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- しまくとぅば単語帳:メ
は、用例やメモ、音声などがあることを示しています
メー
枚。紙や着物などを数える数詞。
- 用例
- ヌヌヤ イチメーナー イチメーナー リッパ タクビヨー(布は1枚ずつちゃんとたたみなさいよ)。
- メモ
- イチメー(1枚)、ニンメー(枚)、サンメー(3枚)と数える。
メー
米。ご飯。稲。
- 用例
- クーシームノー シチグヮチソーグヮチニル メーン カマリータル(貧乏人は盆と正月しか、ご飯は食べれなかった)。
- メモ
- →クミ。平生はほとんど芋を食べていた。
メー
前。
- 用例
- ワンネー ハナシー チチブサグトゥ メーンカイ ヰーン(私は話を聞きたいから、前に座る)。
メー ナスン
前にする。側に置く。番をする。見守る。
- 用例
- ヲィナグングヮ タイ メー ナチョーン(娘二人を前にしている)。
クヮッチー メーナチョーン(御馳走を前にしている)。
トゥララングトゥッシ メーナチョーキヨー(取られないように番をしていてよ)。
メーアガイ
有頂天。いい気になること。注意しても良くはならず悪くなる時に使う。
- 用例
- ウレー イーシンデー メーアガイ スンドー(彼は言えば言うほどいい気になるよ)。
メーアサ
毎朝。
- 用例
- メーアサ、ミジ クリ ッチカラ ガッコーンカイ イチュタン(毎朝、水を汲んで来てから学校に行った)。
メーイハティーン
燃え尽きる。
- 用例
- ヨーイヨーイ メーイハティーサ(ゆっくりゆっくり燃え尽きるよ)。
メーイン
燃える。
- 用例
- カジヌ チューサヌ、ヌーガラヌグトゥ バーナイ メートーン(風が強くて、何かのように激しく燃えている)。
否:メーラン(燃えない)過:メータン(燃えた)継:メートーン(燃えている)。
メーガー
上地の湧泉の名称。前井戸。
- メモ
- 上地集落の南方(前)に位置し、集落で一番古い井戸で、ウブガー(産井戸)でもある。旧暦6月のカーウガン(井戸御願)、カーサレー(井戸浚渫)で拝される。この井戸は水浴に用いられることが多かった。戦時中、北(読谷)飛行場で用いる水は上地の井戸で賄われ、馬車で大量の水を汲みにきていたという。前井戸は現在も水量豊富で、農業用水として利用されている。
メーガイ
前上がり。目立つこと。
メーガイサー
目立ちたがり屋。
メーカクジー
前顎。獅子頭部分。
メーガタレー
前語らい。事前に話し合いをすること。
- 用例
- メーガタレーネー サキン ゥンジャスタン(メーガタレーには酒も出しよった)。
- メモ
- アシビや芝居をやる場合、本番何日か前にメーガタレーといって話し合いが行われた。
メーカチ
前掻き。馬が前足で地面を掻くこと。
- メモ
- 動物が何かを訴えているときに見られる。
メーガニクンチュ
恩納村前兼久の人。
メーカニティ
前もって。
- 用例
- ニービチデームン メーカニティ イキワルナイル(結婚式だから前もって行かないといけない)。
メーカラモーヤー
行列の先頭で踊る人。
- 用例
- メーカラモーヤーパーパーターヤ、ヒヤーナイ モーイタサ(メーカラモーヤーのおばあさんたちは、威勢よく踊っていたよ)。
- メモ
- 綱引きの場合にメーカラモーヤーといって50、60代の女性が数人、旗頭に続いて太鼓や鐘の音に合わせて踊った。
メーガンター
男性の髪型の一種。短髪で前髪を伸ばした髪型。
- 用例
- ハギチブラー スシヤカ、メーガンタール マシ ヤル(丸坊主にするより、メーガンターにした方が良い)。
- メモ
- 音1:メーガントゥー。
メーガントゥー
男性の髪型の一種。短髪で前髪を伸ばした髪型。
- 用例
- メーガントゥー ナーヒン ウシクヮーセー(前髪が長いから、もっと短くしなさい)。
- メモ
- 音1:メーガンター。
メークサー
前と後ろ。
メーグササー
農具名。
メーグミ
前組。行政組織・地区の名称。
- メモ
- →アガリグミ。
メークンジャ
馬具のひとつ。鞅〔むながい〕。胸懸。
- メモ
- 馬の胸から鞍へかけわたす組みひも。
メーゴーサー
げんこつ。
- 用例
- メーゴーサー クヮーサリンドー(げんこつくらわされるぞ)。
ウヤヌ イーシン チカンラー メーゴーサー スンドー(親の言うことも聞かないならゲンコツするぞ)。
- メモ
- 類:コーサー・ティッコー。
メーシ
お世辞。おべっか。
- 用例
- メーシビカーン チカティ、アンシン ワジャー ナイミ?(お世辞ばかり使って、それでも仕事ができるのか?)。
- メモ
- 類:アンダグチ・アンラグチ。
メーシ
お箸。
- 用例
- メーシヌ ティーチェー タラーングトゥ トゥティ トゥラシェー(お箸がひとつ足りないから取ってくれ)。
- メモ
- →ウメーシ。
メーシー
昼飯。昼食。
- 用例
- ナー チュマーロー カタミティ ッチカラ、メーシーヤ カマナ(もう一回は担いで来てから、昼飯は食べよう)。
- メモ
- →アサバン。
メージケーグヮー
小間使い。
- メモ
- クジケー(小使い・用務員)
メーシジャー
脱穀機。
- メモ
- メーシジャーともいう。
メージマ
波平の地名、地区名。前島。
- メモ
- 波平の地区名で明治期以後にヤータッチャー(分家)してできた地域。メージマは幅員は小さいが、昔から道は整備され区画整理されていた。戦後は楚辺通信所(通称象のオリ、ハンジャタワー)として接収され2006年に返還、現在集落として復興しつつある。
メースン
燃やす。
- 用例
- チカーンヌーヤ ナーヲゥティ メースン(使わないのは庭で燃やす)。ヒー メーサーニ、ユー ワカチ(火を燃やして、湯を沸かし)。
否:メーサン(燃やさない)希:メーシーブサン(燃やしたい)過:メーチャン(燃やした)継:メーチョーン(燃やしている)。
- メモ
- 類:ヤチメースン・ヤキメースン。
メーダーチー
前に抱くこと。
- 用例
- アカングヮ メーダーチー ソーン(赤子を前に抱いている)。
- メモ
- 音1:メーラーキー。
メータバル
{前田原}。儀間の小字。
メーダバル
{前田原}。座喜味の小字。
メーヂチ
毎月。
- 用例
- メーヂチ、アンマーンカイ クジケー ヰーラチョーン(毎月、お母さんに小遣いをあげている)。
- メモ
- →チチヌカージ。
メーチャー
女性の下着。女性用のふんどし。月経帯。
- 用例
- メーチャーヤ、チュヌ ミーラントゥクルンカイル フースンドー(下着は、人の見えない所に干すんだよ)。
- メモ
- →カカン。
メーチャーアラヤー
汚物洗いの鉢。
メーチルガイ
前方が塞がること。
- 用例
- メーチルガイ シ マーニン イカラン ナトーン(前方を塞がれてどこにも行けなくなった)。
メーチンシ
楚辺の拝所名。ナナウタキ(七御嶽)のひとつ。
- メモ
- 楚辺村世立ての女神の墓。旧1月初御願に拝む。現在は米軍基地、黙認耕作地内在。
メーデー
前代。以前。
- 用例
- メーデー アンスカ ムンワシリン サンタルムンヌ(以前はそんなに物忘れもしなかったのに)。
- メモ
- 音1:メーレー。
メーナーリー
前の方から。
- 用例
- メーナーリー イチーネー ミーダッチュンドー(前の方から行くと目立つよ)。
メーナイナイ
前に出て行くこと。でしゃばること。
- 用例
- メーナイナイ シーネー、アトー ムル ドゥーンカイ ウチカンジュンドー(でしゃばると、後は全部自分の身に降りかかるよ)。
- メモ
- 対:アトゥナイナイ(後に退くこと)。
メーナチ
毎日。
- 用例
- メーナチ、ユル ナイネー ゥンジティ イチュン(毎日、夜になると出て行く)。
- メモ
- 音1:メーニチ。
メーナラナラ
前に出たがる様。出しゃばるこ様。
- 用例
- ワラビヤ メーナラナラ サンケー(子どもは出しゃばるな)。
メーニギリ
お握り。握り飯。
- 用例
- アチャヤ カーサンカイ メーニギリ チチディ ムタシヨー(明日はサンニンの葉にお握りを包んで持たせてね)。
- メモ
- 音1:メーニジリ。
メーニジリ
お握り。握り飯。
- 用例
- アンダンスー イッティ メーニジリ チュクイン(油味噌を入れてお握りを作る)。
- メモ
- 音1:メーニギリ。
メーニチ
毎日。
- 用例
- チューン アチャン メーニチ、ゥンムトゥ ンナシルービカーンナー?(今日も明日も毎日、芋と具のない汁だけねぇ?)。
- メモ
- →メーナチ。
メーニン
毎年。
- 用例
- ウヤヌヤーカイ メーニン ケートーン(実家に毎年帰っている)。
メーヌカー
前の井戸。伊良皆、高志保、大湾にある井戸の名称。
- メモ
- 伊良皆のメーヌカーは、戦争で埋まったのを字で発掘し再造成した。高志保のメーヌカーは降泉(ウリカー)になっていて、アガリヌカー(東之泉)、ナカヌカー(中之泉)、イリヌカー(西の西之泉)3か所の泉があった。今はないので水の恩に感謝し、高志保児童公園内に社を設け祀っている。大湾のメーヌカーはノロが沐浴する井泉で、上方にあるメーヌウガンで髪を乾かしたという。ウチュジガーともいう。
メーヌクサー
民家の間取りのひとつ。裏座。
- メモ
- 類:ウラジャ・クチャ・クチャジャー・スラッカ・スルカ・スルカ。→ウラジャ。
メーヌバガイ
前もって顔を出すこと。
- 用例
- スージンデー アイネー、メーヌバガイ スタン(お祝いなどがあったら、前もって顔を出した)。
メーヌヤー
家の前庭にある離れ。
- 用例
- ドゥシンチャー アチマティ メーヌヤーヲゥティ アシブン(友達が集まって離れで遊ぶ)。
- メモ
- →アサギ。
メーバ
前歯。
- 用例
- ウックルバーニ メーバ タッチヲゥーティネーラン(転んで前歯を折ってしまった)。
メーバー
出っ歯。
- 用例
- メーバーン ンジーヨーニユッテー ウジラーサルアル(出っ歯も見方によっては可愛いもんだよ)。
メーバチャイ
額。おでこ。
- 用例
- メーバチェー マドー ネーランディ ウムリヨー(おでこはないと覚悟しなさいよ)。
- メモ
- かかあ天下の家庭で、結婚前に夫が妻の弟に、「おでこに隙間がないくらい、拳骨をくらうことになるよ」と言われたという話。
メーバル
{前原}。喜名、座喜味、伊良皆、波平、高志保、宇座、長浜、楚辺、渡具知、大湾、古堅の小字。
メーバン
毎晩。毎夜。
- 用例
- キジムナーガ メーバン、ウクシーガ ッチ ヤッケー ヤッサー(キジムナーが毎晩、起こしに来て厄介だ)。
- メモ
- 類:メーユル。
メービサ
前足。4つ足動物の前足。
- 用例
- ウヮーヌ メービサ コーティ チェーグトゥ、デークニトゥ シル ワカスン(豚の前足を買ってきたから、大根と汁にする)。
メービチェー
額。おでこ。
- メモ
- 音1:メービチャイ。類:ヒッチェイ・ムッコー。
メービチャイ
額。おでこ。
- 用例
- ウヌ ワラビヌ メービチャイヌ ウジラーサシヨ(その子の額の愛らしいことよ)。
- メモ
- 音1:メービチェー。→ヒッチェイ。
メーフサガイ
前方が塞がること。
- 用例
- メーフサガイ シ、マーニン イカラン ナトーン(前方を塞がれて、どこにも行けなくなった)。
- メモ
- →メーチルガイ。
メームティ
前の方。
- 用例
- ユー ミーヌグトゥ シ メームティンカイ ヰーン(よく見えるように前の方に座る)。
メーユカ
二番座。
- 用例
- ウスメーヤ メーユカヲゥティ ユックティ メーン(おじいさんは二番座で休んでいらっしゃる)。
- メモ
- 類:ナカメー・ニバンジャ。
メーユル
毎夜。毎晩。
- 用例
- ヰキガンチャーヤ メーユル、モーアシビーカイ イチュタン(男性は毎夜、モーアシビに行った)。
- メモ
- 類:メーバン。
メーラーキー
前に抱くこと。
- 用例
- アカングヮ メーラーキーソーン(赤子を前に抱いている)。
- メモ
- 音1:メーダーチー。
メーラリー
よだれかけ。
- メモ
- →クブシー。
メーレー
前代。以前。
- メモ
- 音1:メーデー。
メーン
いらっしゃる。来られる。いる、行く、来るの敬語。
- 用例
- ウスガナシーメーヌ シマティ メーン トゥクル(王様が住んでいらっしゃる所)。
過:メータン(いらっしゃった)。
- メモ
- 類:イメンシェーン・メンシェーン・メンセーン。
メーンケー
前向き。
- 用例
- メーンケール スル、クシェー トゥンケーンナヨー(前を向くんであって、後ろは振り返るなよ)。
メーンダカリ
前村渠。ムラの地域区分のひとつ。
- メモ
- →アガリンダカリ。
メーゥンブー
前が重いこと。腹が出た人。
- 用例
- メーゥンブー タンメー(腹が出たおじいさん)。
- メモ
- 硬貨を入れた財布を懐に入れた人を表現するのにも使われた。
メクラサンヨー
かごめかごめと同じ遊び。
- メモ
- メクラサンヨーの歌を歌いながら、鬼のまわりをまわって、鬼の後ろに誰がいるか言い当てる遊び。
メンシェーン
いらっしゃる。「居る」「行く」「来る」の丁寧語。
- 用例
- ヤガティ ウチャコー メンシェーンドー(やがてお客さんはいらっしゃるよ)。
アマンカイ メンソーレー(あちらに行ってください)。
ウチンカイ メンソーレー(中に入ってください)。
- メモ
- 類:イメンシェーン・メーン・メンセーン。
メンジキ
植物名。カタバミ。
- 用例
- メンジキヤ チャッサ トゥッティン ミーティ クーン(カタバミは、どんなに取っても生えてくる)。
- メモ
- 音1:メンジチャー。
メンジチャー
植物名。カタバミ。
- メモ
- 音1:メンジキ。
メンジャナサ
植物名。ルリハコベ。
- 用例
- メンジャナサヤ イユ トゥイニ チカイン(ルリハコベは魚を取る時に使う)。
- メモ
- →アラミンナー。
メンセーン
いらっしゃる。「居る」「行く」「来る」の丁寧語。
- 用例
- パーパーヤ ヤーンカイ メンセーンドー(おばあさんは家にいらっしゃるよ)。
ウスメーヤ マーンカイ メンセータガヤー(おじいさんはどこに行かれたのかな)。
マーカラ メンセービーガ(どちらからおいでになりますか・来られますか)。
イチカー ワッターンカイ メンソーリヨー(いつか私の家にいらっしゃってくださいね)。
否:メンソーラン(いらっしゃらない)過:メンソーチャン(いらっしゃった)継:メンソーチョーン(いらっしゃっている)。
- メモ
- →イメンシェーン。
メーンよりも丁寧な言い方。
メンナ
植物名。ルリハコベ。
- 用例
- ハルカイ フシガランサク メンナヌ ミートーン(畑に防ぎようがないくらいルリハコベが生えている)。
- メモ
- →アラミンナー。
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