらむ。惚〔ほ〕れる。
- 用例
- ジンニ フチリヤーイ(金に目がくらんで)・民・具。
- メモ
- 音1:フリーン。
フチンチュン 比謝矼、喜名、儀間、渡慶次
吹き込む。
- 用例
- クチ フラチョーティ、ヌブシヌタマ フチンチ フチンチ サギータンリ、ワームンカイ ヌー フチンチュガヤー(口を開けていて、ヌブシの玉を吹き込み吹き込みしよったって、私のには何を吹き込むかな)・民・矼。イーチ フチンチュン(息を吹き込む)・儀。否:フチンカン(吹き込まない)希:フチンチーブサン(吹き込みたい)過:フチンチャン(吹き込んだ)継:フチンチョーン(吹き込んでいる)・儀。
フッキーン 大湾
膨〔ふく〕れる。腫〔は〕れる。
- メモ
- 音2:フックイン。
フックイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,比謝
膨〔ふく〕れる。腫〔は〕れる。
- 用例
- ガジャヌンキ ササリヤーニ フックトーサー(蚊にさされて膨れているなあ)・座。
ヤマチェール ヒサ ンラシーネー フックインドー(痛めた足を濡らすと腫れるよ)・儀。
否:フックラン(膨れない)過:フックタン(膨れた)継:フックトーン(膨れている)・儀。
- メモ
- →フッキーン。
ブックヮ(~ブックヮ) 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅,大木,比謝矼
ふくれたところ。いくつか集まってかたまっているところ。
- 用例
- ハナブックヮ(小鼻)・儀。チーブックヮ(乳房)・座。ンニブックヮ(男性の胸の盛り上がったところ)・湾。ターブックヮ(田んぼ)・高。
フックヮスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
膨らませる。
- 用例
- ワランチャー ブーカー フックヮスン(子どもたちの風船を膨らませる)・儀。
否:フックヮサン(膨らまさない)希:フックヮシーブサン(膨らましたい)過:フックヮチャン(膨らませた)継:フックヮチョーン(膨らませている)・儀。
ブッケー 古堅
不器用。
- 用例
- デージ ブッケー ヤン(とても不器用だ)・古。
- メモ
- →ティーアンマク。
ブッター(~ブッター) 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾,古堅,渡具知
~だらけ。~まみれ。
- 用例
- ウッサキー マヤー カラティ、マヤーブッター シミティ(そんなにたくさんの猫を飼って、猫だらけにして)・儀。
- メモ
- 名詞の後に続く接尾辞で、「*ミジブッター(水だらけ)」「*ドゥルブッター(泥だらけ)」「*ヒングブッター(垢〔あか〕まみれ)」等がある。
ブッターカーター 楚辺
何でもかんでも。
- 用例
- ブッターカーター ムッチ チェーサヤー(何でもかんでも持って来てあるんだね)・楚。
- メモ
- 音1:ブッタークヮッター。
ブッタークヮッター 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
何でもかんでも。
- 用例
- ブッタークヮッター タックヮーチェーサヤー(何でもかんでもくっつけてあるね)・儀。
- メモ
- 音1:ブッターカーター。
ブッタラーグヮー 都屋、喜名、渡慶次、儀間、宇座、高志保
ぽっちゃり。太った子。
フッチャーバル -
{淵茶原}。高志保の小字。
ブッティカスン 古堅、渡慶次、儀間、喜名
パッと。急激に動く。
- 用例
- ブッティカチ ハンナギタン(パッと放り投げた)・古。ブッティカチ ヒンギティ ハイタン(急に逃げて行きよった)・儀。
- メモ
- 音1:ブッテカスン。
ブッテカスン 渡具知
パッと。急激に動く。
- 用例
- ブッテカサーニ ヒンギトーン(パッと逃げ出した)・具。
- メモ
- →ブッティカスン。
ブットゥ 長浜
脂身。
プットゥカスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
急に発言したり、行動する。
- 用例
- ユー カンゲーランネー、プットゥカチェー ナランサ(よく考えないと、急に発言してはならないよ)・儀。
フディ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
筆。
- 用例
- ヤーノー フディ コーティ トゥラサヤー(来年は筆を買ってあげようね)・儀。
ことわざ:フディヌ サチヤ ヤイヌ サチ(筆の先は槍の先と同じで、財産を食い潰してしまう〈学問は生活の役に立たない〉)・湾。
- メモ
- 用例の諺は、筆の先、つまり学問を悪い方向に使えば刀のような危険な物にもなるという解釈もある。音1:フリ。
フディー 座喜味,波平,高志保,渡慶次,比謝,牧原
稲光。稲妻。雷。
- メモ
- 音1:フリー。→カンナイ。
フディーカンパチ 長浜
禿〔はげ〕。頭の傷跡。
フディカチミスージ 喜名,座喜味,伊良皆,波平,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾,古堅
{ふでかつめしうぎ(筆掴み祝儀)}。小学校の入学祝い。
- 用例
- チャクシヌ フディカチミスージネー、ケートゥナイン イェージ スン(長男の入学祝には、隣近所も招待する)・儀。
- メモ
- 音1:フリカチミスージ。→アガイスージ。
フドゥ 長浜
背丈。
- メモ
- 音1:フル。
フドゥ イーン 親志
大きくなる。成長する。
- 用例
- ことわざ:ワラベー ワタカラドゥ フドゥ イール(子どもはお腹から成長する〈食べる子はよく育つ〉)・親。
- メモ
- 音1:フル イーン。
フドゥー 渡慶次,儀間,瀬名波
不動神。拝所の名称。
- メモ
- 儀間、渡慶次、瀬名波にある。儀間の不動は、渡慶次との境、集落中央北側に位置し、悪風返しの守り神として祀られている。
渡慶次の不動神は、不動明王に起因する拝所と言われる。旧9月16日におこなわれる*ウフウグヮン、通称*ハルヤーポンでは、不動の前に米や粟で作った餅などを供え、豊作を祈願する。
瀬名波ではウフウグヮン、*フトゥチウガンで拝される。※写真は儀間のフドゥー。音1:フドー。
フトゥキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
仏〔ふとぅき〕。
- 用例
- ことわざ:フトゥキヌ チラン ミケーンマリ(仏の顔も三度まで)・儀。アヌ チョー フトゥキヌ グトゥル アル(あの人は仏のようだ〈仏のような心を持った人だ〉)・儀。
フトゥキテー、ティラー フトゥキヌ アシェーヤー(仏さ、寺は仏があるでしょう)・民・楚。
- メモ
- 儀間の用例は、何回も同じ悪い事をすれば、仏のような人でも終いには見捨てるという意味。
フトゥキウガン 長田
{ほときおぐゎん(解き御願)}。行事。旧12月24日に*ヒヌカン(火の神)に1年の加護を感謝する拝み、大掃除をして煤〔すす〕払いもおこなった。
- メモ
- 音1:フトゥチウガン。→ウグヮンブトゥチ。
フトゥキブニ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
仏の形をした頸椎〔けいつい〕の2番目の骨。
- 用例
- カソーバヲゥティ ハジミティ フトゥキブニ ンチャン(火葬場で初めてフトゥキブニを見た)・儀。
- メモ
- フトゥキブニは結喉〔けっこう〕と呼ばれていたそうで、その形状が座禅をしている仏様の姿にみえる事から、火葬後その形が残っていると「生前良いおこないをしていた」といわれている。
フドゥタカー 大湾
背の高い人。
- メモ
- 音1:フルタカー。音2:フルマガー・フルマギー。対:フルグナー(背が低い人)。
フトゥチウガン 伊良皆,瀬名波
{ほときおぐゎん(解き御願)}。行事。旧12月24日に*ヒヌカン(火の神)に1年の加護を感謝する拝み、大掃除をして煤払いもおこなった。
- メモ
- 音1:フトゥキウガン。→ウグヮンブトゥチ。
フトゥチヌウガン 長浜
{ほときのおぐゎん(解きの御願)}。行事。旧12月24日に*ヒヌカン(火の神)に1年の加護を感謝する拝み、大掃除をして煤払いもおこなった。
- メモ
- →ウグヮンブトゥチ。
フトゥチヌムックー 瀬名波
ソテツの頭頂部にある柔らかい綿のようなもの。
- メモ
- フトゥチヌムックーは少しずつしか採れないので、畑帰りに採取して1年がかりで集めて、陰干しして乾燥させてから糸で巻いて毬〔まり〕を作った。糸を強く締めると毬が跳ね上がらないので、工夫が必要だった。角力で投げられて転がることを「*ムックーヌ ケーリーンネー(毬が転がるよう)」などと言っていた。→スティチブックイ。
フトゥチバー 長浜
植物。ソテツの葉。
フトゥチュン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,比謝矼
解〔ほど〕く。
- 用例
- アーダーラ フトゥチミソーヤニ(粟俵を解かれて)・高。
クンチェーヌ ナー フトゥチュン(括ってある縄を解く)・儀。
否:フトゥカン(解かない)希:フトゥチーブサン(解きたい)過:フトゥチャン(解いた)継:フトゥチョーン(解いている)・儀。
フドゥフドゥ 比謝矼,牧原
よい年頃。成長して年頃になること。
- 用例
- フドゥフドゥ ヤシガ(年頃だけど)・牧。
- メモ
- 音1:フルフル。
フトゥフトゥー 喜名,渡慶次,儀間
ぶるぶる震える状態。
- 用例
- オーエー ハジマイネー フトゥフトゥー スン(喧嘩〔けんか〕が始まったらブルブル震える)・儀。
フトゥムトゥン 波平
朝ご飯。朝食。
- メモ
- 音1:ヒトゥムトゥムン・ヒトゥムトゥン。→シティミティムン。
フドー 渡慶次,儀間,瀬名波
不動神。拝所の名称。悪疫払い、集落守護に関わる拝所。
- メモ
- 音1:フドゥー。
フトンガー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{ふとんがは(布団皮)}。布団袋。
- 用例
- フトンガーン フルク ナトーグトゥ、ウラゲーチ チカイン(布団袋も古くなっているから、裏返して使う)・儀。
- メモ
- 布団の打ち直しをする*ハナウッチャーという専門の職人がいて、かつては布団袋が古くなると、それを裏返して使っていた。
フトンマキ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
{ふとんまけ(布団負け)}。冬に唇が乾燥して荒れること。
- 用例
- フトンマキ ッシ、ウヮーシバガ ガサガサー ナトーン(布団負けして、上唇がガサガサになっている)・儀。
フナウクイ 座喜味,都屋,渡慶次,儀間,楚辺
船送り。
- 用例
- ンカシヌ フナウクイネー キブシ アギータン(昔の船送りには煙を上げよった)・儀。
- メモ
- 身内や親戚、知人が旅立つ時、船が読谷沖を通る頃を見計らって、各字の船送りをする場所で、松葉や青葉などを燃やして見送りの煙を立てた。※挿絵は宮平良秀画。
フナウクイモー 親志
{ふなおくりまう(船送り毛)}。旅立つ人を見送るために火を焚〔た〕いた野原。
- メモ
- →タビウクイモー。
フナクブリ 高志保,渡慶次,儀間
船が遭難すること。船が波にのまれること。
- 用例
- ウーカジ アタティ、フナクブリ シ ネーン(台風に遭って、船が波にのまれてしまった)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その5)』「ハジチ由来」より、唐旅からの帰りに暴風に巻き込まれて遭難してる様子。音1:フニクブリ。
フナジバル -
{船地原}。長浜の小字。
フナスクバル -
{富名迫原}。牧原の小字。
フナトー 比謝
船頭。
- 用例
- フナトーヌチャーヤ、ウリ ンージャーニ カキダミシ ドゥクロー アラン(船頭たちは、それを見て賭け試しどころではなく)・民・比。
- メモ
- →シンルー。
フナマチー 長浜
行事。船祭り。仕事始め。正月2日に初漕〔こ〕ぎの意で、船に松の枝を飾り酒を供えた。
- メモ
- →ハチウクシー。
フナヰー 喜名,渡慶次,儀間
船酔い。
- 用例
- マギフニ ヤテーグトゥ、フナヰーヤ サンタン(大きな船だったので、船酔いはしなかった)・儀。
フニ ①喜名,親志,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,古堅,牧原,長田②喜名,渡慶次,儀間
①骨。②茎。
- 用例
- ①アンシ ヤムンドー スタシガ、フニンデー ヲゥーテー ネーンガヤー(とても痛いよしよった〈痛がりよった〉が、骨でも折ってないかね)・儀。
②ウンチェーヤ ハーシーティー フニン カマリンドー(空芯菜〔くうしんさい〕は葉と一緒に茎も食べれるよ)・儀。
- メモ
- ②音1:フーニ。
フニ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
船。
- 用例
- マギフニ ヤレー シムシガ、グナフニ ヤイネー フナヰー スンレー(大きな船ならいいけど、小さな船だったら船酔いするよ)・儀。フニヌ ミーン(船が見える)・親。
クヌ フニヌヤ、ナガリティ イクン トゥクマンカイ(この船のね、流れて行くところに)・民・楚。
フニアラアラートゥ 座喜味
骨太で頑丈そうな様。
- 用例
- フニアラアラートゥ シ、マギッチュ ヤッサー(骨太で頑丈そうな、大きい人だなあ)・座。
フニアラサン 喜名,渡慶次,儀間,大木
骨が荒い。骨太である。屈強〔くっきょう〕である。
- 用例
- チョーデー タイ フニアラサン(兄弟二人屈強だ)・儀。
フニクブリ 大湾
船が遭難すること。船が波にのまれること。
- 用例
- フニクブリ シ(船が遭難して)・民・湾。
- メモ
- 音1:フナクブリ。
フニグヮークージェー 儀間
舟漕〔こ〕ぎ遊び。
フニシン 渡慶次,儀間,長浜,渡具知,大湾
遺骨。洗骨後の骨。
- 用例
- フニシン ヒッティ カーミンカイ ウサミーン(遺骨を拾って甕〈骨壺〉に納める)・儀。
- メモ
- →クチ。
フニトゥカートゥー 喜名,渡慶次,儀間
骨と皮。ひどく痩〔や〕せていること。
- 用例
- フニトゥカートゥー ナティ、ムノー カレー ヲゥミ(骨と皮だけになって、ご飯は食べているねえ)・儀。
フニナガシ 楚辺
{ふねながし(船流し)}。流刑。
フニヤン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
骨が痛むこと。
- 用例
- ガマクヌ フニヤン ッシ フシガラン(腰の骨が痛くてたまらない)・儀。
- メモ
- リュウマチなどの痛みにもいう。
フニワキー 座喜味
分骨。
フニンチュ 長田
船人。
フニゥンジャシ 楚辺
船出。
- 用例
- ソーグヮチ ウワイネー フニゥンジャシディチ、ティンマグヮーッシ ナーファカイ サーター ハクブタン(正月が終わると船出ということで、伝馬船で那覇に砂糖を運びよった)・楚。
フニゥンジャシサレー 楚辺
{ふねいだしさらひ(船出し浚ひ)}。積もった砂を浚〔さら〕って船を出しやすくすること。
- 用例
- アチャヤ フニンジャシサレー ヤグトゥ、ンナ アチマリヨー(明日は船出し浚いだから、皆集まりなさいよ)・楚。
- メモ
- 浜辺付近に砂が積もって船を沖に出すのが困難になるので、フニゥンジャシサレーといって砂が積もってくると定期的に、その砂を浚う作業をおこなっていた。
フミータックヮスン 喜名,渡慶次,儀間
褒〔ほ〕めちぎる。褒めまくる。
- 用例
- アンチュカナー フミータックヮサンケー(そんなに褒めちぎるな)・儀。
否:フミータックヮサン(褒めちぎらない)希:フミータックヮシーブサン(褒めまくりたい)過:フミータックヮチャン(褒めまくった)継:フミータックヮチョーン(褒めまくっている)・儀。
フミーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
褒める。
- 用例
- チューヤ パーパーガ フミティ トゥラサヤー(今日はおばあさんが褒めてあげようね)・儀。否:フミラン(褒めない)希:フミーブサン(褒めたい)過:フミタン(褒めた)継:フミトーン(褒めている)・儀。
- メモ
- 対:ヌライン(叱る)。
フミキ 楚辺
蒸〔む〕し暑さ。
- 用例
- ヤナフミキ ヤイビーサヤー(嫌な蒸し暑さですね)・楚。
- メモ
- 音1:フミチ。
フミキマキ 楚辺
蒸し暑さに負けること。夏ばて。
- 用例
- ハルンケー イキネー、フミキマキ サングトゥ、ゥンシーク シーヨーヤー(畑に行ったら、蒸し暑さにやられないように、ゆっくりしてね)・楚。
- メモ
- →ナチマキ。
フミクン 楚辺
蒸し暑い。
- 用例
- チューヤ イチヤカ フミクンヤー(今日はいつもより蒸し暑いね)・楚。
- メモ
- 音1:フミチュン。→アブチュン。
フミチ 喜名,渡慶次,儀間
蒸し暑さ。
- 用例
- アンシ フミチヌ、チューサンディチン アルヤー(そんなに蒸し暑さが、強いってこともあるねえ)・儀。
- メモ
- 音1:フミキ。
フミチュン 喜名,渡慶次,儀間
蒸し暑い。
- 用例
- カジ ティーチン ネーン、ジコー フミチュン(風ひとつない、とても蒸し暑い)・儀。
否:フミカン(蒸し暑くない)継:フミチョーン(蒸し暑くなっている)・儀。
- メモ
- 音1:フミクン。→アブチュン。
フヤ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,古堅
火屋〔ほや〕。ランプ。
- 用例
- フヤン フクシンブッター ソーンドー(ランプの火屋も埃だらけだよ)・儀。
フヤ ススレー(火屋を拭きなさい)・瀬。
- メモ
- 音2:フヤランプ・ホヤランプ。
フヤソージ 伊良皆,瀬名波,大湾
火屋掃除。ランプの火屋磨き。
- 用例
- ランプヌ フヤソージ シーヨー(ランプの火屋を掃除しなさい)・湾。
- メモ
- ランプは上の方から煤がついてきて、下の方まで黒くなったら掃除をした。それは手の小さい子どもの仕事で、4、5日おきにランプを外して布で拭いたり、水で洗ったりした。大人は手が入らないので、棒切れに布を巻いて掃除をしていた。
フヤランプ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,長田,渡具知
火屋〔ほや〕ランプ。

- 用例
- フヤランプン ユグリトーグトゥ ミガチョーキヨー(火屋ランプも汚れているから磨いておいてね)・儀。
- メモ
- 音1:ホヤランプ。→フヤ。
フユ 喜名,渡慶次,儀間
冬。
フユー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
怠け。ものぐさ。無精。
- 用例
- フユー シェーヤーディ ウムイネー、チャッサ ヤティン フユー ナイサ(怠けようと思ったら、いくらでも怠けられるさ)・儀。
フユー テー クサリーン 喜名,渡慶次,儀間
怠け者でどうしようもないこと。
- 用例
- フユー テー クサリティ、ヌーン ヤクン タッタン(怠け者でどうしようもなく、何も役に立たない)・儀。
フユーナー 喜名,高志保,渡慶次,儀間、楚辺
怠け者。無精者。
- 用例
- フユーナー ナティル、トゥジンカイ ヒンギラッテーサ(怠け者になって、妻に逃げられたんだよ)・儀。
- メモ
- →アカヒチムン。
フユーナムン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
怠け者。無精者。
- 用例
- フユーナムンヌ ゥンジトーティ、ヌーン アビランケー(怠け者のくせに、何も言うな)・儀。
ことわざ:フユーナムノー ラクサー、ナンジサーヤ クヮッチーサー(怠け者は楽をする者、難儀する者はご馳走にありつける者)・高。
イッペーナ フユーナムン ヤシガ、ハタラチャー ナタン(とってもな怠け者だけど、働き者になった)・民・古。
- メモ
- →アカヒチムン。
フユーマーヤー 瀬名波
怠け者。無精者。
- メモ
- →アカヒチムン。
フユムン 喜名,渡慶次,儀間
冬物。
- 用例
- ヒーク ナティ、ヘーク フユムヌン ゥンジャシェー(寒くなって、早く冬物も出しなさい)・儀。
- メモ
- 対:ナチムン(夏物)。
ブラ 高志保,宇座,長浜,渡具知,大湾、瀬名波
①貝名。ホラガイ。②法螺〔ほら〕。ホラガイの笛。歌口をつけ、吹き鳴らすようにしたもの。合図に用いた。
- メモ
- ②人を集合させる際に、ブラの吹き方で区別して集めた。25歳までの青年を集めるときは通常に吹き、25歳以上から35歳までの青年を集めるときは吹き方を変えていた。瀬名波では、葬式の合図にブラを鳴らした。
フラー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,大木,長田
愚か者。馬鹿。馬鹿者。
- 用例
- フラーターヤ、チューン アチマティ トゥイオーラシェー ソーン(馬鹿者たちは、今日も集まって闘鶏をしている)・儀。
- メモ
- →ゲレン。
ブラーカジ 楚辺
竜巻き。
- 用例
- ブラーカジェー マーカイガ ンカイラー、ワカラングトゥ、ウトゥルハン(竜巻はどこに向かうのか、分からないから、怖い)・楚。
- メモ
- →カジマキ。
フラクン 楚辺
開〔あ〕く。目や口などを開ける。
- 用例
- イェージ シーネー ミー フラクンドー(合図したら目を開くよ)・楚。
否:フラカン(開けない)希:フラキーブハン・フラキブーハン(開けたい)過:フラチャン(開けた)継:フラチョーン(開けている)・楚。
- メモ
- 音1:フラチュン。
フラチュン 喜名,渡慶次,儀間,比謝矼,長田
開〔あ〕く。目や口などを開ける。
- 用例
- チャーニンジェー アラン、マルケーテー ミー フラチュン(ずっと眠りっぱなしではなく、たまには目を開ける)・儀。
否:フラカン(開かない)希:フラチーブサン(開きたい)過:フラチャン(開いた)継:フラチョーン(開いている)・儀。
- メモ
- 音1:フラクン。
フリ 伊良皆
稲光。稲妻。雷。
- メモ
- 音1:フリー。→カンナイ。
フリ 楚辺
筆。
- メモ
- 音1:フディ。
ブリ~ 親志,都屋,大湾,楚辺
群がる意を表す接頭辞。
- 用例
- ブリブシ(群れ星)・都。ブリバカ(群れ墓)・親。
フリアシビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{ほれあすび(惚れ遊び)}。余計な遊び。馬鹿な遊び。
- 用例
- フリアシビ サーヤカ、ヘーク シクチ カメーティ クーワ(無駄な遊びをするより、早く仕事を探してきなさい)・儀。
フリー 喜名,親志,都屋,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,古堅,長田
稲光。稲妻。雷。
- 用例
- フリー スクトゥ、アミ フインロー(稲光するから、雨が降るよ)・田。
- メモ
- 音1:フリ。→カンナイ。
フリー 伊良皆,喜名,渡慶次,儀間
お触れ。お知らせ。
- 用例
- ユサンリカラ フリー シーガ イチュサ(夕方から布令しに行くさ)・儀。
ブリー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,比謝,伊良皆
無礼。失礼。
- 用例
- シージャンチャーンカイ ブリーヌ ネーングトゥ シーヨー(先輩たちに失礼のないようにしなさいよ)・儀。グブリー ヤイビーシガ(失礼ではありますが)・伊。グブリー ナイン(ご無礼になる)・座。
フリーガンナイ 楚辺
稲光。稲妻。雷。
- 用例
- フリーガンナイヌ ナイネー、ワランチャーヤ シカムサ(雷が鳴ると、子どもたちは怖がるよ)・楚。
- メモ
- →カンナイ。
フリーカンパイ 大湾,古堅
稲光。稲妻。雷。
- メモ
- パチャパチャーと稲光が鳴る時に言った言葉。*フリーは稲光、カンパイは*カンナイ(雷)が変化したものか。→カンナイ。
フリーカンパチ 喜名,親志
稲光。稲妻。雷。
- 用例
- フリーカンパチガ ステーグトゥ、アミ フインドー(稲光がしたから、雨が降るよ)・親。
- メモ
- →カンナイ。
フリーマーイ 波平,渡慶次,儀間
お触れ廻り。
- 用例
- イチュナサグトゥ、フリーマーイヤ ウワイサンレー(忙しいから、布令廻りは終われないよ)・儀。
フリーン 座喜味,儀間,渡慶次
触れる。告げる。一般に知らせる。
- 用例
- フリティ アッチュン(告げて歩く)・座。
フリーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
気が狂〔ふ〕れる。
- 用例
- カンゲーヂューサイネー、アトー フリーンドー(考え過ぎると、終いには気が狂れるよ)・儀。
否:フリラン(気が狂れない))過:フリタン(気が狂れた)継:フリトーン(気が狂れている)・儀。
フリーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
夢中になる。目がくらむ。惚〔ほ〕れる。
- 用例
- トゥナイヌ チュラヰナグングヮンカイ フリーン(隣の美人の娘に惚れる)・儀。
否:フリラン(惚れない)過:フリタン(惚れた)継:フリトーン(惚れている)・儀。
- メモ
- 音1:フチリーン。
フリカチミスージ 座喜味,瀬名波,古堅
{ふでかつめしうぎ(筆掴め祝儀)}。小学校の入学祝い。
- メモ
- 親戚が筆や祝儀をあげに来た。音1:フディカチミスージ。→アガイスージ。
フリガミ 喜名,渡慶次,儀間
大食い。必要以上に大食いすること。加減を知らない食べ方。
- 用例
- フリガミ ッシ、アマヲゥティ アータ ナトーン(加減を知らずに食べて、あそこでぐったりしている)・儀。
- メモ
- →アバラガミ。
ブリセーラバル -
{武理石原}。長浜の小字。
ブリディー 長浜
全員の手。他の人の力を借りて仕事をすること。
フリドゥイ 喜名,渡慶次,儀間
必要以上に金品を取ること。
- 用例
- シクチェー バチン クヮーンムンヌ、ティマー フリドゥイ ソーン(仕事は役に立たないのに、手間は必要以上に取っている)・儀。チカイヤ サンムンヌ、ウッサキー フリドゥイ スンナー(使いはしないのに、そんなにたくさん取るのか)・儀。
ブリバカ 親志
{ぶればか(群れ墓)}。たくさんの墓。
ブリブシ 都屋、楚辺
{ぶれぼし(群れ星)}。スバル。プレアデス星団。おうし座。
- メモ
- スバルや北斗七星など、群れになっている星のことをブリブシという。音1:ブルブシ・ムリブシ。音2:ムリブサー。
フリムニー 大湾、喜名、渡慶次、儀間
馬鹿な話。馬鹿な物言い。
- 用例
- フリムニー スンドー(馬鹿な物言いをするよ)・湾。
アビラシェーカラー、フリムニービカーン シ(話をさせたら、馬鹿な物言いばかりして)・儀。
- メモ
- 病人が痛くてうわごとを言うことにも「フリムニー スン」という。
フリムン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木
{ほれもの(惚れ者)}。狂〔ふ〕れ者。馬鹿。馬鹿者。
- 用例
- ヤナ フリムノー、シクチン サン ムル アシディ アッチョーン(嫌な馬鹿者は、仕事もせずに遊んで歩いている)・儀。
- メモ
- →ゲレン。
フリユンタク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
余計なおしゃべり。
- 用例
- フリユンタク スシヤカ、ヘーク シクチ シェー(余計なおしゃべりをするより、早く仕事をしなさい)・儀。
- メモ
- 音2:ウヮーバユンタ。
フリワザ 大湾
{ほれわざ(惚れ技)}。馬鹿げたこと。
- 用例
- フリワザ シ(馬鹿げた事をして)・民・湾。
- メモ
- 音1:フリワジャ。
フリワジャ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
馬鹿げたこと。
- 用例
- フリワジャビケーン スグトゥ ジャーフェー ヤッサー(馬鹿げたことばかりするから、厄介だ)・儀。
- メモ
- 音1:フリワザ。
ブリゥンマ 大湾
(ぶれうま(群れ馬)〕。
- メモ
- 馬場でブリゥンマといって、見物客に見せるためにパレードのように歩かせた。
フル 比謝
豚小屋兼便所。便所。

- メモ
- →音1:フール。
フル 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,古堅
背丈。
- 用例
- イャーヤ、ナー イヒンチョー フルヌ アレーヤー(お前は、もう少しだけでも背があったらね〈高かったらね〉)・儀。
- メモ
- 音1:フドゥ。
フル イーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,大湾,古堅,楚辺
大きくなる。成長する。育つ。
- 用例
- ワラベー、ウヤー ヲゥランティン フル イーティ ハイン(子どもは、親はいなくても育っていく)・儀。
フル イーティ、ヤー ワカイタン(成長して、分家しよった)・高。クラヌ シチャカラ アッチ、クミ カリ フル イリヨー(倉の下から歩いて、米を食べて大きくなれよ)・民・具。
ウリガー フル イーティン、ヌーン ナランサ(これがは大きくなっても、何もできないよ)・民・比。
ミーニ ミーティ、フル イーティ チョーッサー(目に見えて、成長してきているね)・湾。
- メモ
- 音1:フドゥ イーン。
フル ウヮースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
育てる。成長させる。
- 用例
- ウットゥンチャーヤ ワーガ フル ウヮースン(弟たちは私が育てる)・儀。
ワンネー ウングトゥシル、イャー フル ウヮーチャシガ(私はそんなして、お前を育てたんだが)・民・古。
- メモ
- →スダティーン。
フルガニ 喜名,渡慶次,儀間
古い鉄。廃鉄。くず鉄。
- 用例
- フルガニ アチミティ、チャー スヌ チムエーガ(古い鉄を集めて、どうするつもりなのか)・儀。
フルガニコーヤー 喜名,渡慶次,儀間
くず鉄屋。金属類を買い集める商売人。
- 用例
- チカーラン ナトーシェー、アチミティ フルガニコーヤーンカイ ウイサ(使えなくなっているのは、集めてフルガニコーヤーに売るさ)・儀。
フルギ 楚辺
古着。
- メモ
- 音1:フルジ。
ブルキー 親志
ブリキ。
フルキジ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
①古傷。②旧悪。昔の悪事。
- 用例
- ①マルケーティ フルキジヌ ヤムン(たまに古傷が痛い)・儀。
②チュヌ フルキジンカイヤ カマーンケー(人の昔の悪いことには立ち入るな)・儀。
フルギン 古堅
地名(読谷村古堅)。
フルギンガー 古堅
古堅ガー。古堅の井泉の名称。

- メモ
- 古堅にある*ゥンブガー(産井)と*ミーガー(新井)の二つを総称して古堅ガーと呼んでいる。ゥンブガーから産湯用の水を汲み、赤子の額を撫でる*ミジナディー(水撫で)の習慣があった。水を汲む際、小さなエビを捕らえてきて、赤子の身体の上を這わし、健康を祈願した。ミーガーはゥンブガーよりも後に造成され、水量が豊富で生活用水として利用された。*カーソージ(井泉掃除)の際には、妊婦の夫たちが浜辺から砂利を運んできて井泉の底に沈め、清めたという。
フルギンチュ 古堅
古堅の人。
フルギンバル -
{古堅原}。古堅の小字。
フルギンブーブー 楚辺
昆虫。米つきバッタ。ショウリョウバッタ。
- 用例
- フルギンブーブー カチミティ チェーン(米つきバッタを捕まえてきた)・楚。
フルグナー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
背が低い人。
- 用例
- アレー、フルグナー ヤシガ ハチコードー(彼は、背は小さいが気は強いよ)・儀。
- メモ
- 音1:フルグマー。音2:フルグムン。対:フルタカー。
フルグマー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
背が低い人。
- 用例
- フルグマー ナティ、マーカイガ ヲゥラー ワカラン(背が小さくて、どこにいるのか分からない)・儀。
- メモ
- →音1:フルグナー。
フルグムン 瀬名波
背が低い人。
- 用例
- フルグムンヤ ジンブンムチヌ ウーサン(背が小さい人は知恵者が多い)・瀬。
- メモ
- →音1:フルグナー。
フルサ 村史
新仏〔しんぼとけ〕に対して、死後1年以上経った死者のこと。
フルサガイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
お下がり。
- 用例
- イェーカンチャーカラ フルサガイン マンリ、タシカトーン(親戚からお下がりも多くて、助かっている)・儀。
フルサン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
古い。
- 用例
- ワッター ヤーヤ、ナー サンジューニン アマイ タッチョーグトゥ フルサンレー(私たちの家は、もう30年余り経っているから古いよ)・儀。
- メモ
- 音1:フルハン。対:ミーサン。
フルジ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
古着。
- 用例
- フルジ アチミティ ウイガ イチュン(古着を集めて売りに行く)・儀。
- メモ
- 音1:フルギ。
フルジヤー 座喜味,大湾
古着屋。古着を売っている店。
フルスビ 儀間,楚辺
古楚辺。楚辺の旧集落。
- 用例
- フルスビカイ、ケーラリーヌ シチン アイガ スラ(楚辺の旧集落に、帰れる日もあるのかなあ)・楚。
フルタカー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
背の高い人。
- 用例
- フルタカー ヤシガ、グテーヤ ネーン(背は高いが、力はない)・儀。
- メモ
- →音1:フドゥタカー。
フルタキ 伊良皆
背丈。体格。
- 用例
- フルタキ マギサン(背丈が高い)・伊。
- メモ
- →タキフドゥ。
フルチ 渡具知
衣料関係。筬〔おさ〕。織物の幅を整え、経〔たて〕糸の配列を均一にする道具。
- 用例
- ヌヌ ウイル フルチ、クンチ サギトーキヨー(布を織る筬を、括って下げておけよ)・民・具。
フルッチュ 親志,座喜味,伊良皆,長浜,楚辺,大湾
梅毒陽性者。梅毒に罹〔かか〕った人。
- 用例
- フルッチュ ナティカラン、ヰナグアシビ ヒチョーサ(梅毒に罹ってからも、女遊びしているさ)・楚。
- メモ
- 梅毒に感染した人のことを*フルッチュ、陰性の人のことを*ミーッチュといった。対:ミーッチュ(梅毒陰性者)。
フルドゥイ 座喜味
{ふるどり(古鶏)}。廃鶏〔はいけい〕。年をとり、卵を産まなくなった鶏。
- メモ
- 音2:スクンドゥイ。
フルドンドン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
背が高い様。
- 用例
- フルドンドン ソーシガ、アッチュシェー ニーサン(背は高いが、歩くのは遅い)・儀。
フルバスン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
①借金を踏み倒す。②滅亡させる。滅ぼす。
- 用例
- ①イャーヤ チュヌ ジン フルバスンナー(お前は人のお金を踏み倒すのか)・儀。
否:フルバサン(踏み倒さない)希:フルバシーブサン(踏み倒したい)過:フルバチャン(踏み倒した)継:フルバチョーン(踏み倒している)・儀。②ガンヂュームン ハッチャカティ、サーニ ウリンカイ フルバサリヤーイ(頑丈者に出会って、そうして彼に滅ばされて)・民・高。
フルハン 楚辺
古い。
- 用例
- ワッター ヤーヤ ユカイ フルハンドー(私の家はかなり古いよ)・楚。
- メモ
- →フルサン。
フルヒージリ 楚辺
焼け残った木切れ。
- 用例
- フルヒージリンカイ ミジ カキレー(焼け残った木切れに水をかけなさい)・楚。
ブルブシ 座喜味
{ぶれぼし(群れ星)}。スバル。プレアデス星団。おうし座。
- メモ
- →音1:ブリブシ。
フルフル 座喜味,大木,比謝矼
よい年頃。成長して年頃になること。
- 用例
- クヌ クヮヌ フルフル ナティ(この子どもが成長して)・民・矼。フルフル ナティカラン、シチグヮチ、ショーグヮチェー ムヤーマーイ イチュタン(年頃になってからも、盆、正月は子守をしてくれた人の家を訪ねよった)・座。
- メモ
- 音1:フドゥフドゥ。
ブルボー 座喜味
全員がおこなう棒踊り。
フルマガー 楚辺
背の高い人。
- メモ
- →フドゥタカー。
フルマギー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
背の高い人。
- 用例
- ヤーニンジュ ムル、フルマギー ヤン(家族皆、背が高い)・儀。
- メモ
- →フドゥタカー。
フルミチ 親志
*フル(豚小屋兼便所)へ通る道。
フルムン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
古くなる。
- 用例
- カマンタヌ フルムン(鍋蓋が古くなる)・高。
ウヌ ヘーサナー フルムンディチン アンナー(そんなに早く、古くなるってこともあるか)・儀。ヌー ヤティン、アトー フルミル スルヨー(何でも後は古くなるんだよ)・儀。
フルムン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
古いもの。
- 用例
- フルムン ヰーティ チャン(古いものを貰ってきた)・儀。
- メモ
- 対:ミームン(新しいもの)。
フルヤー 喜名,渡慶次,儀間
古い家。
- 用例
- フルヤー ヤグトゥ、チュクイケーリワル ナイル(古い家だから、建て替えなくちゃいけない)・儀。
- メモ
- 対:ミーヤー(新しい家)。
フルヲゥトゥ 渡具知
{ふるをと(古夫)}。元夫。
- 用例
- カジラマーイヌ イシ フガサーニ、ウマヌ シチャンカイ ウヌ フルヲゥトー コームティヨー(犬走りの石をほがして〈割って〉、そこの下にその古夫を葬ってね)・民・具。
ブン 座喜味
盆。食事などを載せて運ぶ道具。
ブン ムッチュン 楚辺
威張る。
- 用例
- アレー ブン ムッチョーッサーヤー(あいつは威張っているよね)・楚。
フンシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,牧原
風水。
- 用例
- ハカ チュクイネー、フンシン カンゲーリヨーヤー(墓を造る時には、風水も考えなさいよ)・儀。
フンシ クディ ウサギラ(風水をみてさしあげましょう)・牧。
- メモ
- 古代中国に発生した土地の吉凶(善悪)評価法。風水説・風水思想・風水地理学などの名称で呼ばれる。音1:フンシー。
フンシー 渡具知
風水。
- 用例
- ミカヂチヌ カタヌ フンシー ヤンリ(三日月の形の風水だそうだ)・民・具。
- メモ
- →音1:フンシ。
ブンジー 楚辺
分別。
- 用例
- ウッサヌ トゥシ ヤラー、ブンジーヤ アイル スル(それだけの年齢だったら、分別はあるはずだ)・楚。
フンシクミヤー 波平
風水師。
- メモ
- 音2:フンシミー。
フンシミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{ふうすいみ(風水見)}。風水師。
- 用例
- ヤシチ コーイヌ メーニ、フンシミーンカイ ミシーン(屋敷を買う前に、風水師に見せる)・儀。
- メモ
- →フンシクミヤー。
ブンジュリ 渡具知
品格のある女郎。
- 用例
- ブンジュリ ナヤーナカイ、イッペー モーキティ(品格のあるジュリになって、とっても儲けて)・民・具。
ブンジラー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
棒切れ。
- 用例
- ヤナワジャ シーネー、ブンジラー シ スグラリンドー(悪いことをしたら、棒切れで殴られるぞ)・儀。
- メモ
- →ブジラー。
ブンジリ 渡慶次,儀間,楚辺
{ぼんぎれ(盆切れ)}。お盆前に借金を清算すること。
- 用例
- ブンジリメー ヤグトゥ、ジノー シコートーキヨー(お盆前に借金の清算をするから、お金を準備しておきなさいよ)・儀。
フントー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
本当。
- 用例
- フントー アヌ タイヤ、マジョーン ナトーンナー(本当にあの二人は、一緒になっているのか)・儀。
ブンナギーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
放り投げる。
- 用例
- チカーランヌーヤ、フカンカイ ブンナギトーケー(使えないのは、外に放り投げておきなさい)・儀。
否:ブンナギラン(放り投げない)希:ブンナギーブサン(放り投げたい)過:ブンナギタン(放り投げた)継:ブンナギトーン(放り投げている)・儀。
- メモ
- →ハンナギーン。
フンヌ 喜名,渡慶次,儀間
ほんに。本当に。まことに。
- 用例
- フンヌヤー、チュヌ イーシ チチョーチーネー、アネー ナランタルムン(ほんにね、人の言うことを聞いておけば、そういうことにはならなかったのに)・儀。
ブンミチャー 渡慶次,儀間,楚辺
葬式が済んだ日の夕方におこなう魔物払いの儀式。またその儀式に用いる棒。
- 用例
- ワンニン ブンミチャー チュクティ ンチャンデー(私もブンミチャーを作ってみたよ)・儀。
- メモ
- →音1:ブーミチャー。
フンムン 楚辺
法文〔ほうもん〕。経文〔きょうもん〕。
- 用例
- フンムンフージー カカーニ、ウミンカイ ナギタグトゥ(経文のようなものを書いて、海に投げたから)・民・楚。
- メモ
- →チョームン。
ブンラーサン 喜名,渡慶次,儀間
学がある。学がありそう。
- 用例
- カーギシガタ ウチャティ、ブンラーサン(容姿も良く、学がありそうだ)・儀。
- メモ
- 音1:ブンラーハン。
ブンラーハン 楚辺
学がある。学がありそう。
- 用例
- フルン タカダカートゥ カーギン チュラハヌ、ブンラーハンヤー(背も高くて美男子だし、学がありそうだね)・楚。
- メモ
- 音1:ブンラーサン。
フンレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
甘え。わがまま。
- 用例
- フンレービカーン ッシ、チャッサ イチ チカチン ノーランサ(甘えてばかりで、どんなに言って聞かせても直らないさ)・儀。
フンレームン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
甘えんぼうな人。わがままな人。
- 用例
- ルク フンレームン ナティ、チャー スガヤー(あまりにも甘えん坊になって、どうしょうかなあ)・儀。
フンー 楚辺
目上に話しかける時に言葉の合間に入れる敬語。~ですね。
- 用例
- チューヤ ヤイビーンヨーフンー、アマトーティル スンリ イャビータル バーテーフンー (今日はですね、あっちでやると言ってたわけですよ)・楚。
ヘイトー 伊良皆
平等。
ヘー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
昆虫。ハエ。蝿。
- 用例
- ヘーヌ マンドーグトゥ、カミムヌンカイ シガラングトゥ ンチョーキヨー(ハエが多いから、食べ物につかないように見ておきなさいよ)・儀。
- メモ
- 音1:フェー。※挿絵は紙芝居『ハエとスズメ』より。
ヘー 喜名,座喜味,上地,都屋,高志保,長浜,楚辺,渡具知,大湾,比謝矼,牧原
灰。
- メモ
- 音1:フェー。→アク。
ベー 座喜味,長浜,楚辺
めえ。山羊〔やぎ〕の鳴き声。
- 用例
- ベーッ ンチ ナカギータンリ、ヒージャーグヮー ナトータンリ(ベーッって鳴きよったって、山羊になっていたって)・民・楚。
- メモ
- 音2:ベーベー。
ベー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
幼児語。嫌。嫌だ。
- 用例
- ベー シ、ヒンギティ ハイタン(嫌だと、逃げて行きよった)・儀。
- メモ
- 音2:ベーイ・ベール。
ペー 都屋,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
幼児語。吐き出すこと。
- 用例
- ペー シェー(捨てて)・古。ヘーク ペー シェーワ(早く吐き出しなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ペッ。→トゥー。
ヘーイ 渡慶次,儀間,楚辺
酢。

- 用例
- ヘーイ イッティ イェーイネー マーササ(酢を入れて和〔あ〕えたら美味しいさ)・儀。
「スベー オトーンカイヤ ヘーイリル インナー」「イェーヒャー、オトーンカイ ヘーイリンナー、スーンカイル ヘーイリル」(「楚辺ではお父さんにヘーイ(酢)と言うのねえ」「おいこら、お父さん(スー)にヘーイと言うか、酢にヘーイと言うんだよ」)・楚。
- メモ
- 製糖終了後、製糖に用いた鍋を洗って、サトウキビの汁を2,3時間炊くと酢ができた。楚辺の用例は「ヘーイ(酢)」の「*スー(酢)」と、「オトー(お父さん)」の「*スー(お父さん)」が同音なのを面白がって、話の掛け合いをしている。→アマザキ。
ベーイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
嫌。嫌だ。
- 用例
- ベーイ、イャーガ イーシェー チカンサ(嫌だ、お前の言うのは聞かないよ)・儀。
- メモ
- →ベー。
ヘーイガーミ 楚辺
飲食関係。酢を入れる甕。
ヘーイン 渡慶次,儀間,楚辺
流行る。流行する。
- 用例
- ヒーク ナイネー、ハナヒチン ヘーインドー(寒くなると、風邪も流行するよ)・儀。
ハナヒチヌ ヘートーグトゥ、チュヌ ウーサヌ ミーンカイヤ イカンシェー マシ ヤサ(風邪が流行っているから、人込みには行かない方が良いよ)・儀。
ヘーウキ 喜名,渡慶次,儀間
早起き。
- 用例
- マーカイガ ゥンヂャラー、ヘーウキ シ ハイタシガ(どこへ行ったのか、早起きして出て行きよったが)・儀。
ヘーガー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
皮膚病がある人。皮膚があれている人。
- 用例
- ニーブターヌ ゥンジティ、ヘーガー ナトーン(おできができて、皮膚があれている)・儀。
- メモ
- 音2:ヘーガサー。
ヘーガサ 座喜味,伊良皆,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
湿疹。頭部湿疹。瘡。
- メモ
- 蛋白質が足りないので出るといわれた。伊良皆では*アカンチャー(赤土)で頭を洗い豚油を付けた。楚辺では*ゴーヤーの葉を浮かべた湯で頭を洗ったという。
ヘーガサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大湾
湿疹。皮膚病がある人。皮膚があれている人。
- 用例
- クスイン ネーングトゥ、ヘーガサー ナイル ワラビン マンドータン(薬もないから、吹き出物が出ている子どもも多かった)・儀。
- メモ
- →ヘーガー。
ヘーカタ 伊良皆,渡慶次,儀間
南の方。
- 用例
- ヘーカタンカイ ハーエー シ ハイタン(南の方へ走って行きよった)・儀。
ヘーク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
早く。以前。
- 用例
- ヘーク シコーランネー マニ アーランシガ(早く支度しないと間に合わないよ)・儀。
ヘーク ゥンジャヌ クトゥガ アン(以前行ったことがある)・古。
ヘークス 喜名,渡慶次,儀間
ソバカス。
- 用例
- チライッペー ヘークスヌ ゥンジトーン(顔中ソバカスがでている)・儀。
ヘークナー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
早いうちに。できるだけ早く。
- 用例
- ワンガ ヘークナー ゥンジ チューサ(私が早いうちに行ってくるさ)・儀。
ヘークルサー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
ハエ叩き。
- 用例
- ヘーヌ マンドークトゥ、ヘークルサー ムッチ クーワ(ハエが多いから、ハエ叩きを持ってきなさい)・儀。
- メモ
- →ヘースグヤー。
ヘーサン 喜名,渡慶次,儀間
早い。速い。
- 用例
- ワンネー シクチカイ イチュシェー ターヤカ ヘーサン(私は仕事に行くのは誰よりも早い)・儀。
ハーガーヌ マーイシガ ルク ヘーサヌヨー(歯車が回るのが余りにも速くてよ)・儀。
- メモ
- 音1:ヘーハン。対:ウスサン(遅い)。
ヘーシ 喜名,渡慶次,儀間
囃子。
- 用例
- ヘーシン ディキティ、ヰーミームン ヤタン(囃子も上出来で、良い見世物だった)・儀。
ヘージュラー 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
尻軽女。結婚もせずに、次から次へと相手の男性を替えていく人。
- 用例
- ヘージュラー ッシ アッチェー ナランデー(男を渡り歩いて遊んではいけないよ)・儀。
ヘージュリングヮ 喜名,座喜味,儀間,宇座,長浜,楚辺
婚外子。私生児。
- 用例
- ンカシェー ヘージュリングヮン マンドータン(昔は私生児も多かった)・儀。
- メモ
- →アシビングヮ。
ヘースグヤー 座喜味,大湾
ハエ叩き。
- メモ
- 音2:ヘークルサー。
ヘーチナ 高志保
灰縄。藁を綯〔な〕ったまま焼いて縄の形を残した灰。
- メモ
- 沖縄に伝承されている「モーイ親方〈難題〉」に、「灰縄を持って来い」と言われて綱を綯って焼いたまま持って行ったという話がある。→アクヂナ。
ペーチン 牧原
親雲上。琉球王国の士族の称号のひとつ。
ヘートゥヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
ハエ取り器。
- 用例
- ヘートゥヤーヤ ナカメーンカイ ウッチュシェー マシ ヤサ(ハエ取り器は二番座に置いた方がいいよ)・儀。
- メモ
- ガラス製で、餌につられてハエが入ると出られず、中の水に落ちる仕掛け。
ヘーヌクニ 村史
南の島々。遠くの島々。
ヘーバイン 座喜味
早まる。早くなる。
- メモ
- 音1:ヘーマイン。
ヘーハン 楚辺
早い。速い。
- 用例
- イャーガ ムヌ カムシェー、ルク ヘーハン(お前がご飯を食べるのは、あまりにも早い)・楚。
- メモ
- →音1:ヘーサン。
ヘーブーブー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
ハエが飛び交〔か〕っている様。
- 用例
- ゥンムヌ イーカラ ヘーブーブー ソーン(芋の上からハエが飛び交っている)・儀。
ベーベー 座喜味,長浜,楚辺
山羊〔やぎ〕。山羊の鳴き声。
- メモ
- 音2:ベー。
ペーペー 喜名,渡慶次,儀間
①酒飲み。②半人前。
- 用例
- ②ペーペーグヮーヌ ゥンジトーティ、ウフムニーヤ スナケー(半人前のくせに、大口をするな〈たたくな〉)・儀。
- メモ
- ①→サキクェー。
ペーペー 喜名,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
幼児語。汚いもの。
- 用例
- ウレー ペーペードー(それは汚いよ)・儀。
ヘーベートゥ 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
早々と。
- 用例
- ヘーベートゥ ンナガ アチマイネー、ジカンドゥーイ ウワイサ(早々と皆が集まったら、時間通りに終わるよ)・儀。
ベーベーンナ 村史
貝名。スイジガイ。水字貝。
- メモ
- 魔除けとして*フールヤー(豚小屋)にスイジガイを下げていて、麻疹〔はしか〕や*ミンデー(ものもらい)などに罹ると、早く治るようにとフールヤーで*ウガンをする地域もあった。
音1:ベーベーンーナー。音2:ヤードゥーベーベー・ユーナキベーベー。類:ベールー。
ベーベーンーナー 瀬名波,古堅
貝名。スイジガイ。水字貝。
- メモ
- →音1:ベーベーンナ。
ヘーマーイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{はへまはり(南風回り)}。南風。風が南に回ること。
- 用例
- ヘーマーイ フチ シラク ナティヤー(南風が吹いて涼しくなったね)・儀。
ヘーマーシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,宇座
早死に。若死に。夭折〔ようせつ〕。
- 用例
- タイヌウヤンチャー ヘーマーシ サシガ、ワランチャーヤ ユー スダチョーン(両親は早く亡くなったが、子どもたちはよく育っている)・儀。
ヘーマイン 喜名,渡慶次,儀間
早まる。早くなる。
- 用例
- カシーサーガ ウーサグトゥ、シクチェー ヘーマイサ(加勢する人が多いから、仕事は早くなるさ〈早く終わるさ〉)・儀。
否:ヘーマラン(早くならない)過:ヘーマタン(早くなった)継:ヘーマトーン(早くなっている)・儀。
- メモ
- 音1:ヘーバイン。
ヘーミーン 楚辺、喜名、儀間、渡慶次
早める。
- 用例
- スリーヌ ジカノー イフェー ヘーミレーワ(集会の時間は少し早めなさい)・儀。
否:ヘーミラン(早めない)希:ヘーミーブサン(早めたい)過:ヘーミタン(早めた)継:ヘーミトーン(早めている)・儀。
ヘーヤチガマ 瀬名波
{はいやきがま(灰焼き窯)}。石灰岩を焼く窯。
- メモ
- 海から取った石灰岩を焼いて石灰を作った。
ヘーユーバン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{はやゆうばん(早夕飯)}。早めに食べる夕飯。
- 用例
- ヘーユーバン カリ、アシビーガ イチュン(早めに夕飯を食べて、遊びに行く)・儀。
ベーラー 座喜味,大湾
おしゃべりな人。
- メモ
- →アビヤー。
ヘーライ 喜名,親志,渡慶次,渡具知,比謝矼
追い剥〔は〕ぎ。
- 用例
- ンカシ、タコーヤマカイ ヘーライヌ ヲゥイビータンディシガ(昔、多幸山に追い剥ぎがいたそうですが)・矼。
- メモ
- →音1:フェーライ。
ヘーリッシン 喜名,渡慶次,儀間
{はやりっしん(早立身)}。若くして一人前になること、社会的な地位を得ること。
- 用例
- トゥジン トゥメーティ、ヤーン チュクティ、ヘーリッシン ヤサ(妻も娶って、家も造って、早い立身だよ)・儀。
ヘーリンクン 楚辺
入り込む。
- メモ
- 音1:ヘーリンチュン。
ヘーリンチュン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座
入り込む。
- 用例
- ヘーリンチェール フージ(入り込んだようだ)・宇。ヒーサグトゥ ウールヌ ミーンカイ ヘーリンチュン(寒いから布団の中に入り込む)・儀。
ヌーリチ ヘーリンチ チャガ(なぜ入り込んできたのか)・高。
否:ヘーリンカン(入り込まない)希:ヘーリンチーブサン(入り込みたい)過:ヘーリンチャン(入り込んだ)継:ヘーリンチョーン(入り込んでいる)・儀。
- メモ
- 音1:ヘーリンクン。
ベール 喜名,渡慶次,儀間,古堅
嫌。嫌だ。
- 用例
- ベール ヤサ(嫌だ)・古。ベールヒャー イャートー アシバン(嫌だ、お前とは遊ばない)・儀。
- メモ
- →ベー。
ベールー 高志保
貝名。スイジガイ。水字貝。

- メモ
- *キジムナーはベールーが恐いといわれていた。→ベーベーンナ。
ベールベール 喜名,渡慶次,儀間,古堅
幼児語。いやいや。首を横に振る仕草。
- 用例
- ベールベールビカーンシ、ムヌン カマンサ(いやいやばかりで、ご飯も食べないさ)・儀。
ベールベール サンキヨー(嫌々するなよ)・古。
ヘーレー 喜名,上地,渡慶次,長田
追い剥ぎ。
- メモ
- →フェーライ。
ヘーゥンマラー 喜名,渡慶次,儀間
早生まれ。
- 用例
- ヘーゥンマラー ヤティン、アトー ンナトゥ ウーティ ハイサ(早生まれでも、後は皆についていくよ)・儀。
ペッ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
幼児語。吐き出す様。
- 用例
- ぺッ シェーワ(吐き出しなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ペー。→トゥー。
ヘルヘルヘル 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜,大湾,古堅,長田
よしよしよし。赤子をあやす言葉。
- 用例
- 歌:ヘルヘルヘル、ワッターヒャー カナシーグヮー、ナークナヨー(よしよしよし、うちの可愛い子よ、泣くなよ)・宇。
ヘンサー 渡具知
昆虫。甘藷に入る虫。
ベンサー 長浜
昆虫。コガネムシ。
- メモ
- →カーニーブーブー。
ヘンサーアシビ 長浜,楚辺
{はへむしああすび(南風虫あ遊び)}。行事。田畑に害虫が異常発生する旧4、5月におこなう虫払いの行事。
- 用例
- ヘンサーアシビネー、フニグヮー チュクティ バッタソーナムン ヌシティ ウミカイ ナガスタン(虫払いには、笹船を作ってバッタなどを乗せて海に流しよった)・浜。
- メモ
- 音1:フェンサーアシビ。→アトゥアブシバレー。
ベンシルー 伊良皆,古堅
植物。バンジロウ。グヮバ。

- メモ
- →音1:バンシルー・ベンスルー。
ヘンスー 高志保
{ひんそ(貧素)}。貧乏。
- メモ
- 音1:ヒンスー・フェンスー。→クンチュー。
ヘンスームン 座喜味,渡具知
貧乏者。
- メモ
- 音1:ヒンスームン・フィンスームン。→クーシームン。
ベンスルー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,古堅
植物。バンジロウ。グヮバ。

- 用例
- アヌ ベンスルーヌ マーサギサシヨー(あのグヮバの〈実が〉美味しそうなことよ)・儀。
- メモ
- 葉を乾燥させてお茶にして飲むと、お腹の調子を整える効果がある。音1:バンスルー・ベンシルー。→バンシルー
ベンベン 喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
幼児語。着物。服。
- 用例
- アカベンベン クシラヤー(赤い着物を着せようね)・儀。ジョートー ベンベン クシーサ(上等な着物を着せるさ)・湾。
ホー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木
ほと。女陰。
- メモ
- 音2:ホーミ。
ボー 喜名,波平,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
①棒。②棒術。
- 用例
- ①ボーシ オーダー カタミーン(棒でもっこを担ぐ)・儀。
- メモ
- ②棒術は*カリーなもので*ムラアシビや座直しで演じた。宇座や波平では旧7月の盆にも披露される。
ボー 喜名,渡慶次,儀間
反抗。
- 用例
- ウヤンカイヤ ボー シェー ナランサ(親に反抗してはいけないよ)・儀。
- メモ
- →ゲー。
ボーアガイ 渡慶次,儀間,瀬名波
有頂天。いい気になること。つけあがること。
- 用例
- イーシンデー ボーアガイル スンデー(言えば言うほど有頂天になるんだよ)・瀬。
- メモ
- 注意しても良くはならず悪くなる時に使う。音2:メーアガイ。
ホーイダラカー 渡慶次,儀間,渡具知
這〔は〕っている様。這いずり回っている様。
- 用例
- ワラビグヮーヤ、ウマカラ ホーイダラカー シ(子どもは、そこから這いずり回って)・民・具。
ホーイダラカービカーン スグトゥ、チヌン ユグリトーサ(這ってばかりいるから、着物も汚れているさ)・儀。
ホーイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,牧原
這う。
- 用例
- アカングヮー ムチチグルカラ ホーイン(赤子は6か月頃から這う)・儀。
否:ホーラン(這わない)希:ホーイブサン(這いたい)継:ホートーン(這っている)・儀。
ホーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
放る。撒〔ま〕き散らかす。
- 用例
- カビジリーヌ アルッサ マーンクインカイ ホーイン(紙切れのありったけ、あちこちに撒き散らかす)・儀。
否:ホーラン(撒き散らかさない)希:ホーイブサン(撒き散らかしたい)過:ホータン(撒き散らかした)継:ホートーン(撒き散らかしている)・儀。
- メモ
- →カチホーイン。
ホーカ 楚辺
手品。
- 用例
- ンカシェー ホーカディシェー、アンスカ ンチェー ンランタン(昔は手品というのは、あまり見かけなかった)・楚。
ホーガーギー 大湾
植物。ミツバハマゴウ。
ホーキ 楚辺
箒〔ほうき〕。

- 用例
- ホーキン ヤンリカーカー シ チカーリン ナラン(箒も壊れて使えもしない)・楚。
- メモ
- 類:ホーチ。
ホーギ 座喜味,長浜,楚辺,古堅
植物。ハマゴウ。
- メモ
- 葉の裏は白く、臭いが強い。→ハマホーギ。
ホーキカキ 楚辺
掃き掃除。箒〔ほうき〕で掃〔は〕くこと。
- 用例
- ホーキカケー ワラビンカイ シミーサ(掃き掃除は子どもにさせるさ)・楚。
- メモ
- 音1:ホーチカチ。
ホーキンクン 楚辺
掃き集める。
- 用例
- チラカトール カビジリー ホーキンクン(散らかっている紙切れを掃き集める)・楚。
否:ホーキンカン(掃き集めない)希:ホーキンチーブハン(掃き集めたい)過:ホーキンチャン(掃き集めた)継:ホーキンチョーン(掃き集めている)・楚。
- メモ
- 音1:ホーチンチュン。
ホーグ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
{はうご(抱護)}。防風林。
- 用例
- ウミヌハタンカイ イチナーギ ホーグヌ イーラットータン(海岸沿い一帯に防風林が植えられていた)・儀。
- メモ
- →フーグマーチ。
ボーグヤー 村史
貝名。貝の一種。
ホークン 座喜味,楚辺
掃く。
- 用例
- ワランチャーガ アシリ アトゥ グミブッター ヒチョーグトゥ、ホーキシ ホークン(子どもたちが遊んだ後は埃だらけなので、箒で掃く)・楚。
- メモ
- 音1:ホーチュン。
ホーゲーラー 伊良皆,高志保,楚辺,大湾,古堅
植物。ハマゴウ。
- 用例
- ホーゲーラーヤ、ウミカイ イケー チャッサ ヤティン ミートータン(ハマゴウは、海に行けば幾らでも生えていた)・楚。
- メモ
- →ハマホーギ。
ボーコー 長田
植物。甘藷の品種名。
ボージ 喜名,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,大湾,古堅,大木,牧原,長田
坊主。坊さん。
- 用例
- ボージ タヌムン(坊さんを頼む)・古。
ボージウスー 喜名、伊良皆、長浜、瀬名波、宇座、高志保、親志、大湾、古堅、渡具知、渡慶次、波平、牧原
尚灝王〔しょうこうおう〕(1787~1834)のこと。第二尚氏17代目の王(1804~1834)。
- 用例
- ボージウスーヌ、クヌ チョー ノージェー ショーコーオーディル バーテー(坊主御主は、この人の名前は尚灝王というわけさ)・民・喜。
- メモ
- 病気のため、42歳で長男尚育に政治をまかせ、浦添市城間に隠居する。後代は坊主御主といわれ、読谷山喜名にも一時期住んでいたといわれている。
ボージガー 喜名,大湾,牧原
坊主井戸。
- メモ
- *ボージウスー(坊主御主、尚灝王〔しょうこうおう〕の晩年の愛称)が、牧原と喜名に一時滞在した時に使用していた井戸の名称。 ※写真は喜名にあるボージガー。→ウカー。
ボーシクマー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
帽子組みをする人。
- 用例
- ヤガマーヲゥティ ボーシクマーガ アチマトーン(離れに帽子組みをする人が集まっている)・儀。
ボーシクマーイガタ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
帽子組用の鋳型。
- メモ
- →イカタ。
ボーシクミ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
帽子組み。
- 用例
- パーパーン、アンマーン ボーシクミ ソータン(おばあさんも、お母さんも帽子組みをしていた)・儀。
- メモ
- 1905(明治38)年、屋号渡嘉敷小のカマが波平で初めて編み方を指導普及した。屋号虎島袋で、4、5人に指導普及させたのが波平初の*ボーシクミヤーといわれている。※挿絵は宮平良秀画。
ボーシクミヤー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
帽子組みをする家。
ボージサーエー 瀬名波
子どもの遊び。鬼ごっこ。頭をさわられたら鬼になる。
- メモ
- →チブルサーエー。
ボージシ 渡慶次,儀間,楚辺
豚肉の背中の肉。
- 用例
- ボージシ コーティ ッチ、スーチカー スン(ボージシを買ってきて、塩漬けにする)・儀。
ボージナディー 親志,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
人生儀礼。二月彼岸におこなう3歳児の整髪儀式。
- 用例
- ボージナディーネー カラジグヮー チラヤー(ボージナディーには髪を切ろうね)・儀。
- メモ
- →サラタティー。
ボージマアヤグヮー 瀬名波,長田
縦縞の紋様。
ボージャー 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
赤子。赤ん坊。

- 用例
- ボージャーヌ ゥンマリトーンドー(赤ちゃんが生まれたよ)・湾。ボージャー ナチャン(赤子を産んだ)・古。
トゥナイヤ ヰキガボージャー ゥンマリタンディ(隣は男の子が生まれたって)・儀。
- メモ
- →アカングヮ。
ボージャースージ 上地,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,比謝,大木
行事。出生祝い。1年間に生まれた子どもの合同出生祝い。
- 用例
- ボージャースージ サビーグトゥ、リッパニ ウワラシミティ クィミソーリ(出産祝いをしますので、立派に終わらせてください)・瀬。
- メモ
- ※写真は1984(昭和59)年、渡慶次公民館でのボージャースージ。→ソーレーアラタミ。
ボースー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅、瀬名波
二十四節気のひとつ。芒種〔ぼうしゅ〕。
- メモ
- →スーマン。
ホーチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
箒〔ほうき〕。

- 用例
- メーデー、ホーチン ドゥーナークルル チュクイタル(以前は、箒も自分たちで作りよった)・儀。
- メモ
- 音1:ホーキ。
ホーチカチ 喜名,渡慶次,儀間,宇座
掃き掃除。箒で掃くこと。
- 用例
- ホーチカチェー メーナチ ヤティン シーヨー(掃き掃除は毎日でもしなさいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ホーキカキ。
ボーチカヤー 座喜味
棒術を使う人。
ホーチブサー 座喜味
{はうきぼしあ(箒星あ)}。彗星〔すいせい〕。
- メモ
- 赤く尾を引いたように光っていた。この星が見えると天変地異があるといわれていた。音1:ホーチブシ。→イニンブシ。
ホーチブシ 都屋
{はうきぼし(箒星)}。彗星。
- メモ
- 音1:ホーチブサー。→イニンブシ。
ホーチャー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
包丁。

- 用例
- ホーチャーン チリラン ナトーグトゥ、トゥジョーケー(包丁も切れなくなっているから、研〔と〕いでおきなさい)・儀。
ホーチャートゥジャー 座喜味
包丁研〔と〕ぎ屋。
ホーチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾
①掃く。②叩〔はた〕く。
- 用例
- ①ワンネー メーナチ ナーボーチシ フカ ホーチュンドー(私は毎日庭箒で外を掃くよ)・儀。
否:ホーカン(掃かない)希:ホーチーブサン(掃きたい)過:ホーチャン(掃いた)継:ホーチョーン(掃いている)・儀。
②イーシ チカン アレー、チラ ホーチュンドー(言うことを聞かないなら、顔を叩くぞ)・儀。
- メモ
- ②音1:ホークン。
ボーチラー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
無法者。自分勝手な人。乱暴者。
- 用例
- ヤーニンジュ ムル ウフヤッサルムンヌ、ウリ チュイ ボーチラー ナティ ジャーフェー ヤサ(家族全員おとなしいのに、彼一人乱暴者で厄介だな)・儀。
- メモ
- 音2:ボーチリムン。
ボーチラーワラバー 座喜味、儀間、渡慶次
きかん坊。乱暴な子ども。
- 用例
- クレー ボーチラーワラバー ヤサ(この子はきかん坊だ)・座。
ボーチリムヌイー 渡慶次,儀間,楚辺
乱暴な物言い。暴言。
- 用例
- ボーチリムヌイービカーン シーネー、ターン イャーガ イーシェー チカンサ(暴言を吐いてばかりいると、誰もお前の言うことは聞かないさ)・儀。
ボーチリムン 座喜味
無法者。自分勝手な人。乱暴者。
- メモ
- 音2:ボーチラー。
ホーチンチュン 喜名,渡慶次,儀間
掃き集める。
- 用例
- キージラーソーナムン ホーチンチュン(木切れみたいなものを掃き集める)・儀。
否:ホーチンカン(掃き集めない)希:ホーチンチーブサン(掃き集めたい)過:ホーチンチャン(掃き集めた)継:ホーチンチョーン(掃き集めている)・儀。
- メモ
- 音1:ホーキンクン。
ホーチゥンジャスン 喜名,渡慶次,儀間
掃き出す。
- 用例
- フカンカイ グミ ホーチゥンジャスン(外にゴミを掃き出す)・儀。否:ホーチゥンジャサン(掃き出さない)希:ホーチゥンジャシーブサン(掃き出したい)過:ホーチゥンジャチャン(掃き出した)継:ホーチゥンジャチョーン(掃き出している)・儀。
ホートゥ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
鳥名。ハトの総称。鳩〔はと〕。
- 用例
- ホートゥヌ シシェー ニーネー ウヮービンカイ ウチュンディ(鳩の肉は煮えると上に浮くって)・儀。
- メモ
- →音1:フォートゥ。
ホートゥイ 座喜味
鳥名。ハトの総称。鳩〔はと〕。
- メモ
- →フォートゥ。
ホートゥヌヤー 長浜
長浜の地名、拝所の名称。
- メモ
- 長浜と接する恩納村宇加地にあり、サングヮチャーモー(三月毛)とも呼ぶ。旧3月3日に拝す*ンナトゥバル(湊原)*ウガンジュの祠がある。長浜港が盛んな頃、航海安全と豊漁を祈願した所とも、海上での死者を祀った所とも伝えられている。また、*ホートゥ(鳩)の休憩場所や避難場所だったとの伝承がある。類:ンナトゥバル。
ホートゥンニ 座喜味,伊良皆,都屋,長浜,古堅
鳩胸。胸の骨が突出していること。
ボーヌー 楚辺
牛の名前のひとつ。闘牛用の牛の名前で、角が横一文字になっている牛のこと。
- 用例
- ボーヌーディヌ ウシヌ ナーン アタサ(ボーヌーという牛の名前もあったさ)・楚。
ホーハイ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,大湾,古堅,渡具知
①女陰を露にすること。②火事の時に叫ぶまじないの語。
- 用例
- ②クンナゲー クヮジヌ ゥンジーネー、ホーハイ ホーハイ シル ゥンジーシェーヤー(以前は火事が出ると、ホーハイホーハイと言いながら出るさあね)・民・具。
ホーハイムーチー 渡具知,大湾,大木
行事。旧12月7日か8日に、月桃の葉に包んだ餅を食べて邪気を払い健康を願う鬼餅行事。
- 用例
- アンサーニ ホーハイムーチーリル バー(それでホーハイムーチーというわけ)・民・具。
- メモ
- 鬼になって人を食うようになった兄を、妹が兄の好きな餅を作って崖に誘い、そこで餅を食べさせながら自分のホト(女陰)を広げて見せ、鬼を喰う口だと驚かせて崖下に落とし、退治したことからその名がついた。ホーはホト、ハイ(ハイン)は露出するの意味。※挿絵は紙芝居『鬼もち由来』より。
ボーハンムン 渡具知
ひねくれ者。
- 用例
- クレー ナー、ウヤヌ イーセー ムル ハンタイ ヤグトゥヤー、ボーハンムン ヤグトゥ(これはもう、親の言うことにはみんな反対だからね、ひねくれ者だから)・民・具。
- メモ
- →ヒニクリムン。
ボーフイ 高志保
穢〔けが〕れ払いの儀式。葬式が済んだ日の夕方におこなう魔物払いの儀式。またその儀式で棒を振り回すこと。
- メモ
- 高志保では、家の柱の周囲を呪文を唱えながら3回廻り、家の前に置いた臼を蹴飛ばした後、ボーフイをしながら字の境界まで行き魔物払いをした。→ブーミチャー。
ボーフー 都屋
暴風。台風。
- 用例
- ことわざ:ボーフーヌ ナーチャヤ チュイングヮヌ フニ ハラスン(暴風の翌日は一人子が船を走らせる)・都。
- メモ
- 一人で船を出しても間違いはないと言っていたほど、暴風の翌日は大凪〔おおなぎ〕で風はないから何の心配もないという意味。→ウーカジ。
ボーフヤー 楚辺
昆虫。ボウフラ。蚊〔か〕の幼虫。
- 用例
- ボーフヤー ワキーネー、ガジャンヌ ウフク ナイン(ボウフラが湧くと、蚊が多くなる)・楚。
ボーフヤー 喜名,高志保
葬式が済んだ日の夕方におこなう魔物払いの儀式で、棒を振る役目の者。
- メモ
- 喜名では龕を担いだ者がその役目にあたった。類:ムンウーヤー・ヤナムンウーヤー。
ボーフラー 大湾
昆虫。ボウフラ。蚊〔か〕の幼虫。
- 用例
- ボーフラーヌ ワチョーンドー(ボウフラが湧いているよ)・湾。
- メモ
- 音1:ボーフヤー。
ボーボー 座喜味,都屋,長浜,大湾
幼児語。赤子。赤ん坊。

- メモ
- →アカングヮ。
ポーポー 楚辺
料理。小麦粉、砂糖、水などを混ぜて平たく焼き、端からくるくると巻いたもの。

- 用例
- アンマーガ ヤクル ポーポーヌ カバハヨー(お母さんが焼くポーポーの香ばしいことよ)・楚。
- メモ
- →カーポーポー。
ポーポーカンシェー 楚辺
子どもの遊び。土をこねて叩きつける遊び。
- 用例
- ポーポーカンシェー シ アシビーネー、ティーン ドゥルブッター ナイタン(ポーポーカンシェーをして遊ぶと、手も泥だらけになりよった)・楚。
- メモ
- こねた土を円形にし中心に窪みをつけて、すばやく地面に叩きつけて、中央の窪んだのが大きい方が勝ちとなる。
ボーボーグヮー 喜名,渡慶次,儀間
赤子。赤ん坊。
- 用例
- ボーボーグヮー ダチョーン(赤ん坊を抱いている)・儀。
- メモ
- →アカングヮ。
ホーミ ①喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅,比謝矼②村史
①ほと。女陰。②貝名。貝の一種。
- メモ
- ①→ホー。
ホーミグヮー 村史
針突(*ハヂチ)紋様の名称。
- メモ
- 右手人差し指から小指までの4本の指の下に施され、貝の一種という意味がある。
ホームイガタ 喜名,渡慶次,儀間,古堅,長田
葬ること。弔うこと。
- 用例
- イチムシ ヤティン、リッパ ホームイガター サンネー ナランドー(動物であっても、ちゃんと葬らないといけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:コームイガタ。
ホームイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
葬る。
- 用例
- ホームイル ジンヌ ネーラン(葬る金がない)・民・楚。
イノー ヤシチヌ クシンカイ ホームイン(犬は屋敷の後に葬る)・儀。
否:ホームラン(葬らない)希:ホームイブサン(葬りたい)過:ホームタン(葬った)継:ホームトーン(葬っている)・儀。
- メモ
- 音1:コームイン。→ウスイン。
ホーヤー 喜名,長浜,古堅
胞衣〔えな〕。胎児を包んでいる羊膜〔ようまく〕。
- メモ
- →イーヤー。
ホーヤー 座喜味,瀬名波
丹毒〔たんどく〕。溶血性連鎖球菌による皮膚の炎症。乳児の胎毒。
- メモ
- 座喜味では、赤子に丹毒があるとき背中から瀉血〔しゃけつ〕した。*ティンサグ(ホウセンカ)の白い花と葉を煎〔せん〕じて飲ませたり、卵白で浴びせたりする。音2:ホーヤーヂー。
ホーヤーヂー 座喜味,瀬名波
丹毒。溶血性連鎖球菌による皮膚の炎症。乳児の胎毒。
- メモ
- →ホーヤー。
ホーヤーホーヤー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
這〔は〕いまわっている様。はいはいする様。
- 用例
- アネッ、アマヲゥティ アカングヮガ ホーヤーホーヤー ソーシェー(ほら、あそこで赤ん坊が這いまわっているさ)・儀。
ホーヤーホーヤー ハジマトーンドー(はいはいし始まっているよ)・瀬。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。
ホーララケーケー 楚辺
這いまわっている様。
- 用例
- ホーララケーケー ヒチ、アンシ イリキハルヤー(赤子が這い廻って、何て楽しいんでしょう)・楚。
ホーリーホーリー 長浜
子どもを抱き、ゆすってあやす様。
ホーリバイ 比謝
散り散りになること。
- 用例
- ホーリバイ シ(散り散りになって)・民・比。
ボーヲゥージ 座喜味,瀬名波
旧盆に仏壇に供え、祖霊〔それい〕が土産を担いで帰る時に使う荷担ぎ用のサトウキビ。
- メモ
- 杖用と、荷担ぎ用の棒としてサトウキビを2本供える家もある。→グーサンヲゥーギ。
ボーントゥグヮー 親志
植物。キノコの種類。
ボーンナグヮー 村史
貝名。ホシダカラ。星宝貝。
- メモ
- 紐で結わえて牛に見立てて、幼児が引いて遊んだ。
ポコミカスン 座喜味
ポコッと打つ。相手を軽く殴る。
ポックリ 儀間、渡慶次
裏をくりぬいてある女児用の塗り下駄。
- 用例
- ソーグヮチヂン チチ、ポックリ ハチ アッチュタン(正月用の晴れ着を着て、ポックリを履いて歩きよった)・儀。
- メモ
- →コッポリ。
ポッコリゲタ 瀬名波
裏をくりぬいてある女児用の塗り下駄。
- メモ
- →コッポリ。
ポッテカー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
馬鹿。馬鹿者。
- 用例
- ポッテカーヌ ゥンジトーティ、ワンニンカイ クチ カナインナー(馬鹿者のくせに、私に口答えするのか)・儀。
ポッテカー ナヤーニ、ナー ウシェートータンヨー(馬鹿なので、もうみくびっていたんだよ)・民・楚。
- メモ
- →ゲレン。
ポッテカスー 喜名,渡慶次,儀間
馬鹿。馬鹿者。
- 用例
- ヤナ ポッテカスーヤ、アマンカイ イチクヮレー(嫌な馬鹿者は、あそこに行きやがれ)・儀。
- メモ
- →ゲレン。
ホヤランプ 座喜味,瀬名波,楚辺
火屋〔ほや〕ランプ。ガラス製の筒のランプ。
- メモ
- 音1:フヤランプ。→フヤ。
ホロホロ 座喜味,古堅,儀間
①衣類や布などが乾燥している様。洗濯物などがきれいに乾いて肌触りが良い様。②ぱらぱら。はらはら。ぼろぼろ。水分のなくなって乾いた食べ物や木の葉、瘡蓋〔かさぶた〕などが落ちる様。③近くを歩きまわる様。うろつき回る様。
- 用例
- ①チンヌ ホロホロ カーラチ、アンシ ヰーヤンベー ヤル(着物がきれいに乾いて、なんて心地よいんでしょう)・儀。②ウシヌクスーヤ、ナンクル ホロホロ ウティーサ(*ウシヌクスーは、自然に乾いてホロホロと剥〔は〕がれ落ちるよ)・座。③ウヌ クヮーシヌ ホロホロ ソーシヨー(そのお菓子がぼろぼろしていることよ)・儀。
ボロボロジューシー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
料理。柔らかい雑炊。おじや。

- 用例
- クチニーサイネー、ボロボロジューシー ヤレー カマリル スラー ワカランサ(食欲がない時には、おじやなら食べられるかも知れないよ)・儀。
- メモ
- 芋の葉やヨモギを入れて作った。※写真は*カンダバーを入れたボロボロジューシー。
ポン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
幼児語。落ちる様。
- 用例
- スグ ポン スンドー(今に落ちるよ)・儀。
ホンシジ 座喜味
本筋。本来の血統。
ボンタン 伊良皆
植物。ミカンの一種。ザボン。
ボントゥシェー 村史
子どもの遊び。降雨後、土をこねて平皿を作り地面に投げつけてパーンとかポンと音を立てて遊ぶ。
- メモ
- →パーランクー。
ボンボロー 喜名,渡慶次,儀間
おんぼろ。
- 用例
- アンスカ ボンボロー ヤティナー(そこまでおんぼろだったのか)・儀。
ボンボローグヮー 大湾
植物。ホオズキ。
- メモ
- →ソーカーチョービーグヮー。
ポンポン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
幼児語。お腹。
- 用例
- ポンポン ミシティ ンディ(お腹を見せてごらん)・儀。ポンポン ヤムンドー(お腹が痛くなるよ)・楚。
ポンポンセン 大木,比謝矼
ポンポン船。
ボンマカスン 座喜味
ボンと打つ。
- メモ
- 音1:ポンミカスン。
ポンミカスン 座喜味
ボンと打つ。
- 用例
- アタビーヌ チブルグヮー ポンミカチ スグイタン(蛙の頭をポンと殴りよった)・座。
- メモ
- 音1:ボンマカスン。

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