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- しまくとぅば単語帳:ホ
は、用例やメモ、音声などがあることを示しています
ホー
ほと。女の陰部。
- メモ
- 音2:ホーミ。
ボー
棒。棒術。
- 用例
- ボーシ オーダー カタミーン(棒でもっこを担ぐ)。
- メモ
- 棒術はカリーなものでムラアシビや座直しで演じた。宇座や波平では旧暦7月の盆にも披露される。
ボー
反抗。
- 用例
- ウヤンカイヤ ボー シェー ナランサ(親に反抗してはいけないよ)。
- メモ
- →ゲー。
ボーアガイ
有頂天。
- 用例
- イーシンデー ボーアガイル スンデー(言えば言うほど有頂天になるんだよ)。
- メモ
- いい気になること。注意しても良くはならず悪くなる時に使う。
ホーイダラカー
這っている様。
- 用例
- ホーイダラカー シ(這っていて)。
ホーイン
撒き散らかす。
- 用例
- カビジリーヌ アルッサ マーンクィンカイ ホーイン(紙切れのありったけ、あちこちに撒き散らかす)。
否:ホーラン(撒き散らかさない)希:ホーイブサン(撒き散らかしたい)過:ホータン(撒き散らかした)継:ホートーン(撒き散らかしている)。
ホーイン
這う。
- 用例
- アカングヮヤ ムチチグルカラ ホーイン(赤子は6か月頃から這う)。
否:ホーラン(這わない)希:ホーイブサン(這いたい)継:ホートーン(這っている)。
ホーカ
手品。
- 用例
- ンカシェー ホーカリシェー、アンスカ ンチェーンランタン(昔は手品というのは、あまり見かけなかった)。
ホーキ
ほうき。箒。
- 用例
- ホーキン ヤンリカーカーシ チカーリン ナラン(ほうきも壊れて使えない)。
- メモ
- 類:ホーチ。
ホーギ
植物名。ハマゴウ。
- メモ
- →ハマホーギ。
ホーキンクン
掃き集める。
- 用例
- チラカトーヌ カビジリー ホーキンクン(散らかっている紙切れを掃き集める)。
- メモ
- 類:ホーチンチュン。
ホーグ
抱護林。防風林。
- 用例
- ウミヌハタンカイ イチナーギ ホーグヌ イーラットータン(海岸沿い一帯に防風林が植えられていた)。
- メモ
- 台風の多い沖縄では、海岸近く等に防風林として木を植えたり、集落を囲むような形で植えたりしていた。
ホークン
掃く。
- 用例
- ワランチャーガ アシリアトゥ グミブッター ソーグトゥ、ホーチシ ホークン(子どもたちが遊んだ後は埃だらけなので、ほうきで掃く)。
- メモ
- 類:ホーチュン。
ホーゲーラー
植物名。ハマゴウ。
- 用例
- ホーゲーラーヤ ウミカイ イケー チャッサ ヤティン ミートータン(ハマゴウは、海に行けば幾らでも生えていた)。
- メモ
- →ハマホーギ。
ボージガー
坊主井戸。坊主御主・ボージウシュー(尚□王の晩年の愛称)が、牧原と喜名に一時滞在した時に使用していた井戸の名称。
- メモ
- 牧原では、ウカー(御井戸)とも呼ばれ、戦後、埋まったのを掘り起こし祠と井戸を建立、現在はゴルフ場敷地内にある。喜名の坊主ガーは村人が坊主御主のために掘った井戸で、今もカーサレーの時に拝されている。
ボーシクマー
帽子編みをする人。
- 用例
- ヤガマーヲゥティ ボーシクマーガ アチマトーン(離れに帽子を組む人が集まっている)。
- メモ
- 音1:ボーシクミ。
ボーシクマーイガタ
帽子組用の鋳型(木製)。
ボーシクミ
帽子編み。
- 用例
- パーパーン アンマーン ボーシクミ ソータン(お祖母さんも、お母さんも帽子組をしていた)。
- メモ
- 音1:ボーシクマー。明治38(1905)年、渡嘉敷小のカマが波平で初めて編み方を指導普及した。屋号虎島袋で、4、5人に指導普及させたのが波平初のボーシクミヤーといわれている。
ボーシクミヤー
帽子を作るために集まる家。
ボージシ
豚肉の背中の肉。
- 用例
- ボージシ コーティッチ スーチカー スン(ボージシを買って来て塩漬けにする)。
ボージナディー
2月彼岸に行う3歳児の整髪儀式。
- 用例
- ボージナディーネー カラジグヮー チラヤー(ボージナディーには髪を切ろうね)。
- メモ
- 2月彼岸の彼岸入りして4日目に、子どもの髪を切る儀式があった。→サラタティー。
ボージマアヤグヮー
縦縞の紋様。
ボージャー
赤子。赤ん坊。
- 用例
- ボージャーヌ ウマリトーンドー(赤ちゃんが生まれたよ)。ボージャー ナチャン(赤子を産んだ)。
トゥナイヤ ヰキガボージャー ゥンマリタンディ(隣は男の子が生まれたって)。
- メモ
- →アカングヮ。
ボージャースージ
新生児出生祝い。
- メモ
- 伊良皆では10月に行われる。
ホーチ
箒〔ほうき〕。
- 用例
- メーデー ホーチン ドゥナークルル チュクイタル(以前は、ほうきも自分たちで作っていた)。
- メモ
- 音1:ホーキ。
ホーチカキ
掃き掃除。
- 用例
- ホーチカキヤ ワラビンカイ シミーサ(掃き掃除は子どもにさせるさ)。
- メモ
- 音1:ホーチカチ。
ホーチカチ
掃き掃除。
- 用例
- ホーチカチヤ メーナチ ヤティン シーヨー(掃き掃除は毎日でもしなさいよ)。
- メモ
- 音1:ホーチカキ。
ボーチカヤー
棒術をつかう人。
ホーチブサー
ほうき星。
- メモ
- 音1:ホーチブシ。赤く尾を引いたように光っていた。この星が見えると天変地変があるといわれていた。戦前は多くの人が見たが、戦後はほとんど見られなくなってしまった。
ホーチブシ
ほうき星。
- メモ
- 音1:ホーチブサー。ホーチブサー参照。
ホーチャー
包丁。
- 用例
- ホーチャーン チリラン ナトーグトゥ、トゥジョーケー(包丁が切れなくなっているから、研いでおきなさい)。
ホーチャートゥジャー
包丁研ぎ屋。
ホーチュン
掃く。
- 用例
- ワンネー メーナチ ナーボーチシ フカ ホーチュンドー(私は毎日庭ぼうきで外を掃くよ)。
否:ホーカン(掃かない)希:ホーチーブサン(掃きたい)過:ホーチャン(掃いた)継:ホーチョーン(掃いている)。
- メモ
- 音1:ホークン。
ボーチラー
無法者。自分勝手な人。乱暴者。
- 用例
- ヤーニンジュ ムル ウフヤッサンムンヌ、ウリ チュイ ボーチラー ナティ ジャーフェー ヤサ(家族全員大人しいのに、彼奴だけが乱暴者で厄介だな)。
ボーチラーワラバー
きかん坊。
- 用例
- クレー ボーチラーワラバー ヤサ(この子はきかん坊だ)。
ボーチリムヌイー
乱暴な物言い。暴言。
- 用例
- ボーチリムヌイービカーン シーネー、ターン イャーガ イーシェー チカンサ(暴言を吐いてばかりいると、誰もお前の言うことは聞かないさ)。
ボーチリムン
無法者。自分勝手な人。乱暴者。
- メモ
- 音2:ボーチラー。
ホーチンチュン
掃き集める。
- 用例
- キージラーソーナムン ホーチンチュン(木切れ等を掃き集める)。
- メモ
- 音1:ホーキンクン。
ホーチゥンジャスン
掃き出す。
- 用例
- フカンカイ グミ ホーチゥンジャスン(外にゴミを掃き出す)。否:ホーチゥンジャサン(掃き出さない)希:ホーチゥンジーブサン(履き出したい)過:ホーチゥンジャチャン(掃き出した)継:ホーチゥンジャチョーン(履き出している)。
ホートゥ
鳩〔ハト〕。
- 用例
- ホートゥヌ シシヤ ニーネー ウヮービンカイ ウチュンディ(鳩の肉は煮えると上に浮くそうだ)。
- メモ
- 音1:ホートゥイ。
ホートゥイ
鳩〔ハト〕。
- メモ
- 音1:ホートゥ。
ホートゥンニ
鳩胸。胸の骨が突出していること。
ホートヌヤー
<鳩の家。長浜の地名、拝所。
- メモ
- 恩納村宇加地にあり、サングヮチャーモー(三月毛)とも呼ぶ。旧3月3日に拝す湊原ウガンジュの祠がある。長浜港が盛んな頃、航海安全と豊漁を祈願した所とも、海上での死者を祀った所とも伝えられている。
ボーヌー
牛の名前のひとつ。闘牛用の牛の名前で、角が横一文字になっている牛のこと。
- 用例
- ボーヌーディヌ ウシヌ ナーン アタサ(ボーヌーという牛の名前もあったさ)。
ホーハイ
火事の時に叫ぶまじないの語。
ホーハイムーチー
年中行事。旧12月7日か8日に、月桃の葉に包んで蒸した餅を食べ、邪気を払い、健康を願う行事。
- メモ
- →ウナームーチー。
ボーハンムン
ひねくれ者。
- メモ
- 類:ヒニクリムン。
ボーフイ
棒振り。穢祓いの儀式。人が死んだ後の厄払い。
- メモ
- 死者が出ると、家の柱の周囲を呪文を唱えながら3回ほど廻って、家の前に置いた臼を蹴飛ばして倒し、字のホーグの方まで「ボーフイ、ボーフイ」と悪魔払いするのをよく見た。
ボーフー
- 用例
- ボーフーヌ ナーチャヤ チュイングヮヌ フニ ハラスン(暴風の翌日は一人子が船を走らせる)。
- メモ
- 一人で船を出しても間違いはないと言っていたほど、暴風の翌日は大凪で風はないから何の心配もないという意味。
ボーフヤー
ボウフラ。蚊〔カ〕の幼虫。
- 用例
- ボーフヤー ワチーネー ガジャンヌ ウフク ナインドー(ボウフラが湧くと蚊が多くなるよ)。
ボーフヤー
棒を振って悪払いをする役目の者。
- メモ
- ボーフイ参照。
ボーフラー
ボウフラ。蚊〔カ〕の幼虫。
- 用例
- ボーフラーヌ ワチョーンドー(ボウフラが湧いているよ)。
- メモ
- 音1:ボーフヤー。
ボーボー
赤子。赤ん坊。
- メモ
- →アカングヮ。
ポーポー
菓子名。麦粉、砂糖、水などを混ぜて平たく焼き、端からくるくると巻いたもの。
- 用例
- アンマーガ ヤチュル ポーポーヌ カバハヨー(お母さんが焼くポーポーの香ばしいことよ)。
- メモ
- 音2:カラマカーポーポー・カラクイポーポー・カラマチャーポーポー・スビポーポー・カーポーポー。スビポーポー参照。
ポーポーカンシェー
子どもの遊びのひとつ。土をこねて叩きつける遊び。
- 用例
- ポーポーカンシェーシ アシビーネー、ティーン ドゥルブッター ナイタン(ポーポーカンシェーをして遊ぶと、手も泥だらけになった)。
- メモ
- こねた土を円形にし中心に窪みをつけて、すばやく地面にたたきつけて、中央の窪んだのが大きい方が勝ちとなる。
ボーボーグヮー
赤子。赤ん坊。
- 用例
- ボーボーグヮー ダチョーン(赤ん坊を抱いている)。
- メモ
- →アカングヮ。
ホーミ
ほと。女の陰部。
- メモ
- 音2:ホー。
ホームイガタ
葬ること。
- 用例
- イチムシ ヤティン、リッパ ホームイガター サンネー ナランドー(動物であっても、ちゃんと葬らないといけないよ)。
ホームイン
葬る。
- 用例
- イノー ヤシチヌ クシンカイ ホームイン(犬は屋敷の後に葬る)。
否:ホームラン(葬らない)希:ホームイブサン(葬りたい)過:ホームタン(葬った)継:ホームトーン(葬っている)。
ホーヤー
乳児の胎毒。
ホーヤーホーヤー
這い回る様。
ホーララケーケー
赤子が這いまわっている様。
- 用例
- ホーララケーケーシ、アンシ イリキサルヤー(赤子が這い廻って、何て楽しいんでしょう)。
ホーリーホーリー
子どもを抱き、ゆすってあやす様子。
ホーリバイ
散り散りになること。
- 用例
- ホーリバイ シ(散り散りになって)。
ボーントゥグヮー
きのこの種類。
ボーンナグヮー
魚介名。ホシダカラ。星宝貝。
- メモ
- 紐で結わえて牛に見立てて、幼児が引いて遊んだ。
ポコミカスン
ポコッと打つ。相手を軽く殴る。
ポッテカー
馬鹿。
- 用例
- ポッテカーヌ ゥンジトーティ ワンニンカイ クチ カナインナー(馬鹿者のくせに、私に口答えするのか)。
- メモ
- →ゲレン。
ポッテカスー
馬鹿。
- 用例
- ヤナ ポッテカスーヤ アマンカイ イチクヮレー(嫌な馬鹿者は、あそこに行きやがれ)。
- メモ
- →ゲレン。
ホロホロ
(かさぶたなどが)乾いて自然に薄く剥〔は〕がれる様。
- 用例
- ウシヌクスーヤ、ナンクル ホロホロ ウティーサ(乳児の脂漏性湿疹は、自然に乾いてホロホロと剥がれ落ちるよ)。
ボロボロジューシー
柔らかい雑炊。おじや。かずらやヨモギを入れて作った。
- 用例
- クチニーサイネー、ボロボロジューシー ヤレー カマリルスラー ワカランサ(食欲がないときには、おじやは食べられるかも知れないよ)。
ホンシジ
本筋。本来の血統。
ボンタン
ミカンの種類。ザボン。
ボントゥシェー
降雨後、土をこねて平皿を作り地面に投げつけてパーンとかポンと音を立てて遊ぶ遊び。
ボンボロー
おんぼろ。
- 用例
- アンスカ ボンボロー ヤティナー?(そこまでおんぼろだったのか?)。
ボンボローグヮー
植物名。ホオズキ。
ポンポンセン
ポンポン船。
ボンマカスン
ボンと打つ。
- メモ
- 類:ポンミカスン。
ポンミカスン
ボンと打つ。
- 用例
- アタビーヌ チブルグヮー ポンミカチ スグイタン(蛙の頭をポンと殴って捕った)。
- メモ
- 類:ボンマカス。
読込中...