しまくとぅば単語帳

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メ(78件)
メー
枚。紙や着物などを数える数詞。
用例
ヌヌヤ イチメーナー イチメーナー リッパ タクビヨー(布は1枚ずつちゃんとたたみなさいよ)。
メモ
イチメー(1枚)、ニンメー(枚)、サンメー(3枚)と数える。
メー
米。ご飯。稲。
用例
クーシームノー シチグヮチソーグヮチニル メーン カマリータル(貧乏人は盆と正月しか、ご飯は食べれなかった)。
メモ
→クミ。平生はほとんど芋を食べていた。
メー
前。
用例
ワンネー ハナシー チチブサグトゥ メーンカイ ヰーン(私は話を聞きたいから、前に座る)。
メー ナスン
前にする。側に置く。番をする。見守る。
用例
ヲィナグングヮ タイ メー ナチョーン(娘二人を前にしている)。
クヮッチー メーナチョーン(御馳走を前にしている)。
トゥララングトゥッシ メーナチョーキヨー(取られないように番をしていてよ)。
メーアガイ
有頂天。いい気になること。注意しても良くはならず悪くなる時に使う。
用例
ウレー イーシンデー メーアガイ スンドー(彼は言えば言うほどいい気になるよ)。
メーアサ
毎朝。
用例
メーアサ、ミジ クリ ッチカラ ガッコーンカイ イチュタン(毎朝、水を汲んで来てから学校に行った)。
メーイハティーン
燃え尽きる。
用例
ヨーイヨーイ メーイハティーサ(ゆっくりゆっくり燃え尽きるよ)。
メーイン
燃える。
用例
カジヌ チューサヌ、ヌーガラヌグトゥ バーナイ メートーン(風が強くて、何かのように激しく燃えている)。
否:メーラン(燃えない)過:メータン(燃えた)継:メートーン(燃えている)。
メーガー
上地の湧泉の名称。前井戸。
メモ
上地集落の南方(前)に位置し、集落で一番古い井戸で、ウブガー(産井戸)でもある。旧暦6月のカーウガン(井戸御願)、カーサレー(井戸浚渫)で拝される。この井戸は水浴に用いられることが多かった。戦時中、北(読谷)飛行場で用いる水は上地の井戸で賄われ、馬車で大量の水を汲みにきていたという。前井戸は現在も水量豊富で、農業用水として利用されている。
メーガイ
前上がり。目立つこと。
メーガイサー
目立ちたがり屋。
メーカクジー
前顎。獅子頭部分。
メーガタレー
前語らい。事前に話し合いをすること。
用例
メーガタレーネー サキン ゥンジャスタン(メーガタレーには酒も出しよった)。
メモ
アシビや芝居をやる場合、本番何日か前にメーガタレーといって話し合いが行われた。
メーカチ
前掻き。馬が前足で地面を掻くこと。
メモ
動物が何かを訴えているときに見られる。
メーガニクンチュ
恩納村前兼久の人。
メーカニティ
前もって。
用例
ニービチデームン メーカニティ イキワルナイル(結婚式だから前もって行かないといけない)。
メーカラモーヤー
行列の先頭で踊る人。
用例
メーカラモーヤーパーパーターヤ、ヒヤーナイ モーイタサ(メーカラモーヤーのおばあさんたちは、威勢よく踊っていたよ)。
メモ
綱引きの場合にメーカラモーヤーといって50、60代の女性が数人、旗頭に続いて太鼓や鐘の音に合わせて踊った。
メーガンター
男性の髪型の一種。短髪で前髪を伸ばした髪型。
用例
ハギチブラー スシヤカ、メーガンタール マシ ヤル(丸坊主にするより、メーガンターにした方が良い)。
メモ
音1:メーガントゥー。
メーガントゥー
男性の髪型の一種。短髪で前髪を伸ばした髪型。
用例
メーガントゥー ナーヒン ウシクヮーセー(前髪が長いから、もっと短くしなさい)。
メモ
音1:メーガンター。
メークサー
前と後ろ。
メーグササー
農具名。
メーグミ
前組。行政組織・地区の名称。
メモ
→アガリグミ。
メークンジャ
馬具のひとつ。鞅〔むながい〕。胸懸。
メモ
馬の胸から鞍へかけわたす組みひも。
メーゴーサー
げんこつ。
用例
メーゴーサー クヮーサリンドー(げんこつくらわされるぞ)。
ウヤヌ イーシン チカンラー メーゴーサー スンドー(親の言うことも聞かないならゲンコツするぞ)。
メモ
類:コーサー・ティッコー。
メーシ
お世辞。おべっか。
用例
メーシビカーン チカティ、アンシン ワジャー ナイミ?(お世辞ばかり使って、それでも仕事ができるのか?)。
メモ
類:アンダグチ・アンラグチ。
メーシ
お箸。
メーシ
用例
メーシヌ ティーチェー タラーングトゥ トゥティ トゥラシェー(お箸がひとつ足りないから取ってくれ)。
メモ
→ウメーシ。
メーシー
昼飯。昼食。
用例
ナー チュマーロー カタミティ ッチカラ、メーシーヤ カマナ(もう一回は担いで来てから、昼飯は食べよう)。
メモ
→アサバン。
メージケーグヮー
小間使い。
メモ
クジケー(小使い・用務員)
メーシジャー
脱穀機。
メモ
メーシジャーともいう。
メージマ
波平の地名、地区名。前島。
メモ
波平の地区名で明治期以後にヤータッチャー(分家)してできた地域。メージマは幅員は小さいが、昔から道は整備され区画整理されていた。戦後は楚辺通信所(通称象のオリ、ハンジャタワー)として接収され2006年に返還、現在集落として復興しつつある。
メースン
燃やす。
用例
チカーンヌーヤ ナーヲゥティ メースン(使わないのは庭で燃やす)。ヒー メーサーニ、ユー ワカチ(火を燃やして、湯を沸かし)。
否:メーサン(燃やさない)希:メーシーブサン(燃やしたい)過:メーチャン(燃やした)継:メーチョーン(燃やしている)。
メモ
類:ヤチメースン・ヤキメースン。
メーダーチー
前に抱くこと。
用例
アカングヮ メーダーチー ソーン(赤子を前に抱いている)。
メモ
音1:メーラーキー。
メータバル
{前田原}。儀間の小字。
メーダバル
{前田原}。座喜味の小字。
メーヂチ
毎月。
用例
メーヂチ、アンマーンカイ クジケー ヰーラチョーン(毎月、お母さんに小遣いをあげている)。
メモ
→チチヌカージ。
メーチャー
女性の下着。女性用のふんどし。月経帯。
用例
メーチャーヤ、チュヌ ミーラントゥクルンカイル フースンドー(下着は、人の見えない所に干すんだよ)。
メモ
→カカン。
メーチャーアラヤー
汚物洗いの鉢。
メーチルガイ
前方が塞がること。
用例
メーチルガイ シ マーニン イカラン ナトーン(前方を塞がれてどこにも行けなくなった)。
メーチンシ
楚辺の拝所名。ナナウタキ(七御嶽)のひとつ。
メモ
楚辺村世立ての女神の墓。旧1月初御願に拝む。現在は米軍基地、黙認耕作地内在。
メーデー
前代。以前。
用例
メーデー アンスカ ムンワシリン サンタルムンヌ(以前はそんなに物忘れもしなかったのに)。
メモ
音1:メーレー。
メーナーリー
前の方から。
用例
メーナーリー イチーネー ミーダッチュンドー(前の方から行くと目立つよ)。
メーナイナイ
前に出て行くこと。でしゃばること。
用例
メーナイナイ シーネー、アトー ムル ドゥーンカイ ウチカンジュンドー(でしゃばると、後は全部自分の身に降りかかるよ)。
メモ
対:アトゥナイナイ(後に退くこと)。
メーナチ
毎日。
用例
メーナチ、ユル ナイネー ゥンジティ イチュン(毎日、夜になると出て行く)。
メモ
音1:メーニチ。
メーナラナラ
前に出たがる様。出しゃばるこ様。
用例
ワラビヤ メーナラナラ サンケー(子どもは出しゃばるな)。
メーニギリ
お握り。握り飯。
用例
アチャヤ カーサンカイ メーニギリ チチディ ムタシヨー(明日はサンニンの葉にお握りを包んで持たせてね)。
メモ
音1:メーニジリ。
メーニジリ
お握り。握り飯。
用例
アンダンスー イッティ メーニジリ チュクイン(油味噌を入れてお握りを作る)。
メモ
音1:メーニギリ。
メーニチ
毎日。
用例
チューン アチャン メーニチ、ゥンムトゥ ンナシルービカーンナー?(今日も明日も毎日、芋と具のない汁だけねぇ?)。
メモ
→メーナチ。
メーニン
毎年。
用例
ウヤヌヤーカイ メーニン ケートーン(実家に毎年帰っている)。
メーヌカー
前の井戸。伊良皆、高志保、大湾にある井戸の名称。
メモ
伊良皆のメーヌカーは、戦争で埋まったのを字で発掘し再造成した。高志保のメーヌカーは降泉(ウリカー)になっていて、アガリヌカー(東之泉)、ナカヌカー(中之泉)、イリヌカー(西の西之泉)3か所の泉があった。今はないので水の恩に感謝し、高志保児童公園内に社を設け祀っている。大湾のメーヌカーはノロが沐浴する井泉で、上方にあるメーヌウガンで髪を乾かしたという。ウチュジガーともいう。
メーヌクサー
民家の間取りのひとつ。裏座。
メモ
類:ウラジャ・クチャ・クチャジャー・スラッカ・スルカ・スルカ。→ウラジャ。
メーヌバガイ
前もって顔を出すこと。
用例
スージンデー アイネー、メーヌバガイ スタン(お祝いなどがあったら、前もって顔を出した)。
メーヌヤー
家の前庭にある離れ。
用例
ドゥシンチャー アチマティ メーヌヤーヲゥティ アシブン(友達が集まって離れで遊ぶ)。
メモ
→アサギ。
メーバ
前歯。
用例
ウックルバーニ メーバ タッチヲゥーティネーラン(転んで前歯を折ってしまった)。
メーバー
出っ歯。
用例
メーバーン ンジーヨーニユッテー ウジラーサルアル(出っ歯も見方によっては可愛いもんだよ)。
メーバチャイ
額。おでこ。
用例
メーバチェー マドー ネーランディ ウムリヨー(おでこはないと覚悟しなさいよ)。
メモ
かかあ天下の家庭で、結婚前に夫が妻の弟に、「おでこに隙間がないくらい、拳骨をくらうことになるよ」と言われたという話。
メーバル
{前原}。喜名、座喜味、伊良皆、波平、高志保、宇座、長浜、楚辺、渡具知、大湾、古堅の小字。
メーバン
毎晩。毎夜。
用例
キジムナーガ メーバン、ウクシーガ ッチ ヤッケー ヤッサー(キジムナーが毎晩、起こしに来て厄介だ)。
メモ
類:メーユル。
メービサ
前足。4つ足動物の前足。
用例
ウヮーヌ メービサ コーティ チェーグトゥ、デークニトゥ シル ワカスン(豚の前足を買ってきたから、大根と汁にする)。
メービチェー
額。おでこ。
メモ
音1:メービチャイ。類:ヒッチェイ・ムッコー。
メービチャイ
額。おでこ。
用例
ウヌ ワラビヌ メービチャイヌ ウジラーサシヨ(その子の額の愛らしいことよ)。
メモ
音1:メービチェー。→ヒッチェイ。
メーフサガイ
前方が塞がること。
用例
メーフサガイ シ、マーニン イカラン ナトーン(前方を塞がれて、どこにも行けなくなった)。
メモ
→メーチルガイ。
メームティ
前の方。
用例
ユー ミーヌグトゥ シ メームティンカイ ヰーン(よく見えるように前の方に座る)。
メーユカ
二番座。
用例
ウスメーヤ メーユカヲゥティ ユックティ メーン(おじいさんは二番座で休んでいらっしゃる)。
メモ
類:ナカメー・ニバンジャ。
メーユル
毎夜。毎晩。
用例
ヰキガンチャーヤ メーユル、モーアシビーカイ イチュタン(男性は毎夜、モーアシビに行った)。
メモ
類:メーバン。
メーラーキー
前に抱くこと。
用例
アカングヮ メーラーキーソーン(赤子を前に抱いている)。
メモ
音1:メーダーチー。
メーラリー
よだれかけ。
メモ
→クブシー。
メーレー
前代。以前。
メモ
音1:メーデー。
メーン
いらっしゃる。来られる。いる、行く、来るの敬語。
用例
ウスガナシーメーヌ シマティ メーン トゥクル(王様が住んでいらっしゃる所)。
過:メータン(いらっしゃった)。
メモ
類:イメンシェーン・メンシェーン・メンセーン。
メーンケー
前向き。
用例
メーンケール スル、クシェー トゥンケーンナヨー(前を向くんであって、後ろは振り返るなよ)。
メーンダカリ
前村渠。ムラの地域区分のひとつ。
メモ
→アガリンダカリ。
メーゥンブー
前が重いこと。腹が出た人。
用例
メーゥンブー タンメー(腹が出たおじいさん)。
メモ
硬貨を入れた財布を懐に入れた人を表現するのにも使われた。
メクラサンヨー
かごめかごめと同じ遊び。
メモ
メクラサンヨーの歌を歌いながら、鬼のまわりをまわって、鬼の後ろに誰がいるか言い当てる遊び。
メンシェーン
いらっしゃる。「居る」「行く」「来る」の丁寧語。
用例
ヤガティ ウチャコー メンシェーンドー(やがてお客さんはいらっしゃるよ)。
アマンカイ メンソーレー(あちらに行ってください)。
ウチンカイ メンソーレー(中に入ってください)。
メモ
類:イメンシェーン・メーン・メンセーン。
メンジキ
植物名。カタバミ。
用例
メンジキヤ チャッサ トゥッティン ミーティ クーン(カタバミは、どんなに取っても生えてくる)。
メモ
音1:メンジチャー。
メンジチャー
植物名。カタバミ。
メモ
音1:メンジキ。
メンジャナサ
植物名。ルリハコベ。
用例
メンジャナサヤ イユ トゥイニ チカイン(ルリハコベは魚を取る時に使う)。
メモ
→アラミンナー。
メンセーン
いらっしゃる。「居る」「行く」「来る」の丁寧語。
用例
パーパーヤ ヤーンカイ メンセーンドー(おばあさんは家にいらっしゃるよ)。
ウスメーヤ マーンカイ メンセータガヤー(おじいさんはどこに行かれたのかな)。
マーカラ メンセービーガ(どちらからおいでになりますか・来られますか)。
イチカー ワッターンカイ メンソーリヨー(いつか私の家にいらっしゃってくださいね)。
否:メンソーラン(いらっしゃらない)過:メンソーチャン(いらっしゃった)継:メンソーチョーン(いらっしゃっている)。
メモ
→イメンシェーン。
メーンよりも丁寧な言い方。
メンナ
植物名。ルリハコベ。
メンナ
用例
ハルカイ フシガランサク メンナヌ ミートーン(畑に防ぎようがないくらいルリハコベが生えている)。
メモ
→アラミンナー。
yomikomi
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