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- しまくとぅば単語帳:ミ
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ミ
弟子使い役目。
ミアーイン
(傷が)治る。
- 用例
- クスイ ナシテーグトゥ タデーマ ミアーインドー(薬を塗ってあるから直ぐに治るよ)。
ウッピナーヌ キジ ヤタルムン、チャンリッパ ミアートーン(あんなに大きな傷だったのに、きれいに治っている)。
クスイヤ ナシトーシガ ナーマ ミアーランル アンデー(薬は塗っているんだが、まだ治らないんだよ)。
ミアティ
目当て。
- 用例
- ニフンマーチ ミアティニ ケーティ チューン(二本松を目当てに帰って来る)。
ミアティシ(目印にして)。
- メモ
- →アティ。
ミー
いっぱい。
- 用例
- バーキヌ ミー ゥンムガ イッチョーン(カゴのいっぱい、芋が入っている)。
ナービヌ ミー(鍋のいっぱい)。ウリガ ミー(それのいっぱい)。トーシンヌ ミー(唐船のいっぱい)。
- メモ
- 類:ミッチャキ。
ミー
めっ。だめ。
- 用例
- ミー サリンドー(だめと叱られるよ)。
- メモ
- 幼児をにらむようにして注意する時にいう。
ミー
間。中。
- 用例
- イララン ミーンケー イッチャルムン(〔人間関係で〕抜き差しならない間に入ってしまったものだ)。キーヌ ミー(木の間)。
ダテーンヌ チュヌ ミーカイ イッチ イチュン(大勢の人の中に入っていく)。
ミー
欠損。
- 用例
- ミー クヮースン(補填する)。
ミー
穴。
- 用例
- ハーイヌ ミーンカイ イーチュー ヌチュンディ スシガ、ナランル アンレー(針の穴に糸を貫こうとするが、できないんだよ)。
ミーフガー(穴の開いているさま)。
ミー
実。果実。中身。
- 用例
- ミーヤ ウチュカリ ンナシル ナトーン(実は食べてしまって、汁だけになっている)。
- メモ
- 汁の中に入れる具にもいう。
ミー
所。方。
- 用例
- アーシヌ ミーンカイ スリ(泡瀬の方に住み)。
ミー
身。(皮、骨に対して)動物の肉の部分。
- 用例
- イユヤ チュブルル マシリ イヤビタシガ、ワッターヤ ミール マシ ヤンデー(魚は頭が美味しいといわれたが、私たちは身の方が好きだよ)。
ミー
巳。十二支のひとつ。
- 用例
- タチヌ ツゲー ミー ナトーサ(辰の次は巳だよ)。
- メモ
- 十二支の第6番目に数えられるヘビ年のこと。
ミー
目。
- 用例
- ミーカイ グミガ イッチ ヤムン(目にごみが入って痛い)。
ミー
3。3つ。
- メモ
- 音2:ミーチ。
ミー~
新しい~。
ミー クーイン
①目を瞑る。②亡くなる。
- 用例
- ①ウッサヌ クトゥヤ ミー クーイサ(それだけのことは目をつぶるよ)。
②チュー アカトゥンチル、ミー クーインソーチャンレー(今日の明け方、亡くなられたんだよ)。
過:ミークータン(亡くなった)。
ミークーティ ニンタンフーナー ソーン(目を閉じて、寝たふりをしている)。
- メモ
- →ケーマースン。
ミー ナイン
実になる。成功する。
- 用例
- ウッサ ハマテールムン、クンドー ミー ナイサ(そこまで頑張ったから、今度は成功するよ)。
ミー ナスン
実・結果を得る。
- 用例
- ウッサヌ ジン カキテールムン、ミー ナシワル ナインデー(多額のお金をかけてあるから、結果を出さなくちゃいけないよ)。
ミー ナスン
実にする。成功させる。
- 用例
- クリトーテー カンナジ ミー ナスン(今度こそは必ず成功させる)。
ミー ハイン
目を張る。
- 用例
- ミー ハトータンリ(目を丸くしていたって)。
ミー ハッパイン
目を見張る。目を開いて怒る。
- 用例
- ガンマリシーネー、ウスメーンカイ ミー ハッパラリンドー(悪戯をしたら、お爺さんに怒られるよ)。
ミーアギーン
見上げる。
- 用例
- ミーアギラッタンディ(認められたそうだ)。
ミーアティーン
見つける。見破る。
- 用例
- マチヲゥティ チュラヂン ミーアティーン(町できれいな着物を見つける)。ミーアティラッティ(見つけられて)。
ミーウクイ
見送り。
- 用例
- ワラビガ ヤマトゥカイ イチュグトゥ ミーウクイ シーガ イチュン(子どもが大和に行くので、見送りに行く)。
ミーウシ
雌牛。
- 用例
- ミーウシ ターチ カラトーン(雌牛を2頭飼っている)。
- メモ
- 類:ウナメ(雌牛)。対:クティー・クティウシ(雄牛)。
ミーウチー
目移り。
- 用例
- ミーウチー ッシ コーイサンタン(目移りして買えなかった)。
ミーウティー
目落ち。臨終。亡くなる。
- 用例
- ナー ミーウティー シンソーチェーサヤー(もう亡くなられたんですね)。
- メモ
- →ケーマースン。
ミーウトゥイ
臨終。
- 用例
- ミーウトゥインカイ マニアーチャン(臨終に間に合わせた)。
- メモ
- 音2:ミーウティー。
ミーウトゥスン
見落とす。
- 用例
- ユー ンランネー ミーウトゥスンドー(よく見ないと見落とすよ)。
否:ミーウトゥサン(見落とさない)過:ミーウトゥチャン(見落とした)継:ミーウトゥチョーン(見落としている)。
ミーウビー
見覚え。
- 用例
- ウヌ ウービンカイ ミーウビーヤ ネーラニ?(その帯に見覚えはないねぇ?)。
- メモ
- 音2:ンチャルウビ。
ミーウルスン
見下ろす。
- 用例
- チャッサ モーキラワン チュ ミーウルスンディヌ クトー サンキヨー(どんなに儲けても、人を見下ろすというようなことはするなよ)。
否:ミーウルサン(見下ろさない)希:ミーウルシーブサン(見下ろしたい)過:ミーウルチャン(見下ろした)継:ミーウルチョーン(見下ろしている)。
ミーガー
新しい井戸。井泉の名称。
- メモ
- 新しい井戸の意で村内各所にある。波平のミーガーは、1904(明治37)年に7か月の日照りがあった後に造った波平では一番新しい共同井戸。前島に位置。座喜味のミーガーも波平と同様、明治37年の旱ばつ時に造成されたという。
ミーガー
瞼〔まぶた〕。
- 用例
- ミーガーガ フックトーシガ チャー サガ?(まぶたが膨れているがどうしたの?)。
ミーガー
茗荷〔ミョウガ〕。
ミーガー ウクリーン
元気を取り戻す。元気が出る。
- 用例
- ヒージャーグスイ シ、ミーガー ウクリタン(山羊汁を食べて、元気が出た)。
チューヤ クヮッチー カリ、ミーガー ウクリタッサー。(今日はご馳走を食べて、瞼が盛り上がるほど元気が出たなあ。元気のでるような嬉しいことがあったときの表現)。
過:ミーガーウクリタン(元気が出た)継:ミーガーウクリトーン(元気が出ている)。
- メモ
- 疲れてまぶたがへこんでいたのが、栄養がつくものを食べて元気になること。
ミーカーギ
顔を見せる。立ち寄る。
- 用例
- イャーヤ ミーカーギン ネーン アンスカ イチュナサル アンナー?(お前は顔も見せない、そんなに忙しいの?)。
- メモ
- →ヌバガイカーギ。
ミーカークーカー
ソテツの実。
- 用例
- ミーカークーカー ナギティ アシブタン(ソテツの実を投げて遊んだ)。
ミーガークーガー
植物名。サルナシ。ナシカズラ。
- メモ
- 類:ミーガーコーガー・ミーカンコー。
小さな卵(クーガ)の形の実がたくさんなった。お盆にみょうが(ミーガー)とともに仏壇に供えた。盆の飾り物に用いた。
ミーガーコーガー
植物名。サルナシ。ナシカズラ。
- メモ
- 類:ミーガークーガー。
ミーガーラ
雌瓦。
- 用例
- カーラナカイン ミーガーラトゥ ヲゥーガーラガ アンドー(瓦にも雌瓦と雄瓦があるよ)。
- メモ
- 対:ヲゥーガーラ(雄瓦)。
瓦には雄と雌があって、雄瓦の下に置く平らな瓦。
ミーカガン
潜水用の水中眼鏡。
- メモ
- 類:ウミガンチョー。
ミーガシマサン
目に違和感がある。
- 用例
- ヌーヌル イッチョーラー ミーガシマサン(何が入っているのか目に違和感がある)。
- メモ
- 音1:ミーガシマハン。
ミーガシマハン
目に違和感がある。
- 用例
- ミーカイ グミヌル イッチョーラー ミーガシマハン(目にゴミが入っているのか、目に違和感がある)。
- メモ
- 音1:ミーガシマサン。
ミーカバ
新しい匂い。
- 用例
- ウヌ キーヤ ミーカバ スン(その木は新しい匂いがする)。
ミーカンゲー
世話。
- 用例
- ミーカンゲー シ クィミソーチ ニフェーデービータン(お世話になりありがとうございました)。
ミーカンゲー
世話。
- 用例
- ミーカンゲー シ クィミソーチ ニフェーデービータン(お世話になりありがとうございました)。
グナ ワランチャー アチミティ ミーカンゲースン(小さな子たちを集めて世話する)。
ミーカンコー
植物名。サルナシ。ナシカズラ。
- メモ
- 類:ミーガークーガー。
ミーガンチョー
眼鏡。
- 用例
- ワームン ミーガンチョーヤ、マーンカイガ ウチャラー ワカラン ナトーン(私の眼鏡は、何処に置いたのか分からなくなっている)。
- メモ
- 音2:ガンチョー。
ミーガンチョーグヮーシ
菓子名。眼鏡菓子。はなぼうろ。穴あき菓子。
- 用例
- スーコーヌ ムイグヮーシカイ、ミーガンチョーグヮーシン シキータン(法事の盛り菓子に、はなぼうろも供えた)。
- メモ
- 類:ミンタマーガーシー・ミーフガーガーシ。法事などに仏壇に飾る焼き菓子。眼鏡のような大きな2つの穴があるのでミーガンチョーグヮーシ(眼鏡菓子)、ミーフガーガーシ(穴あき菓子)、ミンタマーガーシー(目玉菓子)などといい、小麦粉、砂糖、卵黄で作る。
ミーカンティー
見えにくい。
- 用例
- トゥーサカラー ミーカンティー スン(遠い所からは見えにくい)。
ミーキラリーン
見限る。
- 用例
- ナー クリウテー ミーキラリーンテー(もう今度こそ見限られるさ)。
ミークェーハークェー
実食い葉食い。全て食べられること。
- 用例
- ウレー ミークェーハークェー ムル カマリルムンナー(それは実や葉も全部食べられるね)。
ミークゲーン
目が離せない。
- 用例
- ヌール スラー ワカラングトゥ、ミークゲーンナラン(何をするか分からないから、目が離せない)。
ミークサー
常に目やにが出ている人。目くそやろう。悪口の一種。
- 用例
- ワッター パーパーヤ ミーヌ ワッサヌ ミークサー ナトーン(私のおばさんは目が悪くて、目やにだらけになっている)。
ミークス
目糞。目やに。
- 用例
- ミーンカイ ミークスヌ タックヮトーン(目に目やにがついている)。
ミーグスイ
①目薬。②目の保養。
- 用例
- ①ミーガ アカローグトゥ ミーグスイ イリーン(目が赤くなっているから目薬を入れる)。
②チューヌ シバイヤ アンシ ミーグスイ ヤタルヤー(今日の芝居はとても目の保養になったね)。
- メモ
- 目の保養に美しいものを見ること。良い物を見て目の保養になること。
ミークスヌ ウッピグヮー
ほんの少し。わずかな量。
- 用例
- ヨーイ ミークスヌ ウッピグヮー マース イリレー(本当にほんの少しだけ塩を入れなさい)。
- メモ
- →ウムヨーグヮー。
ミークスワラバー
目やにがついている子ども。悪口の一種。
ミーグソー
新後生。新たに亡くなった人、または新しく墓に入ることになった人のこと。
- 用例
- シチグヮチネー ミーグソーヤ チュヌ ヤーカイ イカンドー(お盆にはミーグソーは他所へ行かないよ)。
- メモ
- 1年内に死者の出た家。
ミーグチ
新口。朝一番のお客。一日の初めての客。商売の口開け。
- 用例
- ミーグチ デームン シーティ トゥラサヤー(朝一番の客だからおまけしようね)。
ミーグチ アキーン(初めの客を迎える・開店する)。
ミークハヤー
おめざ。朝のめざめの食べ物。
- 用例
- アネ、アチャーヌ ミークハヤー コーティ ウチョーカンネー(ほら、明日のおめざを買っておかないと)。
- メモ
- 音1:ミークファヤー。→アカチキミークファヤー。
ミーグファイ
目がさえて眠れないこと。
- 用例
- チヌー ユルヤ ヌーヌ クトゥル ウムタラー、ミーグファイ シ ティーチン ニンラランタン(昨夜は何を考えていたのか、目がさえてちっとも眠れなかった)。
ミークファヤー
おめざ。朝の目覚めの食べ物。
- 用例
- ヌクイヌ クヮーシヤ、アチャヌ ミークファヤー ウチョーチュシェー マシテー(残りのお菓子は、明日のおめざにとっておいたほうがいいね)。
- メモ
- 音1:ミークハヤー。→アカチキミークファヤー。
ミークブマー
奥目。
- 用例
- イャー ワカランナー? アヌ ミークブマー ニーシェーテー(お前は分からないの?あの奥目の青年さ)。
ミーグミ
新米。その年にとれた新しい米。
ミークラガン
めまい。
- 用例
- ムヌン カマンヨークー チャー ハタラチサレー、ミークラガン スン(ご飯も食べずにずっと働いたので、目まいがする)。
ミークラビーン
見比べる。
- 用例
- ワーウヤヤ、チャー チュトゥ ミークラビーン(私の親は、いつも人と見比べる)。
否:ミークラビラン(見比べない)希:ミークラビーブサン(見比べたい)過:ミークラビタン(見比べた)継:ミークラビトーン(見比べている)。
ミーグリサン
①見苦しい。②見え難い。見えにくい。
- 用例
- ①ナー ミーグルサル アタイ ゥンマ スグテー ギサンテー(もう、見苦しいくらい馬を叩いたようだ)。②ゥンマカラー ミーグリサンデー(そこからは見えにくいよ)。
- メモ
- 「渡嘉敷ぺーくー」『古堅の民話』より。
ミーグルグル
目をキョロキョロさせ、何かを探したり選んだりする様。
- 用例
- アマヲゥティ ミーグルグル シ、ウヤ カメートーン(あそこで目をキョロキョロさせて、親を探している)。
ミーグルグル ソーッサー(目をキョロキョロさせている)。
- メモ
- 音1:ミーグルグルー。
ミーグルグルー
目をキョロキョロさせ、何かを探したり選んだりする様。
- メモ
- 音1:ミーグルグル。
ミークヮースン
間に合わせる。取り繕う。
- 用例
- ネーンナチェーラー ビチヌムン シ ミークヮーシェー(なくしたなら、別のもので取り繕いなさい)。
否:ミークヮーサン(取り繕わない)希:ミークヮーシーブサン(取り繕いたい)過:ミークヮーチョン(取り繕った)継:ミークヮーチョーン(取り繕っている)。
ミーグヮーバカ
穴墓。幼児墓。
- 用例
- トゥーサバルヌ アモーチヌ ハタカイン、ミーグヮーバカヤ マンドータン(遠い所にある畑の畦の側に、穴墓は多かった)。
- メモ
- →イシヌミーバカ。3歳未満で亡くなった幼児は、本墓には入れずに岩や畦道に小さな穴(ミーグヮーバカ)を掘って埋葬した。
ミーグヮーワレー
目を細めて笑うこと。
- 用例
- チュガ ヌーガラ イチン イレーラン、ミーグヮーワレー シ(人が何か言っても返事はしないで、目を細めて笑っている)。
ミーグヮッチー
目の前にご馳走があるのに見ているだけのこと。
- 用例
- シンカヌ マンリ ワッターヤ ミーグヮッチー ヤサ(人が多くて私たちは、ご馳走を見ているだけだ)。
ミーケーイン
生え変わる。
- 用例
- ワラバー メーバガ ミーケーイン(子どもの前歯が生え変わる)。
否:ミーケーラン(生え替わらない)過:ミーケータン(生え替わった)継:ミーケートーン(生え替わっている)。
ミーケースン
見返す。
- 用例
- ンチョーキヨー、ヤガティ ミーケーチ トゥラスグトゥヤー(見ておれよ、やがて見返してやるからな)。
ミーコーガー
疲れた時に目がくぼむこと。
- 用例
- ユル ニッカマリ シクチ サレー、ミーコーガー ソーン(夜遅くまで仕事をしたら、疲れて目がくぼんでいる)。
ムル ニンティネーンサヤ、ミーコーガー ッシ(全然寝てないんだな、目がくぼんで)。イャー ミーコーガー ナトーンドー(お前目がくぼんでいるよ)。
ミーサ
新仏。前年に死者の出た家。旧1月16日に行われる法事。
- 用例
- アマー ミーサ ヤグトゥ イカントー ナラン(あそこはミーサだから、行かなくてはならない)。
- メモ
- 対:フルサ(古仏)。→アラジュールクニチ。
旧1月16日は後生の正月で、過去1年間(高志保では3年内)に亡くなった人の家に、親戚や知人が焼香に訪れる。戦前からミーサは墓参もしたが、そうでない家は重箱を作って供えた。
ミーサギーン
見下げる。見下す。
- 用例
- チュ ミーサギーンディシェー マシェー アラン(人を見下すというのは良くない)。
否:ミーサギラン(見下さない)希:ミーサギーブサン(見下したい)過:ミーサギタン(見下した)継:ミーサギトーン(見下している)。
- メモ
- 対:アガミーン(崇める)。
ミーサン
新しい。
- 用例
- ワームンヤカ イャームノー ミーサン(私の物よりおまえの物は新しい)。
- メモ
- 対:フルサン(古い)。
ミージーナー
頭をぶつけて目がチカチカすること。
- 用例
- ミージーナーガ ゥンジトーサー(目がチカチカしているよ)。
- メモ
- 音1:ミージナー。ジーナーは蛍のこと。
ミーシーン
見分ける。知り合いになる。見透かす。お見知りおきを。
- 用例
- ワー ゥンマガ ナトービーグトゥ ミーシッチョーティ クィミソーリ(私の孫なので、お見知りおきをください)。
ミーシララン ナティ、ミチヲゥティ イチャティン ワカランサ(見違えてしまって、道で会っても分からないさ)。
ウンナクトゥビカーン シーネー、ミーシラリーンドー(そんなことばかりしていたら、見透かされるよ)。
ミーヒッチョーン(見知っている)。
ミージガーミー
水甕〔みずがめ〕。
- メモ
- 音1:ミジガーミ・ミジガーミー。音2:ミジガーミーグヮー・ミジガーミグヮー。類:ハジ・ハンドゥー・ハンドゥーガーミ。
ミーシキハナシキ
風邪。
- 用例
- ミーシキハナシキン カカラングトゥシ、チャー カラタニングヮン スン(風邪や病気に罹らないように、いつも健康願いする)。
- メモ
- 音1:ミーヒチハナヒチ。
ミージクージ
根掘り葉掘り。
- 用例
- イーブシコー ネーンル アグトゥ、アンスカ ミージクージ チカンケー(言いたくないんだから、そんなに根掘り葉掘り聞くな)。
- メモ
- →イミークジー。
ミージナー
頭をぶつけて目がチカチカすること。
- メモ
- 音1:ミージーナー。ジナーは蛍のこと。
ミージナイ
目分量。
- 用例
- ミージナイシ シムグトゥ、ヘーク ンナンカイ ワキレー(目分量でいいから、早く皆に分けなさい)。
- メモ
- 音2:ミージョーロー。
ミージュールクニチ
新十六日。
- 用例
- ミージュールクニチヤ イクトゥクマン イカントー ナラン(新十六日は、何か所も行かないといけない)。
- メモ
- →アラジュールクニチ。
前年に亡くなった者に対する旧1月16日に行われる法事で、後生の正月といわれている。
ミージョー
メジロの雌。
- メモ
- 対:ヲゥージョー(メジロの雄)。
ミージョーキ
箕〔み〕。平たい大きなザル。
- メモ
- 音1:ミージョーキー。
米麦などの穀類を収穫後、殻〔から〕や塵〔ちり〕を選り分けたり、干したりするのにつかった。竹で編まれ浅い円形。
ミージョーキー
箕〔み〕。平たい大きなザル。
- 用例
- デークニ チッチェーシェー ミージョーキーンカイ ヒルギティ フースン(大根を切ったのは、ミージョーキーに広げて干す)。
- メモ
- 音1:ミージョーキ。
ミージョーロー
目測。目分量。
- 用例
- タムノー テーゲー ミージョーローシ タバティ シムサ(薪は、大よその目測で括っていいよ)。
- メモ
- 音2:ミージナイ。
ミーシリシリ
目をすりすりこする様。
- 用例
- ワラビヌ ミーシリシリ シ、ニーブイル ヤル(子どもが目をすりすりこすっているが、眠いんだよ)。
ミージル
サンシン(三線)の高い音の弦〔げん〕。
- メモ
- 低い音の弦はヲゥージル(雄弦)、真中の弦はナカジルという。
ミージンジン
頭をぶつけて目がチカチカする様。
- メモ
- 類:ミージーナー・ミージナー。ジンジンは蛍のこと。
ミースマスン
見抜く。
- 用例
- ヌーン イランティン、キッサ ミースマスン(何も言わなくても、既に見抜く)。
継:ミースマチョーン(見抜いている)。
ミーソーマー
物を探すことが苦手な人。斜視の人。
- 用例
- ミーソーマーヤ、ドゥーヌ ミーヌメーンカイ アシン ミーランナー(ミーソーマーは、自分の目の前にあるのも見えないのか)。
アンシ ミーソーマー ヤル ムン(あんなに、目の前の物も見つけられない者だもの)。
ミーソーロー
新精霊。新しく亡くなった死者の霊。
- メモ
- 音1:ミーゾーロー。
ミーゾーロー
新精霊。新しく亡くなった死者の霊。
- 用例
- ミーゾーローヤ ヤーニンジュシ ウクティン シムサ(新精霊は家族で送ってもいいよ)。
- メモ
- 音1:ミーソーロー。音2:アラゾーロー。
ミーダーマー
トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- →ミンタマー。
ミーダイ
目が垂れ下がっているもの。
- メモ
- 音2:ミーダヤー。
ミーダッチュン
目立つ。
- 用例
- マッカーラー チン チチ イチーネー ミーダッチュンドー(真っ赤な着物を着て行くと目立つよ)。
ミーダマー
トンボの一種。
ミーダマゲンジュー
トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- →ケンターマー。
ミーダヤー
目が垂れ下がっているもの。
- メモ
- 音2:ミーダイ。
ミーチ
3。みっつ。3歳。
- 用例
- ミーチ ナヤー ワラバートー ユヌムン イーシン チカン(3歳になる子どもみたいに言うことも聞かない)。
ミーチ ナヤー ワラバー ヌ グトゥル ヤルムンナー(3歳児のようだね)。
- メモ
- 音2:ミー。
ミーチカチカ
目がチカチカする様。
- 用例
- アカガイ ヂューサヌ ミーチカチカスン(明るすぎて目がチカチカする)。
- メモ
- 類:ミーチラチラ。
ミーチキーン
じっと見る。見つめる。
- 用例
- フーサヌ フシガラン、ミーチキーン(欲しくてたまらず、じっと見つめる)。
ルク ヒルマサヌ チャー ミーチキー ソータン(余りにも珍しくて、ずっと見つめていた)。
否:ミーチキラン(見つめない)希:ミーチキーブサン(見つめたい)過:ミーチキタン(見つめた)継:ミーチキトーン(見つめている)。
ミーチチカスン
横目で合図すること。
- 用例
- ミーチチカ シーネー、ウヌトゥチェー ゥンジティ イカヤー(目で合図するから、その時には出て行こうね)。
ミーチブサー
三つ星。
- メモ
- 音1:ミーチブシ。類:クガニミツブシ。
冬の日没後から夜中、または、夏の日の出前の東の空に三つの星が同じ間隔に並んでのぼる星。群れ星のあとに三つ星がのぼってくる。
ミーチブシ
三つ星。
- 用例
- クガニミーチブシヤ ワン イーンカイ ティーン(三つ星は私の上に照る)。
- メモ
- 音1:ミーチブサー。類:クガニミツブシ。
ミーチボージャー
2月彼岸に行う3歳児の整髪儀式。
- 用例
- ンカシル ミーチボージャー ディチン アタル、ナマー ナー スシェー ヲゥラン(昔は3歳の初散髪式というのもあったが、今はもうやる人はいない)。
- メモ
- 子どもが3歳になると2月彼岸初散髪式という儀式があった。彼岸入り4日目に行う。→サラタティー。
ミーチマター
農具名。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。
- 用例
- ターチル マター アルムンヌ、ミーチマターリ インバー(2つだけ叉はあるのに、三つ叉というのか)。
- メモ
- 音2:ミーマターハーグェー・ミマターグェー。
先が三本に分かれた畑を耕す農具。
ミーチマチャー
旋毛〔つむじ〕が3つあること。
- メモ
- 類:ターチマチャー・ターチマチュー。
ミーチャカチャカ
しきりに瞬きをしている様。
- 用例
- ミーチャカチャカ スシェー、ティーチヌ クシル ヤンドー(しきりに瞬きするのは、ひとつの癖だよ)。
ミーチャクチャク
目をパチパチさせている様。
- 用例
- ヌー ミーチャクチャク ソーガ?(何を目をパチパチさせているの?)。
ミーチュー
三つ子。
- 用例
- ミーチュー スダティーンディ、ヰナグヌウヤヤ ユクイヌ マルン ネーラン(三つ子を育てるのに、母親は休む暇もない)。
ミーチュー ナチ(三つ子を産んで)。
ミーチラー
まぶたに傷や傷跡がある人。
- 用例
- ミーチラーワラビガ ヲゥタシェー、イャー ウベーネーニ?(まぶたに傷跡のある子がいたのを、あなたは覚えてないねぇ?)。
- メモ
- 類:ミーチリ・ミーハッパイ。
ミーンデー(ものもらい)が化膿〔かのう〕してつぶれた傷跡がある者にも言った。
ミーチラサン
眩しい。まぶしい。
- 用例
- チューヌ ティーダヤ イチヤカ ミーチラサン(今日の太陽はいつもより眩しい)。
- メモ
- 音1:ミーチラハン。
ミーチラチラ
目がチカチカする様。
- 用例
- アッタニ アカサンミーカイ ゥンジタレー、ミーチラチラ スン(急に明るい所に出たら、目がチカチカする)。
- メモ
- 音1:ミーチカチカ。
ミーチラハン
眩しい。まぶしい。
- 用例
- アッタニ フカンカイ、ゥンジタレー ミーチラハン(急に外に出たら眩しいよ)。
- メモ
- 音1:ミーチラサン。
ミーチリ
目尻に傷や傷跡がある人。
- メモ
- 類:ミーチラー・ミーハッパチ。
ミーチングヮ
3歳児。
- 用例
- ミーチングヮトー ヰヌムン(3歳児と同じ)。
ミーックヮ
甥姪。きょうだいの子ども。
- 用例
- ミーックヮンチャーン ムル、ガンジュー ソーミ?(甥姪たちも皆、元気にしているねぇ)。
ミートゥ
夫婦。
- 用例
- タイヤ ミートゥ ナイシェー マシテー(2人は夫婦になったほうが良いよ)。
- メモ
- 音2:ミートゥンダ。
同じものが二つならんだ光景にもミートゥ~と表現する。
ミードゥイ
雌のニワトリ。雌鶏〔めんどり〕。
- 用例
- ミードゥイ ナチネー ヤク イッチョーン(雌鶏が鳴くと厄が入っている)。
- メモ
- 音1:ミードゥヤー。
ミードゥーサン
久しく会ってないこと。
- 用例
- ミードゥーサンヤー、イャーヤ マーガラカイ ゥンジル ヲゥティー?(久しぶりだね、あなたはどこかに行っていたの?)。
ミードゥーサン
ご無沙汰。久しぶり。
- 用例
- ヌーヌル イチュナサラー ミードゥーサンヤー(何が忙しいのか、久しぶりだね)。
- メモ
- 音1:ミールーハン。
ミートゥーシ
見通し。洞察。千里眼。
- 用例
- イー ミートゥーシガ ヲゥンディグトゥ、マジェー ゥンジンダナ(良い見通しがいるというから、まずは行ってみよう)。
ミードゥシ
新年。
- 用例
- ミードゥシ アキティ、ハマイヤッササ(新年も明けて、頑張りがいがあるさ)。
- メモ
- →アキマドゥシ。
ミードゥシ
巳年。
- 用例
- ヤー チュクイケーチャシェー ミードゥシル ヤタル(家を葺き替えたのは巳年だったんだよ)。
ミードゥヤー
雌のニワトリ。雌鶏〔めんどり〕。
- 用例
- ミードゥヤートゥ ウードゥヤートゥ ジロー ウーク カラトーガ?(雌鶏と雄鶏では、どちらを多く飼っているの?)。
- メモ
- 音2:ミードゥイ。
雌鶏が鳴くことや鶏が昼間に鳴くと厄。雌鶏が鳴くと厄なので、首を切って投げて、残りを食べた。
ミートゥルバイ
瞬きもせずにぼんやりしている様。
- 用例
- ヰナグンカイ フラッティ ミートゥルバイ シ、シクチン サン ナトーン(女に振られてぼんやりして、仕事もしなくなっている)。
ミートゥン ネーン
みっともない。
- 用例
- チュヌメーヲゥティ アビヤーアビヤー シ、ミートゥン ネーン(人前で言い合いをして、みっともない)。
- メモ
- 音1:ミートーネーン。類:フージンネーン。
ミートゥン ネーン
見っともない。
- 用例
- アンソール ムヌイーヨー シ ミートゥン ネーン(そのような物言いようをして身っともな)。
ミートゥンダ
夫婦。
- 用例
- ミートゥンダ ナカヌ ユタサヌ チャー マジーン ヤン(夫婦仲がよくていつも一緒だ)。
- メモ
- 音2:ミートゥ。
ミートゥンダオーエー。
夫婦喧嘩。
- 用例
- ンジュル カージ ミートゥンダオーエー ソーン(見るたびに夫婦喧嘩をしている)。
ミートゥンダグファイ
夫婦仲が悪いこと。
- 用例
- ヰキガヌ シクチン サン ヰナグアシビ スグトゥ、ミートゥンダグファイ ソーン(男が仕事もせずに女遊びするから、夫婦仲が悪くなっている)。
ミートゥンダバナシ
夫婦の会話。
- 用例
- チカグロー ミートゥンダバナシン ネーン(近頃は夫婦の会話もない)。
ミートゥンダビジュル
夫婦ビジュル(霊石・拝所)。喜名の拝所名。
- メモ
- 二つ並んだ霊石のことか。
ミートー ネーン
みっともない。
- 用例
- チュヌメーヲゥティ オーイネー、ミートー ネーンドー(人前で喧嘩したら、みっともないよ)。
- メモ
- 音1:ミートゥンネーン。類:フージンネーン。
ミードーフ
取り立ての大豆で作った豆腐。
ミーナダ
涙。
- 用例
- イャー ハナシ チチーネー ミーナダヌル ウティール(貴方の話を聞いたら、涙が落ちる)。
- メモ
- 音1:ミーナラ。類:ナラ。
ミーナラ
涙。
- 用例
- ミーナラ ポンナイ ウティティ(涙がポンポンこぼれ)。
- メモ
- 音1:ミーナダ。類:ナダ。
ミーナリキキナリ
見慣れ、聞き慣れ。見たり聞いたりすること。目で見て耳で聞いて、何かを学ぶこと。
- 用例
- シクチヤ ミーナリキキナリ シ ウビーンドー(仕事は目で見て耳で聞いて覚えるんだよ)。
- メモ
- 類:ミーナリチチナリ。
ミーナリチチナリ
見慣れ、聞き慣れ。見たり聞いたりすること。目で見て耳で聞いて、何かを学ぶこと。
- 用例
- ミーナリチチナリ シーネー ナンクル ウビティハイサ(目で見て耳で聞いていたら、自然に覚えて行くよ)。
- メモ
- 類:ミーナリキキナリ。
ミーナレー
見て習うこと。
- 用例
- パーパーガ スシ ミーナレー スン(お祖母さんがやるのを見て習う)。
ミーニシ
北風。
- 用例
- ミーニシヌ フチュルムン ヒーク ナインドー(北風が吹くから寒くなるよ)。
- メモ
- 音2:ニシカジ・ニシブチ。
ミーヌカージン
穴の開いた銭。一厘銭。
- 用例
- ミーヌカージンディシェー アナグヮーガ アチョーシ ヤサ(一厘銭というのは穴の開いたものさ)。
- メモ
- 音1:ミーヌチャージン。音2:ミーヌチャー・ミーフガージン。
ミーヌガスン
見逃す。見てないふりをして許してやる。
- 用例
- イッチュタ ニントーイニ、ヌスル ミーヌガチネーン(ちょっと寝ている時に、泥棒を見逃してしまった)。
否:ミーヌガサン(見逃さない)希:ミーヌガシーブサン(見逃したい)過:ミーヌガチャン(見逃した)継:ミーヌガチョーン(見逃している)。
ミーヌシン
瞳孔。瞳。
- 用例
- ミーヌシヌンカイ キジガ イッチョーン(瞳に傷が入っている)。
ミーヌチビ
目尻。
ミーヌチャージン
穴あき銭。
- 用例
- ミーヌチャージンヌンカイ ヰールー トゥーシェー(穴あき銭に紐を通しなさい)。
- メモ
- 音1:ミーヌカージン。類:ミーフガージン。
昔のお年玉はもっぱらミーヌチャージンであった。正月の仏壇の飾り物として赤、黄、白の紙を重ね、縁起物のミーヌチャージンを載せて両側に飾った。
ミーヌチュ
巳年生まれの人。
- 用例
- ワッタヤ ウヤックヮ、ミーヌチュ ヤサ(私達は親子、巳年生まれだよ)。
ミーヌメー
目の前。
- 用例
- ミーヌメーンカイ アルムンヌ ミーランル アリー(目の前にあるのに見えないのか)。
ミーバーラ
箕〔み〕。竹で編んだ浅い円形の笊。
- 用例
- ミーバーランカイ フシカブ フーチョーン(ミーバーラーに切り干し大根を干してある)。
- メモ
- 波平・長浜・高志保・渡慶次ではミージョーキのことをミーバーラともいった。米麦などの穀類を収穫後、殻〔から〕や塵〔ちり〕を選り分けたり、干したりするのに使った。
ミーバーラー
目籠〔めかご〕。目の粗い籠。
- メモ
- 音1:ミーバーラ。類:トゥイバーキ。
鶏〔ニワトリ〕にかぶせて檻〔おり〕のようにして使う。
ミーバーラヂチ
満月。
ミーバイ
魚介名。ハタ科スズキ亜目の魚類。
- 用例
- チューヌ ウミヤ ディキティ、ミーバイン トゥッティチャンドー(今日は大漁で、ハタも取って来たよ)。
ミーハイヌスル
目の前で泥棒すること。泥棒を見逃してやること。またそのような泥棒。
- 用例
- ミーハイヌスルル ヤグトゥ ヌガーラチョーケー(生活に困ってのことだから、見逃しておきなさい)。
- メモ
- 生活に困って少量の物を盗んでいく泥棒を見逃す時などにも使う。
ミーハイムシ
昆虫名。ハスモンヨトウ(斜紋夜盗)。
- 用例
- ハルカイ ミーハイムシヌ ゥンジティ、トゥッティン アワサン(畑にハスモンヨトウが出て、取っても追いつかない)。
- メモ
- 農業害虫として知られる。
ミーハガー
ただれ目。ただれ目の人。
- 用例
- ①ミーヤー ゥンジャレー、ミーハガービケーン アチマトータン(眼科に行ったら、ただれ目の人ばかり集まっていた)。
ミーハガー
色あせていること。
- 用例
- イャームン チノー ミーハガー ナトーン(君の着物は色あせている)。
- メモ
- 類:シラカー。
ミーハギ
ただれ目。
- 用例
- ミジヌル ワッサラー ムル ミーハギ ナトーン(水が悪いのか、皆ただれ目になっている)。
ミーハギ ウスメーグヮー(目のはげた爺)。
ミーハギハナハギ
目がただれ鼻が禿げている人。
- 用例
- クーサイネー ミーハギハナハギ ヤティン、フルイーネー イーカーギ ナイサ(小さい頃はミーハギハナハギでも、成長したら美男美女になるよ)。
- メモ
- ミーハギはただれ目、ハナハギは鼻がただれているということで、悪口の一種。
ミーハギマチカンティー
目が悪くなるくらい待ちかねること。待ちくたびれること。
- 用例
- チトゥ ムッチ チューシ、ワランチャーガ ミーハギマチカンティー ソーン(苞を持ってくるのを、子どもたちが待ちくたびれている)。
ミーパチパチ
目をパチパチさせている様。チック。
- 用例
- ミーヌ ヲゥタティルヲゥラー、ミーパチパチ ソーン(目が疲れているのか、目をパチパチさせている)。
- メモ
- 音1:ミーパチパチー。
ミーパチパチー
目をパチパチさせている様。
- メモ
- 音1:ミーパチパチ。
ミーハッパイ
まぶたに傷跡のある者。そのせいで目が引きつっていること。
ミーハッパヤー
怒りんぼ。
- 用例
- トゥナイヌ ハーメーヤ、ミッハパヤー ナティ ウトゥルサン(隣のお婆さんは、怒りんぼで恐い)。
ミーバッペー
見間違い。
- メモ
- 類:ミーマチゲー。
ミーハッポー
目を見開くこと。
- 用例
- ミーハッポー シ ウキトーティ(目を見開いて起きていて)。
- メモ
- 音2:ミーハッパユン。
ミーハン
新しい。
- 用例
- ミーハシカラ イラベー(新しいのから選びなさい)。
- メモ
- 音1:ミーサン。→ミーサン。
ミーハンスン
見放す。
- 用例
- イーシン チカン ナイネー、ムルガ ミーハンスンドー(言うことを聞かなければ、皆が見放すよ)。
否:ミーハンサン(見放さない)希:ミーハンシーブサン(見放したい)過:ミーハンチャン(見放した)継:ミーハンチョーン(見放している)。
ミーハンスン
機会を失う。見逃す。
- 用例
- シバヤ ミーハンチャン(芝居を見逃した)。
否:ミーハンサン(見逃さない)過:ミーハンチャン(見逃した)継:ミーハンチョーン(見逃している)。
ミーハンダー
期待外れ。当てはずれ。もらい損ね。
- 用例
- アサニシ ヌーン ヌクトーネーン ミーハンダー ソーサ(朝寝したら何も残ってなく、当てが外れたさ)。
ミーハンチヌギーン
目を剥いて激しい形相になる。
- 用例
- ミーハンチヌギティ クサミチョータン(目をひん剥いて怒っていた)。
ミーヒチハナヒチ
風邪。
- 用例
- ミーヒチハナヒチン カカラングトゥ シ チャー カラタニングヮン スン(風邪や病気に罹らないようにいつも健康願いをする)。
- メモ
- 音1:ミーシキハナシキ。
ミーヒチャラサン
まぶしい。
- メモ
- 音2:ミーチラサン・ミーチラハン。
ミーフガー
穴の開いているもの。
- 用例
- アンシ ミーフガー ナチ(そんなに穴だらけにして)。
ミーフガーガーシ
菓子名。はなぼうろ。穴あき菓子。
- メモ
- →ミーガンチョーグヮーシ。
ミーフガージン
穴あき銭。
- メモ
- 類:ミーヌチャー・ミーヌチャージン。
ミーブサー
瞼〔まぶた〕がはれること。
- 用例
- ナチヂューサヌ ミーブサー ナトーン(泣きすぎて目が腫れている)。
- メモ
- 類:ミーブシフックヮー。
ミーブサン
見たい。
- 用例
- ウヤ ミーブサン(親に会いたい)。
ミーブシ
瞼〔まぶた〕。
- 用例
- ミーブシ アガトーン(瞼があがる。元気のでるような嬉しいことがあったときの表現)。
- メモ
- 類:ミーガー。
ミーブシフックヮー
瞼〔まぶた〕がはれること。
- 用例
- トービーラーカイル ナミラッタラー ミーブシフックヮー ソーン(ゴキブリになめられたのか目が腫れている)。
- メモ
- 類:ミーブサー。
マブタが腫れると「ゴキブリになめられた」という表現をすることがあった。
ミーフックヮー
植物名。キョウチクトウ。
- 用例
- ミーフックヮーヌ シルガ ミーカイ イーネー、ミー ミーラン ナインドー(キョウチクトウの汁が目に入ると、目が見えなく<盲目に>なるよ)。
ミーフックヮー
目がはれること。
ミーブリー
見惚れること。
- 用例
- シバヤンカイ ゥンジトータル サムレーヌ チュラサヨー、ミーブリー サン(芝居に出ていた侍の綺麗なことよ、見惚れたさ)。
ミーマーイン
目が回る。
- 用例
- ユヌ トゥクマビケーン マーヤーマーヤー シーネー ミーマーインドー(同じ所だけ廻っていたら目が回るよ)。
否:ミーマーラン(目が回らない)過:ミーマータン(目が回った)継:ミーマートーン(目が回っている)。
ミーマーギン
新黍。
- 用例
- ミーマーギンヤ ルクグヮチニ トゥラリーン(新黍は6月頃に収穫する)。
- メモ
- 類:マーギン・マージン。
ミーマターハヤーグェー
三又になった鍬。
- 用例
- ハル カジーラー ミーマターハヤーグェー ムッチ イケー(畑を耕すなら、三又の鍬を持って行きなさい)。
- メモ
- 音2:ミマターグェー。
ミーマチゲー
見間違い。
- 用例
- ウレー イャームン ミーマチゲール ヤル(それは君の見間違いだよ)。
- メモ
- →ミーバッペー。
ミーマッテン
目が点になる。目を丸くしてびっくりすること。
- 用例
- ワンガ ゥンジャレー ウドゥルチ ミーマッテン ソータン(私が行くと、驚いて目を丸くしていた)。
ミーマユ
眉。目と眉。顔立ち。
- 用例
- ワラビヌ ゥンジトーティ、イーナナー ミーマユ ステーサ(子どものくせに、そんなに早く眉を剃ってあるさ)。
ミーマユ クルグルートゥ(目眉黒々と、顔立ちが美しい様)。
ミーマンジュン
見守る。
- 用例
- グナワランチャーヤ チュケートゥナイ ムルッシ ミーマンジュン(幼子は隣近所皆で見守る)。
イチマディン ミーマンジュン(いつまでも見守る)。
継:ミーマントーン(見守っている)。
ミーミ
耳。
ミーミー
穴。
- 用例
- イービ チックリ ミーミー フガスン(指を突っ込んで穴を開ける)。
- メモ
- 音2:ミー。
ミーミークージ
根掘り葉掘り。
- 用例
- チュヌクトゥ アンシ ミーミークージ チカンケー(人のことをそんなに根掘り葉掘り聞くな)。
- メモ
- →イミークジー。
ミーミートゥ
満々と。具だくさん。
- 用例
- ウチャクンカイ ゥンジャスシェー ミーミートゥ イリリヨー(お客さんに出すのは具を多めに入れてよ)。
- メモ
- 対:ウチウチートゥ(軽めに)。
ミーミーハイター
穴だらけ。
- 用例
- ミーミーハイター ナティ チカーラン(穴だらけで使えない)。
- メモ
- 音2:ミーミーフガー。
ミーミーフガー
穴だらけ。
- 用例
- ヤナガンマリ シ ミーミーフガー ナチェーサ ヤー(悪戯をして、穴だらけにしてくれたな)。
- メモ
- 音2:ミーミーハイター。
ミームーク
新婿。
- 用例
- ミームーク ティレーイン(新婿を接待する)。
- メモ
- 対:ミーユミ(新嫁)。
ミームナー
雌。
- 用例
- ウンジュガ カラトール インヤ ミームナール ヤイビーティー(貴方が飼っている犬は雌ですか)。
- メモ
- 対:ヲゥームン(雄)。
ミームナーヲゥームナー
雌雄。
- メモ
- 類:ミームンヲゥームン。
ミームラー
植物名。クマンギ。
- 用例
- ミームラーヤ ヒルガイヤッサン(クマンギは広がりやすい)。
- メモ
- ハーブのひとつで、料理によく使われる。日本名、ヒメボウキ。
ミームン
見世物。見ていておもしろいもの。
- 用例
- チューヤ マチカイ ミームン ンジーガ イチュン(今日は町に見世物を見に行く)。
ミームン
雌。
- メモ
- 音2:ミームナー。対:ヲゥームナー。
ミームン
新しいもの。
- 用例
- ワンガ チヌン ミームン コーティ トゥラスサ(私が、着物も新しいものを買ってあげるね)。
- メモ
- 対:フルムン(古い物)。
ミームンジョーグ
見世物好き。
- 用例
- トゥナイヌ タンメーヤ イッペーヌ ミームンジョーグ ヤン(隣の爺さんは、大変な見世物好きだ)。
ミームンヲゥームン
雌雄。
- メモ
- 類:ミームナーヲゥームナー。
ミーメー
見舞い。
- 用例
- ウヤヌ ミーメー シーガ イチュン(親の見舞いに行く)。
ミーメー
新米。
- 用例
- ミーメー トゥイネー、クヮヌチャーヤーンカイン カタミティ ムッチ イチュタン(新米を収穫すると、子どもたちの家にも担いで持って行った)。
- メモ
- 類:シチマ・ミーグミ・ミーンバン。
ミーヤー
眼科。
- 用例
- ミーヤーカイ ゥンジクーヒー(眼科に行ってくるね)。
ミーヤー
新しい家。
- 用例
- ミーヤー チュクティ ハマイヤッサンテー(新しい家を造って、頑張りがいがあるね)。
- メモ
- 対:フルヤー(古い家)。
ミーヤーマー
トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音1:ミーラーマー・ユーラーマー。→ミンタマー。
ミーユミ
新嫁。花嫁。新婦。
- 用例
- ヤガティ ミーユミ ウンチケー ッシ チューンドー(やがて花嫁をお連れしてくるよ)。
- メモ
- 対:ミームーク(新婿)。
ミーラーマー
トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音1:ミーヤーマー・ユーラーマー。→ミンタマー。
ミーランヌー
見えない者。
ミールーハン
ご無沙汰。久しぶり。
- 用例
- ミールーハンヤー イチュナサル アティー(久しぶりだね忙しかったの?)。
- メモ
- 音1:ミールーサン。
ミーワカスン
見分ける。区別する。
- 用例
- アンスカ ミーワカサンケー(そこまで区別するな)。
- メモ
- 音2:ミーワキーン。
ミーワキーン
見分ける。区別する。
- 用例
- ドゥーヌムントゥ チュヌムン ミーワキーン(自分の物と人の物を見分ける)。
- メモ
- →ミーワカスン。
ミーワク
迷惑。
- 用例
- ジノー モーキランティン、チュンカイ ミーワク カキランレー シムサ(金は儲けなくても、人に迷惑をかけなければいいさ)。
ミーウヮー
雌豚。
- 用例
- ウンジョー、ミーウヮー イクチェー カラトーミシェーガ?(貴方は、雌豚を何頭飼っていらっしゃいますか?)。
ミーウヮータ
雌のトカゲ。
- メモ
- 対:ヲゥーウヮータ(雄のトカゲ)。
ミーン
見える。
- 用例
- ワンネー トゥーサマディ ユー ミーン(私は遠くまで良く見える)。
否:ミーラン(見えない)希:ンジーブサン・ミーブサン(見たい)過:ミータン(見えた)継:ンチョーン(見ている)。
ミーン
生える。
- 用例
- ハル ウッチャンナギーネー、クサガル ミーンドー(畑をほっといたら、草が生えるんだよ)。
ウーシバーガ ミートーン(奥歯が生えている)
否:ミーラン(生えない)過:ミータン(生えた)継:ミートーン(生えている)。
- メモ
- 草、爪、角などがはえることにも言う。
ミーンデー
ものもらい。
- メモ
- 音1:ミンデー。
ミーゥンジーグヮー
新入生。
- メモ
- 音1:ミーゥンジュグヮー・ミーゥンジュグヮー。
ミーゥンジグヮー
新人。
- 用例
- ムラアシビヌ ミーンジグヮーヤ イクタイガ?(村芝居の新人は、何人ねぇ?)。
- メモ
- 音1:ミーゥンジーグヮー・ミーゥンジュグヮー。
ミーゥンジュグヮー
新入生。
- メモ
- 音1:ミーゥンジーグヮー・ミーゥンジグヮー。
ミーゥンバン
新米。
- メモ
- 類:シチマ・ミーグミ・ミーメー。
ウユミに収穫したばかりの新米を供えた。
ミーゥンバングヮー
新黍ご飯。6月頃に初収穫した黍で炊いたご飯。
- 用例
- ミーゥンバングヮーヌン ウホーク ニチェーグトゥ、チュハーラ カミヨー(新黍御飯もたくさん炊いてあるから、腹いっぱい食べなさいよ)。
ミーゥンマ
雌馬。
ミーゥンマ
仔馬。
ミーゥンマガ
初孫。
ミーゥンム
収穫後の畑で自然に生える甘藷。
- メモ
- 音1:ミーゥンムグヮー。
ミウトゥシ
見落とし。
- 用例
- ミウトュシェー ネーンガヤー ナー チュケーン サンミン シーノーシェー(見落としがないかもう一回計算 しなおしなさい)。
ミカキイー
三切れの豚肉。
- 用例
- マースジキ サットール ミカキイーヤ ジコーヌ クヮッチーヤタン(塩漬けにされた三切れの豚肉はとても御馳走だった)。
- メモ
- 正月を迎えて最初の製糖の時に、ミカキイーといって塩漬けにした豚肉を3切れ出した。
ミカスン(~ミカスン)
~と音を立てる。
- 用例
- パッタイミカチ ウティティ(パタッと落ちて)。パンミカチ(パンと)。ポンミカチ(ポンと)。
- メモ
- ~には擬音が入ることが多い。
ミカチ(~ミカチ)
~と。
- 用例
- ハーミカチ(ハーッと)。
ミガチ
銘書。
- メモ
- 墓誌やジーシーガーミ(厨子甕)に故人の屋号、名、没年などの銘書きにミガチという。
ミカヂチ
三日月。
- 用例
- イチンカイ ミカヂチヌ ウチトーン(池に三日月が映っている)。
ミガチュン
磨〔みが〕く。
- 用例
- ハー ミガチュン(歯を磨く)。
- メモ
- 類:シダスン・シラギーン。
ミカラジ
頭。
- 用例
- クチャラビヌ フキバ ミカラジン ヤムサ(東風が吹けば頭が痛い)。
- メモ
- 「歌い骸骨」『高志保の民話』より。
ミガワイ
身代わり。代わり。
- 用例
- アレー イャー ミガワイシル ハタラチーガ ゥンジョールヨー(彼は君の代わりに働きに行っているんだよ)。
ミグイアッチュン
巡視する。
ミグイドゥールー
巡り灯籠。回り灯籠。
- メモ
- 16日にはミグイドゥールー(回り灯籠)を下げた。
ミグイバシル
戸。
- 用例
- ワッターヤ ハシリンカイヤ ミグイバシルディ イタン(私達は戸にはミグイバシルと言っていた)。
- メモ
- 類:ハシリ・ハシル。(雨戸・くり戸)
ミグイマール
夜回り。
- 用例
- ミグイマール シンカー、ヘーク アチマリヨー(夜回りに行く人たちは、早く集まりなさいよ)。
- メモ
- 夜遊びを防ぐためにミグイマール(夜回り)があり、各班の青年の代表が年頃の娘がいる家を回って歩いた。
ミグイン
回る。廻る。巡る。
- 用例
- カクチネー ミグイン(各家庭を回る)。
ガラマーヌ ミグトーン(滑車が回っている)。
否:ミグラン(まわらない)希:ミグイブサン(まわりたい)過:ミグタン(まわった)継:ミグトーン(まわっている)。
- メモ
- 類:マーイン。
ミクチ
お口(敬語)。
ミグトゥ
見事。
- 用例
- ワランチャー ウドゥイヤ ミグトゥ ヤタンヤー(子どもたちの踊りは見事だったね)。
ミクミ
見込み。
- 用例
- ヌー ヤティン ミクミヌ ネーンシカイヤ タヌマンサ(何でも見込みのない人には頼まないさ)。
ミクミチゲー
見込み違い。誤診。
- 用例
- クンドゥヌ クトー ワームン ミクミチゲー ヤタン(今度のことは私の見込み違いだった)。
ミグヤー
巡る人。頻繁に家畜を見回る人。
ミグラセー
回し飲み。
- 用例
- サキ ヌマンヌーヤ、ミグラセーガ ハジマイネー ヒンギティ ハイタン(酒が飲めない人は、回し飲みが始まると逃げて行った)。
ミグルー
まりをつきながら、体をぐるっと一回転させる遊び。
ミサイソーロー
新しい年が来るよ。
- メモ
- 瀬名波で、旧12月1日に男子のみで行われるヨージントー(火の用心)行事の中で呼びかける文言の一節。
ミサチバル
{岬原}。宇座の小字。
ミザマシ
目覚め。
- 用例
- ワランチャーヤ ミザマシヌ ワッサイネー、ナゲー ナチュンドー(子どもたちは目覚めが悪いと、長い間泣くよ)。
ミサライハーメー
結婚式を執り行うおばあさん。結婚祝いに嫁ぎ先で花嫁を迎える役目で、縁起が良いおばあさんの意味。
- 用例
- ニービチネー ミサライハーメーガ ミーユミ ンケーイタン(結婚式にはミサライハーメーが花嫁を迎えていた)。
- メモ
- 類:カリユシパーパー。
花嫁を迎えた後に行う儀式も執り行う。ミサライとは「禊・罪や穢れを落とし自らを清らかにする、不浄を取り除く」等の意味があることから、禊に所以していると思われる。
ミザワイ
目障り。
- 用例
- イャーガ ヲゥイネー ミザワイ ヤッサー(君がいると目障りだよ)。
ミジ
水。
- 用例
- ミジン ジンル ヤル、クメーキティ チカリヨー(水もお金だよ、節約して使いなさいよ)。
ミジアシビ
水遊び。
- 用例
- ウンナゲー ミジアシビ シーネー カジ ヒチュンドー(そんなに長いこと水遊びしたら風邪ひくよ)。
ミジアレー
水洗い。
- 用例
- ウヌ ヤシェーヤ ミジアレー シ、スグ カマリーサ(その野菜は水洗いして、直ぐに食べられるよ)。
ミシーン
見せる。
- 用例
- ウヤンカイ クヮヌチャー ウドゥイ ミシーン(親に子どもたちの踊りを見せる)。
否:ミシラン(見せない)希:ミシーブサン(見せたい)過:ミシタン(見せた)継:ミシトーン(見せている)。
ミシェーン
①~している。~なさる。②召し上がる。
- 用例
- ①サビサ ソーミ シェーグトゥ(寂しくしていらっしゃるから)
②ナマ、アサバン ミシェーンナー?(今、昼ご飯を召し上がりますか?)。
比:ミソーラン(召し上がらない)過:ミソーチャン(召し上がった)継:ミソーチョーン(召し上がっている)。
- メモ
- 音1:ミセーン。→ウサガイン。
ミジガーミ
水甕〔みずがめ〕。
- 用例
- ミジェー ヤーヌ メーヌ ミジガーミンカイ イットーケー(水は家の前の水甕に入れておきなさい)。
- メモ
- 音1:ミセーン。類:ウサガイン・ウサガユン。
ミジガーミグヮー
水甕〔みずがめ〕。お茶用の水を入れて室内に置いた小さな水甕。
- メモ
- 音1:ミジガーミ。
ミジカキエー
子どもの遊び。水合戦。
ミジガサー
水疱瘡〔みずぼうそう〕。水痘〔すいとう〕。
- 用例
- ワランチャー ミジガサーヤ ウティーヤッサンドー(子どもたちの水疱瘡は伝染しやすいよ)。
- メモ
- 水疱瘡の時はウブガーの水で水撫でした。
ミシガシ
全く。
- 用例
- ウンナ クトー ミシガシ チチェーンランサー(そんなことは全く聞いたことがないね)。
- メモ
- 類:ムサットゥ・ムットゥ。
ミジガマンチュ
水釜の人。
ミシクーガ
見せ卵。産卵場所を示したり、産卵をうながすために、鶏の巣にあらかじめ入れておく卵。
- 用例
- ワッター アバーヤ ミシクーガ シ アトゥカラ カサギトータン(私の姉は、見せ卵をした後に妊娠していた)。
ミシクーガグヮー ウチョーケー(見せ卵をおいておけ)。
- メモ
- 子どもがほしい夫婦が、妊娠をうながすために兄弟や親戚の子をあずかることにもいう。
ミジグェー
水肥〔みずごえ〕。液肥〔えきひ〕。
- 用例
- ミジグェー カタミティ、イクケーン ハル イチムドゥヤー サラー ワカラン(水肥えを担いで、何回畑を行き来したのか分からない)。
ミジグェーヲゥーキ
水肥桶。
ミジグクチ
癲癇〔てんかん〕の一種。水を見ると引き起こされる癲癇。
ミジグサリ
水に浸かった物が腐ること。水腐れ。水のかけ過ぎで草木が腐れること。
- 用例
- アミ フイヂューダヌ ヤシェーガ ミジグサリ ソーン(雨が降りすぎて野菜が水腐れしている)。
ミジクチュビ
イボ。
- 用例
- ミジクチュビヤ ヤーチュー シーネー スグ ノーイン(イボは灸をすると直ぐに治るよ)。
- メモ
- 類:クチュビ。
ミジクブサー
手水鉢。女性が用を足した後に、下を洗うのに使った。また、手を洗うのにも使った。
- 用例
- ミジクブサーンカイ ミジェー イッテーグトゥ ウリシ ティー アラレー(手水鉢に水を入れてあるから、それで手を洗いなさい)。
- メモ
- 類:ゴールー。
儀間や楚辺では産湯の時にもミジクブサーを使うこともあった。
ミジクマー
湧き水などを汲んで運ぶ人。
ミジグルマー
水車。
- 用例
- ミジグルマーヤ ウホーコー ネーンタン(水車は多くはなかった)。
- メモ
- 牧原、長田にあった村内唯一の水車。長田川の水流を利用し精米、製茶がなされた。
ミジグルマジッチャクグヮーヌカー
屋号水車勢理客の後ろの方にある井泉。
ミジグヮッタイ
水溜りが多くできている所。
- 用例
- ヤナワラベー、ワザトゥ ミジグヮッタイカラ アッチュサ(嫌な子は、わざと水溜りの中から歩くさ)。
- メモ
- 類:ミジタマイ。
ミシゲー
しゃもじ。
- 用例
- ミシゲーヤ マーンカイガ ウッチャラー、ネーン ナトーン(杓子は何処に置いたのか、なくなっている)。
- メモ
- 親志では、ウムニーを作る時に煮た甘藷を潰す大きなしゃもじのような道具にいった。→イビラ。
ミシジ
三粒。
ミシジ
3粒。3粒ほどのたった少しの意味。
- 用例
- ムル カマンレーサン、ミシジグヮー ヌクチェーン(全部食べようとはせず、たった少しだけ残してある)。
ミジシップー
植物名。ヒメクマヤナギ。
- 用例
- ミジシップー ヤマトゥナーヤ ヒメクマヤナギディ イタン(ミジシップーの和名はヒメクマヤナギといっていた)。
ミジジャカジャカ
水だらけ。水が滴り落ちている様。
- 用例
- チヌン アラレーカラー チューク シブイル スル、ミジジャカジャカ ソーンドー(着物も洗ったなら強く絞るんであって、水が滴り落ちている)。
- メモ
- 類:ミジブッター。
ミジターグ
水汲み桶。水汲みに使う桶。
- 用例
- ミジン ネーングトゥ、ミジターグ ムッチ ウス クミーガ イチュン(水もないので、水汲み桶を持って潮水を汲みに行く)。
- メモ
- 音2:ミジヲゥーキ。
ミジタマイ
水溜まり。
- 用例
- ミジタマイヌ マンドーグトゥ、ウマカラー トゥンクィティ アッキヨー(水溜りが多いから、そこらは飛び越えて歩きなさいよ)。
ミジタミー
水たまり。野菜を洗った水などをためた水溜め。
ミジタリティ
みずみずしい様。清々しい様。
- 用例
- アヌ ワラベー ミジタリティ チュラサッサー(あの子はみずみずしくて美しいなあ)。
- メモ
- 類:サージャートゥ・サーザートゥ・サッパツ・サッパトゥ。
ミジタンク
水タンク。
- 用例
- ヤーヌ イーンカイ ミジタンク ヰシテーン(家の上に水タンクを据えてある)。
- メモ
- 新語
ミシナーク
よくまあ。みすみす。むざむざと。
- 用例
- アレー ミシナーク ワー タヌミ クトゥワイタン(彼はむざむざと私の頼みを断った)。
ミジナディー
水撫で。
- 用例
- ミジナディーネー ムンチューガシラガ クラガーンカイ アチマティ ウガムタン(水撫でには門中頭がクラガーに集まって拝んだ)。
- メモ
- 音1:ミジナリー。→カーウビー。
旧9月15日に門中頭が楚辺クラガーに集まって、線香を灯し、豆腐やおにぎりを供えて拝む。神聖な水を中指で額に3回つける作法で、若返りの水を浴びた効果があるといわれた。健康祈願の意味がある。ウビナディーともいう。
ミシナバー
植物名。フダンソウ。
- メモ
- 音1:ンシナバー。音2:ニスナバー・ンスナバー。
ミジナリー
水撫で。
- メモ
- 音1:ミジナディー。→カーウビー。
健康を祈願しウブガーで新生児の額に水をつけたり、正月などに若水をくんで額に水をつけたりすることをそう呼ぶ。
ミジニーブ
水びしゃく。
- メモ
- 音2:ニーブ。
ミシバーチ
木製の円形の鉢。
- 用例
- サキムイニン、ミシバーチンカイ クヮッチー イッティ ムッチ イチュタン(結納にも、ミシバーチに御馳走を入れて持って行った)。
- メモ
- 類:センセンバーチ・ケール。行事等に御馳走を盛るのに使った。鳥が家に入ると厄といい、親戚がミシバーチに食べ物を入れて持って来た。
ミジハナダイ
鼻水。
- 用例
- ミジハナダイ タラチ カジヒチルヤンテー(鼻水を垂らして風邪じゃないの)。
- メモ
- →ハナミジ。
ミジブクラー
水ぶくれ。
- 用例
- ティーヌ ミジブクラーガ イェーリトーン(手の水ぶくれが潰れている)。
ミジブッター
水だらけ。
- 用例
- ミジブッター シ ヘーク チン ケーレー(水だらけになって、早く服を着替えなさい)。
- メモ
- 類:ミジジャカジャカ。
ミジボーミ
軟体動物名。なめくじ。
- 用例
- アミフイネー ミジボーミヌ マンドーン(雨降りには、なめくじが多い)。
- メモ
- 類:ユダイムン。
ミジマチ
水撒き。水祭り。
- メモ
- 音1:ミジマチー。類:ナーチャミー。
親戚近所の人たちと茶と水、酒、香、花を持って墓へ参る。
大正頃まではハチナンカ(初七日)まで毎日朝1回墓に参った。
ミジマチー
水撒き。水祭り。人が亡くなった翌日の墓参り。
- メモ
- 音1:ミジマチ。→ナーチャミー。
ミジムイ
見積もり。
- 用例
- ヤー チュクイラー ミジムイ シミレー(家を造るなら、見積もりさせなさい)。
ミジムイニービチ
水盛り結婚式。盛大な結婚式のこと。
- メモ
- →ウーニービチ。
ミジメンナー
植物名。ハコベ。ウシハコベ。
- 用例
- ミジメンナーヤ シルハナグヮー サチュタン(ウシハコベは白い花が咲いた)。
- メモ
- 音2:ミンナ・メンナ。
搗いて小鳥の餌にした。
ミジャミジャ
水気の多い様。水っぽい。
- 用例
- ウヌ ゥンモー ミジャミジャー シ マーサーネーン(その芋は水っぽくて不味い)。
ミジュン
魚介名。イワシ。
ミジュンギリ
イワシ漁。網をしかけてイワシを捕る漁法。
- 用例
- アチャヤ ミジュンギリンカイ ゥンジーンドー(明日はイワシ漁に出るよ)。
ミジラサン
珍しい。
- 用例
- イャーガンチョー ナランディシェー ミジラサン(お前でもできないというのは珍しい)。
ウレビケージェー ミジラサン(そればかりは珍しい)。
ウリ ミジラーッサー(それは珍しいなあ)。
- メモ
- 音1:ミジラハン。類:ヒルマサン・ヒルマハン。
ミジラハン
珍しい。
- 用例
- イーナナー ハナ サチュシェー ミジラハン(そんなに早く花が咲くのは珍しい)。
- メモ
- 音1:ミジラサン。類:ヒルマサン・ヒルマハン。
ミジワター
水分の多い物を取り過ぎて冷えた腹。
- メモ
- 水分の多い物を取り過ぎて下痢になること。
ミシワン
ご飯碗。
- 用例
- ミシワン ムッチ クーワ(ご飯碗を持って来なさい)。
ミジヲゥーキ
水を運ぶ桶。
- 用例
- ミジヲゥーキ カタミティ ミジ クミーガ イチュタン(水桶を担いで水を汲みに行った)。
- メモ
- →ミジターグ。
ミス
味噌〔ミソ〕。
- メモ
- 音1:ンス。類:ヰンス・ンース。
ミセーン
召し上がる。
- 用例
- チュハーラ ミソーレー(お腹いっぱい召し上がれ)。
- メモ
- 音1:ミシェーン。→ウサガイン。
ミソーラスン
差し上げる。
- 用例
- スージネー、ウチャクカラ クヮッチー ミソーラスン(お祝いには、お客から御馳走を差し上げる)。
否:ミソーラサン(差し上げない)希:ミソーラシーブサン(差し上げたい)過:ミソーラチャン(差し上げた)継:ミソーラチョーン(差し上げている)。
ミタスン
満たす。
- 用例
- タンクヌ ミジ チューヲゥティ ミタスン(タンクの水は今日のうちに満たす)。
ミチ
①道。②人道。道理。
- 用例
- ①ミチヌ ワカランル アンレー(道が分からないんだよ)。
②ミチカラヤ バンリランキヨー(人の道からは外れるなよ)。
ミチアガリ
道の東。
ミチイリ
道の西。
ミチーン
閉める。閉じる。
- 用例
- ジョーヤ クジネー ミチーンドー(門は9時には閉めるよ)。
ハシル ミチーン(戸を閉める)。ミチャイン(閉まる)。
否:ミチラン(閉めない)希:ミチーブサン(閉めたい)過:ミチタン(閉めた)継:ミチトーン(閉めている)。
- メモ
- →クーイン。
ミチーン
満たす。
- 用例
- タンクヌ ミジヤ アサヲゥティ ミチーン(タンクの水は朝で満たす)。
否:ミチラン(満たさない)希:ミチーブサン(満たしたい)過:ミチタン(満たした)継:ミチトーン(満たせている)。
ミチカイディマ
道借り手間。馬手間。
- 用例
- ミチカイディマヤ ニーセーター サキデー ヤサ(ミチカイディマは青年たちの酒代だよ)。
- メモ
- 類:ゥンマディマ・ゥンマザキ。
昔は部落内婚が主で、他部落へ嫁ぐのを嫌う風習が強く、他部落へ嫁ぐ場合には当時のお金で5~20円のミチカイディマが課せられた。それは青年会の費用に充てられた。
ミチキ
3か月。
ミチキギヤー
昆虫の一種。ハンミョウ。
- 用例
- ミチキギヤーン ハゴーリー ムシ ヤサ(ハンミョウも嫌な虫だよ)。
- メモ
- 類:カーラヤーヌタンメーグヮー・カンジャーベー。
川や池などの水辺環境に近い開けた場所で見つかることが多い。鋭い大顎を持ち、他の昆虫を捕らえて食べる。
ミチクーイン
閉め切る。
- 用例
- アミヌ フイグトゥ ハシル ミチクーイン(雨が降るから戸を閉め切る)。
否:ミチクーラン(閉め切らない)希:ミチクーイブサン(閉め切りたい)過:ミチクータン(閉め切った)継:ミチクートーン(閉め切っている)。
- メモ
- →クーイミチーン。
ミチグェー
道草。
- 用例
- ガッコーゲーイ ミチグェー ソーン(学校帰りに道草を食っている)。
ミチジュネー
行列。太鼓を叩き、三線を弾きながら、集落内を練り歩くこと。祭り等の行列。
- 用例
- アマカラ エイサーヌ ミチジュネーガ チューン(あそこからエイサーの行列が来る)。
ミチジュネー シ(練り歩いて)。
- メモ
- エイサーやアシビ、またはカジマヤー祝いなどに行われる。
ミチス
満潮。
- 用例
- ヤー ウチーネー、ミチスン アティリヨー(家の引っ越しは、満潮に合わせなさいよ)。
ミチチ
3か月。
ミチチャーグヮー
芋〔イモ〕の一種。3か月で収穫できる芋。
ミチナカ
道中。
- 用例
- イャーヤ ナマン ミチナカル ヤンナー?(お前はまだ道中なの?)。
ミチバッペー
道間違い。道を間違えること。
- 用例
- ミチバッペーティ ニッカナトーサ(道を間違えて遅くなったさ)。
ミチブシン
道普請。道路工事。
- 用例
- ナー ユークル ミチブシヌン ウワインテー(もうそろそろ道路工事も終わるでしょう)。
ミチマー
子どもの遊び。碁打ち。
- メモ
- →グーウッチェー。
ミチャーイン
満つる。
- 用例
- ミチャーティヨ(いっぱいになってね)。
ミチュ
3年。
- メモ
- 類:サンニン・ミトゥ。
ミックヮー
目が見えないこと。またはその者。盲目。
ミックヮイングヮー
生まれたばかりの小犬。まだ目が開いていない子犬。
- 用例
- ミックヮイングヮー ヰーティチッ カライン(生まれたばかりの小犬をもらってきて飼う)。
ミックヮサン
憎い。憎らしい。
- 用例
- ナマチキティ イッペー ミックヮサン(未だにとても憎らしい)。
ママックヮヤ ミックヮサグトゥ(継子は憎いから)。ミックヮサ サッティ(憎まれて)。ミックヮサ シ(憎くて)。
ミックヮシムン
憎い者。憎まれ者。
- 用例
- チュヌ モーキ タユイシェー ミックヮシムンヤサ(人の儲けを頼るのは憎たらしいものだ)。
ミックヮハン
憎い。憎らしい。
ミッタ
ほんとに。
- 用例
- イャーヤ ミッタ ティーガンマラーワラビ ヤル(おまえはほんとに悪戯っ子だね)。
ミッチアマヤー
悪知恵にたけた者。小利口者。
- 用例
- アレー ミッチアマヤー ヤサ(あれは悪知恵にたけた者だ)。
ミッチキ
いっぱい。満ちている様。
- 用例
- ヤーン ミッチキ シミティ(家をいっぱいにして)。
ミッチャイ
3人。
ミッチャイヒッチャイ
潮が満ちたり引いたりする様。
ミッチャカー
いっぱい。満ちている様。
- 用例
- ミッチャカー ミチティ(いっぱい詰めて)。
- メモ
- 音1:ミッチャキ。
ミッチャカイン
いっぱになる。満ちる。
- 用例
- ヤガティ ヲゥーキヌ ミジン ミッチャカインドー(やがて桶の水もいっぱいになるよ)。
- メモ
- 音2:ミッチュン。
ミッチャキ
いっぱい。満ちている様。
- 用例
- タークーヌ ミッチャキ イッティ チャン(桶のいっぱい入れてきた)。
- メモ
- 音2:ミッチャカー。
ミッチャソージ
三日祝儀。結婚後の実家への挨拶。嫁入りして3日目に実家に里帰りすること。
- 用例
- ミッチャソージネー ウヤヌヤーカイ イチュタン(ミッチャソージには実家に行った)。
- メモ
- 音1:ミッチャヌスージ。→ウヤウガミ。
ミッチャニービチ
結婚後の実家への挨拶。
- メモ
- →ウヤウガミ。
ミッチャヌシーク
三日節句。正月三日の行事。
- 用例
- ミッチャヌシークネー ブチダンヌ ウサギムン ウサンデーシ ジューシーシ カムタン(三日節句には、仏壇の供え物を下げて雑炊にして食べた)。
- メモ
- 音1:ミッチャヌスージ。類:ウヤウガミ。
長浜、渡慶次、古堅、牧原、座喜味、高志保では雑炊を作り、楚辺では豚の舌料理、波平では粥を作って仏壇に供えた。
ミッチャミー
葬式の後の3日間墓参りに行くこと。
- メモ
- 音2:ナーチャミー。類:アサミジ・ミジマチー。
葬式の翌日に親族などが行う墓参(ナーチャミー)は、ところによってミッチャミー(3日目)まで行なった。
ミッチュン
満ちる。
- 用例
- クェーヲゥーキ ミッタンガヤラリ ウムイカ(肥桶いっぱいになるのではと思うほど)。
- メモ
- 類:ミッチャカイン。
ミトゥ
3年。
- 用例
- ヘームン ヤサ ナー ミトゥ ナトーサヤー(早いものだ、もう3年も経っているね)。
- メモ
- 類:サンニン・ミチュ。
ミドゥクル
見所。
- 用例
- シバイヌ ミドゥクルヤ シカットゥ ウビトーキヨー(芝居の見所はしっかり覚えておきなさいよ)。
ミトゥドゥキーン
見届ける。
- 用例
- マーンカイガ イチュラー ミトゥドゥキーン(どこに行くのか見届ける)。
否:ミトゥドゥキラン(見届けない)希:ミトゥドゥキーブサン(見届けたい)過:ミトゥドゥキタン(見届けた)継:ミトゥドゥキトーン(見届けている)。
ミナグーバル
{皆呉原}。古堅の小字。
ミナラ
涙。
- メモ
- 音1:ミーナラ・ミーナダ。音2:ナダ・ナラ・ナラー。
ミナンカ
三七日。死後21日目の法事。
- 用例
- トゥナイヌ ミナンカヤ イキワル ナインドー(隣のミナンカは行かなくちゃいけないよ)。
ミハナグミ
御花米。
- メモ
- 音1:ハナグミ。
ミマター
農具名。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。先が三本に分かれた畑を耕す農具。
ミマターグェー
農具名。三つ叉鍬〔みつまたぐわ〕。先が三本に分かれた畑を耕す農具。
- 用例
- ハーガ ミーチンカイ ワカリトーシガ ミマターグェーヤサ(刃が3つに別れているのが三又鍬さ)。
- メモ
- 音2:ミマター・ミーチマター。類:ミーマターハヤーグェー。
ミミ
耳。端。淵。縁。
- 用例
- ミミヌ クシカイ ムシガ シガトーン(耳の後に虫がついている)。
タタンヌ ミミヌ ハンリトーン(畳のヘリが外れている)。
ミミ トゥジャ ナスン
聞き耳を立てる。耳をトゥジャ(銛)のように鋭くする。
- 用例
- ワラビヌ ミミ トゥジャ ナチ ウフッチュヌ ハナシー チチョーン(子どもが聞き耳を立てて、大人の話を聞いている)。
ミミガー
耳の皮。豚の耳料理。
- 用例
- ミミガーヤ イェームン シーネー マーサン(豚の耳は和え物にすると美味しい)。
ミミガーユール
行事名。耳皮夜。正月七日の節句に、豚の耳皮を調理して夜に供えた。
ミミガーイェーイ
豚の耳の和え物。
- 用例
- ミミガーイェーイ ッシ サキヌ オカズ スン(豚の耳の和え物を酒のツマミにする)。
ミミガサ
耳の中にできるおでき。
- 用例
- ミミガサ ゥンジトーン(耳の中におできができた)。
ミミガシマサン
耳障り。うるさい。
- 用例
- ユヌクトゥビカーン イーゲーサー スグトゥ、ミミガシマサル アンレー(同じことばかり言い返すから、耳障りなんだよ)。
- メモ
- 類:ミンクジラサン・ミンチャサン・ミンチャハン。
ミミガニ
耳飾り。ピアス。
- 用例
- ミミガニ ハキトーシェー(耳飾りを付けているさ)。
ワラビヌ ミミガニ イクチン ハチョーン(子どもが耳飾りを何個もつけている)。
ミミグイ
キクラゲ。
- 用例
- ミミグイヤ ナーンカイ ユー ミートータン(キクラゲは庭によく生えていた)。
ミミクジラー
耳の聞こえが悪い者。
- メモ
- 音2:ミンクジラー。類:ミンクジー・ミンカー。
ミミクジリダク
赤く染めたタコ。
- 用例
- ニービチネー ミミクジリダク シコーイタン(結婚式には赤く染めたタコを準備した)。
- メモ
- 結婚式に新嫁と婿に、お盆に七種類の食べ物をのせて食べさせる儀式があるが、その時に欠かせない赤く染めたタコのこと。
ミミクス
耳垢。耳あか。
- 用例
- ヒサマックヮ シミヤーニ ワラバー ミミクス トゥイン(膝枕をさせて、子どもの耳垢を取る)。
ミミグスイ
耳薬。有意義な話。ためになるよい話などを聞くこと。
- 用例
- チュヌ ハナシーヤ イッペー ミミグスイ ナタン(今日の話はとてもためになった)。
ミミジ
ミミズ。
- メモ
- 音1:ミミジャー。
ミミジャー
ミミズ。
- 用例
- ンチャヌ ミーカラ ダテーンヌ ミミジャーガ ゥンジティチョーン(土の中からたくさんのミミズが出て来ている)。
- メモ
- 音1:ミミジ。
ミミジュン
揉む。押し揉む。こらしめる。
- 用例
- ワランチャー ワタヤ ミミガンキヨー(子どもたちのお腹は揉まないでよ)。
ワンガ ミミジ トゥラチャン(私がこらしめてやった)。
ワタ ミミジャーナカイ(腹を揉んで)。
否:ミミガン(揉まない)希:ミミジーブサン(揉みたい)過:ミミジャン(揉んだ)継:ミミジョーン(揉んでいる)。
ミミチャンバ
こめかみ。
- 用例
- クチカナイネー、ミミチャンバ スグラリーサヤー(口答えすると、こかめみを殴られるよ)。
- メモ
- 音1:ミンチャンバ。類:クミカン。
ミミチリボージ
子守歌。耳切坊主。
- メモ
- 「ヘイヨーヘイ 耳切みみちり坊主ぼーじぬ立たっちょーんど 泣なくなよ 泣なくなよ・・・」の歌がある。
ミミヌウーリグヮー
耳輪(じりん)。耳の上の方の折れ曲がったところ。
ミミバーキ
耳のついた竹籠。
- メモ
- 音1:ミンバーキ。
ミミンジカカヤー
物欲しそうにしている様。
- 用例
- ミミンジカカヤー シ イフェー ワキティ カマシェー(物欲しそうにしているから、少しは分けて食べさせなさい)。
- メモ
- 類:マンジャーカーカー。
ミムチ
身持ち。
- 用例
- ユミ カメーイラー、ミムチヌ ユタサシカラル カメーインドー(嫁を探すなら、身持ちの良いのから探すんだよ)。
- メモ
- 音2:ドゥームチ。類:ソーガラ。
ミャークゥンマ
馬〔ウマ〕の一種。宮古馬。
ミヤラビ
娘。若い女性。
- 用例
- ミヤラビンチャー ウドゥイヌ チュラサヨー(娘たちの踊りの美しいことよ)。
- メモ
- 音2:ナーラビ・ナーラビグヮー。
ミリキンマーチ
植物名。モクマオウ。木麻黄。
- 用例
- ミリキンマーチヤ ナマ ヤティン アマクマカイ ミートーン(モクマオウは今でもあちこちに生えている)。
- メモ
- 類:モクマオー。
ミルリ
芽。新芽。
- 用例
- ミルリヌ ゥンジーン(芽が出る)。
ヌクバーティ ナーヌ キーン ミルリ ゥンジトーン(暖かくなって庭の木も新芽が出ている)。
ミンカー
耳の聞こえが悪い人。
- 用例
- イクケーン ユヌクトゥ アビラスガ、ミンカーヤ!(何回同じことを言わすのか、ミンカーは!)。
ウシェー ミングヮチネー、ミンカー ナインドー(臼は回すと、耳が悪くなるよ〈子どもが臼で遊ばないように言った〉)。
- メモ
- 音2:ミンクジラー・ミミクジラー。
ミンカーアビー
聞こえが悪い人に話すように大声で話すこと。
- 用例
- ウッピナー ミンカーアビー シ、イャーガ アビーシェー マーマディン チカリーン(そんなに大声出して、お前が話すのは何処までも聞こえる)。
- メモ
- 音2:ミンクジラーアビー・ミンチリアビー。
ミンガーミ
耳のついた甕。
- 用例
- ミンガーミヤ クチャカイ ウッチェータン(耳付き甕は裏座に置いてあった)。
ミングイン
濁る。
- 用例
- イチヌ ミジ カチャーシーネ ミングインドー(池の水をかき混ぜると濁るよ)。
否:ミングラン(濁らない)継:ミングトーン(濁っている)。
- メモ
- 対:シームン(澄む)。
ミングートゥールー
ぐるぐる回ること。
- 用例
- ミングートゥールー サレー ミーマートーン(ぐるぐる回っていたら目がまわった)。
ミンクジラー
耳の聞こえが悪い人。
- 用例
- ミンクジラーンカイ、チャッサ アビティン チカランルアグトゥ シカター ネーンサ(耳が遠い人に、どんなに言っても聞こえないんだから仕方がないさ)。
- メモ
- 音2:ミミクジラー。類:ミンカー。
ミンクジラーアビー
耳の聞こえが悪い人に話すように大声で話すこと。
- メモ
- 類:ミンカーアビー・ミンチリーアビー。
ミンクジラサン
やかましい。うるさい。耳障り。
- 用例
- ウッピナー ウタイグトゥ ミンクジラサン(そんなに大きな声で歌うから耳障りだ)。
- メモ
- →ミミガシマサン。
ミングラサー
遊び。箍(たが)を転がす遊び。
- メモ
- 竹の棒の先に針金で作った釣り針のようなものを付けて作った。→ガラマーミングラサイ。
ミングヮサーミングヮサー
回し回し。めぐらしめぐらし。
ミングヮスン
回す。めぐらす。
- メモ
- 類:マースン。
ミンサーウービ
ミンサー帯。綿織の幅の狭い帯。
- 用例
- イャーンカイン ミンサーウービ チュクティ トゥラサヤー(お前にもミンサー帯を作ってあげようね)。
ミンザイ
耳だれ。
- メモ
- 音1:ミンジャイ。類:ミンジャカー。
ミンジャイ
耳だれ。
- メモ
- 音1:ミンザイ。類:ミンジャカー。
ミンジャカー
耳だれのある人の意味。
- メモ
- 音2:ミンジャヤー。
悪口にもなった。
ミンジャカーイユ
魚介名。闘魚〔トウギョ〕。
ミンジャク
耳だれ。
- 用例
- ミンジャクヤ ウスマサ ヤナカジャ スタン(耳だれはとても嫌な臭いがした)。
- メモ
- 音2:ミンザイ・ミンジャイ。
ミンジャヤー
耳だれのある人の意味。
- メモ
- 音2:ミンジャカー。
悪口にもなった。
ミンソー
面相。顔つき。
- メモ
- 音2:チラソー・ニンソー。
ミンタナ
建物と建物の間に取り付けた屋根。
- 用例
- ミンタナヤ イー ユックイドゥクルヤタン(ミンタナは良い休憩場だった)。
- メモ
- 母屋と離れの間や、ヤガマーと畜舎の間等に取り付けた屋根のこと。甕や薪、またはキビの枯れ葉や家畜小屋から出された堆肥を保管した。
ミンタナー
台所の排水をためる所。台所の一角にある洗い場。
- メモ
- 音1:ミンダナー。
ミンダナー
台所の排水をためる所。台所の一角にある洗い場。
- メモ
- →ミンタナー。
ミンタマ
目。目玉。
- 用例
- ミンタマカイ グミヌ イッチョーグトゥ ンチトゥラシェー(目にゴミが入ったから、見てくれ)。
ミンタマー
トンボの一種。ヤンマ。
- メモ
- 音2:キンタマー・ミーダーマー。類:キーラーマートンボ・キンターマー・キンダーマー・ギンダーマー・ギンダーマー・ケンダーマー・ソーマーアーケージュー・ターマー・ターマーアッケージュー・タマホーバー・マギアケージュー・ミーダマゲンジュー・ミーヤーマー・ミーラーマー・ユーラーマー。
ミンタマー
目の大きな人。
- 用例
- ヰナグワラビヌ ミンタマー ヤシヨー(女の子の目が大きいことよ)。
ミンタマーガーシー
菓子名。はなぼうろ。穴あき菓子。
- メモ
- →ミーガンチョーグヮーシ。
ミンタマヤーウグヮン
雨乞い祈願。喜名の拝所名。
- メモ
- 喜名のアガリマーチョーにあった。「雨タボーリ中城アマグリ ヒチユシティ タボリ。十日越しヌ夜雨ウタビミソーリ」と唱え、中城城跡にある雨乞い御嶽の神を引き寄せて10日ごとの夜の雨をお願いしますと、中城に向けて祈願した。毎年旧暦4月に行われた。
ミンタリーガサ
深網笠。
- 用例
- ミンタリーガサ カンティ ヌギティ ハイタン(深綱笠をかぶって逃れて行った)。
- メモ
- 顔が隠れるように深く作った編み笠で、芝居などでよく使われる。
ミンチェーガー
古堅の湧泉の名称。
- メモ
- 現在の比謝川大橋の下方に位置。戦後は養鰻場としても利用された。渡具知がカーウガンに拝している。
ミンチムナー
目に入ったゴミ。
- 用例
- ミンチムナー トゥティトゥラシェー(目のゴミを取ってくれ)。
ミンチャ-ブイ
蔓性のしだ植物。カニクサ(蟹草)。別名シャミセンヅル。
- メモ
- 音1:ミンチャーブヤー。
フニ(茎)が黒く、針金のようでガンシナと一緒にノロが被り物として頭に巻いた。
ミンチャーブヤー
蔓性のしだ植物。カニクサ(蟹草)。別名シャミセンヅル。
- メモ
- 音1:ミンチャーブイ。
ミンチャサン
やかましい。うるさい。
- 用例
- ウッピナー アビーネー ミンチャサンドー(そんなに大声で話すとやかましいよ)。
- メモ
- 音1:ミンチャハン。→ミミガシマサン。
ミンチャハン
やかましい。うるさい。
- メモ
- 音1:ミンチャサン。→ミミガシマサン。
ミンチャンバ
こめかみ。頬。横面。
- 用例
- ミンチャンバ ホーカッティ、ヤガティ ブチクン ナイタン(こめかみを殴られて、やがて気を失うところだった)。
ミンチャンバ スグラリンドー(頬をぶたれるぞ)。
- メモ
- 音1:ミミチャンバ。類:クミカン。
ミンチリアビー
耳の聞こえの悪い人に対するように大声で話すこと。
- メモ
- 音2:ミンカーアビー・ミンクジラーアビー。
ミンティラ
前の寺。渡慶次の拝所名。
- メモ
- 前ヌ寺は喜名観音堂と同性格のものとされ、健康祈願や家内安全を祈願する。ミンティラマーチューと呼ばれた松並木があったが、沖縄戦で焼失した。西部連道土地改良事業により、現在の場所へ移設された。
ミンデー
ものもらい。
- 用例
- ターチヌミー ミンデーガ ゥンジトーサ(両目にものもらいができているさ)。
- メモ
- 類:ミーンデー。
ミンナ
植物名。ルリハコベ、ヤエムグラ、ハコベなど。
- メモ
- 音1:メンナ。→クマミンナー。
ミンヌク
お盆に餓鬼に与える物。
- 用例
- ウークイ ウワタラー ミンヌクヤ ジョーカラ フカンカイ ゥンジャシェー(盆のお送りが終わったなら、ミンヌクは門の外に出しなさい)。
- メモ
- 音1:ミンヌクー。
お盆に、身寄りのない餓鬼が寄って来るので、その餓鬼に与える物としてミンヌクを供えた。直訳すれば水の子。戦前は米が少ないから粟やマージン(黍)など穀類を混ぜて作った。
ミンヌクー
お盆に餓鬼に与える物。
- メモ
- 音1:ミンヌク。
お盆に、身寄りのない餓鬼が寄って来るので、その餓鬼に与える物として仏壇の片隅にミンヌクを供える。戦前は米が少なく、粟やマージン(黍)など穀類を混ぜて作った。
ミンパー
ヤエムグラ。
- 用例
- ミンパーガ チヌンカイ タックヮトーン(ヤエムグラが着物にくっついている)。
- メモ
- →クマミンナー。
ミンバーキ
耳のついた竹籠。
- 用例
- ミンバーキヤ ミミヌ チチョーグトゥ ムチヤッサタン(ミンバーキは耳がついているので持ちやすかった)。
- メモ
- 音1:ミミバーキ。
ミンパーマーイ
オールーミンパーという苔で作ったまり。
読込中...