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- しまくとぅば単語帳:キ
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キ(~キ) 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
~で(「~ないで」の一部)。~な。
- 用例
- ウチャクンカイヤ、カキヂャワノー ゥンジャサンキヨー(お客さんには、欠けた茶碗は出さないでよ)・儀。ハカンカイ イービサシェー サンキヨー(墓に指差はするなよ)・伊。シーヤーヤ カマンキヨー(腐った物は食べるなよ)・座。
- メモ
- 動詞の否定形に付き、「~しないで」「~するな」とお願いするときや注意する時に用いられる。
キー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
毛。羽毛。
- 用例
- グナサイネー キービスー ヤタルムン、フルイーシンレー キーン ミーティチョーシェー(小さい頃は毛が薄かったのに、大きくなるにつれて毛も生えてきているさ)・儀。
キーヌ ムル ヌギタン(毛が全部抜けた)・親。
キー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
木。
- 用例
- ウヌ キーヤ ワンガ イータン(その木は私が植えた)・儀。キーヌ ミートーン(木が生えている)・上。キーヌ フチャーリトーン(木が生い茂っている)・田。キーヌ イーンカイ ヌブティ イカーニ(木の上に登って行って)・民・楚。
キーウーシ 喜名,渡慶次,儀間
飲食関係。木臼。
- 用例
- キーウーシシ ムチ チチュン(木臼で餅を搗〔つ〕く)・儀。
キーカサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
声がれ。かすれ声。しわがれ声。
- 用例
- イャーヤ キーカサー ナティ、ハナシン チチグリサン(お前は声がかすれていて、話も聴き取りづらい)・儀。
- メモ
- 類:スーカリグィー。
キーカサーアビー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
声がれで話すこと。かすれ声で話すこと。しわがれ声で話すこと。
- 用例
- カジ ヒチ、キーカサー アビー ナトーン(風邪をひいて、かすれ声になっている)・古。
- メモ
- →ガサガサーアビー。
キーカシ 喜名,渡慶次,儀間
{けかす(木滓)}。大鋸屑〔おがくず〕。かんなくず。
- 用例
- キーカシェー トゥブグトゥ、ホーチョーキヨー(おがくずは飛ぶから、掃いておきなさいよ)・儀。
キーカシマーイ 村史
{けかすまり(木滓毬)}。かんなくずで作った毬〔まり〕。
キーカマンタ 渡慶次,儀間
木製の大鍋の蓋〔ふた〕。
キーキー(~キーキー) 楚辺,古堅
~てきたり。同じ動作が何度もくり返される様を表す。
- 用例
- ウリガ アヌー アミテーキーキー、アミテーキーキー ヒチャグトゥ(それがあのう浴びてきたり、浴びて来たりしたので)・民・楚。
- メモ
- 類:~チーチー。
キーキーアビー 喜名,渡慶次,儀間
金切り声。耳に障〔さわ〕るような甲高〔かんだか〕い声。
- 用例
- アンシ キーキーアビー シーネー、ミミン ヤムシガ(そんなに金切り声を出したら、耳も痛くなるよ)・儀。
キーギーファー 楚辺
木製の簪〔かんざし〕。
- 用例
- ワンネー キーギーファー フカネー、ムッチェー ヲゥランタン(私は木の簪の以外には、持っていなかった)・楚。
- メモ
- 喪家〔そうか〕の婦人は四十九日まで竹や木の簪を差していた。音1:キージーファー。
ギーク ンジャトゥ 大湾
地名の併称(沖縄市の越来と美里)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
キークェームシ 座喜味,楚辺
昆虫。カミキリムシ。
- 用例
- キークェームシェー、ミーン マガハレー チヌン ナガハタン(カミキリムシは、目も大きく角〔つの〕〈触角〉も長かった)・楚。
- メモ
- →イーチュークェー。
キークサ 喜名,渡慶次,儀間
草木。
- 用例
- キークサン アシェー マシ ヤサ(木や草もあった方がいいよ)・儀。
キーサ 渡慶次,儀間,長浜,楚辺
さっき。既〔すで〕に。さきほど。
- メモ
- 音1:キサ・キッサ。
キージーファー 喜名,渡慶次,儀間
木製の簪〔かんざし〕。
- 用例
- ワッターヤ キージーファール サチョータル(私たちは普段も木の簪をさしていたんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:キーギーファー。
キージェークー 長浜
大工。家を造る職人。
キージラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
木切れ。
- 用例
- ゥンム ニール タムヌン ネーラン ナトーグトゥ、ソーソー キージラー アチミティ クーワ(芋を焚く薪〔まき〕もなくなったから、さっさと木切れを集めてきなさい)・儀。
キースーディネー 長浜
祝いの手伝いをしてくれた人をご馳走でねぎらうこと。
- メモ
- 長浜では、*トーカチ祝いの3日後に、手伝いをしてくれた人を招いてご馳走でねぎらった。
キーターレー 親志
木製盥〔たらい〕。
- メモ
- 清明には重箱などのご馳走を木製盥に入れて頭上に載せて運んだ。その盥は日常に使うことはなかった。音2:ターレー。類:ハンヂリー。
キーヌシー 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,比謝
木の精。
- 用例
- キジムナーヤ キーヌシーンリ(キジムナーは木の精だって)・比。マギガジマルンカイヤ、キーヌシーヌ ヲゥンディサ(大きなガジマルには、木の精がいるってよ)・儀。
キーヌナイ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,長田
木の実。果実。
- 用例
- マッカーラ ソール、キーヌナイ トゥッティ カムン(真っ赤に熟した、木の実を取って食べる)・儀。
ワッターヤ、ガジュマルヌ キーヌナイン カムタルムンヌ(私たちは、ガジュマルの実も食べたのに)・浜。
キーヌニー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
木の根。
- 用例
- ウヌ キーヤ カリーギサー ヤグトゥ、キーヌニーンカイ ミジ カキトーケー(その木は枯れそうだから、木の根に水をかけておきなさい)・儀。
キーヌハナ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
木の枝先。
- 用例
- ナマ トゥバチェーヌ マッタクーヌ、キーヌハナンカイ カカトーン(今飛ばした凧〔たこ〕が、木の枝先にひっかかっている)・儀。
キーヌファー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
木の葉。
- 用例
- ソージ シーガーチー ゥンム ヤチュグトゥ、キーヌファー アチミレー(掃除しながら焼き芋をするから、木の葉を集めなさい)・儀。
キーヌマタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
木の股。
- 用例
- キーヌマタンカイ ヰールーヌ ヒッカカティ、トゥララン ナトーン(木の股に紐がひっかかって、取れなくなっている)・儀。
キーハガー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大湾,古堅
毛がはげたもの。毛のうすい人。
- 用例
- イッター マヤーヤ、ゥンマカラ アッチュヌ キーハガー マヤー ヤサ(お前たちの猫は、そこから歩く毛がはげた猫だよ)・儀。
キービサー 渡慶次,儀間,瀬名波
子どもの遊び。竹馬。
- メモ
- →アシゥンマ。
キービシー 座喜味,長浜,楚辺,古堅,大木
毛が薄い人。毛が少ない人のこと。
- 用例
- ワッター シンカー ムル キービシー ヤン(私の家族は皆毛が薄い)・楚。
- メモ
- 音1:キービスー。音2:キーブスー。類:キーモー。対:キーマー(毛深い人)。
キービスー 伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾
毛が薄い人。
- 用例
- グナサイネー キービスー ヤティン、ナンクル ミーティ チューサ(小さい時は毛が薄くても、自然に生えてくるよ)・儀。
- メモ
- →音1:キービシー。
ギーファー 楚辺
簪〔かんざし〕。
- 用例
- ギーファー イクチン ムッチョーサヤー(簪を幾つも持っているね)・楚。
- メモ
- →音1:ジーファー。
キーフクガー ①喜名,渡慶次,儀間,楚辺②高志保
①鳥の膨羽〔ぼうう〕。鳥の体調が悪くなった時に羽が膨〔ふく〕らむこと。②鳥肌が立つこと。
- 用例
- ①トゥイヌ ムン カマン ナティ、キーフクガー ソーン(鳥がエサを食べなくなって、毛が膨れ上がっている)・儀。②キーフクガール マーイタン(鳥肌が回りよった〈立ちよった〉)・高。
- メモ
- ②音2:キーブラチャー・キーブリラーチャー・シシブリー・トゥイフクガー・フクジャー。
キーブスー 大木
毛が少ない人のこと。
- メモ
- →キービシー。
キーブラチャー 喜名,渡慶次,儀間
鳥肌が立つこと。
- 用例
- クラシンミー トゥーイネー、キーブラチャー スン(暗い所を通ったら、鳥肌が立つ)・儀。
- メモ
- 音1:キーブリラーチャー。→キーフクガー。
キーブリラーチャー 楚辺
鳥肌が立つこと。
- 用例
- ヒーサガタガタ ヒチ、キーブリラーチャー ヒチョーン(寒さで震えて、鳥肌が立っている)・楚。
- メモ
- 音1:キーブラチャー。→キーフクガー。
ギーマ 座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾、瀬名波
植物。ギイマ。ツツジ科の常緑低木。
- 用例
- ギーマー ヤマンカイ マンロータン(ギイマは山にたくさんあった)・儀。
- メモ
- 子どもが*ウシグヮーオーラセー(闘牛ごっこ)遊びをするとき、土で牛の形を作り、木の小枝を角、ギーマの実を目にしていた。
ギーマ 村史
植物。ヒサカキ。ヒサカキの実。
キーマー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,大木
毛深いこと。毛深い人。毛が多い人のこと。
- 用例
- イャーヤ アンスカ キーマー ヤテール(お前はとても毛深かったんだね)・儀。
- メモ
- 対:キービシー(毛が薄い人)。
キーマー 親志
爬虫類。キノボリトカゲ。
- メモ
- →アータ。
キーマーユー 喜名,親志
爬虫類。キノボリトカゲ。
- メモ
- 音1:キーマーラー。→アータ。
キーマーラー 高志保
爬虫類。キノボリトカゲ。
- メモ
- 音1:キーマーユー。→アータ。
キーマックヮ 喜名,渡慶次,儀間
木枕。
- 用例
- ウスメーヤ、チャー キーマックヮ シ ユックティ メーン(おじいさんは、いつも木の枕で休んでいらっしゃる)・儀。
キーミー 渡慶次,儀間
黄身。卵黄。
- 用例
- クーガ カマチャレー、シルミービカーン カリ キーミーヤ ヌクチェーサ(卵を食べさせたら、白身だけ食べて黄身は残してあるさ)・儀。
- メモ
- →アカミー。
キーミーガイ 瀬名波
甲殻類。モクズガニ。

- メモ
- →カーラガニ。
キーミーガサミ 大湾
甲殻類。モクズガニ。

- メモ
- →カーラガニ。
キーミーガニ 比謝,大湾
甲殻類。モクズガニ。

- メモ
- →カーラガニ。
キーミーグチ 大湾
生え際。
キームサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
昆虫。毛虫。
- 用例
- キームサー サーイネー、ヰーゴーク ナインドー(毛虫を触ったら、痒〔かゆ〕くなるよ)・儀。
- メモ
- →ウンジョームサー。
キームシ 古堅
昆虫。毛虫。
- メモ
- →ウンジョームサー。
キームム 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
植物。毛桃〔けもも〕。ケモモ。皮に細毛のある沖縄在来の桃。
- 用例
- ヤマカイ キームム ムイガ イチュン(山へ毛桃をもぎに行く)・儀。
キーモー 大湾,古堅,大木
毛がないこと。毛がない人。毛が少ない人のこと。
- メモ
- →キービシー。
キーヤー 渡具知,大湾,比謝矼
材木屋。
キーラーマートンボ 比謝
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 類:キンターマー・キンダーマー・ギンターマー・ギンダーマー・キンタマー・ケンターマー・ケンダーマー・ソーマーアーケージュー・ターマー・ターマーアーケージュー・ターマーアッケージュー・ターマートンボ・タマホーバー・タマホービー・チンナークー・ティンターマー・マギアケージュー・ミーダーマー・ミーダマー・ミーダマゲンジュー・ミーヤーマー・ミンタマー・ユーラーマー。
キールー 楚辺
黄色。
- 用例
- ミカン カミヂューハイネー、ティーマリン キールー ナイサ(ミカンを食べ過ぎると、手までも黄色くなるさ)・楚。
- メモ
- 音1:チールー。
キーン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
蹴る。
- 用例
- ナーダ キランドー(まだ蹴らないよ)・矼。キティ ンデー(蹴ってごらん)・上。ゥンマカラ キッチ トゥラシェー(そこから蹴ってちょうだい)・親。トゥーサマディ キッチャン(遠くまで蹴った)・牧。ワーガ キーサ(私が蹴るよ)・都。
ジャマ ヤグトゥ、アマンカイ ヒサシ キッチ ドゥキナスン(邪魔だから、あそこへ足で蹴って退ける)・儀。
否:キラン(蹴らない)希:キーブサン(蹴りたい)過:キッチャン(蹴った)継:キッチョーン(蹴っている)・儀。
キーン 楚辺
切る。
- 用例
- グーシ キッチ イカーニ、グーシンカイ ヌチ(竹を切って行って、竹に抜いて)・民・楚。
否:キラン(切らない)希:キーブサン(切りたい)過:キッチャン(切った)継:キッチョーン(切っている)・楚。
- メモ
- 音1:チーン。音2:チーイン。
キーン 楚辺
着る。
- 用例
- キヌーカラ ユヌキン キチョーン(昨日から同じ着物を着ている)・楚。否:キラン(着ない)希:キーブーハン(着たい)過:キチャン(着た)継:キチョーン(着ている)・楚。
- メモ
- 音1:チーン。対:ハジーン(脱ぐ)。
ギーン(~ギーン) 都屋,儀間,大湾,渡具知,古堅
~している。~しつつある。~しよる。
- 用例
- ウシヌ アビーギーンドー(ウシが鳴いてるよ)・都。ハナシ サギーン(話しよる)・儀。ハイギーン(行こうとしている)・民・古。
- メモ
- 普通、動詞の語幹の後ろをア段にした形に付く(「アッチュン・アッチャギーン(歩いている)」)。動詞の終止形の語尾が「(イ段)ーン」の場合は語幹の後ろに付く(「トーリーン・トーリギーン(たおれそう)」「ハイン・ハイギーン(走っている)」)。標準語訳には、その動作が進行中であることを表す「~しよる」を用いることもある。音1:~ギン。
キーゥンマ 大湾
子どもの遊び。竹馬。
- メモ
- →アシゥンマ。
キーゥンム 伊良皆,波平,楚辺
植物。キャッサバ。トウダイグサ科の熱帯低木。
- 用例
- キーゥンムン テーゲーヌ キネーヲゥティ イーラットータン(キャッサバもほとんどの家で栽培されていた)・楚。
- メモ
- キャッサバは根の塊(いも)を食用としたり、澱粉を取るために栽培していた。キャッサバの澱粉からタピオカが作られる。
キウイ 伊良皆,渡具知,大木
植物。キュウリ。
- メモ
- 音1:キューイ。
キガ 楚辺
怪我。
- 用例
- クンドゥヌ カジフケー、ウホークヌ シンカガ キガ ヒチ デージ ヤタン(今度の台風は、多くの人たちが怪我して大変だった)・楚。
キカイー 村史
①喜界島。②喜界島産の馬の呼称。
- メモ
- ②沖縄本島で飼われた馬は生産地名で呼ばれた在来馬であった。他に*ナーク(宮古島産)・*クミー(久米島産)・*イージマー(伊江島産)があった。
キカシ 楚辺
近年。
- 用例
- キカシヌ クトゥル ヤル ムン、ウビランディチン アンナー(近年のことなのに、覚えてないってこともあるか)・楚。
ギカシ 楚辺
虱〔しらみ〕の卵。
- 用例
- ウッサヌ ギカシヌ シガトーテール(そんなにたくさんの虱の卵がついていたんだね)・楚。
- メモ
- 音1:ギサシ。類:ギチャシ・ジチャシ。
ギカジ 楚辺
聞き分け。もの分かり。
- 用例
- ウヌ ワラベー ドゥク マク ナティ、ティーチン ギカジヌ ネーン(その子どもはあまりにも腕白で、ちっとも聞き分けがない)・楚。
- メモ
- →イシカジ。
キカスン 楚辺
聞かせる。
- 用例
- ワンガ イッターンカイ アン イチ キカチェーレー(私がお前たちにそういうふうに聞かせていたら)・民・楚。
- メモ
- 音1:チカスン。
キカリーン 楚辺
聞こえる。
- 用例
- ヌーガラ ウタグィーヌ キカリーンヤー(何か歌声が聞こえるね)・楚。否:キカラン(聞こえない)・楚。
- メモ
- 音1:チカリーン。
キカンフーナー 楚辺
聞こえないふり。
- 用例
- ハーッサ、アリ ヤティカラ キカンフーナー ジョージテー(はあ、彼だったら聞かぬふりが上手だよ)・楚。
- メモ
- 音1:チカンフーナー。類:チカンミンクジラーフーナー。
キギーン 楚辺
遮〔さえぎ〕る。封鎖〔ふうさ〕する。
- 用例
- アマカイ イカラングトゥ、マギキーサーニ キギーンテー(あそこへ行けないように、大きな木で遮るさ)・楚。
- メモ
- 音1:チジーン。
キキカンティー 楚辺
聞きづらいこと。聞き取りにくいこと。
- メモ
- 音1:チチカンティー。類:キキグリハン・チチグリサン。対:キキヤッサン(聞きやすい)。
キキグトゥ 楚辺
聞きごたえ。聞く価値のあるもの。
- 用例
- アリガ ウター、キキグトゥ ヤッサー(彼の歌は、聞きごたえがあるなあ)・楚。
- メモ
- 音1:チチグトゥ。
キキグリハン 楚辺
聞きづらい。聞き取りにくい。
- メモ
- 音1:チチグリサン。→キキカンティー。
ギキチャー 喜名,楚辺,渡具知
植物。ゲッキツ。月橘。

- メモ
- カンカーの行事にはギキチャーに牛の血をつけて家の壁にさした。生け垣として植えられることが多い。音1:ギチチャー。類:ギチキンギー。
キキブリ 楚辺
人の話を聞いて夢中になること。
- 用例
- イッター チャーチャー ハナシ キキネー、キキブリ ヒチヨー。ヌチグスイ ナタッサー(あなたたちのお父さんの話を聞いたら、夢中になってよ。命の薬になったよ)・楚。
キキヤッサン 楚辺
聞きやすい。
- メモ
- 音1:チチヤッサン。対:キキグリハン(聞きにくい)。
キクナー 楚辺
植物。春菊。
- 用例
- キクナーヤ イェーティン マーハサ(春菊は和え物にしても美味しいよ)・楚。
キクン 楚辺
聞く。
- 用例
- アハー、ヰーハナシ キチャンチ(ああ、良い話を聞いたと)・民・楚。否:キカン(聞かない)希:キキブーハン(聞きたい)過:キチャン(聞いた)継:キチョーン(聞いている)・楚。
- メモ
- 音1:チチュン。
キサ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知
さっき。既〔すで〕に。さきほど。
- 用例
- キサマディ、ゥンマナカイ ヲゥタンドー(さっきまで、そこにいたよ)・儀。キサ ハチ ヲゥラン(既に行っていない)・具。
- メモ
- 音1:キーサ・キッサ。
ギサ(~ギサ) 喜名,渡慶次,儀間,比謝矼,牧原
~そう。~そうに。
- 用例
- ウシル マーサギサ ウサガイン(御汁を美味しそうに召し上がる)・儀。
- メモ
- →~ギサン。
ギサー(~ギサー) 喜名,儀間,大木、渡慶次
~そうな状態。
- 用例
- ナマニン アッチギサー ソーン(今にも歩きそうにしている)・儀。チャクン クーラン、マチヤー トーリーギサー ヤン(お客も来なくて、店は倒産しそうだ)・儀。
- メモ
- →~ギサン。
ギサシ 上地,大木,瀬名波
虱〔しらみ〕の卵。
- メモ
- →音1:ギカシ。
ギサン(~ギサン) 伊良皆,長浜,牧原、楚辺
~そうだ。~らしい。
- 用例
- マーサギサン(おいしそうだ)・浜。ナマニン ヲゥリーギサン(今にも折れそうだ)・儀。キム ヒガンギサン(気に入らないようだ)・楚。
アヌ タイヤ ガンヂューギサンヤー(あの二人は、丈夫そうだね)・儀。
- メモ
- 音1:~ギハン。
キジ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
傷。
- 用例
- ハーヤンカイ キジ チキテーン(柱に傷をつけてある)・儀。
キジアトゥ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅
傷跡。
- 用例
- ウンナゲー ナルカ、ナマン キジアトゥヌ ヌクトーン(そんなに長いことなるのに、今も傷跡が残っている)・儀。
キシーン 楚辺
着せる。
- 用例
- ボージヌ クルンテー キン、キン キシヤーニ、ゥンマ ヌシヤーニ(坊主の衣さ着物、着物を着せて馬に乗せて)・民・楚。
- メモ
- 音1:クシーン。
キジーン 大湾,比謝矼
漁〔あさ〕る。探し回る。
- 用例
- カーラカンジューヤ、カーラ キジ カミヨー(カワセミは、川を漁って食べなさい)・民・矼。
- メモ
- →アサイン。
ギシギシー 大湾
植物。ギシギシ。
- 用例
- ウレー ギシギシードー(これはギシギシだよ)・湾。
- メモ
- 野原や道端によく生えている。類:ンジュグンボー。
ギシチュー 村史
貝名。
キジムナー 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,大木
妖怪の一種。木の精。
- 用例
- キジムナー ンチャンディヌ チュン、マンドータン(キジムナーを見たという人も、多かった)・儀。キジムナーニ ウサーッティ(キジムナーに襲われて)・座。
- メモ
- 沖縄で伝承されている妖怪で、古いガジュマルなどに宿る木の精霊。背は小さく赤い髪で、夜、口笛を吹くとキジムナーが来るといわれた。
キジムナーヌトゥンペー 長浜,楚辺
草の葉についている白い泡のようなもの。直訳はキジムナーの唾〔つば〕。
- メモ
- ススキなどの草の葉についている白い泡のようなものをそういっていた。
キジムナービー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
キジムナー火。てんてんと空中を飛ぶようにみえる火の玉のような光。
- 用例
- キジムナービーン ユー ンチャドー(キジムナー火もよく見たよ)・儀。
キジムナービーヤ ターチ アサ、ヒチャニン イーニン(キジムナー火は二つあるよ、上にも下にも)・民・楚。
- メモ
- キジムナーが歩くとその火が見えるといわれ、それをキジムナービーと称した。製糖時期によく見えるといわれ、海上に出ることが多かったという。
キジムナーヤーチュー 喜名,座喜味,楚辺
お灸〔きゅう〕の痕〔あと〕のようなできもの。
- 用例
- ウレー キジムナーヤーチュー ヤサ(それはキジムナーヤーチューだ)・座。ウシンカイ キジムナーヤーチュー シ ンチャイ、キジムナーンカイ マタ ヤチ サットール フージテー(牛にキジムナーヤーチューをしてみたり、キジムナーにまた嫉妬されたようだ)・民・喜。
キジャースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
かき乱す。かき乱して害を与える。
- 用例
- ヰーティ、チュヌ ヤー キジャースン(酔って、他所の家をかき乱す)・儀。
否:キジャーサン(かき乱さない)希:キジャーシーブサン(かき乱したい)過:キジャーチャン(かき乱した)継:キジャーチョーン(かき乱している)・儀。
キジャミタバク 座喜味,大湾,古堅
刻み煙草〔たばこ〕。
キジャムン 渡慶次,儀間
刻む。
- 用例
- チリビラー キジャムン(ニラを刻む)・儀。否:キジャマン(刻まない)希:キジャミーブサン(刻みたい)過:キジャラン(刻んだ)継:キジャローン(刻んでいる)・儀。
キジャンバンジャン 大木
蹴ったり叩いたりする様。
- 用例
- ナー キジャンバンジャン シ、オーエーヌ ハテー ネーンタンディ(もう蹴ったり叩いたり、喧嘩〔けんか〕が絶えなかったって)・民・木。
- メモ
- 類:キリバンバン・キリヒティバンバン。
キシリ 楚辺
煙管〔きせる〕。
- 用例
- アネッ、タンメーガ キシリ パンパン サギンロー(ほら、おじいさんがキセルをパンパンしよるよ)・楚。
- メモ
- 音1:チシリ。
キスク 楚辺
規則。
- 用例
- アザヌ キスク チュクヤーナカニ(字の規則を作って)・民・楚。
キタ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
桁〔けた〕。屋根や床にさしわたす材木。
- 用例
- キタヌ ヲゥーリトーン(桁が折れている)・儀。
ガヤヤー ツクイネー、ヤンバルカイ キタ コーイガ ゥンジャン(茅葺きの家を造る時は、*ヤンバルへ桁を買いに行った)・座。
キタアミ 村史
漁具。桁網〔けたあみ〕。
- メモ
- 桁網とは桁の両側に石を取り付け、海底を掘り起こして魚貝を取る漁具。
キタナサン 渡具知,比謝
汚い。みすぼらしい。
- 用例
- キタナシー ヤーグヮール ヤイビルムン(みすぼらしい家なんですが)・比。キタナシー スガイ ソーテール バーテー(みずぼらしい身なりをしていたんだよ)・民・具。
- メモ
- 音2:シタナサン・シタナハン。
キダムン 親志,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木
{けだんもの(木炭物)}。薪〔たきぎ〕。薪木。
- 用例
- キダムン アチミティ、アガリスバーンカイ マヂドーケー(薪を集めて、東側に積み上げておきなさい)・儀。
- メモ
- 音1:キラムン。音2:タムン。
キチ 座喜味
垂木〔たるき〕。
- メモ
- 屋根を支えるために棟から軒にかける長い木材。類:ニームッチャー。
ギチギチー 座喜味
昆虫。蝉。アブラゼミ。

- メモ
- シバキ(ヤブニッケイ)によくとまっていた。
音2:ギチチャー・ナービギチギチー。類:ナービカチカチー・ナービカチュー・ナービカチルー・ナービー・ナービカチャー・ナービカチャカチャー・ナービカチュカチュー・ナービカチュルー・ナービカッチャイ・ナービカッチュイ・ナービカッチュー。
ギチキンギー 楚辺
植物。ゲッキツ。月橘。

- 用例
- ヤーヌ カクイヤ、ギチキンギール マシ ヤサニ(家の囲いは、ゲッキツが良いんでしょう)・楚。
- メモ
- →ギキチャー。
ギチチャー 座喜味
昆虫。蝉。アブラゼミ。

- メモ
- →ギチギチー。
ギチチャー 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅,大木
植物。ゲッキツ。月橘。

- 用例
- ヤーヌ マンマールカイ、ギチチャー イーユン(家の廻りに、ゲッキツを植える)・儀。
ギチチャーギーヌ ハナヌ サチーネー カジ フチュンドー(ゲッキツの木の花が咲いたら暴風が吹くよ)・湾。
- メモ
- 生け垣として植えられることが多い。また、*カンカー行事の時には、*ギキチャーに牛や豚の血をつけて家の壁や四隅の角にさした。→音1:ギキチャー。
ギチャシ 瀬名波,古堅
虱〔しらみ〕の卵。
- メモ
- →ギカシ。
キッサ 渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木,牧原
さっき。既〔すで〕に。さきほど。
- 用例
- ウンジュガ イミシェーシェー、キッサ、ワカトーイビン(あなたが仰〔おっしゃ〕ろうとしていることは、既に分かっています)・儀。
- メモ
- 音1:キサ・キーサ。
キッチャキ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知
{けりかけ(蹴り駆け)}。つまずき。
- 用例
- ゥンマンカイ ムヌ ウチーネー、キッチャキ スンドー(そこに物を置いたら、つまずくよ)・儀。
キッチャキ シチャン(つまずいた)・座。
- メモ
- 音1:チッカキ。
キッチャキクルビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{けりかけころび(蹴り駆け転び)}。転ぶこと。
- 用例
- ウヌ ワラビガ、キッチャキクルビ スシヨー(その子が、転んでばかりいることよ)・儀。
キッチャキヒッチャキ 長田
{けりかけひりかけ(蹴り駆けひり掛け)}。つまずいてばかりいる様。
- 用例
- キッチャキヒッチャキヌ アクトゥヤー(つまずくことがあるからね)・民・田。
- メモ
- 音1:キッチャキムッチャキ。音2:キッチャキマチブイ。
キッチャキマチブイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{けりかけまつぼり(蹴り駆け纏ぼり)}。つまずいてばかりいる様。
- 用例
- キッチャキマチブイ ッシ、ヌー ンチ アッチョーガ(つまずいてばかりで、何を見て歩いているのか)・儀。
- メモ
- →キッチャキヒッチャキ。
キッチャキムッチャキ 楚辺
つまずいてばかりいる様。
- 用例
- キッチャキムッチャキ、ウヌ ワラベー マーン ヤマサンタガヤー(つまずいてばかりで、その子はどこも傷つけなかっただろうか)・楚。
- メモ
- →音1:キッチャキヒッチャキ。
ギッチョー 長浜
子どもの遊び。長短2本の棒のうち長い方で短い棒を打ち上げて遠くへ飛ばし合う遊び。
- メモ
- 音1:ゲッチョー。→イッパー。
キットゥバスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
蹴り飛ばす。
- 用例
- チカーンヌーヤ アマンカイ キットゥバチョーケー(使わないのはあそこへ蹴り飛ばしておきなさい)・儀。
否:キットゥバサン(蹴り飛ばさない)希:キットゥバシーブサン(蹴り飛ばしたい)過:キットゥバチャン(蹴り飛ばした)継:キットゥバチョーン(蹴り飛ばしている)・儀。
- メモ
- 音1:キリトゥバスン。
キデークニー 楚辺
{きだいこん(黄大根)}。植物。ニンジン。人参。
- メモ
- 音1:キレークニー・チデークニ・チデークニー・チレークニー。
キナー 楚辺
地名(読谷村喜名)。
- 用例
- キナーンケーヤ、キナーバンジュルシガ アティヨー(喜名には、喜名番所というのがあってよ)・楚。
キナー イランマ 楚辺
地名の併称(読谷村喜名と伊良皆)。
- メモ
- 隣接する2つの地域を並べていう呼び方。
キヌー 楚辺
昨日。
- 用例
- ワンネー ウヌ クトー、キヌール キチョーンロー(私はそのことは、昨日聞いたんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:チヌー。音2:チンヌー。
キネー 楚辺
家庭。世帯。所帯。
- 用例
- キネーヤ アヌー ヌーンリガ、シュジンヌチャーヤ ジコー イェーキンチュ ナティ(家庭はあのう何というか、主人たちはとても金持ちになって)・民・楚。
- メモ
- 音1:チネー。音2:ヤーチネー。
キネーギネー 楚辺
家々。各家庭。
- 用例
- ヒキウーシェー キネーギネーンケー アタン(挽き臼は各家庭にあった)・楚。
- メモ
- 音1:チネーヂネー。
キネームッチャー 楚辺
家庭を上手に切り盛りしている者。
- 用例
- ワッター ユメー、ヰー キネームッチャーレー(私の嫁は、よく家庭を切り盛りしているよ)・楚。
- メモ
- 音1:チネームッチャー。
キバイン 楚辺
気張る。頑張る。
- 用例
- イャーガル イッチガ シージャ ナトーグトゥ、ウミチットゥ キバインテー(お前が一番年上なんだから、精一杯頑張るんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:チバイン。類:ハマイン・ハマユン。
ギハン(~ギハン) 楚辺
~そうだ。~らしい。
- 用例
- アンシ イチュナハギハルヤー(とても忙しそうだね)・楚。
- メモ
- 音1:~ギサン。
キフアシビ 儀間,長浜
{きふあすび(寄付遊び)}。芸能a。各戸から徴収される*アシビの経費以外に寄付してくれた方々を招待しておこなったアシビ。
キブイ ①喜名②喜名,渡慶次,儀間,比謝,大木,長田,渡具知
{けぶり(煙)}。①煙。②~軒。戸数を数える時に使う。世帯数。
- 用例
- ②クンドー ナナキブイ アチマトーン(今年は7軒集まっている)・儀。
キブイン 喜名,渡慶次,儀間
煙る。
- 用例
- オーダムン メースグトゥ キブトーンドー(生木を燃やすから煙っているよ)・儀。
キフウンチケー 喜名
寄付者を招待すること。
- メモ
- 寄付をしてくれた高齢者を*アシビに招待し、豚を解体してご馳走した。
キブサン 喜名,渡慶次,儀間,長田
煙い。
- 用例
- カマヌ メーヤ、タムン メーチョーグトゥ キブサンドー(竈の前は、薪を燃やしているから煙いよ)・儀。
- メモ
- 音1:キブハン。
キブシ 喜名,親志,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大湾,大木,比謝矼,牧原,長田
煙。
- 用例
- オーダムン メースグトゥ、キブシ マチャーチョーン(生木を燃やすから、煙が充満している)・儀。キブシヌ タッチョーン(煙りが立っている)・田。タバクヌ キブシ(煙草の煙)・湾。
キブハン 楚辺
煙い。
- 用例
- ワンネー チャーン ネーンシガ、ウンジョー アンスカ キブハンナー(私はどうってことはないが、あなたはそんなに煙いのか)・楚。
- メモ
- 音1:キブサン。
キブヤートゥールー 渡慶次,儀間,楚辺
煙が立ち込めていること。
- 用例
- イャーガ ヒー メースグトゥ、キブヤートゥールー ソーンドー(お前が火を燃やすから、煙が立ち込めているよ)・儀。
ギママ 楚辺
わがまま。
- 用例
- ドゥク ギママ シミーネー デージヤサ(余りわがままにさせると大変だよ)・楚。
- メモ
- 音1:ジママ。
キミーマール 楚辺
決める日。
- 用例
- チューヤ ヤクミヌ キミーマール ナトーンドー(今日は役員を決める日になっているよ)・楚。
キミーン 喜名,渡慶次,儀間
決める。
- 用例
- アチャ、ニービチヌ ヒー キミーン(明日、結婚式の日を決める)・儀。否:キミラン(決めない)希:キミーブサン(決めたい)過:キミタン(決めた)継:キミトーン(決めている)・儀。
キム 楚辺
①肝。食用となる豚のレバー。②心。
- 用例
- ①キム コーティ チェーグトゥ、ウヮーヌ シシトゥ マジョーン シル ワカシェー(レバーを買ってきたから、豚肉と一緒に汁にしなさい)・楚。②キモー ヒルハンシェータンディヤー(心は広かったってね)・民・楚。
- メモ
- ②音1:チム。
キム カチクジーン 楚辺
{きも かきこじりをりむ(肝 掻き抉り居りむ)}。心をかき乱す。
- 用例
- イャーガ ナイチカイ ハチ ヲゥランディ ウムイネー、キム カチクジラリーンネー スン(お前が内地へ行って〈家に〉いないと思うと、心がかき乱されるようだ)・楚。
- メモ
- 音1:チム カチクジーン。
キム ハリーン 楚辺
{きも はれをりぬ(肝 晴れ居りむ)}。心が晴れる。
- 用例
- ウミー ナヤドーシェー、チュクトゥバ ヤティン ハナシー シーネー ウッサシ キム ハリーン(思い悩んでいることは、一言でも話すとそれで心が晴れる)・楚。
- メモ
- 音1:チム ハリーン。
キム フグン 楚辺
満足する。気がすむ。
- 用例
- ウミーン トゥーティ、ナマネー キム フグンテー(思い通りにいって、今度こそ満足するでしょう)・楚。
- メモ
- 類:チム ヒジュン・チム フジュン。
キム ヤムン 楚辺
{きも やみをりむ(肝 病み居りむ)}。心が痛い。後悔する。
- 用例
- アレー アビーヂューハヌ、アン イチカラ キム ヤローン(彼は喋りすぎて、そう言った後に心を痛めている)・楚。
- メモ
- 音1:チム ヤムン。類:クヤムン。
キム ヤンジュン 楚辺
{きも やぶりをりむ(肝 破り居りむ)}。心を痛める。心を傷つける。機嫌を損なう。
- 用例
- タダ ウッピグヮーッシ、ワラビヌ キム ヤンジュンナー(たったそれだけで、子どもの心を傷つけるか)・楚。
- メモ
- 音1:チム ヤンジュン。
キムアシガキ 楚辺
気が急〔せ〕くこと。焦ること。
- 用例
- ジカヌン ネーン、キムアシガキ ヒチョーン(時間もなく、気が焦っている)・楚。
- メモ
- 音1:チムアシガチ。
キムエー 楚辺
意味合い。意味。
- 用例
- ウヌ ワラビガ イーシェー、ヌール イチョーラー ムル キムエーン ワカラン(その子どもが言うのは、何を言っているのか全く意味も分からない)・楚。
- メモ
- 音1:チムエー。→イミ。
キムガカイ 楚辺
{きもがかり(肝掛かり)}。気がかり。
- 用例
- フカニ ヌーヌ シワン ネーンシガ、イャー チュイガル キムガカイ ッシ フシガランレー(他に何の心配もないが、お前一人が気がかりでしょうがないんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:チムガカイ。音2:チガカイ。
キムガナハン 楚辺
{きもがなさありむ(肝愛さ有りむ)}。心からかわいい。愛しい。
- 用例
- チョーデーヤ トゥーサ ハナリティン、キムガナハンヤー(姉妹は遠く離れても、愛しいね)・楚。
- メモ
- 音1:チムガナサン。→カナサン。
キムグーハン 楚辺
{きもごさありむ(肝小さ有りむ)}。小心である。気が小さい。心が狭い。
- 用例
- キモー チャー マギク ムタンレー、キムグーハイネー ヌーン ナラン(心はいつも大きく持たないと、心が小さいと何もできない)・楚。
- メモ
- 音2:チムグナサン・チムグマサン。
キムグチ 楚辺
{きもぐち(肝口)}。胸元。みぞおち。
- 用例
- キヌーカラ キムグチヌ ヤムシガ、マーガラ ワッサル アガヤー(昨日からみぞおちが痛いが、どこか悪いんだろうか)・楚。
- メモ
- 音1:チムグチ。音2:ンニグチ。
キムグチ カミラリーン 楚辺
胸元がぎゅっとしぼられるように痛む。心窩部痛〔しんかぶつう〕。
- メモ
- 胃潰瘍や胆石症等の症状に多く見られる。音1:チムグチ カミラリーン。
キムグラハン 楚辺
{きもくらしさありむ(肝苦さ有りむ)}。かわいそうである。気の毒である。
- 用例
- タイガ ウヤ ウシナティ、キムグラハヌ ナラン(両親を失って、かわいそうでたまらない)・楚。
- メモ
- 音2:チムグリサン・チムグリハン・チムグルサン。
キムグリームン 楚辺
{きもぐれしもの(肝苦し者)}。かわいそうな人(者)。
- 用例
- ウヤン ヲゥラン、キムグリームン ヤサ(親もいなくて、かわいそうな者だよ)・楚。
- メモ
- 音1:チムグリームン・チムグリムン。
キムグヮーシンジ 楚辺
料理。豚レバーの煎〔せん〕じ汁。豚レバーと大根や人参などと一緒に煮たもの。

- 用例
- カジ ヒキーネー、アンマーガ キムグヮーシンジ チュクティ トゥラスタン(風邪をひくと、お母さんがキムグヮーシンジを作ってくれよった)・楚。
- メモ
- 豚レバーに赤肉や人参等の野菜を入れて、味噌仕立てにした煎じ汁を食べる。栄養価が高く、現在でも滋養食として親しまれている。音1:チムグヮーシンジ。音2:チムシンジ。類:キムシンジジル。
キムサビッサン 楚辺
心から寂しい。
- 用例
- ユヌチリミーヌ ムル ヲゥラン ナティ、キムサビッサッサー(同世代の人が皆亡くなって、心が寂しいなあ)・楚。
- メモ
- 音1:キムサビッハン。音2:チムサビサン・チムサビハン。
キムサビッハン 楚辺
{きもさびしさありむ(肝寂しさ有りむ)}。心から寂しい。
- 用例
- ユーサンリ ナイネー、アンシ キムサビッハンヤー(夕方になると、何て心寂しいんだろうね)・楚。
- メモ
- →音1:キムサビッサン。
キムジュラハン 楚辺
心がきれい。優しい。
- 用例
- キムヂュラハン アイ、カーギン チュラハン(心もきれいだし、顔もきれいだ)・楚。
- メモ
- 音1:チムジュラサン。
キムシンジジル 楚辺
料理。豚レバーの煎〔せん〕じ汁。豚レバーと大根や人参などと一緒に煮たもの。
- メモ
- →キムグヮーシンジ。
キムドンドン 楚辺
胸が高鳴りドキドキする様。
- 用例
- ウリ カンゲーイネー、シワ ヒチ キムドンドン スン(それを考えると、心配して胸がドキドキする)・楚。
- メモ
- 音1:チムドンドン。
キムヌ マーン トゥララン 楚辺
心が何処にあるか落ち着かない。
- 用例
- ワンネー キムヌ マーン トゥラランレー(私は気持ちが落ち着かないんだよ)・楚。
- メモ
- 音2:キムンテーン ナラン・チムヌ マーン ネーラン。
キムマユイ 楚辺
{きもまよひ(肝迷ひ)}。気の迷い。心の迷い。
- 用例
- カンゲーティン カンゲーティン キムマユイ スッサー(考えても考えても迷ってしまうなあ)・楚。
- メモ
- 音1:チムマユイ。音2:ムヌマユイ・ムンヌマユイ。類:ムヌウミー。
キムンテーン ナラン 楚辺
心が何処にあるか落ち着かない。
- 用例
- チャーシ カンゲーティ シムラー、キムンテーン ナラン(どのように考えていいのか、落ち着かない)・楚。
- メモ
- →キムヌマーン トゥララン。
キャク 上地
客。
- メモ
- →ウチャク。
キューイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
植物。キュウリ。
- 用例
- サキヌ オカズヌ ヌーン ネーンラー、キューイ イェーリワ(酒の肴が何もないなら、きゅうりを和えなさい)・儀。
- メモ
- 音1:キウイ。
キラムン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
薪〔たきぎ〕。
- 用例
- キラムン ヒッティ ッチ、ゥンム ヤチ カムン(木枝を拾ってきて、芋を焼いて食べる)・儀。
- メモ
- 音1:キダムン。
キリキリミングヮー 楚辺
転げ回ること。のたうち回ること。
- 用例
- キリキリミングヮー スカ ワタヌ ヤムタン(転げ回るほどお腹が痛みよった)・楚。
- メモ
- 類:クルビーンケーリン・ケーリンクルビ・チンケームンケー・チンチリモーカー・チンチルモーヤー・ムックルゲームックルゲー。
キリケーラスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,長田
蹴り倒す。
- 用例
- トゥーイミチカイ ジャマ ナトーグトゥ、アマンカイ キリケーラスン(通り道に邪魔になっているから、あそこへ蹴り倒す)・儀。
否:キリケーラサン(蹴り倒さない)希:キリケーラシーブサン(蹴り倒したい)過:キリケーラチャン(蹴り倒した)継:キリケーラチョーン(蹴り倒している)・儀。
キリシター 波平
キリシタン。キリスト教。キリスト教徒。
- 用例
- ガッコーヲゥテー キリシターリチ イラリー、サーターヤーン ワカサッタグトゥ、ドゥーターシ サーターヤー チュクタンドー(学校ではキリシターと呼ばれ、製糖小屋も使えなかったので、自分たち〈信徒〉で製糖小屋も造ったよ)・波。
- メモ
- 波平出身の比嘉保彦が、1907(明治40)年に波平の自宅を集会所として読谷山教会を設立した。その後1912(大正元)年、上地出身の照屋梅岸が無償で敷地を提供し、現在地に木造瓦葺の教会堂が建築された。これは沖縄県内で初の農村キリスト教会といわれる。
キリトゥバスン 古堅,大木
蹴り飛ばす。
- メモ
- 音1:キットゥバスン。
キリハニ 長浜
小魚の群れの先頭。また、統率力のある女性にもいった。
- 用例
- アレー キリハニグヮー ヤンドー(彼女は統率力があるよ)・浜。
キリバンバン 高志保
蹴ったり叩いたりする様。
- 用例
- キリバンバン シ、イカナシン イカンディチ ヤシガ(蹴ったり叩いたりして、絶対に行こうとしなかったが)・高。
- メモ
- →キジャンバンジャン。
キリヒティバンバン 渡慶次,儀間
蹴ったり叩いたりする様。
- 用例
- キリヒティバンバン ッシ、ヒンギティ ハイタン(蹴ったり叩いたりして、逃げて行きよった)・儀。
- メモ
- →キジャンバンジャン。
キリビラ 楚辺
植物。ニラ。

- 用例
- キリビラ イッティ ソーミンイリカー シェーワ(ニラを入れて素麺炒めをしなさい)・楚。
- メモ
- 音1:チリビラ・チリビラー。音2:ヒラタービラ。
キリマシ 楚辺
{きります(切り枡)}。すり切り。
- 用例
- クミ ウイネー、リッパ キリマシ ヒチ ウリヨー(米を売る時には、ちゃんとすり切りにして売りなさいよ)・楚。
- メモ
- 枡から盛り上がった部分を切り落とすこと。音1:チリマシ。類:シッパレー。対:ムイマシ(盛り枡)。
ギレーイン ①長浜②座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{げらへをりむ(造へ居りむ)}。①家や墓、船などを造る。②洗骨する。
- 用例
- ①アン リッパグヮー ギレーテール(あんなに立派に造ってあるなあ)・浜。②ナー ヲゥラン ナティカラ シグニン ナティ、ハーマヲゥティ ギレーイン(もう亡くなってから4、5年経つので、浜で洗骨をする)・儀。
- メモ
- ②音1:ギレーユン。→カルク ナスン。
キレークニー 楚辺
植物。ニンジン。人参。
- 用例
- キムトゥ キレークニヌ シンジムン チュクイン(レバーと人参の煎〔せん〕じ物を作る)・楚。
- メモ
- 音1:キデークニー・チデークニ・チデークニー・チレークニー。
ギレーユン 伊良皆
{げらへをりむ(造へ居りむ)}。洗骨する。
- メモ
- ②音1:ギレーイン。→カルク ナスン。
キン 楚辺
着物。衣服。
- 用例
- ユーフル イリレーカラー、ヘーク キン キシレー(風呂を入れたなら、早く服を着せなさい)・楚。
- メモ
- 音1:チン。
ギン(~ギン) 喜名,座喜味,儀間
~している。~しつつある。~しよる。
- 用例
- アッチャギンドー(歩きよるよ)・儀。ビッスー サギンデー(口を尖らせているさ)・儀。チン ミーギンドー(角がはえてくるよ)・座。ハタスガシーガ チャーギンドー(*ハタスガシーの行列が来よるよ)・喜。
- メモ
- →~ギーン。
キンカン 村史
植物。ミカンの一種。金柑。
キンキハラ 楚辺
衣類。着物。
- 用例
- イャー ニービキネー、ワンガ キンキハラ ダテーン ヒコーティ ムタスサ(お前の結婚式には、私が衣類もたくさん準備して持たせるさ)・楚。
- メモ
- 類:チルカー・チンチルカー。
キンケーリン 大湾
ひっくり返る。倒れる。
- 用例
- カタハランカイ ウチェーシ、キンケーリテーヲゥイ シチャグトゥヨー(片方に置いたら、ひっくり返ったりしかたからよ)・民・湾。
- メモ
- →ウッケーリーン。
キンサギゾー 楚辺
{きぬさげざお(衣下げ竿)}。着物を下げる竿。
- 用例
- キン サギーグトゥ、キンサギゾー ムッチ クーワ(着物を下げるから、竿を持ってきなさい)・楚。
キンジー 座喜味,渡慶次,儀間,宇座
{けんずい(間水)}。金品の差し入れや贈り物。献上。
- 用例
- ヤーフチンカイ キンジー ムッチ イチュン(家普請に差し入れを持って行く)・儀。
サンジ マニアーチ、キンジー ムッチ イケー(3時に間に合うように、差し入れを持って行きなさい)・座。
- メモ
- 家の普請〔ふしん〕や出産などの際、差し入れる飲み物や食べ物。現在でもその風習は残っている。→ウヤギー。
キンジーヒンジー 楚辺
金品の差し入れや贈り物。
- 用例
- ヤーフキヌ キンジーヒンジーヤ、トーフヌ マンロータン(家普請の差し入れは、豆腐が多かった)・楚。
- メモ
- 戦前の*キンジーは豆腐2、3丁が主だったが、楚辺では*ウグマバンヤクー(胡麻菓子)もキンジーとして贈られた。
→ウヤギー。
ギンジャー 座喜味,伊良皆,高志保,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,長田
物乞い。乞食。
- 用例
- ギンジャーフージナ ムン(乞食のような者)・民・高。
- メモ
- 音2:ギンジャヤー。類:クィーニン・クーヤー・クーヤーギンザヤー・クーヤーヤンジャー・ムヌクイ・ヌムクーヤー・ムンクーヤー。
ギンジャヤー 座喜味,渡具知,比謝,大湾,古堅,長田
物乞い。乞食。
- 用例
- ギンジャヤーガ ヤタランチ ウムタグトゥ、カミサマル ヤテーサヤー(乞食だったのかと思ったら、神様だったんだね)・民・比。
- メモ
- →ギンジャー。
ギンジュー 座喜味
昆虫。トンボの一種。
キンターマー 伊良皆,都屋,渡慶次,瀬名波,長浜
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 羽を開いて裂くと赤い肉のような部分があり、「マシサードー(赤肉だよ)」といって食べた。音1:キンダマー・ギンターマー・ギンダーマー・キンタマー。→キーラーマートンボ。
キンダーマー 親志,比謝,大湾
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音1:キンターマー・ギンターマー・ギンダーマー・キンタマー。→キーラーマートンボ。
ギンターマー 喜名,渡具知,大木
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音1:キンターマー・キンダーマー・ギンダーマー・キンタマー。→キーラーマートンボ。
ギンダーマー 牧原
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音1:キンターマー・キンダーマー・ギンターマー・キンタマー。→キーラーマートンボ。
キンタマー 渡慶次
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音1:キンターマー・キンダーマー・ギンターマー・キンタマー。→キーラーマートンボ。
キンヂチン 波平,楚辺
着物包み。
- 用例
- ワッター アバーヤ、キンヂチン ムッチ ユミ ナティ イクサヤー(私の姉さんは、着物包みを持って嫁に行くんだね)・楚。
- メモ
- 音1:チンヂチン。
キンヂチンカミヤー 波平,楚辺
{きぬづつみかめやあ(衣包み戴めあ)}。嫁入り道具の着物包みを運ぶ役目の者。
- 用例
- ドゥシヌ キンヂチンカミヤー ヒチャン(友達の嫁入りの着物包み持ちをした)・楚。
- メモ
- 嫁の友達など未婚女性がその役目をした。音1:チンヂチンカミヤー。
キンヌハシ 楚辺
着物の切れ端。着物の裾の部分。
- 用例
- キンヌハシッシ カッコー ノーイン(着物の切れ端でおむつを縫う)・楚。キンヌハシヌ ミー ヰーティ チャン(着物の裾のいっぱい貰って来た)・楚。
- メモ
- 風呂敷や袋が少ない時代、物を分けて貰うときに着物の裾をまくりあげて物を入れてきた。音1:チンヌハシ。
キンバー 瀬名波,楚辺
金歯。
- 用例
- ニーシェーグヮー ハイカラーヤ ワキガミトゥ キンバー(青年のおしゃれは分け髪と金歯)・楚。
キンブ 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅,渡具知,瀬名波
植物。ミカンの一種。九年母〔くねんぼ〕。
- 用例
- キンブグヮーヌ マーサギサ ソーシヨー(九年母が美味しそうなことよ)・儀。
- メモ
- 沖縄産のミカンの総称としても使われている。類:クガニー・クニブ・クヌブ。
キンブギー 瀬名波,長浜
植物。九年母〔くねんぼ〕の木。
- メモ
- 瀬名波では、女の子がキンブギーに登ると翌年から実らなくなるから、女の子はキンブギーに登ってはいけないといわれた。音2:クヌブンギー。

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