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- しまくとぅば単語帳:マミムメモ
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マ~ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,古堅,大木,比謝矼,長田
①真~。真の~、純粋の~などの意を表す。②名につける美称辞。
- 用例
- ①マヂム(真心)・儀。②ウチャタイマグラー(御茶多理真五郎)・民・伊。
マ(~マ) 高志保,儀間,大木
~してから。~して。第三中止形で用いられる。
- 用例
- ヲゥタヤーマ(疲れて)・儀。ハンダイ ナシヤーマ(鼻水をなすりつけて)・木。ムル チヤーマ(全部着けて)・高。
- メモ
- →~ナカイ。
マー 喜名,渡慶次,儀間
①あいだの空間。間。②あいだの時間。あいま。
- 用例
- ②ヰーヌ マーン ネーランタン(座る時間もなかった)・儀。
マー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
どこ。
- 用例
- マーカイル ゥンジャラー、カメーティン ヲゥランレー(どこに行ったのか、探してもいないよ)・儀。
マーンケー アガ、ウヌ ハカー(どこにあるのか、その墓は)・座。
ヤー カイブサシガ、マーガラ ヰートゥクロー ネーンガヤー(家を借りたいが、どこか良いところはないかね)・儀。
イャーヤ ンチャル ウビヌ アシガ、マーヌガヤー(お前は見覚えがあるが、どこのかね)・儀。
マー(~マー) 儀間,比謝矼
~てごらん。~てみろ。
- 用例
- クリ シマー(これしてごらん)・矼。カリマー(食べてごらん)・儀。
- メモ
- 音2:~マーニ。
マーアンダ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,長田
植物油。菜種油。大豆からしぼった油。

- 用例
- ワッターガ グナサイネー ウヮーヌ アンダガル ウーサル、マーアンダディシェー アンスカ ネーンタン(私たちが小さい頃までは豚の油が多かったんであって、植物油はそんなになかった)・儀。
- メモ
- 音1:マーアンラ。
マーアンラ 宇座
植物油。菜種油。大豆からしぼった油。
- メモ
- 音1:マーアンダ。
マーイ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,古堅
①回り。周り。②助数詞。~回り。~周。
- 用例
- ①ヤーヌ マーイヌ クサ ハラレー(家の周りの草を取り払いなさい)・儀。②タマーイヌ ウービヌ、ミマール ナトーサ(2回りあった帯が、3回りになっているさ〈1回り痩せているという意味〉)・具。
- メモ
- チュマーイ(1回り)、タマーイ(2回り)、ミマーイ(3回り)と数える。
マーイ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
毬〔まり〕。
- 用例
- ソーグヮチネー、アバーガ マーイ コーティ トゥラスサ(正月には、姉さんが毬を買ってあげるさ)・儀。
マーイアシベー 喜名,渡慶次,儀間
子どもの遊び。毬〔まり〕遊び。
- 用例
- フカヲゥティ マーイアシベー ッシ クーワ(外で毬遊びをしてきなさい)・儀。
マーイウッチェー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
子どもの遊び。毬〔まり〕つき。
- 用例
- マーイウッチェーヤ フカヲゥティル スンドー(毬つきは外でやるんだよ)・儀。
マーイウッチェー シ アシバ(毬つきをして遊ぼう)・瀬。
マーイサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝,大木
{まいしあ(真石あ)}。力石。力比べ用の石。黒色の堅い石。
- 用例
- チャヌアタイヌ マーイサー ヤレー、ムッチー スガヤー(どのくらいの力石なら、持てるのかね)・儀。
ヤチェール マーイサーヌ ウィーンカイ ヰヤーニ、チベー アカー ナタン(焼いた真石の上に座って、尻は赤くなった)・民・比。
- メモ
- 青年たちが夕食後に担ぎ勝負をした。→カタミイシ。
マーイシ 古堅
{まいし(真石)}。力石。力比べ用の石。黒色の堅い石。
- メモ
- →カタミイシ。
マーイナギエー 喜名,渡慶次,儀間
子どもの遊び。毬〔まり〕投げ。
- 用例
- アブナサグトゥ、マーイナギエーヤ フカヲゥティ ッシ クヮー(危ないから、毬投げは外でやってきなさい)・儀。
マーイニー 長浜
料理。豚の腸に米を入れて炊いたもの。
- メモ
- 前夜から水につけておいた糯米〔もちごめ〕を豚の腸に入れて炊いた。あまりたくさん入れるとはち切れるので、*トーカチで加減しながら糯米、水と塩を入れて炊く。
マーイン 喜名,渡慶次,儀間
①回る。②訪ねる。③行き渡る。全部に回る。すっかりその状態になる。
- 用例
- ①ワンネー ヒジャインカイ マーイン(私は左に回る)・儀。
否:マーラン(回らない)希:マーイブサン(回りたい)過:マータン(回った)継:マートーン(回っている)・儀。
②シージャヌ ヤー マーティカラ ケーイサ(兄の家を訪ねてから帰るさ)・儀。
③ナチガター マートーン(泣きそうになっている)・儀。ナマニン アミ フイガター マートーン(今にも雨が降りそうになっている)・儀。
- メモ
- 類:ミグイン。
マーオーハー 座喜味,大湾
植物。ハルノノゲシ。
- メモ
- 音1:マーオーファー。→フクリーラー。
マーオーファー 座喜味,古堅
植物。ハルノノゲシ。
- メモ
- 音1:マーオーハー。→フクリーラー。
マーガチュー 村史
魚名。鰹〔かつお〕類。
- メモ
- →カチュー。
マーキダムン 瀬名波
正月の薪〔まき〕。
- メモ
- マーキダムンは正月の時だけ買った。乾燥されたものが束ねられていた。薪の積み高さが裕福の象徴であった。
マーギン 楚辺
植物。黍〔きび〕。
- 用例
- マチヤヲゥティ マーギン コーティ クーワ(店で黍を買ってきなさい)・楚。
- メモ
- 黄色く色づいた頃に収穫した黍穂を、足で踏んでもみ落として脱穀した。米に混ぜて黍飯にしたり、黍餅を作って食べた。音1:マージン。
マーギンウケーメー 楚辺
料理。黍のお粥〔かゆ〕。
- 用例
- ハルシクチヌ イチュナハイネー、アシーヤ マーギンウケーメー カムル バーン アタン(畑仕事が忙しい時には、3時のおやつは黍のお粥を食べることもあった)・楚。
マーギンゥンバン 楚辺
{まぎみおばん(真黍御飯)}。料理。黍ご飯。
- 用例
- クミヌ イキラハイネー、マーギンゥンバン ニータン(米が少ない時には、黍ご飯を炊きよった)・楚。
- メモ
- 祝い事にも米が少ない時はマーギンゥンバンを炊いた。
マーグ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
女性の下着入れ。嫁入り道具のひとつ。
- 用例
- ヰナゴー ヤー タッチ イチーネー、マーグン ムッチ イチュタン(女は嫁に行く時には、下着入れも持って行きよった)・儀。
マーグーヒーグー 渡慶次,儀間
しわくちゃな様。
- 用例
- アンスカ、マーグーヒーグー シ トゥラチェーサヤー(そこまで、しわくちゃにしてくれたな)・儀。
- メモ
- 類:マージュー・ワージュー・ワージューマージュー。
マーサカジャ 喜名,渡慶次,儀間
美味〔おい〕しそうな匂い。
- 用例
- マーサカジャ スシガ、ヌー ニチョーガ(美味しそうな匂いがするが、何を炊いているのねえ)・儀。
マーサマーサ 喜名,渡慶次,儀間
美味しそうに。
- 用例
- ムノー、チャー マーサマーサ スガラットーン(食事は、いつも美味しそうに準備されている)・儀。
マーサムン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,大湾
美味〔おい〕しいもの。美味〔うま〕いもの。
- 用例
- マーサムンビカーン カミーネー、アトゥシンカヌ ムノー ネーンル ナイサイ(美味しいものばかり食べると、後から来る人の分はなくなるでしょう)・儀。
- メモ
- 対:ニージャムン(不味い物)。
マーサムンジョーグー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
美味しいものだけ食べる人。美味いもの上戸(好き)。
- 用例
- マーサムンジョーグー ナテー ナランドー(美味いもの上戸になってはいけないよ)・儀。
マーサン 喜名,親志,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,比謝,古堅
美味〔おい〕しい。
- 用例
- チャー ヲゥガリティル ヲゥグトゥ、ヌー ヤティン マーサタン(いつもお腹を空かせているんだから、何でも美味しかった)・儀。
アヌ ゥンモー、アンシ マーサタルヤー(あの芋は、とても美味しかったね)・儀。
ジコー マーサイビン(とっても美味しいです)・瀬。マーサー ネーン(美味しくない)・瀬。
- メモ
- ※挿絵は『ゆんたざ むんがたい(3)』「鳩料理」より、浮いた鳩肉を美味しそうにつまみ食いしている様子。音1:マーハン。対:ニーサン(不味〔まず〕い)。
マージ 楚辺
粘土。
マージェー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
昆虫。バッタ。
- 用例
- ワランチャーガ、マージェートゥバシェー シ アシドーン(子どもたちが、バッタ跳ばしをして遊んでいる)・儀。
- メモ
- →シェーグヮー。
マーシガター 渡慶次,儀間
死にそう。
- 用例
- インガ ムヌン カマン ナティ、マーシガター ナトーン(犬が餌を食べなくなって、死にそうになっている)・儀。
- メモ
- →ケーマーシガター。
マーシミジ 楚辺
死に水。末期〔まつご〕の水。
- メモ
- →シニミジ。
マージュー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾
しわくちゃ。しわだらけ。
- 用例
- アンスカ マージュー ナチ(あんなにしわだらけにして)・儀。
- メモ
- →マーグーヒーグー。
マージン 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,大湾
植物。黍〔きび〕。
- 用例
- マージンヌ ユカティ、ウホーク トゥイネー ムルカイ ワキーサ(黍が豊作で、たくさん収穫したら皆に分けるさ)・儀。
- メモ
- 音1:マーギン。
マージンガーミ 喜名,儀間
{まぎみがめ(真黍甕)}。飲食関係。収穫した黍を保存する甕。
マース 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
塩。

- 用例
- ウミカラ ウス クリ ッチ、マース チュクイン(海から潮水を汲んできて、塩を作る)・儀。
マース フチョーン(塩が吹いている〈汗が乾いて塩分が白く残っている〉)・古。
マースウヤー 喜名,渡慶次,儀間
塩売り。
- 用例
- マースウヤーヤ、アーシカラ チュータン(塩売りは、泡瀬から来よった)・儀。
マースガラサン 喜名,渡慶次,儀間
塩辛い。
- 用例
- イャーガ スガイル ムノー、チャー マースガラサンレー(お前が作る食事は、いつも塩辛いよ)・儀。
- メモ
- →シプカラハン。
マースクェー ①伊良皆,長浜,大湾②伊良皆
①爬虫類。アオカナヘビ。トカゲの一種。②爬虫類。キノボリトカゲ。

- メモ
- ①→アヤヤージュートゥイグヮー。②→アータ。
マースダーラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
塩俵。
- 用例
- ヘーク マースダーラ カタミティ、ムッチ イケー(早く塩俵を担いで、持って行きなさい)・儀。
ムン スガイル トゥクルヌ イーンカイ マースダーラヌ アタンリヨ(食事を作る所の上に塩俵があったそうだ)・民・楚。
マースヂキ 喜名,渡慶次,儀間
料理。塩漬け。
- 用例
- シシェー マースヂキ シ ウッチュサ(肉は塩漬けしておくさ)・儀。
マースデー 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾
{ましおだい(真塩代)}。出産祝いにあげる御祝儀。
- 用例
- スージンカイ イチュシガ、マースデーヤ シコーテーミ(お祝いに行くが、マースデーは準備してあるかね)・儀。
マースデーグヮー ヰーラセー(出産のお祝いをあげなさい)・湾。
- メモ
- 以前は祝儀として縁起の良い塩を芭蕉の葉などに包んであげたことから「マースデー(塩代)」といわれている。※挿絵は『読谷村のしまくとぅば2 おばあが語る どぅーよーじょー』より、生まれた赤子にマースデーをあげている様子。
マースニー 喜名,渡慶次,儀間
料理。塩煮。塩で味付けした煮物料理。
- 用例
- イユ マースニー シ カムン(魚を塩煮にして食べる)・儀。
マースミジ 喜名,渡慶次,儀間
塩水。
- 用例
- ムンヌキムントゥシ、マースミジ ヤシチヌ マンマールカイ ハンチュン(魔除けとして、塩水を屋敷の周囲に撒〔ま〕く)・儀。
マースヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
製塩業。塩屋。
- 用例
- マース チュクトーテーグトゥ、ヤーンナーヤ マースヤーディ イータン(塩を作っていたから、屋号はマースヤーと言いよった)・儀。
マースユー 親志,座喜味
にがり。
- 用例
- マースユーシ、トーフォー シーマスタン(にがりで、豆腐は固めさせよった)・親。
- メモ
- 海の遠い親志ではマースユーと呼ばれるにがりを使って豆腐を作った。製塩する際、完全に乾燥することはなく、*クバの葉を円錐状に逆さにした入れ物にその塩を入れると、下部からにがりが垂れた。塩を使うときは上の乾燥したものを使用した。
マースン 喜名,渡慶次,儀間
回す。
- 用例
- サーターグルマ ウシンカイ ヒカチ マースン(砂糖車を牛に引かせて回す)・儀。
否:マーサン(回さない)希:マーシーブサン(回したい)過:マーチャン(回した)継:マーチョーン(回している)・儀。
- メモ
- 類:ミングヮスン。
マースン 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,牧原,渡具知
死ぬ。亡くなる。

- 用例
- イチュクガ マーヒチャイ ヒチ(いとこが亡くなったりして)・座。チュー アサ ヘーク、ウスメーヤ マーヒチャン(今朝早く、おじいさんは亡くなった)・楚。
イャーヤ ウンナ ワジャ シ、マースンディチル ヤリー(お前はそんなことをして、死ぬつもりか)・儀。チークェーワラバー ナギティ、マーヒチョール ワカヰナグ(乳飲み子を残して、亡くなっている若い女)・民・具。
否:マーサン(死なない)希:マーシーブサン(死にたい)過:マーチャン・マーヒチャン(死んだ)継:マーソーン・マーヒチョーン(死んでいる)・儀。
- メモ
- →ケーマースン。
マーソーガー 楚辺
植物。生姜〔しょうが〕。

- 用例
- マーソーガー イリーヂューハヌ、カマラン ナトーン(生姜を入れすぎて、食べられなくなっている)・楚。
- メモ
- →ショーガー。
マーター 長田
爬虫類。キノボリトカゲ。
- メモ
- →アータ。
マーターガーター 長浜
子どもの遊び。肩車。

- メモ
- 音1:マータガーター。→ウマドードー。
マータガーター 伊良皆,瀬名波,大湾
子どもの遊び。肩車。
- メモ
- 音1:マーターガーター。→ウマドードー。
マータク 高志保,渡慶次,儀間,宇座
{まだけ(真竹)}。植物。竹の一種。タイサンチク。孟宗竹。

- 用例
- ヤマンカイ イチーネー、チャッサ ヤティン マータクヌ ミートータン(山に行けば、いくらでも孟宗竹が生えていた)・儀。
- メモ
- 高さ10メートル近くにもなり、竹の子は食用、幹は竿・建築用材などにする。
マータク 親志,大木
爬虫類。キノボリトカゲ。茶色のキノボリトカゲ。
- メモ
- →アータ。
マータク 村史
甲殻類。頭足類の軟体動物。蛸〔たこ〕類。
- メモ
- 昼間獲れる。14、5斤までなり、夜は足で蛸穴をふさいでいる。
マータクヤー 楚辺
爬虫類。キノボリトカゲ。

- 用例
- ワンネー、マータクヤーヤ サーイサンタン(私は、キノボリトカゲは触れなかった)・楚。
- メモ
- →アータ。
マータクヤーオーラセー 楚辺
子どもの遊び。2匹のキノボリトカゲを喧嘩させる遊び。

- 用例
- マータク トゥッカチミティ ッチ、マータクヤーオーラセー シミータン(キノボリトカゲを捕まえてきて、喧嘩〔けんか〕をさせよった)・楚。
- メモ
- 音2:ヤマアータオーラセー。
マータクラー 伊良皆
爬虫類。キノボリトカゲ。
- メモ
- →アータ。
マーチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
植物。マツ。松。
- 用例
- マーチ トゥッティ ッチ、タムン スン(松を取ってきて、薪〔まき〕にする)・儀。マーチヌ ハナンカイ サギーシ(松の先端に下げるもの)・民・楚。
マーチカスー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
植物。松ぼっくり。
- 用例
- クシヌ ヤマンカイ、マーチカスー トゥイガル ゥンジャンレー(後の山に、松ぼっくりを取りに行ったんだよ)・儀。
マーチガマーバル -
{松蒲原}。古堅の小字。
マーチバー 喜名,渡慶次,儀間
植物。松の葉。松葉。
- 用例
- マーチバーヌ ウティーヂューサヌ、ホーチン フシガランサ(松の葉が落ちすぎて、掃〔は〕いても切りがないさ)・儀。
マーチバーホーチャー 瀬名波
松葉を掃き集めること、またその人。
- メモ
- マーチバーホーチャーは子どもの仕事のひとつだった。
マーチブニ 都屋,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知
{まつぶね(松船)}。松材の刳船〔くりぶね〕。
- 用例
- マーチブニシ ニムチ ハクブン(松船で荷物を運ぶ)・儀。
- メモ
- 漁業で用いる*サバニのひとつで運搬用としても使っていた。琉球松の大木を刳り抜いて造った船で、5、6メートルほどの真っすぐな木でないと立派な船はできなかった。刳〔く〕り抜かれた松船は、仕上げの防虫、防蝕〔ぼうしょく〕として船の周囲を焼いた。
マーチベンサー 楚辺
昆虫。カミキリムシ。
- メモ
- 松の木についていることが多いことからそう呼ばれていた。→イーチュークェー。
マーチムム 座喜味,長浜
植物。ヤマモモ。
- メモ
- →イシムム。
マーチュー 高志保
松林。
- メモ
- 音1:マーチョー。
マーチュー 座喜味
旋毛〔つむじ〕。
- メモ
- 音1:マチュー。類:マチ・マチャー。
マーチユカ 喜名
松材の床。
マーチョー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
松林。
- 用例
- ワッターガ グナサイネー、マーチョーヤ ヰーアシビドゥクル ヤタン(私たちが幼い頃は、松林はいい遊び場だった)・儀。
- メモ
- 音1:マーチュー。
マーチンニーバル -
{松根原}。座喜味の小字。
マーニ 喜名,座喜味,大湾,古堅,比謝矼
植物。クロツグ。
- 用例
- マーニシ シミナー チュクティ、クースークェー クンジャーニ オーラセー スタン(クロツグでしめ縄を作って、キノボリトカゲを括って戦わせよった)・座。
スルガー マンドーシガ、マーネー イキラサン(棕櫚〔しゅろ〕は多いが、クロツグは少ない)・湾。
- メモ
- *ウガンジュ(拝所)によく生えていた。
マーニ(~マーニ) 喜名,渡慶次,儀間,古堅
~てごらん。~てみろ。
- 用例
- イャー ゥンマンカイ チマーニ(お前ここに来てみろ)・儀。
- メモ
- →~マー。
マーニンクィーニン 喜名,渡慶次,儀間
あちこちに。どこにでも。
- 用例
- グメー マーニンクィーニン ヒティランキヨー(ゴミはあちこちに捨てるなよ)・儀。
- メモ
- →アマニンクマニン。
マーハン 高志保,楚辺、
美味〔おい〕しい。
- 用例
- トーフチャンプルーヤ、イッペー マーハン(豆腐チャンプルーは、とても美味しい)・楚。
- メモ
- →音1:マーサン。
マーファナチャー 瀬名波
仰向〔あおむ〕け。
- メモ
- 音2:マンハナチャー・マンハラチャー。対:ウッチントゥー(うつ伏せ)。
マーマー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅
どこどこ。
- 用例
- マーマー イチュガ(どこどこに行くか)・古。マーマーンカイ ウッチュガ(どこどこに置くのか)・儀。
マーマートゥ 喜名,渡慶次,儀間
まんまと。みごとに。
- 用例
- ドゥシンカイ、マーマートゥ サッティ ネーン(友達に、まんまとやられてしまった)・儀。
- メモ
- →サラジャラートゥ。
マーマカスン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
きちんと取っておく。確保しておく。
- 用例
- チカイウワイネー、リッパ マーマカシヨー(使い終わったら、ちゃんと取っておきなさいよ)・儀。
否:マーマカサン(取っておかない)希:マーマカシーブサン(取っておきたい)過:マーマカチャン(取っておいた)継:マーマカチョーン(取っておいてある)・儀。
マーマチ 渡慶次,儀間,楚辺
魚名。オオヒメ。
- 用例
- マーマチ ヤティカラ、ジコーヌ マーサイユ ヤサ(オオヒメだったら、とても美味しい魚だよ)・儀。
マーマリン 喜名,渡慶次,儀間
どこまでも。
- 用例
- ウヌ ワラベー、マーマリン ウーティ チューンドー(その子どもは、どこまでも追って来るよ)・儀。
マーマングラ 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
どの辺り。
- 用例
- アッピーヤ、マーマングラ ゥンジョーガヤー(兄さんは、どの辺りまで行っているのかな)・儀。
- メモ
- 音2:マーリカー。
マーミ 親志,都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,長田
植物。豆。

- 用例
- バーキヌミー マーミ トゥッティ ッチ、カー ハジュンディ デージ ヤサ(バーキのいっぱい豆を取ってきて、皮を剥〔む〕くのに大変だ)・儀。マーミヌ ナトーン(豆がなっている)・都。
マーミークーギー 座喜味
植物。クスノハカエデ。
- メモ
- →サフンギー。
マーミーサートゥー 座喜味,波平,瀬名波,長浜
昆虫。カマキリ。

- メモ
- 音1:マーミサートゥー。→イサトゥー。
マーミイリカー 楚辺
料理。豆炒め。豆をゆで、油で炒めて軽く塩をふったもの。
マーミガーミ 喜名,儀間
{まめがめ(豆甕)}。飲食関係。収穫した豆を保存する甕〔かめ〕。
- 用例
- クチャカラ マーミガーミ ゥンジャシェー(裏座から豆甕を出しなさい)・儀。
マーミク 座喜味
植物。クスノハカエデ。
- 用例
- マーミコー ミーラン ナトーンヤ(クスノハカエデは見かけなくなったね)・座。
- メモ
- 音1:マミク。→サフンギー。
マーミグー 長浜
豆粉。
マーミグサーグヮー 楚辺
植物。カラスノエンドウ。
- 用例
- マーミグサーグヮーヌ ハナー、チュラムン ヤン(カラスノエンドウの花は、きれいなもんだよ)・楚。
マーミグヮーギー 楚辺,大湾
植物。ギンネム。
- 用例
- マーミグヮーギーヤ、ワラビヌ アシビンカイ ユー チカイタン(ギンネムは、子どもの遊びによく使いよった)・楚。
- メモ
- 実をお茶にした。
マーミサートゥー 上地,渡慶次,儀間,宇座、瀬名波
昆虫。カマキリ。

- 用例
- キーンカイ マーミサートゥーヌ シガトーン(木にカマキリが止まっている)・儀。
- メモ
- 音1:マーミーサートゥー。→イサトゥー。
マーミタタチャー 大湾
{まめたたきあ(豆叩きあ)}。車棒〔くるまぼう〕。農具。唐竿〔からさお〕。
- メモ
- →クルマボー。
マーミナー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
植物。もやし。

- 用例
- マーミナーヤ、ヤーヲゥティン チュクラリンドー(もやしは、家でも栽培できるよ)・儀。
マーミナクー 伊良皆
きな粉。
マーミナサートゥー 大湾
昆虫。カマキリ。
- メモ
- →イサトゥー。
マーミナトゥー 座喜味
昆虫。カマキリ。
- メモ
- →イサトゥー。
マーミナハートゥー 楚辺
昆虫。カマキリ。
- メモ
- 音1:マーミヌハートゥー。→イサトゥー。
マーミヌカー 喜名,渡慶次,儀間
豆の皮。
- 用例
- マーミヌカーヤ、メーヌ アタインカイ ホートーケー(豆の皮は、前の畑に撒〔ま〕いておきなさい)・儀。
マーミヌハートゥー 楚辺
昆虫。カマキリ。

- 用例
- キーンカイ マーミヌハートゥーヌ トゥマトーン(木にカマキリが止まっている)・楚。
- メモ
- カマキリにイボを食べさせると治るといわれた。音1:マーミナハートゥー。→イサトゥー。
マーミヌハートゥーオーラセー 楚辺
子どもの遊び。2匹のカマキリを喧嘩〔けんか〕させる遊び。
- 用例
- マーミヌハートゥー ターチ トゥティ ッチ、マーミヌハートゥーオーラシェー スタンヤー(カマキリを2匹取ってきて、マーミヌハートゥーオーラシェーしよったね)・楚。
マームスビ 喜名,渡慶次,儀間
真結〔まむす〕び。
- 用例
- アンスカナー マームスビ シェーグトゥ、ハンリグリサン(そんなにきつく真結びにしてあるから、外しにくい)・儀。
マームティー 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
どこの方。どの方角。
- 用例
- マームティーンカイガ ヒンギティ ゥンジャラーヤー カメーイサンレー(どこの方に逃げて行ったのか、探せないよ)・儀。
マーヤークィーヤー 楚辺
どこもかしこも。
- 用例
- マーヤークィーヤー ゥンジル、ユヌナカヌ クトゥン ワカインドー(どこもかも行ってこそ、世の中のことも分かるんだよ)・楚。
マーユーイ 渡慶次,儀間,大湾
{まゆひ(真結ひ)}。①成人前の男子の髪型。②若衆踊りの際の髪の結い方。
- 用例
- ワカムノー、マーユーイビカーン シン チュラサル アル(若者は、髪を丸く結っただけでもきれいだよ)・儀。
マーラン 高志保,楚辺
馬艦船〔まーらんせん〕。
- 用例
- マーランヌ ミー(馬艦船にいっぱい)・高。
- メモ
- もともとは、18世紀初め頃、中国福建省から伝わった船型をさし、馬のように海上を走ることから馬艦と漢字表記された。後には沖縄本島北部と中南部を往来するヤンバル船のことをさし、国頭から木材や薪などを運搬していた。類:ヤンバラーブニ。
マーリカー 喜名,渡慶次,儀間
どの辺。どの辺り。
- 用例
- マーリカー ゥンジョーガヤー、ウーティ ゥンジ ンディ(どの辺りまで行っているか、追って行ってごらん)・儀。
- メモ
- →マーマングラ。
マール(~マール) 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,大木、楚辺
~間(に)。~前(に)。~うち(に)。
- 用例
- ティーダヌ ウティランマール(太陽が落ちないうちに)・古。
カミーウワランマール、ウビジ ヒンギティ ハイタン(食べ終わらないうちに、すぐに逃げて行きよった)・儀。
ヌーン サンマール、イチュシェー マシ ヤサ(何もしないうちに、行く方がいいよ)・儀。
- メモ
- 動詞の否定形の後に付く場合が多い。
マール(~マール) 喜名,渡慶次,儀間
助数詞。~回。
- 用例
- ミジ クミーガー、タマーロー イキワル ナインテー(水汲みには、2回は行かなくちゃいけないよ)・儀。
- メモ
- チュマール(1回)、タマール(2回)、ミマール(3回)と数える。
マールー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
丸。円形。丸い物。
- 用例
- マールーウブヌンカイ イッティ ムッチ クーワ(丸いお盆に入れて持ってきなさい)・儀。
マールーヰー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
円座。車座。
- 用例
- マールーヰー シ ハナシー ソーン(円座になって話をしている)・儀。
マーワタ 楚辺
真綿。蚕の繭〔まゆ〕を煮た物を引き伸ばして綿にしたもの。
マーヲゥー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
幼児語。猫。
- 用例
- マーヲゥー サーイネー カチャマリンドー(猫を触ると引っかかれるよ)・儀。
マーンキーン 楚辺,古堅
どこもかも。どこもかしこも。至る所。
- 用例
- アレー マーンキーン ミグトーンロー(彼はどこもかも回っているよ)・楚。
- メモ
- 音1:マーンクィーン・マーンクィン。音2:マーンクイ・マーンクーン。
マーンクイ 伊良皆,大湾、古堅、儀間、渡慶次、喜名
どこもかも。どこもかしこも。至る所。
- 用例
- マーンクイ アッチ(どこもかも歩いて)・伊。マーンクイ カメータシガ ヲゥランタン(どこもかも探したがいなかった)・儀。
- メモ
- →マーンキーン。
マーンクィーン 楚辺,古堅
どこもかも。どこもかしこも。至る所。
- 用例
- マーンクィーン トゥメータシガ、ネーランヨー(どこもかも探したけど、ないんだよ)・楚。
- メモ
- →音1:マーンキーン・マーンクィン。
マーンクィン 座喜味,渡慶次,儀間、古堅
どこもかも。どこもかしこも。至る所。
- 用例
- マーンクィン クーイ ミチティ、アチサー ネーンナー(どこもかも閉め切って、暑くはないねえ)・儀。
- メモ
- →音1:マーンキーン・マーンクィーン。
マーンクーン 楚辺
どこもかも。どこもかしこも。至る所。
- 用例
- マーガランケー イクラー、マーンクーン ミチリヨー(どこかに行くんだったら、どこもかも閉めてよ)・楚。
- メモ
- →マーンキーン。
マイコーマイコー 大木
ひらひらと舞う様。
- 用例
- ハーベールヌ グトゥ マイコーマイコー シ(蝶のようにひらひら舞って)・木。
マイホーイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
所かまわず放り散らかす。糞を撒〔ま〕き散らかす。
- 用例
- クスヒリー シ、マイホーテータン(下痢をして、糞を撒き散らかしてあった)・儀。シゼンニ、マイホーティ ウルスグトゥ(自然に、所かまわず放り散らかしておろすから)・民・古。否:マイホーラン(撒き散らかさない)希:マイホーイブサン(撒き散らかしたい)過:マイホータン(撒き散らかした)継:マイホートーン(撒き散らかしている)・儀。
マイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,大木,比謝矼、楚辺
(糞を)する。排泄する。
- 用例
- クス マイン(糞をする)・矼。カーミーヌ イーンカイ クソー マタグトゥ、ウヌ カーミーヤ アッチェール フージテー(亀の上に糞をしたら、その亀は歩いたようだね)・民・比。
クス マティ(糞をして)・木。
フル イチブサヌ、クサンミーンカイ クス マイン(便所に行きたくて、草むらに糞をする)・儀。
否:マラン(糞をしない)希:マイブサン(糞をしたい)過:マタン(糞をした)継:マトーン(糞をしている)・儀。
マカイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,大湾,古堅,大木
①碗。お碗。②助数詞。~碗。
- 用例
- ①チャワンバーキンカイ ウスバチェーヌ マカイ ゥンジャシェー(*チャワンバーキに伏せてあるお碗を出しなさい)・儀。
マカイ ムヤーギ、ンス ムタチャグトゥ(碗に大盛し、味噌を持たせたから)・民・古。
②ンス チュマカイ ムタスグトゥ(味噌を1碗持たすから)・民・古。
- メモ
- ①音1:マッカイ。②チュマカイ(1碗)、タマカイ(2碗)、ミマカイ(3碗)、ユマカイ(4碗)、グマカイ(5碗)と数える。
マガイ ①喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺②座喜味,瀬名波
①曲がっていること。曲がっているところ。②関節。
- 用例
- ①イヒヌ マガイヤ、ヌバチ チカーリーサ(少しだけ曲がっているのは、伸ばして使えるよ)・儀。
- メモ
- ②→グーイ。
マカイアラヤーウーキグヮー 喜名
住居関係。お碗を洗う桶。
マカイダナ 渡慶次,儀間
食器棚。
- 用例
- アライ ウワタラー、マカイダナンカイ カタヂキレーワ(洗い終わったら、食器棚に片付けなさい)・儀。
マカイナカラ 座喜味
器の半量。
- メモ
- ご飯などをもう少しおかわりしたいときに言った。
マガイヒガイ 渡慶次,儀間,楚辺
あちこち曲がりくねっている様。
- 用例
- ウヌ ボーヤ、マガイヒガイ シ チカーランサ(その棒は、曲がりくねっていて使えないよ)・儀。
- メモ
- →アママガイクママガイ。
マガイン 喜名,渡慶次,儀間
曲がる。
- 用例
- ナー イフィ イチーネー、ニジリンカイ マガイン(もう少し行くと、右に曲がる)・儀。
否:マガラン(曲がらない)希:マガイブサン(曲がりたい)過:マガタン(曲がった)継:マガトーン(曲がっている)・儀。
マカスン 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
負かす。負けさせる。
- 用例
- クンドー、ワーガ マカスサ(今度は、私が負かすさ)・儀。否:マカサン(負かさない)希:マカシーブサン(負かしたい)過:マカチャン(負かした)継:マカチョーン(負かしている)・儀。
マカスン(~マカスン) 座喜味,高志保,長浜
~と。~という音を立てる。
- 用例
- バンマカチ トーリタン(バンと倒れた)・高。
- メモ
- 擬声語や擬態語につく。音2:~ミカスン。
マカターマージェー 楚辺
昆虫。トノサマバッタ。
- 用例
- マカターマージェーヤ、ゥンブラーハタン(トノサマバッタは、威厳があった)・楚。
マカネー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
賄〔まかな〕い。
- 用例
- チューヌ マカネーヤ、イクタイブンガ(今日の賄いは、何人分ねえ)・儀。
マカネーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{まかなひや(賄ひ屋)}。食堂。飲食店。
- 用例
- マカネーヤーヌ ネーサントゥ、ヰーナカ ナトーンディサ(食堂の姉さんと、良い仲になっているってよ)・儀。
マガハン 高志保,長浜,楚辺
大きい。
- 用例
- アマヌ ヤーヌ マガハヨー(あそこの家の大きいことよ)・楚。
- メモ
- 音1:マギハン。音2:マギサン。対:クーサン(小さい)。
マカヤ 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,大湾,大木
植物。チガヤ。

- 用例
- ドゥシンチャートゥ マジョーン、マカヤ カイガ イチュン(友達と一緒に、チガヤを刈りに行く)・儀。
- メモ
- 家畜の飼料や鍋蓋〔なべぶた〕の材料として使われた。音1:マカヤー。音2:マッカヤー。
マカヤー 大湾
植物。チガヤ。

- 用例
- カマンタ チュクイシェー、マカヤードーヤー(大鍋の蓋を作るのは、チガヤだよね)・湾。
- メモ
- →音1:マカヤ。
マガヤーヒグヤー 楚辺
くねくね。あちこち曲がりくねっている様。
- メモ
- →アママガイクママガイ。
マガヤーマガヤー 喜名,渡慶次,儀間
くねくね。あちこち曲がりくねっている様。
- 用例
- ルク マガヤーマガヤー ッシ、ノーサリン ナランサ(あまりにも曲がりすぎて、直すこともできないさ)・儀。
- メモ
- →アママガイクママガイ。
マガラ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
間柄〔あいだがら〕。血縁関係。
- 用例
- イェーカン マンディ、チャヌフージー マガラル ヤラー ワカランサ(親戚も多く、どういった間柄なのか分からないさ)・儀。
マカラー 大湾、座喜味、喜名、儀間、渡慶次
やり手。敏腕家〔びんわんか〕。
- 用例
- サンナン マカラー(三男は敏腕)・湾。
アレー ジナンマカラー ヤグトゥヤー(彼は次男でやり手だからね)・儀。
- メモ
- 一般的に長男はおとなしく、二男三男は長男よりもそつがなく、賢く振る舞うといわれている。
マガルーヒガルー 喜名,渡慶次,儀間
あちこち曲がりくねっている様。
- 用例
- イャー ムノー、アンシ マガルーヒガルー ソール(お前のものは、とても曲がりくねっているね)・儀。
- メモ
- →アママガイクママガイ。
マキ 楚辺
巻き。面。回りを強化するための面。
- 用例
- フィンカーバカンカイ マキ カキーン(掘り込み墓に〈回りを強化するために〉巻きをかける)・楚。
マギアケージュー 高志保
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- →キーラーマートンボ。
マギアビー 喜名,渡慶次,儀間
大声。
- 用例
- マギアビー シーネー、ニントール ワラビガ ウキーシガ(大声を出すと、寝ている子が起きるけど)・儀。
- メモ
- →ウフアビー。
マギー 喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,比謝矼
①大きいもの。②位の高い者。
- 用例
- ①ヌー ヤティン マギーカラ トゥッティ クーワ(何でも大きいものから取ってきなさい)・儀。
- メモ
- ①対:クーテー(小さいもの)。
マギイービ 座喜味
親指。
- メモ
- →ウフイービ。
マキイクサ 喜名,渡慶次,儀間
負け戦。
- 用例
- ハジミカラ ワカトール マキイクサー、サンシェー マシ ヤタン(最初から分かっている負け戦は、しない方が良かった)・儀。
- メモ
- 対:カチイクサ(勝ち戦)。
マキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
負ける。
- 用例
- クンドゥヌ ヤマゥンモー ディキラン、ヤマゥンムスーボー マキーンレー(今年の山芋は不出来で、山芋勝負は負けるね)・儀。
否:マキラン(負けない)希:マキーブサン(負けたい)過:マキタン(負けた)継:マキトーン(負けている)・儀。
- メモ
- 対:カッチュン(勝つ)。
マギーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
曲げる。
- 用例
- クルマンカイ イラングトゥ、ターチンカイ マギーン(車に入らないから、2つに曲げる)・儀。
否:マギラン(曲げない)希:マギーブサン(曲げたい)過:マギタン(曲げた)継:マギトーン(曲げている)・儀。
- メモ
- 対:ヌバスン(伸ばす)。
マギサン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原
大きい。高い。
- 用例
- ワッター ワラビヌル、フロー マギサンデー(私の子の方が、背は高いんだよ)・儀。クリヤカ マギサンドー(これより大きいよ)・都。
- メモ
- 音1:マギハン。→マガハン。
マギスージ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
{まげしうぎ(大祝儀)}。大きな祝い。
- 用例
- マギスージン シーアーチ、ウミナーク ナタン(大きなお祝いもやり終えて、ほっとした)・儀。
- メモ
- →ウースージ。
マギッチュ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
大柄な人。大きな人。
- 用例
- イャー シージャー、アンシ マギッチュ ヤテール(お前の兄さんは、とても大きな人だったんだね)・儀。
マキバカ 楚辺
巻き墓。
- 用例
- マキバカー、フィンチャーバカヌ ヤーヌイーンカイ マキ カキテータン(巻き墓は、掘り込み墓の屋根に巻きをかけてあった)・楚。
- メモ
- 音1:マチバカ。
マギハン 高志保,楚辺
大きい。
- 用例
- イャームンヤカ、ワームノー ジョーイ マギハンテー(お前のものより、私のものはずっと大きいよ)・楚。
- メモ
- 音1:マギサン。→マガハン。
マキホーイン 楚辺
撒〔ま〕き散らす。
- 用例
- ムンチャネー マキホーラヤーンチ、ワカインソーチャグトゥヨー(種は撒き散らかそうねえと、お分かりになったからね)・民・楚。
否:マキホーラン(撒き散らさない)希:マキホーイブハン(撒き散らしたい)過:マキホータン(撒き散らした)継:マキホートーン(撒き散らせている)・楚。
- メモ
- 音1:マチホーイン。
マギマギートゥ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間、楚辺
大きく。大きめに。
- 用例
- ヤー チュクイラー マギマギートゥ チュクレー(家を造るなら大きく造りなさい)・儀。
マギマギートゥ スージ スン(大きくお祝いする)・伊。
- メモ
- 音1:マギマギトゥ。対:クーグートゥ(小さく)。
マギマギトゥ 楚辺
大きく。大きめに。
- メモ
- →音1:マギマギートゥ。
マギユージュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
大事に至る用事。
- 用例
- ヌーン チネー サンタシガ、マギユージュ ナティ ネーン(何も気にはしていなかったが、大事に至ってしまった)・儀。
- メモ
- 対:グマユージュ(ちょっとした事)。
マギイェーカ 喜名,渡慶次,儀間
近い親戚。
- 用例
- マギイェーカ ヤルムンヌ、ナー イフェー ユー ヒラリヨーヤー(近い親戚だもの、もう少しはよく付き合いなさいよ)・儀。
- メモ
- →ウフイェーカ。
マク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
腕白。
- 用例
- アマヌ ワランチャーヤ、ムル マク ナティ(あそこの子どもたちは、皆腕白になって)・儀。
- メモ
- →アカマク。
マク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
幕。
- 用例
- マク アキーシェー、ナマー マッチョーキヨー(幕を開けるのは、今は待っていてよ)・儀。
マクアタイ 座喜味,長浜
幕引き係。*ムラアシビの幕係。
マグイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
皺〔しわ〕。
- 用例
- トゥシ トゥイネー、チラヌ マグイヤ シカター ネーンサ(年を取ると、顔の皺は仕方がないさ)・儀。
マクトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
誠。誠実。真面目。
- 用例
- チュニンジノー チャー マクトゥ ソーケー、アトー ヰークトゥン アサ(人間はいつも誠であれば、後は良いこともあるさ)・儀。
ナグウェーカター、ジコー ナー マクトゥナ チュ ヤミシェータン(名護親方は、とてももう誠実な人だった)・民・田。
マクトゥナムン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,比謝矼、楚辺
誠な者。正直者。誠実な人。
- 用例
- ルク マクトゥナムン ナティ、ティーチン ユダノー サン(あまりにも正直者で、ちっとも気をゆるすことはしない)・儀。
マクトゥナムン ナヤーニ、シーティン カテーヤーリーシェー ソー ネーラン(誠な者なので、強いても勝とうというのはしてない〈強いて勝とうとはしてない〉)・民・矼。
トゥグチクラニーヤ マクトゥナムン ヤンシェーテール バーテー(渡具知倉根〈屋号名〉は正直者だったんでしょうね)・民・高。
- メモ
- 音2:マクトゥンチュ。類:マットーバー。
マクトゥンチュ 高志保
誠な人。正直者。誠実な人。
- 用例
- ヘンスーナムン タシキール アタイヌ マクトゥンチュ(貧乏者を助けるくらいの正直者)・民・高。
- メモ
- →マクトゥナムン。
マクブ 渡慶次,儀間,楚辺,古堅
魚名。ベラ科。鯛〔たい〕に類する上等な魚。
- 用例
- マギスーギ ヤティン、マクボー コーイサンタン(大きな祝いでも、マクブは買えなかった)・楚。
マグラー 楚辺
義理や道理が分からない者。分からず屋。
- メモ
- 音2:マグリムン。
マグリーン 大湾
紙、布、皮膚などが皺〔しわ〕になる。
- 用例
- チンヌ マグリティ(着物が皺になって)・湾。
マグリムン 大木
義理や道理が分からない者。分からず屋。
- 用例
- アレー マグリムン ヤグトゥ、ナー ジノー カラサン(あいつは義理や道理が分からない者だから、もう金を貸さない)・木。
- メモ
- →マグラー。
マクン 楚辺
巻く。
- 用例
- チナー ノーヤーニ、マカーニ ヤチャクトゥ(綱は綯〔な〕って、巻いて焼いたから)・民・楚。
否:マカン(巻かない)希:マキブハン(巻きたい)過:マチャン(巻いた)継:マチョーン(巻いている)・楚。
- メモ
- 音1:マチュン。
マコー 瀬名波
眉間〔みけん〕。
- メモ
- 夜、赤子を連れて歩く時は、魔除けとして眉間に*ナービヌヒングをつけた。→ヒッチェイ。
マサイン 喜名,渡慶次,儀間
勝る。優る。
- 用例
- チュヌ バイ ハタラケーカラー、ウッサヌ ブノー シクチン マサイサ(人の倍働いたら、その分は技術も優るよ)・儀。
継:マサトーン(優っている)・儀。
マサカイ 古堅
真っ盛り。
- 用例
- ジューグニチヌ チチヌ マサカイ ソーニ ヤタン(十五日の月が真っ盛り〈満月〉の時にだった)・民・古。
- メモ
- →サラバンジ。
マサグトゥ 比謝
案の定。
- 用例
- ンチャ、マサグトゥ ハナ フィッチャンディ(ほら、案の定くしゃみをしたって)・民・比。
マササン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅,大木
崇高な。崇高である。霊力が高い。霊験あらたかである。
- 用例
- ウティントーヤ、マササミシェーンドー(お天道は、崇高なお方だよ)・儀。
マササ アミシェーン(霊験あらたかであられる)・木。マササ アミソーチ(霊験あらたかで)・高。
- メモ
- →サーダカサン。
マシ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
①まし。一方より優ること。一方より良いこと。②好き。
- 用例
- ①ワンネー ヒージャージロー、ヒージャーカジャ スシガ マシ ヤサ(私は山羊〔やぎ〕汁は、山羊の臭いがする方がいいな)・高。
②マシ ヤラー ドゥークルル イールヨー、チュ タルガキテー ナランサ(好きなら自分で言うんであって、人を当てにしていたら駄目だよ)・儀。
マシ ヤンドー(好きだよ)・高。
マジ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
まず。
- 用例
- クトゥワラッティン シムグトゥ、マジ タヌリ ンディ(断られてもいいから、まず頼んでごらん)・儀。
ナティン ナランティン、マジェー シ ンダナ(できてもできなくても、まずはやってみよう)・儀。
マシシ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
赤肉。脂身のない肉の部位。
- 用例
- ウヮーヌ シシェー マシシビカーンヤカ、イフェー アンラジシン マンチョーシェー マシ(豚肉は赤肉だけより、少しは脂身のある肉も混ざっていた方がいい)・儀。
- メモ
- 対:アンダジシ(脂肉)。
マシドゥイ 喜名
枡取り。
- メモ
- 上納の穀物の量に不正がないように各字に役職があった。喜名では*グーフンニーに、そのマシドゥイを務めた人が祀られているという。正月3日に区民揃って「子孫繁盛、*イェーキ繁盛、健康繁盛させてください」という祈願をした。
マジナクトゥ 楚辺
本当のこと。実際のこと。
- 用例
- キヌーヌ ハナシェー、マジナクトゥ ヤル フージレー(昨日の話は、本当のことらしいよ)・楚。マジナクトゥ アリガ ネービ シチ ンダリヤーニ(実際にあれの真似をしてみようと)・民・楚。
- メモ
- →ソークトゥ。
マジムン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,大湾,比謝矼
魔物。もののけ。霊的なもの。
- 用例
- マジムンヌ ゥンジーンドー スグトゥ、ユックィランマール ヘーク ケーラナ(魔物が出るというから、日が暮れないうちに早く帰ろう)・儀。
マジムンヌ タッチュンドー(魔物が立つ〈現れる〉よ)・座。
マジュン 楚辺,大湾、大木
一緒(に)。
- 用例
- スリーカイ ヤラー、マジュン イクシェー マシ(集まりになら、一緒に行く方がいい)・楚。
- メモ
- 音2:マジョーイ・マジョーン・マンジュン・マンジョーン。
マジョーイ 座喜味
一緒(に)。
- メモ
- →マジュン。
マジョーン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
一緒(に)。
- 用例
- ワンニン マジョーン イチュグトゥ、シコーイル エーダー マッチョーケー(私も一緒に行くから、準備するまでは待っていて)・儀。
マジョーン アッチ イチャビラ(一緒に歩いて行きましょう)・瀬。
- メモ
- →マジュン。
マジョーンシンカ 座喜味,大湾
一緒に何かをするグループ。
マジリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
間切。琉球王国時代の行政区分。
- メモ
- 1907(明治40)年に公布された沖縄県及島嶼町村制以前の行政区分。
マジリムン 渡慶次,儀間
何か足りない時に補うもの。
- 用例
- ヌーガラ イキラサンネー シ、アトゥ ティーチェー マジリムン イリレーワ(何か物足りないような気がして、あとひとつは何か補うものを入れなさい)・儀。
マジワイ 喜名,渡慶次,儀間
交わり。交際。
- 用例
- ドゥシンチャー マジワイヤ、ジフィ シワル ナイル(友達との交際は、是非やらなくちゃいけない)・儀。
マジン 波平,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
①稲むら。②助数詞。~山。
- 用例
- ②ウヌ イネー、チュマジンシ チャッサー アガヤー(その稲は、ひと山でどのくらいあるのかな)・儀。
- メモ
- ①音2:ゥンニマジン。②チュマジン(ひと山)、タマジン(ふた山)、ミマジン(み山)と数える。
マタ 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
股。ふたつにわかれているところ。
- 用例
- マタンカイ ヌーガラ クヮーチョーシガ、ヌー ヤガヤー(股に何か挟〔はさ〕んでいるが、何かな)・儀。
- メモ
- 音2:マタバシ。類:トゥム・ムーム・ムム。
マタイチク 渡慶次,儀間,楚辺
親族語彙。またいとこ。はとこ。
- 用例
- アリトー マタイチクル ヤシガ、チョーデーヌ グトゥ ヒラトーン(彼とはまた従兄弟なんだが、兄弟のように付き合っている)・儀。
- メモ
- 音1:マタイチュク。
マタイチュク 座喜味
親族語彙。またいとこ。はとこ。
- メモ
- 音1:マタイチク。
マタガーバル -
{又川原}。波平の小字。
マタガニー 瀬名波
がに股。
- メモ
- →ハッチャー。
マダク 村史
甲殻類。頭足類の軟体動物。マダコ。真蛸。
マタグルシ 渡具知,比謝
二度と起き上がれないほど懲らしめること。
- 用例
- マタグルシ サリーン(二度と起き上がれないように叩きのめされる)・民・具。
- メモ
- 音2:マタシニ。
マタサカー 村史
針突(*ハヂチ)紋様の名称。
- メモ
- 5本の指に施された文様で槍の形をし、下の方で裂けている。→ヤイヌカタ。
マタサン 喜名,渡慶次,儀間,牧原
まともな。上等である。
- 用例
- イクサユーネー、マタサル チン チチョーシェー チュイン ヲゥランタン(戦世には、まともな着物を着ているのは一人もいなかった)・儀。
マタシニ 渡具知
また死に。二度死に。二度と起き上がれないほど懲らしめられること。
- 用例
- マタシニ スンロー(また死にするよ)・民・具。
- メモ
- →マタグルシ。
マタトゥ 喜名,渡慶次,儀間
またと。二度と。
- 用例
- ヤナクトー マタトゥ サンキヨー(悪いことは二度とするなよ)・儀。
- メモ
- 後に打ち消しを伴う。
マタハーフジ 瀬名波
親族語彙。曾祖父。
- メモ
- 音1:マタファーフジ。→ウフウシュメー。
マタバシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾,大木
股ぐら。股。
- 用例
- マタバシンカイ、ニーブターヌ ゥンジティ フックトーン(股ぐらに、おできができて腫〔は〕れている)・儀。
- メモ
- →マタ。
マタバシゴーヤク 座喜味,渡慶次,儀間,長浜,古堅
内股膏薬〔うちまたこうやく〕。
- 用例
- アレーナー、マタバシゴーヤクル ヤルヨー(彼女はもう、あっちについたりこっちについたり節操〔せっそう〕がないよ)・儀。
- メモ
- 内股にはった膏薬〔こうやく〕のように、自分の意志や意見がなく、あっちについたりこっちについたりすること。または、そのような定見や節操のない人のこと。
マタファーフジ 瀬名波,大湾
親族語彙。曾祖父。
- メモ
- 音1:マタハーフジ。→ウフウシュメー。
マタンカー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
真向かい。真正面。
- 用例
- マタンカーンカイ ヰッチョーシガ、ワッター ハーメー ヤサ(真正面に座っているのが、私のおばあさんだよ)・儀。
- メモ
- →タンカー。
マタゥンマガ 喜名,波平,都屋,渡慶次,儀間
親族語彙。曾孫〔ひまご〕。
- 用例
- クリヲゥティ マタゥンマガー イクタイ ナトーガ(これで曾孫は何人ねえ)・儀。
- メモ
- →ヒゥンマガ。
マチ 喜名,楚辺
市。市場。
マチ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅、座喜味
旋毛〔つむじ〕。
- 用例
- マチカイ、ニーブターヌ ゥンジトーン(つむじに、おできができている)・儀。
- メモ
- →マーチュー。
マチ ウッチュン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
相手を仰向〔あおむ〕けにたたきつける。また、転じて相手を騙〔だま〕す。してやる。思い通りにうまく片付ける。
- 用例
- チャー サットータルムン、チューネー マチ ウッチャンドー(いつもやられていたのに、今日こそはしてやったぞ)・儀。
チュラーサ マチ ウタッタン(完全に騙された)・古。マチ ウタットータン(してやられていた)・民・古。チュ マチ ウッチ(人を欺いて)・民・湾。
- メモ
- 対:シェーサリーン(してやられる)。
マチイシ 村史
大きな石を運び出す時、縄で石に丸太を巻き付けて数人で担ぐ方法。
- メモ
- 音2:マチニー・マチボー。
マチウキーン 喜名,渡慶次,儀間
待ち受ける。
- 用例
- ハナシヌ アグトゥ、シグトゥカラ ケーイニ チカクヲゥティ マチウキトーチュン(話があるから、仕事から帰る時に近くで待ち受けておく)・儀。
否:マチウキラン(待ち受けない)希:マチウキーブサン(待ち受けたい)過:マチウキタン(待ち受けた)継:マチウキトーン(待ち受けている)・儀。
マチカーバル -
{松川原}。喜名の小字。
マチガイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
間違える。
- 用例
- クラサヌ ムヌン ミーラン、ミチ マチガタン(暗くてものも見えずに、道を間違えた)・儀。
否:マチガラン(間違えない)希:マチガイブサン(間違えたい)過:マチガタン(間違えた)継:マチガトーン(間違えている)・儀。
- メモ
- →バッペーイン。
マチガタ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
町方。町。
- 用例
- コーイムン スラー、マチガター マシ ヤサ(買い物するなら、町の方が良いよ)・儀。
マチカンティー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木,比謝矼
待ちかねること。
- 用例
- イャーガ ケーティ チューシ、チャッサ マチカンティー ソータグトゥ(あなたが帰ってくるのを、どんなに待ちかねていたことか)・儀。
クヮーシヌ ハイキュー マチカンティー ソーン(お菓子の配給を待ちかねている)・湾。
マチギ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,古堅,楚辺
まつ毛。
- 用例
- マチギヌ、ミーンカイ イッチ カシマハン(まつ毛が、目に入って違和感がある)・儀。
ことわざ:キラマー ミーシガ、マチゲー ミーラン(慶良間島は見えるが、まつ毛はみえない〈灯台もと暗し〉)・古。
ターンカイガ ニチャラー、マチギヌ ナガハヨー(誰に似たのか、まつ毛の長いこと)・楚。
- メモ
- この場合の*カシマサンは違和感があるという意味で使われる。
マチゲー 喜名,渡慶次,儀間
間違い。誤り。
- 用例
- ウリンカイ マチゲーヤ ネーラニ(それに間違いはないか)・儀。
- メモ
- →バッペー。
マチサージ 渡慶次,儀間,楚辺
薄めのタオル。
- 用例
- チブルンカイ マチサージ マチュン(頭に薄いタオルを巻く)・儀。
- メモ
- 対:ブクトーサージ(厚めのタオル)。
マチジ 長浜
長浜の地名。
- メモ
- *マテージミチを歩いてきたら、マチジという休憩所で荷を下ろし休憩し、*ムラを眺めた。ここは馬車は通れないくらい細い道。
マチヂ 渡慶次,儀間,楚辺
頭上。真上。頂上。
- 用例
- マチジェー ウッタンキヨー(頭のてっぺんは打つなよ)・儀。
- メモ
- 音2:チヂ。
マチニー 宇座
大きな石を運び出す時、縄で石に丸太を巻き付けて数人で担ぐ方法。
- メモ
- →マチイシ。
マチバーキ 渡慶次,儀間,楚辺
飲食関係。小さなカゴ。
- 用例
- マチバーキンカイ ゥンム イッティ ゥンジャスン(マチバーキに芋を入れて出す)・儀。
- メモ
- 直径20~30センチの小さな*バーキ、芋を量り売りする時に使った。
マチバカ 瀬名波
巻き墓。
- メモ
- 音1:マキバカ。
マチバル -
{牧原}。牧原の小字。牧原(読谷村牧原)。
マチバル ミーゥンマ 大湾,牧原,村史
{まきばる めうま(牧原 牝馬)}。字民性。牧原の人は言葉がゆっくりで丁寧、雌馬のようにおとなしいことから、そう呼ばれた。
マチバルハンクー 伊良皆,大湾,古堅
植物。ノボタン。野牡丹〔のぼたん〕。
- メモ
- 実は完熟すると美味しかった。男子の亀頭に似て、実の皮が剥〔は〕げ中身があらわれることからそう呼ばれたのだろう。→ヌブタン。
マチブイカーブイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
巻きつき絡みつく様。うるさくつきまとう様。
- 用例
- クサヌ マチブイカーブイ シ(草が絡まって)・古。
ワラビヌ マチブイカーブイ シ、ティーチン シクチェー メーネー アガカン(子どもがうるさくつきまとって、ちっとも仕事が捗〔はかど〕らない)・儀。
マチブイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾
纏〔まと〕わりつく。絡み合う。複雑に入り込む。
- 用例
- マチブトークトゥ(まとわりついているので)・湾。
ワラビガ ティーガンマリ シ、イーチューヌ マチブトーン(子どもが悪戯〔いたずら〕をして、糸が絡み合っている)・儀。
否:マチブラン(絡み合わない)過:マチブタン(絡み合った)継:マチブトーン(絡み合っている)・儀。
マチボー 喜名,伊良皆,瀬名波
{まきばう(巻き棒)}。棒術の一種。
- メモ
- 伊良皆ではかつて、薙刀〔なぎなた〕と槍〔やり〕を持った2人を中心にして棒を持った集団が二手に分かれて巻いていくマチボーがあったが、1913(大正2)年頃からはおこなわれなくなった。
マチボー 村史
大きな石を運び出す時、縄で石に丸太を巻き付けて数人で担ぐ方法。
- メモ
- →マチイシ。
マチホーイン 喜名,渡慶次,儀間
撒〔ま〕き散らす。
- 用例
- ワランチャーンカイ クミ アラーシーネー、スバヒランカイ マチホーインドー(子どもたちに米を洗わせたら、周辺に撒き散らすよ)・儀。
否:マチホーラン(撒き散らさない)希:マチホーイブサン(撒き散らせたい)過:マチホータン(撒き散らせた)継:マチホートーン(撒き散らせている)・儀。
- メモ
- 音1:マキホーイン。
マチマーイ 高志保
町回り。町内を練り歩くこと。
- メモ
- 波の上祭にはジュリ馬がマチマーイした。
マヂム 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
真心。本心。
- 用例
- ワンネー チャー、マヂムカラ イャークトゥ ウムトーンドー(私はいつも、真心からお前のことを思っているよ)・儀。
イクチ ナティン、チョー マヂムル テーヒチ ヤル(幾つになっても、人間は真心が大切なんだよ)・儀。
- メモ
- 対:アクシン(悪い心)。
マヂムン 比謝,大湾,古堅
積む。積み上げる。
- 用例
- ジョーグチンカイ ゥンニ マジムン(門の入り口に稲を積む)・儀。マヂマットータン(積まれていた)・湾。
否:マヂマン(積まない)希:マヂミーブサン(積みたい)過:マヂダン(積んだ)継:マヂドーン(積んでいる)・儀。
マチヤ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅,牧原,楚辺
店。雑貨店。
- 用例
- アンマーヤ、ナゲーサ マチヤ ヒチョータン(母は、長いこと店をやっていた)・儀。
ンカシェー クマー マチヤン ネーン、ナーファンカイル イクタル(昔はここは店もない、那覇へ行っていたんだよ)・楚。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画。音2:マチヤグヮー・マッチャグヮヤー。
マチャー 座喜味,古堅
旋毛〔つむじ〕。
- メモ
- →マーチュー。
マチャーシクジーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
まわりを掻〔か〕き乱す。
- 用例
- ワランチャー ソーティ イチーネー、マチャーシクジーンドー(子どもたちを連れて行くと、まわりを掻き乱すよ)・儀。
マチャースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼
立ち込める。まとわりつく。群れ集まる。
- 用例
- クルキブシ マチャーチョータン(黒煙を巻き上げていた)・民・古。
マーチバーヌ オーサル アタラー、キブシ マチャーチョーン(松の葉が青かったのか、煙が立ち込めている)・儀。
クヮーシンカイ アイコーヌ マチャーチョーン(お菓子に蟻がたかっている)・儀。
ウッサヌチュヌ、マチャーチョータルヤー(あんなに大勢の人が、まとわりついていたね)・儀。
否:マチャーサン(まとわりつかない)継:マチャーチョーン(まとわりついている)・儀。
マチヤグヮー 喜名,渡慶次,儀間
店。雑貨店。
- 用例
- マチヤグヮーヲゥティ、アップリ コーティ トゥラスサ(雑貨店で、飴玉を買ってあげるさ)・儀。
- メモ
- →マチヤ。
マチヤグヮーセー 村史
子どもの遊び。お店ごっこ。
マチヤヌバーン 喜名,渡慶次,儀間
店番。
- 用例
- ユージュカイ イチブサシガ、ターガラ マチヤヌバーン タヌマランガヤー(用事に行きたいんだが、誰か店番を頼めないかな)・儀。
マチュー 大湾,古堅
旋毛〔つむじ〕。
- メモ
- →音1:マーチュー。
マチュン 伊良皆
待つ。
- メモ
- 音1:マッチュン。
マチュン 喜名,渡慶次,儀間
巻く。
- 用例
- イーチューヌ マチブラングトゥ、ヨーンナー マチュン(糸が絡まらないように、ゆっくり巻く)・儀。
否:マカン(巻かない)希:マチブサン(巻きたい)過:マチャン(巻いた)継:マチョーン(巻いている)・儀。
- メモ
- 音1:マクン。
マチュン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
①蒔〔ま〕く。②撒く。
- 用例
- ①ハルンカイ ヤシェーヌ サニ マチュン(畑に野菜の種を蒔く)・儀。
②ナーンカイ ミジ マチュン(庭に水を撒く)・儀。
否:マカン(まかない)希:マチブサン(まきたい)過:マチャン(まいた)継:マチョーン(まいている)・儀。
マッカーラ 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
真っ赤。真っ赤に。
- 用例
- アカバナーヌ、マッカーラ サチ チュラサシヨー(ハイビスカスが、真っ赤に咲いてきれいだことよ)・儀。
- メモ
- 音1:マッカーラー。→アカマッカーラ。
マッカーラー 喜名,渡慶次,儀間
真っ赤。真っ赤なもの。
- 用例
- ティーヌ マッカーラー ナトーン(手が真っ赤になっている)・儀。
- メモ
- 音1:マッカーラ。→アカマッカーラ。
マッカイ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
茶碗。お碗。
- 用例
- アンスカ ヤーサー ネーングトゥ、グナマッカインカイ イリレー(そんなにお腹はすいてないので、小さなお碗に入れなさい)・儀。
- メモ
- →音1:マカイ。
マッカイジューネー 儀間
碗に肉を入れて、親や叔父や叔母の家へ年の暮れの挨拶に行くこと。
マッカヤー 座喜味,長浜
植物。チガヤ。

- メモ
- 音1:マカヤー。→マカヤ。
マッキールー 楚辺
真っ黄色。真っ黄色なもの。
- メモ
- 音1:マッチールー。
マックール 喜名,渡慶次,儀間,長浜
真っ黒。
- 用例
- マックール ソーシカラ ムッチ イチュサ(真っ黒くしているのから持って行くさ)・儀。
- メモ
- 音1:マックールー。
マックールー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
真っ黒。真っ黒なもの。
- 用例
- マックールー ソーシ ムッチ クーワ(真っ黒くしたものを持ってきなさい)・儀。
マックラシン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
真暗闇。
- 用例
- デンキン ネーランル アグトゥ、ユル ナイネー マックラシン ナイタン(電気もないんだから、夜になると真っ暗闇になりよった)・儀。
- メモ
- →ウーグラシン。
マックヮ 喜名,高志保,渡慶次,儀間、楚辺
枕。
- 用例
- ワンネー マックヮヌ ネーンネー ニンララン(私は枕がないと寝れない)・儀。
ユトール キーンカイ マックヮ ヒチ(寄っている木に枕をして)・民・楚。
- メモ
- 枕は、建築中の家からセンダンやガジマルの木の切れ端を貰って作った。他に袋に籾殻を入れたものや、竹を編んで作った枕もあった。
マックヮバン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅,大木
枕元。
- 用例
- マックヮバヌンカイ ハサングヮー ウチョーチーネー、マジムノー クーンサ(枕元にハサミを置いておいたら、魔物は来ないよ)・儀。
マッコー ①座喜味,伊良皆,都屋,楚辺,古堅②長浜、瀬名波
①植物。ハリツルマサキ。②植物。ヒメクマヤナギ。
- 用例
- ①マッコーヤ、ヤシキンカイ ユー イーラットータン(ハリツルマサキは、屋敷によく植えられていた)・楚。
- メモ
- ②熟した実は渋かったが、子どもたちがよく食べた。→ミジシップー。
マッコーヂャー 大湾
マッコー茶。
- メモ
- 終戦直後、香りが良いので煎〔い〕ってお茶がわりにした。
マッサチ 喜名,渡慶次,儀間
真っ先。
- 用例
- ヌーガラ アイネー、マッサチニ ウヤカイル シラスルヨー(何かあったら、真っ先に親に知らせるんだよ)・儀。
マッシーラ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,長田
真っ白。
- 用例
- アンシ ユグリトータルムン、アラタレー マッシーラ ナトーン(あんなに汚れていたのに、洗ったら真っ白になっている)・儀。
マッシーラ ナティ(真っ白になって)・具。マッシーラグヮー ソール(真っ白になっている)・田。
- メモ
- 音1:マッシーラー。音2:マッシールー。
マッシーラー 喜名,渡慶次,儀間
真っ白。真っ白なもの。
- 用例
- イルヌ ハギティ、マッシーラー ソーン(色が抜けて、真っ白くなっている)・儀。
- メモ
- 音1:マッシーラ・マッシールー。
マッシールー 喜名,渡慶次,儀間
真っ白。真っ白なもの。
- 用例
- アンスカ、マッシールーヤ アランタヌ ハジ ヤシガヤー(そんなに、真っ白なものではなかったはずだがなあ)・儀。
- メモ
- 音1:マッシーラー。→マッシーラ。
マッスーグ 喜名,渡慶次,儀間
真っ直ぐ。
- 用例
- マッスーグ タッチョーケー(真っ直ぐ立っていなさい)・儀。
マッスーグー 喜名,渡慶次,儀間
①真っ直ぐ。②真っ直ぐなもの。真っ直ぐな人。誠実な人。
- 用例
- ①ボーヤ、マッスーグー ソーシカラ ムッチ クーワ(棒は、真っ直ぐなものから持ってきなさい)・儀。
②アンシ マッスーグー ヤルヤー(とても誠実な人だね)・儀。
マッタクー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
凧〔たこ〕。
- 用例
- アチャヤ、マッタクー チュクラヤー(明日は、凧を作ろうね)・儀。
マッタラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
鳥名。ツバメ。

- 用例
- ウッサヌ マッタラーヌ、トゥリ チョールヤー(そんなにたくさんのツバメが、飛んできているね)・儀。
マッチール 喜名,渡慶次,儀間
真っ黄色。
- 用例
- アヌ マッチール ソーシェー、ヌー ヤガヤー(あの真っ黄色しているのは、何かねえ)・儀。
マッチールー 喜名,渡慶次,儀間、古堅
真っ黄色。真っ黄色なもの。
- 用例
- シバインカイ チカイヌ ヌヌ、マッチールーンカイ スミーン(芝居に使う布を、真っ黄色なものに染める)・儀。
- メモ
- 音1:マッキールー。
マッチャグヮー 座喜味
店。雑貨店。
- メモ
- →マチヤ。
マッチュン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
待つ。
- 用例
- ウヤヌ ケーティ チーガーター ナイネー、フカンカイ ゥンジティ マッチョーン(親が帰る頃になると、外に出て待っている)・儀。
否:マッタン(待たない)希:マッチーブサン(待ちたい)過:マッチャン(待った)継:マッチョーン(待っている)・儀。
- メモ
- 音1:マチュン。
マットーバ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,渡具知,古堅,大木,比謝矼,楚辺
①真っ直ぐ。②真っ当に。まともに。正直に。
- 用例
- ①マットーバ イチーネー、ワッター ヤーンカイ チチアタイサ(真っすぐに行くと、私の家に突き当たるよ)・儀。
②マットーバ ナタン(まともになった)・比。クリンカイ マットーバ イーネー ナランムン(これにまともに言ったらいけないから)・民・具。マットーバ イレー(正直に言え)・具。
- メモ
- ②音1:マットーバー。
マットーバー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
真っ直ぐ。正直者。誠実な人。
- 用例
- アリガ ヤーニンジョー、ムル マットーバー ヤサ(彼の家族は、全員正直者だよ)・儀。
- メモ
- →マクトゥナムン。
マッパダカ 喜名,渡慶次,儀間
裸。真っ裸。
- 用例
- マッパダカ ナティ、アマンカイ ハイシェー ター ヤガ(真っ裸になって、あそこに行くのは誰ね)・儀。
マッピルマ 喜名,渡慶次,儀間
真昼間。
- 用例
- アチサン アレー、マッピルマナーリー アッチ イチュンナー(暑いのに、真昼間から歩いて行くのか)・儀。
- メモ
- →アカルヒル。
マディ(~マディ) 喜名,座喜味,渡慶次,儀間、楚辺
~まで。
- 用例
- アママディ アッチ イチュン(あそこまで歩いて行く)・儀。ウヤガ ケーティ チュールマディ マッチュン(親が帰ってくるまで待つ)・儀。
- メモ
- 到達点(場所・時間など)を示す。音1:~マリ。
マディー(~マディー) 大湾
~を失って惑うこと。
- 用例
- ウヤマディー(迷子になること)・湾。ヤーマディー(家がどこかわからないこと)・湾。
- メモ
- *ウヤ(親)や*ヤー(家)などの語の後ろについて、迷って戸惑っている状態をあらわす。音1:~マリー。
マティグトゥ 瀬名波
待つこと。我慢すること。
- 用例
- トゥシ トゥイネー マティグトゥン チカン(年を取ると我慢することもできない)・瀬。
マテーシ 長田
植物。甘藷の品種名。
マテージビラ 長浜
長浜の地名。急な坂。
- メモ
- *サーターヤーモー付近からマテージビラという。→マテージミチ。
マテージミチ 長浜
長浜の道の名称。
- メモ
- 馬車も通れないような細くて急な坂道。類:マテージビラ。
マテーシゥンム 楚辺
植物。甘藷の品種名。
マトゥ 喜名,渡慶次,儀間
的。
- 用例
- マトゥ ミガキティ、ヤー ハンチュン(的をめがけて、矢を射る)・儀。
マドゥ 瀬名波
①空いている空間、場所。②暇。時間。
- 用例
- ウマー マドゥグヮー アチョーンレー(そこは場所があいているよ)・瀬。
- メモ
- 音1:マル。→ヒマ。
マトゥマイン 喜名,渡慶次,儀間
まとまる。
- 用例
- チューネー、ハナシーン マトゥマイサ(今日には、話もまとまるさ)・儀。
否:マトゥマラン(まとまらない)過:マトゥマタン(まとまった)継:マトゥマトーン(まとまっている)・儀。
マトゥミーン 喜名,渡慶次,儀間
まとめる。
- 用例
- チューヲゥティ、ハナシー マトゥミーン(今日で、話をまとめる)・儀。
否:マトゥミラン(まとめない)希:マトゥミーブサン(まとめたい)過:マトゥミタン(まとめた)継:マトゥミトーン(まとめている)・儀。
マニアーイン 喜名,渡慶次,儀間
間に合う。
- 用例
- イャームン シーヨーシェー、マニアーイガヤー(お前のやり方では、間に合うかな)・儀。否:マニアーラン(間に合わない)希:マニアーシーブサン(間に合わせたい)過:マニアータン(間に合った)継:マニアーチョーン(間に合わせている)・儀。
マニチャ 楚辺
まな板。
- メモ
- 音1:マヌチャ・マルチャ。
マヌジバル -
{真之地原}。高志保の小字。
マヌチャ 渡具知
まな板。
- メモ
- 音1:マニチャ・マルチャ。
マヌチュン 大木
招く。
- 用例
- サンサーニ マヌチ(ススキを結んで作った呪具で招いて)・木。
マブイ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知,比謝矼
魂。霊魂〔れいこん〕。
- 用例
- マブイル ウトゥチャラー、ウートゥルバイ ソーン(魂を落としたのか、気が抜けたようにぼんやりしている)・儀。
クスケーリーネー、マブイヤ トゥラランリヨー(クスケーと言ったら、魂は取られないってよ)・民・比。ワン マブイ トゥインチル ヤルイ(私の魂を取るってか)・民・具。
- メモ
- 音2:マブヤー。
マブイ ヌギーン 渡慶次,儀間,楚辺
魂が抜ける。たまげる。びっくりする。
- 用例
- スーガ ウビジ トーリティ、マブイ ヌギタン(お父さんが急に倒れて、びっくりした)・儀。
- メモ
- →タマシ ヌギーン。
マブイアカシ 瀬名波,長浜,楚辺
{まぼりあかし(魂離し)}。死者の霊魂〔れいこん〕を現世から引き離す儀式。
- メモ
- 葬式3日後か四十九日が終わった後に、近親者が集まりおこなう。餅や豆腐、水を供え、ススキ3本で*サンを作り、これで*ヤナムンを払い、外に投げる。そして参会者の額にサンで水を3回付けると死者の魂がこの世から*アカリーン(離れる)といわれた。音1:マブイワカシ。音2:マブイワカリ。
マブイウシー 座喜味,波平,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
背守〔せまも〕り。

- 用例
- アカングヮヌ チヌンカイ、マブイウシー チキーン(赤子の着物に、背守りをつける)・儀。
- メモ
- 子どもの着物を仕立てる時は、魔除けとして背縫いの中央に赤布か赤糸で印を付けた。四角に縫い、中央を蝶型になるように縫い縮めた。音2:マブヤーヲゥー。
マブイウティ 親志,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大木,比謝矼
魂が体から抜け落ちて生気がなくなること。
- 用例
- ヰーソーヌ ワラビ カマデーヤ、マブイウティ ソーンディヌ クトゥ ヤイビーグトゥ(亥年生まれの子カマデーは、魂が抜け落ちたようですので)・木。
マブイウティル ソーラー、トゥルバティ ムヌン イラン ナトーン(魂が抜け落ちているのか、黙り込んで物も言わなくなっている)・儀。
- メモ
- 音2:マブイヌギ・マブヤーウティ。対:マブイグミ(魂を取り戻すこと)。
マブイグミ 喜名,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,大木,牧原
{まぼりごめ(守り籠め)}。魂込め。体から抜け落ちた魂を、呪文を唱えるなどの祈願によって再び体に取り戻すこと。
- 用例
- カマデーヌ マブイグミ スグトゥ、マブヤーメー シコーリ(カマデーの魂込めをするので、汁とご飯を準備しなさい)・木。
マブヤー マブヤー ウーティクーヨー、タークーメーメー、タークーメーメー(魂よ魂よ追ってきなさい、蛸ご飯、蛸ご飯〈あげるよ〉)・宇。
- メモ
- 魂を落とした場所にその人の着物を持って行って、*イチチグン(5品)を供えて拝んだ。*マブイを落とした人の名前を呼んで呪文を唱え、*サン(ススキの呪具)でマブイを着物に拾い上げるような仕草を3回おこなう。その着物をマブイを落とした人に着せてから夕飯をあげた。音2:マブヤーグミ・マブヤークミ。対:マブイウティ(魂が落ちること)。
マブイヌギ 喜名,儀間
魂が体から抜け落ちて生気がなくなること。
- 用例
- ヌーガラ ダティ、マブイヌギ ソーンネー アン(何かだるくて、魂が抜けているようだ)・儀。
- メモ
- →マブイウティ。
マブイワカシ 喜名,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,大木
{まぼりわかし(魂分かし・守り別し)}。死者の霊魂〔れいこん〕を現世から引き離す儀式。
- 用例
- マブイワカシネー イチミトゥ グソーヤ ワカリーグトゥ、マブヤーヤ ナー ウーティ アックナヨー(マブイワカシには生霊と死霊とは別れるので、魂はもう追い回して歩くなよ)・浜。
マブイワカシェー、イチミトゥ グソーンチュ ワカスル バー(マブイワカシは、生きている人と死者を離すわけさ)・儀。
- メモ
- 音1:マブイワカリ。→マブイアカシ。
マブイワカリ 渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
{まぼりわかれ(魂別れ)}。死者の霊魂〔れいこん〕を現世から引き離す儀式。
- 用例
- マブイワカレー、シジュークニチガ ウワタヌ ウヌ ユル スン(マブイワカリは、四十九日が終わったその夜におこなう)・儀。
- メモ
- 音1:マブイワカシ。→マブイアカシ。
マフェー 長浜
真南。
- 用例
- 歌:ニシカジヌ フチネー マフェーヌ アブシマクラ、マフェカジヌ フチネー ニシヌ アブシマクラ(北風が吹いたら真南の畦〔あぜ〕を枕〈にして稲穂が垂れている〉、真南風が吹いたら北の畦を枕)・浜。
- メモ
- 用例は豊作祈願の舞踊「*チクタルメー」の5番と6番の歌詞。
マフクジヌハイチョー 瀬名波
{まふくじのはいちゃう(真福地の盃)}。芸能a。踊りの演目名。瀬名波に伝わる芸能で、四つ竹を持ち、紅型衣装を着て踊る。
- メモ
- 中国と交易があった頃、貿易船を持っていた瀬名波の儀保家の三男カナミは那覇に行き来していたので、そこで侍と一緒に歌舞の手ほどきを受け、後に後儀保家の養子になり、嫡子に歌、三線、孫に踊りを教えた。それが、瀬名波の醜童、笠踊り、手踊り、四つ竹(真福地の盃)であると伝えられている。
マフックヮ 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
夏の暑い真昼。真昼間。
- 用例
- マフックヮゲーイ、アシビーガ イチュンナー(真昼間なのに、遊びに行くのか)・儀。
- メモ
- →ウーマフックヮ。
マブヤー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾,大木,楚辺
{まぼりあ(守りあ)}。魂。霊魂〔れいこん〕。生きている人の魂。
- 用例
- マブヤー チキーン(魂を付ける)・木。ウヌ ワラベー、マブヤール ウトゥチャガヤー(その子どもは、魂を落としたのかな)・儀。
- メモ
- →マブイ。
マブヤー マブヤー ウーティクーヨー 喜名,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木
魂込めの呪文。魂よ魂よ、追ってきなさい。
- 用例
- まじない:カマデー カマデー マブイ、ユーバン シコーテーンドー、イユン メーン ムッチ チェーンドー、チューヌ ヒーネー カンナジ マブヤー チキーグトゥ クヌ ユーバン カミヨー、マブヤー マブヤー ウーティ クーヨー(カマデーの魂よ、夕飯を準備してあるよ、魚も米も持ってきてあるよ、今日のうちには必ず魂を付けるからこの夕飯を食べてよ、魂よ魂よ追ってきなさい)・木。
マブヤーウティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
魂が体から抜け落ちて生気がなくなること。
- 用例
- ルク ウドゥルカシーネー、マブヤーウティ スンドー(余り驚かすと、魂が抜け落ちるよ)・儀。
- メモ
- →マブイウティ。
マブヤークミ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長浜
{まぼりあごめ(守りあ籠め)}。魂込め。体から抜け落ちた魂を、呪文を唱えるなどの祈願によって再び体に取り戻すこと。
- 用例
- マブヤークミ シーネー、チノー サンニチガ エーカー ケーランタン(マブヤークミをしたら、着物は3日の間は着替えなかった)・儀。マブヤークミヤーヤ、マーヌ シマンカイン ヲゥタンドー(魂込めをする者は、どこの集落にもいたよ)・浜。
- メモ
- 音1:マブヤーグミ。→マブイグミ。
マブヤーグミ 喜名,長浜,大木,牧原
{まぼりあごめ(守りあ籠め)}。魂込め。体から抜け落ちた魂を、呪文を唱えるなどの祈願によって再び体に取り戻すこと。
- 用例
- マブヤーグミネー ユレーユーバン シ、バーケー ッシ カランドー(魂込めには寄り合い夕飯をして、皆で奪いあうようにして食べたよ)・木。
- メモ
- 音1:マブヤークミ。→マブイグミ。
マブヤーメー 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,牧原
{まぼりあまい(守りあ米)}。魂込めをした時に食べさせる飯や汁、ご馳走のこと。
- メモ
- 魂込めをした後、皆揃ってマブヤーメーを食べると、*マブヤーは喜んで戻って来るという。※写真はご飯と、魚と豆腐の汁。
マブヤーヲゥー 村史
{まぼりあを(守りあ苧)}。背守〔せまも〕り。

- メモ
- →マブイウシー。
ママ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
①まま。自由。思う通り。②共。一緒。③~まま。同じ状態であること。
- 用例
- ①ユヌナカネー、ママ ナラン クトゥヌル ウーサルヨー(世の中には、自由にならないことが多いんだよ)・儀。
②ワンネー、アンマートゥル ママ ナインドー(私は、お母さんと一緒になるんだよ)・民・古。③キサカラ ヰーママ、ヌーン スンデー サン(さっきから座ったまま、何もやろうとはしない)・儀。タッチママ ヰジチンサン(立ったまま動きもしない)・儀。
ママ~ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾,古堅
継〔まま〕~。
- 用例
- ママウヤ(継親〔ままおや〕)・湾。ママチョーデー(義姉妹〔ぎしまい〕)・儀。ママックヮ(継子)・具。
- メモ
- 血縁のない親子、兄弟姉妹の関係を意味する。
ママウヤ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
継親〔ままおや〕。
- 用例
- ワンネー ママウヤンカイ スダティラッタシガ、イッペー カナサ サッタン(私は継親に育てられたが、とても可愛がられた)・儀。
ママチョーデー 喜名,渡慶次,儀間
{ままきゃうだい(継兄弟)}。親族語彙。義理のきょうだい。
- 用例
- ワッターヤ ママチョーデー ヤシガ、イッペー ナカー ユタサンドー(私たちは義理のきょうだいだが、とても仲は良いよ)・儀。
ママックヮ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
継子。
- 用例
- ママックヮン ジチックヮン、ユヌグトゥ カナサ シ スダティーン(継子も実子も、同じように可愛がって育てる)・儀。
- メモ
- 音2:ママングヮ。
ママングヮ 大木,古堅
継子。
- メモ
- 音2:ママックヮ。
マミク 楚辺,大湾,古堅
植物。クスノハカエデ。
- 用例
- マミコー、アンスカ ンチェー ンランサー(マミクは、そんなに見たことはないね)・楚。
- メモ
- 音1:マーミク。→サフンギー。
マミクヮースン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ごまかす。
- 用例
- チンスー ハカイヌ カージ、チュヌ ミー マミクヮースン(重量を測るたびに、人の目をごまかす)・儀。
否:マミクヮーサン(ごまかさない)希:マミクヮーシーブサン(ごまかしたい)過:マミクヮーチャン(ごまかした)継:マミクヮーチョーン(ごまかしている)・儀。
マムイン 喜名,渡慶次,儀間
守る。
- 用例
- ヰナグヌウヤ ヤレー、チャーシ ヤティン ドゥーヌ クヮ マムイン(女の親なら、どんなことをしても自分の子を守る)・儀。
否:マムラン(守らない)希:マムイブサン(守りたい)過:マムタン(守った)継:マムトーン(守っている)・儀。
- メモ
- →カグサミーン。
マメー 喜名,渡慶次,儀間
真ん前。
- 用例
- マメーンカイ アシン、カメーイサンナー(真ん前にあるのも、探せないのか)・儀。
マヤー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜,大湾,古堅,大木,比謝矼,長田,楚辺
哺乳類。猫。

- 用例
- マヤーヤ ニン ヒーネー、アトー ヌーシヌ ヌチ トゥインディ スンディ(猫は年月が経つと、後は主の命を取ろうとするって)・儀。
マヤーグヮーヤ シジャクトゥ(猫は死んだのでね)・民・楚。
マヤーウスメー 瀬名波
子どもの遊び。かくれんぼ。着物に隠れて、人数と誰が入っているか言い当てる遊び。
- メモ
- 2グループに別れて、それぞれ2人を着物で隠し、その中に誰が入っているかを当てて遊んだ。
→チンウスメー。
マヤーグチャー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
猫舌。
- 用例
- マヤーグチャー ヤグトゥ、シルヌ サマティカラ ヌムサ(猫舌だから、汁が冷めてから飲むよ)・儀。
マヤーコートゥ 座喜味,長浜,大湾
猫の爪先。
マヤージク 楚辺
フクロウ。
- 用例
- マヤージコー、ユル ナイネー ゥンジティ チューン(フクロウは、夜になると出てくる)・楚。
- メモ
- 音1:マヤージクク。
マヤージクク 大湾
①フクロウ。②怒っているような仏頂面〔ぶっちょうづら〕。フクロウのような無愛想で不気味な顔。
- 用例
- ①キーヌ イーンカイ、マヤージククヌ ヰチョーンドー(木の上に、フクロウがいるよ)・湾。
②マヤージククヌ グトーサ(〈仏頂面をして〉フクロウのようだ)・湾。
- メモ
- ②音1:マヤージク。
マヤースン 高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大木
惑わす。洗脳する。
- 用例
- アカマターヌ マヤーチヨー(アカマターが惑わしてね)・具。ミール マヤーサットーグトゥ(目を惑わされているんだから)・高。
ウヮーン ナガカレー シーネー、アトー チュ マヤースンディ(豚も長いこと飼うと、後は人を惑わすそうだ)・儀。
否:マヤーサン(惑わさない)希:マヤーシーブサン(惑わしたい)過:マヤーチャン(惑わした)継:マヤーチョーン(惑わしている)・儀。
マヤーヌジュークェー 渡具知
子どもの遊び。鬼ごっこ。
- メモ
- →インヌジュークェー。
マヤーンナ 村史
貝名。貝の一種。
マユ 高志保,渡慶次,儀間
墓の部分名称。雨垂にあたる部分。
- 用例
- ハカヌ マユヌ カキトーン(墓のマユが欠けている)・儀。
マユジバル -
{真与地原}。波平の小字。
マユナカ 喜名,渡慶次,儀間
真夜中。
- 用例
- チヌーヤ、マユナカル ケーティ チャル(昨日は、真夜中に帰ってきたんだよ)・儀。
- メモ
- 音2:ユルユナカ。
マユヌタナカー 瀬名波
眉〔まゆ〕と眉との中間。眉間〔みけん〕。
マリ(~マリ) 儀間、楚辺、喜名、渡慶次
~まで。
- 用例
- ゥンメーカラ ウスメーマリ、ナゲー トゥンジャク サン(おばあさんからおじいさんまで、長いこと看病した)・儀。
- メモ
- →~マディ。
マリー(~マリー) 喜名,渡慶次,儀間
~を失って惑うこと。
- 用例
- イーチマリー(窒息。息が詰まること)・儀。
- メモ
- →~マディー。
マル 親志,古堅,喜名,儀間,渡慶次,楚辺
普段。平常。
- 用例
- イャー ヰナグヌ ウヤーヤー、マルネー ウガマラン(お前の女の親はね、普段は会えない)・民・古。
イャー ウヤーヤー、マルネー ウガマランドー(お前の親はね、普段は会えないよ)・民・楚。
マル 渡慶次,儀間,渡具知,比謝,大木,長浜
①空いている空間、場所。②暇。時間。
- 用例
- ①ハンター クシナチ ウヌ ウネー ヰシヤーニ、ドゥーヤ ウフマル ヤン トゥクルンカイ ヰチ(崖を後ろにしてその鬼を座らせて、自分は広い所に座って)・民・具。マルヌ アル トゥクル(空いている所)・木。
②イャーガ マルヌ アイニ、カシー シーガ クーワ(お前が時間がある時に、加勢しに来なさい)・儀。
マルヌ ネーン サク(暇もないくらいに)・木。
アシブル マルヌ ネーン(遊ぶ時間が無い)・浜。
- メモ
- 音1:マドゥ。→ヒマ。
マル~ 喜名,親志,渡慶次,儀間,渡具知,比謝,牧原,長田,古堅
①丸い。円形の。②丸ごと。すっかり。
- 用例
- ①マルヲゥーキ(丸い桶)・牧。
②マルイユ ウサギーン(丸ごと魚を差し上げる)・民・具。
マルゴーシ シ ムッチ クーワ(丸ごと壊して持ってきなさい)・民・古。
マルイサー 渡具知
黒く固い石。
- 用例
- マルイサー フィーンカイ チューク ヤチャーニ(黒く固い石を火に強く焼いて)・民・具。
マルウブン 喜名,渡慶次,儀間
丸いお盆。
- 用例
- ワッターヤ マルウブン ティーチル アタル(私たちは丸いお盆一つしかなかった)・儀。
マルケーティ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
まれに。たまに。
- 用例
- イチュナサグトゥ、マルケーティル ウヤヌヤーンカイン イチー スンデー(忙しいから、たまにしか実家にも行けないよ)・儀。
マルジン 比謝,儀間,渡慶次
まとまった金。大金。
- 用例
- ナー ニヒャクエンリーネー マルジン ヤグトゥ(もう二百円といったら大金だから)・民・比。マルジン ムッチ ヒンギトーン(大金を持って逃げている)・儀。
- メモ
- 音1:マルチジン。
マルヂケー 親志
普段使い。
- 用例
- マルヂケーヤ サン(普段は使わない)・親。
マルチジン 親志
まとまった金。大金。
- メモ
- 音1:マルジン。
マルチャ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
まな板。

- 用例
- チカイヂューサヌ、マルチャン タッピラカー ナトーン(使いすぎて、まな板もぺしゃんこになっている)・儀。
- メモ
- 音1:マニチャ・マヌチャ。
マルチャゲー 伊良皆
大晦日に食する大きく切られた肉。
- メモ
- 大晦日に*ヤーヌヌーシが分厚く切った肉を2切れ皿に入れて、家族それぞれに出し、家族が食べた後に仏壇に供えた。それで年越しをしたので*トゥシトゥイジシともいった。音2:マルチャジシ。類:トゥシトゥイジシ。
マルチャジシ 喜名,親志,上地,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾
大晦日に食する大きく切られた肉。
- 用例
- トゥシヌユールーネー、ティーヂカーンッシ マルチャジシ カムタン(大晦日には、手づかみでマルチャジシを食べよった)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。→マルチャゲー。
マルッテン 喜名,渡慶次,儀間
丸っこく。丸々と。
- 用例
- フルン グナサヌ、マルッテン シ クェートーン(背も小さくて、丸っこく太っている)・儀。
マルヌムン 喜名,渡慶次,儀間
間食。食間のおやつ。
- 用例
- タンメーンカイ、マルヌムン ウサギレー(おじいさんに、おやつを差し上げなさい)・儀。
- メモ
- →アーシー。
マルバイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜
まる出し。陰部などを露出していること。
- 用例
- ワラビ ヤティン、マルバイ シーネー ハジカサンドー(子どもでも、陰部を出していたら恥ずかしいよ)・儀。
マルヒージー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
常平生〔つねへいぜい〕。常日頃。
- 用例
- トゥナイヤ マルヒージーカラ、チャー マーサムンビカーン カローン(隣は常平生から、いつも美味しいものばかりを食べている)・儀。
- メモ
- →チニヒーギー。
マルヒッチー 楚辺
一日。一日中。
- メモ
- →ヒッチー。
マルブシ 村史
針突(*ハヂチ)紋様の名称。
- メモ
- 丸い形をしているのでマルブシといわれた。
マルマル 喜名,渡慶次,儀間
合間。
- 用例
- シクチヌ マルマルニル、ウンナ ワジャー スルヨー(仕事の合間に、そんなことはするんだよ)・儀。
マルワシリ 喜名,渡慶次,儀間
ど忘れ。すっかり忘れてしまう。
- 用例
- マルワシリ ッシ、イカンタン(すっかり忘れてしまって、行かなかった)・儀。
マルヲゥーキー 牧原
{まるをけ(丸桶)}。住居関係。大きめの丸い桶。
マルンリー 喜名,渡慶次,儀間
ずぶ濡れになっている様。
- 用例
- マルンリー シ、ヘーク チン ケーレー(ずぶ濡れになって、早く着換えなさい)・儀。
- メモ
- →シップートゥ。
マルゥンジャシ 喜名,渡慶次,儀間
丸出し。
- 用例
- イャーヤ、ウチナーグチ マルゥンジャシ ヤンヤー(お前は、ウチナーグチ丸出しだね)・儀。
マン~ 喜名,渡慶次,儀間,伊良皆
真ん~。完全に~。本当に~
- 用例
- ミチヌ マンナカンカイ ハタカイン(道の真ん中に立ちはだかる)・儀。アタビチャーヌ カミトール ヌブシヌタマ マンヌミ シヨー(蛙が頭に載せているヌブシの玉を丸呑みしてね)・民・伊。アヌ シガター、アッピーンカイ マンニー ソーン(あの姿は、兄さんにそっくりだ)・儀。
マンカーヒンカー 楚辺
まぜこぜ。混ざり合っている様。
- 用例
- イルヌ マンカーヒンカー ヒチ、ミーヌ イホーナー ナトーン(色が混ざり合って、目が変になっている)・楚。
- メモ
- 音1:マンチャーヒンチャー。音2:マンキーマンキー。
マンガタミー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
しっかり荷物を肩に担ぐこと。
- 用例
- ニムチ ゥンブサギサ、マンガタミー シ ハイタン(荷物を重そうに、しっかりと肩に担いで行きよった)・儀。
- メモ
- 仕事などを抱え込むことにもいう。
マンキーマンキー 親志
混ぜ混ぜ。混ざり合っている様。
- 用例
- マンキーマンキー シーガーチー(混ぜ合わせながら)・親。
- メモ
- →マンカーヒンカー。
マンキーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
混ぜる。
- 用例
- ンチャンカイ シナ マンキーン(土に砂を混ぜる)・儀。
否:マンキラン(混ぜない)希:マンキーブサン(混ぜたい)過:マンキタン(混ぜた)継:マンキトーン(混ぜている)・儀。
マングーイ 喜名,渡慶次,儀間
丸かじり。切らずにそのまま食べること。
- 用例
- トマトー マングーイ ッシ、カロータン(トマトを丸かじりして、食べていた)・儀。
- メモ
- 音2:マングーチャー。
マングースヤーマ 座喜味,大湾
マングースをとる仕掛け。
マングーチャー 古堅,儀間
丸かじり。切らずにそのまま食べること。
- 用例
- マンゴー、マングーチャー シ カムン(マンゴーを、丸かじりして食べる)・古。
- メモ
- →マングーイ。
マングラ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,牧原,比謝
頃。辺り。
- 用例
- ユーフルヤーヌ マングラ(銭湯の近辺)・湾。
ウヌ マングラヌ ムン(その頃のもの)・比。
アヒーヤ アサ ヘーク ゥンジティ ハイタシガ、マーマングラ ゥンジョーガヤー(兄さんは朝早く出て行きよったが、どこら辺りまで行っているのかな)・儀。
ワッターガ、ジューハチマングラ アランタガヤー(私たちが、18歳の頃じゃなかったかな)・儀。
マンクン 楚辺
混ざる。
- メモ
- 音1:マンチュン。
マンサージ 高志保,儀間,長浜
頭巾〔ずきん〕の一種。細長い布を後頭部から巻いて、前頭部で交差させて後ろで結ぶ。*ヱイサー踊りなどに頭につける布の巻き方。
- メモ
- かつては士族の被り物であったが、現在ではエイサーや棒術などの際にマンサージを巻いている。※写真はエイサーの支度でマンサージを巻いている青年たち。
マンサン 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大木
{まんさん(満産)}。①出産祝い。②製糖作業の終了後の慰労会。
- 用例
- ①チャクシボージャー マンサンネー、ンナ メンソーリヨー(長男坊の出産祝いには、皆いらっしゃってくださいね)・儀。
- メモ
- ①母子の体調に合わせて1週間後におこなうところが多かった。親戚や隣近所の人たちは金品を持ち寄って家族と一緒に祝った。儀礼の終了を意味する仏教用語の「満散(まんさん)」の字を用いる場合もある。→クヮナシスーギ。②音2:ヲゥージマンサン。
マンサングヮー 伊良皆,楚辺
個人の製糖作業の終了祝い。
マンサンスージ 伊良皆,楚辺
{まんさんしうぎ(満産祝儀)}。出産祝い。
- メモ
- →クヮナシスーギ。
マンサンユーエー 大木
{まんさんいはひ(満産祝ひ)}。出産祝い。
- メモ
- →クヮナシスーギ。
マンジャーカーカー 喜名,渡慶次,儀間
物欲しそうにしている様。
- 用例
- ワランチャー マンジャーカーカー シミティ、ンナンカイ ワキティ トゥラシェー(子どもたちを物欲しそうにさせて、皆に分けてあげなさい)・儀。
- メモ
- 類:ミミンジカカヤー。
マンジューウイ 波平
植物。パパイア。
マンジュン 喜名,渡慶次,儀間,大木、楚辺
物欲しげにする。羨〔うらや〕む。
- 用例
- ムヌ マンジュン(物欲しげにする)・木。ヌーン ネーン、チャー チュヌ ムン マンジュン(何もなく、いつも人の物を羨む)・儀。
クヮーシ カローシ、ワランチャーガ マントーン(お菓子を食べているのを、子どもたちが物欲しげにしている)・儀。
マンジュン 座喜味,楚辺,大木
一緒(に)。
- 用例
- マンジュン グー ナトーン(一緒に仲間になっている)・座。アンマサヌ、カムシトゥ マンジュン ハチ ネーラン(気分が悪くて、食べると同時にもどしてしまった)・木。
- メモ
- →マジュン。
マンジョーン 楚辺
一緒(に)。
- 用例
- ンナトゥ マンジョーン、ベンチョー シミティ トゥラシンソーリ(みんなと一緒に、勉強させてください)・楚。
- メモ
- →マジュン。
マンズリー 長浜
勢ぞろい。
- 用例
- マンズリー シ メンソーチ、ニフェーデービル(勢ぞろいしていただいて、ありがとうございます)・浜。
マンダーチー 喜名,渡慶次,儀間
しっかりと抱く。抱きしめる。
- 用例
- クヮ マンダーチー シ、ソーティ ハイタン(子どもを抱きかかえて、連れて行きよった)・儀。
- メモ
- 音1:マンラーキー。
マンタキ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
全部。丸ごと。
- 用例
- ワキランヨークー、マンタキ フーサン(分けずに、丸ごと欲しい)・儀。
マンチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
混ざっている様。
- 用例
- イルヌ マンチャー ッシ、シカンサー(色が混ざっていて、好きじゃないな)・儀。
マンチャー ヤティン シムン(混ざっていてもいい)・湾。
マンチャーヒンチャー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知
まぜこぜ。混ざり合っている様。
- 用例
- ヌーンクイ マンチャーヒンチャー シ、ヌーガ ヌー ヤラ ワカラン ナトーン(何もかも混ざり合って、何が何だか分からなくなっている)・儀。
- メモ
- →音1:マンカーヒンカー。
マンチュン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
混ざる。
- 用例
- ヌーヤー マンチョーシェーヤー(何やら混ざっているさあね)・民・田。マッシールーンカイ アカーヌ マンチュン(真っ白に赤が混ざる)・儀。
ヌーヤークィーヤー マンチョーンデー(いろいろ混ざっているよ)・儀。
- メモ
- 音1:マンクン。
マントーヲゥイ 楚辺
植物。ハヤトウリ。
- 用例
- マントーヲゥイヤ、イリカー ヒチ マーハタン(ハヤトウリは、炒めて美味しかった)・楚。
- メモ
- →チャヨテ。
マンドーン 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,比謝矼,大木
①たくさんある。たくさんいる。②十分〔じゅうぶん〕にある。備わっている。
- 用例
- ①シシン マンドーン(肉もたくさんある)・民・古。ジンブノー マンリ(知恵があって)・民・高。
ヤマンカイ イチーネー、キーヌ ナイン マンドーン(山に行ったら、木の実もたくさんある)・儀。
否:マンドーネーン(たくさんない)過:マンドータン(たくさんあった)・儀。
②アンシ チロージンブン マンドーサヤー(あんなに器量も知恵も備わっているね)・儀。
マンニー 喜名,渡慶次,儀間
{まるに(丸似)}。瓜ふたつ。そっくり。よく似ていること。
- 用例
- ミッチャイチョーデー マンニー ヤン(三姉妹瓜ふたつだ)・儀。
マンヌムン 喜名,渡慶次,儀間,大木
丸飲みする。
- 用例
- マンヌマラン(飲み込めない)・木。
クスイヤ ンジャサクトゥ、チュバチニ マンヌムン(薬は苦いので、一度に飲み込む)・儀。
否:マンヌマン(飲み込まない)希:マンヌミーブサン(飲み込みたい)過:マンヌラン(飲み込んだ)継:マンヌローン(飲み込んでいる)・儀。
マンハナチャー 大木
仰向〔あおむ〕け。
- 用例
- マンハナチャー シ ニントーン(仰向けに寝ている)・木。
- メモ
- →マーファナチャー。
マンハラチャー 喜名,渡慶次,儀間
仰向け。
- 用例
- アカングヮー、マンハラチャー シ ニンシリヨー(赤子は、仰向けに寝かしなさいよ)・儀。
- メモ
- →マーファナチャー。
マンビカー 伊良皆,渡慶次,儀間,古堅
魚名。シイラ。
マンビラカー 喜名,渡慶次,儀間
尻をつけてべったり座り込むこと。
- 用例
- ヲゥタティル ヲゥラー、アマヲゥティ マンビラカー ソーン(疲れているのか、あそこで尻をつけて座り込んでいる)・儀。
- メモ
- 音2:マンヒラキー・マンビラキー。
マンヒラキー 楚辺
尻をつけてべったり座り込むこと。
- 用例
- マンヒラキー シーネー、チベー ユグリーンドー(尻をつけて座り込んだら、尻は汚れるよ)・楚。
- メモ
- 音1:マンビラキー。→マンビラカー。
マンビラキー 喜名,渡慶次,儀間
尻をつけてべったり座り込むこと。
- 用例
- ジーカイ マンビラキー ソーン(地面に座り込んでいる)・儀。
- メモ
- 音1:マンヒラキー。→マンビラカー。
マンブリ 喜名,渡慶次,儀間
すっかり惚〔ほ〕れること。惚れ込むこと。
- 用例
- ワッター アッピーヤ、トゥナイヌ ネーサヌンカイ マンブリ ソーン(私の兄は、隣の姉さんにすっかり惚れ込んでいる)・儀。
- メモ
- →ウチフリーン。
マンボーヤー 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
腹這〔ば〕い。
- 用例
- アカングヮガ、マンボーヤー ソーン(赤ん坊が、腹這いになっている)・儀。
- メモ
- ※挿絵は『読谷村のしまくとぅば~子どもの成長~』より。
マンマール 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大木
回り。周囲。
- 用例
- ドゥーヌ マンマール ユー カメーティ ンディ(自分の周囲をよく探してごらん)・儀。
マンマールー 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
まん丸。
- 用例
- アン リッパ、マンマールー カチェール(あんなにきれいに、まん丸を書いたね)・儀。
マンマン 喜名,座喜味,都屋,渡慶次,儀間,古堅
幼児語。ご飯。
- 用例
- マンマン カマヤー(ご飯を食べようね)・儀。
マンラーキー 楚辺
しっかりと抱く。抱きしめる。
- 用例
- クヮーシ マンラーキー ヒチョーン(お菓子をしっかり抱きしめている)・楚。
- メモ
- 音1:マンダーチー。
マンリグヮサグヮサ 喜名,渡慶次,儀間
物が有り余っている様。
- 用例
- マンリグヮサグヮサ、ヌール トゥッティ シムラー ワカラン(あり余るほどあるから、何を取っていいのか分からない)・儀。
ミ~ 牧原
御〔み〕~。
- 用例
- ミハナグミ(御花米)・牧。
- メモ
- 尊敬の意を表す接頭辞。→ウ~。
ミ~ 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,大湾,古堅
数詞。3~。
- 用例
- ミトゥ(3年)・喜。ミチチ(3か月)・儀。ミシジ(3粒)・高。
- メモ
- →サン~。
ミ(~ミ) 親志,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
~か。~ねえ。
- 用例
- チューン ガンヂュー アッチョーミ(今日も元気でやっているか)・慶。シコーテーミ(準備してあるか)・儀。フントー アマンカイ アミ(本当にあそこにあるか)・儀。
- メモ
- →~イ。
ミアーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
(傷が)治る。
- 用例
- ウッピナーヌ キジ ヤタルムン、チャンリッパ ミアートーン(あんなに大きな傷だったのに、きれいに治っている)・儀。
クスイヤ ナシトーシガ、ナーマ ミアーランル アンデー(薬は塗っているんだが、まだ治らないんだよ)・儀。
否:ミアーラン(治らない)過:ミアータン(治った)継:ミアートーン(治っている)・儀。
ミアティ 喜名,渡慶次,儀間,大木
目当て。
- 用例
- ニフンマーチ ミアティニ、ケーティ チューン(二本松を目当てに、帰ってくる)・儀。
ミアティ シ(目印にして)・木。
- メモ
- →アティ。
ミー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅,大木、瀬名波
①目。②穴。③目盛り。④立場。境遇。⑤~目。順番を表す。
- 用例
- ①ミーンカイ グミヌ イッチ ヤムン(目にごみが入って痛い)・儀。
②フシフギヌ ミーカラ ンジュン(節穴から見る)・儀。
③ハカイヌ ミー マミクヮースン(秤の目をごまかす)・儀。
④イララン ミーンケー、イッチャルムン(〈人間関係で〉抜き差しならない間に、入ってしまったものだ)・座。イララン ミーンカイ イッチ、ジャーフェー ソーン(干渉してはいけない場所に入って、厄介なことになっている)・儀。
⑤ワッターヤ、サンバンミー ナトーン(私たちは、3番目になっている)・儀。
- メモ
- ②音2:ミーミー。
ミー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,大木,長田,古堅,伊良皆
①中。間。②所。方。場所を表す。③間〔ま〕。時間についていう。④~の所。~の中。
- 用例
- ①ダテーンヌ チュヌ ミーンカイ、イッチ イチュン(大勢の人の中に、入っていく)・儀。
キーヌ ミー(木の間)・伊。
②アーシヌ ミーンカイ スリ(泡瀬の方に住み)・田。
ワッター ミーンカイ ユティ クーワ(私たちの所に寄ってきなさい)・儀。
③イチヌ ミーヤラ ノートーン(いつの間にか治っている)・儀。
④アカガイミー(明るい所)・儀。イバサンミー(狭い所)・儀。イシンミー(石の多い所)・古。フチャーリーミー(荒れ果てた所)・儀。
ミー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,比謝矼,牧原,長田
いっぱい。
- 用例
- バーキヌ ミー、ゥンムヌ イッチョーン(*バーキのいっぱい、芋が入っている)・儀。
ナービヌ ミー(鍋のいっぱい)・矼。ウリガ ミー(それのいっぱい)・牧。トーシンヌ ミー(唐船のいっぱい)・田。
- メモ
- →イッパイカッパイ。
ミー 座喜味,伊良皆,長浜,大湾,古堅
幼児語。めっ。だめ。
- 用例
- ミー サリンドー(ミーされるよ〈叱られるよ〉)・古。
- メモ
- 幼児をにらむようにして注意する時にいう。
ミー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①中身。内容。②汁の具。③実。果実。
- 用例
- ①ハコー マギサシガ、ミーヤ イキラサタン(箱は大きいが、中身は少なかった)・儀。②ミーヤ ウチュカリ、ンナシルー ナトーン(実は食べてしまって、汁だけになっている)・儀。シルヌ ミーヌ イキラサン(お汁の具が少ない)・都。
イユヤ チュブルル マシリ イヤビタシガ、ワッターヤ ミール マシ ヤンデー(魚は頭の方がいい〈美味しい〉といわれたが、私たちは身の方が好きだよ)・座。③ミーグヮー ナトーサ(実がなっているさ)・慶。
- メモ
- ③類:ナイ。
ミー 喜名,渡慶次,儀間
巳〔み〕。十二支のひとつで第6番目に数えられる。蛇。
- 用例
- タチヌ ツゲー ミー ナトーサ(辰〔たつ〕の次は巳だよ)・儀。
ミー 渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,古堅
数詞。みい。3つ。
- メモ
- 数えあげるときに言う。音2:ミーチ。
ミー~ 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅,比謝矼
牝~。雌~。
- 用例
- ミーゥンマ(雌馬)・親。ミードゥイ(雌鶏)・矼。ミーガーラ(雌瓦)・儀。
- メモ
- 対:ヲゥー~。
ミー~ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
新しい~。
- 用例
- ミーヂン コーティ トゥラチャレー、ウッサクヮッター ソーン(新しい着物を買ってあげたら、とても喜んでいる)・儀。
ミー クーイン 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
①目をつぶる。目を閉〔と〕じる。②亡くなる。
- 用例
- ①ウッサヌ クトー、ミー クーイサ(それだけのことは、目をつぶるよ)・儀。
ミー クーティ、ニンタンフーナー ソーン(目を閉じて、寝たふりをしている)・儀。②チュー アカトゥンチル、ミー クーインソーチャンレー(今日の明け方、亡くなられたんだよ)・儀。
過:ミー クータン(亡くなった)・儀。
- メモ
- ②→ケーマースン。
ミー チキーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
目をつける。
- 用例
- ドゥーガ フーサシ、メームッティ ミー チキトーチュン(自分が欲しいのを、前もって目をつけておく)・儀。
ミー ナイン 喜名,渡慶次,儀間
実になる。成功する。
- 用例
- ウッサ ハマテールムン、クンドー ミー ナイサ(そこまで頑張ったから、今度は成功するよ)・儀。
ミー ナスン 喜名,渡慶次,儀間
結果を出す。成功させる。
- 用例
- ウッサヌ ジン カキテールムン、ミー ナシワル ナインデー(多額のお金をかけてあるから、結果を出さなくちゃいけないよ)・儀。
クリトーテー カンナジ ミー ナスン(今度こそは必ず成功させる)・儀。
ミー ハイン 古堅、渡慶次、儀間
目を見張る。
- 用例
- ミー ハトータンリ(目を丸くしていたって)・民・古。
ミー ハッパイン 喜名,渡慶次,儀間
目を見張る。目を開いて怒る。
- 用例
- ガンマリシーネー、ウスメーンカイ ミー ハッパラリンドー(悪戯〔いたずら〕をしたら、おじいさんに怒られるよ)・儀。
ミー マーイン 喜名,渡慶次,儀間
目が回る。
- 用例
- ユヌトゥクマビケーン マーヤーマーヤー シーネー、ミー マーインドー(同じ所だけ回っていたら、目が回るよ)・儀。
ミーアギーン 比謝矼、喜名、渡慶次、儀間
見上げる。
- 用例
- ミーアギラッタンディ(認められたそうだ)・民・矼。
ミーアダニ 渡慶次
植物。雌アダン。
- メモ
- パイナップルのように大きく赤くなり、中の芯の甘いところをしゃぶった。
ミーアティーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
見つける。見破る。
- 用例
- ミーアティラッティ(見つけられて)・古。
ボージヌ ナー ミーアティヤーニ(坊主がもう見つけて)・民・楚。
マチヲゥティ、チュラヂン ミーアティーン(町で、きれいな着物を見つける)・儀。
否:ミーアティラン(見つけない)希:ミーアティーブサン(見つけたい)過:ミーアティタン(見つけた)継:ミーアティトーン(見つけている)・儀。
ミーウーシ 楚辺
飲食関係。雌臼〔めうす〕。挽き臼の上臼。
- メモ
- 対:ヲゥーウーシ(雄臼)。
ミーウーチ 大湾
目がしょぼしょぼしたりかすんだりすること。
ミーウクイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
見送り。
- 用例
- ワラビガ ヤマトゥカイ イチュグトゥ、ミーウクイ シーガ イチュン(子どもが大和へ行くので、見送りに行く)・儀。
- メモ
- →ウフンサク。
ミーウシ 親志,楚辺
哺乳類。雌牛。
- 用例
- ミーウシ ターチ カラトーン(雌牛を2頭飼っている)・楚。
- メモ
- →ウナメ。
ミーウチ 瀬名波
瞬〔まばた〕き。
- 用例
- ミーウチ ソール エーマニ、ヒジャイカラ ニジリンカイ トゥーティ ハイタン(瞬きしているうちに、左から右へと通って行きよった)・瀬。
ミーウチー 喜名,渡慶次,儀間
目移り。
- 用例
- ミーウチー ッシ、コーイサンタン(目移りして、買えなかった)・儀。
ミーウティー 喜名,親志,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知,大木
目落ち。臨終。亡くなること。
- 用例
- ナー、ミーウティー シンソーチェーサヤー(もう、亡くなられたんですね)・儀。
ウヤヌ ミーウティー アティティ ヒチャグトゥ、ウヤコーコーンチ(親の臨終に当てた〈間に合った〉から、親孝行だと〈言われた〉)・民・楚。
- メモ
- 音1:ミーウトゥイ。
ミーウトゥイ 高志保,渡具知,大木,比謝矼
目落ち。臨終。亡くなること。
- 用例
- ミーウトゥインカイ マニアーチャン(臨終に間に合わせた)・矼。
- メモ
- 音1:ミーウティー。
ミーウトゥスン 喜名,渡慶次,儀間
見落とす。
- 用例
- ユー ンランネー、ミーウトゥスンドー(よく見ないと、見落とすよ)・儀。
否:ミーウトゥサン(見落とさない)希:ミーウトゥシーブサン(見落としたい)過:ミーウトゥチャン(見落とした)継:ミーウトゥチョーン(見落としている)・儀。
ミーウビー 喜名,渡慶次,儀間
見覚え。
- 用例
- ウヌ ウービンカイ、ミーウビーヤ ネーラニ(その帯に、見覚えはないねえ)・儀。
- メモ
- 音2:ンチャルウビ。
ミーウルスン 喜名,渡慶次,儀間
見下ろす。
- 用例
- チャッサ モーキラワン、チュ ミーウルスンディヌ クトー サンキヨー(どんなに儲けても、人を見下ろすというようなことはするなよ)・儀。
否:ミーウルサン(見下ろさない)希:ミーウルシーブサン(見下ろしたい)過:ミーウルチャン(見下ろした)継:ミーウルチョーン(見下ろしている)・儀。
ミーガー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
瞼〔まぶた〕。
- 用例
- ミーガーガ フックトーシガ、チャー サガ(まぶたが膨〔ふく〕れているが、どうしたのか)・儀。
ミーガー 大木
植物。ミョウガ。
ミーガー 座喜味,波平
新しい井泉。井泉の名称。
- メモ
- 新しい井泉の意で村内各所にある。波平のミーガーは、1904(明治37)年に7か月の日照りがあった後に造った井戸で、波平では一番新しい共同井戸。前島に位置。座喜味のミーガーも波平と同様、明治37年の旱ばつ時に造成されたという。
ミーガー ウクリーン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
元気を取り戻す。元気が出る。
- 用例
- チューヤ クヮッチー カリ、ミーガー ウクリタッサー(今日はご馳走を食べて、元気が出たなあ)・古。
ヒージャーグスイ シ、ミーガー ウクリタン(山羊〔やぎ〕汁を食べて、元気が出た)・儀。
- メモ
- 疲れて*ミーガー(まぶた)がへこんでいたのが、栄養がつくものを食べて元気になること。
ミーカーギ 楚辺
顔を見せること。立ち寄ること。
- 用例
- イャーヤ ミーカーギン ネーン、アンスカ イチュナハル アンナー(お前は顔も見せない、そんなに忙しいの)・楚。
- メモ
- →ヌバガイカーギ。
ミーカークーカー 楚辺
植物。ソテツの実。
- 用例
- ミーカークーカー ナギティ アシブタン(ソテツの実を投げて遊びよった)・楚。
ミーガークーガー 座喜味,瀬名波,長浜,大湾,古堅,長田
植物。①サルナシ。ナシカズラ。②タマシダの球根。

- メモ
- ②旧盆に、飾り物として仏壇に供える*ミーガー(和名ミョウガ)とクーガー(和名ナシカズラ)の併称と思われる。ナシカズラは小さな卵形の実がたくさんなった。読谷では、ナシカズラの代用としてタマシダの球根を用いたので、タマシダの球根にミーガークーガーといった。音1:ミーガーコーガー。類:ミーカンコー・ミンガンクンガン。
ミーガーコーガー 座喜味
植物。①サルナシ。ナシカズラ。②タマシダの球根。

- メモ
- ②→音1:ミーガークーガー。
ミーガーラ 喜名,渡慶次,儀間
雌瓦。雄瓦の下に置く平らな瓦。
- 用例
- カーラナカイン、ミーガーラトゥ ヲゥーガーラヌ アンドー(瓦にも、雌瓦と雄瓦があるよ)・儀。
- メモ
- →アカガーラー。対:ヲゥーガーラ(雄瓦)。
ミーカガン 大湾
{めかがみ(目鏡)}。潜水用の水中眼鏡。
- メモ
- →ウミガンチョー。
ミーガシマサン 喜名,渡慶次,儀間
{めがしましさありむ(目囂しさ有りむ)}。目に違和感がある。
- 用例
- ヌーヌル イッチョーラー、ミーガシマサシガ(何が入っているのか、目に違和感があるけど)・儀。
- メモ
- 音1:ミーガシマハン。
ミーガシマハン 楚辺
{めがしましさありむ(目囂しさ有りむ)}。目に違和感がある。
- 用例
- ミーカイ グミヌル イッチョーラー、ミーガシマハン(目にゴミが入っているのか、目に違和感がある)・楚。
- メモ
- 音1:ミーガシマサン。
ミーガチ 渡慶次,儀間
銘書。
- メモ
- 墓誌や*ジーシーガーミに記された故人の屋号、名、没年などの銘にミーガチという。→音1:ミガチ。
ミーカバ 喜名,渡慶次,儀間
新しい匂い。
- 用例
- ウヌ キーヤ、ミーカバ スン(その木は、新しい匂いがする)・儀。
ミーカンゲー 渡慶次,儀間,古堅、楚辺
世話。面倒を見ること。
- 用例
- ミーカンゲー シ クィミソーチ、ニフェーデービータン(お世話になり、ありがとうございました)・古。
ヤーン チカサグトゥ マルケーテー マーティ ゥンジ、ミーカンゲー シ トゥラシヨー(家も近いからたまには回って行って、面倒をみてちょうだいね)・儀。
グナワランチャー ミーカンゲー ソーキーヨー(小さな子たちの面倒を見ておきなさいよ)・儀。
ミーカンコー 座喜味
植物。サルナシ。ナシカズラ。

- メモ
- →ミーガークーガー。
ミーガンチョー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{めがんきゃう(目眼鏡)}。眼鏡。
- 用例
- ワー ミーガンチョーヤ、マーンカイガ ウチャラー ワカラン ナトーン(私の眼鏡は、どこに置いたのか分からなくなっている)・儀。
- メモ
- →ガンチョー。
ミーガンチョーグヮーシ 喜名,渡慶次,儀間
{めがんきゃうぐゎし(目眼鏡菓子)}。菓子名。花ぼうる。
- 用例
- スーコーネー、ミーガンチョーグヮーシン シキータン(法事には、花ぼうるも供えよった)・儀。
- メモ
- 小麦粉、砂糖、卵黄で作る焼き菓子で、法事などに仏壇に飾る。2つの穴がある形で、大きな*ミーガンチョー(眼鏡)に似ている。音2:ミンタマーガーシー・ミーフガーガーシ。
ミーカンティー 喜名,渡慶次,儀間
見えにくい。
- 用例
- トゥーサカラー ミーカンティー スン(遠い所からは見えにくい)・儀。
ミーキラリーン 楚辺
見限られる。
- 用例
- ナー クリウテー、ミーキラリーンテー(もう今度こそは、見限られるよ)・楚。
ミークェーハークェー 渡慶次,儀間,楚辺
実食い葉食い。すべて食べ尽くす様。
- 用例
- ウレー ミークェーハークェー、ムル カマリンムナー(それは実や葉も、全部食べられるね)・儀。
ミークゲーン ナラン 喜名,渡慶次,儀間
目も離せない。油断できない。
- 用例
- ヌール スラー ワカラングトゥ、ミークゲーン ナラン(何をするか分からないから、目も離せない)・儀。
ミークサー 喜名,渡慶次,儀間,大湾
{めくそあ(目糞あ)}。常に目やにが出ている人。
- 用例
- ワッター パーパーヤ ミーヌ ワッサヌ、ミークサー ナトーン(私のおばあさんは目が悪くて、目やにだらけになっている)・儀。
ヤナミークサーヤヒャー(嫌な目糞やろうめ)・儀。
- メモ
- 悪口としても使われる。
ミークス 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間、楚辺
目糞。目やに。
- 用例
- イャーヨー、ミークスヌ タックヮトーシガ(お前よ、目やにがついているけど)・儀。
ミーグスイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
①目薬。②目の保養。
- 用例
- ①ミーガ アカローグトゥ、ミーグスイ イリーン(目が赤くなっているから、目薬を入れる)・儀。
②チューヌ シバイヤ、アンシ ミーグスイ ナタルヤー(今日の芝居は、とても目の保養になったね)・儀。
ミークスヌ ウッピグヮー 渡慶次,儀間、古堅,楚辺
{めくその おへごら(目糞の 其辺小等)}。ほんの少し。わずかな量。
- 用例
- ミークスヌ ウッピグヮー、マース イリレー(ほんの少しだけ、塩を入れなさい)・儀。アンシ ミークスヌ ウッピグヮー イッティ、ヌー ナイガ(あんなに少なく入れて、何だ)・楚。
- メモ
- →ウムヨーグヮー。
ミークスワラバー 大湾
{めくそわらべあ(目糞童あ)}。目やにがついている子ども。
- メモ
- 悪口のひとつ。
ミーグソー 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
{みひごしゃう(新後生)}。新たに亡くなった人。1年内に死者の出た家。
- 用例
- シチグヮチネー、ミーグソーヤ チュヌ ヤーンカイヤ イカンドー(お盆には、ミーグソーは他所へは行かないよ)・儀。
ミーグチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{みひくち(新口)}。朝一番のお客。商売の口開け。
- 用例
- ミーグチ デームン、シーラヤー(朝一番の客だから、おまけしようね)・儀。
ミーグチ アキーン(初めの客を迎える〈開店する〉)・湾。
ミークニ 楚辺
新たに。新しく。
- 用例
- ミークニ、チュヌ イッチ イメータンディヤー(新しく、〈亡くなった〉人が入っておられたってね)・民・楚。
ミーグハイ 楚辺
目がさえて夜眠れないこと。不眠症。
- 用例
- ミーグハイ スグトゥ、コーヒーヤ ヌマン ウカヒー(眠れなくなるから、コーヒーは飲まないでおこうね)・楚。
- メモ
- 音1:ミーグファイ。
ミークハヤー 伊良皆
{めこはりあ(目強りあ)}。おめざ。朝のめざめの食べ物。
- 用例
- アネ、アチャーヌ ミークハヤー コーティ ウチョーカンネー(ほら、明日のおめざを買っておかないと)・伊。
- メモ
- 音1:ミークファヤー。→アカチキミークファヤー。
ミーグファイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
目がさえて夜眠れないこと。不眠症。
- 用例
- チヌー ユロー ヌーヌ クトゥル ウムタラー、ミーグファイ シ ティーチン ニンラランタン(昨夜は何を考えていたのか、目がさえてちっとも眠れなかった)・儀。
- メモ
- 甘草のことを*ニーブイクヮンソーと呼ぶほど、不眠症には*クヮンソーの搾り汁がよく効いた。豚肉や*チム(肝臓)と煎〔せん〕じて食べることもあった。音1:ミーグハイ。
ミークファイン 喜名,渡慶次,儀間
目がさえる。
- 用例
- ニンジュヌ メーニ カタヂャー ヌミーネー、ミークファインドー(眠る前に濃いお茶を飲むと、目がさえるよ)・儀。
否:ミークファラン(目がさえない)過:ミークファタン(目がさえた)継:ミークファトーン(目がさえている)・儀。
ミークファヤー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
{めこはりあ(目強りあ)}。おめざ。朝のめざめの食べ物。
- 用例
- ヌクイヌ ゥンムクジアンダーギーヤ、アチャヌ ミークファヤー ウチョーチュシェー マシテー(残りの*ゥンムクジアンダーギーは、明日のおめざにとっておいたほうがいいね)・儀。
- メモ
- ※写真はミークファヤーのゥンムクジアンダーギー。音1:ミークハヤー。→アカチキミークファヤー。
ミーグファヤー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
目がさえて夜眠れない人。不眠症の人。
- 用例
- ミーグファヤー ナティ、チャー ヲゥタティル ヲゥンレー(不眠症でいつも疲れているんだよ)・儀。
ミークブマー 楚辺
奥目。
- 用例
- イャー ワカランナー、アヌ ミークブマー ニーシェーテー(お前は分からないの、あの奥目の青年さ)・楚。
ミーグミ 大湾
新米。その年にとれた新しい米。
- メモ
- 音2:ミーメー。
ミークラガン 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
めまい。目が回ること。立ちくらみ。
- 用例
- ムヌン カマンヨークー チャー ハタラチ サレー、ミークラガン スン(ご飯も食べずにずっと働いたので、目まいがする)・儀。アッタニ トゥンタッチーネー、ミークラガン スンドー(急に立ち上がったら、めまいするよ)・湾。
- メモ
- →ククトゥミングイ。
ミークラビーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
見比べる。
- 用例
- ワー ウヤー、チャー チュトゥ ミークラビーン(私の親は、いつも人と見比べる)・儀。
否:ミークラビラン(見比べない)希:ミークラビーブサン(見比べたい)過:ミークラビタン(見比べた)継:ミークラビトーン(見比べている)・儀。
ミーグリサン 渡慶次,儀間,古堅
①見苦しい。②見え難い。見えにくい。
- 用例
- ①ナー、ミーグルサル アタイ ゥンマ スグテーギサンテー(もう、見苦しいくらい馬を叩いたようだよ)・民・古。②ゥンマカラー ミーグリサンデー(そこからは見えにくいよ)・儀。
ミーグルグル 喜名,渡慶次,儀間,大湾,大木
目をキョロキョロさせ、何かを探したり選んだりする様。
- 用例
- アマヲゥティ ミーグルグル シ、ウヤ カメートーン(あそこで目をキョロキョロさせて、親を探している)・儀。
ミーグルグル ソーッサー(目をキョロキョロさせているなあ)・湾。
- メモ
- 音1:ミーグルグルー。
ミーグルグルー 座喜味
目をキョロキョロさせ、何かを探したり選んだりする様。
- メモ
- 音1:ミーグルグル。
ミークヮースン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
間に合わせる。取り繕〔つくろ〕う。
- 用例
- イッター フスク ヤイヌンサー、ワッターカラ ムッチ ゥンジ ミークヮーチョーケー(お前たち不足であるなら、私たちから持って行って間に合わせておきなさい)・楚。
ネーン ナチェーラー、ビチヌ ムン シ ミークヮーシェー(なくしたなら、別のもので取り繕いなさい)・儀。
否:ミークヮーサン(取り繕わない)希:ミークヮーシーブサン(取り繕いたい)過:ミークヮーチャン(取り繕った)継:ミークヮーチョーン(取り繕っている)・儀。
ミーグヮーチョッチョイ 楚辺
目が細い人。
- メモ
- 悪口のひとつ。音2:ミーチョッチョイ。
ミーグヮーバカ 楚辺
幼児墓。
- 用例
- トゥーバルヌ アモーチヌ ハタンカイ、ミーグヮーバカー マンドータン(集落の外れにある畑の土手の側に、ミーグヮーバカは多かった)・楚。
- メモ
- →イシヌミーバカ。
ミーグヮーワレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
目を細めて笑うこと。
- 用例
- チュガ ヌーガラ イチン イレーラン、ミーグヮーワレー ソーン(人が何か言っても返事はしない、目を細めて笑っている)・儀。
ミーグヮッチー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
目の前にご馳走があるのに見ているだけのこと。
- 用例
- シンカヌ マンリ、ワッターヤ ミーグヮッチー ヤサ(人が多くて、私たちはご馳走を見ているだけだ)・儀。
ミーケーイン 喜名,渡慶次,儀間
生え変わる。
- 用例
- ワラバー メーバガ ミーケーイン(子どもの前歯が生え変わる)・儀。
否:ミーケーラン(生え変わらない)過:ミーケータン(生え変わった)継:ミーケートーン(生え変わっている)・儀。
ミーケースン 渡慶次,儀間
見返す。
- 用例
- ンチョーキヨー、ヤガティ ミーケーチ トゥラスグトゥヤー(見ておれよ、やがて見返してやるからな)・儀。
否:ミーケーサン(見返さない)希:ミーケーシーブサン(見返したい)過:ミーケーチャン(見返した)継:ミーケーチョーン(見返している)・儀。
ミーコーガー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
疲れた時に目がくぼむこと。目にクマができること。
- 用例
- ユル ニッカマリ シクチ サレー、ミーコーガー ソーン(夜遅くまで仕事をしたら、疲れて目がくぼんでいる)・儀。
ムル ニンテー ネーンサヤー、ミーコーガー ッシ(全然寝てないんだな、目がくぼんで)・座。イャー ミーコーガー ナトーンドー(お前目がくぼんでいるよ)・座。
ミーサ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
人生儀礼。新仏。前年に亡くなった者に対する旧1月16日に行われる人生儀礼。
- 用例
- アマー ミーサ ヤグトゥ、イカントー ナラン(あそこはミーサだから、行かなくてはならない)・儀。
- メモ
- 旧1月16日は後生の正月で、過去1年間(高志保では3年内)に亡くなった人の家に、親戚や知人が焼香に訪れる。戦前からミーサは墓参もしたが、そうでない家は重箱を作って供えた。→アラジュールクニチ。
ミーサギーン 喜名,渡慶次,儀間
見下げる。見下す。
- 用例
- チュ ミーサギーンディシェー、マシェー アラン(人を見下すというのは、良くない)・儀。
否:ミーサギラン(見下さない)希:ミーサギーブサン(見下したい)過:ミーサギタン(見下した)継:ミーサギトーン(見下している)・儀。
- メモ
- 対:アガミーン(崇める)。
ミーサン 喜名,渡慶次,儀間
新しい。
- 用例
- ワームンヤカ イャー ムノー ミーサン(私のものよりお前のものは新しい)・儀。
- メモ
- 音1:ミーハン。対:フルサン(古い)。
ミージーナー 親志,伊良皆
{めじんあ(目蛍あ)}。(頭をぶつけて)目がチカチカすること。
- 用例
- ミージーナーガ ゥンジトーサー(目がチカチカしているよ)・伊。
- メモ
- ジーナーは蛍のこと。音1:ミージナー。音2:ミージンジン。
ミーシーン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
見分ける。知り合いになる。
- 用例
- ワー ゥンマガ ヤイビーグトゥ、ミーシッチョーティ クィミソーリ(私の孫なので、お見知りおきください)・儀。
ミージガーミー 座喜味
飲食関係。水甕〔みずがめ〕。
- メモ
- 音1:ミジガーミ。→ハンドゥー。
ミーシキハナシキ 楚辺
風邪。
- 用例
- イチュナハル アグトゥ、ミーシキハナシキン カカテー ナランロー(忙しいんだから、風邪も罹〔かか〕ってはいけないよ)・楚。
- メモ
- 音1:ミーヒチハナヒチ。→カジヒチ。
ミージクージ 楚辺
根掘り葉掘り。
- 用例
- ミージクージ キカッティヨー(根堀り葉掘り聞かれてよ)・楚。イーブシコー ネーンル アグトゥ、アンスカ ミージクージ キカンケー(言いたくないんだから、そんなに根掘り葉掘り聞くな)・楚。
- メモ
- →イミークジー。
ミージナー 座喜味,古堅
{めじんあ(目蛍あ)}。(頭をぶつけて)目がチカチカすること。
- メモ
- →音1:ミージーナー。
ミージナイ 楚辺
目測。目分量。適当。
- 用例
- ミージナイシ シムグトゥ、ヘーク ンナンカイ ワキレー(目分量でいいから、早く皆に分けなさい)・楚。
ワッター ワラベー ナー ガッコーン ソツギョー ッシ、バサゥンマ コーレーヤーディ ウムイシガ、ミージナイヌ ヲゥイルンサー イャーサーニ コーティ トゥラサンナー(私たちの子どもはもう学校も卒業して、馬車馬を買おうと思うが、適当なのがいるんならあなたで買ってくれないかなあ〈面倒をみてくれないかなあ〉)・楚。
- メモ
- 音2:ミージョーロー。
ミーシマスン 渡慶次,儀間、喜名
見抜く。見透かす。
- 用例
- ヌーン イランティン、キッサ ミーシマチョーン(何も言わなくても、既に見抜いている)・儀。
否:ミーシマサン(見抜かない)希:ミーシマシーブサン(見抜く)過:ミーシマチャン(見抜いた)継:ミーシマチョーン(見抜いている)・儀。
ミージューグー 伊良皆
新15歳。15歳で初めて*ムラアシビに参加する青年のこと。
- メモ
- 伊良皆ではミージューグーが「かぎやで風」を踊った。
ミージュールクニチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
人生儀礼。新十六日。後生の正月。前年に亡くなった者に対する旧1月16日に行われる人生儀礼。
- 用例
- ミージュールクニチェー、イクトゥクマン イカントー ナラン(新十六日は、何か所も行かないといけない)・儀。
- メモ
- 地域によって多少の違いはあるが、墓前には重箱と一緒に線香(15本)、花米、お茶、水、酒、*ウチカビを供えて拝む。※写真は墓前で拝んでいる様子(儀間)。→アラジュールクニチ。
ミージョー 座喜味,長浜,楚辺,大湾,古堅
鳥名。メジロの雌。
- メモ
- 対:ヲゥージョー(メジロの雄)。
ミージョーキ 座喜味,渡慶次,宇座,大湾,古堅
飲食関係。竹で編まれ浅い円形の大きなザル。
- メモ
- 米麦などの穀類を収穫後、殻〔から〕や塵〔ちり〕を選り分けたり、干したりするのに使った。音1:ミージョーキー。類:ミーバーラ。
ミージョーキー 喜名,親志,座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知,古堅,長田
飲食関係。竹で編まれ浅い円形の大きなザル。
- 用例
- デークニ チッチェーシェー、ミージョーキーンカイ ヒルギティ フースン(大根を切ってあるのは、ミージョーキーに広げて干す)・儀。
- メモ
- 円形の蓑〔みの〕で、穀物を選別したりする調整具である。その他に、切り干し大根の乾燥、石臼の敷物にも使われる。→音1:ミージョーキ。
ミージョーロー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
目測。目分量。
- 用例
- タムノー、テーゲー ミージョーローシ タバティ シムサ(薪〔まき〕は、目分量で括っていいよ)・儀。
トゥシ トゥッティ ミージョーローン ナラン ナトーン(年を取って目測もできなくなっている)・儀。
- メモ
- 音2:ミージナイ。
ミーシララン ナイン 喜名,渡慶次,儀間
見分けがつかなくなる。元の面影がなくて見違える。
- 用例
- ミーシララン ナティ、ミチヲゥティ イチャティン ワカランサ(見違えてしまって、道で会っても分からないさ)・儀。
ミーシラリーン 喜名,渡慶次,儀間
分ける。見る。
- 用例
- ウンナ クトゥビカーン シーネー、ミーシラリーンドー(そんなことばかりしていたら、見透かされるよ)・儀。
ミーシリシリ 喜名,渡慶次,儀間
目をこする様。
- 用例
- ワラビヌ ミーシリシリ シ、ニーブイル ヤル(子どもが目をこすっているが、眠いんだよ)・儀。
ミージンジン 座喜味
{めじんじん(目蛍々)}。(頭をぶつけて)目がチカチカする様。
- メモ
- →ミージーナー。
ミーソーマー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間、楚辺
物を探すことが苦手な人。
- 用例
- ミーソーマーヤ、ドゥーヌ ミーヌメーンカイ アシン ミーランナー(ミーソーマーは、自分の目の前にあるのも見えないのか)・儀。
アンシ ミーソーマー ヤル ムン(あんなに目の前の物も見つけられない者だもの)・座。
ミーソーロー 長浜
{みいしゃうりゃう(新精霊)}。新仏〔あらぼとけ〕。前年の盆からその年の盆の間までに亡くなった人の霊。
- メモ
- →アラジョーロー。
ミーゾーロー 渡慶次,儀間,楚辺
{みいじゃうりゃう(新精霊)}。新仏〔あらぼとけ〕。前年の盆からその年の盆の間までに亡くなった人の霊。
- 用例
- ミーゾーローヤ、ヤーニンジュシ ウクティン シムサ(新精霊は、家族で送ってもいいよ)・儀。
- メモ
- →アラジョーロー。
ミーダーマー 座喜味,伊良皆,上地,大湾,古堅
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音1:ミーヤーマー。→キーラーマートンボ。
ミーダイ 大湾
垂れ目。
- メモ
- 音2:ミーダヤー。
ミーダッチュン 喜名,渡慶次,儀間
目立つ。
- 用例
- マッカーラーチン チチ イチーネー、ミーダッチュンドー(真っ赤な着物を着て行くと、目立つよ)・儀。
否:ミーダッタン(目立たない)希:ミーダッチーブサン(目立ちたい)過:ミーダッチャン(目立った)継:ミーダッチョーン(目立っている)・儀。
ミーダマー 伊良皆,大湾
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
ミーダマゲンジュー 上地,比謝矼
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- →キーラーマートンボ。
ミーダヤー 伊良皆,大湾
垂れ目。
- メモ
- 音2:ミーダイ。
ミーチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
数詞。3。3つ。3歳。
- 用例
- ミーチナヤーワラバーヌ グトゥル ヤルムンナー(3歳児のようだね)・古。ミーチ クヮーサヤー(3つ加えようね)・木。
- メモ
- 音2:ミー。
ミーチカチカ 喜名,渡慶次,儀間
(眩しくて)目がチカチカする様。
- 用例
- アカガイヂューサヌ、ミーチカチカ スン(明るすぎて、目がチカチカする)・儀。
- メモ
- 音1:ミーチラチラ。
ミーチキーン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
じっと見る。見つめる。
- 用例
- フーサヌ フシガラン、ミーチキーン(欲しくてたまらず、じっと見つめる)・儀。
ルク ヒルマサヌ、チャー ミーチキー ソータン(余りにも珍しくて、ずっと見つめていた)・儀。
否:ミーチキラン(見つめない)希:ミーチキーブサン(見つめたい)過:ミーチキタン(見つめた)継:ミーチキトーン(見つめている)・儀。
ミーチチカスン 楚辺
目で合図する。目くばせする。
- 用例
- ミーチチカシーネー、ウヌ トゥチェー ゥンジティ イカヤー(目で合図したら、その時には出て行こうね)・楚。
否:ミーチチカサン(目で合図しない)希:ミーチチカシーブハン(目で合図したい)過:ミーチチカチャン(目で合図した)継:ミーチチカチョーン(目で合図している)・楚。
ミーチブサー 座喜味
三つ星。オリオン座の中の三つの星。
- メモ
- 音1:ミーチブシ。→クガニミツブシ。
ミーチブシ 座喜味
三つ星。オリオン座の中の三つの星。
- 用例
- クガニミーチブシヤ、ワン イーンカイ ティーン(三つ星は、私の上に照る)・座。
- メモ
- ミーチブシは、漁〔いざ〕りに良いといわれていた。音1:ミーチブサー。→クガニミツブシ。
ミーチボージャー 渡慶次,儀間,楚辺
人生儀礼。二月彼岸におこなう3歳児の整髪儀式。
- 用例
- ンカシル ミーチボージャーディチン アタル、ナマー ナー スシェー ヲゥラン(昔は3歳の初散髪式というのもあったが、今はもうやる人はいない)・儀。
- メモ
- →サラタティー。
ミーチマター 大湾
農具。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。先が3本に分かれた畑を耕す鍬〔くわ〕。
- 用例
- ターチル マター アルムンヌ、ミーチマターリ イン バー(2つだけ叉はあるのに、三つ叉というのか)・湾。
- メモ
- 先が3本に分かれた畑を耕す農具。音2:ミーマターハーグェー・ミマター・ミマターグェー。
ミーチマチャー 古堅
旋毛〔つむじ〕が3つあること。
ミーチャカチャカ 喜名,渡慶次,儀間
しきりに瞬〔まばた〕きをする様。
- 用例
- ミーチャカチャカ スシェー、ティーチヌ クシル ヤンドー(しきりに瞬きするのは、ひとつの癖なんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ミーチャクチャク。
ミーチャクチャク 喜名,渡慶次,儀間
しきりに瞬きをする様。
- 用例
- ヌー ミーチャクチャク ソーガ(何を瞬きしているのか)・儀。
- メモ
- 音1:ミーチャカチャカ。
ミーチュー 喜名,渡慶次,儀間,長田
三つ子。
- 用例
- ミーチュー スダティーンディ、ヰナグヌウヤー ユクイヌ マルン ネーラン(三つ子を育てるのに、母親は休む暇もない)・儀。
ミーチュー ナチ(三つ子を産んで)・田。
ミーチョッチョイ 喜名,渡慶次,儀間
目が細いこと。目を細くしていること。
- 用例
- ミーチョッチョイ ッシ、ウジラーサヨー(目を細くして、可愛いことよ)・儀。
- メモ
- 音2:ミーグヮーチョッチョイ。
ミーチラー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾
瞼〔まぶた〕に傷跡がある人。
- 用例
- ミーチラーワラビガ ヲゥタシェー、イャー ウベー ネーニ(瞼に傷跡のある子がいたのを、あなたは覚えはないねえ)・儀。
- メモ
- *ミーンデーが化膿してつぶれた傷跡がある者にもいった。音2:ミーチリ・ミーハッパイ・ミーバイ・ミーバヤー。
ミーチラサン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅
眩〔まぶ〕しい。
- 用例
- チューヌ ティーダー、イチヤカ ミーチラサン(今日の太陽は、いつもより眩しい)・儀。
- メモ
- 音1:ミーチラハン。音2:ミーヒチャラサン。
ミーチラチラ 座喜味,渡慶次,儀間
(眩しくて)目がチカチカする様。
- 用例
- アッタニ アカサンミーンカイ ゥンジタレー、ミーチラチラ スン(急に明るい所に出たら、目がチカチカする)・儀。
- メモ
- 音1:ミーチカチカ。
ミーチラハン 座喜味,長浜,楚辺
眩〔まぶ〕しい。
- 用例
- アッタニ フカンカイ ゥンジタレー、ミーチラハン(急に外に出たら、眩しい)・楚。
- メモ
- →音1:ミーチラサン。
ミーチリ 座喜味
まぶたに傷跡がある人。
- メモ
- →ミーチラー。
ミーヂル 古堅
{めづる(雌弦)}。三線の高い音の弦〔げん〕。女弦。
- メモ
- 低い音の弦は*ヲゥージル、真中の弦は*ナカジルという。
ミーチングヮ 波平
3歳児。
- 用例
- ミーチングヮトー ヰヌムン(3歳児と同じ)・波。
ミーックヮ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
親族語彙。甥姪。きょうだいの子ども。
- 用例
- ミーックヮンチャーン ムル、ガンヂュー ソーミ(甥姪たちも皆、元気にしているねえ)・儀。
ミーッチュ 親志
梅毒陰性者。梅毒に汚染されていない人。
- メモ
- 対:フルッチュ(梅毒陽性者)。
ミートゥ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
親族語彙。夫婦。
- 用例
- タイヤ、ミートゥ ナイシェー マシテー(二人は、夫婦になったほうが良いよ)・儀。
アンサーニ ナー フルフル ナタクトゥ、タイ ミートゥ ナチャンリ(そうしてもう成長したので、二人を夫婦にしたって)・民・楚。
- メモ
- 音2:ミートゥンダ。
ミードゥイ 大湾,比謝矼
鳥名。雌鶏〔めんどり〕。雌の鶏。
- 用例
- ミードゥイヌ ナチネー、ヤク イッチョーン(雌鶏が鳴くと、厄が入っている)・湾。
- メモ
- 音1:ミードゥヤー。対:ヲゥードゥイ(雄鶏)。
ミードゥーサン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
ご無沙汰。久しぶり。
- 用例
- ミードゥーサンヤー、イャーヤ マーガランカイ ゥンジル ヲゥティー(久しぶりだね、お前はどこかに行っていたのか)・儀。
アンシ ミードゥーサイビール(とても久しぶりですね)・瀬。
- メモ
- 音1:ミールーサン・ミールーハン。
ミートゥーシ 喜名,渡慶次,儀間
見通し。洞察〔どうさつ〕。
- 用例
- ヰーミートゥーシガ ヲゥンディグトゥ、マジェー ゥンジ ンダナ(良い見通しがいるというから、まずは行ってみよう)・儀。
ミードゥシ 喜名,渡慶次,儀間
新年。
- 用例
- ミードゥシ アキティ、ハマイヤッササ(新年も明けて、頑張りがいがあるさ)・儀。
- メモ
- →アキマドゥシ。
ミードゥシ 喜名,渡慶次,儀間
巳年〔みどし〕。へび年。
- 用例
- ヤー フチケーチャシェー、ミードゥシル ヤタル(家を葺き替えたのは、巳年だったんだよ)・儀。
ミートゥマイクルー 楚辺
植物。甘藷の品種名。
ミードゥヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
鳥名。雌鶏〔めんどり〕。雌の鶏。
- 用例
- ミードゥヤートゥ ヲゥードゥヤートゥ、ジロー ウーク カラトーガ(雌鶏と雄鶏では、どちらを多く飼っているのか)・儀。
- メモ
- →ミードゥイ。
ミートゥルバイ 喜名,渡慶次,儀間
瞬〔まばた〕きもせずにぼんやりしていること。茫然〔ぼうぜん〕。唖然〔あぜん〕。
- 用例
- ヰナグンカイ フラッティ ミートゥルバイ シ、シクチン サン ナトーン(女に振られてぼんやりして、仕事もしなくなっている)・儀。
ミートゥン ネーン 渡慶次,儀間
みっともない。
- 用例
- チュヌメーヲゥティ アビヤーアビヤー シ、ミートゥン ネーン(人前で言い合いをして、みっともない)・儀。
- メモ
- 音1:ミートー ネーン。→フージン ネーン。
ミートゥンダ 喜名,親志,都屋,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼,牧原,渡具知
親族語彙。夫婦。
- 用例
- ミートゥンダ ナカヌ ユタサヌ、チャー マジョーン ヤン(夫婦仲がよくて、いつも一緒だ)・儀。ミートゥンダ ナトーン(夫婦になっている)・牧。
ナマヌ エーダ ミートゥンダ ヒチ、クヮン ナチェーシガ(今の間夫婦でいて、子どもも生んであるが)・民・楚。
- メモ
- 音2:ミートゥ。
ミートゥンダオーエー 渡慶次,儀間,楚辺
夫婦喧嘩〔けんか〕。
- 用例
- ンジュル カージ、ミートゥンダオーエー ソーン(見るたびに、夫婦喧嘩をしている)・儀。
ミートゥンダグファイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
夫婦仲が悪くなること。
- 用例
- ヰキガヌ シクチン サン ヰナグアシビ スグトゥ、ミートゥンダグファイ ソーン(男が仕事もせずに女遊びするから、夫婦仲が悪くなっている)・儀。
ミートゥンダバナシ 喜名,渡慶次,儀間
夫婦の会話。
- 用例
- チカグロー、ミートゥンダバナシン ネーン(近頃は、夫婦の会話もない)・儀。
ミートー ネーン 渡慶次,儀間,楚辺
みっともない。
- 用例
- チュヌメーヲゥティ オーイネー、ミートー ネーン(人前で喧嘩したら、みっともない)・楚。
アンソール ムヌイーヨー シ、ミートー ネーン(そのような物言いようをして、みっともない)・儀。
- メモ
- 音1:ミートゥン ネーン。→フージン ネーン。
ミードーフ 村史
取れ立ての大豆で作った豆腐。
ミーナダ 親志,波平,渡慶次,儀間,楚辺,牧原,長田,瀬名波
{めなだ(目涙)}。涙。
- 用例
- イャー ハナシー チチーネー、ミーナダヌル ウティール(お前の話を聞いたら、涙が落ちるんだよ)・儀。ミーナダヌ タイン(涙が落ちる)・牧。
- メモ
- 音1:ミーナラ。→ナダ。
ミーナダグルグルー 波平,牧原,楚辺,喜名,渡慶次,儀間
涙ぐんでいる様。
- 用例
- シバヤ ンチ、ナチカサヌ ミーナダグルグルー ソーン(芝居を見て、悲しくて涙ぐんでいる)・儀。
- メモ
- →ナダグルグルー。
ミーナラ 親志,高志保,宇座,渡具知,古堅、楚辺,渡慶次
{めなだ(目涙)}。涙。
- 用例
- ミーナラ ポンナイ ウティティ(涙がポンポンこぼれ)・民・古。ミーナラ ウトゥチ(涙を落として)・慶。
- メモ
- 音1:ミーナダ。→ナダ。
ミーナリキキナリ 楚辺
見慣れ、聞き慣れ。見たり聞いたりすることで学ぶこと。
- 用例
- シクチェー、ミーナリキキナリ ヒチル ウビーンロー(仕事は、目で見て耳で聞いて覚えるんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:ミーナリチチナリ。
ミーナリチチナリ 喜名,渡慶次,儀間
見慣れ、聞き慣れ。見たり聞いたりすることで学ぶこと。
- 用例
- ミーナリチチナリ シーネー、ナンクル ウビティ ハイサ(目で見て耳で聞いていたら、自然に覚えて行くよ)・儀。
- メモ
- 音1:ミーナリキキナリ。
ミーナレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
見て習うこと。
- 用例
- パーパーガ スシ ミーナレー スン(おばあさんがやるのを見て習う)・儀。
ミーニシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{みひにし(新北風)}。10月頃、冬を告げる北風。
- 用例
- ミーニシヌ フチュルムン、ヒジュルク ナインドー(北風が吹いているから、冷たくなるよ)・儀。
ミーヌカージン 楚辺
穴あき銭。50文。1厘銭。
- 用例
- ミーヌカージンディシェー、アナグヮーヌ アチョーシ ヤサ(一厘銭というのは、穴の開いたものさ)・楚。
- メモ
- 音1:ミーヌチャージン。音2:ミーフガージン。
ミーヌガスン 喜名,渡慶次,儀間
見逃す。見てないふりをして許してやる。
- 用例
- イッチュタ ニントーイニ、ヌスル ミーヌガチ ネーン(ちょっと寝ている時に、泥棒を見逃してしまった)・儀。
否:ミーヌガサン(見逃さない)希:ミーヌガシーブサン(見逃したい)過:ミーヌガチャン(見逃した)継:ミーヌガチョーン(見逃している)・儀。
ミーヌシン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
瞳孔〔どうこう〕。瞳。
- 用例
- ミーヌシヌンカイ、キジヌ イッチョーン(瞳に、傷が入っている)・儀。
ミーヌソー 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
見る目。物を見る力。
- 用例
- ドゥーヌ ミーヌ メーンカイ アシン ワカラン、アンシ ミーヌソーン ネーンル(自分の目の前にあるのも分からない、なんて見る目がないんでしょう)・儀。
ミーヌチビ 座喜味,古堅、楚辺
目尻。
ミーヌチャージン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜
穴あき銭。50文。1厘銭。
- 用例
- ミーヌチャージヌンカイ、ヰールー トゥーシェー(穴あき銭に、紐を通しなさい)・儀。
- メモ
- 正月の仏壇の飾り物として赤、黄、白の紙を重ね、縁起物のミーヌチャージンを載せて両側に飾った。→音1:ミーヌカージン。
ミーヌッチュ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
巳の人。巳年生まれの人。
- 用例
- ワッターヤ ウヤックヮ、ミーヌッチュ ヤサ(私たちは親子、巳年生まれだよ)・儀。
ミーヌメー 喜名,渡慶次,儀間
目の前。目前。
- 用例
- ミーヌメーンカイ アルムンヌ、ミーランル アリー(目の前にあるのに、見えないのか)・儀。
ミーバーラ 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜
飲食関係。竹で編まれ浅い円形の大きなザル。
- 用例
- ミーバーランカイ、フシカブ フーチェーン(ミーバーラーに、切り干し大根を干してある)・儀。
- メモ
- 底を平たく網代〔あじろ〕編みにしていくが、編み方は大変密で、細かく編まれているのが特徴である。作業工程で最も重要なことは、水が漏れないように細かく編み込むことで、何回も水につけて試しながら仕上げていく。戦前は雨具もなかったので、雨降りに外出する時の雨具としても使用していた。→ミージョーキ。
ミーバーラー 瀬名波,大湾
目籠〔めかご〕。目の粗いカゴで鶏にかぶせて檻〔おり〕のようにして使う。
- メモ
- →トゥイバーキ。
ミーバーラヂチ 村史
満月。
ミーバイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
魚名。ハタ類。
- 用例
- チューヌ ウメー ディキティ、ミーバイン トゥッティ チャンドー(今日の海は上出来〈大漁〉で、ミーバイも獲ってきたよ)・儀。
ミーバイ 喜名,渡慶次,儀間
瞼〔まぶた〕の傷跡、または傷のある者。
- 用例
- キジヌ ノーイグリサヌ、ミーバイ ナトーン(傷が治りにくくて、瞼に傷跡が残っている)・儀。
- メモ
- →ミーチラー。
ミーハイヌスル 瀬名波
目の前で盗みを働くこと、またその泥棒のこと。
- 用例
- ミーハイヌスルル ヤグトゥ、ヌガーラチョーケー(〈生活に困っての〉盗人だから、見逃しておきなさい)・瀬。
- メモ
- 生活に困って少量の物を盗んでいく泥棒を見逃す時などにも使う。※挿絵は『ゆんたんざ むんがたい(その3)』「城間仲」より。
ミーハイムシ 楚辺
昆虫。ハスモンヨトウ。
- 用例
- ハルカイ ミーハイムシヌ ゥンジティ、トゥッティン アワサン(畑にハスモンヨトウが出て、取っても追いつかない)・楚。
- メモ
- 農業害虫として知られる。
ミーハガー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
ただれ目。ただれ目の人。
- 用例
- ミーヤー ゥンジャレー、ミーハガービカーン アチマトータン(眼科に行ったら、ただれ目の人ばかり集まっていた)・儀。
- メモ
- 悪口としても使われる。
ミーハガー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
色あせていること。
- 用例
- イャー チノー、ミーハガー ナトーン(お前の着物は、色あせている)・儀。
- メモ
- →シラカー。
ミーハギ 喜名,波平,渡慶次,儀間
眼病の名。ただれ目。目が充血する病気。トラホーム(トラコーマ)、結膜炎等の眼病。
- 用例
- ミジヌル ワッサラー、ムル ミーハギ ナトーン(水が悪いのか、皆ただれ目になっている)・儀。
ミーハギ ウスメーグヮー(目のはげた爺め)・波。
- メモ
- 喜名では、*シークヮーサーの汁に少量の母乳を混ぜて目にさすと治るといわれていた。
ミーハギハナハギ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
目がただれ鼻が禿〔は〕げている人。
- 用例
- クーサイネー ミーハギハナハギ ヤティン、フル イーネー ヰーカーギ ナイサ(小さい頃はミーハギハナハギでも、成長したら美男美女になるよ)・儀。
- メモ
- ミーハギはただれ目、ハナハギは鼻がただれているということで、悪口としても使われる。
ミーハギマチカンティー 喜名,渡慶次,儀間
目が悪くなるくらい待ちかねること。待ちくたびれること。
- 用例
- チトゥ ムッチ チューシ、ワランチャーガ ミーハギマチカンティー ソーン(苞〔つと〕を持ってくるのを、子どもたちが待ちくたびれている)・儀。
- メモ
- 他所で出された食べ物を土産にするために包んだものを*チトゥ(苞)といった。
ミーパチパチ 喜名,渡慶次,儀間,座喜味
目をパチパチさせている様。目をしばたかせている様。
- 用例
- ミーヌ ヲゥタティル ヲゥラー、ミーパチパチ ソーン(目が疲れているのか、目をしばたかせている)・儀。
ミーハッパイ 大湾
まぶたに傷跡のある者。そのせいで目が引きつっていること。
- メモ
- →ミーチラー。
ミーハッパヤー 喜名,渡慶次,儀間
怒りんぼ。
- 用例
- トゥナイヌ ハーメーヤ、ミーハッパヤー ナティ ウトゥルサン(隣のお婆さんは、怒りんぼで恐い)・儀。
ミーバッペー 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
見間違い。
- 用例
- イャーヤ ミーバッペール ソールヨー(お前は見間違いをしているんだよ)・儀。
- メモ
- 音2:ミーマチゲー。
ミーハッポー 渡具知
目を見開くこと。
- 用例
- ミーハッポー シ ウキトーティ(目を見開いて起きていて)・民・具。
ミーハヤー 喜名,渡慶次,儀間
見栄っ張り。
- 用例
- ルク ミーハヤー ナティヤー(あまりにも見栄っ張りでねえ)・儀。
ミーバヤー 喜名,渡慶次,儀間
瞼〔まぶた〕に傷跡のある者。
- 用例
- ンカシェー、ミーバヤーン マンドータンヤー(昔は、瞼に傷跡のある者も多かったね)・儀。
- メモ
- →ミーチラー。
ミーハン 楚辺
新しい。
- 用例
- ミーハシカラ イラベー(新しいのから選びなさい)・楚。
- メモ
- →音1:ミーサン。
ミーハンスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
①見放す。②機会を失う。見逃す。
- 用例
- ①イーシン チカン ナイネー、ムルガ ミーハンスンドー(言うことを聞かなければ、皆が見放すよ)・儀。
②シバヤ ミーハンチャン(芝居を見逃した)・儀。
否:ミーハンサン(見逃さない)希:ミーハンシーブサン(見逃したい)過:ミーハンチャン(見逃した)継:ミーハンチョーン(見逃している)・儀。
ミーハンダー 座喜味,渡慶次,儀間,大湾,古堅
期待外れ。当てはずれ。もらい損ね。
- 用例
- アサニシ ヌーン ヌクトー ネーン、ミーハンダー ソーサ(朝寝したら何も残ってなく、もらい損ねたさ)・儀。
ミーハンチヌギーン 喜名,渡慶次,儀間
目を剥〔む〕いて激しい形相になる。
- 用例
- ミーハンチヌギティ、クサミチョータン(目をひん剥いて、怒っていた)・儀。
否:ミーハンチヌギラン(目を剥かない)過:ミーハンチヌギタン(目を剥いた)継:ミーハンチヌギトーン(目を剥いている)・儀。
ミーヒチハナヒチ 喜名,渡慶次,儀間
風邪。
- 用例
- ミーヒチハナヒチン カカラングトゥ シ、チャー カラタニングヮン スン(風邪や病気にも罹〔かか〕らないように、いつも健康願いをする)・儀。
- メモ
- 音1:ミーシキハナシキ。→カジヒチ。
ミーヒチャラサン 座喜味
眩〔まぶ〕しい。
- メモ
- →ミーチラサン。
ミーフガー 喜名,親志,渡慶次,儀間,古堅
穴の開いているもの。
- 用例
- アンシ ミーフガー ナチ(そんなに穴だらけにして)・儀。
ミーフガーガーシ 座喜味
{めほげあぐゎし(目ほげあ菓子)}。菓子名。花ぼうる。
- メモ
- →ミーガンチョーグヮーシ。
ミーフガージン 都屋,牧原
穴あき銭。50文。1厘銭。
- メモ
- →ミーヌカージン。
ミーブサー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
瞼〔まぶた〕が腫〔は〕れること。
- 用例
- ナチヂューサヌ、ミーブサー ナトーン(泣きすぎて、目が腫れている)・儀。
- メモ
- 類:ミーブシフックヮー・ミーフックヮー。
ミーブサン 高志保、喜名、渡慶次、儀間
見たい。
- 用例
- ウヤ ミーブサン(親に会いたい)・高。マルケーテー シバヤ ミーブサンヤー(たまには芝居を見たいね)・儀。
- メモ
- 音2:ンジブーハン。
ミーブシ 座喜味
瞼〔まぶた〕。
- 用例
- ミーブシ アガトーン(瞼があがっている)・座。
- メモ
- 用例は元気のでるような嬉しいことがあったときの表現。類:ミーガー。
ミーブシフックヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
瞼〔まぶた〕が腫〔は〕れること。
- 用例
- トービーラーンカイル ナミラッタラー、ミーブシフックヮー ソーン(ゴキブリになめられたのか、瞼が腫れている)・儀。
- メモ
- 瞼が腫れると「ゴキブリになめられた」という表現をすることがあった。→ミーブサー。
ミーフックヮー ①大湾②楚辺
①瞼〔まぶた〕が腫〔は〕れること。②植物。キョウチクトウ。
- 用例
- ②ミーフックヮーヌ シロー サーランキヨー(キョウチクトウの汁は触るなよ)・楚。
- メモ
- ①→ミーブサー。②キョウチクトウは強い毒性があるといわれ、触ったり、家畜が食べたりしないよう注意が必要だという。
ミーブラ 伊良皆
雌の法螺〔ほら〕。
ミーブリー 楚辺、渡慶次、儀間
見惚〔ほ〕れること。
- 用例
- シバヤンカイ ゥンジトータル サムレーヌ チュラハヨー、ミーブリー ヒチャサ(芝居に出ていた侍の美しいことよ、見惚れたさ)・楚。
ミーブリースカ チュラニーシェー ヤタン(見惚れるほど美青年だった)・儀。
ミーマーギン 楚辺
今年収穫した黍。
- 用例
- ミーマーギノー ルクグヮチニ トゥラリーン(ミーマーギンは6月に収穫できる)・楚。
ミーマターハーグェー 楚辺
農具。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。先が3本に分かれた畑を耕す鍬。
- 用例
- ハル カジーラー、ミーマターハーグェー ムッチ イケー(畑を耕すなら、三又の鍬を持って行きなさい)・楚。
- メモ
- →ミーチマター。
ミーマチゲー 喜名,渡慶次,儀間
見間違い。
- 用例
- ウレー イャー ミーマチゲール ヤル(それはお前の見間違いだよ)・儀。
- メモ
- →ミーバッペー。
ミーマッテン 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
目が点になる。目を丸くしてびっくりすること。
- 用例
- ワンガ ゥンジャレー、ウドゥルチ ミーマッテン ソータン(私が行くと、驚いて目を丸くしていた)・儀。
ミーマユ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
{めまよ(目眉)}。眉〔まゆ〕。
- 用例
- ワラビヌ ゥンジトーティ、イーナナー ミーマユ ステーサ(子どものくせに、そんなに早く眉を剃ってあるさ)・儀。
ミーマユ クルグルートゥ(目眉黒々と〈顔立ちが美しい様〉)・座。
- メモ
- →マユ。
ミーマンジュン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
見守る。
- 用例
- イチマディン ミーマンジミソーヤーナカイ(いつまでも見守られてね)・民・古。
グナワランチャーヤ、チュケートゥナイ ムルッシ ミーマンジュン(幼子は、隣近所皆で見守る)・儀。
否:ミーマンラン(見守らない)希:ミーマンジーブサン(見守りたい)過:ミーマンタン(見守った)継:ミーマントーン(見守っている)・儀。
ミーミ 座喜味
耳。
- メモ
- 音1:ミミ。
ミーミー 喜名,渡慶次,儀間
穴。
- 用例
- イービ チックリ、ミーミー フガスン(指を突っ込んで、穴を開ける)・儀。
- メモ
- →ミー。
ミーミークージ 喜名,渡慶次,儀間
根掘り葉掘り。
- 用例
- チュヌ クトゥ、アンシ ミーミークージ チカンケー(人のことを、そんなに根掘り葉掘り聞くな)・儀。
- メモ
- →イミークジー。
ミーミートゥ 渡慶次,儀間
満々と。具だくさん。
- 用例
- ウチャクンカイ ゥンジャスシェー、ミーミートゥ イリリヨー(お客さんに出すのは、具を多めに入れてよ)・儀。
- メモ
- 対:ウチウチートゥ(軽めに)。
ミーミーハイター 渡慶次,儀間,古堅
穴だらけ。
- 用例
- ミーミーハイター ナティ、チカーラン(穴だらけで、使えない)・儀。
- メモ
- 音2:ミーミーフガー。
ミーミーフガー 喜名,渡慶次,儀間
穴だらけ。
- 用例
- ヤナガンマリ シ、ミーミーフガー ナチェーサヤー(悪戯〔いたずら〕をして、穴だらけにしたな)・儀。
- メモ
- →ミーミーハイター。
ミーミジュン 村史
魚名。イワシ。鰯。ミジュンの幼魚の時の呼称。
ミームーク 喜名,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,大湾,古堅,比謝矼,牧原,長田
新婿〔しんせい〕。花婿。新郎。
- 用例
- ミームーク ティレーイン(新婿を接待する)・儀。
- メモ
- 対:ミーユミ(新嫁)。
ミームナー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺
雌。
- 用例
- ウンジュガ カラトール イノー、ミームナール ヤイビーディー(あなたが飼っている犬は、雌ですか)・儀。
- メモ
- 音2:ミームン。対:ヲゥームン(雄)。
ミームナーヲゥームナー 伊良皆
雌と雄。
- メモ
- 音1:ミームンヲゥームン。
ミームラー 楚辺
植物。ヒメボウキ。クマンギ。
- 用例
- ミームラーヤ ヒルガイヤッサン(ヒメボウキは広がりやすい)・楚。
- メモ
- ハーブのひとつで、料理によく使われる。
ミームン 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
見世物。見ておもしろいもの。
- 用例
- チューヤ、マチカイ ミームン ンジーガ イチュン(今日は、町に見世物を見に行く)・儀。
ミームン 座喜味,伊良皆,大木
雌。
- メモ
- →音2:ミームナー。
ミームン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
新しいもの。
- 用例
- ワンガ、チヌン ミームン コーティ トゥラスサ(私が、着物も新しいものを買ってあげるね)・儀。
- メモ
- 対:フルムン(古いもの)。
ミームンジョーグ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
見世物上戸。
- 用例
- トゥナイヌ タンメーヤ、イッペーヌ ミームンジョーグ ヤン(隣のおじいさんは、大変な見世物上戸だ)・儀。
ミームンヲゥームン 座喜味,長浜,大湾,古堅
雌と雄。
- メモ
- 音1:ミームナーヲゥームナー。
ミーメー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
見舞い。
- 用例
- ウヤヌ ミーメー シーガ イチュン(親の見舞いに行く)・儀。
ミーメー 楚辺
新米。その年にとれた新しい米。
- 用例
- ミーメー トゥイネー、クヮヌチャー ヤーンカイン カタミティ ムッチ イクタン(新米を収穫すると、子どもたちの家にも担いで持って行きよった)・楚。
- メモ
- →ミーグミ。
ミーヤー 喜名,渡慶次,儀間
眼科。
- 用例
- ミーヤーンカイ ゥンジ クーヒー(眼科に行ってくるね)・儀。
ミーヤー 喜名,渡慶次,儀間
新しい家。
- 用例
- ミーヤー チュクティ、ハマイヤッサンテー(新しい家を造って、頑張りがいがあるね)・儀。
- メモ
- 対:フルヤー(古い家)。
ミーヤーマー 大湾
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音1:ミーダーマー。→キーラーマートンボ。
ミーユミ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,大湾,比謝矼,牧原,長田
新嫁。花嫁。新婦。
- 用例
- ヤガティ ミーユミ、ウンチケー ッシ チューンドー(やがて花嫁を、お連れしてくるよ)・儀。
- メモ
- 対:ミームーク(新婿)。
ミールーサン 喜名,渡慶次,儀間
ご無沙汰。久しぶり。
- 用例
- ヌーヌル イチュナサラー、ミールーサンヤー(何が忙しいのか、久しぶりだね)・儀。
- メモ
- 音1:ミードゥーサン・ミールーハン。
ミールーハールー 儀間
根掘り葉掘り。
- 用例
- チュヌクトゥビカーン、ミールーハールー チチュンディチン アミ(人のことばかり、根掘り葉掘り聞くってもあるか)・儀。
- メモ
- →イミークジー。
ミールーハン 楚辺
ご無沙汰。久しぶり。
- 用例
- ミールーハンヤー、イチュナハル アティー(久しぶりだね、忙しかったの)・楚。
- メモ
- 音1:ミードゥーサン・ミールーサン。
ミーワカスン 喜名,渡慶次,儀間
見分ける。区別する。
- 用例
- アンスカ ミーワカサンケー(そこまで区別するな)・儀。
否:ミーワカサン(区別しない)希:ミーワカシーブサン(区別したい)過:ミーワカチャン(区別した)継:ミーワカチョーン(区別している)・儀。
- メモ
- 音2:ミーワキーン。
ミーワキーン 喜名,渡慶次,儀間
見分ける。区別する。
- 用例
- ドゥーヌ ムントゥ チュヌ ムン ミーワキーン(自分の物と人の物を見分ける)・儀。
否:ミーワキラン(見分けない)希:ミーワキーブサン(見分けたい)過:ミーワキタン(見分けた)継:ミーワキトーン(見分けている)・儀。
- メモ
- →ミーワカスン。
ミーワク 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
迷惑。
- 用例
- ジノー モーキランティン、チュンカイ ミーワク カキランレー シムサ(金は儲けなくても、人に迷惑をかけなければいいさ)・儀。
ミーウヮー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
哺乳類。雌豚。
- 用例
- ウンジョー、ミーウヮー イクチェー カラトーミシェーガ(あなたは、雌豚を何頭飼っていらっしゃいますか)・儀。
ミーウヮータ 座喜味
爬虫類。雌のトカゲ。
- メモ
- 対:ヲゥーウヮータ(雄のトカゲ)。
ミーン 喜名,渡慶次,儀間
見える。
- 用例
- ワンネー トゥーサマディ ユー ミーン(私は遠くまでよく見える)・儀。
否:ミーラン(見えない)過:ミータン(見えた)継:ゥンチョーン(見ている)・儀。
ミーン 座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木,比謝矼,楚辺
生える。
- 用例
- ハル ウッチャンナギーネー、クサヌル ミーンドー(畑をほっといたら、草が生えるんだよ)・儀。
ウーシバーガ ミートーン(奥歯が生えている)・儀。キー ミートーン(毛が生えている)・慶。
否:ミーラン(生えない)過:ミータン(生えた)継:ミートーン(生えている)・儀。
- メモ
- 草、爪、角などが生えることにもいう。
ミーンデー 喜名,座喜味,伊良皆,古堅
ものもらい。
- メモ
- 音1:ミンデー。※ものもらいができると、挿絵のように親指の爪に×印を入れると早く治るといわれていた。
ミーンナ 長浜
雌綱。
- メモ
- 対:ヲゥーンナ(雄綱)。
ミーゥンジーグヮー 瀬名波,大湾,古堅
{みいいでごら(新出小等)}。新入生。
- メモ
- 音1:ミーゥンジュグヮー・ミーゥンジュグヮー。
ミーゥンジグヮー 瀬名波,楚辺
{みいいでごら(新出小等)}。新入生。
- 用例
- ムラアシビヌ ミーゥンジグヮーヤ、イクタイガ(村芝居の新入生は、何人ねえ)・楚。
- メモ
- 音1:ミーゥンジーグヮー・ミーゥンジュグヮー。
ミーゥンジュグヮー 都屋,渡慶次,儀間,瀬名波,長浜
{みいいでごら(新出小等)}。新入生。
- 用例
- ミーゥンジュグヮーガ、チューカラ イッチョーン(新入生が、今日から入っている)・儀。
- メモ
- 音1:ミーゥンジーグヮー・ミーゥンジグヮー。
ミーゥンバン 伊良皆
{みいおばん(新御飯)}。旧6月頃に初収穫した黍や新米で炊いたご飯。
- メモ
- ウユミに収穫したばかりの新米を供えた。音2:ミーゥンバングヮー。
ミーゥンバングヮー 楚辺
{みいおばんごら(新御飯小等)}。料理。旧6月頃に初収穫した黍や新米で炊いたご飯。
- 用例
- ミーゥンバングヮーン ウホーク ニチェーグトゥ、チュハーラ カミヨー(ミーゥンバングヮーもたくさん炊いてあるから、腹いっぱい食べなさいよ)・楚。
- メモ
- →ミーゥンバン。
ミーゥンマ 親志,古堅,長田
哺乳類。雌馬。
- 用例
- ワンネー クヮグヮー ナシミーブサクトゥ、ミーゥンマカラ ウティ クミソーレー(わたしは子を産ませたいので、雌馬を売ってください)・田。ミーゥンマ ヌティ ゥンジャーナカイ、イットー ナタンリヨ(雌馬に乗って行って、一等になったってよ)・民・古。
- メモ
- 対:ヲゥーゥンマ(雄馬)。
ミーゥンマ 牧原
哺乳類。仔馬。
ミーゥンマガ 座喜味,渡慶次,儀間,大湾
初孫。
- 用例
- ②ミーゥンマガ モーキティ、イッペー ウッサ ソーン(初孫をもうけて、とても喜んでいる)・儀。
ミーゥンマガ 座喜味,大湾
兄弟の孫。甥姪の子ども。
ミーゥンム 波平,古堅
植物。収穫後の畑で自然に生える甘藷。
ミウトゥシ 喜名,渡慶次,儀間
見落とし。
- 用例
- ミウトゥシェー ネーンガヤー、ナー チュケーン サンミン シーノーシェー(見落としがないか、もう1回計算しなおしなさい)・儀。
ミカキイー 楚辺
3切れの豚肉。
- 用例
- マースヂキ サットール ミカキイーヤ、ジコーヌ クヮッチー ヤタン(塩漬けにされた3切れの豚肉は、とてもご馳走だった)・楚。
- メモ
- 正月を迎えて最初の製糖の時に、ミカキイーといって塩漬けにした豚肉を3切れ出した。
ミカスン(~ミカスン) 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木
~と。~という音を立てる。
- 用例
- パンミカチ(パンと)・高。ポンミカチ(ポンと)・木。ハーミカチ(ハーッと)・比。アマダイシチャーヲゥティ パッタイミカチ シジヨー、ウヌ リューヤ(軒下でぱたりと死んでよ、その龍は)・民・具。
- メモ
- 擬声語・擬態語に付く。
→~マカスン。
ミガチ 宇座
銘書。
- メモ
- 音1ミーガチ。
ミカヂチ 喜名,渡慶次,儀間
三日月。
- 用例
- イチンカイ ミカヂチヌ ウチトーン(池に三日月が映っている)・儀。
ミガチュン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
磨〔みが〕く。
- 用例
- ハー ミガチュン(歯を磨く)・儀。
ミカラジ 高志保
①頭。②頭髪。
- 用例
- 歌:クチャラビヌ フキバ、ミカラジン ヤムサ(東風が吹けば、頭も痛いよ)・民・高。
ミガワイ 喜名,渡慶次,儀間
身代わり。代わり。
- 用例
- アレー イャー ミガワイシル、モーキーガ ゥンジョールヨー(彼はお前の代わりに、儲けに〈働きに〉行っているんだよ)・儀。
ミグイ 座喜味,楚辺,古堅
{めぐり(巡り)}。①周囲。まわり。②回転。金の回転、事業の経営、食物の消化などもいう。③~周。~めぐり。~まわり。
- 用例
- ②イェーケー ウチユヌ ミグイムン(富〈金〉は天下の回り物)・古。③トゥーミグイ(遠回り)・楚。ソージミグイ(掃除廻り。各戸の掃除が行き届いているか巡検すること)・楚。
ミグイアッチュン 親志
巡見する。
ミグイジョージ 村史
回り上手。家畜の売買をくり返すことで差益を得る人。
ミグイドゥールー 古堅
まわり灯籠〔とうろう〕。
- メモ
- *ジュールクニチャーや旧盆にミグイドゥールーを下げた。
ミグイバシル 楚辺
雨戸。戸。
- 用例
- ワッターヤ、ハシリンカイヤ ミグイバシルディン イータン(私たちは、戸にはミグイバシルとも言いよった)・楚。
- メモ
- →ハシリ。
ミグイマール 楚辺
夜回り。
- 用例
- ミグイマール スグトゥ、ヘーク アチマリヨー(夜回りをするから、早く集まりなさいよ)・楚。
- メモ
- 夜遊びを防ぐためにミグイマールがあり、各班の青年の代表が年頃の娘がいる家を回って歩いた。
ミグイン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間、楚辺
①巡る。まわる。回転する。②巡り立ち寄る。
- 用例
- ①ガラマーヌ ミグトーン(滑車が回転している)・儀。
②カクチネー ミグイン(各家庭に立ち寄る)・儀。
否:ミグラン(立ち寄らない)希:ミグイブサン(立ち寄りたい)過:ミグタン(立ち寄った)継:ミグトーン(立ち寄っている)・儀。
- メモ
- ②→トゥンミグイン。
ミクチ 座喜味
お口。
- メモ
- 口の敬語。
ミグトゥ 喜名,渡慶次,儀間
見事。
- 用例
- ワランチャー ヲゥルイヤ、ミグトゥ ヤタンヤー(子どもたちの踊りは、見事だったね)・儀。
ミクミ 喜名,渡慶次,儀間
見込み。
- 用例
- ヌー ヤティン、ミクミヌ ネーンシンカイヤ タヌマンサ(何でも、見込みのない人には頼まないさ)・儀。
ミクミチゲー 喜名,渡慶次,儀間
見込み違い。誤診。
- 用例
- クンドゥヌ クトー、ワー ミクミチゲー ヤタン(今度のことは、私の見込み違いだった)・儀。
ミグヤー 長浜
巡る人。頻繁に家畜を見回る人。
- メモ
- →ウシミグイ。
ミグラセー 楚辺
回し飲み。
- 用例
- サキ ヌマンヌーヤ、ミグラセーガ ハジマイネー ヒンギティ ハイタン(酒が飲めない人は、回し飲みが始まると逃げて行きよった)・楚。
ミグルー 渡慶次,儀間
子どもの遊び。毬〔まり〕をつきながら、体をぐるっと一回転させる遊び。
ミサチバル -
{岬原}。宇座の小字。
ミザマシ 喜名,渡慶次,儀間
目覚め。
- 用例
- ワランチャーヤ ミザマシヌ ワッサイネー、ニージャーカマジャー スンドー(子どもたちは目覚めが悪いと、不機嫌になるよ)・儀。
ミサライハーメー 楚辺
結婚式を執りおこなうおばあさん。結婚式を先導する縁起の良いお婆さん。
- 用例
- ニービキネー、ミサライハーメーガ ミーユミ ンケーイタン(結婚式には、ミサライハーメーが花嫁を迎えよった)・楚。
- メモ
- ミサライとは「禊〔みそぎ〕、罪や穢〔けが〕れを落とし自らを清らかにする、不浄を取り除く」等の意味があることから、禊に所以〔ゆえん〕していると思われる。→カリユシパーパー。
ミザワイ 喜名,渡慶次,儀間
目障り。
- 用例
- イャーガ ヲゥイネー ミザワイ ヤッサー(お前がいると目障りだな)・儀。
ミジ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
水。
- 用例
- ミジン ジンル ヤル、クメーキティ チカリヨー(水もお金だよ、節約して使いなさいよ)・儀。
ミジアシビ 喜名,渡慶次,儀間
水遊び。
- 用例
- ウンナゲー ミジアシビ シーネー、カジ ヒチュンドー(そんなに長いこと水遊びしたら、風邪をひくよ)・儀。
ミジアレー 喜名,渡慶次,儀間
水洗い。
- 用例
- ウヌ ヤシェーヤ ミジアレー シ、スグ カマリーサ(その野菜は水洗いして、直ぐ食べられるよ)・儀。
ミシーン 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
見せる。
- 用例
- ウヤンカイ、クヮヌチャーヲゥルイ ミシーン(親に、子どもたちの踊りを見せる)・儀。
否:ミシラン(見せない)希:ミシーブサン(見せたい)過:ミシタン(見せた)継:ミシトーン(見せている)・儀。
ミシェーン 喜名,親志,座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼,長田
①召し上がる。②~ていらっしゃる。お~になる。~てくださる。
- 用例
- ①ナマ、アサバン ミシェーンナー(今、昼ご飯を召し上がりますか)・儀。
否:ミソーラン(召し上がらない)過:ミソーチャン(召し上がった)継:ミソーチョーン(召し上がっている)・儀。
②サビサ ソーミシェーグトゥ(寂しくしていらっしゃるから)・古。ワンニンカイ ヰーラシミソーレー(私にください)・矼。
- メモ
- ①音1:ミセーン。→ウサガイン。②音2:~ンシェーン・~ンセーン。
ミジガーミ 喜名,座喜味,伊良皆,上地,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
飲食関係。水甕〔みずがめ〕。
- 用例
- ミジェー、ヤーヌ メーヌ ミジガーミンカイ イットーケー(水は、家の前の水甕に入れておきなさい)・儀。
- メモ
- 音1:ミージガーミー。→ハンドゥー。
ミジガーミグヮー 座喜味,大湾,古堅
{めづがめごら(水甕小等)}。飲食関係。お茶用の水を入れて室内に置いた小さな水甕。
ミジカキエー 長田
子どもの遊び。水合戦。
ミジガサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾
水疱瘡〔みずぼうそう〕。水痘〔すいとう〕。
- 用例
- ワランチャー ミジガサーヤ、ウティーヤッサンドー(子どもたちの水疱瘡は、伝染しやすいよ)・儀。
- メモ
- 上地では、水疱瘡の時は*ゥンブガーの水で*ミジナリーをした。
ミシガシ 楚辺
全く。全然。
- 用例
- ウンナ クトー、ミシガシ キチェー ンランサー(そんなことは、全く聞いたことがないね)・楚。
- メモ
- 後ろに打ち消しの語を伴う。
ミジガマンチュ 大湾
水釜の人。
ミシクーガ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,長田
{みせこが(見せ卵)}。①産卵場所を示したり、産卵を促すために、鶏の巣にあらかじめ入れておく卵。②子どもが欲しい夫婦が、妊娠を促すために兄弟や親戚の子を預かること。
- 用例
- ①ミシクーガグヮー ウチョーケー(見せ卵をおいておけ)・座。
②ワッター アバーヤ、ミシクーガ シ アトゥカラ カサギトータン(私の姉は、見せ卵をした後に妊娠していた)・儀。
ミジグェー 喜名,座喜味,波平,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
水肥〔みずごえ〕。液肥〔えきひ〕。
- 用例
- ミジグェー カタミティ、イクケーン ハル イチムドゥヤー サラー ワカラン(水肥えを担いで、何回畑を行き来したのか分からない)・儀。
ミジグェーヲゥーキ 喜名
住居関係。水肥桶。
ミジグクチ 座喜味,大湾
癲癇〔てんかん〕の一種。水を見ると引き起こされる癲癇。
- メモ
- →ククチ。
ミジグサリ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
①水腐れ。水に浸かった物が腐ること。②水のかけ過ぎで野菜や草木等が腐れること。
- 用例
- ①チキトーシェー ミジグサリ スンドー(浸けてあるのは水腐れするよ)・湾。②アミ フイヂューサヌ、ヤシェーヌ ミジグサリ ソーン(雨が降りすぎて、野菜が水腐れしている)・儀。
- メモ
- ①芋などを早く洗わずに水に浸けたままにすると腐れてしまうというような時に言った。
ミジクチュビ 楚辺
ミズイボ。
- 用例
- ミジクチュベー、ヤーチュー シーネー スグ ノーイン(ミズイボは、灸〔きゅう〕をすると直ぐに治るよ)・楚。
- メモ
- →クチュビ。
ミジクブサー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
手水鉢〔ちょうずばち〕。手を洗ったり、また女性が用を足した後に下を洗う水を入れた器。
- 用例
- ミジクブサーンカイ ミジェー イッテーグトゥ、ウリシ ティー アラレー(手水鉢に水を入れてあるから、それで手を洗いなさい)・儀。
- メモ
- →ゴールー。
ミジクマー 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾
水汲み、または水を汲む者。
- 用例
- ミジクマーヤ、デージ ヲゥタイタン(水汲みは、とても疲れよった)・儀。
- メモ
- 水汲みは子どもの仕事のひとつだった。
ミジグルマー 楚辺,牧原,長田
水車。
- メモ
- 牧原、長田にあった村内唯一の水車。長田川の水流を利用し精米、製茶がなされた。
ミジグヮッタイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
水溜りが多くできている所。
- 用例
- ヤナワラベー、ワザトゥ ミジグヮッタイカラ アッチュサ(嫌な子は、わざと水溜りの中から歩くさ)・儀。
- メモ
- 音2:ミジタマイ。
ミシゲー 喜名,親志,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,牧原
飲食関係。杓文字〔しゃもじ〕。
- 用例
- ミシゲーヤ マーンカイガ ウッチャラー、ネーン ナトーン(杓文字はどこに置いたのか、なくなっている)・儀。
- メモ
- 親志では、*ウムニーを作る時に煮た甘藷を潰す大きな杓文字のような道具にいった。→イービラ。
ミシジ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
3粒。3粒ほどの少量のこと。
- 用例
- ムル カマンレーサン、ミシジグヮー ヌクチェーン(全部食べようとはせず、たった少しだけ残してある)・儀。
ミジシップー 楚辺
植物。ヒメクマヤナギ。
- 用例
- ミジシップー ヤマトゥナーヤ、ヒメクマヤナギディ イータン(ミジシップーの和名は、ヒメクマヤナギと言いよった)・楚。
- メモ
- 類:マッコー。
ミジジャカジャカ 喜名,渡慶次,儀間
水だらけ。水が滴〔したた〕り落ちている様。
- 用例
- チヌン アラレーカラー チューク シブイル スル、ミジジャカジャカ ソーンドー(着物も洗ったなら強く絞るんであって、水が滴り落ちているよ)・儀。
- メモ
- 音2:ミジブッター。
ミジターグ 儀間
{めづたご(水担桶)}。住居関係。水桶〔おけ〕。水を運ぶ桶。
- 用例
- ミジターグ ムッチ、ミジ クミーガ イチュン(水汲み桶を持って、水を汲みに行く)・儀。
- メモ
- 音2:ミジヲゥーキ。
ミジタマイ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
水溜まり。
- 用例
- ミジタマイヌ マンドーグトゥ、ゥンマカラー トゥンクィーティ アッキヨー(水溜りが多いから、そこからは飛び越えて歩きなさいよ)・儀。
- メモ
- →ミジグヮッタイ。
ミジタミー 座喜味
野菜を洗った水などを溜めた水溜め。
ミジタリティ 大湾
みずみずしい様。清々〔すがすが〕しい様。
- 用例
- アヌ ワラベー、ミジタリティ チュラサッサー(あの子は、みずみずしくて美しいなあ)・湾。
ミジタンク 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
水タンク。
- 用例
- ヤーヌ イーンカイ ミジタンク ヰシテーン(家の上に水タンクを据〔す〕えてある)・儀。
- メモ
- 新語。沖縄は大きな川がないので、空梅雨や台風が少ないとすぐに水不足になることが多い。それで多くの家で水タンクを設置していたが、近年では建築事情などで減少しつつある。
ミシナーク 楚辺
よくまあ。みすみす。むざむざと。
- 用例
- アレー ミシナーク、ワー タヌミ クトゥワイタン(彼はむざむざと、私の頼みを断りよった)・楚。
ミジナディー 座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,牧原,長田
{めづなで(水撫で)}。行事。健康を祈願して、中指に水をつけて額を撫でること。
- 用例
- ミジナディーネー、ムンチューガシラガ クラガーンカイ アチマティ ヲゥガムタン(水撫でには、門中頭がクラガーに集まって拝みよった)・楚。
- メモ
- 神聖な水を中指で額につける作法で、若返りの水を浴びた効果があるといわれた。健康祈願の意味がある。瀬名波では、父方の実家に行った時に、姑が中指でミジナディーをした。音1:ミジナリー。
ミシナバー 楚辺
植物。フダンソウ。

- メモ
- →ニスナバー。
ミジナリー 伊良皆,上地,楚辺
{めづなで(水撫で)}。行事。健康を祈願して、中指に水をつけて額を撫でること。
- メモ
- 健康を祈願し*ゥンブガーで新生児の額に水をつけたり、正月などに若水を汲んできて額に水をつけたりすることをそう呼ぶ。伊良皆では、前年の旧1月1日から12月31日までに生まれた子どもを公民館に集めて、区長がゥンブガーから汲んできた水でミジナリーをする。楚辺では、旧9月15日に門中頭が楚辺クラガーに集まって、線香を灯し、豆腐やおにぎりを供えて拝む。音1:ミジナディー。
ミジニーブ 大湾
水柄杓〔みずひしゃく〕。水汲み用の柄杓。
- メモ
- →ニーブ。
ミジパーク 瀬名波
水を入れるもの。
ミシバーチ 喜名,親志,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知,大湾
木製の円形で深さのある鉢。
- 用例
- サキムイニン、ミシバーチンカイ クヮッチー イッティ ムッチ イチュタン(結納にも、ミシバーチにご馳走を入れて持って行きよった)・儀。
- メモ
- 音1:ニシバーチ。→ケール。
ミジハイ 村史
墓の部分名称。墓のチジの上にある水が垂れ落ちる所。
ミジハナダイ 喜名,渡慶次,儀間
水ばなたれ。鼻水。

- 用例
- ミジハナダイ タラチ、カジヒチル ヤンテー(鼻水を垂らして、風邪じゃないねえ)・儀。
- メモ
- →ハナミジ。
ミジブクラー 喜名,渡慶次,儀間
水ぶくれ。
- 用例
- ティーヌ ミジブクラーガ、イェーリトーン(手の水ぶくれが、潰〔つぶ〕れている)・儀。
ミジブッター 喜名,渡慶次,儀間
水だらけ。びしょ濡れ。
- 用例
- ミジブッター シ、ヘーク チン ケーレー(水だらけになって、早く着物を着替えなさい)・儀。
- メモ
- →ミジジャカジャカ。
ミジボーミ 楚辺
貝名。なめくじ。
- 用例
- アミフイネー、ミジボーミヌ マンドーン(雨降りには、なめくじが多い)・楚。
- メモ
- 類:ユダイムシ。
ミジマチ 伊良皆
{めづまき(水撒き)}{めづまつり(水祭り)}。葬式の翌朝、親戚や近所の人たちと茶と水と酒、線香と花木を持って墓へ参ること。
- メモ
- 伊良皆では初七日まで毎日朝1回墓に参った。
音1:ミジマチー。→アサミジ。
ミジマチー 座喜味,高志保,楚辺
{めづまき(水撒き)}{めづまつり(水祭り)}。葬式の翌朝、親戚や近所の人たちと茶と水と酒、線香と花木を持って墓へ参ること。
- メモ
- 音1:ミジマチ。→アサミジ。
ミジムイニービチ 喜名,渡慶次,古堅,牧原
{めづもりねびき(水盛り根引)}。盛大な結婚式のこと。
- メモ
- →ウーニービチ。
ミジムターン 喜名,渡慶次,儀間
水遊び。水を悪戯〔いたずら〕すること。
- 用例
- ミジムターン シ マルンリー ソーン(水遊びをしてずぶ濡れになっている)・儀。
ミジムム 大湾
植物。ヤマモモ。
- メモ
- →イシムム。
ミジメンナー 楚辺,大湾
植物。ハコベ。ウシハコベ。
- 用例
- ミジメンナーヤ、シルハナグヮーヌ サクタン(ハコベは、白い花が咲きよった)・楚。
- メモ
- 搗〔つ〕いて小鳥の餌〔えさ〕にした。音2:ミンナ・メンナ。
ミジャミジャ 喜名,渡慶次,儀間
水気の多い様。水っぽい。
- 用例
- ウヌ ゥンモー、ミジャミジャ シ マーサー ネーン(その芋は、水っぽくて不味〔まず〕い)・儀。
ミジュン 座喜味,大湾,古堅
魚名。イワシ。鰯。
ミジュンギリ 楚辺
漁法。イワシ漁〔りょう〕。網をしかけてイワシを取る漁法。
- 用例
- アチャー、ミジュンギリンカイ ゥンジーン(明日、イワシ漁に出る)・楚。
- メモ
- 音2:ミジュンジレー。
ミジュンジレー 渡具知
漁法。イワシ漁〔りょう〕。網をしかけてイワシを取る漁法。
- メモ
- 音2:ミジュンギリ。
ミジラサン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
珍しい。
- 用例
- イャーガンチョー、ナランディシェー ミジラサン(お前でさえ、できないというのは珍しい)・儀。
ウレビケージェー ミジラサン(そればかりは珍しい)・座。ウレー ミジラサッサー(それはめずらしいなあ)・上。
- メモ
- 音1:ミジラハン。
ミジラシムン 喜名,都屋,渡慶次,儀間、楚辺
珍しいもの。
- 用例
- ミジラシムン ヤッサー(珍しい物だなあ)・都。
ミジラハン 高志保,長浜,楚辺,瀬名波
珍しい。
- 用例
- イーナナー、ハナ サクシェー ミジラハン(そんなに早く、花が咲くのは珍しい)・楚。
- メモ
- 音1:ミジラサン。
ミジワター 座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
水腹。水分の多いものを取り過ぎること。
- メモ
- 水分の多いものを取り過ぎて下痢になること。
ミシワン 渡慶次,儀間
ご飯碗。
- 用例
- ミシワン ムッチ クーワ(ご飯碗を持ってきなさい)・儀。
ミジヲゥーキ 高志保,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,長田
住居関係。水桶。水を運ぶ桶。
- 用例
- ミジヲゥーキ カタミティ、ミジ クミーガ イチュタン(水桶を担いで、水を汲みに行きよった)・儀。
- メモ
- →ミジターグ。
ミジウェンチュ 長田
哺乳類。湿地帯に多い鼠〔ねずみ〕。
ミス 座喜味
味噌。
- メモ
- 類:ンス・ヰンス・ンース・ンシュ。
ミズン 都屋
魚名。イワシ。鰯。
ミセーン 大湾,村史
①召し上がる。②~ていらっしゃる。お~になる。
- 用例
- ①タンメーヤ メーユル、イチゴーザキ ミセーン(おじいさんは毎晩、1合のお酒を召し上がる)・史。②イッペー ティーグマー シミセーンドー(とても細かく器用になさっていますよ)・湾。
- メモ
- ①音1:ミシェーン。→ウサガイン。②音2:~ンシェーン・~ンセーン。
ミソーイン 楚辺,座喜味,上地
召し上がる。「食べる」と「飲む」の敬語。
- 用例
- ニッターガ ミソーラン アラー、ワランチャーンカイ カマシンソーレー(あなたがたが召し上がらないなら、子どもたちに食べさせてください)・楚。
クヮッチーヌ アイビーグトゥ、ミソーンガ ゥンモーリヨー(ご馳走がありますから、召し上がりにいらしてくださいよ)・楚。チュハーラ ミソーレー(お腹いっぱい召し上がれ)・座。チャー ミソーレー(お茶を召し上がってください)・上。
- メモ
- →ウサガイン。
ミソーラスン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,座喜味
①差し上げる。②~ていただく。~てもらう。
- 用例
- ①マカナティ ミソーラサーニ、マタ ユーサンレー アガティ チュール バーテー(賄〔まかな〕って差し上げて、また夕方は上がって〈帰って〉来るわけさ)・民・楚。
イャーガ チュクテーシ パーパーンカイ ミソーラシェー(あんたが作ったものをおばあさんに差し上げなさい)・楚。否:ミソーラサン(差し上げない)希:ミソーラシブーハン(差し上げたい)過:ミソーラチャン(差し上げた)継:ミソーラチョーン(差し上げている)・楚。
スージネー、ウチャクカラ クヮッチー ミソーラスン(お祝いには、お客からご馳走を差し上げる)・儀。
否:ミソーラサン(差し上げない)希:ミソーラシーブサン(差し上げたい)過:ミソーラチャン(差し上げた)継:ミソーラチョーン(差し上げている)・儀。
②ヰーングヮーンケー ユックミソーラセー(縁側で休んでいただきなさい)・座。
- メモ
- ①類:ウサギーン。
ミチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①道。②人道。道理。
- 用例
- ①ミチヌ ワカランル アンレー(道が分からないんだよ)・儀。
②チュヌ ミチカラー ハンリランキヨー(人の道からは外れるなよ)・儀。
ミチ バッペーイン 喜名,渡慶次,儀間
道を間違える。
- 用例
- ミチ バッペーティ、ニッカ ナトーサ(道を間違えて、遅くなったさ)・儀。
ミチアガリ 儀間
道を隔てた東。
ミチイリ 儀間
道を隔てた西。
ミチーン 喜名,親志,座喜味,波平,渡慶次,儀間,比謝,古堅,大木,牧原
閉〔し〕める。閉〔と〕じる。
- 用例
- ジョーヤ クジネー ミチーンドー(門は9時には閉めるよ)・儀。
ハシル ミチーン(戸を閉める)・比。
否:ミチラン(閉めない)希:ミチーブサン(閉めたい)過:ミチタン(閉めた)継:ミチトーン(閉めている)・儀。
- メモ
- →クーイン。
ミチーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
満たす。
- 用例
- タンクヌ ミジェー アサヲゥティ ミチーン(タンクの水は朝で満たす)・儀。
否:ミチラン(満たさない)希:ミチーブサン(満たしたい)過:ミチタン(満たした)継:ミチトーン(満たせている)・儀。
ミチカイディマ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{みちかりでま(道借り手間)}。馬手間。他字から嫁取りをする男性が嫁側の青年に支払うお金。
- 用例
- ミチカイディマー、ニーセーター サキデー ヤサ(ミチカイディマは、青年たちの酒代だよ)・儀。
- メモ
- 昔は部落内婚が主で、他部落へ嫁ぐのを嫌う風習が強く、他部落へ嫁ぐ場合には当時のお金で5~20円のミチカイディマが課せられた。それは青年会の費用に充てられた。類:ゥンマザキ・ゥンマディマ。
ミチキ 瀬名波,古堅
数詞。3か月。
- メモ
- 音1:ミチチ。
ミチキギヤー 楚辺
昆虫。ハンミョウ。
- 用例
- ミチキギヤーン、ハゴーリームシ ヤサ(ハンミョウも、嫌な虫だよ)・楚。
- メモ
- 川や池などの水辺環境に近い開けた場所で見つかることが多い。鋭い顎を持ち、他の昆虫を捕らえて食べる。→カーラヤーヌタンメーグヮー。
ミチクーイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
閉〔し〕め切る。
- 用例
- アミヌ フイグトゥ、ハシル ミチクーイン(雨が降るから、戸を閉め切る)・儀。
否:ミチクーラン(閉め切らない)希:ミチクーイブサン(閉め切りたい)過:ミチクータン(閉め切った)継:ミチクートーン(閉め切っている)・儀。
- メモ
- →クーイミチーン。
ミチグェー 瀬名波
道草。
ミチジュネー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
{みちぞなへ(道備へ)}。祭りや行事などにおこなう行列。太鼓を叩き、三線を弾きながら、集落内を練り歩くこと。
- 用例
- アマカラ、ヱイサーヌ ミチジュネーガ チューン(あそこから、エイサーの行列が来る)・儀。
ミチジュネー シ(練り歩いて)・古。
- メモ
- エイサーやアシビ、またはカジマヤー祝いなどにおこなわれる。※写真は大木エイサーのミチジュネー。
ミチス 渡慶次,儀間,古堅,楚辺
満ち潮。満潮。
- 用例
- ヤーウチーネー、ミチス アティリヨー(引っ越しには、満潮に合わせなさいよ)・儀。
- メモ
- 対:ヒチス(引き潮)。
ミチチ 波平,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。3か月。
- 用例
- ウヌ ワラベー ミチチル ナインナー(その子は3か月になるのねえ)・儀。
- メモ
- 音1:ミチキ。
ミチチャーグヮー 座喜味
3か月で収穫できる芋。
ミチドゥーイ 楚辺
道通り。道を通ること。
- 用例
- ミチドゥーイ シミソーチャンディ(道を通りなさったって)・民・楚。
ミチナカ 渡慶次,儀間
{みちなか(道中)}。途中。
- 用例
- イャーヤ ナマン ミチナカル ヤンナー(お前は今も途中なのか)・儀。
ミチブシン 渡慶次,儀間,古堅
道普請。道路工事。
- 用例
- ナー ユークル、ミチブシヌン ウワインテー(もうそろそろ、道路工事も終わるでしょう)・儀。
ミチマー 村史
子どもの遊び。碁打ち。
- メモ
- →グーウッチェー。
ミヂムイ 座喜味,高志保,楚辺,大湾、喜名、渡慶次、儀間
見積もり。
- 用例
- ヤー チュクイラー、ミヂムイ シミレー(家を造るなら、見積もりさせなさい)・楚。
ミヂムイヤ マーヌ ヤッサタガヤー(見積もりはどこが安かったのかな)・儀。
ミチャーイン 渡具知
満つる。いっぱいになる。
- 用例
- 「ハヂチャーガ チョーンドー」シーネー、シグ ミチャーティヨ(「*ハヂチャーが来ているよ」と言うと、すぐいっぱいになってね)・民・具。
- メモ
- 音2:ミッチャカイン・ミッチュン。
ミチャイン 古堅
閉〔し〕まる。
- メモ
- →シマイン。
ミチュ 宇座,瀬名波
数詞。3年。
- メモ
- →サンニン。
ミチンチュー 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{みちのひと(道の人)}。通りすがりの人。行きずりの人。
- 用例
- ミチンチュール ヤシガ、カシーッシ カタヂキティ トゥラチェーサ(通りすがりの人なんだが、加勢して片付けてくれてあるさ)・儀。
ミッ~ 喜名,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅,楚辺
数詞。3~。
- 用例
- ミッチャ(3日)・波。ミッチャイ(3人)・浜。
- メモ
- →サン~。
ミックヮー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
目が見えないこと。またはその者。盲目。
ミックヮイングヮー 渡慶次,儀間,楚辺
哺乳類。生まれたばかりの小犬。まだ目が見えない子犬。
- 用例
- ミックヮイングヮー ヰーティ ッチ、カライン(生まれたばかりの小犬を貰ってきて、飼う)・儀。
ミックヮサン 喜名,渡慶次,儀間,古堅,比謝矼,牧原
憎い。憎らしい。
- 用例
- ナマチキティ、イッペー ミックヮサン(未だに、とても憎らしい)・儀。
ママックヮヤ ミックヮサグトゥ(継子は憎いから)・矼。ミックヮサ サッティ(憎まれて)・牧。ミックヮサ シ(憎くて)・古。
- メモ
- 音1:ミックヮハン。
ミックヮシムン 喜名,渡慶次,儀間
憎い者。憎まれ者。憎たらしい者。
- 用例
- チュヌ モーキ タユイシェー、ミックヮシムン ヤサ(人の儲けを頼るのは、憎たらしい者だ)・儀。
ミックヮハン 楚辺
憎い。憎らしい。
- メモ
- 音1:ミックヮサン。
ミッタ 喜名,渡慶次,儀間
ほんとに。実に。全くもって。
- 用例
- イャーヤ、ミッタ ティーガンマラーワラビ ヤル(お前は、ほんとに悪戯〔いたずら〕っ子なんだね)・儀。
- メモ
- 容認できないような気持ちを表す時に使う。
ミッチアマヤー 座喜味,楚辺,儀間
{みちてあまりあ(満ちて余りあ)}。才走った者。小利口者。
- 用例
- アレー ミッチアマヤー ヤサ(あれは才走った者だ)・座。イャーグトールムノー ルク ミッチアマヤー ナティ(お前という者はあまりにも小利口者になって)・楚。
ミッチキ 古堅
いっぱい。満ちている様。
- 用例
- ヤーン ミッチキ シミティ(家もいっぱいにして)・古。
- メモ
- →イッパイカッパイ。
ミッチャイ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
数詞。3人。
ミッチャイヒッチャイ 座喜味
満ち干き。潮が満ちたり引いたりする様。
ミッチャカー 牧原
いっぱい。満ちている様。
- 用例
- ミッチャカー ミチティ(いっぱい詰めて)・民・牧。
- メモ
- →イッパイカッパイ。
ミッチャカイン 喜名,渡慶次,儀間
満つる。いっぱいになる。
- 用例
- ヤガティ ヲゥーキヌ ミジン、ミッチャカインドー(やがて桶の水も、いっぱいになるよ)・儀。
否:ミッチャカラン(満たない)過:ミッチャカタン(満ちた)継:ミッチャカトーン(満ちている)・儀。
- メモ
- →ミチャーイン。
ミッチャキ 喜名,渡慶次,儀間
いっぱい。満ちている様。
- 用例
- タークーヌ ミッチャキ、イッティ チャン(桶のいっぱい、入れて来た)・儀。
- メモ
- →イッパイカッパイ。
ミッチャソージ 波平,渡慶次,儀間,楚辺
{みっかさうぢ(三日掃除)}。結婚後の実家への挨拶。嫁入りして3日目に実家に里帰りすること。
- 用例
- ミッチャソージネー、ウヤヌヤーンカイ イクタン(ミッチャソージには、実家に行きよった)・楚。
- メモ
- →ウヤウガミ。
ミッチャニービチ 波平
{みっかねびき(三日根引き)}。結婚後の実家への挨拶。
- メモ
- →ウヤウガミ。
ミッチャヌシーク 座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,古堅,牧原
{みっかのせっく(三日の節句)}。行事。正月3日の祝い。
- 用例
- ミッチャヌシークネー、ブチダンヌ ウサギムン ウサンデー シ、ジューシーシ カムタン(三月の節句には、仏壇の供え物を下げて、雑炊にして食べた)・儀。
- メモ
- 長浜、渡慶次、古堅、牧原、座喜味、高志保では雑炊〔ぞうすい〕を作り、楚辺では豚の舌料理、波平では粥〔かゆ〕を作って仏壇に供えた。
ミッチャミー 高志保
葬式の後の3日間墓参りに行くこと。
- メモ
- →アサミジ。
ミッチュン 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,楚辺
満ちる。いっぱいになる。
- 用例
- クェーヲゥーキ ミッタンガヤーリ ウムイカ(肥桶いっぱいになるのではと思うほど)・具。
ヲゥーキヌ ミジェー、ヤガティ ミッチュンテー(桶の水は、やがて満ちるでしょう)・儀。
否:ミッタン(満たない)過:ミッチャン(満ちた)継:ミッチョーン(満ちている)・儀。
- メモ
- →ミチャーイン。
ミトゥ 喜名,波平,渡慶次,儀間
数詞。3年。
- 用例
- ヘームン ヤサ、ナー ミトゥ ナトーサヤー(早いものだ、もう3年も経っているね)・儀。
- メモ
- →サンニン。
ミドゥクル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
見所。
- 用例
- シバイヌ ミドゥクロー、シカットゥ ウビトーキヨー(芝居の見所は、しっかり覚えておきなさいよ)・儀。
ミトゥドゥキーン 喜名,渡慶次,儀間
見届ける。
- 用例
- マーンカイガ イチュラー ミトゥドゥキーン(どこに行くのか見届ける)・儀。
否:ミトゥドゥキラン(見届けない)希:ミトゥドゥキーブサン(見届けたい)過:ミトゥドゥキタン(見届けた)継:ミトゥドゥキトーン(見届けている)・儀。
ミナグーバル -
{皆呉原}。古堅の小字。
ミナラ 古堅
{めなだ(目涙)}。涙。
- メモ
- →ナダ。
ミナンカ 喜名,渡慶次,儀間
人生儀礼。三七日〔みなのか〕。死後21日目の人生儀礼。
- 用例
- トゥナイヌ ミナンカー、イキワル ナインドー(隣のミナンカは、行かなくちゃいけないよ)・儀。
ミハナグミ 牧原
{みはなごめ(御花米)}。花米。神仏に供えるお米。
- メモ
- →チンパナ。
ミマター 座喜味,高志保,宇座,大湾,古堅
農具。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。先が3本に分かれた畑を耕す鍬。
- メモ
- →ミーチマター。
ミマターグェー 渡慶次,儀間
農具。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。先が3本に分かれた畑を耕す鍬。
- 用例
- ハーガ ミーチンカイ ワカリトーシガ、ミマターグェー ヤサ(刃が3つに別れているのが、三又鍬さ)・儀。
- メモ
- →ミーチマター。
ミミ 喜名,親志,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
①耳。②ものの端。ふち。へり。③物の取っ手。ザルや甕〔かめ〕などの耳。
- 用例
- ①ミミヌ クシンカイ ムシヌ シガトーン(耳の後に虫がついている)・儀。
②タタンヌ ミミヌ ヤリトーン(畳のヘリが破れている)・儀。
- メモ
- 音1:ミーミ。
ミミ トゥジャ ナスン 喜名,渡慶次,儀間
聞き耳を立てる。耳の感覚をトゥジャ(銛〔もり〕)のように鋭くする。
- 用例
- ワラビヌ ミミ トゥジャ ナチ、ウフッチュヌ ハナシー チチョーン(子どもが聞き耳を立てて、大人の話を聞いている)・儀。
ミミガー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
{みみがは(耳皮)}。料理。食用としての豚の耳。豚の耳皮料理。
- 用例
- ウヮーヌ ミミガーン マーサムンドー(豚の耳も美味しいものだよ)・儀。ミミガーヤ、イェームン シーネー マーサン(豚の耳は、和〔あ〕え物にすると美味しい)・儀。
- メモ
- 正月を終えて*ナンカヌシークに耳皮料理を作る字も多かった。※写真は大根、ミミガー、ンスナバーを蒸したもの。
ミミガーイリチャー 大湾
料理。豚肉の耳皮炒め。
- メモ
- 正月に仏壇に供えた。
ミミガーユールー 伊良皆
{みみがはよる(耳皮夜)}。行事。正月7日の節句に、豚の耳皮を調理して夜仏壇に供えた。
- メモ
- 塩漬けした豚の*ミミガーと*チブルガーを調理し、豆腐や山芋等の茶請けと一緒に*ヒラバーチーに盛り、夜、仏壇に供える。→ナンカヌシーク。
ミミガーイェーイ 渡慶次,儀間
料理。豚の耳の和え物。
- 用例
- ミミガーイェーイッシ サキヌ オカズ スン(豚の耳の和え物を酒の肴にする)・儀。
ミミガサ 大湾
耳の中のできもの。
- 用例
- ミミガサ ゥンジトーン(耳の中にできものができた)・湾。
ミミガシマサン 喜名,渡慶次,儀間
耳障〔ざわ〕りである。うるさい。
- 用例
- ユヌクトゥビカーン イーゲーサー スグトゥ、ミミガシマサル アンレー(同じことばかり言い返すから、耳障りなんだよ)・儀。
- メモ
- 類:ミンクジラサン。
ミミガニ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
耳飾り。ピアス。
- 用例
- ミミガニ ハキトーシェー(耳飾りをつけているさ)・座。
ワラビガ、ミミガニ イクチン ハチョーン(子どもが、耳飾りを何個もつけている)・儀。
ミミグイ 喜名,渡慶次,儀間,大湾,古堅
植物。キクラゲ。
- 用例
- ミミグイヤ、ナーンカイ ユー ミートータン(キクラゲは、庭によく生えていた)・儀。
ミミクジラー 座喜味,大湾
{みみくづれあ(耳崩れあ)}。耳の聞こえが悪い人。
- メモ
- 音1:ミンクジラー。類:ミンカー。
ミミクジリダク 楚辺
料理。赤く染めた蛸〔たこ〕。
- 用例
- ニービキネー、ミミクジリダク ヒコーイタン(結婚式には、赤く染めた蛸を準備しよった)・楚。
- メモ
- 結婚式に新嫁と婿に、お盆に7種類の食べ物をのせて食べさせる儀式があるが、その時に欠かせない赤く染めた蛸のこと。
ミミクス 喜名,渡慶次,儀間
{みみくそ(耳糞)}。耳垢〔みみあか〕。
- 用例
- ヒサマックヮ シミヤーニ、ワラバー ミミクス トゥイン(膝枕をさせて、子どもの耳垢を取る)・儀。
ミミグスイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜
{みみぐそり(耳薬)}。有意義な話。ためになる良い話などを聞くこと。
- 用例
- チューヌ ハナシーヤ、イッペー ミミグスイ ナタン(今日の話は、とてもためになった)・儀。
ミミジ 古堅
軟体動物。ミミズ。
- メモ
- 音2:ミミジャー。
ミミジャー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,長田
軟体動物。ミミズ。
- 用例
- ンチャヌ ミーカラ、ダテーンヌ ミミジャーヌ ゥンジティ チョーン(土の中から、たくさんのミミズが出てきている)・儀。
- メモ
- →ミミジ。
ミミジュン 喜名,渡慶次,儀間,比謝,大木
①揉〔も〕む。押し揉む。②こらしめる。
- 用例
- ①ガートゥイヌ ワタ ミミジャーナカイ、ウットゥバチ(鴨の腹を揉んで、吹き飛ばして)・民・比。
ワランチャー ワター、ミミガンキヨー(子どもたちのお腹は、揉まないでよ)・儀。
否:ミミガン(揉まない)希:ミミジーブサン(揉みたい)過:ミミジャン(揉んだ)継:ミミジョーン(揉んでいる)・儀。
②ワンガ ミミジ トゥラチャン(私がこらしめてやった)・木。
ミミタイ 瀬名波
耳たぶ。
ミミチャンバ 楚辺
横っ面。
- 用例
- クチ カナイネー、ミミチャンバ スグラリーサヤー(口答えすると、横っ面を殴られるよ)・楚。
- メモ
- 音1:ミンチャンバ。
ミミチリボージ 喜名,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,大湾,古堅,大木,牧原,長田
子守歌。耳切坊主。
- 用例
- 歌:ヘイヨーヘイ、ミミチリボージヌ タッチョーンドー、ナクナヨー ナクナヨー、ヘイヨー ヘイヨー ヘイヨー(ヘイヨーヘイ、耳切り坊主が立っているよ、泣くなよ泣くなよ、ヘイヨー ヘイヨー ヘイヨー)・牧。
ミミヌウーリグヮー 瀬名波
耳輪〔じりん〕。耳の上の方の折れ曲がったところ。
ミミバーキ 座喜味,伊良皆,楚辺
飲食関係。耳が4つついた竹カゴ。
- メモ
- 男性がモッコ代わりに、紐を通したミミバーキを棒の両端にさげ、担いで使った。音1:ミンバーキ。
ミミンジカカヤー 楚辺
物欲しそうにしている様。
- 用例
- ミミンジカカヤー ソーグトゥ、イフェー ワキティ カマシェー(物欲しそうにしているから、少しは分けて食べさせなさい)・楚。
ミミンジカカヤー ヒチ、クチジル タイギンレー(物欲しそうにして、よだれが垂れよるよ)・楚。
- メモ
- →マンジャーカーカー。
ミムチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
身持ち。
- 用例
- ユミ カメーイラー、ミムチヌ ユタサシカラル カメーインドー(嫁を探すなら、身持ちのよいのから探すんだよ)・儀。
- メモ
- →ソーガラ。
ミャークゥンマ 座喜味
哺乳類。宮古馬。
- メモ
- 宮古馬(みやこうま)は、宮古列島の宮古島(沖縄県宮古島市)で飼育されてきたウマの一品種である。また日本在来馬8馬種のひとつで、1991(平成3)年1月16日に沖縄県の天然記念物に指定されている。
ミヤラビ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{めわらべ(女童)}。若い娘。
- 用例
- ミヤラビンチャー ヲゥルイヌ、チュラサヨー(若い娘たちの踊りの、美しいことよ)・儀。
- メモ
- →ナーラビ。
ミョージ 古堅
苗字。
ミリキンマーチ 楚辺,古堅
{めりけんまつ(メリケン松)}。植物。モクマオウ。
- 用例
- ミリキンマーチェー、ナマ ヤティン アマクマカイ ミートーン(モクマオウは、今でもあちこちに生えている)・楚。
- メモ
- 音2:メリケンマーチ。類:モクマオー・モクモー。
ミルク 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,古堅,大木
弥勒菩薩〔みろくぼさつ〕。ミルク神。
- 用例
- クマカラ ミーヌ ウッペー ミルクヌ ムン(ここから見えるだけはミルク〈ミルク神〉のもの)・民・宇。
ミルクグヮチ 高志保
6月。
- 用例
- ことわざ:アカングヮヤ、ミルクグヮチン ユチ フラスン(赤子は、旧6月の暑い時でも雪を降らせる〈外気に触れさせないよう、大切に育てなさい〉)・高。
ミルリ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
芽。新芽。
- 用例
- ミルリヌ ゥンジーン(芽が出る)・座。
ヌクバーティ、ナーヌ キーン ミルリ ゥンジトーン(暖かくなって、庭の木も新芽が出ている)・儀。
ウリガ ミルリ ミーヌンセーヤ、ワンネー ウカミリ ウムレー(それが芽生えるんならね、私は御神だと思いなさい)・民・楚。
ミンカー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,比謝矼
耳の聞こえが悪い人。
- 用例
- ウーシェー ヌーン イリランヨー シーネー、ミンカー ナインドー(臼は何も入れないでやると、耳が悪くなるよ)・座。
トゥシ トゥッティ、ミンカー ナティ ネーラン(年を取って、耳が悪くなってしまった)・儀。
- メモ
- 子どもが空の臼で遊んでいると、臼の歯がつぶれるのを心配して「ミンカーになるよ」と注意した。
→ミミクジラー。
ミンカーアビー 渡慶次,儀間,古堅,喜名,楚辺
耳の聞こえが悪い人に話すように大声で話すこと。
- 用例
- ウッピナー ミンカーアビー シ、イャーガ アビーシェー マーマディン チカリーン(そんなに大声出して、お前が話すのはどこまでも聞こえる)・儀。
- メモ
- 音2:ミンクジラーアビー・ミンチリアビー。
ミンガーミ 渡慶次,儀間
飲食関係。耳の付いた甕〔かめ〕。
- 用例
- ミンガーメー、クチャンカイ ウッチェータン(耳付き甕は、裏座に置いてあった)・儀。
ミンガンクンガン 瀬名波
植物。タマシダの球根。
- メモ
- →ミーガークーガー。
ミングイン 喜名,渡慶次,儀間,古堅、楚辺
濁〔にご〕る。
- 用例
- イチヌ ミジ カチャーシーネー ミングインドー(池の水をかき混ぜると濁るよ)・儀。
否:ミングラン(濁らない)継:ミングトーン(濁っている)・儀。
- メモ
- 対:シームン(澄む)。
ミングートゥールー 喜名,渡慶次,儀間
ぐるぐる回ること。
- 用例
- ミングートゥールー サレー、ミー マートーン(ぐるぐる回っていたら、目が回っている)・儀。
ミンクジラー 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間
{みみくづれあ(耳崩れあ)}。耳の聞こえが悪い人。
- 用例
- ミンクジラーンカイ、チャッサ アビティン チカランル アグトゥ シカター ネーンサ(耳が悪い人に、どんなに言っても聞こえないんだから仕方がないさ)・儀。
- メモ
- →音1:ミミクジラー。
ミンクジラーアビー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
耳の聞こえが悪い人に話すように大声で話すこと。
- 用例
- ミンクジラーアビー シーネー、フカマディン チカリーンドー(大声で話したら、外までも聞こえるよ)・儀。
- メモ
- →ミンカーアビー。
ミンクジラサン 喜名,渡慶次,儀間
やかましい。うるさい。耳障〔ざわ〕りである。
- 用例
- ウッピナー ウタイグトゥ、ミンクジラサン(そんなに大きな声で歌うから、耳障りだ)・儀。
- メモ
- 音2:ミンチャサン・ミンチャハン。類:ユミンチャハン。
ミングラサー 村史
子どもの遊び。箍〔たが〕を転がす遊び。
- メモ
- 竹の棒の先に針金で作った釣り針のようなものを付けて作った。→ガラマーミングラサイ。
ミングヮサーミングヮサー 座喜味
回し回し。めぐらしめぐらし。
ミングヮスン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
濁〔にご〕らせる。
- 用例
- ウングトゥ シーネー、イチヌ ミジ ミングヮスサ(そんなにしたら、池の水を濁らせるよ)・儀。
否:ミングヮサン(濁らせない)希:ミングヮシーブサン(濁らせたい)過:ミングヮチャン(濁らせた)継:ミングヮチョーン(濁らせている)・儀。
ミングヮスン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
回す。めぐらす。
- 用例
- ナーヒン チューヂューク ミングヮセー(もっと強く回せ)・儀。否:ミングヮサン(回さない)希:ミングヮシーブサン(回したい)過:ミングヮチャン(回したい)継:ミングヮチョーン(回している)・儀。
- メモ
- →マースン。
ミンサーウービ 座喜味,渡慶次,儀間
ミンサー帯。綿織の幅の狭い帯。
- 用例
- イャーンカイン ミンサーウービ チュクティ トゥラサヤー(お前にもミンサー帯を作ってあげようね)・儀。
ミンザイ 伊良皆
耳垂れ。中耳炎。
- メモ
- 音1:ミンジャイ。音2:ミンジャク。
ミンジャイ 親志,座喜味,伊良皆,古堅
耳垂れ。中耳炎。
- メモ
- →音1:ミンザイ。
ミンジャカー 座喜味,儀間,長浜
耳垂れのある人。
- メモ
- 音2:ミンジャヤー。悪口としても使われる。
ミンジャカーイユ 座喜味
魚名。闘魚〔とうぎょ〕。
- メモ
- →トーイユ。
ミンジャク 喜名,渡慶次,儀間
耳垂れ。中耳炎。
- 用例
- ミンジャコー、ウスマサ ヤナカジャ スタン(耳垂れは、とても嫌な臭いがした)・儀。
- メモ
- →ミンザイ。
ミンジャヤー 座喜味,古堅
耳垂れのある人。
- メモ
- →ミンジャカー。
ミンソー 座喜味,大湾
面相。顔つき。人相。
- メモ
- →チラガマチ。
ミンタナ 渡慶次,儀間,楚辺
台所の一角で、近くにある排水を溜める場所や洗い場。
- 用例
- ミンタナー、ヰーユックイドゥクル ヤタン(ミンタナは、よい休憩場だった)・儀。
- メモ
- 母屋と離れの間や、*ヤガマーと畜舎の間等に取り付けた屋根のこと。甕や薪、またはキビの枯れ葉や家畜小屋から出された堆肥を保管した。音1:ミンタナー・ミンダナー。
ミンタナー 喜名,大湾
台所の一角で、近くにある排水を溜める場所や洗い場。
- メモ
- 音1:ミンタナ・ミンダナー。
ミンダナー 座喜味
台所の一角で、近くにある排水を溜める場所や洗い場。
- メモ
- 音1:ミンタナ・ミンタナー。
ミンタマ 座喜味,波平,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大木,長田
目玉。目。
- 用例
- ミンタマンカイ グミヌ イッチョーグトゥ、ンチ トゥラシェー(目にゴミが入っているから、見てくれ)・儀。
ミンタマー 座喜味,伊良皆,長浜
昆虫。トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- →キーラーマートンボ。
ミンタマー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,比謝矼
{めんたまあ(目玉あ)}。目の大きな人。
- 用例
- ヰナグワラビヌ ミンタマー ヤシヨー(女の子の目が大きいことよ)・儀。
ミンタマーガーシー 伊良皆
{めんたまあぐゎし(目玉あ菓子)}。菓子名。花ぼうる。
- メモ
- →ミーガンチョーグヮーシ。
ミンタマヤーウグヮン 喜名
雨乞い御願。喜名の拝所の名称。
- メモ
- 喜名のアガリマーチョーにあった。中城城跡にある雨乞い御嶽の神を引き寄せて10日ごとの夜の雨をお願いしますと、毎年旧4月に中城に向けて祈願した。
ミンタリーガサ 渡慶次,儀間
{めんたれがさ(面垂れ笠)}。深編み笠。
- 用例
- ミンタリーガサ カンティ、ヌギティ ハイタン(深編み笠をかぶって、逃れて行きよった)・儀。
- メモ
- 顔が隠れるように深く作った編み笠で、芝居などでよく使われる。
ミンチェーガー 古堅
古堅の井泉の名称。
- メモ
- 現在の比謝川大橋の下方に位置。戦後は養鰻場〔ようまんじょう〕としても利用された。渡具知が*カーウガンに拝している。
ミンチムナー 楚辺
目に入ったゴミ。
- 用例
- ミンチムナー トゥティ トゥラシェー(目のゴミを取ってくれ)・楚。
ミンチャーブイ 喜名,座喜味,伊良皆,瀬名波,長浜
祭祀の際にノロが被〔かぶ〕る蔓草〔つるくさ〕で作った冠。
- メモ
- 蔓性シダ植物の*カニグサ(蟹草)で作った。→カーミンチャプルー。
ミンチャサン 喜名,渡慶次,儀間,長浜,比謝矼、
やかましい。うるさい。
- 用例
- ウッピナー アビーネー、ミンチャサンドー(そんなに大声で話すと、やかましいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ミンチャハン。→ミンクジラサン。
ミンチャハン 座喜味,楚辺
やかましい。うるさい。
- メモ
- 音1:ミンチャサン。→ミンクジラサン。
ミンチャンバ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
横っ面。
- 用例
- ミンチャンバ ホーカッティ、ヤガティ ブチクン ナイタン(横っ面を殴られて、やがて気を失いよった)・儀。
ミンチャンバ スグラリンドー(横っ面ぶたれるぞ)・座。
- メモ
- 音1:ミミチャンバ。
ミンチリアビー 長浜
耳の聞こえが悪い人に話すように大声で話すこと。
- メモ
- →ミンカーアビー。
ミンティラ 高志保,渡慶次、儀間
渡慶次の拝所の名称。
- メモ
- ミンティラは、喜名観音堂と同性格のものとされ、健康祈願や家内安全を祈願する。ミンティラマーチューと呼ばれた松並木があった。
ミンデー 喜名,親志,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,古堅
ものもらい。
- 用例
- ターチヌミー、ミンデーヌ ゥンジトーサ(両目に、ものもらいができているさ)・儀。
- メモ
- 類:ミーンデー。
ミンナ 喜名,都屋,宇座,長浜,渡具知,大湾,大木,比謝矼,牧原
植物。ルリハコベ、ヤエムグラ、ハコベなど。
- メモ
- 音1:メンナ。
ミンヌク 伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,渡具知
{めづのこ(水の子)}。お盆に餓鬼〔がき〕に与える物。施餓鬼〔せがき〕用として供える野菜で、味はつけない。
- 用例
- ウークイ ウワタラー、ミンヌコー ジョーカラ フカンカイ ゥンジャシェー(盆のお送りが終わったなら、ミンヌクは門から外に出しなさい)・儀。
- メモ
- お盆には、身寄りのない餓鬼が寄って来るので、そのための食べ物を用意しておく。瀬名波では、ミンヌクとして*マージンを1合ずつおじさんやおばさんの所に持って行った。また、年忌焼香にもミンヌクを供える。※写真は年忌焼香で打ち紙を炙った後に、ミンヌクを投げ入れたもの(儀間)。
ミンパー 楚辺
植物。ヤエムグラ。
- 用例
- ミンパーヌ、キヌンカイ タックヮトーン(ヤエムグラが、着物にくっついている)・楚。
- メモ
- →クマミンナー。
ミンバーキ 親志,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,長田
飲食関係。耳が4つついた竹カゴ。
- 用例
- ミンバーケー ミミヌ チチョーグトゥ、ムチヤッサタン(ミンバーキは耳がついているので、持ちやすかった)・儀。
- メモ
- 長田では肥しを運ぶのに使うこともあった。音1:ミミバーキ。
ミンパーマーイ 村史
*オールーミンパーという苔〔こけ〕で作った毬〔まり〕。
ム~ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。6~。
- 用例
- ムトゥ(6年)・儀。ムチチ(6か月)・儀。
- メモ
- 類:ルク~。
ムイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
丘。山。盛り上がった所。
- 用例
- ンナシ アヌ ムイマディ、ハーエースーブ サー(皆であそこの丘まで、徒競走をしよう)・儀。
ムイグヮーシ 喜名,渡慶次,儀間
盛り菓子。丸いお盆にお菓子を盛って差し入れた。
- 用例
- スージンカイ、ムイグヮーシ ムッチ イチュン(お祝いに、盛り菓子を持って行く)・儀。
ムイスー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
商談で売買が成立した祝い。売買契約の宴。
- 用例
- ムイスー ナイネー、タゲーニ ティレーイタン(商談が成立すると、お互いでご馳走しあいよった)・儀。
- メモ
- 家畜の売買が成立すると、それを祝って売り手と買い手がお金を出し合って*ソーミンイリチャーなどで会食した。その経費は買い手のみが負担することもあった。→クルバシェー。
ムイタティー 喜名,渡慶次,儀間
大盛り。山盛り。
- 用例
- ワームノー ムイタティー イッティ トゥラシェー(私のものは大盛り入れてちょうだい)・儀。
- メモ
- 類:ムヤーギ。
ムイタティーン 喜名,渡慶次,儀間
盛り立てる。盛り上げる。
- 用例
- クヮーシ ムイタティティ イッティ クヮー(菓子を盛り上げて入れてこい)・儀。
否:ムイタティラン(盛り立てない)希:ムイタティーブサン(盛り立てたい)過:ムイタティタン(盛り立てた)継:ムイタテイトーン(盛り立てている)・儀。
ムイチリー 喜名,長田
祝いなどで一人分のご馳走を入れたもの。祝い膳。
- メモ
- 小さな御膳に*ターンム、*チンヌク、豆腐、肉、天ぷらなどが入っていた。
ムイヌカー 瀬名波
瀬名波の井泉の名称。
- メモ
- *シナハウガンの北側の断崖下にある井泉。ここの水によって、漂流した人、あるいは戦乱の世に逃れてきた按司が命拾いしたともいわれる。瀬名波の大御願に拝される。旧1月4日の*ミジナリーで遙拝〔ようはい〕する門中、家庭もある。
ムイバル -
{森原}。渡慶次の小字。
ムイマシ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
盛り升。升に少し多めに盛ること。
- 用例
- ナー イフェー ムイマシ シ トゥラシーネー、タシカイシガヤー(もう少し多めに盛ってくれたら、助かるけどなあ)・儀。
- メモ
- 対:キリマシ(すり切り)。
ムイン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
もぐ。果実などをもぐ。
- 用例
- ヤシチヌ ナンデンサー ムイン(屋敷内にある桑の実をもぐ)・儀。ギーマ ムンガ(ギーマの実をもぎに)・座。
否:ムラン(もがない)希:ムイブサン(もぎたい)過:ムタン(もいだ)継:ムトーン(もいでいる)・儀。
ムイン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
盛る。
- 用例
- イッスマシンカイ クミ ムイン(1升枡に米を盛る)・儀。
否:ムラン(盛らない)希:ムイブサン(盛りたい)継:ムトーン(盛っている)・儀。
ムイン 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
漏る。
- 用例
- ヲゥーキカラ ミジヌ ムトーン(桶から水が漏れている)・儀。
否:ムラン(漏らない)継:ムトーン(漏っている)・儀。
ムイングヮ 喜名,親志,伊良皆,渡慶次,儀間,長浜,楚辺
{もりのごら(守の子等)}。子守をされる子ども。
- 用例
- ムイングヮー ムヤーナー ウンジェー イチマディン ワシランサ(守子は守り姉の恩はいつまでも忘れないさ)・儀。
- メモ
- 農作業で人手が足りない場合、赤子を子守りする女の子を頼むことが多かった。その赤子、子守りをされる子どものことをムイングヮといい、守り姉のことを*ムヤーナーといった。対:ムヤーナー(守姉)。
ムー 親志,伊良皆,都屋,楚辺
植物。藻。
- メモ
- 類:モー・モークサ・モークサー・ウミグサ。
ムー 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅、楚辺
数詞。むう。6つ。
- メモ
- 数え上げる時に言う。音2:ムーチ。
ムーク 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
親族語彙。婿。
- 用例
- ハルヌ イチュナサイネー、ムーク タヌディ ティガネー シミーン(農作業が忙しい時には、婿を頼んで手伝わせる)・儀。ムークガ ヲゥンドー(婿がいるよ)・親。ムークガ チャーギーセー(婿が来よるよ)・田。
ムークイ 楚辺
報い。仕返し。
- 用例
- ヤナクトゥ シーネー、アトゥシ カンナジ ムークイ サリーンドー(悪い事をしたら、後で必ず仕返しされるよ)・楚。
ムークチョーデー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
{むこきゃうだい(婿兄弟)}。親族語彙。姉妹の婿。
- 用例
- アリトー、ムークチョーデー ナトーサ(彼とは、婿兄弟になっているよ)・儀。
ムークマカネー 座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
婿賄〔まかな〕い。婿をもてなすこと。
- 用例
- ヰナグングヮ ウーサヌ、ムークマカネー スンディ デージ ヤサ(娘が多くて、婿をもてなすのに大変だ)・儀。
ムージ 楚辺
虹。

- メモ
- →アミクェームージ。
ムーチ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
数詞。6。6つ。6歳。
- 用例
- ナー ムーチ ナトーンナー(もう6歳になったねえ)・儀。
ムーチー ①長浜,大湾②喜名,渡慶次,儀間,宇座、長浜、古堅、渡具知、瀬名波、波平
①料理。餅。②行事。旧12月7日か8日に*カーサに包んだ餅を食べて邪気を払い、健康を願う鬼餅行事。
- 用例
- ②ムーチーヤ イッペー マチカンティー ヤタン(鬼餅行事はとても待ち遠しかった)・儀。ムーチー サギレー(餅をさげなさい〈吊しなさい〉)・湾。
- メモ
- ②子どものいる家では、子どもの年の数だけの餅を紐で結んで吊り下げた。音1:ムッチー。→ウナームーチー。
ムーチーウユミ 長田
行事。旧12月7日か8日に、月桃の葉に包んだ餅を食べて邪気を払い、健康を願う鬼餅行事。
- メモ
- →ウナームーチー。
ムーチーガーサ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅,大木、瀬名波、宇座、高志保
月桃の葉など餅を包むもの。
ムーチーカガン 伊良皆
大中小3段重ねにした3組のお供え用の餅。
- メモ
- 師走24日の*ウグヮンブトゥチには、*ウミチムン(火の神)にムーチーカガンを3組供える。→ウチャナク。
ムーチービーサ 喜名,渡慶次,儀間,古堅、高志保、宇座、瀬名波
{もちいひびえさ(餅飯冷えさ)}。旧12月7日か8日に行なわれる鬼餅行事の頃の寒さ。
- 用例
- ムーチービーサ ナティル、アンシ ヒーササヤー(ムーチービーサ〈の時期〉になって、とても寒いんだね)・儀。
ムーチーワカシ 渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜
行事。*ムーチー行事の翌日、若者らが餅などを持ち寄って交流した。
- メモ
- 長浜や宇座では、ムーチー行事翌日の8日に、子どもたちがムーチーを持ち寄ったり、各家庭を回って餅を貰ったりして皆で分けあって食べた。また、若者同士で金を集めて好きな食べ物を拵〔こしら〕えて交際した。昔はムーチーを各家庭から持ち寄ったらしいが、後年は金を徴収して*ソーミンイリチャーを食べた。
ムーティー 喜名,親志,座喜味,上地,波平,都屋,高志保,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
元結い。髪のもとどりを結って束ねる紐。
- 用例
- ナナイルムーティー ソール ヰナグ、ウマンカイ ウジュマンムンヌ、ハシヌ トゥジュマインナー(七色の元結いをしている女を、そこに埋めないのに、橋が完成するものか)・民・浜。
ムートゥートゥエー 渡慶次,儀間
子どもの遊び。おはじき。
- メモ
- →イットゥガユー。
ムートゥドゥクル 喜名,上地,渡慶次,儀間
{もとどころ(元所)}。村落発祥の家。
- メモ
- →ニードゥクル。
ムートゥバーヤ 大湾
大黒柱。
ムートゥヤー 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間
本家。元家。
- 用例
- アチャー ムートゥヤーンカイ アチマイン(明日は本家に集まる)・儀。
ムートゥンナー 喜名
喜名の地名。
- メモ
- 村の発祥の地という伝承あり。国道58号線の東方、嘉手納弾薬庫付近在。
ムートー 楚辺
子どもの遊び。10歳~13歳ぐらいの男子が柔道のように1対1で相手を抑え込むレスリングのような遊び。
- 用例
- ムートーヤ ヰキガヌ アシビ ナティ、レスリングフージー ヤサ(ムートーは男の遊びで、レスリングのようなものさ)・楚。
- メモ
- 相手が降参したら終り。音2:ムートートゥエー。
ムートートゥエー 大湾
子どもの遊び。10歳~13歳ぐらいの男子が柔道のように1対1で相手を抑え込むレスリングのような遊び。
- メモ
- 音2:ムートー。
ムーム 長浜
股〔もも〕。腿〔もも〕。
- メモ
- 音1:ムム。→マタ。
ムーメー 長田
玄米。
- 用例
- ムーメーカラ シラギティ、クミ ナイタン(玄米を精米して、米になりよった)・田。
ムーヤーバーイ 楚辺
母屋柱〔もやばしら〕。屋根材の下地になる部材のこと。
- 用例
- ヤー チュクイネー、ムーヤーバーイヤ テーヒチロー(家を造る時には、母屋柱は大切だよ)・楚。
- メモ
- 音2:ムーヤバーヤ・モーヤバーヤ。
ムーヤバーヤ 比謝矼
母屋柱〔もやばしら〕。屋根材の下地になる部材のこと。
- メモ
- 音1:モーヤバーヤ。→ムーヤバーイ。
ムーリーヒーリー 楚辺
捻〔ひね〕っている様。
- 用例
- アンチュカ ムーリーヒーリー ヒチョーシェー、ヌーンカイン チカーランサ(こんなに捻っているのは、何にも使えないさ)・楚。
ムエー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,大湾,古堅,楚辺
模合。
- 用例
- ナマヌ ムエーヤ、ンカシトー カワトーンドー(今の模合は、昔のやり方とは変わっているよ)・湾。ドーキューセーグヮームエー(同級生模合)・楚。
ムエー ハジミーシガ、チョー アチマトーガヤー(模合を始めるが、人は集まっているかね)・儀。
- メモ
- 模合は頼母子講や無尽講のひとつで、戦前は家造りや田畑など土地の購入、または牛や馬の家畜の購入資金に充てるために起こすことが多かった。模合を取る時には入札して、利子額が多い人が落札した。その模合の風習は現在でも受け継がれ、老若男女問わず盛んにおこなわれているが、入札制は次第に少なくなり多くは親睦の意味でおこなわれている。
ムエーシンカ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,渡具知,古堅
{もあひしんか(模合臣下)}。模合仲間。模合の構成員。
- 用例
- ムエーシンカー、イクタイ アチマトーガ(模合をする人は、何名集まっているね)・儀。
- メモ
- 音2:ムエーニンジュ。
ムエードーリ 喜名,渡慶次,儀間
{もあひだふれ(模合倒れ)}。模合で失敗すること。多額の掛け金や、幾つもの模合を掛け持ちして、金が回らなくなり破産すること。
- 用例
- ムエードーリ ッシ、ヒンギティ マーンカイガ ヲゥラー ワカラン ナトーン(模合で失敗して、逃げてどこにいるのか分からなくなっている)・儀。
ムエーニンジュ 波平
模合の構成員。模合仲間。
- メモ
- →ムエーシンカ。
ムエーヌムートゥ 波平
模合の座元。
ムギ 楚辺
麦。
- 用例
- ムギ マンキティ ニチン、マーハサ(麦を混ぜて炊いても、美味しいよ)・楚。
- メモ
- 音1:ムジ。
ムキジ 喜名,渡慶次,儀間
無傷。
- 用例
- イクサカラ、ムキジシ ケーティチョーン(戦争から、無傷で帰ってきている)・儀。
ムクヨーシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,比謝矼
入り婿。婿養子。
- 用例
- アトゥサーガ ヲゥラングトゥ、ムクヨーシ トゥイン(跡継ぎがいないから、婿養子を取る)・儀。
- メモ
- →イリムーク。
ムゲーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
①沸騰する。煮え立つ。②煮えくり返る。非常に怒る。
- 用例
- ①チャーナービヌ ユーヤ、ムゲートーンドー(やかんの湯は、沸騰しているよ)・儀。
②ワタ ムゲーティ ナラン(腹が立ってしょうがない)・木。
ムゲーラスン 喜名,渡慶次,儀間,古堅
煮え立たせる。滾〔たぎ〕らす。
- 用例
- チヌーヌ シル ムゲーラスン(昨日のお汁を沸騰させる)・儀。否:ムゲーラサン(沸騰させない)希:ムゲーラシーブサン(沸騰させたい)過:ムゲーラチャン(沸騰させた)継:ムゲーラチョーン(沸騰させている)・儀。
- メモ
- →タギラスン。
ムサ 楚辺
うねり。ざわめき。
- 用例
- ムサ ナルカ、スクガラスヌ ユトータン(うねりになるほど、アイゴの稚魚が寄っていた)・楚。
- メモ
- うねりや押し寄せる魚群などにいう。
ムサゲーイン 渡慶次,儀間,楚辺
ざわめく。騒がしくなる。
- 用例
- チュガ アチマティ チーネー、ムサゲーインドー(人が集まってきたら、騒がしくなるよ)・儀。否:ムサゲーラン(騒がしくならない)継:ムサゲートーン(騒がしくなっている)・儀。
ムサットゥ 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
全く。全然。毛頭。
- 用例
- アリガ ナラースシェー、ムサットゥ イミクジン ワカラン(彼が教えるのは、全く意味が分からない)・儀。
- メモ
- 後ろに打ち消しの語を伴う。類:ムットゥ・ムル。
ムサムサ 渡慶次,儀間,喜名
ぐずる様。
- 用例
- アカングヮガ ニンジガマンル ヤラー、ムサムサ ソーン(赤子が眠るのを我慢しているのか、ぐずっている)・儀。
ムシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
虫。腹の虫。
- 用例
- ハルヌ ヤシェーヤ ムシンカイ クヮーッティ、ヌーン ナラン(畑の野菜は虫に喰われて、何もできない〈収穫できない〉)・儀。
ムシ(~ムシ) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~に夢中になること。~好き。~に熱中する人。
- 用例
- シバイムシ ナティ、チュガ アビティン イレーイン サン(芝居に夢中になって、人が呼んでも返事もしない)・儀。
ムシ ウクスン 渡慶次,儀間,楚辺
下痢症状を起こす。
- 用例
- チヌーカラ ムシ ウクチ、デージ ナトーン(昨日から下痢症状を起して、大変になっている)・儀。
ムジ 喜名,親志,渡慶次,儀間
麦。
- 用例
- ムジヌ フーガ サチフクイーネー、クガニヌ グトゥル アル(麦の穂が咲き誇ったら、黄金のようだ)・儀。
- メモ
- 音1:ムギ。
ムシアシビ 渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
行事。虫遊び。田畑に害虫が異常発生する旧4、5月におこなう虫払いの行事。
- メモ
- ※挿絵は子どもたちが虫を追い払っている様子。音1:ムシヌアシビ。→アトゥアブシバレー。
ムシーン 座喜味
むしる。つかんで引き抜く。
ムシウトゥルー 喜名,渡慶次,儀間
虫を怖がる人。虫が苦手な人。
- 用例
- ムシウトゥルー ナティ、ハルシクチン シーサン(虫が苦手で、畑仕事もできない)・儀。
ムシウルルク 長浜,楚辺
二十四節気のひとつ。啓蟄〔けいちつ〕。
- メモ
- 陽暦の3月5日前後から春分の前日までの約15日間。→ウシムシ。
ムシカ 喜名,渡慶次,儀間
もしか。
- 用例
- ムシカ アチャ アミヌ フイネー、アシビーガ イカランレー(もしか明日雨が降ったら、遊びに行けないよ)・儀。
ムシクーヤーゥンム 喜名,渡慶次,儀間
虫食い芋。
- 用例
- ムシクーヤーゥンモー、カマリヌ サコー アラン(虫食い芋は、食べられたものじゃない)・儀。
ムシクェーバー 座喜味
虫歯。
ムシグスイ 楚辺
回虫下しの薬。
- 用例
- ンカシェー ガッコーヲゥティ、ムシグスイ ヌマスタン(昔は学校で、回虫下しの薬を飲ませよった)・楚。
ムシクヮイン 座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾
虫食いになる。虫歯になる。
- 用例
- ハーヌ ムシクヮトーン(歯が虫歯になっている)・湾。
ムシチ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,大湾
虫気。疳〔かん〕の虫。乳児が回虫などが原因で、ぐずり、夜泣き、ひきつけなどを起こすこと。
- 用例
- ワラビガ ムシチ ウクチョーン(子どもが疳の虫を起こしている)・楚。
- メモ
- *ヤブーに灸〔きゅう〕をしてもらったり、豚の肝と*ナチョーラの煎〔せん〕じ汁を飲ませるなどの民間療法があった。
ムシチャー 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,儀間,瀬名波,長浜,楚辺,大湾
虫気。疳の虫。乳児が回虫などが原因で、ぐずり、夜泣き、ひきつけなどを起こすこと。また、回虫を持っている者。
ムジナクー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
麦粉。小麦粉。

- 用例
- ムジナクーン ネーンレー、イスジ コーティ クーワ(小麦粉もないなら、急いで買ってきなさい)・儀。
ムシヌアシビ 長浜
行事。虫遊び。田畑に害虫が異常発生する旧4、5月におこなう虫払いの行事。
- 用例
- ナガハマヲゥテー *アブシバレーンレー イラン、ムシヌアシビディ イータン(長浜ではアブシバレーとは言わない、虫の遊びと言いよった)・浜。
- メモ
- 長浜では、*カル(角、地域の組)の頭が畑の*チグチ(出入り口)のところで防虫を祈願し、畑仕事に行く者や決まった時間に家へ戻ってこない者を見張った。それに「チグチ イーン(津口に入る。見張りに立つ)」と言った。その時間は、あらかじめ字役員で協議して字民に周知した。守らない者がいると罰則を与えたので、大方の人は畑に行かないで浜で遊んだ。祈願の時間が午後と決まると、午前中は畑仕事ができるが、午後は畑に行くことはできない。実際には祈願のみで虫を駆除するわけではないが、祈願を終えると害虫を払ったという意味で畑にソテツの葉を立てた。音1:ムシアシビ。→アトゥアブシバレー。
ムジヌシル 喜名,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
*タームジ(田芋の芋茎〔ずいき〕)と豆腐、肉を入れた汁。
- 用例
- ムジヌシロー、クヮナシハンジョーディチ カリーナムン ヤタン(ムジヌシルは、子孫繁栄で縁起の良い食べ物だった)・儀。
- メモ
- 田芋は繁殖が良いので子孫が繁栄するということで大変喜ばれた。
ムシバーエー 渡慶次,儀間,楚辺
取っ組み合い。
- 用例
- チヌール ムシバーエー ソータルムン、チューヤ マタ ワライカンティ アシローン(昨日取っ組み合いをしていたのに、今日はまた笑って遊んでいる)・儀。
- メモ
- →クンクルバーシェー。
ムシバレー 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
行事。虫払い。虫遊び。田畑に害虫が異常発生する旧4、5月におこなう虫払いの行事。
- 用例
- ムシバレーネー ササヌファーンカイ ムシ イッティ、ウミカイ ナゲーラスタン(虫払いには笹の葉に虫をのせて、海に流しよった)・湾。
- メモ
- →アトゥアブシバレー。
ムシバレーアシビ 喜名,長浜,楚辺,大湾
行事。虫払いの遊び。田畑に害虫が異常発生する旧4、5月におこなう虫払いの行事。
- 用例
- ムシバレーアシベー、ティーチヌ クシユックイン ヤタサ(虫払い遊びは、ひとつの骨休めでもあったよ)・楚。
- メモ
- →アトゥアブシバレー。
ムジャイクヮジャイ 楚辺
ぐずぐずしている様。
- 用例
- ムジャイクヮジャイ ヒチ、ヘーク クーワ(ぐずぐずして、早く来い)・楚。
- メモ
- →ムッサイムッサイ。
ムシル 喜名,渡具知
筵〔むしろ〕。
- メモ
- 音1:ムスル。
ムシルチクヤー 喜名
筵職人。
- メモ
- 喜名に筵を織るのを専業としている筵職人がいた。
ムスビー 喜名,伊良皆,楚辺
結び。*ムラアシビの発会式。
- 用例
- ムスビーヤ サンジャーグヮーヌ ナーチャ、マーチングヮーバルヲゥティ ウヮー クルチ スタン(結びは*サンジャーグヮーの翌日、マーチングヮーバルで豚を潰〔つぶ〕してしよった)・楚。
- メモ
- 豚一頭を解体して会食し、*ニーセーガシラや*アシビガシラが出し物や配役を発表する。
ムスル 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,古堅
筵〔むしろ〕。
- 用例
- カラユカナカイ ヰラヤカ、ムスルヌ ウヮーベー マシ ヤイビンドー(床に座るよりは、筵の上がいいですよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムシル。
ムスルヤーマ 喜名,波平,渡慶次,儀間
筵織り機。筵機〔むしろばた〕。
- 用例
- ヲゥバマーヤ、ユー ムスルヤーマ チカトータン(伯母は、よく筵織り機を使っていた)・儀。
ムターン(~ムターン) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~遊び。悪戯〔いたずら〕すること、もてあそぶことの意。
- 用例
- ティームターン(手で悪戯〔いたずら〕をすること)・儀。ドゥルムターン(泥遊び)・儀。
ムタブン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,渡具知,古堅,比謝矼
もてあそぶ。いじくり遊ぶ。
- 用例
- ムタブシ ンージャーニ(もてあそんでいるのを見て)・古。ムタバリーン(もてあそばれる)・具。
ヒッチーナーン、ヰーリムン ムタローサ(一日中でも、おもちゃをいじくって遊んでいるさ)・儀。
否:ムタバン(もて遊ばない)希:ムタビーブサン(もて遊びたい)過:ムタダン(もて遊んだ)継:ムタローン(もて遊んでいる)・儀。
ムタランムチ 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,古堅,楚辺
無理に持つこと。
- 用例
- ムタランムチ スルカ、カタミティ チェーサ(無理に持って、担いできてあるさ)・儀。
ムタリーン 喜名,座喜味,儀間
取り憑〔つ〕かれる。
- 用例
- ウレー マジムヌンカイ ムタッテーサ(それは魔物に取り憑かれたんだよ)・儀。
否:ムタラン(取り憑かれない)過:ムタッタン(取り憑かれた)継:ムタットーン(取り憑かれている)・儀。
ムチ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
①餅。②漆喰〔しっくい〕。
- 用例
- ①ワッター ウスメーヤ、ジコーヌ ムチジョーグー ヤタン(私たちのおじいさんは、とても餅好きだった)・儀。②ヤーヌ イーヌ カーラーンカイ、ムチ ヌイン(屋根の上の瓦に、漆喰を塗る)・儀。
- メモ
- ②※挿絵は紙芝居『ムッチージョーグー』より、餅の大好きなおじいさんが餅を食べている様子。
ムチ 楚辺
財産。資産。
- メモ
- →ゼーサン。
ムチアギーン 喜名,渡慶次,儀間
①持ち上げる。引き上げる。②おだてる。
- 用例
- ①ハク タナヌ イーンカイ ムチアギーン(箱を棚の上に持ち上げる)・儀。
否:ムチアギラン(持ち上げない)希:ムチアギーブサン(持ち上げたい)過:ムチアギタン(持ち上げた)継:ムチアギトーン(持ち上げている)・儀。
②ヰナグンチャーンカイ イッペー ムチアギラットータン(女たちにとてもおだてられていた)・儀。
ムチカサギ 喜名,渡慶次,儀間,渡具知,楚辺
身ごもる。妊娠。
- 用例
- ウリガ ムチカサギ ヒチ(それが身ごもって)・民・具。
トゥナイヌ ヰナグングヮー、ムチカサギ ソーヌ フージデー(隣の娘は、妊娠しているらしいよ)・儀。
ゥンマヌ キネーヌ ユミックヮヌチャーガ、ナー ムチカサギ シーネー(そこの家庭の嫁や子たちが、もう妊娠したら)・民・楚。
ムチカサン 喜名,渡慶次,儀間
難しい。気難しい。
- 用例
- ウレー、チャッサ カンゲーティン ムチカサンデー(それは、どんなに考えても難しいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムチカハン。→カマラサン。
ムチカシームン 喜名,親志,渡慶次,儀間
①難しいもの、こと。②気難しい人。
- 用例
- タッタタッタ、ムチカシームン ナトーン(次第次第に、難しいことになっている)・儀。
アレー、ミッタ ムチカシームン ヤッサー(彼は、ほんとうに気難しい人だ)・儀。
ムチカハン 楚辺
難しい。気難しい。
- 用例
- アンチュカ ムチカハンナー(そんなに難しいのか)・楚。
- メモ
- 音1:ムチカサン。
ムチキ 瀬名波,古堅,楚辺
数詞。6か月。
- メモ
- 音1:ムチチ。
ムチグミ 喜名,渡慶次,儀間,大湾
餅米。
- 用例
- ムチ チュクイグトゥ、ムチグミ コーティ クーワ(餅を作るから、餅米を買ってきなさい)・儀。
ムチグヮー 村史
魚名。ノコギリダイ。
ムチグヮージル 大湾
{もちごらじる(餅小等汁)}。こねた小麦を手でちぎって入れて作った汁。水団〔すいとん〕。
ムチクヮーリーン 喜名,渡慶次,儀間
振り回される。夢中にさせられる。
- 用例
- ドゥシンカイ チュラーク、ムチクヮーリーン(友達にすっかり、振り回される)・儀。
否:ムチクヮーラン(振り回されない)過:ムチクヮーッタン(振り回された)継:ムチクヮーットーン(振り回されている)・儀。
ムチジェーク 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波
漆喰〔しっくい〕大工。左官。

- 用例
- チカグロー、ムチジェーコー イッペー イチュナサンディサ(近頃では、左官はとても忙しいんだってよ)・儀。
ムチタキー 高志保
身ごもったまま。持ったまま。
- 用例
- ニンシン ソール チュヌ、ムチタキー マーヒチェール バーテー(妊娠した人が、身ごもったまま亡くなったわけよ)・民・高。
ムチチ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。6か月。
- 用例
- ウヌ ワラベー ムチチル ナイシガ、タッチャギーサ(その子は6か月になるんだが、立ちよるさ)・儀。
- メモ
- 音1:ムチキ。
ムチチチャー 瀬名波
漆喰を作る人。
- メモ
- 漆喰を作るのは下っ端の人の仕事だった。
ムチツクヤー 伊良皆
漆喰屋。漆喰職人。漆喰を作る人。
- メモ
- 石灰に藁を切って混ぜて、臼で搗〔つ〕いて*ムチ(漆喰)を作った。
ムチヌヤー 喜名,波平,渡慶次,儀間,瀬名波,大湾
漆喰屋。漆喰職人。漆喰を塗る人。
- 用例
- ムチヌヤー オジーガ メンセータシガヨー(漆喰職人のおじいがいらっしゃったんだが)・湾。
ムチノースン 喜名,渡慶次,儀間
持ち直す。良くなる。回復に向かう。
- 用例
- ナガヤンメー ソータシガ、ムチノーチョーン(長患〔ながわずら〕いしていたが、持ち直している)・儀。
否:ムチノーサン(持ち直さない)希:ムチノーシーブサン(持ち直したい)過:ムチノーチャン(持ち直した)継:ムチノーチョーン(持ち直している)・儀。
ムチバンメー 楚辺
{もちばんまい(持ち飯米)}。手弁当。弁当持参。食事を持って行くこと。
- 用例
- ムチバンメー ヒチ ムッチ ゥンジ、ミソーラチェーンテー(食事を持って行って、差し上げたんでしょう)・民・楚。
ムチブン 喜名,渡慶次,儀間
持ち分。やるべきこと。領分。
- 用例
- ドゥーヌ ムチブノー、ワカリヨー(自分の持ち分は、理解しなさいよ)・儀。
- メモ
- →スクブン。
ムチマールー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
持ち回り。輪番。輪番制。
- 用例
- ムチマールーシ スシェー マシドー(持ち回りでやったほうが良いよ)・儀。
ムチマサン 比謝
睦〔むつ〕まじい。
- 用例
- ミートゥンダ ジコーヌ ムチマシク シ ソール(夫婦とても仲睦まじくしている)・民・比。
ムチミ 喜名,渡慶次,儀間
①粘り気。もっちりとした食感。②しなやかさ。
- 用例
- ①ナーガ ワキティ トゥラチェール ターゥンモー、ムチミヌ アティ イッペー マーサイビータン(あなたが分けてくれた田芋は、粘り気があってとても美味しかったです)・儀。
②モーイネー、ナーイフェー ムチミ ゥンジャシェー(踊る時には、もう少ししなやかさを出しなさい)・儀。
ムチムドゥヤー 渡慶次,儀間,楚辺
出戻り。嫁いだ女性が、離婚により実家に戻ること。
- 用例
- ヰナグングヮ タイタルムン、ムチムドゥヤー ナティ(娘二人して、出戻りになって)・儀。
- メモ
- 音1:タチムドゥヤー。
ムチムン 喜名,渡慶次,儀間
持ち物。
- 用例
- チューヤ ガッコーヲゥティ、ムチムンシラビヌ アン(今日は学校で、持ち物調べがある)・儀。
ムチメー 宇座,楚辺
持ち分。やるべきこと。領分。
- メモ
- 持ち分から転じて、持つべきもの、祀るべき*グヮンス(元祖、位牌)という意味でも用いる。→スクブン。
ムチメンナー 座喜味,大湾
植物。ヤエムグラ。
- メモ
- →クマミンナー。
ムチャサン 喜名,渡慶次,儀間
粘っこい。粘り気がある。
- 用例
- ウヌ クルジャーターヤ、ジコー ムチャサン(その黒糖は、とても粘りがある)・儀。
ムチャミンナ 長浜
植物。ヤエムグラ。
- メモ
- →クマミンナー。
ムチャムチャ 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間
ねばねば。粘りつく様。
- 用例
- ウヌ ムチェー、ムチャムチャ シ カミーグリサン(その餅は、粘りついているから食べにくい)・儀。
- メモ
- 音2:ムッチャイクヮッタイ・ムッチャイクヮッチャイ・ムッチャカヒッチャカ。
ムチュン 喜名,伊良皆,波平,瀬名波,楚辺,比謝,大湾,大木
①持つ。②妊娠する。身ごもる。③保つ。維持する。
- 用例
- ①ムッチ クーワ(持って来い)・波。③チネーヤ ムタン(家庭は保たない)・喜。
- メモ
- ①音1:ムッチュン。②→カサギーン。
ムチリーン 喜名,渡慶次,儀間
{むつれをりむ(睦れ居りむ)}。睦〔むつ〕まじくなる。親しくなる。離れられない仲になる。
- 用例
- ヰキガトゥ ヰナグガ ムチリレーカラー、チャーン ナランサ(男と女が離れられない仲になったら、どうしようもないさ)・儀。
ムチリナイ 波平
{むつれなり(睦れ成り)}。恋愛結婚。
- 用例
- ムチリナイ ヤイビーシガ、トゥジュマイガ サビラ(恋愛結婚だけど、まとまりますかね)・波。
- メモ
- 結婚が本人の意思に関係なく決まっていく事例が多い時代の恋愛結婚をさしていう言葉。
ムチゥンブサー 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
飲食関係。竹で編んだ餅を蒸〔む〕す平たく大きなザル。
- 用例
- ムチゥンブサーヤ、ワンガ ムッチ チューサ(餅を蒸すムチゥンブサーは、私が持ってくるさ)・儀。
- メモ
- *シンメーナービなどの大鍋で餅や芋を蒸す時に中敷きとして使う。作りは目を粗く編むので時間はかからなかった。
ムヅクイ 大木
{ものづくり(物作り)}。農作。農作物。
ムヅクイン 大木
(木の芽などが)出かかる。(腫〔は〕れ物などが)できかかる。
- 用例
- ムックーヌ ムヅクトーン(つぼみができかかっている)・木。
ムックー 親志,座喜味
①丸く盛り上がったもの。②つぼみ。小さい実。草木の実。
- 用例
- ムックー ナトーサー(丸く盛り上がっているよ)・座。
- メモ
- ②音1:ムックルー。
ムックルー 大湾
丸く盛り上がったもの。
- 用例
- ムックルー ソーン(丸く盛り上がっている)・湾。
- メモ
- 音1:ムックー。
ムックルゲームックルゲー 渡具知
転げ回る様。のたうち回る様。
- 用例
- ヘビヌ モーヤキ サギール トゥクルティ、ムックルゲームックルゲー シ(ハブが野焼きしている所で、転げのたうち回って)・民・具。
- メモ
- →キリキリミングヮー。
ムッコー 大木
おでこが広いこと。でこっぱち。額。
- メモ
- 類:メーバチャー。→ヒッチェイ。
ムッサイクヮッサイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
落着きがない様。動きっぱなし。
- 用例
- ムッサイクヮッサイ シ、アンシ ウティチチン ネーンル(動きっぱなしで、こうも落着きがないこと)・儀。
ムッサイムッサイ 喜名,渡慶次,儀間
ぐずぐずしている様。
- 用例
- イャーガ ゥンマヲゥティ ムッサイムッサイ ソール エーカネー、ウワティ ネーンシェー(お前がそこでぐずぐずしている間には、終わっているさ)・儀。
- メモ
- 類:ムジャイクヮジャイ。
ムッタイ 楚辺
数詞。6人。
- メモ
- 類:ルクニン。
ムッチー 高志保
①料理。餅。②行事。旧12月7日か8日に包んだ餅を食べて邪気を払い、健康を願う鬼餅行事。
- メモ
- ②音1:ムーチー。→ウナームーチー。
ムッチャイクヮッタイ 喜名,渡慶次,儀間
ねばねば。べとべと。粘りつく様。
- 用例
- ティーンカイ ヌーヌル タックヮトーラー、ムッチャイクヮッタイ ソーン(手に何がくっついているのか、粘々している)・儀。
- メモ
- 音1:ムッチャイクヮッチャイ。→ムチャムチャ。
ムッチャイクヮッチャイ 座喜味
ねばねば。べとべと。粘りつく様。
- メモ
- 音1:ムッチャイクヮッタイ。→ムチャムチャ。
ムッチャイヒッチャイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
あれこれ持っている様。
- 用例
- ムッチャイヒッチャイ、ヘーク ドゥーヌ ムン ムッチ アマンカイ イケー(ムッチャイヒッチャイ、早く自分の物を持ってあそこへ行け)・儀。
ムッチャカー 長浜
粘りがあること。
ムッチャカイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
粘りつく。
- 用例
- ヌイヌ チューサヌ ムッチャカイン(糊が強くて粘りつく)・儀。
ウヌママ ウッチェータレー、ムッチャカトーン(そのまま置いていたら、粘りついている)・儀。
否:ムッチャカラン(粘りつかない)過:ムッチャカタン(粘りついた)継:ムッチャカトーン(粘りついている)・儀。
ムッチャカヒッチャカ 喜名,渡慶次,儀間
ねばねば。べとべと。粘りつく様。
- 用例
- ムチヌ ルク ヤファラサヌ、ムッチャカヒッチャカ シ カマリヌ ムノー アラン(餅が余りにも柔らかくて、粘々くっついて食べられたもんじゃない)・儀。
- メモ
- →ムチャムチャ。
ムッチャラワンレー 楚辺
四苦八苦している様。
- 用例
- ウッサキーヌ ニー カタミティ、ムッチャラワンレー ヒチョーサ(たくさんの荷物を担いで、四苦八苦しているさ)・楚。
- メモ
- →シーイッペー。
ムッチュン 喜名,親志,座喜味,上地,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,比謝,古堅,大木,比謝矼,牧原
①持つ。②妊娠する。身ごもる。③保つ。維持する。
- 用例
- ①イャー ウリ ムッチョーミ(お前それを持っているか)・木。
ウホーク ムッチ チャン(たくさん持ってきた)・牧。クレー ゥンブサヌ、イャー ムッテーワ(これは重くて、お前持ちなさい)・上。ゥンブサグトゥ、ウヌ ニムチェー ワンガ ムッチュン(重いから、その荷物は私が持つ)・儀。
②ワッター ヰナグンヮヤ、タイミー ムッチョーン(私の娘は、二人目を妊娠している)・儀。
否:ムッタン(もたない)希:ムッチーブサン(もちたい)過:ムッチャン(もった)継:ムッチョーン(もっている)・儀。
- メモ
- ①音1:ムチュン。②→カサギーン。
ムットゥ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
①全然。全く。少しも。②すべて。全部。
- 用例
- ①ザキミクトゥバ シーネー、ムットゥガ ワカランヤー(座喜味言葉で話すと、少しも分からないね)・座。
②チュートーティ アルッサ ムットゥ カタヂキリヨー(今日中で、ありったけ全部片付けなさいよ)・儀。
- メモ
- ②→ムサットゥ。
ムットゥン 楚辺
最も。
- 用例
- ウレーナー、ムットゥン ヤハニディ ウムトーン(それはもう、最もだと思っている)・民・楚。
ムティ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,親志
①方向。側。辺り。②~方向。~側。~辺り。
- 用例
- ②アンマーヤ、アマムティンカイ ヲゥル ハジドー(お母さんは、あそこら辺にいるはずだよ)・儀。イリムティ(西側)・儀。クサームティ(後ろの方)・親。
- メモ
- ②方向や側を表す言葉。
ムティアマスン 喜名,渡慶次,儀間
手を焼く。持て余す。
- 用例
- ウーマクワランチャー シカスンディ、ムティアマスン(腕白な子どもたちをなだめるのに、持て余す)・儀。
ウッサヌ ハル チュイシ カジーンディチ、ムティアマチョーン(たくさんの畑を一人で耕そうとして、持て余している)・儀。
否:ムティアマサン(持て余さない)過:ムティアマチャン(持て余した)継:ムティアマチョーン(持て余している)・儀。
- メモ
- →アマスン。
ムディーカジ 都屋
戻り風。
ムティナシ 喜名,渡慶次,儀間
もてなし。
- 用例
- トゥシカタ ムティナシ スンディ、イチュナサン(先輩をもてなすのに、忙しい)・儀。
ムトゥ 喜名,儀間,長浜,楚辺
①元。元のところ。②助数詞。~本。~株。
- 用例
- ①チカイ ウワタシェー ムトゥンカイ ケースン(使い終わったのは元に戻す)・儀。
②ウヌ キーヤ、チュムトゥカラ ダテーン ヒルガイサ(その木は、1本からいっぱい広がるよ)・儀。
- メモ
- ②チュムトゥ(1本)、タムトゥ(2本)、ミムトゥ(3本)、ユムトゥ(4本)、イチムトゥ(5本)と数える。
ムトゥ 渡慶次,儀間,瀬名波,古堅
数詞。6年。
ムドゥイティダ 村史
{もどりてだ(戻り太陽)}。残暑のこと。
- メモ
- 音1:ムルイティーダ。対:ムドゥイヒーサ(寒の戻り)。
ムドゥイビーサ 村史
{もどりびえさ(戻り冷えさ)}。寒の戻り。旧3月頃やってくる寒さ。
- メモ
- 音1:ムルイビーサ。音2:ワカリビーサ。対:ムドゥイティダ(残暑)。
ムトゥシン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,古堅
元銭。元手。元手になるお金。
- 用例
- ムトゥシンヌ アチマリワル、ヌー ヤティン シカキラリンドー(元手になる金が集まってこそ、何でも始めることができるんだよ)・儀。
ムトゥシン タティティ(元手にして)・古。
ムトゥチナー 喜名
元喜名。喜名の地名。
- メモ
- 喜名のかつての集落と言われる場所。
ムトゥドゥクルウーエー 儀間
{もとどころおひあひ(元所追ひ合ひ)}。綱引きの際、実家の属する組で綱を引くこと。
- メモ
- 実家と婚家が相対する組になった場合、実家の属する組で綱を引くことをいう。
ムトゥビレー 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
元の交際相手。元カレ。元カノ。
- 用例
- トゥジトゥ マジョーン アッチョーニ、ムトゥビレー イチャティ アワティトーサ(妻と一緒に歩いている時に、元の交際相手に会って慌てたさ)・儀。
ムトゥブザールー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,古堅
人名。空手の達人、本部朝基(1871~1944)のこと。
- 用例
- カラテヌ ジョージナヤーヤ、アマ トゥビ クマ トゥバー サギティ、ムトゥブザールーリチ チキラットーンリル ハナシ チチャシガヤ(空手の上手な人が、あっち飛びこっち飛びして、ムトゥブザールーって付けられたという話を聞いたけどね)・民・高。
ムトゥマイン 渡具知,大湾,古堅,比謝矼
①完成する。②長続きする。続く。
- 用例
- ①ウリシチカラ、マダンバシェー ムトゥマタンリヨ(そうしてから、真玉橋は完成したんだってよ)・民・具。
②チャー ムトゥマイ シ(ずっと長続きして)・比。イェーキヌ ムトゥマトーン(栄え続けている)・湾。
ムトゥヰシ 楚辺
役員会。
- 用例
- ムトゥヰシヲゥティル、ヌーンクイ キミータル(役員会で、何でも決めよったんだよ)・楚。
- メモ
- 楚辺では毎年5月になるとムトゥヰシという役員会が開かれ、字の役員の報酬や負担額の賦課率を定めた。
ムナンカ 喜名,渡慶次,儀間
{むなのか(六七日)}。人生儀礼。死後42日目の人生儀礼。
- 用例
- ムナンカネー、ウチカベー ムカジャイ シキーン(ムナンカには、*ウチカビは6セット供える)・儀。
ムヌ 喜名,高志保,渡慶次,儀間,比謝,大湾,古堅,大木,長田,長浜,楚辺
①もの。②食べ物。食事。③魔物。もののけ。霊的なもの。④言葉。話。⑤物事。道理。
- 用例
- ①ムヌン シラン(物も知らない)・儀。
②ムノー カリー(食事は食べたね)・古。ムヌ クヮークヮーソーン(食べ物を喰おう喰おうしている)・儀。
③ムヌンカイ ムッタッタン(霊に取り憑〔つ〕かれた)・浜。
ムヌンカイ ムタッティ イヒョーナーナトーン(霊に取り憑かれて変になっている)・儀。
④ヰナグガ アチマレーカラ、チュヌ ムヌ ユムン(女が集まったら、人の噂話をする)・楚。
⑤ムノー ウマーン(ものを思わない〈思慮がない〉)・湾。ムヌ ウムトール チュ(ものを思っている人〈分別のつく大人〉)・民・高。ムヌ シラスン(道理を教える)・木。ムヌ ウムティ(物心ついて)・田。アワティラン ヨークー、ムノー ユー カンゲーリヨー(急がずに、物事はよく考えなさいよ)・儀。
- メモ
- ⑤音1:ムン。
ムヌ(~ムヌ) 座喜味,長浜,渡具知
~ものを。~のに。~のだから。
- 用例
- アマリ ミジ フサヌ、シヂララン アムヌ(あまりにも水が欲しくて、我慢できないものを)・民・具。
ムヌアカシェー 渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
なぞなぞ。
- 用例
- ムヌアカシェー スグトゥ、ユー カンゲーティ アティリヨー(なぞなぞをするから、良く考えて当てなさいよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌアカセー。
ムヌアカセー 座喜味,大湾
なぞなぞ。
- メモ
- ※挿絵は祖父母と孫がムヌアカセーをしている様子。音1:ムヌアカシェー。
ムヌアテー ネーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
見境がない。後先も考えない。分別がない。
- 用例
- イャーヤ ムヌアテー ネーン、ウッサヌ ジン カインディチン アンナー(お前は見境もない、そんな大金を借りるってこともあるか)・儀。
ムヌアテー ネーラン、オージサマンカイ ウングトゥヌ クトゥバジケー スミ(後先も考えないで、王子様にそのような言葉遣いをするか)・民・湾。
ムヌイー 喜名,渡慶次,儀間
物言い。
- 用例
- アンソール ムヌイーシェー トゥーランドー(そのような物言いでは通らないよ)・儀。
ムヌイーカンティー 楚辺,古堅、喜名、渡慶次、儀間
物が言いづらいこと。声をかけにくいこと。話しかけにくいこと。
- 用例
- ルク チムグリハヌ、ムヌイーカンティー ヒチョーサ(あまりにもかわいそうで、話しかけにくかったさ)・楚。
クチヌ マーラン ムヌイーカンティー ソーン(口が回らなくてうまく話せない)・古。
- メモ
- 音1:ムンイーカンティー。
ムヌイージマン 楚辺
自慢話。
- 用例
- アレー ムヌイージマンビカーン スグトゥ、ハナシン キキブーハー ネーン(彼は自慢ばかりするから、話も聞きたくない)・楚。
ムヌイーマーサン 大木
物言いが良い。
- 用例
- ムヌイーマーサンテー(話し方が良かったんでしょうね)・木。
ムヌイミー 喜名,渡慶次,儀間
物を要求する。ねだる。
- 用例
- トゥーチ、ウヤンカイ ムヌイミー シェー ナランデー(いつも、親にねだってばかりではいけないよ)・儀。
ムヌイヤンヌー 座喜味
あまり話をしない人。無口な人。
- メモ
- 音1:ムヌイランヌー。→ダマヤー。
ムヌイライラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
何か言いたげな様。
- 用例
- ヌーガラ ムヌイライラー ソーンデー(何か言いたげだよ)・儀。
ウヌ クラーグヮーヤ ヌーグトゥガヤー、ワンニンカイ ムヌイライラー ヒチ ユトーサー(その雀は何事かな、私に何か言いたそうにして寄っているな)・民・楚。
ムヌイランヌー 座喜味,渡慶次,儀間,古堅
あまり話をしない人。無口な人。
- 用例
- ムヌイランヌー ナティ、ヌール カンゲートーラー ワカランサ(無口な人になって、何を考えているか分からないさ)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌイヤンヌー。→ダマヤー。
ムヌイリ 喜名,渡慶次,儀間
物入り。
- 用例
- ムヌイリ ヤラー、ワッターンカイ カイガ クーワ(物入りなら、私の所に借りに来なさい)・儀。
ムヌウトゥ 喜名,渡慶次,儀間
物音。
- 用例
- ムヌウトゥン チカランシガ、ニンティル ヲゥガヤー(物音も聞こえないが、寝ているのかな)・儀。
ムヌウミー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
物思い。思い迷う。
- 用例
- ムヌウミー シーヂューサヌ、ヨーガリティ ネーン(もの思いし過ぎて、痩せてしまった)・儀。
- メモ
- →キムマユイ。
ムヌガタイ 楚辺
物語。話。
- 用例
- ンカシヌ ムヌガタイヤ、チチグトゥ ヤン(昔の話は、聞きごたえがある)・楚。
- メモ
- 音1:ムンガタイ。
ムヌカミアンマサン 喜名,渡慶次,儀間
食欲がない。
- 用例
- カタチブルヤン シ、ムヌカミアンマサルアンデー(片頭痛がして、食欲がないんだよ)・儀。
- メモ
- →クチニーサン。
ムヌカミジュク 古堅
食べること。生活力。
- メモ
- →カミズク。
ムヌカミハジミ 大湾
人生儀礼。物食べ初め。食い初めの儀礼。
- メモ
- →ククヌカメー。
ムヌガレー 楚辺
芋の皮を煮た家畜の餌〔えさ〕。
- 用例
- ウヮーンカイヤ、ムヌガレー クィータン(豚には、芋の皮を煮たのをあげよった)・楚。
ムヌカンゲー 喜名,高志保,渡慶次,儀間、楚辺
物考え。考え事。
- 用例
- ユーベー ムヌカンゲー シ、ティーチン ニンラランタン(昨夜は考え事をして、ちっとも寝れなかった)・儀。
ティヌンカイ ヌブララン、カンシ ウマウティ ムヌカンゲー ソーンデー(天に昇られない、こうしてここでもの考えしているんだよ)・民・高。
ムヌクイ 高志保
物乞い。乞食。
- 用例
- ボージウスーヤ ムヌクイカイ バキヤーイ、ヤチリンソーヤーイ(坊主御主は物乞いに化けて、やつれなさって)・民・高。
- メモ
- →ギンジャー。
ムヌクーヤー 座喜味,高志保,楚辺,大湾,大木,比謝矼,長田
物乞い。乞食。
- 用例
- ムヌクーヤーンカイ、クヌ ユシヤチルーヤ ナー ユバチャンリル バーテー(物乞いに、この吉屋チルーをもう呼ばせたというわけね)・民・矼。
- メモ
- 音1:ムンクーヤー。→ギンジャー。
ムヌクェーアラガー 楚辺
{ものくらひあらがひあ(物喰らひ抗ひあ)}。食べ物競争。食べ物の賭け。
- 用例
- ムヌクェーアラガー スシェー アラン(食べ物の賭けをするものではない)・楚。
ムヌクェージク 渡慶次,儀間,楚辺,古堅
食べること。生活力。
- 用例
- ムヌクェージクン ナランソーティ、ウフムニー スナケー(生活力もないのに、大きな口を叩くな)・儀。
- メモ
- →カミズク。
ムヌクェービーラー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
よく食べるがひ弱なこと。
- 用例
- ムノー ユー カムシガ、ムヌクェービーラール ヤンデー(ご飯はよく食べるが、ムヌクェービーラーなんだよ)・儀。
ムヌクェームーク 喜名,渡慶次,儀間
{ものくらひむこ(物喰らひ婿)}。ご馳走になってばかりの婿。
- 用例
- ムヌクェームークディ イララングトゥ、ティーガネーン サンネー(物食い婿と言われないように、手伝いもしないと)・儀。
ムヌグクル 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知
物心。判断。見極めること。
- 用例
- ヤガテー ムヌグクルン チチュサ(やがては物心もつくよ)・儀。ユー ムヌグクル シーヨー(よく見極めなさいよ)・民・具。
ムヌグシ 楚辺
{ものぐせ(物癖)}。好き嫌い。
- 用例
- カムシン ネーンル アグトゥ、ムヌグシ スルチョー ヲゥランタン(食べ物もないんだから、好き嫌いする人はいなかった)・楚。
- メモ
- 音1:ムングシ。
ムヌグトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
ものごと。
- 用例
- ムヌグトー、ウティティチ カンゲーティカラル ティカカインドー(ものごとは、落ち着いて考えてから手がけるんだよ)・儀。
ムヌクヤーバカ 長浜
物乞いの墓。
ムヌシラシ 楚辺
{ものしらせ(物知らせ)}。事前に予兆があること。不吉なことの前兆。
- 用例
- ガラサーヌ ナカギーシガ、ヌーガラ ムヌシラシンデー アランガヤー(カラスが鳴きよるが、何か不吉なことでもあるのかな)・楚。
- メモ
- 人が死ぬ前には何かの予兆があると信じられており、それには動物や夢によるもの、物音や火玉の上がる現象によるものなどがある。ひとりでにランプが点〔つ〕いたり、仏壇や墓に餅状のカビがつく場合には死者が出るといわれている。爪に*シルブシグヮー(白い節)が出来たり、臼で米を搗〔つ〕く音、夜中に線香や藁、松明〔たいまつ〕の焼ける臭いがするのも厄。
音1:ムンシラシ。→シラシグトゥ。
ムヌシリ 楚辺,大湾,古堅,儀間
①もの知り。博学な者。②易者などの占い師。
- 用例
- ①ワッター パーパーヤ、ムヌシリ ヤミシェータン(私たちのおばあさんは、もの知りであられた)・楚。
②アサ ヘーク、ムヌシリ イチャイガ ハイタン(朝早く、易者に会いに行きよった)・儀。
- メモ
- ②音1:ムンシリ。
ムヌハカハカー 楚辺,古堅
吐き気を催している様。
- 用例
- ミングートゥールー ヒチャレー、ムヌハカハカー スン(ぐるぐる回っていたら、吐き気がする)・楚。
- メモ
- 音1:ムンハカハカー。音2:ヰーバキカーカー・ヰーバチカーカー。類:ヰーバキノーリ・ヰーバキハッター。
ムヌマユイ 喜名,渡慶次,儀間
{ものまよひ(物迷ひ)}。物思い。思い迷う。
- 用例
- アンシ ムチカシー チラ シ、ヌー ムヌマユイ ソーガ(そんなに難しい顔をして、何を物思いしているのか)・儀。
- メモ
- 音1:ムンヌマユイ。→キムマユイ。
ムヌミー 比謝
{ものみ(物見)}。遠くを見渡せるような高台。
- メモ
- 音1:ムンヌミー。
ムヌミジラハン 楚辺
もの珍しい。
- 用例
- ヌーガラ ムヌミジラハンネーシ、ンジーブクル ナインレー(何やら物珍しいようなので、見たくなるんだよ)・楚。
- メモ
- 音1:ムンミジラサン。
ムヌメー 喜名,伊良皆,上地,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,渡具知
行事。旧9月15日の物詣〔ものもう〕で。物参り。
- メモ
- 旧9月15日に、家の繁栄や児童の徳望を祈願するため、子ども連れで*トゥクブサー(徳武佐)、*カンヌンドー(観音堂)を参詣した。古堅、渡具知では徳武佐拝みをするとき、男子は箒〔ほうき〕、女子は布きれを奉納した。
ムヌワシリ 楚辺
もの忘れ。
- 用例
- ウヌ ムヌワシリ スシ ノースル タミナカイ、ウヤヌ イービグヮーマリ クンチェータンディ(その物忘れするのを治すために、親が指まで括〔くく〕ってあったって)・民・楚。
ムヌワレー 波平
もの笑い。
- 用例
- ムヌワレール スンドーヤー(物笑いにするんだよ)・波。
- メモ
- 音1:ムンワレー。
ムヌンカイ ムタリーン 瀬名波
霊に取り憑〔つ〕かれる。
- 用例
- ムヌンカイ ムタッテーギサンドー(霊に憑りつかれたようだよ)・瀬。
- メモ
- 音2:ムンニ ムタリーン。
ムフン 牧原
謀反〔むほん〕。
- 用例
- ムフン タクリ(謀反を企〔たくら〕んで)・民・牧。
ムミ 親志,座喜味,高志保,宇座,長田
籾〔もみ〕。
ムミガラ 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺,長田
籾殻。
- 用例
- ムミガラー、アチミティ バーキンカイ イットーケー(籾殻は、集めて*バーキに入れておきなさい)・儀。
ムミグトゥ 喜名,渡慶次,儀間
もめごと。争いごと。
- 用例
- ムミグトゥンカイヤ、クチェー イリンナヨー(もめごとには、口を入れるなよ)・儀。
ムミン 喜名,渡慶次,儀間
木綿。木綿布。
- 用例
- ムミンヌ アマトーシガ、ヌーガラ ノーラランガヤー(木綿布が余っているが、何か縫えないかな)・儀。
ムミンガチャ 村史
木綿の蚊帳〔かや〕。
ムミンギン 楚辺
木綿の着物。
- 用例
- ムミンギンル キチ イクンナー(木綿の着物を着て行くのねえ)・楚。
- メモ
- 音1:ムミンヂン。
ムミンクン 楚辺
揉〔も〕み込む。
- 用例
- シシンカイ マース ムミンクン(肉に塩を揉み込む)・楚。
否:ムミンカン(揉み込まない)希:ムミンキーブハン(揉み込みたい)過:ムミンチャン(揉み込んだ)継:ムミンチョーン(揉み込んでいる)・楚。
- メモ
- 音1:ムミンチュン。
ムミンチュン 喜名,渡慶次,儀間
揉み込む。
- 用例
- デークニンカイ マース チューク ムミンチュン(大根に塩を強く揉み込む)・儀。
否:ムミンカン(揉み込まない)希:ムミンチーブサン(揉み込みたい)過:ムミンチャン(揉み込んだ)継:ムミンチョーン(揉み込んでいる)・儀。
- メモ
- 音1:ムミンクン。
ムミンヂン 喜名,渡慶次,儀間
木綿の着物。
- 用例
- ンカシェー、ヒージーヤ ムミンヂンル チータル(昔は、平生は木綿の着物を着ていたんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムミンギン。
ムミンバル -
{木綿原}。渡具知の小字。
ムム 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
植物。ヤマモモ。
- 用例
- ムムヌ ウローシヨー(ヤマモモが熟していることよ)・儀。
- メモ
- →イシムム。
ムム 座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,長浜,楚辺,渡具知,大湾,牧原,瀬名波
股〔もも〕。腿〔もも〕。
- 用例
- ワラビヌ ワー ムムンカイ マックヮ シ、イジカランル アンレー(子どもが私の腿に枕をして、動けないんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムーム。→マタ。
ムムウイアングヮー 渡慶次,儀間,大湾,古堅
桃売り娘。越来〔ごえく〕村(現沖縄市)山内、上地、諸見里辺りから山桃を売りに来る女性のこと。
- メモ
- おもに読谷の南部地域を巡って行商していた。
ムムグファヤー 大湾,儀間
筋肉痛で腿〔もも〕が硬くなった状態。
- 用例
- ムムグファヤー ナトーン(腿が疲労して硬くなっている)・湾。
- メモ
- 音2:ムムスックヮー。
ムムグヮー 楚辺
男児の髪形のひとつ。
- 用例
- チューヤ パーパーガ、ムムグヮー チュクティ トゥラサヤー(今日はお婆さんが、ムムグヮーをつくってあげようね)・楚。
- メモ
- 旧2月彼岸の4日目に、*ニングヮチヒンガンボージャーということで、3歳児の髪を切る儀式があった。男児は頭のてっぺん部分を3本の指で隠せるぐらいの四角い形に残し、周囲の髪の毛はきれいに刈り上げた。その形が桃に似ていることからムムグヮーといわれていた。
ムムジシ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
もも肉。豚肉の部位で、腿の上の方の肉。
- 用例
- シシ ヤティカラ、ムムジシ ヤラワン ヌー ヤラワン マーサル アルヨー(肉だったら、腿肉でも何でも美味しいんだよ)・儀。
ムムスックヮー 喜名,楚辺,大湾
筋肉痛で腿が硬くなった状態。
- 用例
- アッキヂューハヌ、ムムスックヮー ヒチョーン(歩きすぎて、太腿の筋肉が痛い)・楚。
- メモ
- →ムムグファヤー。
ムムナカラ 楚辺,古堅
豚肉一頭分の8分の1。
- 用例
- ゥンガター ヤーニンジョー ムムナカラディネー、イキラハーネーンガヤー(私の家族はムムナカラだったら、少ないんじゃないかな)・楚。
ムムラカビ 宇座
{ももたがみ(百田紙)}。紙の一種。白い紙。
- メモ
- 普通は*シルカビというが、かつてはムムラカビといった。→シルカビ。
ムヤー 喜名,親志,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅
子守。守り姉。子どもの世話をすること、またその人。
- メモ
- 音2:ムヤーナー。対:ムイングヮ(子守をされる子ども)。
ムヤーギ 古堅,儀間,渡慶次
大盛り。山盛り。
- 用例
- マカイヌ ムヤーギ(碗の山盛り)・民・古。ムヤーギ シェーキテーンレー(大盛を平らげてあるよ)・儀。
- メモ
- →ムイタティー。
ムヤーナー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
守り姉。子守。
- 用例
- ムヤーナーヤ ンジュル カージ、クヮ ウファ ソータン(ムヤーナーは見るたびに、子どもをおんぶしていた)・儀。
ワッター ジブンマデー ムヤーナーディ イーネーヨー、チョーレーイジョー ヤタンロー(私たちの頃まではムヤーナーといえば、きょうだい以上だったよ)・楚。
- メモ
- 仕事が忙しくて、子どもの面倒を見ることができない人は、親戚などから守り姉を頼むことが多かった。*ムヤーと*ムイングヮは生涯きょうだいのような深い付き合いをした。→ムヤー。
ムヤーマーイ 座喜味
子守をしてくれた人の家を訪ねること。
ムユーシムン 喜名,渡慶次,儀間
催し物。
- 用例
- チューヌ ムユーシムノー、イッペー ディキトータンヤー(今日の催し物は、とてもできていたね)・儀。
ムヨー 高志保
模様。様子。
ムラ 喜名,座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅,楚辺,親志
村。村落。集落。
- メモ
- 市町村制施行前の間切制の時代、字にあたる集落をさし、*ムラアシビ、*ムラシーミーなど、現在でもその言葉が残っている。
ムラアシビ 喜名,親志,座喜味,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,比謝,大湾
{むらあすび(村遊び)}。芸能a。村芝居。
- 用例
- センゼンヌ ムラアシビディネー、ジコーヌ タヌシミ ヤタン(戦前のムラアシビといえば、すごく楽しみだった)・儀。
カクリトーティル ムラアシビグヮーン ナラタン(隠れて村芝居も習った)・座。
- メモ
- 旧7月から9月の農閑期に数回おこなわれた。青年たちが中心となり、踊りや狂言、組踊などを演じ、集落の人が総出で楽しんだ。→アシビ。
ムラウチ 喜名,渡慶次,儀間,長浜,古堅
集落内。
- 用例
- ジムス チュクイラー、ムラウチンカイル チュクインドー(事務所〈公民館〉を造るなら、集落内に造るんだよ)・儀。
ムラガー 喜名,渡慶次,儀間
村井戸。村の共同井戸。
- 用例
- ワッターン カーヤ ネーランテーグトゥ、ムラガーカラル ミジェー クリ チュータル(私たちも井戸はなかったから、ムラガーから水を汲んで来たんだよ)・儀。
- メモ
- 水事情が発達してなかった時代、各家にも井戸がなく、村で共同の井戸を所有していた。
ムラガシラ 楚辺
村頭。字の中心的な役目。現在の区長に相当。
- 用例
- ムラガシラヌ ヤクミメー チュームン ヤシガ、イャーガ チトゥミースンナー(村頭の役はとても重要だが、お前に務めることができるのか)・楚。
ムラガッコー 座喜味
村学校。
- メモ
- 公学校ではなく、*ムラにあった学校。座喜味では明治期に公学校ができる以前、教育をおこなう場所があった。
ムラグトゥ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
村ごと。村の取り決めごと。
- 用例
- ムラグトー、マムラントー ナランドー(村の取り決めごとは、守らないといけないよ)・儀。
ムラサーケー 渡慶次,儀間,楚辺
村と村との境界。
- 用例
- ムラサーケーヲゥティ、タシマシンカトゥ モーアシビ ヒチョーン(村境界で、他部落の人たちとモーアシビをしている)・楚。
ムラシーミー 喜名,座喜味,上地,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,渡具知,比謝,大湾,古堅
行事。字清明。字が主体となっておこなう清明祭。
- メモ
- →アザシーミー。
ムラハジサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
村外れ。
- 用例
- ワッター ジーヤ、ムラハジサンカイ アン(私たちの土地は、村外れにある)・儀。
イャーヤ ムラハジサヌ クーテーヤーグヮーヌ、アヌ トゥスイヌ トゥジ ナリヨー(お前は村外れの小さな家の、あの年寄りの妻になりなさいよ)・民・楚。
- メモ
- →シマハジシ。
ムラバル 渡慶次
芸能a。組踊の演目名。「大川敵討」。別名「忠孝婦人」。大川按司の遺臣村原の比屋とその妻乙樽が主君の仇討ちをする物語。
- メモ
- 渡慶次で伝統的に引き継がれている組踊で、終戦当時、復活。その後、1974(昭和49)年に老人会により再復活。1976(昭和51)年に村まつりで上演された。
ムラブー 古堅
村に課せられた賦役。
ムラヤー 渡具知,大湾
{むらや(村屋)}。現在の字公民館のような施設。
- メモ
- 廃藩置県以後、間切から村制へと変わるなか、間切は「村」へ、かつての「村」(ムラ)は「字」へと変わった。そのため村屋は*ジムス(事務所)などと呼ばれるようになった。
ムランチュ 座喜味
村の人。集落の人。
ムリカラン 楚辺
道理にかなっていて否定できない。
- 用例
- トゥシーンチャーガ イーシェー、ムリカランドー(年寄りが言うことは、否定できないよ)・楚。
- メモ
- 動詞の「ゥンジカラン(動けない)」などから類推して、形容動詞の「ムリ」に「~カラン(~できない)」を付けた語。音1:ムルカラン。
ムリクイン 楚辺
ひねる。ねじる。捻〔ひね〕る。
- 用例
- ヒサ ハンラカチャレー ムリクティ ネーン(足を滑らしたら捻ってしまった)・楚。
否:ムリクラン(捻らない)希:ムリクイブーハン(捻りたい)過:ムリクタン(捻った)継:ムリクトーン(捻っている)・楚。
- メモ
- →ニジーン。
ムリクチ 渡慶次,儀間,楚辺
圧搾機でサトウキビが搾〔しぼ〕られ戻ってくる所。
- 用例
- ムリクチンカイ ティーンデー クヮーシーネー、イチデージドー(ムリクチに手でも挟〔はさ〕んだら、大変だよ)・儀。
ムリハク 楚辺
味りん。
- 用例
- サーターヌ ネーンレー、ムリハク イリレー(砂糖がないなら、味りんを入れなさい)・楚。
ムリブサー 座喜味
{むれぼしあ(群れ星あ)}。スバル。プレアデス星団。おうし座。
- メモ
- 5つか6つか7つの星が小さくかたまって群れている。→ブリブシ。
ムリブシ 比謝矼
{むれぼし(群れ星)}。スバル。プレアデス星団。おうし座。
- 用例
- ティンヌ ムリブシ(天の群星)・矼。
- メモ
- →音1:ブリブシ。
ムリムチ 喜名,座喜味,波平,高志保,渡慶次,瀬名波,長浜,楚辺,古堅,長田
料理。片手で握って俵型に作った餅。
- メモ
- 波平では、*ニービチには銭100貫と*クファン(籠飯)にムリムチと豆腐5箱などを盛った。
ムル 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺
①皆。全部。②全然。全く。
- 用例
- ①アルッサ ムル、ムッチ イケー(ありったけ全部、持って行きなさい)・儀。ヰキガンカイ ウラミ ハラサンガ タミニ、ヰキガ ムル スル バーヨ、ムル(男に恨みを晴らさんがために、男皆する〈やっつける〉わけよ、全員)・民・高。
②ウヌ アトゥカラー ムル ワカラン(その後からは全然分からない)・民・高。
- メモ
- ②→ムサットゥ。
ムルイゾーロー 楚辺
{もどりしゃうりゃう(戻り精霊)}。
- 用例
- ナー ユークル、ムルイゾーロー ウサギテー シマンガヤー(もうそろそろ、戻り精霊を供えてもいいんじゃないかねえ)・楚。
- メモ
- 旧盆の*ウークイ日の夜10時、11時頃の遅い時間、祖霊〔それい〕が墓に着いた頃にムルイゾーローといって仏壇にお茶を供えた。
ムルイディー 楚辺
帰り荷。
- 用例
- ムルイディーヤ、マタ ナーファカラ アーサ(帰り荷は、また那覇からあおさ〈を買ってきた〉)・民・楚。
ムルイティーダ 楚辺
{もどりてだ(戻り太陽)}。残暑のこと。
- 用例
- ムルイティーダヌル、ユクン アチハル(8月頃の太陽の方が、もっと暑いんだよ)・楚。
- メモ
- 暑さが落ち着いた頃に、再び暑さが増すことにいう。→音1:ムドゥイティダ。
ムルイビーサ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{もどりびえさ(戻り冷えさ)}。寒の戻り。旧3月頃やってくる寒さ。
- 用例
- アッサビヨー、ムルイビーサヌ ヒーサヨー(はあっもう、ムルイビーサの寒いことよ)・儀。
- メモ
- →音1:ムドゥイビーサ。
ムルイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
戻る。帰る。
- 用例
- ヤーンカイ ムルティ イカーニ(家に戻って行って)・民・楚。
チュートーティ シクチェー ウワラチ、ヤーカイ ムルイン(今日で仕事を終わらせて、家に戻る)・儀。
否:ムルラン(戻らない)希:ムルイブサン(戻りたい)・儀。
ムルガキ 長浜
疾走〔しっそう〕。疾駆〔しっく〕。
ムルカキバイ 楚辺
琉球競馬の走法。前後の足を一時宙に浮かせる走法。全力疾走すること。
- メモ
- 競技の判定は審判がおこなう。琉球競馬の走法は、4肢のうち1肢を地面につけて進むのが作法とされ、駆け足など4本の脚全てが地面を離れた場合は失格になる。ムルカキバイ(全力疾走)すると「ヤマト走り」といって笑いものにされたとのこと。
ムルガムル 楚辺,喜名,儀間,古堅
皆が皆。全部。全て。皆。ムルの強調。
- 用例
- クミジマヌ クトゥバ キキネー、テーゲー チムエー ワカイシガ、ムルガムロー キキウーサンデー(久米島言葉を聞いたら、だいたい意味は分かるけど、全部は聞き取れるわけじゃないよ)・楚。クレー ムルガムル チカーランレー(これは全部使えないよ)・儀。
- メモ
- 類:ンナガンナ。
ムルカラン 喜名,高志保,渡慶次,儀間,長田
無理からぬ。道理にかなっていて否定できない。もっともな。
- 用例
- シュジンヌ クチェー ムルカランサーリチヨー(主人の口は〈言ったことは〉もっともなことだと言ってね)・民・高。
ンカシンチュヌ ハナシェー ユー イラットーグトゥ、ムルカランサ(昔の人の話はよく言われているから、否定できないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムリカラン。
ムルクシバル -
{諸後原}。儀間の小字。
ムルコーリ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
全壊。すべて壊れること。
- 用例
- カジンカイ フットゥバサッティ ムルコーリ ソーン(風に吹き飛ばされて全壊している)・儀。
ムルサー 座喜味,渡慶次,儀間,長浜
塊〔かたまり〕。固まり。
- 用例
- クルジャーターヌ ムルサー ナトーシェー、カチワティ カムサ(黒糖が固まりになっているのは、割って食べるさ)・儀。
ムルシ 座喜味,古堅
塊〔かたまり〕。固まり。
ムルシ(~ムルシ) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
助数詞。~往復。
- 用例
- イッターガ ユックトール エーダニ、ナー チュムルシェー ゥンジ チューサ(お前たちが休んでいる間に、もう1回は行ってくるさ)・儀。
- メモ
- チュムルシ(1往復)、タムルシ(2往復)、ミムルシ(3往復)と数える。
ムルスン 喜名,渡慶次,儀間
戻す。返す。
- 用例
- チカテーシェー ムトゥンカイ ムルスン(使ったのは元に戻す)・儀。
否:ムルサン(戻さない)希:ムルシーブサン(戻したい)過:ムルチャン(戻した)継:ムルチョーン(戻している)・儀。
ムルチ 喜名,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,大湾,大木,比謝矼,牧原,長田
漏池。川の深くなった箇所。
- 用例
- ヤラムルチンチ、ヤラヌ アガリンカイ アイビーシガ(屋良漏池といって、屋良の東にありますが)・民・瀬。
- メモ
- ※写真は比謝川の上流、嘉手納町と沖縄市の境の山中にある屋良ムルチ。
ムルチャー 比謝矼
人の意に逆らうことばかりする人。あまのじゃく。
- 用例
- アレー マタナー、ウヤヌ イセー ムル ムルチャー ヤタンリ(あれはまたもう、親の言うことには全部逆らっていたそうだ)・民・矼。
ムルトゥム 喜名,渡慶次,儀間
諸共〔もろとも〕。
- 用例
- イクサンジ ケーマーシーネー、ウヤックヮ ムルトゥム マジョーン ヤサ(戦争で死んでしまうなら、親子諸共一緒だよ)・儀。
ムルルミチ 楚辺
戻り道。帰り道。
- 用例
- ヤンバルカラン スイナーファカラン ムルルミチ ナトール バー(山原からも首里那覇からも帰り道になっているわけだ)・民・楚。
ムルン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
醪〔もろみ〕。
- 用例
- ムルンカラル ソーユーン サキン チュクイルヨー(醪から醤油も酒も作るんだよ)・儀。
アトー ムルン ナテール バー ヤシェー、サキ タリール ムルン(後は醪になったわけさあ、酒を醸造する醪)・民・楚。
- メモ
- 醪は、醤油や酒などを作るために醸造した液体の中に残ったもの。
ムルンガーミ 大湾
飲食関係。醪〔もろみ〕を入れる甕〔かめ〕。
ムルンカジャ 座喜味,古堅
酒を発酵させる時の醪の匂い。
- 用例
- ムルンカジャ シ(醪の臭いして)・座。
- メモ
- 二日酔いの人に酒臭いと嫌みをいう時に言った。
ムン 喜名,座喜味,伊良皆,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾,古堅
①物。者。②食べ物。食事。餌〔えさ〕。③魔物。もののけ。霊的なもの。④~な人。~もの。
- 用例
- ①イーシ チカン ムンカイヤ、ムノー カマサンケー(言うことを聞かない者には、ご飯は食べさすな)・儀。②ユサンリ ナイネー、ヘーベートゥ ウヮーヌ ムン クヮースタン(夕方になったら、早めに豚の餌をやりよった)・儀。③ムンニ ムタッティ マール ヤラー ワカラン ナトータン(物に取り憑〔つ〕かれて、どこなのか分からなくなっていた)・儀。④アサマシムン(浅ましい奴)・座。アマムン(甘い物)・喜。ウジネームン(滋養食)・儀。ヤナムン(悪霊)・湾。
ムン 座喜味
門。

- メモ
- →ジョー。
ムン(~ムン) 座喜味,儀間,古堅
~のに。~から。~もの。
- 用例
- アネー アランタルムン(そうではなかったのに)・古。ナー ニッカ ナトールムン、ソーソー ヤーカイ ケーラナ(もう遅くなっているから、さっさと家に帰ろう)・儀。ワランチャーグヮー ヤイニーネー オーイテールムン(子どもの頃は喧嘩〔けんか〕していたもの)・座。
- メモ
- 連体形に付く。
ムン ユムン 喜名,渡慶次,儀間
噂話をする。
- 用例
- ヰナグガ ミッチャイ アチマイネー、ムン ユムンドー(女が3人集まると、噂話をするよ)・儀。
ムンアタラサー 喜名,渡慶次,儀間
物を大切にする人。
- 用例
- ワッター スーヤ イッペーヌ ムンアタラサー ナティ、ヌーグヮーン ヒティランサ(私の父はとても物を大切にする人で、どんなものでも捨てないさ)・儀。
ムンアンマサン 長田
気分が悪い。気が沈んで体調が悪い。
- 用例
- ムンアンマサ スン(気分がすぐれない)・田。
- メモ
- →チムアンマサン。
ムンイーカンティー 喜名,渡慶次,儀間
物言いづらいこと。声をかけにくいこと。話しかけにくいこと。
- 用例
- ワラビ ウシナトール ウヤンカイヤ、ムンイーカンティー シヤー(子を失った親には、声がかけにくいね)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌイーカンティー。
ムンイージマサン 瀬名波
口数の少ない。
ムンイージャマ 喜名,渡慶次,儀間
物の言い方。物言い様。
- 用例
- アンシ、ムンイージャマン ネーン チュン ヲゥル(そんなにも、物の言い様もない〈口が悪い〉人もいるものだ)・儀。
- メモ
- 音2:ムンイーハンティ・ムンイーヨー。
ムンイーハンティ 喜名,渡慶次,儀間
物の言い方。物言い様。
- 用例
- クチヌ ワッサヌ、ムンイーハンティン ネーン(口が悪くて、物の言い方がない)・儀。
- メモ
- →ムンイージャマ。
ムンイーヨー 喜名,渡慶次,儀間
物の言い方。物言い様。
- 用例
- ムヌイーヨーン ネーン、ウヤンカイ クチ カナイサ(物言い様もない、親に口答えするさ)・儀。
- メモ
- →ムンイージャマ。
ムンウーイ 喜名,座喜味,伊良皆,高志保,楚辺
{ものおひ(物追ひ)}。人生儀礼。魔物払い。葬式が済んだ日の夕方におこなう魔物追いの儀式。
- メモ
- 座喜味では龕〔がん〕を担いだ4人のうち、2人は棺箱を作った板切れを村はずれで焼却する役目に当たり、他の2人は*ブーミチャーを持つ者を先頭に、松明〔たいまつ〕と砂利〔じゃり〕を持つ者が続いて、「アネアネ、クネクネ(ほらほら、これこれ)」と叫び合いながら、屋敷内をくまなく清めた。その後、玄関に用意されていた臼を蹴り飛ばして、部落境まで行き、松明とブーミチャーを捨てた。再び喪家に戻ってきて、*カタチヌメー(枕飯)を外で食べ、碗はそのままそこに置いておく。→ブーミチャー
ムンウーヤー 長浜
{ものおひあ(物追ひあ)}。人生儀礼。葬式が済んだ日の夕方におこなう魔物追い払いの儀式で、棒を振る役目の者。
- メモ
- 葬式の済んだ夜、班の男性3人でおこなう。あらかじめ軒下に臼の上にまな板と包丁を置いておく。3人は各々砂利、角棒、松明などを持って門から入ってきて、「ホーイ、ホーイ、アネ、アネ、クネ、クネ」と言いながら屋敷内をぐるぐる7回まわる。それから家の中に入って柱を角棒でパンパン叩きながら砂利を投げ入れ、出て行く時は軒下にある臼を蹴り飛ばして村外れまでかけて行った。→ボーフヤー。
ムンウビー 喜名,渡慶次,儀間
物覚え。記憶力。
- 用例
- アリガ ムンウビー ヤティカラ、ターニン マキランサ(彼の物覚え〈の良さ〉だったら、誰にも負けないよ)・儀。
- メモ
- →ウビーディー。
ムンガタイ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
物語。話。
- 用例
- パーパーガ ムンガタイ チカサヤー(おばあさんが話を聞かそうね)・儀。
- メモ
- ※挿絵は「読谷山の伝え話展」よりお婆さんが孫に話を聞かせている様子。音1:ムヌガタイ。
ムンカマカマー 喜名,渡慶次,儀間
食べ物を欲しそうにしている様。何か食べたそうな様。
- 用例
- トゥーチ、ムンカマカマー ソーッサ(いつも、何か食べたそうにしているさ)・儀。
- メモ
- 音2:ムンクヮークヮー。
ムンクーヤー 喜名,渡慶次,儀間
物乞い。乞食。
- 用例
- ンカシェー、ガマンカイ ムンクーヤーガ ダテーン シマトータン(昔は、洞窟に物乞いが大勢住んでいた)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌクーヤー。→ギンジャー。
ムングシ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,楚辺
{ものぐせ(物癖)}。好き嫌い。
- 用例
- ムングシヌ ウーサイネー、フカヲゥテー ムヌン カマランドー(好き嫌いが多かったら、他所では食事も食べられないよ〈できないよ〉)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌグシ。
ムングトゥ 喜名,渡慶次,儀間
物事。何ごと。
- 用例
- アレー ムングトゥン ネーン、イッペーヌ ウフヤッシー(彼は何ごともない、とてもおとなしい人だ)・儀。
ムンクヮークヮー 喜名,渡慶次,儀間
食べ物を欲しそうにしている様。何か食べたそうな様。
- 用例
- マタン、チュヌ ヤーヌ メーンジ ムンクヮークヮー シ タッチョーサ(またも、人の家の前で食べ物を欲しそうにして立っているさ)・儀。
- メモ
- →ムンカマカマー。
ムンゲー 喜名,座喜味,大湾
馬具のひとつ。面懸〔おもがい〕。轡〔くつわ〕を固定するために馬の頭にかける緒。
ムンジカン 喜名,渡慶次,儀間
食事時間。ご飯時。
- 用例
- ムンジカヌンカイ マニアースンディル、アワティトーシガ(食事時間に間に合わせるって、急いでいるんだが)・儀。
ムンジチ 喜名,渡慶次,儀間
物好き。
- 用例
- アヌ チョー ムンジチ ナティ、ヌー ヤティン アチミーン(あの人は物好きで、何でも集める)・儀。
ムンジチン 楚辺
豚の胃袋。ホルモン。
- 用例
- ムンジチノー、イリカーンカイ イッティン マーハン(豚の胃袋は、炒め物に入れても美味しい)・楚。
ムンジマサムン 瀬名波
言葉遣いが丁寧な人。
- 用例
- アレー、ジコー ムンジマサムン ドーヤー(彼女は、とても言葉遣いが丁寧だよね)・瀬。
ムンジマサン 瀬名波
言葉遣〔づか〕いが丁寧である。
ムンジュルガサ 喜名,渡慶次,儀間
麦藁で作った笠。
- 用例
- ンカシェー ボーシン ネーングトゥ、ハルカイ イチーネー ムンジュルガサル カンジュタル(昔は帽子もないから、畑に行く時にはムンジュル笠を被〔かぶ〕ったんだよ)・儀。
ムンシラシ 喜名,渡慶次,儀間
{ものしらし(物知らし)}。事前に予兆があること。不吉なことの前兆。虫の知らせ。
- 用例
- ユル、インヌ タチナチ スタシガ、ヌーガラ ムンシラシル ヤガヤー(夜、犬が遠吠えしていたが、何か虫の知らせなのかな)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌシラシ。→シラシグトゥ。
ムンシリ 喜名,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,大湾
①物知り。博学な者。②易者などの占い師。
- 用例
- ①アンマーヤ、ムンシリ ヤタンドー(お母さんは、物知りだったよ)・儀。②ワッター アンマーヤ、トゥーチ ムンシリ カユトーサ(私たちのお母さんは、いつも易者に通っているさ)・儀。
- メモ
- ②音1:ムヌシリ。
ムンシリドーグ 渡慶次,儀間
{ものしりだうぐ(物知り道具)}。考えさせること。不要なこと。
- 用例
- ウレー ナー、ムンシリドーグル ヤンドー(それはもう、考えなくちゃいけないことなんだよ)・儀。
ムンスガヤー 喜名,渡慶次,儀間
食事の準備をする人。食事を作る人。
- 用例
- シージャヌ ヤーガ イチュナサグトゥ、ムンスガヤー シーガ イチュン(姉の家が忙しいから、食事を作りに行く)・儀。
- メモ
- →ハンメースガヤー。
ムンダクミ 渡慶次,儀間
悪巧み。たくらみ。悪知恵。
- 用例
- ムンダクミビカーン シ チュ ダマシーネー、シキノー ワタイサンドー(悪巧みばかりして人を騙〔だま〕すと、世間は渡れないよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムンダクン。音2:ヤナダクマ・ヤナタクミ・ヤナダクミ。
ムンダクン 大湾
悪巧み。たくらみ。
- 用例
- ムンダクン シ(悪巧みして)・民・湾。
- メモ
- →音1:ムンダクミ。
ムンダニ 高志保、楚辺
釣りの餌〔えさ〕。
- 用例
- チーカイ ムンダニ カキーン(釣針に餌をつける)・民・高。
- メモ
- ヤドカリなどを餌にすることもあった。
ムンチキーン 喜名,高志保,渡慶次,儀間
揉〔も〕み漬〔つ〕ける。ひねり潰〔つぶ〕す。ねじ伏せる。
- 用例
- ムンチキティ トゥラサヤー(ねじ伏せてやろうな)・民・高。
マースシ シシ ムンチキーン(塩で肉を揉み漬ける)・儀。
否:ムンチキラン(揉み漬けない)希:ムンチキーブサン(揉み漬けたい)過:ムンチキタン(揉み漬けた)継:ムンチキトーン(揉み漬けている)・儀。
ムンチャニ 渡慶次,儀間,楚辺,大湾
種物。種子類。
- 用例
- クジュヌ ムンチャネー、ジルンカイ イッテータガ(昨年の種は、どれに入れてあったね)・儀。
- メモ
- →サニムン。
ムンチャニガーミ 座喜味,高志保,渡慶次,儀間,大湾
飲食関係。種物甕〔かめ〕。種子を入れる甕。
- 用例
- ムンチャニガーミ イジカスンディ、ワティ ネーン(ムンチャニガーミを動かそうとして、割ってしまった)・儀。
- メモ
- 用途によって幾種類もの甕があった。
→サニムンガーミ。
ムンチュー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,楚辺
門中。一族。一門。始祖を同じくする父系の血縁集団のこと。
- 用例
- ムンチューシンカ アチマティ ハナシー スン(門中の人たちが集まって話をする)・儀。
ムンチューシーミー 渡慶次,儀間
行事。門中清明祭。門中単位でおこなう清明祭。
- 用例
- ムンチューシーミー ウワティ アトゥ、ナーメーメー シーミーヤ ウサギラヤー(門中清明が終わった後に、それぞれの清明祭を供えようね)・儀。
- メモ
- →アジウシーミー。
ムンチューバカ 座喜味,渡慶次,儀間、楚辺
門中墓。父系一門の墓。
- 用例
- ハカヌ ネーンヌーヤ、ムンチューバカンカイ ウサミテーン(墓がない人たちは、門中墓に納めてある)・儀。
- メモ
- →イチムンバカ。
ムンチン 伊良皆
木戸銭。芝居等の入場料。
ムンドー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
{もんだう(門答)}。諍〔いさか〕い。言い争い。
- 用例
- ムンドービカーン ウクチ、ヤガティ ムラカラ イーゥンジャサリンテー(諍いばかり起こして、やがて村から追い出されるよ)・儀。
ムンナクヒンナク 渡慶次,儀間,楚辺
もみくちゃ。
- 用例
- ワランチャーンカイ ムンナクヒンナク サッティ、ヲゥタトーサ(子どもたちにもみくちゃにされて、疲れたよ)・儀。
ムンナラーシ 喜名,渡慶次,儀間,古堅
{ものならはし(物習はし)}。躾〔しつ〕け。礼儀作法を教えること。
- 用例
- ムンナラーシ スン(躾ける)・古。タンメーンカイ ムンナラーシ サッタン(おじいさんに躾けられた)・儀。
- メモ
- →イーナラワシ。
ムンナレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾
{ものならひ(物習ひ)}。礼儀作法を習うこと。
- 用例
- シージャンチャーカラ ムンナレー シーガーチール、ワジャー スンドー(年上の人たちから習いながら、仕事はするんだよ)・儀。
ムンニ ムタリーン 喜名,渡慶次,儀間,比謝矼
霊に取り憑〔つ〕かれる。
- 用例
- ムンニ ムタッティ、マーガクィーガヤラ ワカラン ナトータン(霊に取り憑かれて、どこがどこなのか分からなくなっていた)・儀。
- メモ
- →ムヌンカイ ムタリーン。
ムンニヤーガマ 長浜
食べ物を炊く竈〔かまど〕。
ムンヌウヤギ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
物品を援助すること。
- 用例
- マンドーラー、ネーンヌーンカイ ムンヌウヤギ スシェー マシ ヤサ(たくさんあるなら、無い者に援助する方がいいよ)・儀。
ムンヌキ 長田
魔物除け。
ムンヌキムン 喜名,親志,座喜味,伊良皆,高志保,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅,長田
魔除けに使う物。
- 用例
- ワラビヌ ユル ナチーネー、ハサミソーナムン ムンヌキムントゥシ マックヮバヌンカイ ウッチュン(子どもが夜泣きしたら、ハサミなどを魔除けとして枕元に置いておく)・儀。
- メモ
- 子どもや病人の枕元にはハサミなどの刃物を魔除けとして置き、*ヤナムンが入ってこないようにサンを結んでおいた。また赤児の*ハチアッチーにもムンヌキムンとして*サンやハサミなどを持って行った。
ムンヌヒーキ 渡慶次,儀間,楚辺
分け隔て。ひいき。
- 用例
- ワランチャーヤ、ムンヌヒーキ シェー ナランドー(子どもたちは、分け隔てしてはいけないよ)・儀。
ムンヌマユイ 楚辺
{もののまよひ(物の迷ひ)}。物思い。思い迷う。
- 用例
- ムンヌマユイ ッシ、トゥルバトーン(思い迷って、黙り込んでいる)・楚。
- メモ
- 音1:ムンマユイ。→キムマユイ。
ムンヌミー 比謝
{もののみ(物の見)}。遠くを見渡せるような高台。
- 用例
- ムンヌミーンカイ ゥンジャーニ ナガミティ クィミソーリ(物見台に行って眺めてください)・民・比。
- メモ
- 音1:ムヌミー。
ムンヌウヮーリ 楚辺
たくさんの物。押しつぶされるほどの量。
- 用例
- ムンヌウヮーリ チミアギティ、ウサーッティ ネーラン(たくさんの物を積み上げて、押しつぶされてしまった)・楚。
ムンヌウヮーリ ムッチ チェーッサヤー(たくさんの物を持ってきたんだね)・楚。
ムンハカハカー 喜名,渡慶次,儀間
吐き気を催している様。
- 用例
- クルマヰー シ、アマヲゥティ ムンハカハカー ソーン(車酔いして、あそこで吐気を催している)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌハカハカー。→ヰーバキカーカー。
ムンピラカスン 古堅
揉み砕く。
- 用例
- カンシ ムンピラカチル サビータンテー(こうして揉み砕いてしよりましたよ)・民・古。
ムンミジラサー 喜名,渡慶次,儀間
物珍しがり屋。何でも珍しがる人。
- 用例
- ルク ムンミジラサー ナティ、ヒジュー アマミークマミー ソーン(余りにも物珍しがり屋で、ずっとあちこちよそ見ばかりしている)・儀。
ムンミジラサン 喜名,渡慶次,儀間
物珍しい。
- 用例
- ヌーガラ ヒージートー カワトーグトゥ、ムンミジラサル バーテー(何か普段とは変わっているから、物珍しいんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌミジラハン。
ムンユマー 喜名,渡慶次,儀間
噂話ばかりしている人。おしゃべりな人。
- 用例
- アヌ チョー ムンユマー ヤグトゥ、ヌーン ハナシー ナラン(あの人はおしゃべりだから、何も話はできない)・儀。
ムンワシリ 喜名,渡慶次,儀間
物忘れ。
- 用例
- トゥシ トゥレーカラー ムンワシリン ウーク ナティ、ジャーフェー ヤサ(年を取ると物忘れが多くなって、厄介だ)・儀。
ムンワレー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
もの笑い。
- 用例
- ウンナ ハナシー シーネー、ムルヌ ムンワレール ナインドー(そんな話をしたら、皆の物笑いになるんだよ)・儀。
- メモ
- 音1:ムヌワレー。
メー 喜名,親志,座喜味,伊良皆,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
前。
- 用例
- ワンネー ハナシー チチブサグトゥ、メーンカイ ヰーン(私は話を聞きたいから、前に座る)・儀。
- メモ
- 対:アトゥ(後ろ)。
メー 高志保,渡慶次,儀間,宇座,楚辺,渡具知
ご飯。米の飯。
- 用例
- クーシームノー シチグヮチ ソーグヮチニル、メーン カマリータル(貧乏人は盆と正月にだけ、ご飯は食べられよった)・儀。
メー~ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
毎~。
- 用例
- メーニン(毎年)・儀。メーアサ(毎朝)・儀。
メー(~メー) 瀬名波,楚辺,喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅,大木
~様〔さま〕。敬称を表す接尾辞。
- 用例
- ウフイービヌメー(瀬名波の拝所の名称)・瀬。アヤーメー(お母様)・儀。
メー(~メー) 喜名,渡慶次,儀間
助数詞。~枚。
- 用例
- ヌノー イチメーナー イチメーナー リッパ タクビヨー(布は1枚ずつちゃんとたたみなさいよ)・儀。
- メモ
- イチメー(1枚)、ニンメー(2枚)、サンメー(3枚)、ユンメー(4枚)、グンメー(5枚)と数える。
メー(~メー) 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
~前。持ち前。割り当ての分。
- 用例
- イチニンメー(一人前)・喜。トゥイメー(取り前。取り分)・儀。
メー ナスン 喜名,渡慶次,儀間,比謝矼
前にする。側に置く。番をする。見守る。
- 用例
- ヲィナグングヮ タイ メー ナチョーン(娘二人を前にしている)・民・矼。
クヮッチー メー ナスン(ご馳走〔ちそう〕を前にする)・儀。
トゥララングトゥッシ メー ナチョーキヨー(取られないように番をしていてよ)・儀。
メーアガイ 瀬名波
有頂天。いい気になること。つけあがること。
- 用例
- ウレー イーシンデー、メーアガイ スンドー(彼は言えば言うほど、いい気になるよ)・瀬。
- メモ
- →ボーアガイ。
メーアサ 喜名,渡慶次,儀間
毎朝。
- 用例
- メーアサ、ミジ クリ ッチカラ ガッコーンカイ イチュタン(毎朝、水を汲んできてから学校に行きよった)・儀。
メーイハティーン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
燃え尽きる。
- 用例
- ヨーイヨーイ メーイハティタグトゥ(ゆっくりゆっくり燃え尽きたので)・民・楚。
ヤガティ メーイハティティ ネーラン ナイサ(やがて燃え尽きてなくなるよ)・儀。
否:メーイハティラン(燃え尽きない)過:メーイハティタン(燃え尽きた)継:メーイハティトーン(燃え果てている)・儀。
メーイン 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
燃える。
- 用例
- カジヌ チューサヌ、ヌーガラヌ グトゥ バーナイ メートーン(風が強くて、何かのように激しく燃えている)・儀。
否:メーラン(燃えない)過:メータン(燃えた)継:メートーン(燃えている)・儀。
メーガー 上地
上地の井泉の名称。
- メモ
- 上地集落の南方(前)に位置し、集落で一番古い井泉で、*ゥンブガー(産ガー)でもある。旧6月の*カーウガン(カー御願)、*カーサレー(カー掃除)で拝される。戦時中、北(読谷)飛行場で用いる水は上地の井泉で賄〔まかな〕われ、馬車で大量の水を汲みに来ていたという。メーガーは現在も水量豊富で、農業用水として利用されている。
メーガイ 瀬名波
{まへあがり(前上がり)}。目立つこと。
メーガイサー 瀬名波
目立ちたがり屋。
メーカクジー 座喜味
獅子頭の顎〔あご〕の前面。
メーガタレー 楚辺
{まへかたらひ(前語らひ)}。事前の話し合い。
- 用例
- メーガタレーネー、サキン ゥンジャスタン(メーガタレーには、酒も出しよった)・楚。
- メモ
- *アシビや芝居をやる場合、本番何日か前にメーガタレーといって話し合いがおこなわれた。
メーカチ 瀬名波
{まへかき(前掻き)}。馬が前足で地面を掻〔か〕くこと。
- メモ
- 動物が何かを訴えている時に見られる。
メーカニティ 喜名,渡慶次,儀間
前もって。
- 用例
- ウーシクチ ヤグトゥ、メーカニティ シンカー スラーチョーキヨー(大仕事だから、前もって働き手は揃えておきなさいよ)・儀。
メーガメーナチ 楚辺,喜名,渡慶次,儀間,古堅
毎日。毎日のように。メーナチの強調。
- 用例
- アヌ ウランランチュガ メーガメーナチ ワッター ヤーンケー スビクトゥバ ナランガ チョーン(あのオランダ人が毎日うちの家に楚辺言葉を習いに来ている)・楚。
メーガメーナチ、クヮムヤー シミラッタンヤー(毎日のように、子守をさせられたね)・儀。
- メモ
- 音1:メーガメーニチ。
メーガメーニチ 楚辺
毎日。毎日のように。メーニチの強調。
- 用例
- コーミンクヮントーテー、メーガメーニチ セイネンクヮイガ ヱイサー ナラトーン(公民館では、毎日毎日青年会がエイサーを習っている)・楚。
- メモ
- 音1:メーガメーナチ。
メーカラモーヤー 楚辺
行列の先頭で踊る人。
- 用例
- メーカラモーヤー パーパーターヤ、ヒヤーナイ モーイタサ(メーカラモーヤーのおばあさんたちは、威勢よく踊りよったよ)・楚。
- メモ
- 綱引きの場合にメーカラモーヤーといって50、60代の女性が数人、旗頭に続いて太鼓や鉦の音に合わせて踊った。
メーガンター 座喜味,渡慶次,儀間,古堅
男性の髪型の一種。短髪で前髪を伸ばした髪型。
- 用例
- ハギチブラー スシヤカ、メーガンタール マシ ヤル(丸坊主にするより、メーガンターにした方がいいよ)・儀。
- メモ
- 音1:メーガントゥー。
メーガントゥー 長浜
男性の髪型の一種。短髪で前髪を伸ばした髪型。
- 用例
- メーガントゥー ナーヒン ウシクヮーセー(前髪をもっと短くしなさい)・浜。
- メモ
- 音1:メーガンター。
メークサー 座喜味
前と後。
メーグササー 座喜味
農具。雑草を取る道具。
メーグミ 村史
前組。行政組織の名称。
- メモ
- →アガリグミ。
メークンジャ 大湾
馬具のひとつ。鞅〔むながい〕。胸懸〔むながい〕。
- メモ
- 馬の胸から鞍〔くら〕へかけわたす組み紐。
メーゴーサー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間、古堅
げんこつ。前頭葉あたりに拳を裏にし、第2関節で叩く。
- 用例
- メーゴーサー クヮーサリンドー(げんこつを喰らわされるぞ)・座。
ウヤヌ イーシン チカンラー、メーゴーサー クヮースンドー(親の言うことも聞かないなら、げんこつを喰らわすぞ)・儀。
- メモ
- →コーグヮーサー。
メーザトゥー 波平,高志保,渡慶次,宇座,楚辺
植物。甘藷の品種名。
メーシ 喜名,渡慶次,儀間
お世辞。おべっか。
- 用例
- メーシビカーン チカティ、アンシン ワジャヌ ナイミ(お世辞ばかり使って、それでも仕事ができるか)・儀。
- メモ
- →アンダグチ。
メーシ 喜名,渡慶次,儀間
お箸。

- 用例
- メーシ ウトゥチェーグトゥ、ナー ティーチェー ネーレー(お箸を落としたから、もうひとつは寄こしなさい)・儀。
- メモ
- →ウメーシ。
メーシー 楚辺
昼飯。昼食。
- 用例
- ナー チュマーロー カタミティ ッチカラ、メーシーヤ カマナ(もう1回は担いできてから、昼飯は食べよう)・楚。
メーシー、アサバノー マタ ンナサーニ、ハガマヌ ミーナー タチ イカーニカイ(昼ご飯、昼ご飯はまた皆で、羽釜のいっぱい炊いて行ってからに)・民・楚。
- メモ
- →アサバン。
メーシジャー 瀬名波
農具。脱穀機。
メージマ 波平
波平の地名、地区名。前島。
- メモ
- 明治期以後に*ヤータッチャー(分家)してできた地域。メージマは幅員は狭いが、昔から道は区画整理されていた。戦後は楚辺通信所(通称象のオリ、ハンジャタワー)として接収されたが、2006(平成18)年に返還された。
メージャトゥー 長田
植物。甘藷の品種名。
メースン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,楚辺
燃やす。
- 用例
- イタンカイリガラー ウカーナカイ、ウヌ チナ メーサーニ(板とかに置いて、その綱を燃やして)・民・楚。
チカーンヌーヤ ナーヲゥティ メースン(使わないのは庭で燃やす)・儀。ヒー メーサーニ、ユー ワカチ(火を燃やして、湯を沸かして)・座。
否:メーサン(燃やさない)希:メーシーブサン(燃やしたい)過:メーチャン(燃やした)継:メーチョーン(燃やしている)・儀。
- メモ
- 音2:ヤキメースン・ヤチメースン。
メーダーチー 喜名,渡慶次,儀間
前に抱くこと。
- 用例
- アカングヮ メーダーチー ソーン(赤子を前に抱いている)・儀。
- メモ
- 音1:メーラーキー。
メーダニ 長田
植物。稲の苗。早苗〔さなえ〕。
メータバル -
{前田原}。儀間の小字。
メーダバル -
{前田原}。座喜味の小字。
メーヂキ 楚辺
毎月。
- メモ
- 音1:メーヂチ。→チチヌカージ。
メーヂケーグヮー 長田、楚辺
小間使い。使用人。
メーヂチ 喜名,渡慶次,儀間
毎月。
- 用例
- メーヂチ、アンマーンカイ クジケー ヰーラチョーン(毎月、お母さんに小遣いをあげている)・儀。
- メモ
- 音1:メーヂキ。→チチヌカージ。
メーチャー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大湾,古堅
女性の下着。女性用のふんどし。月経帯。
- 用例
- メーチャーヤ、チュヌ ミーラン トゥクルンカイル フースンドー(下着は、人の見えない所に干すんだよ)・儀。
- メモ
- →カカン。
メーチャーアラヤー 座喜味,楚辺
女性の下着洗いの鉢。
メーチルガイ 楚辺
前方が塞がること。
- 用例
- メーチルガイ サッティ、マーニン イカラン ナトーン(前方を塞がれて、どこにも行けなくなっている)・楚。
メーチンシ 楚辺
楚辺の拝所の名称。ナナウタキ(七御嶽)のひとつ。
- メモ
- 楚辺村世立ての女神の墓。旧1月初御願に拝む。
メーデー 喜名,高志保,渡慶次,儀間,古堅
{まへだい(前代)}。以前。昔。
- 用例
- メーデー、アンスカ ムンワシリン サンタルムンヌ(以前は、そんなに物忘れもしなかったのに)・儀。
メーデー フーチゲーシリチヤ、ムラヲゥティ ウシ クルチ(昔、悪風返しといって、村で牛を殺した)・民・古。
- メモ
- 音1:メーレー。音2:メーリ。
メーデーグヮンス 儀間。
前代の位牌。
メーナーリー 喜名,渡慶次,儀間
前の方から。
- 用例
- メーナーリー イチーネー、ミーダッチュンドー(前の方から行くと、目立つよ)・儀。
- メモ
- 対:クサーナーリー(後ろの方から)。
メーナイナイ 喜名,渡慶次,儀間、楚辺
前に出たがる様。でしゃばる様。
- 用例
- メーナイナイ シーネー、アトー ムル ドゥーンカイ ウチカンジュンドー(でしゃばると、あとは全部自分に降りかかるよ)・儀。
- メモ
- 音1:メーナラナラ。対:アトゥナイナイ(後に退く様)。
メーナチ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
毎日。
- 用例
- メーナチ、ユル ナイネー ゥンジティ イチュン(毎日、夜になると出て行く)・儀。
- メモ
- 音1:メーニチ。
メーナラナラ 喜名,渡慶次,儀間
前に出たがる様。でしゃばる様。
- 用例
- ワラベー メーナラナラ サンケー(子どもはでしゃばるな)・儀。
- メモ
- →音1:メーナイナイ。
メーニギリ 楚辺
お握り。握り飯。
- 用例
- アチャヤ、カーサンカイ メーニギリ チチディ ムタシヨー(明日は、*サンニンの葉にお握りを包んで持たせてね)・楚。
- メモ
- 音1:メーニジリ。
メーニジリ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
お握り。握り飯。
- 用例
- アンダンスー イッティ メーニジリ チュクイン(油味噌を入れてお握りを作る)・儀。
- メモ
- 音1:メーニギリ。
メーニチ 楚辺
毎日。
- 用例
- チューン アチャン メーニチ、ゥンムトゥ ンナシルービカーンナー(今日も明日も毎日、芋と具のない汁だけねえ)・楚。
- メモ
- 音1:メーナチ。
メーニン 喜名,渡慶次,儀間
毎年。
- 用例
- ウヤヌヤーンカイ メーニン ケートーン(実家に毎年帰っている)・儀。
メーヌカー 伊良皆,高志保,大湾
前の井泉。伊良皆、高志保、大湾にある井泉の名称。
- メモ
- 高志保のメーヌカーは*ウリカー(降りていく井泉)になっていて、アガリヌカー(東之泉)、ナカヌカー(中之泉)、イリヌカー(西之泉)の3か所の泉があった。現在は水の恩に感謝し、高志保児童公園内に社を設け祀っている。大湾のメーヌカーはノロが沐浴する井泉で、上方にあるメーヌウガンで髪を乾かしたという。
メーヌクサー 長浜
裏座。民家の間取りのひとつ。
- メモ
- →ウラジャ。
メーヌバガイ 渡慶次,儀間,楚辺
前もって顔をだすこと。
- 用例
- スージンデー アイネー、メーヌバガイ スタン(お祝いなどがあったら、前もって顔をだしよった)・儀。
メーヌヤー 渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,大湾
家の前庭にある離れ。

- 用例
- ドゥシンチャー アチマティ、メーヌヤーヲゥティ アシブン(友達が集まって、離れで遊ぶ)・儀。
- メモ
- 音2:ヤガマヤー・ユーナービヤー。類:ヤガマー。
メーバ 喜名,座喜味,高志保,渡慶次,儀間,楚辺、瀬名波
前歯。
- 用例
- ウックルバーニ、メーバ ヲゥーティ ネーラン(転んで、前歯を折ってしまった)・儀。
メーバー 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,大湾
出っ歯。
- 用例
- メーバーン ンジーヨーニ ユッテー、ウジラーサル アル(出っ歯も見方によっては、可愛いものだよ)・儀。
- メモ
- →ハーパンチュー。
メーバチ 渡慶次,儀間,瀬名波
額。おでこ。
- 用例
- メーバチェー マドー ネーランディ ウムリヨー(おでこは隙間はないと覚悟しなさいよ)・瀬。
- メモ
- かかあ天下の家庭で、結婚前に夫が妻の弟に、「おでこに隙間がないくらい、げんこつを喰らうことになるよ」と言われたという話。→ヒッチェイ。
メーバチャー 渡慶次,儀間
おでこが広いこと。また、おでこが広い人。でこっぱち。
- 用例
- メーバチャー ワラビグヮーガ、クチ カナイシヨー(でっこぱちの子が、口答えすることよ)・儀。
- メモ
- →ムッコー。
メーバチャイ 瀬名波
額。おでこ。
- メモ
- 音1:メービチャイ。→ヒッチェイ。
メーバル -
{前原}。喜名、座喜味、伊良皆、波平、高志保、宇座、長浜、楚辺、渡具知、大湾、古堅の小字。
メーバレー 渡慶次,儀間、喜名
前払い。
- 用例
- シナムノー メーバレール ヤンドー(品物は前払いなんだよ)・儀。
- メモ
- 対:アトゥバレー(後払い)。
メーバン 楚辺
毎晩。毎夜。
- 用例
- キジムナーガ メーバン、ウクシンガ ッチ ヤッケー ヤッサー(キジムナーが毎晩、起こしにきて厄介だ)・楚。
- メモ
- 音2:メーユル。
メービサ 喜名,渡慶次,儀間,長浜
前足。4つ足動物の前足。
- 用例
- ウヮーヌ メービサ コーティ チェーグトゥ、デークニトゥ シル ワカスン(豚の前足を買ってきてあるから、大根と汁を作る)・儀。
- メモ
- 対:アトゥビサ(後足)。
メービチェー 座喜味,大湾,古堅
額。おでこ。
- 用例
- イャー メービチェーヌ キジェー、ターガ サガ(お前の額の傷は、誰がやったか)・民・古。
- メモ
- →ヒッチェイ。
メービチャイ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間
額。おでこ。
- 用例
- ウヌ ワラビヌ メービチャイヌ ウジラーサシヨー(その子の額の愛らしいことよ)・儀。
- メモ
- 音1:メーバチャイ。→ヒッチェイ。
メーフサガイ 渡慶次,儀間,楚辺
前方が塞がること。
- 用例
- メーフサガイ シ、マーニン イカラン ナトーン(前方を塞がれて、どこにも行けなくなっている)・儀。
- メモ
- →メーチルガイ。
メーブチェー 瀬名波
額。おでこ。
- 用例
- イャー メーブチェーヨー(あんたの額よ)・瀬。
- メモ
- →ヒッチェイ。
メームティー 渡慶次,儀間
前の方。前面。
- 用例
- ユー ミーヌ グトゥ シ、メームティーンカイ ヰーン(よく見えるように、前の方に座る)・儀。
- メモ
- 対:クサームティー(後ろの方)。
メーヤンリ 都屋
{まへやぶれ(前破れ)}。大寒の前に起きる時化〔しけ〕。
メーユカ 楚辺
二番座。居間。民家の間取りのひとつ。
- 用例
- ウスメーヤ、メーユカヲゥティ ユックティ メーン(おじいさんは、二番座で休んでいらっしゃる)・楚。
- メモ
- →ナカメー。
メーユル 喜名,渡慶次,儀間
毎夜。毎晩。
- 用例
- ヰキガンチャーヤ メーユル、モーアシビーンカイ イチュタン(男性は毎夜、*モーアシビに行きよった)・儀。
- メモ
- →メーバン。
メーラーキー 楚辺
前に抱くこと。
- 用例
- タムン メーラーキー ヒチ、ムッチ イクタン(薪〔たきぎ〕を前に抱いて、持って行きよった)・楚。
- メモ
- 音1:メーダーチー。
メーラリー 瀬名波
前垂れ。よだれ掛け。腹掛け。
- メモ
- →クブシー。
メーリ 喜名,渡慶次,儀間
以前。昔。
- 用例
- メーリヌ クトー、ウビテー ネーンサー(以前のことは、覚えていないよ)・儀。
- メモ
- →メーデー。
メーレー 高志保
{まへだい(前代)}。以前。昔。
- メモ
- →音1:メーデー。
メーン 座喜味,波平,高志保,長浜,大湾
いらっしゃる。行かれる。来られる。おられる。「行く」「来る」「いる」の敬語。
- 用例
- イユ トゥイガ、ナマン メーンナー(魚を取りに、今も行かれますか)・浜。
ウスガナシーメーヌ シマティ メーン トゥクル(王様が住んでいらっしゃる所)・民・湾。
過:メータン(いらっしゃった)・湾。
- メモ
- →イメンシェーン。
メーンケー 喜名,渡慶次,儀間
前向き。
- 用例
- メーンケール スル、クシェー トゥンケーンナヨー(前を向くんであって、後ろは振り返るなよ)・儀。
メーンダカリ 座喜味
前村渠。地域区分の名称。
- メモ
- →アガリンダカリ。
メーゥンブー 親志
前が重いこと。腹が出た人。
- 用例
- メーゥンブー タンメー(腹が出たおじいさん)・親。
- メモ
- 硬貨を入れた財布を懐に入れた人を表現するのにも使われた。
メクラサンヨー 座喜味
子どもの遊び。かごめかごめと同じ遊び。
- メモ
- メクラサンヨーの歌を歌いながら、鬼のまわりを回って、鬼の後ろに誰がいるか言い当てる遊び。
メッ 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,長浜,大湾,古堅
幼児語。こら。注意をする時の語。
- 用例
- メッ、ヌー ソーガ(こら、何をしているか)・儀。
メリケンマーチ 伊良皆,大湾
植物。モクマオウ。
- メモ
- →ミリキンマーチ。
メンシェーン 喜名,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺,大木
いらっしゃる。行かれる。来られる。おられる。「行く」「来る」「いる」の敬語。
- 用例
- ヤガティ ウチャコー メンシェーンドー(やがてお客さんはいらっしゃるよ)・儀。
アマンカイ メンソーレー(あちらに行ってください)・木。
ウチンカイ メンソーレー(中に入ってください)・木。
- メモ
- →イメンシェーン。
メンジキ 楚辺
植物。ムラサキカタバミ。
- 用例
- メンジケー、チャッサ トゥッティン ミーン(カタバミは、どんなに取っても生える)・楚。
- メモ
- →シーサープー。
メンジチャー 座喜味,大湾
植物。カタバミ。
- メモ
- 畑で汚れた*クルヂナー(芭蕉の黒い着物)をメンジチャーで洗った。
メンジャナサ 楚辺
植物。ルリハコベ。
- 用例
- メンジャナサー イユ トゥイニ チカイン(ルリハコベは魚を取る時に使う)・楚。
- メモ
- →アラミンナー。
メンセーン 喜名,座喜味,渡慶次,儀間,瀬名波
いらっしゃる。行かれる。来られる。おられる。「行く」「来る」「いる」の敬語。
- 用例
- マーカラ メンセービーガ(どちらからおいでになりますか〈こられますか〉)・座。
パーパーヤ、ヤーンカイ メンセーンドー(おばあさんは、家にいらっしゃるよ)・儀。
ウスメーヤ マーンカイ メンセータガヤー(おじいさんはどこに行かれたのかな)・儀。
否:メンソーラン(いらっしゃらない)過:メンソーチャン(いらっしゃった)継:メンソーチョーン(いらっしゃっている)・儀。
- メモ
- メーンよりも丁寧な言い方。
音1:メンシェーン。→イメンシェーン。
メンチョー 親志
病名。面疔〔めんちょう〕。顔面に出る疔。顔の中心部に赤く腫〔は〕れたできものができること。
メンナ 座喜味,上地,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,楚辺,比謝,古堅,牧原,長田
植物。ルリハコベ、ヤエムグラ、ハコベなど。

- 用例
- ハルンカイ フシガラン サク、メンナヌ ミートーン(畑に防ぎようがないほど、ルリハコベが生えている)・儀。
- メモ
- 音1:ミンナ。
モー 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅
野。野原。荒れ野。芝。
- 用例
- モーヲゥティ アシリ クーナ(野原で遊んでこよう)・儀。
モー ナトーン(荒れ野になっている)・古。
- メモ
- 類:ヌー。
モー 喜名,親志,波平,高志保,儀間,宇座,瀬名波,長浜,大木,比謝矼,長田
植物。藻。
- メモ
- →ムー。
モー(~モー) 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,大湾,古堅,大木
~無し。~が無いもの。
- 用例
- ジューモー(尻尾が切れた動物)・座。ハーモー(歯が欠けている人。歯がない状態)・儀。
- メモ
- 体のある部分が無いもの。
モーアーサ 大湾,古堅
植物。ネンジュモ。念珠藻。
- メモ
- →ハタキアーサ。
モーアシビ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,大湾,古堅,牧原,長田
{まうあすび(毛遊び)}。野遊び。夜、若い男女が集落外れの野原に集まって歌踊音曲〔かぶおんぎょく〕に興じること。
- 用例
- ンカシェー モーアシビヲゥティ、マジョーン ナイシン マンドータン(昔はモーアシビで、一緒になることも多かった)・儀。
- メモ
- ※挿絵は宮平良秀画。音1:モーアシビー。
モーアシビー 座喜味,長浜,渡具知
{まうあすび(毛遊び)}。野遊び。夜、若い男女が集落外れの野原に集まって歌踊音曲に興じること。
- メモ
- 音1:モーアシビ。
モーアシビーングヮー 座喜味
婚外子。私生児。
- メモ
- →アシビングヮ。
モーイ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
芸能a。踊り。
- 用例
- モーイ ナラティカラ、ニジューニン アマイ ナイン(踊りを習ってから、20年余りになる)・儀。
モーイン ジョージ(踊りも上手)・古。
- メモ
- →ウドゥイ。
モーイクヮンクヮン 渡具知
ボサボサ。頭髪が乱れている様。
- 用例
- カラジギーン モーイクヮンクヮン シ(髪の毛もボサボサで)・民・具。
- メモ
- 類:モーサー。
モーイハニ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
賑〔にぎ〕やかに踊ること。
- 用例
- チューヌ ボージャースージェー、モーイハニ ディキラシヨー(今日の出産祝いは、賑やかに踊って盛り上げてね)・儀。
モーイモーイ 喜名,都屋,渡慶次,儀間,長浜,楚辺,大湾
幼児語。踊り。口三線で幼児に踊りを促す語。
- 用例
- パーパーガ、モーイモーイ シ ミシラヤー(おばあさんが、踊って見せようね)・儀。
モーイラブチャー 村史
魚名。ブダイ類。
モーイワタ 大湾
胃。豚などの胃の食品としての名。
- メモ
- →ウフゲー。
モーイウェーカタ 喜名,親志,座喜味,伊良皆,波平,都屋,高志保,渡慶次,儀間,宇座,瀬名波,長浜,楚辺,渡具知,比謝,大湾,古堅,大木,比謝矼,牧原,長田
モーイ親方。伊野波盛平。沖縄の「おどけ者」の代表的な人物。
- メモ
- モーイ親方の話は芝居でも盛んに演じられ、人々に親しまれている。また、「殿様の難題」「嫁釣り」「下駄と草履」など、広く沖縄全体的に伝承されている。
モーイン 高志保,楚辺,喜名,渡慶次,儀間,楚辺,大木
いらっしゃる。行かれる。来られる。おられる。「行く」「来る」「いる」の敬語。
- 用例
- カミサマヌ モーチ(神様がいらっしゃって)・高。
ヒジチシ チチャレー マヤー ナティ モーランディ(杼で突いたら、猫になっていなくなったって)・民・木。
パーパーヤ マーンカイン モーランレー(おばあさんはどこにもいらっしゃらないよ)・儀。「イッター オトーサンル モーラスル」ンチャクトゥ(「お前たちのお父さんを来させるんであって」と言ったから)・民・楚。
- メモ
- →イメンシェーン。
モーイン 喜名,渡慶次,儀間,大湾
舞う。踊る。
- 用例
- ンナシ カチャーシー モーイン(皆でカチャーシーを踊る)・儀。
否:モーラン(踊らない)希:モーイブサン(踊りたい)過:モータン(踊った)継:モートーン(踊っている)・儀。
- メモ
- 類:ヲゥドゥイン・ヲゥルイン。
モーウイ 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間,楚辺,渡具知,古堅
植物。赤毛瓜。

- 用例
- モーウイヤ、イェームン シン マーサン(赤毛瓜は、和〔あ〕え物にしても美味しい)・儀。
- メモ
- 赤毛瓜はウリ科のきゅうりと同じ仲間で、沖縄では古くから栽培されてきた野菜のひとつ。
モーカ 渡慶次,儀間,瀬名波
子宮。
- 用例
- ヰナグヌ ルク ゥンブムン ムッチーネー、モーカ ヌギーンドー(女があまり重い物を持つと、子宮が抜けるよ〈子宮脱になるよ〉)・儀。
モーガー 座喜味
座喜味の井泉の名称。
- メモ
- 座喜味公園の西側にあり、藻が多いことからそう呼ばれたという。同公園はかつては*ターブックヮ(田んぼ)だった。
モーガーラ 高志保
雑草の屋根。
- メモ
- 庶民が亀甲墓を造ってはならない時代、墓を雑草で覆い隠していた。*カーラは屋根瓦のことだが、ここでは屋根の意味で使われている。
モーキ 喜名,渡慶次,儀間,楚辺,古堅
儲〔もう〕け。利益。
- 用例
- ことわざ:モーキラヤカ アガネーリ(儲けるより倹約せよ〈利益をあげることばかりに必死にならず、倹約せよ〉)・史。
チューヌ モーケー、チャッサー アタガ(今日の儲けは、幾らあったねえ)・儀。
モーキーン 喜名,座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,古堅,楚辺
儲ける。
- 用例
- モーキーネー、ヌチジヤー チュクイサ(儲けたら、*ヌチジヤーを造るよ)・座。
ハマティ ジン モーキーン(頑張ってお金を儲ける)・儀。
否:モーキラン(儲けない)希:モーキーブサン(儲けたい)過:モーキタン(儲けた)継:モーキトーン(儲けている)・儀。
モーキサンヌー 座喜味
儲けの少ない人。
- メモ
- 音2:モーキランヌー。対:モーキヤー(儲けの多い人)。
モーキシーミー 親志,伊良皆,古堅
{まうけせいめい(儲け清明)}。日を選ばずいつでも供えることができる清明祭のこと。
- メモ
- →ナガリシーミー。
モーキジク 喜名,渡慶次,儀間
儲け尽く。儲けるためのこと。儲け仕事。
- 用例
- モーキジク ヤルムンヌ、ハジャキテー ナランサ(儲かる仕事なんだから、失ってはいけないよ)・儀。
- メモ
- 音1:モーキジュク。音2:モーキワジャ。
モーキジュク 座喜味
儲〔もう〕け尽く。儲けるためのこと。儲け仕事。
- メモ
- →音1:モーキジク。
モーキヂューサン 座喜味
儲けが多い。よく稼いでいる。
モーキヤー 座喜味,伊良皆,渡慶次,儀間,瀬名波,楚辺
儲けの多い人。荒稼〔かせ〕ぎをしている人。
- 用例
- アマヌ チョーデーヤ タイ モーキヤー ヤン(あそこの兄弟は二人荒稼ぎをしている)・儀。
- メモ
- 対:モーキサンヌー(儲けの少ない人)。
モーキラランヌー 座喜味
儲けの少ない人。
- メモ
- →モーキサンヌー。
モーキリクチ 喜名,渡慶次,儀間
{まうけりくつ(儲け理屈)}。儲けるコツ。儲ける術。
- 用例
- モーキリクチン マンリ、チャッサル モーキトーラー ワカラン(儲けるコツがあって、どれだけ儲けているのか分からない)・儀。
モーキワジャ 喜名,高志保,渡慶次,儀間、楚辺
儲けるためのこと。儲け仕事。
- 用例
- モーキワジャディーシガ、チケー ネーラニ(儲け仕事だというが大丈夫ねえ)・儀。
- メモ
- →モーキジク。
モーキングヮ 喜名,親志,渡慶次,儀間,楚辺
婚外子。私生児。
- 用例
- モーキングヮ ヤティン カナサ シーヨーヤー(私生児でも可愛がりなさいよ)・儀。
- メモ
- →アシビングヮ。
モークサ 高志保,比謝,大湾
植物。藻。
- メモ
- 音1:モークサー。→ムー。
モークサー 喜名,都屋,渡慶次,儀間,宇座,渡具知,大湾,古堅,牧原
①植物。藻。②植物。芝生。
- 用例
- ①モークサー ヒリーガ(藻を拾いに)・牧。
②モークサー ミーヲゥティ シベーエー シ アシドーン(芝生の上でじゃれあって遊んでいる)・儀。
- メモ
- 音1:モークサ。→ムー。
モークンドー 牧原
一悶着〔ひともんちゃく〕。
- 用例
- モークンドー シェール バーテー(一悶着してあるようだね)・民・牧。
モーサー 長浜
髪の毛が乱れていること。ボサボサ髪。
- メモ
- →カラジボーサー。
モージーラー 村史
草むら。
- メモ
- →クサヌミー。
モージューサー 都屋
鳥名。イソヒヨドリ。
- メモ
- モージューサーはコオロギが好物で、虫を喰うためによく*モー(原っぱ)に来ていたことからそういわれた。→イシジューサー。
モートゥイ 座喜味,楚辺,大湾
①鳥名。ヒヨドリ。②鳥名。ツグミ。
- 用例
- ①ナーンカイ モートゥイヌ トゥリ チョーン(庭にヒヨドリが飛んできている)・楚。
- メモ
- ①ヒヨドリは秋に南西方向に移動する群れが見られる。興奮すると頭の羽毛を逆立てる。
モートゥイヤーマ 大湾
ツグミをとる仕掛け。
- メモ
- 地面にカゴを紐の付いた棒で立てかけ、米粒を蒔き、鳥がカゴの下に入ると紐を引き捕まえた。
モーモー 渡慶次,儀間
貝名。宝貝。
- 用例
- ウミカラ モーモー トゥッティ チャーマ、クビカジャイ チュクイン(海から宝貝を取ってきて、首飾りを作る)・儀。
- メモ
- →カタシビー。
モーモー 長浜,楚辺,大湾,大木,比謝矼
幼児語。牛。
モーモーウシグヮー 長浜,大湾
哺乳類。子牛。

- メモ
- 類:ウシングヮ。
モーヤー 喜名,渡慶次,儀間,楚辺
踊る人。踊りが上手な人。
- 用例
- アマヌ チョーデーヤ ユー モーヤー ヤタン(あそこの姉妹は踊りが上手だった)・儀。
モーヤーティーヤー 親志,楚辺、渡慶次、儀間
踊りまくる様。
- 用例
- モーヤーティーヤー、ウンナゲー ドゥーチュイシ モートール(踊りまくって、こんなに長いこと自分一人で踊っているね)・楚。
モーヤキ 渡具知
野焼き。
- 用例
- モーヤキ サギール トゥクル(野焼きしている所)・民・具。
- メモ
- 音1:モーヤキー。
モーヤキー 渡慶次,儀間,宇座
野焼き。
- 用例
- ヤマガ ヤキータンディ、モーヤキー(山が焼けたって、野焼き)・民・宇。
- メモ
- 音1:モーヤキ。
モーヤバーヤ 大湾
母屋柱〔もやばしら〕。屋根材の下地になる部材のこと。
- メモ
- 柱を逆さに立てると家主は短命になるとの伝承がある。音1:ムーヤバーヤ。→ムーヤバーイ。
モーラン ナイン 喜名,伊良皆,渡慶次,儀間
①いなくなる。いらっしゃらなくなる。②亡くなる。
- 用例
- ①モーラン ナタン(いなくなった)・伊。
②ナガビョーチ シンソーチ、モーラン ナタン(長患〔わずら〕いで、お亡くなりになった)・儀。
- メモ
- ①モーランは*モーインの否定形。②高齢者に対して使う。音1:ゥンモーラン ナイン。→ケーマースン。
モクネバル -
{木根原}。喜名の小字。
モクマオー 座喜味,波平,都屋
植物。モクマオウ。
- メモ
- 乾燥すると釘もたたないほど固くなるので、資材には適しない。また、燃えにくく薪〔たきぎ〕としても使えない。音1:モクモー。→ミリキンマーチ。
モクモー 長浜,古堅
植物。モクマオウ。
- メモ
- 戦前は*ミリキンマーチ、戦後はモクモーといった。音1:モクマオー。

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